JP2008115867A - 可変バルブタイミング機構の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】一端の回転部が駆動回転体と従動回転体との一方に回転可能に連結されると共に、他端のスライド部が駆動回転体と従動回転体との他方に設けられた径方向ガイドにより径方向にスライド可能に連結されるリンクアームを備え、前記スライド部を径方向に変位させるガイドが形成されたガイドプレートを、アクチュエータによって駆動回転体に対して相対回転させることによって、前記回転部の位置を周方向に相対変位させ、駆動回転体と従動回転体との組付角度を変化させる可変バルブタイミング機構において、回転位相の固着状態を解除し、フィードバック制御状態に復帰させることができるようにする。
【解決手段】目標回転位相のステップ変化から所定時間が経過した時点で、目標回転位相と実際値との偏差が所定値以上であるときに、固着発生を判定する。そして、固着発生が判定されると、進角方向と遅角方向とに交互にトルクを発生させる。
【選択図】図6

Description

本発明は、機関弁(吸・排気バルブ)のバルブタイミングを変化させる可変バルブタイミング機構の制御装置に関する。
従来、可変バルブタイミング機構として、内燃機関のクランクシャフトに対するカムシャフトの回転位相を変化させることによって、機関弁の開閉タイミングをクランク角に対して進角側及び遅角側に変化させる構成のものが知られている。
例えば、特許文献1に開示される可変バルブタイミング機構は、内燃機関のクランクシャフトから回転を伝達される駆動回転体と、カムシャフト側の従動回転体とが組付角調整機構を介して同軸に連結され、前記組付角調整機構によって前記駆動回転体と従動回転体との組付角度を変化させることで、機関弁のバルブタイミングを変化させる構成であって、前記組付角調整機構が、一端の回転部が駆動回転体と従動回転体との一方に回転可能に連結されると共に、他端のスライド部が駆動回転体と従動回転体との他方に設けられた径方向ガイドにより径方向にスライド可能に連結されたリンクアームを備え、前記スライド部の径方向の移動に伴って回転部の位置が周方向に相対変位して、駆動回転体と従動回転体との組付角度が相対的に変化するように構成され、前記リンクアームのスライド部が係合する渦巻き状ガイドが形成されたガイドプレートの相対回転角を、電磁ブレーキで制御することで、前記スライド部を径方向に変位させ、以って、バルブタイミングを進・遅角変位させるようになっている。
以下、上記構成の組付角調整機構を備えた可変バルブタイミング機構を、スパイラルラジアルリンク式と称するものとする。
特開2001−041013号公報
ところで、クランクシャフトに対するカムシャフトの回転位相を変化させる可変バルブタイミング機構では、組付角調整機構の係合部分での噛み込みなどが発生すると、これが回転位相変化の大きな抵抗になり、通常制御では回転位相を変化させることができない回転位相の固着状態になる可能性がある。
そこで、本発明は、クランクシャフトに対するカムシャフトの回転位相をアクチュエータによって変化させる可変バルブタイミング機構において、組付角調整機構の係合部分での噛み込みなどが発生しても、回転位相の動き出しを図れる制御装置を提供することを目的とする。
そのため本発明では、内燃機関のクランクシャフトから回転を伝達される駆動回転体とカムシャフト側の従動回転体とが組付角調整機構を介して同軸に連結され、前記組付角調整機構によって前記駆動回転体と従動回転体との組付角度を変化させることで、機関弁のバルブタイミングを変化させる構成であり、前記組付角調整機構が、一端の回転部が前記駆動回転体と従動回転体との一方に回転可能に連結されると共に、他端のスライド部が前記駆動回転体と従動回転体との他方に設けられた径方向ガイドにより径方向にスライド可能に連結されるリンクアームを備え、前記スライド部を径方向に変位させるガイドが形成されたガイドプレートを、前記アクチュエータによって前記駆動回転体に対して相対回転させることによって、前記回転部の位置を周方向に相対変位させ、前記駆動回転体と従動回転体との組付角度を変化させる構成であり、かつ、前記ガイドが前記ガイドプレートに対して溝として形成される一方、前記スライド部が、前記ガイドを構成する溝に係合される可変バルブタイミング機構において、前記回転位相の固着状態が検出されたときに、前記回転位相の進角方向と遅角方向とに交互にトルクを発生させるべく前記アクチュエータを強制駆動するようにした。
