JP2009099849A - ウェハの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ELID研削法を用いてウェハを研削するに際し、ウェハのうち研削すべき面とは反対側の面に不純物膜が形成されてしまうことを防止する。
【解決手段】ウェハ30を設置するポーラスチャック20の周囲に接地用部材40を配置し、この接地用部材40にグランド端子50を接触させる。これにより、導電性の研削液を介してウェハ30と接地用部材40とを電気的に接続することができる。したがって、研削液が帯電すると共にウェハ30が帯電したとしても、ウェハ30をグランド電位とすることができ、ウェハ30の裏面32に不純物膜が形成されてしまうことを防止することができる。
【選択図】図1

Description

電解インプロセスドレッシング(ELID)研削法にて研削を行う工程を含んだウェハの製造方法に関する。
従来より、ELID研削法を用いてウェハの一面を研削する方法が知られている(例えば、特許文献1、2参照)。ELID研削法とは、砥石の研削面に対向する電極を設け、砥石を陽極、電極を陰極とし、砥石にて被研削物を研削中に、砥石と電極との間に電圧を印加することにより、砥石のボンド部のみを除去することで砥石を電解ドレッシングしながら行う研削加工である。
図6は、ELID研削をロータリー研削装置において、ウェハを研削加工する様子を示した図である。この図に示されるように、吸着テーブル10の上に、多孔質構造および負圧を利用したウェハ吸着用のテーブルとしてのポーラスチャック20を配置すると共に、このポーラスチャック20の上に研削対象物として板状のウェハ30を配置する。ポーラスチャック20は、不導体のセラミックなどで形成される。
そして、吸着テーブル10の上方に配置させた砥石70および吸着テーブル10を互いに逆方向に回転させ、ウェハ30の一面である表面31に導電性の研削液80を流しながら、砥石70をウェハ30に押し付けることでウェハ30の表面31を研削する。
また、砥石70を陽極とし、砥石70の研削面71のうちウェハ30に接触しない部分に対向する場所に配置された電極90を陰極として、電源100によって、砥石70と電極90との間に例えば直流パルス電圧を印加する。このようにしてELID法によって電気伝導を生じさせ、研削面71を電解ドレッシングすることにより、ダイヤモンドの砥粒が鋳鉄ボンド材等で固められて構成される砥石70において、鋳鉄ボンド材を溶かして砥粒を研削面71にて突出させる。
特開平6−155294号公報 特開平8−197422号公報
しかしながら、上記従来の技術では、ELID法によって砥石70を電解ドレッシングするため、導電性の研削液80を用いている。したがって、電源100によって砥石70と電極90とに電圧を印加すると、研削液80が帯電し、さらに研削液80が接するウェハ30も帯電してしまう。
これにより、ウェハ30のうちウェハ30とポーラスチャック20との接触面、すなわちウェハ30の他面である裏面32に研削液80が入り込むと、例えば電解膜のような不純物膜が形成されてしまう。この不純物膜はウェハ30における汚染源となるため、剥離しなければならない。
本発明は、上記点に鑑み、ELID研削法を用いてウェハを研削するに際し、ウェハのうち研削すべき面とは反対側の面に不純物膜が形成されてしまうことを防止することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の特徴では、ウェハ(30)を用意する工程と、ウェハ(30)の一面を表面(31)とし、ウェハ(30)の他面を裏面(32)としたとき、ウェハ(30)の裏面(32)がテーブル(20)に面するように、ウェハ(30)をテーブル(20)の上に配置し、テーブル(20)の周囲にグランド電位に接続される導電性の接地用部材(40)を配置する工程と、ウェハ(30)および接地用部材(40)の両方に接触するようにウェハ(30)および接地用部材(40)に導電性の研削液(80)を流しつつ、砥石(70)の研削面(71)をウェハ(30)の表面(31)に押し付けて当該表面(31)を研削する工程とを含んでいることを特徴とする。
これによると、導電性の研削液(80)を介してウェハ(30)が接地用部材(40)と電気的に接続される。この場合、接地用部材(40)はグランド電位とされているため、ウェハ(30)をグランド電位にすることができる。これにより、ELID研削法に起因してウェハ(30)が帯電してしまうことを防止することができ、ひいてはウェハ(30)の裏面(32)に電解膜等の不純物膜が形成されないようにすることができる。
