JP4104866B2 - 可変バルブタイミング機構の制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、機関弁(吸・排気バルブ)のバルブタイミングを変化させる可変バルブタイミング機構の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、可変バルブタイミング機構として、内燃機関のクランクシャフトから回転を伝達される駆動回転体と、カムシャフト側の従動回転体との組付角度を、組付角調整機構によって変化させることによって、機関弁の開閉タイミングをクランク角に対して進角側及び遅角側に変化させる構成のものが知られている。
【0003】
例えば、特開2001−041013号公報に開示される可変バルブタイミング機構の組付角調整機構は、一端の回転部が駆動回転体と従動回転体との一方に回転可能に連結されると共に、他端のスライド部が駆動回転体と従動回転体との他方に設けられた径方向ガイドにより径方向にスライド可能に連結されたリンクアームを備え、前記スライド部の径方向の移動に伴って回転部の位置が周方向に相対変位して、駆動回転体と従動回転体との組付角度が相対的に変化するように構成され、前記リンクアームのスライド部が係合する渦巻き状ガイドが形成されたガイドプレートの相対回転角を電磁ブレーキの制動力で制御することで、前記スライド部を径方向に変位させ、以って、バルブタイミングを進・遅角変位させるようになっている。
【0004】
以下、上記構成の組付角調整機構を備えた可変バルブタイミング機構を、スパイラルラジアルリンク式と称するものとする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記特開2001−041013号公報に開示されたスパイラルラジアルリンク式の可変バルブタイミング機構では、ゼンマイばねによってガイドプレートがバルブタイミングの遅角方向に付勢されるため、電磁ブレーキをオフすることで、バルブタイミングが基準位置である最遅角位置に戻ることになる。
【0006】
しかし、本出願人が先に出願した特願2001−319908号のように、2つの電磁ブレーキで進角方向及び遅角方向の制御を行う場合には、2つの電磁ブレーキを共にオフしても、バルブタイミングが変化しないため、実際のバルブタイミングの検出が不能になったときのフェイルセーフ処理が必要になる。
そこで、本発明は、2つの電磁ブレーキで進角方向及び遅角方向の制御を行う可変バルブタイミング機構において、実際のバルブタイミングの検出が不能になったときのフェイルセーフ処理を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そのため請求項1記載の発明は、内燃機関のクランクシャフトに対するカムシャフトの回転位相を2つの電磁ブレーキの制動力によって進角方向及び遅角方向に変化させることで、機関弁のバルブタイミングを変化させる可変バルブタイミング機構において、前記機関弁のバルブタイミングの検出結果に基づいて前記2つの電磁ブレーキをフィードバック制御するよう構成されると共に、前記バルブタイミングの検出手段に異常が生じたときに、前記バルブタイミングを基準位置に戻すべく、前記2つの電磁ブレーキの一方に間欠的に通電する構成とした。
【0008】
上記構成によると、クランクシャフトに対するカムシャフトの回転位相を進角方向及び遅角方向に変化させる2つの電磁ブレーキを、実際のバルブタイミングに応じてフィードバック制御するが、バルブタイミングを検出する手段に異常が生じると、バルブタイミングが不明となるので、前記2つの電磁ブレーキのいずれか一方に間欠的に通電を行うことで、回転位相の進角方向又は遅角方向に制動力を間欠的に発生させ、最遅角位置又は最進角位置である基準位置に戻るようにする。
【0010】
請求項2記載の発明では、前記バルブタイミングの検出手段に異常が生じたときに、前記2つの電磁ブレーキの一方に通電するときの印加電圧を、前記電磁ブレーキのコイルの温度に応じて設定する構成とした。
【0011】
上記構成によると、コイル温度、換言すれば、コイル抵抗値によって印加電圧を設定する。尚、印加電圧の設定には、通電のON・OFF制御におけるデューティ比の調整による平均印加電圧の設定が含まれる。請求項記載の発明では、前記コイルの温度を、機関の冷却水温度及び/又は潤滑油温度に基づいて推定する構成とした。
【0012】
上記構成によると、電磁ブレーキのコイル温度を直接的に検出する代わりに、前記コイル温度に相関がある機関の冷却水温度及び/又は潤滑油温度に基づいて、コイルの温度を推定する。請求項記載の発明では、前記バルブタイミングを検出する手段が、前記クランクシャフトとカムシャフトとの回転位相差を検出する手段である構成とした。
【0013】
上記構成によると、バルブタイミングは、クランクシャフトとカムシャフトとの回転位相差の変化によって変化するから、前記回転位相差を検出する手段の検出結果に基づいて電磁ブレーキをフィードバック制御することで目標のバルブタイミングに制御されることになるが、回転位相差を検出する手段に異常が生じて回転位相差が不明になると、2つの電磁ブレーキの一方による制動力を間欠的に発生させることで、最遅角位置又は最進角位置である基準位置に戻るようにする。
