JP2010257383A - スケジューリング方法及びスケジューリングプログラム、並びにスケジューリングシステム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】予め与えられた初期スケジューリング問題に対して最適解を導出し、予定生産スケジュールとして記憶部に保存するS1。操業開始後のある時点においてS2、一定時間後の工程状態を予定生産スケジュールから予測するS3。全生産が終了するまでS4、予測した工程状態において、発生が予想される操業変動が生じた場合に解く必要が生じる再スケジューリング問題を作成して解を導出し、予想された再スケジューリング問題最適解として記憶部に記録するS5、S6。次に、一定時間経過後S7、予め予想操業変動として記録した発生が予想される操業変動が発生したかどうか判断しS8、発生が予想される操業変動が発生した場合は、記憶部に記録された再スケジューリング問題最適解をその後の予定生産スケジュールに変更するS9。
【選択図】図6
Description
(1)制約条件1 製造個数上限値
本実施形態では、対象工程に対し、上工程から供給される中間製品の個数が毎日変動するものとする。したがって、対象工程で製造可能な製品数の上限値は日々変動する。
(2)制約条件2 連続製造可能性
本実施形態を適用する機械では、ある種類の製品の次に製造できる製品と製造できない製品がある。具体例として、製品の種類をAからJまでの10種類とし、連続製造可能性を表1に示す。表1に示す例では、行がEで列がFの場合、値が1と記載されているが、これは種類Eの次に種類Fを製造できることを示している。また、行がFで列がEの場合、値が0と記載されているが、これは種類Fの次に種類Eを製造できないことを示している。この例では、表1に示すように、種類をアルファベット順に並べた場合、順位が前の製品から後の製品は製造できるが、順位の後の製品から前の製品は製造できない。また、順位が前の製品から後の製品であっても、順位が3以上離れると製造できないことを示している。
(3)制約条件3 納期
本実施形態を適用する製造候補の中には、必ず当該日に製造しなければならないものがあるものとする。
(1)評価指標1 製造個数X
評価指標1は、実際に製造する製品の数の最大化が重要な評価指標である。この製造個数の値をXとする。上述したとおり、本実施形態では、各製品の製造時間は全て同じである。また、一日の操業時間上限は、製造時間×製造個数に比べて十分大きいものとし、制約にならないものとする。このため、Xの最大値は、上述した制約条件1で示された製造上限個数であり、本実施形態では、いかに上述した制約条件2,3を満足するように、製造候補から順列を作成するかということが問題となる。
(2)評価指標2 段取り変更コストY
評価指標2は、連続して異なる製品を作る場合に発生する段取り変更コストの最小化を重視する。ここで、段取り変更コストを表2に示す。表1が連続して作れるか否かを示しているのに対して、表2ではそのときの段取り変更コストYを示している。なお、表2に示すように、表1で値が0となっているところは、連続製造不可を示すために、値が無限大となっている。
Minimize(−X+ωY)
ここで、ωは定数であり、段取り変更コストの重要性を示す重みである。
<初期スケジューリング問題>
○製造候補
製品Aから製品Jまで1個ずつ
○製造個数上限
8個
○納期制約
その日のうちに作る必要があるもの:製品Aが1個、製品Jが1個
<初期スケジュール1>
「A,C,D,E,F,G,I,Jの順に製造し、B,Hを製造しないことにする。」
そして、この初期スケジュール1が当日の予定生産スケジュールに採用されたとする。尚、生産スケジュールで、初期に導出した結果については、予定生産スケジュールと称するものとする。即ち、予定生産スケジュールは、初期に導出して一番初めに今後の予定の基本形として用意されるものを意味する。そして、初期に導出した結果以外のもの、例えば、概念的に用いたり、初期以降に逐次実施されたりするものは、生産スケジュールと称する。
操業変動の例として、例えば、Eを製造している時点で、利用できる中間製品が1個減少するという操業変動が発生した場合の再スケジューリング問題を考える。この場合、あと製造できる個数は3個となり、まだ製造着手していないF,G,I,Jを全て製造することができず、再スケジューリングが必要になる。
