JP2009093486A - 生産ライン改善対象優先順付け装置、生産ライン改善対象優先順付け方法、生産ライン改善対象優先順付けプログラム及び記録媒体 - Google Patents

生産ライン改善対象優先順付け装置、生産ライン改善対象優先順付け方法、生産ライン改善対象優先順付けプログラム及び記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】生産開始から終了までの時間のみでなく、その他生産における情報を生産時間構成要素別に収集、分析して、より改善効果の大きな順に改善対象の優先順位付けを行なう。
【解決手段】生産時間構成要素別時間算出手段11は、対象製品の生産履歴情報と稼働履歴情報と稼働時間帯情報とを取得し、ライン投入から完了までの製品個々の生産時間について、生産時間を構成する要素別に費やした時間を非稼働時間を除いて算出する。構成要素別改善見込決定手段12は、生産時間構成要素別時間情報を取得し、生産時間を構成する各要素について各々の過去最短時間を選択し、構成要素別改善見込として決定する。改善対象優先順位付け手段13は、生産時間構成要素別時間情報と構成要素別改善見込情報とを取得し、生産時間構成要素別時間と構成要素別改善見込とを比較して構成要素別に改善効果を算出し、優先的に改善に取り組むべき改善対象とその順番とを決定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の工程からなる生産ラインの改善において改善対象の改善順番の決定を支援する装置、方法、プログラム及び記録媒体に関する。
仕掛在庫の削減、生産リードタイムの短縮、顧客ニーズを満たす短納期生産を実現するためには、生産そのものにかかる時間を短縮し、ものづくりの現場の生産性を向上させる必要がある。
そこで、生産ラインを流れる各々の製品について、各工程の投入から完了までに要する時間(以下、生産時間という)を集計し、集計結果を実績データとして蓄積し、分析することで、優先的に改善すべき工程を特定する工程改善支援システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1記載の工程改善支援システムは、生産ラインを流れる各々のワークについて、各工程で要した工程毎の作業時間、及び生産開始から終了までに要した全工程作業時間を集計し、その集計結果をワークに関する情報とともに実績データとして蓄積し、その後、全ワークの全工程作業時間分布から改善の対象とすべき範囲を選択し、その選択された範囲に含まれるワークの工程毎作業時間分布を参照することにより、選択された範囲に相関の強い1または複数の工程を改善の必要な要改善工程として抽出するものである。
特開2006−202255号公報
しかし、上記特許文献1記載のように、生産開始から終了までに要した時間のみを集計し、実績データとして蓄積し分析するだけでは、工程毎に問題の有無は判断できても、各工程が抱えている問題の中でどれを優先的に改善していくべきかといった優先順位を判断することできないといった問題があった。
本発明はかかる問題点を解決すべく創案されたもので、その目的は、生産開始から終了までに要した時間のみでなく、その他生産における情報を収集して生産時間構成要素別に集計し、これを実績データとして蓄積し、この実績データを分析することにより、より改善効果の大きな順に改善対象の優先順位付けを行なうことのできる生産ライン改善対象優先順付け装置、生産ライン改善対象優先順付け方法、生産ライン改善対象優先順付けプログラム及びこのプログラムを記録した記録媒体を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の生産ライン改善対象優先順付け装置は、複数の工程からなる生産ラインの改善において改善対象の改善順番の決定を支援する装置であって、各工程における全ての製品の生産履歴情報を取得する生産履歴情報取得手段と、取得した前記生産履歴情報を記憶する生産履歴情報記憶手段と、各工程の稼働履歴情報を取得する稼働履歴情報取得手段と、取得した前記稼働履歴情報を記憶する稼働履歴情報記憶手段と、生産の開始と終了及びその間に含まれる休憩の開始と終了の時刻が稼働時間帯情報として記憶されている稼働時間帯情報記憶手段と、前記生産履歴情報記憶手段と前記稼働履歴情報記憶手段と前記稼働時間帯情報記憶手段とから対象製品に該当する前記生産履歴情報と前記稼働履歴情報と前記稼働時間帯情報とを取得し、製品がラインに投入されてから完了するまでの製品個々の時間である生産時間について、対象製品の前記生産時間を構成している実生産時間、搬送時間、修理時間、作業時間及びライン停止時間の各構成要素別に、各々の要素に費やした時間を休憩や一度生産が終了し次の生産が開始されるまでの非稼働時間を除いて算出する生産時間構成要素別時間算出手段と、算出した前記生産時間構成要素別時間情報を記憶する生産時間構成要素別時間情報記憶手段と、前記生産時間構成要素別時間情報記憶手段から前記生産時間構成要素別時間情報を取得し、生産時間を構成している前記各要素について、同一条件の基で各々の過去最短時間を選択し、それを構成要素別改善見込として決定する構成要素別改善見込決定手段と、決定した前記構成要素別改善見込を記憶する構成要素別改善見込情報記憶手段と、前記生産時間構成要素別時間情報記憶手段と前記構成要素別改善見込情報記憶手段とから対象品目の生産時間構成要素別時間情報と構成要素別改善見込情報とを取得し、同一条件の基で生産時間構成要素別時間と構成要素別改善見込とを比較して構成要素別に改善効果を算出し、その算出結果に基づいて優先的に改善に取り組むべき改善対象とその順番とを決定する改善対象優先順位付け手段を備え、生産ラインの生産性改善において大きな効果が期待できる改善対象から順に改善順番を示すことを特徴としている。
