JP2009092425A - 転写装置および転写方法 - Google Patents

転写装置および転写方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2009092425A
JP2009092425A JP2007261156A JP2007261156A JP2009092425A JP 2009092425 A JP2009092425 A JP 2009092425A JP 2007261156 A JP2007261156 A JP 2007261156A JP 2007261156 A JP2007261156 A JP 2007261156A JP 2009092425 A JP2009092425 A JP 2009092425A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
medium
transfer device
isolation film
transfer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007261156A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4893890B2 (ja
Inventor
Atsunori Hiratsuka
淳典 平塚
Hideki Kinoshita
英樹 木下
Kenji Yokoyama
憲二 横山
Koji Sakairi
幸司 坂入
Satonari Akutsu
覚誠 阿久津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Toppan Inc
Original Assignee
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Toppan Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST, Toppan Printing Co Ltd filed Critical National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Priority to JP2007261156A priority Critical patent/JP4893890B2/ja
Publication of JP2009092425A publication Critical patent/JP2009092425A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4893890B2 publication Critical patent/JP4893890B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

【課題】電極において発生する気泡の影響が抑制された転写装置および転写方法を提供する。
【解決手段】本発明に係る転写装置100は、第1電極101と、試料を含んだ第1媒体103との間に、第1電極101に対する吸着性が、第1媒体103に対する吸着性よりも小さい隔離膜102を備えているので、第1電極101において発生する気泡を、隔離膜102と第1電極101との間の隙間に隔離することができ、該気泡が第1媒体103等に及ぼす影響を抑制することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、特定の媒体中の試料を他の媒体へと転写するための転写装置および転写方法に関するものである。
従来、電荷を有する試料(例えば、SDS−PAGE後のタンパク質、およびDNA等)の特定の媒体から他の媒体への転写には、該媒体に電圧を印加することによって、該試料を電気泳動させる転写装置が用いられてきた(非特許文献1等参照)。
図14は、そのような転写装置の典型例を示す模式図である。図14に示すように、従来技術に係る転写装置900は、陰電極901と、陰電極901の上に配置された数枚のろ紙902と、ろ紙902の上に配置された上記試料を含んでいる第1の媒体903(例えば、ポリアクリルアミドゲル、アガロースゲル等)と、第1の媒体903上に配置された、該試料を転写すべき第2の媒体904(ニトロセルロース、PVDF等からなるメンブレン)と、第2の媒体904上に配置された数枚のろ紙905と、ろ紙905上に配置された陽電極906とを備えており、陰電極901と陽電極902との間には緩衝液が供給されている。
Sambrookら、Molecular Cloning,A Laboratory Manual,3rd Ed.,Cold Spring Harbor Laboratory(2001)
しかしながら、従来技術に係る転写装置900では、図14に示すように、陰電極901および陽電極906上において上記緩衝液が電気分解されて気泡が発生する。上記気泡は、絶縁体として働くため、電位分布を乱す原因となる。そのため、上記気泡の影響が抑制された、転写装置および転写方法が求められていた。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、電極において発生する気泡の影響が抑制された転写装置および転写方法を提供することを目的とする。
本発明に係る転写装置は、上記課題を解決するために、第1媒体中の試料を第2媒体へと転写する転写装置であって、第1電極と、第1電極の上に配置された隔離膜と、該隔離膜の上に配置された第1媒体と、第1媒体上に配置された第2媒体と、第2媒体上に配置された第2電極とを備えており、第1電極と第2電極との間には緩衝液が供給されており、該隔離膜は、平均孔径0.001μm以上の複数の孔を有しており、該隔離膜の第1電極に対する吸着性は、該隔離膜の第1媒体に対する吸着性よりも小さいことを特徴としている。
