JP2009103888A - 撮像制御装置および撮像制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】レリーズタイムラグが少なく迅速で、十分なフォーカスエリアを確保し、合焦結果の信頼性も高く、高精度なオートフォーカス装置を低コストで提供する。
【解決手段】オートフォーカス動作を開始する前に、設定された複数の積算エリアから所定数のフォーカスエリアを選択し、選択されたフォーカスエリアを利用してオートフォーカス機能を動作させる撮像制御装置を提案する。
【選択図】図1
【解決手段】オートフォーカス動作を開始する前に、設定された複数の積算エリアから所定数のフォーカスエリアを選択し、選択されたフォーカスエリアを利用してオートフォーカス機能を動作させる撮像制御装置を提案する。
【選択図】図1
Description
オートフォーカス機能を有する撮像制御装置であって、複数ある積算エリアから特定数のフォーカスエリアを選択し、撮像レンズの焦点位置を制御する撮像制御装置に関する。
今日、被写界を撮像素子によって撮像し撮像された動画像や静止画像を処理して、メモリカードや磁気テープなどの情報記録媒体に記録するムービーカメラやスチルカメラが知られている。
このようなカメラでは、ピントを調節するオートフォーカス機能を備え、これらの機能により煩雑な撮像調節を自動化している。
例えば、オートフォーカス機能は、アクティブおよびパッシブ方式による三角測距方式が従来より各種カメラに採用されてきたが、撮像素子を用いるカメラでは、その撮像信号のコントラストに基づいて最適なピント位置を求めるコントラスト検出方式を採用することができる。コントラスト検出方式による撮像レンズの位置制御はたとえば山登り制御方式が適用される。この制御方式は、撮像レンズの位置に応じた被写界映像の高周波成分を抽出して、この評価値が最大となる位置に撮影レンズを制御し、撮像素子の撮像面に被写体像を結像させる方式である。
このようなオートフォーカスは、撮像画面の所定領域をフォーカスエリアとして設定し、その領域内の撮像信号を検出して、撮像レンズの焦点位置を制御するものであった。
オートフォーカスを行なうためのフォーカスエリアは、画面全体の撮像信号を検出する方式や、画面のたとえば中央部などの所定部分にフォーカスエリアを設けて、画面中央の被写体に応じた合焦を行なうものがあったが、これらのフォーカスエリアはその位置が固定であった。
しかしながら、従来のオートフォーカス手法では、合焦のためのフォーカスエリアは単一の領域であり、このため、きめの細やかな調節を行なうことができなかった。所望の位置に存在する被写体に応じた適切な撮影を行なうためには、たとえば、フォーカスのロック機能を使用し、再度フレーミングをし直して撮影する必要があった。したがって、画像の特定部分を選択して、選択された領域を基準とする撮像制御を行なうことはできず、どのような絵柄の被写界を撮像しても適切なオートフォーカスを可能にすることは困難であった。
このため、フォーカスエリアを画面内に複数設けて、任意の領域でのピントを合わせるように構成するマルチオートフォーカスを実施するものが一般的になってきている。
しかしながら、このような構成では各検出領域に応じた回路が複数必要となって、簡便な構成にて合焦のための回路を実現することができなかった。具体的には、たとえばオートフォーカスを行なう場合、複数の検出領域を設定するだけでも、被写界のコントラスト情報を複数領域のそれぞれに対応して記憶するバッファを設ける必要があり、このため回路規模が大きくなってしまうという問題があった。
このように、オートフォーカスの精度を上げるためにフォーカスエリアを増設すると、そのトレードオフとして、合焦のための回路を複数必要とするので、リソースの制限された小型のカメラ、特に、携帯電話などの小型の端末に搭載されたカメラでは、精度の良いマルチオートフォーカスを実現できなかった。
また、従来技術に係るマルチオートフォーカスでは、フォーカスエリア数が増加した分だけオートフォーカスのための複雑な演算を繰り返し実行しなければならず、レリーズタイムラグの増大にも繋がっていた。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたもので、リソースの制限されたカメラであっても、レリーズタイムラグが少なく迅速で、十分なフォーカスエリアを確保し、合焦結果の信頼性も高く、高精度なオートフォーカス装置を低コストで実現し、提供することを目的とする。
特開H06−208051
