JP2009097649A - ダンパー装置及びそのダンパー装置を用いた冷蔵庫 - Google Patents

ダンパー装置及びそのダンパー装置を用いた冷蔵庫 Download PDF

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俊之 米田
Akihiro Hasegawa
明宏 長谷川
Teruo Miyamoto
照雄 宮本
Masao Araki
正雄 荒木
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Abstract

【課題】小型で複数の開口部の通風量を独立に制御可能なダンパー装置及び当該ダンパー装置を用いて複数の部屋の独立制御性に優れた冷蔵庫を提供する。
【解決手段】第1の開口部を開閉する第1の遮蔽部材と、第2の開口部を開閉する第2の遮蔽部材と、上記第1の遮蔽部材を駆動する駆動源と、上記駆動源または上記第1の遮蔽部材に対する上記第2の遮蔽部材の位置に応じて上記駆動源の駆動力を上記第2の遮蔽部材に伝達し、または該駆動力を遮断し得る第1の伝達手段とを備えたことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

この発明は、例えば冷蔵庫における複数の風路の通風量を個別に制御する場合などに好ましく用いることができるダンパー装置及びそのダンパー装置を用いた冷蔵庫に関する。
従来のダンパー装置として、冷蔵庫の冷凍室と冷蔵室の間に設けるダンパーを回転できる2重の円筒形状とし、内ダクトと外ダクトの開口部の位置を合わせるかずらすかによって冷気量を制御するようにしたものがある(例えば特許文献1参照。)。また、内側円筒と外側円筒の2重円筒状ダクトを有し吐出口を同一円周上に複数設けるようにしたものがある(例えば特許文献2参照。)。
特開昭64−84069号公報(第1頁、図1) 特開平2−21076号公報(第1頁、図1)
特許文献1に示された従来技術においては、複数の開口部の全開閉パターンを内側円筒の円周上に設ける必要があるため、所望の開口幅や開口部の数を得るには内側円筒の径を大きくせざるを得ず、ダンパー装置が大型化するという課題があった。また、特許文献2に開示された従来技術においては、吸気口と吐出口が同一直線上にないため圧力損失が大きく、また、複数の吐出口が同一円周上に設けられているため、吐出口につながる風路が複雑となり大型化するという課題があった。
本発明は、上記のような従来技術の課題を解消するためになされたもので、1つの駆動源で複数の開口部の開閉制御が可能でしかも小型なダンパー装置及びそのダンパー装置を用いた複数の部屋の独立温度制御に優れた冷蔵庫を提供することを目的としている。
この発明によるダンパー装置は、第1の開口部を開閉する第1の遮蔽部材と、第2の開口部を開閉する第2の遮蔽部材と、上記第1の遮蔽部材を駆動する駆動源と、上記駆動源または上記第1の遮蔽部材に対する上記第2の遮蔽部材の相対位置に応じて上記駆動源の駆動力を上記第2の遮蔽部材に伝達し、または該駆動力を遮断し得る第1の伝達手段とを備えたものである。
この発明においては、第1の伝達手段が駆動源または第1の遮蔽部材に対する第2の遮蔽部材の相対位置に応じて駆動源の駆動力を伝達し、または遮断するようにしたので、複数の開口部の開閉を独立して制御することができ、しかも装置の大型化を招くことがない。
実施の形態1.
図1〜図10はこの発明の実施の形態1に係るダンパー装置を説明するものである。図1はダンパー装置の全体構成を概念的に示す図で、(a)は斜視図、(b)は上面図、(c)は正面図である。図2〜図7は図1に示されたダンパー装置を構成する部材の詳細を示す図、図8は組立方法を説明する分解斜視図、図9、図10は開閉動作を説明する図である。なお、各図を通じて同一符号は同一部分を示している。図において、ダンパー装置1は、ステッピングモータを用いた駆動源2と、この駆動源2によって駆動される開閉機構5と、この開閉機構5に第1の伝達手段3を介して連結され該開閉機構5によって従動される開閉機構6と、この開閉機構6に第2の伝達手段4を介して連結され該開閉機構6によって従動される開閉機構7から構成されている。
上記開閉機構5は、周囲上面に断面円弧状の座面部51が形成され、その中央部に通風のための第1の開口部52を有する台座部材50と、上記座面部51上に該座面部51を形成する円弧の中心軸Oのまわりに回動可能に設けられ回動角に応じて第1の開口部52の面積を変えることにより通風を制御する第1の遮蔽部材である主遮蔽体100から構成されている。
上記開閉機構6、及び開閉機構7も上記開閉機構5と略同様に、それぞれ断面円弧状の座面部61、及び71、並びに第2、第3の開口部62、及び72を有する台座部材60、及び70と、上記中心軸Oのまわりにそれぞれ回動可能に設けられた第2、3の遮蔽部材である第1、第2の従遮蔽体200、300から構成されている。なお、各遮蔽体100、200、300単独では互いに独立に回動し得るように構成されている。また、上記台座部材50、60、70は図示省略しているネジ及びネジ穴等の締結具により直列に連結され、枠体10を構成している。また、第1〜第3の開口部52、62、72それぞれの面積、及び対応する主遮蔽体100、第1、第2の従遮蔽体200、300の各大きさは、互いに異なったものが用いられているが、各開口部の面積や遮蔽体の大きさが同一であっても差し支えない。
上記台座部材50は四角い枠状に形成されており、その一端部側(図2の左側)には駆動源2を取り付けるための板状の側壁部材53が設けられ、他端部側には仕切り部54が設けられている。そして、上記座面部51は中心軸Oに沿って一様の半径で円弧状に窪んで形成され、第1の開口部52はその中心部を貫通するように設けられている。台座部材60、70も同様に四角い枠状に形成されており、台座部材60の一端部側(図2の左側)は台座部材50の仕切り部54に対して図示省略している締結手段によって連結され、他端部側には仕切り部64が設けられている。また、台座部材70の一端部側(図2の左側)は台座部材60の仕切り部64に対して図示省略している締結手段によって連結され、他端部側には第2の従遮蔽体300の回転保持軸を支承するための穴73aを有する板状の側壁部材73が設けられている。そして、台座部材60、70共に、中心軸Oに沿って座面部61、71が同様に一様の半径で形成され、中心部にそれぞれ第2の開口部62、第3の開口部72が形成されている。
側壁部材53における中心軸Oに対応する位置には図2(c)に示すように駆動源2に突出された外周部が十字形の駆動軸22を挿通するための穴53aが設けられている。上記仕切り部54は中空の枠状に形成されており、第1の開口部52側の壁面部55には、図2(d)に示すように中心軸Oと同軸の円形の穴55aと、この穴55aを中心にした略270度の円弧状貫通長孔55bが設けられ、さらに、先端部が該円弧状貫通長孔55bに飛び出すように板バネ55cが設けられている。また、第2の開口部62側の壁面部56には、図2(e)に示すように中心軸Oに対応する位置に円形の穴56aが設けられ、さらにこの穴56aを中心にした略270度の円弧状貫通長孔56bが設けられている。
上記仕切り部64も仕切り部54と同様に中空の枠状に形成されており、第2の開口部62側の壁面部65には図2(f)に示すように中心軸Oと同軸の円形の穴65aと、この穴65aを中心にした略270度の円弧状貫通長孔65bが設けられている。また、第3の開口部72側の壁面部66には図2(g)に示すように中心軸Oと同軸の穴66aと、この穴66aを中心にした略270度の円弧状貫通長孔66bが設けられている。また、両壁面部65、66には円弧状貫通長孔65b、66bに先端部が飛び出すように形成された板バネ65c、66cがそれぞれ設けられている。なお、各板バネ55c、65c、66cは、何れも中心軸Oに対して径方向(図2の左右方向)に弾性変形するように設けられている。
第1の遮蔽部材である主遮蔽体100は図3に示すように、対向するように配設された円板状(ないしは円柱状)の保持部材110、120と、これら保持部材110、120相互をつなぐ断面円弧状に湾曲された遮蔽板130を有している。保持部材110の中心には駆動軸22に係合する十字形の貫通穴111が設けられ、保持部材120の中心には壁面部55に設けられた穴55aに挿通、保持させるための回転保持軸121が突設されている。そして、該保持部材120における回転保持軸121の径方向外側所定部には、図3(e)に示すように回転保持軸121を中心にした略270度の円弧状凹溝31が設けられている。なお、保持部材120は第1の伝達手段3の回動子を兼ねており、上記円弧状凹溝31の回動方向一端部が第1係合部31a、他端部が第2係合部31bを構成している。また、遮蔽板130の外周面及び両側部には撥水処理を施したフェルト材からなる緩衝材131が貼り付けられており、中心軸Oに対する緩衝材131の外周面の半径は座面部51の半径と略等しく形成されている。
第2の遮蔽部材である第1の従遮蔽体200は図4に示すように、両端に対向するように配設された円板状(ないしは円柱状)の保持部材210、220と、保持部材210、220相互をつなぐ断面円弧状に湾曲された遮蔽板230を有している。保持部材210の中心には壁面部56に設けられた穴56aに支承させるための回転保持軸211が突設され、該回転保持軸211の径方向外側所定部には、回転保持軸211を中心にした中心角約90度の円弧状凸部32が設けられている。該円弧状凸部32は上記円弧状凹溝31の第1係合部31aまたは第2係合部31bの回動軌跡内に設けられ、第1係合部31aに係合したときに回動子である保持部材120によって一方向に回動され、第2係合部31bに係合したときに同じく他方向に回動される第1の伝達手段3の係合子を構成している。
