JP2009098007A - 物理量センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】検出錘の意図しない変位を低減し、検出精度の高い物理量センサを提供する。
【解決手段】慣性力により検出方向へ変異する検出錘11は、検出方向と垂直は垂直方向の両端部に補助可動電極14を有している。補助可動電極14と補助固定電極15との間には、補助コンデンサC3、C4が形成される。制限処理部32は、検出錘11に意図しない垂直方向の変位が生じ補助コンデンサC3、C4の容量が変化すると、補助固定電極15へ印加する電圧をフィードバック制御し、検出錘11の位置を一定に保持する。これにより、支持柱21や梁22に個体差がある場合でも、検出錘11の垂直方向への変位が低減され、検出方向の検出精度が向上する。
【選択図】図1

Description

本発明は、物理量センサに関する。
従来、静電容量の変化を利用して加速度や角速度などの物理量を検出するMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)物理量センサが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このような物理量センサは、加速度やコリオリ力などにより検出錘に慣性力による変位が生じると、その変位をコンデンサの静電容量の変化として検出する。そして、検出錘の変位を打ち消すように検出錘の可動電極とこれに対向する固定電極との間に電圧差を発生させる。この固定電極と可動電極との間の電圧差を発生させるために電極に印加した電圧に基づいて、検出錘に加わった物理量、すなわち加速度や角速度が検出される。
特許第3729191号明細書
従来の物理量センサの場合、検出錘は例えば検出方向の両端部が梁によって支持されている。これにより、検出錘は、物理量の検出方向への変位が許容されている。しかしながら、検出錘を支持している梁は、個々に精度のばらつきがある。そのため、検出錘は、検出方向だけでなく、意図しない方向にも変位するおそれがある。その結果、検出錘の検出方向だけでなく他の方向への移動もコンデンサの容量変化として検出され、検出ノイズが増大するという問題がある。
そこで、本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、検出錘の意図しない変位を低減し、検出精度の高い物理量センサを提供することにある。
請求項1記載の発明では、検出錘は検出方向に概ね垂直な垂直方向の両端部にそれぞれ補助可動電極を有している。この補助可動電極は、対向する補助固定電極との間に補助コンデンサを形成している。制限処理部は、補助コンデンサの補助固定電極と補助可動電極との間に電圧差を発生させる。これにより検出錘が意図しない、すなわち検出方向とは垂直な垂直方向へ移動したとき、制限処理部は補助コンデンサの補助固定電極と補助可動電極の間に電圧差を発生させ、検出錘の垂直方向への移動を制限する。したがって、検出錘の意図しない変位が低減され、検出精度を高めることができる。
請求項2記載の発明では、補助可動電極は検出錘から垂直方向の外側へ突出している。これにより、補助固定電極は、検出錘から突出する補助可動電極に対向して設けられる。したがって、補助可動電極および補助固定電極を追加するだけでよく、簡単な構造にすることができる。
請求項3記載の発明では、補助可動電極は内側に開口を有する環状の検出錘から開口側へ突出している。これにより、補助可動電極に対向する補助固定電極は、検出錘の開口の内側に設けられる。そのため、補助可動電極および補助固定電極を設ける場合でも、検出錘の全体的な投影面積は変化しない。したがって、体格の小型化を図ることができる。
請求項4記載の発明では、補助可動電極および補助固定電極は垂直方向の両端部に複数設けられている。例えば、検出錘の垂直方向の端部にそれぞれ二つの補助可動電極を設ける場合、検出錘は四カ所で補助可動電極と補助固定電極とが対向する。これにより、検出錘が中心を軸として回転するとき、制限処理部は各補助コンデンサの補助固定電極と補助可動電極との間に電圧差を発生させる。その結果、検出錘は、垂直方向への移動だけでなく、検出錘の中心を軸とする回転も制限される。したがって、検出錘の意図しない変位が低減され、検出精度を高めることができる。
請求項5記載の発明では、補助可動電極および補助固定電極は、互いに所定の隙間を形成して噛み合う櫛歯状に形成してもよい。櫛歯形状にすることによって、平板型の電極よりも大きな変位幅の制御にも適し、静電気力が変位に対してリニアに変化するため制御しやすくなる。
