JP2009101619A - 記録装置、及び、記録装置のキャリッジ構造 - Google Patents

記録装置、及び、記録装置のキャリッジ構造 Download PDF

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Abstract

【課題】記録ヘッドに帯状の信号ケーブルが接続された構成を有する記録装置において、信号ケーブルの面内の方向における傾きや振れを抑制する。
【解決手段】主走査方向に往復移動されるキャリッジ21に記録ヘッド20を搭載し、記録ヘッド20にフレキシブルフラットケーブル61が接続された構成において、フレキシブルフラットケーブル61は主走査方向に沿ってキャリッジ21に延び、キャリッジ21に支持されて下方に向きを転じて記録ヘッド20に接続され、キャリッジ21は、フレキシブルフラットケーブル61の折り返し部62において、フレキシブルフラットケーブル61の外側の端に接する突起71と、折り返し部62において、フレキシブルフラットケーブル61の内側の端に接する突起72と、を備えている。
【選択図】図7

Description

本発明は、記録ヘッドに信号を送信する信号ケーブルを備えた記録装置、及び、この記録装置のキャリッジ構造に関する。
従来、キャリッジ軸に沿って自在に移動するキャリッジに記録ヘッドが搭載された記録装置において、記録ヘッドに接続されるフレキシブル基板等で構成される帯状の信号ケーブルを、キャリッジに設けられた保持部によって保持するものが知られている。このような記録装置においては、記録動作時に、キャリッジの移動に伴って記録ヘッドに接続された信号ケーブルのバタツキ等が発生することがある。この点に鑑み、例えば、記録ヘッドに接続されたフレキシブル基板のバタツキ等を抑えるための構造を備えた記録装置が提案された(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に開示された構成では、記録装置にフレキシブル基板(信号ケーブル)を屈曲させて収めた場合に、記録ヘッドの近傍でフレキシブル基板の屈曲部を押さえる板を設け、フレキシブル基板の屈曲部の曲率が変化することによるバタツキを規制している。
特開平09−109508号公報
ところで、記録ヘッドの移動に伴う信号ケーブルの傾きや振れは、信号ケーブルの面内における向きにも発生する。この傾きや振れが大きいと、信号ケーブルと記録ヘッドとのコネクタ等に負荷が加わり、信号ケーブルやコネクタを含む各部の劣化が早まるおそれがあった。
そこで本発明は、記録ヘッドに帯状の信号ケーブルが接続された構成を有する記録装置において、信号ケーブルの面内方向における傾きや振れを抑制することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、主走査方向に往復移動されるキャリッジと、前記キャリッジに搭載される記録ヘッドと、前記記録ヘッドに接続される帯状の信号ケーブルとを備え、前記信号ケーブルは前記主走査方向に沿って前記キャリッジに延び、前記キャリッジに支持されて下方に向きを転じて前記記録ヘッドに接続され、前記キャリッジには、前記信号ケーブルの転向部において前記信号ケーブルの外側の端に接する第1の突起と、前記転向部において前記信号ケーブルの内側の端に接する第2の突起とが設けられたことを特徴とする記録装置を提供する。
この構成によれば、記録ヘッドに接続される帯状の信号ケーブルが向きを変える部分において外側の端には第1の突起が接し、内側の端には第2の突起が接するので、これら第1及び第2の突起に挟まれて、信号ケーブルの面内における動きが制限される。特に第1の突起は転向部の外側の端に接するので、信号ケーブルの上及び横方向のいずれに対しても、信号ケーブルの動きを規制する。これにより、信号ケーブルの面内における動きに起因する傾きや振れを効果的に抑制できる。
