JP2009092980A - 画像形成装置及びプログラム - Google Patents

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嘉照 西川
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Abstract

【課題】定着圧力の切り替え頻度を減らして印刷効率の向上を図る画像形成装置及びプログラムを提供する。
【解決手段】定着圧力が切り替え可能に構成されており(40)、トナー画像を用紙に定着させて印刷する画像形成装置(1)であって、所定の定着圧力を要する第1の用紙と、第1の用紙とは異なる定着圧力を要する第2の用紙とが混在する場合に、同じ圧力を要する用紙が連続して定着されるべく、印刷順序を入れ替える処理順序変更手段(52)を具備する。
【選択図】図2

Description

本発明は、プリンタや複合機等に用いられる画像形成装置及びプログラムに関するものである。
この種の画像形成装置では、電子写真プロセスが用いられており、感光体ドラムを予め帯電し、このドラムの表面にレーザ光を照射して静電潜像を形成する。そして、現像されたトナー画像を用紙に転写及び定着している。
ここで、この用紙には普通紙の他、OHPシート、封筒、厚紙や薄紙等の如く種々の材質がある。そして、厚紙と薄紙とでは定着に要する温度が異なるため、これら厚紙と薄紙とが1つのジョブ内に混在している場合には、印刷順序を変更する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−251106号公報
ところで、上述した従来の技術では、定着部の温度を検出し、当該温度が低い場合には薄紙を厚紙に優先して印刷している。
しかしながら、定着部では、未定着トナー画像を担持した用紙が所定の定着圧力で加圧され、トナー画像を用紙に定着しており、この定着圧力には用紙の種類に応じて適切な値がある。
すなわち、定着圧力の異なる用紙がジョブ内に混在していた場合には、それぞれ適切な定着圧力に切り替える必要があるものの、単に定着部の温度に基づいて印刷順序を変更するのみでは、用紙の種類が変わる度に定着圧力の切り替えを行う必要があり、印刷効率が依然として低下するとの問題がある。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解消し、定着圧力の切り替え頻度を減らして印刷効率の向上を図る画像形成装置及びプログラムを提供することである。
上記目的を達成するための第1の発明は、定着圧力が切り替え可能に構成されており、トナー画像を用紙に定着させて印刷する画像形成装置であって、所定の定着圧力を要する第1の用紙と、第1の用紙とは異なる定着圧力を要する第2の用紙とが混在する場合に、同じ圧力を要する用紙が連続して定着されるべく、印刷順序を入れ替える処理順序変更手段を具備する。
第1の発明によれば、当該画像形成装置は、トナー画像を用紙に定着させて印刷するが、この定着圧力は切り替え可能に構成されている。
ここで、本発明は処理順序変更手段を備えており、当該変更手段は、同じ圧力を要する用紙を連続して定着するように、換言すれば、同じ圧力を要する用紙がまとまるように、印刷順序を入れ替えている。よって、定着圧力の切り替え頻度が従来に比して減り、印刷効率の向上が図られる。
第2の発明は、第1の発明の構成において、第1の用紙及び第2の用紙が1つのジョブ内に混在しており、処理順序変更手段は、装置における現在の定着圧力に一致しない用紙の印刷順序をジョブの最後尾に変更することを特徴とする。
第2の発明によれば、第1の発明の作用に加えてさらに、処理順序変更手段は、第1の用紙と第2の用紙とが1つのジョブ内に混在している場合には、現在の定着圧力に一致しない用紙の印刷順序をジョブの最後尾に変更している。これにより、現在の定着圧力に一致しない用紙は最後に印刷されるので、定着圧力の切り替え回数は1回で済み、印刷効率がより一層向上する。
第3の発明は、第1や第2の発明の構成において、第1の用紙を印刷するジョブと、第2の用紙を印刷するジョブとが存在しており、処理順序変更手段は、装置における現在の定着圧力に一致しない用紙を印刷するジョブの印刷順序を、現在の定着圧力に一致した用紙を印刷するジョブよりも下位に変更することを特徴とする。
