JP2009101407A - パンチング加工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】穴加工後の部品性能に配慮し、適切な穴配置を行うことで、開口率を、より高めて一層の軽量化を図ることができるパンチング加工方法を提供することを課題とする。
【解決手段】(a)に示すようにモデル4の板材25は、平板26に長径が9mm、短径が3mmの長穴27を方形状に備えている。(b)に示すモデル5の板材30は、平板31に長径が9mm、短径が3mmの長穴32を千鳥状に備えている。
【効果】長穴であるため、従来の技術で述べたwは必然的に大きくなり、この結果、板材の断面が大きくなることで剛性指標である断面二次モーメントIも大きくなる。すなわち、板材を曲げる力が作用する方向を考慮して長穴を巧みに配置することで、高い強度を得つつ最大限に軽量化できる。
【選択図】図2

Description

本発明は、板材にパンチング加工を施すパンチング加工方法の改良に関する。
車体等の構造物において、軽量化を主目的として、小さな穴が多数開けられているフレームが採用される(例えば、特許文献1参照。)。
特開2004−82796公報(図2)
特許文献1を次図に基づいて説明する。
図17は従来の技術の基本構成を説明する図であり、車両のフード100はフードアウターパネル101に、フードインナーパネル102を重ねて構成される。そして、フードインナーパネル102は、多数の小さな丸穴103が開けられた板材を折り曲げ成形してリブを設けたものである。
多数の小さな丸穴103が開けられているため、フードインナーパネル102は軽くなる。この丸穴103の数が多いほど、又は丸穴103の直径が大きいほど、フード100及び車両の軽量化が図れる。
丸穴103の数を増すか、又は丸穴103の直径を増大することで、軽量化を高めることができる。反面、軽量化を高めると、wは小さくなる。
wが小さくなると、大きな外力を受けたときに、丸穴103と隣の丸穴103との間(wの部分)に割れが入り易くなる。また、従来軽量化を穴で行う場合に、軽量化後の部品性能、例えば、剛性、強度などの機械的性能に配慮した穴の配置、穴形状を設定するということは行われていない。
そのため、従来の構造では、丸穴の数や直径に限界があり、軽量化すなわち、開口率を高めることに限界があった。
しかし、穴加工後の部品の機械的性能に配慮し、適切な穴を設定することができれば、開口率を、より高めて一層の軽量化を図ることが可能になる。
本発明は、穴加工後の部品性能に配慮し、適切な穴配置を行うことで、開口率を、より高めて一層の軽量化を図ることができるパンチング加工方法を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、板材にパンチング加工を施すパンチング加工方法において、
曲げ剛性が要求され、且つ前記板材を曲げる力が作用する方向が指定できる場合、前記板材を支えてる支点と前記曲げる力が作用する力点を結ぶ方向に長い長穴を穿設することを特徴とする。
請求項2に係る発明では、板材にパンチング加工を施すパンチング加工方法において、
引張り強さが要求され、且つ前記板材を引張る力の作用する方向が指定できる場合、前記板材を引張る力の作用する方向に長い長穴を方形に配置して穿設することを特徴とする。
請求項3に係る発明では、板材にパンチング加工を施すパンチング加工方法において、
引張り強さが要求され、且つ前記板材を引張る力の作用する方向が指定できない場合、丸穴を方形に配置して穿設することを特徴とする。
請求項1に係る発明では、板材を曲げる力が作用しており、板材を支えてる支点と曲げる力が作用する力点を結ぶ方向に長い長穴をパンチング加工により開けた。長穴であるため、従来の技術で述べたwは必然的に大きくなり、この結果、板材の断面が大きくなることで剛性指標である断面二次モーメントIも大きくなる。すなわち、板材を曲げる力が作用する方向を考慮して長穴を巧みに配置することで、高い強度を得つつ最大限に軽量化できる。
請求項2に係る発明では、板材を引張る力の作用する方向に長い長穴を方形にパンチング加工により開けた。長穴であるため、従来の技術で述べたwは必然的に大きくなり、この結果、引張り応力を下げることができ、割れの発生を解消することができる。すなわち、長穴を方形に配置することで、高い強度が得られる。
