JP2009099671A - 塗布装置およびそれを用いた半導体装置の製造方法 - Google Patents

塗布装置およびそれを用いた半導体装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】塗布膜の形成が安定に行なわれる塗布装置と、それを用いた半導体装置の製造方法を提供する。
【解決手段】塗布装置1では、半導体基板を加熱するベークチャンバー2と、そのベークチャンバー2において昇華した昇華物等を捕らえる排気トラップ10を備えている。ベークチャンバー2と排気トラップ10とは、排気管3によって接続されている。排気トラップ10は、外壁部11aと内壁部11bとを含む二重構造のトラップ本体11を備えている。外壁部11aと内壁部11bとの間の空間へ第1冷却水が導入される。また、内壁部11bの内側の空間には冷却水配管13が配設されて第2冷却水が導入される。その内壁部11bの内側の空間に排気が送り込まれる。
【選択図】図1

Description

本発明は塗布装置およびそれを用いた半導体装置の製造方法に関し、特に、排気トラップを備えた塗布装置と、そのような塗布装置を用いた半導体装置の製造方法とに関するものである。
半導体集積回路(半導体装置)の製造においては、半導体基板の表面上に形成される所定の膜に対して、エッチングを施すことによって所望のパターンを形成したり、イオン注入を行なうことによって、たとえば不純物領域を形成するなどの選択的な加工が施されている。ここで、所定の膜に選択的に加工を施して、加工を施さない領域を保護するために、感光性フォトレジスト被膜(以下、「フォトレジスト」と記す。)が所定の膜の上に形成される。フォトレジストは、紫外線、X線、電子線等の活性光線に感光する。
現在、フォトレジストのパターンの形成方法として、縮小投影露光装置による形成方法が一般的に用いられている。縮小投影露光装置では、光源として、水銀ランプのg線(波長=436nm)、i線(波長=365nm)、KrFエキシマレーザー(波長=248nm)あるいはArFエキシマレーザー(波長=193nm)が用いられて、紫外線がフォトレジストに照射されることになる。
縮小投影露光装置では、フォトマスクを装着して露光が行なわれる。そのフォトマスクには、ガラス基板上にクロム(Cr)やモリブデンシリサイド(MoSi)などの遮光膜による回路パターンが形成されている。露光の際には、半導体基板の表面上においてすでに形成されている下地のパターンとの精密な位置合わせ(アライメント)が行なわれる。フォトマスクに描かれた回路パターンは、半導体基板の表面上に塗布されたフォトレジストに対してレンズを介して縮小され転写される。その後、フォトレジストに対して現像処理を行なうことによってフォトレジストのパターンが形成される。半導体装置が完成するまでには、このようなフォトレジストのパターン形成工程が、通常30〜50回程度必要とされる。最近では、半導体装置の高集積化と高性能化がますます進み、これに伴って回路パターンの微細化と高度な寸法制御が要求されている。
ところで、紫外線を照射することによってフォトレジストに露光処理を施す場合には、フォトレジストの下地膜において反射した露光光の影響を受けて、フォトレジストのパターン形状のばらつきや寸法のばらつきが発生することがある。特に、フォトレジストの下地膜に段差がある場合にはその影響が大きくなる。また、透明膜の表面上にレジストパターンを形成する場合にも、反射した露光光の影響が大きくなる。そこで、このような下地膜において反射する露光光の影響を抑制するために、反射防止膜が一般的に用いられる。最近では、フォトレジストと同様に塗布形成される有機反射防止膜(Bottom Anti-reflective Coating:BARC)が多く用いられている。
有機反射防止膜は、ベースポリマー、架橋剤および熱酸発生剤を含む有機材料から形成される。有機材料は塗布装置にて半導体基板(ウェハ)の表面上に回転塗布された後、温度150〜250℃のもとで加熱され、溶媒を気化させることによって、膜厚約30〜100nmの有機反射防止膜が形成されることになる。なお、有機反射防止膜について開示した文献の一例として、特許文献1がある。
特開2005−223288号公報
