JP2009092078A - 内燃機関のバルブタイミング制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 内燃機関から回転が伝達される駆動プレート2と、カムシャフト1と一体のスペーサ8との組付角度を相対変位させる組付角調整機構4としてリンクアーム14の一端を径方向にスライドさせて他端側を周方向に変位させ構成を有した内燃機関のバルブタイミング制御装置において、リンクアーム14のがたつきによる異音の発生を防止して製品品質の向上を図ること。
【解決手段】 組付角調整機構4のリンクアーム14が、円筒部14aの径方向の移動に伴って変位してカムシャフト1と駆動プレート2との組付角度が相対的に変位するよう構成された内燃機関のバルブタイミング制御装置において、リンクアーム14を、ガイドプレート24と駆動プレート2とに摺動可能に当接させて配置した。
【選択図】 図2
【解決手段】 組付角調整機構4のリンクアーム14が、円筒部14aの径方向の移動に伴って変位してカムシャフト1と駆動プレート2との組付角度が相対的に変位するよう構成された内燃機関のバルブタイミング制御装置において、リンクアーム14を、ガイドプレート24と駆動プレート2とに摺動可能に当接させて配置した。
【選択図】 図2
Description
本発明は、内燃機関の吸気弁および排気弁の少なくとも一方のバルブタイミングを運転条件に応じで制御するためのバルブタイミング制御装置に関する。
従来、内燃機関のバルブタイミング装置は、内燃機関の駆動軸から回転を伝達される駆動回転体と、カムシャフト側の従動回転体とを、組付角調整機構により相対的な組付角度を変化させ、バルブの開閉タイミングを遅角側および進角側に変位させるようになっている。
このような内燃機関のバルブタイミング制御装置において、本願出願人は、駆動回転体と従動回転体との組付角を変更する組付角調整機構として、一端の回動部が駆動回転体と従動回転体との一方に回動可能に連結されているとともに、他端のスライド部が駆動回転体と従動回転体との他方に設けられた径方向ガイドにより径方向にスライド可能に連結されたリンクアームを備え、前記スライド部の径方向の移動に伴って、回動部の位置が周方向に変位して駆動回転体と従動回転体との組付角度が相対的に変位するよう構成されたものを、先に提案した。
この従来技術は、特許文献1に記載されており、従動回転体としてのカムシャフトの外周に駆動回転体としてのハウジングが相対回動可能に支持され、また、このハウジングに対向してガイドプレートが同軸に設けられている。そして、リンクアームの一端がカムシャフトの軸心部分に回動可能に連結され、リンクアームの他端に設けられた可動操作部材が、ハウジングの中間部に径方向にスライド可能に連結しているとともに、ガイドプレートの端面に設けられた渦巻状ガイドに、周方向の変位により径方向に変位するように連結されている。
また、ガイドプレートは、渦巻ばねにより所定方向に回動付勢されているとともに、電磁石により渦巻ばねの付勢方向に抗して制動力を与えることが可能に構成されている。
したがって、電磁石によりガイドプレートに制動力を与えると、ガイドプレートがハウジングと相対回転し、これによる渦巻状ガイドの変位により可動操作部材がハウジングに対して径方向に変位し、リンクアームが回動してカムシャフトを押し、ハウジングとカムシャフトの相対的な組付位置が変位するというものであった。
しかしながら、上述の従来技術にあっては、リンクアームが可動操作部材の中間部に支持され、リンクアームを挟んでその軸前後方向に配置されているハウジング(駆動回転体)およびガイドプレートと、リンクアームとの間に、空間を介在させた構成であったため、リンクアームと、その両端の支持部分との間にどうしても軸方向に隙間が生じ、リンクアームに荷重が作用したときに、リンクアームが軸方向に揺動してしまい、ガタついて異音が生じることがあった。
本発明は、作動性に優れた内燃機関のバルブタイミング制御装置を提供することを目的としている。
上述の目的を達成するため、請求項1に係る発明の内燃機関のバルブタイミング制御装置では、内燃機関の駆動軸から回転を伝達される駆動回転体と、この駆動回転体と同軸に設けられて、内燃機関の吸気弁と排気弁の少なくとも一方を駆動するためのカムシャフトに結合された別体部材からなる従動回転体と、この従動回転体と前記駆動回転体とを相対的に回動させる組付角調整機構と、この組付角調整機構を作動させる作動装置と、この作動装置からの動力を前記組付角調整機構に伝達する歯車機構と、
を備え、前記組付角調整機構は、前記駆動回転体と前記従動回転体に対して相対回転可能に設けられ、周方向に縮径するガイド溝が形成されたガイドプレートと、一方が前記従動回転体に回動可能に連結され、他方が前記ガイド溝に摺動可能に係合したリンクアームとを含み、前記ガイドプレートを前記駆動回転体と前記従動回転体に対して相対回転させ、前記リンクアームにおける前記ガイド溝との係合部分が半径方向に移動することにより、前記従動回転体と前記駆動回転体の組付相対角度が変更されるように構成されており、潤滑油が前記ガイドプレートを経て前記歯車機構へ供給されるようにした。
を備え、前記組付角調整機構は、前記駆動回転体と前記従動回転体に対して相対回転可能に設けられ、周方向に縮径するガイド溝が形成されたガイドプレートと、一方が前記従動回転体に回動可能に連結され、他方が前記ガイド溝に摺動可能に係合したリンクアームとを含み、前記ガイドプレートを前記駆動回転体と前記従動回転体に対して相対回転させ、前記リンクアームにおける前記ガイド溝との係合部分が半径方向に移動することにより、前記従動回転体と前記駆動回転体の組付相対角度が変更されるように構成されており、潤滑油が前記ガイドプレートを経て前記歯車機構へ供給されるようにした。
請求項2に係る発明の内燃機関のバルブタイミング制御装置では、内燃機関の駆動軸から回転を伝達される駆動回転体と、この駆動回転体と同軸に設けられて、内燃機関の吸気弁と排気弁の少なくとも一方を駆動するためのカムシャフトに結合された別体部材からなる従動回転体と、この従動回転体と前記駆動回転体とを相対的に回動させる組付角調整機構と、機関運転状況に応じて回転力を生じさせる作動装置と、この作動装置からの回転力を前記組付角調整機構に伝達する歯車機構と、を備え、前記組付角調整機構は、前記駆動回転体と前記従動回転体に対して相対回転可能に設けられ、周方向に縮径するガイド溝が形成されたガイドプレートと、一方が前記従動回転体に回動可能に連結され、他方が前記ガイド溝に摺動可能に係合したリンクアームとを含み、前記ガイドプレートを前記駆動回転体と前記従動回転体に対して相対回転させ、前記リンクアームにおける前記ガイド溝との係合部分が半径方向に移動することにより、前記従動回転体と前記駆動回転体の組付相対角度が変更されるように構成されており、潤滑油が前記組付角調整機構を経て前記歯車機構へ供給されるようにした。
請求項3に係る発明の内燃機関のバルブタイミング制御装置では、内燃機関の駆動軸から回転を伝達される駆動回転体と、この駆動回転体と同軸に設けられて、内燃機関の吸気弁と排気弁の少なくとも一方を駆動するためのカムシャフトに結合された別体部材からなる従動回転体と、この従動回転体と前記駆動回転体とを相対的に回動させる組付角調整機構と、この組付角調整機構を作動させる作動装置と、この作動装置からの動力を前記組付角調整機構に伝達する歯車機構と、
