JP2000021248A - フラットケーブルおよびその製造方法 - Google Patents

フラットケーブルおよびその製造方法

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JP2000021248A JP10184369A JP18436998A JP2000021248A JP 2000021248 A JP2000021248 A JP 2000021248A JP 10184369 A JP10184369 A JP 10184369A JP 18436998 A JP18436998 A JP 18436998A JP 2000021248 A JP2000021248 A JP 2000021248A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ケーブルの曲げやねじれによるシールドの剥
離を防止し、これによりシールド性能を適切に保つよう
にする。 【解決手段】 複数の通信線12とドレン線18とに対
してシールド20および外部シース24を一体に形成し
てフラットケーブル10を構成した。シールド20は、
導電性を有する表裏一対の金属箔22a,22bを各通
信線12等を挾んで互いに貼着することにより形成し、
このシールド20の各金属箔22a,22bの重合部分
に係合部26を形成した。係合部26は、シールド20
に貫通孔を形成し、この貫通孔の周縁部分をシールド2
0の裏面側に折り返すことにより各金属箔22a,22
bを相互に係合させるとともに、この貫通孔に外部シー
ス24を貫通形成して各金属箔22a,22bを相互に
リベット締結することにより形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フラットケーブル
において、特に、複数のコア線を一体に覆うようにシー
ルドが形成されたフラットケーブルおよびその製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記のようなフラットケーブルとして、
例えば、図9に示すように、導体54を絶縁体56で被
覆した複数の通信線52とドレン線58とを互いに平行
に、かつ平面的に並べ、これら各線52,58を覆うよ
うにシールド60および外部シース64を形成して各線
52,58を一体化した構成のフラットケーブル50は
一般に知られている。
【0003】このようなフラットケーブル50におい
て、上記シールド60は、通常同図に示すように各線5
2,58を挾んで表裏一対の金属箔62a,62bを互
いに接着剤で貼り合わせることにより形成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
なフラットケーブル50では、使用中にケーブル50に
曲げやねじれが生じると、隣合う線同士の間の金属箔6
2a,62bの重合部分に剥離が生じ易く、このような
金属箔62a,62bの剥離に起因してシールド性能を
低下させるという問題が生じている。
【0005】また、一定に保たれていた導体54とシー
ルド60で形成される静電容量が上記のような金属箔6
2a,62bの剥離に起因して変動し、これによって導
体54とシールド60で形成される伝送路の長手方向に
おけるインピータンスの均一性が損なわれて、先に送信
された信号がその後に送信される信号にノイズとなって
影響を与えるという、いわゆる反射現象を生じさせる原
因になるという問題が生じている。
【0006】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたものであり、フラットケーブルの曲げやねじれによ
るシールドの剥離を防止し、これによりシールド性能を
適切に保つことができるフラットケーブルを提供するこ
とを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、複数のコア線をシールドおよび外部シー
スで覆ったフラットケーブルにおいて、導電性を有する
表裏一対の金属箔が各コア線を挾んで互いに重ね合わさ
れることにより上記シールドが形成されるとともに、こ
のシールドの金属箔の重合部分に金属箔同士が相互に鋲
着されてなる結合部が設けられ、この結合部は、上記金
属箔の重合部分に形成された貫通孔に上記外部シースを
貫通させることにより形成されているものである(請求
項1)。
【0008】このフラットケーブルによれば、金属箔の
重合部分において、金属箔同士が外部シースにより締結
されている、すなわち、貫通孔を貫通する外部シースに