また、本発明の生産ライン改善対象優先順位付け方法は、複数の工程からなる生産ラインの改善において改善対象の改善順番の決定を支援する方法であって、各工程における全ての製品の生産履歴情報を記憶する生産履歴情報記憶部と、各工程の稼働履歴情報を記憶する稼働履歴情報記憶部と、生産の開始と終了及びその間に含まれる休憩の開始と終了の時刻が記憶されている稼働時間帯情報記憶部と、生産時間構成要素別時間情報記憶部と、構成要素別改善見込情報記憶部とを用い、前記生産履歴情報記憶部と前記稼働履歴情報記憶部とから対象製品に該当する生産履歴情報と稼働履歴情報と稼働時間帯情報とを取得し、製品がラインに投入されてから完了するまでの製品個々の時間である生産時間について、対象製品の生産時間を構成している実生産時間、搬送時間、修理時間、作業時間及びライン停止時間の各構成要素別に、各々の要素に費やした時間を休憩や一度生産が終了し次の生産が開始されるまでの非稼働時間を除いて算出する生産時間構成要素別時間算出ステップと、算出した前記生産時間構成要素別時間情報を前記生産時間構成要素別時間情報記憶部に記憶するステップと、前記生産時間構成要素別時間情報記憶部から前記生産時間構成要素別時間情報を取得し、生産時間を構成している各要素について、同一条件の基で各々の過去最短時間を選択し、それを構成要素別改善見込として決定する構成要素別改善見込決定ステップと、決定した前記構成要素別改善見込を前記構成要素別改善見込情報記憶部に記憶するステップと、前記生産時間構成要素別時間情報記憶部と前記構成要素別改善見込情報記憶部とから対象品目の生産時間構成要素別時間情報と構成要素別改善見込情報とを取得し、同一条件の基で生産時間構成要素別時間と構成要素別改善見込とを比較して構成要素別に改善効果を算出し、優先的に改善に取り組むべき改善対象とその順番とを決定する改善対象優先順位付けステップを備え、生産ラインの生産性改善において大きな効果が期待できる改善対象から順に改善順番を示すことを特徴としている。
すなわち、本発明の生産ライン改善対象優先順付け装置は、図1に示すように、各工程における全ての製品の生産履歴情報を取得する生産履歴情報取得手段2と、各工程の稼働履歴情報を取得する稼働履歴情報取得手段3と、これら生産履歴情報及び稼働履歴情報を取得して優先的に改善に取り組むべき改善対象とその順番を決定するまでの機能を有するコンピュータ1とで構成されている。
コンピュータ1は、生産時間構成要素別時間算出手段11、構成要素別改善見込決定手段12、改善対象優先順位付け手段13、及び図示しないハードディスク等によるメモリが備えられており、このメモリは、生産履歴情報記憶手段21、稼働履歴情報記憶手段22、稼働時間帯情報記憶手段23、生産時間構成要素別時間情報記憶手段24、及び構成要素別改善見込情報記憶手段25を備えている。
また、図2に示すように、生産履歴情報記憶手段21は、製品通過情報記憶部21a、ライン落ち情報記憶部21b、及び作業情報記憶部21cからなり、稼働履歴情報記憶手段22はライン停止情報記憶部22aからなり、生産時間構成要素別時間情報記憶手段24は、実生産時間情報記憶部24a、搬送時間情報記憶部24b、修理時間情報記憶部24c、作業時間情報記憶部24d、及びライン停止時間情報記憶部24eからなり、構成要素別改善見込情報記憶手段25は、搬送時間改善見込情報記憶部25a、修理時間改善見込情報記憶部25b、作業時間改善見込情報記憶部25c、及びライン停止時間改善見込情報記憶部25dからなっている。
また、生産時間構成要素別時間算出手段11は、実生産時間算出部11a、搬送時間算出部11b、修理時間算出部11c、作業時間算出部11d、及びライン停止時間算出部11eからなり、構成要素別改善見込決定手段12は、搬送時間改善見込決定部12a、修理時間改善見込決定部12b、作業時間改善見込決定部12c、及びライン停止時間改善見込決定部12dからなっている。
すなわち、実生産時間算出部11aは、実際の生産に費やした時間を休憩や一度生産が終了し次の生産が開始されるまでの非稼働時間を除いて算出し、その算出結果を実生産時間情報記憶部24aに記憶する。また、搬送時間算出部11bは、搬送に費やした時間を休憩や一度生産が終了し次の生産が開始されるまでの非稼働時間を除いて算出し、その算出結果を搬送時間情報記憶部24bに記憶する。また、修理時間算出部11cは、修理に費やした時間を休憩や一度生産が終了し次の生産が開始されるまでの非稼働時間を除いて算出し、その算出結果を修理時間情報記憶部24cに記憶する。また、作業時間算出部11dは、作業に費やした時間を休憩や一度生産が終了し次の生産が開始されるまでの非稼働時間を除いて算出し、その算出結果を作業時間情報記憶部24dに記憶する。また、ライン停止時間算出部11eは、ラインの停止していた時間を休憩や一度生産が終了し次の生産が開始されるまでの非稼働時間を除いて算出し、その算出結果をライン停止時間情報記憶部24eに記憶する。
搬送時間改善見込決定部12aは、搬送時間情報記憶部24bから過去全ての搬送時間情報を取得し、同一条件の基で搬送時間と搬送時間の改善見込とを比較して改善効果を算出し、その算出結果を搬送時間改善見込情報記憶部25aに記憶する。具体的には、品目及び工程ごとに、過去最も搬送時間が短いものを抽出し、その抽出結果を搬送時間改善見込情報記憶部25aに記憶する。
また、修理時間改善見込決定部12bは、修理時間情報記憶部24cから過去全ての修理時間情報を取得し、同一条件の基で修理時間と修理時間の改善見込とを比較して改善効果を算出し、その算出結果を修理時間改善見込情報記憶部25bに記憶する。具体的には、品目及び工程及び不良症状ごとに、過去最も修理時間が短いものを抽出し、その抽出結果を修理時間改善見込情報記憶部25bに記憶する。
