JP2009093032A - 現像装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の目的は、従来の技術を更に発展させたものであり、現像ブレードをより効果的に振動させて、現像ブレードにて発生するトナー凝集隗を効率良く崩すことである。
【解決手段】現像スリーブ44に担持された現像剤の層厚を規制する規制部材を振動手段91を有し、前記振動手段91は、一方の端部が固定されたモータ支板91Lと、前記モータ支板91Lの他方の端部に設けられ、回転軸に偏心おもり91Gが設けられたモータ91Mとを有し、前記偏心おもり91Gの回転により生ずる力により前記モータ支板91Lが振動され、その振動が前記モータ支板91Lから前記現像ブレード46に伝達されて前記現像ブレード46を振動させることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、像担持体に形成された潜像を現像する現像装置及びこの現像装置を有する画像形成装置に関する。
従来、現像剤を用いて像を形成する電子写真方式の画像形成装置では、現像剤として、非磁性トナーと磁性キャリアとを混合した二成分現像剤を使用するものがある。特に、カラー画像形成装置においては、トナーに磁性体を含ませなくてもよいため、色味が良好であるなどの理由から広く用いられている。
このような画像形成装置における現像装置では、マグネットが内蔵された現像スリーブによって現像剤を担持して搬送する。この現像スリーブに担持された現像剤は、現像ブレードによって層厚が規制されてから、感光ドラムへ搬送され、感光ドラムに形成された静電潜像を現像する。
このように現像装置内では、現像スリーブに担持された現像剤は、現像ブレードによって層厚が規制される。このため、現像装置内では、現像剤が、現像ブレードによって流れがせき止められる部分と、現像スリーブの回転速度に追従してほぼ同等の速度で搬送される部分とに分けられ、その境界部でせん断面が生じる。このせん断面での流れの差によりトナーの遊離が生じ、結果として、現像ブレード側に柔らかいトナー層が発生する。このトナー層が成長すると、トナー凝集隗となり、現像ブレードと現像スリーブの間にまで侵入する。これにより、現像ブレード側において、トナー凝集隗が成長したところは、他のところに比べて、現像スリーブ上の現像剤の層厚が薄くなり、画像としては濃度が薄くなることがある。
そこで、前述した現像ブレード側のトナー凝集隗を機械的に崩す構成として、特許文献1のように、現像ブレードの現像スリーブとの摺接部の背面に、現像ブレードに振動を発生させる振動源(ピエゾ素子)を取り付けた構成が提案されている。
特開平06−289697号公報
前述したように、特許文献1の構成では、振動源としてのピエゾ素子が現像ブレードの現像スリーブとの摺接部の背面に直接取り付けられ、現像ブレードと一体となっている。すなわち、ピエゾ素子の振動が現像ブレードに伝播されるのではなく、ピエゾ素子の動き(振動)そのものが現像ブレードの動き(振動)となっている。そのため、ピエゾ素子は現像ブレードを振動させると同時にその振動を抑制していることにもなる。また、ピエゾ素子は現像ブレードの背面に密着しているため、現像ブレードにて発生したトナー凝集塊がピエゾ素子を動作させる際の負荷となる。
本発明の目的は、従来の技術を更に発展させたものであり、現像ブレードをより効果的に振動させて、現像ブレードにて発生するトナー凝集隗を効率良く崩すことである。
上記目的を達成するための本発明は、現像剤を担持して搬送する現像剤担持体と、前記現像剤担持体に担持された現像剤の層厚を規制する規制部材と、前記規制部材を振動させるための振動手段と、を有し、前記振動手段は、一方の端部が固定された支持部材と、前記支持部材の他方の端部に設けられ、回転軸に偏心部材が設けられた駆動源と、を有し、前記偏心部材の回転により生ずる力により前記支持部材が振動され、その振動が前記支持部材から前記規制部材に伝達されて前記規制部材を振動させることを特徴とする。
