JP2009100562A - 線状物の配索構造 - Google Patents
線状物の配索構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2009100562A JP2009100562A JP2007270052A JP2007270052A JP2009100562A JP 2009100562 A JP2009100562 A JP 2009100562A JP 2007270052 A JP2007270052 A JP 2007270052A JP 2007270052 A JP2007270052 A JP 2007270052A JP 2009100562 A JP2009100562 A JP 2009100562A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fixing member
- panel
- fixing
- routed
- wire harness
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Landscapes
- Connection Of Plates (AREA)
- Clamps And Clips (AREA)
- Insertion Pins And Rivets (AREA)
- Installation Of Indoor Wiring (AREA)
Abstract
【課題】複数の固定部材の被配索部に対する保持力の大小を明確に指示することによってワイヤハーネスを被配索部からより簡単に取り外すことができる線状物の配索構造を提供する。
【解決手段】線状物の配索構造1は、ワイヤハーネス2と、ワイヤハーネス2に取り付けられる複数の固定部材3、4、5と、該固定部材3、4、5が固定されてワイヤハーネス2が配索されるパネル6とを備えている。複数の固定部材3、4、5は、パネル6に対する保持力が互いに異なる第一の固定部材3と第二の固定部材4、5とを含んでいる。第一の固定部材3と第二の固定部材4、5の外表面の色は互いに異なる。
【選択図】図3
【解決手段】線状物の配索構造1は、ワイヤハーネス2と、ワイヤハーネス2に取り付けられる複数の固定部材3、4、5と、該固定部材3、4、5が固定されてワイヤハーネス2が配索されるパネル6とを備えている。複数の固定部材3、4、5は、パネル6に対する保持力が互いに異なる第一の固定部材3と第二の固定部材4、5とを含んでいる。第一の固定部材3と第二の固定部材4、5の外表面の色は互いに異なる。
【選択図】図3
Description
本発明は、線状物と、該線状物に取り付けられる複数の固定部材と、該複数の固定部材が固定されて前記線状物が配索される被配索部とを備えた線状物の配索構造に関する。
自動車には多くの電子機器が搭載されており、電子機器はワイヤハーネスを介して自動車や他の電子機器と接続されている。ワイヤハーネスは、複数の電線からなる電線束と、該電線束を構成する電線のそれぞれの端末に取り付けられたコネクタとを備えている。ワイヤハーネスと電子機器とは、それぞれが備えたコネクタ同士が嵌合することにより接続され、ワイヤハーネスは電子機器に電力や制御信号等を伝達する。また、ワイヤハーネスのコネクタ同士が嵌合して、ワイヤハーネスが延長されることもある。
このワイヤハーネスは、例えば、自動車の車体を構成するパネルに配索される。電線束には、例えば、アンカークリップが取り付けられる。アンカークリップは、電線束に取り付けられる電線保持部と、該電線保持部に連なりパネルに取り付けられるアンカー部とを備えている。前記パネルには、アンカー部が通される貫通孔が複数設けられている。アンカー部が貫通孔内に通されてアンカークリップがパネルに固定されることによって、ワイヤハーネスは所望の配索経路に沿ってパネルに配索される。
前述したアンカークリップは、パネルに対する保持力が大きくパネルに確実に固定される一方、車体の解体時等に作業者がワイヤハーネスを取り外す際に大きな力が必要になるので、作業性が悪いといった問題があった。また、作業者が引っ張ってもワイヤハーネスが取り外せない場合には別途工具が必要になるので、さらに作業性が悪いといった問題があった。
このような問題を解決するために、パネルから簡単に取り外すことができるワイヤハーネスの配索構造が提案されている(例えば、特許文献1参照)。このワイヤハーネスの配索構造においては、貫通孔としての装着孔は、互いに形状が異なる位置決め用装着孔と逃がし用装着孔とから構成されている。
位置決め用装着孔は、円形状に形成されている。位置決め用装着孔には、従来のように、アンカー部の係止片が弾性変形して通され、弾性復元した係止片がその外縁に係止して、アンカークリップが固定される。逃がし用装着孔は、円形状の差込部と、該差込部に連なる矩形状の係着部とを備えている。差込部は、位置決め用装着孔よりも大きく形成され、内部に係止片を弾性変形させずに通す。係着部は、内部にアンカー部の支柱を通す。
