JP2010257383A - スケジューリング方法及びスケジューリングプログラム、並びにスケジューリングシステム - Google Patents

スケジューリング方法及びスケジューリングプログラム、並びにスケジューリングシステム Download PDF

Info

Publication number
JP2010257383A
JP2010257383A JP2009109237A JP2009109237A JP2010257383A JP 2010257383 A JP2010257383 A JP 2010257383A JP 2009109237 A JP2009109237 A JP 2009109237A JP 2009109237 A JP2009109237 A JP 2009109237A JP 2010257383 A JP2010257383 A JP 2010257383A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rescheduling
expected
time
scheduling
recording
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009109237A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5318651B2 (ja
Inventor
Hironori Ebe
宏典 江部
Toshiharu Iwatani
敏治 岩谷
Shoji Maekawa
祥二 前川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP2009109237A priority Critical patent/JP5318651B2/ja
Publication of JP2010257383A publication Critical patent/JP2010257383A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5318651B2 publication Critical patent/JP5318651B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/02Total factory control, e.g. smart factories, flexible manufacturing systems [FMS] or integrated manufacturing systems [IMS]
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/30Computing systems specially adapted for manufacturing

Landscapes

  • General Factory Administration (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

【課題】操業変動により、再スケジューリングがリアルタイムで必要となる場合でも、最適化した予定生産スケジュールを求める。
【解決手段】予め与えられた初期スケジューリング問題に対して最適解を導出し、予定生産スケジュールとして記憶部に保存するS1。操業開始後のある時点においてS2、一定時間後の工程状態を予定生産スケジュールから予測するS3。全生産が終了するまでS4、予測した工程状態において、発生が予想される操業変動が生じた場合に解く必要が生じる再スケジューリング問題を作成して解を導出し、予想された再スケジューリング問題最適解として記憶部に記録するS5、S6。次に、一定時間経過後S7、予め予想操業変動として記録した発生が予想される操業変動が発生したかどうか判断しS8、発生が予想される操業変動が発生した場合は、記憶部に記録された再スケジューリング問題最適解をその後の予定生産スケジュールに変更するS9。
【選択図】図6

