JP2009101869A - カバー部材排水構造 - Google Patents

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Shigemitsu Takahashi
重光 高橋
Masahiro Miyauchi
正博 宮内
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Abstract

【課題】ルーフを構成するカバー部材の最前端に溜まった水が、特にカバー部材格納時に車室内に落下せず確実に排水されるようにしたカバー部材排水構造を提供する。
【解決手段】ルーフに形成した開口部と、開口部を覆うと共に車両前後方向にスライドして折り畳み可能なカバー部材と、を備え、カバー部材を開口部後側に折り畳むことで開口部を開放し、折り畳んだキャンバスをトレイに載せてルーフ側の折畳み位置から室内側の格納位置へ搬送するキャンバストップ構造において、カバー部材の先端に設けた雨樋部材31と、雨樋部材31の内部で回動可能に設けた堰止部材32と、を備え、雨樋部材及び堰止部材が、堰止部材の回動により開閉される水抜き孔31d,32bを備えている。
【選択図】図3

Description

本発明は、自動車のルーフに形成した開口部をカバー部材、例えばキャンバスで開閉可能に覆うルーフ構造に係り、特に折り畳んだカバー部材を車室内に移動させる際にカバー部材に付着した雨水等を落下させないようにしたカバー部材の排水構造に関するものである。
従来、図10に示すようにキャンバストップタイプの自動車1は、そのルーフ2に開口部2aを有しており、この開口部2aの両側に沿って設けられたスライドレール(図示せず)にキャンバス3の両側縁を支持する複数組のスライド部材が摺動可能に取り付けられている。複数組のスライド部材は、キャンバス3の両側縁に長手方向に所定間隔おきに設けられている。
自動車1では、キャンバス3が展開することでルーフ2の開口部2aが閉じられ、キャンバス3が開口部2aの後端付近に折り畳まれることでルーフ2の開口部2aが開放される。
このようなキャンバストップの構造では、雨天走行時等に、開口部2aの周縁、特に前縁に溜まった水が車室内に進入しないよう開口部2aの前縁、即ちフロントヘッダに排水構造が設けられている。
この排水構造は、例えば図11に示すように構成されている。図11の排水構造4においては、フロントヘッダウェザーストリップ5の上面に車幅方向に延びる溝5aを形成すると共に、この溝5a内に排水孔5bを形成する。また、車体側、即ちドアサッシウェザーストリップ6の上部に水受け6aを形成して、この水受け6aとドアサッシ7の中空部7aとを孔6b,7bにより連通させる。
このような構成の排水構造4によれば、フロントヘッダウェザーストリップ5の溝5a内に溜まった水は、排水孔5bから水受け6a,孔6b,7bを介してドアサッシ7の中空部7a内に導かれ、さらにドアの下端から車体下方へ排出される。
しかしながら、このような排水構造4においては、開口部2aの前縁、即ちフロントヘッダウェザーストリップ5に溜まった水は車体下方に排出されるが、キャンバス3側に溜まった水はフロントヘッダウェザーストリップ5等を介してドアサッシ7の中空部7a内へ導かれないので排出されることができない。
このため、例えばキャンバス3が折り畳まれて車内側に格納されるようなキャンバスの格納構造を採用した場合には、キャンバス3側に溜まった水が車室内に落下してしまう。
本発明は、以上の点に鑑み、ルーフを構成するカバー部材に溜まった水が、特にカバー部材格納時に車室内に落下せず確実に排水されるようにしたカバー部材排水構造を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明のカバー部材の排水構造は、ルーフに形成した開口部と、開口部を覆うと共に車両前後方向にスライドして折畳み可能なカバー部材と、を備え、カバー部材を開口部後側にスライドして折り畳むことで開口部を開放し、折り畳んだキャンバスをトレイに載せてルーフ側の折畳み位置から室内側の格納位置へ搬送するキャンバストップ構造において、カバー部材の先端に設けた雨樋部材と、この雨樋部材の内部で回動可能に設けた堰止部材と、を備え、雨樋部材が、堰止部材の回動により開閉される水抜き孔を備えていることを特徴としている。
