JP2009099349A - フレキシブルフラットケーブル及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成でシールド性に優れ、かつ、絶縁導体及び接地導体をラミネートする絶縁テープの貼り付け強度の向上を図ったフレキシブルフラットケーブルを提供すること。
【解決手段】長尺状の第一平角導体2の横断面方向からみた周囲に絶縁層3が配されてなる絶縁導体4、長尺状の第二平角導体5からなる接地用導体6、及び樹脂テープ9と、金属テープ8と、導電性接着剤7とを順に重ねて配した絶縁テープ10、を備え、絶縁導体4と接地用導体6とが、その幅方向に所定間隔で並べて配置され、導電性接着剤7を内側とした絶縁テープ10により、その厚み方向から挟まれラミネートされており、第一平角導体2及び第二平角導体5の長手方向端部は、所定の長さが前記絶縁テープの外部に露呈している。
【選択図】図1

Description

本発明は、シールド付きのフレキシブルフラットケーブルに係り、より詳しくは、外部シールドのラミネートが不要であり、密着性に優れたフレキシブルフラットケーブルと、製造工程の簡略化を図ることが可能な製造方法に関する。
フレキシブルフラットケーブル(FFC)において、配線材からの電波障害を防ぐために、配線材の外表面を導体で覆い、電磁シールド層を設けている。このシールド層の設置をどのようにするかということは重要な技術課題である。
図3及び図4は、従来のフレキシブルフラットケーブルの一例を模式的に示す図である(特許文献1参照)。 図4(a)、図5(a)は斜視図、図4(b)は、図4(a)におけるM−M断面図、図5(b)は図5(a)におけるN−N断面図である。
図4に示すフレキシブルフラットケーブルは、2枚の絶縁フィルム101a及び101b間に、複数本の平角導体102を等間隔に並べて配している。平角導体102の端部は所定の長さが露呈した露呈部103を有し、露呈部103の片面側(図4では、下方の面)には、比較的剛直性を有するプラスチック製の補強用フィルム105が配されている。
図5に示すフレキシブルフラットケーブルは、2枚の絶縁フィルム201a及び201b間に、1本の平角導体からなる信号平角導体202と、2本の平角導体204a及び204bが重ねあわされた複層接地導体204とを複数本、等間隔に並べて配置し、各導体の両端部を一定の長さに渡って露出すると共に、この両端部又は片端部の片面側に補強用フィルム205を装着している。また、補強用フィルム205を接着していない接地平角導体204aを、折り返し用接地導体として絶縁フィルム201の両端部から該絶縁フィルム201に折り返すとともに、金属箔ラミネートフィルムの金属箔外面212aに接着剤を塗布してなる電磁シールドフィルム212を、金属箔面を内側にして該金属箔面212aと折り返し用接地導体204aとが電気的に接続するように配している。
しかしながら、図4に示すフレキシブルフラットケーブルは、シールド層を備えていないため、電子機器の回路に侵入する電磁波によって、障害が生じてしまう虞があった。
また、図5に示すようなフレキシブルフラットケーブルは、接地導体204上に平角導体2本204aを沿わせて折り返す際に、該平角導体の2本204aをずれが無く沿わせて製作することが困難であった。また、フレキシブルフラットケーブル作製後に電磁シールドフィルム209をラミネートする工程が必要となるため、工程が複雑になり工数が余計にかかっていた。
上記課題を解決するため、本発明者が先に提案したフレキシブルフラットケーブルは、図6に示す通りである。このフレキシブルフラットケーブル301は、長尺状の第一平角導体302の横断面方向からみた周囲に絶縁層303と接着層304とが順に重ねて配されてなる絶縁導体305、長尺状の第二平角導体306からなる接地用導体307、及び樹脂テープ308と、金属テープ309とを貼り合わせてなる絶縁テープ310、を備え、絶縁導体305と接地用導体307とが、その幅方向に所定間隔で並べて配置され、金属テープ309を内側とした絶縁テープ310により、その厚み方向から挟まれラミネートされており、第一平角導体302及び第二平角導体306の長手方向端部は、所定の長さが前記絶縁テープの外部に露呈している。このような構成のフレキシブルフラットケーブル301は、導体(接地導体307及び絶縁導体305)をラミネートする絶縁テープ310がシールド性を有するため、簡便な構造でシールド性を有するフレキシブルフラットケーブルを得ることが可能となる。
