JP2009096562A - エレベータ戸安全制御システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】エレベータ戸安全制御システムは、エレベータの戸の開閉に起因して発生する不具合に対処するエレベータ戸安全制御システムにおいて、上記エレベータの戸に取り付けられ、且つ上記戸の振動を振動信号に変換する振動センサ(4a、4b)と、上記振動信号の波形を解析して人により上記戸が振動されたことを検出する振動検出手段(12)および人により上記戸が振動されたとき上記戸を第1所定時間または所定距離だけ通常または遅い速度で反転するよう指令する安全制御手段(13)を有するコントローラ(5)と、を備える。
【選択図】図1
Description
一方、エレベータの戸の開閉時での安全装置は、開閉戸の内側に取付て、この開閉戸に所定の振動を与える振動手段、この振動手段から所定の距離隔てた位置で、この開閉戸の振動を受信し、この受信波の正常、異常を判別し判別信号を出力する受信手段、この受信手段から出力される異常判別信号を受けて、開閉戸の開閉動作を留保させる制御手段を備える(例えば、特許文献1参照)。
図1は、この発明の実施の形態1に係るエレベータ戸安全制御システムの構成図である。図2は、この発明の実施の形態1に係るエレベータ戸安全制御システムの振動センサが取り付けられた戸の外観図である。図3は、この発明の実施の形態1に係るコントローラの機能ブロック図である。
この発明の実施の形態1に係るエレベータ戸安全制御システムは、一般的なエレベータに付帯するシステムであり、エレベータは通常、すなわちエレベータ戸安全制御システムが作動しないときにはエレベータ制御盤1により制御されている。また、図示しないかご内には少なくとも戸開釦と戸閉釦が配置され、通信線によりエレベータ制御盤1と接続されている。
振動センサ4a、4bは、乗場戸3a、3bの振動を振動信号に変換する圧電素子式のセンサである。なお、振動センサ4a、4bとしては他に静電容量式、渦電流式、レーザドップラ式など乗場戸3a、3bの振動を検出できるものであれば良い。
また、図2に示す乗場戸3a、3bは両開きの戸であるので、両方に振動センサ4a、4bを取り付けているが、乗場戸が片開きの戸であれば1つの戸に振動センサを取り付けば良い。
また、以下の説明では乗場戸3a、3bに振動センサ4a、4bを取り付けているが、かご戸にも振動センサを取り付けても良い。
A/D変換器10a、10bは、振動センサ4a、4bから送出される振動信号をA/D変換してCPU6での処理に使用するディジタルの振動信号にする。
入出力インターフェース9は、エレベータ制御盤1との間でCPU6での処理に必要なデータのやり取りを行う。必要なデータとしては、エレベータ制御盤1から取り込むエレベータの運転状態(運転中または停止中)、戸の開閉状態(全開、全閉、戸開中、戸閉中)、戸開釦または戸閉釦の押下の状態と、エレベータ制御盤1に送る戸閉指令、戸開指令である。
CPU6は、ROM7に記憶されているプログラムを読み出し、プログラムの命令に従って処理を実行する。
エレベータが稼動しているときには戸安全制御手順は所定の周期で開始する。
ステップS101で、戸安全制御手順が開始するとエレベータが停止中か否かを判断し、エレベータが停止中のときステップS102に進み、エレベータが走行中のときステップS101に戻る。
ステップS102で、エレベータの錠スイッチが外れて戸開状態か否かを判断し、全開または全閉のときステップS101に戻り、戸開状態のときステップS103に進む。
ステップS103で、戸が戸開中か戸閉中のいずれかを判断し、戸開中のときステップS104に進み、戸閉中のときノード1を経由してステップS110に進む。
ステップS105で、振動信号の波形を解析し所定値以上の振幅が第1所定時間以上継続しているか否かを判断し、所定値以上の振幅が第1所定時間以上継続しているときステップS106に進み、所定値以上の振幅が第1所定時間以上継続していないとき戸安全制御手順を終了する。