上記構成において、前記信号ケーブルの前記転向部は、前記信号ケーブルが折り返されて形成され、前記第1の突起は、前記信号ケーブルの折り返し部で前記信号ケーブルの外側に形成される斜辺に接し、前記第2の突起は、前記折り返し部で前記信号ケーブルの内側に形成される角部において前記信号ケーブルに接する構成としても良い。
この場合、信号ケーブルの転向部が、信号ケーブルが折り返されて形成される構成において、信号ケーブルの折り返し部の外側に形成される斜辺には第1の突起が接し、折り返し部の内側の角部には第2の突起が接する。このため、第1の突起によって、折り返し部の外側方向の信号ケーブルの移動が規制され、第2の突起により、折り返し部の内側方向の信号ケーブルの移動が規制される。これにより、信号ケーブルの面内における移動が制限され、信号ケーブルの傾きや振れを抑制できる。
上記構成において、前記信号ケーブルは、前記主走査方向から略直角に折り返され、前記第1の突起には、前記信号ケーブルの折り返し部の外側に形成される略45度の斜辺に対し、所定長さにわたって接する当接面が形成された構成としても良い。
この場合、キャリッジに支持されて折り返された信号ケーブルの外側には略45度(Degree)の斜辺が形成され、この斜辺には第1の突起の当接面が所定長さにわたって接するので、第1の突起によって、信号ケーブルの上方向及び横方向への移動がより確実に、厳しく制限される。これにより、信号ケーブルの面内における動きを確実に抑制できる。
上記構成において、前記第1の突起及び前記第2の突起のうち、少なくとも一方の突起の先端には、前記信号ケーブルの厚み方向から前記信号ケーブルを押さえる押さえ片が形成された構成としても良い。
この場合、第1及び第2の突起の少なくとも一方に設けられた押さえ片により、信号ケーブルの厚み方向の動きが制限されるので、信号ケーブルの傾きや振れをより効果的に抑制できる。また、信号ケーブルが第1及び第2の突起から脱落するおそれがなくなり、信頼性の向上を図ることができる。
上記構成において、前記キャリッジは、前記第1の突起及び前記第2の突起とは別体として構成され、前記信号ケーブルを、その厚み方向から押さえるガイド部を備える。
この場合、第1の突起及び第2の突起とは別体として構成されたガイド部によって、信号ケーブルの厚み方向の動きが規制されるので、信号ケーブルの傾きや振れをより効果的に抑制できる。
上記構成において、前記キャリッジの本体と、前記第1の突起及び前記第2の突起とが一体に成形された構成としても良い。
この場合、キャリッジの本体に新たな部品を取り付ける必要がないことから、製造工程の工数や部品点数の増加を伴わず、低コストで容易に実現可能である。さらに、キャリッジの重量増を最小限に抑えることができ、キャリッジを駆動するモータ等への負荷増を考慮する必要がないという利点がある。
また、本発明は、帯状の信号ケーブルが接続された記録ヘッドを搭載し、主走査方向に往復移動するキャリッジにおいて、前記信号ケーブルが前記主走査方向に沿って前記キャリッジに延び、前記キャリッジに支持されて下方に向きを転じて前記記録ヘッドに接続され、前記キャリッジには、前記信号ケーブルの転向部において前記信号ケーブルの外側の端に接する第1の突起と、前記転向部において前記信号ケーブルの内側の端に接する第2の突起とが設けられたことを特徴とする記録装置のキャリッジ構造を提供する。
このキャリッジ構造によれば、記録ヘッドに接続される帯状の信号ケーブルが向きを変える部分において外側の端に第1の突起が接し、内側の端に第2の突起が接するので、これら第1及び第2の突起に挟まれて、信号ケーブルの面内における動きが制限されるので、信号ケーブルの面内における動きに起因する傾きや振れを効果的に抑制できる。
本発明によれば、記録ヘッドに接続される帯状の信号ケーブルの面内における傾きや振れを、効果的に抑制できる。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態を説明する。
図1は、本発明の記録装置の実施形態に係るプリンタ10の前方の外観を示す斜視図であり、図2は、プリンタ10の側断面図であり、図3及び図4は、このプリンタ10のフレーム構成を示す斜視図である。