【0014】
請求項記載の発明では、前記可変バルブタイミング機構が、内燃機関のクランクシャフトから回転を伝達される駆動回転体と、カムシャフト側の従動回転体とが組付角調整機構を介して同軸に連結され、前記組付角調整機構によって前記駆動回転体と従動回転体との組付角度を変化させることで、機関弁のバルブタイミングを変化させる構成であって、前記組付角調整機構が、一端の回転部が前記駆動回転体と従動回転体との一方に回転可能に連結されると共に、他端のスライド部が前記駆動回転体と従動回転体との他方に設けられた径方向ガイドにより径方向にスライド可能に連結されるリンクアームを備え、前記スライド部を径方向に変位させる渦巻き状ガイドが形成されたガイドプレートを、2つの電磁ブレーキによって前記駆動回転体に対して相対回転させることによって、前記回転部の位置を周方向に相対変位させ、前記駆動回転体と従動回転体との組付角度を変化させる構成とした。
【0015】
上記構成によると、2つの電磁ブレーキの制動力によってガイドプレートが進角方向及び遅角方向に相対回転することで、リンクアームのスライド部が径方向に変位し、該変位に伴ってリンクアームの回転部の位置が周方向に相対変位し、駆動回転体と従動回転体との組付角度、即ち、クランクシャフトに対するカムシャフトの回転位相が変化する構成において、バルブタイミングを検出する手段に異常が生じてバルブタイミングが不明になると、2つの電磁ブレーキの一方による制動力を間欠的に発生させることで、ガイドプレートの相対位置を最遅角位置又は最進角位置に相当する位置に戻すようにする。
【0016】
請求項記載の発明では、前記ガイドプレートが、キャリア部材を入力要素とし、サンギヤとリングギヤとの一方を出力要素、他方をフリー要素とする遊星歯車機構を介して回転伝達される構成であり、前記2つの電磁ブレーキの一方が前記出力要素に制動を与え、他方が前記フリー要素に制動を与える構成とした。上記構成によると、フリー要素に制動を与えると、ガイドプレートが増速され、逆に、出力要素に制動を与えるとガイドプレートが減速されることになる。
【0017】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によると、実際のバルブタイミングが不明になったときに、基準位置(最進角位置又は最遅角位置)に向けて変位させる制動力を間欠的に発生させることで、電磁ブレーキの摩耗及び消費電力を抑制しつつ、基準位置に戻してその位置を保持させることができるという効果がある。
【0018】
請求項記載の発明によると、コイル温度が異なっても、基準位置に戻すための必要電流を確保でき、確実に基準位置に戻すことができるという効果がある。請求項記載の発明によると、コイル温度を、他の制御のために設置されることが多いセンサを流用して推定させることができ、システムコストを低下させることができるという効果がある。
【0019】
請求項記載の発明によると、バルブタイミングを、クランクシャフトとカムシャフトとの回転位相差として簡便に検出でき、かつ、該回転位相差の検出手段に異常が生じたときには、電磁ブレーキへの通電によって確実に基準位置に戻すことができるという効果がある。請求項記載の発明によると、2つの電磁ブレーキを用いて遅角方向・進角方向にバルブタイミングを制御するスパイラルラジアルリンク式可変バルブタイミング機構において、実際のバルブタイミングが不明になっても、基準位置に確実に戻すことができるという効果がある。
【0020】
請求項記載の発明によると、遊星歯車機構を介してガイドプレートに回転伝達を行わせ、2つの電磁ブレーキによってガイドプレートの増速・減速を制御できるようにした機構において、実際のバルブタイミングが不明になったときに、確実にバルブタイミングを基準位置に戻すことができるという効果がある。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
図1は、実施形態における車両用内燃機関の構成図であり、内燃機関101の吸気管102には、スロットルモータ103aでスロットルバルブ103bを開閉駆動する電子制御スロットル104が介装され、該電子制御スロットル104及び吸気バルブ105を介して、燃焼室106内に空気が吸入される。
【0022】
燃焼排気は燃焼室106から排気バルブ107を介して排出され、フロント触媒108及びリア触媒109で浄化された後、大気中に放出される。
前記吸気バルブ105及び排気バルブ107は、それぞれ排気側カムシャフト110,吸気側カムシャフト134に設けられたカムによって開閉駆動されるが、吸気側カムシャフト134には、クランクシャフト120に対する回転位相を変化させることで、バルブタイミングを変化させる可変バルブタイミング機構VTC113が設けられている。
【0023】