Description

本発明は、生産スケジュールの再スケジューリングを行うスケジューリング方法及びスケジューリングプログラム、並びにスケジューリングシステムに関する。
通常、工場の生産スケジュールの立案は、生産性、納期、コストなどを考慮する必要があり、その最適化を実現するように作成される。特に、素材系生産現場における生産スケジュールのスケジューリングは、複雑な組合せ最適化問題となり、計算機で最適な生産スケジュールを求めるには長い計算時間が必要となる場合が多い。ただし、1日分の生産スケジュールをその日の始業前に導出する場合には、計算時間の長さはあまり問題にならない。例えば、最適な生産スケジュールの導出計算には1時間必要であったとする。この場合、操業開始時刻の1時間前に計算を開始すれば、最適な生産スケジュールを操業開始前には導出が可能である。
これに対し、再スケジューリング問題においては、この計算時間が大きな課題となる。再スケジューリング問題とは、対象としている工程に変動が発生した場合(たとえば、設備にトラブル、品質不良)や、あるいは他工程に変動が発生した場合に、生産スケジュールを変更する問題である。これは、変動のために、当初の生産スケジュールでは対応できなくなるため、あるいは、当初の生産スケジュールよりも、よりよい生産スケジュールの作成が可能になるために必要となるものである。
再スケジューリング問題では、変動が発生してすぐに生産スケジュールを組み替える、リアルタイムでの対応が望ましい。そのため、最適化計算のために1時間待つことが許容できなくなる。ところが、再スケジューリング問題に対しては、その問題が発生した時に、最適化アルゴリズムを用いて、最適解を求めるのは、計算時間がかかり過ぎるので、現実的な解法とはいえない。従って、従来、再スケジューリング問題に対しては、スケジューリング作成担当者が手動で再スケジューリングを実施するか、計算時間が短くて済むルールベースシステムによる再スケジューリングを行う技術が用いられている。例えば、特許文献1に開示される技術は、再スケジュール処理において、納期内に製品を仕上げるのが困難なオーダーのうち、使用する加工機械の稼働率が高いオーダーについては、機械の稼働時間を長くするように指示し、使用する製造機械の稼働率が低いオーダーについては、このようなオーダーを削除して作業実施を延期することにより、機械稼働時の遊休状態をつくらないようにするというルールに基づいて、機械加工スケジュールを立案するものである。また、特許文献2に開示される技術は、再スケジュール処理において、中間在庫として保管されている保留部品を優先的に利用するというルールに基づいて、無駄な中間在庫の管理とリードタイムの短縮を図る計画を立案するものである。しかし、いずれの場合でも、最適化した生産スケジュールに比べ、生産性、納期対応、コストなどの面で劣った解を用いることになっていた。
特開平6−44258号公報 特開平6−203037号公報
本発明が解決しようとする課題は、スケジューリングの対象工程、あるいは上下工程の操業変動により、再スケジューリングがリアルタイムで必要となる場合でも、最適化した生産スケジュールを求めるスケジューリング方法及びスケジューリングプログラム、並びにスケジューリングシステムを提供するものである。
本発明に係るスケジューリング方法は、演算部と、記憶部と、入力部と、出力部とを有する計算機において、演算部により実行される処理が、1日の最初に予め与えられる対象工程で製造される製品についての初期スケジューリング問題に対して最適解を導出するスケジューリング最適化ステップと、前記初期スケジューリング問題に対して導出した最適解を、予定生産スケジュールとして記憶部に記録する予定生産スケジュール記録ステップと、操業開始後のある時点において、一定時間後の工程状態を、前記予定生産スケジュールから予測する工程状態予測ステップと、発生が予想される操業変動を、予想操業変動として記憶部に記録する予想操業変動記録ステップと、前記工程状態予測ステップで予測した工程状態において、前記予想操業変動として記録した前記発生が予想される操業変動が発生した場合に解く必要が生じる再スケジューリング問題を前記発生が予想される操業変動に対応して作成する再スケジューリング問題予想ステップと、前記再スケジューリング問題に対して最適解を導出し、導出した最適解を予想された再スケジューリング問題最適解として前記発生が予想される操業変動に対応して記録する再スケジューリング問題最適解作成記録ステップと、一定時間経過後、前記予想操業変動として記録した前記発生が予想される操業変動が実際に発生した場合に、前記発生が予想される操業変動に対応する前記再スケジューリング問題最適解を、記憶部に記録される前記予定生産スケジュールとして変更する予定生産スケジュール変更ステップと、を備えることを特徴とする。
本発明に係るスケジューリングプログラムは、1日の最初に予め与えられる対象工程で製造される製品についての初期スケジューリング問題に対して最適解を導出するスケジューリング最適化ステップと、前記初期スケジューリング問題に対して導出した最適解を、予定生産スケジュールとして記憶部に記録する予定生産スケジュール記録ステップと、操業開始後のある時点において、一定時間後の工程状態を、前記予定生産スケジュールから予測する工程状態予測ステップと、前記工程状態予測ステップで予測した工程状態において、前記予想操業変動として記録した前記発生が予想される操業変動が発生した場合に解く必要が生じる再スケジューリング問題を前記発生が予想される操業変動に対応して作成する再スケジューリング問題予想ステップと、前記再スケジューリング問題に対して最適解を導出し、導出した最適解を予想された再スケジューリング問題最適解として前記発生が予想される操業変動に対応して記録する再スケジューリング問題最適解作成記録ステップと、一定時間経過後、前記予想操業変動として記録した前記発生が予想される操業変動が実際に発生した場合に、前記発生が予想される操業変動に対応する前記再スケジューリング問題最適解を、記憶部に記録される前記予定生産スケジュールとして変更する予定生産スケジュール変更ステップと、を備え、計算機において演算部により読み出して各ステップの処理を実行させることを特徴とする。
本発明に係るスケジューリングシステムは、演算部と記憶部と入力部と出力部とを有する計算機において、再スケジューリングを行うスケジューリングシステムであって、前記演算部は、1日の最初に予め与えられる対象工程で製造される製品についての初期スケジューリング問題に対して最適解を導出するスケジューリング最適化部と、前記初期スケジューリング問題に対して導出した最適解を、予定生産スケジュールとして記憶部に記録する予定生産スケジュール記録部と、操業開始後のある時点において、一定時間後の工程状態を、前記予定生産スケジュールから予測する工程状態予測部と、発生が予想される操業変動を、予想操業変動として記憶部に記録する予想操業変動記録部と、前記工程状態予測部で予測した工程状態において、前記予想操業変動として記録した前記発生が予想される操業変動が発生した場合に解く必要が生じる再スケジューリング問題を前記発生が予想される操業変動に対応して作成する再スケジューリング問題予想部と、前記再スケジューリング問題に対して最適解を導出し、導出した最適解を予想された再スケジューリング問題最適解として前記発生が予想される操業変動に対応して記録する再スケジューリング問題最適解作成記録部と、一定時間経過後、前記予想操業変動として記録した前記発生が予想される操業変動が実際に発生した場合に、前記発生が予想される操業変動に対応する前記再スケジューリング問題最適解を、記憶部に記録される前記予定生産スケジュールとして変更する予定生産スケジュール変更部と、から構成されることを特徴とする。
これにより、事前に、予定生産スケジュールから予測される工程状態に基づいて、発生が予想される操業変動に対応する再スケジューリング問題を作成し、最適化計算をして、その最適解を保存しておく。したがって、実際に予測した操業変動が発生した場合、すなわち、再スケジューリング問題が発生した場合に、保存しておいた最適解を解として利用することにより、再スケジューリング問題に対しても、リアルタイムに最適解を用いることができる。
ここで、本発明に係るスケジューリング方法及びスケジューリングプログラムは、前記工程状態予測ステップ、前記再スケジューリング問題予想ステップ、前記再スケジューリング問題最適解作成記録ステップが、一定時間毎に繰り返し実行されて良い。
また、本発明に係るスケジューリングシステムは、前記工程状態予測部、前記再スケジューリング問題予想部、前記再スケジューリング問題最適解作成記録部が、一定時間毎に繰り返し実行されて良い。
これにより、発生が予想される操業変動が発生した場合の再スケジューリング問題の最適解を常に記録する。従って、終日、発生が予想される操業変動が発生した場合の最適解(再スケジュール)を保持し、発生が予想される操業変動が実際に発生して必要になった場合に最適解(再スケジュール)を利用することが可能になる。
また、本発明に係るスケジューリング方法及びスケジューリングプログラムは、前記対象工程で製造される各製品について、製造開始に必要な準備時間を記憶部に記録する準備時間記録ステップ、を更に備え、前記工程状態予測ステップにおいて、前記ある時点が、前記予定生産スケジュールで次に製造が予定される製品の製造開始時刻から当該製品の前記準備時間を遡った時刻であり、前記一定時間後が、前記予定生産スケジュールで次の次に製造が予定される製品の製造開始時刻から当該製品の準備時間を遡った時刻であって良い。
また、本発明に係るスケジューリングシステムは、前記演算部が、前記対象工程で製造される各製品について、製造開始に必要な準備時間を記憶部に記録する準備時間記録部、を更に備え、前記工程状態予測部において、前記ある時点が、前記予定生産スケジュールで次に製造が予定される製品の製造開始時刻から当該製品の前記準備時間を遡った時刻であり、前記一定時間後が、前記予定生産スケジュールで次の次に製造が予定される製品の製造開始時刻から当該製品の準備時間を遡った時刻であって良い。
これにより、適切な時刻に再スケジューリングを開始することができ、また、工程状態を予測する対象時刻も適切にとることができる。
また、本発明に係るスケジューリング方法及びスケジューリングプログラムは、前記予想操業変動記録ステップが、更に、発生が予想される操業変動を、その確度と対にして、予想操業変動として記憶部に記録し、前記再スケジューリング問題に対して最適解を導出するための標準的な計算時間を必要計算時間として記憶部に記録する必要計算時間記録ステップと、前記ある時点から前記一定時間後までの間である再スケジューリング計算可能時間を求め、求めた再スケジューリング計算可能時間を前記必要計算時間で除して、再スケジューリング計算可能回数を導出する再スケジューリング計算可能回数導出ステップと、前記再スケジューリング計算可能回数導出ステップで導出した前記可能計算回数の数だけ、前記予想操業変動に記録された確度の順に発生が予想される操業変動を抽出する予想操業変動抽出ステップと、更に備え、前記再スケジューリング問題予想ステップが、前記工程状態予測ステップで予測した工程状態において、前記予想操業変動抽出ステップで抽出した発生が予想される操業変動に対応して、その操業変動が発生した場合に解く必要が生じる再スケジューリング問題を作成して良い。