しかしながら、絶縁導体305の外周部にしか接着剤304が塗布された領域が存在しないため、フレキシブルフラットケーブル301の密着性がやや劣る虞があった。
特開平5−242736号公報
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、簡単な構成でシールド性に優れ、かつ、導体をラミネートする絶縁テープの貼り付け強度にも優れたフレキシブルフラットケーブルを提供することを第一の目的とする。
また、本発明は、工程を簡略化して作業性を向上させるとともに、工数やコストを削減し、シールド性及び密着性の向上を図ったフレキシブルフラットケーブルの製造方法を提供することを第二の目的とする。
本発明の請求項1に記載のフレキシブルフラットケーブルは、長尺状の第一平角導体の横断面方向からみた周囲に絶縁層が配されてなる絶縁導体、長尺状の第二平角導体からなる接地用導体、及び樹脂テープと、金属テープと、導電性接着剤とを順に重ねて配した絶縁テープ、を備え、前記絶縁導体と前記接地用導体とが、その幅方向に所定間隔で並べて配置され、前記導電性接着剤を内側とした前記絶縁テープにより、その厚み方向から挟まれラミネートされており、前記第一平角導体及び前記第二平角導体の長手方向端部は、所定の長さが前記絶縁テープの外部に露呈していることを特徴とする。
本発明の請求項2に記載のフレキシブルフラットケーブルの製造方法は、長尺状の第一平角導体の横断面方向からみた周囲に絶縁層を形成して絶縁導体とする工程、樹脂テープと金属テープと導電性接着剤とを順に重ねて絶縁テープを形成する工程、前記絶縁導体と長尺状の第二平角導体からなる接地導体とを、その幅方向に所定間隔で並べて配置し、前記絶縁導体及び前記接地用導体の長手方向端部の所定の長さを残して、前記導電性接着剤を内側とした前記絶縁テープにより、その厚み方向から挟んでラミネートする工程、及び、前記絶縁導体の長手方向端部において、前記絶縁テープで挟まれていない部分の絶縁層を除去して前記第一平角導体を露呈させる工程、を少なくとも備えることを特徴とする。
本発明のフレキシブルフラットケーブルは、長尺状の第一平角導体の横断面方向からみた周囲に絶縁層が配されてなる絶縁導体、長尺状の第二平角導体からなる接地用導体、及び樹脂テープと、金属テープと、導電性接着剤とを順に重ねて配した絶縁テープ、を備え、前記絶縁導体と前記接地用導体とが、その幅方向に所定間隔で並べて配置され、前記導電性接着剤を内側とした前記絶縁テープにより、その厚み方向から挟まれラミネートされており、前記第一平角導体及び前記第二平角導体の長手方向端部は、所定の長さが前記絶縁テープの外部に露呈している。
かかる構成によれば、導体(接地導体及び絶縁導体)は絶縁テープ間の導電性接着剤中に配していることから、絶縁テープと導電性接着剤、及び導体と導電性接着剤の接着面積が大きくなり絶縁テープの貼り付け強度が向上する。また、該電導性接着剤は可撓性を有しているので、ケーブルに湾曲等が生じた場合、導電性接着剤も同様に湾曲し、導電性接着材と絶縁テープ(金属テープ)、及び絶縁テープと導電性接着剤とが湾曲等により剥離することが抑制できる。更に、導体の凹凸部や導体間の離間部に該導電性接着剤が容易に入り込み、導体と絶縁テープとを確実に接着することが可能となる。ゆえに、ケーブルの屈曲等の変形に対して剥離が生じ難く、長期間安定したフレキシブルフラットケーブルを得ることが可能となる。
また、導体のサイズや形状、ピッチが異なっていても、導電性接着剤が該導体の凹凸部や導体間の離間部に容易に入り込みその表面を平坦とすることから、そのような導体を備えた場合においても優れた密着性を有し、設計自由度の高いフレキシブルフラットケーブルを得ることが可能となる。
また、接着剤が導電性を有することから、樹脂テープに接着した金属テープと該導電性接着剤が接地導体と導通することでシールド層の役割を果たす。従って、簡単な構成でシールド性に優れたフレキシブルフラットケーブルを得ることが可能となる。