本発明のカバー部材排水構造において、雨樋部材は、上方に向かって凹状に形成され、堰止部材は、雨樋部材の前壁部の背面から離れた第一の回動位置と前壁部の背面に当接した第二の回動位置との間を回動可能に雨樋部材の底部前端に取り付けられており、雨樋部材の水抜き孔は、堰止部材が第二の回動位置にあることで閉鎖され、堰止部材が第一の回動位置にあることで開放される。
本発明のカバー部材排水構造において、堰止部材はカバー部材の展開状態で開口部の前縁に当接したとき、あるいはトレイの格納位置でこの格納位置に隣接して配置した当接部に当接したとき、堰止部材が第一の回動位置へ移動して水抜き孔が開放される。
本発明のカバー部材排水構造において、好ましくは、堰止部材は、第二の回動位置で開口部または当接部に当接する弾性部材を備え、弾性部材がウェザーストリップであり、堰止部材が雨樋部材の底部前端での支持位置より前側に重心を有している。
本発明によれば、カバー部材、例えばキャンバスが展開状態からトレイ上での折畳み状態まで移動する際、そしてカバー部材を載せたトレイが折畳み位置から格納位置まで移動する際には、堰止部材が揺動して雨樋部材の水抜き孔を閉鎖する。これにより、トレイ移動中の雨樋部材からの漏水が排除される。
これに対して、カバー部材が展開状態にあるとき、そしてトレイが格納位置に在るときには、堰止部材が揺動して雨樋部材の水抜き孔を開放する。これにより、雨樋部材内に溜まった水滴が水抜き孔を介して排水される。
このようにして、カバー部材が展開状態からトレイ上に折り畳まれるとき、あるいはトレイが折畳み位置と格納位置との間を移動するときには、雨樋部材の水抜き孔が閉鎖されて、この水抜き孔からの漏水が規制される。
従って、特にトレイが所定角度で傾斜して格納位置に移動する際にも、車室内への水滴の落下が防止されることができる。
以下、図面に示した実施形態に基づいて本発明を詳細に説明する。図中のFrは車両前方を、Upは車両上方を、LHは車幅方向であって左方を示す。
図1は、本発明によるキャンバス排水構造の一実施形態を備えたキャンバストップタイプの自動車10を示している。
自動車10はルーフ11に開口部11aを有しており、この開口部11aはルーフ後端からルーフ前端寄りの中間領域までを左右の縁部を残すように門型に切り欠いて形成されている。この開口部11aが折畳み可能なキャンバス12によって覆われる。
キャンバス12には、車幅方向に延出した複数の棒材(図示せず)が前後に離間して取り付けられており、各棒材の先端はキャンバス12の左右の縁から車幅方向外側に突出している。これらの棒材の先端部をガイドする第一レール11bが、開口部11aにおける車両前後方向に延出した左右の縁に沿ってそれぞれ設けられている。各棒材の先端には、スライド部材(図示せず)が取り付けられており、このスライド部材が第一レール11bに案内支持されている。各スライド部材は、キャンバス12の両側縁を長手方向に関して所定間隔で支持している。
第一レール11bに支持されて、キャンバス12はルーフ面をスライドする。なお、キャンバス12は、前端と後端とを近づけた際に隣接する棒材間の布地部分が折れ曲がることにより、折り畳まれる。このような構成において、キャンバス12を矢印A(図1)で示すように車両後方側に移動させて折り畳むことにより、開口部11aが開放される。
このように折り畳まれたキャンバス12は、キャンバス格納構造20によって自動車10の車室内に格納される。
キャンバス格納構造20は、図2に示すように、上述した折り畳んだ状態でキャンバス12を収容するキャンバストレイ21と、このキャンバストレイ21を回動軸22aの周りに回動させて車室内の格納位置に格納する移動手段22と、を含んでいる。
キャンバストレイ21は、キャンバス12を載せることができるようルーフ11のほぼ全幅に亘った寸法に設定されている。キャンバストレイ21は折り畳まれたキャンバス12を載せた状態で次の(1)〜(2)のように移動手段22によって移動して、ルーフ11上における第一レール11bの水平方向後側の折畳み位置P1から、折畳み位置P1より下方の車室内のリヤシート後方の格納位置P3へキャンバス12を搬送する。