また、本発明に係るスケジューリングシステムは、前記予想操業変動記録部が、更に、発生が予想される操業変動を、その確度と対にして、予想操業変動として記憶部に記録し、前記演算部が、前記再スケジューリング問題に対して最適解を導出するための標準的な計算時間を必要計算時間として記憶部に記録する必要計算時間記録部と、前記ある時点から前記一定時間後までの間である再スケジューリング計算可能時間を求め、求めた再スケジューリング計算可能時間を前記必要計算時間で除して、再スケジューリング計算可能回数を導出する再スケジューリング計算可能回数導出部と、前記再スケジューリング計算可能回数導出部で導出した前記可能計算回数の数だけ、前記予想操業変動に記録された確度の順に発生が予想される操業変動を抽出する予想操業変動抽出部と、更に備え、前記再スケジューリング問題予想部が、前記工程状態予測部で予測した工程状態において、前記予想操業変動抽出部で抽出した発生が予想される操業変動に対応して、その操業変動が発生した場合に解く必要が生じる再スケジューリング問題を作成して良い。
これにより、発生する可能性が高い順に複数の発生が予想される操業変動に対して再スケジューリング問題の最適解を予め保持することにより、再スケジューリング問題の最適解を有効活用できる可能性が高くなる。
ここで、前記確度は、前記対象工程の現状の生産スケジュール、あるいは、前記対象工程に関連する工程の現状の生産スケジュールから抽出した生産管理上の特徴を考慮して予め設定された確度推定ルールに基づいて導出されて良い。
これにより、生産管理上の特徴と確度推定ルールから、再スケジューリング時の発生が予想される操業変動の確度を導出することにより、実情に適合して、発生する可能性が高い順に発生が予想される操業変動を抽出し、抽出した発生が予想される操業変動に基づいて再スケジューリングが行われるので、再スケジューリング問題の最適解を有効活用できる可能性が高くなる。ここで、対象工程に関連する工程とは、例えば、対象工程の上工程、対象工程の下工程、対象工程の並行工程(複数ラインがある場合に並行して流れている工程)を示す。
尚、本発明に係るスケジューリングプログラムは、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disk)などのリムーバブル型記録媒体やハードディスクなどの固定型記録媒体に記録して配布可能である他、有線又は無線の電気通信手段によってインターネットなどの通信ネットワークを介して配布可能である。
本発明のスケジューリング方法及びスケジューリングプログラム、並びにスケジューリングシステムは、事前に、予定生産スケジュールから予測される工程状態に基づいて、発生が予想される操業変動に対応する再スケジューリング問題を作成し、最適化計算をして、その最適解を保存しておく。したがって、実際に予測した操業変動が発生した場合、すなわち、再スケジューリング問題が発生した場合に、保存しておいた最適解を解として利用することにより、再スケジューリング問題に対しても、リアルタイムに最適解を用いることができるという利点がある。
以下、図面を参照しつつ、本発明に係るスケジューリング方法及びスケジューリングプログラム、並びにスケジューリングシステムを実施するための最良の形態について、具体的な一例に即して説明する。
まず、本実施形態に係るスケジューリング方法及びスケジューリングプログラム、並びにスケジューリングシステムを適用する生産スケジューリングの対象について、図1に基づいて、以下に説明する。尚、以下に説明するものは、説明するために例示したものにすぎず、本発明に係るスケジューリング方法及びスケジューリングプログラム、並びにスケジューリングシステムの適用限界を示すものではない。
図1に示すように、生産スケジューリングを作成する工程を対象工程と呼ぶ。ここで、対象工程には、機械が一台ある。そして、対象工程に「半製品」を供給する上工程が存在し、対象工程で製造されるものを「製品」と呼び、製品はそのまま出荷されるものとする。尚、製品には様々な種類があるが、全ての種類の製品は同じ中間製品から製造され、また、機械での製造時間も同一とする。
そして、対象工程では、その日製造することが許容されている製品の種類とその個数の上限が与えられており、それらを製造候補と呼ぶ。製造候補の中から実際に製造する製品の種類と個数を決定し(なお、その結果として、製造しない製品も決定される)、更に、それらの機械における製造順序を決定する問題が、本例で示す生産スケジューリング問題である。
次に、図2に基づいて、本実施形態に係るスケジューリング方法及びスケジューリングプログラム、並びにスケジューリングシステムの機能を示す。図2に示すように、本実施形態に係るスケジューリング方法及びスケジューリングプログラム、並びにスケジューリングシステムに製造候補が入力されて、生産スケジューリング問題として決定された結果(該当日における対象工程での製品製造順序である生産スケジュール及び該当日に製造しないことを決定した製造候補)が出力される。
ここで、生産スケジューリング問題の制約条件の具体的な事例を示す。本実施形態に係るスケジューリング方法及びスケジューリングプログラム、並びにスケジューリングシステムは、以下に説明する生産スケジューリング問題の制約条件に限らず、あらゆるタイプの生産スケジューリング問題の制約条件に適用することができる。
(1)制約条件1 製造個数上限値
本実施形態では、対象工程に対し、上工程から供給される中間製品の個数が毎日変動するものとする。したがって、対象工程で製造可能な製品数の上限値は日々変動する。
(2)制約条件2 連続製造可能性
本実施形態を適用する機械では、ある種類の製品の次に製造できる製品と製造できない製品がある。具体例として、製品の種類をAからJまでの10種類とし、連続製造可能性を表1に示す。表1に示す例では、行がEで列がFの場合、値が1と記載されているが、これは種類Eの次に種類Fを製造できることを示している。また、行がFで列がEの場合、値が0と記載されているが、これは種類Fの次に種類Eを製造できないことを示している。この例では、表1に示すように、種類をアルファベット順に並べた場合、順位が前の製品から後の製品は製造できるが、順位の後の製品から前の製品は製造できない。また、順位が前の製品から後の製品であっても、順位が3以上離れると製造できないことを示している。
(3)制約条件3 納期
本実施形態を適用する製造候補の中には、必ず当該日に製造しなければならないものがあるものとする。
Figure 2010257383
次に、生産スケジューリング問題の評価指標の具体的な事例を示す。本実施形態に係るスケジューリング方法及びスケジューリングプログラム、並びにスケジューリングシステムは、以下に説明する生産スケジューリング問題の評価指標に限らず、あらゆるタイプの生産スケジューリング問題の評価指標に適用することができる。
(1)評価指標1 製造個数X
評価指標1は、実際に製造する製品の数の最大化が重要な評価指標である。この製造個数の値をXとする。上述したとおり、本実施形態では、各製品の製造時間は全て同じである。また、一日の操業時間上限は、製造時間×製造個数に比べて十分大きいものとし、制約にならないものとする。このため、Xの最大値は、上述した制約条件1で示された製造上限個数であり、本実施形態では、いかに上述した制約条件2,3を満足するように、製造候補から順列を作成するかということが問題となる。
(2)評価指標2 段取り変更コストY
評価指標2は、連続して異なる製品を作る場合に発生する段取り変更コストの最小化を重視する。ここで、段取り変更コストを表2に示す。表1が連続して作れるか否かを示しているのに対して、表2ではそのときの段取り変更コストYを示している。なお、表2に示すように、表1で値が0となっているところは、連続製造不可を示すために、値が無限大となっている。
Figure 2010257383
上記2つの評価指標1,2をまとめて、評価指標は下記のように設定される。
Minimize(−X+ωY)
ここで、ωは定数であり、段取り変更コストの重要性を示す重みである。
次に、対象工程で製造する製品についての1日分の生産スケジューリング問題1件と、操業変動によって発生する再スケジューリング問題2件の具体的な事例を示す。本実施形態に係るスケジューリング方法及びスケジューリングプログラム、並びにスケジューリングシステムは、以下に説明する生産スケジューリング問題及び再スケジューリング問題に限らず、あらゆるタイプの生産スケジューリング問題及び再スケジューリング問題に適用することができる。
まず、1日分の生産スケジューリング問題の具体的な事例を示す。尚、1日分の生産スケジューリング問題は、1日の最初に与えられ、初期スケジューリング問題と称する。
<初期スケジューリング問題>
○製造候補
製品Aから製品Jまで1個ずつ
○製造個数上限
8個
○納期制約
その日のうちに作る必要があるもの:製品Aが1個、製品Jが1個
このような生産スケジューリング問題が与えられた場合、例えば、図3に示す最適化アルゴリズムを用いて最適解を導出することができる。この最適化アルゴリズムは生産スケジューリング問題によって異なり、図3に示す最適化アルゴリズムはその一例にすぎず、従来技術を用いるものである。
この生産スケジューリング問題において、最適化アルゴリズムを用いて導出された最適解のひとつを以下に示す。尚、初期スケジューリング問題に対し、導出された最適解を初期スケジュールとする。
<初期スケジュール1>
「A,C,D,E,F,G,I,Jの順に製造し、B,Hを製造しないことにする。」
そして、この初期スケジュール1が当日の予定生産スケジュールに採用されたとする。尚、生産スケジュールで、初期に導出した結果については、予定生産スケジュールと称するものとする。即ち、予定生産スケジュールは、初期に導出して一番初めに今後の予定の基本形として用意されるものを意味する。そして、初期に導出した結果以外のもの、例えば、概念的に用いたり、初期以降に逐次実施されたりするものは、生産スケジュールと称する。
次に、操業変動により発生する再スケジューリング問題の具体的な事例を示す。ここで、操業変動の例として、上工程から供給される中間製品の数の増減が考えられる。また、同じ中間製品を利用する別工程がなんらかのトラブルによって停止すれば、そこで使う予定であった中間製品が対象工程に回されて増加する。尚、対象工程自身の設備停止トラブルや、品質異常発生といった操業変動も考えられるが、以下に示す中間製品の増減が発生した場合の再スケジューリング問題と同様に対応可能である。
[操業変動により発生する再スケジューリング問題の事例1]
操業変動の例として、例えば、Eを製造している時点で、利用できる中間製品が1個減少するという操業変動が発生した場合の再スケジューリング問題を考える。この場合、あと製造できる個数は3個となり、まだ製造着手していないF,G,I,Jを全て製造することができず、再スケジューリングが必要になる。
そのときの再スケジューリング問題は、以下のようになる。
<再スケジューリング問題1>
○製造候補
まだ製造着手していないF,G,I,J及び初期スケジュールでは製造していないことになっていた、B,Hも製造候補となる。