特開H11−239291
特開2000−329998
特開2001−255450
特開2006−145984
そこで本発明においては、オートフォーカス機能を備えた撮像部と、撮像画面上に複数定義された積算エリアのうち、少なくとも一つ以上の積算エリアのそれぞれにおける撮像信号の高周波成分を検出してその積算値を算出する積算部と、積算値をそれぞれの積算エリアについて大小比較する比較部と、比較部での比較結果から少なくとも一以上の積算エリアをフォーカスエリアとして選択する選択部と、選択部で選択されたフォーカスエリアを利用してオートフォーカス機能を利用した撮像をするように撮像部を制御する撮像制御部と、を有する撮像制御装置を提案する。該撮像制御装置は、積算値をそれぞれの積算エリアごとに保持する積算値保持部を有していてもよい。また、積算部は積算値保持部に積算値を記録する第一記録手段及び/又は積算値を複数の積算エリアを同時演算単位として繰返し演算をすることで全積算エリアについての積算値を算出する部分積算手段を有していてもよい。また、比較部は第一記録手段により記録された積算値を比較に用いる保持値比較手段を有していてもよい。また、撮像部は選択されたフォーカスエリアの積算値を積算値保持部に記録する第二記録手段と、第二記録手段にて記録された積算値を利用してフォーカス位置を決定する決定手段を有していてもよい。すなわち、オートフォーカス動作を開始する前に、設定された複数の積算エリアから所定数のフォーカスエリアを選択し、選択されたフォーカスエリアを利用してオートフォーカス機能を動作させる点が特徴である。
本件発明の撮像制御装置においては、同数のフォーカスエリアを有する従来手法の撮像制御装置と比較して、より高精度のマルチオートフォーカス機能を実現できる。また、少ないフォーカスエリアで高精度のマルチオートフォーカス機能を実現できるため、AF動作のための回路が少数で足りることから、コストの削減も可能である。さらに、フォーカスエリア数の減少に伴い、演算回数も減少することができるため、銀塩カメラと比較して従来からの課題であったレリーズタイムラグの短縮も可能となる。
以下、本件発明の実施の形態について、添付図面を用いて説明する。なお、本件発明は、これら実施形態に何ら限定されるべきものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得る。なお、実施形態1は請求項1、2、5から7などに関する。実施形態2は請求項3、5から7などに関する。実施形態3は請求項4から7などに関する。
<<実施形態1>>
<実施形態1:概要>
<<実施形態1>>
<実施形態1:概要>
本実施形態は、撮像画面上に複数定義された積算エリアのそれぞれの各高周波成分の積算値を算出、比較し、比較結果から一以上の積算エリアをフォーカスエリアとして選択して、該フォーカスエリアにおいてオートフォーカス機能を利用して撮像するように制御された撮像制御装置について説明する。
図1は、本実施形態に係る撮像制御装置の概要図である。まず、撮像レンズ(0101)を通して撮像制御装置に被写界の画像(0102)を取込む(場面(a))。その後、撮像画面上に定義された複数の積算エリア(0103)における撮像信号の高周波成分の積算値から、特定のフォーカスエリア(0104)が選択される(場面(b))。ここでユーザがシャッターボタンを押すと、オートフォーカス機能により、選択されたフォーカスエリアのうち、積算値が最も近方向側で最大値となる位置を合焦位置として特定する(場面(c))。合焦位置に撮像レンズを移動させ、記録する(場面(d))。
<実施形態1:構成>
<実施形態1:構成>
本実施形態に係る撮像制御装置の機能ブロック図を図2に示す。撮像制御装置(0200)は、「撮像部」(0201)と、「積算部」(0202)と、「比較部」(0203)と、「選択部」(0204)と、「撮像制御部」(0205)と、を有する。
なお、以下に詳述する本発明の構成要素である各部は、ハードウェア、ソフトウェア、ハードウェアとソフトウェアの両方のいずれかによって構成される。例えば、これらを実現する一例として、コンピュータを利用する場合には、CPU、バス、メモリ、インタフェース、周辺装置などで構成されるハードウェアと、それらハードウェア上で実行可能なソフトウェアがある。ソフトウェアとしては、メモリ上に展開されたプログラムを順次実行することで、メモリ上のデータや、インタフェースを介して入力されるデータの加工、保存、出力などにより各部の機能が実現される。また、映像を処理するための各種のハードウェアが用いられる。(明細書の全体を通じて同様である。)