また、作業時間改善見込決定部12cは、作業時間情報記憶部24dから過去全ての作業時間情報を取得し、同一条件の基で作業時間と作業時間の改善見込とを比較して改善効果を算出し、その算出結果を作業時間改善見込情報記憶部25cに記憶する。具体的には、品目及び工程及び作業ごとに、過去最も作業時間が短いものを抽出し、その抽出結果を作業時間改善見込情報記憶部25cに記憶する。
また、ライン停止時間改善見込決定部12dは、ライン停止時間情報記憶部24eから過去全てのライン停止時間情報を取得し、同一条件の基でライン停止時間とライン停止時間の改善見込とを比較して改善効果を算出し、その算出結果をライン停止時間改善見込情報記憶部25dに記憶する。具体的には、品目及び工程及び停止原因ごとに、過去最もライン停止時間が短いものを抽出し、その抽出結果をライン停止時間改善見込情報記憶部25dに記憶する。
改善対象優先順位付け手段13は、対象品目に関して、生産時間構成要素別時間情報記憶手段24の各記憶部24b〜24eに記憶されている構成要別(搬送、修理、作業、ライン停止別)の時間情報と、構成要素別改善見込情報記憶手段25の各記憶部25a〜25dに記憶されている構成要素別(搬送、修理、作業、ライン停止別)の改善見込情報とを取得し、構成要素別(搬送、修理、作業、ライン停止別)に取得した生産時間構成要素別時間と構成要素別改善見込とを、工程、不良症状、作業、停止原因ごとに比較してその差分を算出し、各構成要素ごとに工程別にその合計値を算出し、合計値が多いものから順に改善に取組むべき改善対象として優先順位付けを行う。そして、この優先順位の順番に改善対象をユーザに提示することで、対策をとるべき問題の優先順位が明らかになり、生産性向上に寄与する改善活動のより効果的でスピーディな促進が可能となる。
また、本発明の生産ライン改善対象優先順位付け装置によれば、生産時間構成要素別時間算出手段が、生産履歴情報記憶部と稼働履歴情報記憶部とだけでなく、生産時間構成要素別時間情報記憶部に蓄積されている情報も用いて、生産時間を構成している要素の一部を算出するように構成してもよい。このような構成とすることにより、生産履歴情報と稼働履歴情報だけでは算出できない生産時間の構成要素を算出することができる。
また、生産時間構成要素別に単位時間当たりにかかるコスト情報を記憶した構成要素別コスト情報記憶部を新たに設置し、改善対象優先順位付け手段が、この情報を用いて改善効果を算出するように構成してもよい。このような構成とすることにより、構成要素別にコストの面から改善効果を評価することができる。
また、単位時間当たりの生産数量情報を記憶した単位時間生産数量情報記憶部を新たに設置し、改善対象優先順位付け手段が、この情報を用いて改善効果を算出するように構成してもよい。このような構成とすることにより、生産数量の面から改善効果を評価することができる。
また、改善対象優先順位付け手段が、改善対象の優先順位付けを行う際に、対象品目全ての生産時間構成要素別時間情報と構成要素別改善見込情報とを利用するのではなく、対象品目の中でも、製品の出荷単位であるロットごと或いは生産ラインごとに生産時間構成要素別時間情報と構成要素別改善見込情報とを取得し、改善対象の優先順位付けを行うように構成してもよい。このような構成とすることにより、製品の出荷単位や生産ライン単位で改善対象の優先順位付けを行うことができ、より取り組むべき改善対象の順番が明確になる。
さらに、本装置の稼働開始の指示を取得する装置稼働開始指示取得手段を設定し、本装置のユーザが装置の稼働開始を指示できるように構成してもよい。このような構成とすることにより、ユーザが必要なときに本装置を稼働させ、改善対象の優先順位付けを行なうことができる。
なお、上記した本発明の生産ライン改善対象優先順位付け方法は、その各ステップをコンピュータに実行させるための生産ライン改善対象優先順位付けプログラムとして提供することができ、さらにこの生産ライン改善対象優先順位付けプログラムをコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に格納して提供することができる。
本発明によれば、生産開始から終了までに要した時間のみでなく、その他生産における情報を収集し、生産時間構成要素別に集計し、これを実績データとして蓄積し、この実績データの分析により、より改善効果の大きな順に改善対象の優先順位付けを行なうことで、対策をとるべき問題の優先順位が明らかになり、生産性向上に寄与する改善活動のより効果的でスピーディな促進が可能となる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
<実施形態1>
図1は、本発明の実施形態1に係る生産ライン改善対象優先順位付け装置の構成を示すブロック図であり、図2は、図1をより詳細に示した本実施形態1に係る生産ライン改善対象優先順位付け装置の構成を示すブロック図である。
本実施形態1の生産ライン改善対象優先順付け装置は、生産履歴情報と稼働履歴情報とを受信し、優先的に改善に取り組むべき改善対象とその順番を決定するまでの機能を有するコンピュータ1と、バーコードリーダ等の生産履歴情報取得手段2と、稼働履歴情報取得手段3とで構成されている。本実施形態1では、生産履歴情報取得手段2は、生産ラインの各工程1〜工程nの工程入り口と工程出口の2箇所にそれぞれ配置されており、稼働履歴情報取得手段3は、各工程1〜工程nの工程中程の1箇所にそれぞれ配置されている。ただし、このような配置位置及び配置台数はこれに限定されるものではない。
コンピュータ1と生産履歴情報取得手段2、及びコンピュータ1と稼働履歴情報取得手段3はそれぞれLANにより接続されている。コンピュータ1には、システム上必要とされるキーボードやディスプレイ、CPU等のハードウエアや、OS、通信制御やその他の各種プログラム等のソフトウエアが備えられているとともに、時計機能も備えられている。
