JP2009100054A - 情報通信システム、情報通信装置、情報通信方法およびプログラム - Google Patents

情報通信システム、情報通信装置、情報通信方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ドライバにとって有用な情報のみを出力し、不要な情報は出力しない。
【解決手段】車両が通行する路または駐車場またはその近傍に設置され各種の情報を無線通信にて送受信する路側無線装置100と、該路側無線装置と無線通信にて各種情報のやり取りを行う車両に搭載された車載器200と、を有する情報通信システムにおいて、車載器の制御部は、路側無線装置間とのリンクが成立したタイミングにて、路側無線装置よりコンテンツデータを受信した際、コンテンツデータを、情報出力手段に供給するか否かを不要な情報か否かの判断基準で決定する制御を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、情報通信システム、情報通信装置、情報通信方法およびプログラムに関する。
近年、ETC(自動料金収受システム)の普及が著しい。ETCでは、高速自動車道などの有料道路の料金所やインターチェンジなどに固定局としての路側無線装置と路側アンテナを設置し、車両内に設置された移動局としての車載器と路側無線装置との間で狭域通信による路車間通信を行い、道路への車両の進入時刻や場所などの情報をもとに通行料金の課金を行っている。
また、複雑な道路ネットワークを有する地域であっても、移動局の走行位置や走行方向に応じて、移動局に有益な様々な情報を容易に提供することが可能な情報提供システムも知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−318170号公報
上述した従来技術に加え、次のようなことも考えられる。例えば、通信規格の改定により路車間通信の通信帯域が広がり、走行する車両に対しても詳細な情報提供が可能になってくることが考えられる。
今後は、この大容量通信を用い、高速道路だけでなく一般道路にも、さらには民営の施設などの様々な場所に固定局としての路側無線装置と路側アンテナが設置され、路車間通信を利用して、例えば、駐車場やガソリンスタンドなどでの料金収受サービスや広告サービス、交通情報提供サービスなど、様々なサービスが提供されると考えられる。
このような、路車間通信サービスの一形態として、走行する車両に対して、車両の移動に応じて道路上の適切な情報を選択して提供するサービスが行われる可能性が高い。
例えば、路側無線装置は、自装置を特定する自装置ビーコン番号を同報通信にて送信し、車載器は、路側無線装置との通信時に受信したビーコン番号を記憶する。また、路側無線装置は、同報通信にて道路交通情報を提供し、提供する各情報に対して、その情報を受信するのに適した車両の車載器が直前に通信する路側装置のビーコン番号を付加する。
車載器は、各情報に付加されたビーコン番号と、自車が走行しながら受信してきた路側無線装置のビーコン番号を比較し、関連したビーコン番号が合致する情報のみを選択し、ドライバに対して出力する。
しかし、これら路車間通信サービスを、仮に、道路交通情報の提供を主眼に置くと、道路ネットワークをもとにした情報の提供しかなされず、簡易な情報提供しか行えない。
すなわち、高速自動車道のような道路ネットワークの比較的単純な道路に限定した場合には充分な情報提供が可能であるが、一般道まで考慮すると、道路ネットワークが非常に複雑な場合があり、正確な情報が提供できない可能性がある。
また、特に一般道を走行する車両を想定した場合、ドライバの必要とする情報は、道路交通情報ばかりではなく、例えば、付近のレストランやお店、観光施設等、多岐に亘る。このため、上述の路車間通信サービスの一形態では、そのような情報を提供することができない。
このような問題の解決として特許文献1の技術を採用してもよいが、従来の情報提供システムでは、車載器が、路側無線装置の通信圏内に入るたびに、すなわち、新たな路側無線装置の近傍を車両が通過するたびに、過去に一度出力された情報(音声や映像や文字情報等)と同一の情報が繰り返しユーザ(ドライバ)に対して出力されてしまうことがあり、煩わしいという問題がある。
本発明は、係る問題に鑑みてなされたもので、ドライバにとって有用な情報のみを出力し、例えば一度出力されたらしばらく出力する必要ない情報等、すなわち、不要な情報を出力することの無い情報通信システム、情報通信装置、情報通信方法およびプログラムを提供することを目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明の情報通信システムは、車両が通行する路または駐車場またはその近傍に設置され各種の情報を無線通信にて送受信する路側無線装置と、該路側無線装置と無線通信にて各種情報のやり取りを行う車両に搭載された車載器と、を有する情報通信システムにおいて、車載器の制御部は、路側無線装置間とのリンクが成立したタイミングにて、路側無線装置よりコンテンツデータを受信した際、コンテンツデータを、情報出力手段に供給するか否かを不要な情報か否かの判断基準で決定する制御を行うものである。
また、本発明の情報通信装置は、車両が通行する路または駐車場またはその近傍に設置された路側無線装置と無線通信にて各種情報のやり取りを行う情報通信装置であって、その制御部は、車両を特定する車載器IDを記憶し、路側無線装置間とのリンクが成立したタイミングにて、車載器IDを路側無線装置に送信し、路側無線装置間とのリンクが成立したタイミングにて、路側無線装置よりコンテンツデータを受信して記憶し、記憶されたコンテンツデータを、情報出力手段に供給するか否かを不要な情報か否かの判断基準で決定する制御を行うものである。
また、本発明の情報通信装置は、車両が通行する路または駐車場またはその近傍に設置された路側無線装置と無線通信にて各種情報のやり取りを行う情報通信装置であって、車両を特定する車載器IDを記憶する車載器ID記憶手段と、路側無線装置間とのリンクが成立したタイミングにて、車載器ID記憶手段に記憶された車載器IDを路側無線装置に送信する対路側無線装置送信手段と、路側無線装置間とのリンクが成立したタイミングにて、路側無線装置よりコンテンツデータを受信する対路側無線装置受信手段と、対路側無線装置受信手段にて受信したコンテンツデータを記憶する出力データ記憶部と、出力データ記憶部に記憶されたコンテンツデータを、情報出力手段に供給するか否かを決定する出力データ供給信号を出力する出力データ供給信号出力手段と、を備える。
また、本発明の情報通信装置は、上述の発明に加えて、出力データ供給信号出力手段は、対路側無線装置受信手段にて所定期間前までの過去に受信された複数のコンテンツデータのうち情報出力手段に供給された情報を複数記憶し、該対路側無線装置受信手段にて受信された最新のコンテンツデータが、該記憶された情報と一致しているかまたは所定の割合以上で一致しているか否かを検出する既出力データ履歴記憶検出部を備え、新たに対路側無線装置受信手段にて受信されたコンテンツデータが、既出力データ履歴記憶検出部に記憶された情報と一致した、または、所定の割合以上で一致していたと既出力データ履歴記憶検出部にて検出された場合には、出力データ供給信号出力部より、出力データ記憶部に記憶されたコンテンツデータを情報出力手段に出力しない旨の出力データ供給信号が出力されるものである。
また、本発明の情報通信装置は、上述の発明に加えて、出力データ供給信号出力手段は、対路側無線装置受信手段にて受信された、コンテンツデータの作成日を検出し、該作成日から現在までの経過期間を検出する出力データ作成日経過時間検出部を備え、新たに前記対路側無線装置受信手段にて受信された前記コンテンツデータの上記経過期間が、出力データ作成日経過時間検出部にて、所定期間以上経過していると検出された場合には、出力データ供給信号出力部より、出力データ記憶部に記憶されたコンテンツデータを情報出力手段に出力しない旨の出力データ供給信号が出力されるものである。