請求項3に係る発明では、板材に丸穴を方形にパンチング加工により開けた。これにより、どの方向から見ても板材の断面積が一定に近いため、どの方向から引張られても引張り応力が一定に近くなる。すわなち、丸穴を方形に配置することで、どの方向から引張られても一定の強度が得られる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。
先ず、比較実験のために、長さが300mm、幅が96mm、厚さがtである5つのモデルを用意する。
図1は本発明に係る板材のモデル(3種類)の平面図であり、(a)に示すモデル1の板材10は、穴が開いていない平板である。(b)に示すモデル2の板材15は、平板16に直径が3mmの丸穴17を方形状に備えている。(c)に示すモデル3の板材20は、平板21に直径が3mmの丸穴22を千鳥状に備えている。
モデル1(穴無し板)の重量がW1、モデル2(穴開き板)の重量がW2と仮定する。W2は穴が開いている分だけW1より軽くなる。軽くなった重量は(W1−W2)であり、この重量が元の重量W1に比較して大きいほど軽量化は高まる。そこで、(W1−W2)/W1=軽量化率と定める。
モデル2、3の軽量化率は、共に約28%に設定した。
図2は本発明に係る板材のモデル(2種類)の平面図であり、(a)に示すようにモデル4の板材25は、平板26に長径が9mm、短径が3mmの長穴27を方形状に備えている。(b)に示すモデル5の板材30は、平板31に長径が9mm、短径が3mmの長穴32を千鳥状に備えている。
モデル4、5の軽量化率は、共に約28%に設定した。
図3は実験の概念図であり、長さがLの板材10、15、20、25又は30の一端を固定支点35とし、他端に下向きにWの荷重を作用させ力点36としたときに、先端がvだけ撓んだとする。このときに、次の等式が成立することが構造力学的に知られている。v=W・L/(3EI)。Eはヤング率、Iは断面二次モーメントである。
この式を変形すると、I=W・L/(3Ev)となる。すなわち、撓みvを実験で求めることで、剛性指標であるIを求めることができる。
図4はモデル1の曲げ剛性の実験結果を示す図であり、図1(a)に示す板材10の長さLを300mmとし、板厚tは、0.8mm、0.9mm、1.0mm、1.2mmとした。すなわち、4種類の板材10を準備した。
先ず、板厚が0.9mmのものについて、図3に示す要領で撓みを求めた。その結果を、図4(a)に示す(t=0.9を添えた黒塗り菱形)。
次に、板厚が1.0mmのものを同様に実験した。ただし、W、L、Eは変更しない。板厚が増加したため、重量は増加した。一方、撓みは小さくなった。この結果を、加えたものを図4(b)に示す(t=1.0を添えた黒塗り菱形)。
続いて、板厚tが1.1mm、1.2mmであるものを実験した。全実験の結果を図4(c)に示す(t=0.8及びt=1.2を添えた黒塗り菱形)。
図5はモデル2の穴の配置図であり、モデル2の板材15では、丸穴17の直径が3mmである。丸穴17の縁と隣の丸穴17の縁との距離がw1、板材の横幅aが96mm、板厚tで、丸穴17は図上下方向に18個配置されている。w1部の断面積S1を検討すると、横幅aから丸穴17の直径を引いた差b1は、b1=96−3×18=42(=w1×19)となるので、S1=42×tである。tが大きいほど強度が高いことが分かる。
図1(b)に示す板材15の長さLを300mmとし、板厚tは、0.9mm、1.0mm、1.2mm、1.4mmとした。すなわち、4種類の板材15を準備した。
そして、板厚が0.9mmのものについて、図3に示す要領で撓みを求めた。
図6はモデル2の曲げ剛性の実験結果を示す図であり、(a)に示すように、モデル1(t=0.9を添えた黒塗り菱形)は穴無し板であるため、重いが、撓みは小さい。これに対して、モデル2(t=0.9を添えた白丸)は穴開き板であるため、軽いが、撓みは大きいので、黒塗り菱形より左へ移動すると共に上に移動した位置に図示される。
次に、板厚が1.0mmのものを同様に実験した。ただし、W、L、Eは変更しない。板厚が増加したため、重量は増加した。一方、撓みは小さくなった。この結果を、加えたものを図6(b)に示す(t=1.0を添えた白丸)。
続いて、板厚tが1.2mm、1.4mmであるものを実験した。全実験の結果を図6(c)に示す(t=1.2、1.4を添えた白丸)。
