JP2009100304A - 色処理装置およびその方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 画像の観察環境における環境光の変動を検出する。
【解決手段】 環境光パラメータ決定部207は、画像の観察環境における環境光データを取得する。環境光パラメータ記憶部208は、環境光データを記憶する。環境光パラメータ決定部207は、取得した環境光データと、環境光パラメータ記憶部208が記憶する環境光データを比較して環境光データの変動を検出する。
【選択図】 図2
【解決手段】 環境光パラメータ決定部207は、画像の観察環境における環境光データを取得する。環境光パラメータ記憶部208は、環境光データを記憶する。環境光パラメータ決定部207は、取得した環境光データと、環境光パラメータ記憶部208が記憶する環境光データを比較して環境光データの変動を検出する。
【選択図】 図2
Description
本発明は、カラーアピアランスモデルを用いる色変換データを作成する色処理に関する。
カラー画像を扱うデバイスの普及に伴い、ディジタルカメラで撮影した画像をカラーモニタに表示したり、カラープリンタで印刷する機会が増えた。再現可能な色の範囲(以下、色域)は、カラー画像を扱うデバイスごとに異なる。そこで、デバイス間の色域の差を吸収するための色域マッピングが必要になる。
一般に、色域マッピングは、CIELab空間などのデバイス非依存の色空間で実行される。一方、人の視覚における色の見えは、カラー画像の観察環境、例えば照明に大きく影響を受ける。近年、従来よりも人間の視覚特性を高精度にモデル化したカラーアピアランスモデル(CIECAM02など)の色知覚空間が色域マッピングに利用されるようになった。カラーアピアランスモデル(以下、CAM)は、カラー画像の観察条件に応じた環境光パラメータを用いて、CIEXYZ値を色知覚空間の色信号値に変換(以下、順変換)する。観察条件は、画像の観察環境における光源(以下、環境光)の色温度や照度であり、環境光に関する測定データなどに基づきCAMの環境光パラメータである白色点のCIEXYZ値や、順応輝度などを算出する。
特許文献1の発明は、様々な環境光に対応するため、予め複数の環境光のデータを記憶し、入力された観察条件から選択した環境光のデータを使用して順変換を行う。また、未知の環境光に対応する観察条件が入力された場合、記憶する環境光のデータから二つの環境光のデータを抽出して、補間または推定した未知の環境光に対応する環境光のデータを使用して順変換を行う。なお、特許文献2の発明は、任意の環境光への対応として、任意の環境光下における見えを求めず、基準光源下における色信号値に変換する。
画像の観察環境は様々である。実験室などは照明が比較的安定した観察環境と言える、一方、一般家庭は、窓からの入射光の時間変化があり、照明の点滅もある。つまり、同じ場所でも観察環境が変動する場合がある。言い換えれば、ある観察条件を設定して環境光に応じた色変換を行った場合、観察場所は同じでも照明光(環境光)が一致するとは限らず、照明光の変動により期待する色の見えが得られない場合がある。一方、照明光の変動が微かな(実用上問題にならない)範囲であれは、期待する色の見えが得られる。
このように、特許文献1における技術は、環境光の選択肢が限られるため、観察条件によっては、選択される環境光との隔たりが大きくなり、期待する色の見えが得られない問題がある。
また、特許文献2の発明は、カラー画像を観察する特定の観察条件において最適な画像を得るために、環境に応じた正確な環境光パラメータを設定し色変換を行う。しかし、環境光に対して一意に色変換を行い、僅かな環境光の違いによっても再現色が異なる。つまり、特許文献3の技術は、環境光の微小な変動に対して、安定した色再現性が実現されない問題がある。
本発明は、画像の観察環境における環境光の変動を検出することを目的とする。
本発明は、前記の目的を達成する一手段として、以下の構成を備える。
本発明にかかる色処理は、カラーアピアランスモデルを用いる色変換データを作成する色処理であって、画像の観察環境における環境光データを取得し、前記環境光データをメモリに格納し、前記取得した環境光データと、前記メモリが記憶する環境光データを比較して前記環境光データの変動を検出することを特徴とする。
本発明によれば、画像の観察環境における環境光の変動を検出することができる。
以下、本発明にかかる実施例の色処理を図面を参照して詳細に説明する。
[装置の構成]
図1は実施例の画像処理装置11の構成例を示すブロック図である。
図1は実施例の画像処理装置11の構成例を示すブロック図である。