有機反射防止膜の形成工程では、有機材料が塗布された半導体基板は、塗布装置のベークチャンバーにおいて加熱される。有機材料が加熱される際には、有機材料に含まれる溶媒が気化するだけではなく、ベースポリマーの低分子成分や架橋剤などが昇華する場合がある。そのため、ベークチャンバーの内壁面に昇華物が析出することがあった。また、気化した溶媒等を排気する排気管の内壁面にも昇華物が析出することがあった。
ベークチャンバーに析出した昇華物が半導体基板の表面に落下すると、パターンの欠陥を引き起こす要因の一つとなった。また、排気管の内壁面に昇華物が析出することによって排気管が詰り、所望の有機反射防止膜等の塗布膜が形成されず、レジストパターンの寸法がばらつくことがあった。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、塗布膜の形成が安定に行なわれる塗布装置を提供することであり、他の目的は、そのような塗布装置を用いた半導体装置の製造方法を提供することである。
本発明に係る塗布装置は、ベークチャンバーと排気管と排気トラップとを有している。ベークチャンバーでは、半導体基板に所定の熱処理が施される。排気管は、ベークチャンバーに接続されている。排気トラップは、ベークチャンバーから排出される排気を取り入れる。その排気トラップは、排気管の途中に着脱可能に取り付けられ、トラップ本体と第1冷却水配管と第2冷却水配管とを備えている。トラップ本体は、内壁部および内壁部の外側に距離を隔てられた外壁部を含み、内壁部の内側の空間に排気が取り入れられる。第1冷却水配管はトラップ本体に取り付けられて、外壁部と内壁部との間の空間に連通している。第2冷却水配管は、トラップ本体を貫通させて、内壁部の内側の空間に配設されている。
本発明に係る半導体装置の製造方法は、請求項1〜7のいずれかに記載の塗布装置を適用した半導体装置の製造方法であって、その塗布装置により、半導体基板の表面上に、有機反射防止膜となる材料、多層レジスト材料およびビアフィル材のうちの少なくともいずれかの材料を塗布する工程を備えている。
本発明に係る塗布装置によれば、第1冷却水配管および第2冷却水配管によって排気トラップを冷却し、ベークチャンバー内にて気化した溶媒や昇華物を排気トラップ内に析出させることで、気化した溶媒や昇華物が、ベークチャンバーの内壁面や排気管の内壁面に析出するのが抑制される。これにより、ベークチャンバーの内壁面に析出した昇華物等が半導体基板の表面に落下するようなことがなくなり、レジストパターンの欠陥が生じるのを防止することができる。また、排気管等の内壁面に昇華物等が析出することがなくなり、排気管等が析出物によって詰まることによって、所望の塗布膜が形成されなくなるような不具合を防止することができる。
本発明に係る半導体装置の製造方法によれば、塗布装置のベークチャンバーの内壁面に析出した昇華物等が半導体基板の表面に落下するようなことや、排気管等の内壁面に昇華物等が析出することがなくなる。これにより、有機反射防止膜等を半導体基板上に安定に形成することができる。
実施の形態1
本発明の実施の形態1に係る塗布装置について説明する。図1に示すように、塗布装置1では、半導体基板(ウェハ)を加熱するベークチャンバー2と、そのベークチャンバー2において昇華した昇華物等を捕らえる排気トラップ10を備えている。ベークチャンバー2と排気トラップ10とは、たとえば内径約15mmの排気管3によって接続されている。その排気管3の周囲には、昇華物等が排気管3の途中において析出しないように、排気管3を所定の温度に保持するためのヒータ4が配設されている。また、排気トラップ10には、排気管3が接続される排気入口12aと、排気出口12bが設けられている。また、排気トラップ10には、排気トラップ10内に導入された排気を冷却するための第1冷却水配管14と第2冷却水配管15とが接続されている。
次に、排気トラップ10についてさらに詳しく説明する。図2に示すように、排気トラップ10は、互いに間隔を隔てられた外壁部11aと内壁部11bによる二重構造のトラップ本体11を備えている。外壁部11aと内壁部11bは、硬質ガラスによって形成されている。内壁部11bには、排気を導入する排気入口部12aと、排気を排出する排気出口部12bとが外壁部11aを貫通するように設けられている。ベークチャンバー2から延在する排気管3は、排気入口部12aに接続されることになる。一方、排気出口部12bには、排気管5が接続されることになる(図1参照)。