このワイヤハーネスの配索構造においては、まず、電線束に取り付けられた一つのアンカークリップのアンカー部を逃がし用装着孔の差込部内に通した後に電線束を引っ張って支柱を差込部内から係着部内に移動させて、アンカークリップを係着部側に位置付ける。そして、この状態を維持しながら、他のアンカークリップを同様に逃がし用装着孔内に通してパネルに固定した後に、最後のアンカークリップを位置決め用装着孔に通してパネルに固定することによって、ワイヤハーネスをパネルに配索する。
このように配索されたワイヤハーネスを引き剥がす際には、まず、位置決め用装着孔に取り付けられたアンカークリップをパネルから取り外す。すると、電線束が緩んで逃がし用装着孔に取り付けたアンカークリップが差込部側に移動するので、アンカークリップは逃がし用装着孔内から簡単に抜け落ちて、ワイヤハーネスを簡単に取り外すことができる。
特開2002−218633号公報
前述のように位置決め用装着孔に取り付けられたアンカークリップを最初に取り外すとワイヤハーネスを作業性よく取り外すことができるが、ワイヤハーネスがパネルに配索された状態では装着孔がアンカークリップの陰になって位置決め用装着孔と逃がし用装着孔との区別がつかないので、最初に位置決め用装着孔を取り外すことができないといった問題があった。
本発明は、このような問題を解決することを目的としている。即ち、本発明は、複数の固定部材の被配索部に対する保持力の大小を明確に指示することによってワイヤハーネスを被配索部からより簡単に取り外すことができる線状物の配索構造を提供することを目的としている。
前記課題を解決し目的を達成するために、請求項1に記載された発明は、線状物と、前記線状物に取り付けられる複数の固定部材と、前記複数の固定部材が固定されて前記線状物が配索される被配索部と、を備えた線状物の配索構造において、前記複数の固定部材が、前記被配索部に対する保持力が互いに異なる第一の固定部材と第二の固定部材とを含むとともに、前記第一の固定部材と前記第二の固定部材の外表面の色が互いに異なることを特徴とした線状物の配索構造である。
請求項2に記載された発明は、請求項1に記載された線状物の配索構造において、前記第一の固定部材と前記第二の固定部材とのうち前記保持力が大きな前記第一の固定部材が、前記被配索部に前記線状物が配索された際に該線状物が屈曲する屈曲部に取り付けられたことを特徴とした線状物の配索構造である。
請求項1に記載された発明によれば、複数の固定部材が、被配索部に対する保持力が互いに異なる第一の固定部材と第二の固定部材とを含むとともに、第一の固定部材と第二の固定部材の外表面の色が互いに異なるので、複数の固定部材の被配索部に対する保持力の大小を目視で簡単に確認することができ、第一の固定部材と第二の固定部材とのうち一方を他方よりも先に被配索部から取り外すことができる。そして、例えば、第一の固定部材と第二の固定部材とのうち被配索部に対する保持力が大きな固定部材を第一の固定部材とし、被配索部に対する保持力が小さな固定部材を第二の固定部材とした場合、最初に第一の固定部材を被配索部から取り外すとその際の余力で第二の固定部材を被配索部から簡単に取り外すことができ、線状物を被配索部からより簡単に取り外すことができる。また、最初に第二の固定部材を被配索部から取り外した場合でも、第二の固定部材は被配索部から取り外しやすいので、全体として従来よりも小さな力で線状物を被配索部から取り外すことができる。
請求項2に記載された発明によれば、第一の固定部材と第二の固定部材とのうち被配索部に対する保持力が大きな第一の固定部材が、被配索部に線状物が配索された際に該線状物が屈曲する屈曲部に取り付けられているので、配索経路上の重要な部位を確実に被配索部に固定することによって線状物を被配索部に確実に配索することができる。
以下、本発明の一実施形態にかかる線状物の配索構造を図1ないし図6を参照して説明する。本発明の一実施形態にかかる線状物の配索構造1は、図1に示すように、ワイヤハーネス(線状物に相当する)2を、移動体としての自動車の車体を構成するパネル(被配索部に相当する)6に配索する。線状物の配索構造1は、図1に示すように、ワイヤハーネス2と、複数の固定部材3、4、5(図2等)と、パネル6とを備えている。
パネル6には、図2に示すように、該パネル6を貫通した孔61が設けられている。孔61内には複数の固定部材3、4、5の後述する固定部32、42、52が通されて、パネル6に固定部材3、4、5が固定される。ワイヤハーネス2は、パネル6の外表面に配索される。
