JP2009090962A - シートベルト装着情報出力システム、車両用シート及び車両 - Google Patents
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Abstract
【課題】装着検知装置を設置してある座席の可動を規制しないようにできるシートベルト装着情報出力システム、車両用シート及び車両を提供する。
【解決手段】各座席6に設置してある装着検知装置2で乗員のシートベルト7の装着状態を検知し、検知した装着状態を示す装着情報を無線通信により情報処理装置3へ送信する。情報処理装置3の信号に応じた情報出力装置4は、装着情報を出力する。また、座席6以外に設置してある車載カメラ1で撮像した画像データを通信線1aを介して情報処理装置3へ送信し、情報処理装置3の信号に応じた情報出力装置4は、着座情報を出力する。
【選択図】図1
【解決手段】各座席6に設置してある装着検知装置2で乗員のシートベルト7の装着状態を検知し、検知した装着状態を示す装着情報を無線通信により情報処理装置3へ送信する。情報処理装置3の信号に応じた情報出力装置4は、装着情報を出力する。また、座席6以外に設置してある車載カメラ1で撮像した画像データを通信線1aを介して情報処理装置3へ送信し、情報処理装置3の信号に応じた情報出力装置4は、着座情報を出力する。
【選択図】図1
Description
本発明は、各座席に設置されている装着検知装置で乗員のシートベルトの装着状態を検知し、検知した装着状態を示す情報を無線により情報出力装置へ送信することにより、通信線の牽引で各座席の可動を規制しないようにできるシートベルト装着情報出力システム、車両用シート及び車両。
従来、シートベルト装着の義務を課した道路交通法を遵守させるため、普通乗用車又はワゴン車などの車両には、乗員のシートベルトの装着状態を検知して出力する装着情報出力システムが搭載され、システムを構成する装置は、車内の居住性を阻害しないように配置されていた(例えば、特許文献1)。
米国特許第5689421号明細書
かかる装置は、運転席及び助手席の乗員にシートベルトの装着義務を課している現行の道路交通法に合わせ、運転席及び助手席に設置されていたが、後部座席の乗員にもシートベルト装着義務を課す改正道路交通法に合わせ、後部座席にも設置されるようになると考えられる。
後部座席は、スライド、脱着、格納させて使用目的に応じたシートアレンジができるように要望されている。しかしながら、特許文献1に記載されたシステムは、全ての装置を通信線で接続する構造になっているので、通信線の牽引により後部座席の可動を規制することになって市場の要望に応じることができないという問題が生じる懸念がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、各座席に設置した、乗員のシートベルトの装着状態を検知する装着検知装置と情報出力装置との通信を無線により行うようにしてあることにより、通信線の牽引で座席の可動を規制しないシートベルト装着情報出力システムを提供することにある。
また、本発明の他の目的は、着座検知装置で乗員の着座状態を検知し、検知した着座状態を情報出力装置で出力することにより、乗員の着座状態と、着座している乗員のシートベルトの装着状態とを対応付けて視認させるシートベルト装着情報出力システムを提供することにある。
また、本発明の他の目的は、装着検知装置及び着座検知装置が同一の座席に設置されている場合、情報出力装置との通信に用いるアンテナを共有するようにしてあることにより、通信手段の利用効率を高めたシートベルト装着情報出力システムを提供することにある。
また、本発明の他の目的は、少なくとも装着検知装置の受電を外部からの電磁誘導、静電結合又は電磁気の作用によって非接触で行うようにしてあることにより、電線の牽引で座席の可動を規制しないシートベルト装着情報出力システムを提供することにある。
また、本発明の他の目的は、本発明で用いるシートベルト装着情報出力システムで用いる座席である車両用シートを提供することにある。
また、本発明の他の目的は、本発明に係る装着情報出力システムを搭載する車両を提供することにある。
上記目的を解決するために第1発明に係るシートベルト装着情報出力システムは、乗員のシートベルトの装着状態を検知する装着検知装置と、該装着検知装置と通信が可能な情報出力装置とを備え、前記装着検知装置は、各座席に設置され、自らが設置されている座席に着座する乗員のシートベルトの装着状態を検知して装着情報として送信し、前記情報出力装置は、前記装着情報を受信して出力するシートベルト装着情報出力システムにおいて、前記装着検知装置と情報出力装置との通信を無線により行うようにしてあることを特徴とする。
また、第2発明に係るシートベルト装着情報出力システムは、第1発明において、乗員の着座状態を検知する着座検知装置を更に備え、該着座検知装置は、検知した着座状態を着座情報として送信する手段を備え、前記情報出力装置は、受信した着座情報を出力する手段を備えることを特徴とする。
また、第3発明に係るシートベルト装着情報出力システムは、第2発明において、前記着座検知装置は、座席以外の場所に設置され、室内を撮像する撮像手段と、該撮像手段の撮像に基づいて乗員の着座状態を各座席に対応付けて検知する手段とを更に備え、前記着座検知装置と情報出力装置との通信を有線により行うようにしてあることを特徴とする。
