JP2009099478A - コネクタプラグ - Google Patents
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Abstract
【課題】 プラグ側芯線導体が確実に絶縁体に保持されるコネクタプラグを得ることを目的とする。
【解決手段】 ピン状のレセプタクル側芯線導体と、その芯線導体の周囲を覆う筒状のレセプタクル側外側導体と、レセプタクル側芯線導体とレセプタクル側外側導体とを絶縁・保持する樹脂ケースとを備えたレセプタクルに対し、芯線導体及び外側導体の各々との導通を形成するためにレセプタクルに着脱可能に接続されるコネクタプラグであって、ピン状のレセプタクル側芯線導体と嵌合するソケット状のプラグ側芯線導体と、筒状のレセプタクル側外側導体と嵌合する筒状のプラグ側外側導体と、プラグ側芯線導体とプラグ側外側導体とを絶縁する絶縁体とを備えたものにおいて、ソケット状のプラグ側芯線導体が後端部に鍔部を備えた金属管からなり、鍔部を備えた後端部が、絶縁体となる絶縁樹脂内に埋設されている。
【選択図】 図1
【解決手段】 ピン状のレセプタクル側芯線導体と、その芯線導体の周囲を覆う筒状のレセプタクル側外側導体と、レセプタクル側芯線導体とレセプタクル側外側導体とを絶縁・保持する樹脂ケースとを備えたレセプタクルに対し、芯線導体及び外側導体の各々との導通を形成するためにレセプタクルに着脱可能に接続されるコネクタプラグであって、ピン状のレセプタクル側芯線導体と嵌合するソケット状のプラグ側芯線導体と、筒状のレセプタクル側外側導体と嵌合する筒状のプラグ側外側導体と、プラグ側芯線導体とプラグ側外側導体とを絶縁する絶縁体とを備えたものにおいて、ソケット状のプラグ側芯線導体が後端部に鍔部を備えた金属管からなり、鍔部を備えた後端部が、絶縁体となる絶縁樹脂内に埋設されている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、例えば携帯通信機器の構成部品として使用される2mm角程度の極小のレセプタクルに嵌合する2mm角程度の極小のコネクタプラグに関するものである。
高周波信号などを伝送する同軸ケーブル等に接続されるレセプタクルは、ピン状のレセプタクル側中心導体と、その中心導体の周囲を覆う円筒形状のレセプタクル側外側導体と、レセプタクル側中心導体とレセプタクル側外側導体とを絶縁・保持する樹脂ケースとを備える。
このようなレセプタクルは、携帯電話のような携帯通信機器や、PDAや小型PCのような小型電子機器の構成部品として使用されるため、携帯通信機器や電子機器の小型化、薄型化に伴い、レセプタクルとプラグとのコネクタにおいてもより小型化、薄型化の要望が増している。このような要望の中で接続した際の高さを低くするL型の同軸コネクタが既に提案されている(例えば、特許文献1参照)。
このような同軸コネクタのコネクタプラグ部分においては、構成部材であるレセプタクルの中心導体に接続される接続部を有する端子と、この端子を包囲するようにして支持する絶縁体と、この絶縁体を収める外側導体とを個別に成型した後に機械や手作業等で組み立てて製造されるものであった。
前述の通り、小型化や薄型化によって、コネクタプラグ自体が極小化しており、コネクタプラグ自体の組み立てが難しくなっている課題があった。また、高周波信号などを伝送する同軸ケーブルのためのコネクタプラグであるため、組み立て上の精度や条件の変化等によって製品毎にインピーダンスが変化してしまうと製品の信頼性を低下させるという課題もあった。
本発明は、プラグ側芯線導体が確実に絶縁体に保持されるコネクタプラグを得ることを目的とする。また、インサート成形によって組み立て工数の低減、機械的強度、組み立て精度の向上が図られ、大量に安価に製造することも可能なコネクタプラグを得ることを目的とする。