尚、本実施形態では吸気バルブ側にのみ可変バルブタイミング機構VTC113を備える構成としたが、吸気バルブ側に代えて又は吸気バルブ側と共に、排気バルブ側に可変バルブタイミング機構VTC113を備える構成であっても良い。
また、各気筒の吸気バルブ105上流側の吸気ポート130には、電磁式の燃料噴射弁131が設けられ、該燃料噴射弁131は、前記ECU114からの噴射パルス信号によって開弁駆動されると、所定圧力に調整された燃料を吸気バルブ105に向けて噴射する。
【0024】
マイクロコンピュータを内蔵するエンジンコントロールユニット(ECU)114には、各種センサからの検出信号が入力され、該検出信号に基づく演算処理によって、前記前記電子制御スロットル104,可変バルブタイミング機構VTC113及び燃料噴射弁131などを制御する。
前記各種センサとしては、アクセル開度を検出するアクセル開度センサAPS116、機関101の吸入空気量Qを検出するエアフローメータ115、クランクシャフト120から回転信号を取り出すクランク角センサ117、スロットルバルブ103bの開度TVOを検出するスロットルセンサ118、機関101の冷却水温度Twを検出する水温センサ119、吸気側カムシャフト134から回転信号を取り出すカムセンサ132などが設けられている。
【0025】
尚、前記クランク角センサ117から出力される回転信号に基づいてECU114において機関回転速度Neが算出される。
次に、前記可変バルブタイミング機構VTC113の構成を、図2〜図5に基づいて説明する。
前記可変バルブタイミング機構VTC113は、カムシャフト134と、駆動プレート2と、組付角調整機構4と、作動装置15と、VTCカバー6から構成される。
【0026】
前記駆動プレート2は、機関101(クランクシャフト120)から回転が伝達されて回転する部材であり、前記組付角調整機構4は、前記カムシャフト134と駆動プレート2との組付角度を変化させる機構であって、作動装置15によって作動する。
前記VTCカバー6は、図示省略したシリンダヘッドとロッカカバーの前端に跨って取り付けられて、駆動プレート2と組付角調整機構4の前面とその周域を覆うカバーである。
【0027】
前記カムシャフト134の前端部(図2における左側)には、スペーサ8が嵌合され、更に、このスペーサ8は、カムシャフト134のフランジ部134fに貫通されるピン80によって回転規制されている。
また、前記カムシャフト134には、径方向に油供給孔134rが複数貫通形成されている。
【0028】
前記スペーサ8は、図3に示すように、円盤状の係止フランジ8aと、この係止フランジ8aの前端面から軸方向に延びる円管部8bと、同じく係止フランジ8aの前端面であって円管部8bの基端側から外径方向の3方に延びて軸方向と平行な圧入穴8cが形成された軸支持部8dとが形成されている。
尚、上記軸支持部8d及び圧入穴8cは、図3に示すように、それぞれ周方向に120°毎に配置される。
【0029】
また、前記スペーサ8には、油を供給する油供給孔8rが径方向に貫通形成されている。
前記駆動プレート2は、中心に貫通穴2aが形成された円盤状に形成されており、前記スペーサ8に対して係止フランジ8aによって軸方向の変位を規制された状態で相対回転自在に組み付けられている。
【0030】
また、駆動プレート2は、図3に示すように、その後部外周に、クランクシャフト120から図示省略したチェーンを介して回転が伝達されるタイミングスプロケット3が形成されている。
更に、駆動プレート2の前端面には、貫通穴2aと外周とを結んで外径方向に3つのガイド溝2gが形成されており、前記ガイド溝2gは、前記軸支持部8dと同様に、周方向に120°毎に配置される。
【0031】
また、駆動プレート2の前端面の外周部には、円環状のカバー部材2cが溶接或いは圧入により固定されている。
本実施形態において、従動回転体は、カムシャフト134及びスペーサ8によって構成され、駆動回転体は、タイミングスプロケット3を含む駆動プレート2によって構成される。
【0032】
前記組付角調整機構4は、カムシャフト134と駆動プレート2との前端部側に配置されて、カムシャフト134と駆動プレート2との組付相対角度を変更するものである。
この組付角調整機構4は、図3に示すように、3本のリンクアーム14を有している。
【0033】
前記各リンクアーム14は、先端部にスライド部としての円筒部14aが設けられ、また、この円筒部14aから外径方向に延びるアーム部14bが設けられている。
前記円筒部14aには、収容孔14cが貫通して形成されている一方、アーム部14bの基端部には、回動部としての回動穴14dが貫通して形成されている。
【0034】
前記リンクアーム14は、前記スペーサ8の圧入穴8cにきつく圧入された回動ピン81に対して回動穴14を装着して、回動ピン81を中心に回動可能に取り付けられている。
一方、リンクアーム14の円筒部14aは、前記駆動プレート2の径方向ガイドとしてのガイド溝2gに挿入されて、駆動プレート2に対して径方向に移動可能(スライド可能)に取り付けられている。