また、内燃機関のクランクシャフトから回転を伝達される駆動回転体とカムシャフト側の従動回転体とが組付角調整機構を介して同軸に連結され、前記組付角調整機構によって前記駆動回転体と従動回転体との組付角度を変化させることで、機関弁のバルブタイミングを変化させる構成であり、前記組付角調整機構が、一端の回転部が前記駆動回転体と従動回転体との一方に回転可能に連結されると共に、他端のスライド部が前記駆動回転体と従動回転体との他方に設けられた径方向ガイドにより径方向にスライド可能に連結されるリンクアームを備え、前記スライド部を径方向に変位させる渦巻き状ガイドが形成されたガイドプレートを、前記アクチュエータによって前記駆動回転体に対して相対回転させることによって、前記回転部の位置を周方向に相対変位させ、前記駆動回転体と従動回転体との組付角度を変化させる構成であり、かつ、前記ガイドプレートを、前記アクチュエータとしての2つの電磁ブレーキによって前記駆動回転体に対して減速方向及び増速方向に相対回転させる構成であって、前記ガイドプレートが、キャリア部材を入力要素とし、サンギヤとリングギヤとの一方を出力要素、他方をフリー要素とする遊星歯車機構を介して回転伝達され、前記2つの電磁ブレーキの一方が前記出力要素に制動を与え、他方が前記フリー要素に制動を与える構成の可変バルブタイミング機構において、前記回転位相の固着状態が検出されたときに、前記回転位相の進角方向と遅角方向とに交互にトルクを発生させるべく前記アクチュエータを強制駆動するようにした。
上記発明によると、回転位相が固着すると、進角方向と遅角方向とに交互にトルクを発生させることで回転位相の動き出しを図るので、係合部分での噛み込みなどが発生しても、回転位相制御状態への復帰を図ることができるという効果がある。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
図1は、実施形態における車両用内燃機関の構成図であり、内燃機関101の吸気管102には、スロットルモータ103aでスロットルバルブ103bを開閉駆動する電子制御スロットル104が介装され、該電子制御スロットル104及び吸気バルブ105を介して、燃焼室106内に空気が吸入される。
燃焼排気は燃焼室106から排気バルブ107を介して排出され、フロント触媒108及びリア触媒109で浄化された後、大気中に放出される。
前記吸気バルブ105及び排気バルブ107は、それぞれ排気側カムシャフト110,吸気側カムシャフト134に設けられたカムによって開閉駆動されるが、吸気側カムシャフト134には、クランクシャフト120に対する回転位相を変化させることで、バルブタイミングを変化させるスパイラルラジアルリンク式の可変バルブタイミング機構VTC113が設けられている。
尚、本実施形態では吸気バルブ側にのみ可変バルブタイミング機構VTC113を備える構成としたが、吸気バルブ側に代えて、又は、吸気バルブ側と共に、排気バルブ側に可変バルブタイミング機構VTC113を備える構成であっても良い。
また、各気筒の吸気バルブ105上流側の吸気ポート130には、電磁式の燃料噴射弁131が設けられ、該燃料噴射弁131は、前記ECU114からの噴射パルス信号によって開弁駆動されると、所定圧力に調整された燃料を吸気バルブ105に向けて噴射する。
マイクロコンピュータを内蔵するエンジンコントロールユニット(ECU)114には、各種センサからの検出信号が入力され、該検出信号に基づく演算処理によって、前記前記電子制御スロットル104,可変バルブタイミング機構VTC113及び燃料噴射弁131などを制御する。
前記各種センサとしては、アクセル開度を検出するアクセル開度センサAPS116、機関101の吸入空気量Qを検出するエアフローメータ115、クランクシャフト120から回転信号を取り出すクランク角センサ117、スロットルバルブ103bの開度TVOを検出するスロットルセンサ118、機関101の冷却水温度を検出する水温センサ119、吸気側カムシャフト134から回転信号を取り出すカムセンサ132などが設けられている。
尚、前記クランク角センサ117から出力される回転信号に基づいてECU114において機関回転速度Neが算出される。
次に、前記可変バルブタイミング機構VTC113の構成を、図2〜図5に基づいて説明する。前記可変バルブタイミング機構VTC113は、カムシャフト134と、駆動プレート2と、組付角調整機構4と、作動装置15と、VTCカバー6から構成される。
前記駆動プレート2は、機関101(クランクシャフト120)から回転が伝達されて回転する部材であり、前記組付角調整機構4は、前記カムシャフト134と駆動プレート2との組付角度を変化させる機構であって、作動装置15によって作動する。
前記VTCカバー6は、図示省略したシリンダヘッドとロッカカバーの前端に跨って取り付けられて、駆動プレート2と組付角調整機構4の前面とその周域を覆うカバーである。
前記カムシャフト134の前端部(図2における左側)には、スペーサ8が嵌合され、更に、このスペーサ8は、カムシャフト134のフランジ部134fに貫通されるピン80によって回転規制されている。
また、前記カムシャフト134には、径方向に油供給孔134rが複数貫通形成されている。
前記スペーサ8は、図3に示すように、円盤状の係止フランジ8aと、この係止フランジ8aの前端面から軸方向に延びる円管部8bと、同じく係止フランジ8aの前端面であって円管部8bの基端側から外径方向の3方に延びて軸方向と平行な圧入穴8cが形成された軸支持部8dとが形成されている。