第3の発明によれば、第1や第2の発明の作用に加えてさらに、処理順序変更手段は、第1の用紙を印刷するジョブ及び第2の用紙を印刷するジョブが存在している、換言すれば、複数のジョブでみて第1の用紙と第2の用紙とが混在している場合には、現在の定着圧力に一致しない用紙を印刷するジョブの印刷順序を後回しにしている。これにより、現在の定着圧力に一致しない用紙のジョブは後に印刷されることから、この場合にも定着圧力の切り替え回数は少なくて済み、印刷効率がより一層向上する。
第4の発明は、第1から第3の発明の構成において、第1の用紙は普通紙であるのに対し、第2の用紙は該普通紙よりも小さな定着圧力を要する封筒で構成されていることを特徴とする。
第4の発明によれば、第1から第3の発明の作用に加えてさらに、封筒の場合には、普通紙の場合に比して定着圧力を小さくすることにより、皺や折れ目の発生が防止される。そして、これらが混在している場合にも、定着圧力の切り替え頻度が少なくて済む。
第5の発明は、定着圧力が切り替え可能に構成されており、トナー画像を用紙に定着させて印刷する画像形成装置のプログラムであって、プログラムは、装置のコンピュータに向けて信号が出力可能に構成されており、所定の定着圧力を要する第1の用紙と、第1の用紙とは異なる定着圧力を要する第2の用紙とが混在したジョブを読み込む手順と、ジョブのページの作成時に、同じ圧力を要する用紙が連続して定着されるべく、印刷順序を入れ替える手順と、入れ替えられた順序に沿ってコンピュータに向けて信号を出力する手順とを実行させる。
第5の発明によれば、画像形成装置における現在の定着圧力とは無関係になる。詳しくは、このプログラムは、定着圧力の異なる第1の用紙と第2の用紙とがジョブ内に混在する旨が判明した時点、つまり、このジョブのページの作成する段階にて、同じ圧力を要する用紙が連続して定着されるように、印刷順序を入れ替えており、この変更した順序が装置のコンピュータに向けて出力される。よって、この場合にも、入れ替え前の順序でコンピュータに向けて信号を出力する場合に比して印刷効率の向上が図られる。
本発明によれば、定着圧力の切り替え頻度を減り、印刷効率の向上が達成される画像形成装置及びプログラムを提供することができる。
以下、本発明の好適な実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1には、画像形成装置の一例であるプリンタ1の構造が概略的に示されている。同図に示された断面はプリンタ1の左側面からみたものである。このため、プリンタ1の前面は同図中の右側に、背面は左側にそれぞれ位置する。
同図に示されるように、プリンタ1の装置本体2の内部下方には、給紙カセット4が配置されている。このカセット4の内部には、枚葉の普通紙(第1の用紙)Pが積層された状態で収納されている。そして、この用紙Pは、同図においてカセット4の右上方に向けて送出され、送出された用紙Pは、装置本体2の内部で背面側へ向けて反転され、そのまま背面側に向けて搬送される。
また、このカセット4は、同図において右方向に向けて引き出し可能に構成されており、この引き出した状態にて、カセット4内に新たな用紙Pを補充したり、用紙Pを別の種類の用紙に入れ替え可能となる。つまり、このカセット4には、当該普通紙の他、OHPシート、厚紙や薄紙等の種々の用紙も収納可能である。
一方、装置本体2の適宜位置には図示しない手差しトレイが備えられており、このトレイから送出された封筒(第2の用紙)Pも装置本体2の背面側に向けて搬送される。
装置本体2の内部には、カセット4からの用紙搬送方向でみて下流側にフィードローラ10、給紙側の用紙搬送路12、レジストローラ14、用紙搬送路24、画像形成部16及び転写部30が順番に配置されている。
画像形成部16には感光体ドラム18が備えられている。また、この画像形成部16の上方には露光ユニット15が備えられており、このユニット15からは、図中に一点鎖線で示されているように、レーザ光Lがドラム18に向けて照射される。
さらに、転写部30には転写ローラ31が備えられ、このローラ31はドラム18に対して下方から圧接可能に構成されている。
そして、これらドラム18と転写ローラ31とは、トナーコンテナ20及び現像器21から供給されたトナーを用い、トナー像を用紙Pに転写するための転写ニップ部を形成させる。
また、用紙搬送方向でみて転写部30の下流側には、用紙搬送路26、定着部32、排紙側の用紙搬送路34及び排紙トレイ36が順番に配置されている。