請求項1に記載された発明に係るコネクタプラグは、ピン状のレセプタクル側芯線導体と、その芯線導体の周囲を覆う筒状のレセプタクル側外側導体と、レセプタクル側芯線導体とレセプタクル側外側導体とを絶縁・保持する樹脂ケースとを備えたレセプタクルに対し、前記芯線導体及び外側導体の各々との導通を形成するために前記レセプタクルに着脱可能に接続されるコネクタプラグであって、
前記ピン状のレセプタクル側芯線導体と嵌合するソケット状のプラグ側芯線導体と、筒状のレセプタクル側外側導体と嵌合する筒状のプラグ側外側導体と、プラグ側芯線導体とプラグ側外側導体とを絶縁する絶縁体とを備えたものにおいて、
前記ソケット状のプラグ側芯線導体が、後端部に鍔部を備えた金属管からなり、
鍔部を備えた後端部が、前記絶縁体となる絶縁樹脂内に埋設されていることを特徴とするものである。
前記ピン状のレセプタクル側芯線導体と嵌合するソケット状のプラグ側芯線導体と、筒状のレセプタクル側外側導体と嵌合する筒状のプラグ側外側導体と、プラグ側芯線導体とプラグ側外側導体とを絶縁する絶縁体とを備えたものにおいて、
前記ソケット状のプラグ側芯線導体が、後端部に鍔部を備えた金属管からなり、
鍔部を備えた後端部が、前記絶縁体となる絶縁樹脂内に埋設されていることを特徴とするものである。
請求項2に記載された発明に係るコネクタプラグは、請求項1に記載のプラグ側芯線導体が絞り加工によって後端部に鍔部を形成されたものであることを特徴とするものである。
請求項3に記載された発明に係るコネクタプラグは、請求項2に記載のプラグ側芯線導体の前記鍔部の一部から外部ケーブルの芯線導体と接合する芯線導体接合部が延出されていることを特徴とするものである。
請求項4に記載された発明に係るコネクタプラグは、請求項1〜3の何れか1項に記載の絶縁体がインサート成形によって前記プラグ側芯線導体と一体に成形されていることを特徴とするものである。
本発明は、プラグ側芯線導体が確実に絶縁体に保持されるコネクタプラグを得ることができる。また、インサート成形によって組み立て工数の低減、機械的強度、組み立て精度の向上が図られ、大量に安価に製造するも可能なコネクタプラグを得ることができるという効果がある。
本発明においては、ソケット状のプラグ側芯線導体が、後端部に鍔部を備えた金属管からなり、この鍔部を備えた後端部が、絶縁体となる絶縁樹脂内に埋設されているものである。これにより、ピン状のレセプタクル側芯線導体と金属管からなるソケット状のプラグ側芯線導体が確実に嵌合し、尚且つ、この金属管の後端部に鍔部を備えるため、この鍔部が絶縁樹脂内に埋設されるため、プラグ側芯線導体が確実に絶縁体に保持されて一体となる。
本発明のソケット状のプラグ側芯線導体は、ピン状のレセプタクル側芯線導体と、その芯線導体の周囲を覆う筒状のレセプタクル側外側導体と、レセプタクル側芯線導体とレセプタクル側外側導体とを絶縁・保持する樹脂ケースとを備えた極小レセプタクルに対し、前記芯線導体及び外側導体の各々との導通を形成するために前記レセプタクルに着脱可能に接続される極小コネクタプラグであればよく、ピン状のレセプタクル側芯線導体と嵌合するソケット状のプラグ側芯線導体と、筒状のレセプタクル側外側導体と嵌合する筒状のプラグ側外側導体と、プラグ側芯線導体とプラグ側外側導体とを絶縁する絶縁体とを備えるものであればよい。
本発明のプラグ側芯線導体は、ピン状のレセプタクル側芯線導体と嵌合し、後端部に鍔部を備えた金属管からなるものであればよく、切削加工や鋳造や板金加工などの金属成形方法によっても作成できるが、好ましい態様としては絞り加工、より具体的には金属板にプレス絞り加工を施して製造されたものでは、均質なプラグ側芯線導体を大量に、しかも、安価に製造することができる。