「撮像部」(0201)は、オートフォーカス機能を備えた、撮像機能を有する。撮像部は、撮像レンズ、絞り、光学的フィルタ及び固体撮像素子からなる。また、固体撮像素子を駆動する駆動回路と、撮像レンズ及び絞り等を所定の位置に移動させる駆動機構を有する。撮像素子により被写界像は電気信号に変換され、画像処理を施される。画像データはLCDなどの表示画面に出力される。固体撮像素子としては、例えば、電荷撮像素子CCD(Charge Coupled Device)やCMOSなどを用いる。
「積算部」(0202)は、撮像画面上に複数定義された積算エリアのうち、少なくとも一つ以上の積算エリアのそれぞれにおける撮像信号の高周波成分を検出してその積算値を算出する機能を有する。積算エリアとは、フォーカスエリアの候補エリアであり、後述する「選択部」にて選択された場合、フォーカスエリアとして利用される。図3に示すように、積算部(0302)は、複数の積算エリアとして階層的に定義された積算エリアを利用する階層型積算エリア利用手段(0306)を有するように構成されていてもよい。階層的に定義された積算エリアとは、所定の領域を積算エリアと定義した場合に、該領域に更に複数の領域を積算エリアとして定義した場合の全積算エリアをいう。近景から遠景まで、所望の位置に存在する被写体に焦点を合わせることができる点で有効である。図4に積算エリアの概念図を示す。(a)は、撮像画面上(0400a)に並列関係にある6領域を積算エリア(0401a、0402a、0403a、0404a、0405a、0406a)として定義した場合の一例を示す。(b)は積算エリアを階層的に定義した場合の一例として、撮像画面全体(0400b)を3行3列に9等分した中央の一領域(0401b)と、さらにその一領域を9等分したうちの5領域(0402b、0403b、0404b、0405b、0406b)の全6領域を積算エリアとして定義したものを示す。
高周波成分とは、撮像素子上に結像した被写界像を映像信号の変化として空間周波数で捉えた場合に、細かい図形や輪郭線などは映像信号の変化量が大きい、すなわち「空間周波数の高周波成分」として表すことができる。つまり、出力した画像が鮮明であるほど、高周波成分値が高くなる。積算部は、撮像制御装置の積算能力に応じて、少なくとも一つ以上の積算エリアの積算値を算出する。大型のカメラなど、一度に全積算エリアにおける積算値の算出が可能な能力を有する撮像制御装置の場合は、単位時間毎に全積算エリアの積算値を算出するように構成されていてもよい。一方、比較的小型のカメラや、携帯電話などの小型の端末に搭載されたカメラなどは、複数回に分けて全積算エリアの積算値を算出するように構成されていてもよい。例えば、図4(b)のように、階層的に定義された全6個の積算エリアを有する撮像制御装置の場合、初めの単位時間に3個の積算エリア(0401b、0402b、0403b)の積算値を算出し、直後の単位時間に残りの3個の積算エリア(0404b、0405b、0406b)の積算値を算出し、これを繰り返し行うように構成されていてもよい。
「比較部」(0203)は、前記積算部で算出された高周波成分の積算値をそれぞれの積算エリアについて大小比較する機能を有する。前記「積算部」が単位時間毎に全積算エリアの積算値を算出可能なものであれば、単位時間毎に各積算値を比較する。前記「積算部」が複数回に分けて全積算エリアの積算値を算出するように構成されている場合は全積算エリアの積算値を算出し、各積算値を比較する。図5(a)(b)に概念図を示す。図5は、AからFまでの6個の積算エリアを有し、このうち3個のフォーカスエリアを選択する場合であって、単位時間毎(n、n+1、・・・)に3個の積算エリアの積算値を算出する機能を有する場合を示す。(a)のように、6個全ての積算エリアの積算値が算出されてから、各積算値を比較するように構成されていてもよい。また、(b)のように、2回に分けて全積算エリアの積算値を算出する場合は、一単位時間前に算出された積算エリアの積算値と合わせて、全積算エリアの各積算値を比較するように、単位時間毎に比較するように構成されていてもよい。「比較部」(0203)による高周波成分の積算値の比較及び、後述する「選択部」(0204)によるフォーカスエリアの選択は、オートフォーカス動作前であって、撮像制御装置が起動されている間は繰り返し行われる。比較結果は、選択部で利用される。