ワイヤハーネス2は、図2に示すように、電線束21と、コネクタ22とを備えている。電線束21は、例えば、複数の電線からなる。電線は、導電性の芯線と、絶縁性の被覆部とを備えている。芯線は、複数の素線が撚られて形成されている。芯線を構成する素線は、導電性の金属材料からなる。また、芯線は、一本の素線から構成されていてもよい。被覆部は、例えば、ポリ塩化ビニル等の合成樹脂からなる。被覆部は、芯線を被覆している。芯線とこの芯線を被覆する被覆部とで、電線は断面形状が円形に形成されている。
コネクタ22は、端子金具(図示せず)と、コネクタハウジング23とを備えている。端子金具は、板金等を折り曲げる等して形成され、一端部が電線束21の電線の芯線と電気的に接続し、他端部が嵌合相手のコネクタの端子金具と電気的に接続する。
コネクタハウジング23は、絶縁性の合成樹脂等からなる。コネクタハウジング23は、略筒状に形成され、端子金具が収容される端子収容室と、後述する第二の固定部材5が取り付けられる取付部24とを備えている。端子収容室は、コネクタハウジング23の内部に設けられ、コネクタハウジング23への電線束21の取付方向(図1及び図2中、左右方向)に沿った長孔状に形成されている。取付部24は、コネクタハウジング23の外表面に設けられ、前記取付方向に沿った長孔状に形成されている。取付部24内には、第二の固定部材5の後述する取付片の係合孔と係合するロックアームが設けられている。
複数の固定部材3、4、5は、それぞれ、絶縁性の合成樹脂等からなる。複数の固定部材3、4、5は、パネル6に対する保持力が互いに異なる第一の固定部材3と、第二の固定部材4、5とを含んでいる。図示例においては、第一の固定部材3は一つ、第二の固定部材4は三つ、第二の固定部材5は一つ設けられている。第一の固定部材3は、第二の固定部材4、5よりもパネル6に対する保持力が大きい。図2に示すように、第一の固定部材3及び第二の固定部材4は電線束21に取り付けられ、第二の固定部材5はコネクタ22に取り付けられる。
第一の固定部材3と第二の固定部材4、5の外表面の色は互いに異なる(図1ないし図4中、第一の固定部材3をドットで示し、第二の固定部材4、5を白抜きで示している)。例えば、第一の固定部材3と第二の固定部材4、5のそれぞれの材料の合成樹脂中に異なる色の着色剤を添加して、第一の固定部材3の色を黒色とし、第二の固定部材4、5の色を白色とする。また、第一の固定部材3と第二の固定部材4、5とのうちのいずれか一方を、特に着色剤等を添加せずに材料の合成樹脂本来の色として他方と異なる色としてもよく、この場合は着色剤を使用しない分、コストダウンを図ることができる。
以下、それぞれの固定部材3、4、5について説明する。第一の固定部材3は、図2に示すように、電線束21を結束する結束部31と、該結束部31に連なりかつパネル6に固定される固定部32とを備えている。結束部31は、帯板状のバンド33と、バンド33の基端に設けられた挿通係止部34とを備えている。
バンド33は可撓性を有し、電線束21の外周面に配される。該外周面から離れたバンド33の外表面には、鋸歯状の複数の係止突起33aが設けられている。係止突起33aは、バンド33の表面に略直交する係止面と、摺接用の傾斜面とを有している。
挿通係止部34は、枠部34aと、枠部34a内に突出した係止片とを備えている。枠部34aは、バンド33の長手方向に沿って開口しており、内部にバンド33を通す。係止片は、可撓性を有している。係止片は、枠部34a内に通されたバンド33の前述した係止突起33aを係止する。
前述した構成の結束部31は、電線束21の外周面に配された状態で枠部34a内にバンド33の先端が挿通され、バンド33で電線束21を締め付けて係止突起33aを係止片で係止することによって、電線束21を結束する。なお、枠部34aを貫通したバンド33の先端側は、適宜切断する。
固定部32は、枠部34aの外表面から突出した角柱状の支柱30と、支柱30の基端に連なるカバー片36と、支柱30の先端に連なる係止羽根37とを備えている。カバー片36は、フード状に形成されて支柱30の基端から支柱30の先端に向かって延びて設けられ、支柱30の先端に向かうにしたがって支柱30から離れるように設けられている。
係止羽根37は、帯板状に形成されて支柱30に沿って設けられ、長手方向の一端部が支柱30の先端に連なり、他端部が支柱30の基端側に配されている。係止羽根37は、支柱30の基端に向かうにしたがって支柱30から離れるように設けられている。係止羽根37は、支柱30を互いの間に位置付けるように一対設けられている。係止羽根37は、前記他端部が支柱30に近づく方向に弾性変形自在に設けられている。前記他端部の孔61の内面と相対する外表面には係止羽根37の幅方向に沿った段差38が設けられ、この段差38によって該他端部の先端は肉薄に形成されている。