このプリンタ10は、複数の記録ワイヤを選択的に打ち出す記録ヘッド20と、この記録ヘッド20が搭載されるキャリッジ21とを備え、記録ヘッド20から打ち出された記録ワイヤを記録媒体(以下、シートという。)に打ち付けることによって文字を含む画像を記録するシリアルドットインパクトプリンタである。図2に示すように、このプリンタ10は、大別すると、記録ユニットを構成するプリンタ本体12と、トラクタユニット13と、シートガイド14とを備え、これらの上部及び下部が、図1に示すように、それぞれ上部ケース15及び下部ケース16で覆われる構成となっている。上記シートには、所定の長さに裁断されたカットシートと、複数枚が連結された連続シートとがある。カットシートとしては、例えば単票紙、複写紙、通帳又はカットフィルムなどがあり、連続シートとしては連続紙がある。
プリンタ本体12は、記録機構部としての記録ヘッド20、キャリッジ21及びプラテン22と、シート搬送機構部としての複数の搬送ローラ23とを備えている。詳述すると、プリンタ本体12は、図3及び図4に示すように、一対のサイドフレーム25、26の間に、背面フレーム27、プラテン22、キャリッジ軸28、複数のローラ軸23a、トラクタユニット13などが架け渡され、キャリッジ軸28にはキャリッジ21が、各ローラ軸23aには搬送ローラ23が設けられている。
背面フレーム27は、キャリッジ軸28よりも後方側において、左右のサイドフレーム25、26の間に立設される平板形状のフレームである。背面フレーム27には、その下方に収容された制御基板部(図示略)から、上記記録ヘッド20に延びるフレキシブルフラットケーブル61を通すための貫通孔(図示略)を有し、この貫通孔を通って、背面フレームの後方から前方へフレキシブルフラットケーブル61が通される。背面フレーム27の前方側、すなわちキャリッジ21側の面には、貫通孔を通ったフレキシブルフラットケーブル61を固定するケーブルホルダ37が取り付けられている。なお、制御基板部の機能については後述する。
フレキシブルフラットケーブル61は、ケーブルホルダ37から、キャリッジ軸28に沿って、サイドフレーム26に向けて延設され、U字形状のU字部39を形成するようにいったん折り返されて、サイドフレーム25側へ向かって延び、後述するようにキャリッジ21に達する。フレキシブルフラットケーブル61は、キャリッジ21がキャリッジ軸28に沿って移動する際に、U字部39の位置及びU字部39の曲率を変えながら、キャリッジ21の移動に追従する。
トラクタユニット13は、連続シートをシート搬送機構部へ供給するものであり、図4に示すように、左右一対のトラクタ30を有する。
各トラクタ30は、図2に示すように、トラクタ駆動プーリ30aと、トラクタ従動プーリ30bと、これらプーリ30a,30bに巻き掛けられたトラクタベルト31とを備え、駆動機構(図示略)によってトラクタ駆動プーリ30aを回転駆動し、トラクタベルト31を駆動して連続シートを搬送する。
搬送ローラ23は、プラテン22に対してプリンタ本体12の前方及び後方に、上下に対に配置されており、シート搬送モータ(図示略)と、該モータに連結され、サイドフレーム25、26の外側に配列された駆動輪列部41とによって、図2の時計方向又は反時計方向に回転駆動される。これによって、シートを、プリンタ本体12の前方(シートガイド14側)から後方及び後方から前方へ搬送することができ、シートは、キャリッジ21の主走査方向と直交する副走査方向に搬送される。
図5は、インクリボンカートリッジ29を装着した状態を示す斜視図である。
このプリンタ本体12には、ステーショナリー形式のインクリボンカートリッジ29が着脱自在に装着され、このインクリボンカートリッジ29のインクリボンが記録ヘッド20とプラテン22との間に繰り出される。また、インクリボンカートリッジ29内のインクリボンは、リボンマスクホルダ51と案内ピン52との間に挟まれて繰り出される。
