JP2009094475A - チップ形固体電解コンデンサ - Google Patents
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Abstract
【課題】各種電子機器に使用されるチップ形固体電解コンデンサの小型化を図ることを目的とする。
【解決手段】陽極導出線2を植設したコンデンサ素子1と、このコンデンサ素子1の陰極層3上に設けた陰極導電部材4と、この陰極導電部材4、陽極導出線2の各端面が対向する端面に露呈する状態でコンデンサ素子1を被覆した外装体5と、この外装体5の端面に露呈した陽極導出線2に接続されて端面を被覆した下地電極6と、この下地電極6上に形成された外部電極8と、上記外装体5の端面に露呈した陰極導電部材4に接続されて端面を被覆した中間電極7と、この中間電極7上に形成された外部電極8からなり、上記下地電極6がコールドスプレーにより形成された非弁作用金属層からなる構成により、部品点数と組み立て工数を削減してコストダウンと小型化が図れる。
【選択図】図1
【解決手段】陽極導出線2を植設したコンデンサ素子1と、このコンデンサ素子1の陰極層3上に設けた陰極導電部材4と、この陰極導電部材4、陽極導出線2の各端面が対向する端面に露呈する状態でコンデンサ素子1を被覆した外装体5と、この外装体5の端面に露呈した陽極導出線2に接続されて端面を被覆した下地電極6と、この下地電極6上に形成された外部電極8と、上記外装体5の端面に露呈した陰極導電部材4に接続されて端面を被覆した中間電極7と、この中間電極7上に形成された外部電極8からなり、上記下地電極6がコールドスプレーにより形成された非弁作用金属層からなる構成により、部品点数と組み立て工数を削減してコストダウンと小型化が図れる。
【選択図】図1
Description
本発明は各種電子機器に使用されるコンデンサの中で、面実装対応としたチップ形固体電解コンデンサに関するものである。
図4はこの種の従来のチップ形固体電解コンデンサの構成を示した断面図であり、図4において、11はコンデンサ素子、12はこのコンデンサ素子11に植設されたタンタルワイヤーからなる陽極導出線であり、上記コンデンサ素子11は弁作用金属であるタンタル金属粉末をプレス成形金型を用いて円柱状に、かつ、上記陽極導出線12が導出された面に陽極導出線12に向かって周縁から隆起する円錐状の補強部11aを一体で設けた形状にプレス成形し、これを焼結して多孔質の陽極体を作製した後、この陽極体を陽極酸化処理することにより外表面に誘電体酸化皮膜層(図示せず)を形成し、更に導電性高分子からなる固体電解質層(図示せず)を形成した後、この表面にカーボンと銀ペイントからなる陰極層13を形成して構成されたものである。
また、14は上記陽極導出線12に溶接により接合された陽極リード端子、15は導電性接着剤16を介して陰極層13に接続された陰極リード端子、17は上記陽極リード端子14と陰極リード端子15の一部が夫々外表面に露呈する状態で上記コンデンサ素子11を被覆した絶縁性の外装樹脂であり、この外装樹脂17から表出した陽極リード端子14と陰極リード端子15は夫々外装樹脂17に沿って側面から底面へと折り曲げられることにより外部端子14a、15aを形成し、これによって面実装型のチップ形固体電解コンデンサを構成したものである。
このように構成された従来のチップ形固体電解コンデンサは、陽極体の陽極導出線12が導出された面に陽極導出線12に向かって周縁から隆起するような円錐状の補強部11aを陽極体に一体で設けた構成としたため、プレス成形により陽極体を作製する際に上記補強部11a内にタンタル金属粉末が流れ込み易くなって補強部11a内およびその近傍のタンタル金属粉末の密度が向上し、これにより陽極導出線12の保持力が向上して陽極導出線12に掛かる外的な負荷に対する強度を向上させることができるようになり、この結果、誘電体酸化皮膜層のクラックや破壊を阻止し、信頼性に優れたチップ形固体電解コンデンサを安定して製造することができるようになるというものであった。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開2005−85779号公報