尚、上記軸支持部8d及び圧入穴8cは、図3に示すように、それぞれ周方向に120°毎に配置される。
また、前記スペーサ8には、油を供給する油供給孔8rが径方向に貫通形成されている。前記駆動プレート2は、中心に貫通穴2aが形成された円盤状に形成されており、前記スペーサ8に対して係止フランジ8aによって軸方向の変位を規制された状態で相対回転自在に組み付けられている。
また、駆動プレート2は、図3に示すように、その後部外周に、クランクシャフト120から図示省略したチェーンを介して回転が伝達されるタイミングスプロケット3が形成されている。
更に、駆動プレート2の前端面には、貫通穴2aと外周とを結んで外径方向に3つのガイド溝2gが形成されており、前記ガイド溝2gは、前記軸支持部8dと同様に、周方向に120°毎に配置される。
また、駆動プレート2の前端面の外周部には、円環状のカバー部材2cが溶接或いは圧入により固定されている。
本実施形態において、従動回転体は、カムシャフト134及びスペーサ8によって構成され、駆動回転体は、タイミングスプロケット3を含む駆動プレート2によって構成される。
前記組付角調整機構4は、カムシャフト134と駆動プレート2との前端部側に配置されて、カムシャフト134と駆動プレート2との組付相対角度を変更するものである。この組付角調整機構4は、図3に示すように、3本のリンクアーム14を有している。
前記各リンクアーム14は、先端部にスライド部としての円筒部14aが設けられ、また、この円筒部14aから外径方向に延びるアーム部14bが設けられている。
前記円筒部14aには、収容孔14cが貫通して形成されている一方、アーム部14bの基端部には、回動部としての回動穴14dが貫通して形成されている。
前記リンクアーム14は、前記スペーサ8の圧入穴8cにきつく圧入された回動ピン81に対して回動穴14を装着して、回動ピン81を中心に回動可能に取り付けられている。
一方、リンクアーム14の円筒部14aは、前記駆動プレート2の径方向ガイドとしてのガイド溝2gに挿入されて、駆動プレート2に対して径方向に移動可能(スライド可能)に取り付けられている。
上記構成において、円筒部14aが外力を受けてガイド溝2gに沿って径方向にスライド変位すると、リンクアーム14によるリンク作用により回動ピン81が前記円筒部14aの径方向の変位量に応じた角度だけ周方向に移動することになるもので、この回動ピン81の変位によりカムシャフト134が駆動プレート2に対して相対回転することになる。
図4及び図5は、前記組付角調整機構4の作動を示すもので、図4に示すように、円筒部14aがガイド溝2gにおいて駆動プレート2の外周側に配置されているときには、基端部の回動ピン81がガイド溝2gに近い位置に引っ張られているもので、この位置が最遅角位置となる。
一方、図5に示すように、円筒部14aがガイド溝2gにおいて駆動プレート2の内周側に配置されているときには、回動ピン81が周方向に押されてガイド溝2gから離れるもので、この位置が最進角位置となる。
上記組付角調整機構4における前記円筒部14aの径方向への移動は、前記作動装置15により行われ、この作動装置15は、作動変換機構40と増減速機構41とを備えている。
前記作動変換機構40は、リンクアーム14の円筒部14aに保持された球22と、前記駆動プレート2の前面に対向して同軸に設けられたガイドプレート24とを備え、このガイドプレート24の回転を前記リンクアーム14における円筒部14aの径方向の変位に変換する機構である。
前記ガイドプレート24は、前記スペーサ8の円管部8bの外周に金属系のブッシュ23を介して相対回転可能に支持されている。
また、前記ガイドプレート24の後面には、断面略半円状で周方向の変位に伴って径方向に変位する渦巻きガイドとしての渦巻状ガイド溝28が形成され、かつ、径方向の中間部には、油の供給を行う油供給孔24rが前後方向に貫通して形成されている。
前記渦巻状ガイド溝28には、前記球22が係合されている。
即ち、前記リンクアーム14の円筒部14aに設けられた収容孔14cには、図2及び図3に示すように、円盤状の支持パネル22aと、コイルスプリング22b(弾性体)と、リテーナ22cと、球22(球状部材)とが順に挿入されている。
また、前記リテーナ22cは、前端部に球22が飛び出した状態で支持する椀状の支持凹部22dが形成されていると共に、外周に前記コイルスプリング22bが着座するフランジ22fが形成されている。
そして、図2に示す組付状態では、コイルスプリング22bが圧縮され、支持パネル22aが駆動プレート2の前面に押し付けられ、かつ、前記球22が渦巻状ガイド溝28に押し付けられて上下方向で係合すると共に、渦巻状ガイド溝28の延在方向には相対移動可能となっている。
また、前記渦巻状ガイド溝28は、図4,5に示すように、駆動プレート2の回転方向Rに沿って次第に縮径するように形成されている。
