JP2009103267A - 空圧緩衝器 - Google Patents

空圧緩衝器 Download PDF

Info

Publication number
JP2009103267A
JP2009103267A JP2007277394A JP2007277394A JP2009103267A JP 2009103267 A JP2009103267 A JP 2009103267A JP 2007277394 A JP2007277394 A JP 2007277394A JP 2007277394 A JP2007277394 A JP 2007277394A JP 2009103267 A JP2009103267 A JP 2009103267A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piston
cylinder
rod
chamber
side chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007277394A
Other languages
English (en)
Inventor
Koki Kato
弘毅 加藤
Tomoo Kubota
友夫 窪田
Akira Matsumoto
晃 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KYB Corp
Original Assignee
Kayaba Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kayaba Industry Co Ltd filed Critical Kayaba Industry Co Ltd
Priority to JP2007277394A priority Critical patent/JP2009103267A/ja
Publication of JP2009103267A publication Critical patent/JP2009103267A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Fluid-Damping Devices (AREA)

Abstract

【課題】潤滑油を多量に注入しなくてもシリンダの内周とピストンの外周との摺動部に効率良く潤滑油を供給でき、経済性の向上を図れ、併せてガスのみの通過に対応する減衰力が得られる空圧緩衝器を提供する。
【解決手段】シリンダ3の下方に潤滑油供給機構16を設け、当該潤滑油供給機構16をシリンダ3の下部に設けた仕切り部材25と、この仕切り部材25で隔成された貯油室16aと、この貯油室16aを上記ロッド側室40に接続する気体用通路9と、この気体用通路9内に設けられてロッド側室40から貯油室16a側へのみ気体の流れを許容するヘッド側逆止弁9aと、上記仕切り部材25に取り付けられた噴出部材19とで構成させ、ピストンの伸長行程における貯油室16a内の圧力上昇によってこの貯油室16a内に溜まった潤滑油を上記噴出部材19を介してピストン側室50内に噴出させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車や産業車両等の車両のサスペンション装置に使用可能な空圧緩衝器の改良に関する。
従来、この種の空圧緩衝器としては、種々の構造のものを例示することができるが、車両のサスペンション装置に使用される空圧緩衝器としては、特許文献1に示すものを例示することができる。
即ち、図4に示すように、筒状に形成されたシリンダ42の上下端は、それぞれヘッド部材(本願発明のロッドガイドに相当)43とボトム部材44とによって閉塞されると共に、シリンダ42内に摺動自在に挿入されるピストン45によってこのシリンダ42内がロッド側室40とピストン側室50とに区画されている。
上記ヘッド部材43は環状に形成され、その内周にはピストンロッド51を軸支する軸受46を備えると共に、上端側から開口する貯留凹部47が設けられている。
