JP2009101578A - インクジェット記録ヘッド及び、インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録ヘッド及び、インクジェット記録装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 インクジェット記録方式を用いたプリンタにおいて、良好な画像を得る。
【解決手段】 つなぎチップ形式のインクジェット記録ヘッドにおいて、チップはDUAL対応のノズル配置であり、DUALの各ノズル列ごとに個別フィルターを設ける。
【選択図】 図1

Description

本発明は、インクジェット記録装置に関するものであり、詳細にはインクジェット記録ヘッドに関する。
従来のインクジェット方式による画像形成装置においては、給紙部から給紙した被記録媒体であるシート材に対し、画像形成部においてシート材の搬送方向と交叉する方向にインクを吐出する記録ヘッドを移動走査させてシート材上にインクを吐出させることで画像を形成し、排出部へ画像形成されたシート材を排出していた。このような方式においては、例えばA4サイズ一枚のシート材に画像を形成するにあたり記録ヘッドを数回往復移動させて画像形成を形成するので、その印字速度は一般に毎分2〜数枚程度であった。しかしながら、近年、印字速度の高速化が求められており、その要求を満たすために、シート材の搬送方向に交差する方向のシート材の全幅にわたってインクを吐出するためのノズルを配列したいわゆるフルラインタイプのインクジェット記録ヘッドを1本から複数本備え、シート材との相対移動、例えば固定した記録ヘッドに対してシート材を移動させることによりシート材全幅にわたる印字を一括で行うことで記録速度を毎分数十枚程度まで向上させた画像形成装置が発明されている。
上記構成のフルラインタイプの記録ヘッド、例えば4インチ〜13インチ等の長尺のインクジェット記録ヘッドを実現する手段として、一定のノズル数を持つ記録素子基板を支持板上に複数配列して記録媒体全幅にわたるインク吐出を行う形態の記録ヘッドが提案されている。
ところで、記録ヘッドからシート材へのインク吐出は、シート材の搬送中に確実に行わなければならず、例えばある画素位置のノズルからのインク吐出がなされない場合、シート材の搬送方向にわたって印字されない、いわゆる“白スジ”状態が生じてしまう。そこで、印字の品位向上・画像欠陥の減少のために、記録素子基板上に複数のノズル列を設け、さらにそれらの全部、もしくは一部により、同じ画素位置に印字可能なノズル列の組とすることで、記録ヘッドとシート材の一度の相対移動でも、同じ画素位置に複数のノズルが対応して印字ができる形態の記録ヘッドを用いる場合がある。
しかし、このような記録素子基板を用いた記録ヘッドを用いた画像形成装置においても、ある記録素子基板全体からのインクの吐出による画像形成が出来なくなってしまった場合、その記録素子基板が印字するべき領域の画像が印字されず、いわゆる“白抜け”状態が発生する。記録素子基板からインクの吐出が不能となる一因としては、記録素子基板までのインク経路中に生じた気泡により経路が遮断され、記録素子基板へのインク供給が出来なくなることが挙げられる。そこで、ヘッド内における記録素子基板へのインク供給経路を工夫して、記録素子基板全体からのインクの吐出による画像形成が出来なくなってしまうことを回避する必要がある。
上記の例として、下記特許文献1をあげることが出来る。
特開平07-32592号公報
そこで本発明は、ヘッド内における記録素子基板へのインク供給経路を、各記録素子基板の同じ画素位置に印字可能なノズル列ごとに独立して形成し、記録素子基板全体にわたる印字不良発生頻度を下げることを目的とする。
上記目的を満足するため、本発明に係わるインクジェット記録ヘッドは、液体を吐出するための複数のノズルと吐出エネルギーを発生する記録素子を列状に複数配列した記録素子基板が支持板上に複数配置され、前記記録素子基板には記録素子面と反対の面からインクを供給するインク供給口が設けられ、前記支持板には前記記録素子基板へインクを供給するためのインク供給流路が前記複数の記録素子基板に対応して設けられ、前記支持板の前記記録素子基板搭載面と反対側の面には前記インク供給流路に異物が侵入することを防止するためのフィルター部材が前記複数の記録素子基板の各々と対を成して配置され、前記支持体上には前記フィルター部材を覆い前記支持体との間でインク室を形成するインク供給部材が配置されているインクジェット記録ヘッドにおいて、前記記録素子基板はn列(n≧2)の液体を吐出するための複数のノズルと吐出エネルギーを発生する記録素子の列(ノズル群)を有し、前記記録素子基板は同じ画素位置に印字可能なノズル列をm組(n≧m≧2)有し、前記支持板に設けられたインク供給流路は、一つの前記記録素子基板に対し、前記記録素子基板のm組のノズル列の個々に対応するようにq個(q≧2)設けられ、前記記録素子基板の各々と対を成して配置されるフィルター部材は、前記記録素子基板のm組のノズル列およびそれに対応したq個の前記インク供給流路に対応してr(r≧2)個以上に分割された構成で配置されることを特徴とする。また、前記インクジェット記録ヘッドは、液体を吐出するための複数のノズルと吐出エネルギーを発生する記録素子を複数配列した記録素子基板が支持板上にノズル配列方向に複数個配置され、複数のノズルからインクを吐出して被記録媒体の幅方向の画像形成を略同時に行うことのできるフルラインタイプの長尺記録ヘッドであることを特徴とする。さらに本発明に係わるインクジェット記録装置は、上記のような記録ヘッドを用いて画像形成を行うことができることを特徴とする。