キャリッジ21には、リボンマスクホルダ51が設置され、リボンマスクホルダ51はインクリボンカートリッジ29内のインクリボンから、プラテン22の上面に接して搬送されるシートを保護している。
図6は、キャリッジ21の正面図である。
キャリッジ21は、記録ヘッド20が搭載されるキャリッジ本体21a(キャリッジの本体)と、キャリッジ軸28が挿通される軸受部としてのキャリッジブッシュ21bとを備えている。そして、キャリッジ本体21aは、キャリッジ軸28に直交するように上方向に延出する延出部21cを備え、この延出部21cの先端には、背面フレーム27の上端部27aに接して摺動するスライダ部21dが設けられている。そして、キャリッジ21がキャリッジ軸28に沿って摺動できるように、キャリッジブッシュ21bとキャリッジ軸28との間には隙間が設けられている。このキャリッジブッシュ21bは、例えば焼結金属製の耐摩耗性材料で構成され、潤滑油が含浸され、この潤滑油でキャリッジブッシュ21bとキャリッジ軸28との間の摺動摩擦抵抗の低減が図られている。
また、キャリッジ21には、記録ヘッド20が搭載されているので、記録ヘッド20及びキャリッジ21の自重により、キャリッジ21のスライダ部21dが背面フレーム27の上端部27aに押し付けられる。
キャリッジ軸28がプラテン22と平行に配置されるため、キャリッジ21は、これらプラテン22及びキャリッジ軸28の軸方向と一致する主走査方向に走行(走査)可能である。
キャリッジ21は、ステッピングモータにて構成されるキャリッジ駆動モータ(図示略)により駆動されるタイミングベルト48(図3参照)に連結される。キャリッジ21は、キャリッジ駆動モータの正転又は逆転により、タイミングベルト48を介しキャリッジ軸28及び背面フレーム27の上端部27aに案内されて、上記キャリッジ軸28の軸方向及びプラテン22の長手方向と一致する主走査方向に走行(走査)する。
記録ヘッド20は、キャリッジ21と共に主走査方向に走行する間に、記録ワイヤを突出させてインクリボンに打ち当て、このインクリボンのインクを、プラテン22と記録ヘッド20との間に搬送されたシートに付着させ、該シートに文字を含む画像を記録する。
記録ヘッド20による記録動作は、記録ヘッド20がキャリッジ21により主走査方向に移動される間に、記録ヘッド20により一行分の記録がなされ、この一行分の記録がなされる度に、シート搬送機構部としての搬送ローラ23(及びトラクタユニット13)が連続シートを所定長だけ搬送させ、これらの動作が繰り返されて記録が実施される。この記録ワイヤの打ち出しは、プリンタ本体12が備える制御基板部(図示略)から記録ヘッド20に入力される記録信号に従い実行される。
制御基板部(図示略)は、ホストコンピュータ(図示略)からシートに記録すべき画像データが入力された場合に、この画像データに基づいてプリンタ10のシート搬送モータ(図示略)、キャリッジ駆動モータ(図示略)、記録ヘッド20等を制御する。この制御基板部は、信号ケーブルとしてのフレキシブルフラットケーブル(FFC)61を介して記録ヘッド20に接続される。記録ヘッド20には、記録ワイヤを駆動する記録信号がフレキシブルフラットケーブル61を介して入力され、この記録信号に基づき、記録ヘッド20は、記録ワイヤを突出させてシートに画像を記録する。フレキシブルフラットケーブル61は、上述のように、プリンタ10の内部を取り回されて保持部材としてのケーブルホルダ37により保持され、U字形状に折り返されたU字部39を形成して、キャリッジ21に達する。
図7は、キャリッジ21の斜視図である。図8は、フレキシブルフラットケーブル61を取り外した状態のキャリッジ21を背面側から見た斜視図である。また、図9は、フレキシブルフラットケーブル61の支持状態を示す斜視図である。
フレキシブルフラットケーブル61の先端は、記録ヘッド20が備えるコネクタ(図示略)に差し込まれて接続される。フレキシブルフラットケーブル61は、帯状の可撓性及び弾性を有するケーブルであり、上記のようにU字部39の位置及び曲率を変化させながら記録ヘッド20の移動に追従する。さらに、記録ヘッド20の走査時にフレキシブルフラットケーブル61の振れが発生しないよう、フレキシブルフラットケーブル61はキャリッジ21により支持され、その動きが制限されるようになっている。