コンピュータ1は、生産時間構成要素別時間算出手段11、構成要素別改善見込決定手段12、改善対象優先順位付け手段13、及び図示しないハードディスク等によるメモリが備えられており、このメモリは、生産履歴情報記憶手段21、稼働履歴情報記憶手段22、稼働時間帯情報記憶手段23、生産時間構成要素別時間情報記憶手段24、及び構成要素別改善見込情報記憶手段25を備えている。
また、図2に示すように、生産履歴情報記憶手段21は、製品通過情報記憶部21a、ライン落ち情報記憶部21b、及び作業情報記憶部21cからなり、稼働履歴情報記憶手段22はライン停止情報記憶部22aからなり、生産時間構成要素別時間情報記憶手段24は、実生産時間情報記憶部24a、搬送時間情報記憶部24b、修理時間情報記憶部24c、作業時間情報記憶部24d、及びライン停止時間情報記憶部24eからなり、構成要素別改善見込情報記憶手段25は、搬送時間改善見込情報記憶部25a、修理時間改善見込情報記憶部25b、作業時間改善見込情報記憶部25c、及びライン停止時間改善見込情報記憶部25dからなっている。
また、生産時間構成要素別時間算出手段11は、実生産時間算出部11a、搬送時間算出部11b、修理時間算出部11c、作業時間算出部11d、及びライン停止時間算出部11eからなり、構成要素別改善見込決定手段12は、搬送時間改善見込決定部12a、修理時間改善見込決定部12b、作業時間改善見込決定部12c、及びライン停止時間改善見込決定部12dからなっている。
製品通過情報記憶部21aには、図3に示すように、製品ID、工程ごとの製品の品目、製品の工程への投入時刻と完了時刻、投入時の日付である生産日、が記憶されている。また、ライン落ち情報記憶部21bには、図4に示すように、製品ID、工程及び不良症状ごとの製品の品目、工程、不良によるライン排出時刻、修理完了後のライン再投入時刻、不良症状、ライン排出時の日付であるライン落ち日、が記憶されている。また、作業情報記憶部21cには、図5に示すように、製品ID、工程及び作業ごとの製品の品目、工程、作業、作業開始時刻、作業終了時刻、作業開始時の日付である作業日、が記憶されている。また、ライン停止情報記憶部22aには、図6に示すように、工程、停止原因ごとのライン停止開始時刻、ライン停止終了時刻、ライン停止開始時の日付であるライン停止日、及びこのレコードを特定するためのIndex、が記憶されている。また、稼働時間帯情報記憶手段23には、図7に示すように、日付、その日の生産開始時刻、その日の生産終了時刻、及びその間に含まれる休憩時間の休憩開始時刻と休憩終了時刻、が記憶されている。
また、実生産時間情報記憶部24aには、図8に示すように、製品ID、工程ごとの製品の品目、工程、投入時の日付である生産日、製品の工程への投入から完了までの非稼働時間を除く時間である実生産時間、が記憶されている。また、搬送時間情報記憶部24bには、図9に示すように、製品ID、工程ごとの製品の品目、工程、投入時の日付である生産日、修理や作業、ライン停止以外の時間である搬送時間、が記憶されている。また、修理時間情報記憶部24cには、図10に示すように、製品ID、工程及び不良症状ごとの製品の品目、工程、不良症状、ライン排出時の日付であるライン落ち日、不良によるライン排出から修理完了後のライン再投入までの時間である修理時間、が記憶されている。また、作業時間情報記憶部24dには、図11に示すように、製品ID、工程及び作業ごとの製品の品目、工程、作業(作業内容)、作業開始時の日付である作業日、作業開始から作業終了までの非稼働時間を除く時間である作業時間、が記憶されている。また、ライン停止時間情報記憶部24eには、図12に示すように、製品ID、工程及び停止原因ごとの製品の品目、工程、停止原因、ライン停止開始時の日付であるライン停止日、ライン停止開始からライン停止終了までの非稼働時間を除く時間であるライン停止時間、及びこのレコードを特定するためのIndex、が記憶されている。
また、搬送時間改善見込情報記憶部25aには、図13に示すように、品目、工程、工程ごとの搬送時間、が記憶されている。また、修理時間改善見込情報記憶部25bには、図14に示すように、品目、工程、不良症状、不良症状ごとの修理時間、が記憶されている。また、作業時間改善見込情報記憶部25cには、図15に示すように、品目、工程、作業、工程及び作業ごとの作業時間、が記憶されている。また、ライン停止時間改善見込情報記憶部25dには、図16に示すように、品目、工程、停止原因、工程及び停止原因ごとのライン停止時間、が記憶されている。
なお、ここでいう製品IDは、製品一つ一つを特定するための製品固有のIDであって、品目は、この製品の種類や機種を表している。
図2に示した生産時間構成要素別時間算出手段11、構成要素別改善見込決定手段12、及び改善対象優先順位付け手段13は、図17に示すフローチャートに従って動作する。つまり、生産ライン改善対象優先順付け装置の実行が指示されると、その実行の中断または停止が指示されるまで、図17に示すフローチャートに従って各手段の動作が実行される。
すなわち、ステップS17−1では、現在時刻が当日の生産ライン改善対象優先順位付け装置の稼働開始時刻に到達したか判定する。現在時刻が当日の生産ライン改善対象優先順位付け装置の稼働開始時刻に到達していれば、ステップS17−2へ処理を進め、そうでなければ現在時刻が当日の生産ライン改善対象優先順位付け装置の稼働開始時刻に到達するまで、このステップS17−1を繰り返す。
ステップS17−2では、生産時間構成要素別時間算出手段11が、生産時間構成要素別時間未算出製品の生産履歴情報及び稼働履歴情報を生産履歴情報記憶手段21及び稼働履歴情報記憶手段22から取得し、生産時間構成要素別に時間を算出し、生産時間構成要素別時間情報記憶手段24に記憶する。