本発明のフレキシブルフラットケーブルの製造方法は、長尺状の第一平角導体の横断面方向からみた周囲に絶縁層を形成して絶縁導体とする工程、樹脂テープと金属テープと導電性接着剤とを順に重ねて絶縁テープを形成する工程、前記絶縁導体と長尺状の第二平角導体からなる接地導体とを、その幅方向に所定間隔で並べて配置し、前記絶縁導体及び前記接地用導体の長手方向端部の所定の長さを残して、前記導電性接着剤を内側とした前記絶縁テープにより、その厚み方向から挟んでラミネートする工程、及び、前記絶縁導体の長手方向端部において、前記絶縁テープで挟まれていない部分の絶縁層を除去して前記第一平角導体を露呈させる工程、を少なくとも備えている。
かかる構成によれば、絶縁テープの一面全面に導電性接着剤を塗布して導体をラミネートすることから、絶縁テープの貼り付け強度の向上が図れ、密着性に優れたフレキシブルフラットケーブルを得ることが可能となる。
また、絶縁導体と接地導体とを、シールド層の機能を備えた絶縁テープにより挟んでラミネートする。従って、ケーブルの作製と外部シールドと接地導体との接続が一工程で可能であり、導体の位置合わせや接地用導体と外部シールドとの導通を得るための後加工(絶縁層の切開や、導体の折り返し等)が不要となる。
これにより、本発明では、工程を簡略化して作業性を向上させるとともに、工数やコストを削減しつつ、シールド性及び密着性に優れたフレキシブルフラットケーブルを製造することが可能となる。
以下、本発明を、図面を参照して詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
図1は、本発明のフレキシブルフラットケーブル(FFC)1の第1実施形態を模式的に示した図であり、図1(a)は上面図、図(b)は横断面図である。長尺状の第一平角導体2の横断面方向からみた周囲に絶縁層3が配されてなる絶縁導体4、長尺状の第二平角導体5からなる接地用導体6、及び樹脂テープ9と、金属テープ8と、導電性接着剤7とを順に重ねて配した絶縁テープ10、を備え、絶縁導体4と接地用導体6とが、その幅方向に所定間隔で並べて配置され、導電性接着剤7を内側とした絶縁テープ10により、その厚み方向から挟まれラミネートされており、第一平角導体2及び第二平角導体5の長手方向端部は、所定の長さが絶縁テープ10の外部に露呈している。
以下、それぞれについて説明する。
絶縁導体4は、第一平角導体2の長手方向における横断面方向から見た周囲に絶縁層3を配してなるものである。
絶縁層3の材料としては、絶縁性を具備するものであれば特に限定されるものではないが、例えば、エナメル、UV樹脂、ポリエチレン樹脂等の絶縁性を有する樹脂が挙げられる。
接地用導体6は、第二平角導体5に絶縁層3の加工を施さない裸の平角導体である。
第一平角導体2及び第二平角導体5をなす平角導体としては、例えば、軟銅線などからなる厚さ0.035mm、幅0.3mm程度のものが挙げられる。また、そのサイズや芯数、ピッチ等は、特に限定されるものではなく、適用する電子部品等を考慮して適宜調整して用いることが可能である。
絶縁テープ10は、金属テープ8の一面8aと樹脂テープ9の一面9aとが接合してなるものであり、金属テープ8の他面8b側には導電性接着剤7が積層されている。
導電性接着剤7の材料としては、特に限定されるものではないが、例えば、ホットメルト、接着剤、溶剤等の接着効果を有する材料に、銅フィラー等の導電性材料を混合したものが挙げられ、その厚みは15〜100μmである。
導電性を有する接着剤を用いることで、接地用導体が該導電性接着剤を介して金属テープと導通がとれるようになる。従来では接地用導体の外周囲全面に接着剤を塗布することができなかったが、本発明では導電性の接着剤を用いているため、接地用導体6の外周面全面に塗布することが可能となり、フレキシブルフラットケーブル1の密着性の向上を図ることができる。
金属テープ8の材料としては、特に限定されるものではないが、例えば銅やアルミニウム等の遮蔽効果を有する金属材料が挙げられる。
