JP2003120225A - 内燃機関のバルブタイミング制御装置 - Google Patents

内燃機関のバルブタイミング制御装置

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JP2003120225A
JP2003120225A JP2001317650A JP2001317650A JP2003120225A JP 2003120225 A JP2003120225 A JP 2003120225A JP 2001317650 A JP2001317650 A JP 2001317650A JP 2001317650 A JP2001317650 A JP 2001317650A JP 2003120225 A JP2003120225 A JP 2003120225A
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Naotaka Nagura
直孝 名倉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数の削減と、装置全体の小型化を図
る。 【解決手段】 中間回転体23を回動操作することによ
り、中間回転体23の渦巻き溝24に球19を介して係
合したリンク14の先端部を径方向溝24に沿わせて変
位させ、その変位をリンク14を介して駆動プレート3
とレバー軸10の相対回動に変換する。このような装置
において、リンク14をレバー軸10に連結する枢支ピ
ン15Aをカムシャフト方向に延出させ、その枢支ピン
15Aの先端部をカムシャフト1の切欠き溝42に係合
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の吸気側
または排気側の機関弁の開閉時期を運転状況に応じて可
変にする内燃機関のバルブタイミング制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種のバルブタイミング制御装置は、
クランクシャフトからカムシャフトに至る動力伝達経路
において、両シャフトの回転位相を操作することによ
り、機関弁の開閉タイミングを制御するようにしてい
る。即ち、この種の装置は、クランクシャフトにタイミ
ングチェーン等を介して連繋された駆動回転体がカムシ
ャフト側の従動回転体に必要に応じて相対回動できるよ
うに組み付けられると共に、これらの回転体の間に両者
の組付角を操作すべく組付角操作機構が介装され、この
組付角操作機構を適宜駆動制御することによってクラン
クシャフトとカムシャフトの回転位相を変更するように
なっている。
【0003】組付角操作機構としては、ヘリカルギヤを
用いて油圧ピストンの直進作動を両回転体の回動作動に
変換するもの等種々のものが開発されているが、近年、
軸長を短縮化でき、フリクションロスが少ない等の多く
利点を有するリンクを用いたものが案出されている。
【0004】組付角操作機構にリンクを用いたバルブタ
イミング制御装置としては、例えば、特開2001−4
1013号公報に開示されるようなものがある。
【0005】この装置は、クランクシャフトにタイミン
グチェーン等を介して連係されたハウジング(駆動回転
体)がカムシャフトの端部に回動可能に組み付けられ、
ハウジングの内側端面に形成された複数の径方向ガイド
に夫々案内部材(可動案内部)が径方向に沿って摺動自
在に係合支持されると共に、径方向外側に突出するレバ
ーを有するレバー軸(従動回転体)が、カムシャフトの端
部に位置決めピンで位置決めされた状態でボルト結合さ
れ、案内部材とレバー軸の対応するレバーとが夫々リン
クによって枢支連結されている。そして、ハウジングの
前記径方向ガイドに対向する位置には、渦巻き状ガイド
を有する中間回転体がハウジングとレバー軸に対して相
対回動可能に設けられ、前記案内部材の端部に突設され
た略円弧状の突条が前記渦巻き状ガイドに案内係合され
ている。また、この装置は、ゼンマイばねと電磁ブレー
キから成る操作力付与手段を備え、同手段のゼンマイば
ねによって中間回転体に増速側の力(回転を進める方向
の力)を付与すると共に、電磁ブレーキによって減速側
の力(回転を送らせる方向の力)を付与するようになっ
ている。
【0006】したがって、この装置の場合、電磁ブレー
キがOFF状態のときには、中間回転体がゼンマイばね
の付勢力を受けハウジングに対して初期位置に位置され
ており、渦巻き状ガイドに突条でもって噛合う案内部材
は径方向外側に最大に変位し、リンクを引き起こしてハ
ウジングとカムシャフトの組付角を最遅角位置または最
進角位置に維持している。そして、この状態から電磁ブ
