JP2009097138A - 化粧サッシ - Google Patents

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孝史 冨永
Yukio Suzuki
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Abstract

【課題】白化や結露といった問題を発生することなく、耐候性に優れた装飾を有する化粧サッシを提供すること。
【解決手段】サッシに化粧シートを積層してなる化粧サッシにおいて、前記サッシが塩化ビニル樹脂からなり、化粧シート基材が着色熱可塑性樹脂からなること、前記塩化ビニル樹脂が可塑剤の添加されていない塩化ビニル樹脂からなることを特徴とする。白化現象(ブラッシング)を隠すことが出来、可塑剤のブリードが無い為、サッシと化粧シートとの密着低下が起こり難い。
【選択図】 図1

Description

本発明は住宅、アパート、学校、ビルディング等に使用するサッシであって、特に表面に絵柄模様による装飾を設けた化粧サッシに関する。
屋外と屋内とで耐水、耐候性の性能を変えた断熱サッシは知られていたが、複雑な部材構成となっていた(特許文献1)。
また、日射反射率を限定した遮熱性合成樹脂製サッシは知られていたが、絵柄のある化粧面にするのが困難であった(特許文献2)。
また、樹脂サッシ用の塩化ビニル樹脂は知られていたが、化粧を施すことは知られていなかった(特許文献3)。
また、合成樹脂窓枠材の端部を熱溶着すると白化現象(ブラッシング)を生じることがあった(特許文献4)。
また、アルミサッシに比べて樹脂製サッシは熱伝導率が小さい為結露が生じ難いことが知られていたが、単色の樹脂サッシが多かった(非特許文献1,2)。
特開2000−8712号公報 特開2003−138847号公報 特開平8−113618号公報 特開2001−270000号公報 HTTP://WWW.j−wwi.jp/、全国木製サッシ工業会ホームページ 最終更新日:2006/06/15、検索日 平成19年4月10日 13:40、アルミニウムの熱伝導率 204(W/m2・K)、 塩化ビニル樹脂の熱伝導率 0.21(W/m2・K) 971倍 環境省のチームマイナス6%WEBサイト、樹脂サッシ+低放射複層ガラス」環境省が官舎窓に導入、検索日 平成19年4月10日、http://www.team−6.jp/report/movement/2006/11/061130a.html
本発明はこのような問題点を解決するためになされたものであり、すなわちその課題とするところは、白化や結露といった問題を発生することなく、耐候性に優れた装飾を有する化粧サッシを提供することにある。
本発明はこの課題を解決したものであり、すなわちその請求項1記載の発明は、サッシに化粧シートを積層してなる化粧サッシにおいて、前記サッシが塩化ビニル樹脂からなり、化粧シート基材が着色熱可塑性樹脂からなることを特徴とする化粧サッシである。
またその請求項2記載の発明は、前記塩化ビニル樹脂が可塑剤の添加されていない塩化ビニル樹脂からなることを特徴とする請求項1記載の化粧サッシである。
本発明はその請求項1記載の発明により、サッシに塩化ビニル樹脂を使用し、積層する化粧シートの基材を着色熱可塑性樹脂とすることで白化現象(ブラッシング)を隠すことが出来るという効果を奏する。
またその請求項2記載の発明により、サッシに無可塑剤の塩化ビニル樹脂を用いることで可塑剤のブリードが無い為、サッシと化粧シートとの密着低下が起こり難いという効果を奏する。
以下、図面に基づき本発明を詳細に説明する。図1に本発明の化粧サッシの断面の構造の一例を示す。塩化ビニル樹脂からなるサッシ1に接着剤層2を介して化粧シート3を積層してなる。化粧シート3は着色熱可塑性樹脂基材4を有し、絵柄模様層5、アンカー層6、透明熱可塑性樹脂層7などの層を適宜有するものからなる。
本発明におけるサッシ1としては、塩化ビニル樹脂を用いる。特には可塑剤の添加されていない塩化ビニル樹脂からなるものとすることで、可塑剤のブリードがなくなる為、サッシと化粧シートとの密着低下が起こり難くなり、好ましい。
本発明における接着剤層2に用いる接着剤としては、従来より塩化メチレン溶剤を使用した2液ウレタン樹脂(化粧シートに温風を吹き付けて表面温度50℃にてラッピングする塗布量20g/m2程度)が良く知られており、使用可能ではあるが、VOC(揮発性有機化合物)の諸問題等により、120℃から170℃程度に加熱した1液湿気硬化型ホットメルト接着剤(ポリウレタン系、ポリアセタール系など)(化粧シートに温風を吹き付けて表面温度50℃にてラッピングする、塗布量20g/m程度)の使用が望まれており、好ましい。