本発明によれば、規制部材とは別体で設けた振動手段から規制部材に振動を伝達して、規制部材を振動させている。これにより、振動手段が規制部材の振動を抑制することはなく、規制部材を効果的に振動させることができる。また、規制部材に現像剤の凝集塊が発生したとしても、その塊が振動手段を振動させる際の負荷となることはなく、規制部材を効果的に振動させることができる。このため、規制部材にて発生する現像剤の凝集塊を効率良く崩すことができる。よって、現像剤の凝集隗により発生する画像スジや濃度薄などの画像不良の発生を防止できる。
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、それらの相対配置などは、本発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものである。したがって、特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
〔第1実施形態〕
第1実施形態に係る現像装置を有する画像形成装置について説明する。
先ず、図4を用いて、本実施形態に係る画像形成装置の全体構成及び動作について説明する。図4は、本実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示す断面図である。
画像形成装置100は、画像形成装置本体に接続された原稿読取装置或いはパーソナルコンピュータ等のホスト機器からの画像情報に従って、記録材(記録用紙、プラスチックシート、布等)に画像を形成することができる。ここでは、電子写真方式を利用して、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色フルカラー画像を形成することができる画像形成装置を例示している。
画像形成装置100は、4連タンデム式の画像形成装置であり、複数の画像形成手段として、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの画像を形成する第1、第2、第3、第4の画像形成部PY、PM、PC、PBkを有する。そして、転写装置5が備える中間転写体51が図示矢印方向に移動して各画像形成部を通過する間に、中間転写体51上に各画像形成部にて各色の画像が重畳転写される。そして、この中間転写体51上で重ね合わされた多重トナー像を記録材に転写することで記録画像が得られる。
ここでは、各画像形成部の構成は、現像色が異なる以外は実質的に同一であるので、以下、特に区別を要しない場合は、何れかの画像形成部に属する要素であることを示すために符号に添えたY、M、C、Bkは省略し、総括的に説明する。
画像形成部Pは、像担持体としてのドラム状の感光体(感光ドラム)1を有する。感光体1の外周には、帯電手段としての帯電器2、露光手段としての露光装置3、現像手段としての現像装置4、転写手段としての転写装置5、クリーニング手段としてのクリーニング装置7、除電手段としての除電装置8が設けられている。転写装置5は、中間転写体としての中間転写ベルト51を有する。中間転写ベルト51は複数のローラに掛け回されて、図示矢印方向に回転(周回移動)する。又、中間転写ベルト51を介して各感光体1に対向する位置(一次転写部)には一次転写部材52が配置されている。又、中間転写ベルト51が掛け回されたローラのうち一つに対向する位置(二次転写部)に二次転写部材53が設けられている。
画像形成時には、先ず、帯電器2によって、回転する感光体1の表面を一様に帯電させる。次いで、帯電した感光体1の表面を、露光装置3により画像情報信号に応じて走査露光することによって、感光体1上に静電潜像を形成する。感光体1に形成された静電潜像は、現像装置4を用いて現像剤のトナーによりトナー像として顕像化する。その際、消費されたトナー量に応じてホッパー20から補給剤が現像装置4へと供給される。感光体1上に形成されたトナー像は、中間転写ベルト51と感光体1とが当接する1次転写部において、一次転写部材52に印加される一次転写バイアスの作用によって中間転写ベルト7上に転写(一次転写)される。例えば、4色フルカラー画像の形成時には、第1の画像形成部PYから順次に、各感光体1から中間転写ベルト51上にトナー像が転写され、中間転写ベルト51上に4色のトナー像が重ね合わされた多重トナー像が形成される。