そのときの再スケジューリング問題は、以下のようになる。
<再スケジューリング問題1>
○製造候補
まだ製造着手していないF,G,I,J及び初期スケジュールでは製造していないことになっていた、B,Hも製造候補となる。
○製造個数上限
3個
○納期制約
初期スケジューリング問題において、その日のうちに作る必要があったJがまだ作られていないので、再スケジューリング問題ではこれを製造する必要がある。
<最適な再スケジュール1>
「F,H,Jの順に作成し、B,G,Iを製造しないことにする」
次に、別の操業変動の例として、例えば、Eを製造している時点で、利用できる中間製品が1個増加するという操業変動が発生した場合の再スケジューリング問題を考える。この場合、あと製造できる個数は5個となり、まだ製造着手していないF,G,I,J、及び、製造しないことにしたB,Hを含めて6種類の製品から5個を選択し、その順列を決定する問題となる。
そのときの再スケジューリング問題は、以下のようになる。
<再スケジューリング問題2>
○製造候補
まだ製造着手していないF,G,I,J及び初期スケジュールでは製造していないことになっていた、B,Hも製造候補となる。
○製造個数上限
5個
○納期制約
初期スケジューリング問題において、その日のうちに作る必要があったJがまだ作られていないので、再スケジューリング問題ではこれを製造する必要がある。
<最適な再スケジュール2>
「F,G,H,I,Jの順に作成し、Bを製造しないことにする」
まず、第一の実施形態に係るスケジューリングシステムについて、図4に基づいて説明する。図4は、第一の実施形態に係るスケジューリングシステムのブロック図である。スケジューリングシステム1は、演算部10と、記憶部20と、入力部30と、出力部40と、から構成されて、計算機上に実装される。ここで、図1に示されているスケジューリングシステム1の各部10〜40は、例えば汎用のパーソナルコンピュータ等の計算機によって構成されている。かかる計算機には、CPU、ROM、RAM、ハードディスク、CD−ROMの駆動装置などのハードウェアが収納されており、ハードディスクには、プログラム(このプログラムは、CD−ROMやDVDなどのリムーバブルな記憶媒体に記録しておくことにより、様々なコンピュータにインストールすることが可能である)を含む各種のソフトウェアが記録されている。そして、これらのハードウェアおよびソフトウェアが組み合わされることによって、上述の各部10〜40が構築されている。
本実施形態では、初期スケジューリング問題21として、上述した<初期スケジューリング問題>が登録される。
本実施形態においては、図3に示すような最適化アルゴリズムを用いて、一定時間を1時間として最適解を導出するスケジューリング最適化手段11を用いるものとする。そして、スケジューリング最適化手段11では、上述した<初期スケジューリング問題>に対して、上述した<初期スケジュール1>が最適解として導出される。
尚、スケジューリング最適化手段11で導出された最適解は、初期最適解22として、予定生産スケジュール記録手段12に入力される。
本実施形態では、導出された初期最適解22である<初期スケジュール1>が予定生産スケジュール23として計算機の記憶部に保存される。
本実施形態では、予定生産スケジュール23として保存された図5に示す<初期スケジュール1>に基づいて、何時にどの製品を作成しているか、あるいは、作成済みかが予測可能になる。例えば、図5に基づくと、9時30分には製品Cを製造中であり、12時30分には製品Fを製造中であることがわかる。そして、「操業開始後のある時点」が例えば10時30分であり、一定時間M=60分とすれば、対象工程では、製品Eの製造中であること、また、すでに製造された製品がA,C,Dであり、これから製造予定の製品がF,G,I,Jであること、更には、現在の予定生産スケジュールでは作られる予定がない製品B,Hであることが予測できる。
尚、工程状態予測手段13で予測された工程状態は、予測された工程状態24として、再スケジューリング問題予想手段15に入力される。