しかしながら上記従来のチップ形固体電解コンデンサでは、コンデンサ素子11の陽極導出線12に陽極リード端子14を接合すると共に、コンデンサ素子11の陰極層13に陰極リード端子15を接続して外部端子14a、15aを形成する構成のため、部品点数と組み立て工数が増加してコストアップになるばかりでなく、小型化を図るのが困難であり、更に外部端子14a、15aまでの各引き出し距離や接続部の関係上、ESLの低減に自ずと限界があるという課題があった。
本発明はこのような従来の課題を解決し、部品点数と組み立て工数を削減してコストダウンと小型化を図り、かつ、各電極を最短距離で引き出すことによって低ESL化が実現できる、チップ形固体電解コンデンサを提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために本発明は、陽極導出線をその一端が表出するように植設した多孔質の陽極体の外表面に陰極層が形成されたコンデンサ素子と、このコンデンサ素子の陽極導出線が表出した面と対向する面の陰極層上に設けられた陰極導電部材と、この陰極導電部材ならびに上記陽極導出線の各端面が対向する端面に夫々露呈する状態でコンデンサ素子を被覆した外装体と、この外装体の一方の端面に露呈した陽極導出線に拡散層が形成され、この拡散層上並びに絶縁性樹脂上に形成された非弁作用金属からなる下地電極と、この下地電極上に形成された外部電極と、上記外装体の他方の端面に露呈した陰極導電部材に接続されて端面を被覆した中間電極と、この中間電極上に形成された外部電極からなるものである。
また、上記非弁作用金属からなる下地電極が、非弁作用金属粒子の衝突速度を200m/s以上、かつ音速以下で外装体の端面に衝突させて形成された金属間結合した非弁作用金属層からなるものである。
以上のように本発明によるチップ形固体電解コンデンサは、コンデンサ素子の陽極導出線に拡散層が形成され、この拡散層上ならびに絶縁性樹脂上に非弁作用金属からなる下地電極を形成した構成とすることにより、陽極導出線と下地電極との接触界面が無いので接触抵抗を極めて低くすることができ、また、下地電極の密着強度も高めることができることから、外部電極間を最短距離で引き出すことによる低ESR化及び低ESL化をさらに低減することができるという効果が得られるものである。
また、陽極電極部及び陰極電極部の各端面に直接外部電極を形成することによって端面集電電極を構成したことにより、部品点数と組み立て工数を削減してコストダウンと小型化を図ることができるものである。
更に、上記陽極導出線に接続される下地電極は、非弁作用金属粒子の衝突速度を200m/s以上、かつ音速以下で外装体の端面に衝突させて形成された金属間結合した非弁作用金属層からなる構成とすることにより、陽極導出線と拡散層を形成し、この拡散層上並びに絶縁性樹脂上にも堆積され、均一で酸化していない金属間結合した非弁作用金属層を形成することができるので、接触抵抗の極めて低い、密着強度も高い下地電極を得ることができ、更なる低ESR化を実現することができるという効果が得られるものである。
(実施の形態)
以下、実施の形態を用いて、本発明の特に全請求項に記載の発明について説明する。
以下、実施の形態を用いて、本発明の特に全請求項に記載の発明について説明する。
図1(a)、(b)は本発明の一実施の形態によるチップ形固体電解コンデンサの構成を示した斜視図とA−A線における断面を示した正面断面図、図2(a)〜(c)は同チップ形固体電解コンデンサの電極形成前の状態を示した斜視図と正面断面図と側面図、図3(a)、(b)は同チップ形固体電解コンデンサの下地電極を示した正面断面図と要部拡大断面図である。
図1〜図3において、1はコンデンサ素子、2はこのコンデンサ素子1に植設されたタンタルワイヤー(線径:0.5mm)からなる陽極導出線を示し、このコンデンサ素子1は弁作用金属であるタンタル金属粉末をプレス成形金型を用いて円柱状に、かつ、上記陽極導出線2が導出された面に陽極導出線2に向かって周縁から隆起する円錐状の補強部1aを一体で設けた形状にプレス成形し、これを焼結して多孔質の陽極体を作製した後、この陽極体を陽極酸化処理することにより外表面に誘電体酸化皮膜層(図示せず)を形成し、更に導電性高分子からなる固体電解質層(図示せず)を形成した後、この表面にカーボンと銀ペーストからなる陰極層3を形成して構成されたものである。