この用紙搬送路34は、定着部32の下流から装置本体2の背面に沿って上方へ延びており、さらに、装置本体2の上部位置にて前面側へ屈曲されている。そして、用紙Pの片面にのみ印刷する場合には、定着部32を通過した用紙Pは排出ローラ35を介して排紙トレイ36に排出され、高さ方向に積層される。このトレイ36に積層された印刷済みの用紙Pは、外部から容易に取り出し可能である。
一方、本実施例では、カセット4と転写部30や定着部32との間に両面印刷ユニット38が形成されている。この用紙搬送路38は、装置本体2の背面に沿う位置にて用紙搬送路34の途中から分岐して下方に向けて延び、プリンタ1の前面に向けて屈曲されて水平方向に延び、レジストローラ14の上流側、例えばローラ8,10の間に連結し、用紙搬送路12に合流されている。
ここで、上述した定着部32等は装置本体2内のコントローラ(メインECU)50に電気的に接続されている(図2)。
具体的には、この定着部32は圧力調整部40を備えており、定着圧力が切り替え可能に構成されている。本実施例の圧力調整部40は手動操作可能な調整レバーで構成され、このレバーは、装置本体2の外装カバーを開くと視認され、ユーザが当該レバーを用紙の種類に応じて移動させることにより、定着圧力が切り替えられる。そして、この圧力調整部40による現在の定着圧力はコントローラ50に向けて出力されている。
一方、このコントローラ50には、印刷の元になる画像データも入力可能に構成されている。詳しくは、本実施例の入力ポート60は、図示しない外部コンピュータから画像データが受信可能に構成されており、この画像データがコントローラ50に向けて出力されている。
そして、このコントローラ50は処理順序変更部(処理順序変更手段)52を備えており、この処理順序変更部52は、定着圧力の異なる複数の用紙が混在する場合には、その印刷順序を入れ替えている。
具体的には、本実施例では、1つのジョブ内に普通紙の画像データと封筒の画像データとが混在している場合について説明する。
この封筒は、普通紙の適切な定着圧力Xとすれば、この定着圧力Xよりも小さな定着圧力xが適切な値とされる。封筒は用紙が複数枚重なっており、その厚さも普通紙の厚さよりも大きく構成されているので、普通紙に必要な定着圧力Xのままでは、皺や折り目が発生してしまうからである。
そこで、処理順序変更部52は、コントローラ50で普通紙と封筒との混在した画像データを受信した場合には、圧力調整部40の定着圧力に一致した用紙の印刷順序を上位に変更し、コントローラ50を介して当該用紙を優先して印刷させる。
詳しくは、コントローラ50は、露光ユニット15、画像形成部16、転写部30及び定着部32を作動させ、また、レジストローラ14を駆動させ、待機した用紙を画像転写タイミングに間に合うように転写部31に向けて給紙させる。なお、コントローラ50は排出ローラ35もその必要に応じて駆動させるし、カセット4内の普通紙を待機させる場合には、ローラ8やフィードローラ10も駆動させる。
図3を参照すると、コントローラ50による順序変更制御のフローチャートが示されており、以下、上記のように構成されたプリンタ1の本発明に係る作用について説明する。
同図のステップS301では、現在の定着モードM、つまり、圧力調整部40による現在の定着圧力を読み込み、ステップS302では、受信したジョブ内の用紙Pi(i=1,2・・・)を読み込んでステップS303に進む。
このステップS303では、現在の定着モードMの対象用紙とジョブ内の用紙Piとが一致しているか否かを判別する。そして、これら定着モードMの対象用紙と用紙Piとが一致していない場合、すなわち、YESのときにはステップS304に進み、この判定された用紙Piを当該ジョブの最後尾に変更してステップS305に進む。
これに対し、ステップS303にて、定着モードMの対象用紙と用紙Piとが一致していたときにはステップS305に進む。このステップS305では、当該ジョブ内の総ての順位が確定しているか否かを判別する。そして、総ての順位が確定するまで当該ステップS303からステップS305を繰り返し、総ての順位が確定した後、ステップS306に進んで印刷を実施し、一連のルーチンを抜ける。
具体的には、仮に、入力ポート60で受信した時点のジョブ内には、複数の紙質情報や画像データが含まれており、第1番目(P1)に普通紙、第2番目(P2)に封筒、第3番目(P3)に封筒、第4番目(P4)に普通紙、そして、第5番目(P5)に普通紙の計5枚の印刷を実施する内容であって、現在の定着圧力が普通紙に要する圧力Xであった場合を想定する。