(1)キャンバストレイ21は、折畳み位置P1で回動軸22aの周りに矢印Bで示す方向に回動可能に支持されており、折畳み位置P1におけるキャンバストレイ21のほぼ水平の姿勢から、その前部が下方に所定角度θまで回転してキャンバストレイ21が傾斜した姿勢の回動位置P2まで回動する。この回動位置P2でキャンバストレイ21は、回動軸22aから離脱する。
(2)キャンバストレイ21は、回動位置P2で回動軸22aから離脱してから、移動手段22によって第二レール22bに沿って矢印Cで示す方向に移動して、下方の格納位置P3に送られ、格納ボックス23内に格納される。
キャンバストレイには、図示省略するが、第一レールの後端に連なるレールが設けられている。これにより、キャンバス12は第一レール11bからキャンバストレイ21側へ移動することができる。
キャンバストレイ21の後部は、上述した折畳み位置P1(図2参照)において、その外面がルーフ11の後縁を構成している。リヤドア13のリヤウィンドウガラス13aの閉鎖状態では、リヤウィンドウガラス13aの上縁がキャンバストレイ21の後端に液密的に当接する。キャンバストレイ21の下面は、上述した折畳み位置P1において、車室内の天井の一部を構成する。
また、格納ボックス23は、自動車10の後部座席14のシートバック14aの後方に配置されており、第二レール22bは、このシートバック14aの背面に沿って傾斜して配置されている。
さらに、格納ボックス23は、キャンバストレイ21が格納位置P3に移動したとき、キャンバストレイ21上に載置されたキャンバス12の最先端に備えられた排水構造30のウェザーストリップ33(後述)が当接する当接部23aを備えている。
さらに、本発明実施形態は、このようなキャンバス12が、図3に示すように、その先端に排水構造30を備えている。排水構造30は、キャンバス12の先端に沿って固定保持された雨樋部材31と、この雨樋部材31の底部前端にて回動可能に取り付けられた堰止部材32と、から構成される。
雨樋部材31は、上方に向かって凹状に形成されていると共に、その後壁31aが上方に向かって延びており、後壁31aの上端がキャンバス12の最先端に対して固定される。
また、雨樋部材31は、前壁部31bが前傾していると共に、前壁部31bの内側(後側)にて底部31gからほぼ垂直に立ち上がるストッパ31cを備えている。ここで、ストッパ31cと前壁部31bとは、雨樋部材31の底部31gにて近接しているが、後述する堰止部材32の下端の厚さ分離間している。
さらに、雨樋部材31は、その前壁部31b及びストッパ31cにそれぞれ左右一対の水抜き孔31d,31eを備えている。前壁部31bの水抜き孔31dとストッパ31cの水抜き孔31eは、互いにずれて、図示の場合横方向にずれて配置されている。
堰止部材32は、図3に示すように横方向に細長い板状に形成されており、上述した前壁部31bとストッパ31cとの間に収容されると共に、下端の両側に設けられたボス32aが雨樋部材31の側壁31hに設けられた係合孔31fに回動可能に係合して枢支されている。これにより、堰止部材32は、図4(A)に示す第一の回動位置αと図4(B)の第二の回動位置βとの間を回動する。ここで、堰止部材32は、第一の回動位置αにおいて、その後面がストッパ31cの前面に密着し、また第二の回動位置βにおいて、その前面が前壁部31bの背面に密着する。
堰止部材32は、左右一対の水抜き孔32b,32bを備えている。これらの水抜き孔32b,32bは、雨樋部材31の前壁部31bの水抜き孔31dに対してずれており、またストッパ31cの水抜き孔31eに対して整合するように配置されている。
さらに、堰止部材32は、その上部の前面にウェザーストリップ33を備えている。このウェザーストリップ33は弾性材料から構成されており、前側に突出した断面中空の筒状部33aと後方に延びるリップ部33bとから構成されている。このウェザーストリップ33の重心が堰止部材32の上端前側に位置するように、筒状部33aが堰止部材32の上端部における前面に取り付けらおり、リップ部33bは後壁31a側へ向けて延出している。これにより、堰止部材32はウェザーストリップ33の自重によって第一の回動位置αから第二の回動位置βへ向けて前傾するように堰止部材32及びウェザーストリップ33全体の重心が前側に位置する。