本発明によれば、ノズル列とフィルターとの関係を考慮することにより簡単な構成で印字動作の中断回数を減らし、スループットの向上を図ることが出来る。
次に、本発明の詳細を実施例の記述に従って説明する。
以下、本発明に係わる画像形成装置の実施形態の一例を示す構成および動作を、図面にもとづいて説明する。
図1は本発明の実施形態であるプリンタの正面から見た全体概略構成図である。図2、図3は記録ヘッドユニットとキャップ部、および記録ヘッドのクリーニング機構を斜めから見た概略構成図である。
図1において、プリンタS内にある給紙カセット1に収容された被記録媒体のシート材である記録紙Pは、最上紙からピックアップローラ2により繰り出され分離パッド3の働きによって1枚ずつ分離給送される。給紙カセット1から給紙された記録紙Pは搬送ローラ対4によって回転停止しているレジストローラ対5へ搬送される。また、プリンタSの側方には手差しトレイ6が備えられており、ピックアップローラ2Bにより繰り出され分離パッド3Bによって1枚ずつ分離給送され、レジストローラ対5へ搬送される。
レジストローラ対5へ搬送された記録紙Pは、ベルト搬送部7へ向かって所定のタイミングで送り出され、搬送ベルト8に吸着ローラ9の直前で静電吸着される。搬送ベルト8は下流側搬送ローラである駆動ローラ10、上流側搬送ローラである搬送ローラ11、及び圧力ローラ12によって巻架されている。駆動ローラ10には図示しない駆動源より駆動力が伝達され、これにより搬送ベルト8が回転される。このとき、搬送ベルト8の表面は帯電器13によって電位を与えられている。搬送ベルト8に載置された記録紙Pが、接地された吸着ローラ9に達すると、記録紙Pと搬送ベルト8とがより密着した状態に静電吸着力によって維持されるため、記録紙Pは搬送ベルト8に密着して搬送ベルト8とともに移動する。
搬送ローラ11の記録紙搬送方向における下流側には、画像情報に基づいて画像を形成するための記録ヘッドユニット14が設けられている。記録ヘッドユニット14内にはインクの吐出により画像形成を行う記録ヘッド15が、記録紙Pの搬送方向上流側から15K(黒),15C(シアン),15M(マゼンタ),15Y(イエロー)の順に所定の間隔で配置され、ヘッドホルダ16に取り付けられている。この記録ヘッド15はヒータ等の電気熱エネルギー変換体を有してインクに熱を与えることが可能となっており、この熱によってインクを膜沸騰させ、この膜沸騰による気泡の成長または収縮によって生じる圧力変化によって記録ヘッド15の記録素子基板H1100上に配列されたノズルH1105からインクを吐出し、記録紙P上に画像を形成する。記録紙Pは、ベルト搬送部7を通過する際、記録ヘッドユニット14内に配置された各色の記録ヘッド15K(黒),15C(シアン),15M(マゼンタ),15Y(イエロー)により画像が記録される。各記録ヘッド15は記録紙Pの搬送方向と直交する方向に複数の記録素子基板H1100を配置することで全幅に複数のノズルH1105が配列されたフルラインタイプのインクジェット記録ヘッド15が用いられている。また、インクの吐出の方式としては、ピエゾ素子を用いてインク液室の容積変化によりインクの吐出を行う方式、等もあり、それら他の方式の記録ヘッドを用いても良い。
各記録ヘッド15はヘッドホルダ16に固定されており、ヘッドホルダ16はモータ17とヘッド上下ガイド18により上下に移動される。また、記録ヘッドユニット14内のヘッド上下ガイド18近傍に設けられたセンサ19によりヘッドホルダ16の上下動の移動距離が規定される。
また、各記録ヘッド15は画像形成のためのインクの吐出を行っていないときは、インクの乾燥によるノズルH1105でのインクの凝固や記録素子基板H1100へのゴミやホコリ等の付着を防止するためにキャップ20により保護されている。すなわち、画像形成を行っていないときは、キャップ20K(黒),20C(シアン),20M(マゼンタ),20Y(イエロー)は図2の状態のように各色の記録ヘッド15K(黒),15C(シアン),15M(マゼンタ),15Y(イエロー)の記録素子基板H1100をそれぞれ保護するキャッピング位置に保持されている。画像形成を行う場合にはヘッドホルダ16をモータ17、ヘッド上下ガイド18、センサ19により所定量移動させるとともに、図示しない駆動源によりキャップ20K(黒),20C(シアン),20M(マゼンタ),20Y(イエロー)を図3の状態のように各記録ヘッド15から記録紙Pへのインクの吐出を妨げない退避位置に移動させ、再びヘッドホルダ16をモータ17、ヘッド上下ガイド18、センサ19により各記録ヘッド15の記録素子基板H1100と搬送ベルト8上の記録紙Pとの距離(紙間)が規定の値になるまで移動させてから各色のインクを吐出させて記録紙Pに画像形成を行う。
搬送ベルト8に密着して搬送ベルト8とともに記録紙Pが記録ヘッドユニット14の下を移動するのと同期して記録ヘッド15によるインクの吐出が記録ヘッド15に設けられたノズルH1105から行われ、記録紙P上に画像が形成される。記録ヘッドユニット14の後部には記録ヘッド15の印字領域と同じもしくはそれより広い領域に対応するスキャナユニット49が配置され、記録紙P上に形成された画像の品位、例えばインクの不吐出の有無、着弾位置位置ズレの状態、などを観察・検知できるようになっている。
記録ヘッドユニット14において画像が形成された後の記録紙Pは、分離ガイド21により搬送ベルトから分離され、排紙反転ローラ22と拍車23のニップ部に導かれる。一方、インクの吐出が終わった記録ヘッド15およびヘッドホルダ16、キャップ20は記録ヘッド15の記録素子基板H1100をキャップ20により保護する初期の位置へと戻される。