CPU101は、RAM103をワークメモリとして、ROM102やハードディスク(HD)107に記憶されたオペレーティングシステム(OS)や各種プログラムを実行し、システムバス109を介して、後述する構成を制御する。なお、ROM102やHD107に記憶されるプログラムには、制御プログラム、アプリケーションプログラム(以下、AP)、カラーマッチングモジュール(CMM)、デバイスドライバなどがある。
汎用インタフェイス(I/F)108は、例えばUSBなどのシリアルバス16用のインタフェイスである。シリアルバス16には、CCDセンサを含むイメージスキャナなどの画像読取装置、ディジタルカメラ、測色装置などの入力デバイス12が接続される。ユーザは、入力デバイス12を使用して、プロファイルを作成したい任意の色空間情報を画像処理装置11に入力することができる。また、シリアルバス16には、インクジェットプリンタ、熱転写プリンタ、ドットプリンタ、レーザビームプリンタなどの出力デバイス13が接続される。
画像処理部105は、環境光データの判定処理、色変換、プロファイル作成処理を含む画像処理を行う。
ビデオI/F106は、モニタ15のインタフェイスである。CPU101は、モニタ15にユーザインタフェイス(UI)や、各種データなどを表示する。ユーザは、シリアルバス16に接続された操作部14(例えばキーボードやマウス)を使用して、UIに対する各種操作を行う。
[画像処理部]
画像処理部105は、カラー画像信号を出力デバイス13の画像信号に変換するプロファイルを作成する際に、環境光データの変動に応じて環境光パラメータを更新し、観察環境下における適切な色再現性を実現する。画像処理部105は、CPU101と連携して動作し機能するが、以下では、画像処理部105の動作、機能として説明する。
画像処理部105は、カラー画像信号を出力デバイス13の画像信号に変換するプロファイルを作成する際に、環境光データの変動に応じて環境光パラメータを更新し、観察環境下における適切な色再現性を実現する。画像処理部105は、CPU101と連携して動作し機能するが、以下では、画像処理部105の動作、機能として説明する。
図2は画像処理部105の構成例を示すブロック図である。
●デバイスプロファイル部
画像処理部105は、任意の観察環境下における環境光の変動を判定し、必要に応じて環境光パラメータの更新と、環境光パラメータに応じたデバイスプロファイル(色変換データ)を作成する環境光対応のデバイスプロファイル部201を有する。
画像処理部105は、任意の観察環境下における環境光の変動を判定し、必要に応じて環境光パラメータの更新と、環境光パラメータに応じたデバイスプロファイル(色変換データ)を作成する環境光対応のデバイスプロファイル部201を有する。
デバイスプロファイル部201は、色信号を観察環境下の色の見えに対応するデバイス非依存の色値に変換するために次の処理を行う。つまり、環境光データの取得、環境光の変動の判定、環境光パラメータの決定、デバイス非依存の色値への変換結果を記述したデバイスプロファイルの作成を行う。
デバイス情報記憶部210は、モニタ15、入力デバイス12、出力デバイス13の色域に関する情報(色域情報)を記憶する。
環境光パラメータ決定部207は、観察環境について、同一の観察環境が既に取得され存在すか否かを判定する。同一の観察環境が存在する場合、シリアルバス16を介して環境光測定装置204を制御して、同一の観察環境における環境光データを取得し、環境光の変動を判定する。なお、環境光パラメータ決定部207は、環境光測定装置204に連動するタイマ205によって環境光を定期的に監視し、環境光の変動を判定してもよい。
環境光パラメータ決定部207は、環境光の変動の判定結果に基づき、環境光パラメータ記憶部208が記憶する各観察環境に対応する環境光パラメータをそのまま継続使用するか、新たに取得した環境光データに基づき再作成または更新するかを判定する。なお、UI206を用いて、環境光の変動の判定結果を表示したり、必要に応じて、環境光データの設定や環境情報などユーザの指示を入力する。
デバイスプロファイル作成部209は、デバイス情報記憶部210が記憶する色域情報を参照し、環境光パラメータ決定部207が決定した各観察環境における環境光パラメータに基づきデバイスプロファイルを作成する。デバイスプロファイルは、出力デバイス13の色信号値(例えばCMYK値)および入力デバイス12の色信号値(例えばsRGB値)と、色知覚空間の色値(例えばJch値)の対応関係が記述されている。作成されたデバイスプロファイルはデバイスプロファイル記憶部211に格納される。
●環境光パラメータ決定部