本発明のコネクタプラグは、単に電気的に導通させるコネクタとして使用できるが、同軸ケーブルのコネクタ端子として使用することができる。この場合には本発明の芯線導体を絶縁体の中心に配する等によってコネクタプラグの特性インピーダンスを考慮し、芯線導体を中心導体に読み替えればよい。以下の説明は、芯線導体を中心導体として記載する。即ち、同軸ケーブルの中心導体とプラグ側中心導体とを結線し、同軸ケーブルの外側導体とプラグ側外側導体とを結線して使用される。
よって、好ましいプラグ側中心導体は、プラグ側中心導体が鍔部の一部から同軸ケーブルの中心導体と接合する中心導体接合部が延出される。これにより、高周波信号などを伝送する同軸ケーブルのコネクタとして使用する際には、この接合部に同軸ケーブルの中心導体と接合させることができる。尚、接合にはハンダ付けや接合部を折り曲げてカシメることにより接合することができる。カシメに際しては接合部をケーブルの中心導体の軸線に直行する断面がコ字状に曲折した両側の一組の立設片を軸線に平行に内部の導体に向けて折り曲げることにより容易にカシメることができる。
尚、この中心導体接合部は金属板にプレス絞り加工を施して鍔部を備えた金属管を得る前又は後の工程で所定の形状に打ち抜き、断面をコ字状に曲折することにより、個別に又はフープ状に形成することが可能である。
更に、好ましいプラグ側中心導体は、レセプタクル側中心導体に対向する前端部に金属管の軸線に平行に1つ以上のスリットを形成する。これにより、ピン状のレセプタクル側中心導体と嵌合する際に、ピンの外径がプラグ側中心導体の前端部の金属管の内径よりも若干大きく製造することにより、良好に嵌合する。尚、このスリットは金属板にプレス絞り加工を施して鍔部を備えた金属管を得る前の工程で形成することができる。尚、スリットの数は少なくとも1つ以上であり、ピン状のレセプタクル側芯線導体との接触圧力、接触抵抗、コジリ耐力等から最適なスリットの数を決定すればよい。
本発明の絶縁体としては、プラグ側中心導体の後端部の鍔部を絶縁体となる絶縁樹脂内に埋設させて、プラグ側中心導体と絶縁体との2部品を一体にすればよい。好ましくは、絶縁体がインサート成形によって前記プラグ側中心導体と一体に成形される。これにより、鍔部が形成されたプラグ側中心導体の後端部が、インサート成形によって絶縁体となる絶縁樹脂内に埋設されてこれと一体に形成され、プラグ側中心導体が確実に絶縁体に保持されて一体となる。このため、高い品質の部品を大量に、しかも、安価に製造することができる。
本発明のプラグ側外側導体としては、筒状のレセプタクル側外側導体と嵌合する筒体を有するものであればよく、好ましくは、プラグ側外側導体はソケット状のプラグ側中心導体の端部を埋設した絶縁体で後端部全体を覆って配設される。これにより、絶縁体とプラグ側中心導体とを一体とした部品と組み立てが容易となる。更に、絶縁体の一部分は、前記プラグ側外側導体に対して間隙を介して配されれば、切欠部分の配置、大きさ及び形状を変更することにより、高周波信号を伝送する同軸ケーブルと一体とした際にインピーダンス調整が容易となり、一度決定した絶縁体の形状は金型によってインサート成形を行うことにより、一旦決まれば安定的に量産できる。
本発明のプラグ側外側導体は、好ましくは、プラグ側外側導体の一部から同軸ケーブルの外側導体と接合する外側導体接合部が延出される。これにより、高周波信号などを伝送する同軸ケーブルのコネクタとして使用する際には、この接合部に同軸ケーブルの外側導体と接合させることができる。尚、接合にはハンダ付けや接合部を折り曲げてカシメることにより接合することができる。