また、保持部材220の中心には壁面部65に設けられた穴65aに支承させるための回転保持軸221が突設され、該回転保持軸221の径方向外側所定部には、回転保持軸221を中心にした中心角約90度の円弧状凸部41が設けられている。該円弧状凸部41の回動方向一端部が第1係合部41a、他端部が第2係合部41bを構成し、保持部材220が第2の伝達手段4の回動子を構成している。なお、上記円弧状凸部32の回動方向一端面32a及び他端面32bは外周面との角部が傾斜されており該一端面32a及び他端面32bからなる係合部並びに上記板バネ55cは、互いに係合することにより第1の伝達手段3が駆動源2の駆動力を遮断しているときに、第2の遮蔽部材である第1の従遮蔽体200の回動を規制する保持機構を構成している。また、円弧状凸部41の第1係合部41a及び第2係合部41bも同様に外周面との角部が傾斜されており該第1係合部41a及び第2係合部41bからなる係合部並びに上記板バネ65cは、同様に互いに係合することにより第1の従遮蔽体200の回動が規制される保持機構を構成している。なお、何れの保持機構も当該伝達手段が駆動力を伝達するときは駆動力が保持力に勝って従遮蔽体が回動し、そのときは当該板バネの先端部が円弧状凸部の外周面を摺動する。
第3の遮蔽部材である第2の従遮蔽体300は図5に示すように、対向するように配設された円板状(ないしは円柱状)の保持部材310、320と、保持部材310、320相互をつなぐ断面円弧状に湾曲された遮蔽板330を有している。保持部材310の中心には壁面部66に設けられた穴66aに挿通、保持させるための回転保持軸311が突設され、該回転保持軸311の径方向外側所定部には、該回転保持軸311を中心にした中心角略180度の円弧状凸部42が設けられている。該円弧状凸部42は上記第1の従遮蔽体200に設けられた円弧状凸部41の第1係合部41aまたは第2係合部41bの回動軌跡内に設けられ、回動子である保持部材220によって第1係合部41aに係合したときに一方向に回動され第2係合部41bに係合したときに他方向に回動される第2の伝達手段4の係合子を構成している。
また、該円弧状凸部42の外周面の回動方向中央には、上記板バネ66cの先端と係合する切り欠き部42cが凹設され、また一端部42a、他端部42bと外周面との角部は傾斜されている。また、保持部材320の中心には側壁部材73に設けられた穴73aに支承させるための回転保持軸321が突設されている。なお、上記遮蔽板230、330の外周面及び両側部には遮蔽板130と同様に撥水処理を施したフェルト材からなる緩衝材231、331がそれぞれ貼り付けられており、中心軸Oに対する緩衝材231、331の外周面の半径は座面部61、71の半径と略等しく形成されている。なお、図1、図8では該緩衝材131、231、331の図示を省略している。緩衝材131、231、331を設けることにより緩衝材の厚さで全閉状態における冷気の漏れ量と主遮蔽体100、第1の従遮蔽体200、第2の従遮蔽体300の回動に要するトルクを調節することが可能となる。
緩衝材厚さを変化させて求めた冷気漏れ量と遮蔽体の回動に必要なトルクの関係を図6に示す。高トルクの駆動源を用いることにより、厚い緩衝材が使用できるため、冷気漏れ量を減少させることが可能であるが、駆動源のコストは上昇してしまう。よって、要求される密閉能力とコストを勘案した上で、適宜、各遮蔽体に用いる緩衝材の厚さを決定すれば良い。この実施の形態1では製造公差や緩衝材の磨耗等を考慮して、図6においてトルク変化に対し冷気漏れ量の変化が少ない領域内のA点近傍となる厚さの緩衝材を各遮蔽体に用いている。駆動源2は図7に示すように、ステッピングモータと複数の歯車(何れも図示省略)が格納された歯車ボックス21と、複数の歯車を介してステッピングモータの回転が伝わる外周部が十字形の駆動軸22からなる。
次に、図8を参照してダンパー装置1の組立方法を説明する。先ず、駆動源2の出力軸22を側壁部材53の穴53aに貫通した後、主遮蔽体100を構成する保持部材110の十字形の貫通穴111に挿入する。保持部材120の回転保持軸121は壁面部55の穴55aに挿入する。第1の従遮蔽体200を構成する保持部材210の回転保持軸211は壁面部56の穴56aに挿入し、同時に円弧状凸部32は壁面部56の円弧状貫通長孔56b、壁面部55の円弧状貫通長孔55bを順次貫通させた後、主遮蔽体100の円弧状凹溝31に挿入する。
また、第1の従遮蔽体200を構成する保持部材220の回転保持軸221は壁面部65の穴65aに挿入し、同時に円弧状凸部41は該壁面部65の円弧状貫通長孔65bに貫通挿入する。第2の従遮蔽体300を構成する保持部材310の回転保持軸311は壁面部66の穴66aに挿入し、同時に円弧状凸部42は壁面部66の円弧状貫通長孔66bに貫通挿入する。また、第2の従遮蔽体300を構成する保持部材320の回転保持軸321は側壁部材73に設けられた穴73aに挿入する。なお、主遮蔽体100、第1の従遮蔽体200、第2の従遮蔽体300の回動の中心軸Oは、第1の開口部52、第2の開口部62、第3の開口部72の中心軸52O、62O、72Oを含み、冷気の流れに平行な平面内に設けられている。上記ダンパー装置1は、冷蔵庫における設定温度域の異なる複数の部屋の各通風路の風量(冷気流入量)を個別に制御する場合に好ましく用いられるもので、ファン等によりダクト内に生じる冷気の流れ(何れも図示省略)に対し、ダンパー装置1の第1の開口部52、第2の開口部62、第3の開口部72の延在方向が略直交して流れの方向を曲げないように配置される。
次に図9、図10を用いて実施の形態1の動作を説明する。なお、図9、図10は図1(c)における領域I、領域IIを駆動源側(図1(c)における左側)から見たときの主要部材、即ち開口部52、62、72に対する遮蔽板130、230、330の回動位置と、第1の伝達手段3、第2の伝達手段4の係合状態を説明するものである。なお、各遮蔽板130、230、330の回動位置は、実質上同等の部材である緩衝材131、231、331の位置で図示されている。また、初期状態として各遮蔽体の遮蔽板、円弧状凸部及び円弧状凹溝等を図9(a)に示す位置関係となるように配置し、全ての開口部を開状態とする。なお、図中、本来破線等で示されるべきいくつかの部材は、理解を容易にするために実線で示している。また、円弧状貫通長孔55b、56b、65b、66b、及び板バネ55c、65c、66cは何れも図示省略している。
図9(a)に示す初期状態において中心角90度の円弧状凸部32は、中心角270度の円弧状凹溝31の回動方向中央部にある。駆動源2により主遮蔽体100を左方向(反時計方向)に90度回動させると、主遮蔽体100の円弧状凹溝31の端面からなる第2係合部31bは、第1の従遮蔽体200の円弧状凸部32の一端面32aまで90度開いているため、駆動源2の駆動力が第1の従遮蔽体200及び第2の従遮蔽体300に伝わらず、図9(a)の状態から主遮蔽体100のみが左方向に90度回動し、図9(b)に示すように遮蔽板130(緩衝材131)が第1の開口部52を閉状態にする。第2、第3の開口部62、72は開状態のまま変化しない。なお、円弧状凹溝31が回動するときに円弧状凸部32と当接している部分では摩擦力により円弧状凸部32を介して第1の従遮蔽体200に回動力が作用するが、保持機構を構成する板バネ55cが円弧状凸部32の他端面32bに係合し、板バネ65cが円弧状凸部41の第2係合部41bに係合し、板バネ66cが円弧状凸部42の一端部42aにバネ弾性により係合して回動を規制しているので、第1の従遮蔽体200及び第2の従遮蔽体300が回動することはない。
次に、図9(b)の状態において駆動源2により主遮蔽体100を更に左方向に90度回動させると、回動時に主遮蔽体100の円弧状凹溝31の第2係合部31bが第1の従遮蔽体200の係合子である円弧状凸部32の一端面32aに当接しているため、駆動源2の駆動力が第1の従遮蔽体200に伝わり第1の従遮蔽体200も左方向に90度回動する。また、第1の従遮蔽体200の回動時に該第1の従遮蔽体200の円弧状凸部41の第1係合部41aは回動が終了するまで第2の従遮蔽体300の円弧状凸部42の他端部42bとは接しないため、第1の従遮蔽体200の回動が第2の従遮蔽体300に伝わらない。よって、図9(c)に示すように図9(b)の状態から主遮蔽体100と第1の従遮蔽体200が回動し、第1の開口部52は開状態、第2の開口部62は閉状態に変化する。
図9(c)に示す状態において駆動源2により主遮蔽体100を右方向に90度回動させると、回動時に主遮蔽体100の円弧状凹溝31の第1係合部31aは第1の従遮蔽体200の円弧状凸部32の他端面32bに接しないため、図9(d)に示すように図9(c)の状態から主遮蔽体100のみが回動し、第1の開口部52は閉状態に変化する。なお、第2の開口部62は閉状態、第3の開口部72は開状態が保持される。
図9(d)の状態において駆動源2により主遮蔽体100を左方向に180度回動させると、90度回動した時点で主遮蔽体100の円弧状凹溝31の第2係合部31bが第1の従遮蔽体200の円弧状凸部32の一端面32aに当接するため、当接後、主遮蔽体100の回動が第1の従遮蔽体200に伝わり第1の従遮蔽体200が左方向に90度回動する。また、第1の従遮蔽体200の回動時に第1の従遮蔽体200の円弧状凸部41の第2係合部41bと第2の従遮蔽体300の円弧状凸部42の他端部42bが当接しているため、第1の従遮蔽体200の回動に伴い第2の従遮蔽体300も左方向に90度回動する。
