JP2009095942A - ユニット搭載装置及びロボット - Google Patents

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Abstract

【課題】配線が複雑化することを防止することができるユニット搭載装置及びロボットを提供すること。
【解決手段】本発明に係るユニット搭載装置は、所望の機能を有し動作の駆動及び制御に用いられる複数の電気ユニット11xn、及び複数の電気ユニット11xnにそれぞれ供給する電圧を生成する電源ユニット12を有する複数の基板10と、複数の基板10に共通に接続され、電源ユニット12に電源電圧を供給する電源分配器20とを有する。また、基板10は、電源ユニット12に当該基板10の外部から電源を供給する電源線30と接続される電源用コネクタ13、及び基板間のデータを送受信する信号線40と接続される信号用コネクタ14をさらに有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、所望の機能を有し動作の駆動及び制御に用いられる電気ユニット等のユニット搭載装置及びロボットに関する。
従来から、例えばロボット等に搭載され、所望の機能を有し動作の駆動及び制御に用いられる電気ユニット等の搭載構造が研究されている。例えば、モータ駆動回路であるドライバ及び動作制御を行うコンピュータ等の制御系電装機器のユニットが搭載された人型ロボットの電装機器搭載構造が特許文献1に記載されている。特許文献1に記載の人型ロボットの電装機器搭載構造では、人型ロボットの胴体上半部内に機能毎に纏められた制御系電装機器のユニットが集中搭載されている。例えば、モータドライバ基板が纏められたモータドライバユニット、無線LANユニット、及び姿勢センサユニット等が集中搭載されている。これにより、ロボットの運動性能を高めると共に、ロボットの組み立て及びメンテナンスの際の労力を低減している。さらに、ノイズ等の影響による不具合の発生を低減している。
特開2005−161417号公報
しかしながら、特許文献1に記載の人型ロボットの電装機器搭載構造では、例えばロボットに新たに機能を追加及び拡張する場合、搭載するユニット数が増大するため配線数が増大し、配線が複雑化するという問題点がある。すなわち、各ユニットは電源が必要であり当該電源とユニットとを接続するための配線、及び各ユニット間を接続する信号線が必要となり配線が複雑化するという問題点がある。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、配線が複雑化することを防止することができるユニット搭載装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様にかかるユニット搭載装置は、所望の機能を有し動作の駆動及び制御に用いられる複数の電気ユニット、及び前記複数の電気ユニットにそれぞれ供給する電圧を生成する電源ユニットを有する複数の基板と、前記複数の基板に共通に接続され、前記電源ユニットに電源電圧を供給する電源分配器とを有することを特徴とする。
本発明においては、複数の電気ユニット及びそれぞれの電気ユニットに供給される電圧を生成する電源ユニットを有する複数の基板と、当該複数の基板の電源ユニットに電源電圧を供給する電源分配器を共通に接続することにより、配線が複雑化することを防止することができる。
本発明の第2の態様にかかるユニット搭載装置において、前記基板は、前記電源ユニットに当該基板の外部から電源を供給する電源線と接続される電源用コネクタ、及び前記基板間のデータを送受信する信号線と接続される信号用コネクタをさらに有することを特徴とする。これにより、基板の着脱を簡単に行うことができる。
本発明の第3の態様にかかるユニット搭載装置において、前記基板は、前記駆動に用いられる複数の電気ユニットを有する駆動アッシー、前記駆動アッシーを制御する複数の電気ユニットを有する制御アッシー、及び外部環境を把握するために用いられる複数の電気ユニットを有するセンサアッシーを有することを特徴とする。これにより、電気ユニット間の配線長を短くすることができ、配線が複雑化することを防止することができる。