従って、前記作動変換機構40は、前記球22が渦巻状ガイド溝28に係合した状態で、ガイドプレート24が駆動プレート2に対して回転方向Rに相対回転すると、球22が渦巻状ガイド溝28の渦巻き形状に沿って半径方向外側に移動し、これによりスライド部としての円筒部14aが、図4に示す外径方向に移動し、リンクアーム14に連結された回動ピン81がガイド溝2gに近づくように引きつけられ、カムシャフト134は遅角方向に移動する。
逆に、上記状態からガイドプレート24が駆動プレート2に対して回転方向Rとは逆方向に相対回転すると、球22は渦巻状ガイド溝28の渦巻き形状に沿って半径方向内側に移動し、これによりスライド部としての円筒部14aが、図5に示す内径方向に移動し、リンクアーム14に連結された回動ピン81がガイド溝2gから離れる方向に押され、この場合、カムシャフト134は進角方向に移動する。
次に、増減速機構41について詳細に説明する。前記増減速機構41は、前記ガイドプレート24を駆動プレート2に対して増速及び減速、即ち、ガイドプレート24を駆動プレート2に対して回転方向R側に移動(増速)させたり、ガイドプレート24を駆動プレート2に対して回転方向Rとは反対側に移動(減速)させたりするものであり、遊星歯車機構25と第1電磁ブレーキ26と第2電磁ブレーキ27とを備えている。
前記遊星歯車機構25は、サンギヤ30と、リングギヤ31と、両ギヤ30,31に噛み合わされたプラネタリギヤ33とを備えている。
図2,図3に示すように、前記サンギヤ30は、ガイドプレート24の前面側の内周に一体的に形成されている。前記プラネタリギヤ33は、前記スペーサ8の前端部に固定されたキャリアプレート32に回転自在に支持されている。
また、前記リングギヤ31は、前記キャリアプレート32の外側に回転自在に支持された環状の回転体34の内周に形成されている。
尚、前記キャリアプレート32は、前記スペーサ8の前端部に嵌合されて、ワッシャ37を前端部に当接させた状態でボルト9を貫通させてカムシャフト134に締結させて固定されている。
また、前記回転体34の前端面には、前方を向いた制動面35bを有した制動プレート35がねじ止めされている。また、前記サンギヤ30が一体に形成されたガイドプレート24の外周にも、前方を向いた制動面36bを有した制動プレート36が溶接や嵌合などにより固定されている。
従って、前記遊星歯車機構25は、プラネタリギヤ33が自転せずにキャリアプレート32と共に公転したとすると、第1電磁ブレーキ26ならびに第2電磁ブレーキ27が非作動状態では、サンギヤ30とリングギヤ31はフリー状態で同速回転する。この状態から第1電磁ブレーキ26のみを制動作動すると、ガイドプレート24がキャリアプレート32に対して(カムシャフト134に対して)遅れる方向(図4,5のR方向とは逆方向)に相対回転し、駆動プレート2とカムシャフト134とが、図5に示す進角方向に相対変位することになる。
一方、第2電磁ブレーキ27のみを制動作動すると、リングギヤ31のみに制動力が付与され、リングギヤ31がキャリアプレート32に対して遅れ方向に相対回転することによってプラネタリギヤ33が自転し、このプラネタリギヤ33の自転がサンギヤ30を増速させ、ガイドプレート24を駆動プレート2に対して回転方向R側に相対回転し、駆動プレート2とカムシャフト134とが図4に示す遅角方向に相対回転することになる。
尚、本実施形態において、キャリアプレート32が入力要素であり、サンギヤ30が出力要素であり、リングギヤ31がフリー要素となる。前記第1電磁ブレーキ26及び第2電磁ブレーキ27は、それぞれ前述した制動プレート36,35の制動面36b,35bに対向するよう内外2重に配置されて、前記VTCカバー6の裏面にピン26p,27pによって回転のみを規制された浮動状態で支持された円管部材26r,27rを有している。
これらの円管部材26r,27rには、コイル26c,27cが収容されていると共に、各コイル26c,27cへの通電時に各制動面35b,36bに押し付けられる摩擦材26b,27bが装着されている。また、各円管部材26r,27r及び各制動プレート35,36は、コイル26c,27cへの通電時に磁界を形成するために鉄などの磁性体により形成されている。
それに対して、前記VTCカバー6は、通電時に磁束の漏れを生じさせないために、また、摩擦材26b,27bは、永久磁石化して非通電時に制動プレート35,36に貼り付くのを防止するために、アルミなどの非磁性体により形成されている。
前記遊星歯車機構25の出力要素としてのサンギヤ30が設けられたガイドプレート24と駆動プレート2の相対回動は、最遅角位置および最進角位置において組付角ストッパ60により規制されるようになっている。
更に、前記遊星歯車機構25において、リングギヤ31と一体的に設けられている制動プレート35と、キャリアプレート32との間には、遊星歯車ストッパ90が設けられている。