その後、駆動源2により主遮蔽体100を右方向に90度回動させると、回動時に主遮蔽体100の円弧状凹溝31の第1係合部31aは第1の従遮蔽体200の円弧状凸部32の他端面32bに接しないため主遮蔽体100のみが右方向に90度回動する。よって、図10(e)に示すように主遮蔽体100、第1の従遮蔽体200及び第2の従遮蔽体300の全てが図9(d)の状態から左方向に90度回転した状態となり、第1の開口部52、第2の開口部62、第3の開口部72はそれぞれ開状態、開状態、閉状態に変化する。
また、図10(e)の状態において駆動源2により主遮蔽体を右方向に90度回動させると、主遮蔽体100のみが右方向に90度回動して図10(f)に示すように第1の開口部52が閉状態、第2の開口部62が開状態、第3の開口部72が閉状態となる。
また、図10(f)の状態において駆動源2により主遮蔽体100を更に右方向に90度回動させると、主遮蔽体100及び第1の従遮蔽体200が右方向に90度回動する。第2の従遮蔽体300は、円弧状凸部41の第2係合部41bと円弧状凸部42の一端部42aが回動中に当接しないので回動しない。よって、図10(g)に示すように第1の開口部52が開状態、第2、第3の開口部62、72が共に閉状態となる。
さらに、図10(g)の状態において駆動源2により主遮蔽体100を左方向に90度回動させると、主遮蔽体100のみが左方向に90度回動して図10(h)に示すように第1、第2、第3の開口部52、62、72が何れも閉状態となる。
なお、開口部が3つの場合、開閉状態の組み合わせパターンは、図10(a)〜図10(h)に示す合計8パターンあるが、ある開閉状態から別の任意の開閉パターンに移行するには、駆動源2により主遮蔽体を右方向または左方向に90度または180度回動させる動作を、3つの遮蔽体100、200、300と第1の伝達手段3及び第2の伝達手段4の係合関係によって上記と同様に順次行なうことによって容易に実現できる。
以上のように実施の形態1によるダンパー装置1は、駆動源2によって駆動される第1の遮蔽部材である主遮蔽体100を有する開閉機構5と、この開閉機構5に対して第1の伝達手段3を介して連結された第2の遮蔽部材である第1の従遮蔽体200を有する開閉機構6と、この開閉機構6に対して第2の伝達手段4を介して連結された第3の遮蔽部材である第2の従遮蔽体300を有する開閉機構7を備え、第1の伝達手段3は中心角270度の第1係合部31a及び第2係合部31bを有する円弧状凹溝31が設けられた保持部材120からなる回動子と中心角90度の円弧状凸部32からなる係合子によって、主遮蔽体100に対する第1の従遮蔽体200の相対位置に応じて駆動源2の駆動力を第1の従遮蔽体200に伝達し、または該駆動力を遮断し得るようにし、第2の伝達手段4は保持部材220に突設された第1係合部41a及び第2係合部41bを有する中心角90度の円弧状凸部41からなる回動子と、保持部材310に突設された中心角180度の円弧状凸部42からなる係合子によって、第1の従遮蔽体200に対する第2の従遮蔽体300の相対位置に応じて駆動源2の駆動力を第2の従遮蔽体300に伝達し、または該駆動力を遮断し得るようにしたものである。
上記構成により、実施の形態1によれば、独立した3つの開閉機構5、6、7の係合関係により駆動源2の駆動力を伝達あるいは遮断することで、1つの駆動源2で3つの開口部52、62、72の開閉組み合わせ8パターンを容易に実現できる。また、各開閉機構5、6、7は開口部52、62、72と各1つの遮蔽体100、200、300で構成されるため、簡素な構造で小型なダンパー装置が実現できる。さらに、遮蔽体100、200、300の回動により開口部52、62、72を開閉する構成とし、かつ、各遮蔽体の回動する角度範囲を(主遮蔽体100の回動範囲)>(第1の従遮蔽体200の回動範囲)>(第2の従遮蔽体300の回動範囲)としているため、各伝達手段3、4を構成する回動子ならびに係合子を遮蔽体100、200、300と一体化でき、簡素な構造で小型なダンパー装置が実現できる。
また、第1の従遮蔽体200に設けられた第1の伝達手段3を構成する円弧状凸部32及び第2の伝達手段4を構成する円弧状凸部41、並びに第2の従遮蔽体300に設けられた第2の伝達手段4を構成する円弧状凸部42は、全開または全閉状態において板バネ55c、65c、66cと係合することで開状態または閉状態を保持する保持機能を有しているため、第1の従遮蔽体200及び第2の従遮蔽体300は駆動源2と直接係合していないが、全開、全閉状態を確実に維持することができ、摩擦力、振動、自重等により意図しない回動が生じる恐れを回避できる。なお、本実施の形態1においては一端面32a、他端面32b、第1係合部41a、第2係合部41b、切り欠き部42c、を90度の係合間隔としているが、該間隔を小さくすることで中間開き状態においても意図しない回動を規制することができる。
また、本実施の形態1では枠体10に設けた円弧状貫通長孔55b、56b、65b、66bと、伝達手段を構成する遮蔽体の円弧状凸部32、41、42の端面が干渉し、回動が規制された状態を基準とすることにより、基準から所定のパルス数を入力し駆動することで容易かつ精度よく通風量制御を行うことができる。なお、この実施の形態1では、主遮蔽体(第1の遮蔽部材)100、第1の従遮蔽体(第2の遮蔽部材)200、及び第2の従遮蔽体(第3の遮蔽部材)300の3つを用いて構成しているが、遮蔽部材の数は2つ以上であれば良い。また、遮蔽板130、230、330と座面部51、61、71との間に撥水処理を施した緩衝材131、231、331を設けたので、緩衝材の吸水膨張や氷結等による動作不安定性を回避し、遮蔽板と枠体(台座部材)の隙間から漏れる気流を低減でき、密閉性に優れたダンパー装置を得ることができる。また、上記ダンパー装置1を複数の部屋を有する冷蔵庫の各部屋(図示省略)の冷気流入量の制御に用いた場合には1つの駆動源により複数の部屋の通風量を独立に制御できるという効果が得られる。
実施の形態2.
図11〜図24はこの発明の実施の形態2に係るダンパー装置を説明する図であり、図11はダンパー装置の全体構成を概念的に示す図で、(a)は斜視図、(b)は上面図、(c)は正面図である。図12〜図21は図11に示されたダンパー装置を構成する部材の詳細を示す図、図22は組立方法を説明する分解斜視図、図23、図24は開閉動作を説明する図である。
図において、ダンパー装置1Aは、ステッピングモータを用いた駆動源2Aと、この駆動源2Aによって駆動される中央部に配設された開閉機構5Aと、駆動源2Aに対して開閉機構5Aとは反対側に設けられ駆動源2Aによって歯車を用いた第1の伝達手段3Aを介して駆動される開閉機構6Aと、開閉機構5Aに歯車を用いた第2の伝達手段4Aを介して連結され該開閉機構5Aによって従動される開閉機構7Aから構成されている。そして、上記開閉機構5Aは上面に実施の形態1と同様の断面円弧状の窪みからなる座面部51Aが枠状に形成され、その中央部に通風のための第1の開口部52Aが設けられた台座部材50Aと、上記座面部51A上に該座面部51Aを形成する円弧の中心軸Oのまわりに回動可能に設けられ回動角に応じて第1の開口部52Aの面積を変えることにより通風を制御する第1の遮蔽部材である主遮蔽体400から構成されている。
開閉機構6Aは周囲上面が平らに形成された枠状の突出体からなる座面部61A、及びその中央部に設けられた通風のための第2の開口部62Aを有する台座部材60Aと、この台座部材60Aに対して回動可能に設けられ回動により第2の開口部62Aを開閉し通風を制御する第2の遮蔽部材である板状の第1の従遮蔽体500を用いて構成されている。開閉機構7Aは、開閉機構6Aと同様に周囲上面が平らに形成された枠状の突出体からなる座面部71A、及びその中央部に設けられた通風のための第3の開口部72Aを有する台座部材70Aと、この台座部材70Aに対して回動可能に設けられ回動により第3の開口部72Aを開閉し通風を制御する第3の遮蔽部材である板状の第2の従遮蔽体600を用いて構成されている。なお、上記台座部材50A、60A、70Aは図示しないネジ等の固定手段により一体化され、3分割可能な枠体10Aを形成している。次に各部材の構造についてさらに詳細に説明する。
枠体10Aの両端部を構成する、台座部材60Aの一端部(図12の左側)、及び台座部材70Aの他端部(図12の右側)には、詳細を図12、図22に示すように、板状の側壁部材63A、及び73Aが対向する如く設けられている。また、台座部材60Aと台座部材50Aの間には駆動源2A及び第1の伝達手段3Aを収容すると共に、通風路を仕切るための仕切り部54Aが設けられ、台座部材50Aと台座部材70Aとの間には第2の伝達手段4Aを収容すると共に、通風路を仕切るための仕切り部56Aが設けられている。
そして、仕切り部54Aを構成している壁面部55Aには、図12(e)に示すように座面部51Aの中心軸Oに対応する貫通孔55dと、第1の従遮蔽体軸35を構成する保持軸35bの小径部35dを支承する貫通孔55eが設けられている。また、仕切り部56Aを構成する壁面部57Aには、図12(f)に示すように座面部51Aの中心軸Oに対応する貫通孔57dと、この貫通孔57dを中心とした中心角約315度の円弧状貫通長孔57fと、第2の従遮蔽体軸45を構成する保持軸45bの小径部45cを支承する貫通孔57eが設けられている。