を備え、前記組付角調整機構は、前記駆動回転体と前記従動回転体に対して相対回転可能に設けられ、周方向に縮径するガイド溝が形成されたガイドプレートと、一方が前記従動回転体に回動可能に連結され、他方が前記ガイドプレートを前記駆動回転体と前記従動回転体に対して相対回転させることで半径方向に移動するように構成されたリンクアームとを含み、前記ガイドプレートを前記駆動回転体と前記従動回転体に対して相対回転させ、前記リンクアームにおける前記ガイド溝との係合部分が半径方向に移動することにより、前記従動回転体と前記駆動回転体の組付相対角度が変更されるように構成されており、前記従動回転体及び前記ガイドプレートに油供給孔が設けられ、前記従動回転体の油供給孔から潤滑油が供給されるようにした。
を備え、前記組付角調整機構は、前記駆動回転体と前記従動回転体に対して相対回転可能に設けられ、周方向に縮径するガイド溝が形成されたガイドプレートと、一方が前記従動回転体に回動可能に連結され、他方が前記ガイドプレートを前記駆動回転体と前記従動回転体に対して相対回転させることで半径方向に移動するように構成されたリンクアームとを含み、前記ガイドプレートを前記駆動回転体と前記従動回転体に対して相対回転させ、前記リンクアームにおける前記ガイド溝との係合部分が半径方向に移動することにより、前記従動回転体と前記駆動回転体の組付相対角度が変更されるように構成されており、前記従動回転体及び前記ガイドプレートに油供給孔が設けられ、前記従動回転体の油供給孔から潤滑油が供給されるようにした。
本発明によれば、作動性を向上させることができる。
本発明実施の形態の内燃機関のバルブタイミング制御装置について、図面に基づいて説明する。
図1は実施の形態の内燃機関のバルブタイミング制御装置の断面図、図2は装置の同分解斜視図、図3および図4は同装置の要部の作動説明図、図5は図1の要部の拡大断面図、図6は図1の矢印Dの方向から見た矢視図である。
上記実施の形態の内燃機関のバルブタイミング制御装置は内燃機関の吸気分側に適用したものであるが、排気分側に同様に適用することも可能である。
このバルブタイミング制御装置は、図1に示す、カムシャフト1と、駆動プレート2と、組付角操作機構4と、作動装置15と、VTCカバー6と、コントローラ7とを主たる構成要素としている。
これらの構成について簡単に説明すると、前記カムシャフト1は、吸気側の機関弁71を開閉する作動を行うものである。
前記駆動プレート2は、機関から回転が伝達されて回転する部材である。
前記組付角操作機構4は、前記カムシャフト1と駆動プレート2との相対組付角度を任意に変位させる機構である。
前記作動装置15は、組付角操作機構4を作動させる装置である。
前記VTCカバー6は、図外のシリンダヘッドとロッカカバーの前端面に跨って取り付けられて駆動プレート2と組付角操作機構4の前面とその周域を覆うカバーである。
前記コントローラ7は、機関の運転状況に応じて作動装置15の作動を制御するものである。
これらの構成について簡単に説明すると、前記カムシャフト1は、吸気側の機関弁71を開閉する作動を行うものである。
前記駆動プレート2は、機関から回転が伝達されて回転する部材である。
前記組付角操作機構4は、前記カムシャフト1と駆動プレート2との相対組付角度を任意に変位させる機構である。
前記作動装置15は、組付角操作機構4を作動させる装置である。
前記VTCカバー6は、図外のシリンダヘッドとロッカカバーの前端面に跨って取り付けられて駆動プレート2と組付角操作機構4の前面とその周域を覆うカバーである。
前記コントローラ7は、機関の運転状況に応じて作動装置15の作動を制御するものである。
以下、上述の各構成について詳細に説明する。
まず、図1に示すカムシャフト1について説明すると、このカムシャフト1は、機関のシリンダヘッドに回転自在に支持されており、回転に伴い外周に設けられた吸気弁駆動用のカム70により、機関の吸気ポートを開閉する機関弁71を、閉方向に付勢するバルブスプリング73の付勢力に抗して開閉作動させるものである。また、前記カムシャフト1の前端部(図1において左側が前側である)にはスペーサ8が嵌合され、さらに、このスペーサ8は、カムシャフト1の一般部よりも大径となったフランジ1fにピン80により回転規制されている。なお、前記カムシャフト1には、径方向に油供給孔1rが複数貫通形成されている。
まず、図1に示すカムシャフト1について説明すると、このカムシャフト1は、機関のシリンダヘッドに回転自在に支持されており、回転に伴い外周に設けられた吸気弁駆動用のカム70により、機関の吸気ポートを開閉する機関弁71を、閉方向に付勢するバルブスプリング73の付勢力に抗して開閉作動させるものである。また、前記カムシャフト1の前端部(図1において左側が前側である)にはスペーサ8が嵌合され、さらに、このスペーサ8は、カムシャフト1の一般部よりも大径となったフランジ1fにピン80により回転規制されている。なお、前記カムシャフト1には、径方向に油供給孔1rが複数貫通形成されている。
前記スペーサ8は、図2に示すように、円盤形状の係止フランジ8aと、この係止フランジ8aの前端面から軸方向に伸びる円管形状の円管部8bと、同じく係止フランジ8aの前端面であって円管部8bの基端部から外径方向の3方に伸びて軸方向と平行な圧入穴8cが形成された軸支持部8dとが形成されている。なお、これら軸支持部8dおよび圧入穴8cは、図2に示すように、それぞれ周方向に120°毎に配置されている。また、スペーサ8には、油を供給する油供給孔8rが径方向に貫通して形成されている。
前記駆動プレート2は、中心に貫通穴2aが形成された円盤形状に形成されており、前記スペーサ8に対して係止フランジ8aによって軸方向変位を規制された状態において相対回転自在に組み付けられている。また、この駆動プレート2は、図2に示すように、その後部外周には機関から図外のチェーンを介して回転が伝達されるタイミングスプロケット3が形成されている。また、前端面には、貫通穴2aと外周とを結んで外径方向に3つのガイド溝2gが形成されている。これらのガイド溝2gは、前記軸支持部3dと同様に、周方向に120°毎に配置されている。さらに、前端面の外周部には、円環状のカバー部材2cが溶接あるいは圧入により固定されている。
本実施の形態においては、本発明における従動回転体はカムシャフト1およびスペーサ8によって構成され、駆動回転体はタイミングスプロケット3を含む駆動プレート2によって構成されている。なお、駆動プレート2に対して回転伝達を行う手段は、上述したチェーンに限られず、ベルトやギヤなどの他の手段により行うようにしてもよい。
前記組付角操作機構4は、カムシャフト1と駆動プレート2との前端部側に配置されてカムシャフト1と駆動プレート2との組付相対角度を変更するものである。
この組付角操作機構4は、図2に示すように、3本のリンクアーム14を有している。各リンクアーム14は、先端部にスライド部としての円筒部14aが設けられ、また、この円筒部14aから外径方向に延びるアーム部14bが設けられている。前記円筒部14aには収容孔14cが貫通して形成されている一方、アーム部14bの基端部には回動部としての回動穴14dが貫通して形成されている。