請求項6記載の発明では、検出錘は検出方向の両端部にそれぞれ複数の可動電極を有している。この可動電極は、対向する固定電極との間にコンデンサを形成している。すなわち、検出錘の検出方向の両端部には、複数のコンデンサが形成されている。処理部は、各コンデンサの固定電極と可動電極との間に電圧差を発生させる。これにより、検出錘が意図しないすなわち検出錘の中心を軸とする回転をするとき、処理部は各コンデンサの固定電極と可動電極との間に電圧差を発生させ、検出錘の回転を制限する。したがって、検出錘の意図しない変位が低減され、検出精度を高めることができる。
以下、本発明による物理量センサの複数の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、複数の実施形態において、実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による物理量センサを図1および図2に示す。
物理量センサ10は、図1に示すように検出錘11、支持部20、可動電極12、固定電極13、補助可動電極14、補助固定電極15、処理部31および制限処理部32を備えている。物理量センサ10を構成する検出錘11、支持部20、可動電極12、固定電極13、補助可動電極14および補助固定電極15は、図2に示すように例えば半導体からなる基板16上に形成されており、一体のセンサチップを構成している。また、処理部31および制限処理部32は、例えばCPU、ROMおよびRAMなどを有するマイクロコンピュータで構成されている。処理部31および制限処理部32は、物理量センサ10を構成するセンサチップ上に形成してもよく、センサチップとは別体の他のチップに形成してもよい。
検出錘11は、図1および図2に示すように支持部20によって支持されている。支持部20は、基板16上に検出錘11を支持している。検出錘11は、支持部20によって基板16から所定の間隔で支持されている。支持部20は、支持柱21および梁22を有している。支持柱21は、基板16から概ね垂直に立ち上がっている。梁22は、両端部が支持柱21に接続している。検出錘11は、検出方向すなわち図1の上下方向の両端部がそれぞれ梁22によって支持されている。つまり、検出錘11は、検出方向の両端部が梁22に結合している。これにより、検出錘11は、図1の上下への変位が許容される。
可動電極12は、梁22とともに検出錘11と一体に設けられている。可動電極12は、検出錘11の検出方向の両端部の梁22にそれぞれ設けられている。可動電極12は、検出錘11の変位によって検出錘11および梁22と一体となって変位する。固定電極13は、可動電極12に対向して設けられている。これにより、検出錘11の検出方向の両端部には、それぞれ一対の可動電極12および固定電極13が設けられている。可動電極12と固定電極13との間には、所定の隙間が形成されている。これにより、可動電極12と固定電極13との間には、それぞれ容量部すなわちコンデンサC1、C2が形成される。固定電極13は、処理部31と電気的に接続されている。
補助可動電極14は、検出錘11の検出方向に垂直な垂直方向すなわち図1の左右方向の両端部にそれぞれ設けられている。補助可動電極14は、検出錘11と一体に形成されている。補助固定電極15は、これらの補助可動電極14と対向して設けられている。これにより、検出錘11の垂直方向の両端部には、それぞれ一対の補助可動電極14および補助固定電極15が設けられる。補助可動電極14と補助固定電極15との間には、所定の隙間が形成されている。これにより、補助可動電極14と補助固定電極15との間には、それぞれ容量部すなわち補助コンデンサC3、C4が形成される。補助固定電極15は、制限処理部32と電気的に接続されている。
検出錘11は、支持柱21および梁22を経由して電源17に接続されている。これにより、検出錘11、可動電極12および補助可動電極14と、固定電極13および補助固定電極15との間には電位差が生じる。そのため、可動電極12と固定電極13との間に形成されるコンデンサC1、C2、および補助可動電極14と補助固定電極15との間に形成される補助コンデンサC3、C4には、電荷が蓄えられる。コンデンサC1、C2および補助コンデンサC3、C4は、可動電極12と固定電極13との間の距離、および補助可動電極14と補助固定電極15との間の距離が変化することにより容量が変化する。なお、コンデンサC1、C2を形成する可動電極12と固定電極13との間、および補助コンデンサC3、C4を形成する補助可動電極14と補助固定電極15との間には、空気を介在させるだけでなく、例えば気体、液体あるいは固体の誘電体を充填してもよい。