また、本発明の情報通信装置は、上述の発明に加えて、出力データ供給信号出力手段は、対路側無線装置受信手段にて受信された、コンテンツデータの内容・種別を検出する情報内容検出部を備え、新たに前記対路側無線装置受信手段にて受信された、コンテンツデータの内容・種別が情報内容検出部にて所定のものであると検出された場合には、出力データ供給信号出力部より、出力データ記憶部に記憶されたコンテンツデータを情報出力手段に出力しない旨の出力データ供給信号が出力されるものである。
また、本発明の情報通信装置は、上述の発明に加えて、出力データ供給信号出力手段は、コンテンツデータが、対路側無線装置受信手段にて受信された際に、車両が、よく通るルート上を走っているか否かを検出する通勤ルート検出部を備え、新たに前記対路側無線装置受信手段にて受信された、コンテンツデータが、通勤ルート検出部にてよく通るルート上を走っている際に受信されたものであると検出された場合には、出力データ供給信号出力部より、出力データ記憶部に記憶されたコンテンツデータを情報出力手段に出力しない旨の出力データ供給信号が出力されるものである。
また、本発明の情報通信方法は、車両が通行する路または駐車場またはその近傍に設置された路側無線装置と無線通信にて各種情報のやり取りを行う情報通信装置の情報通信方法であって、自己車両の位置情報を取得する位置情報取得ステップと、取得された位置情報に基づいて、車両の走行履歴を生成する走行履歴生成ステップと、情報通信装置と路側無線装置間のリンクが成立したタイミングにて、車両を特定する車載器IDおよび走行履歴を路側無線装置に送信する送信ステップと、情報通信装置と路側無線装置間のリンクが成立したタイミングにて、路側無線装置よりコンテンツデータを受信する受信ステップと、コンテンツデータを、出力データ供給信号の出力の内容に基づいて、情報出力手段に供給するか否かを決定する決定ステップと、を含むものである。
また、本発明の車両情報提供プログラムは、コンピュータを、自己の位置情報を時々刻々と取得する位置取得手段、位置取得手段にて取得された位置情報に基づいて、車両の走行履歴を生成する走行履歴生成手段、車両を特定するIDの一種である車載器IDを記憶する車載器ID記憶手段、走行履歴を記憶する走行履歴記憶手段、車両に搭載された車載器と路側に設置された路側無線装置間のリンクが成立したタイミングにて、車載器ID記憶手段に記憶された車載器IDおよび走行履歴記憶手段に記憶された走行履歴を、路側無線装置に送信する対路側無線装置送信手段、車載器と路側無線装置間のリンクが成立したタイミングにて、路側無線装置よりコンテンツデータを受信する対路側無線装置受信手段、対路側無線装置受信手段にて受信したコンテンツデータを記憶する出力データ記憶部、出力データ記憶部に記憶された上記コンテンツデータを、情報出力手段に供給するか否かを決定するための出力データ供給信号を出力する出力データ供給信号出力手段、として機能させるものである。
本発明によれば、ドライバにとって有用な情報のみを出力し、不要な情報は出力しないようにしたので、ドライバの感じる煩わしさ等を解消できる。
以下、本発明の実施の形態に係る情報通信システムについて、ITS(Intelligent Transport Systems)システムを例に説明する。まず最初に、情報通信システムの構成について説明し、次に動作について説明する。
[情報通信システム(ITSシステム)の構成]
ITSシステムは、図1に示すように、道路、駐車場などの車両が通行する場所の近傍に配置された路側無線装置100と、車両に搭載され情報通信装置となる車載器200と、路側無線装置100と情報を送信する情報提供サーバ(管理サーバ)300とを有して構成される。
ここで車載器200は、路側無線装置100との間でリンクが成立したタイミング(路側無線装置100の通信範囲内に入っている間)にて路側無線装置100と通信を行って車両の乗車者に交通情報等を提供したり、車両を特定するためのIDの一種である車載器ID(詳細は後述)や走行履歴等(アップリンクデータ)を路側無線装置100に送信する情報通信装置である。尚、路側無線装置100は、自己の緯度・経度が分かっているので、路側無線装置100または情報提供サーバ300は、車載器200から送信(取得)される同一の車載器IDを追跡することにより、内部で当該車両の走行履歴を生成することができ、交通情報等の配信に役立てることができる。
図1に示す各路側無線装置100は、いわゆる電波ビーコン、光ビーコン等から構成され、道路近傍や駐車場等に配置され、交通情報配信等を、近傍(路側無線装置100の通信圏内)を通過する車両に搭載された車載器200に対して、DSRC(Dedicated Short Range Communication:専用狭域通信)方式によって送信(ダウンリンク)すると共に、車載器200からの車載器ID等の送信データ(アップリンクデータ)を受信し、情報提供サーバ300に供給する。
各路側無線装置100は、情報提供サーバ300から送信されてくるデータであって、車載器200への送信対象となる受信コンテンツデータ(コンテンツデータと再生制御データとを含む)を記憶し、記憶した受信コンテンツデータ(コンテンツデータと再生制御データ)を車載器200へ無線送信する。
ここで、再生制御データは、コンテンツデータを再生するための条件や位置を指示するためのデータである。また、コンテンツデータと再生制御データは、それぞれ、ヘッダ情報を有している。尚、コンテンツデータと再生制御データをあわせて受信コンテンツデータ(後述)とも称する。
路側無線装置100は、このような機能を達成するため、図2に示すように、対車載器受信手段および対車載送信手段である対車載器無線通信部101、対サーバ通信制御手段(送受信機能を含む)である対サーバ通信制御部102、記憶装置103、制御部104、ROM105、RAM106、システムバス107、および、情報記憶手段である情報記憶部108を備える。
対車載器受信手段または対車載器送信手段である対車載器無線通信部101は、電波信号、光信号等いずれか1つまたは複数の無線信号により近傍(路側無線装置100の通信圏内)を通過する車両に設置された車載器200との間で情報を交信する。対車載器無線通信部101は、例えば、情報提供サーバ300より提供される交通情報等の所定の情報を車載器200に送信する。また、対車載器無線通信部101は、車載器200から送信されてくる車載器ID(路側無線装置100と車載器200間のリンクを確立する際に送受信されるパケットや、車載器200がデータを路側無線装置100へアップリンクする際のパケット等または路側無線装置100がデータを車載器200へダウンリンクする際のパケット等のヘッダ部に乗せられる車両を識別するための車載器IDや、走行履歴等を受信する。
なお、車載器IDとは、本来、車載器毎に設定されているIDであって、認証期間に車両と対応付けられて登録される。すなわち、車載器IDは、車両を識別するためのIDの一種であるといえる。このため、車載器IDからは、個人情報を取得することが可能である。
対サーバ通信制御手段である対サーバ通信制御部102は、ITS通信網NW2を介して情報提供サーバ300に接続され、情報提供サーバ300から送信される交通情報、パーキングの空き情報、付近のレストランやお店、観光施設情報等の各種情報(所定の情報:受信コンテンツデータ)を受信し、記憶装置103に保存する制御を行う。また、対サーバ通信制御部102は、車載器200等から取得した交通情報や車載器IDや走行履歴等を、情報提供サーバ300に提供する制御を行う。
記憶装置103は、情報提供サーバ300から受信した交通情報や、自機固有の交通情報等(受信コンテンツデータ)を格納する。
制御部104は、プロセッサ等から構成され、路側無線装置100全体の動作を制御する。特に、制御部104は、記憶装置103に格納されている交通情報等(受信コンテンツデータ)を、対車載器無線通信部101から送信する制御や、対車載器無線通信部101を介して車載器200から取得した情報を記憶装置103や情報記憶部108に格納する制御を行う。