台座部材60Aを構成している側壁部材63Aには、図12(c)に示す様に第1の従遮蔽体500の回転保持軸511を支承する穴63eが設けられている。また、仕切り部54Aを構成する第2の開口部62A側の壁面部65Aには、図12(d)に示す様に座面部51Aの中心軸Oに対応する位置に貫通孔55dと同軸の貫通孔65dが設けられ、座面部61Aと干渉しない位置に第1の従遮蔽体軸35の保持軸35bを支承する貫通孔65eが設けられている。また、枠状の座面部61A外側には、先端部が座面部61Aの上方に突出する板バネ69Aが設けられている。
台座部材70Aを構成している側壁部材73Aには図12(h)に示す様に第2の従遮蔽体600の回転保持軸621を支承する穴73eが座面部71Aと干渉しない位置に設けられている。そして、仕切り部56Aを構成する壁面部75Aには図12(g)に示す様に、座面部51Aの中心軸Oに対応する貫通孔55dと同軸の貫通孔75dと、第2の従遮蔽体軸45の保持軸45bを支承する貫通孔75eが設けられている。また、枠状の座面部71Aの外側には、先端部が座面部71Aの上方に突出する板バネ79Aが設けられている。
第1の遮蔽部材である主遮蔽体400は図13に示すように、対向するように配設された円板状ないしは円柱状の保持部材410、420と、保持部材410、420をつなぐ断面円弧状に湾曲された弁体に相当する遮蔽板430を有し、該遮蔽板430の座面部51Aに対向する面には撥水処理を施した緩衝材431が貼り付けられている。そして、保持部材410の中心には十字形貫通孔411が、保持部材420の中心には丸い貫通孔421がそれぞれ設けられている。また、保持部材420の外側の面には貫通孔421を中心とした中心角約135度の円弧状凹溝43が設けられている。
第2の遮蔽部材である第1の従遮蔽体500は図14に示すように板状の遮蔽板530からなり、一端面530aの端部には回転保持軸511が突設され、他端面530bには該回転保持軸511と同軸の十字形の係合穴521が設けられている。また、第3の遮蔽部材である第2の従遮蔽体600は図15に示すように、板状の遮蔽板630からなり、一端面630aの端部には十字形の係合穴611が設けられ、他端面630bには該十字形の係合穴611と同軸の回転保持軸621が突設されている。また、遮蔽板530、630の上記座面部61A、71Aに対向する面には撥水処理を施した緩衝材531、631がそれぞれ貼り付けられている。なお便宜上、図11、図22ではこれらの緩衝材431、531、631の図示を省略している。また、駆動源2Aは図16に示すように、ステッピングモータと複数の歯車(何れも図示省略)が格納された歯車ボックス21Aと、複数の歯車を介してステッピングモータの回転が伝わる歯車ボックス21Aの外部に設けられた歯車22Aからなり、歯車22Aの側面の回動中心には十字形の係合穴23Aが設けられている。
第1の主歯車33は図17に示すように、外周360度に歯部が形成された歯車部33aの中心に回転保持軸33bが貫通されている。歯車部33aの一側面Bには、回転保持軸33bを中心にした中心角約315度の円弧状凹溝33cが設けられている。また、該歯車部33aの一側面B側の回転保持軸33bの先端部には壁面部65Aの貫通孔65dに支承させるための小径部33dが設けられている。そして歯車部33aの他側面Cはフラットに形成され、該他側面C側の回転保持軸33bの先端部には主遮蔽体400を構成する保持部材410の中心に設けられた十字形貫通孔411に係合する十字形の係合凸部33eが設けられている。
第1の副歯車34は図18に示すように外周の一部に歯部が形成された歯車部34aからなり、その回動中心に貫通孔34bが設けられている。そして、一側面Dはフラットに形成され、他側面Eにおける貫通孔34bの径方向外側所定部には、該貫通孔34bを中心にした中心角約45度の円弧状凸部34cが設けられている。なお、円弧状凸部34cは第1の主歯車33の円弧状凹溝33c内に配設される。
第1の従遮蔽体軸35は図19に示すように外周の一部に歯部が形成された歯車部35aの回動中心に保持軸35bが貫通され、歯車部35aの一側面F側の保持軸35bの先端には遮蔽板530の十字形の係合穴521に係合する十字形の係合凸部35cが設けられ、他側面G側の保持軸35bの先端には壁面部55Aに設けられた貫通孔55eに回動自在に保持される小径部35dが設けられている。
なお、上記第1の主歯車33、第1の副歯車34、及び第1の従遮蔽体軸35で第1の伝達手段3Aが構成されている。この例では第1の主歯車33が第1の伝達手段3Aを構成する回動子に相当しており、円弧状凹溝33cの回動方向一端面33caが回動方向所定部に設けられた第1係合部に相当し、該円弧状凹溝33cの回動方向の他端面33cbが該第1係合部から所定角度回動した位置に設けられた第2係合部に相当している。そして、円弧状凸部34cを有する第1の副歯車34が上記第1係合部または第2係合部の回動軌跡内に設けられ、該回動子によって上記第1係合部に係合したときに一方向に回動され上記第2係合部に係合したときに他方向に回動される係合子に相当している。
第2の主歯車44は図20に示すように、外周の一部に歯部が形成された歯車部44aの中心に回転保持軸44bが貫通されている。歯車部44aの一側面Hにおける回転保持軸44bの径方向外側所定部には、回転保持軸44bを中心にした中心角約45度の円弧状凸部44cが突設されており、歯車部44aの他側面I側はフラットに形成されている。そして、回転保持軸44bの一端部には貫通孔57dに支承される小径部44d、他端部には貫通孔75dに支承される小径部44eがそれぞれ設けられている。
第2の従遮蔽体軸45は図21に示すように外周の一部に歯部が形成された歯車部45aと、その中心に貫通された保持軸45bからなり、保持軸45bの一端部には壁面部57Aに設けられた貫通孔57eに回動自在に保持される小径部45cが設けられ、他端部には遮蔽板630に設けられた十字形の係合穴611に係合する十字形の係合凸部45dが設けられている。
なお、上記中心角約135度の円弧状凹溝43が設けられた保持部材420、約45度の円弧状凸部44cが突設された第2の主歯車44、及び第2の従遮蔽体軸45で第2の伝達手段4Aが構成されている。この場合、第2の主歯車44が第2の伝達手段4Aを構成する回動子に相当しており、該第2の主歯車44の回動方向一端部が回動方向所定部に設けられた第1係合部44aa、回動方向他端部が該第1係合部から所定角度回動した位置に設けられた第2係合部44abを構成している。そして、歯部を有する第2の従遮蔽体軸45が上記第1係合部44aaまたは第2係合部44abの回動軌跡内に設けられ、該回動子によって上記第1係合部44aaに係合したときに一方向に回動され上記第2係合部44abに係合したときに他方向に回動される係合子に相当している。
次に図22を用いてダンパー装置1Aの組立方法について説明する。先ず、第1の従遮蔽体500を構成する回転保持軸511を台座部材60Aを構成する側壁部材63Aの穴63eに挿入する。さらに第1の従遮蔽体軸35の保持軸35bを壁面部65の貫通孔65eを挿通させ、先端部の十字形の係合凸部35cを第1の従遮蔽体500の係合穴521に挿入する。また、第1の主歯車33の回転保持軸33bを第1の副歯車34の貫通孔34bに通し、円弧状凹溝33cに第1の副歯車34の円弧状凸部34cを挿入した後、回転保持軸33b先端部の小径部33dを壁面部65の貫通孔65dに挿入する。駆動源2Aは歯車22Aが第1の主歯車33の歯車部33aと噛合するように位置決めし、壁面部65に図示省略している固定手段によって固定する。
次に主遮蔽体400及び台座部材50Aを、前述の第1の主歯車33の回転保持軸33bの係合凸部33eが壁面部55Aの貫通孔55dを挿通した後、主遮蔽体400の十字形貫通孔411に挿入されるよう位置決めし、台座部材60Aと締結する。さらに第2の主歯車44を構成する回転保持軸44bを壁面部57Aの貫通孔57dに挿通させた後、主遮蔽体400の保持部材420に設けられた貫通孔421に挿入する。その際、第2の主歯車44の円弧状凸部44cを壁面部57Aの円弧状貫通長孔57fを介し主遮蔽体400の円弧状凹溝43に挿入する。そして、第2の従遮蔽体軸45の保持軸45bを壁面部57Aの貫通孔57eに挿入する。
さらに、第2の従遮蔽体600の回転保持軸621を台座部材70Aを構成する側壁部材73Aに設けられた穴73eに挿入する。その後、第2の従遮蔽体600及び台座部材70Aは、第2の従遮蔽体軸45の保持軸45bの係合凸部45dが壁面部75Aの貫通孔75eを貫通し第2の従遮蔽体600の係合穴611に挿入され、かつ、第2の主歯車44の回転保持軸44bの小径部44dが壁面部75Aの貫通孔75dに挿入されるように位置決めされ、台座部材70A及び台座部材50A相互が締結される。なお、上記のように組み立てられ、冷蔵庫の冷気通風路に取り付けられたダンパー装置1Aはファン等によりダクト内に生じる冷気の流れ(何れも図示省略)に対し、ダンパー装置1Aの第1の開口部52A、第2の開口部62A、第3の開口部72Aの延在方向が略直交して流れの方向を曲げないように配置される。
次に図23、図24を用いて実施の形態2の動作を説明する。なお、初期状態として各開閉機構5A、6A、7A、及び第1、第2の伝達手段3A、4Aを構成する各歯車、遮蔽体、円弧状凸部、及び座面部等の主要部材を図23(a)に示す位置関係となるように配置する。なお、図23、図24は図11(c)における領域I、領域II部分の開閉動作に関係する主要部材を図11(c)の左側から見た図であり、図23(a)の初期状態では第1、第2、第3の開口部52A、62A、72Aは何れも開状態である。なお、動作説明を主体として、各部材は何れも実線で示している。また、円弧状貫通長孔57f、台座部材60A、70Aの座面部61A、71A、緩衝材531、631等は図示省略している。また、第1の開口部52Aは緩衝材431が下方向にあるとき、第2の開口部62Aは第1の従遮蔽体500が水平方向を向いたとき、第3の開口部72Aは第2の従遮蔽体600が水平方向を向いたときにそれぞれ閉状態となる。