処理部31は、例えばサーボ回路から構成されており、検出錘11の検出方向への変位を制御する。処理部31は、可動電極12と固定電極13との間に形成されたコンデンサC1、C2の容量が変化しようとすると、この容量の変化を打ち消すために固定電極13と可動電極12との間に電圧差を発生させる。実際にはそれぞれの電極の平均電圧(電圧のDC成分)に差を発生させて静電引力を作用させるようにする。詳細には、物理量センサ10に加速度やコリオリ力が加わると、検出錘11は慣性力によって変位しようとする。処理部31は、可動電極12と固定電極13との間に形成されたコンデンサC1、C2の容量の変化から検出錘11の変位を検出する。そして、処理部31は、検出した検出錘11の変位に基づいて、検出錘11の変位を打ち消すために固定電極13の電圧のDC成分をフィードバック制御する。これにより、検出錘11は、加速度やコリオリ力が加わっても、所定の位置に静止する。このとき、固定電極13に印加するDC電圧は、検出錘11に加わる力に比例する。したがって、処理部31は、固定電極13に印加するDC電圧に基づいて検出錘11に加わる力、すなわち加速度あるいはコリオリ力を検出する。
制限処理部32は、処理部31と同様に例えばサーボ回路から構成されており、検出錘11の垂直方向への変位を制御する。制限処理部32は、補助可動電極14と補助固定電極15との間に形成された補助コンデンサC3、C4の容量が変化しようとすると、この容量の変化を打ち消すために固定電極15と可動電極14との間に電圧差を発生させる。物理量センサ10は、個体差によって支持柱21や梁22の形状あるいは位置にずれがある。このような支持柱21や梁22の形状あるいは位置のずれは、意図しない方向すなわち検出錘11の垂直方向への変位を招く。検出錘11が垂直方向へ変位すると、この変位にともなってコンデンサC1、C2の容量変化を生じるおそれがある。検出錘11の垂直方向への変位によるコンデンサC1、C2の容量の変化は、物理量センサ10に要求される検出方向の慣性力の検出について精度悪化の要因すなわちノイズとなる。
そこで、制限処理部32は、補助可動電極14と補助固定電極15との間に形成された補助コンデンサC3、C4の容量の変化から検出錘11の垂直方向への変位を検出する。そして、制限処理部32は、検出した検出錘11の垂直方向への変位に基づいて、検出錘11の垂直方向への変位を打ち消すために補助固定電極15の電圧のDC成分をフィードバック制御する。これにより、制限処理部32は、検出錘11の垂直方向への変位を制限することができる。
第1実施形態では、検出錘11は補助可動電極14を有している。これにより、補助可動電極14と補助固定電極15との間には、補助コンデンサC3、C4が形成される。制限処理部32は、検出錘11に意図しない変位すなわち垂直方向の変位が生じ補助コンデンサC3、C4の容量が変化すると、補助固定電極15へ印加するDC電圧をフィードバック制御し、検出錘11の位置を一定に保持する。すなわち、検出錘11は、制限処理部32によって垂直方向への変位が制限される。その結果、支持柱21や梁22に個体差がある場合でも、検出錘11の垂直方向への変位が低減される。したがって、検出錘11の検出方向における変位の検出精度を向上させることができる。
(第1実施形態の変形例)
第1実施形態では、制限処理部32は、補助固定電極15に印加するDC電圧をフィードバック制御することにより、検出錘11の位置を一定に保持する例について説明した。第1実施例の場合、制限処理部32は、検出錘11の位置を保持する制御を行うのみであり、補助固定電極15に印加した電圧を検出していない。しかし、制限処理部32は、補助固定電極15に印加した電圧を検出する構成としてもよい。そして、処理部31では、補助固定電極15へ印加した電圧が所定の上限値よりも大きくなると、物理量の検出を停止する構成としてもよい。検出錘11は、検出方向の両端部が支持部20で支持されている。そのため、補助固定電極15へ印加する電圧が過大な値となるとき、検出錘11または検出錘11を支持する支持部20に異常が生じている可能性が高い。したがって、検出錘11または支持部20に異常が生じているとき、検出を停止することにより、異常な検出信号による他の制御系への影響を未然に防止することができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態による物理量センサを図3および図4に示す。