一方、記録材収容部としてのカセット9に収容されている記録材は、ピックアップローラ、搬送ローラ及びレジストローラ等の記録材搬送部材によって二次転写部に向けて搬送される。この記録材は、中間転写ベルト51と二次転写部材53とが当接する二次転写部に、中間転写ベルト51上のトナー像と同期がとられて搬送されてくる。そして、中間転写ベルト51上の多重トナー像は、二次転写部において、二次転写部材53に印加される二次転写バイアスの作用により、記録材に転写される。
その後、中間転写ベルト51から分離された記録材は定着装置6へと搬送される。記録材に転写されたトナー像は、定着装置6によって加熱、加圧されることによって溶融混合されると共に、記録材に定着される。その後、記録材は機外へ排出される。
一次転写工程後に感光体1上に残留したトナー等の付着物は、クリーニング装置7によって回収される。又、感光体1に残留した静電潜像は、除電装置8によって消去される。これにより、感光体1は、次の画像形成工程に備える。又、二次転写工程後に中間転写ベルト7上に残留したトナー等の付着物は、中間転写体クリーナ54によって除去される。
尚、画像形成装置100は、例えばブラック単色の画像など、所望の単色又は4色のうちいくつかの色用の画像形成部を用いて、単色又はマルチカラーの画像を形成することも可能である。
次に、図1を用いて、本実施形態に係る現像装置の構成について説明する。図1は、現像装置の概略構成を示す模式断面図である。
現像装置4は、現像剤を担持して搬送する現像剤担持体としての現像スリーブ44と、現像スリーブ44に担持された現像剤の層厚を規制する規制部材としての現像ブレード46と、現像ブレード46を振動させるための振動手段91を有している。更に、現像装置4は、現像剤を攪拌しながら循環搬送するスクリュー42,43を有している。
前記振動手段91は、締結部材91Bにより一方の端部が固定された支持部材としてのモータ支板91Lと、モータ支板91Lの他方の端部に設けられ、回転軸に偏心部材としての偏心おもり91Gが設けられた駆動源としてのモータ91Mと、を有している。
モータ91Mが回転すると、偏心おもり91Gの作用により、モータ91Mが振動する。このモータ91Mの振動がモータ支板91Lを振動させるのであるが、モータ支板91Lは一端のみを締結しているため、締結部を固定端として、反対側となる自由端側が図4中の矢印方向に往復振動する。これによりモータ支板91Lの自由端側(モータ側)が現像ブレード46を叩いて振動させる。すなわち、偏心おもり91Gの回転により生ずる力によりモータ支板91Lが図中矢印方向に振動され、その振動がモータ支板91Lから現像ブレード46に伝達されて、現像ブレード46が振動される。
この振動により、現像ブレード46の先端部Aに生成しようとするトナー凝集隗を崩す効果および生成しにくくする効果が得られる。
また、モータ支板91Lの振動方向(図4中の矢印方向)は、現像ブレード46による現像剤の規制面に対して略垂直方向になるように、モータ支板91Lを配置している。これは現像ブレード46の振動によるブレードの加速度および変位量(振幅)をより効果的に大きくするためである。
トナー凝集隗はある力でブレードに付着しているのだが、振動を与えることにより、その振動による加速度a、凝集隗の質量mとすると、F=maの力Fが引き離す力として作用する。よって、加速度が大きければ大きいほど、凝集隗を引き離す力が大きくなる。また、振幅が大きければそれだけ作用する時間が長くなるので、引き離しやすくなる。
よって、ブレードの加速度および変位量が大きい方がトナー凝集隗除去能力の大きくなる。
またさらに、モータ支板91LをL字構成とし、L字の一辺の端部を締結部とし、もう一辺をモータ取付部としている。すなわち、モータ支板91Lは、モータ91Mが設けられた支持面91L1、一方の端部が固定された面91L2に対して交差したL字形状となっている。このモータ支板91Lの支持面91L1は、現像ブレード46による現像剤の規制面に対して略垂直方向となっている。これはモータ91Mの振動をより効率よく現像ブレード46へ伝えるための構成であり、モータ支板91LのL字部の角部Bにて現像ブレード46へ振動を伝えることができ、効果的である。