前述した構成の固定部32は、支柱30の先端側からパネル6の孔61に通される。すると、係止羽根37が、孔61の内面と当接して弾性変形して段差38が孔61を通り抜けた後に、弾性復元して肉薄に形成された係止羽根37の先端が孔61の内面を押圧する。そして、段差38とカバー片36の先端との間にパネル6が位置付けられてカバー片36が孔61を覆う。以上のように固定部32がパネル6に固定されて、電線束21がパネル6に配索される。
第二の固定部材4は、図2に示すように、電線束21を結束する結束部41と、該結束部41に連なりかつパネル6に固定される固定部42とを備えている。結束部41は、前述した第一の固定部材3の結束部31と同一構成である。結束部41の結束部31との同一構成部分には、同一符号を付して説明は省略する。
固定部42は、前述した第一の固定部材3の固定部32と支柱40の太さのみが異なっている。固定部42の固定部32との同一構成部分には、同一符号を付して説明は省略する。支柱40は、第一の固定部材3の支柱30よりも細く形成されている。支柱40は、力が加わった際に支柱30よりも破損しやすいように形成されている。
第二の固定部材5は、図2に示すように、コネクタハウジング23に取り付けられるベース部51と、ベース部51に連なりパネル6に固定される固定部52とを備えている。ベース部51には、コネクタハウジング23の取付部24に通される取付片が設けられている。取付片には、取付部24のロックアームと係合する係合孔が設けられている。取付片が取付部24内に通されて係合孔とロックアームとが係合することによって、第二の固定部材5はコネクタ22に取り付けられる。
固定部52は、前述した第一の固定部材3の固定部32と支柱50の太さのみが異なっている。固定部52の固定部32との同一構成部分には、同一符号を付して説明は省略する。支柱50は、第一の固定部材3の支柱30よりも細く形成され、第二の固定部材4の支柱40と略同じ太さに形成されている。支柱50は、力が加わった際に支柱30よりも破損しやすいように形成されている。
前述した構成の固定部材3、4、5は、それぞれ、ワイヤハーネス2に取り付けられた後に、パネル6の孔61内に通されてパネル6に固定される。パネル6に取り付けられた固定部材3、4、5のそれぞれが同じ大きさの力で引っ張られると、支柱40、50が支柱30よりも先に破損することによって第二の固定部材4、5は第一の固定部材3よりも先にパネル6から取り外される。即ち、第一の固定部材3はパネル6に対する保持力が大きく、第二の固定部材4、5はパネル6に対する保持力が小さい。なお、第二の固定部材4、5のパネル6に対する保持力は、パネル6に取り付けられた第二の固定部材4、5や電線束21を作業者が引っ張った際に、支柱40、50が破損してパネル6から第二の固定部材4、5が取り外される程度の保持力であることが好ましい。
このようにパネル6に対する保持力が大きな第一の固定部材3は、ワイヤハーネス2がパネル6に配索された際に該パネル6に確実に固定する必要があるワイヤハーネス2の部位に取り付けるのが好ましい。前記部位としては、例えば図1に示すように、パネル6に配索された際にワイヤハーネス2が屈曲して配索される屈曲部2a等が挙げられる。これは、ワイヤハーネス2が真っ直ぐに配される直線部2bから第二の固定部材4、5が外れてしまってもワイヤハーネス2が配索経路から大きく外れることはないが、屈曲部2aから第一の固定部材3が外れてしまうとワイヤハーネス2が配索経路から大きく外れてしまうためである。
前述した構成の線状物の配索構造においてワイヤハーネス2をパネル6に配索する際には、まず、ワイヤハーネス2の電線束21に第一及び第二の固定部材3、4を取り付け、コネクタ22に第二の固定部材5を取り付ける。そして、それぞれの固定部材3、4、5の固定部32、42、52を対応するパネル6の孔61に押し込んで、固定部材3、4、5をパネル6に固定して、ワイヤハーネス2をパネル6の所望の配索経路に沿って配索する(図2)。
パネル6に配索されたワイヤハーネス2を取り外す際には、まず、パネル6に対する保持力が大きな第一の固定部材3を目視によって確認した後に、第一の固定部材3を引っ張って第一の固定部材3の支柱30や係止羽根37を破損させてパネル6から取り外す(図3)。このとき、若しくは取り外れた第一の固定部材3周辺の電線束21を引っ張ってワイヤハーネス2をパネル6から引き剥がす際に、第二の固定部材4、5の支柱40、50が破損して第二の固定部材4、5がパネル6から取り外される(図4)。なお、ワイヤハーネス2を取り外す際には、必ずしも第一の固定部材3から取り外す必要はない。その場合でも、パネル6に対する保持力が小さな第二の固定部材4、5があることによって、すべての固定部材3、4、5が第一の固定部材3である場合と比較すると従来よりも小さな力でワイヤハーネス2を取り外すことができる。