第2実施形態の場合、物理量センサ40は、環状の検出錘41を備えている。検出錘41は、内側に開口411を有する環状に形成されている。補助可動電極44は、環状に形成された検出錘41の内周側に内側へ突出、すなわち開口411へ突出して設けられている。一方、補助固定電極45は、検出錘41の開口411側へ突出する補助可動電極44と対向して設けられている。補助固定電極45は、制限処理部32に接続している。第2実施形態の場合、補助固定電極45は、環状の検出錘41の内側すなわち開口411に位置している。そのため、補助固定電極45は、図4に示すように基板16に形成された導電層部48を経由して導通が確保されている。
第2実施形態では、環状の検出錘41の開口411側へ突出する補助可動電極44を設けることにより、図3の平面視における検出錘41および補助可動電極44の外形が第1実施例と比較して低減される。すなわち、第2実施形態では、補助可動電極44が環状の検出錘41の内側へ突出するため、補助可動電極44を含めた検出錘41の投影面積が低減される。したがって、体格の小型化を図ることができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態による物理量センサを図5に示す。
第3実施形態では、物理量センサ10は、垂直方向の両端部にそれぞれ二カ所の補助可動電極14を備えている。補助固定電極15は、これらの補助可動電極14に対向してそれぞれ設けられている。そのため、補助可動電極14と補助固定電極15との間には、四つの補助コンデンサC3、C4、C5、C6が形成される。その結果、検出錘11には、四つの隅にそれぞれ補助コンデンサC3、C4、C5、C6が配置されている。各補助固定電極15は、制限処理部32に接続しており、制限処理部32から電圧差を発生、すなわちDC電圧値が調整される。
検出錘11は、支持柱21や梁22の位置および形状精度によって、図5の左右方向で示される垂直方向だけでなく、中心Oを軸とする回転が生じるおそれがある。すなわち、検出錘11は、図5の平面視における中心Oを軸として図5の時計方向または反時計方向へ回転することがある。第3実施形態の場合、検出錘11に中心Oを軸とした回転が生じると、回転の方向に応じて対角線上に位置する補助コンデンサC3とC6との間、およびC4とC5との間で容量の変化が生じる。制限処理部32は、容量の変化が生じた補助コンデンサC3、C4、C5、C6の補助固定電極15に、この容量の変化を打ち消すため可動電極と固定電極との間に電圧差を発生させる。すなわち、制限処理部32は、補助コンデンサC3、C4、C5、C6の容量の変化から検出した検出錘11の回転に基づいて、検出錘11の回転を打ち消すために補助固定電極15に供給するDC電圧、すなわち固定電極13に印加する電圧をフィードバック制御する。これにより、制限処理部32は、検出錘11の回転を制限する。
第3実施形態では、検出錘11の四つの隅にそれぞれ補助コンデンサC3、C4、C5、C6を配置し、これらの補助コンデンサC3、C4、C5、C6の容量を制御することにより、検出錘11は垂直方向への移動だけでなく中心Oを軸とした回転も制限される。その結果、支持柱21や梁22に個体差がある場合でも、検出錘11の垂直方向への変位および検出錘11の回転が低減される。したがって、検出錘11の検出方向における変位の検出精度を向上させることができる。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態による物理量センサを図6に示す。
第4実施形態では、物理量センサ50は、検出錘51の検出方向の両端部にそれぞれ二カ所の可動電極52を備えている。固定電極53は、これらの可動電極52に対向してそれぞれ設けられている。そのため、可動電極52と固定電極53との間には、四つのコンデンサC11、C12、C21、C22が形成されている。固定電極53は、処理部31に接続しており、処理部31から電圧差が発生、すなわちDC電圧が調整される。
第3実施形態で説明したように検出錘51は、図6の平面視における中心Oを軸として時計方向または反時計方向へ回転することがある。第4実施形態の場合、検出錘51に中心Oを軸とした回転が生じると、回転の方向に応じて対角線上に位置するコンデンサC11とC22との間、およびC12とC21との間で容量の変化が生じる。処理部31は、容量の変化が生じたコンデンサC11、C12、C21、C22の固定電極53に、この容量の変化を打ち消すための可動電極と固定電極との間に電圧差を発生させる。すなわち、処理部31は、コンデンサC11、C12、C21、C22の容量の変化から検出した検出錘51の回転に基づいて、検出錘51の回転を打ち消すために固定電極53に印加するDC電圧、すなわち固定電極53に印加するDC電圧をフィードバック制御する。これにより、処理部31は、検出錘51の回転を制限する。