上記シリンダ42はシリンダ42の外方に配置される有底筒状の外筒41によって覆われており、この外筒41の図中の上端である開口端部には、内周側で環状シール48を保持する封止部材49が上記ヘッド部材43に積層された状態で固定されている。
そして、上記封止部材49から突出している環状シール48の下端は、ヘッド部材43の貯留凹部47内に配置されており、この貯留凹部47、封止部材49、及びピストンロッド51で貯油室Sが画成されている。
上記環状シール48の内周側にはシリンダ42から突出する上記ピストンロッド51が、ヘッド部材43の上記軸受46内に摺動自在に挿入され、この環状シール48は所定の緊迫力でピストンロッド51の外周面に圧接されている。
従って、上記ピストンロッド51は貯油室Sを貫いており、この貯油室Sはピストンロッド51と環状シール48との摺動部に臨むようになっている。
更に、貯油室Sは、ヘッド部材43に設けた接続路52によってロッド側室40に連通されると共に、他の接続路53によって循環通路R内に連通されている。
上記ピストン45には、ロッド側室40とピストン側室50とを連通する圧側連通路45a及び伸側連通路45bが夫々穿設されている。
上記圧側連通路45aには圧側減衰弁56と、ピストン側室50からロッド側室40へのみガスGの流れを許容する圧側逆止弁56aとが設けられており、同じく上記伸側連通路45bには伸側減衰弁57と、ロッド側室40からピストン側室50へのみガスG及び潤滑油Oの流れを許容する伸側逆止弁57aとが設けられている。この場合、上記各減衰弁56、57及び逆止弁56a、57aはリーフバルブで構成されている。
上記ボトム部材44には、ピストン側室50と循環通路Rとを連通する通路54が設けられ、この通路54の途中には、ピストン側室50から循環通路Rへのみ流体の流れを許容する逆止弁55が設けられている。
上記循環通路Rと接続路52、53及び通路54の少なくとも一箇所に絞りを設け、又は流路断面を細くして流体の流れに抵抗を与え、圧側減衰弁56で減衰力を発生できるようにしている。
そして、シリンダ42内には作動気体としてのガスGが封入されると共に、貯油室S内及び循環通路R内には潤滑油Oが充填されるが、貯油室S内の油面が、貯油室S内のガスGのガス圧力と、循環通路R内のガスGのガス圧力とのバランスによって環状シール48の最下端より下方に下がらないような配慮のもと、循環通路R内には充分な量の潤滑油Oが充填されている。
又、ロッド側室40及びピストン側室50内にも少量の潤滑油Oが注入されるが、ロッド側室40内に注入される潤滑油Oは、空圧緩衝器が伸縮作動を初めて行うときに、シリンダ42とピストン45との間を潤滑するためであり、ピストン側室50内の潤滑油Oは空圧緩衝器の圧側行程時、循環通路R内にガスGより先んじて潤滑油Oを供給して貯油室S内の油面の下降を防止するためである。
このように構成された空圧緩衝器では、ピストンロッド51がシリンダ42内から退出する、即ち、空圧緩衝器の伸側行程において、ロッド側室40内に封入されたガスGがピストン45に設けた伸側連通路45bを通過してピストン側室50に流入すると共に、この伸側連通路45bに設けた伸側減衰弁57によって伸側減衰力を発生する。
又、ピストンロッド51がシリンダ42内へ侵入する、即ち、空圧緩衝器の圧側行程において、ピストン側室50内に封入されたガスGがピストン45に設けた圧側連通路45aを通過してロッド側室40に流入すると共に、この圧側連通路45aに設けた圧側減衰弁56よって圧側減衰力を発生する。
このとき、ピストン側室50内の圧力上昇によって、ピストン側室50内の潤滑油Oは上記逆止弁55付きの通路54を介して循環通路R内に流入する。
すると、循環通路R及び貯油室Sは、ピストン側室50と同様に加圧されることになるので、循環通路R内の潤滑油Oは貯油室S内に流入し、貯油室S内の圧力及び油面を上昇させる。
この油面の上昇及び貯油室Sの圧力上昇によって、上記潤滑油Oは、上記接続路52を通過してロッド側室40内に流入し、空圧緩衝器内で潤滑油Oが循環することになる。
特開2007−16880号公報(図2及び段落番号〜)