レーキがONにされると、中間回転体が減速されてハウ
ジングに対して遅れ側に相対回転する結果、渦巻き状ガ
イドに噛合う案内部材が径方向内側に変位し、今まで引
き起こされていたリンクを次第に倒すようにしてハウジ
ングとカムシャフトの組付角を最進角位置または最遅角
位置に変更する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来のバ
ルブタイミング制御装置の場合、従動回転体であるレバ
ー軸に対し、各リンクの基部を連結するための枢支ピン
を組付ける他に、レバー軸をカムシャフトに位置決めす
るための位置決めピンを組付けなければならないため、
装置全体の部品点数が増加し、製造コストが高騰するこ
とが問題となる。また、枢支ピンと位置決めピンの組付
スペースを夫々レバー軸に確保しなければならないた
め、レバー軸の容積が部分的に大きくなり、そのことが
原因で装置全体が大型化することが懸念される。
【0008】そこで本発明は、従動回転体回りの部品点
数の削減と、従動回転体の小型化を図ることのできる内
燃機関のバルブタイミング制御装置を提供しようとする
ものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ための手段として、本発明は、内燃機関のクランクシャ
フトによって回転駆動される駆動回転体と、カムシャフ
トに回転方向に位置決めした状態で結合されると共に前
記駆動回転体から動力を伝達される従動回転体と、前記
駆動回転体に設けられた径方向ガイドと、前記駆動回転
体と従動回転体に対して相対回転可能に設けられ、前記
径方向ガイドに対峙する側の面に渦巻き状ガイドを有す
る中間回転体と、前記径方向ガイドと渦巻き状ガイドに
変位可能に案内係合される可動案内部と、前記従動回転
体の回転中心から離間した部位と前記可動案内部とを揺
動可能に連結するリンクと、前記中間回転体に駆動回転
体及び従動回転体に対する相対的な回動操作力を付与す
る操作力付与手段と、を備え、前記操作力付与手段によ
って中間回転体を駆動回転体及び従動回転体に対して回
動操作することにより、渦巻き状ガイドに係合した各可
動案内部を径方向ガイドに沿わせて径方向に変位させ、
その変位を前記リンクを介して駆動回転体と従動回転体
の相対回動に変換する内燃機関のバルブタイミング制御
装置において、前記従動回転体とリンクを回転可能に連
結する枢支ピンをカムシャフト側に延出させ、その枢支
ピンによって従動回転体とカムシャフトを位置決めする
ようにした。
【0010】この発明の場合、リンクを従動回転体に連
結するための枢支ピンを、従動回転体とカムシャフトの
位置決めに利用するようにしたため、従動回転体とカム
シャフトを位置決めするための専用の位置決めピンを設
ける必要がなくなる。
【0011】このとき、従動回転体とカムシャフトを位
置決めする枢支ピンは一つだけでも良く、他の枢支ピン
は単にリンクの枢支にのみ用いるようにしても良い。こ
の場合には、位置決め部の寸法管理を一ヶ所だけで行え
ば良いため、製造コストの低減が可能となる。
【0012】また、カムシャフトの端面には、その外周
面から径方向内側方向に延出する切欠き溝を形成し、そ
の切欠き溝に枢支ピンを係合させるようにしても良い。
枢支ピンは強度確保のためにある程度以上に太く形成せ
ざるを得ないが、位置決め用の枢支ピンが係合するカム
シャフトの切欠き溝は径方向外側が開口しているため、
枢支ピンの挿入時における抵抗は非常に小さくなる。ま
た、切欠き溝は径方向に沿って形成されているため、従
動回転体とカムシャフトの間の径方向のある程度の位置
ずれを許容することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。尚、この実施形態は、本発明にか
かるバルブタイミング制御装置を内燃機関の吸気側の動
力伝達系に適用したものであるが、内燃機関の排気側の
動力伝達系に同様に適用することも可能である。
【0014】このバルブタイミング制御装置は、図1に
示すように内燃機関のシリンダヘッド(図示せず)に回
転自在に支持されたカムシャフト1と、このカムシャフ
ト1の前端部に必要に応じて相対回動できるように組み
付けられ、チェーン(図示せず)を介してクランクシャ
フト(図示せず)に連係されるタイミングスプロケット
2を外周に有する駆動プレート3(本発明における駆動
回転体)と、この駆動プレート3とカムシャフト1の前
方側(図1中左側)に配置されて、両者3,1の組付角
を回動操作する組付角操作機構5と、この組付角操作機
構5のさらに前方側に配置されて、同機構5を駆動する
操作力付与手段4と、内燃機関の図外のシリンダヘッド
とロッカカバーの前面に跨って取り付けられて組付角操