本発明の第2の特徴では、ウェハ(30)を用意する工程と、ウェハ(30)の一面を表面(31)とし、ウェハ(30)の他面を裏面(32)としたとき、ウェハ(30)の裏面(32)がテーブル(20、60)に面するように、ウェハ(30)をテーブル(20、60)の上に配置し、さらに、窓部(41)を有すると共にウェハ(30)よりも薄い板状のものであってグランド電位に接続される導電性のある接地用部材(40)を、この接地用部材(40)の窓部(41)からウェハ(30)の表面(31)が露出するようにテーブル(20、60)の上に配置することで、ウェハ(30)の側面のうち少なくとも一部と接地用部材(40)とを直接接触させる工程と、ウェハ(30)に導電性の研削液(80)を流しつつ、砥石(70)の研削面(71)をウェハ(30)の表面(31)に押し付けて当該表面(31)を研削する工程とを含んでいることを特徴とする。
これによると、グランド電位とされた接地用部材(40)をウェハ(30)に直接接触させているため、ウェハ(30)をグランド電位にすることができる。これにより、ELID研削法に起因してウェハ(30)が帯電してしまうことを防止でき、ひいてはウェハ(30)の裏面(32)に不純物膜が生成されないようにすることができる。
また、テーブル(20、60)にウェハ(30)を設置する工程では、接地用部材(40)として、窓部(41)内であってウェハ(30)の側面の一部に対向する場所に、ウェハ(30)の側面の一部に接触する接触部(42)が設けられたものを用いることができる。
これにより、窓部(41)内に配置されたウェハ(30)の側面に接触部(42)を接触させることで、ウェハ(30)と接地用部材(40)とを直接接触させることができ、ウェハ(30)を接地用部材(40)と同じグランド電位にすることができる。
この場合、オリエンテーションフラット(33)が設けられたウェハ(30)を用いる場合、ウェハ(30)のうちオリエンテーションフラット(33)が設けられた側面に接触部(42)を直接接触させることができる。もちろん、円形のウェハ(30)の場合には接触部(42)をウェハ(30)の側面に直接接触させることができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図を参照して説明する。以下では、図6に示す構成要素と同一のものには、同一符号を記してある。図1は、本発明の第1実施形態に係る製造方法に用いられる吸着テーブル10等を示したものであり、(a)は斜視図、(b)は断面図である。
図1に示されるように、土台となる円板状の吸着テーブル10の上に、多孔質構造および負圧を利用したウェハ吸着用のテーブルであるポーラスチャック20が配置され、このポーラスチャック20の上にウェハ30が配置されている。吸着テーブル10には図示しない回転機構が設けられており、中心軸を中心にして回転させられるようになっている。なお、本実施形態に係るポーラスチャック20は、本発明のテーブルに相当する。
ウェハ30は、一面および他面を有する板状のものである。以下では、ウェハ30の一面を表面31、ウェハ30の他面を裏面32という。このようなウェハ30のうち裏面32がポーラスチャック20に面している。
また、吸着テーブル10の上であって、ポーラスチャック20の周囲に導電性の接地用部材40が配置されている。すなわち、ウェハ30と接地用部材40とは近接した配置関係になっている。より具体的には、ウェハ30と接地用部材40とは接触せずに離れて配置されている。例えばウェハ30と接地用部材40との隙間を1mm程度設けるとウェハ30のセッティングが容易になる。本実施形態では、接地用部材40はリング状をなしており、ポーラスチャック20の側面に接触しつつポーラスチャック20を一周して囲む形態となっている。接地用部材40の材質として、SUS等の金属製のものや高濃度に不純物がドーピングされた半導体基板等が採用される。
この接地用部材40の端面にはグランド電位とされるグランド端子50が接続されている。このグランド端子50は、その端部が接地用部材40に一点で接触しており、吸着テーブル10が回転したとしてもグランド端子50が接地用部材40に接触し続け、接地用部材40とグランド端子50との電気的接続が維持されるようになっている。
図1に示される吸着テーブル10等を用いて、ウェハ30の研削を行うこととなる。この場合、図6に示される砥石70や電源100、図1に示される吸着テーブル10等を備えると共に、これらを制御する制御装置を備えたロータリー研削装置を用いる。
砥石70は、ウェハ30を研削するものであり、鋳鉄ボンド材等で固められたダイヤモンドの砥粒が研削面71にて突出している。本実施形態では、研削面71が設けられたカップ形の砥石70が採用される。カップ形の砥石70として、ストレートカップ形、テーパーカップ形、皿形等のものがあり、研削面71がリング状とされたものや、研削面71が容器の開口端に一定間隔で設けられたものなどを採用することもできる。本実施形態では、研削面71がリング状になっているカップ形の砥石70を用いる。