樹脂テープ9の材料としては、特に限定されるものではないが、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート等の飽和ポリエステル、ポリイミド、ポリフェニレンスルフィド、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド等のプラスチックからなる厚み10〜200μmのフィルムが挙げられる。そのうち、電気的特性、機械的特性、コスト等の点から、ポリエチレンテレフタレートが好ましい。
本発明のフレキシブルフラットケーブル1は、長尺状の絶縁導体4と、長尺状の接地導体6とが、その幅方向に所定間隔で並べて配置され、絶縁テープ10により、その厚み方向から挟まれラミネートされており、第一平角導体2及び第二平角導体5の長手方向端部は所定の長さが絶縁テープ10の外部に露呈した構成を有している。これにより、フレキシブルフラットケーブル1は、簡単な構成でシールド性に優れたものとなる。
また、導電性接着剤7が絶縁導体4及び接地導体6を覆うように配し、絶縁導体4と接地導体6をラミネートする絶縁テープ10の面全体に塗布されているため、向かい合う絶縁テープ10と導体(絶縁導体4及び接地導体6)とがより強固に接着され、貼り付け強度の向上が図れる。従って、フレキシブルフラットケーブル1の密着性が向上し、ケーブルの屈曲等の変形に対して剥離等が生じ難く、より長期にわたって安定して使用可能なフレキシブルフラットケーブル1を得ることが可能となる。
また、導体(第一平角導体2及び/又は第二平角導体5)のサイズや形状、ピッチが異なっていても、導電性接着剤7が該導体の凹凸部や導体間の離間部に容易に入り込みその表面を平坦とすることから、そのような導体を備えた場合においても優れた密着性を有し、設計自由度の高いフレキシブルフラットケーブル1を得ることが可能となる。
図2は、本発明のフレキシブルフラットケーブル1の製造方法を模式的に示した工程図である。
本発明のフレキシブルフラットケーブルの製造方法は、長尺状の第一平角導体2の横断面方向からみた周囲に絶縁層3を形成して絶縁導体4とする工程、金属テープ8と樹脂テープ9を貼り合わせて絶縁テープ10をする工程、絶縁テープ10の金属テープ8側に導電性接着剤7を塗布する工程、絶縁導体4と長尺状の第二平角導体5からなる接地導体6とを、その幅方向に所定間隔で並べて配置し、絶縁導体4及び接地用導体6の長手方向端部の所定の長さを残して、絶縁テープ10の導電性接着剤7が形成された側を内側とした絶縁テープ10により、その厚み方向から挟んでラミネートする工程、及び、絶縁導体4の長手方向端部において、絶縁テープ4で挟まれていない部分の絶縁層3を除去して第一平角導体2を露呈させる工程、を少なくとも備えることを特徴とする。
以下、各工程について説明する。
まず、図2(a)に示すように、長尺状の第一平角導体2の横断面方向から見た周囲に絶縁層3を形成して絶縁導体4を形成する。
この、絶縁層3の形成方法としては、特に限定されるものではないが、押し出し被覆による塗布方法が、効率が良いため望ましい。
また、図2(b)に示すように、樹脂テープ9の一面9aと金属テープ8の一面8aとを貼り合せて絶縁テープ10とする。樹脂テープ9と金属テープ8は、例えば加熱・圧着することで貼り合わせる事ができる。
次に、図2(c)に示すように、金属テープ8の他面8bに、導電性接着剤7を例えばスピンコート法等により塗布する。
次に、図2(d)に示すように、絶縁導体4と、長尺状の第二平角導体5からなる接地用導体6とをその幅方向に所定間隔で並べて配置し、絶縁導体4及び接地用導体6の長手方向端部の所定の長さを残して、導電性接着剤7を塗布した金属テープ8を内側とした絶縁テープ10により、その厚み方向から挟んでラミネートする。
なお、接地用導体6としては、加工を施さない裸の平角導体(第二平角導体5)を用意して用いる。
次に、図2(e)、(f)に示すように、絶縁導体4の長手方向端部において、絶縁テープ10で挟まれていない部分の絶縁層3を除去し、第一平角導体2を露呈させる。
なお、図2(e)、(f)は、図1(a)において点線αで囲んだ部分を示す拡大斜視図である。
絶縁層3の除去は、例えば手作業等により行うことができる。
これにより、図1に示すようなフレキシブルフラットケーブル1が作製される。