なお、上記コンデンサ素子1に設けた円錐状の補強部1aは品質の安定化と信頼性の向上を目的として設けたものであって本発明とは直接関係なく、補強部1aを設けなくても本発明の実施には何ら影響を及ぼすものではない。
4は上記コンデンサ素子1の陽極導出線2が導出された面と対向する面の陰極層3上に接合された陰極導電部材であり、本実施の形態においては銀リベットを用いた構成としたが、導電ペースト等の導電体材料であれば何を用いても構わないものである。
5は上記陰極導電部材4を含むコンデンサ素子1を被覆した絶縁性の樹脂からなる外装体であり、このようにコンデンサ素子1を被覆した外装体5の対向する端面には、コンデンサ素子1から導出された陽極導出線2の端面と陰極導電部材4の端面が夫々露呈した状態になるものである。
6は上記外装体5の対向する一方の端面に露呈した陽極導出線2に接続されて端面を被覆するように形成された下地電極であり、この下地電極6は、亜鉛層からなるものである。
7は上記外装体5の対向する他方の端面に露呈した陰極導電部材4に接続されて端面を被覆するように形成されると共に、上記陽極導出線2側に形成された下地電極6の表面上に形成された中間電極であり、この中間電極7は導電性銀ペーストを用いて形成されたものである。
8は上記中間電極7の表面上に形成された外部電極であり、この外部電極8は溶融半田めっきを用いて形成されたものである。
次に、このように構成された本実施の形態によるチップ形固体電解コンデンサの製造方法について説明すると、まず、図2に示すように、コンデンサ素子1の陽極導出線2が導出された面と対向する面の陰極層3上に陰極導電部材4を接合し、この陰極導電部材4の端面と陽極導出線2の端面が夫々対向する端面に露呈するようにした状態でコンデンサ素子1を絶縁性の樹脂からなる外装体5により被覆する。なお、上記絶縁性の樹脂としては、シリカ(SiO2)からなる無機フィラーを80〜90%含有したエポキシ樹脂を用いたが、本発明はこれに限定されるものではない。
続いて、図3に示すように、上記外装体5の対向する一方の端面に露呈した陽極導出線2に接続されると共に、この端面全体を被覆するように下地電極6を形成する。この下地電極6の形成は、非弁作用金属である銅粒子を衝突速度が200m/s以上、かつ音速以下で外装体の端面に衝突させて形成された金属間結合した銅層を形成したものであり、上記銅層は、例えば、財団法人 機械システム振興協会が平成17年3月に発行した、システム技術開発調査研究16−R−17「高速粒子衝突を利用した革新部材創製に関する調査研究報告書−要旨−」の、3.調査研究成果の要約、第1章 高速粒子衝突技術、(3)高速粒子衝突を利用した重厚皮膜成形、直接造形技術の欄に紹介されている技術であり、金属粒子を超音速で加速して基材に衝突させることにより、金属粒子が衝突時の塑性変形のエネルギーで溶融し、これにより金属粒子を基材に付着させるようにするものであり、強固な付着強度が得られるものである。
また、上記高速粒子衝突技術による形成される下地電極6は、陽極導出線2を構成する材料であるタンタルと腐食電位が近い材料である銅やニッケルを用いるのが好ましいことから、本実施の形態においては銅を用いた構成にしたものであり、図3(b)の要部拡大断面図に示すように、銅の粒子が陽極導出線2のタンタルと拡散層5aを形成するとともに、外装体5の絶縁性樹脂の表面に喰い込んだ状態になっているものである。なお、陽極導出線2を構成する材料がアルミニウムの場合には、アルミニウムと腐食電位が近い材料である亜鉛や真鍮を用いるのが好ましいものである。
また、上記高速粒子衝突技術による形成される下地電極6は、陽極導出線2が弁作用金属であるタンタルにより構成されているため、このタンタルと拡散層5aを形成するものでないとタンタルと下地電極6とに境界部分が存在し低ESR化を図ることができなくなるので、これを防止するためには非弁作用金属を用い、この非弁作用金属に置換することが必要なものであり、上記銅に限定されるものではない。