「選択部」(0204)は、「比較部」での比較結果から少なくとも一以上の積算エリアをフォーカスエリアとして選択する機能を有する。オートフォーカス機能を有する撮像制御装置においては、被写体に焦点が合うほど被写体の映像はハイコントラストとなり、撮像信号の高周波成分は増大するため、より積算値の高い積算エリアから、一以上のオートフォーカスエリアを選択する。選択されるオートフォーカスエリア数は、1以上であればよく、撮像制御装置が有するオートフォーカス動作のための回路数に応じて決められる。全積算エリアをフォーカスエリアとして選択するように構成されていてもよい。かかる場合、より高精度のマルチオートフォーカス機能を実現できる。一方、比較的小型のカメラや、携帯電話などの小型の端末に搭載されたカメラなどオートフォーカス動作のための回路数が制限される場合などは、全積算エリアの一部をフォーカスエリアとして選択するように構成されていてもよい。なお、図4(b)において、初めの単位時間に3個の積算エリア(0401b、0402b、0403b)の積算値を算出し、直後の単位時間に残りの3個の積算エリア(0404b、0405b、0406b)の積算値を算出するような場合において、選択されるフォーカスエリアは、一単位時間に算出される積算エリアの組み合わせごとに選択するように構成されていてもよく、また一単位時間に算出される積算エリアの組み合わせにかかわらず、より積算値の高い積算エリアから、一以上のオートフォーカスエリアを選択するように構成されていてもよい。このような構成の場合、オートフォーカス動作させるための回路数はフォーカスエリア数(3個)に応じた数あれば足り、そして実質的には全積算エリア数(6個)を利用してマルチオートフォーカス機能を動作させているのと同等の精度を実現できる。これにより、従来のマルチオートフォーカス機能を有する撮像装置と同等の精度を有する撮像装置を、より小型化かつ低コスト化を可能とする。選択されたオートフォーカスエリアは、後述する「撮像制御部」及び「撮像部」にて利用される。
「撮像制御部」(0205)は、選択部で選択されたフォーカスエリアを利用してオートフォーカスエリア機能を利用した撮像をするように撮像部を制御する機能を有する。つまり、設定された全積算エリアに対してではなく、前記選択部にて選択された各オートフォーカスエリアに対してのみ、オートフォーカス機能を動作させるように制御する。
<実施形態1:ハードウェア上における処理>
<実施形態1:ハードウェア上における処理>
図6は、本実施形態に係る撮像制御装置のハードウェア上における処理の具体例を示す。まず、撮像レンズ(0601)を介して入射された入射光は、固体撮像素子(0602)によって、光電変換され、撮像信号を生成する。撮像信号はアナログ/デジタル変換器(0603)により、デジタル信号に変換される。デジタル信号は、一旦、メインメモリ(0604)に格納され、画像データが表示部(0606)に出力される。また、積算エリアとして設定された所定領域の高周波成分の積算値が算出され、メインメモリ(0604)に格納される。その後、メインメモリ(0604)において各積算エリアの積算値が比較され、より積算値大きい所定数の積算エリアがフォーカスエリアとして選択される。これらの工程は単位時間毎に順次行われる。ユーザが撮像制御装置に備え付けられているボタン等の操作部(0605)を介して操作信号が入力されると、その際に選択されたフォーカスエリアを利用して、オートフォーカス機能により撮像レンズ(0601)が合焦位置に移動し、画像データが記憶装置(0607)記録され、また表示部(0606)に出力される。また、記憶装置に保持された画像データは、メモリカード等記録デバイス(0608)に記録される。
<実施形態1:処理の流れ>
<実施形態1:処理の流れ>
図7は、本実施形態に係る撮像制御装置における処理の流れを示すフロー図を例示する。
最初に、カメラを起動し(S0701)、被写界の画像を取込む(S0702)。次に、複数設定された積算エリアの各高周波成分の積算値を算出し(S0703)、比較する(S0704)。そして、より積算値の高い複数の積算エリアをフォーカスエリアとして選択する(S0705)。ユーザがカメラのシャッターボタンを押すと(S0706)、選択されたフォーカスエリアにおいて、オートフォーカス機能を利用して撮影される(S0707)。なお、カメラの起動中はユーザがシャッターボタンを押すまでは、S0703からS0706までを単位時間毎に繰返し行われる。
<実施形態1:効果>
<実施形態1:効果>
本実施形態に係る撮像制御装置によれば、積算エリア数に相応する高精度のマルチオートフォーカス機能を、より少数のフォーカスエリアで実現可能とする。