また、外壁部11aには、第1冷却水導入部14aと第1冷却水排出部14bとが設けられて、外壁部11aと内壁部11bとの間の空間に冷却水(第1冷却水)が導入されることになる。また、内壁部11bの内側の空間(領域)には、スパイラル状の冷却水配管13が配設されている。その冷却水配管13には、第2冷却水導入部15aと第2冷却水排出部15bとが、外壁部11aおよび内壁部11bを貫通するように設けられて冷却水配管13に冷却水(第2冷却水)が導入されることになる。図3に示すように、各排気管3,5と排気入口部12aまたは排気出口部12bとは、たとえば、ホースバンド27により接続されている。また、第1冷却水導入部15a等についても同様である。
次に、上述した塗布装置1の動作について説明する。有機材料が塗布された半導体基板は、ベークチャンバー2内にて所定の温度のもとで加熱される。有機材料が加熱されることで、気化した溶媒や昇華したベースポリマー等の昇華物は、排気としてベークチャンバー2から排気管3を流れる。排気管3は、ヒータ4によって所定の温度に保持され、気化した溶媒や昇華物は、排気管3の内壁面において析出することなく排気入口部12aから排気トラップ10へ送り込まれる。
排気トラップ10では、トラップ本体11の外壁部11aと内壁部11bとの間の空間に第1冷却水が導入されるとともに、冷却水配管13に第2冷却水が導入されている。排気トラップ10に送り込まれた高温の気化した溶媒や昇華物を含んだ排気が内壁部11bや冷却水配管13に接触すると、排気は冷却されて、気化した溶媒や昇華物が内壁部11bの表面や冷却水配管13の表面に析出することになる。こうして、溶媒や昇華物等が取り除かれた排気は、排気出口部12bから排気管5を経て塗布装置1の外へ排出される。
上述した塗布装置1によれば、第1冷却水および第2冷却水によって冷却された排気トラップ10が設けられて、ベークチャンバー2内において気化した溶媒や昇華物を排気トラップ10内に析出させることで、気化した溶媒や昇華物が、ベークチャンバー2の内壁面や排気管3の内壁面に析出するのを抑制することができる。
これにより、ベークチャンバー2の内壁面に析出した昇華物等が半導体基板の表面に落下するようなことがなくなり、レジストパターンの欠陥が生じるのを防止することができる。また、排気管3等の内壁面に昇華物等が析出することがなくなり、排気管3等が析出物によって詰まることによって、所望の有機反射防止膜等の塗布膜が形成されなくなるような不具合を防止することができる。
さらに、排気トラップ10に取り付けられている排気管3等や冷却水配管等をホースバンド27を緩めることによって、排気トラップ10を塗布装置1から容易に取り外すことができる。そして、取り外された排気トラップ10は、有機溶剤等にて洗浄されて、再び塗布装置1に装着することができ、メンテナンスの時間を必要最小限に抑えることができる。
なお、上述した塗布装置1の排気トラップ10では、排気入口部12aがトラップ本体10の下部に設けられる場合を例に挙げて説明したが、図4に示すように、排気入口12a部をトラップ本体10の上部に設けて、その排気入口部12aを内壁部11bに配設された冷却水配管13の下方の領域にまで延在させた排気トラップ10としてもよい(第1変形例)。
また、図5および図6に示すように、排気入口12a部をトラップ本体10の上部に設けるとともに、内壁部11b内の空間のうち下部の領域を除いて、この領域を2分するパーティション16を設けた排気トラップ10としてもよい(第2変形例)。あるいは、そのようなパーティションを設けることなく、図7に示すように、単に、排気入口部12a部をトラップ本体10の上部に設けた排気トラップ10としてもよい(第3変形例)。
これらの排気トラップ10でも、ベークチャンバー2内にて気化した溶媒や昇華物を排気トラップ10内に析出させることができて、気化した溶媒や昇華物が、ベークチャンバー2の内壁面や排気管3の内壁面に析出するのを抑制することができる。
実施の形態2
本発明の実施の形態2に係る塗布装置について説明する。図8に示すように、塗布装置の排気トラップ10では、トラップ本体11内に有機溶剤を取り入れる薬液入口部18aと、トラップ本体11内に取り入れられた有機溶剤を排出する薬液出口部18bが設けられている。薬液入口部18aには薬液配管17aが接続され、薬液出口部18bには薬液配管17bが接続されている。有機溶剤としては、たとえば、アセトン(acetone)、シクロヘキサノン(cyclohexanone)、N−メチルピロリドン(N-methyl-2-pyrrolidone)等が使用される。なお、これ以外の構成については図7等に示す排気トラップと同様なので、同一部材には同一符号を付し、その説明を省略する。