この組付角操作機構4は、図2に示すように、3本のリンクアーム14を有している。各リンクアーム14は、先端部にスライド部としての円筒部14aが設けられ、また、この円筒部14aから外径方向に延びるアーム部14bが設けられている。前記円筒部14aには収容孔14cが貫通して形成されている一方、アーム部14bの基端部には回動部としての回動穴14dが貫通して形成されている。
これらリンクアーム14は、前記スペーサ8の圧入穴8cにきつく圧入された回動ピン81に対して回動穴14dを装着して、回動ピン81を中心に回動可能に取り付けられている。一方、リンクアーム14の円筒部14aは、前記駆動プレート2の径方向ガイドとしてのガイド溝2gに挿入されて駆動プレート2に対して径方向に移動可能に取り付けられている。なお、前記リンクアーム14が回動ピン81を中心に回動可能とするにあたり、回動ピン81をリンクアーム14に一体的に固定し、この回動ピン81がスペーサ8に対して回動するようにしてもよい。
したがって、組付角操作機構4は、円筒部14aが外力を受けてガイド溝2gに沿って径方向にスライド変位すると、リンクアーム14によるリンク作用により回動ピン81が前記径方向の変位量に応じた角度だけ周方向に移動することになるもので、この回動ピン81の変位によりカムシャフト1が駆動プレート2に対して相対回動することになる。
図3および図4は、この組付角操作機構4の作動を示すものであり、図3に示すように、円筒部14aがガイド溝2gにおいて駆動プレート2の外周側に配置されているときには、基端部の回動ピン81がガイド溝2gに近い位置に引っ張られているもので、本実施の形態にあっては、この位置が最遅角位置である。
一方、図4に示すように、円筒部14aがガイド溝2gにおいて駆動プレート2の内周側に配置されているときには、回動ピン81が周方向に押されてガイド溝2gから離れるもので、本実施の形態にあってはこの位置が最進角位置である。
本実施の形態にあっては、図3に示す最遅角位置と図4に示す最進角位置とは、相対角度が略30度異なるものとするが、この可動範囲は内燃機関の特性に依存するものであり、30度に限られるものではない。
図3および図4は、この組付角操作機構4の作動を示すものであり、図3に示すように、円筒部14aがガイド溝2gにおいて駆動プレート2の外周側に配置されているときには、基端部の回動ピン81がガイド溝2gに近い位置に引っ張られているもので、本実施の形態にあっては、この位置が最遅角位置である。
一方、図4に示すように、円筒部14aがガイド溝2gにおいて駆動プレート2の内周側に配置されているときには、回動ピン81が周方向に押されてガイド溝2gから離れるもので、本実施の形態にあってはこの位置が最進角位置である。
本実施の形態にあっては、図3に示す最遅角位置と図4に示す最進角位置とは、相対角度が略30度異なるものとするが、この可動範囲は内燃機関の特性に依存するものであり、30度に限られるものではない。
上述の組付角操作機構4における円筒部14aの径方向の移動は、前記作動装置15により行われるもので、この作動装置15は、作動変換機構40と、増減速機構41とを備えている。
前記作動変換機構40は、リンクアーム14の円筒部14aに保持された球22と、前記駆動プレート2の前面に対向して同軸に設けられたガイドプレート24とを備え、このガイドプレート24の回転を前記リンクアーム14における円筒部14aの径方向の変位に変換する機構である。以下に、この構成について説明する。
前記ガイドプレート24は、前記スペーサ8の円管部8bの外周に金属系のブッシュ23を介して相対回転可能に支持されている。また、ガイドプレート24の後面には、断面略半円状で周方向の変位に伴って径方向に変位する渦巻ガイドとしての渦巻状ガイド溝28が形成され、かつ、径方向の中間部には、油の供給を行う油供給孔24rが前後方向に貫通して形成されている。
この渦巻状ガイド溝28には、前記球22が係合されている。すなわち、前記リンクアーム14の円筒部14aに設けられた収容孔14cには、図1および図2に示すように、円盤状の支持パネル22aと、コイルスプリング22bと、リテーナ22cと、球22とが順に挿入されている。また、リテーナ22cは、前端部に球22が飛び出した状態で支持する椀状の支持凹部22dが形成されているとともに、外周に前記コイルスプリング22bが着座するフランジ22fが形成されている。そして、図1に示す組付状態では、コイルスプリング22bが短縮され、支持パネル22aが駆動プレート2の前面に押し付けられ、かつ、前記球22が渦巻状ガイド溝28に押し付けられて上下方向で係合するとともに、渦巻状ガイド溝28の延在方向には相対移動可能となっている。また、前記渦巻状溝28は、図3,図4に示すように駆動プレート2の回転方向Rに沿って次第に縮径するように形成されている。
したがって、前記作動変換機構40は、前記球22が渦巻状ガイド溝28に係合した状態でガイドプレート24が駆動プレート2に対して回転方向Rに相対回転すると、球22がこのとき渦巻状ガイド溝28の渦巻形状に沿って半径方向外側に移動し、これによりスライド部としての円筒部14aが図3に示す外径方向に移動し、リンクアーム14に連結された回動ピン81がガイド溝2gに近付くように引きつけられ、カムシャフト1は遅角方向に移動する。
逆にこの状態からガイドプレート24が駆動プレート2に対して回転方向Rとは逆方向に相対回転すると、球22は渦巻状ガイド溝28の渦巻形状に沿って半径方向内側に移動し、これによりスライド部としての円筒部14aが図4に示す内径方向に移動し、リンクアーム14に連結された回動ピン81がガイド溝2gから離れる方向に押され、この場合、カムシャフト1は進角方向に移動する。
また、前記ガイドプレート24と駆動プレート2の相対回動は、上述の最遅角位置および最進角位置において組付角操作ストッパ60により規制されるようになっている。
この組付角操作ストッパ60は、ガイド側部材61と駆動側部材62とを備えている。
前記ガイド側部材61は、本実施の形態にあっては、ガイドプレート24の後面の外周近傍位置にガイドプレート24と一体に成形された金属製のものを用いている。なお、溶接やボルトなどにより一体的に固定するようにしてもよい。
一方、駆動側部材62は、弾性部材62bと締結部材62cとを有している。前記弾性部材62bは、本実施の形態ではNBR系、フッ素系、アクリル系等のゴム材料や樹脂を素材として直方体形状に形成され、中央に貫通穴62dが形成されている。また、前記締結部材62cは、駆動プレート2に形成された嵌合穴2nに圧入固定される固定軸62fと、この固定軸62fの基端部に溶接などにより一体に設けられた略L字断面形状の押圧板62gとを備えている。そして、弾性部材62bの貫通穴62dに固定軸62fを挿通させた状態で、この固定軸62fを嵌合穴2nに圧入させて押圧板62gにより弾性部材62bを前面側から抑えた状態で組み付けられている。なお、押圧板62gには、弾性部材62bの側面を押さえるフランジ62hが設けられ、弾性部材62bが回転するのを防止しているとともに、弾性部材62bが過大に弾性変形するのを防止している。
この組付角操作ストッパ60は、ガイド側部材61と駆動側部材62とを備えている。
前記ガイド側部材61は、本実施の形態にあっては、ガイドプレート24の後面の外周近傍位置にガイドプレート24と一体に成形された金属製のものを用いている。なお、溶接やボルトなどにより一体的に固定するようにしてもよい。