記録ヘッド15は、クリーニング機構35により記録ヘッド15の記録素子基板H1100搭載面に残るインク滴等を清掃・除去される。クリーニング機構35は記録ヘッド15の記録素子基板H1100搭載面に残るインク滴等を吸収するための多孔質吸収体からなる吸収体36と、記録ヘッド15の記録素子基板H1100搭載面に残るインク滴等を除去するための記録ヘッド15の全幅をワイプできる幅を持った弾性体からなる全面ワイパー37および記録ヘッド15の記録素子基板H1100配列領域部をワイプできる幅を持ったノズルワイパー38と、吸収体36と全面ワイパー37およびノズルワイパー38とを一体的に支持する支持部材39とから構成される。支持部材39が図示せぬ駆動源からの駆動によりレール40の上を記録ヘッド15に当接しながら移動することでクリーニング機構35による記録ヘッド15のクリーニングが行われる。
画像形成後の記録紙Pは、排紙反転ローラ22と拍車23に挟持搬送されるが、記録紙の片面にのみ画像を形成する片面印字モードか、記録紙の表裏両面に画像を形成する両面印字モードかにより、前者の場合はそのまま排紙部24に排出され、後者の場合は再給紙部25に送られて再び機内に戻されて裏面に画像が形成された後、排紙部24に送られ機外に排出される。
片面印字モードの場合、画像形成後の記録紙Pは、排紙反転ローラ22と拍車23から排紙パス26を通り、排紙ローラ27とそれと対向した拍車28により挟持搬送され、排紙トレイ29に排出される。
一方、両面印字モードの場合、排紙ローラ27と拍車28の搬送方向下流側に設けたセンサ30とによりタイミングを制御して記録紙P後端が排紙ローラ27と拍車28のニップを抜ける直前に排紙ローラ27と拍車28を反転させることで記録紙Pは排紙パス26を通り、排紙反転ローラ22と拍車31によりスイッチバックパス32に導かれる。スイッチバックパス32上を進んだ記録紙Pは再給紙パス33へと送られる。記録紙Pは再給紙ローラ34a,34bにより再びレジストローラ対5に送られ、表面と同様にして裏面に画像形成を行う。裏面の画像形成がなされた記録紙Pは片面印字モード時と同様に排紙パス26に導かれ、排紙ローラ27とそれと対向した拍車28により挟持搬送され、排紙トレイ29に排出される。
次に図4、図5、図6、図7、図8および図9を用いて記録ヘッドの構成について説明する。図4は記録ヘッドの(a)外観斜視図、(b)A−A断面図、および(c)部分詳細図、図5は記録ヘッドの分解斜視図、図6は記録ヘッドの記録素子ユニットの分解斜視図、図7は記録ヘッドの記録素子基板の(a)斜視図、(b)A−A断面図、および(c)ノズル配列を示す模式図、図8は記録素子基板と電気配線基板の配線接続部の(a)斜視図、および(b)A−A断面図、図9はフィルターユニットの配置を示す(a)外観斜視図、(b)透視概略図である。
図4で示すように記録ヘッド15は、電気信号に応じて膜沸騰をインクに対して生じせしめるための熱エネルギーを生じせしめるための熱エネルギーを生成する電気熱変換体を用いてノズルからインクを飛翔させて媒体に記録を行うバブルジェット(登録商標)方式のサイドシュータ型とされる記録ヘッドである。なお、既述のとおり、記録ヘッドの吐出口からインクを吐出するためのエネルギーを発生するエネルギー発生素子としては、ピエゾ素子などの電気機械変換体を用いたもの、レーザーなどの電磁波を照射して発熱させ、この発熱による作用でインク滴を吐出させるもの、あるいは、発熱抵抗体を有する電気熱変換素子によって液体を加熱させるもの等があり、いかなる方法を用いても良い。
記録ヘッド15は、図5の分解斜視図に示すように、記録素子ユニットH1001とインク供給ユニットH1002から構成される。さらに、図6の分解斜視図に示すように、記録素子ユニットH1001は、記録素子基板H1100、第1のプレートH1200、電気配線基板H1300、第2のプレートH1400、フィルターユニットH1600で構成されている。インク供給ユニットH1002のインク供給部材H1500には共通液室H1501が形成される。また、インク入口部材H1502、インク出口部材H1503を持つ。
図7は、記録素子基板H1100の構成を説明する図である。記録素子基板H1100は、例えば、厚さ0.5〜1mmのSi基板H1108で薄膜が形成されている。また、インク流路として長溝状の貫通口からなるインク供給口H1101が形成され、インク供給口H1101の両側に電気熱変換素子H1102がそれぞれ1列ずつ千鳥状に配列されており、前記電気熱変換素子H1102、及び、Al等の電気配線が成膜技術により形成されている。また、該電気配線に電気信号の入出力や電力供給するために電極H1103が設けられている。前記インク供給口H1101は、前記Si基板H1108の結晶方位を利用して、異方性エッチングを行う。ウエハー面に<100>、厚さ方向に<111>の結晶方位を持つ場合、アルカリ系(KOH、TMAH、ヒトラジン等)の異方性エッチングにより、約54.7度の角度でエッチングが進行する。この方法を用いて、所望の深さにエッチングする。また、前記Si基板H1108上には、ノズルプレートH1110が具備され、電気熱変換素子H1102に対応したインク流路H1104、ノズルH1105、発泡室H1107がフォトリソ技術により形成されている。また、前記ノズルH1105は前記電気熱変換素子H1102に対向するように千鳥状配列状に設けられてノズル群H1106を成し、インク供給口H1101から供給されたインクを電気熱変換素子H1102により気泡を発生させてインクを吐出させるものである。