なお、この砥石70には、当該砥石70を回転させる図示しない回転機構や、吸着テーブル10の中心軸の軸方向に移動させる図示しない移動機構が設けられている。
電源100は、砥石70の研削面71における被膜劣化検知を行い、砥石70の研削面71を電解ドレッシングするものである。このため、電源100は、砥石70を陽極とし、砥石70の研削面71のうちウェハ30に接触していない部分に対向する場所に配置された電極90を陰極として、これら砥石70と電極90との間に例えば直流パルス電圧を印加することで、電解によって研削面71をドレッシングする機能を有している。
なお、砥石70を回転させる回転機構や移動させる移動機構、電源100等は図示しない制御装置によって制御されるようになっている。
次に、ロータリー研削装置を用いてウェハ30を研削するELID研削加工について、図1および図6を参照して説明する。ワークとなるウェハ30として、例えば炭化珪素単結晶により構成される炭化珪素半導体ウェハを用意する。すなわち、ウェハ製造工程にて得られたウェハ30を微細砥粒の高番手砥石によって鏡面仕上げする場合に、ロータリー研削装置を用いてウェハ30を鏡面仕上げする。
まず、電源100によって砥石70と電極90とにそれぞれ電圧を印加しておく。また、吸着テーブル10の上にポーラスチャック20を配置し、このポーラスチャック20の上にウェハ30を配置する。
続いて、砥石70を一定の速度でウェハ30側に移動させる。そして、ウェハ30および接地用部材40の両方に接触するようにウェハ30および接地用部材40に導電性の研削液80を流しつつ、ウェハ30の表面31と砥石70の研削面71とを接触させて、ウェハ30の表面31を研削する。
そして、ウェハ30の研削を続けていると、砥石70の研削面71にて突出していた砥粒が摩耗する。しかしながら、電源100にて砥石70と電極90との間に電圧を印加することで、加工中にELID法によって砥石70の電解ドレッシングを行う。このため、砥石70の目詰まりを抑制し、砥石70の研削面71を再生させつつ、ウェハ30の加工を行う。
この場合、砥石70と電極90との間に電圧が印加されることで、砥石70に接触する導電性の研削液80が帯電する。これに伴い、研削液80に接触するウェハ30も帯電する。しかし、帯電した研削液80がポーラスチャック20の周囲に配置された接地用部材40にも接触することで、研削液80を介してウェハ30と接地用部材40とが電気的に接続される。このため、ウェハ30が帯電した状態になったとしても、ウェハ30は、研削液80、接地用部材40、そしてグランド端子50を介してグランド電位とされる。したがって、ウェハ30とポーラスチャック20との間に研削液80が入り込んだとしても、ウェハ30の裏面32に電解膜等の不純物膜が生成されないようにすることができる。
そして、所望の厚さになるまで、または所望の研削量になるまで砥石70でウェハ30を研削する。このようにして、研削工程が完了し、鏡面仕上げされた炭化珪素のウェハ30が得られる。
この後、上記のようにして鏡面仕上げされたウェハ30は、半導体デバイス工程にて半導体デバイスが作り込まれる基板として用いられ、半導体デバイスが作り込まれたものがダイシングカットされてチップ状に分割されることで半導体装置が完成する。
以上説明したように、本実施形態では、ウェハ30を設置するポーラスチャック20の周囲に接地用部材40を配置し、この接地用部材40にグランド端子50を接続することが特徴となっている。
これによると、導電性の研削液80がウェハ30および接地用部材40に接触するため、研削液80を介してウェハ30と接地用部材40とを電気的に接続することができる。これにより、砥石70をELID法によって電解ドレッシングすることにより、研削液80が帯電し、これに伴ってウェハ30が帯電したとしても、ウェハ30がグランド電位とされることで、ウェハ30の帯電を防止することができる。
したがって、ウェハ30とポーラスチャック20との間に研削液80が入り込んだとしても、ウェハ30の裏面32に電解膜等の不純物膜が形成されないようにすることができる。また、当該不純物膜を取り除く工程も行わなくて済む。
(第2実施形態)
本実施形態では、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。上記第1実施形態では、ウェハ30の表面31および裏面32が円形のものを取り扱ったが、本実施形態では、オリエンテーションフラットが設けられたものを取り扱うこともできる。