ところで、上述した前記作動変換機構40は、リンクアーム14の円筒部14aの位置を保持して、駆動プレート2とカムシャフト134との相対組付位置が変動しない構成となっているもので、その構成について説明する。
前記駆動プレート2からカムシャフト134には、リンクアーム14およびスペーサ8を介して駆動トルクが伝達されるが、カムシャフト134からリンクアーム14には、機関弁(吸気バルブ105)からの反力によるカムシャフト134の変動トルクが、回動ピン81からリンクアーム14の両端の枢支点を結ぶ方向の力Fとして入力される。
前記リンクアーム14の円筒部14aは、径方向ガイドとしてのガイド溝2gに沿って径方向に案内されているとともに、円筒部14aから前面に突出した球22が、渦巻状ガイド溝28に係合されているため、各リンクアーム14を介して入力される力Fは、ガイド溝2gの左右の壁とガイドプレート24の渦巻状ガイド溝28とによって支持される。
したがって、リンクアーム14に入力された力Fは互いに直交する二つの分力FA,FBに分解されるが、これらの分力FA,FBは、渦巻状ガイド構28の外周側の壁と、ガイド溝2gの一方の壁とに略直交する向きで受け止められ、リンクアーム14の円筒部14aがガイド溝2gに沿って移動することが阻止され、これにより、リンクアーム14が回動することが阻止される。
よって、各電磁ブレーキ26,27の制動力によってガイドプレート24が回動されてリンクアーム14が所定の位置に回動操作された後には、基本的には制動力を付与し続けなくてもリンクアーム14の位置を維持、つまり、駆動プレート2とカムシャフト134の回転位相をそのまま保持することができる。
尚、前記力Fは、外径方向に作用することに限られず、逆向きの内径方向に作用することもあるが、このとき分力FA,FBは渦巻状ガイド溝28の内周側の壁と、ガイド構2gの他方側とに略直角の向きに受け止められる。
以下、上記可変バルブタイミング機構VTC113の作用を説明する。
クランクシャフトとカムシャフト134の回転位相を遅角側に制御する場合には、第2電磁ブレーキ27に通電する。
第2電磁ブレーキ27に通電すると、第2電磁ブレーキ27の摩擦材27bが制動プレート35に摩擦接触し、遊星歯車機構25のリングギヤ31に制動力が作用し、タイミングスプロケット3の回転に伴ってサンギヤ30が増速回転される。
このサンギヤ30の増速回転によりガイドプレート24が駆動プレート2に対して回転方向R側に回転させられ、これに伴ってリンクアーム14に支持された球22が渦巻状ガイド溝28の外周側に移動する。
この遅角側への移動は、組付角ストッパ60により図4に示す最遅角位置において規制される。
更に、上述のように、リングギヤ31の回転を第2電磁ブレーキ27により制動するにあたり、瞬時に回転を規制するのではなく所定量の回転を許しながら制動を行うもので、この回転量が所定量となると遊星歯車ストッパ90によりリングギヤ31の回転が規制されるようになっている。
一方、カムシャフト134の組付角度を進角方向に変位させるときには、第1ブレーキ26に通電する。
これにより、ガイドプレート24に制動力が作用してガイドプレート24は駆動プレート2に対して回転方向Rとは反対方向に回動し、カムシャフト134は進角側に組付角度が変位される。
この進角側への移動は、組付角ストッパ60により図5に示す最進角位置において規制される更に、ガイドプレート24の回転が規制されると、プラネタリギヤ33が自転してリングギヤ31が増速回転されるが、この回転量が所定量となると遊星歯車ストッパ90により回転が規制される。
前記ECU114は、クランクシャフト120に対するカムシャフト134の目標進角値(目標回転位相)を機関の運転条件に基づいて設定し、該目標進角値に基づいて前記第1電磁ブレーキ26及び第2電磁ブレーキ27への通電をフィードバック制御するようになっている。
具体的には、図6のフローチャートに示すようにして前記フィードバック制御が行われる。
まず、ステップS1では、機関負荷・機関回転速度などの機関運転条件に基づいて目標進角値(目標回転位相)を演算する。
次のステップS2では、クランク角センサ117の検出信号とカムセンサ132の検出信号とに基づいて実際の進角値(実際の回転位相)を検出する。
ステップS3では、目標進角値と実際の進角値との偏差Δθを演算する。
ステップS4では、前記偏差Δθに基づく比例・積分・微分制御によって、電磁ブレーキ26,27への通電を高周波でオン・オフ制御して平均印加電圧を制御するときのデューティ比DUTYを演算する。
DUTY=Kp×Δθ+Ki∫Δθ+Kd(dΔθ/dt)
尚、Kpは比例ゲイン、Kiは積分ゲイン、Kdは微分ゲインを示す。
但し、フィードバック制御を、比例・積分・微分制御に限定するものではなく、例えば、スライディングモード制御を用いる構成であっても良い。
ステップS5では、ステップS4で演算された前記デューティ比のプラス・マイナスによって進角方向制御信号と遅角方向制御信号とに振り分ける。