千鳥配置されたノズルH1105は互いに300dpiづつずれて配置され、さらに隣り合うノズル群H1106aとH1106bが1200dpiづつずれて配置されているので、1200dpiの解像度での印字が可能となる。さらに、ノズル群H1106aとH1106c、ノズル群H1106bとH1106dは、同じ画素位置に画像形成ができるように配置されているので、ノズル群H1106の長手方向に対して交叉する方向に印字を行う場合には、一つの画素位置に対して二つのノズルH1105を用いて印字することが可能である。平常時においては電気熱変換素子H1102の寿命やインク供給のバランスなどを考慮して、同一画素位置に対して配置された双方のノズルH1105を用いて印字行う。しかしながらこのような構成をとることで、何らかの理由、例えばチリなどのゴミが付着してノズルH1105が塞がる等、により、あるノズルH1105からのインク吐出が不能となって印字が出来なくなっても、それと同じ画素位置に印字可能なもう一方のノズルH1105からのインク吐出により印字を行うことで、画素抜けのない印字が可能となる。なお、ノズルH1105およびノズル列H1106のずらし量等の配列の仕方は任意であり、仕様・目的に応じて決定される。
第1のプレートH1200は、例えば、厚さ0.5〜10mmのアルミナ(Al2O3)材料で形成されている。なお、第1のプレートの素材は、アルミナに限られることなく、記録素子基板H1100の材料の線膨張率と同等の線膨張率を有し、かつ、記録素子基板H1100材料の熱伝導率と同等もしくは同等以上の熱伝導率を有する材料で作られてもよい。第1のプレートH1200の素材は、例えば、シリコン(Si)、窒化アルミニウム(AlN)、ジルコニア、窒化珪素(Si3N4)、炭化珪素(SiC)、モリブデン(Mo)、タングステン(W)のうちいずれであってもよい。第1のプレートH1200には、記録素子基板H1100にインクを供給するためのインク供給流路H1201が形成されており、記録素子基板H1100のインク供給口H1101が第1のプレートH1200のインク供給流路H1201に対応し、かつ、記録素子基板H1100は第1のプレートH1200に対して位置精度良く接着固定される。その接着剤は、例えば、粘度が低く、接触面に形成される接着層が薄く、かつ、硬化後、比較的高い硬度を有し、かつ、耐インク性のあるものが望ましい。例えば、エポキシ樹脂を主成分とした熱硬化接着剤、もしくは紫外線硬化併用型の熱硬化接着剤であり、接着層の厚みは50μm以下が望ましい。
記録素子基板H1100は、図4に示すように第1のプレートH1200上に千鳥状に配置され、同一色による幅広の記録を可能としている。例えば、ノズル群の長さが1.5インチ程度の6つの記録素子基板H1100a、H1100b、H1100c、H1100d、H1100e、H1100fを千鳥状に配置し、A4幅の記録を可能にしている。
また、各記録素子基板H1100の吐出口群の端部は、千鳥状に隣接する記録素子基板H1100のノズル群の端部と、記録方向に対して重複する、ノズルオーバーラップ部Nを設け、各記録素子基板H1100による印刷に隙間が生じることを防止している。例えば、ノズル群H1106aとノズル群H1106bに重複領域H1109a、H1109bを設けている。本実施例のように6個の記録素子基板H1100を用いた場合には、5個のノズルオーバーラップ部Nが存在することになる。
電気配線基板H1300は、記録素子基板H1100に対してインクを吐出するための電気信号を印加するものであり、記録素子基板H1100を組み込むための開口部を有しており、裏面には第2のプレートH1400が接着固定される。また、電気配線基板H1300は、記録素子基板H1100の電極H1103に対応する電極端子H1302と、配線基板端部に位置し記録装置本体からの電気信号を受け取るための外部信号入力端子H1301を有している。電気配線基板H1300と記録素子基板H1100は、電気的に接続されており、接続方法は、例えば、記録素子基板H1100の電極H1103と電気配線基板H1300の電極端子H1302を金ワイヤーH1303を用いたワイヤーボンディング技術によりにより電気的に接続される。電気配線基板H1300の素材としては、例えば、配線が二層構造のフレキシブル配線基板が使用され、表層はポリイミドフィルムで覆われている。
第2のプレートH1400は、例えば、厚さ0.1〜1mm程度のSUS板で形成されている。なお、第2のプレートの素材は、SUSに限られることなく、耐インク性を有し、良好な平面性を有する材料で作られてもよい。そして、第2のプレートH1400は、第1のプレートH1200に接着固定された記録素子基板H1100を取り込む開口部を有し、第1のプレートH1200に接着固定される。
さらに図8で示すように、記録素子基板H1100と電気配線基板H1300の電気実装部は第一の封止剤H1304により封止される。第一の封止剤H1304による封止部は記録素子基板H1100および電気配線基板H1300よりも0.05〜0.3mm程度突出する。また、記録素子基板H1100と電気配線基板H1300の間に生じる溝部も第二の封止剤H1305で封止しされ、電気接続部分をインクによる腐食や外的衝撃から保護している。