図7はモデル4の穴の配置図であり、モデル4の板材25では、長穴27の長径が9mm、短径が3mmである。長穴27の縁と隣の長穴27の縁との距離がw2、板材の横幅aが96mm、板厚tで、長穴27は図上下方向に14個配置されている。w2部の断面積S2を検討すると、横幅aから長穴27の短径を引いた差b2は、b2=96−3×14=54(=w2×15)となるので、S2=54×tである。tが大きいほど強度が高いことが分かる。
ここで、図5のモデル2と図7のモデル4を比較すると、穴による軽量化率を同等に設定しているので、丸穴17より面積が大きい長穴27は穴の個数が少なくなる。このため、モデル2の2つの丸穴17、17のピッチp1よりモデル4の2つの長穴27、27のピッチp2が大きくなる。p2>p1であるから、w2>w1となり、図左又は右に引張り力が作用した場合には、モデル4の方がモデル2より格段に強度が高いことが分かる。
図8はモデル4の曲げ剛性の実験結果を示す図であり、図2(a)に示す板材25の長さLを300mmとし、板厚tは、0.9mm、1.0mm、1.2mm、1.4mmとした。すなわち、4種類の板材25を準備した。
そして、板厚が0.9mmのものについて、図3に示す要領で撓みを求めた。その結果を、図8(a)に示す。モデル1とモデル4を比較すると、等しい板厚tで軽量化されていることが分かる。なお、板材を支えている支点35と曲げる力が作用する力点36を結ぶ方向が長穴27の長径となる。
次に、板厚が1.0mmのものを同様に実験した。ただし、W、L、Eは変更しない。板厚が増加したため、重量は増加した。一方、撓みは小さくなった。この結果を、加えたものを図8(b)に示す。
続いて、板厚tが1.2mm、1.4mmであるものを実験した。全実験の結果を図8(c)に示す。
さらに、図1(c)に示すモデル3と、図2(b)に示すモデル5について、図3に示す要領で撓みを求めた。同様に実験した結果を次図に示す。
図9は図4(c)と図6(c)と図8(c)とモデル3とモデル5についての実験結果を合成したグラフである。
この図ではモデル1の任意の重量を基準1.0とし、このときの撓みを1.0として結果を比で表している。なお、重量を変更することにより、板厚tのみが変更され、その他の条件である材質、長手方向の大きさ、横幅、丸穴又は長穴の形状などは同じである。
この図から分かるように、モデル1〜5共に、重量を増やすことで撓みが減少する。すなわち、剛性が向上することを意味する。
ここで、重量が等しい場合における、モデル1〜5の撓みに着目すると、モデル4、5がモデル1〜3よりも撓みが小さい。具体的には、任意の重量1.0のとき、モデル1と比較して、丸穴を備えたモデル2及びモデル3が約30%撓みが小さく、長穴を備えたモデル4、5が約40%撓みが小さい。すなわち、長穴を備えたモデル4、5の撓みが最も小さく、曲げ剛性が優れていることが分かる。
また、撓みが等しい場合における、モデル1〜5の重量に着目すると、モデル4及びモデル5の重量が小さい。すなわち、等しい剛性を要求された場合に、長穴を備えたモデル4、5の重量が小さくて済む。なお、このときの板厚tはモデル1の方が小さい。
すなわち、本発明に係るパンチング加工方法では、板材を曲げる力が作用する方向を指定できる場合に、必要とされる剛性を維持しつつ、板材全体としては軽量化を図ることができる。
次に板材を引張る力が作用する方向を指定できる場合の引張り強さに対する実験について述べる。
なお、実験においては、引張荷重Fが作用する方向がモデル4の長穴27の長径になるようにした。
図10はモデル1の引張り強さの実験結果を示す図であり、図1(a)に示す板材10の長さLを300mmとし、板厚tは、0.8mm、0.9mm、1.0mm、1.2mmとした。すなわち、4種類の板材10を準備した。
そして、板厚が0.9mmのものについて、板材10長手方向の両端を固定し、両側から引張り荷重を加えて変位を求めた。その結果を、図10(a)に示す。
次に、板厚が1.0mmのものを同様に実験した。ただし、引張り荷重F、L、Eは変更しない。板厚が増加したため、重量は増加した。一方、変位は小さくなった。この結果を、加えたものを図10(b)に示す。
続いて、板厚tが1.1mm、1.2mmであるものを実験した。全実験の結果を図10(c)に示す。