また、制御部104は、記憶装置103に格納されている自機が取得した交通情報を、対サーバ通信制御部102及びITS通信網NW2を介して情報提供サーバ300に送信し、また、情報提供サーバ300から対サーバ通信制御部102を介して取得した情報を記憶装置103に格納する制御を行う。
また、制御部104は、車載器200からアップリンクされた情報(車載器IDや走行履歴等)を、対車載器無線通信部101を介して取得し、情報記憶手段である情報記憶部108に格納する。
ROM105は、この路側無線装置100全体の動作制御に必要なオペレーティングシステム(OS)や動作プログラムや各種のデータを記憶する。RAM106は、制御部104のワークエリアとして機能する。
システムバス107は、上記各部の間で命令やデータを転送するための伝送経路である。情報記憶部108は、車載器200からアップリンクされた情報(車載器IDや走行履歴等)を記憶する。
図3に示す車載器200は、各車両に設置され、例えば、カーナビゲーション装置と一体に構成される。車載器200は、一般的なカーナビゲーションの機能と共に、路側無線装置100から送信される交通情報等の各種情報(コンテンツデータ)を再生して報知する機能等を備える。
このため、車載器200は、自己の位置を判別し、路側無線装置100から無線通信を介して送信されてくる受信コンテンツデータと該受信コンテンツデータに含まれるコンテンツデータと、それを再生する位置を指示する再生制御データとを受信する。そして、車載器200は、判別された自己の位置と受信した再生制御データが指示する再生位置とが一致したことを検出すると、コンテンツデータを再生する。
車載器200は、図3に示すように、大枠で、ITS車載器200Aと、出力データ供給信号を出力する出力データ供給信号出力手段である出力データ供給信号出力装置200Bとから構成される。
ITS車載器200Aは、通信部201、音声処理部202、出力部203、操作部204、I/O(Input/Output)装置205、記憶装置206、一部の機能として走行履歴を生成する走行履歴生成手段としての機能を有する制御部207、ROM208、RAM209、システムバス210、対路側無線装置送信手段および対路側無線装置受信手段である対路側無線装置無線通信部211、路側無線装置100より取得したコンテンツデータを記憶する出力データ記憶部212および、走行履歴を記憶する走行履歴記憶手段である走行履歴記憶部213を含む。尚、コンテンツデータとは、例えば、各種の道路交通情報や、パーキングの空き情報、付近のレストランやお店、観光施設、名所情報等で、情報提供サーバ300から提供される様々な情報の1つまたは複数であり、多岐に亘る。受信コンテンツデータには、コンテンツを再生するか否かに関するレベルを有している。具体的には、受信したら直ぐに再生しなければならないデータや必ず再生しなければならないが、ナビゲーションと競合した場合には所定時間後に再生してもよいデータ、ユーザーが再生の可否を選択できるデータ等である。
通信部201は、少なくとも、GPS(Global Positioning System)モジュール201a、DSRCモジュール201bを含む。
GPSモジュール201aは、複数のGPS衛星からのGPS電波を受信し、位置取得手段である制御部207に供給する。
DSRCモジュール201bは、路側無線装置100との間でDSRC方式により通信を行う。
音声処理部202は、制御部207から入力されたディジタルオーディオ信号をD/Aコンバータ(図示せず)でアナログオーディオ信号に変換して、スピーカ222に出力する。また、音声処理部202は、マイクロフォン223から入力された音声をA/Dコンバータ(図示せず)でディジタルオーディオ信号に変換して、制御部207に入力する。これにより、ユーザは路側無線装置100から取得した所定の情報に含まれるナビゲーション音声を聞いたり、音声を入力したりすることができる。
出力部203は、モニタ装置等を備え、通信部201により取得されたナビゲーション画像やTV画像、あるいは記憶装置206等に予め記憶されたマップ画像等や路側無線装置100から取得した所定の情報に含まれる映像や文字データ等を表示する。尚、上述のスピーカ222および出力部203のモニタ装置等を情報出力手段とも称する。
操作部204はタッチパネル式入力装置やリモコンなどから構成され、ユーザによる指示入力に基づいて指示入力信号を生成して、制御部207に入力する。
I/O装置205は、DVD−ROM(Digital Versatile Disk-Read Only Memory)ドライブ(図示せず)を含み、所定の地図情報などを納めたDVD−ROMやCD−ROMからデータを読み出して記憶装置および/または制御部207に入力する。
また、I/O装置205は、速度センサ、走行距離センサ、方位センサ等の複数のセンサ(図示せず)の検出信号を入力し、制御部207に供給する。
また、I/O装置205には、出力データ供給信号出力装置200Bが接続され、制御部207は、I/O装置205を介して出力データ供給信号等を入力し、該出力データ供給信号に基づいて、上述のコンテンツデータを前述の情報出力手段に供給するか否かを決定し実行する。
記憶装置206は、ハードディスクドライブ(HDD)を含み、所定の地図情報(マップデータ)や各種設定情報などを記憶する。なお、記憶装置206は、メモリカードなどの他のメモリを備えていてもよい。制御部207は、地図情報を記憶したDVD−ROM等の記憶媒体から随時この地図情報を読み出してもよいし、記録媒体から予めこの地図情報を読み出して記憶装置206に書き込んでおく(インストールしておく)ようにしてもよい。制御部207は、さらに、路側無線装置100から地図情報をダウンロードして記憶装置206に保存するようにしてもよい。
また、車載器ID記憶手段でもある記憶装置206は、車両を識別するための車載器IDを予め記憶する。尚、車載器IDは、路側無線装置100と車載器200間のリンクを確立する際に送受信されるパケットや、車載器200がデータを路側無線装置100へアップリンクする際のパケット等または路側無線装置100がデータを車載器200へダウンリンクする際のパケット等のヘッダ部に乗せられる車両を識別するためのIDである。
制御部207は、CPU(Central Processing Unit)から構成され、ITS車載器200A全体の動作を制御する。
例えば、走行履歴生成手段としての機能を有する制御部207は、GPSモジュール201aを介して受信したGPS信号に基づいて、自己の現在位置(位置情報)を判別し、この時々刻々と変化する位置情報から走行履歴を生成し、例えば、データ(位置情報)が更新されるたびに、この走行履歴を、走行履歴記憶手段である走行履歴記憶部213に記憶(更新)する。
また、制御部207は、例えば、出力データ供給信号出力装置200Bより出力データ供給信号として“0”の出力があった場合、出力データ記憶部212に記憶された情報(コンテンツデータ)を情報出力手段に供給せず、出力データ供給信号として“1”の出力があった場合には、出力データ記憶部212に記憶された情報を、情報出力手段に供給する。
また、制御部207は、車載器200と路側無線装置100間のリンクが成立したタイミングすなわち車載器200が路側無線装置100の通信エリア内に位置するときに、対路側無線装置無線通信部211を制御し、記憶装置206に記憶された車載器IDおよび走行履歴記憶部213に記憶された走行履歴を読み出して路側無線装置100に送信(アップリンク)する。
また、制御部207は、方向センサ(図示省略)の出力をI/O装置205を介して取り込み、現在の車両の進行方向を判別する。また、制御部207は、距離センサ(図示省略)の出力から走行距離を求める。また、制御部207は、DSRCモジュール201bを介して路側無線装置100からの交通情報等を受信し、受信した交通情報等に含まれている再生制御情報に基づいて、これを再生する。尚、制御部207は、コプロセッサ等を備えても良い。
ROM208は、車載器200全体の動作制御に必要なオペレーティングシステム(OS)のプログラムや動作プログラムや各種のデータが記録される。