まず、この場合には、現在の定着圧力Xと受信時のジョブ内の用紙P1との対象がいずれも普通紙で一致しているので、ステップS303ではNOと判定し、ステップS305に進み、印刷時のジョブの第1番目が確定する。
次いで、現在の定着圧力Xと受信時のジョブ内の用紙P2とは、その対象は普通紙と封筒であり、一致していないことから、ステップS303ではYESと判定し、ステップS304に進み、処理順序変更部52が当該用紙P2をジョブの最後尾に変更する。なお、この時点では、当該用紙P2に関する印刷時のジョブの順序は保留され、確定していない。
また、現在の定着圧力Xと受信時のジョブ内の用紙P3とは、その対象は普通紙と封筒であって一致していない。よって、この場合にも、ステップS303からステップS304に進み、処理順序変更部52が当該用紙P3をジョブの最後尾に変更する。つまり、当該用紙P3は上述の用紙P2の後に位置付けされる。
続いて、現在の定着圧力Xと受信時のジョブ内の用紙P4とは、その対象がいずれも普通紙で一致している。よって、ステップS303から直ちにステップS305に進み、印刷時のジョブの第2番目が確定する。また、現在の定着圧力Xと受信時のジョブ内の用紙P5との対象も、いずれも普通紙で一致しているので、この場合にもステップS303からステップS305に進み、印刷時のジョブの第3番目が確定する。
そして、普通紙に関する総ての順位が確定すると、最後尾に変更された封筒に関する順位も確定する。つまり、印刷時のジョブの第4番目は受信時の用紙P2になり、当該ジョブの第5番目は受信時の用紙P3になる。
換言すれば、現在の定着圧力Xであった場合には、同じ圧力Xを要する普通紙(P1,P4,P5)が連続して印刷されるように、受信時の順序から変更され、まず始めに印刷される。一方、定着圧力xを要する封筒(P2,P3)も、これら普通紙の印刷後に連続して印刷される如く、受信時の順序から変更され、圧力調整部40による圧力の調整後に印刷されることになる。
このように、本実施例のプリンタ1では、印刷前の用紙Pはカセット4や手差しトレイに積層された状態で収納されており、プリンタ1が印刷を行う際は、カセット4から若しくは手差しトレイからの用紙Pが1枚ずつ分離して送出される。送出された各用紙Pは、用紙搬送路12を通ってレジストローラ14に到達する。このローラ14は、用紙Pの斜め送りを矯正しつつ、画像形成部16で形成されるトナー画像との画像転写タイミングを計りながら、用紙Pを転写部30へと送出する。
この画像データは、文字や符号、図形、記号、線図、模様等の各種の画像がデータ化されたものであり、このデータに基づき、プリンタ1では露光ユニット15によるレーザ光Lの照射が制御される。これにより、画像形成部16において感光体ドラム18上に原稿画像の静電潜像が作られ、続いてこの静電潜像からドラム18上にトナー画像が形成される。
このトナー画像はドラム18とローラ31との間の転写ニップ部にて用紙Pに転写される。その後、用紙Pは未定着トナー画像を担持した状態で定着部32に向けて送られ、この定着部32にて熱ローラにより所定の定着圧力(X或いはx)で加圧し、トナー画像が定着される。次いで、定着部32から送出された用紙は、用紙搬送路34を通って上方へ送られ、用紙排出部36に排出される。
この片面印刷に対し、プリンタ1において両面印刷を行う場合には、定着部32から排出された用紙Pは、トレイ36に排出される直前にてその搬送方向が切り替えられる。つまり、片面に印刷された用紙Pは用紙搬送路34内に引き戻され、用紙搬送路38内に搬送される。続いて、この用紙Pは用紙搬送路12に合流し、再び転写部30に向けて送られる。これにより、用紙Pの未だ印刷がされていない方の面にトナー画像が転写される。
ところで、上述の例で云えば、普通紙を印刷するジョブと、封筒を印刷するジョブとが存在している場合、換言すれば、複数のジョブでみて普通紙と封筒とが混在している場合には、現在の定着モードMに一致するジョブを優先して印刷しても良い。
詳しくは、図4のステップS401では現在の定着モードMを読み込み、ステップS402では、受信したジョブJi(i=1,2・・・)を読み込んでステップS403に進む。
このステップS403では、現在の定着モードMに一致しない用紙を印刷するジョブJiの印刷順序を、現在の定着モードMに一致した用紙を印刷するジョブJiよりも下位に変更し(ステップS404)、ステップS405にて総ての順位が確定した後、ステップS406に進んで印刷を実施して一連のルーチンを抜ける。