ステップS6では、目標進角値(目標回転位相)が変化した時点から、目標進角値のステップ変化幅に応じて設定される所定時間が経過したか否かを判別する。
前記所定時間は、実際の進角値(回転位相)が目標の変化に追従して変化するのに要する時間に基づいて設定され、通常状態であれば、前記所定時間内で目標に到達するものとする。
ステップS6で、目標の変化から所定時間が経過していると判別されると、ステップS7へ進み、その時点での目標進角値と実際の進角値との偏差Δθの絶対値が所定値以上であるか否かを判別する。
前記所定値は、実際の進角値の検出精度や定常偏差を考慮して設定される。前記ステップS7で偏差Δθの絶対値が所定値以上であると判別されたときには、進角値(回転位相)の固着状態を判定して、ステップS8へ進む。
ステップS6で、所定時間内であると判別されたとき、及び、ステップS7で目標の変化から所定時間が経過した時点での偏差Δθの絶対値が所定値よりも小さいと判別されたときには、ステップS14へ進んで、前記ステップS5での振り分けに応じて電磁ブレーキ26,27のいずれか一方を前記デューティ比DUTYに基づいて通電させ、通常のフィードバック制御状態とする。
一方、ステップS7で進角値(回転位相)の固着状態が判定されてステップS8へ進むと、前記固着状態を解除すべく電磁ブレーキ26,27を強制的に交互に通電する処理における制御デューティ(発生トルク),駆動周期,駆動時間の設定を行う(図7参照)。
具体的には、例えば、進角・遅角方向における制御デューティをそれぞれ100%(直結状態)に近い所定のONデューティとし、機関回転速度が高いときほど制御周期を短くし(制御周波数を高くし)、駆動時間を機関回転速度が高いときほど短くする。
機関回転速度が高いときには、ブレーキの直結状態での単位時間当たりの進角値変化量が大きくなるので、低回転時に比べて固着状態が解除されたときに大きく進角値(回転位相)が変化することになるので、機関回転速度が高いときほど1回当たりの通電時間を短くする。
また、機関回転速度が高いときほど、短い周期で交互通電を行わせるので、通電回数を略揃えるために、機関回転速度が高いときほど交互通電を継続させる時間である駆動時間を短くする。
尚、制御デューティ(駆動電流)を抑制することで、回転位相の固着状態が解除されたときの回転位相変化を抑制する構成とすることができ、係る構成とする場合には、機関回転速度が高いときほど交互通電での制御デューティを小さく設定する。
ここで、制御デューティが同じであっても、コイル温度(コイルの抵抗値)によって実際にコイルに流れる駆動電流が異なり、以って、発生トルクが変化することになるので、機関の冷却水温度や潤滑油温度などから推定されるコイル温度に応じて制御デューティを補正すると良い。
また、回転位相の最進角側と最遅角側とはそれぞれストッパで動きが規制されるようになっており、進角・遅角方向における制御デューティをそれぞれ100%に近い所定のONデューティとした場合、最進角又は最遅角に近い位置で固着状態が解除されると、ストッパに勢い良く衝突してしまう可能性がある。
そこで、固着状態での回転位相が最進角又は最遅角に近く、固着していない場合に、ストッパ位置を越える回転位相の変化が発生すると予測されるときには、ストッパ位置を越える回転位相の変化が発生しないように、前記制御デューティに制限を加えるようにする。
例えば、最進角位置に近い位置で固着している場合には、回転位相の遅角側にガイドプレート24を相対回転させる第2電磁ブレーキ27の制御デューティは、例えば100%に近い所定のONデューティとするが、回転位相の進角側にガイドプレート24を相対回転させる第1電磁ブレーキ26の制御デューティは、回転位相の固着がない場合であっても、最進角側のストッパ位置を越える回転位相の変化が発生しない範囲内の制御デューティに制限する。
ステップS9では、ステップS8で設定した制御デューティ,駆動周期,駆動時間に基づいて、電磁ブレーキ26,27に交互に通電する。
上記交互通電により、回転位相を進角側に変位させる方向に作用するトルクと、回転位相を遅角側に変位させる方向に作用するトルクとが交互に発生し、例えば前記球22が渦巻状ガイド溝28の底部に噛み込んで固着した場合には、球22を渦巻状ガイド溝28に沿って前後に揺することになり、係る揺動によって前記噛み込み部分を乗り越えて固着状態が解除されるようにする。
前記駆動時間だけ交互通電を実行すると、ステップS10では、進角値が所定以上変化したか否かを判別し、所定以上に進角値が変化した場合には、固着状態が解除されたものと判断して、本ルーチンを終了させ、次回から通常のフィードバック制御に復帰させるようにする。
一方、ステップS10で固着状態の解除が判断されなかった場合には、ステップS11へ進み、前記駆動時間に基づいた交互通電を所定回数以上行ったか否かを判別する。
そして、交互通電の実行回数が所定回数未満である場合には、ステップS12で所定の停止時間だけ待機させた後、ステップS8に戻ることで、前記強制駆動を間欠的に繰り返し行わせるようにする。