第4実施形態では、検出錘51の検出方向の両端部にそれぞれ二つのコンデンサC11、C12、C21、C22を配置し、これらのコンデンサC11、C12、C21、C22の容量を一定値に制御することにより、検出錘51は中心Oを軸とした回転が制限される。すなわち、第4実施形態では、検出錘51の垂直方向への移動の制限は困難であるものの、検出錘51の回転が制限される。その結果、支持柱21や梁22に個体差がある場合でも、検出錘51の回転を低減することができ、検出錘51の検出方向における変位の検出精度を向上させることができる。
(その他の実施形態)
以上説明した第1実施形態では、コンデンサC3、C4を構成する一対の補助可動電極14および補助固定電極15を平板状に形成する例について説明した。しかし、図7に示すように、補助可動電極14および補助固定電極15は、互いに隙間を形成しつつ噛み合う櫛歯状に形成してもよい。また、第1実施形態で説明した補助可動電極14および補助固定電極15だけでなく、第2実施形態で説明した補助可動電極44および補助固定電極45、ならびに各実施形態で説明した可動電極12、52および固定電極13、53も平板状に限らず櫛歯状に形成してもよい。
以上説明した本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能である。
本発明の第1実施形態による物理量センサの構成を示す概略図 図1のII−II線における断面図 本発明の第2実施形態による物理量センサの構成を示す概略図 図3のIV−IV線における断面図 本発明の第3実施形態による物理量センサの構成を示す概略図 本発明の第4実施形態による物理量センサの構成を示す概略図 本発明の他の実施形態による物理量センサの構成を示す概略図
符号の説明
図面中、10、40、50は物理量センサ、11、41、51は検出錘、12、52は可動電極、13、53は固定電極、14、44は補助可動電極、15、45は補助固定電極、31は処理部、32は制限処理部、411は開口、C1、C2、C11、C12、C21、C22はコンデンサ、C3、C4、C5、C6は補助コンデンサを示す。

Claims (6)

  1. 検出方向の両端部が支持されている検出錘と、
    前記検出錘の検出方向の両端部にそれぞれ設けられている可動電極と、
    前記可動電極にそれぞれ対向して設けられ、前記可動電極との間に電荷を蓄えるコンデンサを形成している固定電極と、
    前記コンデンサの容量の変化から前記検出錘の変位を検出する処理部と、
    前記検出錘の検出方向に対して概ね垂直な垂直方向の両端部にそれぞれ設けられている補助可動電極と、
    前記補助可動電極にそれぞれ対向して設けられ、前記可動電極との間に電荷を蓄える補助コンデンサを形成している補助固定電極と、
    前記補助コンデンサの前記補助固定電極と前記補助可動電極との間に電圧差を発生させ、前記検出錘の前記垂直方向への移動を制限する制限処理部と、
    を備えることを特徴とする物理量センサ。
  2. 前記補助可動電極は、前記検出錘の前記垂直方向の両端部から外側に突出していることを特徴とする請求項1記載の物理量センサ。
  3. 前記検出錘は内側に開口を有する環状に形成され、
    前記補助可動電極は、前記検出錘の検出方向に対し概ね垂直な方向の両端部から内側の前記開口へ突出していることを特徴とする請求項1記載の物理量センサ。
  4. 前記補助可動電極および前記補助固定電極は、前記検出錘の前記垂直方向の両端部に複数設けられ、
    前記制限処理部は、前記補助コンデンサの前記補助固定電極と前記補助可動電極との間に電圧差を発生させ、前記検出錘の前記垂直方向への移動および前記検出錘の中心を軸とする回転を制限することを特徴とする請求項1、2または3記載の物理量センサ。
  5. 前記補助可動電極および前記補助固定電極は、櫛歯状に形成され、互いに所定の隙間を形成して噛み合っていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項記載の物理量センサ。
  6. 検出方向の両端部が支持されている検出錘と、
    前記検出錘の検出方向の両端部にそれぞれ複数設けられている可動電極と、
    前記可動電極にそれぞれ対向して設けられ、前記可動電極との間に電荷を蓄えるコンデンサを形成している固定電極と、
    前記コンデンサの容量の変化から前記検出錘の変位を検出する処理部と、
    前記コンデンサの前記固定電極と前記可動電極との間に電圧差を発生させ、前記検出錘の中心を軸とする回転を制限する制限処理部と、
    を備えることを特徴とする物理量センサ。
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