塗布装置の排気トラップ10では、排気トラップ10に送り込まれた高温の気化した溶媒や昇華物を含んだ排気が内壁部11bや冷却水配管13に接触すると、排気は冷却されて、気化した溶媒や昇華物が内壁部11bの表面や冷却水配管13の表面に析出することになる。内壁部11bの表面や冷却水配管13の表面では、このようにして析出した析出物が徐々に堆積する。
上述した排気トラップ10では、薬液入口部18aから有機溶剤が内壁部11b内の空間に導入されて、内壁部11bの表面や冷却水配管13の表面に堆積した析出物が有機溶剤に溶解される。そして、析出物が溶解された有機溶剤は、薬液出口部18bから排気トラップ10の外へ排出されることになる。これにより、前述した塗布装置による効果に加えて、次のような効果が得られる。すなわち、排気トラップ10を塗布装置から取り外して析出物の除去作業を行なう等のメンテナンスの手間を省くことができ、塗布装置の稼働率を向上させることができる。
なお、上述した排気トラップ10では、前述した図7に示す排気トラップ10に薬液入口部18aと薬液出口部18bを設けた構造を例に挙げて説明したが、図2に示される排気トラップ10、あるいは、図4および図5に示される排気トラップ10に、薬液入口部18aと薬液出口部18bを設けた構造としてもよい。
実施の形態3
本発明の実施の形態3に係る塗布装置について説明する。図9に示すように、塗布装置の排気トラップ10では、内壁部11bの表面や冷却水配管13の表面に析出して堆積する析出物を光学的にモニターする光学計測部24が設けられている。光学計測部24は、所定の波長の光を発光する発光部21と、その発光部21から発せられた光を受光する受光部22と、受光部22によって受光された光の強度に基づいて析出物の量を判断する制御部23とを備えている。
発光部21は外壁部11aの所定の位置に配設され、一方、受光部22は、トラップ本体11を挟んで発光部21の位置とは反対の側の外壁部11aの所定の位置に配設されている。発光部21によって発せられる所定の波長の光としては、紫外線、赤外線または可視光線が使用される。特に、定量性の観点からは紫外線が好ましい。なお、これ以外の構成については図7等に示す排気トラップと同様なので、同一部材には同一符号を付し、その説明を省略する。
塗布装置の排気トラップ10では、排気トラップ10に送り込まれた高温の気化した溶媒や昇華物を含んだ排気が内壁部11bや冷却水配管13に接触すると、排気は冷却されて、気化した溶媒や昇華物が内壁部11bの表面や冷却水配管13の表面に析出することになる。内壁部11bの表面や冷却水配管13の表面では、このようにして析出した析出物が徐々に堆積する。
発光部21から発せられた紫外線は、内壁部11bの表面や冷却水配管13の表面に堆積した析出物を透過した後に受光部22によって受光されることになる。析出物の量が増えると、紫外線の透過率が下がり、受光部22によって受光される紫外線の強度が低下して析出物の付着量を定量的に見積もることができる。制御部23により、一定量の析出物が析出した状態になったと判断されると、塗布装置による塗布処理が停止される。そして、排気トラップ10に有機溶剤が導入されて、トラップ本体11内に析出した析出物の除去が行なわれる。析出物の除去が完了すると、塗布処理が再開されることになる。
上述した塗布装置では、内壁部11bの表面や冷却水配管13の表面に堆積した析出物の量が光学計測部24により定量的に測定される。これにより、前述した塗布装置による効果に加えて、次のような効果が得られる。すなわち、一定量の析出物が析出したと検知される所定の時期に排気トラップ10の洗浄処理を行なうことができ、塗布装置のより安定な稼動を図ることができる。
なお、上述した塗布装置の排気トラップ10では、光学計測部24の発光部21と受光部22とを外壁部11aにおける互いに対向する位置に配置させた場合を例に挙げて説明したが、たとえば、図10および図11に示すように、トラップ本体11の外壁部11aと内壁部11bに、析出物を付着させる析出面を備えた光学配置部25を設け、その光学配置部25に、発光部21と受光部22とを配置させるようにしてもよい。