また、第4発明に係るシートベルト装着情報出力システムは、第2発明において、前記着座検知装置は、各座席に設置され、自らが設置されている座席への乗員の着座状態を検知する手段を更に備え、前記着座検知装置と情報出力装置との通信を無線により行うようにしてあることを特徴とする。
また、第5発明に係るシートベルト装着情報出力システムは、第4発明において、各座席に設置されている装着検知装置及び着座検知装置は、前記情報出力装置との通信に用いるアンテナを共有するようにしてあることを特徴とする。
また、第6発明に係るシートベルト装着情報出力システムは、第1発明乃至第5発明において、前記装着検知装置は、外部からの電磁誘導、静電結合又は電磁気の作用によって非接触で受電する手段を更に備えることを特徴とする。
また、第7発明に係る車両用シートは、本発明に係るシートベルト装着情報出力システムで用いる座席であることを特徴とする。
また、第8発明に係る車両は、本発明に係るシートベルト装着情報出力システムを搭載することを特徴とする。
第1発明、第7発明及び第8発明にあっては、各座席に設置され、乗員のシートベルトの装着状態を検知する装着検知装置と、情報出力装置との通信を無線により行い、装着検知装置を設置してある座席の可動を通信線の牽引により規制しないようにする。
また、第2発明、第7発明及び第8発明にあっては、乗員のシートベルトの装着状態を出力すると共に乗員の着座状態を検知して出力し、乗員の着座状態と着座している乗員のシートベルトの装着状態とを対応付けて乗員が視認できるようにする。
また、第3発明、第7発明及び第8発明にあっては、ダッシュボード又は室内の天井など座席以外の場所に設置された着座検知装置と、情報出力装置との通信を有線により行い、有線の牽引で座席の可動を規制しない場合には、無線に比べて通信品質を安定させることができる有線を用いる。
また、第4発明、第7発明及び第8発明にあっては、着座検知装置を各座席に設置する場合、着座検知装置と情報出力装置との通信を無線により行い、着座検知装置を設置してある座席の可動を通信線の牽引により規制しないようにする。
また、第5発明、第7発明及び第8発明にあっては、装着検知装置及び着座検知装置を同一の座席に設置する場合、情報出力装置との通信に用いるアンテナを共有し、個別のアンテナを用いる場合に比べてアンテナの利用効率を高め、室内の居住性を阻害しないようにする。
更にまた、第6発明、第7発明及び第8発明にあっては、装着検知装置の受電を外部からの電磁誘導、静電結合又は電磁気の作用によって非接触で行い、電線の牽引により座席の可動を規制しないようにする。
本願発明にあっては、乗員のシートベルトの装着状態を検知する装着検知装置を座席に設置して座席のシートベルト装着状態を検知しつつ、座席の可動を規制しないようにして多様なシートアレンジを望む市場の要求に応えることができる。また、車載する装置が室内の居住性を阻害しないようにできる。
実施例1.
以下、本発明に係るシートベルト装着情報出力システム、車両用シート及び車両について、実施の形態を示す図面に基づいて説明する。図1は実施例1に係るシートベルト装着情報出力システムを装備した室内を側面視で示す模式図、図2は実施例1に係るシートベルト装着情報出力システムを装備した室内を正面視で示す模式図、図3は実施例1に係る車載カメラの構成を示すブロック図、図4は実施例1に係る装着検知装置の構成を示すブロック図、図5は実施例1に係る情報処理装置の構成を示すブロック図である。
以下、本発明に係るシートベルト装着情報出力システム、車両用シート及び車両について、実施の形態を示す図面に基づいて説明する。図1は実施例1に係るシートベルト装着情報出力システムを装備した室内を側面視で示す模式図、図2は実施例1に係るシートベルト装着情報出力システムを装備した室内を正面視で示す模式図、図3は実施例1に係る車載カメラの構成を示すブロック図、図4は実施例1に係る装着検知装置の構成を示すブロック図、図5は実施例1に係る情報処理装置の構成を示すブロック図である。
実施例1に係るシートベルト装着情報出力システムは、車両5の室内に装備され、室内を撮像する車載カメラ1と、各座席6に設置されたシートベルト7の装着状態を検知する装着検知装置2と、各装置を制御する情報処理装置3と、情報を出力する情報出力装置4とで構成されている。尚、車両5は本発明に係る車両であり、各座席6は本発明に係る車両用シートである。
車載カメラ1は、通信線1aを介して情報処理装置3に接続され、情報処理装置3は、通信線35aを介して情報出力装置4に接続されている。即ち、車載カメラ1は、有線を介して情報出力装置4と通信が可能である。このように、車載カメラ1との通信を有線により行うことにより、無線に比してノイズによる通信品質の低下を抑えることができる。また、無線通信に比して設置コストを抑えることができる。尚、有線により接続されている車載カメラ1は、各座席6以外の場所に設置されているので、各座席6の可動を規制しない。