本発明における着色熱可塑性樹脂基材4は、その熱可塑性樹脂の種類には特に制限はなく、基本的には従来の一般の化粧シートに使用されていたものと同様のものを使用することができる。具体的には、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン、ポリブテン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−α−オレフィン共重合体、プロピレン−α−オレフィン共重合体等のポリオレフィン樹脂や、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−ビニルアルコール共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸(エステル)共重合体、エチレン−不飽和カルボン酸共重合体金属中和物(アイオノマー)等のオレフィン系共重合体樹脂などのポリオレフィン系樹脂や、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリテトラメチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリエチレンテレフタレート−イソフタレート共重合体、1,4−シクロヘキサンジメタノール共重合ポリエチレンテレフタレート、ポリアリレート、ポリカーボネート等のポリエステル系樹脂、ポリ(メタ)アクリロニトリル、ポリメチル(メタ)アクリレート、ポリエチル(メタ)アクリレート、ポリブチル(メタ)アクリレート、ポリアクリルアミド等のアクリル系樹脂、6−ナイロン、6,6−ナイロン、6,10−ナイロン等のポリアミド系樹脂、ポリスチレン、AS樹脂、ABS樹脂等のスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセタール、ポリビニルブチラール等のビニル系樹脂、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフロロエチレン、エチレン−テトラフロロエチレン共重合体、エチレン−パーフロロアルキルビニルエーテル共重合体等のフッ素系樹脂等、或いはそれらの2種以上の混合物、共重合体、複合体、積層体等を使用することができる。
前記ポリオレフィン系樹脂としては、既に列挙した様に多くの種類のものが知られており、それらの中から化粧シートの使用目的等に応じて適宜選択して使用すれば良いが、中でも一般的な用途に最も好適なのは、ポリプロピレン系樹脂、すなわちプロピレンを主成分とする単独または共重合体であり、具体的には、例えばホモポリプロピレン樹脂、ランダムポリプロピレン樹脂、ブロックポリプロピレン樹脂等を単独または適宜配合したり、それらにさらにアタクチックポリプロピレンを適宜配合した樹脂等を使用することができる。また、プロピレン以外のオレフィン系単量体を含む共重合体であってもよく、例えば、ポリプロピレン結晶部を有し、且つプロピレン以外の炭素数2〜20のα−オレフィン、好ましくはエチレン、ブテン−1、4−メチルペンテン−1、ヘキセン−1またはオクテン−1、のコモノマーの1種または2種以上を15モル%以上含有するプロピレン−α−オレフィン共重合体などを例示することができる。また、通常ポリプロピレン系樹脂の柔軟化に用いられている低密度ポリエチレン、エチレン−α−オレフィン共重合体、エチレン−プロピレン共重合ゴム、エチレン−プロピレン−非共役ジエン共重合ゴム、スチレン−ブタジエン共重合体またはその水素添加物等の改質剤を適宜添加することもできる。
本発明の着色熱可塑性樹脂基材4には、着色するための着色剤が適量添加される。その他各種耐性を追加するため、適宜耐候安定剤、熱安定剤、酸化防止剤、帯電防止剤、滑剤(ステアリン酸、金属石けん等)、難燃剤、抗菌剤、防黴剤、減摩剤、光散乱剤、艶調整剤等の各種の添加剤から選ばれる1種以上が添加されていても良い。耐候性安定剤としては、紫外線吸収剤、光安定剤などがあり、紫外線吸収剤としてはベンゾトリアゾール系、トリアジン系、ベンゾイミン系など、光安定剤としてはヒンダートアミン系、ヒンダードフェノール系などのものが使用可能である。