RAM209は、データやプログラムを一時的に記憶するためのもので、通信部201により取得されたデータ、DVD−ROMから読み出したデータ等が一時的に保持される。また、制御部207は、RAM209をワークメモリとして使用する。
システムバス210は、上記各部を相互に接続し、命令やデータを転送するための伝送経路である。
対路側無線装置送信手段および対路側無線装置受信手段である対路側無線装置無線通信部211は、制御部207の制御のもと、路側無線装置100から受信コンテンツデータを受信し、出力データ記憶部212に記憶する。
出力データ記憶部212は、対路側無線装置無線通信部211が路側無線装置100より受信(取得)した受信コンテンツデータを記憶する。走行履歴記憶部213は、走行履歴生成手段である制御部207により生成された、時々刻々と更新される走行履歴を記憶する。
出力データ供給信号出力装置200Bは、図4に示すように、制御部225、既出力データ履歴記憶検出部226、出力データ作成日経過時間検出部227、情報内容検出部228、通勤ルート検出部229、出力データ供給信号を出力する出力データ供給信号出力部230、および不図示のROM,RAMにより構成される。
制御部225は、出力データ供給信号出力装置200B全体を制御する。
制御部225は、例えば、路側無線装置100よりダウンリンクされたコンテンツデータを、ユーザに出力(報知)するか否かを、既出力データ履歴記憶検出部226、出力データ作成日経過時間検出部227、情報内容検出部228、または通勤ルート検出部229の夫々からの検出結果に基づいて判断する。具体的には、対路側無線装置無線通信部211が路側無線装置100からダウンリンクされた最新のコンテンツデータを受信すると、制御部207は、該最新のコンテンツデータを出力データ記憶部212に記憶すると共に、該最新のコンテンツデータが必ず再生されなければならないデータであるかを確認し、必ず再生しなければならないデータである場合にI/O装置205および制御部225を介して、既出力データ履歴記憶検出部226、出力データ作成日経過時間検出部227、情報内容検出部228、または通勤ルート検出部229に出力する。その後、制御部225は、路側無線装置100よりダウンリンクされたコンテンツデータが必ず再生されなければならないデータであるかを確認し、必ず再生しなければならないデータではない場合に、ユーザに出力(報知)するか否かを、既出力データ履歴記憶検出部226、出力データ作成日経過時間検出部227、情報内容検出部228、または通勤ルート検出部229からの検出結果に基づいて判断する。
尚、既出力データ履歴記憶検出部226の検出結果にて基づいて、路側無線装置100よりダウンリンクされたコンテンツデータを、ユーザに出力(報知)するか否かの判断が制御部225にて行われた場合であって、報知すると判断された場合には、既出力データ履歴記憶検出部226は、その記憶部(図示せず)に当該最新のコンテンツデータを記憶(追加:記憶されるコンテンツデータの数が所定数を超えた場合には古いものを削除した後に追加)する。
制御部225にて、コンテンツデータをユーザに報知すると判断された場合には、制御部225は、出力データ供給信号出力部230を制御して、例えば出力データ供給信号として“1”を出力させ、該出力データ供給信号“1”を、I/O装置205を介してITS車載器200Aの制御部207に出力する。これにより、制御部207は、出力データ記憶部212に記憶された最新のコンテンツデータを情報出力部(スピーカ222および出力部203のモニタ装置等)に出力することで、ユーザに当該コンテンツデータを報知する。
一方、制御部225にて報知しないと判断された場合には、出力データ供給信号出力部230を制御して、例えば出力データ供給信号として“0”を出力させ、該出力データ供給信号“0”を、I/O装置205を介してITS車載器200Aの制御部207に出力する。これにより、制御部207は、出力データ記憶部212に記憶された最新のコンテンツデータを情報出力部(スピーカ222および出力部203のモニタ装置等)に出力しない。すなわち、ユーザにコンテンツデータの報知は行わない。
以下、既出力データ履歴記憶検出部226、出力データ作成日経過時間検出部227、情報内容検出部228、または通勤ルート検出部229毎の検出結果に基づいた、制御部225の制御動作(コンテンツデータを報知しない場合の制御)について詳細に説明する。
既出力データ履歴記憶検出部226は、ダウンリンクにより取得されたコンテンツデータが、過去にユーザに報知されたことのある情報であった場合、ユーザに報知しないように制御部225(制御部207)に検出結果通知を出力する。具体的には、既出力データ履歴記憶検出部226は、対路側無線装置無線通信部211にて過去に受信しユーザに報知された所定数のコンテンツデータを記憶する。そして、対路側無線装置無線通信部211が路側無線装置100から最新のコンテンツデータを受信すると、ITS車載器200Aの制御部207は、該最新のコンテンツデータを出力データ記憶部212に記憶すると共に、I/O装置205および制御部225を介して既出力データ履歴記憶検出部226に供給する。既出力データ履歴記憶検出部226は、供給された最新のコンテンツデータが、記憶された情報と一致した場合または所定の割合以上(例えば、文字データの場合は何文字中何文字以上が一致しているか否かで判定する)で一致していた場合には、所定の通知信号を制御部225に出力する。制御部225は、この出力にしたがって、出力データ供給信号出力部230を制御して、出力データ供給信号“0”(コンテンツデータを供給しない出力データ供給信号)を、I/O装置205を介して制御部207に出力する。これにより、制御部207は、出力データ記憶部212に記憶された最新のコンテンツデータを情報出力部に出力しない。すなわち、ユーザにコンテンツデータの報知は行わないこととなる。
出力データ作成日経過時間検出部227は、データ(コンテンツデータ)の作成日時から所定期間経過したデータは出力(ユーザに報知)しないように制御部225(制御部207)に検出結果を通知する。具体的には、対路側無線装置無線通信部211が路側無線装置100から最新のコンテンツデータを受信すると、制御部207は、該最新のコンテンツデータを出力データ記憶部212に記憶すると共に、I/O装置205および制御部225を介して出力データ作成日経過時間検出部227に供給する。出力データ作成日経過時間検出部227は、供給された最新のコンテンツデータのパケットデータ(図示せず)の所定のエリア(作成日時の記録されたエリア)を参照する。そして、現在の日時と、当該データが作成された日時とを比較して、作成された日時からどれだけの期間が経過しているかを検出する。該検出の結果、所定期間以上経過していた場合には、所定の通知信号を制御部225に出力する。制御部225は、この通知にしたがって、出力データ供給信号出力部230を制御して、出力データ供給信号“0”(コンテンツデータを供給しない出力データ供給信号)を、I/O装置205を介してITS車載器200Aの制御部207に出力する。これにより、制御部207は、出力データ記憶部212に記憶された最新のコンテンツデータを情報出力部に出力しない。すなわち、ユーザにコンテンツデータの報知は行わないこととなる。