このように構成された空圧緩衝器においては、上述したように潤滑油Oをロッド側室40とピストン側室50とに行き来させることで、上記ピストン45の外周とシリンダ42の内周との間の摺動部の潤滑と、シリンダ42上端に設けた上記封止部材49の内周とピストンロッド51の外周との間の摺動部の潤滑とを行って空圧緩衝器の作動の円滑化を図っているので、特に問題がある訳ではないが、次のような不具合の改善が望まれている。
即ち、上記接続路52、ピストンロッド51と軸受46との間の隙間を流れる潤滑油の全量がシリンダ42の内周とピストン45の外周との間に供給されるわけでは無く、一部はピストン45bに設けた伸側減衰弁57、伸側逆止弁57aを介してそのままピストン側室50に流出してしまう場合がある。
そのため、ピストン45の外周に十分な潤滑油を供給させるには潤滑油の注入量を多くすればよいが、この場合に経済性において不利となる。
更に、上記従来の空圧緩衝器では、潤滑油を循環させた時ピストン45に設けた伸側減衰弁57、圧側減衰弁56等をガスと潤滑油が通過することから、ガスの通過に起因する減衰力を発生させようとして開発しているのも拘わらず油の要因による減衰力も付加される恐れがある。
そこで、本発明の目的は、潤滑油を多量に注入しなくてもシリンダの内周とピストンの外周との摺動部に効率良く潤滑油を供給でき、経済性の向上を図れる空圧緩衝器を提供することである。
上記の目的を達成するため、本発明一つの手段は、シリンダと、このシリンダの端部に設けられてピストンロッドを案内するロッドガイドと、このロッドガイドの内周に設けられて上記ピストンロッドの外周に摺接するシールリングと、上記ロッドガイドの上面に配置されると共に、上記ピストンロッドに摺接してこれらの間をシールする内周リップを備えたメインシールと、上記ピストンロッドを介してシリンダ内に移動自在に挿入されると共に、このシリンダ内をロッド側室及びピストン側室に区画するピストンと、このピストン又はシリンダ外の管路に設けられて上記ロッド側室及びピストン側室を連通するための通路と、この通路に設けた減衰力発生部とを備え、上記シリンダ内に作動気体を封入した空圧緩衝器において、シリンダの下方に潤滑油供給機構を設け、当該潤滑油供給機構をシリンダの下部に設けた仕切り部材と、この仕切り部材で隔成された貯油室と、この貯油室を上記ロッド側室に接続する気体用通路と、この気体用通路内に設けられてロッド側室から貯油室側へのみ気体の流れを許容するヘッド側逆止弁と、上記仕切り部材内の接続路の途中に設けられて上記ピストン側室から貯油室側へのみ流体の流れを許容するボトム側逆止弁と、同じく上記仕切り部材に取り付けられた噴出部材とで構成させ、ピストンの伸長行程における貯油室内の圧力上昇によってこの貯油室内に溜まった潤滑油を上記噴出部材を介してピストン側室内に噴出させることを特徴とする。
同じく他の手段は、シリンダと、このシリンダの端部に設けられてピストンロッドを案内するロッドガイドと、このロッドガイドの上面に配置されると共に、上記ピストンロッドに摺接してこれらの間をシールする内周リップを備えたメインシールと、上記ピストンロッドを介してシリンダ内に移動自在に挿入されると共に、このシリンダ内をロッド側室及びピストン側室に区画するピストンと、このピストン又はシリンダ外の管路に設けられて上記ロッド側室及びピストン側室を連通するための通路と、この通路に設けた減衰力発生部とを備え、上記シリンダ内に作動気体を封入した空圧緩衝器において、シリンダの下方に潤滑油供給機構を設け、当該潤滑油供給機構をシリンダの下部に設けた仕切り部材と、この仕切り部材で隔成された貯油室と、この貯油室に接続されたアキュムレータと、上記仕切り部材内の接続路の途中に設けられて上記ピストン側室から貯油室側へのみ流体の流れを許容するボトム側逆止弁と、同じく上記仕切り部材に取り付けられた噴出部材とで構成させ、上記アキュムレータの貯圧力及びピストンの伸長行程におけるピストン側室の吸い込み力によって貯油室内に溜まった潤滑油を上記噴出部材を介してピストン側室内に噴出させることを特徴とする。
本発明の空圧緩衝器は、その伸長行程時に潤滑油供給機構の貯油室に貯えた潤滑油をピストン側室へ噴出するので、潤滑油をピストンの外周面とシリンダの内周面との摺動部に直接付着させたりすることができる。