カシメに際しては外側導体接合部をケーブルの外側導体の軸線に直行する断面がコ字状に曲折した一組の立設片を軸線に平行に内部の外側導体に向けて折り曲げることにより容易にカシメることができる。尚、外側導体接合部の外方に同軸ケーブル自体をカシメて固定する立設片を形成してもよく、同軸ケーブルを確実にコネクタプラグと一体化することができる。このプラグ側外側導体は、金属板を所定の形状に打ち抜いた後にプレス成形を施すことにより、大量に安価に製造することができる。
本発明のコネクタプラグは、プラグ側中心導体となる金属管の鍔部付き後端部を金型内に配置する金型配置工程と、金型内に絶縁樹脂を射出することにより、プラグ側中心導体と絶縁体とを一体インサート成形する成型工程と、プラグ側中心導体と絶縁体との一体成形体を筒状のプラグ側外側導体の内部に配置して取付ける取付工程とによって製造される。これにより、インサート成形によって大量に安価に製造することができる。
本発明のコネクタプラグの製造法においては、プラグ側外側導体と組み合わせる前に、プラグ側中心導体と絶縁体とを一体化する。具体的には、プラグ側中心導体の鍔部を備えた後端部を絶縁体と一体化する。このための好適な製造は、インサート成形である。即ち、プラグ側中心導体となる金属管の鍔部を備える後端部を金型内に配置し、この金型内に絶縁樹脂を射出することにより、プラグ側中心導体と絶縁体とを一体成形する。
この場合、金型の所定の箇所にプラグ側中心導体を正確に配置させることが肝要となる。プラグ側中心導体は後端部に鍔部を備えた金属管からなるため、例えば、金型内に設けられた位置固定用の棒部材を金属管に差し込み、金属管の前端面を正確に支えることで棒部材における軸方向高さが決まるため、確実なインサート成形が可能となる。金型内に設けられる位置固定用の棒部材は種々の形態が考慮される。例えば、金属管を貫通して配される場合、金属管の先端部のみに配される場合、金属管の先端部と後端部とに配される場合がある。
棒部材は金属管を貫通して配される場合には、金属管の内管に連通して貫通孔が絶縁体に形成されるが、金型を開く際に棒部材が金属管から抜け難い等の問題が懸念される。また、金属管の先端部のみに配される場合には、絶縁体樹脂を射出する際にプラグ側中心導体が金型内で動く虞がある等の問題が懸念される。よって、2つの棒部材を金属管の先端部と後端部とに配し、2つの棒部材でプラグ側中心導体を金型内で確実に挟持してインサート成形を行うものが好ましい。尚、前述の懸念される問題を解決すれば何れの棒部材であってもよいことは言うまでもない。
また、鍔部の一部から同軸ケーブルの中心導体と接合する中心導体接合部が延出されたプラグ側中心導体を用いる場合では、金属管に差し込まれた棒部材に対する接合部の回転位置を正確に決める必要がある。この場合、接合部が絶縁体外に配置されるのであれば、接合部を金型の外部に配置して、金型自体で接合部を回転しないように押さえればよい。
接合部が絶縁体内に配される場合には、金型内での位置を固定するため、細棒部材の一端部を接合部に仮止めした後、金型に配置する際に細棒部材の他端部を固定してインサート成形を行えばよい。細棒部材の仮止めは、接合部に断面がコ字状に曲折した一組の立設片が備わっている場合には、この立設片に挟持される細棒部材で行えばよい。絶縁体が形成された後に細棒部材を引き抜き、同軸ケーブルの中心導体を挿入し、絶縁体の外方から強く挟んで立設片を曲折してカシメればよい。
また、細棒部材自体を同軸ケーブルの中心導体としてもよい。即ち、同軸ケーブルの中心導体をプラグ側中心導体にハンダ付けやカシメて連結したまま金型の所定位置に配置してもよい。具体的には、プラグ側中止導体にその鍔部の一部から延出するように外部ケーブルの中心導体と接合する中心導体接合部を予め形成する工程と、前記金型配置工程の前に中心導体接合部と同軸ケーブルの中心導体とを接合する中心導体接合工程とを更に備える。この場合には、同軸ケーブルの中心導体と絶縁体との接合が高まる利点もある。尚、同軸ケーブルを用いると共に回転位置を正確に決める他の方策を用いてもよい。例えば、接合部が金型内で回転しないように絶縁体樹脂が注入される金型内に予め絶縁体樹脂と一体となる接合部の固定部片を配しておくことなどが挙げられる。