本実施形態によれば、複数の固定部材3、4、5が、パネル6に対する保持力が互いに異なる第一の固定部材3と第二の固定部材4、5とを含むとともに、第一の固定部材3と第二の固定部材4、5の外表面の色が互いに異なるので、複数の固定部材3、4、5のパネル6に対する保持力の大小を目視で簡単に確認することができ、第一の固定部材3と第二の固定部材4、5とのうち一方を他方よりも先にパネル6から取り外すことができる。そして、例えば、最初に第一の固定部材3をパネル6から取り外すとその際の余力で第二の固定部材4、5をパネル6から簡単に取り外すことができ、ワイヤハーネス2をパネル6からより簡単に取り外すことができる。また、最初に第二の固定部材4、5をパネル6から取り外した場合でも、第二の固定部材4、5はパネル6から取り外しやすいので、全体として従来よりも小さな力でワイヤハーネス2をパネル6から取り外すことができる。
第一の固定部材3と第二の固定部材4、5とのうちパネル6に対する保持力が大きな第一の固定部材3が、パネル6にワイヤハーネス2が配索された際に該ワイヤハーネス2が屈曲する屈曲部2aに取り付けられているので、配索経路上の重要な部位を確実にパネル6に固定することによってワイヤハーネス2をパネル6に確実に配索することができる。
本実施形態においては、固定部材3、4、5の支柱30、40、50の太さを異なるものとすることによって、パネル6に対する保持力の大小を生じさせていた。しかしながら本発明では、前記保持力の大小の要因は、支柱30、40、50の太さに限定されるものではない。保持力の大小を固定部材3、4、5に起因させる場合には、例えば、1)第一の固定部材3を形成する合成樹脂を、第二の固定部材4、5を形成する合成樹脂よりも硬度の高いものとする、2)第二の固定部材4、5の支柱40、50の太さを第一の固定部材3の支柱30と同じものとし、係止羽根37を第一の固定部材3の係止羽根37より薄く形成する(図5に例として第二の固定部材4a、支柱40’、係止羽根47を示す)、3)第二の固定部材4、5の支柱40、50の太さを第一の固定部材3の支柱30と同じものとし、該支柱に破損のトリガーとなるような凹部を設ける(図6に例として第二の固定部材4b、支柱40’、凹部40aを示す)、等を行ってもよい。また、保持力の大小を孔61に起因させる場合には、例えば、引用文献1に記載された従来例のように、第一の固定部材3が固定される孔61と第二の固定部材4、5が固定される孔61の形状を異なるものにしてもよい。
また、本実施形態においては、複数の固定部材3、4、5が第一の固定部材3と第二の固定部材4、5とを含み、固定部材3、4、5のパネル6に対する保持力は二種類(二段階)であった。しかしながら本発明では、複数の固定部材のパネル6に対する保持力が二種類である必要はなく、例えば、第一の固定部材3よりもパネル6に対する保持力が小さな第三の固定部材、第四の固定部材等があって、複数の固定部材のパネル6に対する保持力が三種類、四種類等であってもよい。
また、本実施形態においては、第一の固定部材3及び第二の固定部材5がそれぞれ一つ設けられ、第二の固定部材4が三つ設けられていた。しかしながら本発明においては、固定部材3、4、5のそれぞれの個数は何ら限定されるものではなく、固定部材3、4、5がそれぞれいくつ設けられていてもよい。また、本実施形態においては、第一の固定部材3が、固定部材3、4、5のうち中央に配されている。しかしながら本発明では、それぞれの固定部材3、4、5の位置は何ら限定されるものではない。また、本発明においては、固定部材3、4、5がプロテクタでもよく、第一の固定部材3及び第二の固定部材4の結束部31、41が、開口を有した円環状やU字溝状等のクリップでもよい。
また、本実施形態においては、線状物がワイヤハーネス2であった。しかしながら本発明では、線状物が電線束21または一本の電線でもよく、また、例えば一本または複数の光ファイバー等の他の長尺な物体でもよい。また、本実施形態においては、被配索部がパネル6であった。しかしながら本発明では、被配索部はパネル6に限定されるものではなく、例えば電気接続箱の外表面でもよい。
なお、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1 線状物の配索構造
2 ワイヤハーネス(線状物)
2a 屈曲部
3 固定部材(第一の固定部材)
4 固定部材(第二の固定部材)
5 固定部材(第二の固定部材)
6 パネル(被配索部)
2 ワイヤハーネス(線状物)
2a 屈曲部
3 固定部材(第一の固定部材)
4 固定部材(第二の固定部材)
5 固定部材(第二の固定部材)
6 パネル(被配索部)
Claims (2)