筒状部33aが、キャンバス12の展開状態にて自動車10のルーフ11の開口部11aの前縁に液密的に当接し、または前述したキャンバストレイ21の格納位置P3にて格納ボックス23内の当接部23aに当接することで、堰止部材32が第一の回動位置αに移動される。リップ部33bは、堰止部材32が第一の回動位置αに在るとき、前壁部31b,ストッパ31c及び底部31gとで画成される空間を覆う。
本発明の実施形態による排水構造30を備えた自動車10は以上のように構成されており、以下のように動作する。
まずキャンバス12が完全に閉じている場合には、キャンバストレイ21が折畳み位置P1に在って、キャンバス12が第一レール11bに沿って前方に引き出されている。これにより、図5(A)に示すように、キャンバス12が開口部11a全体を覆うように展開し、開口部11aが閉じられる。
このとき、排水構造30の堰止部材32は、図5(B)に示すように、ウェザーストリップ33の筒状部33aがルーフ11の開口部11aの前縁に当接すると共に、この当接により第一の回動位置αに回動しており、その後方に延びるリップ部33bがキャンバス12の前縁上面を覆っている。なお、ウェザーストリップ33の筒状部33aは、開口部11aの前縁に対して弾性変形により液密的に密着し、雨水等の内部への進入を阻止する。
これにより、図4(A)に示すように、堰止部材32の水抜き孔32bはストッパ31cの水抜き孔31eと整合するので、雨樋部材31のストッパ31cの前後の空間が連通することになる。従って、キャンバス12の上面とウェザーストリップ33のリップ部33bとの間から雨樋部材31のストッパ31cの後方空間に進入し溜まった水滴は、ストッパ31cの水抜き孔31e及び堰止部材32の水抜き孔32bを通って、さらに雨樋部材31のストッパ31cと前壁部31bとの間の空間を介して、前壁部31bの水抜き孔31dを通って雨樋部材31の前側に排水され、例えば車体側に設けられた排水路11c(図5(B)参照)を通って車体下方に排出される。
次に、キャンバス12が折畳み位置P1に移動するときには、展開状態のキャンバス12の先端が第一レール11bに沿って後方にスライドして、さらに折畳み位置P1に位置するキャンバストレイ21上にスライドすることにより、図6(A)に示すように、このキャンバストレイ21上で折り畳まれる。
キャンバス12の折畳み開始の際にウェザーストリップ33の筒状部33aが開口部11aの前縁から離れると同時に、排水構造30の堰止部材32は、図6(B)にて矢印Dで示すように、自重により第二の回動位置βに回動する。ここで、キャンバス12の先端とウェザーストリップ33のリップ部33bの間から、雨樋部材31内に雨水等の水滴が落下する。
そして、堰止部材32の水抜き孔32bは、前壁部31bの水抜き孔31dと互いにずれているので、堰止部材32は前壁部31bの水抜き孔31dを閉鎖する。従って、雨樋部材31のストッパ31cの後方空間に溜まった水滴は、ストッパ31cの水抜き孔31eを通ってストッパ31cの前方の空間に進入するが、前壁部31bの水抜き孔31dが堰止部材32により閉鎖されているので、雨樋部材31の前側には排水されない。
このようにして、キャンバス12の折畳み開始直後から、雨樋部材31内に溜まった水滴の車室内への落下が阻止される。
続いて、移動手段22により、図7(A)に示すようにキャンバストレイ21が回動軸22aの周りに所定角度θだけ回動して回動位置P2に移動した後、キャンバストレイ21が回動軸22aから離脱する。
なお、キャンバストレイ21は、折畳み位置P1(図2)にあるとき水平状態に保持されている。例えば、キャンバストレイの左右の端には前後に離間して二つのピンが外方向へ突出するように設けられており、前側のピンがボディ側に設けられた係止部材に係止され、後側のピンがボディ側に回転可能に設けた回動軸22aに係脱可能に取り付けられて、キャンバストレイ21が水平状に保持されている。
キャンバストレイ21が回動軸22aから離脱したとき、排水構造30の堰止部材32は、図7(B)に示すように自重により第二の回動位置βに在って、前壁部31bの水抜き孔31dが堰止部材32により閉鎖されたままである。従って、雨樋部材31内の水滴は、その前壁部31bの水抜き孔31dを通って前側には排水されない。