ここで、ステップS17−2の生産時間構成要素別時間算出手段11の各部11a〜11eの動作について、図18ないし図22の各フローチャートを参照して詳しく説明する。
実生産時間算出部11aは、図18に示すフローチャートに従って動作する。
すなわち、生産時間未算出製品の製品通過情報を取得し(ステップS18−1)、投入と完了から、対象とする稼働時間帯情報を稼働時間帯情報記憶手段23より取得し(ステップS18−2)、投入時刻と完了時刻及び稼働時間帯情報をもとに投入と完了の間に含まれる休憩などの非稼働時間を算出し(ステップS18−3)、完了時刻から投入時刻を引いた時間からさらに非稼働時間を引くことで、実生産時間を算出し(ステップS18−4)、算出した結果を実生産時間情報記憶部24aに記憶する(ステップS18−5)。
修理時間算出部11cは、図19に示すフローチャートに従って動作する。
すなわち、修理時間未算出製品のライン落ち情報を取得し(ステップS19−1)、排出と再投入から、対象とする稼働時間帯情報を稼働時間帯情報記憶手段23より取得し(ステップS19−2)、排出時刻と再投入時刻及び稼働時間帯情報をもとに排出と再投入の間に含まれる休憩などの非稼働時間を算出し(ステップS19−3)、再投入時刻から排出時刻を引いた時間からさらに非稼働時間を引くことで、修理時間を算出し(ステップS19−4)、算出した結果を修理時間情報記憶部24cに記憶する(ステップS19−5)。
作業時間算出部11dは、図20に示すフローチャートに従って動作する。
すなわち、作業時間未算出製品の作業情報を取得し(ステップS20−1)、取得した作業情報の作業日と同じ工程及び同じ日のライン停止情報を取得し(ステップS20−2)、作業開始と作業終了から対象とする稼働時間帯情報を稼働時間帯情報記憶手段23より取得し(ステップS20−3)、作業開始と作業終了の間にライン停止時間が存在しないか判定する(ステップS20−4)。そして、存在すればステップS20−5へ処理を進め、そうでなければステップS20−6に処理を進める。すなわち、作業開始と作業終了の間にライン停止時間が存在すれば、作業開始から作業終了までに含まれる停止時間をライン停止時間情報記憶部24eから取得し(ステップS20−5)、停止時間中を除く作業開始から作業終了までの間に含まれる休憩などの非稼働時間を算出し(ステップS20−6)、作業終了時刻から作業開始時刻を引いた時間からさらに停止時間と非稼働時間とを引くことで、作業時間を算出し(ステップS20−7)、算出した結果を作業時間情報記憶部24dに記憶する(ステップS20−8)。
ライン停止時間算出部11eは、図21に示すフローチャートに従って動作する。
すなわち、ライン停止時間未算出工程のライン停止情報を取得し(ステップS21−1)、取得したライン停止情報の停止日と生産日が同じ製品の製品通過情報を取得し(ステップS21−2)、停止開始と停止終了から、対象とする稼働時間帯情報を稼働時間帯情報記憶手段23より取得し(ステップS21−3)、停止開始から停止終了までの間に含まれる休憩などの非稼働時間を算出し(ステップS21−4)、停止終了時刻から停止開始時刻を引いた時間からさらに非稼働時間を引くことで、ライン停止時間を算出し(ステップS21−5)、算出した結果をライン停止時間情報記憶部24eに記憶する(ステップS21−6)。
搬送時間算出部11bは、図22に示すフローチャートに従って動作する。
すなわち、実生産時間情報記憶部24aの実生産時間情報の受信を検知する(ステップS22−1)。そして、検知すればステップS22−2に処理を進め、検知しなければ検知するまでこのステップS22−2の処理を繰り返す。次に、実生産時間情報記憶部24aが受信した実生産時間情報を取得し(ステップS22−2)、取得した実生産時間情報の製品IDと同じ製品の修理時間情報と実作業時間情報とライン停止時間情報とを取得し(ステップS22−3)、取得した実生産時間情報の製品IDと同じ製品のライン落ち情報と生産日が同じ日及び同じ工程のライン停止情報を取得し(ステップS22−4)、排出と再投入の間にライン停止時間が存在するか判定する(ステップS22−5)。そして、存在すればステップS22−6に処理を進め、存在しなければステップS22−8に処理を進める。すなわち、排出と再投入の間にライン停止時間が存在すれば、排出から再投入までに含まれるライン落ち中の停止時間をライン停止時間情報記憶部24eから取得し(ステップS22−6)、修理時間からライン落ち中の停止時間を引き(ステップS22−7)、生産時間から修理時間を引き、作業時間とライン停止時間を引くことで搬送時間を算出し(ステップS22−8)、算出した結果を搬送時間情報記憶部24bに記憶する(ステップS22−9)。この搬送時間算出部11bは、一度実行が指示されると、実行の中断または停止が指示されるまで、ステップS22−1からステップS22−9までの処理を繰り返す。
図17に戻って、ステップS17−3では、構成要素別改善見込決定手段12が、生産時間構成要素別時間情報記憶手段11の生産時間構成要素別時間情報の受信を検知し、受信した生産時間構成要素別時間情報を取得し、それを基に構成要素別改善見込を決定し、結果を構成要素別改善見込情報記憶手段25に記憶する。
ここで、ステップS17−3の構成要素別改善見込決定手段12の各部12a〜12dの動作について、図23ないし図26の各フローチャートを参照して詳しく説明する。
搬送時間改善見込決定部12aは、図23に示すフローチャートに従って動作する。