従って、上記ピストン側室におけるピストンとシリンダとの摺動部には一定量の潤滑油を供給することができ、潤滑油を循環させながら多量に注入しなくてもシリンダの内周とピストンの外周との摺動部に効率良く潤滑油を供給でき、潤滑油の削減が可能で、潤滑油用の循環通路も必要なく、経済性の向上を図れる。
更に、ピストンロッドとロッドガイドとの間にはシールリングが設けられているので、潤滑用の油膜が形成されるだけで、例えば、ロッドガイドの上方の油がロッド側室に流出するのが防止できる。
以下に、本発明のバルブ構造を自動車のサスペンション装置に使用する空圧緩衝器に具体化した一実施の形態を図に基づいて説明する。
図1、図2に示す実施の形態に係る空圧緩衝器1の基本構造は、シリンダ3と、このシリンダ3の端部に設けられてピストンロッド6を案内するロッドガイド12と、このロッドガイド12の内周に設けられて上記ピストンロッド6の外周に摺接するシールリング12bと、上記ロッドガイド12の上面に配置されると共に、上記ピストンロッド6に摺接してこれらの間をシールする内周リップ15を備えたメインシール13と、上記ピストンロッド6を介してシリンダ3内に移動自在に挿入されると共に、このシリンダ3内をロッド側室40及びピストン側室50に区画するピストン5と、このピストン5に設けられて上記ロッド側室40及びピストン側室50を連通する通路21、22と、この通路21、22に設けた減衰力発生部とを備え、上記シリンダ3内に作動気体を封入したものである。
そして、図1の実施の形態では、シリンダ3の下方に潤滑油供給機構16を設け、当該潤滑油供給機構16をシリンダ3の下部に設けた仕切り部材25と、この仕切り部材25で隔成された貯油室16aと、この貯油室16aを上記ロッド側室40に接続する気体用通路9と、この気体用通路9内に設けられてロッド側室40から貯油室16a側へのみ気体の流れを許容するヘッド側逆止弁9aと、上記仕切り部材25内の接続路11の途中に設けられて上記ピストン側室50から貯油室16a側へのみ流体の流れを許容するボトム側逆止弁10と、同じく上記仕切り部材25に取り付けられた噴出部材19とで構成させ、ピストンの伸長行程における貯油室16a内の圧力上昇によってこの貯油室16a内に溜まった潤滑油を上記噴出部材19を介してピストン側室50内に噴出させることを特徴とする。
同じく、図2の実施の形態では、シリンダ3の下方に潤滑油供給機構16を設け、当該潤滑油供給機構16をシリンダ3の下部に設けた仕切り部材25と、この仕切り部材25で隔成された貯油室16aと、この貯油室16aに接続されたアキュムレータ27と、上記仕切り部材25内の接続路11の途中に設けられて上記ピストン側室50から貯油室16a側へのみ流体の流れを許容するボトム側逆止弁10と、同じく上記仕切り部材25に取り付けられた噴出部材19とで構成させ、上記アキュムレータ27の貯圧力及びピストン5の伸長行程におけるピストン側室50の吸い込み力によって貯油室16a内に溜まった潤滑油を上記噴出部材19を介してピストン側室50内に噴出させることを特徴とする。
上記各実施の形態において、上記噴出部材19は上記潤滑油が例えば霧状となって噴出されると共に、ピストン外周面とシリンダ内周面との摺動部に向かって噴出されるよう先端にノズルが形成されているのが好ましい。
以下、更に詳しく説明する。
図1に示す第1の実施の形態では、シリンダ3の開口端部には、上記ピストンロッド6を案内するロッドガイド12が配置され、このロッドガイド12の上面には上記メインシール13が載置されている。
そして、上記シリンダ3の上端を内側に折り曲げることで、このシリンダ3、メインシール13及びロッドガイド12が一体的に加締め固定されている。
上記ロッドガイド12は、中心部に軸受としてのベアリング12aとシールリング1bが取り付けられる案内孔17を備え、ベアリング12aとシールリング12bの内周面がピストンロッド6の外周面と摺接することで、このピストンロッド6を摺動自在に軸受支持すると共に、上面側には潤滑油Oを貯えるための貯油室Sが画成されている。
上記シールリング12bは図示のように、ベアリング12aの内周に設けてもよく、又はベアリング12aとシールリング12bとをロッドガイド12の内周に上下直列に設けても良い。