モータ91Mの回転軸に取り付けられた偏心おもり91Gは、ここではL字形状のモータ支板91Lの外側に配置している。すなわち、偏心おもり91Gは、モータ支板91Lの一方の端部(締結部)から見て前記支持面91L1の外側部分に配置されている。これは、偏心おもり91Gの位置をモータ支板91Lの締結部からより離すことにより、振動の振幅を増大させる効果があるからである。よって、トナー凝集隗の除去能力がアップする。
なお、振動手段91により現像ブレード46を振動させるタイミングは、ここでは画像形成動作の開始前および終了後をメインに行っている。また、動作途中であっても調整モード等の画像形成動作が中断するタイミングで行うと、さらに効果的である。また、画像形成中に振動手段91により現像ブレード46を振動させると、その振動によりバンディング等の画像欠陥が発生するおそれがあるので、画像形成中の振動付与は避けることが好ましい。
上述したように、本実施形態によれば、現像ブレード46とは別体で設けた振動手段91から現像ブレード46に振動を伝達して、現像ブレード46を振動させている。これにより、振動手段91が現像ブレード46の振動を抑制することはなく、現像ブレード46を効果的に振動させることができる。また、現像ブレード46にトナー凝集塊がたまったとしても、そのトナー凝集塊が振動手段91を振動させる際の負荷となることはなく、現像ブレード46を効果的に振動させることができる。このため、現像ブレード46にて発生するトナー凝集塊を効率良く崩すことができる。よって、トナー凝集隗により発生する画像スジや濃度薄などの画像不良の発生を防止できる。
〔第2実施形態〕
第2実施形態に係る現像装置を有する画像形成装置について説明する。なお、画像形成装置全体の概略構成は、前述した実施形態と同じであるため、ここでは画像形成装置全体の説明は省略する。
次に、図2及び図3を用いて、本実施形態に係る現像装置の構成について説明する。図2及び図3は、現像装置の概略構成を示す模式断面図である。なお、前述した実施形態と同等の機能を有する部材には同一符号を付し、説明は省略する。
本実施形態では、振動手段91が、現像スリーブ44と現像ブレード46を有する現像装置4側ではなく、画像形成装置本体側に設けられている。そして、現像装置4を画像形成装置本体にセットする際に、振動手段91が現像ブレード46に当接するように構成されている。詳しくは、現像装置4は感光体1から離間した状態で装置本体内に挿入され(図2参照)、現像装置4が感光体1に対して加圧されると、振動手段91が現像ブレード46に対して当接される(図3参照)。
また、振動手段91は、モータ支板91Lの一方の端部が固定され、モータ支板91Lの振動を現像ブレード46に伝達する振動伝達部材92を有している。この振動伝達部材92は、モータ支板91Lと現像ブレード46の間にあり、一方の端部が感光体1や現像スリーブ44と平行な回動軸92bにより回動可能に支持されている。また振動伝達部材92の他方の端部には、現像ブレード46に向かって突出し、現像ブレード46に当接する突出部92aが設けられている。このように、振動手段91は装置本体に対して回動可能に支持されているので、振動手段91の現像ブレード46に対する位置出しがしやすい。また、振動伝達部材92の現像ブレード46との当接部が突出部92aとなっているので、モータ支板91Lが振動することで発生する振動が振動伝達部材92の突出部92aに集中して、現像ブレード46に伝わるようになっている。
なお、ここではモータによるモータ支板91Lの振動を振動伝達部材92を介して現像ブレード46に伝達する構成を例示しているが、モータ支板91Lを振動伝達部材と同様に構成し、このモータ支板91Lを直接現像ブレード46へ当接する構成としても良い。すなわち、モータ支板91Lを、一端を回動可能に、他端に突出部を設けた構成とし、このモータ支板91Lを直接現像ブレード46へ当接する構成としても良い。
上述したように、本実施形態によれば、トナー凝集隗を除去する能力を維持したまま、振動手段を現像装置側ではなく装置本体側に設けたことにより、定期交換される現像装置の小型化及びコストダウンが図れる。
〔第3実施形態〕