図3は環境光パラメータ決定部207の構成例を示すブロック図である。
図3は環境光パラメータ決定部207の構成例を示すブロック図である。
環境光情報取得部301は、UI206を介してユーザによって指示された、環境光測定装置204から取得した環境光データ(現環境光データ)に関連付ける環境名など(指定観察環境)を設定する。そして、環境光情報記憶部302が記憶する環境光データに関連付けられた環境名などを参照して、指定観察環境に一致する観察環境の環境光データが環境光情報記憶部302に記憶されているか否かを判定する。指定観察環境に一致する観察環境の環境光データが環境光情報記憶部302に記憶されている場合は、その環境光データを初期環境光データとして取得する。
環境光判定部303は、詳細は後述するが、初期環境光データと現環境光データを比較し、環境光の変動があるか否かを判定する。この判定は、環境光の色温度、照度、白色点のXYZ値について、予め設定されている色再現に影響しない許容変動範囲を用いる。環境光の変動が許容変動範囲内であれば変動なしと判定し、許容変動範囲を逸脱する場合は変動ありと判定する。あるいは、初期環境光データと現環境光データにおける環境光の光源の一致、例えば太陽光と蛍光灯光が混ざったミックス光源比の一致、光源の分光分布の近似度、色温度の近似度、照度の近似度を所定の順に判定または計算してもよい。そして、ある判定の結果が不一致、または、ある近似度が所定の閾値に比べて低い場合に変動ありと判定する。
環境光判定部303は、環境光の変動ありと判定した場合、環境光パラメータ作成部304に、新たなデバイスプロフィルの作成に必要な環境光パラメータを作成させ、環境光パラメータ記憶部208に格納させる。また、環境光の変動なしと判定した場合、環境光パラメータ選択部305に、環境光パラメータ記憶部208から指定観察条件に対応する環境光パラメータを選択させる。
前述したように、環境光判定部303の判定結果や、環境光パラメータ選択部305が選択した環境光パラメータはUI206に表示され、環境光パラメータの変更が必要な場合は警告などもUI206に表示される。
図4は環境光情報記憶部302が記憶する環境光情報データベース(DB)の一例を示す図である。環境光情報DBは、環境光測定装置204によって取得された環境光データと、UI206を通じてユーザが入力した環境情報の組み合わせである。環境光測定装置204の各種センサによって取得され、環境光情報DBに格納される代表的な要素には、測定日時、環境光の色温度、照度、白色点のXYZ値、分光分布データなどがある。また、ユーザが入力する環境情報の要素には、環境名、測定場所、光源の種類、照明を構成するミックス光情報などがある。また、光源の推定や変換に用いるマトリクスなどのデータを環境光情報DBに格納してもよい。勿論、環境光情報DBの各要素は、環境条件の比較に使える要素であれば任意のものでよい。
図5は環境光情報記憶部302が記憶する測定環境光情報DBの一例を示す図である。観察環境を示す環境名と測定場所について、環境光測定装置204によって取得された図4に示すような環境光データが、測定日時順に時系列に格納されている。さらに、各環境光データについて、環境光判定部303の判定結果が付加されていてもよい。時系列の環境光データと判定結果を参照することで、環境光パラメータを更新するタイミングを予測することも可能である。
●環境光判定部
図6は環境光判定部303の構成例を示すブロック図である。
図6は環境光判定部303の構成例を示すブロック図である。
現環境光データ格納部701は、環境光測定装置204によって取得された指定観察環境の現環境光データを格納する。初期環境光データ格納部702は、環境光情報記憶部302から取得される初期環境光データを格納する。
環境光データ比較部703は、現環境光データと初期環境光データについて、図4に示すような環境光データの要素ごとの比較や、各要素(数値)の差分算出など、変動の判定に必要な演算を行う。
再現色差推定部706は、出力デバイス13の色再現性について、無彩色、高彩度色、中間色、および、肌色などの記憶色(これらをまとめて重要色と呼ぶ)の色情報(XYZ値や分光データなど)を予め記憶する。そして、現在の環境光下における重要色の再現色と、初期環境光データに対応する環境光下における重要色の再現色を、現環境光データと初期環境データを使用して推定する。さらに、推定した各環境光下の対応する色の間の色差を計算し、それら色差の平均値を算出する。これらの計算結果、言い換えれば環境光の変動を検出した結果は、色差データ格納部707に格納される。