上記の構成によれば、上記隔離膜が平均孔径0.001μm以上の複数の孔を有しているため、上記緩衝液を透過し得る。そして、第1電極と第2電極との間に上記緩衝液が供給されているため、第1電極と第2電極との間に緩衝液を介して電流を流すことができる。これにより、第1電極と第2電極とに挟まれた第1媒体中の試料を電気泳動して、第2媒体へと転写することができる。
このとき、上記隔離膜の第1電極に対する吸着性は、該隔離膜の第1媒体に対する吸着性よりも小さいため、該隔離膜と第1媒体との間には隙間がほとんどなく、一方、該隔離膜と第1電極との間に隙間が形成されている。そのため、第1電極において、緩衝液が電気分解されて気泡が発生したとき、該気泡は、上記隔離膜と第1媒体との間の隙間ではなく、上記隔離膜と第1電極との間の隙間に隔離される(滞留する)か、または、該隙間を伝って放出される。そのため、上記隔離膜と第1媒体との間に気泡が滞留せず、該気泡が第1媒体を貫通して第1媒体を傷つけること、および、該気泡が絶縁体の役割を果たして電位分布が乱れることを抑制することができる。なお、上記隔離膜が有する上記複数の孔には、上記緩衝液が満たされているため、等電位を形成し得るので、該隔離膜と第1電極との間の隙間に隔離された気泡は、ほとんど電位分布を乱さない。
以上のように、上記の構成によれば、電極において発生する気泡を、上記隔離膜と第1電極との間の隙間に隔離することができるので、該気泡の影響を抑制することができるという効果を奏する。
上記転写装置では、上記複数の孔の平均孔径が0.45μm以下であることが好ましい。
上記の構成によれば、より効果的に、上記隔離を行うことができる。
上記転写装置では、上記隔離膜が疎水性であることが好ましい。
上記の構成によれば、さらに効果的に、上記隔離を行うことができる。
上記転写装置では、上記隔離膜の第1電極に対向する面に、微細な溝または突起が設けられていてもよい。
上記の構成によれば、上記隔離膜と第1電極との間の隙間に隔離された気泡が、該隔離膜の該隙間に面する面に形成された、微細な溝または突起を伝って、容易に上記転写装置外に放出され得る。したがって、より効果的に、上記気泡の影響を抑制することができる。
上記転写装置では、上記隔離膜が、半透明であることが好ましい。
上記の構成によれば、上記隔離膜と第1媒体とを重ね合わせる際、該隔離膜と第1媒体との間に空気が入っているか否かを容易に判定することができる。したがって、空気が入っていない、良好に組合された上記隔離膜と第1媒体とを容易に取得することができる。
上記転写装置では、上記隔離膜が合成樹脂からなっていてもよい。また、上記合成樹脂は、ポリビニリデンフルオライド、ポリカーボネート、ポリテトラフルオロエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリメチルメタアクリレート、ポリ塩化ビニール、ポリアミド樹脂、ポリフッ化エチレンからなる群より選ばれる一以上であってもよい。
上記の構成によれば、上述した特性を有する隔離膜を容易に構成することができる。特に、ポリビニリデンフルオライド、ポリテトラフルオロエチレン、およびナイロンは、表面を容易に平滑にすることができるので、上記隔離膜として好適に用いることができる。
上記転写装置では、第1媒体が、ゲルであってもよい。
上記の構成によれば、第1媒体がゲルであるため、公知の電気泳動技術に好適に用いることができる。そして、第1媒体がゲルであるため、電極において発生した気泡が第1媒体に到達すると、第1媒体に亀裂が入る虞がある。ここで、上記の構成によれば、上記隔離膜が、上記気泡を、該隔離膜と第1電極との間に隔離するため、上記亀裂を防ぐことができる。
本発明に係る転写方法は、第1媒体中の試料を第2媒体へと転写する転写方法であって、第1電極、隔離膜、第1媒体、第2媒体、および第2電極をこの順に配置する配置工程、第1電極と第2電極との間に緩衝液を供給する供給工程、ならびに配置工程、および供給工程の後に、第1電極と第2電極との間に電圧を印加する電圧印加工程を包含しており、該隔離膜は、平均孔径0.001μm以上の複数の孔を有しており、該隔離膜の第1電極に対する吸着性は、該隔離膜の第1媒体に対する吸着性よりも小さいことを特徴としている。
上記の構成によれば、本発明に係る転写装置と同様の効果を奏する。
本発明に係る転写装置は、電極と、試料を含んだ媒体との間に、該電極に対する吸着性が、該媒体に対する吸着性よりも小さい隔離膜を備えているので、該電極において発生する気泡を、上記隔離膜と該電極との間の隙間に隔離することができ、該気泡の影響を抑制することができる。
本発明者らは、検討の結果、電極において発生する気泡は、電位分布を乱す他、第1媒体に亀裂を生じさせる等の影響を及ぼすことを見出した。本発明は、このような問題についても解決するものである。
本発明は、転写装置を提供する。なお、本明細書において、用語「転写」は、特定の媒体に含まれる試料を、該媒体から他の媒体へと移動させることが意図される。
図1は、本発明の一実施形態に係る転写装置100の概略を示す模式図である。図1に示すように、本発明に係る転写装置100は、第1電極101と、第1電極101の上に配置された隔離膜102と、隔離膜102の上に配置された第1媒体103と、第1媒体103上に配置された第2媒体104と、第2媒体104上に配置されたろ紙105と、ろ紙105上に配置された第2電極106とを備えている。