よって表裏両側の外部シース同士が互いに連結され、こ
れにより上記重合部分が両側から外部シースによって拘
束されているため、金属箔同士を単に接着剤で貼り合わ
せただけの従来のシールド構造に比べると金属箔同士の
結合力が大きい。そのため、従来のこの種のフラットケ
ーブルに比べると、ケーブルに曲げやねじれが生じた場
合でも剥離が生じにくい。
【0009】このような構成においては、一方側の金属
箔を他方側の金属箔で挾持するように、上記貫通孔の縁
部を折り返すように形成するのが好ましい(請求項
2)。このようにすれば、金属箔同士が係合した状態で
結合させられるため、金属箔同士の結合力がより大きく
なる。
【0010】また、本発明は、複数のコア線をシールド
および外部シースで覆ったフラットケーブルにおいて、
導電性を有する表裏一対の金属箔が各コア線を挾んで互
いに重ね合わされることにより上記シールドが形成され
るとともに、上記シールドの金属箔の重合部分に各金属
箔が溶着されてなる結合部が設けられているものである
(請求項3)。
【0011】このフラットケーブルによれば、各金属箔
が互いに溶着されることにより結合させられているの
で、請求項1記載のケーブル同様、従来のシールド構造
に比べると金属箔同士の結合力が大きい。そのため、従
来のこの種のフラットケーブルに比べると、ケーブルに
曲げやねじれが生じた場合でも、金属箔の重合部分で剥
離が生じにくい。
【0012】なお、上記のフラットケーブルの構成にお
いては、シールドを構成する各金属箔を互いに貼着する
のが好ましい(請求項4)。このようにすれば、金属箔
同士の結合力がさらに大きくなり、ケーブルの曲げやね
じれによる金属箔の剥離をより効果的に防止することが
できる。
【0013】また、上記のフラットケーブルの構成にお
いては、上記結合部をケーブルの長手方向に複数箇所設
けるのが好ましく、この場合、各結合部分ケーブルの長
手方向に直線的に設けてもよく(請求項5)、また蛇行
するように設けてもよい(請求項6)。特に、蛇行する
ように結合部を設ければ、大きなピッチを確保しながら
多くの結合部を設けることができる。
【0014】さらに、本発明は、複数のコア線をシール
ドおよび外部シースで覆ったフラットケーブルの製造方
法であって、各コア線を挾んで導電性を有する表裏一対
の金属箔を互いに重ね合わせてシールドを形成し、この
シールドの各金属箔の重合部分に貫通孔を形成した後に
外部シースを成形するようにしたものである(請求項
7)。
【0015】このような方法によれば、外部シースの形
成の際に貫通穴を外部シースが貫通することとなり、請
求項1に記載したフラットケーブルを簡単に製造するこ
とができる。また、この方法において、各金属箔の重合
部分に、一方側の金属箔側から他方側の金属箔側に向か
って上記貫通孔を形成した後、この貫通孔の周囲に形成
されたバリを該貫通孔に対して拡張変形させるようにす
れば(請求項8)、請求項2に記載したフラットケーブ
ルを簡単に製造することができる。
【0016】なお、請求項1,3,7の記載において
「金属箔」とは、純粋な金属箔に限らず、金属箔に補強
用等、各種のコーティングを施したものも含む意味であ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を用いて説明する。図1は、本発明に係るフラットケー
ブルを示す斜視断面図である。この図に示すフラットケ
ーブル10は、導体14を絶縁体16で被覆した複数の
通信線12とドレン線18とを備えており、これら各線
12,18(コア線)が互いに平行、かつフラットに配
されてその周囲に一体にシールド20および外部シース
24が形成された構成となっている。
【0018】上記シールド20は、導電性を有する表裏
一対の金属箔22a,22bを同図に示すように各線1
2,18を挾んで互いに接着剤で貼り合わせることによ
り形成されている。なお、金属箔22a,22bとして
は、銅箔等の純粋な金属箔、あるいはこれら金属箔に樹
脂等の補強層を形成したものが用いられる。
【0019】上記シールド20において、各線12,1
8の間の部分、つまり各金属箔22a,22bの重合部
分には、ケーブル10の長手方向に複数の係合部26
(結合部)が直線的に一定の間隔で形成されている。
【0020】この係合部26は、シールド20に円形の
貫通孔28を形成し、図2に示すように、この貫通孔2
8の周縁部分をシールド20の裏面側(同図では下面
側)に折り返す、より詳しくは、裏面側の金属箔22b
を表面側の金属箔22aによって挾持するように折り返