すなわち、搬送時間情報記憶部24bの修理時間情報の受信を検知搬送時間情報の受信を検知する(ステップS23−1)。受信を検知すればステップS23−2に処理を進め、検知しなければ検知するまでこのステップS23−1の処理を繰り返す。そして、修理時間情報の受信を検知すれば、搬送時間情報記憶部24bから過去全ての搬送時間情報を取得し(ステップS23−2)、品目及び工程ごとに過去最も搬送時間が短いものを抽出し(ステップS23−3)、抽出した結果を搬送時間改善見込情報記憶部25aに記憶する(ステップS23−4)。この搬送時間改善見込決定部12aは、一度実行が指示されると、実行の中断または停止が指示されるまで、ステップS23−1からステップS23−4までの処理を繰り返す。
修理時間改善見込決定手部12bは、図24に示すフローチャートに従って動作する。
すなわち、修理時間情報記憶部24cの修理時間情報の受信を検知する(ステップS24−1)。受信を検知すればステップS24−2に処理を進め、検知しなければ検知するまでこのステップ24−1の処理を繰り返す。そして、修理時間情報の受信を検知すれば、修理時間情報記憶部24cから過去全ての修理時間情報を取得し(ステップS24−2)、品目及び工程及び不良症状毎に過去最も修理時間が短いものを抽出し(ステップS24−3)、抽出した結果を修理時間改善見込情報記憶部25bに記憶する(ステップS24−4)。この修理時間改善見込決定部12bは、一度実行が指示されると、実行の中断または停止が指示されるまで、ステップS24−1からステップS24−4までの処理を繰り返す。
作業時間改善見込決定部12cは、図25に示すフローチャートに従って動作する。
すなわち、作業時間情報記憶部24dの作業時間情報の受信を検知する(ステップS25−1)。受信を検知すればステップS25−2に処理を進め、検知しなければ検知するまでこのステップS25−1を繰り返す。そして、作業時間情報の受信を検知すれば、作業時間情報記憶部24dから過去全ての作業時間情報を取得し(ステップS25−2)、品目及び工程及び作業ごとに過去最も作業時間が短いものを抽出し(ステップS25−3)、抽出した結果を作業時間改善見込情報記憶部25cに記憶する(ステップS25−4)。この作業時間改善見込決定部12cは、一度実行が指示されると、実行の中断または停止が指示されるまで、ステップS25−1からステップS25−4までの処理を繰り返す。
ライン停止時間改善見込決定部12dは、図26に示すフローチャートに従って動作する。
すなわち、ライン停止時間情報記憶部24eのライン停止時間情報の受信を検知する(ステップS26−1)。受信を検知すればステップS26−2に処理を進め、検知しなければ検知するまでこのステップS26−1の処理を繰り返す。そして、ライン停止時間情報の受信を検知すると、ライン停止時間情報記憶部24eから過去全てのライン停止時間情報を取得し(ステップS26−2)、品目及び工程及び停止原因ごとに過去最もライン停止時間が短いものを抽出し(ステップS26−3)、抽出した結果をライン停止時間改善見込情報記憶部25cに記憶する(ステップS26−4)。このライン停止時間改善見込決定部12dは、一度実行が指示されると、実行の中断または停止が指示されるまで、ステップS26−1からステップS26−4までの処理を繰り返す。
図17に戻って、ステップS17−4では、生産時間構成要素別時間未算出製品全ての生産時間構成要素別時間の算出とそれに伴う構成要素別改善見込の更新が全て終了したか判定する。そして、全て終了していればステップS17−5に処理を進め、そうでなければ、ステップS17−2に処理を進める。
ステップS17−5では、改善対象優先順位付け手段13が、対象とする品目の生産時間構成要素別時間情報と構成要素別改善見込情報とを取得し、改善対象の改善実施における優先順位を決定する。
ここで、ステップ17−5の改善対象優先順位付け手段13の動作について、図27に示すフローチャートに従って詳細に説明する。
すなわち、対象品目に関して、生産時間構成要素別時間情報と構成要素別改善見込情報とを取得し(ステップS27−1)、構成要素別(搬送、修理、作業、ライン停止別)に取得した生産時間構成要素別時間と構成要素別改善見込を、工程、不良症状、作業、停止原因ごとに比較し、その差分を算出し、各構成要素ごとに工程別にその合計値を算出する(ステップS27−2)。そして、合計値が多いものから順に改善に取組むべき改善対象として優先順位付けを行う(ステップS27−3)。そして、この優先順位の順番に改善対象をユーザに提示することで、対策をとるべき問題の優先順位が明らかになり、生産性向上に寄与する改善活動のより効果的でスピーディな促進が可能となる。
<実施形態2>
図28は、本発明の実施形態2に係る生産ライン改善対象優先順位付け装置の構成を示すブロック図である。上記実施形態1の図2に示す生産ライン改善対象優先順付け装置と本実施形態2の生産ライン改善対象優先順付け装置との違いは、本実施形態2の生産ライン改善対象優先順付け装置が、図2に示す生産ライン改善対象優先順付け装置に構成要素別コスト情報記憶部26を追加し、構成要素別にコストの面から改善効果を評価することを可能にした点である。その他の構成は、図2に示した各部及び各手段の構成と同じであるので、ここでは詳細な説明を省略する。
また、本実施形態2では、生産履歴情報取得手段2は、生産ラインの各工程1〜工程nにおいて、各工程の生産ラインの両側に複数台配置(この例では、片側に任意の間隔を存して4台ずつ配置)されており、稼働履歴情報取得手段3は、各工程1〜工程nの工程入り口の1箇所にそれぞれ配置されている。ただし、このような配置位置及び配置台数はこれに限定されるものではない。
本実施形態2の場合、コンピュータ1のメモリには、新たに構成要素別コスト情報記憶部26が追加され、構成要素別コスト情報記憶部26には、図29に示すように、品目、工程、品目及び工程毎の単位時間当たりの搬送コスト、単位時間当たりの修理コスト、単位時間当たりの作業コスト、単位時間当たりの停止コスト、が記憶されている。