第1媒体103は、試料を含んでいる媒体であれば特に限られないが、例えば、アガロースゲル、ポリアクリルアミドゲル等、一般に電気泳動に用いられるゲルであって、試料を含み得るものを好適に用いることができる。試料としては、特に限られないが、生物材料(例えば、生物個体、体液、細胞株、組織培養物、または組織断片)からの調製物等を用いることができ、さらに好ましくはポリペプチドまたポリヌクレオチドを用いることができる。
第2媒体104としては、上記試料を固定し得る物質からなるものであればよく、形状も特に限られないが、薄膜状のものがよい。具体的には、第2媒体104としては、周知のウエスタンブロッティング法等の生体高分子解析技術に用いる、ニトロセルロースメンブレン、PVDFメンブレン、ナイロンメンブレン等を好適に用いることができる。そして、第2媒体104は、第1媒体103に接するように保持されている。
隔離膜102としては、平均孔径0.001μm以上の複数の孔を有するものを用いる。これにより、緩衝液が隔離膜102を通過し得るため、転写装置100は、緩衝液を介して第1電極101と第2電極106との間に電流を流すことができ、第1媒体103中の試料を電気泳動することができる。
また、隔離膜102としては、第1電極101に対する吸着性が、第1媒体103に対する吸着性よりも小さいものを用いる。吸着性の大小は、接触表面積を比較することによって決定することができる。すなわち、同等の力を加えて組み合わせたときに、第1電極101と隔離膜102との間の接触表面積が、第1媒体103と隔離膜102との間の接触表面積よりも広くなるような隔離膜102を用いる。
これにより、隔離膜102と第1媒体103との間には隙間がほとんどなく、一方、隔離膜102と第1電極101との間に隙間が形成される。そのため、第1電極101において、緩衝液が電気分解されて気泡が発生したとき、該気泡は、隔離膜102と第1媒体103との間の隙間ではなく、隔離膜102と第1電極101との間の隙間に隔離される(滞留する)か、または、該隙間を伝って放出される。したがって、隔離膜102と第1媒体103との間に気泡が滞留せず、該気泡が第1媒体103を貫通して第1媒体103を傷つけること、および、該気泡が絶縁体の役割を果たして電位分布が乱れることを抑制することができる。なお、隔離膜102が有する上記複数の孔には、緩衝液が満たされているため、等電位を形成し得るので、隔離膜102と第1電極101との間の隙間に隔離された気泡は、ほとんど電位分布を乱さない。
また、上記複数の孔の平均孔径は0.45μm以下であることが好ましい。平均孔径が、0.45μm以下であることによって、より効果的に、上記気泡を隔離することができる。また、隔離膜102は疎水性であることが好ましい。隔離膜102が疎水性である場合、さらに効果的に上記気泡を隔離することができる。
なおまた、隔離膜102は半透明であることが好ましい。半透明であれば、転写装置100の組立ての際に含まれる気泡の量を容易に調節できる。詳しくは後述する。
なおさらに、隔離膜102は表面が平滑であることが好ましい。隔離膜102の表面が平滑であれば、ゲルとの密着性がよく、容易に重ね合わせることができる。
隔離膜4としては、上記のような性質を有する膜を用いればよく、これに限定されるものではないが、ポリビニリデンフルオライド、ポリカーボネート、ポリテトラフルオロエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリメチルメタアクリレート、ポリ塩化ビニール、ポリアミド樹脂、ポリフッ化エチレン等の合成樹脂、特にポリビニリデンフルオライド、ポリテトラフルオロエチレン、およびナイロンを好適に用いることができる。これらを用いて製造した隔離膜は、金属に対する吸着性よりもゲルに対する吸着性が高いため、隔離膜102として好適に用いることができる。特に、ポリビニリデンフルオライド、ポリテトラフルオロエチレン、またはナイロンを用いて製造した隔離膜は、半透明で平滑となるため好ましい。例えば、市販のウエスタンブロッティング用のPVDF(ポリビニリデンフルオライド)フィルターは、半透明で表面が平滑であり、金属に対する吸着性よりもゲルに対する吸着性が高いため、隔離膜102として好適に使用することができる。
一実施形態において、隔離膜102の第1電極101に対向する面には、微細な溝または突起が設けられている。図2は、隔離膜102の形状を示す斜視図である。図2(a)は、隔離膜102に溝を設けた場合の形状、図2(b)は、隔離膜102に突起を設けた場合の形状を示す。図2に示すように、上記溝または突起は、隔離膜102を横切るように設けられていることが好ましい。また、上記溝の深さおよび上記突起の高さは0.5μm〜100μm程度であることが好ましい。上記の溝または突起があることによって、隔離膜4と第1電極5との間の隙間に隔離された気泡が、上記の溝または突起を伝って、容易に上記転写装置外に放出され得る。
また、第1電極101と第2電極106との間には、緩衝液が供給されている。これにより、第1電極101と第2電極106との間に電流を流し、第1媒体103中の試料を電気泳動して第2媒体104へと転写することができる。上記供給の方法としては、転写装置100全体または一部を緩衝液中に浸してもよいし、隔離膜102、第1媒体103、および第2媒体104を緩衝液に予め浸しておくことにより、これらに緩衝液を含ませていてもよい。また、緩衝液を含み、緩衝液の供給源となる例えばろ紙の部材を適宜挟み込んでもよい。