また、装着検知装置2は、無線を介して情報処理装置3に接続されている。即ち、装着検知装置2は、無線を介して情報出力装置4と通信が可能である。このように、各座席6に設置されている装着検知装置2との通信を無線により行うことにより、各座席6の可動を規制しないようにする。
車載カメラ1は、車両5の室内の天井52に設置され、後部の各座席6を撮像できる位置に配置されている。車載カメラ1は、後部の各座席6に着座する乗員又は荷物などの着座物を一定の周期で撮像する。
車載カメラ1は、撮像手段であるCCDセンサ11と、A/D変換部12と、撮像した画像データに処理を施す信号処理部13と、D/A変換部14とで構成されている。各ハードウェアは相互にバスを介して接続されている。
CCDセンサ11は、各座席6の着座物を撮像した光を電気信号に変える光電変換を行い、変換した電気信号をA/D変換部12へ出力する。
A/D変換部12は、CCDセンサ11から出力された電気信号を受け付け、受け付けた電気信号をデジタル信号に変換する。A/D変換部12は、変換したデジタル信号を信号処理部13へ出力する。
信号処理部13は、A/D変換部12から出力されたデジタル信号を受け付け、受け付けたデジタル信号が示す画像に対して色調整、ホワイトバランスの調整、ノイズ除去又は輪郭強調などの画像処理を施す。信号処理部13は、処理済みのデジタル信号をD/A変換部14へ出力する。
D/A変換部14は、信号処理部13から出力された処理済みのデジタル信号を受け付け、受け付けたデジタル信号をアナログ信号に変換する。D/A変換部14は、変換したアナログ信号を信号線1aを介して情報処理装置3へ送信する。
装着検知装置2は、各座席6に設置されているバックル72に内蔵されている。即ち、装着検知装置2は、各座席6に設置されている。バックル72は、各座席6に設けたシートベルト7の嵌合部材71と嵌合する。シートベルト7は、嵌合部材71がバックル72に嵌合されたとき、座席6に着座する乗員を完全に拘束する。このような拘束にあるとき、乗員がシートベルト7を装着しているという。各装着検知装置2は、各座席6に着座した乗員がシートベルト7を装着しているか否かを検知する手段に相当する。
各装着検知装置2は、外部との通信を行うアンテナ21と、スイッチ22と、シートベルト7の非装着状態を示す信号を発する第1RFIDタグ23と、シートベルト7の装着状態を示す信号を発する第2RFIDタグ24とで構成されている。各ハードウェアは、相互にバスを介して接続されている。
アンテナ21は、後述する、情報処理装置3から出力された搬送波を受信する。アンテナ21は、搬送波を受信したとき、内蔵するコイル(図示せず、以下同じ。)により搬送波の電界に反応して誘電電圧を発生させ、起電力を発生させる。アンテナ21は、起電力を第1RFIDタグ23又は第2RFIDタグ24へ送電する。
スイッチ22は、1回路2接点のメカニカルスイッチであり、第1RFIDタグ23又は第2RFIDタグ24との接続を切り換える。スイッチ22は、嵌合部材71がバックル72から抜脱された場合、即ち、シートベルト7が非装着状態にある場合、第1RFIDタグ23に接続する。一方、スイッチ22は、嵌合部材71がバックル72に嵌合した場合、即ち、シートベルト7が装着状態にある場合、嵌合部材71により押下されて第2RFIDタグ24に接続する。
第1RFIDタグ23は、スイッチ22を介して受電したとき、自らが設置されている座席6の座席ID及びシートベルト7の非装着状態を示す信号を装着情報として発信する。
第2RFIDタグ24は、スイッチ22を介して受電したとき、自らが設置されている座席6の座席ID及びシートベルト7の装着状態を示す信号を装着情報として発信する。
アンテナ21は、第1RFIDタグ23又は第2RFIDタグ24から発信された装着情報を受け付け、受け付けた装着情報を搬送波に載せて情報処理装置3へ送信する。
アンテナ21を介して送信される搬送波は、950MHz帯のUHFであり、出願人の鋭意努力により送信電力が10mWのとき45cm程度の通信距離となることが判明した。当該搬送波の通信は日本国内での免許を必要としない。
情報処理装置3は、車両5の室内のダッシュボード51に内蔵され、車載カメラ1で撮像した画像データを解析することにより、各座席6への乗員の着座状態を判断する手段として機能し、車載カメラ1と併せて本発明の着座検知手段に相当する。情報処理装置3は、座席6への乗員の着座状態、及び装着検知装置2から受信した装着情報に基づいて、着座状態及びシートベルトの装着状態を各座席6の座席IDに対応付けて情報出力装置4へ送信する。
情報処理装置3は、搬送波を発生する搬送波発振器31と、外部との通信を行う送受信制御部32と、RAM33と、ROM34と、情報を出力するための出力インタフェース35と、情報を入力するための入力インタフェース36と、各ハードウェアを制御するCPU37と、車載カメラ1からデータを入力するためのカメラ入力インタフェース38とで構成されている。各ハードウェアは、相互にバス30を介して接続されている。
搬送波発振器31は、電源(図示せず)からの給電に基づいて搬送波を発振し、搬送波を一定の周期で送受信制御部32へ出力する。
送受信制御部32は、無線通信に用いるアンテナ31aに接続してあり、装着検知装置2から送信された装着情報をアンテナ31aを介して受信し、受信した装着情報をシートベルトの装着状態を示すデータ及び座席IDとしてRAM33に出力する。また、送受信制御部32は、搬送波発振器31から出力された搬送波を受け付け、アンテナ31aを介して各装着検知装置2へ送信する。