本実施形態では、発生が予想される操業変動として、「中間製品が1個減少する」が、予想操業変動25に予め記録される。
本実施形態では、工程状態予測手段13で予測した操業開始後の10時30分における一定時間M=60分後の工程状態において、予想操業変動記録手段14で予想操業変動25として記録した「中間製品が1個減少する」という発生が予想される操業変動から、上述した<再スケジューリング問題1>が作成される。
尚、作成された再スケジューリング問題は、再スケジューリング問題26として、再スケジューリング問題最適解作成記録手段16に入力される。
本実施形態では、再スケジューリング問題予想手段15で作成された<再スケジューリング問題1>を解き、その最適解である<最適な再スケジュール1>が再スケジューリング問題最適解27として記録される。
本実施形態では、製造開始時刻が8時であるので、8時1分から1時間毎に、工程状態予測手段13、再スケジューリング問題予想手段15、再スケジューリング問題最適解作成記録手段16を動作させて、常に1時間先に予想される再スケジューリング問題最適解27を記録すれば、終日、発生が予想される操業変動が発生した場合の最適解(再スケジュール)を保持し、発生が予想される操業変動が実際に発生して必要になった場合に最適解(再スケジュール)を利用することが可能になる。
本実施形態では、一定時間後に、発生が予想される「中間製品が1個減少する」という操業変動が発生した場合に、予想再スケジューリング問題最適解27として記憶した<最適な再スケジュール1>を予定生産スケジュール23に上書きする。
尚、以下で説明する本実施形態に係るスケジューリング方法の処理は、計算機においても同様に、スケジューリングプログラムとしてCPUにより読み出して実行することができる。また、このスケジューリングプログラムは、CD−ROMやDVDなどのリムーバブルな記憶媒体に記録しておくことにより、様々な計算機の記憶装置にインストールすることが可能である。
尚、本ステップの詳細については、上述したスケジューリングシステム1のスケジューリング最適化手段11及び予定生産スケジュール記録手段12の記載内容と同様であり、その説明を省略する。
尚、本ステップの詳細については、上述したスケジューリングシステム1の工程状態予測手段13の記載内容と同様であり、その説明を省略する。
尚、本ステップの詳細については、上述したスケジューリングシステム1の予想操業変動記録手段14及び再スケジューリング問題予想手段15の記載内容と同様であり、その説明を省略する。
尚、本ステップの詳細については、上述したスケジューリングシステム1の再スケジューリング問題最適解作成記録手段16の記載内容と同様であり、その説明を省略する。
尚、本ステップの詳細については、上述したスケジューリングシステム1の予定生産スケジュール変更手段17の記載内容と同様であり、その説明を省略する。
次に、第二の実施形態に係るスケジューリングシステムについて、図8に基づいて、説明する。図8は、第二の実施形態に係るスケジューリングシステムのブロック図である。尚、第一の実施形態と同様の部位については、同じ符号を付し、その説明を省略する。
本実施形態における具体例を図7に示す。図7は、再スケジューリングの実施時刻について示す図である。図7に示すように、製品Cを製造開始するには、その30分前からその準備を開始する必要があり、製品Dの製造開始には20分準備時間が必要であることを示している。
本実施形態では、図7に示すように、対象工程で製品Cを製造開始するのは9:00であるが、8:30にはその準備にはいっているので、もう予定生産スケジュールを変更することはできない。従って、8:30の時点で製品Cの製造は確定しており、予定生産スケジュールを変更できるのは、次の製品D以降となる。その製品Dの準備時間が20分なので、9:40には製品Dの製造が確定する。従って、それ以降の時刻、例えば9:50に行う再スケジューリングを、操業変動を予想して準備しても無効となる。つまり、8:30に製品Cの製造が確定した時点で、再スケジューリングを行って、その際、操業変動発生を予想する時刻は9:40が妥当といえる。これを一般化すると、再スケジューリングは、予定生産スケジュールで次に製造する製品が確定した直後に、次の次に製造する製品の製造が確定するまでを予測することが好ましい。即ち、予定生産スケジュールで次に製造される製品の製造開始時刻からその製品の準備時間を遡った時刻に予測に基づく再スケジューリングを開始し、その操業変動予想時刻は、予定生産スケジュールで次の次に製造される製品の製造開始時刻からその製品の準備時間を遡った時刻に設定すると良いことがわかる。