一方、駆動側部材62は、弾性部材62bと締結部材62cとを有している。前記弾性部材62bは、本実施の形態ではNBR系、フッ素系、アクリル系等のゴム材料や樹脂を素材として直方体形状に形成され、中央に貫通穴62dが形成されている。また、前記締結部材62cは、駆動プレート2に形成された嵌合穴2nに圧入固定される固定軸62fと、この固定軸62fの基端部に溶接などにより一体に設けられた略L字断面形状の押圧板62gとを備えている。そして、弾性部材62bの貫通穴62dに固定軸62fを挿通させた状態で、この固定軸62fを嵌合穴2nに圧入させて押圧板62gにより弾性部材62bを前面側から抑えた状態で組み付けられている。なお、押圧板62gには、弾性部材62bの側面を押さえるフランジ62hが設けられ、弾性部材62bが回転するのを防止しているとともに、弾性部材62bが過大に弾性変形するのを防止している。
上述の組付角操作ストッパ60にあっては、図3に示す最遅角位置では、ガイド側部材61が駆動側部材62に対して前記回転方向Rとは反対側の側面に当接して、ガイドプレート24と駆動プレート2との相対回動を規制するもので、この位置において、渦巻状ガイド溝28の最も外周側に配置されている球22は渦巻状ガイド溝28の外周端部に達しない構成となっている。よって、球22が渦巻状ガイド溝28の外周端部に衝突することがない。これにより、球22が渦巻状ガイド溝28から飛び出す方向に過大な力が作用することが無く、耐久性の向上を図ることができる。
一方、図4に示す最進角位置では、ガイド側部材61が駆動側部材62に対して前記回転方向R側の側面に当接して、ガイドプレート24と駆動プレート2との相対回動を規制するもので、この位置において、渦巻状ガイド溝28の最も内周側に配置されている球22は渦巻状ガイド溝28の内周端部に達しない構成となっている。よって、球22が渦巻状ガイド溝28の内周端部に衝突することがない。上述のように、球22が渦巻状ガイド溝28から飛び出す方向に過大な力が作用することが無く、耐久性の向上を図ることができる。
以上説明した組付角操作機構4および作動変換機構40の組付において、リンクアーム14の後面は、円筒部14aでは駆動プレート2の径方向ガイドとしてのガイド溝2gの底面に摺動可能に当接され、かつ、回動穴14dの周囲ではスペーサ8の軸支持部8dの前面に摺動可能に当接された組付となっている。
一方、リンクアーム14の前面は、アーム部14bではガイドプレート24の後面に摺動可能に当接された組付となっている。
なお、各リンクアーム14は、図1のC部拡大図である図5および図2の斜視図に示すように、円筒部14aとアーム部14bとの境界近傍になだらかに段部14eが形成されて、リンクアーム14の先端部の前面において支持孔14cの周辺がガイドプレート24から離反して非接触状態となっている。また、前記球22を支持するリテーナ22cも、球22がガイドプレート24の渦巻状ガイド溝28に当接した状態で、リテーナ22cの前端外周縁がガイドプレート24とは非接触状態となるよう形成されている。
さらに、リンクアーム14が組み付けられている部分の外周位置には、前記駆動プレート2に固定されたカバー部材2cが駆動プレート2とガイドプレート24に跨って配置され、このカバー部材2cの内周とガイドプレート24の外周に一体に設けられた後述する制動プレート36との間にシール部材2sが設けられている。これにより、リンクアーム14の摺動部分、ならびに球22と渦巻状ガイド溝28との摺動部分にゴミなどが浸入することの防止が図られている。
一方、リンクアーム14の前面は、アーム部14bではガイドプレート24の後面に摺動可能に当接された組付となっている。
なお、各リンクアーム14は、図1のC部拡大図である図5および図2の斜視図に示すように、円筒部14aとアーム部14bとの境界近傍になだらかに段部14eが形成されて、リンクアーム14の先端部の前面において支持孔14cの周辺がガイドプレート24から離反して非接触状態となっている。また、前記球22を支持するリテーナ22cも、球22がガイドプレート24の渦巻状ガイド溝28に当接した状態で、リテーナ22cの前端外周縁がガイドプレート24とは非接触状態となるよう形成されている。
さらに、リンクアーム14が組み付けられている部分の外周位置には、前記駆動プレート2に固定されたカバー部材2cが駆動プレート2とガイドプレート24に跨って配置され、このカバー部材2cの内周とガイドプレート24の外周に一体に設けられた後述する制動プレート36との間にシール部材2sが設けられている。これにより、リンクアーム14の摺動部分、ならびに球22と渦巻状ガイド溝28との摺動部分にゴミなどが浸入することの防止が図られている。
次に、作動装置15のもう一つの構成である増減速機構41について詳細に説明する。
この増減速機構41は、前記ガイドプレート24を駆動プレート2に対して増速および減速、すなわちガイドプレート24を駆動プレート2に対して回転方向R側に移動(増速)させたり、ガイドプレート24を駆動プレート2に対して回転方向Rとは反対側に移動(減速)させたりするもので、遊星歯車機構25と第1電磁ブレーキ26と第2電磁ブレーキ27とを備えている。
この増減速機構41は、前記ガイドプレート24を駆動プレート2に対して増速および減速、すなわちガイドプレート24を駆動プレート2に対して回転方向R側に移動(増速)させたり、ガイドプレート24を駆動プレート2に対して回転方向Rとは反対側に移動(減速)させたりするもので、遊星歯車機構25と第1電磁ブレーキ26と第2電磁ブレーキ27とを備えている。
前記遊星歯車機構25は、サンギヤ30とリングギヤ31と、両ギヤ30,31に噛合されたプラネタリギヤ33とを備えている。図1,図2に示すように、前記サンギヤ30は、スペーサ8に回転自在に支持されたガイドプレート24の前面側の内周に一体に形成されている。前記プラネタリギヤ33は、前記スペーサ8の前端部に固定されたキャリアプレート32に回転自在に支持されている。また、前記リングギヤ31は、キャリアプレート32の外側に回転自在に支持された環状の回転体34の内周に形成されている。
なお、前記キャリアプレート32は、前記スペーサ8の前端部に嵌合されて、ワッシャ37を前端面に当接させた状態でボルト9を貫通させてカムシャフト1に締結させて固定されている。
また、前記回転体34の前端面には、前方を向いた制動面35bを有した制動プレート35がねじ止めされている。
また、前記サンギヤ30が一体に形成されたガイドプレート24の外周にも、前方を向いた制動面36bを有した制動プレート36が溶接や嵌合などにより固定されている。
なお、前記キャリアプレート32は、前記スペーサ8の前端部に嵌合されて、ワッシャ37を前端面に当接させた状態でボルト9を貫通させてカムシャフト1に締結させて固定されている。
また、前記回転体34の前端面には、前方を向いた制動面35bを有した制動プレート35がねじ止めされている。
また、前記サンギヤ30が一体に形成されたガイドプレート24の外周にも、前方を向いた制動面36bを有した制動プレート36が溶接や嵌合などにより固定されている。
したがって、この遊星歯車機構25は、プラネタリギヤ33が自転せずにキャリアプレート32と共に公転したとすると、第1電磁ブレーキ26ならびに第2電磁ブレーキ27が非作動状態では、サンギヤ30とリングギヤ31はフリー状態で同速度回転する。