なお、重要色の種類(無彩色、高彩度色、中間色、記憶色などの区別)に応じた重み付け平均値を採用してもよい。さらに、対象の画像の種類(風景、静物、人物、動物、ポスタ、CGなど区別)に応じて、重要色の種類に対する重み値の割り当てを設定するようにしてもよい。
環境光データ判定部704は、予め定義された環境光の変動の判断基準である閾値や許容変動範囲を参照し、環境光データ比較部703が算出した環境光データの各要素の差分から環境光の変動の有無を判定する。
あるいは、環境光データ判定部704は、色差データ格納部707が記憶する重要色の平均色差から環境光の変動の有無を判定する。つまり、平均色差が許容範囲ないであれば変動なし、許容範囲を逸脱すれば変動ありと判定する。判定結果は、判定結果格納部705に格納される。言い換えれば、環境光判定部303は、各環境光下における色の見えを推定し、その平均色差を用いて環境光の変動を判定する。
●環境光パラメータ決定部の処理
図7は環境光パラメータ決定部207の処理を説明するフローチャートである。
図7は環境光パラメータ決定部207の処理を説明するフローチャートである。
環境光パラメータ決定部207は、環境光測定装置204を制御して、指定観察環境の環境光データ(現環境光データ)を取得する(S901)。そして、指定観察環境と同一の観察環境の環境光データが環境光情報記憶部302に格納されている場合は、その環境光データ(初期環境光データ)を取得する(S902)。なお、指定観察環境と同一の観察環境の環境光データが環境光情報記憶部302に格納されていない場合は、現環境光データに基づき、環境光パラメータを作成する(S906)ことは言うまでもない。
次に、環境光パラメータ決定部207は、現環境光データと初期環境光データを比較する(S903)。そして、環境光の変動の有無を判定し(S904)、変動なしと判定した場合は、環境光パラメータ選択部305に指定観察環境の環境光パラメータを選択させる(S908)。
また、環境光の変動ありと判定した場合、環境光パラメータ決定部207は、指定観察環境に対して現在設定されている環境光パラメータを更新するか否かをユーザが判断するための情報をUI206に表示する(S905)。そして、ユーザが更新をキャンセルした場合は、環境光パラメータ選択部305に指定観察環境の環境光パラメータを選択させる(S908)。また、ユーザが更新を指示した場合は、環境光パラメータ作成部304によって現環境光データに基づく環境光パラメータを作成し(S906)、新しい環境光パラメータを環境光パラメータ記憶部208に格納する(S907)。
このような処理によって、同じ観察環境で、環境光の変動が発生した場合はその変動の程度に応じた処置が可能になり、環境光パラメータを適切に設定することができる。
●色変換プロファイル部
画像処理部105は、任意の入力色空間の色信号値を出力色空間に写像して、色補正プロファイルを作成する環境光対応の色変換プロファイル部202(図2参照)を有する。
画像処理部105は、任意の入力色空間の色信号値を出力色空間に写像して、色補正プロファイルを作成する環境光対応の色変換プロファイル部202(図2参照)を有する。
色変換プロファイル作成部212は、デバイスプロファイル記憶部211が記憶するデバイスプロファイルを参照して、入力色空間の色信号を出力色空間の色信号に写像する。そして、写像結果に基づき、入力デバイス12の色信号を出力デバイス13の色信号に変換する色変換プロファイルを作成し、色変換プロファイル記憶部213に格納する。
色変換プロファイルは、例えば、モニタ15のsRGB値を17×17×17の各格子点に割り当て、各格子点のsRGB値(入力値)と出力デバイス13であるプリンタのCMYK値(出力値)の組み合わせを記述したテーブルである。色変換プロファイルは、画像処理部105の色変換に使用される。
●色変換プロファイル作成部
図8は色変換プロファイル作成部212の構成例を示すブロック図である。
図8は色変換プロファイル作成部212の構成例を示すブロック図である。
入力プロファイル格納部1001は、取得された入力デバイス12のプロファイルデータを格納する。出力プロファイル格納部1002は、取得された出力デバイス13のプロファイルデータが格納する。プロファイルデータは、各観察環境下における各デバイスの出力の色の見えを反映した色域をJCh空間を用いて記述した色域座標データの集合である。
色域写像部1003は、入力デバイス12の色域(以下、入力色域)内の色を出力デバイス13の色域(以下、出力色域)の色に写像する処理を行う。写像処理は、よく知られている手法を用いればよいが、画像の再現目的に応じてパーセプチャル写像手法やカラリメトリック写像手法などを適宜選択可能である。色変換プロファイル作成部1004は、色域写像部1003の写像結果のデータに、色変換プロファイルに必要なタグ情報などを付加して、色変換プロファイルを作成し、作成した色変換プロファイルを色変換プロファイル記憶部213に格納する。