また、たとえば、図12に示すように、発光部21から発せられて受光部22に至る光が、スパイラル状の冷却水配管13のそれぞれを透過するように、発光部21と受光部22を外壁部11aの所定の位置に配置するようにしてもよい。この場合には、析出物の量が積算されて、析出量の検出感度を上げることができる。さらに、たとえば、図13に示すように、トラップ本体11に所定の有機溶剤19を溜めておき、その有機溶剤19に溶解する昇華物等の量を測定するようにしてもよい。この場合の有機溶剤として、たとえばプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA:Propylene glycol monomethylether acetate)が望ましい。
実施の形態4
本発明の実施の形態4に係る塗布装置について説明する。図14に示すように、塗布装置の排気トラップ10では、トラップ本体11に超音波発生部26が取り付けられている。超音波発生部26により、約数十kHz〜100kHz程度の振動数の超音波が発生される。その超音波発生部26は、たとえば、箱体(箱状)とされて、トラップ本体11はその箱体の中に配設されている。
また、図15に示すように、トラップ本体11に設けられる排気入口部12a、排気出口部12b、冷却水導入部14a,15aおよび冷却水排出部14b,15bは、ホースバンド27によって、テフロンの排気管や冷却水配管等の対応する各種配管28に接続されている。なお、これ以外の構成については図7等に示す排気トラップと同様なので、同一部材には同一符号を付し、その説明を省略する。
塗布装置の排気トラップ10では、排気トラップ10に送り込まれた高温の気化した溶媒や昇華物を含んだ排気が内壁部11bや冷却水配管13に接触すると、排気は冷却されて、気化した溶媒や昇華物が内壁部11bの表面や冷却水配管13の表面に析出物として徐々に堆積する。
析出部の量がある量に達した時点でトラップ本体11内に有機溶剤が導入される。そして、有機溶剤がトラップ本体11内に溜まった状態で超音波発生装置26が作動し、トラップ本体11に超音波が印加されてトラップ本体11が振動することになる。トラップ本体11が振動することで、トラップ本体11内に付着している析出物は有機溶剤に確実に溶解される。
上述した塗布装置では、超音波発生装置26によりトラップ本体11に超音波が印加される。これにより、前述した塗布装置による効果に加えて、次のような効果が得られる。すなわち、トラップ本体11が超音波による振動が印加されることで、排気トラップ10の洗浄効果を向上させることができる。なお、トラップ本体11に設けられる排気入口部12a、排気出口部12b、冷却水導入部14a,15aおよび冷却水排出部14b、15b等は、ホースバンド27によってテフロンの排気管や冷却水配管等の対応する各種の配管28に接続されていることで、トラップ本体11が振動しても、配管28への影響を阻止することができる。
実施の形態5
次に、本塗布装置1(図1参照)を用いた半導体装置の製造方法の一例について説明する。まず、塗布装置にて、半導体基板50を回転させながら、半導体基板50の表面に所定の有機材料を塗布し、温度200℃のもとで時間約90秒間の熱処理を施すことにより、図16に示すように、膜厚約85nmの有機反射防止膜51が形成される。引き続き、半導体基板50を回転させながら、所定のレジスト材料有機反射防止膜51の表面に塗布し、温度110℃のもとで時間約60秒間の熱処理を施すことにより膜厚約300nmのレジスト(ArFレジスト)膜52が形成される。
次に、図17に示すように、スキャナー式露光装置にて、所定の回路パターンが形成されたフォトマスク53を介して、ArFエキシマレーザー光(波長:193nm)を照射することによってレジスト膜52に露光処理が施される。次に、温度110℃のもとで時間約60秒間の加熱処理(PEB:Post Exposure Bake)が施される。次に、現像液としてテトラメチルアンモニウムヒドロキシド(TMAH:Tetramethylammonium hydroxide)の2.38重量%水溶液を用いて、時間約60秒の現像処理がレジスト膜52に施される。こうして、図18に示すように、フォトマスク53に形成された回路パターンに対応したフォトレジストパターン55が形成される。