第3実施形態に係る現像装置を有する画像形成装置について説明する。なお、画像形成装置全体の概略構成は、前述した実施形態と同じであるため、ここでは画像形成装置全体の説明は省略する。
次に、図5及び図6を用いて、本実施形態に係る現像装置の構成について説明する。図5及び図6は、現像装置における振動手段と現像ブレードの関係を示す模式断面図である。なお、前述した実施形態と同等の機能を有する部材には同一符号を付し、説明は省略する。
本実施形態では、振動手段91が、振動伝達部材92の突出部92aを現像ブレード46に常に当接したままの状態に付勢する付勢部材としての付勢バネ93を有している。そして、この付勢バネ93の付勢力は、偏心おもり91Gの回転によって発生するモーメントN1、振動手段91の自重による回転モーメントN2、付勢バネ93の付勢力によって発生するモーメントN3が、N3+N2>N1となるように設定されている。なお、N1は、偏心おもりの回転によって発生するモーメントのうち振動伝達部材を規制部材から離す方向に作用するモーメントとする。以下、詳しく説明する。
図6に示すように、振動伝達部材92は付勢バネ93により現像ブレード46に付勢されており、当接部Cでは常に振動伝達部材92が現像ブレード46に当接している状態である。モータ支板91Lの振動時は、モータ支板91Lと振動伝達部材92との境界面Dに振動ギャップが発生し、モータ支板91Lは固定部を支点に片持ち変位する。
このような構成の場合、片持ち変位するモータ支板91Lにより、モータ支板91Lが取り付けられた振動伝達部材92も偏心おもり91Gの加速度及び現像ブレード46への当接反力により振動する。しかし、モータ91Mと偏心おもり91Gを含んだモータ支板91Lの振動と振動伝達部材92の振動が合致した場合には現像ブレード46に伝播される振動が最大化する。しかし、相反するタイミングでは振動を打ち消しあい、トナー凝集塊の破壊やトナー凝集塊の発生を防止するための振動効果が望めなくなる場合が発生する。この現象を回避する為、振動伝達部材92を付勢バネ93によって現像ブレード46に常に当接させ、振動伝達部材92の振動要素を排除している。
この時に必要な付勢バネ93のバネ圧(付勢力)FWは、以下のように設定される。
偏心おもり91Gが回転することによる慣性力をF、回動軸92bの中心から付勢バネ93の作用点までの距離をL1とすると、偏心おもり91Gの回転によって発生するモーメントN1は、N1=F・L3となる。なお、回転により発生するモーメントは、様々な方向を有する。本実施例においては、そのモーメントのうち、振動伝達部材92を規制部材46から離す方向に作用するモーメントに注目する。
振動手段91の総重量Wの現像ブレード46の方向への分力をW1、回動軸92bの中心から振動手段91の重心までの距離をL2とすると、振動手段91の重力による回転モーメントN2は、N2=W1・L2となる。
付勢バネ93のバネ圧FWの現像ブレード46の方向への分力をFW1、回動軸92bの中心から偏心おもり91Gの重心までの距離をL3とすると、付勢バネ93によって発生するモーメントN3は、N3=FW1・L1となる。
これらを上記式であるN3+N2>N1に代入すると、FW1・L1+W1・L2>F・L3となる。この式から、付勢バネ93によるバネ圧の分力FW1は、FW1>(F・L3−W1・L2)/L1となる。一方、付勢バネ93のバネ圧FWは、FW=FW1・1/cosθとなる。そして、これらを総合すると、付勢バネ93のバネ圧FWは、FW>((F・L3−W1・L2)/L1)/cosθとなる。なお、角度θは図5に示すように、重力方向の直線に対する振動手段91の傾きである。
なお、偏心おもりの重さを1g(重心の回転半径3mm)、モータ回転数を10000rpm、L1=12mm、L2=20mm、L3=28mm、θ=42°、W=50g(W1=33.5g)とした場合の付勢バネ93のバネ圧の実験を行った。当初FW=500gで実験したが振動伝達が不十分であったため、FW=1000gにしたところ良好な振動伝達結果が得られた。
このように、現像ブレード46とは別体の振動手段91を、付勢バネ93で現像ブレード46の方向へ付勢することで、現像ブレード46をより効果的に振動させることができる。このため、現像ブレード46にて発生するトナー凝集塊をより効率良く崩すことができる。