第1のプレートH1200の裏面側の各インク供給流路H1201に対応する位置には、インク中に混入された異物を取り除くためのフィルターユニットH1600が接着固定される。フィルターユニットH1600はフィルターH1601とフィルター支持枠H1602によって構成されている。第1のプレートH1200に設けられたインク供給流路H1201は記録素子基板H1100の4つあるインク供給口H1101に対して、図4および図9に示すように、2つに分けて設けられている。すなわち、インク供給口H1101aおよびH1101bに対応するインク供給流路H1201Aと、インク供給口H1101cおよびH1101dに対応するインク供給流路H1201Bとに分けられている。フィルターユニットH1600は供給流路H1201A、および供給流路H1201Bに対応するように、フィルター支持枠H1602が仕切壁H1603により2分割されており、それに対して2つのフィルターH1601がはめ込まれた構成になっている。これにより同じ画素位置に印字可能なノズルH1105に対しては、別々のインク液室Rを経由してインクが供給されることになる。
次に図10、図11、図12、図13、および図14を用いて、記録素子基板近傍のインク供給経路にいて説明する。図10はインク供給の経路を示す概念図、図11は記録ヘッド内部のインクの流れのイメージを示す(a)斜視図、(b)A−A断面図、(c)部分拡大図、図12は本発明とは異なる構成の場合の記録素子基板の(a)斜視図、(b)A−A断面図、および図13は本発明とは異なる構成の場合の記録ヘッドの(a)分解斜視図、(b)A−A断面図、(c)部分拡大図、図14は本発明の記録ヘッドを用いた他のインクジェット記録装置の形態に関する概略図、である。
図10は本実施案のインク供給経路を示す概念図である。印字中においてはメインタンク41内のインクがメインポンプ44によりサブタンク42に送られ、さらにサブタンクポンプ45により記録ヘッド15へ送られる。記録ヘッド15から戻ったインクはメインタンク41へと戻される。また、記録ヘッド15を良好なインク吐出を行うことの出来る状態へ復帰させるための回復動作の実行指令がプリンタS内にある不図示のコントローラから送られると、出口弁48が閉じられ、サブポンプ45によりインクが強制的に記録ヘッド15に送られ、記録素子基板H1100のノズルH1105から強制的に押し流される。記録ヘッド15から押し出されたインクは、キャップ20に溜まり、廃インクポンプ46により廃インクタンク43へ回収される。ノズルH1105からのインクの強制的排出が終わると、記録ヘッド15の記録素子基板H1100搭載面のクリーニングのためのワイピング動作が行われる。これにより記録ヘッド15は良好なインク吐出を行うことの出来る状態になる。なお、回復動作としてはここに述べたように記録ヘッド15内圧を上げてノズルH1105からインクを強制的に排出する回復方法の他にも、記録ヘッド15の記録素子基板H1100搭載面をキャップ20で覆い、ポンプ等によりノズルH1105からインクを強制的に吸引する回復方法等があるが、いずれの方法を用いても良い。
記録ヘッド15内部のインクの流れは、およそ図11で示すようになる。インク入口部材H1502から入ったインクは、共通液室H1501に流れ、各フィルターユニットH1600、第1のプレートH1200の各インク供給流路H1201を通り、各記録素子基板H1100へと供給される。
フィルターユニットH1600と記録素子基板H1100との間で形成されるインク液室R内は、フィルターH1601と記録素子基板H1100のノズルH1105によって囲まれた空間である。ノズルH1105の直径はおよそ20〜30μm程度であり、フィルターH1601は数μm〜数十μm程度の目の細かさである。したがって、インク吐出時に生じる気泡や、インクに含まれる気体の溶出などにより生じる気泡が、フィルターH1601やノズルH1105を平常状態では通過することが困難で、このインク液室R内に溜まりやすい構造になっている。このインク液室R内いっぱいに気泡が溜まると、インク供給流路H1201を通るインクの流れが遮断され、ノズルH1105からのインクの吐出が出来なくなる。したがって、吐出の仕方や時間経過などに基づいて回復動作を行うことで、フィルターユニットH1600と記録素子基板H1100との間で形成されるインク液室R内にある気泡をノズルH1105から強制的に押し流して除去している。
ところで、印字動作中に、上記のようなフィルターユニットH1600と記録素子基板H1100との間で形成されるインク液室R内でのインクの流れの遮断が起きてしまうと、遮断が起きたインク液室Rに対応する記録素子基板H1100の全ノズルH1105からのインク吐出が不能となる。そのため、図12で示すように、ある画素位置に印字するノズルH1105が一つだけの構成のような記録素子基板H1100である場合には、図11に示すように、その記録素子基板H1100に対応する位置の印字がなされず、白い帯状に所謂“白抜け”状態が発生してしまう。“白抜け”状態の発生をスキャナユニット49で検知した場合、印字動作を止めて回復動作を行うことになる。また、図13で示すように、1つの記録素子基板H1100に対して、その記録素子基板H1100に設けられた同じ画素位置に印字可能なノズルH1105組数以下であるフィルターユニットH1600を接着固定した場合(図13においては1つのフィルターユニットH1600)には、同じ画素位置に印字可能な双方のノズルH1105のいずれへも、同じインク液室Rを経由してインクが供給されている状態になる。したがって、この場合においてもインク液室R内でのインクの流れの遮断が起きてしまうと、遮断が起きたインク液室Rに対応する記録素子基板H1100のノズルH1105からのインク吐出が不能となり、その記録素子基板H1100に対応する位置の印字がなされず、白い帯状に所謂“白抜け”状態が発生してしまう。“白抜け”状態の発生をスキャナユニット49で検知した場合、印字動作を止めて回復動作を行うことになる。