上記シールリング12bはピストンロッド6の外周に油膜を形成するのは許容するが、貯油室Sからロッド側室40に潤滑油が洩れるのを防止し、その結果、ロッド側室40内においてガスGに潤滑油が混入するのを防止している。
上記メインシール13は、環状のインサートメタル14と、このインサートメタル14の内周側に一体形成された環状シールとしての内周リップ15とを備えている。
上記内周リップ15は、ピストンロッド6の外周面に摺接して大気側からのダストの侵入を防止するダストリップ15aと、同じくピストンロッド6の外周面に摺接して上記貯油室Sからの潤滑油Oがシリンダ3内に封入されたガスGと共に大気側へ漏れるのを防止するオイルリップ15bとから形成されている。
又、上記貯油室S内には上記オイルリップ15bのリップ部が浸漬する位置まで潤滑油Oが貯えられ、この貯油室S内に貯えられた潤滑油Oによって内周リップ15とピストンロッド6との間の油膜切れを防止するようになっている。
上記ピストン5はピストンロッド6の下端に取付固定されており、ピストン5の外周にはシリンダ3の内周面に摺接するピストンリングが嵌挿されているのが好ましい。
又、ピストン5にはロッド側室40とピストン側室50とを連通し、同一円周上に配置された上記通路としての複数の圧側連通路21と、この圧側連通路21と同一円周上に互い違いに配置された同じく通路としての複数の伸側連通路22が夫々下面に向かって穿設されている。
上記伸側連通路22の途中にはロッド側室40からピストン側室50へ向かう流れのみを許容する伸側逆止弁22aが設けられ、この伸側逆止弁22aの上方には減衰力発生部としての伸側絞り22bが設けられている。
同様に、上記圧側連通路21の途中にはピストン側室50からロッド側室40へ向かう流れのみを許容する圧側逆止弁21aが設けられ、この圧側逆止弁21aの下方には同じく減衰力発生部としての圧側絞り21bが設けられている。
次に潤滑油供給機構16について説明する。
ピストン側室50におけるシリンダ3の底部3c側に仕切り部材25を設けることで、この仕切り部材25より底部3c側に形成されると共に、仕切り部材25及びシリンダ3で上記貯油室16aが画成され、この仕切り部材25には上記接続路11と、上記噴出部材19とが設けられている。上記貯油室16aの上側にはガスが溜った状態となっても良い。
上記噴出部材19は上記潤滑油Oが、例えば、霧状となって噴出されるような先端にシリンダ3の内周面方向に向くノズルが形成され、このノズルによりピストン5の外周面とシリンダ3の内周面との摺動部に向かって潤滑油が噴出されるようになっている。
従って、ピストンロッド6がシリンダ3内から退出する空圧緩衝器1の伸長行程において、上記気体用通路9を介して貯油室16aへ導かれたロッド側室40の高圧力により、貯油室16aに貯えられた潤滑油Oが上記噴出部材19を介してピストン側室50内に矢印Fで示すように噴出される。
気体用通路9の任意の位置には、例えば、気体用通路9の上方の位置に絞り部9bが設けられていても良い。
上記において、噴出部材19のノズルの噴出孔を絞ることで潤滑油を霧状に噴霧させ、併せて上記絞り部9bを省略させることも出来る。
このように構成された空圧緩衝器1は、例えば、ピストンロッド6の先端に設けられた図示しないロッド側アイを車体側に取り付けると共に、シリンダ3の下端に設けられたシリンダ側アイ37を車軸側に取り付けることで自動車のサスペンション装置に組み込まれる。
続いて、その作用を説明する。
ピストンロッド6がシリンダ3内へ侵入する、即ち、空圧緩衝器1の圧側行程では、ピストン側室50内に封入されたガスGが上記圧側連通路21を通過してロッド側室40に流入すると共に、この圧側連通路21の途中に設けた圧側絞り21bによって圧側減衰力が発生する。
又、ピストンロッド6がシリンダ3内から退出する伸長行程では、ロッド側室40内に封入されたガスGが上記伸側連通路22を通過してピストン側室50に流入すると共に、この伸側連通路22の途中に設けた伸側絞り22bによって伸側減衰力が発生する。
このとき、上記気体用通路9を介してロッド側室40の高圧が上記貯油室16aに導かれるので、この貯油室16aに貯えられた潤滑油Oは上記高圧によって噴出部材19を介してピストン側室50内へ噴出される。