【0035】
上記構成において、円筒部14aが外力を受けてガイド溝2gに沿って径方向にスライド変位すると、リンクアーム14によるリンク作用により回動ピン81が前記円筒部14aの径方向の変位量に応じた角度だけ周方向に移動することになるもので、この回動ピン81の変位によりカムシャフト134が駆動プレート2に対して相対回転することになる。
【0036】
図4及び図5は、前記組付角調整機構4の作動を示すもので、図4に示すように、円筒部14aがガイド溝2gにおいて駆動プレート2の外周側に配置されているときには、基端部の回動ピン81がガイド溝2gに近い位置に引っ張られているもので、この位置が最遅角位置となる。
一方、図5に示すように、円筒部14aがガイド溝2gにおいて駆動プレート2の内周側に配置されているときには、回動ピン81が周方向に押されてガイド溝2gから離れるもので、この位置が最進角位置となる。
【0037】
上記組付角調整機構4における前記円筒部14aの径方向への移動は、前記作動装置15により行われ、この作動装置15は、作動変換機構40と増減速機構41とを備えている。
前記作動変換機構40は、リンクアーム14の円筒部14aに保持された球22と、前記駆動プレート2の前面に対向して同軸に設けられたガイドプレート24とを備え、このガイドプレート24の回転を前記リンクアーム14における円筒部14aの径方向の変位に変換する機構である。
【0038】
前記ガイドプレート24は、前記スペーサ8の円管部8bの外周に金属系のブッシュ23を介して相対回転可能に支持されている。
また、前記ガイドプレート24の後面には、断面略半円状で周方向の変位に伴って径方向に変位する渦巻きガイドとしての渦巻状ガイド溝28が形成され、かつ、径方向の中間部には、油の供給を行う油供給孔24rが前後方向に貫通して形成されている。
【0039】
前記渦巻状ガイド溝28には、前記球22が係合されている。
即ち、前記リンクアーム14の円筒部14aに設けられた収容孔14cには、図2及び図3に示すように、円盤状の支持パネル22aと、コイルスプリング22bと、リテーナ22cと、球22とが順に挿入されている。
また、前記リテーナ22cは、前端部に球22が飛び出した状態で支持する椀状の支持凹部22dが形成されていると共に、外周に前記コイルスプリング22bが着座するフランジ22fが形成されている。
【0040】
そして、図2に示す組付状態では、コイルスプリング22bが圧縮され、支持パネル22aが駆動プレート2の前面に押し付けられ、かつ、前記球22が渦巻状ガイド溝28に押し付けられて上下方向で係合すると共に、渦巻状ガイド溝28の延在方向には相対移動可能となっている。
また、前記渦巻状ガイド溝28は、図4,5に示すように、駆動プレート2の回転方向Rに沿って次第に縮径するように形成されている。
【0041】
従って、前記作動変換機構40は、前記球22が渦巻状ガイド溝28に係合した状態で、ガイドプレート24が駆動プレート2に対して回転方向Rに相対回転すると、球22が渦巻状ガイド溝28の渦巻き形状に沿って半径方向外側に移動し、これによりスライド部としての円筒部14aが、図4に示す外径方向に移動し、リンクアーム14に連結された回動ピン81がガイド溝2gに近づくように引きつけられ、カムシャフト134は遅角方向に移動する。
【0042】
逆に、上記状態からガイドプレート24が駆動プレート2に対して回転方向Rとは逆方向に相対回転すると、球22は渦巻状ガイド溝28の渦巻き形状に沿って半径方向内側に移動し、これによりスライド部としての円筒部14aが、図5に示す内径方向に移動し、リンクアーム14に連結された回動ピン81がガイド溝2gから離れる方向に押され、この場合、カムシャフト134は進角方向に移動する。
【0043】
次に、増減速機構41について詳細に説明する。
前記増減速機構41は、前記ガイドプレート24を駆動プレート2に対して増速及び減速、即ち、ガイドプレート24を駆動プレート2に対して回転方向R側に移動(増速)させたり、ガイドプレート24を駆動プレート2に対して回転方向Rとは反対側に移動(減速)させたりするものであり、遊星歯車機構25と第1電磁ブレーキ26と第2電磁ブレーキ27とを備えている。
【0044】
前記遊星歯車機構25は、サンギヤ30と、リングギヤ31と、両ギヤ30,31に噛み合わされたプラネタリギヤ33とを備えている。
図2,図3に示すように、前記サンギヤ30は、ガイドプレート24の前面側の内周に一体的に形成されている。
前記プラネタリギヤ33は、前記スペーサ8の前端部に固定されたキャリアプレート32に回転自在に支持されている。
【0045】
また、前記リングギヤ31は、前記キャリアプレート32の外側に回転自在に支持された環状の回転体34の内周に形成されている。
尚、前記キャリアプレート32は、前記スペーサ8の前端部に嵌合されて、ワッシャ37を前端部に当接させた状態でボルト9を貫通させてカムシャフト134に締結させて固定されている。
【0046】