この状態から第1電磁ブレーキ26のみを制動作動すると、ガイドプレート24がキャリアプレート32に対して(カムシャフト1に対して)遅れ方向(図3,4のR方向とは逆方向)に相対回動し、駆動プレート2とカムシャフト1とが図4に示す進角方向に相対変位することになる。
一方、第2電磁ブレーキ27のみを制動作動すると、リングギヤ31のみに制動力が付与され、リングギヤ31がキャリアプレート32に対して遅れ方向に相対回転することによってプラネタリギヤ33が自転し、このプラネタリギヤ33の自転がサンギヤ30を増速させ、ガイドプレート24を駆動プレート2に対して回転方向R側に相対回動し、駆動プレート2とカムシャフト1とが図3に示す遅角方向に相対回動することになる。
この状態から第1電磁ブレーキ26のみを制動作動すると、ガイドプレート24がキャリアプレート32に対して(カムシャフト1に対して)遅れ方向(図3,4のR方向とは逆方向)に相対回動し、駆動プレート2とカムシャフト1とが図4に示す進角方向に相対変位することになる。
一方、第2電磁ブレーキ27のみを制動作動すると、リングギヤ31のみに制動力が付与され、リングギヤ31がキャリアプレート32に対して遅れ方向に相対回転することによってプラネタリギヤ33が自転し、このプラネタリギヤ33の自転がサンギヤ30を増速させ、ガイドプレート24を駆動プレート2に対して回転方向R側に相対回動し、駆動プレート2とカムシャフト1とが図3に示す遅角方向に相対回動することになる。
前記第1電磁ブレーキ26および第2電磁ブレーキ27は、それぞれ前述した制動プレート36,35の制動面36b,35bに対向するよう内外二重に配置されて前記VTCカバー6の裏面にピン26p,27pによって回転のみを規制された浮動状態で支持された円管部材26r,27rを有している。これらの円管部材26r,27rには、コイル26c,27cが収容されているとともに、各コイル26c,27cへの通電時に各制動面35b,36bに押し付けられる摩擦材26b,27bが装着されている。なお、摩擦材26b,27bの両方あるいは一方に制動面35b,36bに押し付ける付勢手段を設け、コイル26c,27cへの通電時に制動力が取り除かれる構成としてもよい。
また、各円管部材26r,27rおよび各制動プレート35,36は、コイル26c,27cへの通電時に磁界を形成するために鉄などの磁性体により形成されている。それに対して、前記VTCカバー6は、通電時に磁束の漏れを生じさせないために、また、摩擦材26b,27bは、永久磁石化して非通電時に制動プレート35,36に貼り付くのを防止するために、アルミなどの非磁性体により形成されている。
また、各円管部材26r,27rおよび各制動プレート35,36は、コイル26c,27cへの通電時に磁界を形成するために鉄などの磁性体により形成されている。それに対して、前記VTCカバー6は、通電時に磁束の漏れを生じさせないために、また、摩擦材26b,27bは、永久磁石化して非通電時に制動プレート35,36に貼り付くのを防止するために、アルミなどの非磁性体により形成されている。
さらに、前記遊星歯車機構25において、前記リングギヤ31と一体的に設けられている制動プレート35とキャリアプレート32との間には、遊星歯車ストッパ90が設けられている。
この遊星歯車ストッパ90は、制動プレート35の内周穴35cにおいて内径方向に突出されたストッパ板91と、このストッパ板91と周方向で干渉するようにキャリアプレート32に固定されたキャリア側部材92とを備えている。
また、このキャリア側部材92は、キャリアプレート32に形成された嵌合穴32nに嵌合固定される金属製のベース部材92bと、このベース部材92bの周囲を囲んで固定される円弧形状のNBR系、フッ素系、アクリル系等のゴム材料や樹脂製の緩衝部材としての弾性部材92dと、この弾性部材92dの前面および内周面を覆う樹脂や金属製のカバー部材92cとを備えている。また、カバー部材92cには、弾性部材92dの側面を押さえるフランジ92fが設けられ、弾性部材92dが回転するのを防止しているとともに、弾性部材92dが過大に弾性変形するのを防止している。
なお、カバー部材92cは、ベース部材92bに凸設されたピン92pを貫通させた状態でワッシャ92wを取り付けることで脱落防止が図られている。
また、図6は図1における矢印D方向から見た矢視図であり、ベース部材92bの取付回動中心と、カバー部材92cの取付回動中心とが異なる位置に設けられており、ストッパとして作動して周方向から荷重を受けたときに、両者が一体に回転することの防止を図っている。
この遊星歯車ストッパ90は、制動プレート35の内周穴35cにおいて内径方向に突出されたストッパ板91と、このストッパ板91と周方向で干渉するようにキャリアプレート32に固定されたキャリア側部材92とを備えている。
また、このキャリア側部材92は、キャリアプレート32に形成された嵌合穴32nに嵌合固定される金属製のベース部材92bと、このベース部材92bの周囲を囲んで固定される円弧形状のNBR系、フッ素系、アクリル系等のゴム材料や樹脂製の緩衝部材としての弾性部材92dと、この弾性部材92dの前面および内周面を覆う樹脂や金属製のカバー部材92cとを備えている。また、カバー部材92cには、弾性部材92dの側面を押さえるフランジ92fが設けられ、弾性部材92dが回転するのを防止しているとともに、弾性部材92dが過大に弾性変形するのを防止している。
なお、カバー部材92cは、ベース部材92bに凸設されたピン92pを貫通させた状態でワッシャ92wを取り付けることで脱落防止が図られている。
また、図6は図1における矢印D方向から見た矢視図であり、ベース部材92bの取付回動中心と、カバー部材92cの取付回動中心とが異なる位置に設けられており、ストッパとして作動して周方向から荷重を受けたときに、両者が一体に回転することの防止を図っている。
したがって、遊星歯車機構25にあっては、第2電磁ブレーキ27を制動作動させたときには、リングギヤ31がキャリアプレート32に対して遅れ方向に相対回転することによってプラネタリギヤ33が自転し、このプラネタリギヤ33の自転がサンギヤ30を増速させるが、このとき、プラネタリギヤ33の自転に伴ってキャリアプレート32がリングギヤ31に対して所定量回転すると、遊星歯車ストッパ90によりその回転が規制される。
よって、サンギヤ30が増速されて遅角方向に変位してガイドプレート24と駆動プレート2との相対回動が前述した組付角操作ストッパ60により規制されたときには、その反力は、プラネタリギヤ33およびキャリアプレート32から遊星歯車ストッパ90により受け止められプラネタリギヤ33とリングギヤ31との噛み合いにより受け止めることはない。これにより、ギヤの噛み合いの耐久性を向上することができる。
よって、サンギヤ30が増速されて遅角方向に変位してガイドプレート24と駆動プレート2との相対回動が前述した組付角操作ストッパ60により規制されたときには、その反力は、プラネタリギヤ33およびキャリアプレート32から遊星歯車ストッパ90により受け止められプラネタリギヤ33とリングギヤ31との噛み合いにより受け止めることはない。これにより、ギヤの噛み合いの耐久性を向上することができる。