上記緩衝液は、用途に応じて適宜選択すればよいが、例えば、トリス、CAPS、炭酸塩等の伝導性の強い緩衝効果のある試薬が含まれていることが好ましい。上記電解液にはまた、pH調整剤、変性剤、界面活性剤、アルコール等が含まれていてもよい。例えば、ポリペプチドの転写を行う場合、ポリペプチドと被転写媒体との結合を促進するためにアルコールが含まれていることが好ましく、ポリペプチドを変性させるためにSDSが含まれていることが好ましい。また、ポリヌクレオチドの転写を行う場合、変性剤としてはNaOH等のアルカリ塩を用いることができる。具体的には、これに限定されるものではないが、例えば、Tris/グリシン系緩衝液、酢酸緩衝溶液、炭酸ナトリウム系緩衝液、CAPS緩衝液、Tris/ホウ酸/EDTA緩衝液、Tris/酢酸/EDTA緩衝液、MOPS、リン酸緩衝液、Tris/トリシン系緩衝液等の緩衝液を用いることができる。
なお、図14に示すような従来技術に係る転写装置900では、ろ紙は、転写装置に供給される緩衝液を補う働きを有する場合があるが、図1に示すような本発明に係る転写装置100では必ずしもろ紙は必要ではない。例えば、電気泳動バッファーの陰極バッファー濃度を2倍にすることによっても十分に転写効率を向上させることができる。また、隔離膜102の厚さを厚くして、緩衝液を多く浸透できるようにすることにより、さらにタンパク質の転写効率を向上させることが可能である。
また、第1の電極101および第2の電極106は、導電性を有する素材で形成されていればよく、用いられる電解液に接触させても劣化しない素材が好ましく、具体的には、これらに限られるものではないが、白金、銅、亜鉛等から形成することができる。
第1電極101および第2電極106間に印加する電圧は、例えば、1〜500V、好ましくは5〜40Vの範囲であればよいが、転写すべき試料に応じて適宜設定すればよい。
なお、上記転写装置100は、それぞれの部材を適宜重ね合わせれば容易に組み立てることができる。第1電極101、第2電極106、第1媒体103、第2媒体104、ろ紙105は、市販の物を購入してもよいし、周知慣用技術に基づいて製造してもよい。また、隔離膜102は、市販の各種フィルターのうち、上記要件を満たすものを購入してもよいし、上述したような合成樹脂を用いて、周知慣用のプラスチック成型技術を用いて製造してもよい。特に、市販のメンブレンフィルターは、様々な孔径を有するものを購入可能であり、合成樹脂からなるフィルターは一般的であるため、容易に本発明に係る隔離膜を取得することができる。
なお、隔離膜102と第1媒体103とを重ね合わせる際、隔離膜102が半透明であれば、隔離膜102と第1媒体103との間に空気が入っているか否かを容易に判定することができる。そのため、ろ紙と第1媒体とを重ね合わせる場合に比べ、組立ての際に含まれる気泡の量を減少させることができる。すなわち、隔離膜102が半透明であれば、ろ紙のように不透明である場合と異なり、気泡が入ったことを容易に検知できるので、空気が所定以上入った場合に、重ねあわせをやり直すことで、隔離膜102と第1媒体103との間に含まれる空気の量を所定以下に容易に調節することができる。
図3は、本発明の他の実施形態に係る転写装置(転写装置200)の概略構成を示す正面図である。図3に示すように、本実施形態に係る転写装置200は、第1電極201と、第1電極201の上に配置された隔離膜202と、隔離膜202の上に配置された第1媒体203と、第1媒体203上に配置された第2媒体204と、第2媒体204上に配置された隔離膜205と、隔離膜205上に配置された第2電極206とを備えている。本実施形態のそれぞれの部材の説明は、上述の転写装置100の説明に準じる。
転写装置200は、第1電極201と第1媒体203との間に隔離膜202を挟んでいるので、転写装置100と同等の効果を奏する。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
また、本明細書中に記載された学術文献および特許文献の全てが、本明細書中において参考として援用される。
〔実施例1:試料を含んだ第1媒体の調製〕
試料を含んだゲル(第1媒体)を調製した。上記試料としては、可視染色されたSeeBlue plus2 M.W.Marker(インビトロジェン社)、および蛍光標識されたDyLight fluorescent protein molecular weight markers(PIERCE)を用いた。また、ゲルとしては、12.5%ポリアクリルアミドゲル(品名:cパジェル(登録商標)、アトー(株))を用いた。そして、コンパクトPAGE装置(アトー(株))を用い、21mA定電流にて30分間電気泳動を行った。その結果、タンパク質のバンドが形成されたゲルが得られた。得られたゲルを以下の実施例において用いた。
〔実施例2:転写〕
(a)図1に示すような、隔離膜102が第1電極101と第1媒体103との間に挟まっている転写装置(転写装置100、隔離膜あり)と、(b)図4に示すような、第1電極701と第1媒体703との間に隔離膜が挟まっていない転写装置(転写装置700、隔離膜なし)とを用いて転写を行い、結果を比較した。隔離膜としては、厚さ125μm、孔径0.45μmのPVDF膜(Immobilon(登録商標)−FL、Millipore)を用いた。
ろ紙およびPVDF膜を、上記ゲルと同サイズになるように切断した。次に、上記PVDF膜をメタノールによって活性化した後、緩衝液(転写バッファー、190mM Tris、5%メタノール)に浸漬した。上記ろ紙も、同様に上記緩衝液に浸漬した。また、上記ゲルについても、上記緩衝液によって置換を行った。
(隔離膜なし)
得られたゲル、PVDF膜、およびろ紙を、セミドライ式転写装置(ミニセミドライ トランスファー装置、バイオクラフト(株))に設置した。図4に示すように、陰極(第1電極701)上に、上記ゲル(第1媒体703)、上記PVDF膜(第2媒体704)、および3枚の上記ろ紙705をこの順に重ねた後、陽極(第2電極706)を設置した。
電圧を1〜4Vとし、電流値の上限を0.8mA/cmとして上記ゲルからPVDF膜(第2媒体、転写膜)への上記タンパク質バンドの転写を行った。結果を図5(b)に示す。