図23(a)に示す初期状態において駆動源2Aの歯車22Aを左方向(半時計方向)に90度回動させると、第1の主歯車33及び連動する主遮蔽体400が右方向に90度回動して遮蔽板430及び緩衝材431が、図23(b)に示すように下方向を向くように回動して第1の開口部52Aは閉成される。この回動の際に第1の伝達手段3Aの回動子を構成する第1の主歯車33の円弧状凹溝33cの他端面33cb(第2係合部)は、第1の伝達手段3Aの係合子を構成する第1の副歯車34の円弧状凸部34cに当接しないため、第1の副歯車34は回動せず、従って第1の従遮蔽体500も回動しない。一方、主回動体400の円弧状凹溝43の端面43bは、第2の主歯車44の円弧状凸部44cの端面に当接しているため、主遮蔽体400の回動が第2の主歯車44に伝わり、第2の主歯車44は右方向に90度回動する。しかし、第2の伝達手段4Aを構成する第2の主歯車44の歯車部44aと第2の従遮蔽体軸45の歯車部45aが係合していないため、第2の従遮蔽体600も回動しない。よって図23(b)に示すように図22(a)の状態から主遮蔽体400のみが回動し、第1の開口部52Aのみ閉状態となる。なお、第2、第3の開口部は開状態のままである。
次に、図23(b)の状態において駆動源2Aにより第1の主歯車33及び連動する主遮蔽体400を右方向に90度回動させると、主遮蔽体400はさらに右方向に90度回動して第1の開口部52Aを開く。そのとき、第1の主歯車33の円弧状凹溝33cの他端面33cb(第2係合部)は第1の副歯車34の円弧状凸部34cの端面とは回動が終了するまで当接しないため、第1の副歯車34は回動せず、第1の従遮蔽体500も回動しない。一方、主遮蔽体400の円弧状凹溝43の端面43bは第2の主歯車44の円弧状凸部44cの端面に接しているため、主遮蔽体400の回動が第2の伝達手段4Aの回動子を構成する第2の主歯車44に伝わり、該第2の主歯車44は右方向に90度回動する。
このとき、第2の主歯車44の歯車部44aの第1係合部44aaと第2の伝達手段4Aの係合子を構成する第2の従遮蔽体軸45の歯車部45aが係合するため、該第2の従遮蔽体軸45の回動に連動して第2の従遮蔽体600が左方向に90度回動する。よって図23(c)に示すように図22(b)の状態から主遮蔽体400と第2の従遮蔽体600が回動し、第1の開口部52Aは開状態、第3の開口部72Aは閉状態となる。なお、第2の開口部62Aは開状態のままである。なお、第2の従遮蔽体600が第3の開口部72Aを閉じたときには、板バネ79Aが第2の従遮蔽体600と係合することによって、確実に全閉状態を維持する。
図23(c)に示す状態において駆動源2Aにより第1の主歯車33及び連動する主遮蔽体400を左方向に90度回動させると、主遮蔽体400は第1の開口部52Aを閉じる。このとき、第1の主歯車33の円弧状凹溝33cの両端面33ca、33cbは第1の副歯車34の円弧状凸部34cの端面とは回動が終了するまで当接しないため、第1の副歯車34は回動せず、第1の従遮蔽体500も回動しない。一方、主遮蔽体400の円弧状凹溝43の端面43aは第2の主歯車44の円弧状凸部44cの端面に回動終了時まで当接しないため、図23(d)に示すように図23(c)から主遮蔽体400のみが回動し、第1開口部52Aは閉状態となる。なお、第2の開口部62Aは開状態のまま、第3の開口部72Aは閉状態のままである。
図23(d)の状態において駆動源2Aにより第1の主歯車33及び連動する主遮蔽体400を右方向に180度回動させると、最初の90度回動した時点で第1の主歯車33の円弧状凹溝33cの他端面33cb(第2係合部)が第1の副歯車34の円弧状凸部34cの端面に係合する。その時点からさらに90度回動が進むと、第1の伝達手段3Aの係合子を構成する第1の副歯車34が右方向に90度回動される。このとき、第1の副歯車34の歯車部34aは第1の従遮蔽体軸35の歯車部35aと係合しているため、第1の従遮蔽体軸35は左方向に90度回動され、該第1の従遮蔽体軸35に係合している第1の従遮蔽体500が反時計方向に回動して図24(e)に示すように第2の開口部62Aを閉状態にする。また、主遮蔽体400が最初の90度右へ回動した時点で主遮蔽体400の円弧状凹溝43の端面43bが第2の主歯車44の円弧状凸部44cの端面に接するため、その時点からさらに90度回動が進むと、主遮蔽体400の回動が第2の主歯車44に伝わり該第2の主歯車44は右方向に90度回動する。
しかしそのとき、第2の主歯車44の歯車部44aと第2の従遮蔽体軸45の歯車部45aは係合していないため、第2の従遮蔽体600は回動しない。その後、駆動源2Aにより第1の主歯車33及び連動する主遮蔽体400を左方向に90度回動させると、回動時に第1の主歯車33の円弧状凹溝33c及び主遮蔽体400の円弧状凹溝43の端面がそれぞれ第1の主歯車34の円弧状凸部34c及び第2の主歯車44に設けられた円弧状凸部44cの端面に接しないため、主遮蔽体400のみが回動する。よって各歯車、遮蔽板、円弧状凸部及び円弧状凹溝等は図24(e)に示す状態となり、第1の開口部が開状態、第2、第3の開口部が何れも閉状態となる。なお、第1の従遮蔽体500が第2の開口部62Aを閉じたときには板バネ69Aが及び第1の従遮蔽体500と係合することによって、確実に閉状態を維持する。
以下同様に、図24(e)の状態において駆動源2Aにより第1の主歯車33及び連動する主遮蔽体400を左方向に90度回動すると、図24(f)に示すように第1の開口部52Aのみ閉状態に変化し、第2の開口部62A、及び第3の開口部72Aは第1の伝達手段3A、第2の伝達手段4Aの働きによって駆動力が伝達されず、何れも閉状態が維持される。
また、図24(f)の状態において駆動源2Aにより第1の主歯車33及び連動する主遮蔽体400を更に左方向に90度回動すると、図24(g)に示すように第1の開口部52Aは再び開状態となり、第2の開口部62Aは第1の伝達手段3Aにより閉状態が維持され、第3の開口部72Aは第2の伝達手段4Aにより開状態となる。
図23(g)の状態において駆動源2Aにより第1の主歯車33及び連動する主遮蔽体400を更に右方向に90度回動すると、図24(h)に示すように第1の開口部52Aは再び閉状態となり、第2の開口部62Aは第1の伝達手段3Aにより閉状態が維持され、第3の開口部72Aは第2の伝達手段4Aにより開状態が維持される。
上記のように実施の形態2においては、中央部に設けられた、主遮蔽体400によって第1の開口部52Aを開閉する開閉機構5A、その一端部側に歯車を用いた第1の伝達手段3Aと駆動源2A部を介して配設された第1の従遮蔽体500によって上記主遮蔽体400とは独立して第2の開口部62Aを開閉する開閉機構6A、他端部側に歯車を用いた第2の伝達手段4Aを介して配設された上記主遮蔽体400、第1の従遮蔽体500とは独立して開閉し得る第2の従遮蔽体600によって第3の開口部72Aを開閉する開閉機構7Aを備え、第1の伝達手段3A及び第2の伝達手段4Aによる係合関係を組み合わせて、独立した3つの開閉機構5A、6A、7Aに対して単1の駆動源2Aの駆動力を伝達あるいは遮断することで、3つの開口部52A、62A、72Aの開閉の組み合わせである合計8パターンを全て実現するように構成したものである。
上記のように実施の形態2によれば、1つの駆動源2Aのみで3つの開口部52A、62A、72Aの開閉制御を個別に行うことが容易にできる。また、異なる種類の開閉機構を組み合わせることが可能であり、ダンパー設計の自由度が広がる。また、開閉機構間の伝達手段3A、4Aに歯車を用いたことにより、簡素な構造で小型なダンパー装置が実現できる。なお、第1の従遮蔽体500及び第2の従遮蔽体600は全閉時に緩衝材531、631が開口部62A、72Aの周縁の周囲上面が平らに形成された枠状の突出体からなる座面部61A、71Aによりそれぞれ圧縮されることで主遮蔽体400よりも高い密閉度が得られる。また、第1の従遮蔽体500及び第2の従遮蔽体600は駆動源2Aと直接係合していないため、振動や自重等により意図しない回動が生じることが懸念されるが、本実施の形態においては、全閉時に枠体10Aの板バネ69A、79Aが第1の従遮蔽体500及び第2の従遮蔽体600と係合することによって、確実に全閉状態を維持することができる。
また、本実施の形態2では枠体10Aに設けた円弧状貫通長孔57fと円弧状凸部44cの端面が干渉し回動が規制された状態を基準とすることにより、基準から所定のパルス数を入力し駆動することで容易かつ精度よく通風量制御を行うことができる。また、本実施の形態2に示すダンパー装置によって、冷蔵庫の冷蔵室(例えば設定温度0度から10度)、切替室(例えば設定温度−10度から10度)、製氷室(例えば設定温度−10度以下)の各部屋の冷気通風量制御を行う場合には、密閉度(密閉性能)が高い第1の従遮蔽体500、第2の従遮蔽体600を有する開閉機構6A、7Aを設定温度の高い冷蔵室及び切替室に用いることが好ましい。密閉度の高い開閉機構を冷蔵室及び切替室用のダクトに用いることにより設定温度の維持が容易となり、かつ、製氷室は設定温度が低いためダンパー閉状態における冷気漏れの影響を受け難く、冷気漏れによる設定温度からのずれを軽減することができる。
実施の形態3.