また、前記回転体34の前端面には、前方を向いた制動面35bを有した制動プレート35がねじ止めされている。
また、前記サンギヤ30が一体に形成されたガイドプレート24の外周にも、前方を向いた制動面36bを有した制動プレート36が溶接や嵌合などにより固定されている。
【0047】
従って、前記遊星歯車機構25は、プラネタリギヤ33が自転せずにキャリアプレート32と共に公転したとすると、第1電磁ブレーキ26ならびに第2電磁ブレーキ27が非作動状態では、サンギヤ30とリングギヤ31はフリー状態で同速回転する。
この状態から第1電磁ブレーキ26のみを制動作動すると、ガイドプレート24がキャリアプレート32に対して(カムシャフト134に対して)遅れる方向(図4,5のR方向とは逆方向)に相対回転し、駆動プレート2とカムシャフト134とが、図5に示す進角方向に相対変位することになる。
【0048】
一方、第2電磁ブレーキ27のみを制動作動すると、リングギヤ31のみに制動力が付与され、リングギヤ31がキャリアプレート32に対して遅れ方向に相対回転することによってプラネタリギヤ33が自転し、このプラネタリギヤ33の自転がサンギヤ30を増速させ、ガイドプレート24を駆動プレート2に対して回転方向R側に相対回転し、駆動プレート2とカムシャフト134とが図4に示す遅角方向に相対回転することになる。
【0049】
尚、本実施形態において、キャリアプレート32が入力要素であり、サンギヤ30が出力要素であり、リングギヤ31がフリー要素となる。
前記第1電磁ブレーキ26及び第2電磁ブレーキ27は、それぞれ前述した制動プレート36,35の制動面36b,35bに対向するよう内外2重に配置されて、前記VTCカバー6の裏面にピン26p,27pによって回転のみを規制された浮動状態で支持された円管部材26r,27rを有している。
【0050】
これらの円管部材26r,27rには、コイル26c,27cが収容されていると共に、各コイル26c,27cへの通電時に各制動面35b,36bに押し付けられる摩擦材26b,27bが装着されている。
また、各円管部材26r,27r及び各制動プレート35,36は、コイル26c,27cへの通電時に磁界を形成するために鉄などの磁性体により形成されている。
【0051】
それに対して、前記VTCカバー6は、通電時に磁束の漏れを生じさせないために、また、摩擦材26b,27bは、永久磁石化して非通電時に制動プレート35,36に貼り付くのを防止するために、アルミなどの非磁性体により形成されている。
前記遊星歯車機構25の出力要素としてのサンギヤ30が設けられたガイドプレート24と駆動プレート2の相対回動は、最遅角位置および最進角位置において組付角ストッパ60により規制されるようになっている。
【0052】
更に、前記遊星歯車機構25において、リングギヤ31と一体的に設けられている制動プレート35と、キャリアプレート32との間には、遊星歯車ストッパ90が設けられている。
ところで、上述した前記作動変換機構40は、リンクアーム14の円筒部14aの位置を保持して、駆動プレート2とカムシャフト134との相対組付位置が変動しない構成となっているもので、その構成について説明する。
【0053】
前記駆動プレート2からカムシャフト134には、リンクアーム14およびスペーサ8を介して駆動トルクが伝達されるが、カムシャフト134からリンクアーム14には、機関弁(吸気バルブ105)からの反力によるカムシャフト134の変動トルクが、回動ピン81からリンクアーム14の両端の枢支点を結ぶ方向の力Fとして入力される。
【0054】
前記リンクアーム14の円筒部14aは、径方向ガイドとしてのガイド溝2gに沿って径方向に案内されているとともに、円筒部14aから前面に突出した球22が、渦巻状ガイド溝28に係合されているため、各リンクアーム14を介して入力される力Fは、ガイド溝2gの左右の壁とガイドプレート24の渦巻状ガイド溝28とによって支持される。
【0055】
したがって、リンクアーム14に入力された力Fは互いに直交する二つの分力FA,FBに分解されるが、これらの分力FA,FBは、渦巻状ガイド構28の外周側の壁と、ガイド溝2gの一方の壁とに略直交する向きで受け止められ、リンクアーム14の円筒部14aがガイド溝2gに沿って移動することが阻止され、これにより、リンクアーム14が回動することが阻止される。
【0056】
よって、各電磁ブレーキ26,27の制動力によってガイドプレート24が回動されてリンクアーム14が所定の位置に回動操作された後には、基本的には制動力を付与し続けなくてもリンクアーム14の位置を維持、つまり、駆動プレート2とカムシャフト134の回転位相をそのまま保持することができる。
尚、前記力Fは、外径方向に作用することに限られず、逆向きの内径方向に作用することもあるが、このとき分力FA,FBは渦巻状ガイド溝28の内周側の壁と、ガイド構2gの他方側とに略直角の向きに受け止められる。
【0057】
以下、上記可変バルブタイミング機構VTC113の作用を説明する。
クランクシャフトとカムシャフト134の回転位相を遅角側に制御する場合には、第2電磁ブレーキ27に通電する。