RAM33は、ROM34から読み出されたプログラムを記憶し、プログラムを実行することにより発生する各種データを記憶する。
ROM34には、本発明に係るシートベルト装着情報出力システムで用いるプログラム、シートベルトの装着状態を示すテーブルTなどが記憶されている。尚、テーブルTの格納例の説明は後述する。
出力インタフェース35は、情報出力装置4に接続してある。出力インタフェース35は、RAM33及びROM34に記憶されている各種データ、テーブルTのデータを情報出力装置4に出力する。画像出力装置4は、液晶モニタ(図示せず)を備え、シートベルトの装着状態などを画像出力する。尚、情報出力装置4による表示例の説明は後述する。
入力インタフェース36は、操作パネル36aに接続してある。操作パネル36aは、車両5の室内のダッシュボード51に設置され、複数の操作ボタンを備えており、操作ボタンが押下されたとき、対応する信号を出力する。出力された信号は、入力インタフェース36を介してRAM33に送られる。
CPU37は、ROM34及びRAM33に記憶してあるプログラムに従うことにより、情報処理装置3の動作を制御し、本発明のシートベルト装着情報出力に関する処理を実行する。尚、当該処理の手順の説明は後述する。
CPU37は、プログラムに従うことにより、座席6への乗員の着座状態を判断する手段として機能する。CPU37は、車載カメラ1から受信したアナログ信号が示す着座物の画像データの特徴点を抽出し、抽出した複数の特徴点が集中している箇所を割り出し、当該箇所を着座された座席6と決定する。
また、CPU37は、抽出した複数の特徴点を結んで着座物の輪郭を抽出し、抽出した着座物の輪郭から着座物の種別を決定する。CPU37は、例えば、抽出した着座物の輪郭と予め設定してある見本の輪郭との類似度を算出し、算出した類似度が所定の閾値を超えている場合、導出した着座物の種別を見本が示す種別であると判断する。ここでいう着座物の種別とは、例えば、成人男性、成人女性、男児(6歳以上)、女児(6歳以上)、幼児(6歳未満)、ペット、荷物の何れかを指す。
CPU37は、着座物の種別が成人男性、成人女性、男児又は女児の何れかであると判断した場合、着座された座席6の座席ID及び種別を示すデータを着座情報としてRAM33に記憶させる。
カメラ入力インタフェース38は、通信線1aを介して車載カメラ1に接続してあり、車載カメラ1から送信されたアナログ信号を通信線1aを介して受信し、受信したアナログ信号を着座物の画像データとしてRAM33に出力する。
次にROM34に記憶してあるテーブルTの格納例について説明する。図6はテーブルTの格納例を説明する模式図である。テーブルTは、例えば、第1右後部座席、第1左後部座席、第2右後部座席、第2左後部座席などの各座席6を示す行と、着座、シートベルト装着及び座席IDを示す列とが交差するフィールドを複数設け、各フィールドには、RAM33に記憶してある装着情報及び着座情報に応じて1又は0の値が格納してある。値が1の場合はYESを示し、値が0の場合はNOを示す。
例えば、図中のテーブルTは、第1左後部座席において、乗員が着座しているがシートベルトを装着していない旨を示す。また、第1右後部座席において、乗員が着座し且つシートベルトを装着している旨を示す。また、テーブルTは、第2右後部座席及び第2左後部座席において、乗員が着座していない旨を示す。ここで、第1右後部座席とは運転席の直後に配置された後部座席を指し、第1左後部座席とは助手席の直後に配置された後部座席を指し、第2右後部座席とは第1右後部座席の直後に配置された後部座席を指し、第2左後部座席とは第1左後部座席の直後に配置された後部座席を指す。
次に情報出力装置4が表示する画面の表示例を説明する。図7は情報出力装置4が表示する画面の表示例を説明する模式図である。画面は、上辺に向かって車両5の前方を示し、右上から左下へ順に、第1右後部座席、第1左後部座席、第2右後部座席、第2左後部座席に対応するアイコンを表示する。
情報出力装置4は、情報処理装置3が出力した信号に従ってアイコンを表示する。乗員が着座していない旨を示す第3信号を情報処理装置3が出力した場合、情報出力装置4は、アイコンを白抜きで表示する。乗員が着座しているがシートベルトを装着していない旨を示す第2信号を情報処理装置3が出力した場合、情報出力装置4は、アイコンを高輝度のカラー(図中では黒)で表示する。乗員が着座し且つシートベルトを装着している旨を示す第1信号を情報処理装置3が出力した場合、情報出力装置4は、アイコンを低輝度のカラー(図中では網点)で表示する。
次に情報処理装置3が実行するシートベルト装着情報の出力処理の手順を説明する。図8は情報処理装置3が実行するシートベルト装着情報の出力処理の手順を示すフローチャートである。車両5のエンジンを掛けているとき、車載カメラ1、装着検知装置2、情報処理装置3及び情報出力装置4などの車載装置が作動する。即ち、車載装置が作動する間、乗員は、シートベルトを装着しなければならない。一方、車両5のエンジンを停止したとき、車載装置の処理も停止する。即ち、車載装置が停止した場合、乗員は、シートベルト装着情報システムの監視から解放される。