図25〜図35はこの発明の実施の形態3に係るダンパー装置を説明する図であり、図25はダンパー装置の全体構成を概念的に示す分解斜視図である。図26〜図34は図25に示されたダンパー装置を構成する駆動装置の詳細を示す図、図35は組立方法を説明する分解斜視図である。図において、ダンパー装置1Bは、駆動源2B、第1の伝達手段3B、及び第2の伝達手段4Bが内蔵された詳細を後述する駆動装置8と、該内蔵された駆動源2Bによって直接的に駆動される開閉機構5Bと、この開閉機構5B及び駆動装置8の間の中央部に配設され駆動装置8に内蔵された第1の伝達手段3Bを介して駆動される開閉機構6Bと、駆動装置8に対して開閉機構6Bとは反対側に設けられ駆動装置8に内蔵された第2の伝達手段4Bを介して駆動される開閉機構7Bから構成されている。
開閉機構5Bは、下面に実施の形態1と同様の断面円弧状の窪みからなる座面部51Bが枠状に形成され、その中央部に通風のための第1の開口部52Bが設けられた台座部材50Bと、上記座面部51Bに該座面部51Bを形成する円弧の中心軸のまわりに回動可能に設けられ回動角に応じて第1の開口部52Bの面積を変えることにより通風を制御する第1の遮蔽部材である主遮蔽体700から構成されている。
開閉機構6Bは、周囲上面が平らに形成された枠状の突出体からなる座面部61B、及びその中央部に設けられた通風のための第2の開口部62Bを有する実施の形態2と同様の台座部材60Bと、この台座部材60Bに対して回動可能に設けられ回動により第2の開口部62Bを開閉し通風を制御する第2の遮蔽部材である板状の第1の従遮蔽体800を用いて構成されている。
開閉機構7Bは、開閉機構6Bと略同様に周囲上面が平らに形成された枠状の突出体からなる座面部71B、及びその中央部に設けられた通風のための第3の開口部72Bを有する台座部材70Bと、この台座部材70Bに対して回動可能に設けられ回動により第3の開口部72Bを開閉し通風を制御する第3の遮蔽部材である板状の第2の従遮蔽体900を用いて構成されている。なお、上記台座部材50B、60B、70B及び駆動装置8は図示しないネジ等の固定手段により一体化され、分割可能な枠体10Bを形成している。また、枠体10Bには第1の従遮蔽体800及び第2の従遮蔽体900の全閉状態を維持するための、板バネ69B、79Bが設けられている。次に駆動装置8の構造についてさらに詳細に説明する。
駆動装置8はボックス枠体80、81と、ステッピングモータを用いた駆動源2Bと、複数の各種の歯車20、24、36、37、46、47から構成されている。ボックス枠体80には図27に示すように主遮蔽体700の回転保持軸710が挿入される貫通孔80aと第1の従遮蔽体800の回転保持軸810が挿入される貫通孔80bが設けられている。なお、貫通孔80a、80bを囲むように内径が貫通孔80a、80bより大きい円筒状凸部80d、80eがボックス枠体81に対向する面に設けられている。また、ボックス枠体80には伝達制御歯車20を回転自在に保持するため穴80cが設けられている。ボックス枠体81には図28に示すように第2の従遮蔽体900の回転保持軸910が挿入される貫通孔81a及び貫通孔81aを囲むように内径が貫通孔81aより大きい円筒状凸部81eが設けられている。また、ボックス枠体81には伝達制御歯車20、主歯車24を回転自在に保持するため穴81b、81cが設けられている。
駆動装置8を構成する伝達制御歯車20は図29に示すように、外周360度に歯部が形成された歯車部20aの中心に回転保持軸20bが貫通されている。歯車部20aの側面J、Kにはそれぞれ回転保持軸20bを中心にした中心角約145度の円弧状凹溝20c、中心角約315度の円弧状凹溝20dが設けられている。また、回転保持軸20bの両先端部にはボックス枠体80、81の穴80c、81bに支承させるための小径部20e、20fが設けられている。
主歯車24は図30に示すように、外周360度に歯部が形成された歯車部24aの中心に回転保持軸24bが一体化されている。また、歯車部24aの一側面L側の回転保持軸24bの先端には主遮蔽体700の十字形の係合凸部710bに係合する十字形の係合穴24cが設けられ、他側面M側の保持軸24bの先端にはボックス枠体81の穴81cに支承させるための小径部24dが設けられている。
第1の副歯車36は図31に示すように外周の一部に歯部が形成された歯車部36aからなり、その回動中心に貫通孔36bが設けられている。そして、一側面Nはフラットに形成され、他側面Oにおける貫通孔36bの径方向外側所定部には、該貫通孔36bを中心にした中心角約45度の円弧状凸部36cが設けられている。なお、該円弧状凸部36cは伝達制御歯車20の円弧状凹溝20c内に配設される。
第1の従歯車37は図32に示すように外周の一部に歯部が形成された歯車部37aの回動中心に回転保持軸37bが一体化され、歯車部37aの一側面Q側の回転保持軸37bの先端には後述する第2の従歯車47と係合し回動自在に保持される穴37cが設けられ、他側面P側の回転保持軸37bの先端には第1の従遮蔽体800の十字形の係合凸部810bに係合する十字形の係合穴37dが設けられている。
第2の副歯車46は図33に示すように外周の一部に歯部が形成された歯車部46aからなり、その回動中心に貫通孔46bが設けられている。そして、一側面Rにおける貫通孔46bの径方向外側所定部には該貫通孔46bを中心にした中心角約45度の円弧状凸部46cが設けられ他側面Sはフラットに形成されている。なお、円弧状凸部46cは伝達制御歯車20の円弧状凹溝20d内に配設される。
第2の従歯車47は図34に示すように外周の一部に歯部が形成された歯車部47aの回動中心に回転保持軸47bが一体化され、歯車部47aの一側面T側の回転保持軸47bの先端には第1の従歯車37の穴37cと係合し回動自在に保持される小径部47cが設けられ、他側面U側の回転保持軸47bの先端には第2の従遮蔽体900の十字形の係合凸部910bに係合する十字形の係合穴47dが設けられている。
次に、駆動装置8の組立方法、及び構成について図26を参照して説明する。まず、駆動源2Bをボックス枠体81に図示省略している固定手段によって固定する。伝達制御歯車20の回転保持軸20bに第1の副歯車36、第2の副歯車46を挿入する。なお、この際に第1の副歯車36の円弧状凸部36cが伝達制御歯車20の円弧状凹溝20cに、第2の副歯車46の円弧状凸部46cが伝達制御歯車20の円弧状凹溝20dにそれぞれ挿入される位置関係としている。また、第1の従歯車37の穴37cには第2の従歯車47の小径部47cを挿入する。そして、伝達制御歯車20の小径部20fをボックス枠体81の穴81bに、主歯車24の小径部24dをボックス枠体81の穴81cに、第2の従歯車47の十字形の係合穴47dが設けられた側の回転保持軸47bをボックス枠体81の円筒状凸部81eにそれぞれ挿入する。
さらに、伝達制御歯車20の小径部20eをボックス枠体80の穴80cに、主歯車24の十字形の係合穴24cが設けられた側の回転保持軸24bをボックス枠体80の円筒状凸部80dに、第1の従歯車37の十字形の係合穴37dが設けられた側の回転保持軸37bをボックス枠体80の円筒状凸部80eにそれぞれ挿入し、ボックス枠体80と81を図示省略している固定手段によって固定している。上記のようにボックス枠体80、81の穴及び円筒状凸部により各歯車を位置決めし、駆動源2Bの出力軸に直結された歯車22B、伝達制御歯車20及び主歯車24を常に噛み合った状態とし、第1の副歯車36と第1の従歯車37の関係及び第2の副歯車46と第2の従歯車47の関係を部分的に設けられた歯部が回転により噛み合える所定の位置関係とする。
なお、上記伝達制御歯車20、第1の副歯車36、及び第1の従歯車37で第1の伝達手段3Bが構成されている。この例では第1の伝達制御歯車20が第1の伝達手段3Bを構成する回動子に相当しており、円弧状凹溝20cの回動方向一端面20caが回動方向所定部に設けられた第1係合部に相当し、該円弧状凹溝20cの回動方向の他端面20cbが該第1係合部から所定角度回動した位置に設けられた第2係合部に相当している。そして、上記第1係合部または第2係合部の回動軌跡内に設けられた円弧状凸部36cを有する第1の副歯車36が、該回動子によって上記第1係合部に係合したときに一方向に回動され上記第2係合部に係合したときに他方向に回動される係合子に相当している。
また、伝達制御歯車20、第2の副歯車46、及び第2の従歯車47で第2の伝達手段4Bが構成されている。この例では伝達制御歯車20が第2の伝達手段4Bを構成する回動子に相当しており、円弧状凹溝20dの回動方向一端面20daが回動方向所定部に設けられた第1係合部に相当し、該円弧状凹溝20dの回動方向の他端面20dbが該第1係合部から所定角度回動した位置に設けられた第2係合部に相当している。そして、上記第1係合部または第2係合部の回動軌跡内に設けられた円弧状凸部46cを有する第2の副歯車46が該回動子によって上記第1係合部に係合したときに一方向に回動され上記第2係合部に係合したときに他方向に回動される係合子に相当している。上記のように伝達制御歯車20は第1の伝達手段3Bと共用され、第2の伝達手段4Bは第1の伝達手段3Bと第1の従遮蔽体800を介さずに駆動源2Bに接続されている。