第2電磁ブレーキ27に通電すると、第2電磁ブレーキ27の摩擦材27bが制動プレート35に摩擦接触し、遊星歯車機構25のリングギヤ31に制動力が作用し、タイミングスプロケット3の回転に伴ってサンギヤ30が増速回転される。
【0058】
このサンギヤ30の増速回転によりガイドプレート24が駆動プレート2に対して回転方向R側に回転させられ、これに伴ってリンクアーム14に支持された球22が渦巻状ガイド溝28の外周側に移動する。
この遅角側への移動は、組付角ストッパ60により図4に示す最遅角位置において規制される。
【0059】
更に、上述のように、リングギヤ31の回転を第2電磁ブレーキ27により制動するにあたり、瞬時に回転を規制するのではなく所定量の回転を許しながら制動を行うもので、この回転量が所定量となると遊星歯車ストッパ90によりリングギヤ31の回転が規制されるようになっている。
一方、カムシャフト134の組付角度を進角方向に変位させるときには、第1ブレーキ26に通電する。
【0060】
これにより、ガイドプレート24に制動力が作用してガイドプレート24は駆動プレート2に対して回転方向Rとは反対方向に回動し、カムシャフト134は進角側に組付角度が変位される。
この進角側への移動は、組付角ストッパ60により図5に示す最進角位置において規制される
更に、ガイドプレート24の回転が規制されると、プラネタリギヤ33が自転してリングギヤ31が増速回転されるが、この回転量が所定量となると遊星歯車ストッパ90により回転が規制される。
【0061】
前記ECU114は、クランクシャフト120に対するカムシャフト134の目標進角値(目標の回転位相差)を設定し、クランク角センサ117の検出信号とカムセンサ132の検出信号とから検出される実際の進角値と前記目標値との偏差及び偏差の方向に基づいて、前記第1電磁ブレーキ26及び第2電磁ブレーキ27への通電をフィードバック制御し、実際の進角値が目標に一致すると、両電磁ブレーキ26,27への通電を停止させて、そのときの進角位置を維持させる。
【0062】
ここで、クランク角センサ117及び/又はカムセンサ132が故障し、実際の進角値(実際のバルブタイミング)を検出することができなくなると、目標進角値にフィードバック制御することができなくなり、かつ、故障発生時点のバルブタイミングのまま放置すると、運転条件によっては運転性を損ねる可能性があり、また、電磁ブレーキへの通電を停止した状態では徐々にバルブタイミングが変化してしまう可能性もある。
【0063】
図6のフローチャートは、クランク角センサ117及び/又はカムセンサ132の故障時における電磁ブレーキ26,27の通電制御の参考例を示す。図6のフローチャートにおいて、ステップS1では、クランク角センサ117及び/又はカムセンサ132が故障しているか否かを判別する。前記故障には、センサ回路の断線・ショート、及び、被検出部の欠落などによる出力パターンの変化が含まれる。
【0064】
また、バルブタイミングの検出手段であるクランク角センサ117及び/又はカムセンサ132の故障を、後述するようにして演算される進角値(回転位相差)が、通常は有り得ない変化を示すか否かに基づいて判断させることもできる。クランク角センサ117及びカムセンサ132が共に正常であるときには、ステップS2へ進み、前記クランク角センサ117及びカムセンサ132からの検出信号に基づいて、クランクシャフト120に対するカムシャフト134の回転位相の進角値を検出する。
【0065】
前記進角値の検出は、例えば、クランク角センサ117で検出される基準クランク角位置から、カムセンサ132で検出される基準カム角位置までの時間又は角度計測によって行われる。
ステップS3では、前記進角値の目標を機関の運転条件に基づいて設定する。ステップS4では、前記ステップS2で検出された実際の進角値と前記ステップS3で設定された目標進角値との偏差及び偏差の方向に基づいて、前記第1電磁ブレーキ26,第2電磁ブレーキ27への通電をフィードバック制御する。
【0066】
具体的には、目標よりも実際のバルブタイミングが進角している場合には、第2電磁ブレーキ27に通電させるものとし、逆に、実際のバルブタイミングが目標よりも遅角側であるときには、第1電磁ブレーキ26に通電させるものとし、かつ、各電磁ブレーキへの通電のON・OFFをデューティ制御するときのデューティ比を、偏差の絶対値に応じて比例・積分・微分制御して、偏差の絶対値に応じて平均印加電圧(制動力)が制御されるようにする。
【0067】
一方、ステップS1で、クランク角センサ117及び/又はカムセンサ132が故障していると判別されると、ステップS5へ進む。
ステップS5では、前記水温センサ119からの検出信号に基づいて冷却水温度Twを検出する。
ステップS6では、前記冷却水温度Twに基づいて第2電磁ブレーキ27に通電するときのデューティ比を決定する。
【0068】