〔第4実施形態〕
第4実施形態に係る現像装置を有する画像形成装置について説明する。なお、画像形成装置全体の概略構成は、前述した実施形態と同じであるため、ここでは画像形成装置全体の説明は省略する。
次に、図5及び図6を用いて、本実施形態に係る現像装置の構成について説明する。なお、図5及び図6には付勢バネが図示されているが、本実施形態に係る現像装置は前述した付勢バネを有しない構成である。また、前述した実施形態と同等の機能を有する部材には同一符号を付し、説明は省略する。
本実施形態では、振動手段91が、振動伝達部材92の突出部92aを現像スリーブ44に常に当接したままの状態に付勢する自重を有する構成となっている。この振動手段91の自重(総重量W)は、偏心おもり91Gの回転によって発生するモーメントをN1、振動手段91の自重による回転モーメントをN2とすると、これらがN2>N1となるように設定されている。前述した第3実施形態ように付勢バネを設けなくても、振動手段の総重量Wが大きければ、振動伝達部材92を現像ブレード46に常に当接させる事が可能である。
振動手段91の総重量Wは、以下のように設定される。
偏心おもり91Gが回転することによる慣性力をF、回動軸92bの中心から付勢バネ93の作用点までの距離をL1とすると、偏心おもり91Gの回転によって発生するモーメントN1は、N1=F・L3となる。
振動手段91の総重量Wの現像ブレード46の方向への分力をW1、回動軸92bの中心から振動手段91の重心までの距離をL2とすると、振動手段91の重力による回転モーメントN2は、N2=W1・L2となる。
これらを上記式であるN2>N1に代入すると、W1・L2>F・L3となる。すると、総重量Wの分力W1は、W1>F・L3/L2となる。一方、振動手段91の総重量Wは、W=W1・1/sinθとなる。
これらを総合すると、振動手段91の総重量Wは、W>(F・L3/L2)/cosθとなる。
このように、現像ブレード46とは別体の振動手段91を、付勢バネではなく、振動手段の総重量で現像ブレード46の方向へ付勢することでも、前述した第3実施形態と同様に現像ブレード46をより効果的に振動させることができる。このため、本実施形態においても、現像ブレード46にて発生するトナー凝集塊をより効率良く崩すことができる。
〔他の実施形態〕
前述した第2実施形態では、振動手段91を、現像装置側ではなく、画像形成装置本体側に設けた構成を例示したが、これに限定されるものではない。振動手段91を現像装置側に設けた構成とすることも可能である。
また、前述した第3実施形態では、振動手段91の付勢バネとして、引張りバネを例示しているが、圧縮バネ(図7)や板バネ(図8)、ねじりコイルバネ(図9)等様々な構成が考えられる。
また前述した第1実施形態では、振動手段91が有するモータ支板91Lを締結部材で固定する構成を例示したが、モータ支板91Lの一方の端部を回動可能に設けた構成とすることも可能である。
また前述した実施形態では、色の異なる画像形成部を4つ用いた構成を例示したが、この現像剤の色や色数、或いは画像形成部の個数は限定されるものではなく、必要に応じて適宜設定すれば良い。
また前述した実施形態では、中間転写体を使用し、該中間転写体に各色のトナー像を順次重ねて転写し、該中間転写体に担持されたトナー像を記録材に一括して転写する画像形成装置を例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、記録材担持体を使用し、該記録材担持体に担持された記録材に各色のトナー像を順次重ねて転写する画像形成装置であっても良い。或いは、プリンタ、複写機、ファクシミリ等の機能を組み合わせた複合機等の画像形成装置であっても良い。これらの画像形成装置に用いられる現像装置に本発明を適用することにより同様の効果を得ることができる。
