JP2009098550A - 透過型液晶表示装置及び電子機器 - Google Patents

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JP2009098550A
JP2009098550A JP2007272164A JP2007272164A JP2009098550A JP 2009098550 A JP2009098550 A JP 2009098550A JP 2007272164 A JP2007272164 A JP 2007272164A JP 2007272164 A JP2007272164 A JP 2007272164A JP 2009098550 A JP2009098550 A JP 2009098550A
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Shuhei Yoshida
周平 吉田
Toshinori Uehara
利範 上原
Tomoyuki Nakano
智之 中野
Hironori Sugiyama
裕紀 杉山
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Abstract

【課題】電源オン状態及びオフ状態において所定の文字やロゴ等を表示できるようにした
透過型液晶表示装置及びこの液晶表示装置を備えた電子機器を提供すること。
【解決手段】本発明のノーマリーホワイトモードの透過型液晶表示装置1Aは、光透過領
域を有するサブ画素と、前記サブ画素がマトリクス状に配列された表示領域9と、を備え
ており、前記透過型液晶表示装置1を非駆動状態とした際に、前記表示領域9に表示させ
ておきたい模様に対応する前記サブ画素に光反射領域を形成し、反射領域に対応する位置
の共通電極の少なくとも一部を除去したことを特徴とする。光反射領域の液晶層は電源オ
ン状態でも駆動されないから、電源オン状態でもオフ状態でも良好に前記模様を視認でき
るようになる。
【選択図】図1

Description

本発明は、透過型液晶表示装置及びこの透過型液晶表示装置を備えた電子機器に関し、
特に電源オン状態及び電源オフ状態のいずれにおいても所定の文字やロゴ等の模様を表示
できるようにした透過型液晶表示装置及びこの透過型液晶表示装置を備えた電子機器に関
する。
液晶表示パネルとして、透過型、反射型及び透過型と反射型の性質を併せ持つ半透過型
液晶表示装置(下記特許文献1参照)が知られている。このうち、半透過型液晶表示装置
は、一つの画素領域内に画素電極を備えた光透過領域と画素電極及び反射板の両方を備え
た光反射領域を有している。そして、暗い場所においてはバックライトを点灯して光透過
領域を利用して画像を表示し、明るい場所においてはバックライトを点灯することなく光
反射領域において外光を利用して画像を表示するものである。そのため、半透過型液晶表
示装置は、常時バックライトを点灯する必要がなくなるので、消費電力を大幅に低減させ
ることができるという利点を有している。この半透過型液晶表示装置は、携帯電話など、
特に中小型の電子機器の表示部として広く用いられている。
一方、近年では、電子機器のデザイン性の向上が多く求められているため、例えば携帯
電話において、待ち受け画面等に任意の画像を表示するだけではなく、メーカーロゴや特
定の模様など、多種多様な画像が表示されている。また、携帯電話機等の電子機器が高精
細化されていると共に画像表示が多くなっていることから、半透過型液晶表示装置もバッ
クライトを点灯して透過型として使用されることが多くなっている。
特開平11−101992号公報
液晶表示装置の表示部に画像を表示する際には、電源がオンの状態で液晶表示装置を駆
動して表示する必要がある。しかしながら、従来の液晶表示装置では、電源をオフにした
ときには、何も表示されない状態になってしまうため、画像を表示することができない。
従って、待ち受け画面等を長時間表示するには特定の画素を長時間駆動し続ける必要があ
るため、その分だけ消費電力が多くなってしまう。このように待ち受け画面等を長時間表