前記冷却水温度Twは、電磁ブレーキ26,27のコイル26c,27cの温度に相関し、ステップS6では、冷却水温度Twから推定されるコイル温度に対応する最適なデューティ比を予め記憶するデーブルを参照することで、コイル26c,27cの温度(抵抗値)が異なっても略一定電流が得られるようなデューティ比(平均印加電圧)を設定する。
【0069】
上記参考例及び後述する実施形態において、前記デューティ比はON時間割合であり、冷却水温度Twが高いときほど、前記ON時間割合を高くして平均印加電圧が高くなるようにしてある。尚、上記参考例及び後述する実施形態では、冷却水温度Twに基づいてコイル温度を推定する構成としたが、機関の潤滑油の温度を検出するセンサを備える場合には、潤滑油温度とコイル温度との間に相関があることから、潤滑油温度に基づいて、コイル温度(抵抗値)が異なっても略一定電流が得られるようなデューティ比を設定させることができ、更に、冷却水温度Twと潤滑油温度との双方からコイル温度を推定して、デューティ比を決定させることができる。
【0070】
但し、簡易的には、温度条件に関わらずに一定のデューティ比(平均印加電圧)で第2電磁コイル27に通電させても良い。
ステップS7では、前記ステップS6で決定したデューティ比のデューティ制御信号を、前記第2電磁ブレーキ27への通電を制御するスイッチング手段に継続的に出力し、第2電磁ブレーキ27に常時通電させる。
【0071】
前記第2電磁ブレーキ27に通電すると、カムシャフト134の組付角を遅角させる方向にガイドプレート24を相対回転させる制動力が加わり、常時通電によって最遅角位置(基準位置)に保持されることになる。
クランク角センサ117及び/又はカムセンサ132が故障している場合には、バルブタイミングが不明となり、目標へのフィードバック制御が行えなくなり、かつ、進角されている状態であると、運転状態によっては機関の運転性を損ねる可能性がある。
【0072】
そこで、遅角方向に常時駆動させることで、実際のバルブタイミングを検出することができなくても、バルブタイミングが最遅角位置に変位して保持されるようにする。
これによって、クランク角センサ117及び/又はカムセンサ132が故障して、バルブタイミングのフィードバック制御が不能になっても、大きく運転性が悪化することを回避できる。
【0073】
図7のフローチャートは、電磁ブレーキ26,27への通電制御の実施形態を示す。図7のフローチャートにおいて、ステップS11〜ステップS14の処理、即ち、クランク角センサ117及びカムセンサ132が共に正常であるときのフィードバック制御は、前記ステップS1〜ステップS4と同様であり、ここでは説明を省略する。
【0074】
ステップS11で、クランク角センサ117及び/又はカムセンサ132が故障していると判別されると、ステップS15に進み、冷却水温度Twを検出し、次のステップS16では、前記冷却水温度Twに基づいて第2電磁ブレーキ27への通電を制御するときのデューティ比を決定する。
上記ステップS15,16の処理も、図6のフローチャートのステップS5,6と同様である。
【0075】
ステップS17では、前記ステップS16で決定したデューティ比に基づく第2電磁ブレーキ27の通電制御を開始させる。
そして、次のステップS18では、通電開始後予め設定された通電時間が経過したか否かを判別する。
尚、前記通電時間は、カムシャフト134の組付角を最遅角位置にまで変位させるのに必要な最大時間に基づいて設定される。
【0076】
ここで、前記通電時間が経過するまでは、前記ステップS16で決定したデューティ比に基づく第2電磁ブレーキ27の通電状態を継続させ、前記通電時間が経過すると、ステップS19へ進み、第2電磁ブレーキ27への通電を停止させる。
ステップS19で通電を停止させると、次のステップS20では、予め設定された通電間隔時間が経過したか否かを判別し、前記通電間隔時間だけ通電停止状態を保持してから、ステップS15へ戻る。
【0077】
従って、上記構成では、クランク角センサ117及び/又はカムセンサ132が故障すると、第2電磁ブレーキ27への通電を前記通電時間だけ行わせると、通電間隔時間だけ通電を停止させ、その後再度、前記通電時間だけ通電を行わせることを繰り返す。
尚、前記通電間隔時間は、電磁ブレーキ26,27に対する通電を停止させている状態で、カムシャフト134の組付角が運転性に影響を与える程度にずれるのに要する時間に基づいて設定され、前記通電間隔時間内であれば、電磁ブレーキ26,27へ通電を停止させていても、運転性に影響を与えるほどにはバルブタイミングがずれないように設定されている。
【0078】
上記実施形態によると、クランク角センサ117及び/又はカムセンサ132が故障し、バルブタイミングを基準位置である最遅角位置に変位させて保持させるときに、遅角方向に変位させる第2電磁ブレーキ27への通電が間欠的に行われることになり、最遅角位置に保持させつつ、第2電磁ブレーキ27の摩耗及び電力消費を抑制することができる。
【0079】