次にダンパー装置1Bの組立方法について図35を参照して説明する。先ず、第2の従遮蔽体900を構成する回転保持軸910の十字形の係合凸部910bを駆動装置8の貫通孔81aを介し第2の従歯車47の十字形の係合穴47dに挿入する。さらに第2の従遮蔽体900を構成する回転保持軸910の小径部910cが台座部材70Bの穴73に挿入されるように台座部材70Bを位置決めし、図示省略している固定手段によって駆動装置8と固定する。次に第1の従遮蔽体800を構成する回転保持軸810の十字形の係合凸部810bを駆動装置8の貫通孔80bを介し第1の従歯車37の十字形の係合穴37dに挿入する。さらに第1の従遮蔽体800を構成する回転保持軸810の小径部810cが台座部材60Bの穴63に挿入されるように台座部材60Bを位置決めし、図示省略している固定手段によって駆動装置8と固定する。
次に主遮蔽体700を構成する回転保持軸710の十字形の係合凸部710bを台座部材60Bの貫通孔64及び駆動装置8の貫通孔80aを介し主歯車24の十字形の係合穴24cに挿入する。さらに主遮蔽体700を構成する回転保持軸710の小径部710cが台座部材50Bの穴53に挿入されるように台座部材50Bを位置決めし、図示省略している固定手段によって台座部材60Bと固定する。
なお、上記のように組み立てられ、冷蔵庫の冷気通風路に取り付けられたダンパー装置1Bはファン等によりダクト内に生じる冷気の流れ(何れも図示省略)に対し、ダンパー装置1Bの第1の開口部52B、第2の開口部62B、第3の開口部72Bの延在方向が略直交して流れの方向を曲げないように配置される。
次に上記のように構成された実施の形態3の動作について説明する。駆動装置8内の駆動源2Bが駆動されると、その回転が伝達制御歯車20、主歯車24を介して主遮蔽体700に伝わり、開閉機構5Bの開閉状態が変化する。なお、主遮蔽体700は従遮蔽体800、900に比して回動可能な角度範囲が広く、主遮蔽体700を用いた開閉機構5Bは開状態または閉状態から、右回転、左回転のいずれの回転でも開閉状態を変化することができる。この例では、主遮蔽体の回動可能な角度範囲に制限は無く、閉状態から回転方向に関わらず90度回転させることで開状態になる。
一方、第1の従遮蔽体800及び第2の遮蔽体900には、駆動源2Bによる伝達制御歯車20の回転方向と第1の伝達手段3B及び第2の伝達手段4Bの回動子と係合子との相対的な位置関係により、実施の形態2と略同様に駆動力が伝達される場合と遮断される場合が生じる。また、第1の伝達手段3Bと第2の伝達手段4Bでは回動子の第1係合部と第2係合部間の角度が異なるため、駆動力を第一の遮蔽体800または第2の遮蔽体900の何れかのみに伝達することができる。さらに、第1の伝達手段3Bと第2の伝達手段4Bには部分的に歯部を有する歯車を用いているため、駆動力を第一の遮蔽体800または第2の遮蔽体900の何れかにのみ伝達することができる。
上記のように駆動源2Bの駆動力が伝達される主遮蔽体700を用い、ある開閉状態から回転方向に関わらず開閉状態を変化できる開閉機構5Bと、駆動力を伝達、遮断する伝達手段3B、4Bを介して駆動源2Bにつながる第1、第2の従遮蔽体800、900を用いた開閉機構6B、7Bを用い、駆動源2Bに用いた図示省略しているステッピングモータの駆動パターンを制御することにより、実施の形態2と同様に、3つの開口部52B、62B、72Bの開閉組み合わせである合計8パターンを容易に実現できる。なお、全閉時に枠体10Bの板バネ69B、79Bが第1の従遮蔽体800及び第2の従遮蔽体900と係合することによって、実施の形態2と同様に確実に全閉状態が維持される。
上記のように実施の形態3によれば、1つの駆動源のみで3つの開口部52B、62B、72Bの開閉制御を行うことが容易にできる。また、異なる種類の開閉機構を組み合わせることが可能であり、ダンパー設計の自由度が広がる。また、伝達手段に用いる複数の歯車を1箇所にまとめたことにより、簡素な構造で小型なダンパー装置が実現できる。
なお、本実施の形態においても実施の形態1、実施の形態2と同様に遮蔽体に緩衝材を設けることは密閉度を増すことができるため好ましい。また、駆動源2Bのステッピングモータと伝達制御歯車20の間等に1段あるいは多段の歯車を用いて適宜トルク、回転速度を決定することができる。
なお、上記実施の形態1〜3では、開口部(及び遮蔽体)を3つ備えた例について説明したが、開口部(及び遮蔽体)の数は3つに限定されるものではなく、例えば2つ、あるいは4つ以上でも良く、その場合でも同様の効果が期待できる。また、第1の伝達手段として、回動方向所定部に設けられた第1係合部、及び該第1係合部から所定角度回動した位置に設けられた第2係合部を有する回動子と、上記第1係合部または第2係合部の回動軌跡内に設けられ、該回動子によって上記第1係合部に係合したときに一方向に回動され上記第2係合部に係合したときに他方向に回動される係合子とを用いたが、必ずしもこれに限定されるものではない。特に、その具体例として円弧状凹溝を有する保持部材と円弧状凸部を有する保持部材の組み合わせ、あるいは円周上の一部に歯部を設けた歯車の組み合わせについて説明したが、歯車の数や形状を含めてこれらに限定されないことは勿論である。例えば実施の形態に例示した円弧状凹溝を円弧状凸部とし、または伝達手段の回動体に設ける第1係合部、第2係合部をピンなどに変更し、あるいは実施の形態2において主遮蔽体と第1の主歯車を一体にすることなどもできる。
また、開閉機構は少なくとも開口部を有する枠体と該開口部を開閉し得る遮蔽体を用いて構成されていれば良く、上記実施の形態に例示した構成、機構に限定されるものではないことは勿論である。例えば、図36は実施の形態1における中央部に配設された開閉機構6をカム機構を用いたものに変更した実施の形態1の変形例の全体構成を概念的に示す斜視図である。図36において、第2の遮蔽部材(第1の従遮蔽体)200Aは、実施の形態1と同様に第1の伝達手段3を介して駆動される第1の従回転軸240が回動することによりカム板250が回動し、カム板250が平面状の遮蔽板230Aを押すことで遮蔽板230Aが図示省略している軸の周りに回動して開口部62Cの周縁に設けられた座面部61Cに押し付けられ、開口部62Cを遮蔽する。また、カム板250が遮蔽板230Aを座面部61Cに押し付けない状態においては、第1の従回転軸240と遮蔽板230Aを繋ぐように設けられたバネ(引張りバネ)260の復元力により、遮蔽板230Aが第1の従回転軸240の方向に回動して開口部62Cは開状態となる。なお、第1の従回転軸240の位置を遮蔽板230Aと干渉しない例えば側方部に移動することで遮蔽板230Aの回動角度を大きくすることも容易である。
また、駆動源2、2A、2Bに用いるモータはステッピングモータに限定されず、例えばDCモータ等を用いることもできる。この場合には例えばモータ駆動時間を制御することで容易に冷気取り入れ量を制御することができる。また、遮蔽板に設ける緩衝材にはゴム等の非吸水性材料を用いることもできる。さらに、緩衝材は枠体に貼り付けても良い。その他、この発明の範囲内で種々の改変ができることは当然である。
また、複数種類の開閉機構を有するダンパー装置を、設定温度の異なる複数の部屋を有する冷蔵庫に用いる場合においては、遮蔽体密閉度が低い開閉機構を有する開口部を、開口部から冷蔵庫室内への吹き出し口までの圧力損失が最も大きいダクトに用いても良い。例えば実施の形態2に示したダンパー装置により冷蔵室、切替室、製氷室の各部屋の冷気通風量制御を行う場合において、開口部から冷蔵室吹き出し口までのダクト長さが長く圧力損失が大きい場合には、冷蔵室に主遮蔽体により開閉される開口部を用いることによってダンパー閉状態における冷蔵庫室内への冷気漏れ量を軽減でき、各部屋の設定温度維持が容易となる。
ところで、上記実施の形態では本発明に係るダンパー装置を冷蔵庫の冷気制御に用いる場合について説明したが、冷蔵庫に限定されるものではなく、例えば各種気体や液体などの配管、通流路等に設け、流量制御等に用いることもできる。