図2は、砥石側から吸着テーブル10側を見た図である。この図に示されるように、ウェハ30にオリエンテーションフラット33が設けられている。このようなウェハ30を研削する場合であっても、ウェハ30をポーラスチャック20の上に配置し、ポーラスチャック20の周囲にウェハ形状に対応した接地用部材40を配置する。これにより、研削液80がウェハ30および接地用部材40に接触することで、ウェハ30と接地用部材40とを電気的に接続することができる。以上のように、オリエンテーションフラット33が設けられたウェハ30を用いることもできる。すなわち、ウェハ30のような被研削体が円形になっていないものであっても当該被研削体をグランド電位にすることができ、不純物膜が形成されないようにすることができる。
(第3実施形態)
本実施形態では、第1、第2実施形態と異なる部分についてのみ説明する。上記各実施形態では、導電性の研削液80を介してウェハ30と接地用部材40とを間接的に電気的に接続していたが、本実施形態では、接地用部材40をウェハ30に直接接触させることが特徴となっている。
図3は、本実施形態に係る製造方法に用いられる吸着テーブル10等を示したものであり、(a)は斜視図、(b)は断面図である。図3に示されるように、ポーラスチャック20の上にウェハ30が配置され、さらにポーラスチャック20の周囲に台座60が配置されている。この台座60はポーラスチャック20と同じ厚さになっている。なお、本実施形態に係るポーラスチャック20および台座60は、本発明のテーブルに相当する。
ウェハ30は、当該ウェハ30の裏面32がポーラスチャック20に面するように、ポーラスチャック20の上に配置されている。
そして、台座60の上であって、ウェハ30の周囲に金属製の接地用部材40が配置されている。本実施形態では、接地用部材40はウェハ30より薄い板状をなしており、本実施形態では、円板状のものが採用される。この接地用部材40の中央部に窓部41が設けられている。この窓部41の径は、ウェハ30とほぼ同じなっており、窓部41にウェハ30が挿入されると、図3に示されるように、接地用部材40からウェハ30が突出し、接地用部材40の窓部41からウェハ30の表面31が露出した状態となる。
また、窓部41の径とウェハ30の径とがほぼ同じになっていることから、ウェハ30の側面のうち少なくとも一部と接地用部材40とが直接接触している。これらの径が同一であれば、ウェハ30の側面すべてが接地用部材40に接触することとなる。この接地用部材40にブラシ状のグランド端子50が接触している。
このような接地用部材40を用いる場合、ELID法による電解ドレッシングすることにより、導電性の研削液80を介してウェハ30が帯電したとしても、グランド端子50に接触する接地用部材40がウェハ30の側面に直接接触しているため、ウェハ30をグランド電位にすることができる。以上のように、接地用部材40をウェハ30に直接接触させることもできる。
なお、台座60は接地用部材40をウェハ30に直接接触させるための高さ調節としての機能を果たすものであるため、その材質は金属の他、非導電性のセラミックスであっても構わない。
(第4実施形態)
本実施形態では、第3実施形態と異なる部分についてのみ説明する。上記第3実施形態では、ウェハ30の側面すべてに接地用部材40を直接接触させる場合について説明したが、本実施形態では、ウェハ30の側面の一部に接地用部材40を直接接触させることが特徴となっている。
図4は、本実施形態において、砥石70側から吸着テーブル10側を見た図である。この図に示されるように、ポーラスチャック20の上にオリエンテーションフラット33が設けられたウェハ30が配置されている。そして、台座60の上に、ウェハ30よりも大きな径の窓部41が設けられた接地用部材40が配置されている。
本実施形態では、接地用部材40の窓部41のうちウェハ30のオリエンテーションフラット33に対向する場所に接触部42が設けられている。そして、ウェハ30が接地用部材40の窓部41内に配置されると、接地用部材40の接触部42とウェハ30のオリエンテーションフラット33とが直接接触した状態となる。
以上のように、ウェハ30に設けられたオリエンテーションフラット33に接地用部材40の接触部42を直接接触させることで、ウェハ30をグランド電位にすることができる。
(第5実施形態)
本実施形態では、第3、第4実施形態と異なる部分についてのみ説明する。図5は、本実施形態において、砥石70側から吸着テーブル10側を見た図である。この図に示されるように、接地用部材40の窓部41に、ウェハ30の側面の一部に直接接触する接触部42を設ける。これにより、ウェハ30と接地用部材40とを直接電気的に接続することができ、ウェハ30をグランド電位にすることができる。
この場合、円形のウェハ30を加工することができる。また、ウェハ30として、円形以外のもの、多角形の形状のもの例えば四角形等のものを加工することも可能である。
(他の実施形態)
上記実施形態では、1枚のウェハ30について研削していたが、ポーラスチャック20に複数のウェハ30を配置することで、複数のウェハ30を同時に研削することもできる。