○製造個数上限
3個
○納期制約
初期スケジューリング問題において、その日のうちに作る必要があったJがまだ作られていないので、再スケジューリング問題ではこれを製造する必要がある。
そして、制約条件および及び評価指標は、上述したとおりである。この再スケジューリング問題は、初期スケジューリング問題と同様の形式であり、図3に示す最適化アルゴリズムで最適解を導出することができる。再スケジューリングにより導出された最適解の結果の一例を以下に示す。尚、再スケジューリング問題に対し、導出された最適解は再スケジュールとし、新たな予定生産スケジュールとなる。
<最適な再スケジュール1>
「F,H,Jの順に作成し、B,G,Iを製造しないことにする」
[操業変動により発生する再スケジューリング問題の事例2]
次に、別の操業変動の例として、例えば、Eを製造している時点で、利用できる中間製品が1個増加するという操業変動が発生した場合の再スケジューリング問題を考える。この場合、あと製造できる個数は5個となり、まだ製造着手していないF,G,I,J、及び、製造しないことにしたB,Hを含めて6種類の製品から5個を選択し、その順列を決定する問題となる。
そのときの再スケジューリング問題は、以下のようになる。
<再スケジューリング問題2>
○製造候補
まだ製造着手していないF,G,I,J及び初期スケジュールでは製造していないことになっていた、B,Hも製造候補となる。
○製造個数上限
5個
○納期制約
初期スケジューリング問題において、その日のうちに作る必要があったJがまだ作られていないので、再スケジューリング問題ではこれを製造する必要がある。
そして、制約条件および及び評価指標は、上述したとおりである。この再スケジューリング問題は、初期スケジューリング問題と同様の形式であり、図3に示す最適化アルゴリズムで最適解を導出することができる。再スケジューリングにより導出された最適解の結果の一例を以下に示す。
<最適な再スケジュール2>
「F,G,H,I,Jの順に作成し、Bを製造しないことにする」
上述した事例では、理解を容易にするために、表1,2で示される制約条件や評価指標を単純化し、製造できる製品の数が数個と少なくした。そのため、これらの最適解は、人間でも、最適化アルゴリズムでも、短時間で導出することができる。しかしながら、実際の生産ラインにおける生産スケジューリング問題、あるいは、再スケジューリング問題では、製品数が数百個にのぼり、制約条件や評価指標が複雑になるため、計算時間が非常にかかる。従って、操業変動が発生した時点で、再スケジューリング問題で最適解を導出し、利用することは難しい。
次に、本実施形態に係るスケジューリング方法及びスケジューリングプログラム、並びにスケジューリングシステムについて説明する。本実施形態においては、製造開始時刻を8時とし、1個の製造時間は種類によらず1時間と仮定する。
[第一の実施形態]
まず、第一の実施形態に係るスケジューリングシステムについて、図4に基づいて説明する。図4は、第一の実施形態に係るスケジューリングシステムのブロック図である。スケジューリングシステム1は、演算部10と、記憶部20と、入力部30と、出力部40と、から構成されて、計算機上に実装される。ここで、図1に示されているスケジューリングシステム1の各部10〜40は、例えば汎用のパーソナルコンピュータ等の計算機によって構成されている。かかる計算機には、CPU、ROM、RAM、ハードディスク、CD−ROMの駆動装置などのハードウェアが収納されており、ハードディスクには、プログラム(このプログラムは、CD−ROMやDVDなどのリムーバブルな記憶媒体に記録しておくことにより、様々なコンピュータにインストールすることが可能である)を含む各種のソフトウェアが記録されている。そして、これらのハードウェアおよびソフトウェアが組み合わされることによって、上述の各部10〜40が構築されている。
図4に示すように、記憶部20は、初期スケジューリング問題21と、初期最適解22と、予定生産スケジュール23と、予測された工程状態24と、予想操業変動25と、再スケジューリング問題26と、再スケジューリング問題最適解27と、から構成される。
初期スケジューリング問題21は、対象工程で製造される製品についての1日分の生産スケジューリング問題であり、1日の最初に与えられて予め登録されるものである。尚、生産スケジューリング問題は、上述したように、製造候補の中から実際に製造する製品の種類と個数を決定し、更に、それらの機械における製造順序を決定する問題である。初期スケジューリング問題21は、入力部30(キーボード等)から入力されたり、CD−ROMやDVDなどのリムーバブルな記憶媒体に記録されて与えられたり、有線又は無線の電気通信手段によってインターネットなどの通信ネットワークを介して与えられたりして、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、ハードディスク等の記憶装置(補助記憶装置)等に記憶される。
本実施形態では、初期スケジューリング問題21として、上述した<初期スケジューリング問題>が登録される。
演算部10は、スケジューリング最適化手段11と、予定生産スケジュール記録手段12と、工程状態予測手段13と、予想操業変動記録手段14と、再スケジューリング問題予想手段15と、再スケジューリング問題最適解作成記録手段16と、予定生産スケジュール変更手段17と、から構成される。
スケジューリング最適化手段11は、入力された初期スケジューリング問題21に対して、その最適解を導出するためのものである。具体的に、スケジューリング最適化手段11は、上述の図3に示すような可能な最適解を全て探す列挙法の最適化アルゴリズムにより実現することができる。その他、分岐限定法、シミュレーティッドアニーリング法、遺伝的アルゴリズム法を用いて、計算速度の高速化を図っても良い。また、図3に示すような最適化アルゴリズムを用いて、計算時間に上限を設けて一定時間以内に計算を打ち切り、その時点での最適解を解とする方法も考えられる。
本実施形態においては、図3に示すような最適化アルゴリズムを用いて、一定時間を1時間として最適解を導出するスケジューリング最適化手段11を用いるものとする。そして、スケジューリング最適化手段11では、上述した<初期スケジューリング問題>に対して、上述した<初期スケジュール1>が最適解として導出される。
尚、スケジューリング最適化手段11で導出された最適解は、初期最適解22として、予定生産スケジュール記録手段12に入力される。
予定生産スケジュール記録手段12は、スケジューリング最適化手段11で導出された初期最適解22を、予定生産スケジュール23として、計算機の記憶部に保存するためのものである。
本実施形態では、導出された初期最適解22である<初期スケジュール1>が予定生産スケジュール23として計算機の記憶部に保存される。
工程状態予測手段13は、操業開始後のある時点において、一定時間後の工程状態を、予定生産スケジュール23から予測するためのものである。
本実施形態では、予定生産スケジュール23として保存された図5に示す<初期スケジュール1>に基づいて、何時にどの製品を作成しているか、あるいは、作成済みかが予測可能になる。例えば、図5に基づくと、9時30分には製品Cを製造中であり、12時30分には製品Fを製造中であることがわかる。そして、「操業開始後のある時点」が例えば10時30分であり、一定時間M=60分とすれば、対象工程では、製品Eの製造中であること、また、すでに製造された製品がA,C,Dであり、これから製造予定の製品がF,G,I,Jであること、更には、現在の予定生産スケジュールでは作られる予定がない製品B,Hであることが予測できる。
尚、工程状態予測手段13で予測された工程状態は、予測された工程状態24として、再スケジューリング問題予想手段15に入力される。
予想操業変動記録手段14は、発生が予想される操業変動を、予想操業変動25として計算機の記憶部20に記録するためのものである。発生が予想される操業変動は、入力部30から入力されたり、CD−ROMやDVDなどのリムーバブルな記憶媒体に記録されて与えられたり、有線又は無線の電気通信手段によってインターネットなどの通信ネットワークを介して与えられたりして、予想操業変動25として計算機の記憶部に予め記録される。尚、発生が予想される操業変動は、複数記録することが可能である。
本実施形態では、発生が予想される操業変動として、「中間製品が1個減少する」が、予想操業変動25に予め記録される。
再スケジューリング問題予想手段15は、工程状態予測手段13で予測した工程状態において、予想記録手段14で予想操業変動25として記録した発生が予想される操業変動が発生した場合に解く必要が生じる再スケジューリング問題を発生が予想される操業変動に対応して作成するためのものである。
本実施形態では、工程状態予測手段13で予測した操業開始後の10時30分における一定時間M=60分後の工程状態において、予想操業変動記録手段14で予想操業変動25として記録した「中間製品が1個減少する」という発生が予想される操業変動から、上述した<再スケジューリング問題1>が作成される。
尚、作成された再スケジューリング問題は、再スケジューリング問題26として、再スケジューリング問題最適解作成記録手段16に入力される。
再スケジューリング問題最適解作成記録手段16は、スケジューリング最適化手段11を用いて、再スケジューリング問題予想手段15から入力された再スケジューリング問題26を解き、その解を予想された再スケジューリング問題最適解27として予想操業変動25として記録された発生が予想される操業変動に対応して記録するためのものである。
本実施形態では、再スケジューリング問題予想手段15で作成された<再スケジューリング問題1>を解き、その最適解である<最適な再スケジュール1>が再スケジューリング問題最適解27として記録される。
ここで、工程状態予測手段13、再スケジューリング問題予想手段15、再スケジューリング問題最適解作成記録手段16は、一定時間毎に繰り返し実行され、予想操業変動25で記録した発生が予想される操業変動が発生した場合の再スケジューリング問題最適解27を常に記録することが好ましい。
本実施形態では、製造開始時刻が8時であるので、8時1分から1時間毎に、工程状態予測手段13、再スケジューリング問題予想手段15、再スケジューリング問題最適解作成記録手段16を動作させて、常に1時間先に予想される再スケジューリング問題最適解27を記録すれば、終日、発生が予想される操業変動が発生した場合の最適解(再スケジュール)を保持し、発生が予想される操業変動が実際に発生して必要になった場合に最適解(再スケジュール)を利用することが可能になる。
予定生産スケジュール変更手段17は、一定時間経過後、予想操業変動25として発生が予想される操業変動が実際に発生した場合に、再スケジューリング問題最適解作成記録手段16により記録された予想操業変動25に対応する再スケジューリング問題最適解を、その後の予定生産スケジュール23に変更するためのものである。即ち、予定生産スケジュール変更手段17は、一定時間経過後に、予想操業変動25として記録した予想通りの操業変動が発生した場合には、記憶部10に記録していた予想再スケジューリング問題最適解27を、予定生産スケジュール23に上書きする。