<<実施形態2>>
<実施形態2:概要>
<<実施形態2>>
<実施形態2:概要>
本実施形態は、積算値をそれぞれの積算エリアごとに保持する積算値保持部を有することを特徴とする撮像制御装置について説明する。
<実施形態2:構成>
<実施形態2:構成>
本実施形態に係る撮像制御装置の機能ブロック図を図8に示す。撮像制御装置(0800)は、「撮像部」(0801)と、「積算部」(0802)と、「比較部」(0803)と、「選択部」(0804)と、「撮像制御部」(0805)と、「積算値保持部」(0806)と、を有する。また、積算部(0802)は「第一記録手段」(0807)を有する。また、撮像部(0801)は「第二記録手段」(0808)と「決定手段」(0809)を有する。また、比較部(0803)は「保持値比較手段」(0810)を有する。なお、「積算値保持部」(0806)と、「第一記録手段」(0807)と、「第二記録手段」(0808)と、「決定手段」(0809)と、「保持値比較手段」(0810)以外の構成については前述したとおりであるので、ここでの説明は省略する。
「積算値保持部」(0806)は、積算値をそれぞれの積算エリアごとに保持する機能を有する。ここで積算エリアとは、撮像制御装置に備えられているシャッターボタンなどによる撮像命令がなされる以前は、撮像画面上に複数定義されている全ての積算エリアをいう。撮像命令がさなれた後は、後述する前記選択部にてフォーカスエリアとして選択された所定数の積算エリアをいう。保持された積算値は、後述する「保持値比較手段」や「決定手段」で利用される。
「第一記録手段」(0807)は、積算値保持部に積算値を記録する機能を有する。該記録は、単位時間毎に順次行われる。「第二記録手段」(0808)は、選択されたフォーカスエリアの積算値を積算値保持部に記録する機能を有する。「決定手段」(0809)は、前記第二記録手段にて記録された積算値を利用してフォーカス位置を決定する機能を有する。フォーカス位置は、撮像レンズの焦点範囲の無限遠方向側から近方向側まで一度スキャンしてピント位置を変更し、その間に算出される高周波成分に基づいて、最も近方向側でピーク値をとる位置をフォーカス位置として決定するように構成されていてもよく、また、近方向側から無限遠方向側までスキャンして決定するように構成されていてもよい。更には、無限遠方向側から、又は近方向側からスキャンを始め、最後までスキャンせずに決定するような構成でもよい。「保持値比較手段」(0810)は、前記積算値保持部に記録、保持された積算値を比較に用いる機能を有する。
<実施形態2:ハードウェア上における処理>
<実施形態2:ハードウェア上における処理>
図6を用いて、本実施形態に係る撮像制御装置のハードウェア上における処理の具体例を示す。まず、撮像レンズ(0601)を介して入射された入射光は、固体撮像素子(0602)によって、光電変換され、撮像信号を生成する。撮像信号はアナログ/デジタル変換器(0603)により、デジタル信号に変換される。デジタル信号は、一旦、メインメモリ(0604)に格納され、画像データが表示部(0606)に出力される。また、積算エリアとして設定された所定領域の高周波成分の積算値が算出され、一旦メインメモリ(0604)に格納される。また、格納された積算値はメインメモリ(0604)において各積算エリアの積算値が比較される。そしてより積算値大きい所定数の積算エリアがフォーカスエリアとして選択される。これらの工程は単位時間毎に順次行われる。ユーザが撮像制御装置等に備え付けられているボタン等の操作部(0605)を介して操作信号が入力されると、その際に選択されたフォーカスエリアの高周波成分の積算値が近方向側から無限遠方向側まで算出されメインメモリ(0604)に格納される。格納された積算値はメインメモリ(0604)において、各積算エリアの積算値が比較され、最も近方向側でピーク値を取る位置を合焦位置として撮像レンズ(0601)が移動し、画像データが記憶装置(0607)記録され、また表示部(0606)に出力される。また、記憶装置(0607)に保持された画像データは、メモリカード等記録デバイス(0608)に記録される。
<実施形態2:処理の流れ>
<実施形態2:処理の流れ>
図9は、本実施形態に係る撮像制御装置における処理の流れを示すフロー図を例示する。