作機構5と操作力付与手段4の前面と周域を覆うVTC
カバー12と、を備えている。
【0015】駆動プレート3は、挿通孔6を備えた円板
状に形成され、カムシャフト1の前端部に一体に結合さ
れたレバー軸10(本発明における従動回転体)が挿通
孔6部分に回転可能に組み付けられている。そして、駆
動プレート3の前面(カムシャフト1と逆側の面)に
は、図2に示すように、3つの径方向溝8(本発明にお
ける径方向ガイド)が同プレート3の半径方向に沿うよ
うに形成されいる。
【0016】また、レバー軸10は、図1に示すよう
に、カムシャフト1の前端部に突き合わされる基部側外
周に大径フランジ部7が形成されると共に、その大径フ
ランジ部7よりも所定距離前方側の外面に放射状に突出
する三つのレバー9が一体に形成され、軸心部を貫通す
るボルト13によってカムシャフト1に結合されてい
る。レバー軸10の各レバー9には、リンク14の基端
が枢支ピン15Aまたは15Bによって枢支連結され、
各リンク14の先端には前記各径方向溝8に摺動自在に
係合する円柱状のボス17が一体に形成されている。
【0017】各リンク14は、ボス17が対応する径方
向溝8に係合した状態において、枢支ピン15Aまたは
15Bを介してレバー軸10に連結されているため、リ
ンク14の先端側が外力を受けて径方向溝8に沿って変
位すると、駆動プレート3とレバー軸10はリンク14
の作用でもってボス17の変位に応じた方向及び角度だ
け相対回動する。
【0018】また、各リンク14の先端部にはリンク本
体部からボス17部分にかけて軸方向に貫通する保持孔
18が設けられ、この保持孔18に球19と略円柱状の
リテーナ20が収容されると共に、リテーナ20を前方
側に付勢するためのコイルばね21と、このコイルばね
21の他端を支持する一方で径方向溝8の底面に接触す
る摺動プレート16とが収容されている。尚、この実施
形態の場合、本発明における可動案内部はリンク14の
先端のボス17と球19によって構成されている。
【0019】一方、レバー軸10のレバー9の突設位置
よりも前方側には、略円板状の中間回転体23が回転可
能に支持されている。この中間回転体23の後部側の面
には断面半円状の渦巻き溝24(本発明における渦巻き
状ガイド)が形成され、この渦巻き溝24に、各リンク
14の先端に保持された球19が転動自在に係合されて
いる。渦巻き溝24の渦巻きは、図2及び図5,図6に
示すように駆動プレート3の回転方向Rに沿って次第に
縮径するように形成されている。したがって、各リンク
14の球19が渦巻き溝24に係合した状態で中間回転
体23が駆動プレート3に対して遅れ方向に相対回転す
ると、リンク14の先端部は渦巻き溝24の渦巻き形状
に沿って半径方向内側に移動し、逆に、中間回転体23
が進み方向に相対回転すると、半径方向外側に移動す
る。
【0020】この実施形態の組付角操作機構5は、以上
説明した駆動プレート3の径方向溝8、ボス17、球1
9、リンク14、レバー9、中間回転体23の渦巻き溝
24等によって構成されている。この組付角操作機構5
は、操作力付与手段4から中間回転体23にカムシャフ
ト1に対する相対的な回動操作力が入力されると、その
操作力が渦巻き溝24と球19の係合部を通してリンク
14の先端を径方向に変位させ、このときリンク14と
レバー9の作用でもって駆動プレート3とカムシャフト
1に相対的な回動力を伝達する。
【0021】一方、操作力付与手段4は、一対の電磁ブ
レーキ26,27と遊星歯車機構28を備え、電磁ブレ
ーキ26,27の作動の切換えによって中間回転体23
に対して減速方向の力と増速方向の力を適宜選択的に付
与できるようになっている。
【0022】遊星歯車機構28は、図1と図3,図4に
示すように、中間回転体23の内周縁部に軸方向前方に
突出するように一体形成されたサンギヤ29と、このサ
ンギヤ29の外周側に回転可能に配置されたアウタギヤ
30と、レバー軸10の先端部に圧入固定された円板状
のキャリアプレート31と、このキャリアプレート31
に回転自在に支持されると共にサンギヤ29とアウタギ
ヤ30に噛合された複数のプラネタリギヤ32とによっ
て構成されている。尚、中間回転体23は、サンギヤ2
9の内周面に断面略L字状のブッシュ33が圧入固定さ
れ、そのブッシュ33を介してレバー軸10の先端側外
周面に回転自在に支持されている。
【0023】したがって、この遊星歯車機構28は、今
アウタギヤ30がフリー回転状態となっており、プラネ
タリギヤ32が自転せずにキャリアプレート31と共に
公転したとすると、このときアウタギヤ30とサンギヤ
29はキャリアプレート31(レバー軸10)と同速度
で一体回転するが、この状態からアウタギヤ30のみに
制動力が付与されると、アウタギヤ30がキャリアプレ
ート31に対して遅れ方向に相対回転することによって
プラネタリギヤ32が自転し、このプラネタリギヤ32
の自転がサンギヤ29を増速させて、中間回転体23を
駆動プレート3に対して増速側に相対回転させる。
【0024】また、各電磁ブレーキ26,27は全体が
略円環状に形成されており、一方の電磁ブレーキ26は
他方の電磁ブレーキ27の径方向内側に配置されてい
る。そして、外側に配置される第1電磁ブレーキ26と
内側に配置される第2電磁ブレーキ27は共にほぼ同様
の構成とされているが、第1電磁ブレーキ26は中間回
転体23の外周縁部に一体に取り付けられた第1制動フ
ランジ34の前端面に対峙し、第2電磁ブレーキ27は
前記アウタギヤ30の前端部に延設された第2制動フラ
ンジ35の前端面に対峙している。
【0025】また、両電磁ブレーキ26,27はVTC
カバー12の内面に固定設置され、対峙する制動フラン
ジ34,35に磁気的吸引力を作用させることにより、
各制動フランジ34,35に制動力を付与する。
【0026】ところで、この装置の場合、図1,図3に
示すように、リンク14をレバー9に連結する枢支ピン
15A,15Bは一つのもの15Aが他の二つのもの1
5B,15Bよりも軸長が長く形成されており、その一
つの枢支ピン15Aはレバー軸10の大径フランジ部7
を貫通してカムシャフト1方向に延出している。そし
て、これに対しカムシャフト1の端面には、図3,図8
に示すように同シャフト1の外周面から径方向内側方向
に延出する一定幅の切欠き溝42が形成されており、レ
バー軸10をカムシャフト1の端部にボルト結合するに
際に、枢支ピン15Aの先端部を切欠き溝42に挿入係
合することにより、レバー軸10とカムシャフト1を円
周方向に正確に位置決めできるようになっている。
【0027】尚、図1中40は、潤滑液を遊星歯車機構
28の噛合部に供給するためにカムシャフト1とレバー
軸10のボルト螺合部の周域からレバー軸10の端面と
キャリアプレート31の背面にかけて形成された供給通
路である。
【0028】以下、この実施形態の作用を説明する。
【0029】機関始動時及びアイドル運転時には、第1
電磁ブレーキ26の通電がオフにされる一方で、第2電
磁ブレーキ27の通電がオンにされ、第2制動フランジ
35側にのみ制動力が付与される。これにより、遊星歯
車機構28のアウタギヤ30に制動力が作用する結果、
駆動プレート3の回転に伴なって中間回転体23が増速
側に回転させられ、各リンク14の先端側が図2に示す
ように径方向外側端に維持されることとなる。したがっ
て、各リンク14にレバー9を介して枢支連結されたレ
バー軸10(カムシャフト1)は、駆動プレート3に対
して最遅角側の組付角度に維持される。この結果、クラ
ンクシャフトとカムシャフト1の回転位相が最遅角側に
制御され、機関回転の安定化と燃費の向上が図られる。
【0030】また、この状態から機関が通常運転に移行
すると、第1電磁ブレーキ26がオンにされる一方で、
第2電磁ブレーキ27がオフにされ、第1制動フランジ
34側にのみ制動力が付与される。これにより、アウタ
ギヤ30がフリー回転状態になる一方で、中間回転体2
3に制動力が作用し、中間回転体23が駆動プレート3
に対して減速側に相対回転する。この結果、各リンク1
4の先端部の球19が図5,図6に順次示すように渦巻
き溝24に沿って径方向内側に変位し、リンク14の倒
れ込みによって駆動プレート3とレバー軸10の組付角
度が最進角側に変更される。したがって、これにより機
関の高出力化が図られる。
【0031】このバルブタイミング制御装置の場合、前
述のようにリンク14の基端部とレバー軸10のレバー
9を連結する一つの枢支ピン15Aをカムシャフト1方
向に延出させ、その枢支ピン15Aの先端部をカムシャ
フト1の端面の切欠き溝42に係合させることによって
レバー軸10とカムシャフト1を円周方向に位置決して
いるため、別途専用の位置決めピンを設けなくて良い
分、部品点数が削減される。したがって、この部品点数
の削減によって部品管理や組付作業が容易になり、より
低コストでの製造が可能となる。また、レバー軸10に
専用の位置決めピンを組付けるためのスペースを確保す
る必要もないため、レバー軸19自体も小型化すること
ができる。
【0032】また、この装置の場合、枢支ピン15Aの
先端部が係合されるべくカムシャフト1側の切欠き溝4
2は同シャフト1の外周面から径方向内側に向かって形
成されているため、レバー軸10とカムシャフト1の円
周方向の確実な位置決めを実現しつつも、枢支ピン15