情報内容検出部228は、データ(コンテンツデータ)の内容に応じてデータの出力(ユーザに報知)をしないように制御部225に検出結果を通知する。例えば、情報内容には「通行規制情報」、「渋滞情報」、「施設情報」、「駐車場情報」等があり、コンテンツデータがこれら情報を含んでいる場合には、それぞれフラグが含まれて送信されてくる。ユーザは、例えば駐車場情報を必要ないと考えれば、駐車場情報を登録すれば、駐車情報フラグを含んだコンテンツ情報は出力を行なわないこととなる。具体的には、対路側無線装置無線通信部211が路側無線装置100から最新のコンテンツデータを受信すると、制御部207は、該最新のコンテンツデータを出力データ記憶部212に記憶すると共に、I/O装置205および制御部225を介して情報内容検出部228に供給する。情報内容検出部228は、供給された最新のコンテンツデータのパケットデータ(図示せず)の所定のエリア(コンテンツデータの内容・種別(フラグ)の記録されたエリア)を参照する。そして、当該コンテンツデータが、どのような内容・種別なのか(例えば当該コンテンツデータが、一度報知すればしばらく報知する必要の無い内容・種別なのか)を検出する。例えば、当該コンテンツデータが、工事情報や崖崩れ情報等であることを検出したとすると、このような場合には、当該コンテンツデータを一度ユーザに報知すれば、しばらく報知しなくてもよいものと判断できる。当該コンテンツデータが、このような内容・種別のデータであると情報内容検出部228にて検出された場合であって、当該コンテンツデータを一度ユーザに報知してから所定期間経過する前に再度同一内容のコンテンツデータが受信(ダウンリンク)された場合、情報内容検出部228は、所定の通知信号を制御部225に出力する。制御部225は、この通知にしたがって、出力データ供給信号出力部230を制御して、出力データ供給信号“0” (コンテンツデータを供給しない出力データ供給信号)を、I/O装置205を介してITS車載器200Aの制御部207に出力する。これにより、制御部207は、出力データ記憶部212に記憶された最新のコンテンツデータを情報出力部に出力しない。すなわち、ユーザにコンテンツデータの報知は行わないこととなる。
通勤ルート検出部229は、通勤ルート等よく通るルート上において受信されたデータ(コンテンツデータ)は、データ出力(ユーザに報知)を行わないように制御部225に検出結果を通知する。具体的には、通勤ルート検出部229はその内部の記憶部(図示せず)に、通勤ルート等のよく通るルートを記憶する。このルートは、ユーザが入力するようにしてもよい。そして、対路側無線装置無線通信部211が路側無線装置100から最新のコンテンツデータを受信すると、制御部207は、該最新のコンテンツデータを出力データ記憶部212に記憶すると共に、I/O装置205および制御部225を介して通勤ルート検出部229に供給する。通勤ルート検出部229は、供給された最新のコンテンツデータが、通勤ルート等よく通るルート上で発生したことを検出した場合には、所定の通知信号を制御部225に出力する。制御部225は、この通知にしたがって、出力データ供給信号出力部230を制御して、出力データ供給信号“0” (コンテンツデータを供給しない出力データ供給信号)を、I/O装置205を介してITS車載器200Aの制御部207に出力する。これにより、制御部207は、出力データ記憶部212に記憶された最新のコンテンツデータを情報出力部に出力しない。すなわち、ユーザにコンテンツデータの報知は行わないこととなる。尚、通勤ルート検出部229に記憶される通勤ルート等のよく通るルートのデータは、ユーザが予め登録するようにしてもよいし、車載器200がよく通る道として、ナビの走行履歴等から自動的に登録されるように構成してもよい。
次に、車載器200について、図5を参照して機能的に説明する。
車載器200は、機能的には、図5に示すように、データ取得部251と、並行再生判別部252と、データ再生部253と、自己位置検出部254と、位置一致判別部255と、進行方向検出部256と、方向一致判別部257と、を備える。
データ取得部251は、再生すべき1つ又は複数の受信コンテンツデータを路側無線装置100から取得する。この受信コンテンツデータは、それに含まれるコンテンツデータの再生条件を指示する再生制御データを含む。
コンテンツデータは、例えば、MPEG(Moving Picture Experts Group)形式などの動画像データ、JPEG(Joint Photographic Experts Group)形式などの静止画データ、TTS(Text-to-Speech)形式の音声信号データ、文字情報などのテキストデータを含む。データ取得部251は、これらの動画像データ、静止画データ、音声信号データ、テキストデータなどを、通信部201により受信されるデータをデコードして、あるいは、記憶装置206に記憶されたデータを所定のタイミングで読み出して取得する。
尚、データ取得部251は、制御部207と通信部201と記憶装置206とが協働して動作することにより構成される。
データ再生部253は、コンテンツデータを再生する。データ再生部253は、コンテンツを再生するに際し、複数のコンテンツを並列的に再生する必要があるか否かを並行再生判別部252の判別に基づいて判別し、また、コンテンツデータそれぞれに付されている再生条件が満たされたか否かを、位置一致判別部255や方向一致判別部257の判別結果から判別し、コンテンツデータを再生する。
位置一致判別部255は、制御部207により構成され、データ取得部251が取得した受信コンテンツデータが、そのコンテンツデータを再生する位置を指定しているときに、再生制御データが指示する位置と自己位置検出部254が検出した自己位置とを照合し、一致(予め定めた誤差内にあること:再生する位置およびその位置を中心とした半径に入った場合)したときに、データ再生部253にデータ再生の許可を出す。
一方、方向一致判別部257は、制御部207により構成され、データ取得部251が取得した受信コンテンツデータが、そのコンテンツデータを再生する条件として車両の進行方向を指定しているときに、再生制御データが指示する方向と自車の進行方向とを比較し、一致(予め定めた誤差内にあること:再生する位置およびその位置を中心とした半径に入った場合)したときに、データ再生部253にデータ再生の許可を出す。なお、進行方向の他にも道路種別(高速道路や一般道路等)の一致を見て判断してもよい。
自己位置検出部254は、GPS信号を処理して現在位置を検出する。自己位置検出部254は、通信部201と制御部207のGPS信号を処理する部分から構成される。
進行方向検出部256は、車両の進行方向を検出する機能であり、方向センサ、I/O部、制御部207から構成される。
再生すべきコンテンツデータには、同時に或いは並行して再生するデータの組み合わせも含まれる。例えば、ある表示地域のマップ画像データと、その表示地域の観光情報を説明する音声信号データとの組み合わせなどである。ここで言う同時とは、時間が完全に一致する必要はなく、再生のタイミングが一部でも重複していればよい。一般に、コンテンツ提供側(データ配信側)は、同時に再生されることを前提として、画像データと音声信号データとを制作している。
しかし、同時に再生すべきデータを取得するタイミングにずれが生じることがある。そこで、本実施の形態では、前述のようにコンテンツデータにヘッダ領域を設け、このヘッダ領域に再生条件を設定して配信し、車載器200は、この再生条件に従ってコンテンツデータを再生する。これにより、コンテンツ提供側の意図した通りにコンテンツデータを再生することができる。
次に、情報提供サーバ300は、複数の路側無線装置100毎に、同一な情報や異なる情報となる交通情報等(受信コンテンツデータ)を生成し配信すると共に、路側無線装置100より送信される車載器IDおよび走行履歴を受信する装置である。
また、車載器200の音声処理部(スピーカ等)202や出力部(モニタ装置等)203は、受信コンテンツデータに含まれるコンテンツデータを、音声や映像や文字データ等の情報に変えて出力する。
この情報提供サーバ300は、図6に示すように、入力部301、出力部302、一般網通信制御部303、対路側無線装置通信制御部304、記憶装置305、制御部306、ROM(Read Only Memory)307、RAM(Random Access Memory)308、およびシステムバス309を備える。
入力部301は、キーボード、マウス、入力インタフェース等を備え、種々のデータや指示を入力する。
出力部302は、表示装置などから構成され、データ、メッセージなどを表示する。
一般網通信制御部303は、電話回線、インターネット等の一般通信網NW1を介して外部装置と交信し、種々の情報を取得する。