本発明の第4の態様にかかるユニット搭載装置において、前記ユニット搭載装置はロボットに用いられることを特徴とする。これにより、ロボット内の配線の複雑化を防止することができる。
本発明の第5の態様にかかるユニット搭載装置において、前記基板は、一又は複数の部分基板からなり、前記基板が前記一の部分基板からなる場合、当該一の部分基板は平板状に形成され、又はコの字形状若しくはLの字形状に折り曲げられ、前記基板が前記複数の部分基板からなる場合、前記部分基板を組み合わせて立体的に配置することにより、前記基板がコの字形状又はLの字形状に配置されることを特徴とする。これにより、各基板がコネクタを有する場合において、アッシー間を接続する配線のコネクタを最適な場所に配置することができ、また、形状にとらわれないことにより、ロボットの重量バランスを保つことができる。
本発明の第6の態様にかかるロボットは、動作部と、前記動作部を駆動及び制御するユニット搭載装置とを有し、前記ユニット搭載装置は、所望の機能を有し前記動作部の駆動及び制御に用いられる複数の電気ユニット、及び前記複数の電気ユニットにそれぞれ供給する電圧を生成する電源ユニットを有する複数の基板と、前記複数の基板に共通に接続され、前記電源ユニットに電源電圧を供給する電源分配器とを有することを特徴とする。複数の電気ユニット及びそれぞれの電気ユニットに供給される電圧を生成する電源ユニットを有する複数の基板と、当該複数の基板の電源ユニットに電源電圧を供給する電源分配器を共通に接続することにより、配線が複雑化することを防止することができる。
本発明の第7の態様にかかるロボットにおいて、前記基板は、前記電源ユニットに当該基板の外部から電源を供給する電源線と接続される電源用コネクタ、及び前記基板間のデータを送受信する信号線と接続される信号用コネクタをさらに有することを特徴とする。これにより、基板の着脱を簡単に行うことができる。
本発明の第8の態様にかかるロボットにおいて、前記基板は、前記駆動に用いられる複数の電気ユニットを有する駆動アッシー、前記駆動アッシーを制御する複数の電気ユニットを有する制御アッシー、及び外部環境を把握するために用いられる複数の電気ユニットを有するセンサアッシーの少なくとも1以上を有することを特徴とする。これにより、電気ユニット間の配線長を短くすることができ、配線が複雑化することを防止することができる。
本発明によれば、配線が複雑化することを防止することができるユニット搭載装置及びロボットを提供することができる。
実施の形態1.
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。この実施の形態は、本発明を、ロボットに搭載されるユニット搭載装置に適用したものである。ロボットは、例えば、種々の動作を行う動作部、及び当該ロボットを移動させる移動手段等を有する。
図1に本実施の形態にかかるユニット搭載装置の概略図を示す。図1に示すように、ユニット搭載装置は、所望の機能を有しロボットが動作する際の駆動及び制御に用いられる複数の電気ユニット11xn(xは英字、nは整数を示す)、及び電気ユニット11xnにそれぞれ供給する電圧を生成する電源ユニット12を有する複数の基板10(nは整数を示す)を有する。また、複数の基板10に共通に接続され、基板10の外部から電源ユニット12に電源電圧を供給する電源分配器20とを有する。
基板10上に配置された電気ユニット11xn及び電源ユニット12はそれぞれ後述するユニット間配線(図示せず)を介して接続されている。また、複数の基板10は、電源分配器20に電源線30を介して共通に接続されている。そして、複数の基板10は、当該基板10間のデータを送受信する信号線40を介してそれぞれ接続されている。さらに、基板10は電源線30と接続される電源用コネクタ13を有している。また、基板10は信号線40と接続される信号用コネクタ14を有している。