尚、交互通電を繰り返し行わせるときに、繰り返し毎に段階的に電磁ブレーキ26,27の制御デューティを増大させ、最初は比較的小さい発生トルクで固着状態の解除を図り、固着状態を解除できなかったときには、より大きなトルクが必要であると判断して、発生トルクをより大きくすることができる。
前記ステップS11で、前記駆動時間に基づいた交互通電を所定回数以上行ったと判別されたときには、前記所定回数だけ交互通電を行っても固着状態を解除できなかったことになるので、その場合には、固着状態の解除はできない故障状態であると判断してステップS13へ進み、故障判定を行う。故障判定時には、故障判定がなされたことを運転者にランプ等で警告する一方、通常のフィードバック制御を禁止すると共に、例えば回転位相の遅角側にガイドプレート24を相対回転させる第2電磁ブレーキ27を常時通電状態とするなどのフェイルセーフ処理に移行させる。
尚、上記実施形態では、2つの電磁ブレーキの制動力によってガイドプレート24を進角方向と遅角方向とに相対回転させる構成としたが、ガイドプレート24を弾性体によって回転位相の遅角方向に付勢し、電磁ブレーキの制動力が前記付勢力に対抗してガイドプレート24を回転位相の進角方向に相対回転させる構成とした、電磁ブレーキを1つだけ備えるスパイラルラジアルリンク式可変バルブタイミング機構においても、固着発生時に、電磁ブレーキの作動状態と電磁ブレーキの作動停止状態とを周期的に行わせれば、回転位相の進角方向と遅角方向とに交互にトルクを発生させることになり、以って、噛み込みによる固着の解除を図ることが可能である。
更に、前記ガイドプレート24を相対回転させるアクチュエータとしてステップモータを用いる構成においても、進角方向のステップ変化量と遅角方向のステップ変化量とを交互に設定することで、回転位相の進角方向と遅角方向とに交互にトルクを発生させることになり、以って、噛み込みによる固着の解除を図ることが可能である。
また、可変バルブタイミング機構を、渦巻状ガイド溝28とリンクアーム14との係合によって組付角度を変化させる構成に限定されるものではなく、他の機構によって組付角度を変化させる構成の可変バルブタイミング機構であってもよい。
実施の形態における内燃機関のシステム構成図。 実施の形態における可変バルブタイミング機構を示す断面図。 上記可変バルブタイミング機構の分解斜視図。 上記可変バルブタイミング機構の要部の作動を示す図2のA−A断面図。 上記可変バルブタイミング機構の要部の作動を示す図2のA−A断面図。 可変バルブタイミング機構のフィードバック制御及び固着解除制御を示すフローチャート。 前記固着解除制御時における電磁ブレーキの制御特性を示すタイムチャート。
符号の説明
2…駆動プレート、2g…ガイド溝、3…タイミングスプロケット、4…組付角調整機構、6…VTCカバー、8…スペーサ、14…リンクアーム、15…作動装置、24…ガイドプレート、25…遊星歯車機構、26…第1電磁ブレーキ、27…第2電磁ブレーキ、28…渦巻状ガイド溝、30…サンギヤ、31…リングギヤ、32…キャリアプレート、33…プラネタリギヤ、35…制動プレート、36…制動プレート、40…作動変換機構、41…増減速機構、101…内燃機関、105…吸気バルブ、113…可変バルブタイミング機構VTC、114…エンジンコントロールユニット、117…クランク角センサ、119…水温センサ、120…クランクシャフト、132…カムセンサ、134…カムシャフト

Claims (11)

  1. 内燃機関のクランクシャフトに対するカムシャフトの回転位相をアクチュエータによって変化させることで、機関弁のバルブタイミングを変化させる可変バルブタイミング機構であって、
    内燃機関のクランクシャフトから回転を伝達される駆動回転体とカムシャフト側の従動回転体とが組付角調整機構を介して同軸に連結され、前記組付角調整機構によって前記駆動回転体と従動回転体との組付角度を変化させることで、機関弁のバルブタイミングを変化させる構成であり、
    前記組付角調整機構が、一端の回転部が前記駆動回転体と従動回転体との一方に回転可能に連結されると共に、他端のスライド部が前記駆動回転体と従動回転体との他方に設けられた径方向ガイドにより径方向にスライド可能に連結されるリンクアームを備え、前記スライド部を径方向に変位させるガイドが形成されたガイドプレートを、前記アクチュエータによって前記駆動回転体に対して相対回転させることによって、前記回転部の位置を周方向に相対変位させ、前記駆動回転体と従動回転体との組付角度を変化させる構成であり、
    かつ、前記ガイドが前記ガイドプレートに対して溝として形成される一方、前記スライド部が、前記ガイドを構成する溝に係合される可変バルブタイミング機構において、
    前記回転位相の固着状態が検出されたときに、前記回転位相の進角方向と遅角方向とに交互にトルクを発生させるべく前記アクチュエータを強制駆動することを特徴とする可変バルブタイミング機構の制御装置。