本発明のフレキシブルフラットケーブル1の製造方法は、絶縁テープ10の一面8b全面に導電性接着剤7を塗布して導体(絶縁導体4及び接地導体6)をラミネートすることから、絶縁テープ10の貼り付け強度の向上が図れ、密着性に優れたフレキシブルフラットケーブル1を得ることが可能となる。特に、導電性接着剤7が導体(絶縁導体4及び接地導体6)の凹凸部に容易に入り込んで接着することから、該導体のサイズや形状、ピッチ等が異なっていても、密着性を損なうことなく、フレキシブルフラットケーブル1を作製することが可能となる。
また、絶縁導体4と接地導体6とを、シールド層の機能を備えた絶縁テープ10により挟んでラミネートする。従って、フレキシブルフラットケーブルの作製と外部シールドのラミネートが一工程で可能であり、従来、必要とされた工程である導体の位置合わせや接地用導体と外部シールドとの導通を得るための後加工(絶縁層の切開や、導体の折り返し等)が不要となる。
これにより、本発明では、工程を簡略化して作業性を向上させるとともに、工数やコストを削減しつつ、シールド性及び密着性に優れたフレキシブルフラットケーブル1を製造することが可能となる。
図3は、本発明のフレキシブルフラットケーブルの第2実施形態を模式的に示した図である。図3(a)は斜視図、図3(b)は図3(a)におけるL−L断面図である。長尺状の第一平角導体22の横断面方向からみた周囲に絶縁層23が配されてなる絶縁導体224、長尺状の第二平角導体25からなる接地用導体26、及び樹脂テープ29と、金属テープ28と、導電性接着剤27とを順に重ねて配した絶縁テープ30、を備え、絶縁導体24と接地用導体26とが、その幅方向に所定間隔で並べて配置され、導電性接着剤27を内側とした絶縁テープ30により、その厚み方向から挟まれラミネートされており、第一平角導体22及び第二平角導体25の長手方向端部は、所定の長さが絶縁テープ30の外部に露呈している。また、樹脂テープ29の他面29b側には、絶縁導体24及び接地用導体26を補強する補強板35が配されている。
絶縁導体24、接地用導体26、絶縁テープ30、導電性接着剤27に関しては、第1実施形態と同様である。
補強板35は、樹脂テープ29の他面29bに配され、絶縁導体24及び接地用導体26を補強するものである。補強板35は、比較的剛直性のあるプラスチックからなり、例えばポリエステル等が挙げられる。補強板35を備えることで、フレキシブルフラットケーブル21を端子等に接続した際に接続部を安定させ、導通不良を抑制することができる。また、補強板35がフレキシブルフラットケーブル21のガイドとなり挿抜を容易に行うことが可能となる。
本発明の第2実施形態に係るフレキシブルフラットケーブルの製造方法は、第1実施形態と同様に行うことができる。第1実施形態と同様に絶縁導体24及び接地用導体26を絶縁テープでラミネートした後、補強板35を樹脂テープ29の他面29bに接着すれば、第2実施形態のフレキシブルフラットケーブルを得ることができる。
本発明のフレキシブルフラットケーブルを実験例1として、その構造の簡便さ、シールド性、及び密着性について評価を行った。
また、図4(a)に示すフレキシブルフラットケーブルを実験例2として、図5(a)に示すフレキシブルフラットケーブルを実験例3として、図6に示す、本発明者が先に提案した発明であるフレキシブルフラットケーブルを実験例4として、その構造の簡便さ、シールド性、及び密着性について実験例1と同様に評価を行った。その結果を表1に示す。
なお、構造の簡便さに関しては、フレキシブルフラットケーブルの製造に当たって、1工程でシールド層もラミネートできる場合を○、2工程以上必要である場合を×として示した。
シールド性に関しては、近磁界プローブ法により検討し、十分なシールド性を有する場合は○、シールド性が弱い場合を△、シールド性を有さない場合を×として示した。
密着性に関しては、剥離強度試験を実施し、十分な密着性を有する場合を○、やや弱いが、十分な密着性を有する場合を△、密着性が弱い場合を×として示した。
Figure 2009099349
表1の結果より、図4に示す実験例2のフレキシブルフラットケーブルにおいては、構造は簡便であり、十分な密着性を有することが観察されたが、シールド層を有さないため、シールド性は観察されなかった。