ところで、上述した前記作動変換機構40は、リンクアーム14の円筒部14aの位置を保持して、駆動プレート2とカムシャフト1との相対組付位置が変動しない構成となっているもので、その構成について説明する。
前記駆動プレート2からカムシャフト1には、リンクアーム14およびスペーサ8を介して駆動トルクが伝達されるが、カムシャフト1からリンクアーム14には、機関弁71からの反力(バルブスプリング73による反力)によるカムシャフト1の変動トルク(交番トルク)が、回動ピン81からリンクアーム14の両端の枢支点を結ぶ方向の力F(図4参照)として入力される。
前記リンクアーム14の円筒部14aは、径方向ガイドとしてのガイド溝2gに沿って径方向に案内されているとともに、円筒部14aから前面に突出した球22が、渦巻状ガイド溝28に係合されているため、各リンクアーム14を介して入力される力Fは、ガイド溝2gの左右の壁とガイドプレート24の渦巻状ガイド溝28とによって支持される。
したがって、リンクアーム14に入力された力Fは互いに直交する二つの分力FA,FBに分解されるが、これらの分力FA,FBは、渦巻状ガイド溝28の外周側の壁と、ガイド溝2gの一方の壁とに略直交する向きで受け止められ、リンクアーム14の円筒部14aがガイド溝2gに沿って移動することが阻止され、これにより、リンクアーム14が回動することが阻止される。
よって、各電磁ブレーキ26,27の制動力によってガイドプレート24が回動されてリンクアーム14が所定の位置に回動操作された後には、基本的には制動力を付与し続けなくてもリンクアーム14の位置を維持、つまり、駆動プレート2とカムシャフト1の回転位相をそのまま保持することができる。なお、前記カFは、図4に示すように外径方向に作用することに限られず、図示とは逆向きに作用することもあるが、このとき分力FA,FBは渦巻状ガイド溝28の内周側の壁と、ガイド溝2gの他方側とに略直角の向きに受け止められる。
よって、各電磁ブレーキ26,27の制動力によってガイドプレート24が回動されてリンクアーム14が所定の位置に回動操作された後には、基本的には制動力を付与し続けなくてもリンクアーム14の位置を維持、つまり、駆動プレート2とカムシャフト1の回転位相をそのまま保持することができる。なお、前記カFは、図4に示すように外径方向に作用することに限られず、図示とは逆向きに作用することもあるが、このとき分力FA,FBは渦巻状ガイド溝28の内周側の壁と、ガイド溝2gの他方側とに略直角の向きに受け止められる。
以下、本実施の形態の作用を説明する。
機関始動時およびアイドル運転時には、クランクシャフトとカムシャフト1の回転位相が最遅角側に制御し、機関回転の安定化と燃費の向上を図る。
このようにカムシャフト1を最遅角位置に配置するには、コントローラ7が第2電磁ブレーキ27に通電する制御信号を出力する。これにより、第2電磁ブレーキ27の摩擦材27bが制動プレート35に摩擦接触し、遊星歯車機構25のリングギヤ31に制動力が作用し、タイミングスプロケット3の回転に伴ってサンギヤ30が増速回転される。このサンギヤ30の増速回転によりガイドプレート24が駆動プレート2に対して回転方向R側に回転させられ、これに伴ってリンクアーム14に支持された球22が渦巻状ガイド溝28の外周側に移動する。この移動は、組付角操作ストッパ60のガイド側部材61と駆動側部材62とが図3に示すように衝突した最遅角位置において規制され、このときカムシャフト1は駆動プレート2に対して最遅角側の組付角度に配置される。
機関始動時およびアイドル運転時には、クランクシャフトとカムシャフト1の回転位相が最遅角側に制御し、機関回転の安定化と燃費の向上を図る。
このようにカムシャフト1を最遅角位置に配置するには、コントローラ7が第2電磁ブレーキ27に通電する制御信号を出力する。これにより、第2電磁ブレーキ27の摩擦材27bが制動プレート35に摩擦接触し、遊星歯車機構25のリングギヤ31に制動力が作用し、タイミングスプロケット3の回転に伴ってサンギヤ30が増速回転される。このサンギヤ30の増速回転によりガイドプレート24が駆動プレート2に対して回転方向R側に回転させられ、これに伴ってリンクアーム14に支持された球22が渦巻状ガイド溝28の外周側に移動する。この移動は、組付角操作ストッパ60のガイド側部材61と駆動側部材62とが図3に示すように衝突した最遅角位置において規制され、このときカムシャフト1は駆動プレート2に対して最遅角側の組付角度に配置される。
さらに、上述のようにリングギヤ31の回転を第2電磁ブレーキ27により制動するにあたり、瞬時に回転を規制するのではなく所定量の回転を許しながら制動を行うもので、この回転量が所定量となると遊星歯車ストッパ90によりリングギヤ31の回転が規制される。すなわち、キャリアプレート32に設けたキャリア側92がストッパ板91の端面に衝突して回転が規制される。
この場合、上述のようにサンギヤ30が設けられたガイドプレート24の増速回動が組付角ストッパ60により規制されると、その反力が遊星歯車機構25に入力されるが、この反力はキャリアプレート32から遊星歯車ストッパ90を介してリングギヤ31側の制動プレート35に伝達され、各ギヤの噛み合い部分に荷重が入力されることが無く、この噛み合い部分の耐久性を向上させることができる。
この場合、上述のようにサンギヤ30が設けられたガイドプレート24の増速回動が組付角ストッパ60により規制されると、その反力が遊星歯車機構25に入力されるが、この反力はキャリアプレート32から遊星歯車ストッパ90を介してリングギヤ31側の制動プレート35に伝達され、各ギヤの噛み合い部分に荷重が入力されることが無く、この噛み合い部分の耐久性を向上させることができる。
なお、この第2電磁ブレーキ27への通電は、予め設定された所定時間(例えば、0.5sec)だけ実行されるもので、以後は、上述した作動変換機構40の保持機能により最遅角状態が保持される。
また、基本的には、上述の最遅角位置に配置させる制御信号は、機関の停止直前までに出力されるものであり、その後の始動時にあっては、既に最遅角位置となっているが、この始動時にも最遅角位置に制御する制御信号を出力させるのが好ましい。
また、基本的には、上述の最遅角位置に配置させる制御信号は、機関の停止直前までに出力されるものであり、その後の始動時にあっては、既に最遅角位置となっているが、この始動時にも最遅角位置に制御する制御信号を出力させるのが好ましい。
次に、上述の始動状態から機関が通常運転に移行し、コントローラ7がカムシャフト1を進角方向に組付角度を変位すると判断したときには、コントローラ7は、第1ブレーキ26を制動作動させる制御信号を出力する。
これによりガイドプレート24に制動力が作用してガイドプレート24は駆動プレート2に対して回転方向Rとは反対方向に回動し、カムシャフト1は進角側に組付角度が変位され、機関の高出力化が図られる。この進角方向の変位量は図外のセンサによるフィードバック制御により任意の量に制御することができる。
また、最進角位置まで変位させた場合、組付角操作ストッパ60のガイド側部材61と駆動側部材62とが図4に示すように衝突して、それ以上の変位が規制される。よって、カムシャフト1は駆動プレート2に対して最進角側の組付角度に配置される。また、この状態は、上述した作動変換機構40の状態維持機能により維持される。