更に、本発明の製造法においては、プラグ側中心導体と絶縁体とを予め一体化しているため、組み立て工数の低減、機械的強度、組み立て精度の向上が図られている。実質的な機械的な組み立ては、一体化されたプラグ側中心導体と絶縁体とをプラグ側外側導体の筒内に配置して取付ける取付工程である。
この取付工程は、所定の形状に打ち抜いたプラグ側外側導体となる板材又はある程度プラグ側外側導体の形状に形成したプラグ側外側導体予備材に一体化されたプラグ側中心導体と絶縁体とをプラグ側外側導体の筒内に配置して外方から内方に向けて圧力を掛けてプラグ側外側導体形状に変形させる。この際に、外側導体接合部と同軸ケーブルの外側導体とを接合させてもよい。
よって好ましい態様としては、プラグ側外側導体にその導体の一部から延出するように外部ケーブルの外側導体と接合する外側導体接合部を予め形成する工程と、前記取り付け工程の後又は同時に外側導体接合部と外部ケーブルの外側導体とを接合する外側導体接合工程とを更に備える。
図1はレセプタクルに装着した状態の本発明のコネクタプラグの一実施例の長手方向の中央断面構成を示す説明図である。図2は図1の外観斜視図である。図3は図1の一体化されたプラグ側中心導体と絶縁体との透過図である。図4は図3の斜視図である。図5は図4の絶縁体が形成される前のプラグ側中心導体と同軸ケーブルとの接続を示す斜視図である。図6は図1のプラグ側外側導体の平面図である。
図1及び図2に示す通り、本実施例のコネクタプラグ11は、携帯通信機器の構成部品として使用される2mm角程度の極小のレセプタクル1に着脱可能に嵌合する同じく2mm角程度の極小のコネクタプラグ11である。
主に基板上に配されるレセプタクル1はピン状のレセプタクル側中心導体(芯線導体)2と、その中心導体2の周囲を覆う筒状のレセプタクル側外側導体3と、レセプタクル側中心導体2とレセプタクル側外側導体3とを絶縁・保持する樹脂ケース4とで構成される。樹脂ケース4から突出された外側導体3の筒体の外側面の略中央部には周方向に溝5が形成されている。
レセプタクル1と接合するコネクタプラグ11は、ピン状のレセプタクル側中心導体2と嵌合するソケット状のプラグ側中心導体(芯線導体)12と、レセプタクル側外側導体3の筒体に外方から嵌合する筒状のプラグ側外側導体13と、プラグ側中心導体12とプラグ側外側導体13とを絶縁する絶縁体14との3部材で構成される。
図3、図4及び図5に示す通り、プラグ側中心導体12の前端部は、レセプタクル側中心導体2のピンの外径とほぼ同一の内径を有する金属管からなり、その後端部は拡径して鍔部15を構成している。鍔部15の一部は延出されて中心導体接合部16が形成される。プラグ側中心導体12の前端部には金属管の軸線に平行に相対向するように4本のスリット18が形成されている。中心導体接合部16は同軸ケーブル30の中心導体31と接合される。
同軸ケーブル30は、中心導体31とその周囲に設けられた絶縁体34とその周囲に設けられた外部導体32とその周囲にケーブル外皮33とからなる。中心導体接合部16と中心導体31との接合には同軸ケーブル30の中心導体31の軸線に対する断面がコ字状に曲折した両側の一組の立設片17を軸線に平行に内部の導体31に向けて折り曲げることによりカシメることで行う。