また、上記高速粒子衝突技術による下地電極6の形成は、非弁作用金属である銅粒子の衝突速度を200m/s以上、かつ音速の速さ以下で外装体5の端面に衝突させて形成するようにしたものであるが、外装体5の対向する一方の端面は陽極導出線2の端面部が露呈しており、その面積が約0.3mm2と極めて小さいため、音速を超えた超音速で銅粒子を衝突させるコールドスプレー法を用いると、銅粒子が陽極導出線2の側端面部を削り取ってしまい、拡散層5aが形成されず、下地電極6である銅層も均一に積層されなくなる。一方、200m/s未満で銅粒子を衝突させると銅層は形成されるものの、衝突の衝撃が弱いので拡散層5aを形成することができず、チップ形固体電解コンデンサの低ESR化を図ることができないので好ましくない。なお、銅粒子の平均粒径は5〜30μmの範囲のものが好ましい。
続いて、上記外装体5の対向する他方の端面に露呈した陰極導電部材4に接続されると共に、この端面全体を被覆するような中間電極7を形成すると共に、上記下地電極6の表面上にも中間電極7を形成する。なお、この中間電極7としては導電性銀ペーストを用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、銅−ニッケル合金粒子や銅粒子に銀めっきした粒子を用いたペースト等、コスト的に安価なものも使用可能である。
続いて、上記中間電極7の表面上に外部電極8を形成する。なお、この外部電極8としては溶融半田めっきを用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、一般的なめっきであっても良い。
このように構成された本実施の形態によるチップ形固体電解コンデンサは、コンデンサ素子1の陽極導出線2に直接電極を形成すると共に、コンデンサ素子1の陰極層3に陰極導電部材4を介して電極を形成することによって端面集電電極を構成したことにより、部品点数と組み立て工数を削減してコストダウンと小型化を図り、かつ、各電極を最短距離で引き出すことによって低ESL化を図ることができるという格別の効果を奏するものである。
更に、上記陽極導出線2に接続される下地電極6は高速粒子衝突技術による金属間結合した非弁作用金属層を形成した構成により、陽極導出線2の表面に形成された酸化皮膜層を破壊して弁作用金属からなるタンタルと拡散層5aを形成し、これにより高い強度で非弁作用金属を付着させると共に、露呈したタンタルの表面に酸化皮膜層が形成されないようにすることができるため、高いコンタクト性と接続抵抗の低減を図り、更なる低ESR化を実現することができるという格別の効果も奏するものである。
なお、本実施の形態においては、上記外装体5の一方の端面に露呈した陽極導出線2に接続されるように下地電極6を端面全体に形成し、この下地電極6上に中間電極7を形成し、更にこの中間電極7上に外部電極8を形成する構成で説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、中間電極7を無くし、下地電極6上に外部電極8を直接形成することも可能なものである。
以下、具体的な実施例について説明する。
(実施例)
タンタルワイヤー(線径:0.5mm)からなる陽極導出線に弁作用金属であるタンタル金属粉末をプレス成形金型を用いて円柱状に、かつ、上記陽極導出線が導出された面に陽極導出線に向かって周縁から隆起する円錐状の補強部を一体で設けた形状にプレス成形し、これを焼結して多孔質の陽極体を作製し、この陽極体を陽極酸化処理することにより外表面に誘電体酸化皮膜層を形成し、更に導電性高分子からなる固体電解質層を形成した後、この表面にカーボンと銀ペーストからなる陰極層を形成してコンデンサ素子を形成した。
タンタルワイヤー(線径:0.5mm)からなる陽極導出線に弁作用金属であるタンタル金属粉末をプレス成形金型を用いて円柱状に、かつ、上記陽極導出線が導出された面に陽極導出線に向かって周縁から隆起する円錐状の補強部を一体で設けた形状にプレス成形し、これを焼結して多孔質の陽極体を作製し、この陽極体を陽極酸化処理することにより外表面に誘電体酸化皮膜層を形成し、更に導電性高分子からなる固体電解質層を形成した後、この表面にカーボンと銀ペーストからなる陰極層を形成してコンデンサ素子を形成した。
次に、上記コンデンサ素子の陰極層に銀リベットの陰極導電部材を接合し、陽極導出線と陰極導電部材の端面が露呈するようにコンデンサ素子を絶縁性樹脂で被覆して外装体を得た。