対路側無線装置通信制御部304は、ITS通信網NW2を介して複数の路側無線装置100に接続され、各路側無線装置100にコンテンツデータを送信したり、路側無線装置100より送信される車載器IDおよびその車載器IDを有する車両の走行履歴等を受信する。また、対路側無線装置通信制御部304は、ITS通信網NW2を介して、その他の情報、例えば、路側無線装置100が車載器200との交信などにより得た車載器IDや走行履歴等以外の情報も収集する。
記憶装置305は、ハードディスク装置等の記憶部を備え、種々の交通情報や受信コンテンツデータや、路側無線装置100が車載器200との交信などにより得た車載器IDや走行履歴等を格納する。また、記憶装置305は、各路側無線装置100の位置、アドレス等と共にその近傍の地理情報を記憶する。
制御部306は、プロセッサ等から構成され、情報提供サーバ300全体の動作を制御する。また、制御部306は、記憶装置305に格納されている各種情報(コンテンツデータ)に基づいて、各路側無線装置100に配信する情報を作成し、対路側無線装置通信制御部304及びITS通信網NW2を介して各路側無線装置100に供給する。
ROM307は、この情報提供サーバ300全体の動作制御に必要なオペレーティングシステム(OS)や動作プログラムや各種のデータを記憶する。RAM308は、制御部306のワークエリアとして機能する。システムバス309は、上記各部の間で命令やデータを転送するための伝送経路である。
尚、車載器200に対して、路側無線装置100および情報提供サーバ300を便宜上、上位装置と称する。
次に、ITSシステムの動作について、図7〜図10を参照して説明を行う。
[情報通信システム(ITSシステム)の動作]
まず、図7のフローチャートを参照して、ダウンリンクされたコンテンツデータが過去に報知されたコンテンツデータと同じような情報である場合、当該コンテンツデータのユーザへの報知を行わないようにする情報通信装置の動作について説明する。
情報通信装置となる車載器200の対路側無線装置無線通信部211にデータがダウンリンクされると、制御部207は、ダウンリンクされたデータがコンテンツデータであるか否かを判断し(ステップS10)、コンテンツデータで無いと判断された場合には、所定時間後にステップS10を再度行い、コンテンツデータであると判断された場合には、処理をステップS11に移す。
ステップS11に移行すると、制御部207は、ダウンリンクされた最新のコンテンツデータを出力データ記憶部212に記憶すると共に、I/O装置205および制御部225を介して既出力データ履歴記憶検出部226に供給する。最新のコンテンツデータを供給された既出力データ履歴記憶検出部226は、供給された最新のコンテンツデータが、既出力データ履歴記憶検出部226の記憶部に記憶されたコンテンツデータの中に所定の割合以上で一致するものがあるか否かを判断し、一致するものが有る場合には処理をステップS12に移し、一致するものが無い場合には処理をステップS13に移す。なお、このステップS11でのYESの判断は、不要な情報との判断であり、NOの判断は、不要な情報ではないとの判断となる。
ステップS12に移行すると、制御部207は、出力データ記憶部212に記憶された当該最新のコンテンツデータを情報出力手段に供給(ユーザに報知)せずに、処理をステップS10に戻す。
一方、ステップS13において、制御部207は、出力データ記憶部212に記憶された当該最新のコンテンツデータを情報出力部(スピーカ222および出力部203のモニタ装置等)に出力することで、ユーザに当該コンテンツデータを報知し、処理をステップS14に移す。
ステップS14に移行すると、制御部225は、既出力データ履歴記憶検出部226の記憶部に、当該コンテンツデータを記憶(追加)し、処理をステップS10に戻す。そして、ステップS10からステップS14の処理を、車載器200の電源がオンの間繰り返し行う。
次に、図8のフローチャートを参照して、ダウンリンクされたコンテンツデータの作成日から現在までの期間が、所定期間以上経過していた場合、当該コンテンツデータのユーザへの報知を行わないようにする情報通信装置の動作について説明する。
車載器200の対路側無線装置無線通信部211にデータがダウンリンクされると、制御部207は、ダウンリンクされたデータがコンテンツデータであるか否かを判断し(ステップS20)、コンテンツデータで無いと判断された場合には、所定時間後にステップS20を再度行い、コンテンツデータであると判断された場合には、処理をステップS21に移す。
ステップS21に移行すると、制御部207は、ダウンリンクされた最新のコンテンツデータを出力データ記憶部212に記憶すると共に、I/O装置205および制御部225を介して出力データ作成日経過時間検出部227に供給する。最新のコンテンツデータを供給された出力データ作成日経過時間検出部227は、当該コンテンツデータの作成日を当該コンテンツデータのパケットデータの所定のエリア(作成日時の記録されたエリア)から読み出し、読み出された当該コンテンツデータの作成日時から現在まで、どれだけの時間(期間)が経過しているか(経過期間)を検出(算出)し、処理をステップS22に移す。
ステップS22に移行すると、出力データ作成日経過時間検出部227は、上述の経過期間が所定の期間以上経過しているか否かを判断し、経過していると判断された場合には処理をステップS23に移し、経過していないと判断された場合には処理をステップS24に移す。なお、このステップS22でのYESの判断は、不要な情報との判断であり、NOの判断は、不要な情報ではないとの判断となる。
ステップS23に移行すると、制御部207は、出力データ記憶部212に記憶された当該最新のコンテンツデータを情報出力手段に供給(ユーザに報知)せずに、処理をステップS20に戻す。
一方、ステップS24において、制御部207は、出力データ記憶部212に記憶された当該最新のコンテンツデータを情報出力部(スピーカ222および出力部203のモニタ装置等)に出力することで、ユーザに当該コンテンツデータを報知し、処理をステップS20に戻す。そして、ステップS20からステップS24の処理を、車載器200の電源がオンの間繰り返し行う。
次に、図9のフローチャートを参照して、ダウンリンクされたコンテンツデータの内容・種別に応じて、当該コンテンツデータのユーザへの報知を行わないようにする情報通信装置の動作について説明する。
車載器200の対路側無線装置無線通信部211にデータがダウンリンクされると、制御部207は、ダウンリンクされたデータがコンテンツデータであるか否かを判断し(ステップS30)、コンテンツデータで無いと判断された場合には、所定時間後にステップS30を再度行い、コンテンツデータであると判断された場合には、処理をステップS31に移す。
ステップS31に移行すると、制御部207は、ダウンリンクされた最新のコンテンツデータを出力データ記憶部212に記憶すると共に、I/O装置205および制御部225を介して情報内容検出部228に供給する。最新のコンテンツデータを供給された情報内容検出部228は、当該コンテンツデータがどのような内容・種別なのかを、当該コンテンツデータのパケットデータの所定のエリア(コンテンツデータの内容・種別の記録されたエリア)から読み出し、処理をステップS32に移す。
ステップS32に移行すると、情報内容検出部228は、当該コンテンツデータを一度ユーザに報知すればしばらく報知する必要のない情報であるのか否かを、上述のコンテンツデータの内容・種別情報から判断し、一度報知すればしばらく報知する必要が無い情報であると判断した場合には処理をステップS34に移し、そうでない場合には処理をステップS33に移す。なお、このステップS32,S34でのYESの判断は、不要な情報との判断であり、ステップS32,S34でのNOの判断は、不要な情報ではないとの判断となる。
ステップS33に移行すると、制御部207は、出力データ記憶部212に記憶された最新のコンテンツデータを情報出力部(スピーカ222および出力部203のモニタ装置等)に出力することで、ユーザに当該コンテンツデータを報知し、処理をステップS30に戻す。