情報処理装置3のCPU37は、車載装置が作動しているか否か判断し(S101)、車載装置が停止していると判断した場合(S101でNO)、処理を完了する。
一方、CPU37は、車載装置が作動していると判断した場合(S101でYES)、ROM34に記憶してあるテーブルTをRAM33に読み出す(S102)。また、CPU37は、RAM33が着座情報及び装着情報を受け付けたか否かを判断し(S103)、RAM33が着座情報及び装着情報を受け付けたと判断した場合(S103でYES)、受け付けた着座情報及び装着情報に基づいてテーブルTを更新する(S104)。
CPU37は、テーブルTに格納してある各座席IDを順次抽出し(S105)、抽出した座席IDが示す各座席6に乗員が着座しているか否かを判断する(S106)。その結果、CPU37は、抽出した座席IDが示す各座席6に乗員が着座していると判断した場合(S106でYES)、更に着座している乗員がシートベルトを装着しているか否かを判断する(S107)。その結果、CPU37は、着座している乗員がシートベルトを装着していると判断した場合(S107でYES)、着座及び装着を示す第1信号を出力し(S108)、ステップS101へ戻る。CPU37は、第1信号を情報出力装置4へ出力する。情報出力装置4は、第1信号に応じて低輝度のカラーでアイコンを表示する。
一方、CPU37は、ステップS107で着座している乗員がシートベルトを装着していないと判断した場合(S107でNO)、着座及び非装着を示す第2信号を出力し(S109)、ステップS101へ戻る。CPU37は、第2信号を情報出力装置4へ出力する。情報出力装置4は、第2信号に応じて高輝度のカラーでアイコンを表示する。
一方、CPU37は、ステップS106で抽出した座席IDが示す各座席6に乗員が着座していないと判断した場合(S106でNO)、非着座を示す第3信号を生成し(S110)、ステップS101へ戻る。CPU37は、生成した第3信号を情報出力装置4へ出力する。情報出力装置4は、第3信号に応じて白抜きでアイコンを表示する。
一方、CPU37は、ステップS103でRAM33が着座情報及び装着情報を受け付けていないと判断した場合(S103でNO)、テーブルTを更新することなく、ステップS105へ進む。
実施例2.
上述した実施例1では、座席6以外の場所に設置されている車載カメラ1で撮像した画像を信号線1aで情報処理装置3へ送信し、情報処理装置3での解析結果を情報出力装置4で出力する一例を説明した。しかし、本発明は、これに限るものでなく、例えば、各座席6に設置されている着座センサで検知した着座情報を無線で情報処理装置3へ送信し、情報処理装置3での解析結果を情報出力装置4で出力するようにしてもよい。そこで、実施例2では、その内容を説明する。図9は実施例2に係るシートベルト装着情報出力システムを装備した室内を側面視で示す模式図である。
上述した実施例1では、座席6以外の場所に設置されている車載カメラ1で撮像した画像を信号線1aで情報処理装置3へ送信し、情報処理装置3での解析結果を情報出力装置4で出力する一例を説明した。しかし、本発明は、これに限るものでなく、例えば、各座席6に設置されている着座センサで検知した着座情報を無線で情報処理装置3へ送信し、情報処理装置3での解析結果を情報出力装置4で出力するようにしてもよい。そこで、実施例2では、その内容を説明する。図9は実施例2に係るシートベルト装着情報出力システムを装備した室内を側面視で示す模式図である。
実施例2に係るシートベルト装着情報出力システムは、車両5の室内に装備され、シートベルト7の装着状態を検知する装着検知装置2、着座を検知する着座センサ8と、各装置を制御する情報処理装置3と、情報を出力する情報出力装置4とで構成されている。
装着検知装置2及び着座センサ8は、無線を介して情報処理装置3に接続されている。即ち、装着検知装置2及び着座センサ8は、無線を介して情報出力装置4と通信が可能である。
図10は実施例2に係る着座センサ8の構成を示すブロック図である。着座センサ8は、各座席6の座面に内蔵されている。即ち、着座センサ8は、各座席6に設置されている。着座センサ8は、各座席6に着座した乗員の体重を検知する着座検知手段に相当する。
着座センサ8は、外部との通信を行うアンテナ81と、スイッチ82と、着座していない状態を示す信号を発する第3RFIDタグ83と、着座している状態を示す信号を発する第4RFIDタグ84とで構成されている。各ハードウェアは、相互にバスを介して接続されている。
アンテナ81は、情報処理装置3から出力された搬送波を受信する。アンテナ81は、搬送波を受信したとき、内蔵するコイルにより搬送波の電界に反応して誘電電圧を発生させ、起電力を発生させる。アンテナ81は、起電力を第3RFIDタグ83又は第4RFIDタグ84へ送電する。
スイッチ82は、1回路2接点のメカニカルスイッチであり、第3RFIDタグ83又は第4RFIDタグ84との接続を切り換える。