次に、上記外装体の対向する一方に陽極導出線が露呈した端面に、高速粒子衝突技術により、銅粒子(平均粒径10μm)を150m/s、200m/s、250m/s、300m/s、350m/s、400m/sのそれぞれの衝突速度で衝突させ、下地電極(厚さ5μm)を形成した。その後、導電性銀ペーストを用いて中間電極を形成した。続いて、外装体の対向する他方の端面に露呈した陰極導電部材にも導電性銀ペーストを用いて形成した。最後に、上記各中間電極の表面上に溶融半田めっきを用いて外部電極を形成してチップ形固体電解コンデンサを作製した(定格6.3V 100μF)。
(比較例)
上記実施例において、下地電極の代わりに、外装体の両端面に銀ペーストを塗布した後、外部電極として溶融半田めっきしたチップ形固体電解コンデンサを作製した。また、従来例として、図4に示した陽陰極コム端子を用いたチップ形固体電解コンデンサを作製した(定格6.3V 100μF)。
上記実施例において、下地電極の代わりに、外装体の両端面に銀ペーストを塗布した後、外部電極として溶融半田めっきしたチップ形固体電解コンデンサを作製した。また、従来例として、図4に示した陽陰極コム端子を用いたチップ形固体電解コンデンサを作製した(定格6.3V 100μF)。
上記実施例及び比較例並びに従来例のチップ形固体電解コンデンサについて、容量、ESR、ESL、漏れ電流(LC)の特性を測定した。その結果を(表1)に示す。
上記(表1)から明らかなように、下地電極の形成が銅粒子の衝突速度を200m/s未満にするとESR特性が悪くなり、衝突速度が400m/sと音速を超えた超音速になるとLCが悪くなり、好適な範囲は200m/s以上で、かつ音速以下である。この範囲にすることにより、ESR特性、ESL特性、LC特性を比較例及び従来例よりも低減させることができる。
本発明によるチップ形固体電解コンデンサは、コストダウンと小型化を図り、かつ、低ESL化も実現できるという効果を有し、あらゆる分野のコンデンサとして有用である。
1 コンデンサ素子
1a 補強部
2 陽極導出線
3 陰極層
4 陰極導電部材
5 外装体
6 下地電極
7 中間電極
8 外部電極
1a 補強部
2 陽極導出線
3 陰極層
4 陰極導電部材
5 外装体
6 下地電極
7 中間電極
8 外部電極
Claims (3)
- 陽極導出線をその一端が表出するように植設した弁作用金属粉末からなる成形体を焼結した多孔質の陽極体の外表面に誘電体酸化皮膜層、固体電解質層、陰極層が順次積層形成されたコンデンサ素子と、このコンデンサ素子の陽極導出線が表出した面と対向する面の陰極層上に設けられた陰極導電部材と、この陰極導電部材ならびに上記陽極導出線の各端面が対向する端面に夫々露呈する状態でコンデンサ素子を被覆した絶縁性樹脂からなる外装体と、
この外装体の一方の端面に露呈した陽極導出線に拡散層が形成され、この拡散層上並びに絶縁性樹脂上に形成された非弁作用金属からなる下地電極と、この下地電極上に形成された外部電極と、
上記外装体の他方の端面に露呈した陰極導電部材に接続されて端面を被覆するように形成された中間電極と、この中間電極上に形成された外部電極からなるチップ形固体電解コンデンサ。 - 外装体の一方の端面に露呈した陽極導出線に接続形成された下地電極と、この下地電極上に形成された外部電極との間に中間電極を設けた請求項1に記載のチップ形固体電解コンデンサ。
- 非弁作用金属からなる下地電極が、非弁作用金属粒子の衝突速度を200m/s以上、かつ音速以下で外装体の端面に衝突させて形成された金属間結合した非弁作用金属層からなる請求項1に記載のチップ形固体電解コンデンサ。
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WO2019176723A1 (ja) | 2018-03-13 | 2019-09-19 | 株式会社村田製作所 | 固体電解コンデンサおよび固体電解コンデンサの製造方法 |
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WO2019176723A1 (ja) | 2018-03-13 | 2019-09-19 | 株式会社村田製作所 | 固体電解コンデンサおよび固体電解コンデンサの製造方法 |
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