本実施形態では、一定時間後に、発生が予想される「中間製品が1個減少する」という操業変動が発生した場合に、予想再スケジューリング問題最適解27として記憶した<最適な再スケジュール1>を予定生産スケジュール23に上書きする。
尚、出力用インタフェースを介して、記憶部20に記録された予定生産スケジュール23は、出力部40(ディスプレイまたはプリンタ等の出力装置)から出力される。ここで、出力用インタフェースは、予定生産スケジュール23を、出力装置に出力するためのデータ変換や通信を行うプログラム又はハードウェアである。
次に、第一の実施形態に係るスケジューリング方法の処理の手順について、図6に基づいて、説明する。図6は、第一の実施形態に係るスケジューリング方法の処理の手順について説明したフローチャートである。
尚、以下で説明する本実施形態に係るスケジューリング方法の処理は、計算機においても同様に、スケジューリングプログラムとしてCPUにより読み出して実行することができる。また、このスケジューリングプログラムは、CD−ROMやDVDなどのリムーバブルな記憶媒体に記録しておくことにより、様々な計算機の記憶装置にインストールすることが可能である。
図6に示すように、計算機において、入力部から入力されたり、CD−ROMやDVDなどのリムーバブルな記憶媒体に記録されて与えられたり、有線又は無線の電気通信手段によってインターネットなどの通信ネットワークを介して与えられた初期スケジューリング問題に対して、その最適解を導出し、予定生産スケジュールとして、計算機の記憶部に保存する(ステップS1:スケジューリング最適化ステップ、予定生産スケジュール記録ステップ)。尚、初期スケジューリング問題は、対象工程で製造される製品についての1日分の生産スケジューリング問題であり、1日の最初に与えられて予め登録される。
尚、本ステップの詳細については、上述したスケジューリングシステム1のスケジューリング最適化手段11及び予定生産スケジュール記録手段12の記載内容と同様であり、その説明を省略する。
そして、再スケジューリングを起動するかどうか、即ち、操業開始後のある時点になったかどうかを判断する(ステップS2)。操業開始後のある時点になっていなければ(ステップS2:N)、ステップS2に戻る。一方、操業開始後のある時点になっていれば(ステップS2:Y)、ステップS3に進む。
操業開始後のある時点において(ステップS2:Y)、一定時間後の工程状態を、ステップS1で保存した予定生産スケジュールから予測する(ステップS3:工程状態予測ステップ)。
尚、本ステップの詳細については、上述したスケジューリングシステム1の工程状態予測手段13の記載内容と同様であり、その説明を省略する。
そして、全生産が終了したかどうかを判断する(ステップS4)。全生産が終了していなければ(ステップS4:N)、ステップS5に進む。一方、全生産が終了していれば(ステップS4:Y)、処理を終了する。
全生産が終了していなければ(ステップS4:N)、ステップS3で予測した工程状態において、発生が予想される操業変動が生じた場合に解く必要が生じる再スケジューリング問題を作成する(ステップS5:予想操業変動記録ステップ、再スケジューリング問題予想ステップ)。尚、発生が予想される操業変動は、予想操業変動として予め記録される。
尚、本ステップの詳細については、上述したスケジューリングシステム1の予想操業変動記録手段14及び再スケジューリング問題予想手段15の記載内容と同様であり、その説明を省略する。
そして、ステップS5で作成した再スケジューリング問題を解き、その解を予想された再スケジューリング問題最適解として記録する(ステップS6:再スケジューリング問題最適解作成記録ステップ)。
尚、本ステップの詳細については、上述したスケジューリングシステム1の再スケジューリング問題最適解作成記録手段16の記載内容と同様であり、その説明を省略する。
次に、一定時間が経過したかどうかを判断する(ステップS7)。一定時間が経過しなければ(ステップS7:N)、ステップS7に戻る。一方、一定時間が経過すれば(ステップS7:Y)、ステップS8に進む。
一定時間が経過すれば(ステップS7:Y)、ステップS5で予め予想操業変動として記録した発生が予想される操業変動が発生したかどうか判断する(ステップS8)。即ち、一定時間経過後、ステップS5で予想操業変動として実際に発生が予想される操業変動が発生したかどうかを判断する。発生が予想される操業変動が発生しない場合は(ステップS8:N)、ステップS2に戻る。一方、発生が予想される操業変動が発生した場合は(ステップS8:Y)、ステップS9に進む。
発生が予想される操業変動が発生した場合は(ステップS8:Y)、ステップS6において記録された再スケジューリング問題最適解を、その後の予定生産スケジュールに変更する(ステップS9:予定生産スケジュール変更ステップ)。即ち、発生が予想される操業変動が発生した場合には、記憶部に記録していた予想再スケジューリング問題最適解を、ステップS1で記録した予定生産スケジュールに上書きする。
尚、本ステップの詳細については、上述したスケジューリングシステム1の予定生産スケジュール変更手段17の記載内容と同様であり、その説明を省略する。
このように、第一の実施形態のスケジューリングシステム及びスケジューリング方法、並びにスケジューリングプログラムによれば、発生が予想される操業変動が発生した場合でも、常に、発生が予想される操業変動が発生した場合の最適解(再スケジュール)が利用可能となり、生産性向上、納期達成率向上、コストダウン等のメリットが期待できる。
[第二の実施形態]
次に、第二の実施形態に係るスケジューリングシステムについて、図8に基づいて、説明する。図8は、第二の実施形態に係るスケジューリングシステムのブロック図である。尚、第一の実施形態と同様の部位については、同じ符号を付し、その説明を省略する。
図8に示すように、第二の実施形態に係るスケジューリングシステム1は、第一の実施形態に係るスケジューリングシステム1に加えて、演算部10が準備時間記録手段18を備えるとともに、記憶部20が準備時間28を備える。
準備時間記録手段18は、対象工程で製造される各製品について、製造開始に必要な準備時間を準備時間28として記憶部20に記録するためのものである。ここで、準備時間とは、実際には対象工程は使用しないが、例えば、作業のための材料や道具、あるいは人の手配を行う時間のことをいう。尚、記憶部20で記録された準備時間28は、工程状態予測手段13に入力される
本実施形態における具体例を図7に示す。図7は、再スケジューリングの実施時刻について示す図である。図7に示すように、製品Cを製造開始するには、その30分前からその準備を開始する必要があり、製品Dの製造開始には20分準備時間が必要であることを示している。
工程状態予測手段13は、第一の実施形態と同様に、操業開始後のある時点において、一定時間後の工程状態を、予定生産スケジュール23から予測するためのものである。ここで、操業開始後の「ある時点」が、再スケジューリングを開始する時点、即ち、予定生産スケジュール23で次に製造が予定される製品の製造開始時刻からその製品の準備時間28を遡った時刻であり、また、工程状態を予測する「一定時間後」が、その次に再スケジューリングを開始する時点、即ち、予定生産スケジュール23で次の次に製造が予定される製品の製造開始時刻からその製品の準備時間28を遡った時刻となる。
本実施形態では、図7に示すように、対象工程で製品Cを製造開始するのは9:00であるが、8:30にはその準備にはいっているので、もう予定生産スケジュールを変更することはできない。従って、8:30の時点で製品Cの製造は確定しており、予定生産スケジュールを変更できるのは、次の製品D以降となる。その製品Dの準備時間が20分なので、9:40には製品Dの製造が確定する。従って、それ以降の時刻、例えば9:50に行う再スケジューリングを、操業変動を予想して準備しても無効となる。つまり、8:30に製品Cの製造が確定した時点で、再スケジューリングを行って、その際、操業変動発生を予想する時刻は9:40が妥当といえる。これを一般化すると、再スケジューリングは、予定生産スケジュールで次に製造する製品が確定した直後に、次の次に製造する製品の製造が確定するまでを予測することが好ましい。即ち、予定生産スケジュールで次に製造される製品の製造開始時刻からその製品の準備時間を遡った時刻に予測に基づく再スケジューリングを開始し、その操業変動予想時刻は、予定生産スケジュールで次の次に製造される製品の製造開始時刻からその製品の準備時間を遡った時刻に設定すると良いことがわかる。
次に、第二の実施形態に係るスケジューリング方法の処理の手順について、図9に基づいて、説明する。図9は、第二の実施形態に係るスケジューリング方法の処理の手順について説明したフローチャートである。尚、第一の実施形態に係るスケジューリング方法と同様の処理については、同一の符号を付し、その処理内容の説明を省略する。
尚、以下で説明する本実施形態に係るスケジューリング方法の処理は、計算機においても同様に、スケジューリングプログラムとしてCPUにより読み出して実行することができる。また、このスケジューリングプログラムは、CD−ROMやDVDなどのリムーバブルな記憶媒体に記録しておくことにより、様々な計算機の記憶装置にインストールすることが可能である。
第二の実施形態においては、第一の実施形態のステップS2とステップS3が異なる。即ち、第二の実施形態では、ステップS1の後、対象工程で製造される各製品について、製造開始に必要な準備時間を記録する(ステップS11:準備時間記録ステップ)。
尚、本ステップの詳細については、上述したスケジューリングシステム1の準備時間記録手段18の記載内容と同様であり、その説明を省略する。
そして、再スケジューリング起動時刻になったかどうか、即ち、操業開始後のある時点が予定生産スケジュールで次に製造される製品の製造開始時刻からその製品の準備時間を遡った時刻Tiになったかどうかを判断する(ステップS12)。再スケジューリング起動時刻Tiになっていれば(ステップS12:Y)、予定生産スケジュールで次の次に製造される製品の製造開始時刻からその製品の準備時間を遡った時刻T(i+1)の工程状態を、ステップS1で保存した予定生産スケジュールから予測する(ステップS13:工程状態予測ステップ)。
尚、本ステップの詳細については、上述したスケジューリングシステム1の工程状態予測手段13の記載内容と同様であり、その説明を省略する。
このように、第二の実施形態のスケジューリングシステム及びスケジューリング方法、並びにスケジューリングプログラムによれば、適切な時刻に再スケジューリングを開始することができ、また、工程状態を予測する対象時刻も適切にとることができる。
[第三の実施形態]
次に、第三の実施形態に係るスケジューリングシステムについて、図10に基づいて、説明する。図10は、第三の実施形態に係るスケジューリングシステムのブロック図である。尚、第一の実施形態及び第二の実施形態と同様の部位については、同じ符号を付し、その説明を省略する。