キャリッジ21の延出部21cには、正面からみて略矩形の開口70が形成されている。フレキシブルフラットケーブル61は、主走査方向に沿ってキャリッジ21に達し、延出部21cの側面からキャリッジ21の内部に入り、延出部21cの開口70まで延びて、開口70の内部で略直角に下方向に折り返される。ここでフレキシブルフラットケーブル61は向きを下向きに転じ、下方に延びて記録ヘッド20に接続される。
フレキシブルフラットケーブル61の折り返し部62の外側の端には、主走査方向に対して略45度(Degree)の傾きを有する斜辺62aが形成され、折り返し部62の内側の端には、フレキシブルフラットケーブル61の側端同士がほぼ直交する直交部62bが形成される。また、折り返し部62の厚みはフレキシブルフラットケーブル61の2枚分に相当する。
なお、フレキシブルフラットケーブル61の向きを転じる部分では、フレキシブルフラットケーブル61を折り返してもよいし、平面内で弧を描くように曲がる転向部を設けてもよい。
開口70の図中右側の縁には、開口70に向かって斜め下方向に延びる突起71(第1の突起)が立設されている。突起71は途中で曲がって向きを変え、図中符号Aで示す曲がり部から先の部分は水平に延びる押さえ片71aとなっている。曲がり部Aを境にして、押さえ片71aの厚みは突起71の厚みより一段薄くなっており、この段差の側面を当接面71bとする。
押さえ片71aは開口70のほぼ中央まで延びており、フレキシブルフラットケーブル61の折り返し部62を、キャリッジ21の正面側から押さえる作用を有する。また、突起71の当接面71bは、図8に示すように、水平面に対してほぼ45度の角度をなしている。この当接面71bは、フレキシブルフラットケーブル61の折り返し部62に形成される斜辺62aに、当接面71bのほぼ全部にわたって当接する。この当接面71bが斜辺62aに当接することで、フレキシブルフラットケーブル61は、フレキシブルフラットケーブル61の面内において上方向及び横方向に移動できなくなる。
また、フレキシブルフラットケーブル61の前側には押さえ片71aが位置し、背面側にはスライダ部21dに立設された受け部74が位置している。このため、フレキシブルフラットケーブル61は、押さえ片71aと受け部74とによって挟まれて支持される。
さらに、キャリッジ21の延出部21cには、フレキシブルフラットケーブル61の折り返し部62を挟んで突起71と対向する位置、すなわち、直交部62bの近傍に、突起72(第2の突起)が立設されている。突起72は略四角柱形状の突起であり、その高さは、フレキシブルフラットケーブル61の厚みに比較して十分な高さである。突起72の上側の側面72a及び右側の側面72bは、それぞれ直交部62bにおいてフレキシブルフラットケーブル61の側端に当接する。この突起72の上側の側面72a及び右側の側面72bにより、フレキシブルフラットケーブル61の面内での動きが制限される。
このように、突起71の当接面71bと突起72によって、フレキシブルフラットケーブル61が、折り返し部62で両端から挟まれている。当接面71bと斜辺62aとは45度の傾斜面であるため、1つの面で接していても2方向の移動が制限される。このため、フレキシブルフラットケーブル61が面内で移動しようとした場合、上向き及び正面視で右向きへの移動は突起71の当接面71bにより規制され、下向き及び正面視で左向きへの移動は突起72により規制される。従って、フレキシブルフラットケーブル61の面内における移動が抑制されるので、この面内における動きに起因する傾きや振れを効果的に抑制できる。