最初に、カメラを起動し(S0901)、被写界の画像を取込む(S0902)。次に、複数設定された積算エリアの各高周波成分の積算値を算出し(S0903)、比較する(S0904)。そして、より積算値の高い複数の積算エリアをフォーカスエリアとして選択する(S0905)。ユーザがカメラのシャッターボタンを押すと(S0906)、選択されたフォーカスエリアの各高周波成分の積算値を算出し(S0907)、比較する(S0908)。フォーカスエリアの積算値が最も近方向側でピーク値を取る位置を合焦位置として特定する(S0909)。特定した合焦位置に撮像レンズを移動し(S0910)、撮影する(S0911)。なお、ユーザがシャッターボタンを押すまでは、S0903からS0906までが繰り返し行われる。
<実施形態2:効果>
<実施形態2:効果>
積算値保持部は、オートフォーカス動作の前後において、それぞれ積算エリア、フォーカスエリアの高周波成分の積算値の保持に共有されるため、より小型化、低コストの撮像制御装置を提供できる。
<<実施形態3>>
<実施形態3:概要>
<<実施形態3>>
<実施形態3:概要>
本実施形態は、全積算エリアのうち一部の積算エリアの積算値を算出する部分積算手段を有し、該一部の積算エリア数とフォーカスエリア数とは等しいことを特徴とする撮像制御装置について説明する。
<実施形態3:構成>
<実施形態3:構成>
本実施形態に係る撮像制御装置の機能ブロック図を図10に示す。撮像制御装置(1000)は、「撮像部」(1001)と、「積算部」(1002)と、「比較部」(1003)と、「選択部」(1004)と、「撮像制御部」(1005)と、「積算値保持部」(1006)と、を有する。また、積算部(1002)は「第一記録手段」(1007)と「部分積算手段」(1011)を有する。また、撮像部(1001)は「第二記録手段」(1008)と「決定手段」(1009)を有する。また、比較部(1003)は「保持値比較手段」(1010)を有する。なお、「部分積算手段」(1011)以外の構成については前述したとおりであるので、ここでの説明は省略する。
「部分積算手段」(1011)は、複数の積算エリアを同時演算単位として繰返し演算することで全積算エリアについての積算値を算出する。同時演算単位とは、単位時間当たりに演算可能な積算エリア数をいう。なお、一演算単位で積算される積算エリア数は、選択部にてフォーカスエリアとして選択される積算エリア数と等しい。例えば、全積算エリア数が9個の場合であって、同時演算単位が3の場合、演算を3回行うことにより、全9個の積算エリアについて積算値を算出する。そしてこの場合のフォーカスエリアは3個である。
<実施形態3:ハードウェア上における処理>
<実施形態3:ハードウェア上における処理>
図6を用いて、本実施形態に係る撮像制御装置のハードウェア上における処理の具体例を示す。まず、撮像レンズ(0601)を介して入射された入射光は、固体撮像素子(0602)によって、光電変換され、撮像信号を生成する。撮像信号はアナログ/デジタル変換器(0603)により、デジタル信号に変換される。デジタル信号は、一旦、メインメモリ(0604)に格納され、画像データが表示部(0606)に出力される。また、積算エリアとして設定された所定領域のうち、一部の積算エリアの高周波成分の積算値が算出され、一旦メインメモリ(0604)に格納される。残りの積算エリアの積算値も同様に算出され、メインメモリ(0604)に格納される。格納された積算値はメインメモリ(0604)において、各積算エリアの積算値が比較される。そしてより積算値の大きい所定数の積算エリアがフォーカスエリアとして選択される。これらの工程は単位時間毎に順次行われる。ユーザが撮像制御装置等に備え付けられているボタン等の操作部(0605)を介して操作信号が入力されると、その際に選択されたフォーカスエリアの高周波成分の積算値が近方向側から無限遠方向側まで算出されメインメモリ(0604)に格納される。格納された積算値はメインメモリ(0604)において、各積算エリアの積算値が比較され、最も近方向側でピーク値を取る位置を合焦位置として撮像レンズ(0601)が移動し、画像データが記憶装置(0607)記録され、また表示部(0606)に出力される。また、記憶装置(0607)に保持された画像データは、メモリカード等記録デバイス(0608)に記録される。
<実施形態3:処理の流れ>
<実施形態3:処理の流れ>
図11は、本実施形態に係る撮像制御装置における処理の流れを示すフロー図を例示する。