一方、ステップS34において、情報内容検出部228は、当該コンテンツデータを一度ユーザに報知してから所定期間経過する前に再度同一内容のコンテンツデータが受信(ダウンリンク)されたか否かを判断し、受信していないと判断された場合には前述のステップS33の処理を実行し、受信したと判断された場合には、処理をステップS35に移す。
ステップS35に移行すると、制御部207は、出力データ記憶部212に記憶された当該最新のコンテンツデータを情報出力手段に供給(ユーザに報知)せずに、処理をステップS30に戻す。そして、ステップS30からステップS35の処理を、車載器200の電源がオンの間繰り返し行う。
次に、図10のフローチャートを参照して、通勤ルート等よく通るルート上において受信されたコンテンツデータは、ユーザに報知しないように制御される情報通信装置の動作について説明する。
車載器200の対路側無線装置無線通信部211にデータがダウンリンクされると、制御部207は、ダウンリンクされたデータがコンテンツデータであるか否かを判断し(ステップS40)、コンテンツデータで無いと判断された場合には、所定時間後にステップS40を再度行い、コンテンツデータであると判断された場合には、処理をステップS41に移す。
ステップS41に移行すると、制御部207は、ダウンリンクされた最新のコンテンツデータを出力データ記憶部212に記憶すると共に、当該コンテンツデータと該コンテンツデータがダウンロードされたときの車両の位置情報とをI/O装置205および制御部225を介して通勤ルート検出部229に供給する。最新のコンテンツデータを供給された通勤ルート検出部229は、記憶された通勤ルート等よく通るルートの情報と制御部207より供給された車両の位置情報とから、当該車両が、現在、通勤ルート等よく通るルート上にあるか否かを判断し、通勤ルート等よく通るルート上にあると判断された場合には処理をステップS42に移し、そうでない場合には処理をステップS43に移す。なお、このステップS41でのYESの判断は、不要な情報との判断であり、NOの判断は、不要な情報ではないとの判断となる。
ステップS42に移行すると、制御部207は、出力データ記憶部212に記憶された当該最新のコンテンツデータを情報出力手段に供給(ユーザに報知)せずに、処理をステップS40に戻す。
一方、ステップS43において、制御部207は、出力データ記憶部212に記憶された当該最新のコンテンツデータを情報出力部(スピーカ222および出力部203のモニタ装置等)に出力することで、ユーザに当該コンテンツデータを報知し、処理をステップS40に戻す。そして、ステップS40からステップS43の処理を、車載器200の電源がオンの間繰り返し行う。
以上、本実施の形態によれば、以下の効果を有する。
ドライバにとって有用な情報のみを出力し、例えば一度出力されたらしばらく出力する必要ない情報等、すなわち、不要な情報等の出力をしないようにしたので、同じ内容の情報や分かりきった情報が何度も出力されることが無くなり、ドライバの感じる煩わしさ等を解消できる。
また、路側無線装置100と車載器200間の通信は、狭域通信であるため、車両の位置情報を正確に把握することができ、正確な交通情報を得ることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこれに限られるものではない。
例えば、本実施の形態では、所定の条件を満たしたとき、例えば、過去に出力(報知)した情報や、作成日から所定期間以上経過している情報や、所定の内容の情報や、いつも通っている通勤路上等にて受信(ダウンリンク)された情報等については、ユーザへの出力(報知)は行わないとしたが、緊急情報等重要情報である場合には、発生した都度に報知を行うようにしてもよい。
また、上述の実施形態では、情報提供サーバ300を有するシステムとしたが、車載器200から路側無線装置100に送信されてくる情報を、ITS通信網NW2ではなく、インターネット網などのネット網を介して1つまたは複数のサーバに送信するようにしてもよい。また、路側無線装置100自体が、インターネット網やITS通信網NW2のサーバとしての役割を果たすようにしてもよい。
また、狭域通信ではなく、中域通信等、他の通信方式を採用してもよい。さらに、自動車の車両を例にして説明したが、本発明は他の交通手段、たとえばモノレールや電車などにも適用することができる。
また、一度、所定の車両(ユーザ)に対して出力(報知)したデータ(コンテンツデータ)は、サーバ(路側無線装置100を含む)側で車載器IDをたどることで判断できるので、サーバ側にて当該データを当該車両に対して送出(ダウンリンク)しないようにしてもよい。
また、上述の実施の形態の情報通信システムが持つ各構成ブロックの機能は、全てまたはその一部をソフトウェアによって実現しても、あるいはその少なくとも一部をハードウェアで実現しても良い。例えば、制御部104,207,225,および306における処理の全部またはその一部は、1又は複数のプログラムによりコンピュータ上で実現しても良く、また、その少なくとも一部をハードウェアで実現しても良い。
また、上記実施の形態はあくまでも説明のためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。例えば、車載器200を装置の全部又は一部として動作させるためのコンピュータプログラムを、メモリカード、CD−ROM、DVD、MO(Magneto Optical Disk)などのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布し、これを別のコンピュータ、例えば、携帯電話、オーディオ機器、電子時計などにインストールし、車載器200として動作させ、あるいは、車載器200が行う工程を実行させてもよい。さらに、インターネット上のサーバ装置が有するディスク装置等にプログラムを格納しておき、例えば、搬送波に重畳させて、車載器200となるコンピュータにダウンロード等するものとしてもよい。
本発明の実施の形態に係る情報通信システムの全体構成を説明するための図である。 図1に示される情報通信システムに使用される路側無線装置の構成例を示す図である。 図1に示される情報通信システムに使用される車載器の構成を説明するための図である。 図1に示される情報通信システムに使用される出力データ供給信号出力装置の構成を説明するための図である。 図1に示される情報通信システムに使用される車載器により実行されるデータ再生処理を説明するための図である。 図1に示される情報通信システムに使用される情報提供サーバ(管理サーバ)の構成を説明するための図である。 図1の情報通信システムで実行される処理手順の1例を示すもので、ダウンリンクされたコンテンツデータが過去に報知されたコンテンツデータと同じような情報である場合、当該コンテンツデータのユーザへの報知を行わないようにする手順(動作)を説明するためのフローチャートである。 図1の情報通信システムで実行される処理手順の1例を示すもので、ダウンリンクされたコンテンツデータの作成日から現在までの期間が、所定期間以上経過していた場合、当該コンテンツデータのユーザへの報知を行わないようにする手順(動作)を説明するためのフローチャートである。 図1の情報通信システムで実行される処理手順の1例を示すもので、ダウンリンクされたコンテンツデータの内容・種別に応じて、当該コンテンツデータのユーザへの報知を行わないようにする手順(動作)を説明するためのフローチャートである。 図1の情報通信システムで実行される処理手順の1例を示すもので、通勤ルート等よく通るルート上において受信されたコンテンツデータは、ユーザに報知しないようにする手順(動作)を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
100 路側無線装置
101 対車載器無線通信部(対車載器受信手段、対車載器送信手段)
102 対サーバ通信制御部(対サーバ通信制御手段)
103 記憶装置
104 制御部
108 情報記憶部(情報記憶手段)
200 車載器(情報通信装置)
200A ITS車載器