このように、フレキシブルフラットケーブル61は、突起71の押さえ片71aとガイド部73とにより、その厚み方向(前後方向)の移動が制限され、当接面71bと、突起72の側面72a、72bとによる移動の制限と合わせると、6方向の移動が制限されているので、フレキシブルフラットケーブル61の傾きや振れの発生を抑制することができ、記録ヘッド20が備えるコネクタ(図示略)等の劣化や接続不良の発生等を確実に防止できる。また、キャリッジ21の走査時におけるフレキシブルフラットケーブル61の振れが抑制されるため、記録動作の安定性が向上できるという利点がある。
ここで、当接面71bと突起72とは、フレキシブルフラットケーブル61を挟んだ状態でわずかな遊びを生じる位置にある。突起71及び突起72とフレキシブルフラットケーブル61との接触面積は、大きいほどフレキシブルフラットケーブル61を安定して支持できるが、大きすぎると組立性が低下するため、支持の安定性及び組立性を考慮した長さにすることが好ましい。また、当接面71bが斜辺62aに接する位置は、斜辺62aの中央から大きく外れないことが好ましい。なお、図中において突起72の側面に現れた切り欠きはねじ穴の逃げである。
キャリッジ21は、例えばアルミ合金(ダイキャスト)製であり、突起71及び突起72は、キャリッジ21と共に一体に成形される。このため、キャリッジ21に新たな部品を取り付ける必要がないので、突起71、72は、製造工程の工数や部品点数の増加を伴わず、低コストで容易に実現可能である。さらに、キャリッジ21の重量増を最小限に抑えることができ、キャリッジ駆動モータ(図示略)等への負荷増を考慮する必要がないという利点がある。
以上説明したように、本発明を適用した実施形態によれば、キャリッジ21が、フレキシブルフラットケーブル61の折り返し部62に形成された斜辺62aに当接する突起71と、折り返し部の直交部62bに当接する突起72とを備え、フレキシブルフラットケーブル61の面内における移動を制限するので、キャリッジ21の走査時におけるフレキシブルフラットケーブル61の傾きや振れの発生が抑制できる。
また、斜辺62aが略45度に形成され、この斜辺62aに対応して突起71の当接面71bがほぼ45度に形成されるので、フレキシブルフラットケーブル61の上方向及び横方向の移動が確実に制限される。
また、突起71に設けられた押さえ片71aにより、フレキシブルフラットケーブル61が厚み方向から押さえられるため、フレキシブルフラットケーブル61の厚み方向への動きを抑制できる。さらに、キャリッジ21が突起71、72とは別体に設けられたガイド部73を備え、ガイド部73が、厚み方向からフレキシブルフラットケーブル61を押さえるため、フレキシブルフラットケーブル61の厚み方向への動きが、より確実に抑制される。
なお、上記実施の形態は本発明を適用した一態様を示すものであって、本発明は上記実施の形態に限定されない。例えば、上記実施の形態では、フレキシブルフラットケーブル61が折り返されて略直角に向きを変える構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、フレキシブルフラットケーブル61の折り返し部62における角度は任意であり、折り返し部62の斜辺62a及び直交部62bにあたる角度が上記実施の形態と異なっても良い。この場合、突起71、72の形状が、折り返し部62におけるフレキシブルフラットケーブル61の形状に合わせて構成されていればよい。その他、細部構成についても任意に変更可能であることは勿論である。
また、上記実施の形態においては、本発明をシリアルドットインパクトプリンタに適用した構成を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、往復走査されるキャリッジに搭載されたヘッドからインクを吐出するインクジェット式プリンタ、インクを昇華させることにより記録媒体にインクを付着させる昇華型プリンタ、発熱体を有する記録ヘッドを走査させることにより記録媒体を加熱して画像を記録するサーマルプリンタ、発熱体を有する記録ヘッドによりインクを溶融させて記録媒体に付着させる熱転写型プリンタなど、記録ヘッドを走査させて画像を記録する全ての記録装置、及び、この記録装置を内蔵又は一体型として備える電子機器に、広く適用可能である。