図5(b)に示すように、上記陰極と上記ゲルとの間には、多くの気泡が隔離されていた(残存していた)。また、上記ゲルには、ゲルを貫通する無数の1mm以下の亀裂が生じており、PVDF膜(第2媒体、転写膜)と上記ゲルとの間に気泡が滞留していた。陰極において発生した気体が気泡を形成して、該気泡の増加に伴い陰極とゲルとの間における圧力が増加して、該気泡が上記ゲルを貫通して上記亀裂を生じさせたものであることが示唆された。
また、図5(b)に示すように、PVDF膜(第2媒体、転写膜)上に転写されたタンパク質のバンドは、拡散が生じるとともに、バンドが乱れてぼやけていた。上述したような気泡が、転写電位を阻害または乱した結果、転写されたタンパク質バンドに乱れが生じたものであることが示唆された。
(隔離膜あり)
上述したようにゲル、PVDF膜、およびろ紙を調製した後、図1に示すように、陰極(第1電極101)上に、上記PVDF膜(隔離膜102)、上記ゲル(第1媒体103)、上記PVDF膜(第2媒体104、転写膜)、および3枚の上記ろ紙105をこの順に重ねた後、陽極(第2電極106)を設置した。そして、上述した条件で転写を行った。結果を図5(a)に示す。
図5(a)に示すように、上記陰極と上記隔離膜との間には気泡が隔離されていた(残存していた)が、上記ゲルには亀裂は生じていなかった。そして、PVDF膜(転写膜)上に転写されたタンパク質のバンドは非常に解像度が高かった。
以上のように、陰極(第1電極)とゲル(第1媒体)との間に、PVDF膜(隔離膜)を挟むことにより、何も挟まなかった場合に生じるゲルの亀裂および転写されたバンドの乱れを、抑制することができた。
上記PVDF膜(隔離膜)を挟んだ場合、上記陰極上で発生した気泡が、該PVDF膜(隔離膜)を貫通せずに、該PVDF膜(隔離膜)と陰極との隙間に隔離されるか、または該隙間を通って外部に放出されることが示唆された。
すなわち、何も挟まなかった場合は、ゲルは一般に粘弾性が高く、金属電極表面と密着し、吸着し易いため、陰極とゲルとの間に隙間がほとんどできない。そのため、逃げ場を失った気泡が上記亀裂およびバンドの乱れの原因となる。
一方、PVDF膜を挟んだ場合、PVDF膜と金属表面は密着し易いが、吸着し難い(剥がれ易い)ため、陰極とPVDF膜(隔離膜)の間には適当な隙間が生じている。そのため、陰極において、緩衝液が電気分解されて気泡が発生したとき、該気泡は、上記PVDF膜(隔離膜)と上記ゲルとの間の隙間ではなく、該PVDF膜(隔離膜)と陰極との間の隙間に隔離される(滞留する)か、または、該隙間を伝って放出されることが示唆された。
さらに、PVDF膜の孔径は非常に微細(0.45μm)であり、緩衝液を保持しているため、気泡は、PVDF膜の孔を通るよりも、PVDF膜と陰極との隙間に隔離されるか、該隙間を通って排出されることが示唆された。
〔実施例3:最適転写電圧の検討〕
転写時の電極間の電圧が高くなると、第1媒体(ゲル)から第2媒体(転写膜)への転写効率は高くなる一方、電極間を流れる電流値が増加して、電極において発生する気泡の量も増加する。上記気泡は絶縁体の役目を果たすため、該気泡が大量に溜まると転写電場を乱す原因となる虞がある。そこで、転写される試料を乱すことなく、効率よく転写をすることができる電極間の電圧について検討した。
本実施例では、図1に示すような転写装置(転写装置100)を用いた。すなわち、上記転写装置では、陰極(第1電極101)上に、PVDF膜(隔離膜102)、ゲル(第1媒体103)、PVDF膜(第2媒体104)、3枚のろ紙105、および陽極(第2電極106)が設置されている。なお、上記ゲル、上記PVDF膜、および上記ろ紙はそれぞれ実施例2と同様に調製されている。
1Vの電圧を10分間、続いて2Vの電圧を10分間、上記陰電極および陽電極間に印加した後、(a)3V、(b)4V、または(c)5Vの電圧を40分間印加した。
図6は、上記(a)〜(c)の各条件で電圧を印加した後の、転写後に上記陰極と上記ゲルとの間に隔離されていた(残存していた)気泡、およびPVDF膜(転写膜)上に転写されたタンパク質のバンドを示す写真である。図6(a)は、3Vで40分間電圧を印加した場合の転写結果を示す写真であり、図6(b)は、4Vで40分間電圧を印加した場合の転写結果を示す写真であり、図6(c)は、5Vで40分間電圧を印加した場合の転写結果を示す写真である。
図6に示すように、印加する電圧が高いほど、隔離された気泡の量が増加した。また、印加電圧の上昇とともに、試料の転写効率も上昇し、5Vの電圧を印加したときが転写されたタンパク質バンドが最も濃かった。なお、どの電圧においても転写された試料の乱れはほとんどみられなかったが、5Vの電圧を印加したときは、4Vの電圧を印加したときと比べて、低分子量タンパクのバンドがわずかに乱れていた。よって、本実施例で用いた転写装置では、4Vが最も好ましい転写電圧であった。
〔実施例4:隔離膜の検討〕
陰極と第1媒体との間に挟むべき隔離膜として、どのような膜を用い得るかを検討した。
具体的には、隔離膜として疎水性Durapore(登録商標)メンブレンフィルター(Millipore)、親水性Durapore(登録商標)メンブレンフィルター(Millipore)、または定性ろ紙(Wattman)を用いて転写を行い、結果を比較した。各膜の詳細を表1に示す。
転写装置としては、図3および図7に示すような転写装置(転写装置200)を用いた。すなわち、上記転写装置では、陰極(第1電極201)上に、第1の隔離膜(隔離膜202)、ゲル(第1媒体203)、PVDF膜(第2媒体204)、第1の隔離膜(隔離膜205)、および陽極(第2電極206)が設置されている。なお、上記ゲル、上記隔離膜、および上記ろ紙はそれぞれ実施例2と同様に調製されている。