尚、以下で説明する本実施形態に係るスケジューリング方法の処理は、計算機においても同様に、スケジューリングプログラムとしてCPUにより読み出して実行することができる。また、このスケジューリングプログラムは、CD−ROMやDVDなどのリムーバブルな記憶媒体に記録しておくことにより、様々な計算機の記憶装置にインストールすることが可能である。
尚、本ステップの詳細については、上述したスケジューリングシステム1の準備時間記録手段18の記載内容と同様であり、その説明を省略する。
尚、本ステップの詳細については、上述したスケジューリングシステム1の工程状態予測手段13の記載内容と同様であり、その説明を省略する。
次に、第三の実施形態に係るスケジューリングシステムについて、図10に基づいて、説明する。図10は、第三の実施形態に係るスケジューリングシステムのブロック図である。尚、第一の実施形態及び第二の実施形態と同様の部位については、同じ符号を付し、その説明を省略する。
本実施形態では、例えば、15分であるとする。
本実施形態では、例えば、図7を例に用いると、再スケジューリング計算可能時間は、例えば、1回目の再スケジューリングは8:30に開始して、9:40までに終了する必要がある。従って、1回目の再スケジューリング計算可能時間は70分となる。同様に、2回目の再スケジューリング計算可能時間は50分、3回目の再スケジューリング計算可能時間は40分、4回目の再スケジューリング計算可能時間は1時間40分となる。そして、1回目の再スケジューリング計算可能回数は70分÷15=4余り10分、2回目の再スケジューリング計算可能回数は50分÷15=3余り5分、3回目の再スケジューリング計算可能回数は40分÷15=2余り10分、4回目の再スケジューリング計算可能回数は1時間40分÷15=6余り10分となり、それぞれ、4回、3回、2回、6回の再スケジューリングが可能となる。
本実施形態で発生が予想される操業変動及びその確度の例を、表3に示す。
本実施形態では、例えば、図7を例に用いると、1回目の再スケジューリングの場合は、再スケジューリング計算可能回数が4回なので、4種類の計算ができ、表3のすべての操業変動を抽出する。また、2回目の再スケジューリングの場合は、再スケジューリング計算可能回数が3回なので、3種類の計算ができ、表3のA〜Cの操業変動を抽出する。また、3回目の再スケジューリングの場合は、再スケジューリング計算可能回数が2回なので、2種類の計算ができ、表3のA,Bの操業変動を抽出する。また、4回目の再スケジューリングの場合は、再スケジューリング計算可能回数が6回なので、6種類の計算ができ、表3のすべての操業変動を抽出する。
尚、以下で説明する本実施形態に係るスケジューリング方法の処理は、計算機においても同様に、スケジューリングプログラムとしてCPUにより読み出して実行することができる。また、このスケジューリングプログラムは、CD−ROMやDVDなどのリムーバブルな記憶媒体に記録しておくことにより、様々な計算機の記憶装置にインストールすることが可能である。
尚、本ステップの詳細については、上述したスケジューリングシステム1の必要計算時間記録手段19の記載内容と同様であり、その説明を省略する。
尚、本ステップの詳細については、上述したスケジューリングシステム1の再スケジューリング計算可能回数導出手段111の記載内容と同様であり、その説明を省略する。
尚、本ステップの詳細については、上述したスケジューリングシステム1の再予想操業変動抽出手段112の記載内容と同様であり、その説明を省略する。
そして、確度推定ルールは、例えば、上工程が現在生産している中間製品の種類が異なれば、上工程で不良品が発生する確率、あるいは余剰品が発生する確率は変動すると仮定すると、上工程で現在生産している中間製品の種類が生産管理上の特徴となる。生産管理上の特徴の具体例を表4に示す。