この噴出された潤滑油Oは、噴出部材19の先端がシリンダ3の方向に向かうノズルに形成されていることで、ピストン5の位置によっては、ピストン5の外周面とシリンダ3の内周面との摺動部に直接付着する。
従って、上記ピストン側室50におけるピストン5との摺動部となるシリンダ3の内周面には、一定量の潤滑油Oが付着していることになり、潤滑油を循環させながら多量に注入しなくてもシリンダ3の内周とピストン5の外周との摺動部に効率良く潤滑油を供給でき、潤滑油の削減が可能で、潤滑油用の循環通路も必要なく、経済性の向上を図れる。
上記ピストン側室50内に噴出された潤滑油Oは、シリンダ3の内周面に付着したものは、その一部がシリンダ3の内周面に沿って下降して仕切り部材25上面に導かれる。
この溜まった潤滑油Oは空圧緩衝器1の圧側行程において、上記接続路11を介して貯油室16aに再び貯えられるので、ロッド側室40と潤滑油供給機構16との間で潤滑油Oの循環が行われることになる。
尚、本実施の形態では、潤滑油供給機構16は、シリンダ3の底部3c側となるピストン側室50に仕切り部材25を設けることで形成したが、潤滑油供給機構16をシリンダ3とは独立して設けても良いことは勿論である。
次に本発明の第2の実施の形態を図2に基づいて説明する。
この実施の形態は、潤滑油供給機構16を変更したものであって、貯油室16aへ接続するアキュムレータ27を設けることで、上記気体用通路9を省略した点において相違するのみであり、基本的な作用・効果は上記実施の形態と同様である。
図2に示すように、上記仕切り部材25とシリンダ3の底部3cとの間に第2の仕切り部材26を設け、この第2の仕切り部材26と上記底部3cとの間に上記アキュムレータ27を配置している。
このように構成された空圧緩衝器1においては、その圧側行程でピストン側室50及び貯油室16aを介してアキュムレータ27に貯圧された貯圧力と、同じく伸長行程におけるピストン側室50の吸い込み力とによって貯油室16a内に貯えられた潤滑油Oを、上記伸長行程時に上記噴出部材19を介してピストン側室50内に霧状となって噴出(図2の矢印Fで示す)する。その他の構造、作用効果は図1の実施の形態と同じである。
図3は本発明における他の実施の形態を示す。
これは、図1の噴出部材19の形状を変更したものである。即ち、噴出部材19Aは仕切り部材25に設けたパイプポート25Bに対向して当該仕切り部材25の上面に配設された半円状の仕切り板25Aと、この仕切り板25Aに放射方向に向けて形成した複数のノズル25Cとで構成されているものである。この実施の形態でも、貯油室16aの潤滑油Oがパイプ25Bよりノズル25Cを介してピストン側室50内に噴出され、上記図1、図2の実施の形態と同じ作用効果を達成できる。
尚、上記の実施の形態では、潤滑油供給機構16及びアキュムレータ27をシリンダ3のピストン側室50側に設けたが、この構成に限定されるものではなく、上記潤滑油供給機構16及びアキュムレータ27をシリンダ3とは独立して設けても良いことは勿論である。
又、第1、第2の実施の形態では、ロッド側室40とピストン側室50とを連通する通路及び減衰力発生部をピストン5に設けたが、シリンダ3の外部に通路として管路を設け、この管路の途中に減衰力発生部を設けても良い。
本発明の一実施の形態を示す空圧緩衝器の縦断面図である。 本発明の他の実施の形態を示す空圧緩衝器の縦断面図である。 他の実施の形態に係る空圧緩衝器の一部切欠き縦断面である。 従来構造を示す空圧緩衝器の断面図である。
符号の説明
1 空圧緩衝器
3 シリンダ
3c 底部
5 ピストン
6 ピストンロッド
9 気体用通路
9a ヘッド側逆止弁
10 ボトム側逆止弁
11 接続路
12 ロッドガイド
12b シールリング
13 メインシール
15 内周リップ
16 潤滑油供給機構
16a 貯油室
19、19A 噴出部材
21 圧側連通路(通路)
21b 圧側絞り(減衰力発生部)
22 伸側連通路(通路)
22b 伸側絞り(減衰力発生部)
25 仕切り部材
25B パイプ
27 アキュムレータ
40 ロッド側室
50 ピストン側室
O 潤滑油
S 貯油室
G ガス(作動気体)

Claims (6)