図11はモデル2の引張り強さの実験結果を示す図であり、図1(b)に示す板材15の長さLを300mmとし、板厚tは、0.9mm、1.0mm、1.2mm、1.4mmとした。すなわち、4種類の板材15を準備した。
そして、板厚が0.9mmのものについて、モデル1と同様に実験して変位を求めた。その結果を、図11(a)に示す。モデル1とモデル2を比較すると、等しい板厚tで軽量化されていることが分かる。
次に、板厚が1.0mmのものを同様に実験した。ただし、引張り荷重F、L、Eは変更しない。板厚が増加したため、重量は増加した。一方、変位は小さくなった。この結果を、加えたものを図11(b)に示す。
続いて、板厚tが1.2mm、1.4mmであるものを実験した。全実験の結果を図11(c)に示す。
図12はモデル4の引張り強さの実験結果を示す図であり、図2(a)に示す板材25の長さLを300mmとし、板厚tは、0.9mm、1.0mm、1.2mm、1.4mmとした。すなわち、4種類の板材25を準備した。
そして、板厚が0.9mmのものについて、モデル1と同様に実験して変位を求めた。その結果を、図12(a)に示す。モデル1とモデル4を比較すると、等しい板厚tで軽量化されていることが分かる。なお、板材を引張る力の作用する方向が長穴27の長径となる。
次に、板厚が1.0mmのものを同様に実験した。ただし、引張り荷重F、L、Eは変更しない。板厚が増加したため、重量は増加した。一方、変位は小さくなった。この結果を、加えたものを図12(b)に示す。
続いて、板厚tが1.2mm、1.4mmであるものを実験した。全実験の結果を図12(c)に示す。
図13は図10(c)と図11(c)と図12(c)とモデル3とモデル5についての実験結果を合成したグラフである。
この図では任意の重量を基準1.0とし、このときの変位を1.0として結果を比で表している。なお、重量を変更することにより、板厚tのみが変更され、その他の条件である材質、長手方向の大きさ、横幅、丸穴又は長穴の形状などは同じである。
この図から分かるように、モデル1〜5共に、重量を増やすことで変位が減少する。すなわち、引張り強さが向上することを意味する。
ここで、重量が等しい場合における、モデル1〜5の変位に着目すると、モデル4、5がモデル2、3よりも撓みが小さい。具体的には、任意の重量1.0のとき、丸穴を並列状に備えたモデル2と比較して、長穴27を並列状に備えたモデル4は約15%変位が小さい。すなわち、長穴を並列に備えたモデル4の変位が小さく、軽量化しつつ引張り強さも優れていることが分かる。
また、変位が等しい場合における、モデル1〜5の重量に着目すると、モデル4の重量が小さい。すなわち、等しい引張り強さを要求された場合に、長穴27を並列に備えたモデル4の重量が小さくて済む。なお、このときの板厚tはモデル1の方が小さい。
すなわち、本発明に係るパンチング加工方法では、板材を引張る力の作用する方向を指定できる場合に、必要とされる引張り強さを維持しつつ、板材全体としては軽量化を図ることができる。
次に板材を引張る力が作用する方向を指定できない場合の引張り強さに対する実験について述べる。
なお、実験においては、引張荷重Fが作用する方向がモデル4の長穴27の短径になるようにした。
図14はモデル1の引張り強さの実験結果を示す図であり、図1(a)に示す板材10の長さLを300mmとし、板厚tは、0.8mm、0.9mm、1.0mm、1.2mmとした。すなわち、4種類の板材10を準備した。
そして、板厚が0.9mmのものについて、板材10長手方向の両端を固定し、両側から引張り荷重を加えて変位を求めた。その結果を、図14(a)に示す。
次に、板厚が1.0mmのものを同様に実験した。ただし、引張り荷重F、L、Eは変更ない。板厚が増加したため、重量は増加した。一方、変位は小さくなった。この結果を、加えたものを図14(b)に示す。
続いて、板厚tが1.1mm、1.2mmであるものを実験した。全実験の結果を図14(c)に示す。
図15はモデル2の引張り強さの実験結果を示す図であり、図1(b)に示す板材15の長さLを300mmとし、板厚tは、0.9mm、1.0mm、1.2mm、1.4mmとした。すなわち、4種類の板材15を準備した。
そして、板厚が0.9mmのものについて、モデル1と同様に実験して変位を求めた。その結果を、図15(a)に示す。モデル1とモデル2を比較すると、等しい板厚tで軽量化されていることが分かる。