  2. 前記可変バルブタイミング機構が、前記ガイドプレートを、前記アクチュエータとしての2つの電磁ブレーキによって前記駆動回転体に対して減速方向及び増速方向に相対回転させる構成であって、前記ガイドプレートが、キャリア部材を入力要素とし、サンギヤとリングギヤとの一方を出力要素、他方をフリー要素とする遊星歯車機構を介して回転伝達され、前記2つの電磁ブレーキの一方が前記出力要素に制動を与え、他方が前記フリー要素に制動を与える構成であることを特徴とする請求項1記載の可変バルブタイミング機構の制御装置。
  3. 内燃機関のクランクシャフトに対するカムシャフトの回転位相をアクチュエータによって変化させることで、機関弁のバルブタイミングを変化させる可変バルブタイミング機構であって、
    内燃機関のクランクシャフトから回転を伝達される駆動回転体とカムシャフト側の従動回転体とが組付角調整機構を介して同軸に連結され、前記組付角調整機構によって前記駆動回転体と従動回転体との組付角度を変化させることで、機関弁のバルブタイミングを変化させる構成であり、
    前記組付角調整機構が、一端の回転部が前記駆動回転体と従動回転体との一方に回転可能に連結されると共に、他端のスライド部が前記駆動回転体と従動回転体との他方に設けられた径方向ガイドにより径方向にスライド可能に連結されるリンクアームを備え、前記スライド部を径方向に変位させる渦巻き状ガイドが形成されたガイドプレートを、前記アクチュエータによって前記駆動回転体に対して相対回転させることによって、前記回転部の位置を周方向に相対変位させ、前記駆動回転体と従動回転体との組付角度を変化させる構成であり、
    かつ、前記ガイドプレートを、前記アクチュエータとしての2つの電磁ブレーキによって前記駆動回転体に対して減速方向及び増速方向に相対回転させる構成であって、前記ガイドプレートが、キャリア部材を入力要素とし、サンギヤとリングギヤとの一方を出力要素、他方をフリー要素とする遊星歯車機構を介して回転伝達され、前記2つの電磁ブレーキの一方が前記出力要素に制動を与え、他方が前記フリー要素に制動を与える構成の可変バルブタイミング機構において、
    前記回転位相の固着状態が検出されたときに、前記回転位相の進角方向と遅角方向とに交互にトルクを発生させるべく前記アクチュエータを強制駆動することを特徴とする可変バルブタイミング機構の制御装置。
  4. 目標回転位相の変化から所定時間が経過した時点における目標回転位相と実際の回転位相との偏差が所定値以上であるときに、回転位相の固着状態を判定することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の可変バルブタイミング機構の制御装置。
  5. 前記アクチュエータを強制駆動するときの発生トルク,駆動周期,駆動時間のうちの少なくとも1つを機関運転条件に応じて変更することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の可変バルブタイミング機構の制御装置。
  6. 前記アクチュエータが電磁ブレーキであり、機関回転速度に応じて前記アクチュエータの発生トルク,駆動周期,駆動時間のうちの少なくとも1つを変更することを特徴とする請求項5記載の可変バルブタイミング機構の制御装置。
  7. 前記アクチュエータが電磁ブレーキであり、該電磁ブレーキのコイル温度特性に応じて強制駆動における駆動電流制御信号を補正することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の可変バルブタイミング機構の制御装置。
  8. 前記強制駆動を行うときの回転位相に応じて前記アクチュエータの強制駆動における制御信号を制限することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載の可変バルブタイミング機構の制御装置。
  9. 前記アクチュエータの強制駆動を所定の実行時間だけ行わせた後、所定の停止時間だけ強制駆動を停止し、該停止時間が経過した後再度強制駆動を行わせることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1つに記載の可変バルブタイミング機構の制御装置。
  10. 前記強制駆動を繰り返す毎に、前記アクチュエータの発生トルクを増大させることを特徴とする請求項9記載の可変バルブタイミング機構の制御装置。
  11. 前記強制駆動を所定回数以上繰り返しても回転位相が変化しないときに、前記可変バルブタイミング機構の故障判定を行うことを特徴とする請求項9又は10記載の可変バルブタイミング機構の制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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