- 線状物と、前記線状物に取り付けられる複数の固定部材と、前記複数の固定部材が固定されて前記線状物が配索される被配索部と、を備えた線状物の配索構造において、
前記複数の固定部材が、前記被配索部に対する保持力が互いに異なる第一の固定部材と第二の固定部材とを含むとともに、前記第一の固定部材と前記第二の固定部材の外表面の色が互いに異なることを特徴とする線状物の配索構造。 - 前記第一の固定部材と前記第二の固定部材とのうち前記保持力が大きな前記第一の固定部材が、前記被配索部に前記線状物が配索された際に該線状物が屈曲する屈曲部に取り付けられたことを特徴とする請求項1に記載の線状物の配索構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007270052A JP2009100562A (ja) | 2007-10-17 | 2007-10-17 | 線状物の配索構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007270052A JP2009100562A (ja) | 2007-10-17 | 2007-10-17 | 線状物の配索構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009100562A true JP2009100562A (ja) | 2009-05-07 |
Family
ID=40703061
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007270052A Withdrawn JP2009100562A (ja) | 2007-10-17 | 2007-10-17 | 線状物の配索構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009100562A (ja) |
-
2007
- 2007-10-17 JP JP2007270052A patent/JP2009100562A/ja not_active Withdrawn
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7828612B2 (en) | Crimp terminal with two pairs of sheath fastening pieces each pair fastening the sheath in superimposing reverse order | |
JP5014930B2 (ja) | プラグインコネクタ | |
JP2009170289A (ja) | ワイヤハーネス及びワイヤハーネス組立方法 | |
JP5746580B2 (ja) | 結束バンドの取付構造 | |
JP5646974B2 (ja) | 電気コネクタ | |
JP2010165486A (ja) | 電線接続ユニット | |
JP5221081B2 (ja) | 線状物の固定構造 | |
EP3671959B1 (en) | Connector | |
JP6041211B2 (ja) | 自動変速機用保持プレート、およびこれを備えた配線ユニット | |
KR200388148Y1 (ko) | 와이어 하네스 고정클립 | |
JP2007087810A (ja) | 接続端子 | |
JP2009100562A (ja) | 線状物の配索構造 | |
US20060148305A1 (en) | Cable connector assembly and system | |
JP2011061922A (ja) | ワイヤハーネス固定構造 | |
JP2009232561A (ja) | ワイヤハーネス固定構造 | |
JP3956656B2 (ja) | 抗張力線入り平型ケーブルの引留め方法 | |
JP2009185934A (ja) | 樹脂部品の取付構造 | |
JP5116610B2 (ja) | ワイヤハーネス平型化用バンド | |
JP5166776B2 (ja) | 易解体式ワイヤハーネス | |
KR200401180Y1 (ko) | 와이어 하네스 고정용 밴드케이블 분리구조 | |
JP7158728B2 (ja) | コネクタ保護装置、ホルダ、および保護カバー | |
JP2005317833A (ja) | ケーブルの固定構造 | |
JP5607133B2 (ja) | 線状物の固定構造 | |
KR200405980Y1 (ko) | 와이어 하네스 고정용 밴드케이블 구조 | |
JP2010073328A (ja) | コネクタアッセンブリ、ワイヤハーネス、並びにワイヤハーネスの製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20110104 |