着座センサ8は、検知シート(図示せず。以下同じ。)で乗員の座面への加圧度合いを重量として検知し、検知した重量と予め設定してある閾値とを比較する。閾値は、シートベルトの装着が義務づけられている成人男性、成人女性、男児及び女児の平均体重に基づいて設定されている。着座センサ8が検知した重量が閾値未満であると判断した場合、スイッチ82は、第3RFIDタグ83に接続し、着座センサ8が検知した重量が閾値以上であると判断した場合、スイッチ82は、第4RFIDタグ84に接続する。
第3RFIDタグ83は、スイッチ82を介して受電したとき、自らが設置されている座席6の座席ID及び乗員が着座していない状態を示す信号を着座情報として発信する。
第4RFIDタグ84は、スイッチ82を介して受電したとき、自らが設置されている座席6の座席ID及び乗員が着座している状態を示す信号を着座情報として発信する。
アンテナ81は、第3RFIDタグ83又は第4RFIDタグ84から発信された着座情報を受け付け、受け付けた着座情報を搬送波に載せて送信する。
情報処理装置3は、着座センサ8から送信された着座情報をアンテナ31aを介して受信し、受信した着座情報に応じてRAM33に記憶してあるテーブルTに1又は0の値を格納する。
情報処理装置3は、RAM33に記憶してあるテーブルTの値に基づいてシートベルト装着情報の出力処理を実行する。尚、出力処理の手順は、実施例1に係る情報処理装置3が実行するシートベルト装着情報の出力処理の手順と同様であるので、対応する部分に同一のステップ番号を付してその説明を省略する。
また、その他のハードウェアの構成及び作用は、実施例1と同様であるから、対応する部分に同一の符号番号を付してその説明を省略する。
このように、着座検知手段である着座センサ8が各座席6に設置されている場合、着座センサ8と情報出力装置4との通信を無線により行うことにより、各座席6の可動を規制しないようにする。
実施例3.
上述した実施例1では、情報処理装置3で乗員の着座状態を判断する一例を説明した。しかし、本発明は、これに限ることなく、車載カメラで乗員の着座状態を判断するようにしてもよい。即ち、車載カメラのみを本発明の着座検知手段としてもよい。そこで、実施例3では、その内容を説明する。
上述した実施例1では、情報処理装置3で乗員の着座状態を判断する一例を説明した。しかし、本発明は、これに限ることなく、車載カメラで乗員の着座状態を判断するようにしてもよい。即ち、車載カメラのみを本発明の着座検知手段としてもよい。そこで、実施例3では、その内容を説明する。
以下、実施例1に係る車載カメラ1を車載カメラ100に置き換えて図1を参照して説明する。車載カメラ100は、通信線1aを介して情報処理装置3に接続され、情報処理装置3は、通信線35aを介して情報出力装置4に接続されている。即ち、車載カメラ100は、有線を介して情報出力装置4と通信が可能である。
車載カメラ100は、車両5の室内の天井52に設置され、後部の各座席6を撮像できる位置に配置されている。車載カメラ100は、後部の各座席6に着座する乗員又は荷物などの着座物を一定の周期で撮像する。
図11は実施例3に係る車載カメラの構成を示すブロック図である。車載カメラ100は、撮像手段であるCCDセンサ101と、A/D変換部102と、撮像した画像データを解析することにより乗員の着座状態を判断する信号処理部103とで構成されている。各ハードウェアは相互にバスを介して接続されている。
CCDセンサ101は、各座席6の着座物を撮像した光を電気信号に変える光電変換を行い、変換した電気信号をA/D変換部102へ出力する。
A/D変換部102は、CCDセンサ101から出力された電気信号を受け付け、受け付けた電気信号をデジタル信号に変換する。A/D変換部102は、変換したデジタル信号を信号処理部103へ出力する。
信号処理部103は、座席6への乗員の着座状態を判断する手段として機能する。信号処理部103は、受け付けたデジタル信号が示す着座物の画像データの特徴点を抽出する。信号処理部103は、抽出した複数の特徴点が集中している箇所を割り出し、当該箇所を着座された座席6と決定する。
また、信号処理部103は、抽出した複数の特徴点を結んで着座物の輪郭を抽出し、抽出した着座物の輪郭と予め設定してある見本の輪郭との類似度を算出し、算出した類似度が所定の閾値を超えている場合、導出した着座物の種別を見本が示す種別であると判断する。ここでいう着座物の種別とは、例えば、成人男性、成人女性、男児(6歳以上)、女児(6歳以上)、幼児(6歳未満)、ペット、荷物の何れかを指す。
信号処理部103は、着座物の種別が成人男性、成人女性、男児又は女児の何れかであると判断した場合、着座された座席6の座席ID及び種別を示すデータを着座情報とし、信号線100aを介して情報処理装置3へ送信する。
情報処理装置3は、車載カメラ100から送信された着座情報を受信し、受信した着座情報に応じてRAM33に記憶してあるテーブルTに1又は0の値を格納する。
情報処理装置3は、RAM33に記憶してあるテーブルTの値に基づいてシートベルト装着情報の出力処理を実行する。尚、出力処理の手順は、実施例1に係る情報処理装置3が実行するシートベルト装着情報の出力処理の手順と同様であるので、対応する部分に同一のステップ番号を付してそのた説明を省略する。
また、その他のハードウェアの構成及び作用は、実施例1と同様であるから、対応する部分に同一の符号番号を付してその説明を省略する。
実施例4.