ステップS106で、戸閉指令を第2所定時間に亘って出力する。これにより戸が戸開動作から戸閉動作に反転して戸閉動作が第2所定時間に亘って継続する。
ステップS107で、第3所定時間に亘って戸開指令および戸閉指令の出力を禁止する。これにより戸の動作が第3所定時間止まる。
ステップS108で、戸閉釦または戸開釦が押下されたか否かを判断し、押下されたときステップS109に進み、押下されていないときステップS108を繰り返す。
ステップS109で、押下された戸閉釦または戸開釦に従って戸閉指令または戸開指令を出力して戸安全制御手順を終了する。これにより戸が戸閉または戸開しだして正常運転に戻る。
ステップS111で、振動信号の波形を解析し所定値以上の振幅が第1所定時間以上継続しているか否かを判断し、所定値以上の振幅が第1所定時間以上継続しているときステップS112に進み、所定値以上の振幅が第1所定時間以上継続していないときノード2を経由して戸安全制御手順を終了する。
ステップS112で、戸開指令を第2所定時間に亘って出力する。これにより戸が戸閉動作から戸開動作に反転して戸開動作が第2所定時間に亘って継続しノード3を経由してステップS107に進む。
また、戸の移動方向を反転して戸を少し戻すとき通常の開閉速度で戸を戻しているが、安全確保のために低速で戻しても良い。
図6は、この発明の実施の形態2に係るコントローラの機能ブロック図である。
この発明の実施の形態2に係るエレベータ戸安全制御システムは、この発明の実施の形態1に係るエレベータ戸安全制御システムとコントローラ5Bが異なり、それ以外は同様であるので、同様な部分に同じ符号を付記し説明は省略する。
この発明の実施の形態2に係るコントローラ5Bは、図6に示すように、この発明の実施の形態1に係るコントローラ5と振動検出手段12Bおよび安全制御手段13Bが異なり、それ以外は同様であるので、同様な部分に同じ符号を付記し説明は省略する。
安全制御手段13Bは、振動検出手段12Bにおいて人が戸を叩いたと判断したとき戸を第2所定時間または所定距離だけ通常または遅い速度で反転するよう指令し、また振動検出手段12Bにおいて危険レベルと判断したとき戸の動きを停止する。
Claims (4)
- エレベータの戸の開閉に起因して発生する不具合に対処するエレベータ戸安全制御システムにおいて、
上記エレベータの戸に取り付けられ、且つ上記戸の振動を振動信号に変換する振動センサと、
上記振動信号の波形を解析して人により上記戸が振動されたことを検出する振動検出手段および人により上記戸が振動されたとき上記戸を第1所定時間または所定距離だけ通常または遅い速度で反転するよう指令する安全制御手段を有するコントローラと、
を備えることを特徴とするエレベータ戸安全制御システム。 - 上記安全制御手段は、上記戸を反転して第1所定時間または所定距離移動した後、第2所定時間の間上記戸を停止することを特徴とする請求項1に記載のエレベータ戸安全制御システム。
- 上記安全制御手段は、上記停止する戸を戸閉釦または戸開釦が押下されたとき、上記押下された戸閉釦または戸開釦に対応する指令を発することを特徴とする請求項2に記載のエレベータ戸安全制御システム。
- エレベータの戸の開閉に起因して発生する不具合に対処するエレベータ戸安全制御システムにおいて、
上記エレベータの戸に取り付けられ、且つ上記戸の振動を振動信号に変換する振動センサと、
上記振動信号の波形を解析し、振幅が第1所定値より大きな第2所定値を超えるとき危険レベルと判断し、振幅が上記第2所定値以下のとき上記第1所定値以上の振幅が第1所定時間以上継続しているとき人により振動されたと判断する振動検出手段および危険レベルのとき上記戸を停止し、また人により上記戸が振動されたとき上記戸を第1所定時間または所定距離だけ通常または遅い速度で反転するよう指令する安全制御手段を有するコントローラと、
を備えることを特徴とするエレベータ戸安全制御システム。
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