尚、上記実施形態では、バルブタイミングを、クランク角センサ117及びカムセンサ132に基づくカムシャフト134の回転位相差として検出する構成としたが、例えば、ガイドプレート24の駆動回転体に対する相対回転位置を検出しても良く、バルブタイミングの検出手段をクランク角センサ117及びカムセンサ132に限定するものではなく、バルブタイミングの検出手段が異なっても上記実施形態と同様な制御によって、最遅角位置(基準位置)に変位させることができる。
【0080】
また、上記実施形態では、渦巻き状ガイドが形成されたガイドプレートを2つの電磁ブレーキによって進角方向及び遅角方向に相対回転させる構成のスパイラルラジアルリンク式可変バルブタイミング機構を対象としたが、スパイラルラジアルリンク式に限定されるものではなく、2つの電磁ブレーキの制動力でクランクシャフトに対するカムシャフトの回転位相を進角方向及び遅角方向に変化させる構成の可変バルブタイミング機構であれば、同様なフェイルセーフ制御を適用して同様の効果を得ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態における内燃機関のシステム構成図。
【図2】実施の形態における可変バルブタイミング機構を示す断面図。
【図3】上記可変バルブタイミング機構の分解斜視図。
【図4】上記可変バルブタイミング機構の要部の作動を示す図2のA−A断面図。
【図5】上記可変バルブタイミング機構の要部の作動を示す図2のA−A断面図。
【図6】バルブタイミング制御の参考例を示すフローチャート。
【図7】バルブタイミング制御の実施形態を示すフローチャート。
【符号の説明】
2…駆動プレート
2g…ガイド溝
3…タイミングスプロケット
4…組付角調整機構
6…VTCカバー
8…スペーサ
14…リンクアーム
15…作動装置
24…ガイドプレート
25…遊星歯車機構
26…第1電磁ブレーキ
27…第2電磁ブレーキ
28…渦巻状ガイド溝
30…サンギヤ
31…リングギヤ
32…キャリアプレート
33…プラネタリギヤ
35…制動プレート
36…制動プレート
40…作動変換機構
41…増減速機構
101…内燃機関
105…吸気バルブ
113…可変バルブタイミング機構VTC
114…エンジンコントロールユニット
117…クランク角センサ
119…水温センサ
120…クランクシャフト
132…カムセンサ
134…カムシャフト

Claims (6)

  1. 内燃機関のクランクシャフトに対するカムシャフトの回転位相を2つの電磁ブレーキの制動力によって進角方向及び遅角方向に変化させることで、機関弁のバルブタイミングを変化させる可変バルブタイミング機構において、前記機関弁のバルブタイミングの検出結果に基づいて前記2つの電磁ブレーキをフィードバック制御するよう構成されると共に、前記バルブタイミングの検出手段に異常が生じたときに、前記バルブタイミングを基準位置に戻すべく、前記2つの電磁ブレーキの一方に間欠的に通電することを特徴とする可変バルブタイミング機構の制御装置。
  2. 前記バルブタイミングの検出手段に異常が生じたときに、前記2つの電磁ブレーキの一方に通電するときの印加電圧を、前記電磁ブレーキのコイルの温度に応じて設定することを特徴とする請求項1記載の可変バルブタイミング機構の制御装置。
  3. 前記コイルの温度を、機関の冷却水温度及び/又は潤滑油温度に基づいて推定することを特徴とする請求項記載の可変バルブタイミング機構の制御装置。
  4. 前記バルブタイミングを検出する手段が、前記クランクシャフトとカムシャフトとの回転位相差を検出する手段であることを特徴とする請求項1〜のいずれか1つに記載の可変バルブタイミング機構の制御装置。
  5. 前記可変バルブタイミング機構が、内燃機関のクランクシャフトから回転を伝達される駆動回転体と、カムシャフト側の従動回転体とが組付角調整機構を介して同軸に連結され、前記組付角調整機構によって前記駆動回転体と従動回転体との組付角度を変化させることで、機関弁のバルブタイミングを変化させる構成であって、前記組付角調整機構が、一端の回転部が前記駆動回転体と従動回転体との一方に回転可能に連結されると共に、他端のスライド部が前記駆動回転体と従動回転体との他方に設けられた径方向ガイドにより径方向にスライド可能に連結されるリンクアームを備え、前記スライド部を径方向に変位させる渦巻き状ガイドが形成されたガイドプレートを、2つの電磁ブレーキによって前記駆動回転体に対して相対回転させることによって、前記回転部の位置を周方向に相対変位させ、前記駆動回転体と従動回転体との組付角度を変化させる構成であることを特徴とする請求項1〜のいずれか1つに記載の可変バルブタイミング機構の制御装置。
  6. 前記ガイドプレートが、キャリア部材を入力要素とし、サンギヤとリングギヤとの一方を出力要素、他方をフリー要素とする遊星歯車機構を介して回転伝達される構成であり、前記2つの電磁ブレーキの一方が前記出力要素に制動を与え、他方が前記フリー要素に制動を与える構成であることを特徴とする請求項記載の可変バルブタイミング機構の制御装置。
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