絶縁体14はプラグ側中心導体12の後端部の鍔部15を絶縁体内に埋設させて、プラグ側中心導体12と絶縁体14との2部品をインサート成形によって一体としている。プラグ側中心導体12の金属管の後部側の絶縁体14は形成されておらず、金属管の内径に連通するように貫通孔19が形成されている。これは、インサート成形の際に金型内でのプラグ側中心導体12の位置決めのために金属管の先端部と後端部とを金型内に設けられた固定用の棒部材で挟持したことにより形成され、この貫通孔19の有無や大きさ及び形状により、インピーダンス調整を行うことができる。即ち、プラグ側外側導体13を覆った際に貫通孔が間隙となり、インピーダンス調整が行われる。尚、間隙は貫通孔19に限らず、例えば、絶縁体の後縁周縁に均等間隔に形成されてもよい。
図6に示す通り、プラグ側外側導体13は筒状部20の内側壁にレセプタクル1の溝5に掛合する突部21が形成され、4本のスリット22が形成されている。プラグ側外側導体13は筒状部20の後面の一部から接合片23が延出されている。接合片23は、外方から同軸ケーブル30をカシメて固定するケーブル固定爪24と、同軸ケーブル30の外側導体32をカシメて接合する外側導体接合爪(外側導体接合部)25と、絶縁体14をカシメて固定する絶縁体固定爪26とが形成されている。
本実施例のコネクタプラグ11の製造は、予めプラグ側中止導体12とプラグ側外側導体13とを形成しておく。プラグ側外側導体13は金属板を所定の形状に打ち抜くと同時に筒状部20を形成する。突部21とスリット22もこの時に形成するが、接合片23の3つの爪は開かれた状態である。これがプラグ側外側導体予備材となる。
プラグ側中心導体12は金属板にプレス絞り加工を施して鍔部を備えた金属管を得た後に所定の形状に打ち抜くと同時に延出された接合部の一部を曲折して立設片17を形成して接合部16を形成する。尚、スリット18は金属管を得る前に形成する。この後に同軸ケーブル30の中心導体31を接合部16に置き、立設片17をカシメて固定する。
次に、プラグ側中心導体12を用いてインサート成形により絶縁体を一体に形成する。具体的には、位置固定用の棒部材を差し込み、金属管の前端面を正確に支えることで棒部材における軸方向高さを決め、金型内に絶縁樹脂を射出することにより、プラグ側中心導体12と絶縁体14とを一体インサート成形する。
インサート成形で一体化されたプラグ側中心導体12と絶縁体14との一体成形体をプラグ側外側導予備材の内部に配置してプレスによって、3つの爪をカシメて取付ける取付工程とによってコネクタプラグ11が製造される。
図7はレセプタクルに装着した状態の本発明のコネクタプラグの別の実施例の長手方向の中央断面構成を示す説明図である。図7に示したコネクタプラグ71も図1に示したものと同様に、ピン状のレセプタクル側中心導体2と、その中心導体2の周囲を覆う筒状のレセプタクル側外側導体3と、レセプタクル側中心導体2とレセプタクル側外側導体3とを絶縁・保持する樹脂ケース4とで構成されたレセプタクル1に装着される。
レセプタクル1と接合するコネクタプラグ71も、ピン状のレセプタクル側中心導体2と嵌合するソケット状のプラグ側中心導体(芯線導体)72と、レセプタクル側外側導体3の筒体に外方から嵌合する筒状のプラグ側外側導体73と、プラグ側中心導体72とプラグ側外側導体73とを絶縁する絶縁体74との3部材で構成され、図1よりも高さ方向の厚みがより薄く構成されている。
本実施例では、絶縁体74の構成以外は図1の実施例とほぼ同等の構成である。絶縁体74については、プラグ側中心導体72の金属管の後部側の絶縁体74が形成され、金属管の内径に連通するように形成された貫通孔はない。インピーダンス調整は絶縁体74の後縁周縁に均等間隔に形成する(図示せず)等して調整される。
また、本実施例の絶縁体74は鍔部75の一部から延出された中心導体接合部76には形成されていない。これは、図1に示した製造法とは相違する方法によって得たものであるからである。具体的には、プラグ側中心導体72は金属板にプレス絞り加工を施して鍔部を備えた金属管を得た後に所定の形状に打ち抜くと同時に延出された接合部の一部を曲折して立設片77を形成して接合部76を形成する。