上述した実施例2では、同一の座席6に設置されている装着検知装置2及び着座センサ8が個別のアンテナを介して情報処理装置3と無線通信する一例を説明した。しかし、本発明は、これに限るものでなく、例えば、装着検知装置2及び着座センサ8がアンテナを共有して情報処理装置3と無線通信するようにしてもよい。そこで、実施例4では、その内容を説明する。
上述した実施例2では、同一の座席6に設置されている装着検知装置2及び着座センサ8が個別のアンテナを介して情報処理装置3と無線通信する一例を説明した。しかし、本発明は、これに限るものでなく、例えば、装着検知装置2及び着座センサ8がアンテナを共有して情報処理装置3と無線通信するようにしてもよい。そこで、実施例4では、その内容を説明する。
以下、実施例2で用いるアンテナ21及びアンテナ81をアンテナ91に置き換えて図9を参照して説明する。装着検知装置2は、本発明の装着検知の手段に相当し、各座席6に設置されているバックル72に内蔵されている。
図12は実施例4に係る装着検知装置2及び着座センサ8の構成を示すブロック図である。装着検知装置2は、スイッチ22と、シートベルト7の非装着状態を示す信号を発する第1RFIDタグ23と、シートベルト7の装着状態を示す信号を発する第2RFIDタグ24とで構成されている。
また、着座センサ8は、本発明の着座検知手段に相当し、各座席6の座面に設置されている。着座センサ8は、スイッチ82と、着座していない状態を示す信号を発する第3RFIDタグ83と、着座している状態を示す信号を発する第4RFIDタグ84とで構成されている。
また、装着検知装置2のスイッチ22及び着座センサ8のスイッチ82は、共有するアンテナ91に接続してある。アンテナ91は、座席6に内蔵されている。
アンテナ91は、情報処理装置3から出力された搬送波を受信する。アンテナ91は、搬送波を受信したとき、内蔵するコイルにより搬送波の電界に反応して誘電電圧を発生させ、起電力を発生させる。アンテナ91は、スイッチ22の切り替えにより、起電力を第1RFIDタグ23又は第2RFIDタグ24へ送電すると共に、スイッチ82の切り替えにより、起電力を第3RFIDタグ83又は第4RFIDタグ84へ送電する。
スイッチ22は、嵌合部材71がバックル72から抜脱された場合、第1RFIDタグ23に接続し、第1RFIDタグ23は、自らが設置されている座席6の座席ID及びシートベルト7の非装着状態を示す信号を装着情報として発信する。
スイッチ22は、嵌合部材71がバックル72に嵌合した場合、嵌合部材71により押下されて第2RFIDタグ24に接続し、第2RFIDタグ24は、自らが設置されている座席6の座席ID及びシートベルト7の装着状態を示す信号を装着情報として発信する。
スイッチ82は、着座センサ8が検知した重量を予め設定してある閾値未満であると判断した場合、第3RFIDタグ83に接続し、第3RFIDタグ83は、自らが設置されている座席6の座席ID及び乗員が着座していない状態を示す信号を着座情報として発信する。
スイッチ82は、着座センサ8が検知した重量を閾値以上であると判断した場合、第4RFIDタグ84に接続し、第4RFIDタグ84は、自らが設置されている座席6の座席ID及び乗員が着座している状態を示す信号を着座情報として発信する。
アンテナ91は、第1RFIDタグ23又は第2RFIDタグ24から発信された装着情報、及び第3RFIDタグ83又は第4RFIDタグ84から発信された着座情報を受け付け、受け付けた着座情報を搬送波に載せて送信する。
情報処理装置3は、装着検知装置2又は着座センサ8から送信された情報をアンテナ31aを介して受信し、受信した情報に応じてRAM33に記憶してあるテーブルTに1又は0の値を格納する。
情報処理装置3は、RAM33に記憶してあるテーブルTの値に基づいてシートベルト装着情報の出力処理を実行する。尚、出力処理の手順は、実施例1に係る情報処理装置3が実行するシートベルト装着情報の出力処理の手順と同様であるので、対応する部分に同一のステップ番号を付してその説明を省略する。
また、その他のハードウェアの構成及び作用は、実施例1と同様であるから、対応する部分に同一の符号番号を付してその説明を省略する。
このように、装着検知装置2及び着座センサ8が同一の座席6に設置されている場合、情報処理装置3との無線通信に用いるアンテナ91を共有することにより、複数のアンテナを用いる場合に比べて室内の移住性を阻害しないようにできる。
実施例5.