10 演算部
11 スケジューリング最適化手段
12 予定生産スケジュール記録手段
13 工程状態予測手段
14 予想操業変動記録手段
15 再スケジューリング問題予想手段
16 再スケジューリング問題最適解作成記録手段
17 予定生産スケジュール変更手段
18 準備時間記録手段
19 必要計算時間記録手段
20 記憶部
21 初期スケジューリング問題
22 初期最適解
23 予定生産スケジュール
24 予測された工程状態
25 予想操業変動
26 再スケジューリング問題
27 再スケジューリング問題最適解
28 準備時間
29 必要計算時間
30 入力部
40 出力部
111 再スケジューリング計算可能回数導出手段
112 予想操業変動抽出手段
S1 スケジューリング最適化ステップ、予定生産スケジュール記録ステップ
S3 工程状態予測ステップ
S5 予想操業変動記録ステップ、再スケジューリング問題予想ステップ
S6 再スケジューリング問題最適解作成記録ステップ
S9 予定生産スケジュール変更ステップ
S11 準備時間記録ステップ
S13 工程状態予測ステップ
S14 必要計算時間記録ステップ
S15 再スケジューリング計算可能回数導出ステップ
S16 予想操業変動抽出ステップ
Claims (15)
- 演算部と、記憶部と、入力部と、出力部とを有する計算機において、
演算部により実行される処理が、
1日の最初に予め与えられる対象工程で製造される製品についての初期スケジューリング問題に対して最適解を導出するスケジューリング最適化ステップと、
前記初期スケジューリング問題に対して導出した最適解を、予定生産スケジュールとして記憶部に記録する予定生産スケジュール記録ステップと、
操業開始後のある時点において、一定時間後の工程状態を、前記予定生産スケジュールから予測する工程状態予測ステップと、
発生が予想される操業変動を、予想操業変動として記憶部に記録する予想操業変動記録ステップと、
前記工程状態予測ステップで予測した工程状態において、前記予想操業変動として記録した前記発生が予想される操業変動が発生した場合に解く必要が生じる再スケジューリング問題を前記発生が予想される操業変動に対応して作成する再スケジューリング問題予想ステップと、
前記再スケジューリング問題に対して最適解を導出し、導出した最適解を予想された再スケジューリング問題最適解として前記発生が予想される操業変動に対応して記録する再スケジューリング問題最適解作成記録ステップと、
一定時間経過後、前記予想操業変動として記録した前記発生が予想される操業変動が実際に発生した場合に、前記発生が予想される操業変動に対応する前記再スケジューリング問題最適解を、記憶部に記録される前記予定生産スケジュールとして変更する予定生産スケジュール変更ステップと、
を備えることを特徴とするスケジューリング方法。 - 前記工程状態予測ステップ、前記再スケジューリング問題予想ステップ、前記再スケジューリング問題最適解作成記録ステップは、一定時間毎に繰り返し実行されることを特徴とする請求項1に記載のスケジューリング方法。
- 前記対象工程で製造される各製品について、製造開始に必要な準備時間を記憶部に記録する準備時間記録ステップ、を更に備え、
前記工程状態予測ステップにおいて、
前記ある時点が、前記予定生産スケジュールで次に製造が予定される製品の製造開始時刻から当該製品の前記準備時間を遡った時刻であり、
前記一定時間後が、前記予定生産スケジュールで次の次に製造が予定される製品の製造開始時刻から当該製品の準備時間を遡った時刻であることを特徴とする請求項1または2に記載のスケジューリング方法。 - 前記予想操業変動記録ステップが、更に、発生が予想される操業変動を、その確度と対にして、予想操業変動として記憶部に記録し、
前記再スケジューリング問題に対して最適解を導出するための標準的な計算時間を必要計算時間として記憶部に記録する必要計算時間記録ステップと、
前記ある時点から前記一定時間後までの間である再スケジューリング計算可能時間を求め、求めた再スケジューリング計算可能時間を前記必要計算時間で除して、再スケジューリング計算可能回数を導出する再スケジューリング計算可能回数導出ステップと、