一般に、フォトレジストパターンの形成工程では、フォトレジストを形成する際の熱処理に伴って、フォトレジストのベースポリマーの低分子成分や架橋剤の他に、感光剤、光酸発生剤あるいは吸光材等が昇華することによって昇華物が発生することがある。有機反射防止膜の上にフォトレジストパターンを形成する場合には、フォトレジストを有機反射防止膜の上に塗布する際に、有機反射防止膜がフォトレジストの溶媒に溶解しないことが求められる。そこで、有機反射防止膜を形成する際には、架橋反応を十分に進行させるために、フォトレジストを形成する際の温度よりも高い温度にて熱処理が施される。そのため、有機反射防止膜を形成する際の熱処理では、フォトレジストの場合よりも昇華物はより多量に発生しやすくなる。
上述した塗布装置による製造方法では、有機反射防止膜51およびフォトレジストパターン55を形成する工程において発生した昇華物は、高温の排気とともにベークチャンバーから排気管を経て排気トラップ10に送り込まれ、排気トラップ10の内壁部11bの表面や冷却水配管13の表面に析出物として析出することになる。これにより、昇華物等が、ベークチャンバー2の内壁面に析出するのを抑制して、昇華物等が半導体基板の表面に落下等することに起因するパターンの欠陥を防止することができる。また、昇華物等が、排気管3の内壁面に析出するのを抑制して、排気管が析出物によって詰まってしまうことに起因するパターンのばらつきを防止することができる。
これに対して、従来の塗布装置では、8インチウェハを用いて上述した有機反射防止膜およびフォトレジストパターンを形成したところ、約3000枚を処理した時点で、ベークチャンバーの排気管の表面に昇華物が付着していることが認められた。また、付着した昇華物は、有機溶剤としてN−メチルピロリドンに容易に溶解することが確認された。
なお、本塗布装置による半導体装置の製造方法として、有機反射防止膜を適用したフォトレジストパターンの形成方法について説明したが、本塗布装置は、多層レジストプロセスにも適用することができる。多層レジストプロセスでは、有機反射防止膜の代わりに、所定の2つの層が形成される。すなわち、光反射防止効果を有し半導体基板に対する高いエッチング耐性を有する層(下層)と、その下層に対してマスク材となる層(中間層)とが形成される。
中間層は、中間層の上に形成されるフォトレジストパターンをドライ現像によって転写することによってマスク材として形成される。中間層は、ドライ現像(エッチング)条件によって、上層のフォトレジストパターンに対してエッチング選択性を有し、かつ、下層に対してエッチング耐性を有する材料から形成される。
この下層および中間層は、フォトレジストや有機反射防止膜と同様に、半導体基板を回転させながら所定の材料を塗布することによって形成され、温度約150〜300℃による熱処理が施される。そのため、有機反射防止膜の場合と同様に、昇華物等が発生しやすくなる。したがって、このような下層および中間層の形成に本塗布装置を適用することで、発生した昇華物を排気トラップに析出させて、所望の下層および中間層を形成することができる。
また、本塗布装置は、ビアフィル材の形成にも適用することができる。ロジックデバイスの多層配線構造を形成するためのプロセスとして、デュアルダマシンプロセスがある。デュアルダマシンプロセスでは、絶縁膜にビア(ホール)が形成され、次に、トレンチ(溝)が形成される。トレンチを形成するためのフォトレジストパターンを写真製版する際に、ビアの段差の影響を緩和させるために、あらかじめ、ビアフィル材と称される有機膜をビアに充填する処理が一般的に施される。
ビアフィル材は、有機反射防止膜と同様の種類の材料からなり、その材料を回転する半導体基板に塗布することによって形成され、所定の温度による熱処理が施されることになる。そのため、有機反射防止膜の場合と同様に、昇華物等が発生しやすくなる。したがって、このようなビアフィル材の形成に本塗布装置を適用することで、発生した昇華物を排気トラップに析出させて、所望のビアフィル材を形成することができる。
今回開示された実施の形態は例示であってこれに制限されるものではない。本発明は上記で説明した範囲ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施の形態1に係る塗布装置の構成を示す、一部側面を含む断面図である。 同実施の形態において、排気トラップを示す、一部側面を含む断面斜視図である。 同実施の形態において、排気トラップの接続態様を示す部分斜視図である。 同実施の形態において、排気トラップの第1の変形例を示す、一部側面を含む断面図である。 同実施の形態において、排気トラップの第2の変形例を示す、一部側面を含む断面図である。 同実施の形態において、図5に示す排気トラップの、一部断面を含む平面図である。 