本実施の形態におけるユニット搭載装置は、基板10上に複数の電気ユニット11xnが纏めて配置されることでアッシー化されたアッシーを有する。このアッシー化について以下に説明する。アッシー化の際、基板10には、複数の電気ユニット11xnが配置される。このとき、例えばロボットの駆動を制御する一のコントローラに接続される複数の電気ユニット11xnを同一基板10又は近傍の基板10上に配置する。本実施の形態では、本発明のユニット搭載装置が搭載されるロボットにおいて、種々の動作を行う動作部を、例えば、上半身、下半身、ハンド部、及び当該ロボットの外部環境を把握するためのセンサ部に分ける。上半身、下半身、及びセンサ部は、当該上半身、下半身、及びセンサ部の駆動をそれぞれ制御する一のコントローラを有する。この一のコントローラに接続される電気ユニット11xnは相互に配線を介して接続される。このため、当該上半身、下半身、及びセンサ部をそれぞれ駆動及び制御するために必要となる電気ユニット11xnを基板10上に纏めて配置する。なお、本実施の形態では、ハンド部は例えば上半身のコントローラによって制御することとする。
まず、上半身、下半身、及びハンド部をそれぞれ駆動するために必要となる電気ユニット11xnを纏めて基板10に配置する(以下、駆動アッシーという。)。駆動アッシーのうち、上半身を駆動する駆動アッシーを駆動アッシー1、下半身を駆動する駆動アッシーを駆動アッシー2、及びハンド部を駆動する駆動アッシーを駆動アッシー3とする。駆動アッシー1は基板10上に、電気ユニット11x1として、例えばセンサ11a1、A/D11c1、及びドライバ11f1が配置される。駆動アッシー2は基板10上に、例えば、センサ11a2、A/D11c2、及びドライバ11f2が配置される。駆動アッシー3は基板10上に、例えば、センサ11a3、A/D11c3、及びドライバ11f3が配置される。
次に、上半身、ハンド部、及び下半身の駆動アッシーをそれぞれ制御するために必要となる電気ユニット11xnを纏めて基板10に配置する(以下、制御アッシーという)。制御アッシーのうち、上半身及びハンド部の駆動アッシーを制御する制御アッシーを制御アッシー1、下半身の駆動アッシーを制御する制御アッシーを制御アッシー2とする。制御アッシー1は基板10上に、電気ユニット11x4として、例えば、センサ11a4、I/O(Input/Output)11b4、A/D(ADコンバータ)11c4、無線11d4、及びコントローラ11e4が配置される。制御アッシー2は基板10上に、例えば、センサ11a5、I/O11b5、A/D11c5、及びコントローラ11e5が配置される。
そして、センサ部の駆動及び制御を行うために必要となる電気ユニット11x6を纏めて基板10に配置する(以下、センサアッシー1という。)。センサアッシー1は、基板10に、電気ユニット11x6として、例えば、センサ11a6、無線11d6、及びコントローラ11e6が配置される。これらの駆動アッシー1乃至3、制御アッシー1及び2、並びにセンサアッシー1では、基板10に配置された電気ユニット11xnはそれぞれ基板10内でユニット間配線を介して接続される。また、基板10内の各電気ユニット11xnは、当該電気ユニット11xnが配置された基板10に配置された電源ユニット12からそれぞれの動作に必要となる電圧が供給される。なお、各基板10に配置される電気ユニット11xnの詳細な説明は後述する。
本実施の形態では、例えば一のコントローラに接続される電気ユニット11xnを同一の基板10又は近傍の基板10上に纏めて配置する。例えば、ロボットの動作部を複数に分け、当該動作部の駆動及び制御に必要となる複数の電気ユニット11xnを同一の基板10又は近傍の基板10上に配置する。同一動作部を駆動及び制御するために必要となる電気ユニット11xnは相互に配線を介して接続される。このため、同一基板10又は近傍の基板10上に当該電気ユニット11xnを配置することにより、接続が必要な電気ユニット11xnを近接して配置することができる。そして、電気ユニット11xn間の配線長を短くすることができる。さらに、基板10は、当該基板10上に配置された電気ユニット11xnにそれぞれ供給される電圧を生成する電源ユニット12を有する。また、当該電源ユニット12に電源電圧を供給する電源分配器20が複数の基板10に共通に接続されている。すなわち、複数の電気ユニット11xnが纏めて配置された基板10への電源分配器20を1系統とすることができる。これにより、配線数を低減することができる。さらに、電気ユニット11xnにはそれぞれ、基板10上に配置された電源ユニット12から電圧が供給されるため、電源線30を長く引き回すことを防止することができる。以上から、配線が複雑化することを防止することができる。