前記再スケジューリング計算可能回数導出ステップで導出した前記可能計算回数の数だけ、前記予想操業変動に記録された確度の順に発生が予想される操業変動を抽出する予想操業変動抽出ステップと、
を更に備え、
前記再スケジューリング問題予想ステップが、前記工程状態予測ステップで予測した工程状態において、前記予想操業変動抽出ステップで抽出した発生が予想される操業変動に対応して、その操業変動が発生した場合に解く必要が生じる再スケジューリング問題を作成することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のスケジューリング方法。 - 前記確度は、前記対象工程の現状の予定生産スケジュール、あるいは、前記対象工程に関連する工程の現状の生産スケジュールから抽出した生産管理上の特徴を考慮して予め設定された確度推定ルールに基づいて導出されることを特徴とする請求項4に記載のスケジューリング方法。
- 1日の最初に予め与えられる対象工程で製造される製品についての初期スケジューリング問題に対して最適解を導出するスケジューリング最適化ステップと、
前記初期スケジューリング問題に対して導出した最適解を、予定生産スケジュールとして記憶部に記録する予定生産スケジュール記録ステップと、
操業開始後のある時点において、一定時間後の工程状態を、前記予定生産スケジュールから予測する工程状態予測ステップと、
前記工程状態予測ステップで予測した工程状態において、前記予想操業変動として記録した前記発生が予想される操業変動が発生した場合に解く必要が生じる再スケジューリング問題を前記発生が予想される操業変動に対応して作成する再スケジューリング問題予想ステップと、
前記再スケジューリング問題に対して最適解を導出し、導出した最適解を予想された再スケジューリング問題最適解として前記発生が予想される操業変動に対応して記録する再スケジューリング問題最適解作成記録ステップと、
一定時間経過後、前記予想操業変動として記録した前記発生が予想される操業変動が実際に発生した場合に、前記発生が予想される操業変動に対応する前記再スケジューリング問題最適解を、記憶部に記録される前記予定生産スケジュールとして変更する予定生産スケジュール変更ステップと、
を備え、計算機において演算部により読み出して各ステップの処理を実行させることを特徴とするスケジューリングプログラム。 - 前記工程状態予測ステップ、前記再スケジューリング問題予想ステップ、前記再スケジューリング問題最適解作成記録ステップは、一定時間毎に繰り返し実行されることを特徴とする請求項6に記載のスケジューリングプログラム。
- 前記対象工程で製造される各製品について、製造開始に必要な準備時間を記憶部に記録する準備時間記録ステップ、を更に備え、
前記工程状態予測ステップにおいて、
前記ある時点が、前記予定生産スケジュールで次に製造が予定される製品の製造開始時刻から当該製品の前記準備時間を遡った時刻であり、
前記一定時間後が、前記予定生産スケジュールで次の次に製造が予定される製品の製造開始時刻から当該製品の準備時間を遡った時刻であることを特徴とする請求項6または7に記載のスケジューリングプログラム。 - 前記予想操業変動記録ステップが、更に、発生が予想される操業変動を、その確度と対にして、予想操業変動として記憶部に記録し、
前記再スケジューリング問題に対して最適解を導出するための標準的な計算時間を必要計算時間として記憶部に記録する必要計算時間記録ステップと、
前記ある時点から前記一定時間後までの間である再スケジューリング計算可能時間を求め、求めた再スケジューリング計算可能時間を前記必要計算時間で除して、再スケジューリング計算可能回数を導出する再スケジューリング計算可能回数導出ステップと、
前記再スケジューリング計算可能回数導出ステップで導出した前記可能計算回数の数だけ、前記予想操業変動に記録された確度の順に発生が予想される操業変動を抽出する予想操業変動抽出ステップと、
を更に備え、