  1. シリンダ3と、このシリンダ3の端部に設けられてピストンロッド6を案内するロッドガイド12と、このロッドガイド12の内周に設けられて上記ピストンロッド6の外周に摺接するシールリング12bと、上記ロッドガイド12の上面に配置されると共に、上記ピストンロッド6に摺接してこれらの間をシールする内周リップ15を備えたメインシール13と、上記ピストンロッド6を介してシリンダ3内に移動自在に挿入されると共に、このシリンダ3内をロッド側室40及びピストン側室50に区画するピストン5と、このピストン5又はシリンダ外の管路に設けられて上記ロッド側室40及びピストン側室50を連通する通路21、22と、この通路21、22に設けた減衰力発生部とを備え、上記シリンダ3内に作動気体を封入した空圧緩衝器において、シリンダ3の下方に潤滑油供給機構16を設け、当該潤滑油供給機構16をシリンダ3の下部に設けた仕切り部材25と、この仕切り部材25で隔成された貯油室16aと、この貯油室16aを上記ロッド側室40に接続する気体用通路9と、この気体用通路9内に設けられてロッド側室40から貯油室16a側へのみ気体の流れを許容するヘッド側逆止弁9aと、上記仕切り部材25内の接続路11の途中に設けられて上記ピストン側室50から貯油室16a側へのみ流体の流れを許容するボトム側逆止弁10と、同じく上記仕切り部材25に取り付けられた噴出部材19とで構成させ、ピストン5の伸長行程における貯油室16a内の圧力上昇によってこの貯油室16a内に溜まった潤滑油を上記噴出部材19を介してピストン側室50内に噴出させることを特徴とする空圧緩衝器。
  2. シリンダ3と、このシリンダ3の端部に設けられてピストンロッド6を案内するロッドガイド12と、このロッドガイド12の内周に設けられて上記ピストンロッド6の外周に摺接するシールリング12bと、上記ロッドガイド12の上面に配置されると共に、上記ピストンロッド6に摺接してこれらの間をシールする内周リップ15を備えたメインシール13と、上記ピストンロッド6を介してシリンダ3内に移動自在に挿入されると共に、このシリンダ3内をロッド側室40及びピストン側室50に区画するピストン5と、このピストン5又はシリンダ外の管路に設けられて上記ロッド側室40及びピストン側室50を連通する通路21、22と、この通路21、22に設けた減衰力発生部とを備え、上記シリンダ3内に作動気体を封入した空圧緩衝器において、シリンダ3の下方に潤滑油供給機構16を設け、当該潤滑油供給機構16をシリンダ3の下部に設けた仕切り部材25と、この仕切り部材25で隔成された貯油室16aと、この貯油室16aに接続されたアキュムレータ27と、上記仕切り部材25内の接続路11の途中に設けられて上記ピストン側室50から貯油室16a側へのみ流体の流れを許容するボトム側逆止弁10と、同じく上記仕切り部材25に取り付けられた噴出部材19とで構成させ、上記アキュムレータ27の貯圧力及びピストン5の伸長行程におけるピストン側室50の吸い込み力によって貯油室16a内に溜まった潤滑油を上記噴出部材19を介してピストン側室50内に噴出させることを特徴とする空圧緩衝器。
  3. 上記噴出部材19はピストンの外周面とシリンダの内周面との摺動部に向かって噴出されるよう先端にノズルが形成されている請求項1又は2に記載の空圧緩衝器。
  4. 上記噴出部材19Aは仕切り部材25に形成したパイプ25Bに対向して当該仕切り部材25の上面に配設された仕切り板25Aと、この仕切り板25Aに放射方向に向けて形成した複数のノズル25Cとで構成されている請求項1又は2に記載の空圧緩衝器。
  5. アキュムレータがシリンダ3の内側又はシリンダ3の外側に配置されている請求項2、3、又は4に記載の空圧緩衝器。
  6. 上記ロッドガイド12のピストンロッド6との摺動部にシール部材を設けると共に、このロッドガイド12の上面側に潤滑油を貯える貯油室Sを画成している請求項1、2、3、4、又は5に記載の空圧緩衝器。