実施例3の結果に基づき、転写は、1Vの電圧で10分間、2Vの電圧で10分間、4Vの電圧で40分間の条件で行った。結果を図8、9、および11〜13に示す。
図8は、両隔離膜として疎水性Durapore(登録商標)メンブレンフィルターを用いた場合の転写結果を示す写真である。図7に示すように、#1は第2の隔離膜(隔離膜205)、#2はPVDF膜(第2媒体204、転写後膜)、#3はゲル(第1媒体203)、#4は第2の隔離膜(隔離膜202)、#5は陰電極(第1電極201)を示す写真である。なお、上段は、下部が重なった状態の写真、下段はそれぞれを個別に取り出した状態を示す写真である。
また、図9は、両隔離膜として親水性Durapore(登録商標)メンブレンフィルターを用いた場合の転写結果を示す写真である。図9中の個々の写真は、図8の説明に準じる。
図8と図9とを比較すれば、疎水性のフィルターは、親水性のフィルターよりも、多くの気泡を隔離しており、また、転写されたタンパク質のバンドの乱れは少なく、より良好な転写結果を得られた。一方、親水性のフィルターは発生した気泡の一部を膜内に取り込み、その部分の電位勾配が乱れていることが示唆された。
図11は、(a)隔離膜として疎水性Durapore(登録商標)メンブレンフィルターを用いた場合の転写結果と、(b)隔離膜を用いなかった場合の転写結果を示す写真である。図11(a)に隔離膜がある場合、図11(b)に隔離膜がない場合の結果を示す。なお、図10に、上記隔離膜を用いなかった場合の転写装置(転写装置800)の概略構成を示す。図10に示すように、転写装置800では、陰極(第1電極801)上に、ゲル(第1媒体203)、PVDF膜(第2媒体204)、および陽極(第2電極206)がこの順に設置されている。
図11に示すように、隔離膜がない場合には、転写されたタンパク質バンドが大きく乱れているのに対して、隔離膜がある場合には、非常にシャープなタンパク質バンドが得られた。
図12は、(a)両隔離膜として、膜厚が120μmであり、粒子保持能が11μm、すなわち平均孔径が約11μmである定性(硬質)ろ紙を用いた場合と、(b)両隔離膜として、疎水性Durapore(登録商標)メンブレンフィルターを用いた場合との比較を示す写真である。図12(a)に隔離膜としてろ紙を用いた場合、図12(b)に隔離膜として疎水性Durapore(登録商標)メンブレンフィルターを用いた場合の結果を示す。
図12(a)に示すように、隔離膜としてろ紙を用いた場合、気泡の隔離効果はなく、転写されたタンパク質バンドも乱れていた。
図13は、隔離膜として様々な膜を用いた場合のそれぞれの転写結果を示す写真である。図13(a)は、隔離膜として疎水性Durapore(登録商標)メンブレンフィルターを用いた場合の転写を受けたPVDF膜を示す写真であり、(b)は、隔離膜がない場合の転写を受けたPVDF膜を示す写真であり、(c)は、隔離膜としてろ紙を用いた場合の転写を受けたPVDF膜を示す写真である。図13に示すように、疎水性Durapore(登録商標)メンブレンフィルターを用いた場合が最もシャープな転写結果が得られ、ろ紙を用いた場合、タンパク質バンドの拡散と乱れがみられた。
本発明は、例えば、生命科学の研究のための器具等の製造分野において利用可能である。
本発明の一実施形態に係る転写装置の概略構成を示す正面図である。 (a)は、本発明の一実施形態に係る隔離膜の形状を示す斜視図であり、(b)は、本発明の他の実施形態に係る隔離膜の形状を示す斜視図である。 本発明の他の実施形態に係る転写装置の概略構成を示す正面図である。 比較例としての転写装置の概略構成を示す正面図である。 (a)は、本発明の一実施形態に係る転写装置を用いて転写を行った結果を示す写真であり、(b)は、比較例としての転写装置を用いて転写を行った結果を示す写真である。 (a)は、本発明の一実施形態に係る転写装置を用いて、1〜3Vの電圧によって転写を行った結果を示す写真であり、(b)は、本発明の一実施形態に係る転写装置を用いて、1〜4Vの電圧によって転写を行った結果を示す写真であり、(c)は、本発明の一実施形態に係る転写装置を用いて、1〜5Vの電圧によって転写を行った結果を示す写真である。 本発明の一実施形態に係る転写装置の概略構成を示す正面図である。 本発明の一実施形態に係る転写装置(隔離膜が疎水性膜)を用いて転写を行った結果を示す写真である。 本発明の一実施形態に係る転写装置(隔離膜が親水性膜)を用いて転写を行った結果を示す写真である。 比較例としての転写装置の概略構成を示す正面図である。 (a)は、本発明の一実施形態に係る転写装置を用いて転写を行った結果を示す写真であり、(b)は、比較例としての転写装置を用いて転写を行った結果を示す写真である。 (a)は、比較例としての転写装置を用いて転写を行った結果を示す写真であり、(b)は、本発明の一実施形態に係る転写装置を用いて転写を行った結果を示す写真である。 (a)は、本発明の一実施形態に係る転写装置を用いて転写を行った結果を示す写真であり、(b)は、本発明の他の実施形態に係る転写装置を用いて転写を行った結果を示す写真であり、(c)は、比較例としての転写装置を用いて転写を行った結果を示す写真である。 従来技術に係る転写装置の概略を示す正面図である。
符号の説明
100、200、700、800、900 転写装置
101、201、701、801、901 第1電極
10、20、102、202、205 隔離膜
103、203、703、803、903 第1媒体
104、204、704、804、904 第2媒体
105、705、902、905 ろ紙
106、206、706、806、906 第2電極