第1実施形態に係る現像装置の概略構成を示す模式断面図 第2実施形態に係る現像装置の概略構成を示す模式断面図 第2実施形態に係る現像装置の概略構成を示す模式断面図 現像装置を有する画像形成装置の概略構成を示す模式断面図 第3及び第4実施形態に係る振動手段と現像ブレードの関係を示す断面図 第3及び第4実施形態に係る振動手段と現像ブレードの関係を示す断面図 付勢部材のその他の構成を示す断面図 付勢部材のその他の構成を示す断面図 付勢部材のその他の構成を示す断面図
符号の説明
FW …付勢バネのバネ圧
W …振動手段の総重量
1 …感光体
4 …現像装置
44 …現像スリーブ
46 …現像ブレード
91 …振動手段
91B …締結部材
91G …偏心おもり
91L …モータ支板
91L1 …支持面
91L2 …面
91M …モータ
92 …振動伝達部材
92a …突出部
92b …回動軸
93、94、95、96 …付勢バネ
100 …画像形成装置

Claims (10)

  1. 現像剤を担持して搬送する現像剤担持体と、
    前記現像剤担持体に担持された現像剤の層厚を規制する規制部材と、
    前記規制部材を振動させるための振動手段と、を有し、
    前記振動手段は、一方の端部が固定された支持部材と、前記支持部材の他方の端部に設けられ、回転軸に偏心部材が設けられた駆動源と、を有し、前記偏心部材の回転により生ずる力により前記支持部材が振動され、その振動が前記支持部材から前記規制部材に伝達されて前記規制部材を振動させることを特徴とする現像装置。
  2. 前記支持部材の振動方向は、前記規制部材による現像剤の規制面に対して略垂直方向であることを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  3. 前記支持部材は、前記駆動源が設けられた支持面が、前記一方の端部が固定された面に対して交差したL字形状であり、前記支持面が前記規制部材による現像剤の規制面に対して略垂直方向であることを特徴とする請求項1または2に記載の現像装置。
  4. 前記駆動源の回転軸に設けた偏心部材は、前記支持部材の一方の端部から見て前記支持面の外側部分に配置されていることを特徴とする請求項3に記載の現像装置。
  5. 前記振動手段は、前記支持部材の一方の端部が固定され、前記支持部材の振動を前記規制部材に伝達する振動伝達部材を有し、前記振動伝達部材は一方の端部が回動可能に支持され、他方の端部に前記規制部材に向かって突出し前記規制部材に当接する突出部を有することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の現像装置。
  6. 前記振動手段は、前記振動伝達部材の突出部を前記規制部材に常に当接したままの状態に付勢する付勢部材を有することを特徴とする請求項5に記載の現像装置。
  7. 前記付勢部材の付勢力は、前記偏心おもりの回転によって発生するモーメントのうち前記振動伝達部材を前記規制部材から離す方向に作用するモーメントをN1、前記振動手段の自重による回転モーメントをN2、前記付勢部材の付勢力によって発生するモーメントをN3とすると、これらがN3+N2>N1となるように設定されていることを特徴とする請求項6に記載の現像装置。
  8. 前記振動手段は、前記振動伝達部材の突出部を前記規制部材に常に当接したままの状態に付勢する自重を有し、その自重は、前記偏心おもりの回転によって発生するモーメントのうち前記振動伝達部材を前記規制部材から離す方向に作用するモーメントをN1、前記振動手段の自重による回転モーメントをN2とすると、これらがN2>N1となるように設定されていることを特徴とする請求項5に記載の現像装置。
  9. 像担持体に形成された潜像を現像する現像装置を有する画像形成装置であって、
    前記現像装置として、請求項1ないし8のいずれか1項に記載の現像装置を有することを特徴とする画像形成装置。
  10. 前記振動手段は、前記現像剤担持体と前記規制部材を有する現像装置側ではなく、画像形成装置本体側に設けられ、現像装置を画像形成装置本体にセットする際に、前記振動手段が前記規制部材に当接することを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
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