さらに、ガイドプレート24の回転が規制されると、プラネタリギヤ33が自転してリングギヤ31が増速回転されるが、この回転量が所定量となると遊星歯車ストッパ90により回転が規制される。したがって、この場合も、各ギヤの噛み合い部分に荷重が入力されることが無く、この噛み合い部分の耐久性を向上させることができる。
これによりガイドプレート24に制動力が作用してガイドプレート24は駆動プレート2に対して回転方向Rとは反対方向に回動し、カムシャフト1は進角側に組付角度が変位され、機関の高出力化が図られる。この進角方向の変位量は図外のセンサによるフィードバック制御により任意の量に制御することができる。
また、最進角位置まで変位させた場合、組付角操作ストッパ60のガイド側部材61と駆動側部材62とが図4に示すように衝突して、それ以上の変位が規制される。よって、カムシャフト1は駆動プレート2に対して最進角側の組付角度に配置される。また、この状態は、上述した作動変換機構40の状態維持機能により維持される。
さらに、ガイドプレート24の回転が規制されると、プラネタリギヤ33が自転してリングギヤ31が増速回転されるが、この回転量が所定量となると遊星歯車ストッパ90により回転が規制される。したがって、この場合も、各ギヤの噛み合い部分に荷重が入力されることが無く、この噛み合い部分の耐久性を向上させることができる。
また、上述の作動時にあっては、潤滑用の油が図外の機関からカムシャフト1に貫通された油供給孔1rからカムシャフト1およびスペーサ8の内周を通り、スペーサ8の油供給孔8rから組付角操作機構4および作動装置15に向けて供給され、さらに、ガイドプレート24から油供給孔24rを経て遊星歯車機構25へ供給されるもので、図1において一点鎖線で示す油供給路oilが形成される。
この油供給路oilの途中において、油は渦巻状ガイド溝28にも潤滑油が供給され、さらに、リンクアーム14においてこの渦巻状ガイド溝28と重なって配置されている部分にも供給される。
したがって、このリンクアーム14とガイドプレート24の間とに潤滑油が供給されて、リンクアーム14が作動したときの作動性に優れる。
この油供給路oilの途中において、油は渦巻状ガイド溝28にも潤滑油が供給され、さらに、リンクアーム14においてこの渦巻状ガイド溝28と重なって配置されている部分にも供給される。
したがって、このリンクアーム14とガイドプレート24の間とに潤滑油が供給されて、リンクアーム14が作動したときの作動性に優れる。
また、本実施の形態のバルブタイミング制御装置は、ガイドプレート24を、遊星歯車機構25と一対の電磁ブレーキ26,27によって適宜増減速させ、その増減速によって組付角操作機構4のリンクアーム14を駆動操作する構造となっているため、各電磁ブレーキ26,27はリンクアーム14の作動抵抗と、各制動面35b,36bからリンクアーム14までの動力伝達経路の摩擦抵抗とに打ち勝つだけの制動力を付与できればよい。
したがって、各電磁ブレーキ26,27で必要とする電磁力が小さくなり、電力の消費を削減することができる。
したがって、各電磁ブレーキ26,27で必要とする電磁力が小さくなり、電力の消費を削減することができる。
さらに、本実施の形態にあっては、リンクアーム14を、その前後のガイドプレート24および駆動プレート2に対して相互に摺動可能に当接している。
したがって、リンクアーム14が前後方向に揺動することが無く、リンクアーム14の「がたつき」ならびに異音の発生を防止することができる。
加えて、リンクアーム14は、回動ピン81に回動可能に装着しているが、その抜け止めは、ガイドプレート24により成され、ワッシャなどの抜け止め用の部材を省略することができ、これにより、部品点数を削減してコストダウンを図ることができる。
したがって、リンクアーム14が前後方向に揺動することが無く、リンクアーム14の「がたつき」ならびに異音の発生を防止することができる。
加えて、リンクアーム14は、回動ピン81に回動可能に装着しているが、その抜け止めは、ガイドプレート24により成され、ワッシャなどの抜け止め用の部材を省略することができ、これにより、部品点数を削減してコストダウンを図ることができる。
また、本実施の形態にあっては、リンクアーム14に段部14eを形成し、径方向にスライドする円筒部14aの端面がガイドプレート24に対して非接触状態としているとともに、リンクアーム14の円筒部14aの収容孔14cに収容されているリテーナ22cもガイドプレート24と非接触状態としている。
したがって、リンクアーム14がガイドプレート24に対して回動したときに、リンクアーム14の外周縁の角部や収容孔14cの周縁と、渦巻状ガイド溝28の周縁の角部とが接触することが無く、リンクアーム14に引っかかりが生じて作動不良が生じることを防止することができる。
したがって、リンクアーム14がガイドプレート24に対して回動したときに、リンクアーム14の外周縁の角部や収容孔14cの周縁と、渦巻状ガイド溝28の周縁の角部とが接触することが無く、リンクアーム14に引っかかりが生じて作動不良が生じることを防止することができる。
また、本実施の形態にあっては、ガイドプレート24とリンクアーム14との接触部分に渦巻状ガイド溝28を形成しているため、この接触部分に対して渦巻状ガイド溝28を介して潤滑油が供給され、この接触部分の摺動性および耐摩耗性を向上させることができる。
以上、本発明の実施の形態を図面により詳述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計の変更などがあっても本発明に含まれる。
例えば、リンクアーム14は、実施の形態では、駆動回転体としての駆動プレート2の外周側に径方向にスライド自在に連結し、従動回転体としてのスペーサ8の内周側に回動可能に連結したものを示したが、これとは逆に、駆動回転体に回動可能に連結し、従動回転体にスライド可能に連結してもよい。さらに、実施の形態とは逆に、従動回転体に外周側で連結し、駆動回転体に内周側で連結してもよい。
例えば、リンクアーム14は、実施の形態では、駆動回転体としての駆動プレート2の外周側に径方向にスライド自在に連結し、従動回転体としてのスペーサ8の内周側に回動可能に連結したものを示したが、これとは逆に、駆動回転体に回動可能に連結し、従動回転体にスライド可能に連結してもよい。さらに、実施の形態とは逆に、従動回転体に外周側で連結し、駆動回転体に内周側で連結してもよい。
また、リンクアームとして、実施の形態では平板状のアーム部14bを有したリンクアーム14を示したが、このリンクアーム14の形状は、実施の形態に示した形状に限定されるものではなく、棒状など他の形状に形成してもよい。
また、リンクアームのスライド部として、実施の形態では、リンクアーム14に円筒部14aを形成したが、この形状としては、球状や円柱状や多角筒形状や多角柱形状など他の形状に形成してもよい。
さらに、径方向ガイドとして、実施の形態では、ガイド溝2gによりガイドするようにしたが、要は径方向にガイドすればよく、径方向に伸びるレール状のガイドを1または複数設けるようにしてもよい。
また、リンクアームのスライド部を周方向に作動させる渦巻状ガイドとして、実施の形態では渦巻状ガイド溝28を示したが、これも、要は径方向の変位に伴って周方向に変位するように延在されたガイドであればよく、渦巻状のレール状の部材などを用いてもよい。