図5に示す実験例3のフレキシブルフラットケーブルにおいては、十分な密着性が観察されたが、接地用導体とシールド層との電気的接続が接触によりなされるため、そのシールド性は接続信頼性にやや欠けることが観察された。また、導体をラミネートしたテープの外周部にシールドテープを配する必要があり、その構造の複雑化が観察された。
図6に示す実験例3のフレキシブルフラットケーブルにおいては、ラミネートテープ(絶縁テープ)がシールド層の機能を有するため、導体をラミネートテープで挟み込む際に、同時にシールド層も形成することができる。従って、簡便な構造で、かつ接地導体の外周部全面にシールド層が配することから、十分なシールド性を有することが観察された。しかしながら、接着剤は絶縁導体の周囲にのみ配されているため、やや密着性の低下が観察された。
一方、本発明のフレキシブルフラットケーブルである実験例1においては、実験例4と同様にラミネートテープ(絶縁テープ)がシールド層の機能を有するため、導電性接着剤を用いて導体をラミネートテープで挟み込む際に、同時にシールド層を形成することができる。従って、簡便な構造で、かつ接地導体の外周部全面にシールド層が配することから、十分なシールド性を有することが観察された。また、接着剤(導電性接着剤)は絶縁テープの接着する全面に塗布されているため、ラミネートテープの貼り付け強度が増加し、十分な密着性が観察された。
以上より、本発明は、構造が簡便で、シールド性及び密着性に優れたフレキシブルフラットケーブルであることが確認された。
本発明は、フレキシブルフラットケーブルについて広く適用可能である。
本発明の第1実施形態に係るフレキシブルフラットケーブルの一例を示す模式図である。 本発明の第1実施形態に係るフレキシブルフラットケーブルの製造工程を模式的に示す断面工程図である。 本発明の第2実施形態に係るフレキシブルフラットケーブルの一例を示す模式図である。 従来のフレキシブルフラットケーブルの一例を示す模式図である。 従来のフレキシブルフラットケーブルの他の一例を示す模式図である。 従来のフレキシブルフラットケーブルの他の一例を示す模式図である。
符号の説明
1、21 フレキシブルフラットケーブル、2,22 第一平角導体、3,23 絶縁層、4,24 絶縁導体、5,25 第二平角導体、6,26 接地用導体、7,27 導電性接着剤、8,28 金属テープ、9,29 樹脂テープ、10,30 絶縁テープ、35 補強板、101(101a,101b) 絶縁フィルム、102 平角導体、105 補強用フィルム、201(201a,201b) 絶縁フィルム、202 信号平角導体、204(204a,204b) 接地導体、212 電磁シールドフィルム。

Claims (2)

  1. 長尺状の第一平角導体の横断面方向からみた周囲に絶縁層が配されてなる絶縁導体、長尺状の第二平角導体からなる接地用導体、及び樹脂テープと、金属テープと、導電性接着剤とを順に重ねて配した絶縁テープ、を備え、
    前記絶縁導体と前記接地用導体とが、その幅方向に所定間隔で並べて配置され、前記導電性接着剤を内側とした前記絶縁テープにより、その厚み方向から挟まれラミネートされており、前記第一平角導体及び前記第二平角導体の長手方向端部は、所定の長さが前記絶縁テープの外部に露呈していることを特徴とするフレキシブルフラットケーブル。
  2. 長尺状の第一平角導体の横断面方向からみた周囲に絶縁層を形成して絶縁導体とする工程、
    樹脂テープと金属テープと導電性接着剤とを順に重ねて絶縁テープを形成する工程、
    前記絶縁導体と長尺状の第二平角導体からなる接地導体とを、その幅方向に所定間隔で並べて配置し、前記絶縁導体及び前記接地用導体の長手方向端部の所定の長さを残して、前記導電性接着剤を内側とした前記絶縁テープにより、その厚み方向から挟んでラミネートする工程、及び、
    前記絶縁導体の長手方向端部において、前記絶縁テープで挟まれていない部分の絶縁層を除去して前記第一平角導体を露呈させる工程、を少なくとも備えることを特徴とするフレキシブルフラットケーブルの製造方法。
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