本実施形態2の生産ライン改善対象優先順付け装置も、図17に示したフローチャートに従って動作するが、ステップS17−5の動作のみが上記実施形態1の場合とは異なっている。従って、ここではステップS17−5の動作のみを説明する。
改善対象優先順位付け手段13は、図30に示すフローチャートに従って動作する。
すなわち、改善対象優先順位付け手段13は、対象品目に関して、生産時間構成要素別時間情報と構成要素別改善見込情報とを取得し(ステップS30−1)、構成要素別(搬送、修理、作業、ライン停止別)に取得した生産時間構成要素別時間と構成要素別改善見込とを、工程、不良症状、作業、停止原因ごとに比較し、その差分を算出し、各構成要素ごとに工程別にその合計値を算出する(ステップS30−2)。そして、構成要素別コスト情報を取得し、ステップS30−2で求めた各構成要素の工程別の合計値に、単位時間当たりのコストを掛けることによって、改善によって削減されるコストを算出し(ステップS30−3)、削減コストが多いものから順に改善に取組むべき改善対象として優先順位付けを行う(ステップS30−4)。そして、この優先順位の順番に改善対象をユーザに提示することで、対策をとるべき問題の優先順位がコスト面から明らかになり、コスト削減と生産性向上に寄与する改善活動のより効果的でスピーディな促進が可能となる。
なお、上記した図17〜図27、及び図30に示す処理フローを実施するためのプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納されている。本実施形態ではこのプログラムは図示しないメモリに格納されているが、このような記録媒体の一例としては、マスクROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリといった半導体記憶素子、ハードディスク、フレキシブルディスク、MO(magneto−optic)ディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD−ROM(Digital Versatile Disc Read Only Memory)、光磁気ディスク、IC(Integrated Circuit)カード、磁気テープ等を挙げることができる。また、プログラムそのものを通信により伝送して記録媒体に記録する形態であってもよい。
本発明の生産ライン改善対象優先順位付け装置によれば、複数の工程からなる生産ラインの改善において、より改善効果の大きな順に改善に取組むべき改善対象として優先順位付けを行なうことができる。
本発明の実施形態1に係る生産ライン改善対象優先順付け装置の構成を示したブロック図である。 図1をより詳細に示した本実施形態1に係る生産ライン改善対象優先順位付け装置の構成を示すブロック図である。 製品通過情報記憶部に記憶された製品通過情報のテーブル構成例を示した説明図である。 ライン落ち情報記憶部に記憶されたライン落ち情報のテーブル構成例を示した説明図である。 作業情報記憶部に記憶された作業情報のテーブル構成例を示した説明図である。 ライン停止情報記憶部に記憶されたライン停止情報のテーブル構成例を示した説明図である。 稼働時間帯情報記憶部に記憶された稼働時間帯情報のテーブル構成例を示した説明図である。 生産時間情報記憶部に記憶された生産時間情報のテーブル構成例を示した説明図である。 搬送時間情報記憶部に記憶された搬送時間情報のテーブル構成例を示した説明図である。 修理時間情報記憶部に記憶された修理時間情報のテーブル構成例を示した説明図である。 作業時間情報記憶部に記憶された作業時間情報のテーブル構成例を示した説明図である。 ライン停止時間情報記憶部に記憶されたライン停止時間情報のテーブル構成例を示した説明図である。 搬送時間改善見込情報記憶部に記憶された搬送時間改善見込情報のテーブル構成例を示した説明図である。 修理時間改善見込情報記憶部に記憶された修理時間改善見込情報のテーブル構成例を示した説明図である。 作業時間改善見込情報記憶部に記憶された作業時間改善見込情報のテーブル構成例を示した説明図である。 ライン停止時間改善見込情報記憶部に記憶されたライン停止時間改善見込情報のテーブル構成例を示した説明図である。 実施形態1に係る生産ライン改善対象優先順位付け装置の全体の動作を示したフローチャートである。 生産時間算出部の動作を示すフローチャートである。 修理時間算出部の動作を示すフローチャートである。 作業時間算出部の動作を示すフローチャートである。 ライン停止時間算出手部の動作を示すフローチャートである。 搬送時間算出部の動作を示すフローチャートである。 搬送時間改善見込決定部の動作を示すフローチャートである。 修理時間改善見込決定部の動作を示すフローチャートである。 作業時間改善見込決定部の動作を示すフローチャートである。 ライン停止時間改善見込決定部の動作を示すフローチャートである。 改善対象優先順位付け手段の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態2に係る生産ライン改善対象優先順位付け装置のより詳細な構成を示すブロック図である。 構成要素別コスト情報記憶部に記憶された構成要素別コスト情報のテーブル構成例を示した説明図である。 実施形態2に係る改善対象優先順位付け手段の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 コンピュータ
2 生産履歴情報取得手段
3 稼働履歴情報取得手段
11 生産時間構成要素別時間算出手段
11a 実生産時間算出部
11b 搬送時間算出部
11c 修理時間算出部
11d 作業時間算出部
11e ライン停止時間算出時間
12 構成要素別改善見込決定手段
12a 搬送時間改善見込決定部
12b 修理時間改善見込決定部