次に、板厚が1.0mmのものを同様に実験した。ただし、引張り荷重F、L、Eは変更しない。板厚が増加したため、重量は増加した。一方、変位は小さくなった。この結果を、加えたものを図15(b)に示す。
続いて、板厚tが1.2mm、1.4mmであるものを実験した。全実験の結果を図15(c)に示す。
図16は図14(c)と図15(c)とモデル3〜5についての実験結果を合成したグラフである。
この図では任意の重量を基準1.0とし、このときの変位を1.0として結果を比で表している。なお、重量を変更することにより、板厚tのみが変更され、その他の条件である材質、長手方向の大きさ、横幅、丸穴又は長穴の形状などは同じである。
この図から分かるように、モデル1〜5共に、重量を増やすことで変位が減少する。すなわち、引張り強さが向上することを意味する。
ここで、重量が等しい場合における、モデル1〜5の変位に着目すると、モデル2がモデル3〜5よりも撓みが小さい。具体的には、任意の重量1.0のとき、長穴を並列状に備えたモデル4と比較して、丸穴を並列状に備えたモデル2は約35%変位が小さい。すなわち、丸穴17を並列に備えたモデル4の変位が小さく、軽量化しつつ引張り強さも優れていることが分かる。
また、変位が等しい場合における、モデル1〜5の重量に着目すると、モデル2の重量が小さい。すなわち、等しい引張り強さを要求された場合に、丸穴17を並列に備えたモデル4の重量が小さくて済む。なお、このときの板厚tはモデル1の方が小さい。
すなわち、本発明に係るパンチング加工方法では、板材を引張る力の作用する方向を指定できない場合に、必要とされる引張り強さを維持しつつ、板材全体としては軽量化を図ることができる。
尚、本発明のパンチング加工方法は、実施の形態では板材の長穴は、長径が9mm、短径が3mmのものに適用したが、長径が10mm、20mmであり、短径が5mm、8mm等の任意の値でもよい。また、実施の形態では丸穴は直径が3mmのものに適用したが、直径が5mm、10mm等の任意の値でも適用可能である。
本発明は、車体等に使用する多孔板のパンチング加工方法に好適である。
本発明に係る板材のモデル(3種類)の平面図である。 本発明に係る板材のモデル(2種類)の平面図である。 実験の概念図である。 モデル1の曲げ剛性の実験結果を示す図である。 モデル2の穴の配置図である。 モデル2の曲げ剛性の実験結果を示す図である。 モデル4の穴の配置図である。 モデル4の曲げ剛性の実験結果を示す図である。 図4(c)と図6(c)と図8(c)とモデル3とモデル5についての実験結果を合成したグラフである。 モデル1の引張り強さの実験結果を示す図である。 モデル2の引張り強さの実験結果を示す図である。 モデル4の引張り強さの実験結果を示す図である。 図10(c)と図11(c)と図12(c)とモデル3とモデル5についての実験結果を合成したグラフである。 モデル1の引張り強さの実験結果を示す図である。 モデル2の引張り強さの実験結果を示す図である。 図14(c)と図15(c)とモデル3〜5についての実験結果を合成したグラフである。 従来の技術の基本構成を説明する図である。
符号の説明
10、15、20、25、30…板材、17、22…丸穴、27、32…長穴、35…支点、36…力点。

Claims (3)

  1. 板材にパンチング加工を施すパンチング加工方法において、
    曲げ剛性が要求され、且つ前記板材を曲げる力が作用する方向が指定できる場合、前記板材を支えてる支点と前記曲げる力が作用する力点を結ぶ方向に長い長穴を穿設することを特徴とするパンチング加工方法。
  2. 板材にパンチング加工を施すパンチング加工方法において、
    引張り強さが要求され、且つ前記板材を引張る力の作用する方向が指定できる場合、前記板材を引張る力の作用する方向に長い長穴を方形に配置して穿設することを特徴とするパンチング加工方法。
  3. 板材にパンチング加工を施すパンチング加工方法において、
    引張り強さが要求され、且つ前記板材を引張る力の作用する方向が指定できない場合、丸穴を方形に配置して穿設することを特徴とするパンチング加工方法。
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