実施の形態に係るプリンタを示す斜視図である。 プリンタの側断面視図である。 インクリボンカートリッジを外したフレーム構成を示す斜視図である。 図3のフレーム構成をトラクタユニット側から見て示す斜視図である。 インクリボンカートリッジを装着した状態を示す斜視図である。 キャリッジの正面図である。 キャリッジの斜視図である。 キャリッジを背面側から見た斜視図である。 フレキシブルフラットケーブルの支持状態を示す斜視図である。
符号の説明
10…プリンタ(記録装置)、20…記録ヘッド、21…キャリッジ、21a…キャリッジ本体、21c…延出部、21d…スライダ部、28…キャリッジ軸、61…フレキシブルフラットケーブル、62…折り返し部、62a…斜辺部、62b…直交部、71…突起(第1の突起)、71a…押さえ片、71b…当接面、72…突起(第2の突起)、72a…上側面、72b…右側面、73…ガイド部、74…受け部。

Claims (7)

  1. 主走査方向に往復移動されるキャリッジと、前記キャリッジに搭載される記録ヘッドと、前記記録ヘッドに接続される帯状の信号ケーブルとを備え、
    前記信号ケーブルは前記主走査方向に沿って前記キャリッジに延び、前記キャリッジに支持されて下方に向きを転じて前記記録ヘッドに接続され、
    前記キャリッジには、前記信号ケーブルの転向部において前記信号ケーブルの外側の端に接する第1の突起と、前記転向部において前記信号ケーブルの内側の端に接する第2の突起とが設けられたこと、
    を特徴とする記録装置。
  2. 前記信号ケーブルの前記転向部は、前記信号ケーブルが折り返されて形成され、
    前記第1の突起は、前記信号ケーブルの折り返し部で前記信号ケーブルの外側に形成される斜辺に接し、前記第2の突起は、前記折り返し部で前記信号ケーブルの内側に形成される角部において前記信号ケーブルに接すること、
    を特徴とする請求項1記載の記録装置。
  3. 前記信号ケーブルは、前記主走査方向から略直角に折り返され、
    前記第1の突起には、前記信号ケーブルの折り返し部の外側に形成される略45度の斜辺に対し、所定長さにわたって接する当接面が形成されたこと、
    を特徴とする請求項2記載の記録装置。
  4. 前記第1の突起及び前記第2の突起のうち、少なくとも一方の突起の先端には、前記信号ケーブルの厚み方向から前記信号ケーブルを押さえる押さえ片が形成されたこと、
    を特徴とする請求項請求項1から3のいずれかに記載の記録装置。
  5. 前記キャリッジは、前記第1の突起及び前記第2の突起とは別体として構成され、前記信号ケーブルを、その厚み方向から押さえるガイド部を備えること、
    を特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の記録装置。
  6. 前記キャリッジの本体と、前記第1の突起及び前記第2の突起とが一体に成形されたこと、
    を特徴とする請求項請求項1から5のいずれかに記載の記録装置。
  7. 帯状の信号ケーブルが接続された記録ヘッドを搭載し、主走査方向に往復移動するキャリッジにおいて、
    前記信号ケーブルが前記主走査方向に沿って前記キャリッジに延び、前記キャリッジに支持されて下方に向きを転じて前記記録ヘッドに接続され、
    前記キャリッジには、前記信号ケーブルの転向部において前記信号ケーブルの外側の端に接する第1の突起と、前記転向部において前記信号ケーブルの内側の端に接する第2の突起とが設けられたこと、
    を特徴とする記録装置のキャリッジ構造。
JP2007276100A 2007-10-24 2007-10-24 記録装置、及び、記録装置のキャリッジ構造 Withdrawn JP2009101619A (ja)

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