200B 出力データ供給信号出力装置(出力データ供給信号出力手段)
201 通信部
201a GPSモジュール
201b DSRCモジュール
202 音声処理部
203 出力部(情報出力手段)
205 I/O装置
206 記憶装置(車載器ID記憶手段)
207 制御部(位置取得手段、走行履歴生成手段)
211 対路側無線装置無線通信部(対路側無線装置受信手段、対路側無線装置送信手段)
212 出力データ記憶部
213 走行履歴記憶部(走行履歴記憶手段)
222 スピーカ(情報出力手段)
225 制御部
226 既出力データ履歴記憶検出部
227 出力データ作成日経過時間検出部
228 情報内容検出部
229 通勤ルート検出部
230 出力データ供給信号出力部
300 情報提供サーバ(管理サーバ)
303 一般網通信制御部
304 対路側無線装置通信制御部
305 記憶部
306 制御部
NW1 一般通信網
NW2 ITS通信網

Claims (9)

  1. 車両が通行する路または駐車場またはその近傍に設置され各種の情報を無線通信にて送受信する路側無線装置と、該路側無線装置と無線通信にて各種情報のやり取りを行う車両に搭載された車載器と、を有する情報通信システムにおいて、
    上記車載器の制御部は、
    上記路側無線装置間とのリンクが成立したタイミングにて、上記路側無線装置よりコンテンツデータを受信した際、上記コンテンツデータを、情報出力手段に供給するか否かを不要な情報か否かの判断基準で決定する制御を行う、
    ことを特徴とする情報通信システム。
  2. 車両が通行する路または駐車場またはその近傍に設置された路側無線装置と無線通信にて各種情報のやり取りを行う情報通信装置であって、
    その制御部は、車両を特定する車載器IDを記憶し、
    上記路側無線装置間とのリンクが成立したタイミングにて、上記車載器IDを上記路側無線装置に送信し、
    上記路側無線装置間とのリンクが成立したタイミングにて、上記路側無線装置よりコンテンツデータを受信して記憶し、
    上記記憶された上記コンテンツデータを、情報出力手段に供給するか否かを不要な情報か否かの判断基準で決定する制御を行う、
    ことを特徴とする情報通信装置。
  3. 車両が通行する路または駐車場またはその近傍に設置された路側無線装置と無線通信にて各種情報のやり取りを行う情報通信装置であって、
    車両を特定する車載器IDを記憶する車載器ID記憶手段と、
    上記路側無線装置間とのリンクが成立したタイミングにて、上記車載器ID記憶手段に記憶された上記車載器IDを上記路側無線装置に送信する対路側無線装置送信手段と、
    上記路側無線装置間とのリンクが成立したタイミングにて、上記路側無線装置よりコンテンツデータを受信する対路側無線装置受信手段と、
    上記対路側無線装置受信手段にて受信したコンテンツデータを記憶する出力データ記憶部と、
    上記出力データ記憶部に記憶された上記コンテンツデータを、情報出力手段に供給するか否かを決定する出力データ供給信号を出力する出力データ供給信号出力手段と、
    を備えたことを特徴とする情報通信装置。
  4. 前記出力データ供給信号出力手段は、前記対路側無線装置受信手段にて所定期間前までの過去に受信された複数の前記コンテンツデータのうち情報出力手段に供給された情報を複数記憶し、該対路側無線装置受信手段にて受信された最新の前記コンテンツデータが、該記憶された情報と一致しているかまたは所定の割合以上で一致しているか否かを検出する既出力データ履歴記憶検出部を備え、
    新たに前記対路側無線装置受信手段にて受信された前記コンテンツデータが、上記既出力データ履歴記憶検出部に記憶された情報と一致した、または、所定の割合以上で一致していたと上記既出力データ履歴記憶検出部にて検出された場合には、出力データ供給信号出力部より、前記出力データ記憶部に記憶された前記コンテンツデータを前記情報出力手段に出力しない旨の出力データ供給信号が出力されることを特徴とする請求項3に記載の情報通信装置。
  5. 前記出力データ供給信号出力手段は、前記対路側無線装置受信手段にて受信された、前記コンテンツデータの作成日を検出し、該作成日から現在までの経過期間を検出する出力データ作成日経過時間検出部を備え、
    新たに前記対路側無線装置受信手段にて受信された前記コンテンツデータの上記経過期間が、上記出力データ作成日経過時間検出部にて、所定期間以上経過していると検出された場合には、出力データ供給信号出力部より、前記出力データ記憶部に記憶された前記コンテンツデータを前記情報出力手段に出力しない旨の出力データ供給信号が出力されることを特徴とする請求項3に記載の情報通信装置。
  6. 前記出力データ供給信号出力手段は、前記対路側無線装置受信手段にて受信された、前記コンテンツデータの内容・種別を検出する情報内容検出部を備え、
    新たに前記対路側無線装置受信手段にて受信された、前記コンテンツデータの内容・種別が情報内容検出部にて所定のものであると検出された場合には、出力データ供給信号出力部より、前記出力データ記憶部に記憶された前記コンテンツデータを前記情報出力手段に出力しない旨の出力データ供給信号が出力されることを特徴とする請求項3に記載の情報通信装置。
  7. 前記出力データ供給信号出力手段は、前記コンテンツデータが、前記対路側無線装置受信手段にて受信された際に、前記車両が、よく通るルート上を走っているか否かを検出する通勤ルート検出部を備え、
    新たに前記対路側無線装置受信手段にて受信された、前記コンテンツデータが、上記通勤ルート検出部にて上記よく通るルート上を走っている際に受信されたものであると検出された場合には、出力データ供給信号出力部より、前記出力データ記憶部に記憶された前記コンテンツデータを前記情報出力手段に出力しない旨の出力データ供給信号が出力されることを特徴とする請求項3に記載の情報通信装置。
  8. 車両が通行する路または駐車場またはその近傍に設置された路側無線装置と無線通信にて各種情報のやり取りを行う情報通信装置の情報通信方法であって、
    自己車両の位置情報を取得する位置情報取得ステップと、
    取得された上記位置情報に基づいて、車両の走行履歴を生成する走行履歴生成ステップと、
    上記情報通信装置と上記路側無線装置間のリンクが成立したタイミングにて、車両を特定する車載器IDおよび上記走行履歴を上記路側無線装置に送信する送信ステップと、
    上記情報通信装置と上記路側無線装置間のリンクが成立したタイミングにて、上記路側無線装置よりコンテンツデータを受信する受信ステップと、
    上記コンテンツデータを、出力データ供給信号の出力の内容に基づいて、情報出力手段に供給するか否かを決定する決定ステップと、
    を含むことを特徴とする情報通信方法。
  9. コンピュータを、
    自己の位置情報を時々刻々と取得する位置取得手段、
    上記位置取得手段にて取得された位置情報に基づいて、車両の走行履歴を生成する走行履歴生成手段、
    車両を特定するIDの一種である車載器IDを記憶する車載器ID記憶手段、
    上記走行履歴を記憶する走行履歴記憶手段、
    上記車両に搭載された車載器と路側に設置された路側無線装置間のリンクが成立したタイミングにて、上記車載器ID記憶手段に記憶された上記車載器IDおよび上記走行履歴記憶手段に記憶された上記走行履歴を、上記路側無線装置に送信する対路側無線装置送信手段、
    上記車載器と上記路側無線装置間のリンクが成立したタイミングにて、上記路側無線装置よりコンテンツデータを受信する対路側無線装置受信手段、
    上記対路側無線装置受信手段にて受信したコンテンツデータを記憶する出力データ記憶部、
    上記出力データ記憶部に記憶された上記コンテンツデータを、情報出力手段に供給するか否かを決定するための出力データ供給信号を出力する出力データ供給信号出力手段、
    として機能させることを特徴とするプログラム。
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