絵柄模様層5は、着色熱可塑性樹脂基材4にグラビア印刷などの印刷により印刷インキ層として設けることが可能である。印刷に用いられるインキとしては、着色熱可塑性樹脂基材4との密着性を考慮して選択する。樹脂系としては、ウレタン樹脂系やポリエステルポリオールにポリイソシアネートを添加してなる2液タイプのウレタン系樹脂、塩酢ビ系樹脂、アクリル樹脂およびポリエステル樹脂の混合系などが一般的である。これらの樹脂へ有機、無機顔料、染料を添加することにより種々の色相を持つインキが調整される。
透明熱可塑性樹脂層7は、前記着色熱可塑性樹脂基材4に用いる熱可塑性樹脂として示されたものが使用可能であり、着色熱可塑性樹脂基材4と同様の材質のものでも良いし、異なっていても良い。また、複数混合しても良いし、多層構造としても良い。特には、前記絵柄模様層2、また適宜設けるアンカー層6との密着を考慮して選定されるが、耐候性を考慮するとアクリル系熱可塑性樹脂を主材として構成されたものとすることが最適である。層厚としては50〜100μmが好適である。
前記透明熱可塑性樹脂層7にアクリル系熱可塑性樹脂材料を用いない場合でも、表面保護層(図示せず)を設けることで耐候性を向上させることが可能である。表面保護層の厚みとしては、一般的には1〜20μm程度が好適であり、中でも3〜10μm程度が最も好適である。
さらに、表面保護層には艶調整層としての機能を兼ねて設けることができ、必要に応じて例えば紫外線吸収剤、光安定剤、熱安定剤、酸化防止剤、着色剤、充填剤、難燃剤、抗菌剤、防黴剤、帯電防止剤、滑剤、減摩剤、艶調整剤等の添加剤を適宜添加することもできる。或いは必要に応じて、別の表面保護層または艶調整層もしくはその両者の機能を兼ね備えた層を設けても良い。
一方、絵柄模様層2と透明熱可塑性樹脂層7との間には、使用される絵柄インキの種類、透明熱可塑性樹脂層に用いる樹脂との密着性を考慮してアンカー層6を適宜設けても良い。用いるものは接着剤としての作用を奏するものであればよく、ウレタン系やポリエステルポリオールにポリイソシアネートを添加してなる2液タイプのウレタン系樹脂、塩酢ビ系樹脂、アクリル樹脂およびポリエステル樹脂の混合系樹脂などが一般的である。またラミネート方法によっては、ランダムポリプロピレン、ポリエチレン等の接着性樹脂を用いてもよい。
着色熱可塑性樹脂基材4として厚さ70μmの着色ポリエチレン系樹脂シート(ポリエチレン樹脂100重量部、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤0.5重量部、ヒンダードアミン系光安定剤0.5重量部添加)を用い、この表面に2液ウレタン樹脂系インキによりグラビア印刷にて絵柄模様層5を設けた。さらにこの上にアンカー層6としてポリエステル樹脂−塩化ビニル−酢酸ビニル樹脂−ウレタン樹脂共重合樹脂を用い、これを乾燥後の塗布量が2g/mとなるように塗布し、この上に透明熱可塑性樹脂層7として厚さ50μmのアクリル樹脂(HBS001 三菱レーヨン株式会社製)を積層して化粧シート3を得た。
サッシ1として25mm角の塩化ビニル樹脂(熱伝導率 0.21(W/m・K))からなる窓枠用部材を用い、これに接着剤層2として150℃程度に加熱した1液湿気硬化型ホットメルト接着剤(ポリアセタール系、塗布量20g/m)を用いて、前記化粧シート3に温風を吹き付けて表面温度50℃の状態にてラッピングして本発明の化粧サッシを作製した。化粧シートによりサッシ表面の白化現象を隠すことができた。またサッシと基材の密着強度を経時で測定したが、1年後でも密着強度に変化は見られなかった。
本発明の化粧サッシは、住宅、アパート、学校、ビルディング等に使用可能である。
本発明の化粧サッシの一実施例の断面の構造を示す説明図である。
符号の説明
1…塩化ビニル樹脂からなるサッシ
2…接着剤層
3…化粧シート
4…着色熱可塑性樹脂基材
5…絵柄模様層
6…アンカー層
7…透明熱可塑性樹脂層

Claims (2)

  1. サッシに化粧シートを積層してなる化粧サッシにおいて、前記サッシが塩化ビニル樹脂からなり、化粧シート基材が着色熱可塑性樹脂からなることを特徴とする化粧サッシ。
  2. 前記塩化ビニル樹脂が可塑剤の添加されていない塩化ビニル樹脂からなることを特徴とする請求項1記載の化粧サッシ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021112833A (ja) * 2020-01-16 2021-08-05 凸版印刷株式会社 積層シート及び積層シートの製造方法

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