図10に示すように、第三の実施形態に係るスケジューリングシステム1は、第二の実施形態に係るスケジューリングシステム1に加えて、演算部10が必要計算時間記録手段19、再スケジューリング計算可能回数導出手段111、予想操業変動抽出手段112を備え、記憶部20が必要計算時間29を備える。
必要計算時間記録手段19は、再スケジューリングを行う際の計算時間を計測しておき、標準的な時間を必要計算時間29として記憶部20に記録するためのものである。ここで、再スケジューリングを行う際の計算時間とは、スケジューリング最適化手段11を用いて、再スケジューリング問題予想手段15から入力された再スケジューリング問題26を解く際の計算時間を示す。尚、必要計算時間29は、再スケジューリング計算可能時間抽出手段111に入力される。
本実施形態では、例えば、15分であるとする。
再スケジューリング計算可能回数導出手段111は、再スケジューリングを開始する時点からその次に再スケジューリングを開始する時点までの間、即ち、操業開始後のある時点から工程状態を予測する一定時間後までの間、即ち、予定生産スケジュール23で次に製造が予定される製品の製造開始時刻からその製品の準備時間28を遡った時刻から予定生産スケジュール23で次の次に製造が予定される製品の製造開始時刻からその製品の準備時間28を遡った時刻までの間である、再スケジューリング計算可能時間を求め、求めた再スケジューリング計算可能時間を必要計算時間29で除して、再スケジューリング計算可能回数を導出するためのものである。
本実施形態では、例えば、図7を例に用いると、再スケジューリング計算可能時間は、例えば、1回目の再スケジューリングは8:30に開始して、9:40までに終了する必要がある。従って、1回目の再スケジューリング計算可能時間は70分となる。同様に、2回目の再スケジューリング計算可能時間は50分、3回目の再スケジューリング計算可能時間は40分、4回目の再スケジューリング計算可能時間は1時間40分となる。そして、1回目の再スケジューリング計算可能回数は70分÷15=4余り10分、2回目の再スケジューリング計算可能回数は50分÷15=3余り5分、3回目の再スケジューリング計算可能回数は40分÷15=2余り10分、4回目の再スケジューリング計算可能回数は1時間40分÷15=6余り10分となり、それぞれ、4回、3回、2回、6回の再スケジューリングが可能となる。
予想操業変動記録手段14は、発生が予想される操業変動を、その確度と対にして、予想操業変動25として計算機の記憶部20に記録しておくためのものである。発生が予想される操業変動及びその確度は、入力部30から入力されたり、CD−ROMやDVDなどのリムーバブルな記憶媒体に記録されて与えられたり、有線又は無線の電気通信手段によってインターネットなどの通信ネットワークを介して与えられたりして、予想操業変動25として計算機の記憶部に予め記録される。
本実施形態で発生が予想される操業変動及びその確度の例を、表3に示す。
Figure 2010257383
予想操業変動抽出手段112は、再スケジューリング計算可能回数導出手段111で導出した可能計算回数の数だけ、予想操業変動25に記録された確度の順に発生が予想される操業変動を抽出する、即ち、予想操業変動25に基づいて、再スケジューリング計算可能回数導出手段111で導出した可能計算回数の数だけ、上位の確度を持つ発生が予想される操業変動を抽出するためのものである。尚、抽出された発生が予想される操業変動は、再スケジューリング問題予想手段15に入力される。
本実施形態では、例えば、図7を例に用いると、1回目の再スケジューリングの場合は、再スケジューリング計算可能回数が4回なので、4種類の計算ができ、表3のすべての操業変動を抽出する。また、2回目の再スケジューリングの場合は、再スケジューリング計算可能回数が3回なので、3種類の計算ができ、表3のA〜Cの操業変動を抽出する。また、3回目の再スケジューリングの場合は、再スケジューリング計算可能回数が2回なので、2種類の計算ができ、表3のA,Bの操業変動を抽出する。また、4回目の再スケジューリングの場合は、再スケジューリング計算可能回数が6回なので、6種類の計算ができ、表3のすべての操業変動を抽出する。
再スケジューリング問題予想手段15は、工程状態予測手段13で予測した工程状態において、予想操業変動抽出手段112で抽出した発生が予想される操業変動に対応して、その発生が予想される操業変動が発生した場合に解く必要が生じる再スケジューリング問題を作成するためのものである。
次に、第三の実施形態に係るスケジューリング方法の処理の手順について、図11に基づいて、説明する。図11は、第三の実施形態に係るスケジューリング方法の処理の手順について説明したフローチャートである。尚、第二の実施形態に係るスケジューリング方法と同様の処理については、同一の符号を付し、その処理内容の説明を省略する。
尚、以下で説明する本実施形態に係るスケジューリング方法の処理は、計算機においても同様に、スケジューリングプログラムとしてCPUにより読み出して実行することができる。また、このスケジューリングプログラムは、CD−ROMやDVDなどのリムーバブルな記憶媒体に記録しておくことにより、様々な計算機の記憶装置にインストールすることが可能である。
第三の実施形態においては、第二の実施形態にステップS14〜S16が追加される。即ち、第三の実施形態では、再スケジューリングを行う前に、再スケジューリングを行う際の計算時間を計測しておき、標準的な時間を必要計算時間として記録する(ステップS14:必要計算時間記録ステップ)。
尚、本ステップの詳細については、上述したスケジューリングシステム1の必要計算時間記録手段19の記載内容と同様であり、その説明を省略する。
また、全生産が終了していなければ(ステップS4:N)、再スケジューリング計算可能回数を導出する(ステップS15:再スケジューリング計算可能回数導出ステップ)。
尚、本ステップの詳細については、上述したスケジューリングシステム1の再スケジューリング計算可能回数導出手段111の記載内容と同様であり、その説明を省略する。
次に、ステップS15で導出した再スケジューリング計算可能回数に基づいて、予め確度と対に記録された発生が予想される操業変動から、再スケジューリング問題を作成する操業変動を抽出する(ステップS16:予想操業変動抽出ステップ)。
尚、本ステップの詳細については、上述したスケジューリングシステム1の再予想操業変動抽出手段112の記載内容と同様であり、その説明を省略する。
そして、ステップS3で予測した工程状態において、ステップS16で抽出された操業変動が生じた場合に解く必要が生じる再スケジューリング問題を作成する(ステップS5:再スケジューリング問題予想ステップ)。
このように、第三の実施形態のスケジューリングシステム及びスケジューリング方法、並びにスケジューリングプログラムによれば、発生する可能性が高い順に複数の発生が予想される操業変動に対して再スケジューリング問題の最適解を予め保持することにより、再スケジューリング問題の最適解を有効活用できる可能性が高くなる。
尚、上述した確度は、対象工程の現状の生産スケジュール、あるいは、対象工程に関連する工程の現状の生産スケジュールから抽出した生産管理上の特徴を考慮して予め設定された確度推定ルールに基づいて導出されるのが好ましい。ここで、対象工程に関連する工程とは、例えば、対象工程の上工程、対象工程の下工程、対象工程の並行工程(複数ラインがある場合に並行して流れている工程)を示す。確度推定ルールは、生産管理上の特徴を条件部に、発生が予想される操業変動の確度を論述部に持って、予め記憶部20に登録され、予想操業変動記録手段14で参照される。
そして、確度推定ルールは、例えば、上工程が現在生産している中間製品の種類が異なれば、上工程で不良品が発生する確率、あるいは余剰品が発生する確率は変動すると仮定すると、上工程で現在生産している中間製品の種類が生産管理上の特徴となる。生産管理上の特徴の具体例を表4に示す。
Figure 2010257383
表4に示した生産管理上の特徴を条件とした確度推定ルールに対応して、表3に示した操業変動A〜Cの確度が表5のように決定できるものとする。
Figure 2010257383
このように、生産管理上の特徴と確度推定ルールから、再スケジューリング時の発生が予想される操業変動の確度を導出することにより、実情に適合して、発生する可能性が高い順に発生が予想される操業変動を抽出し、抽出した発生が予想される操業変動に基づいて再スケジューリングが行われるので、再スケジューリング問題の最適解を有効活用できる可能性が高くなる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいてさまざまな変更が可能なものである。
上述の第三の実施形態に係るスケジューリング方法では、図11に示すように、スケジューリング最適化ステップ及び予定生産スケジュール記録ステップS1、準備時間記録ステップS11、必要計算時間記録ステップS14の順に処理を行っているが、その順番に限らず、どの順番でも構わない。
生産スケジューリング対象の概要を示す図である。 本実施形態に係るスケジューリング方法及びスケジューリングプログラム、並びにスケジューリングシステムの機能を示す図である。 従来技術の最適化アルゴリズムの処理の手順について説明したフローチャートである。 第一の実施形態に係るスケジューリングシステムのブロック図である。 生産スケジュールの具体的な一例を示す図である。 第一の実施形態に係るスケジューリング方法の処理の手順について説明したフローチャートである。 再スケジューリングの実施時刻について示す図である。 第二の実施形態に係るスケジューリングシステムのブロック図である。 第二の実施形態に係るスケジューリング方法の処理の手順について説明したフローチャートである。 第三の実施形態に係るスケジューリングシステムのブロック図である。 第三の実施形態に係るスケジューリング方法の処理の手順について説明したフローチャートである。
1 スケジューリングシステム
10 演算部
11 スケジューリング最適化手段
12 予定生産スケジュール記録手段
13 工程状態予測手段
14 予想操業変動記録手段
15 再スケジューリング問題予想手段
16 再スケジューリング問題最適解作成記録手段
17 予定生産スケジュール変更手段
18 準備時間記録手段
19 必要計算時間記録手段
20 記憶部
21 初期スケジューリング問題
22 初期最適解
23 予定生産スケジュール
24 予測された工程状態
25 予想操業変動
26 再スケジューリング問題
27 再スケジューリング問題最適解
28 準備時間
29 必要計算時間
30 入力部
40 出力部
111 再スケジューリング計算可能回数導出手段
112 予想操業変動抽出手段
S1 スケジューリング最適化ステップ、予定生産スケジュール記録ステップ
S3 工程状態予測ステップ
S5 予想操業変動記録ステップ、再スケジューリング問題予想ステップ
S6 再スケジューリング問題最適解作成記録ステップ
S9 予定生産スケジュール変更ステップ
S11 準備時間記録ステップ
S13 工程状態予測ステップ
S14 必要計算時間記録ステップ
S15 再スケジューリング計算可能回数導出ステップ
S16 予想操業変動抽出ステップ