具体的には、仮に、入力ポート60で受信した時点では計3つのジョブJ1,J2,J3があり、このジョブJ1は封筒、ジョブJ2は普通紙、そして、ジョブJ3は封筒の印刷を実施する内容であって、現在の定着圧力が普通紙に要する圧力Xであった場合を想定する。
まず、この場合には、現在の定着圧力Xと受信時のジョブJ1とは、その対象は普通紙と封筒であり、一致していないことから、ステップS403ではYESと判定し、ステップS404に進み、処理順序変更部52が当該ジョブJ1の下位に変更する。なお、この時点では、印刷時におけるジョブJ1の順序は確定していない。
次いで、現在の定着圧力Xと受信時のジョブJ2の対象は、いずれも普通紙で一致しているので、ステップS403ではNOと判定し、ステップS405に進み、印刷時におけるジョブJ2が第1番目に印刷を実施する旨が確定する。
続いて、現在の定着圧力Xと受信時のジョブJ3とは、その対象が普通紙と封筒であり、一致していないので、処理順序変更部52が当該ジョブJ3を下位に変更する。つまり、当該ジョブJ3は上述のジョブJ1の後に位置付けされる。
これにより、印刷時には、ジョブJ2、ジョブJ1、そして、ジョブJ3の順序が確定し、これらジョブJ1及びジョブJ3は、同じ圧力xを要する封筒が連続して印刷されるように、受信時の順序から変更され、ジョブJ2による普通紙の印刷が完了し、圧力調整部40による圧力の調整後に印刷されることになる。
一方、本発明はプリンタドライバ(プログラム)にも適用可能である。
つまり、当該ドライバは、定着圧力が切り替え可能なプリンタ1のコントローラ50に向けて信号が出力可能に構成されており、1つのジョブ内で例えば普通紙と封筒との双方が混在していることが判明した時点で、当該ジョブ内の印刷順序を入れ替えることができる。
具体的には、図5に示されるように、ステップS501では、外部コンピュータが印刷の実施をプリンタ1に向けて出力する場合には、そのジョブを読み込み、ステップS502では当該ジョブのページの作成を開始する。
ここで、当該ジョブ内に、仮に上述の例で云えば、普通紙及び封筒の画像データが混在していた場合には、ステップS503からステップS504に進み、このジョブの先頭ページの用紙に一致しない用紙のページの総てを、当該ジョブの最後尾に変更してステップS505に進み、この確定した順序をプリンタ1に向けて出力し、一連のルーチンを抜けることになる。
以上のように、まず、本実施例のプリンタ1は、トナー画像を用紙に転写及び定着させて印刷するが、この定着圧力は手動にて切り替え可能に構成されている。
ここで、仮に、所定の定着圧力Xを要する普通紙と、この普通紙とは異なる定着圧力xを要する封筒とが混在し、そのままの状態で印刷すると、これら用紙の種類が変わる度にプリンタ1が停止し、外装カバーを開けて定着圧力の切り替えを行う必要があり、これでは、定着圧力の切り替え頻度が多くなって印刷効率が低下してしまう。
しかしながら、上述のプリンタ1によれば、処理順序変更部52を備えており、この変更部52は、同じ圧力を要する用紙を連続して定着するように、換言すれば、同じ圧力を要する用紙がまとまるように、印刷順序を入れ替えている。この結果、定着圧力の切り替え頻度が従来に比して減り、印刷効率の向上が図られる。
また、この変更部52は、普通紙と封筒とが1つのジョブ内に混在している場合には、現在の定着モードMに一致した用紙の印刷順序を上位に変更する一方、この定着モードMに一致しない用紙の印刷順序を当該ジョブの最後尾に変更している。よって、現在の定着圧力に一致する用紙が優先して印刷され、一致しない用紙が最後に印刷されるので、定着圧力Xと定着圧力xとの切り替え回数は1回で済み、印刷効率がより一層向上する。
さらに、当該変更部52は、普通紙を印刷するジョブ、及び封筒を印刷するジョブが存在している、換言すれば、複数のジョブでみて普通紙と封筒とが混在している場合には、現在の定着モードMに一致した用紙のジョブの印刷順序を上位に変更する一方、この定着モードMに一致しない用紙のジョブの印刷順序を後回しにしている。よって、現在の定着圧力に一致する用紙のジョブが優先して印刷され、一致しない用紙のジョブが後に印刷されることから、この場合にも定着圧力Xと定着圧力xの切り替え回数は少なくて済み、印刷効率がより一層向上する。