また、リンクアームのスライド部として、実施の形態では、リンクアーム14に円筒部14aを形成したが、この形状としては、球状や円柱状や多角筒形状や多角柱形状など他の形状に形成してもよい。
さらに、径方向ガイドとして、実施の形態では、ガイド溝2gによりガイドするようにしたが、要は径方向にガイドすればよく、径方向に伸びるレール状のガイドを1または複数設けるようにしてもよい。
また、リンクアームのスライド部を周方向に作動させる渦巻状ガイドとして、実施の形態では渦巻状ガイド溝28を示したが、これも、要は径方向の変位に伴って周方向に変位するように延在されたガイドであればよく、渦巻状のレール状の部材などを用いてもよい。
また、作動装置として実施の形態では、遊星歯車機構25を備えたものを示したが、この作動装置は、要はガイドプレートを回転させることのできる装置であれば、例えば、モータなどの駆動手段により直接ガイドプレートを回転させる装置など他の装置を用いてもよい。
1 カムシャフト
1r 油供給孔
2 駆動プレート
2g ガイド溝
3 タイミングスプロケット
4 組付角操作機構
6 VTCカバー
7 コントローラ
8 スペーサ
8r 油供給孔
14 リンクアーム
14a 円筒部(スライド部)
14b アーム部
14c 収容孔
14d 回動穴(回動部)
14e 段部
15 作動装置
22 球
24 ガイドプレート
24r 油供給孔
25 遊星歯車機構
26 第1電磁ブレーキ
27 第2電磁ブレーキ
28 渦巻状ガイド溝
30 サンギヤ
31 リングギヤ
32 キャリアプレート
33 プラネタリギヤ
60 組付角操作ストッパ
90 遊星歯車ストッパ
91 ストッパ板
92 キャリア側部材
92b ベース部材
92c カバー部材
92d 弾性部材
oil 油供給路
1r 油供給孔
2 駆動プレート
2g ガイド溝
3 タイミングスプロケット
4 組付角操作機構
6 VTCカバー
7 コントローラ
8 スペーサ
8r 油供給孔
14 リンクアーム
14a 円筒部(スライド部)
14b アーム部
14c 収容孔
14d 回動穴(回動部)
14e 段部
15 作動装置
22 球
24 ガイドプレート
24r 油供給孔
25 遊星歯車機構
26 第1電磁ブレーキ
27 第2電磁ブレーキ
28 渦巻状ガイド溝
30 サンギヤ
31 リングギヤ
32 キャリアプレート
33 プラネタリギヤ
60 組付角操作ストッパ
90 遊星歯車ストッパ
91 ストッパ板
92 キャリア側部材
92b ベース部材
92c カバー部材
92d 弾性部材
oil 油供給路
Claims (3)
- 内燃機関の駆動軸から回転を伝達される駆動回転体と、
この駆動回転体と同軸に設けられて、内燃機関の吸気弁と排気弁の少なくとも一方を駆動するためのカムシャフトに結合された別体部材からなる従動回転体と、
この従動回転体と前記駆動回転体とを相対的に回動させる組付角調整機構と、
この組付角調整機構を作動させる作動装置と、
この作動装置からの動力を前記組付角調整機構に伝達する歯車機構と、
を備え、
前記組付角調整機構は、
前記駆動回転体と前記従動回転体に対して相対回転可能に設けられ、周方向に縮径するガイド溝が形成されたガイドプレートと、
一方が前記従動回転体に回動可能に連結され、他方が前記ガイド溝に摺動可能に係合したリンクアームとを含み、
前記ガイドプレートを前記駆動回転体と前記従動回転体に対して相対回転させ、前記リンクアームにおける前記ガイド溝との係合部分が半径方向に移動することにより、前記従動回転体と前記駆動回転体の組付相対角度が変更されるように構成されており、
潤滑油が前記ガイドプレートを経て前記歯車機構へ供給されることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。 - 内燃機関の駆動軸から回転を伝達される駆動回転体と、
この駆動回転体と同軸に設けられて、内燃機関の吸気弁と排気弁の少なくとも一方を駆動するためのカムシャフトに結合された別体部材からなる従動回転体と、
この従動回転体と前記駆動回転体とを相対的に回動させる組付角調整機構と、
機関運転状況に応じて回転力を生じさせる作動装置と、
この作動装置からの回転力を前記組付角調整機構に伝達する歯車機構と、
を備え、
前記組付角調整機構は、
前記駆動回転体と前記従動回転体に対して相対回転可能に設けられ、周方向に縮径するガイド溝が形成されたガイドプレートと、
一方が前記従動回転体に回動可能に連結され、他方が前記ガイド溝に摺動可能に係合したリンクアームとを含み、
前記ガイドプレートを前記駆動回転体と前記従動回転体に対して相対回転させ、前記リンクアームにおける前記ガイド溝との係合部分が半径方向に移動することにより、前記従動回転体と前記駆動回転体の組付相対角度が変更されるように構成されており、
潤滑油が前記組付角調整機構を経て前記歯車機構へ供給されることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。 - 内燃機関の駆動軸から回転を伝達される駆動回転体と、
この駆動回転体と同軸に設けられて、内燃機関の吸気弁と排気弁の少なくとも一方を駆動するためのカムシャフトに結合された別体部材からなる従動回転体と、
この従動回転体と前記駆動回転体とを相対的に回動させる組付角調整機構と、
この組付角調整機構を作動させる作動装置と、
この作動装置からの動力を前記組付角調整機構に伝達する歯車機構と、
を備え、
前記組付角調整機構は、
前記駆動回転体と前記従動回転体に対して相対回転可能に設けられ、周方向に縮径するガイド溝が形成されたガイドプレートと、
一方が前記従動回転体に回動可能に連結され、他方が前記ガイドプレートを前記駆動回転体と前記従動回転体に対して相対回転させることで半径方向に移動するように構成されたリンクアームとを含み、
前記ガイドプレートを前記駆動回転体と前記従動回転体に対して相対回転させ、前記リンクアームにおける前記ガイド溝との係合部分が半径方向に移動することにより、前記従動回転体と前記駆動回転体の組付相対角度が変更されるように構成されており、
前記従動回転体及び前記ガイドプレートに油供給孔が設けられ、前記従動回転体の油供給孔から潤滑油が供給されることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
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JP2009024396A JP2009092078A (ja) | 2009-02-05 | 2009-02-05 | 内燃機関のバルブタイミング制御装置 |
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JP2009024396A JP2009092078A (ja) | 2009-02-05 | 2009-02-05 | 内燃機関のバルブタイミング制御装置 |
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2009
- 2009-02-05 JP JP2009024396A patent/JP2009092078A/ja not_active Abandoned
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