Claims (10)

  1. 第1媒体中の試料を第2媒体へと転写する転写装置であって、
    第1電極と、第1電極の上に配置された隔離膜と、該隔離膜の上に配置された第1媒体と、第1媒体上に配置された第2媒体と、第2媒体上に配置された第2電極とを備えており、
    第1電極と第2電極との間には緩衝液が供給されており、
    該隔離膜は、平均孔径0.001μm以上の複数の孔を有しており、
    該隔離膜の第1電極に対する吸着性は、該隔離膜の第1媒体に対する吸着性よりも小さいことを特徴とする転写装置。
  2. 上記複数の孔の平均孔径が0.45μm以下であることを特徴とする請求項1に記載の転写装置。
  3. 上記隔離膜が疎水性であることを特徴とする請求項1または2に記載の転写装置。
  4. 上記隔離膜の第1電極に対向する面に、微細な溝または突起が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の転写装置。
  5. 上記隔離膜が、平滑であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の転写装置。
  6. 上記隔離膜が、半透明であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の転写装置。
  7. 上記隔離膜が、合成樹脂からなることを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の転写装置。
  8. 上記合成樹脂が、ポリビニリデンフルオライド、ポリカーボネート、ポリテトラフルオロエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリメチルメタアクリレート、ポリ塩化ビニール、ポリアミド樹脂、ポリフッ化エチレンからなる群より選ばれる一以上の合成樹脂であることを特徴とする請求項7に記載の転写装置。
  9. 第1媒体が、ゲルであることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の転写装置。
  10. 第1媒体中の試料を第2媒体へと転写する転写方法であって、
    第1電極、隔離膜、第1媒体、第2媒体、および第2電極をこの順に配置する配置工程、
    第1電極と第2電極との間に緩衝液を供給する供給工程、ならびに
    配置工程、および供給工程の後に、第1電極と第2電極との間に電圧を印加する電圧印加工程を包含しており、
    該隔離膜は、平均孔径0.001μm以上の複数の孔を有しており、
    該隔離膜の第1電極に対する吸着性は、該隔離膜の第1媒体に対する吸着性よりも小さいことを特徴とする転写方法。
JP2007261156A 2007-10-04 2007-10-04 転写装置および転写方法 Expired - Fee Related JP4893890B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007261156A JP4893890B2 (ja) 2007-10-04 2007-10-04 転写装置および転写方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007261156A JP4893890B2 (ja) 2007-10-04 2007-10-04 転写装置および転写方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009092425A true JP2009092425A (ja) 2009-04-30
JP4893890B2 JP4893890B2 (ja) 2012-03-07