JP2007277394A 2007-10-25 2007-10-25 空圧緩衝器 Pending JP2009103267A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007277394A JP2009103267A (ja) 2007-10-25 2007-10-25 空圧緩衝器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007277394A JP2009103267A (ja) 2007-10-25 2007-10-25 空圧緩衝器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009103267A true JP2009103267A (ja) 2009-05-14

Family

ID=40705134

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007277394A Pending JP2009103267A (ja) 2007-10-25 2007-10-25 空圧緩衝器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009103267A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013539525A (ja) * 2010-10-29 2013-10-24 モンタンヒドラウリク・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング 復元圧力装置
CN103624162A (zh) * 2013-12-05 2014-03-12 昆山市珍和模具五金机械有限公司 一种气动脱模式恒压冲杯模具
CN112879378A (zh) * 2021-04-25 2021-06-01 陈惠波 一种数字制式液压缸

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013539525A (ja) * 2010-10-29 2013-10-24 モンタンヒドラウリク・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング 復元圧力装置
CN103624162A (zh) * 2013-12-05 2014-03-12 昆山市珍和模具五金机械有限公司 一种气动脱模式恒压冲杯模具
CN112879378A (zh) * 2021-04-25 2021-06-01 陈惠波 一种数字制式液压缸

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5827871B2 (ja) 油圧緩衝器
US20170198725A1 (en) Hydropneumatic pressure accumulator
JP2006349138A (ja) 空圧緩衝器
JP4815418B2 (ja) 空圧緩衝器
JP2009103267A (ja) 空圧緩衝器
JP5383451B2 (ja) 油圧緩衝器
JP4948328B2 (ja) 空圧緩衝器
US9371880B2 (en) Dual-tube shock absorber
JP4514640B2 (ja) フロントフォーク
JP5476249B2 (ja) 複筒型緩衝器
JP4898622B2 (ja) 空圧緩衝器
JP2009097680A (ja) 空圧緩衝器
JP6971745B2 (ja) ダンパ
US20120048664A1 (en) Multi-cylinder hydraulic shock absorber
JP2009019642A (ja) 緩衝器および緩衝器の製造方法
JP5481227B2 (ja) 複筒型液圧緩衝器
JP4883703B2 (ja) 複筒型緩衝器
JP5798843B2 (ja) 緩衝器
CN108050192A (zh) 一种集成补油结构的阻尼器活塞
JP2009103196A (ja) 空圧緩衝器
JP4898608B2 (ja) 空圧緩衝器
JP2013181573A (ja) フロントフォーク
JP2010106995A (ja) プル型ガススプリング
JP2007016890A (ja) 空圧緩衝器
JP4932743B2 (ja) 空圧緩衝器