すとともに、図3に示すように、この貫通孔28に上記
外部シース24を貫通形成した構造となっている。つま
り、係合部26においては、上記貫通孔28の周縁部分
の折り返しによって金属箔22a,22bが相互に係合
させられ、さらに、金属箔22a,22bが相互に外部
シース24によりリベット締結(鋲着)されている。
【0021】なお、各係合部26は、それぞれ隣合う線
12,18等の中央に形成されており、また、隣合う各
金属箔22a,22bの重合部分の係合部26は、図1
に示すように、互いに所定のピッチPだけフラットケー
ブル10の長手方向にオフセットされている。
【0022】上記のようなフラットケーブル10によれ
ば、上述のようにシールド20を構成する各金属箔22
a,22bの重合部分に、金属箔22a,22bを相互
に係合させてこれらを外部シース24によりリベット締
結した係合部26を設けているため、単に金属箔同士を
接着剤で貼り合わせただけの従来のシールド構造と比較
すると、金属箔22a,22b同士の結合力が極めて大
きい。そのため、使用中、フラットケーブル10に曲げ
やねじれが生じた場合でも、金属箔同士が容易に剥離す
ることがなく、金属箔の剥離に起因したシールド性能の
低下を有効に防止することができる。
【0023】次に、上記フラットケーブル10の製造方
法について図4及び図5を用いて説明する。
【0024】図4は、上記フラットケーブル10の製造
工程を概略的に示している。この図に示すようにフラッ
トケーブル10の製造工程は、基本的には、シールド成
形工程30、穿設工程34および外部シース成形工程3
6の3つの工程からなる。
【0025】シールド成形工程30では、各線12,1
8を巻回した図外のリール部材から各線12,18を引
き出しつつ、これら各線12,18を挾み込むように一
対の金属箔22a,22bを互いに接着剤で貼り合わせ
る。この作業は、一対の圧ローラ32a,32bの間に
各線12,18及び金属箔22a,22bを通して一体
に圧することにより行う。これによりシールド20を形
成して各線12,18を一体化したフラットな通信線1
2等の集合体(以下、単に集合体とよぶ)を形成する。
【0026】穿設工程34では、シールド20における
金属箔22a,22bの重合部分に上記貫通孔28を形
成する。この作業は、周面上に一定の間隔で突起40を
備えた雄型ローラ38aと、周面上に上記突起40に対
応する凹部42を備えた雌型ローラ38bとの間に上記
集合体を通し、図5に示すように、雄型ローラ38aの
突起40を金属箔22a,22bの重合部分に貫通させ
ることにより行う。これによりシールド20における各
金属箔22a,22bの重合部分に、該集合体の長手方
向に一定のピッチで貫通孔28が形成される。この際、
貫通孔28の周縁部には、穿孔により、シールド20の
表面側から裏面側(図5では上方から下方)に向かって
バリが形成される。
【0027】穿設工程34を経た集合体は、図4のバリ
押え工程39の2つのローラ39a、39bの間を通過
させることにより、図6のようにバリによるシールド2
0が厚くなっている部分が強制的に押圧されてバリが圧
壊される。このときのバリの変形により貫通孔28の周
囲に形成されたバリの一部が外側に曲げられてシールド
20に係合部26が形成される。
【0028】外部シース成形工程36では、上記集合体
を押出し機37に通しながら、その周囲に上記外部シー
ス24を形成する。
【0029】具体的に説明すると、押出し機37内に形
成されたキャビティ(外部シース形成のための金型通
路)内に上記集合体を通すとともに、該キャビティ内に
例えば熱可塑性樹脂等からなるシース材料を供給し、こ
うして上記集合体の周囲にシース材料を付着させながら
引き出すことにより上記集合体の周囲に外部シース24
を形成する。この際、キャビティ内にシース材料が供給
されると、上記貫通孔28をシース材料が貫通し、これ
によりシールド20がリベット締結される。
【0030】こうして上記集合体に外部シース24が形
成されることによりフラットケーブル10が完成する。
【0031】以上のようなフラットケーブル10の製造
方法によれば、シールド20に貫通孔28を形成しつ
つ、該貫通孔28の形成に伴い形成されるバリを拡張変
形させることによって上記係合部26を形成するため、
係合部26を簡単に形成することができる。特に、シー
ルド成形工程30、穿設工程34、バリ押え工程39及
び外部シース成形工程36の一連の工程を経ることによ
り一気にフラットケーブルを製造するため、効率良くフ
ラットケーブルを製造することができる。