[色変換処理]
図9は画像処理部105の色変換に関する処理を説明するフローチャートである。
図9は画像処理部105の色変換に関する処理を説明するフローチャートである。
画像処理部105は、デバイスプロファイル部201によって、入力デバイス12および出力画像の観察環境の環境光データに対する環境光パラメータを取得し(S1101)、入力デバイス12と出力デバイス13の色域情報を取得する(S1102)。
次に、画像処理部105は、取得した環境光パラメータそれぞれを用いて、取得した色域情報それぞれを環境光に応じた色知覚空間の色値に変換して、入力デバイス12および出力デバイス13のデバイスプロファイルを作成する(S1103)。
次に、画像処理部105は、デバイスプロファイルが表す入力色域をデバイスプロファイルが表す出力色域に写像して、入力色信号を出力色信号に変換する色変換プロファイルを作成する(S1104)。
次に、画像処理部105は、入力デバイス12またはHD107などから画像データを入力し(S1105)、入力画像データからラスタ順に画素値(sRGB値)を取得する(S1106)。そして、色変換プロファイルを用いて、取得した画素値を出力信号値(CMYK値)に色変換する(S1107)。
次に、画像処理部105は、入力画像データの全画素を色変換したか否かを判定し(S1108)、未了であれば処理をステップS1106に戻し、画素値の色変換を繰り返す。
全画素の色変換が終了すると、画像処理部105は、変換結果の出力信号値による画像データを出力デバイス13に出力して(S1109)、画像を印刷させる。
[UI]
図10は環境光パラメータを更新するか否かを指示するためのUI206の構成例を示す図である。
図10は環境光パラメータを更新するか否かを指示するためのUI206の構成例を示す図である。
ユーザがタブ801を選択すると、出力画像を観察する環境光情報を設定するUIが表示される。また、タブ802を選択すると、入力画像を観察(または取得)する環境光情報を設定するUIが表示される。両UIの項目は同様であるから、出力画像を観察する環境光情報を設定するUIについて説明する。
ユーザはコンボボックス808を操作して既存の観察環境(指示観察環境)の環境名を選択する。この指示に応じて、表示部809に指示観察環境の環境光パラメータを設定した日時が表示される。また、テキストボックス803に指示観察環境と同じ環境名が表示され、表示部804に現在の環境光データの測定日時が表示される。なお、ユーザは、テキストボックス803の環境名を必要に応じて修正することができる。
また、表示部805から807はそれぞれ、現環境光データの色温度、照度、白色点XYZ値を表示する。同様に、表示部810から812はそれぞれ、初期環境光データの色温度、照度、白色点のXYZ値を表示する。
また、表示部815は、環境光の変動ありの判定結果の場合「警告(変動あり)」を表示し、変動なしの判定結果の場合は「変動なし」を表示する。表示部816は、上述した重要食の平均色差値を表示する。なお、図10には示さないが、複数の光源によって環境光が構成されている場合、ミックス光の構成を表示する表示部を設けてもよい。
また、ミックス光の違いを示すために、色度の比較グラフを表示する表示部813や、分光データの比較グラフを表示する表示部814を設けて、ユーザが環境光の違いを判断することができる情報を提供してもよい。
ユーザは、表示部815の総合的な判定結果、または、表示部816の平均色差値によって、環境光の変動を知ることができる。
ユーザは、表示部813から816に表示された情報に基づき、環境光パラメータ選択部817を使用して、環境光パラメータを更新するか否かを指示する。つまり、初期環境光データに対応する環境光パラメータを継続して使用する非更新の場合は「従来パラメータ使用」ラジオボタン818を選択し、環境光パラメータを更新する場合は「パラメータ更新」ラジオボタン819を選択して後、OKボタン820を押す。
図11は現環境光データに対する環境光パラメータを登録するためのUI206の構成例を示す図である。例えば、図10の「パラメータ更新」ラジオボタン819が選択された場合に表示されるUIである。