Claims (15)

  1. 演算部と、記憶部と、入力部と、出力部とを有する計算機において、
    演算部により実行される処理が、
    1日の最初に予め与えられる対象工程で製造される製品についての初期スケジューリング問題に対して最適解を導出するスケジューリング最適化ステップと、
    前記初期スケジューリング問題に対して導出した最適解を、予定生産スケジュールとして記憶部に記録する予定生産スケジュール記録ステップと、
    操業開始後のある時点において、一定時間後の工程状態を、前記予定生産スケジュールから予測する工程状態予測ステップと、
    発生が予想される操業変動を、予想操業変動として記憶部に記録する予想操業変動記録ステップと、
    前記工程状態予測ステップで予測した工程状態において、前記予想操業変動として記録した前記発生が予想される操業変動が発生した場合に解く必要が生じる再スケジューリング問題を前記発生が予想される操業変動に対応して作成する再スケジューリング問題予想ステップと、
    前記再スケジューリング問題に対して最適解を導出し、導出した最適解を予想された再スケジューリング問題最適解として前記発生が予想される操業変動に対応して記録する再スケジューリング問題最適解作成記録ステップと、
    一定時間経過後、前記予想操業変動として記録した前記発生が予想される操業変動が実際に発生した場合に、前記発生が予想される操業変動に対応する前記再スケジューリング問題最適解を、記憶部に記録される前記予定生産スケジュールとして変更する予定生産スケジュール変更ステップと、
    を備えることを特徴とするスケジューリング方法。
  2. 前記工程状態予測ステップ、前記再スケジューリング問題予想ステップ、前記再スケジューリング問題最適解作成記録ステップは、一定時間毎に繰り返し実行されることを特徴とする請求項1に記載のスケジューリング方法。
  3. 前記対象工程で製造される各製品について、製造開始に必要な準備時間を記憶部に記録する準備時間記録ステップ、を更に備え、
    前記工程状態予測ステップにおいて、
    前記ある時点が、前記予定生産スケジュールで次に製造が予定される製品の製造開始時刻から当該製品の前記準備時間を遡った時刻であり、
    前記一定時間後が、前記予定生産スケジュールで次の次に製造が予定される製品の製造開始時刻から当該製品の準備時間を遡った時刻であることを特徴とする請求項1または2に記載のスケジューリング方法。
  4. 前記予想操業変動記録ステップが、更に、発生が予想される操業変動を、その確度と対にして、予想操業変動として記憶部に記録し、
    前記再スケジューリング問題に対して最適解を導出するための標準的な計算時間を必要計算時間として記憶部に記録する必要計算時間記録ステップと、
    前記ある時点から前記一定時間後までの間である再スケジューリング計算可能時間を求め、求めた再スケジューリング計算可能時間を前記必要計算時間で除して、再スケジューリング計算可能回数を導出する再スケジューリング計算可能回数導出ステップと、
    前記再スケジューリング計算可能回数導出ステップで導出した前記可能計算回数の数だけ、前記予想操業変動に記録された確度の順に発生が予想される操業変動を抽出する予想操業変動抽出ステップと、
    を更に備え、
    前記再スケジューリング問題予想ステップが、前記工程状態予測ステップで予測した工程状態において、前記予想操業変動抽出ステップで抽出した発生が予想される操業変動に対応して、その操業変動が発生した場合に解く必要が生じる再スケジューリング問題を作成することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のスケジューリング方法。
  5. 前記確度は、前記対象工程の現状の予定生産スケジュール、あるいは、前記対象工程に関連する工程の現状の生産スケジュールから抽出した生産管理上の特徴を考慮して予め設定された確度推定ルールに基づいて導出されることを特徴とする請求項4に記載のスケジューリング方法。
  6. 1日の最初に予め与えられる対象工程で製造される製品についての初期スケジューリング問題に対して最適解を導出するスケジューリング最適化ステップと、
    前記初期スケジューリング問題に対して導出した最適解を、予定生産スケジュールとして記憶部に記録する予定生産スケジュール記録ステップと、
    操業開始後のある時点において、一定時間後の工程状態を、前記予定生産スケジュールから予測する工程状態予測ステップと、
    前記工程状態予測ステップで予測した工程状態において、前記予想操業変動として記録した前記発生が予想される操業変動が発生した場合に解く必要が生じる再スケジューリング問題を前記発生が予想される操業変動に対応して作成する再スケジューリング問題予想ステップと、
    前記再スケジューリング問題に対して最適解を導出し、導出した最適解を予想された再スケジューリング問題最適解として前記発生が予想される操業変動に対応して記録する再スケジューリング問題最適解作成記録ステップと、
    一定時間経過後、前記予想操業変動として記録した前記発生が予想される操業変動が実際に発生した場合に、前記発生が予想される操業変動に対応する前記再スケジューリング問題最適解を、記憶部に記録される前記予定生産スケジュールとして変更する予定生産スケジュール変更ステップと、
    を備え、計算機において演算部により読み出して各ステップの処理を実行させることを特徴とするスケジューリングプログラム。
  7. 前記工程状態予測ステップ、前記再スケジューリング問題予想ステップ、前記再スケジューリング問題最適解作成記録ステップは、一定時間毎に繰り返し実行されることを特徴とする請求項6に記載のスケジューリングプログラム。
  8. 前記対象工程で製造される各製品について、製造開始に必要な準備時間を記憶部に記録する準備時間記録ステップ、を更に備え、
    前記工程状態予測ステップにおいて、
    前記ある時点が、前記予定生産スケジュールで次に製造が予定される製品の製造開始時刻から当該製品の前記準備時間を遡った時刻であり、
    前記一定時間後が、前記予定生産スケジュールで次の次に製造が予定される製品の製造開始時刻から当該製品の準備時間を遡った時刻であることを特徴とする請求項6または7に記載のスケジューリングプログラム。
  9. 前記予想操業変動記録ステップが、更に、発生が予想される操業変動を、その確度と対にして、予想操業変動として記憶部に記録し、
    前記再スケジューリング問題に対して最適解を導出するための標準的な計算時間を必要計算時間として記憶部に記録する必要計算時間記録ステップと、
    前記ある時点から前記一定時間後までの間である再スケジューリング計算可能時間を求め、求めた再スケジューリング計算可能時間を前記必要計算時間で除して、再スケジューリング計算可能回数を導出する再スケジューリング計算可能回数導出ステップと、
    前記再スケジューリング計算可能回数導出ステップで導出した前記可能計算回数の数だけ、前記予想操業変動に記録された確度の順に発生が予想される操業変動を抽出する予想操業変動抽出ステップと、
    を更に備え、
    前記再スケジューリング問題予想ステップが、前記工程状態予測ステップで予測した工程状態において、前記予想操業変動抽出ステップで抽出した発生が予想される操業変動に対応して、その操業変動が発生した場合に解く必要が生じる再スケジューリング問題を作成することを特徴とする請求項6〜8のいずれか一項に記載のスケジューリングプログラム。
  10. 前記確度は、前記対象工程の現状の予定生産スケジュール、あるいは、前記対象工程に関連する工程の現状の生産スケジュールから抽出した生産管理上の特徴を考慮して予め設定された確度推定ルールに基づいて導出されることを特徴とする請求項9に記載のスケジューリングプログラム。
  11. 演算部と記憶部と入力部と出力部とを有する計算機において、再スケジューリングを行うスケジューリングシステムであって、
    前記演算部は、
    1日の最初に予め与えられる対象工程で製造される製品についての初期スケジューリング問題に対して最適解を導出するスケジューリング最適化部と、
    前記初期スケジューリング問題に対して導出した最適解を、予定生産スケジュールとして記憶部に記録する予定生産スケジュール記録部と、
    操業開始後のある時点において、一定時間後の工程状態を、前記予定生産スケジュールから予測する工程状態予測部と、
    発生が予想される操業変動を、予想操業変動として記憶部に記録する予想操業変動記録部と、
    前記工程状態予測部で予測した工程状態において、前記予想操業変動として記録した前記発生が予想される操業変動が発生した場合に解く必要が生じる再スケジューリング問題を前記発生が予想される操業変動に対応して作成する再スケジューリング問題予想部と、
    前記再スケジューリング問題に対して最適解を導出し、導出した最適解を予想された再スケジューリング問題最適解として前記発生が予想される操業変動に対応して記録する再スケジューリング問題最適解作成記録部と、
    一定時間経過後、前記予想操業変動として記録した前記発生が予想される操業変動が実際に発生した場合に、前記発生が予想される操業変動に対応する前記再スケジューリング問題最適解を、記憶部に記録される前記予定生産スケジュールとして変更する予定生産スケジュール変更部と、
    から構成されることを特徴とするスケジューリングシステム。
  12. 前記工程状態予測部、前記再スケジューリング問題予想部、前記再スケジューリング問題最適解作成記録部は、一定時間毎に繰り返し実行されることを特徴とする請求項11に記載のスケジューリングシステム。
  13. 前記演算部が、
    前記対象工程で製造される各製品について、製造開始に必要な準備時間を記憶部に記録する準備時間記録部、を更に備え、
    前記工程状態予測部において、
    前記ある時点が、前記予定生産スケジュールで次に製造が予定される製品の製造開始時刻から当該製品の前記準備時間を遡った時刻であり、
    前記一定時間後が、前記予定生産スケジュールで次の次に製造が予定される製品の製造開始時刻から当該製品の準備時間を遡った時刻であることを特徴とする請求項11または12に記載のスケジューリングシステム。
  14. 前記予想操業変動記録部が、更に、発生が予想される操業変動を、その確度と対にして、予想操業変動として記憶部に記録し、
    前記演算部が、
    前記再スケジューリング問題に対して最適解を導出するための標準的な計算時間を必要計算時間として記憶部に記録する必要計算時間記録部と、
    前記ある時点から前記一定時間後までの間である再スケジューリング計算可能時間を求め、求めた再スケジューリング計算可能時間を前記必要計算時間で除して、再スケジューリング計算可能回数を導出する再スケジューリング計算可能回数導出部と、
    前記再スケジューリング計算可能回数導出部で導出した前記可能計算回数の数だけ、前記予想操業変動に記録された確度の順に発生が予想される操業変動を抽出する予想操業変動抽出部と、
    を更に備え、
    前記再スケジューリング問題予想部が、前記工程状態予測部で予測した工程状態において、前記予想操業変動抽出部で抽出した発生が予想される操業変動に対応して、その操業変動が発生した場合に解く必要が生じる再スケジューリング問題を作成することを特徴とする請求項11〜13のいずれか一項に記載のスケジューリングシステム。
  15. 前記確度は、前記対象工程の現状の予定生産スケジュール、あるいは、前記対象工程に関連する工程の現状の生産スケジュールから抽出した生産管理上の特徴を考慮して予め設定された確度推定ルールに基づいて導出されることを特徴とする請求項14に記載のスケジューリングシステム。
JP2009109237A 2009-04-28 2009-04-28 スケジューリング方法及びスケジューリングプログラム、並びにスケジューリングシステム Active JP5318651B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009109237A JP5318651B2 (ja) 2009-04-28 2009-04-28 スケジューリング方法及びスケジューリングプログラム、並びにスケジューリングシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009109237A JP5318651B2 (ja) 2009-04-28 2009-04-28 スケジューリング方法及びスケジューリングプログラム、並びにスケジューリングシステム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010257383A true JP2010257383A (ja) 2010-11-11
JP5318651B2 JP5318651B2 (ja) 2013-10-16