【0032】なお、以上説明したフラットケーブル10
やその製造方法は、本発明に係るフラットケーブルおよ
びその製造方法の一例であって、フラットケーブルの具
体的な構成や、具体的な製造方法は本発明の要旨を逸脱
しない範囲で適宜変更可能である。
【0033】例えば、上記フラットケーブル10では、
シールド20において金属箔22a,22bの重合部分
に円形の貫通孔28を形成し、この際に形成されるバリ
を拡張変形させることにより係合部26を形成するよう
にしているが、例えば、貫通孔28として楕円形や四角
形の孔を形成するようにしても構わない。また、例え
ば、図7(a)に示すように、十字状の切り込みを形成
し、この切り込み部分46を斜辺とする三角形部48a
〜48dを、その底辺部分を支点として図7(b)に示
すように裏面側に折り返すことにより係合部26を形成
するようにしてもよい。要するに、係合部26は、一方
側の金属箔22a(又は金属箔22b)によって他方側
の金属箔22b(金属箔22a)を挾持するように金属
箔22a,22bの重合部分の一部を折り返した構造で
あればよく、その具体的な形状等は、金属箔22a,2
2bの剥離をより効果的に防止し得るように適宜選定す
るようにすればよい。
【0034】なお、係合部26において、上記のように
貫通孔28の周縁部を折り返す必要は必ずしもなく、こ
れを省略するようにしてもよい。また、シールド20の
構成において、各金属箔22a,22bを接着剤で貼り
あわせる必要は必ずしもなく、これを省略するようにし
てもよい。要は、フラットケーブル10の用途や使用状
態等に応じ、金属箔22a,22bの重合部分に外部シ
ースを貫通形成しただけの構成では金属箔22a,22
bの剥離を十分に防止できないような場合にのみ貫通孔
28の周縁部を折り返す等の構成を採用して各金属箔2
2a,22bの結合力を高めるようにしてもよい。
【0035】また、上記フラットケーブル10では、図
1に示すように、金属箔22a,22bの重合部分に、
長手方向に一列に並べて係合部26を形成しているが、
例えば、図8に示すように、係合部26を長手方向に千
鳥状に設ける(蛇行して設ける)、つまり、係合部26
をフラットケーブル10の幅方向(同図では左右方向)
に交互にオフセットして形成するようにしてもよい。つ
まり、係合部26の配列や配設ピッチ等も、金属箔22
a,22bの剥離をより効果的に防止し得るように適宜
選定するようにすればよい。但し、フラットケーブル1
0の長手方向における係合部26のピッチP(図1,図
8参照)については、コネクタ装着等、フラットケーブ
ル10の端末加工を考慮すると、この端末加工に必要な
長さの3倍程度に設定するのが望ましい。
【0036】さらに、可能な場合には、フラットケーブ
ル10の製造工程においてバリ押し工程39を省略する
ようにしてもよい。すなわち、押出し機37内のキャビ
ティ形状やシース材料の導入位置等によっては、外部シ
ース形成の際に、シース材料によって貫通孔28の周縁
部分のバリを押圧し、この圧力によりバリを拡張変形さ
せて上記係合部26を形成することができる。従って、
このような場合には、バリ押し工程39を省略して外部
シース24の形成時に上記係合部26を併せて形成する
ことで、上記係合部26を合理的に形成することができ
る。
【0037】ところで、上記フラットケーブル10にお
いては、金属箔22a,22bを相互に接着した上でさ
らに金属箔22a,22bの重合部分に係合部26を形
成しているが、係合部26を形成する代わりに金属箔の
重合部分にスポット溶接を施すようにしてもよい。この
ようなシールド20の構造においても、上記フラットケ
ーブル10と同様に金属箔22a,22bの結合力を効
果的に高めることが可能であり、使用中、フラットケー
ブルに曲げやねじれが生じた場合でも、金属箔同士の剥
離を有効に防止することができる。なお、この構成の場
合も、各金属箔22a,22bを接着剤で貼りあわせる
必要は必ずしもなく、これを省略するようにしてもよ
い。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、フラッ
トケーブルにおいて、導電性を有する表裏一対の金属箔
を各コア線を挾んで互いに重ね合わせてシールドを形成
し、シールドの各金属箔の重合部分に、該重合部分に外
部シースを貫通形成した結合部を設けるようにしたの
で、従来のシールド構造と比較すると金属箔同士の結合
力が極めて高い。そのため、使用中、フラットケーブル
に曲げやねじれが生じた場合でも、金属箔同士が容易に
剥離することがなく、金属箔の剥離に起因したシールド
性能の低下を効果的に防止することができる。
【0039】また、本発明は、フラットケーブルにおい
て、導電性を有する表裏一対の金属箔を各コア線を挾ん
で互いに重ね合わせてシールドを形成し、シールドの各
金属箔の重合部分に、各金属箔を相互に溶着した結合部
を形成するようにしたので、従来のシールド構造と比較
すると、金属箔同士の結合力が極めて高い。そのため、
このフラットケーブルにおいても、金属箔の剥離に起因
したシールド機能の低下を効果的に防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフラットケーブルの一例を示す断
面斜視図である。
【図2】フラットケーブルのシールド構造を説明する図
1のA−A断面図である。
【図3】係合部の構造を説明する図1のB−B断面図で
ある。
【図4】本発明に係るフラットケーブルの製造工程を示
す模式図である。
【図5】製造工程を示す図4のC−C断面略図である。
【図6】製造工程を示す図4のD−D断面略図である。
【図7】係合部の他の例を示す斜視概略図である。
【図8】係合部の形成位置の他の例を示すフラットケー
ブルの平面図である。
【図9】従来のフラットケーブルの構造を示す断面斜視
図である。
【符号の説明】
10 フラットケーブル 12 通信線 14 導体 16 絶縁体 18 ドレン線 20 シールド 22a,22b 金属箔 24 外部シース 26 係合部
フロントページの続き (72)発明者 田中 厚雄 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内 (72)発明者 川辺 静哉 三重県四日市市西末広町1番14号 住友電 装株式会社内 Fターム(参考) 5G311 CB02 CC01 CD05 CE04 CE06

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のコア線をシールドおよび外部シー
    スで覆ったフラットケーブルにおいて、導電性を有する
    表裏一対の金属箔が各コア線を挾んで互いに重ね合わさ
    れることにより上記シールドが形成されるとともに、こ
    のシールドの金属箔の重合部分に金属箔同士が相互に鋲
    着されてなる結合部が設けられ、この結合部は、上記金
    属箔の重合部分に形成された貫通孔に上記外部シースを
    貫通させることにより形成されていることを特徴とする
    フラットケーブル。
  2. 【請求項2】 上記シールドは、一方側の金属箔を他方
    側の金属箔で挾持するように上記貫通孔の縁部が折り返
    されていることを特徴とする請求項1記載のフラットケ
    ーブル。
  3. 【請求項3】 複数のコア線をシールドおよび外部シー
    スで覆ったフラットケーブルにおいて、導電性を有する
    表裏一対の金属箔が各コア線を挾んで互いに重ね合わさ
    れることにより上記シールドが形成されるとともに、上
    記シールドの金属箔の重合部分に、各金属箔が溶着され
    てなる結合部が設けられていることを特徴とするフラッ
    トケーブル。
  4. 【請求項4】 上記各金属箔は互いに貼着されているこ
    とを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のフラ
    ットケーブル。
  5. 【請求項5】 上記結合部がケーブルの長手方向に直線
    的に複数設けられていることを特徴とする請求項1乃至
    4のいずれかに記載のフラットケーブル。
  6. 【請求項6】 上記結合部がケーブルの長手方向に蛇行
    して複数設けられていることを特徴とする請求項1乃至
    4のいずれかに記載のフラットケーブル。
  7. 【請求項7】 複数のコア線をシールドおよび外部シー
    スで覆ったフラットケーブルの製造方法であって、各コ
    ア線を挾んで導電性を有する表裏一対の金属箔を互いに
    重ね合わせてシールドを形成し、各金属箔の重合部分に
    貫通孔を形成した後に外部シースを成形することを特徴
    とするフラットケーブルの製造方法。
  8. 【請求項8】 各金属箔の重合部分に、一方側の金属箔
    側から他方側の金属箔側に向かって上記貫通孔を形成し
    た後、この貫通孔の周囲に形成されたバリを該貫通孔に
    対して拡張変形させることを特徴とする請求項7記載の
    フラットケーブルの製造方法。
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