同実施の形態において、排気トラップの第3の変形例を示す、一部側面を含む断面図である。 本発明の実施の形態2に係る塗布装置における排気トラップを示す、一部側面を含む断面図である。 本発明の実施の形態3に係る塗布装置における排気トラップを示す、一部側面を含む断面図である。 同実施の形態において、排気トラップの第1の変形例を示す、一部側面を含む断面図である。 同実施の形態において、図10に示す排気トラップにおける光学的計測部の構成を示す部分断面図である。 同実施の形態において、排気トラップの第2の変形例を示す、一部側面を含む断面図である。 同実施の形態において、排気トラップの第3の変形例を示す、一部側面を含む断面図である。 本発明の実施の形態4に係る塗布装置における排気トラップを示す、一部側面を含む断面図である。 同実施の形態において、排気トラップの接続態様を示す部分斜視図である。 本発明の実施の形態5に係る、塗布装置を適用した半導体装置の製造方法の一工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図16に示す工程の後に行なわれる工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図17に示す工程の後に行なわれる工程を示す断面図である。
符号の説明
1 塗布装置、2 ベークチャンバー、3 排気管、4 ヒータ、5 排気管、10 排気トラップ、11 トラップ本体、11a 外壁部、11b 内壁部、12a 排気入口部、12b 排気出口部、13 冷却水配管、14a 第1冷却水導入部、14b 第1冷却水排出部、15a 第2冷却水導入部、15b 第2冷却水排出部、16 パーティション、17a 薬液配管、17b 薬液配管、18a 薬液入口部、18b 薬液出口部、21 発光部、22 受光部、23 制御部、24 光学計測部、25 光学系配置部、26 超音波発生部、27 ホースバンド、28 各種配管、50 半導体基板、51 有機反射防止膜、52 ArFレジスト、53 フォトマスク、54 露光光、55 フォトレジストパターン。

Claims (8)

  1. 半導体基板に所定の熱処理を施すベークチャンバーと、
    前記ベークチャンバーに接続された排気管と、
    前記ベークチャンバーから排出される排気を取り入れる排気トラップと
    を有し、
    前記排気トラップは、前記排気管の途中に着脱可能に取り付けられ、
    内壁部および前記内壁部の外側に距離を隔てられた外壁部を含み、前記内壁部の内側の空間に前記排気が取り入れられるトラップ本体と、
    前記トラップ本体に取り付けられて、前記外壁部と前記内壁部との間の空間に連通する第1冷却水配管と
    前記トラップ本体を貫通させて、前記内壁部の内側の空間に配設された第2冷却水配管と
    を備えた、塗布装置。
  2. 前記冷却水配管はスパイラル状とされた、請求項1記載の塗布装置。
  3. 前記トラップ本体を貫通させて、前記内壁部の内側の空間に連通する洗浄液配管を備えた、請求項1または2に記載の塗布装置。
  4. 前記トラップ本体内において析出する析出物の量を光学的に計測するための光学計測部を有し、
    前記光学計測部は、
    前記トラップ本体内に向けて所定の光を発する発光部と、
    前記発光部から発せられた光を受光する受光部と、
    前記発光部および前記受光部と接続され、前記受光部で受光した光の強度を測定する機能を有する制御部と
    を備えた、1〜3のいずれかに記載の塗布装置。
  5. 前記所定の光は紫外線を含む、請求項4記載の塗布装置。
  6. 前記トラップ本体に超音波振動を与える超音波発生部を備えた、請求項1〜5のいずれかに記載の塗布装置。
  7. 前記排気管のうち前記ベークチャンバーと前記排気トラップとの間では、ヒータが装着された、請求項1〜6のいずれかに記載の塗布装置。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の塗布装置を適用した半導体装置の製造方法であって、
    前記塗布装置により、半導体基板の表面上に、有機反射防止膜となる材料、多層レジスト材料およびビアフィル材のうちの少なくともいずれかの材料を塗布する工程を備えた、半導体装置の製造方法。
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