さらにまた、上述したプリンタドライバによれば、プリンタ1における現在の定着圧力とは無関係になる。詳しくは、このドライバは、定着圧力の異なる普通紙と封筒とがジョブ内に混在する旨が判明した時点、つまり、このジョブのページの作成する段階にて、同じ圧力を要する用紙が連続して定着されるように、印刷順序を入れ替えており、この変更した順序がプリンタ1に向けて出力される。よって、この場合にも、入れ替え前の順序でプリンタ1に向けて信号を出力する場合に比して印刷効率の向上が図られる。
本発明は、上記実施例に限定されず、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変更を行うことができる。
例えば、本発明は、複数のジョブが存在する場合において、各ジョブ内に普通紙と封筒とが混在しているときにも適用可能であり、この場合にも、定着圧力の切り替え頻度を減らして印刷効率の向上を図るとの効果を奏する。
また、上述した封筒は複数重ねた用紙の一例であって、必ずしもこの形態に限定されるものではない。つまり、この封筒の他、周縁が糊付けされていない単に重なった用紙であっても良い。
さらに、本実施例では、定着圧力が手動で切り替え可能に構成されているが、自動で切り替え可能に構成されていても良く、また、上記実施例では画像形成装置としてプリンタに具現化した例を示しているが、本発明の画像形成装置は、複合機等にも当然に適用可能である。
本実施例に係るプリンタの概略構成図である。 図1のプリンタにおける制御ブロック図である。 図2のコントローラによる順序変更制御のフローチャートである。 図2のコントローラによる他の順序変更制御のフローチャートである。 他の実施例に係るプリンタドライバによる順序変更制御のフローチャートである。
符号の説明
1 プリンタ(画像形成装置)
32 定着部
40 圧力調整部
50 コントローラ(コンピュータ)
52 処理順序変更部(処理順序変更手段)

Claims (5)

  1. 定着圧力が切り替え可能に構成されており、トナー画像を用紙に定着させて印刷する画像形成装置であって、
    所定の定着圧力を要する第1の用紙と、該第1の用紙とは異なる定着圧力を要する第2の用紙とが混在する場合に、同じ圧力を要する用紙が連続して定着されるべく、印刷順序を入れ替える処理順序変更手段を具備することを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置であって、
    前記第1の用紙及び前記第2の用紙が1つのジョブ内に混在しており、
    前記処理順序変更手段は、前記装置における現在の定着圧力に一致しない用紙の印刷順序を該ジョブの最後尾に変更することを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1又は2に記載の画像形成装置であって、
    前記第1の用紙を印刷するジョブと、前記第2の用紙を印刷するジョブとが存在しており、
    前記処理順序変更手段は、前記装置における現在の定着圧力に一致しない用紙を印刷するジョブの印刷順序を、現在の定着圧力に一致した用紙を印刷するジョブよりも下位に変更することを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の画像形成装置であって、
    前記第1の用紙は普通紙であるのに対し、前記第2の用紙は該普通紙よりも小さな定着圧力を要する封筒で構成されていることを特徴とする画像形成装置。
  5. 定着圧力が切り替え可能に構成されており、トナー画像を用紙に定着させて印刷する画像形成装置のプログラムであって、
    該プログラムは、前記装置のコンピュータに向けて信号が出力可能に構成されており、
    所定の定着圧力を要する第1の用紙と、該第1の用紙とは異なる定着圧力を要する第2の用紙とが混在したジョブを読み込む手順と、
    該ジョブのページの作成時に、同じ圧力を要する用紙が連続して定着されるべく、印刷順序を入れ替える手順と、
    該入れ替えられた順序に沿って前記コンピュータに向けて信号を出力する手順と
    を実行させるためのプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102467004A (zh) * 2010-11-05 2012-05-23 富士施乐株式会社 图像形成装置和图像形成方法
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