従来、各電気ユニットはそれぞれ電圧を供給する電源が必要であり、電気ユニットと電源とをそれぞれ配線を介して接続していたため、電源と各電気ユニットとを接続する複数本の電源線が形成されていた。例えば、各電気ユニットに接続される電源を1つにする場合、当該電源と各電気ユニットとを接続する配線を長く引き回す必要があった。さらに、各電気ユニット間を接続する信号線も必要であった。この場合、多くの配線及び信号線が必要であり、配線及び信号線が複雑化していた。そして、配線及び信号線の増大によりノイズが発生する場合があった。そこで、本実施の形態では、例えば、同一動作部を駆動及び制御するために必要となる電気ユニット11xnは相互に接続されるため、当該電気ユニット11xnを同一基板10又は近傍の基板10上に配置する。これにより、電気ユニット11xn間の配線長を短くすることができ、配線が複雑化することを防止することができる。また、複数の電気ユニット11xnが纏めて配置された基板10は、当該電気ユニット11xnに電圧を供給する電源ユニット12を有する。これにより、電気ユニット11xn毎ではなく基板10毎に電源分配器20と接続する電源線30を形成すればよいため、電源線30を長く引き回さなくてもよく、配線が複雑化することを防止することができる。さらに、各基板10に共通に電源分配器20を接続するため、より配線が複雑化することを防止できる。
また、電源線30を長く引き回すことを防止することができるため、電源線30と、例えばロボットの上半身等を駆動するモータ等を離隔して配置することができる。これにより、モータノイズを低減することができる。さらに、基板10は、電源線30と接続される1個の電源用コネクタ13、及び信号線40と接続される信号用コネクタ14を有するため、各基板10はユニット搭載装置から着脱可能である。これにより、基板10をユニット搭載装置から取り外す際、電源用コネクタ13及び信号用コネクタ14の着脱を行うだけでよく、着脱を簡単に行うことなうことができる。
後述するが、一の基板10上に配置された複数の電気ユニット11xnのうち、いくつかの電気ユニット11xnから、他の基板10の電気ユニット11xnに信号が送信される。このため、他の基板10に信号を送信する電気ユニット11xnと、信号線40とを接続するために、基板10上に複数本の後述する出力配線が形成される場合がある。これに伴い、基板10間を接続する信号線40が複数本形成される場合がある。この複数本の出力配線と信号線40とを、1個又は複数個の信号用コネクタ14を介して接続する。これにより、基板10の着脱をより簡単に行うことができる。また、従来、搭載する電気ユニットが増大すると、当該電気ユニットを重ねて配置等する場合があり、電気ユニットを重ねる際の搭載順序が決められている場合があった。このため、メンテナンスを行う電気ユニットを取り外す際、別の電気ユニットを取り外す場合があり、メンテナンスの際の労力が増大し、メンテナンス後の配線ミス等の2次的災害が発生する場合があった。一方、本実施の形態では、複数の電気ユニット11xnを纏めて基板10上に配置することにより、メンテナンスを行う電気ユニット11xnが配置された基板10を外し、その後、基板10上に配置された電気ユニット11xnを外すことができる。これにより、メンテナンスを必要としない電気ユニット11xnを外す等しなくてもよいため、メンテナンスの際の労力を低減できると共に、配線ミス等を低減することができる。
さらに、複数の電気ユニット11xnを基板10上に配置する際、例えば一のコントローラに接続される電気ユニット11xnを同一の基板10又は近傍の基板10上に配置してアッシー化する。そして、基板10上に各電気ユニット11xnに供給される電圧を生成する電源ユニット12を配置する。これにより、電気ユニット11xnをロボットに搭載する前にアッシー毎に、当該基板10に配置された電気ユニット11xnの動作確認及び評価を行うことができるため、初期不良等の発見を早く行うことができる。
また、従来、電気ユニットをロボットに搭載して配線を行った後にロボットの動作確認及び評価を行う場合があった。すなわち、ロボットに電気ユニットを搭載することにより、実際に発生するノイズ等の評価等を行っていた。これにより、動作確認等に時間を要し、ロボットの生産性が低下していた。