この発明の実施の形態1に係るダンパー装置の全体構成を示す図で、(a)は斜視図、(b)は上面図、(c)は正面図。 図1に示されたダンパー装置を構成する枠体の構造を説明する図で、(a)は上面図、(b)は正面図、(c)は左側面図、(d)は図2(b)のIId−IId線における矢視断面図、(e)はIIe−IIe線における矢視断面図、(f)はIIf−IIf線における矢視断面図、(g)はIIg−IIg線における矢視断面図、(h)はIIh−IIh線における矢視断面図。 図1に示されたダンパー装置を構成する主遮蔽体(第1の遮蔽部材)の構造を説明する図で、(a)は上面図、(b)は正面図、(c)は左側面図、(d)は図3(b)のIIId−IIId線における矢視断面図、(e)は右側面図。 図1に示されたダンパー装置を構成する第1の従遮蔽体(第2の遮蔽部材)の構造を説明する図で、(a)は上面図、(b)は正面図、(c)は左側面図、(d)は図4(b)のIVd−IVd線における矢視断面図、(e)は右側面図。 図1に示されたダンパー装置を構成する第2の従遮蔽体(第3の遮蔽部材)の構造を説明する図で、(a)は上面図、(b)は正面図、(c)は左側面図、(d)は図5(b)のVd−Vd線における矢視断面図、(e)は右側面図。 図1に示されたダンパー装置の冷気漏れ量と遮蔽体の回転に必要なトルクの関係を示す特性図。 ダンパー装置を構成する駆動源を示す斜視図。 図1に示されたダンパー装置の組立方法を説明する分解斜視図。 実施の形態1のダンパー装置の開閉動作の一部を説明する図。 実施の形態1のダンパー装置の開閉動作の他の一部を説明する図。 この発明の実施の形態2によるダンパー装置の全体構成を概念的に示す図で、(a)は斜視図、(b)は上面図、(c)は正面図。 図11に示された枠体の構造を説明する図で、(a)は上面図、(b)は正面図、(c)は左側面図、(d)は図12(b)のXIId−XIId線における矢視断面図、(e)は同XIIe−XIIe線における矢視断面図、(f)は同XIIf−XIIf線における矢視断面図、(g)は同XIIg−XIIg線における矢視断面図、(h)は同XIIh−XIIh線における矢視断面図。 図11に示された主遮蔽体の構造を説明する図で、(a)は斜視図、(b)は上面図、(c)は正面図、(d)は左側面図、(e)は右側面図。 図11に示された第1の従遮蔽体の構造を説明する図で、(a)は斜視図、(b)は上面図、(c)は正面図、(d)は左側面図、(e)は右側面図。 図11に示された第2の従遮蔽体の構造を説明する図で、(a)は斜視図、(b)は上面図、(c)は正面図、(d)は左側面図、(e)は右側面図。 図11に示された駆動源を示す斜視図。 図11に示された第1の主歯車を説明する図で、(a)は斜視図、(b)は正面図、(c)は左側面図、(d)は右側面図。 図11に示されたダンパー装置を構成する第1の副歯車を説明する図で、(a)は斜視図、(b)は正面図、(c)は左側面図、(d)は右側面図。 図11に示されたダンパー装置を構成する第1の従遮蔽体軸を説明する図で、(a)は斜視図、(b)は正面図、(c)は左側面図、(d)は右側面図。 図11に示されたダンパー装置を構成する第2の副歯車を説明する図で、(a)は斜視図、(b)は正面図、(c)は左側面図、(d)は右側面図。 図11に示されたダンパー装置を構成する第2の従遮蔽体軸を説明する図で、(a)は斜視図、(b)は正面図、(c)は左側面図、(d)は右側面図。 図11に示されたダンパー装置の組立方法を説明する分解斜視図。 実施の形態2のダンパー装置の開閉動作の一部を説明する図。 実施の形態2のダンパー装置の開閉動作の他の一部を説明する図。 この発明の実施の形態3によるダンパー装置の全体構成を概念的に示す斜視図。 図25に示された歯車ボックスの構造を説明する斜視図。 図26に示されたボックス枠体の構造を説明する図で、(a)は左側面図、(b)は図27(a)のXXVIIb−XXVIIb線における矢視断面図、(c)は右側面図。 図26に示されたボックス枠体の構造を説明する図で、(a)は左側面図、(b)は図28(a)のXXVIIIb−XXVIIIb線における矢視断面図、(c)は右側面図。 図26に示された伝達制御歯車を説明する図で、(a)は斜視図、(b)は左側面図、(c)は右側面図。 図26に示された主歯車を説明する図で、(a)は斜視図、(b)は左側面図、(c)は右側面図。 図26に示された第1の副歯車を説明する図で、(a)は斜視図、(b)は正面図、(c)は左側面図、(d)は右側面図。 図26に示された第1の従歯車を説明する図で、(a)は斜視図、(b)は正面図、(c)は左側面図、(d)は右側面図。 図26に示された第2の副歯車を説明する図で、(a)は斜視図、(b)は正面図、(c)は左側面図、(d)は右側面図。 図26に示された第2の従歯車を説明する図で、(a)は斜視図、(b)は正面図、(c)は左側面図、(d)は右側面図。 図25に示されたダンパー装置の組立方法を説明する分解斜視図。 この発明の実施の形態1によるダンパー装置の変形例の全体構成を概念的に示す斜視図。
符号の説明
1 ダンパー装置、 10 枠体、 2 駆動源、 20 伝達制御歯車、 22 駆動軸、 24 主歯車、 3 第1の伝達手段、 31 円弧状凹溝、 31a 第1係合部、 31b 第2係合部、 32 円弧状凸部、 33 第1の主歯車(回動子)、 33c 円弧状凹溝、 34 第1の副歯車(係合子)、 34c 円弧状凸部、 35 第1の従遮蔽体軸、 36 第1の副歯車、 37 第1の従歯車、 4 第2の伝達手段、 41 円弧状凸部、 41a 第1係合部、 41b 第2係合部、 42 円弧状凸部、 42c 切り欠き部、 43 円弧状凹溝、 44 第2の主歯車(回動子)、 44aa 第1係合部、 44ab 第2係合部、 44c 円弧状凸部、 45 第2の従遮蔽体軸(係合子)、 46 第2の副歯車、 47 第2の従歯車、 5 開閉機構、 50、60、70 台座部材、 51、61、71 座面部、 52 第1の開口部、 55b 円弧状貫通長孔、 55c 板バネ、 56b 円弧状貫通長孔、 57f 円弧状貫通長孔、 6 開閉機構、 62 第2の開口部、 65b 円弧状貫通長孔、 65c、66c 板バネ、 66b 円弧状貫通長孔、 69A 板バネ、 7 開閉機構、 72 第3の開口部、 79A 板バネ、 8 駆動装置、 80、81 ボックス枠体、 100 主遮蔽体(第1の遮蔽部材)、 110 保持部材、 120 保持部材(回動子)、 121 回転保持軸、 130 遮蔽板、 131 緩衝材、 200 第1の従遮蔽体(第2の遮蔽部材)、 210 保持部材、 211 回転保持軸、 220 保持部材(回動子)、 221 回転保持軸、 230 遮蔽板、 230A 遮蔽板、 231 緩衝材、 240 第1の従回転体、 250 カム板、 260 バネ、 300 第2の従遮蔽体(第3の遮蔽部材)、 310、320 保持部材、 330 遮蔽板、 331 緩衝材、 400 主遮蔽体(第1の遮蔽部材)、 410、420 保持部材、 430 遮蔽板、 431 緩衝材、 500 第1の従遮蔽体(第2の遮蔽部材)、 530 遮蔽板、 531 緩衝材、 600 第2の従遮蔽体(第3の遮蔽部材)、 630 遮蔽板、 631 緩衝材、 700 主遮蔽体(第1の遮蔽部材)、 800 第1の従遮蔽体(第2の遮蔽部材)、 900 第2の従遮蔽体(第3の遮蔽部材)、 O 中心軸。

Claims (11)

  1. 第1の開口部を開閉する第1の遮蔽部材と、第2の開口部を開閉する第2の遮蔽部材と、上記第1の遮蔽部材を駆動する駆動源と、上記駆動源または上記第1の遮蔽部材に対する上記第2の遮蔽部材の相対位置に応じて上記駆動源の駆動力を上記第2の遮蔽部材に伝達し、または該駆動力を遮断し得る第1の伝達手段とを備えたことを特徴とするダンパー装置。
  2. 第3の開口部を開閉する第3の遮蔽部材と、上記駆動源、上記第1の遮蔽部材、または上記第2の遮蔽部材に対する上記第3の遮蔽部材の相対位置に応じて上記駆動源の駆動力を上記第3の遮蔽部材に伝達し、または該駆動力を遮断する第2の伝達手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載のダンパー装置。
  3. 上記第1の遮蔽部材、第2の遮蔽部材は回動により上記第1の開口部及び第2の開口部を開閉し、上記第1の遮蔽部材と上記第2の遮蔽部材の回動する角度範囲が異なることを特徴とする請求項1または2に記載のダンパー装置
  4. 上記第1の伝達手段は、回動方向所定部に設けられた第1係合部、及び該第1係合部から所定角度回動した位置に設けられた第2係合部を有する回動子と、上記第1係合部または第2係合部の回動軌跡内に設けられ、該回動子によって上記第1係合部に係合したときに一方向に回動され上記第2係合部に係合したときに他方向に回動される係合子とを用いたものからなることを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載のダンパー装置。
  5. 上記第1の伝達手段は、円周の一部に歯部が形成された歯車を用いたものからなることを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載のダンパー装置。
  6. 上記第1の開口部と上記第1の遮蔽部材との間、または上記第2の開口部と第2の遮蔽部材との間に、閉成時の密閉度を増す緩衝材が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項5の何れかに記載のダンパー装置。
  7. 上記第1の伝達手段が上記駆動源の駆動力を遮断しているときに、上記第2の遮蔽部材の開閉方向の動きを規制する保持機構が具備されていることを特徴とする請求項1から請求項6の何れかに記載のダンパー装置。
  8. 上記保持機構は上記第2の遮蔽部材に設けられた係合部と、この係合部にバネ弾性により係合する板バネからなることを特徴とする請求項7に記載のダンパー装置。
  9. 上記請求項1から請求項8の何れかに記載のダンパー装置を設定温度域の異なる複数の部屋の冷気流入量の制御に用いてなることを特徴とする冷蔵庫。
  10. 上記ダンパー装置の第1の開口部及び第2の開口部の内、密閉性能が高いものを設定温度域の高い部屋の温度制御に用いたことを特徴とする請求項9に記載の冷蔵庫。
  11. 上記ダンパー装置の第1の開口部及び第2の開口部の内、密閉性能が低いものを開口部から冷気吹き出し口までの圧力損失が最も大きい風路に用いたことを特徴とする請求項9または請求項10に記載の冷蔵庫。
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