前記再スケジューリング問題予想ステップが、前記工程状態予測ステップで予測した工程状態において、前記予想操業変動抽出ステップで抽出した発生が予想される操業変動に対応して、その操業変動が発生した場合に解く必要が生じる再スケジューリング問題を作成することを特徴とする請求項6〜8のいずれか一項に記載のスケジューリングプログラム。 - 前記確度は、前記対象工程の現状の予定生産スケジュール、あるいは、前記対象工程に関連する工程の現状の生産スケジュールから抽出した生産管理上の特徴を考慮して予め設定された確度推定ルールに基づいて導出されることを特徴とする請求項9に記載のスケジューリングプログラム。
- 演算部と記憶部と入力部と出力部とを有する計算機において、再スケジューリングを行うスケジューリングシステムであって、
前記演算部は、
1日の最初に予め与えられる対象工程で製造される製品についての初期スケジューリング問題に対して最適解を導出するスケジューリング最適化部と、
前記初期スケジューリング問題に対して導出した最適解を、予定生産スケジュールとして記憶部に記録する予定生産スケジュール記録部と、
操業開始後のある時点において、一定時間後の工程状態を、前記予定生産スケジュールから予測する工程状態予測部と、
発生が予想される操業変動を、予想操業変動として記憶部に記録する予想操業変動記録部と、
前記工程状態予測部で予測した工程状態において、前記予想操業変動として記録した前記発生が予想される操業変動が発生した場合に解く必要が生じる再スケジューリング問題を前記発生が予想される操業変動に対応して作成する再スケジューリング問題予想部と、
前記再スケジューリング問題に対して最適解を導出し、導出した最適解を予想された再スケジューリング問題最適解として前記発生が予想される操業変動に対応して記録する再スケジューリング問題最適解作成記録部と、
一定時間経過後、前記予想操業変動として記録した前記発生が予想される操業変動が実際に発生した場合に、前記発生が予想される操業変動に対応する前記再スケジューリング問題最適解を、記憶部に記録される前記予定生産スケジュールとして変更する予定生産スケジュール変更部と、
から構成されることを特徴とするスケジューリングシステム。 - 前記工程状態予測部、前記再スケジューリング問題予想部、前記再スケジューリング問題最適解作成記録部は、一定時間毎に繰り返し実行されることを特徴とする請求項11に記載のスケジューリングシステム。
- 前記演算部が、
前記対象工程で製造される各製品について、製造開始に必要な準備時間を記憶部に記録する準備時間記録部、を更に備え、
前記工程状態予測部において、
前記ある時点が、前記予定生産スケジュールで次に製造が予定される製品の製造開始時刻から当該製品の前記準備時間を遡った時刻であり、
前記一定時間後が、前記予定生産スケジュールで次の次に製造が予定される製品の製造開始時刻から当該製品の準備時間を遡った時刻であることを特徴とする請求項11または12に記載のスケジューリングシステム。 - 前記予想操業変動記録部が、更に、発生が予想される操業変動を、その確度と対にして、予想操業変動として記憶部に記録し、
前記演算部が、
前記再スケジューリング問題に対して最適解を導出するための標準的な計算時間を必要計算時間として記憶部に記録する必要計算時間記録部と、
前記ある時点から前記一定時間後までの間である再スケジューリング計算可能時間を求め、求めた再スケジューリング計算可能時間を前記必要計算時間で除して、再スケジューリング計算可能回数を導出する再スケジューリング計算可能回数導出部と、
前記再スケジューリング計算可能回数導出部で導出した前記可能計算回数の数だけ、前記予想操業変動に記録された確度の順に発生が予想される操業変動を抽出する予想操業変動抽出部と、
を更に備え、
前記再スケジューリング問題予想部が、前記工程状態予測部で予測した工程状態において、前記予想操業変動抽出部で抽出した発生が予想される操業変動に対応して、その操業変動が発生した場合に解く必要が生じる再スケジューリング問題を作成することを特徴とする請求項11〜13のいずれか一項に記載のスケジューリングシステム。 - 前記確度は、前記対象工程の現状の予定生産スケジュール、あるいは、前記対象工程に関連する工程の現状の生産スケジュールから抽出した生産管理上の特徴を考慮して予め設定された確度推定ルールに基づいて導出されることを特徴とする請求項14に記載のスケジューリングシステム。
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