しかしながら本実施例におけるプリンタSにおいては、記録ヘッド15の記録素子基板H1100には、ノズル群H1106の長手方向に対して交叉する方向に印字を行う場合には、一つの画素位置に対して二つのノズルH1105を用いて印字することが可能なようにノズルH1105(ノズル群H1106)が配列され、双方のノズルH1105に至るインク供給経路は、フィルター部材以下で分けられている。したがって、フィルターユニットH1600と記録素子基板H1100との間で形成されるインク液室R内に気泡が溜まり、インクの流れが遮断されてノズルH1105からのインクの吐出が出来なくり、スキャナユニット49によりインクの吐出不良が検知された場合においては、すぐに印字動作を止めて回復動作を行うのではなく、インクの吐出が出来なくなったノズルH1105(ノズル群H1106)からのインク吐出は行わずに、インクの吐出が出来なくなったノズルH1105(ノズル群H1106)と同じ画素位置に印字可能なもう一方のノズルH1105(ノズル群H1106)からのみインク吐出を行い印字動作を続行させることが出来、印字中断による印字処理時間の低下を抑制することが可能になる。
なお、本実施例においては、記録素子基板H1100上にノズル群H1106が4列配置され、同じ画素位置に印字可能なノズル群H1106の組数は2組あり、それに対応して2列ずつ分割されたインク供給流路H1201およびフィルターユニットH1600が配置される構造になっているが、記録素子基板H1100上に配列されるノズル群H1106の数やそれに対応するインク供給流路H1201およびフィルターユニットH1600の分割数はこれに限られるものではなく、例えば記録素子基板H1100上にノズル群H1106が8列配置され、同じ画素位置に印字可能なノズル群H1106の組数は4組あり、それに対応して4列ずつ分割されたインク供給流路H1201が配置され、4組のノズル群H1106と4列に分割されたインク供給流路H1201に対応して2個のフィルターユニットH1600が配置される構造と言うように、記録素子基板H1100上にノズル群H1106がn列(n≧2)配置され、同じ画素位置に印字可能なノズル群H1106がm組(n≧m≧2)あり、それに対応して分割されたq個(q≧2)のインク供給流路H1201が配置され、m組のノズル群H1106とq列に分割されたインク供給流路H1201に対応してr個(r≧2)に分割されたフィルターユニットH1600が配置される構造により、記録素子基板H1100のあるノズル群H1106からのインク吐出が出来なくなっても、それと同じ画素位置に印字可能な他のノズル群H1106からのインクの吐出の継続により、インクの吐出ができなくなったノズル群H1106の回復動作を行わずに所望の画像形成を行うことが出来ることが出来る構成であれば良い。
また、本実施形態においては、記録素子基板H1100が千鳥状に第一のプレートH1200の上に並んだ形態の記録ヘッド15に関して説明したが、配列する記録素子基板H1100の数および配列の方法はこれに限定されるものではなく、記録素子基板H1100の大きさと、印字領域の関係から様々なパターンが考えられ、いかなる数および配列の方法であっても良い。
さらに、本実施例においては、記録ヘッド15が記録媒体幅分のノズルを有するいわゆるフルラインタイプのインクジェット記録装置であり、これに限られるものではなく、記録ヘッド15は固定され、記録媒体が記録ヘッド15下を通過することで画像形成を行っていたが、例えば図14に示すように、記録ヘッドが記録媒体上を複数回往復運動して画像を形成するいわゆるシリアルスキャンタイプのインクジェット記録装置であっても良い。
次に、本発明に係わる画像形成装置の第2実施形態の構成を図15、および図16を用いて説明する。図15は本実施形態に係わる記録ヘッドの(a)分解斜視図、(b)A−A断面図、および(c)部分詳細図、図16は本実施形態に係わる記録ヘッドのフィルターユニットの配置を示す(a)外観斜視図、(b)透視概略図である。
上記第一の実施形態と説明の重複する部分については同一の符号を付して説明を省略する。
第一の実施形態に係わる画像形成装置における記録ヘッド15では、記録素子基板H1100には同じ画素位置に印字可能なノズルH1105(ノズル群H1106)が2組設けられており、インク供給経路H1201が2つに分割され、フィルターユニットH1600は中央に仕切壁H1603を設けた1つのフィルター支持枠H1602に対して2枚のフィルターH1601を用いる構成により、フィルターユニットH1600と記録素子基板H1100との間で形成されるインク液室Rを2つに分割していたが、本実施例における記録ヘッド15においては、図15、および図16に示すようにフィルター支持枠H1602の仕切壁H1603をフィルターH1601に接する高さまでとして、1つのフィルター支持枠H1602と1つのフィルターH1601でフィルターユニットH1600と記録素子基板H1100との間で形成されるインク液室Rを2つに分割した構成になっている。すなわち、フィルター支持枠H1602の仕切壁H1603をフィルターH1601に接する高さまでとして仕切壁H1603とフィルターH1601とが接する構成にしたので、インク供給口H1101aおよびH1101bに対応するインク供給流路H1201Aと、インク供給口H1101cおよびH1101dに対応するインク供給流路H1201Bとに対応して、フィルターユニットH1600のフィルターH1601から下が分割され、双方のフィルターユニットH1600と記録素子基板H1100との間で形成されるインク液室R内の気泡の行き来が出来なくなるので、第一の実施形態に示した構成と同様の効果が得られる。すなわち、記録素子基板H1100のあるノズル群H1106からのインク吐出が出来なくなっても、それと同じ画素位置に印字可能な他のノズル群H1106からのインクの吐出の継続により、インクの吐出ができなくなったノズル群H1106の回復動作を行わずに所望の画像形成を行うことが出来る。