一方、本実施の形態では、動作部の駆動及び制御に必要となる複数の電気ユニット11xnを同一の基板10又は近傍の基板10上に配置してアッシー化し、当該基板10に電源ユニット12を配置する。そして、各基板10に共通に接続され電源ユニット12に電源電圧を供給する電源分配器20を有する。これにより、電気ユニット11xnをロボットに搭載する前にユニット搭載装置内で当該ユニット搭載装置の動作確認を行うことができる。このため、動作確認及び評価の際に電気ユニット11xnをロボットに搭載する必要がなく、動作確認等の際にロボットを必要としない。また、動作確認の際、各アッシーにそれぞれ電源電圧が供給される電源電圧器等を接続し、アッシー毎に動作確認を行うこともできる。そして、ロボットに搭載される複数の基板10とロボットの組み立てを平行して生産することができる。これにより、ロボットの生産性を向上させることができる。
以下に、図2を用いて、本発明によりロボットの生産性が向上する理由を説明する。図2に従来のロボットの生産工程と本発明のユニット搭載装置を用いたロボットの生産工程を示す。図2に示すように、従来は、ロボットを組立てた後、ロボットに電気ユニットを搭載して配線を行い、動作確認、及び不具合修正を行っていた。一方、本実施の形態にかかるユニット搭載装置を用いたロボットの生産工程においては、ロボットの組立て、基板10への電気ユニット11xnの配置、及び各アッシーの動作確認を同時に行うことができる。その後、各アッシーをユニット搭載装置に搭載し、当該ユニット搭載装置をロボットに搭載する。そして、再度動作確認を行う。これにより、ロボットの生産効率を向上させることができる。
ここで、図3を用いて上述のアッシーの構成について詳細に説明する。図3に、図1に示すアッシーのうち、例えば、上半身制御アッシーである制御アッシー1の構成を示す概略図を示す。ここでは、例として制御アッシー1について説明するが、上述したように、各アッシーは異なる構成を有する。なお、後述する制御アッシー1の基板10の構成及び形状については、他のアッシーにも適用される。図3に示すように、制御アッシー1の基板10には電気ユニット11xnとして、例えば、センサ11a4、I/O11b4、A/D11c4、無線11d4、及びコントローラ11e4が配置される。また、制御アッシー1の基板10には、それぞれの電気ユニット11xnに電源を供給する電源ユニット12が配置される。この電源ユニット12は、ユニット間配線15を介して各電気ユニット11xnに接続されている。さらに、当該基板10の外部から電源を供給する電源分配器20と電源線30を介して接続される電源用コネクタ13、及び基板10と他の基板10との間のデータを送受信する信号線40と接続される信号用コネクタ14を有する。
制御アッシー1では、コントローラ11e4及びI/O11b4と、信号線40とを接続する2本の出力配線16a、及びI/O11b4と信号線40とを接続する1本の出力配線16bが、基板10上に形成されている。このため、3本の出力配線に接続される3本の信号線40が形成される。この3本の出力配線と3本の信号線40とを1個の信号用コネクタ14によって接続する。これにより、基板10を着脱する際、3本の出力配線の着脱を出力配線毎に行うのではなく、1個の信号用コネクタ14の着脱により行うことができる。このため、基板10の着脱を簡単に行うことができる。また、基板10は、一又は複数の部分基板からなり、基板10が一の部分基板からなる場合、当該一の部分基板は平板状に形成され、又はコの字形状若しくはLの字形状に折り曲げられ、基板10が複数の部分基板からなる場合、当該部分基板を組み合わせて立体的に配置することにより、基板10がコの字形状又はLの字形状に配置される。ここで、部分基板を組み合わせて立体的に配置することについて以下に説明する。基板10が複数の部分基板を有し当該部分基板を組み合わせて配置する際、複数の部分基板を平面的に配置するのではなく、複数の部分基板を立体的に配置する。すなわち、基板が複数の部分基板を有する場合、当該部分基板において電気ユニット11xn及び電源ユニット12が配置される面を側面に有するように、複数の部分基板が組み合わされて、基板10がコの字形状又はLの字形状に配置される。これにより、各アッシー間を接続する配線のコネクタを最適な場所に配置することが可能となり、また、形状にとらわれないアッシーとすることにより、アッシーの重量バランス、更にはロボットの前後・左右の重量バランスを保つことができる。