ユーザがタブ1201を選択すると、出力画像を観察する環境光データに対応する環境光パラメータを登録するUIが表示される。また、タブ1202を選択すると、入力画像を観察(または取得)する環境光データに対応する環境光パラメータを登録するUIが表示される。両UIの項目は同様であるから、出力画像を観察する環境光データに対応する環境光パラメータを登録するUIについて説明する。
ユーザは、テキストボックス1203、1205に任意の環境名、測定位置を入力する。表示部1204には、環境光データの測定日時が表示される。
また、表示部1206から1208はそれぞれ、環境光データの色温度、照度、白色点XYZ値を表示する。また、テキストボックス1209は、複数の光源によって環境光が構成されている場合のミックス光の構成を表示する。なお、ミックス光の構成は、ユーザが入力するか、環境条件から推定される。
また、表示部1210に色度グラフを表示したり、表示部1211に分光データグラフを表示して、ユーザに環境光データを確認させることも可能である。
ユーザは、新規の観察環境に対応する環境光データの場合は「新規パラメータ登録」ボタン1212を押して、新しい環境光データに対応する環境光パラメータの登録を指示する。また、パラメータ更新時は「パラメータ追加登録」ボタン1213を押して、テキストボックス1203の環境名に対応する環境光パラメータの追加登録を指示する。なお、登録ボタンの操作に応じて、デバイスプロファイルも登録することができる。
このように、同一の観察環境における環境光の変動を判定して、変動が許容変動範囲内であれば環境光パラメータを継続して使用し、変動が許容変動範囲を逸脱する場合は環境光パラメータを更新する。従って、観察環境の環境光に応じた高精度な色再現を実現することができる。
また、環境光の変動が許容変動範囲を逸脱する場合は、ユーザに環境光パラメータの更新を促し、環境光パラメータを更新するか否かの指示をユーザから受けることができる。従って、ユーザの意図を反映することができる。
以下、本発明にかかる実施例2の色処理を説明する。なお、実施例2において、実施例1と略同様の構成については、同一符号を付して、その詳細説明を省略する。
図12は実施例2の環境光パラメータ記憶装置208が記憶する環境光パラメータDBの一例を示す図である。環境光パラメータDBは、環境名(および、測定場所、測定日時)に対応する環境光パラメータ情報としてデバイスプロファイルへのリンクを格納する。つまり、環境名に応じてデバイスプロファイル記憶部211に格納されたデバイスプロファイルを読み出すことができる。従って、環境光パラメータ決定部207は、環境光パラメータ記憶部208に格納された環境光パラメータを選択することで、デバイスプロファイル記憶部211から、選択された環境光パラメータに対応するデバイスプロファイルを読み出すことができる。そのため、実施例2では、既存の環境光パラメータについては、デバイスプロファイルを作成する処理を省略することができる。
[他の実施例]
なお、本発明は、複数の機器(例えばコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置、制御装置など)に適用してもよい。
なお、本発明は、複数の機器(例えばコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置、制御装置など)に適用してもよい。
また、本発明の目的は、上記実施例の機能を実現するコンピュータプログラムを記録した記憶媒体をシステムまたは装置に供給し、そのシステムまたは装置のコンピュータ(CPUやMPU)が前記コンピュータプログラムを実行することでも達成される。この場合、記憶媒体から読み出されたソフトウェア自体が上記実施例の機能を実現することになり、そのコンピュータプログラムと、そのコンピュータプログラムを記憶する、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体は本発明を構成する。
また、前記コンピュータプログラムの実行により上記機能が実現されるだけではない。つまり、そのコンピュータプログラムの指示により、コンピュータ上で稼働するオペレーティングシステム(OS)および/または第一の、第二の、第三の、…プログラムなどが実際の処理の一部または全部を行い、それによって上記機能が実現される場合も含む。
また、前記コンピュータプログラムがコンピュータに接続された機能拡張カードやユニットなどのデバイスのメモリに書き込まれていてもよい。つまり、そのコンピュータプログラムの指示により、第一の、第二の、第三の、…デバイスのCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、それによって上記機能が実現される場合も含む。