最初に、カメラを起動し(S1101)、被写界の画像を取込む(S1102)。次に、設定された全積算エリア(2N個)のうち、特定数(N個)の積算エリアの各高周波成分の積算値を算出し(S1103)、直後の単位時間に残りの積算エリア(N個)の各高周波成分の積算値を算出し(S1104)、全積算エリアの各積算値を比較する(S1105)。そして、より積算値の特定数(N個)の積算エリアをフォーカスエリアとして選択する(S1106)。ユーザがカメラのシャッターボタンを押すと(S1107)、選択されたフォーカスエリアの各高周波成分の積算値を算出し(S1108)、比較する(S1109)。フォーカスエリアの積算値が最も近方向側でピーク値を取る位置を合焦位置として特定する(S1110)。特定した合焦位置に撮像レンズを移動し(S1111)、撮影する(S1112)。なお、ユーザがシャッターボタンを押すまでは、S1103からS1107までが繰り返し行われる。なお、全積算エリア数が3N個、4N個、それ以上であってもよく、そのような構成の場合、S1104のステップを全積算エリア(3N個、4N個、・・・)の積算値が算出されるまで行われる。
<実施形態3:効果>
<実施形態3:効果>
本実施形態に係る撮像制御装置によれば、マルチオートフォーカス機能を動作する回路を最大限に活用して、少ないフォーカスエリアで高精度のマルチオートフォーカス機能を実現できる。
Claims (7)
- オートフォーカス機能を備えた撮像部と、
撮像画面上に複数定義された積算エリアのうち、少なくとも一つ以上の積算エリアのそれぞれにおける撮像信号の高周波成分を検出してその積算値を算出する積算部と、
積算値をそれぞれの積算エリアについて大小比較する比較部と、
比較部での比較結果から少なくとも一以上の積算エリアをフォーカスエリアとして選択する選択部と、
選択部で選択されたフォーカスエリアを利用してオートフォーカス機能を利用した撮像をするように撮像部を制御する撮像制御部と、
を有する撮像制御装置。 - 選択部が選択するフォーカスエリア数は積算エリア数よりも少ないことを特徴とする請求項1に記載の撮像制御装置。
- 積算値をそれぞれの積算エリアごとに保持する積算値保持部を有し、
積算部は積算値保持部に積算値を記録する第一記録手段を有し、
比較部はこの記録された積算値を比較に用いる保持値比較手段を有し、
撮像部は選択されたフォーカスエリアの積算値を積算値保持部に記録する第二記録手段と、第二記録手段にて記録された積算値を利用してフォーカス位置を決定する決定手段と、を有する請求項1又は2に記載の撮像制御装置。 - 積算部は積算値を複数の積算エリアを同時演算単位として繰返し演算をすることで全積算エリアについての積算値を算出する部分積算手段を有し、
前記選択部でフォーカスエリアとして選択される積算エリア数と、前記一演算単位で積算が行われる積算エリア数とは等しい請求項1から3のいずれか一に記載の撮像制御装置。 - 積算部は、複数の積算エリアとして階層的に定義された積算エリアを利用する階層型積算エリア利用手段を有する請求項1から4のいずれか一に記載の撮像制御装置。
- 前記積算エリアは、画像全体を三行三列に九等分した中央の一領域と、さらにその位置領域を九等分したうちの五領域を定義した請求項5に記載の撮像制御装置。
- オートフォーカス機能を備えた撮像制御装置であって、
撮像画面上に複数定義された積算エリアのうち、少なくとも一つ以上の積算エリアのそれぞれにおける撮像信号の高周波成分を検出してその積算値を算出する積算ステップと、
積算値をそれぞれの積算エリアについて大小比較する比較ステップと、
比較部での比較結果から少なくとも一以上の積算エリアをフォーカスエリアとして選択する選択ステップと、
選択部で選択されたフォーカスエリアを利用してオートフォーカス機能を利用した撮像をするように撮像部を制御する撮像制御ステップと、
を有する撮像制御方法。
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---|---|---|---|
JP2007275101A JP2009103888A (ja) | 2007-10-23 | 2007-10-23 | 撮像制御装置および撮像制御方法 |
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Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2007
- 2007-10-23 JP JP2007275101A patent/JP2009103888A/ja active Pending
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