なお、本実施例においては、記録素子基板H1100上にノズル群H1106が4列配置され、同じ画素位置に印字可能なノズル群H1106の組数は2組あり、それに対応して2列ずつ分割されたインク供給流路H1201が配置され、1つのフィルターH1601と仕切壁H1603により1つのフィルター支持枠H1602によって2分割されたフィルターユニットH1600が配置される構造になっているが、記録素子基板H1100上にノズル群H1106がn列(n≧2)配置され、同じ画素位置に印字可能なノズル群H1106がm組(n≧m≧2)あり、それに対応して分割されたq個(q≧2)のインク供給流路H1201が配置され、m組のノズル群H1106とq列に分割されたインク供給流路H1201に対応してr個(r≧2)に分割されたフィルターユニットH1600が配置される構造により、記録素子基板H1100のあるノズル群H1106からのインク吐出が出来なくなっても、それと同じ画素位置に印字可能な他のノズル群H1106からのインクの吐出の継続により、インクの吐出ができなくなったノズル群H1106の回復動作を行わずに所望の画像形成を行うことが出来ることが出来る構成であれば良い。
次に、本発明に係わる画像形成装置の第3実施形態の構成を図17、および図18を用いて説明する。図17は本実施形態に係わる記録ヘッドの(a)分解斜視図、(b)A−A断面図、および(c)部分詳細図、図18は本実施形態に係わる記録ヘッドのフィルターユニットの配置を示す(a)外観斜視図(b)透視概略図である上記第一の実施形態と説明の重複する部分については同一の符号を付して説明を省略する。
第一の実施形態に係わる画像形成装置における記録ヘッド15では、記録素子基板H1100には同じ画素位置に印字可能なノズルH1105(ノズル群H1106)が2組設けられており、インク供給経路H1201が2つに分割され、フィルターユニットH1600は中央に仕切壁H1603を設けた1つのフィルター支持枠H1602に対して2枚のフィルターH1601を用いる構成により、フィルターユニットH1600と記録素子基板H1100との間で形成されるインク液室Rを2つに分割していたが、本実施例における記録ヘッド15においては、図17、および図18に示すように1つのフィルター支持枠H1602と1つのフィルターH1601でフィルターユニットH1600を構成し、フィルターユニットH1600を2つ用いて記録素子基板H1100との間で形成されるインク液室Rを2つに分割した構成になっている。したがって、インク供給口H1101aおよびH1101bに対応するインク供給流路H1201Aと、インク供給口H1101cおよびH1101dに対応するインク供給流路H1201Bとに対応して、フィルターユニットH1600aとフィルターユニットH1600bが対応する構成となっている。これにより、双方のフィルターユニットH1600と記録素子基板H1100との間で形成されるインク液室R内の気泡の行き来が出来なくなるので、第一の実施形態に示した構成と同様の効果が得られる。すなわち、記録素子基板H1100のあるノズル群H1106からのインク吐出が出来なくなっても、それと同じ画素位置に印字可能な他のノズル群H1106からのインクの吐出の継続により、インクの吐出ができなくなったノズル群H1106の回復動作を行わずに所望の画像形成を行うことが出来る。
なお、本実施例においては、記録素子基板H1100上にノズル群H1106が4列配置され、同じ画素位置に印字可能なノズル群H1106の組数は2組あり、それに対応して2列ずつ分割されたインク供給流路H1201と、各々に対応した2つのフィルターユニットH1600が配置される構造になっているが、記録素子基板H1100上にノズル群H1106がn列(n≧2)配置され、同じ画素位置に印字可能なノズル群H1106がm組(n≧m≧2)あり、それに対応して分割されたq個(q≧2)のインク供給流路H1201が配置され、m組のノズル群H1106とq列に分割されたインク供給流路H1201に対応してr個(r≧2)に分割されたフィルターユニットH1600が配置される構造により、記録素子基板H1100のあるノズル群H1106からのインク吐出が出来なくなっても、それと同じ画素位置に印字可能な他のノズル群H1106からのインクの吐出の継続により、インクの吐出ができなくなったノズル群H1106の回復動作を行わずに所望の画像形成を行うことが出来ることが出来る構成であれば良い。
本発明の第1の実施形態であるインクジェット記録装置の全体概略構成を示す正面図である。 本発明の第1の実施形態であるインクジェット記録装置の記録ヘッドユニットとキャップ部、および記録ヘッドのクリーニング機構を斜めから見た概略構成図である。 本発明の第1の実施形態であるインクジェット記録装置の記録ヘッドユニットとキャップ部、および記録ヘッドのクリーニング機構を斜めから見た概略構成図である。 本発明の第1の実施形態である記録ヘッドの(a)外観斜視図、(b)A−A断面図、および(c)部分詳細図である。 本発明の第1の実施形態である記録ヘッドの分解斜視図である。 本発明の第1の実施形態である記録ヘッドの記録素子ユニットの分解斜視図である。 本発明の第1の実施形態である記録ヘッドの記録素子基板の(a)斜視図、(b)A−A断面図、および(c)ノズル配列を示す模式図である。 