ここで、図4にロボットの骨格に、上述した制御アッシー、駆動アッシー、及びセンサアッシーのうち任意のアッシー(例えば、アッシーa及びアッシーbとする。)を配置する一例を示す。図4に示すように、ロボットの骨格は、例えば上半身の骨格61aと、下半身の骨格61bからなる。アッシーaは、一の部分基板からなり平板状に形成された基板10を有する。アッシーbは、複数の部分基板からなり、当該部分基板を組み合わせて立体的に配置することにより、コの字形状に配置された基板10を有する。このアッシーbの基板10は、一の部分基板からなり当該部分基板が折り曲げられてコの字形状に形成されてもよい。これらのアッシーa及びアッシーbをロボットの骨格に配置する際、当該アッシーaとアッシーbとをロボットの骨格の周囲に配置する。これにより、アッシーの重量バランス、ロボットの前後・左右の重量バランスを保つことができる。
以下に、図3に示した制御アッシー1が有する電気ユニット11x4及び電源ユニット12について詳細に説明する。制御アッシー1のセンサ11a4は、例えば上半身等の姿勢角を測定する姿勢角センサ又は上半身が動作する際の速度を検出する角速度センサ等である。I/O11b4は、信号線40を介して送受信されるデータの入出力を行う。無線11d4は、基板10の外部と無線通信でデータの送受信を行う。A/D11c4は、無線11d4が送受信した信号又はI/O11b4が入出力した信号等をアナログ信号からデジタル信号に変換する。そして、コントローラ11e4は、センサ11a4又はI/O11b4等に入力されたデータを読み込み、各種演算を行い、例えば駆動アッシー1のドライバ11f1等に演算結果を送信する。また、電源ユニット12は、電源線30を介して電源分配器20から供給される電源を供給先の電気ユニット11x4に応じて分配する。本実施の形態では、電源ユニット12には、例えば略48Vの電圧が供給される。そして、センサ11a4には電源ユニット12から例えば略±12Vが供給され、I/O11b4、A/D11c4、及びコントローラ11e4には例えば略12Vが供給され、無線11d4には例えば略5Vが供給される。なお、ドライバ11fnを有するアッシーでは、電源ユニット12から当該ドライバ11fnに、例えば略48Vの電圧が供給される。このとき、電源ユニット12から出力される略48Vの電圧は、電源用コネクタ13から入力される電源電圧を単に分配してドライバ11fnに供給しているだけで、DC/DC等の変圧器は介していない。ここでは、電源ユニット12に供給される電源電圧を略48Vとしたが、基板10が必要とする電源電圧に応じて適宜変更可能である。
また、ここでは詳細な説明は省略するが、図1に示すセンサアッシー1は、例えばカメラ又は音声を認識するセンサ等の駆動及び制御を行う電気ユニットx6を有する。センサアッシー1のセンサ11a6は、カメラ等に用いられ、例えば光を電荷に変換するセンサである。そして、図1に示す駆動アッシー1乃至3が有するドライバf1乃至3は、それぞれ基板101乃至3の外部に搭載されているモータ50に接続されている。このモータ50は、それぞれ制御アッシー1、2及びセンサアッシー1のコントローラ11e4乃至6等から送信される演算結果に応じて駆動する。これにより、上半身、下半身、及びハンド部が駆動する。
本実施の形態では、例えば、一のコントローラに接続される複数の電気ユニット11xnを同一の基板10又は近傍の基板10上に配置しアッシー化し、基板10に、電気ユニット11xnにそれぞれ供給される電圧を生成する電源ユニット12を配置する。そして、電源ユニット12に電源電圧を供給する電源分配器20が、複数の基板10に共通に接続されている。これにより、電気ユニット11xn間の配線長を短くすることができると共に、配線数を低減することができる。そして、基板10はそれぞれ電源ユニット12を有するため、電気ユニット11xnと電源分配器20とを接続する電源線30を長く引き回すことを防止することができる。以上により、配線が複雑化することを防止することができる。