12c 作業時間改善見込決定部
12d ライン停止時間改善見込決定部
13 改善対象優先順位付け手段
21 生産履歴情報記憶手段(生産履歴情報記憶部)
21a製品通過情報記憶部
21b ライン落ち情報記憶部
21c 作業情報記憶部
22 稼働履歴情報記憶手段(稼働履歴情報記憶部)
22a ライン停止情報記憶部
23 稼働時間帯情報記憶手段(稼働時間帯情報記憶部)
24 生産時間構成要素別時間情報記憶手段(生産時間構成要素別時間情報記憶部)
24a 実生産時間情報記憶部
24b 搬送時間情報記憶部
24c 修理時間情報記憶部
24d 作業時間情報記憶部
24e ライン停止時間情報記憶部
25 構成要素別改善見込情報記憶手段(構成要素別改善見込情報記憶部)
25a 搬送時間改善見込情報記憶部
25b 修理時間改善見込情報記憶部
25c 作業時間改善見込情報記憶部
25d ライン停止時間改善見込情報記憶部
26 構成要素別コスト情報記憶部(構成要素別コスト情報記憶手段)

Claims (4)

  1. 複数の工程からなる生産ラインの改善において改善対象の改善順番の決定を支援する装置であって、
    各工程における全ての製品の生産履歴情報を取得する生産履歴情報取得手段と、
    取得した前記生産履歴情報を記憶する生産履歴情報記憶手段と、
    各工程の稼働履歴情報を取得する稼働履歴情報取得手段と、
    取得した前記稼働履歴情報を記憶する稼働履歴情報記憶手段と、
    生産の開始と終了及びその間に含まれる休憩の開始と終了の時刻が稼働時間帯情報として記憶されている稼働時間帯情報記憶手段と、
    前記生産履歴情報記憶手段と前記稼働履歴情報記憶手段と前記稼働時間帯情報記憶手段とから対象製品に該当する前記生産履歴情報と前記稼働履歴情報と前記稼働時間帯情報とを取得し、製品がラインに投入されてから完了するまでの製品個々の時間である生産時間について、対象製品の前記生産時間を構成している実生産時間、搬送時間、修理時間、作業時間及びライン停止時間の各構成要素別に、各々の要素に費やした時間を休憩や一度生産が終了し次の生産が開始されるまでの非稼働時間を除いて算出する生産時間構成要素別時間算出手段と、
    算出した前記生産時間構成要素別時間情報を記憶する生産時間構成要素別時間情報記憶手段と、
    前記生産時間構成要素別時間情報記憶手段から前記生産時間構成要素別時間情報を取得し、生産時間を構成している前記各要素について、同一条件の基で各々の過去最短時間を選択し、それを構成要素別改善見込として決定する構成要素別改善見込決定手段と、
    決定した前記構成要素別改善見込を記憶する構成要素別改善見込情報記憶手段と、
    前記生産時間構成要素別時間情報記憶手段と前記構成要素別改善見込情報記憶手段とから対象品目の生産時間構成要素別時間情報と構成要素別改善見込情報とを取得し、同一条件の基で生産時間構成要素別時間と構成要素別改善見込とを比較して構成要素別に改善効果を算出し、その算出結果に基づいて優先的に改善に取り組むべき改善対象とその順番とを決定する改善対象優先順位付け手段を備え、
    生産ラインの生産性改善において大きな効果が期待できる改善対象から順に改善順番を示すことを特徴とする生産ライン改善対象優先順位付け装置。
  2. 複数の工程からなる生産ラインの改善において改善対象の改善順番の決定を支援する方法であって、
    各工程における全ての製品の生産履歴情報を記憶する生産履歴情報記憶部と、各工程の稼働履歴情報を記憶する稼働履歴情報記憶部と、生産の開始と終了及びその間に含まれる休憩の開始と終了の時刻が記憶されている稼働時間帯情報記憶部と、生産時間構成要素別時間情報記憶部と、構成要素別改善見込情報記憶部とを用い、
    前記生産履歴情報記憶部と前記稼働履歴情報記憶部とから対象製品に該当する生産履歴情報と稼働履歴情報と稼働時間帯情報とを取得し、製品がラインに投入されてから完了するまでの製品個々の時間である生産時間について、対象製品の生産時間を構成している実生産時間、搬送時間、修理時間、作業時間及びライン停止時間の各構成要素別に、各々の要素に費やした時間を休憩や一度生産が終了し次の生産が開始されるまでの非稼働時間を除いて算出する生産時間構成要素別時間算出ステップと、
    算出した前記生産時間構成要素別時間情報を前記生産時間構成要素別時間情報記憶部に記憶するステップと、
    前記生産時間構成要素別時間情報記憶部から前記生産時間構成要素別時間情報を取得し、生産時間を構成している各要素について、同一条件の基で各々の過去最短時間を選択し、それを構成要素別改善見込として決定する構成要素別改善見込決定ステップと、
    決定した前記構成要素別改善見込を前記構成要素別改善見込情報記憶部に記憶するステップと、
    前記生産時間構成要素別時間情報記憶部と前記構成要素別改善見込情報記憶部とから対象品目の生産時間構成要素別時間情報と構成要素別改善見込情報とを取得し、同一条件の基で生産時間構成要素別時間と構成要素別改善見込とを比較して構成要素別に改善効果を算出し、優先的に改善に取り組むべき改善対象とその順番とを決定する改善対象優先順位付けステップを備え、
    生産ラインの生産性改善において大きな効果が期待できる改善対象から順に改善順番を示すことを特徴とする生産ライン改善対象優先順位付け方法。
  3. 請求項2に記載の生産ライン改善対象優先順位付け方法の各ステップをコンピュータに実行させるための生産ライン改善対象優先順位付けプログラム。
  4. 請求項3に記載の生産ライン改善対象優先順位付けプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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