Aの係合時における挿入抵抗を小さくし、組付作業性を
向上させることができる。さらに、切欠き溝42は径方
向に沿って一定幅に形成されているため、レバー軸10
とカムシャフト1の径方向のある程度の位置ずれを許容
することができ、この点も組付作業性の向上に寄与して
いる。
【0033】尚、カムシャフト1に対してレバー軸10
を位置決めする枢支ピン15Aは一つに限らず任意数で
あって良いが、この実施形態のように一つの枢支ピン1
5Aのみを位置決めに用いるようにした場合には、位置
決めに供する部分の寸法管理が一ヶ所だけで良くなるこ
とから、製造コスト面においてより有利となる。
【0034】
【発明の効果】以上のように本発明は、従動回転体とリ
ンクを回転可能に連結する枢支ピンをカムシャフト側に
延出させ、その枢支ピンによって従動回転体とカムシャ
フトを位置決めするようにしたため、従動回転体とカム
シャフトを位置決めするための専用の位置決めピンを設
けなくて良い分、部品点数を削減することができ、さら
に従動回転体上に専用の位置決めピンを取付けるための
スペースを確保しなくて良い分、従動回転体の小型化を
図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す縦断面図。
【図2】同実施形態を示す図1A−A線に沿う断面図。
【図3】同実施形態を示す分解斜視図。
【図4】同実施形態を示す図1のB−B線に沿う断面
図。
【図5】同実施形態の作動状態を示す図2と同様の断面
図。
【図6】同実施形態の作動状態を示す図2と同様の断面
図。
【図7】同実施形態を示す図1のC矢視図。
【図8】同実施形態を示すカムシャフトの端面図。
【符号の説明】
1…カムシャフト 3…駆動プレート(駆動回転体) 4…操作力付与手段 7…大径フランジ部 8…径方向溝(径方向ガイド) 10…レバー軸(従動回転体) 14…リンク 15A…枢支ピン 23…中間回転体 24…渦巻き溝(渦巻き状ガイド) 42…切欠き溝

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関のクランクシャフトによって回
    転駆動される駆動回転体と、カムシャフトに回転方向に
    位置決めした状態で結合されると共に前記駆動回転体か
    ら動力を伝達される従動回転体と、前記駆動回転体に設
    けられた径方向ガイドと、前記駆動回転体と従動回転体
    に対して相対回転可能に設けられ、前記径方向ガイドに
    対峙する側の面に渦巻き状ガイドを有する中間回転体
    と、前記径方向ガイドと渦巻き状ガイドに変位可能に案
    内係合される可動案内部と、前記従動回転体の回転中心
    から離間した部位と前記可動案内部とを揺動可能に連結
    するリンクと、前記中間回転体に駆動回転体及び従動回
    転体に対する相対的な回動操作力を付与する操作力付与
    手段と、を備え、 前記操作力付与手段によって中間回転体を駆動回転体及
    び従動回転体に対して回動操作することにより、渦巻き
    状ガイドに係合した各可動案内部を径方向ガイドに沿わ
    せて径方向に変位させ、その変位を前記リンクを介して
    駆動回転体と従動回転体の相対回動に変換する内燃機関
    のバルブタイミング制御装置において、前記従動回転体
    とリンクを回転可能に連結する枢支ピンをカムシャフト
    側に延出させ、その枢支ピンによって従動回転体とカム
    シャフトを位置決めしたことを特徴とする内燃機関のバ
    ルブタイミング制御装置。
  2. 【請求項2】 任意のリンクを枢支する一つの枢支ピン
    のみをカムシャフト側に延出させ、その枢支ピンによっ
    て従動回転体とカムシャフトを位置決めしたことを特徴
    とする請求項1に記載の内燃機関のバルブタイミング制
    御装置。
  3. 【請求項3】 カムシャフトの端面に、外周面から径方
    向内側方向に延出する切欠き溝を形成し、その切欠き溝
    に枢支ピンを係合させたことを特徴とする請求項1また
    は2に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008280396A (ja) * 2007-05-09 2008-11-20 Konica Minolta Ij Technologies Inc 非水系インクジェットインク、及びインクジェット記録方法
WO2009107204A1 (ja) * 2008-02-27 2009-09-03 日鍛バルブ株式会社 エンジンのバルブ制御装置

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