上記実施形態では、ウェハ30として炭化珪素半導体ウェハを例に説明したが、例えばサファイヤやダイヤモンド等で形成されたウェハ30を研削する場合に本発明の方法を採用することができる。このような硬いものを研削する場合、砥石70が摩耗しやすいため、上記のELID研削法が有効である。
上記各実施形態では、砥石70として、ストレートカップ形のものを用いたが、他の形態のものであっても構わない。
図1および図3では、グランド端子50が接地用部材40に一点で接触している場合が示されているが、グランド端子50は、接地用部材40に接続される部分が複数点であったりブラシ状になっているものであっても構わない。これによると、吸着テーブル10が回転したとしても接地用部材40とグランド端子50との電気的接続を良好に維持することができる。
本発明の第1実施形態に係る製造方法に用いられる吸着テーブル等を示したものであり、(a)は斜視図、(b)は断面図である。 第2実施形態において、砥石側から吸着テーブル側を見た図である。 本発明の第3実施形態に係る製造方法に用いられる吸着テーブル等を示したものであり、(a)は斜視図、(b)は断面図である。 第4実施形態において、砥石側から吸着テーブル側を見た図である。 第5実施形態において、砥石側から吸着テーブル側を見た図である。 ELID研削を行うロータリー研削装置において、ウェハを研削加工する様子を示した図である。
符号の説明
20…テーブルとしてのポーラスチャック、30…ウェハ、31…ウェハの表面、32…ウェハの裏面、33…オリエンテーションフラット、40…接地用部材、41…窓部、42…接触部、60…テーブルとしての台座、70…砥石、71…研削面、80…研削液。

Claims (4)

  1. 砥石(70)の研削面(71)を、一面および他面を有する板状のウェハ(30)に押し付け、ELID研削法を用いて前記ウェハ(30)をロータリー研削する研削工程を含んだウェハの製造方法であって、
    前記研削工程は、
    前記ウェハ(30)を用意する工程と、
    前記ウェハ(30)の一面を表面(31)とし、前記ウェハ(30)の他面を裏面(32)としたとき、前記ウェハ(30)の裏面(32)がテーブル(20)に面するように、前記ウェハ(30)を前記テーブル(20)の上に配置し、前記テーブル(20)の周囲にグランド電位に接続される導電性の接地用部材(40)を配置する工程と、
    前記ウェハ(30)および前記接地用部材(40)の両方に接触するように前記ウェハ(30)および前記接地用部材(40)に導電性の研削液(80)を流しつつ、前記砥石(70)の研削面(71)を前記ウェハ(30)の表面(31)に押し付けて当該表面(31)を研削する工程とを含んでいることを特徴とするウェハの製造方法。
  2. 砥石(70)の研削面(71)を、一面および他面を有する板状のウェハ(30)に押し付け、ELID研削法を用いて前記ウェハ(30)をロータリー研削する研削工程を含んだウェハの製造方法であって、
    前記研削工程は、
    前記ウェハ(30)を用意する工程と、
    前記ウェハ(30)の一面を表面(31)とし、前記ウェハ(30)の他面を裏面(32)としたとき、前記ウェハ(30)の裏面(32)がテーブル(20、60)に面するように、前記ウェハ(30)を前記テーブル(20、60)の上に配置し、さらに、窓部(41)を有すると共に前記ウェハ(30)よりも薄い板状のものであってグランド電位に接続される導電性のある接地用部材(40)を、この接地用部材(40)の窓部(41)から前記ウェハ(30)の表面(31)が露出するように前記テーブル(20、60)の上に配置することで、前記ウェハ(30)の側面のうち少なくとも一部と前記接地用部材(40)とを直接接触させる工程と、
    前記ウェハ(30)に導電性の研削液(80)を流しつつ、前記砥石(70)の研削面(71)を前記ウェハ(30)の表面(31)に押し付けて当該表面(31)を研削する工程とを含んでいることを特徴とするウェハの製造方法。
  3. 前記テーブル(20、60)にウェハ(30)を設置する工程では、前記接地用部材(40)として、前記窓部(41)内であって前記ウェハ(30)の側面の一部に対向する場所に、前記ウェハ(30)の側面の一部に接触する接触部(42)が設けられたものを用いることを特徴とする請求項2に記載のウェハの製造方法。
  4. 前記ウェハ(30)を用意する工程では、前記ウェハ(30)として炭化珪素で形成されたものを用意することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載のウェハの製造方法。
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