Family

ID=40664561

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007261156A Expired - Fee Related JP4893890B2 (ja) 2007-10-04 2007-10-04 転写装置および転写方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4893890B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59194050A (ja) * 1983-04-20 1984-11-02 Toyota Motor Corp 内燃機関の自動停止始動制御方法
JPH01118761A (ja) * 1987-11-01 1989-05-11 Joko:Kk 電気泳動ブロッティング装置
JPH0380665U (ja) * 1989-12-05 1991-08-19
JP2005181204A (ja) * 2003-12-22 2005-07-07 Hitachi Sci Syst Ltd 電気泳動ゲル濃縮方法および電気泳動ゲル濃縮装置
WO2007086597A1 (ja) * 2006-01-25 2007-08-02 Riken スラブ型電気泳動用ゲル

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59194050A (ja) * 1983-04-20 1984-11-02 Toyota Motor Corp 内燃機関の自動停止始動制御方法
JPH01118761A (ja) * 1987-11-01 1989-05-11 Joko:Kk 電気泳動ブロッティング装置
JPH0380665U (ja) * 1989-12-05 1991-08-19
JP2005181204A (ja) * 2003-12-22 2005-07-07 Hitachi Sci Syst Ltd 電気泳動ゲル濃縮方法および電気泳動ゲル濃縮装置
WO2007086597A1 (ja) * 2006-01-25 2007-08-02 Riken スラブ型電気泳動用ゲル

Also Published As

Publication number Publication date
JP4893890B2 (ja) 2012-03-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11103831B2 (en) Spin columns comprising poly(acid) membrane separation matrices, and methods of making and using the same
JP2019534698A (ja) 核酸の自動処理のための装置、方法およびシステムならびに電気泳動試料調製
DE102011076238A1 (de) Anordnung und Verfahren zur optischen Analyse und spezifischen Isolierung von biologischen Proben
US20120090998A1 (en) Cell Separation
JP4893890B2 (ja) 転写装置および転写方法
JP5544186B2 (ja) 平面脂質二重膜の形成方法
CN1668367A (zh) pH偏移的等电位捕集离析物的方法
CN107446797B (zh) 外泌体处理芯片及处理方法
JP5256437B2 (ja) 生体分子分離装置
JP2010107248A (ja) ブロッティング装置及びブロッティング方法
JP2015532978A (ja) 液体検知用の方法および装置
JP4362659B2 (ja) 電気泳動装置および電気泳動方法
Prasad Cells of origin of nasopharyngeal carcinoma: an electron microscopic study
Achar et al. Fabrication of ultrathin silicon nanoporous membranes and their application in filtering industrially important biomolecules
JP4915527B2 (ja) 電気泳動兼転写用積層体、電気泳動兼転写用チップ、電気泳動兼転写装置、電気泳動兼転写方法、電気泳動兼転写用積層体の製造方法
SE8101621L (sv) Stabilt, mikroporost lagspenningsdiafragma for elektrolysceller
JP4947373B2 (ja) 電極ならびにそれを用いた転写装置および転写方法
CN110606463A (zh) 制备基于固态纳米孔的对温度和pH双重响应的纳米流体二极管的方法
JP5054514B2 (ja) 巨大分子複合体の検出および分析の方法
JP2010096529A (ja) 転写用積層体、電気泳動兼転写用積層体および電気泳動兼転写用チップ
JP2013178140A (ja) 核酸−タンパク質複合体の単離装置
EP1358000A1 (en) Apparatus and method for separation of molecules and movement of fluids
JP5304352B2 (ja) ろ紙を不要とした転写装置
CN205352811U (zh) 一种石墨烯pvdf复合膜
JP2009288063A (ja) 生体分子分離用積層体、生体分子分離用チップ、生体分子分離装置、生体分子の分離方法、および生体分子分離用積層体の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100204

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110826

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110906

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111102

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111122

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111206

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150106

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees