JP2009092361A - セラミック成形体の保持具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】中空成形体よりなる本体と、該本体の両端よりそれぞれ延出して形成された軸部分とからなるセラミック成形体を、軸部分を垂直とした状態で保持するための保持具10であって、軸部分が遊嵌し得る穴部12を同位置に有する一対の枠体20,30と、枠体20,30間に介在せしめ、該上下段の枠体20,30の間隔を、セラミック成形体の本体の高さ以上、上方の軸部分と本体の高さの合計長未満となるように保持する支持体50とよりなり、且つ、該支持体50は、少なくとも一方の枠体20,30と着脱自在に枠体20,30に取り付けられ、該セラミック成形体が、下段の枠体30に本体の下方面の少なくとも一部が当接して保持されるように成した。
【選択図】図2
Description
焼成は、焼結助剤の除去を有効に行うとともにセラミックグリーン体中の金属不純物濃度や酸素濃度を低減するために、例えば、還元雰囲気下で行なわれている。
しまい、結果として、両端の軸部分2b、2cが変形してしまうという問題があった。このようなセラミック成形体2の変形は、バインダーが使用されたセラミックグリーン体を脱脂する際に、顕著である。
中空成形体よりなる本体と、該本体の両端よりそれぞれ延出して形成された軸部分とからなるセラミック成形体を、上記軸部分を垂直とした状態で保持するための保持具であって、
前記軸部分が遊嵌し得る穴部を同位置に有する一対の枠体と、上記枠体間に介在せしめ、該上下段の枠体の間隔を、前記セラミック成形体の本体の高さ以上、上方の軸部分と本体の高さの合計長未満となるように保持する支持体とよりなり、
且つ、該支持体は、少なくとも一方の枠体と着脱自在に枠体に取り付けられ、該セラミック成形体が、下段の枠体に本体の下方面の少なくとも一部が当接して保持されるように成したことを特徴としている。
このような構成であれば、複数個のセラミック成形体を同時に保持することができる。
また、本発明に係るセラミック成形体の保持具では、下方に位置する枠体に形成された穴の長さが、前記セラミック成形体の下方の軸部分の長さに対して、0.3倍以上のであることが好ましい。
さらに、本発明では、枠体の穴部が、互いに直交するように重ねられた櫛歯状の枠体構成部材により形成されていても良い。
また、枠体間に介在される支持体は、一方の枠体に着脱自在に取り付けられているので、セラミック成形体の取り付け、取り外しを容易に行なうことができる。
図1は本発明の一実施例に係るセラミックス成形体6を示したもので、図2は図1のセラミックス成形体6を複数固定するための保持具10を示したものである。
一方、このようなセラミック成形体6を固定するための保持具10は、平板状の一対の枠体20、30と、これらの枠体間を一定の間隔に保持する支持体50と、から構成される。
すなわち、図4に示したように、第1の軸部6bと第2の軸部6cの直径をX、穴12の径をYとしたとき、1.1X<Y<2Xが好ましい。これにより、軸部6b、6cを穴12に挿入すれば、軸部6b、6cは、穴12の内部に遊嵌状態で収容される。
そして、セラミック成形体6は、図3に示したように、保持具10内に立位の姿勢で収容される。なお、支持体50の軸状端部54,56の長さは、枠体20,30から突出する長さであっても良く、図3に示したように枠体20,30から突出しない長さであっても良い。
すなわち、上下段の枠体20,30間の間隔をA、セラミック成形体6の本体6aの高
さをB、セラミック成形体6の上方の軸部分6bの長さをCとしたとき、
B≦A<(B+C)であることが好ましい。
D>0.3E
であることが好ましい。
図3、図4に示したように、セラミック成形体6の下方の軸部分6cの先端部が枠体30の穴12を貫通して外方に突出する場合には、枠体30の下方に、軸部分6cの突出長より長い高さの脚部を配設し、この脚部により枠体30の載置面と軸部分6cの先端部との間に間隙を設ける必要がある。
以上説明したように、本発明によれば、多数のセラミック成形体6が立位の姿勢で保持されるので、セラミック成形体6の本体6aが自重などにより変形してしまうことはない。よって、セラミック成形体6を保持具10を介して図示しない所定の容器内に入れ炉内で脱脂したり、焼成したりしても、セラミック成形体6の寸法精度を良好に維持することができる。
先ず、上記したように、有機バインダーを含んだセラミックグリーン体6を用意し、このセラミックグリーン体6を、従来例の図7(A)に示したように、横臥した姿勢で2つのブロック4,4上に載置して脱脂し、その後、炉内で焼成することでセラミック製の発光管6を製造した(サンプル1)。
以上本発明の一実施例について説明したが、本発明は、上記実施例に何ら限定されない。
図5は、2枚の枠体でセラミックス成形体6の下方部分を保持する例を示したものであ
る。
このように2枚の枠体30,40で下段の枠体を構成すれば、一枚当たりの枠体の厚さを薄くすることができる。なお、この実施例の場合も軸部分6cの先端部が外方に突出するので、第3の枠体40の下面に、別途脚部を設けることが好ましい。
すなわち、図6(A),(B)に示したように、櫛歯状の溝62が多数形成された1つの枠体構成部材60と,櫛歯状の溝72が多数形成された他の枠体構成部材70を2枚一対で用意し、これらの枠体構成部材60,70を図6(C)に示したように、互いの溝62、72が直交する方向に重ね合わせれば、2枚の枠体で第1の枠体20と同様の枠体80を構成することもできる。
また、支持体50は、上記実施例に何ら限定されない。
6a 本体
6b 軸部分
6c 軸部分
10 保持具
12 穴
20 枠体
22 開口
30 枠体
40 第3の枠体
50 支持体
52 胴部
54 軸状端部
56 軸状端部
58 係止穴
60 枠体構成部材
62 溝
70 枠体構成部材
72 溝
A 枠体間の間隔
Claims (4)
- 中空成形体よりなる本体と、該本体の両端よりそれぞれ延出して形成された軸部分とからなるセラミック成形体を、上記軸部分を垂直とした状態で保持するための保持具であって、
前記軸部分が遊嵌し得る穴部を同位置に有する一対の枠体と、上記枠体間に介在せしめ、該上下段の枠体の間隔を、前記セラミック成形体の本体の高さ以上、上方の軸部分と本体の高さの合計長未満となるように保持する支持体とよりなり、
且つ、該支持体は、少なくとも一方の枠体と着脱自在に枠体に取り付けられ、該セラミック成形体が、下段の枠体に本体の下方面の少なくとも一部が当接して保持されるように成したことを特徴とするセラミック成形体の保持具。 - 上下段のそれぞれの枠体に穴部を複数個設けた、請求項1記載のセラミック成形体の保持具。
- 下方に位置する枠体に形成された穴の長さが、前記セラミック成形体の下方の軸部分の長さに対して、0.3倍以上の厚みを有する、請求項1記載のセラミック成形体の保持具。
- 枠体の穴部が、互いに直交するように重ねられた櫛歯状の枠体構成部材により形成された、請求項1記載のセラミック成形体の保持具。
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