本発明の第1の実施形態である記録ヘッドの記録素子基板と電気配線基板の配線接続部の(a)斜視図、および(b)A−A断面図である。 本発明の第1の実施形態である記録ヘッドのフィルターユニットの配置を示す(a)外観斜視図(b)透視概略図である。 本発明の第1の実施形態であるインクジェット記録装置におけるインク供給の経路を示す概念図である。 本発明の第1の実施形態である記録ヘッド内部のインクの流れのイメージを示す(a)斜視図、(b)A−A断面図、(c)部分拡大図である。 本発明とは異なる構成の場合の記録素子基板の(a)斜視図、(b)A−A断面図である。 本発明とは異なる構成の場合の記録ヘッドの(a)分解斜視図、(b)A−A断面図、(c)部分拡大図である。 本発明の記録ヘッドを用いた他のインクジェット記録装置の形態に関する概略図である。 本発明の第2の実施形態である記録ヘッドの(a)分解斜視図、(b)A−A断面図、および(c)部分詳細図である。 本発明の第2の実施形態である記録ヘッドのフィルターユニットの配置を示す(a)外観斜視図、(b)透視概略図である。 本発明の第3の実施形態である記録ヘッドの(a)分解斜視図、(b)A−A断面図、および(c)部分詳細図である。 本発明の第3の実施形態である記録ヘッドのフィルターユニットの配置を示す(a)外観斜視図、(b)透視概略図である。
符号の説明
S プリンタ
P 記録紙
1 給紙カセット
2,2B ピックアップローラ
3,3B 分離パッド
4 搬送ローラ対
5 レジストローラ対
6 手差しトレイ
7 ベルト搬送部
8 搬送ベルト
9 吸着ローラ
10 駆動ローラ
11 搬送ローラ
12 圧力ローラ
13 帯電器
14 記録ヘッドユニット
15 記録ヘッド
16 ヘッドホルダ
17 モータ
18 ヘッド上下ガイド
19 センサ
20 キャップ
21 分離ガイド
22 排紙反転ローラ
23 拍車
24 排紙部
25 再給紙部
26 排紙パス
27 排紙ローラ
28 拍車
29 排紙トレイ
30 センサ
31 拍車
32 スイッチバックパス
33 再給紙パス
34a,34b 再給紙ローラ
35 クリーニング機構
36 吸収体
37 全面ワイパー
38 ノズルワイパー
39 支持部材
40 レール
41 メインタンク
42 サブタンク
43 廃インクタンク
44 メインポンプ
45 サブポンプ
46 廃インクポンプ
47 入口弁
48 出口弁
49 スキャナユニット
H1001 記録素子ユニット
H1002 インク供給ユニット
H1100 記録素子基板
H1101 インク供給口
H1102 電気熱変換素子
H1103 電極
H1104 インク流路
H1105 ノズル
H1106 ノズル群
H1107 発泡室
H1108 Si基板
H1109 重複領域
H1110 ノズルプレート
H1200 第1のプレート
H1201 インク供給流路
H1300 電気配線基板
H1301 外部信号入力端子
H1302 電極端子
H1303 金ワイヤー
H1304 第一の封止剤
H1305 第二の封止剤
H1400 第2のプレート
H1402 開口部
H1500 インク供給部材
H1501 共通液室
H1502 インク入口部材
H1503 インク出口部材
H1504 インク入口
H1505 インク出口
H1506 隔壁
H1600 フィルターユニット
H1601 フィルター
H1602 フィルター支持枠
H1603 仕切壁
R インク液室

Claims (3)

  1. 液体を吐出するための複数のノズルと吐出エネルギーを発生する記録素子を列状に複数配列した記録素子基板が支持板上に複数配置され、前記記録素子基板には記録素子面と反対の面からインクを供給するインク供給口が設けられ、前記支持板には前記記録素子基板へインクを供給するためのインク供給流路が前記複数の記録素子基板に対応して設けられ、前記支持板の前記記録素子基板搭載面と反対側の面には前記インク供給流路に異物が侵入することを防止するためのフィルター部材が前記複数の記録素子基板の各々と対を成して配置され、前記支持体上には前記フィルター部材を覆い前記支持体との間でインク室を形成するインク供給部材が配置されているインクジェット記録ヘッドにおいて、
    前記記録素子基板はn列(n≧2)の液体を吐出するための複数のノズルと吐出エネルギーを発生する記録素子の列(ノズル群)を有し、
    前記記録素子基板は同じ画素位置に印字可能なノズル列をm組(n≧m≧2)有し、
    前記支持板に設けられたインク供給流路は、一つの前記記録素子基板に対し、前記記録素子基板のm組のノズル列の個々に対応するようにq個(q≧2)設けられ、
    前記記録素子基板の各々と対を成して配置されるフィルター部材は、前記記録素子基板のm組のノズル列およびそれに対応したq個の前記インク供給流路に対応してr(r≧2)個以上に分割された構成で配置されることを特徴とするインクジェット記録ヘッド。
  2. 前記インクジェット記録ヘッドは、液体を吐出するための複数のノズルと吐出エネルギーを発生する記録素子を複数配列した記録素子基板が支持板上にノズル配列方向に複数個配置され、複数のノズルからインクを吐出して被記録媒体の幅方向の画像形成を同時に行うことのできるフルラインタイプの長尺記録ヘッドであることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録ヘッド。
  3. 前記請求項1又は、請求項2に記載の記録ヘッドを用いて画像形成を行うことができることを特徴とするインクジェット記録装置。
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