なお、本発明は上述した実施の形態のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることは勿論である。例えば、本実施の形態では、電源ユニット12に電源電圧を供給する電源分配器20を1つ配置することとしたが、2以上配置してもよい。
本発明の実施の形態1にかかるユニット搭載装置の構成を示す概略図である。 従来のロボット生産工程と、本発明の実施の形態1にかかるユニット搭載装置を用いたロボット生産工程を示す図である。 図1に示す基板の詳細な構成を示す概略図である。 ロボットの骨格に任意のアッシーを配置する一例を示す図である。
符号の説明
10・・・基板
11xn・・・電気ユニット
11an・・・センサ
11bn・・・I/O
11cn・・・A/D
11dn・・・無線
11en・・・コントローラ
11fn・・・ドライバ
12・・・電源ユニット
13・・・電源用コネクタ
14・・・信号用コネクタ
15・・・ユニット間配線
16a、b・・・出力配線
20・・・電源分配器
30・・・電源線
40・・・信号線
50・・・モータ
61a・・・ロボットの上半身の骨格
61b・・・ロボットの下半身の骨格

Claims (8)

  1. 所望の機能を有し動作の駆動及び制御に用いられる複数の電気ユニット、及び前記複数の電気ユニットにそれぞれ供給する電圧を生成する電源ユニットを有する複数の基板と、
    前記複数の基板に共通に接続され、前記電源ユニットに電源電圧を供給する電源分配器とを有するユニット搭載装置。
  2. 前記基板は、前記電源ユニットに当該基板の外部から電源を供給する電源線と接続される電源用コネクタ、及び前記基板間のデータを送受信する信号線と接続される信号用コネクタをさらに有する
    ことを特徴とする請求項1記載のユニット搭載装置。
  3. 前記基板は、前記駆動に用いられる複数の電気ユニットを有する駆動アッシー、前記駆動アッシーを制御する複数の電気ユニットを有する制御アッシー、及び外部環境を把握するために用いられる複数の電気ユニットを有するセンサアッシーの少なくとも1以上を有する
    ことを特徴とする請求項1又は2記載のユニット搭載装置。
  4. 前記ユニット搭載装置はロボットに用いられる
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載のユニット搭載装置。
  5. 前記基板は、一又は複数の部分基板からなり、
    前記基板が前記一の部分基板からなる場合、当該一の部分基板は平板状に形成され、又はコの字形状若しくはLの字形状に折り曲げられ、
    前記基板が前記複数の部分基板からなる場合、前記部分基板を組み合わせて立体的に配置することにより、前記基板がコの字形状又はLの字形状に配置される
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載のユニット搭載装置。
  6. 動作部と、
    前記動作部を駆動及び制御するユニット搭載装置とを有し、
    前記ユニット搭載装置は、
    所望の機能を有し前記動作部の駆動及び制御に用いられる複数の電気ユニット、及び前記複数の電気ユニットにそれぞれ供給する電圧を生成する電源ユニットを有する複数の基板と、
    前記複数の基板に共通に接続され、前記電源ユニットに電源電圧を供給する電源分配器とを有するロボット。
  7. 前記基板は、前記電源ユニットに当該基板の外部から電源を供給する電源線と接続される電源用コネクタ、及び前記基板間のデータを送受信する信号線と接続される信号用コネクタをさらに有する
    ことを特徴とする請求項6記載のロボット。
  8. 前記基板は、前記駆動に用いられる複数の電気ユニットを有する駆動アッシー、前記駆動アッシーを制御する複数の電気ユニットを有する制御アッシー、及び外部環境を把握するために用いられる複数の電気ユニットを有するセンサアッシーの少なくとも1以上を有する
    ことを特徴とする請求項6又は7記載のロボット。
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