示する場合、半透過型液晶表示装置であればバックライトを点灯せずに反射型として駆動
すればよいが、それでも表示時間が長くなればなるほどそれに比例して消費電力は大きく
なる。しかも、透過型液晶表示装置では、待ち受け画面等を表示する場合であってもバッ
クライトを点灯しないと視認できないため、消費電力は膨大なものとなる。このような消
費電力の増大は、携帯電話機等の小型の電子機器にとっては重大な問題となる。
近年、電源オフ時にも社名のような識別用の記号等を含む所定の模様を表示しておくこ
とができるようにし、表示部を含めた機器全体のデザイン性を高めようとする提案がなさ
れている。そのためには、液晶表示装置の電源オフ時にも何等かの画像を表示できるよう
にする必要がある。しかしながら、従来は、電源オン時に実質的に正常な画像表示ができ
、電源オフ時に何等かの画像を表示できるような透過型液晶表示装置は知られていなかっ
た。加えて、より機器全体の表現力を広げるため、電源オン時においても通常の表示画像
中にこのような社名のような識別用の記号等を含む所定の模様を表示できるようにするこ
とも要望されるようになってきている。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、電源がオン状態であってもオフ状態であっ
ても、社名のような識別用の記号等を含む所定の模様を表示することができる、幅広い表
現力を備えた表示特性の高い透過型液晶表示装置及びこの透過型液晶表示装置を備えた電
子機器を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の透過型液晶表示装置は、画素電極を備えた第1基板
とカラーフィルタ層及び共通電極が形成された第2基板とが対向配置され、それぞれの基
板に光透過領域を有するサブ画素と、前記サブ画素がマトリクス状に配列された表示領域
と、が形成されたノーマリーホワイトモードの透過型液晶表示装置において、前記表示領
域に表示させておきたい模様に対応する前記サブ画素に光反射領域を形成すると共に、前
記光反射領域に対応する位置の共通電極の少なくとも一部を除去したことを特徴とする。
本発明の透過型液晶表示装置は、ノーマリーホワイトモードで作動するものであり、こ
の透過型液晶表示装置の表示領域に表示させておきたい模様に対応するサブ画素に光反射
領域を形成している。ノーマリーホワイトモードでは、液晶の駆動用電極間に電界が印加
されていない非駆動状態では、液晶分子は配向膜によって規制されている方向に配向して
光を透過する状態となっており、明(白)表示となる。しかし、液晶の駆動用電極間に電
界が印加された駆動状態では、液晶分子は電界によって動かされるので、光を透過しない
状態となり、暗(黒)表示となる。従って、ノーマリーホワイトモードの透過型液晶表示
装置は、電源がオフ状態の場合、光透過領域では光を透過するので白表示となるが、光反
射領域では外光を反射することができる。そのため、本発明の透過型液晶表示装置によれ
ば、非駆動状態の場合、光反射領域が形成された部分においては、外光からの入射光が出
射する際に識別パターンなどの模様に応じた色層の色を有する出射光となって出射するこ
とになるので、模様を表示させておくことが可能となる。
また、本発明の透過型液晶表示装置は、光反射領域に対応する位置の共通電極の少なく
とも一部が除去されている。そのため、駆動状態の場合、光透過領域では通常の画像表示
が行われるが、光反射領域では、非駆動状態が維持されているので、外光からの入射光が
出射する際に識別パターンなどの模様に応じた色層の色を有する出射光となって出射する
。従って、本発明の透過型液晶表示装置によれば、駆動状態の場合、光透過領域を利用し
て良好な画像表示を行うことができるとともに、光反射領域でも外光を利用して模様など
を表示させておくことができる。従って、本発明の透過型液晶表示装置は、駆動状態であ
っても非駆動状態であっても模様などを表示させることができるため、幅広い表現力を備
えた表示特性の高い透過型液晶表示装置となる。
なお、本発明の透過型液晶表示装置においては、光反射領域に対応する位置の共通電極
は全て除去しても、或いは一部のみ除去してもよい。光反射領域に対応する位置の共通電
極の全てを除去すれば、駆動状態の場合においても非駆動状態の場合においても、外光は
強く反射される。それに対し、光反射領域に対応する位置の共通電極の一部を除去すれば
、駆動状態の場合においては光反射領域の共通電極が残された部分は外光が反射し難くな
る。このように、本発明の透過型液晶表示装置においては、光反射領域に対応する位置の
共通電極の除去面積を変えることにより外光の反射強度を変えることができるため、模様
のデザインに応じて光反射領域に対応する位置の共通電極の除去面積を変えることによっ
て模様の多様な表現が可能となる。また、このように、共通電極の除去面積を変えること
により、駆動状態において表示に寄与する共通電極の面積を変えることができるため、外
光下における透過表示への影響を調節可能となる。さらに、非駆動状態で模様を表示する
場合においても、共通電極の全部または一部を除去することにより、反射した外光が認識
されやすくなるため、表示された模様等がより認識されやすくなる。
また、本発明の透過型液晶表示装置においては、前記光反射領域のセルギャップを前記
光透過領域のセルギャップよりも小さくすることが好ましい。
すなわち、本発明の透過型液晶表示装置は、半透過型液晶表示装置ではないから、駆動
時に光反射領域で画像表示を行わないので、本来、光反射領域と光透過領域のリタデーシ
ョンの差異を考慮する必要がない。しかしながら、光反射領域のセルギャップを光透過領
域のセルギャップよりも小さくすると、通常の半透過型液晶表示装置のサブ画素と同様の
構成となるので、同一サブ画素内において光反射領域と光透過領域との色調を同等とする
ことができ、表示特性が向上する。なお、正確に光反射領域と光透過領域との色調を同等
とするには光反射領域のセルギャップを光透過領域のセルギャップの1/2となるように
することが好ましい。
また、本発明の透過型液晶表示装置においては、前記表示領域に表示させておきたい模
様に対応する前記サブ画素の光反射領域のカラーフィルタ層を除去することができる。
係る態様の透過型液晶表示装置によれば、透過型液晶表示装置が駆動状態でも非駆動状
態でも、表示する模様を白黒でも表示させることができるようになり、様々な色調の模様
の表示が可能となる。
また、本発明の透過型液晶表示装置においては、前記表示領域に表示させておきたい模
様に対応する前記サブ画素の光反射領域のカラーフィルタ層を全て同色とすることができ
る。
係る態様の透過型液晶表示装置によれば、透過型液晶表示装置が駆動状態でも非駆動状
態でも、表示する模様の色を特に特定の色で強調表示することができ、しかも光反射領域
のカラーフィルタ層の色を変えることによって所定の色調の模様の強調表示が可能となる
更に、上記目的を達成するため、本発明の電子機器は、上記いずれかに記載の透過型液
晶表示装置を備えたことを特徴とする。
本発明の電子機器によれば、幅広い表現力を備えたノーマリーホワイトモードの透過型
液晶表示装置を備えた電子機器が得られる。
以下、図面を参照して本発明の最良の実施形態を説明する。但し、以下に示す実施形態
は、本発明の技術思想を具体化するための透過型液晶表示装置を例示するものであって、
本発明をこの透過型液晶表示装置に特定することを意図するものではなく、特許請求の範
囲に含まれるその他の実施形態のものにも等しく適応し得るものである。なお、この明細
書における説明のために用いられた各図面においては、各層や各部材を図面上で認識可能
な程度の大きさとするため、各層や各部材毎に縮尺を異ならせて表示しており、必ずしも
実際の寸法に比例して表示されているものではない。
なお、図1は透過型液晶表示装置の全体構成を示す図である。図2は図1のII−II線に
沿った模式断面図である。図3は第1の実施形態に係る表示させておきたい模様に対応す
る位置の1サブ画素分の模式断面図である。図4は従来の半透過型液晶表示装置の1サブ
画素分の模式断面図である。図5Aは第1の実施形態の液晶表示装置の非駆動時の表示状
態を示す平面図であり、図5Bは駆動時の表示状態を示す平面図である。図6は第2の実
施形態に係る表示させておきたい模様に対応する位置の1サブ画素分の模式断面図である
。図7は第3の実施形態に係る表示させておきたい模様に対応する位置の1サブ画素分の
模式断面図である。図8Aは本発明の透過型液晶表示装置を搭載したパーソナルコンピュ
ータを示す図であり、図8Bは本発明の透過型液晶表示装置を搭載した携帯電話機を示す
図である。
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態として、スイッチング素子として薄膜トランジスタ(Thin Fil
m Transistor:以下「TFT」という)素子を用いたアクティブマトリクス方式の透過型
液晶表示装置を例に挙げて説明する。図1に示すように、本実施形態の透過型液晶表示装
置1Aは、液晶パネル2と、バックライト3とを主体として構成されている。そして、液
晶パネル2とバックライト3とは平面視で重なるように配置されており、図1では液晶パ
ネル2のみが示されている。
この液晶パネル2は、TFTアレイ基板(第1基板)4とカラーフィルタ基板(第2基
板)5とがシール材7によって貼り合わされると共に、このシール材7によって区画され
た領域内に液晶層6が封入された構成になっている。シール材7の一部には液晶を注入す
る注入口7aが設けられており、この注入口7aは封止材7bにより封止されている。シ
ール材7の内側の領域には、遮光性材料からなる遮光膜(周辺見切り)8が設けられてい
る。周辺見切り8の内側の領域は、画像や動画等を表示する表示領域9になっている。ま
た、表示領域9には、複数のサブ画素10がマトリクス状に設けられている。複数のサブ
画素10の間の領域は画素間領域11である。
TFTアレイ基板4の周縁部は、カラーフィルタ基板5から張り出した張出領域になっ
ている。この張出領域のうち図中左辺側及び右辺側には、走査信号を生成する走査線駆動
回路12が形成されている。図1の上辺側には、左右の走査線駆動回路12の間を接続す
る配線14が引き回されている。図1の中央下辺側には、データ信号を生成するデータ線
駆動回路13と、外部の回路等に接続するための接続端子15とが形成されている。走査
線駆動回路12と外部の回路等に接続するための接続端子15との間の領域には、両者を
接続する配線16が形成されている。また、カラーフィルタ基板5の各角部には、TFT
アレイ基板4とカラーフィルタ基板5との間で電気的に接続するための基板間導通材17
が設けられている。
TFTアレイ基板4は、図2に示したように、例えばガラスや石英等の透光性の高い材
料から形成された基材4aと、この基材4aの液晶側に形成された画素電極48と、この
画素電極48に電気信号を供給するスイッチング素子47と、画素電極48及びスイッチ
ング素子47を覆うように形成された配向膜46と、基材4aの外側(液晶層6とは反対
側)に貼付された偏光板49とを主体として構成されている。なお、基材4aと画素電極
48との間に層間膜を形成する場合もある。
画素電極48は、サブ画素10に平面視で重なる領域に配置されており、例えばITO
(Indium Tin Oxide)等の透明な導電材料によって形成されている。スイッチング素子4
7は、画素間領域11内に配置されており、画素電極48に一対一で対応するように設け
られている。このようにサブ画素10ごとに独立して液晶層6の配向を規制することが可
能になっている。このスイッチング素子47は、例えばTFTからなる素子であり、図示
しない走査線やデータ線に接続されている。配向膜46は、液晶層6との界面に設けられ
ており、液晶層6を構成する液晶分子の配向を規制する。
一方、カラーフィルタ基板5は、基材5aと、カラーフィルタ層50と、遮光膜51と
、共通電極58と、配向膜56とを主体として構成されている。カラーフィルタ基板5の
基材5aは、TFTアレイ基板4の基材4aと同様に、例えばガラスや石英等の透光性の
高い材料から形成された矩形の板状部材である。カラーフィルタ層50は、基材5aの液
晶層6側に平面視でサブ画素10に重なるように設けられた色層である。このカラーフィ
ルタ層50は、例えば赤色層50R、緑色層50G、青色層50Bの3色の色層からなる
1つのサブ画素10には3色のうち1色のカラーフィルタ層50が設けられており、赤
色層50R、緑色層50G、青色層50Bは各々隣接する列に配置されている。互いに隣
接し異なる色層のカラーフィルタ層50を有する3つのサブ画素10が1組になって、1
画素(1ピクセル)を構成している。遮光膜51は、光を反射又は吸収可能な材料からな
る遮光部材であり、当該カラーフィルタ層50の周囲に設けられている。
共通電極58は、例えばITOなどの透明な導電材料によって形成された電極であり、
カラーフィルタ層50及び遮光膜51を覆うように設けられている。配向膜56は、液晶
層6との界面に設けられており、配向膜46との間で液晶層6を構成する液晶分子の配向
を規制している。
液晶層6は、例えばフッ素系液晶化合物や非フッ素系液晶化合物等の液晶分子によって
構成されており、TFTアレイ基板4側の配向膜46とカラーフィルタ基板5側の配向膜
56との双方に接するように両基板に挟持されている。液晶分子の配向は、電圧を印加し
ない非駆動時に光を透過する(ノーマリーホワイトモード)ように、配向膜46、56及
び偏光板49及び59によって規制されている。ここでは、TN(Twisted Nematic)モ
ードないしECB(Electrically Controlled Birefringence)モードの液晶表示装置が使
用される。
このノーマリーホワイトモードの透過型液晶表示装置1Aは、画素電極48と共通電極
58との間に電界が印加されていない状態では光が透過するために明表示となる。しかし
ながら、画素電極48と共通電極58との間に電界が印加されると、光を透過させなくな
るため、暗表示となる。
ここで、第1の実施形態における透過型液晶表示装置1Aの駆動時及び非駆動時に表示
させておきたい模様に対応する位置の1サブ画素分の具体的構成を図3を用いて説明する
。この第1の実施形態では、表示させておきたい模様に対応する位置の画素電極48の表
面に部分的に光反射層45を形成し、1サブ画素10内に画素電極48のみが形成されて
いる光透過領域10aと光反射層45が形成されている光反射領域10bとを形成してい
る。
光反射層45は、例えばアルミニウムなどからなる金属層であり、光をカラーフィルタ
基板5側へ反射するようになっている。この光反射層45は、画素電極48の液晶層6側
に形成されており、平面視でサブ画素10内の領域に任意の割合で設けられるが、図2に
おいては平面視でサブ画素10内のほぼ半分を占める領域に設けられている。そしてこの
領域が光反射領域10bになっている。光反射層45が設けられない領域は、バックライ
ト3からの光を液晶層6及びカラーフィルタ基板5へと透過する光透過領域10aになっ
ている。光反射層45の表面(液晶層6側の面)が反射面になっており、この反射面には
凹凸のパターンが形成されている。なお、各光反射層45の厚さは一定になっている。ま
た、ここでは光反射層45を画素電極48の表面に形成した例を示したが、光反射層45
を画素電極48の下に形成してもよい。
この図3に示した構成は、図4に示した従来の半透過型液晶表示装置1Dの構成と類似
している。なお、図4においては、図1〜3に示した第1の実施形態の透過型液晶表示装
置1Aと同一の構成部分には同一の参照符号を付与してその詳細な説明は省略する。すな
わち、従来の半透過型液晶表示装置1Dでは、図4に示したように、全てのサブ画素10
の一部に光反射層45が形成され、光透過領域10aと光反射領域10bとリタデーショ
ンが同じになるようにするため、光反射領域10bのカラーフィルタ基板5には絶縁膜の
透明層58aが形成されている。そして、光反射領域10bのセルギャップt2は光透過
領域10aのセルギャップt1の約1/2となるようになされている。
しかしながら、第1の実施形態の透過型液晶表示装置1Aでは、反射型としての表示は
行わないため、光反射領域10bと光透過領域10aのリタデーションの差異を考慮する
必要がない。そのため、第1の実施形態の透過型液晶表示装置1Aでは、このような絶縁
膜の透明層58aは形成されておらず、光透過領域10aのセルギャップと光反射領域1
0bのセルギャップとが同一になっている。このような構成とすると、特に従来の半透過
型液晶表示装置1Dでは必要であった絶縁膜の透明層58aを形成するプロセスを削減す
ることができる。
この状態では、ノーマリーホワイトモードの透過型液晶表示装置1Aが非駆動時の場合
、外光が光反射領域10bの光反射層45によって反射されて外部に出てくるため、表示
させておきたい模様が視認できるようになる。しかしながら、ノーマリーホワイトモード
の透過型液晶表示装置1Aが駆動時の場合、光反射領域10bに存在する液晶層6が駆動
されると暗表示となるため、光透過領域10aの表示画像に埋もれて目立たなくなってし
まう。そこで、この第1の実施形態の透過型液晶表示装置1Aにおいては、駆動時に光反
射領域10bに存在する液晶層6が駆動されないようにするため、光反射領域10bに位
置する共通電極58を全て除去している。
そうすると、第1の実施形態の透過型液晶表示装置1Aの駆動時にも、光反射領域10
bでは液晶分子が駆動されないため、光を透過させる状態が維持されており、外光が光反
射層45によって反射されて外部に出てくる。そのため、第1の実施形態の透過型液晶表
示装置1Aの駆動時には、正常な表示画像と光反射領域10bによって形成された表示さ
せておきたい模様の両方が同時に視認できるようになる。
このように構成された第1の実施形態に係るノーマリーホワイトモードの透過型液晶表
示装置1Aの電源オフ時及び電源オン時の表示領域9の状態の一例を図5A及び図5Bを
用いて説明する。ノーマリーホワイトモードの透過型液晶表示装1Aの電源をオフにした
状態、つまりTFTアレイ基板4とカラーフィルタ基板5と間の液晶層6に電圧が印加さ
れていない非駆動状態の表示領域9の表示状態を図5Aに示す。このように、電源オフ時
においては、使用者が表示領域9を観察すると、光反射領域10bにおける外部からの入
射光の反射光を視認できるため、表示領域9に白色の表背景パターン60に対して予め形
成された任意の識別パターンを観察することができるようになる。なお、この第1の実施
形態においては、図5Aに示すように、識別パターン70としてABCDEからなる記号
を表示させている。
つまり、ノーマリーホワイトモードの透過型液晶表示装置1Aの非駆動時には、バック
ライト3から表示領域9のサブ画素を透過してくる光はないために白表示となるが、光反
射領域10bにおいては外光が光反射層45によって反射されて外部に出てくる。この光
反射領域10bを特定の色のカラーフィルタ層が形成されているサブ画素に形成すると、
その特定の色の反射光を生じる。従って、1ピクセル内で光反射領域10bが形成されて
いるサブ画素10を適宜選択することにより、所望の色の反射光を生じさせることができ
る。更には、光反射領域10bが形成されているサブ画素10の光反射領域10bのカラ
ーフィルタ層を除去すると、無彩色の反射光を生じさせることができ、模様を白黒で表示
させることも可能となる。このように、ノーマリーホワイトモードの透過型液晶表示装置
1Aの非駆動時には、光反射領域10bからの反射光が使用者により観察されるので、白
色の背景パターン60に識別パターン70が浮かび上がって観察されることになる。
また、ノーマリーホワイトモードの透過型液晶表示装1Aの電源をオンにした状態、つ
まりTFTアレイ基板4とカラーフィルタ基板5と間の液晶層6に電圧が印加されている
駆動状態の表示領域9の表示状態を図5Bに示す。すなわち、ノーマリーホワイトモード
の透過型液晶表示装置1Aの駆動時には、バックライト3からの光は、光反射領域10b
が形成されていないサブ画素及び光反射領域10bが形成されたサブ画素の光透過領域1
0aを介して出射した光によって通常の動画や静止画などの様々な表示が可能となる。し
かしながら、光反射部10bに対応する位置の共通電極58は除去されているため、透過
型液晶表示装置1Aが駆動時であっても、光反射領域10bの液晶層6は駆動されない。
そのため、ノーマリーホワイトモードの透過型液晶表示装置1Aが駆動時には、光反射領
域10bでは、非駆動状態が維持されているので、外光からの入射光が出射する際に識別
パターン70などの模様に応じた色層の色を有する出射光となって出射する。このように
、ノーマリーホワイトモードの透過型液晶表示装置1Aの駆動時には、光反射領域10b
からの反射光が使用者により観察されるので、表示画像61と識別パターン70の両者が
同時に使用者に観察されることになる。
なお、この実施形態においては識別パターン70としてアルファベットを表示した例を
示したが、このようなアルファベットなどの文字に限定されるものではない。本発明によ
れば文字だけでなく、企業のロゴマーク、花柄、市松模様などを含む多様な模様について
、透過型液晶表示装置1Aの電源がオン状態でもオフ状態でも使用者に観察させることが
可能となる。このように本発明におけるノーマリーホワイトモードの透過型液晶表示装置
1Aでは、電源オン時であってもオフ時であっても、任意の識別パターン70を表示させ
ておくことができるようになるので、幅広い表現力を備えた表示特性の高い透過型液晶表
示装置1Aが得られる。また、電源オフ時にも任意の識別パターン70を表示させておく
ことができるので、電消費電力を大幅に減少させることができるようになる。更に、共通
電極58を除去することにより、反射した外光が認識されやすくなるため、電源オフ時に
、表示された模様等がより認識されやすくなる。
[第2の実施形態]
上記第1の実施形態では、光反射領域10bと光透過領域10aのリタデーションの差
異を考慮せず、セルギャップ調整用の絶縁膜の透明層を形成しない例を示したが、従来例
の半透過型液晶表示装置1D(図4参照)の場合と同様に絶縁膜の透明層58aを形成し
てもよい。このような絶縁膜の透明層58aを形成した第2の実施形態に係る透過型液晶
表示装置1Bにおける表示させておきたい模様に対応する位置の1サブ画素分の模式断面
図を図6に示す。なお、図6においては、図1〜3に示した第1の実施形態の透過型液晶
表示装置1Aと同一の構成部分には同一の参照符号を付与してその詳細な説明は省略する
この第2の実施形態では、光反射領域10bのカラーフィルタ層50と配向膜56との
間に絶縁膜の透明層58aを形成し、光反射領域10bのセルギャップt2が光透過領域
10aのセルギャップt1の約1/2となるようにしたものである。なお、この第2の実
施形態においても光反射領域10bの共通電極は除去されているため、光反射領域10b
の絶縁膜の透明層58aの表面は直接配向膜56によって被覆されている。この第2の実
施形態の透過型液晶表示装置1Bでは、従来の半透過型液晶表示装置1D(図4参照)の
サブ画素の構成と同様となるので、同一サブ画素内において光反射領域10bと光透過領
域10aとの色調を同等とすることができ、表示特性が向上する。
[第3の実施形態]
上記第1の実施形態では、光反射領域10bに位置する共通電極の全てを除去した例を
示したが、光反射領域10bに共通電極58の一部を残しておいてもよい。このような反
射領域10bに共通電極58の一部を残した第3の実施形態に係る透過型液晶表示装置1
Cにおける表示させておきたい模様に対応する位置の1サブ画素分の模式断面図を図7に
示す。なお、図7においては、図1〜3に示した第1の実施形態の透過型液晶表示装置1
Aと同一の構成部分には同一の参照符号を付与してその詳細な説明は省略する。
この第3の実施形態では、光反射領域10bの共通電極58を、光透過領域10aの境
界から長さL分だけ残し、他の部分を除去したものである。第1の実施形態の透過型液晶
表示装置1Aのように、光反射領域10bに対応する位置の共通電極の全てを除去すれば
、駆動状態の場合においても光反射領域10bの全てが非駆動状態となるため、外光は強
く反射される。それに対し、この第3の実施形態に係る透過型液晶表示装置1Cでは、光
反射領域10bに対応する位置の共通電極58の一部を残し、一部を除去したので、駆動
状態の場合においては光反射領域10bの共通電極58が残された部分は外光が反射し難
くなる。このように、第3の実施形態の透過型液晶表示装置1Cにおいては、光反射領域
10bに対応する位置の共通電極58の除去面積を変えることにより外光の反射強度を変
えることができる。そのため、第3の実施形態の透過型液晶表示装置1Cにおいては、模
様のデザインに応じて光反射領域10bに対応する位置の共通電極58の除去面積を変え
ることによって模様の多様な表現が可能となる。また、このように、共通電極58の除去
面積を変えることにより、駆動状態において表示に寄与する共通電極58の面積を変える
ことができるため、外光下において、光透過領域10aにおいて行われる透過表示への影
響を調節可能となる。
以上、本発明の実施形態として透過型液晶表示装置の例を説明した。このような本発明
の透過型液晶表示装置は、パーソナルコンピュータ、携帯電話機、携帯情報端末などの電
子機器に使用することができる。このうち、透過型液晶表示装置71をパーソナルコンピ
ュータ70に使用した例を図8Aに、同じく透過型液晶表示装置76を携帯電話機75に
使用した例を図8Bに示す。ただし、これらのパーソナルコンピュータ70及び携帯電話
機75の基本的構成は当業者に周知であるので、詳細な説明は省略する。
透過型液晶表示装置の全体構成を示す図である。 図1のII−II線に沿った模式断面図である。 第1の実施形態に係る表示させておきたい模様に対応する位置の1サブ画素分の模式断面図である。 従来の半透過型液晶表示装置の1サブ画素分の模式断面図である。 図5Aは第1の実施形態の液晶表示装置の非駆動時の表示状態を示す平面図であり、図5Bは駆動時の表示状態を示す平面図である。 第2の実施形態に係る表示させておきたい模様に対応する位置の1サブ画素分の模式断面図である。 第3の実施形態に係る表示させておきたい模様に対応する位置の1サブ画素分の模式断面図である。 図8Aは本発明の透過型液晶表示装置を搭載したパーソナルコンピュータを示す図であり、図8Bは本発明の透過型液晶表示装置を搭載した携帯電話機を示す図である。
符号の説明
1A〜1C…透過型液晶表示装置 1D…半透過型液晶表示装置 2…液晶パネル 3
…バックライト 4…TFTアレイ基板 5…カラーフィルタ基板 6…液晶層 9…表
示領域 10…サブ画素 10a…光透過領域 10b…光反射領域 45…光反射層
50…カラーフィルタ層 50R…赤色層 50G…緑色層 50B…青色層 60…背
景パターン 61…表示画像 70…識別パターン

Claims (5)

  1. 画素電極を備えた第1基板とカラーフィルタ層及び共通電極が形成された第2基板とが
    対向配置され、それぞれの基板に光透過領域を有するサブ画素と、前記サブ画素がマトリ
    クス状に配列された表示領域と、が形成されたノーマリーホワイトモードの透過型液晶表
    示装置において、
    前記表示領域に表示させておきたい模様に対応する前記サブ画素に光反射領域を形成す
    ると共に、前記光反射領域に対応する位置の共通電極の少なくとも一部を除去したことを
    特徴とする透過型液晶表示装置。
  2. 前記光反射領域のセルギャップを前記光透過領域のセルギャップよりも小さくしたこと
    を特徴とする請求項1に記載の透過型液晶表示装置。
  3. 前記表示領域に表示させておきたい模様に対応する前記サブ画素の光反射領域のカラー
    フィルタ層を除去したことを特徴とする請求項1又は2に記載の透過型液晶表示装置。
  4. 前記表示領域に表示させておきたい模様に対応する前記サブ画素の光反射領域のカラー
    フィルタ層を全て同色としたことを特徴とする請求項1又は2に記載の透過型液晶表示装
    置。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の透過型液晶表示装置を備えたことを特徴とする電子機
    器。
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