その後、キャンバストレイ21が図7(A)にて回動位置P2から矢印C方向に移動手段22により第二レール22bに沿って移動する。そして、キャンバストレイ21が格納位置P3に達すると、図8に示すように、ウェザーストリップ33が当接部23aに当接して、堰止部材32が第一の回動位置αに回動する。
これにより、堰止部材32の水抜き孔32bがストッパ31cの水抜き孔31eと整合して、雨樋部材31のストッパ31cの前後の空間が連通する。従って、雨樋部材31のストッパ31cの後方空間に溜まった水滴は、ストッパ31cの水抜き孔31e及び堰止部材32の水抜き孔32bを通って、さらに雨樋部材31のストッパ31cと前壁部31bとの間の空間を介して前壁部31bの水抜き孔31dを通り雨樋部材31の前側に排水される。
なお、雨樋部材31の前側に排水された水滴は、車室内に設けられた適宜の排水機構を介して車体下側に排出される。
キャンバストレイ21を格納位置P3から折畳み位置P1まで移動し、キャンバス12を展開して、ルーフ11の開口部11aを閉鎖するためには、上記操作が逆順で行なわれればよい。
そして、キャンバストレイ21が折畳み位置P1に在って、キャンバス12が第一レール11bに沿って前方に引き出される。これにより、最終段階において、排水構造30のウェザーストリップ33の筒状部33aがルーフ11の開口部11aの前縁に当接すると、図9に示すように、排水構造30の堰止部材32が当接力に基づいて第二の回動位置まで回動して、図5に示した閉鎖状態に戻ってキャンバス12が開口部11aを覆うように展開し、開口部11aが閉じられる。
このようにして、本発明実施形態の排水構造30によれば、キャンバス12及びキャンバストレイ21の移動中は、堰止部材32が第二の回動位置βに在って、雨樋部材31の水抜き孔31dが堰止部材32により閉鎖されているので、雨樋部材31からの排水が阻止される。従って、車室内への雨樋部材31からの水滴の落下が確実に防止されることになる。
本発明はその趣旨を逸脱しない範囲で様々な形態で実施することができる。例えば、上述した実施形態において、リヤウィンドウガラス13aはリヤドア13に取り付けられているが、リヤドアのない自動車においては、リヤパネルの開口部に開閉可能に取り付けられたリヤウィンドウガラス13aであってもよい。
上述した実施形態においては、キャンバストレイ21は、まず回動軸22aの周りに所定角度まで回動した後、回動軸22aから離脱して第二レール22bに沿って下降することにより、格納位置P3に移動するようになっているが、これに限らず、他の手段,方式によって傾斜した格納位置P3に格納されるようにしてもよい。
上述した実施形態においては、堰止部材32の水抜き孔32bは、雨樋部材31の前壁部31bの水抜き孔31dに対して横方向にずれて配置されているが、これに限らず、任意の方向、例えば縦方向にずれて配置されていてもよい。さらに、堰止部材32は雨樋部材31よりも短く寸法が設定されて、雨樋部材31の前壁部31bの水抜き孔31d領域を閉鎖する程度の寸法に設定されてもよい。
さらに、カバー部材がキャンバスで構成される場合を前提としたが、複数の細幅のパネル片を連結させて折畳み可能なルーフパネルをカバー部材として使用してもよい。
本発明によるキャンバス排水構造の一実施形態を備えた自動車を示す概略斜視図である。 図1の自動車におけるキャンバス格納構造の構成を示す概略断面図である。 図1の自動車におけるキャンバス排水構造を示す分解斜視図である。 図3のキャンバス排水構造において、(A)は第一の回動位置を、(B)は第二の回動位置を、それぞれ示す概略断面図である。 (A)は図3のキャンバス排水構造におけるキャンバス閉鎖時の概略斜視図、(B)は(A)のA−A線拡大断面図である。 (A)は図3のキャンバス排水構造におけるキャンバス開放(折畳み)時の概略斜視図、(B)は要部拡大断面図である。 (A)は図3のキャンバス排水構造におけるキャンバストレイ格納途中の概略斜視図、(B)は要部拡大断面図である。 図3のキャンバス排水構造におけるキャンバストレイ格納後の状態を示す要部拡大断面図である。 図3のキャンバス排水構造におけるキャンバス閉鎖直前の状態を示す要部拡大断面図である。 従来のキャンバストップタイプの自動車を示す概略斜視図である。 (A)は従来のフロントヘッダ排水構造の一例の構成を示す部分斜視図、(B)は要部拡大断面図である。