本発明を前記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明したフローチャートに対応または関連するコンピュータプログラムが格納される。
Claims (9)
- カラーアピアランスモデルを用いる色変換データを作成する色処理装置であって、
画像の観察環境における環境光データを取得する取得手段と、
前記環境光データを記憶するメモリと、
前記取得手段が取得した環境光データと、前記メモリが記憶する環境光データを比較して前記環境光データの変動を検出する検出手段とを有することを特徴とする色処理装置。 - さらに、前記環境光データの変動が所定の許容変動範囲を超える場合は、その旨を警告する警告手段を有することを特徴とする請求項1に記載された色処理装置。
- さらに、前記警告手段の警告に対する、前記環境光パラメータの更新または非更新の指示を入力する入力手段を有することを特徴とする請求項2に記載された色処理装置。
- 前記検出手段は、前記環境光データの変動として、前記取得手段が取得した環境光データに対応する環境光下における重要色の再現色と、前記メモリが記憶する環境光データに対応する環境光下における前記重要色の再現色の色差を検出することを特徴とする請求項1から請求項2の何れか一項に記載された色処理装置。
- さらに、前記環境光データに基づき前記色変換データを作成するための環境光パラメータを作成して、前記メモリに格納する作成手段を有することを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載された色処理装置。
- 前記取得手段は、測定装置を制御して前記環境光データを取得することを特徴とする請求項1から請求項5の何れか一項に記載された色処理装置。
- カラーアピアランスモデルを用いる色変換データを作成する色処理方法であって、
画像の観察環境における環境光データを取得するステップと、
前記環境光データをメモリに格納するステップと、
前記取得した環境光データと、前記メモリが記憶する環境光データを比較して前記環境光データの変動を検出するステップとを有することを特徴とする色処理方法。 - コンピュータ装置を制御して、請求項1から請求項6の何れか一項に記載された色処理装置の各手段として機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。
- 請求項8に記載されたコンピュータプログラムが記録されたことを特徴とするコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007270467A JP2009100304A (ja) | 2007-10-17 | 2007-10-17 | 色処理装置およびその方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007270467A JP2009100304A (ja) | 2007-10-17 | 2007-10-17 | 色処理装置およびその方法 |
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JP2009100304A true JP2009100304A (ja) | 2009-05-07 |
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ID=40702875
Family Applications (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012010017A (ja) * | 2010-06-23 | 2012-01-12 | Nikon Corp | 画像処理装置、撮像装置、および画像処理プログラム |
JP2015171038A (ja) * | 2014-03-07 | 2015-09-28 | キヤノン株式会社 | 画像処理装置およびその方法 |
-
2007
- 2007-10-17 JP JP2007270467A patent/JP2009100304A/ja not_active Withdrawn
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US9894283B2 (en) | 2014-03-07 | 2018-02-13 | Canon Kabushiki Kaisha | Image processing apparatus and method therefor |
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