次に、プラグ側中心導体72を用いてインサート成形により絶縁体を一体に形成する。この際、接合部76の立設片77側を金型の外に配する金型を用い、図1と同様に位置固定用の棒部材を差し込み、金属管の前端面を正確に支えることで棒部材における軸方向高さを決め、金型内に絶縁樹脂を射出することにより、プラグ側中心導体72と絶縁体74とを一体インサート成形する。
インサート成形で一体化されたプラグ側中心導体72と絶縁体74との一体成形体に同軸ケーブル30の中心導体31を接合部16に置き、立設片17をカシメて固定する。その後、これをプラグ側外側導予備材の内部に配置してプレスによって、ケーブル固定爪84、外側導体接合爪85、及び接合部爪86の3つの爪をカシメて取付ける取付工程とによってコネクタプラグ71が製造される。尚、接合部爪86は接合部76とは接触しておらず接合部76の周囲を囲った状態としている。
11、71…コネクタプラグ、
12、72…プラグ側中心導体(芯線導体)、
13、73…プラグ側外側導体、
14、74…絶縁体、
15、75…鍔部、
16、76…中心導体接合部、
17、77…立設片、
18 …スリット、
19 …貫通孔、
20 …筒状部、
21 …突部、
22 …スリット、
23、83…接合片、
24、84…ケーブル固定爪、
25、85…外側導体接合爪(外側導体接合部)、
26 …絶縁体固定爪、
86…接合部爪、
30 …同軸ケーブル、
31 …同軸ケーブル中心導体、
32 …同軸ケーブル外部導体、
33 …同軸ケーブル外皮、
34 …同軸ケーブル絶縁体、
12、72…プラグ側中心導体(芯線導体)、
13、73…プラグ側外側導体、
14、74…絶縁体、
15、75…鍔部、
16、76…中心導体接合部、
17、77…立設片、
18 …スリット、
19 …貫通孔、
20 …筒状部、
21 …突部、
22 …スリット、
23、83…接合片、
24、84…ケーブル固定爪、
25、85…外側導体接合爪(外側導体接合部)、
26 …絶縁体固定爪、
86…接合部爪、
30 …同軸ケーブル、
31 …同軸ケーブル中心導体、
32 …同軸ケーブル外部導体、
33 …同軸ケーブル外皮、
34 …同軸ケーブル絶縁体、
Claims (4)
- ピン状のレセプタクル側芯線導体と、その芯線導体の周囲を覆う筒状のレセプタクル側外側導体と、レセプタクル側芯線導体とレセプタクル側外側導体とを絶縁・保持する樹脂ケースとを備えたレセプタクルに対し、前記芯線導体及び外側導体の各々との導通を形成するために前記レセプタクルに着脱可能に接続されるコネクタプラグであって、
前記ピン状のレセプタクル側芯線導体と嵌合するソケット状のプラグ側芯線導体と、筒状のレセプタクル側外側導体と嵌合する筒状のプラグ側外側導体と、プラグ側芯線導体とプラグ側外側導体とを絶縁する絶縁体とを備えたものにおいて、
前記ソケット状のプラグ側芯線導体が、後端部に鍔部を備えた金属管からなり、
鍔部を備えた後端部が、前記絶縁体となる絶縁樹脂内に埋設されていることを特徴とするコネクタプラグ。 - 前記プラグ側芯線導体が絞り加工によって後端部に鍔部を形成されたものであることを特徴とする請求項1に記載のコネクタプラグ。
- 前記プラグ側芯線導体の前記鍔部の一部から外部ケーブルの芯線導体と接合する芯線導体接合部が延出されていることを特徴とする請求項2に記載のコネクタプラグ。
- 前記絶縁体がインサート成形によって前記プラグ側芯線導体と一体に成形されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のコネクタプラグ。
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