符号の説明
10 自動車
11 ルーフ
11a 開口部
11b 第一レール
11c 排水路
12 キャンバス
13 リヤドア
13a リヤウィンドウガラス
14 後部座席
14a シートバック
20 キャンバス格納構造
21 キャンバストレイ
22 移動手段
22a 回動軸
22b 第二レール
23 格納ボックス
23a 当接部
30 排水構造
31 雨樋部材
31a 後壁
31b 前壁部
31c ストッパ
31d 孔
31e 孔
31f 係合孔
31g 底部
31h 側壁
32 堰止部材
32a ボス
32b 孔
33 ウェザーストリップ
33a 筒状部
33b リップ部
P1 折畳み位置
P2 回動位置
P3 格納位置

Claims (8)

  1. ルーフに形成された開口部と、上記開口部を覆うと共に車両前後方向にスライドして折畳み可能なカバー部材と、を備えた車両のキャンバストップ構造において、
    上記カバー部材の先端に設けられた雨樋部材と、この雨樋部材の内部で回動可能に設けられた堰止部材と、を備え、
    上記雨樋部材が、上記堰止部材の回動により開閉される水抜き孔を備えていることを特徴とする、カバー部材排水構造。
  2. ルーフに形成された開口部と、上記開口部を覆うと共に車両前後方向にスライドして折畳み可能なカバー部材と、を備え、上記カバー部材が上記開口部後側にスライドして折り畳まれることにより上記開口部が開放され、折り畳まれたキャンバスがトレイに載せられてルーフ側の折畳み位置から室内側の格納位置へ搬送される、車両のキャンバストップ構造において、
    上記カバー部材の先端に設けられた雨樋部材と、この雨樋部材の内部で回動可能に設けられた堰止部材と、を備え、
    上記雨樋部材が、上記堰止部材の回動により開閉される水抜き孔を備えていることを特徴とする、カバー部材排水構造。
  3. 前記雨樋部材は、上方に向かって凹状に形成されており、
    前記堰止部材は、前記雨樋部材の前壁部の背面から離れた第一の回動位置と上記前壁部の背面に当接した第二の回動位置との間を回動可能に上記雨樋部材の底部前端に取り付けられており、
    前記雨樋部材の水抜き孔は、前記堰止部材が第二の回動位置に位置することで閉鎖され、前記堰止部材が第一の回動位置に位置することで開放されることを特徴とする、請求項2に記載のカバー部材排水構造。
  4. 前記堰止部材は、前記カバー部材の展開状態で前記開口部の前縁に当接したとき、あるいは前記トレイの格納位置で該格納位置に隣接して配置された当接部に当接したとき、前記堰止部材が第一の回動位置に移動して、前記水抜き孔が開放されることを特徴とする、請求項2又は3に記載のカバー部材排水構造。
  5. 前記堰止部材が、第二の回動位置で前記開口部または前記当接部に当接する弾性部材を備えていることを特徴とする、請求項4に記載のカバー部材排水構造。
  6. 前記弾性部材がウェザーストリップであることを特徴とする、請求項5に記載のカバー部材排水構造。
  7. 前記堰止部材が、前記雨樋部材の底部前端での支持位置より前側に重心を有していることを特徴とする、請求項5又は6に記載のカバー部材排水構造。
  8. 前記カバー部材がキャンバスであることを特徴とする、請求項1から7の何れかに記載のカバー部材排水構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6185512U (ja) * 1984-11-13 1986-06-05
JPH08230480A (ja) * 1994-12-07 1996-09-10 Mercedes Benz Ag 自動車の屋根切欠きの閉鎖用屋根装置
JP2003507245A (ja) * 1999-08-24 2003-02-25 プジョー シトロエン オートモビル エス アー 自動車の車室のカバーモジュールと、このような車室を備える自動車

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