Family

ID=43318187

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009109237A Active JP5318651B2 (ja) 2009-04-28 2009-04-28 スケジューリング方法及びスケジューリングプログラム、並びにスケジューリングシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5318651B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101396047B1 (ko) 2012-04-19 2014-05-16 에스케이씨앤씨 주식회사 정규 표현식을 이용한 작업 스케쥴링 방법 및 이를 적용한 전자기기
CN109202895A (zh) * 2017-07-06 2019-01-15 富士通株式会社 设计支持装置、设计支持方法及存储设计支持程序的介质
CN111461459A (zh) * 2020-04-24 2020-07-28 温州大学乐清工业研究院 断路器数字制造孪生车间的动态重调度预测方法及系统
JP2020140522A (ja) * 2019-02-28 2020-09-03 株式会社日立製作所 故障分析支援装置、及び故障分析支援方法
CN111861095A (zh) * 2020-05-28 2020-10-30 哈尔滨理工大学 存在预启动设备的综合调度方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0644258A (ja) * 1990-12-07 1994-02-18 Toshiba Corp スケジューリング結果評価装置
JPH06203037A (ja) * 1993-01-04 1994-07-22 Mitsubishi Electric Corp 生産計画策定装置及び方法
JPH11165243A (ja) * 1997-12-05 1999-06-22 Nkk Corp 緊急オーダに対応可能な生産管理方法
JP2004171329A (ja) * 2002-11-21 2004-06-17 Jfe Steel Kk 鉄鋼製品の生産計画システム
JP2008192172A (ja) * 2008-04-07 2008-08-21 Mitsubishi Heavy Ind Ltd シミュレーション装置及びシミュレーション方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0644258A (ja) * 1990-12-07 1994-02-18 Toshiba Corp スケジューリング結果評価装置
JPH06203037A (ja) * 1993-01-04 1994-07-22 Mitsubishi Electric Corp 生産計画策定装置及び方法
JPH11165243A (ja) * 1997-12-05 1999-06-22 Nkk Corp 緊急オーダに対応可能な生産管理方法
JP2004171329A (ja) * 2002-11-21 2004-06-17 Jfe Steel Kk 鉄鋼製品の生産計画システム
JP2008192172A (ja) * 2008-04-07 2008-08-21 Mitsubishi Heavy Ind Ltd シミュレーション装置及びシミュレーション方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101396047B1 (ko) 2012-04-19 2014-05-16 에스케이씨앤씨 주식회사 정규 표현식을 이용한 작업 스케쥴링 방법 및 이를 적용한 전자기기
CN109202895A (zh) * 2017-07-06 2019-01-15 富士通株式会社 设计支持装置、设计支持方法及存储设计支持程序的介质
CN109202895B (zh) * 2017-07-06 2021-10-15 富士通株式会社 设计支持装置、设计支持方法及存储设计支持程序的介质
JP2020140522A (ja) * 2019-02-28 2020-09-03 株式会社日立製作所 故障分析支援装置、及び故障分析支援方法
JP7158314B2 (ja) 2019-02-28 2022-10-21 株式会社日立製作所 故障分析支援装置、及び故障分析支援方法
CN111461459A (zh) * 2020-04-24 2020-07-28 温州大学乐清工业研究院 断路器数字制造孪生车间的动态重调度预测方法及系统
CN111861095A (zh) * 2020-05-28 2020-10-30 哈尔滨理工大学 存在预启动设备的综合调度方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5318651B2 (ja) 2013-10-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Glock et al. Decision support models for production ramp-up: a systematic literature review
Frantzén et al. A simulation-based scheduling system for real-time optimization and decision making support
Guo et al. Optimisation of integrated process planning and scheduling using a particle swarm optimisation approach
Mourtzis et al. Knowledge-based estimation of manufacturing lead time for complex engineered-to-order products
Long et al. Dynamic scheduling in steelmaking-continuous casting production for continuous caster breakdown
Lad et al. Optimal maintenance schedule decisions for machine tools considering the user's cost structure
JP5318651B2 (ja) スケジューリング方法及びスケジューリングプログラム、並びにスケジューリングシステム
US10268187B2 (en) Manufacturing cell machine management system based on component degree of consumption
Cheng et al. Joint optimisation of production rate and preventive maintenance in machining systems
Wang Integrated model of production planning and imperfect preventive maintenance policy for single machine system
JP2010537328A (ja) 工業的な設置作業における複雑な製造シーケンスの最適化されたプランのための方法およびシステム
JP5958227B2 (ja) 工程管理システム
JP5351841B2 (ja) 交換効果評価装置、交換効果評価方法および交換効果評価プログラム
Ribeiro et al. An applied database system for the optimization of cutting conditions and tool selection
Levrat et al. Odds-based decision-making tool for opportunistic production-maintenance synchronization
JP2009140022A (ja) 設備メンテナンス計画作成支援装置、方法、プログラム、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2007079663A (ja) 生産稼動計画立案装置及び生産稼動計画評価装置
Arakawa et al. An optimization-oriented method for simulation-based job shop scheduling incorporating capacity adjustment function
Rohaninejad et al. Multi-level lot-sizing and job shop scheduling with lot-streaming: Reformulation and solution approaches
CN101556660A (zh) 生产订单排配系统及方法
Turkcan et al. Due date and cost-based FMS loading, scheduling and tool management
JP4501740B2 (ja) 製鋼プロセスの操業スケジュール作成システム、製鋼プロセスの操業スケジュール作成方法、及びコンピュータプログラム
JP2008152350A (ja) 作業時間見積もり装置、作業時間見積もり方法、プログラムおよび機械読取り可能な記録媒体
Babaeimorad et al. A joint optimization model for production scheduling and preventive maintenance interval
Matta et al. Tool management in flexible manufacturing systems with network part program

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110901

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121127

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130125

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130219

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130520

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20130528

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130709

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130710

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5318651

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150