上述した実施例4では、装着検知装置2及び着座センサ8がアンテナ91を共有する一例を説明した。しかし、本発明は、これに限定することなく、例えば、装着検知装置2及び着座センサ8がアンテナ91以外の装置を共有するようにしてもよい。そこで、実施例5では、その内容を説明する。
上述した実施例4では、装着検知装置2及び着座センサ8がアンテナ91を共有する一例を説明した。しかし、本発明は、これに限定することなく、例えば、装着検知装置2及び着座センサ8がアンテナ91以外の装置を共有するようにしてもよい。そこで、実施例5では、その内容を説明する。
以下、実施例2で用いるアンテナ21及びアンテナ81をアンテナ91に置き換えて図9を参照して説明する。また図13は実施例5に係る装着検知装置2、着座センサ8及び共有する装置の構成を示すブロック図である。装着検知装置2は、各座席6に設置されているバックル72に内蔵され、スイッチ25のみを備える。また、着座センサ8は、各座席6の座面に設置され、スイッチ85のみを備える。また、共有する装置は、外部との通信を行うアンテナ91と、通信を制御するための送受信制御部92と、スイッチの状態に応じて信号を発信するスイッチ判定部93とで構成されており、各座席6に内蔵されている。装着検知装置2及び共有する装置は、本発明の装着検知の手段に相当し、着座センサ8及び共有する装置は、本発明の着座検知手段に相当する。
アンテナ91は、情報処理装置3から出力された搬送波を受信し、送受信制御部92へ出力する。
送受信制御部92は、搬送波を受信したとき、内蔵するコイルが搬送波の電界に反応して誘電電圧を発生させ、起電力を発生させる。送受信制御部92は、起電力をスイッチ判定部93へ送電する。
スイッチ判定部93は、装着検知装置2及び着座センサ8に起電力を送電する。
装着検知装置2のスイッチ25は、嵌合部材71がバックル72から抜脱された場合、非接続の状態となる。一方、スイッチ25は、嵌合部材71がバックル72に嵌合した場合、嵌合部材71により押下されて接続の状態となり、スイッチ判定部93への通電を行う。
着座センサ8のスイッチ85は、着座センサ8が検知した重量を予め設定してある閾値未満であると判断した場合、非接続の状態となる。一方、スイッチ85は、着座センサ8が検知した重量を閾値以上であると判断した場合、接続の状態となり、スイッチ判定部93への通電を行う。
スイッチ判定部93は、装着検知装置2及び/又は着座センサ8からの通電に応じて装着情報及び着座情報を送受信制御部92へ出力する。
具体的には、スイッチ判定部93は、装着検知装置2からの通電がない場合、自らが設置されている座席6の座席ID及びシートベルト7の非装着状態を示す信号を装着情報として出力する。
一方、スイッチ判定部93は、装着検知装置2からの通電がある場合、自らが設置されている座席6の座席ID及びシートベルト7の装着状態を示す信号を装着情報として出力する。
また、スイッチ判定部93は、着座センサ8からの通電がない場合、自らが設置されている座席6の座席ID及び乗員が着座していない状態を示す信号を着座情報として出力する。
一方、スイッチ判定部93は、着座センサ8からの通電がある場合、自らが設置されている座席6の座席ID及び乗員が着座している状態を示す信号を着座情報として出力する。
送受信制御部92は、スイッチ判定部93から受け付けた装着情報及び着座情報を搬送波に載せ、アンテナ91を介して送信する。
情報処理装置3は、送受信制御部92から送信された情報をアンテナ31aを介して受信し、受信した情報に応じてRAM33に記憶してあるテーブルTに1又は0の値を格納する。
情報処理装置3は、RAM33に記憶してあるテーブルTの値に基づいてシートベルト装着情報の出力処理を実行する。尚、出力処理の手順は、実施例1に係る情報処理装置3が実行するシートベルト装着情報の出力処理の手順と同様であるので、対応する部分に同一のステップ番号を付してその他の説明を省略する。
また、その他のハードウェアの構成及び作用は、実施例1と同様であるから、対応する部分に同一の符号番号を付してその説明を省略する。
このように、装着検知装置2及び着座センサ8が同一の座席6に設置されている場合、送受信に関する装置を共有することにより、かかる装置を個別に設置する場合に比べて室内の移住性を阻害しないようにできる。
尚、実施例1乃至5では、搬送波を受信したとき、電磁誘導の作用により起電力を発生させる一例を説明した。しかし、本発明は、これに限定するものでなく、例えば、静電結合又は電磁波の作用により起電するようにしてもよい。また、本発明は、搬送波を受信したとき、内蔵するバッテリにより起電するようにしてもよい。
また、実施例1乃至5では、装着検知装置2と着座検知手段となる装置とを備える一例を説明した。しかし、本発明は、これに限定するものでなく、装着検知装置2のみを備えるようにしてもよい。この場合、情報出力装置4は、シートベルトの装着情報のみを出力する。
また、実施例1及び3では、CCDセンサ11又は101を用いて各座席6の着座物を撮像する一例を説明している。しかし、本発明は、これに限定されることなく、例えば、CMOSセンサを用いて各座席6の着座物を撮像するようにしてもよい。CMOSセンサは、CCDセンサに比べ、ドライバ回路が不要なため消費電力が小さいことや、通常のCMOS製造プロセスを利用できるため供給面の不安が少ないことや製造コストが安いというメリットがある。
また、実施例1及び3では、画像データの特徴点を分析することにより着座情報を得る一例を説明した。しかし、本発明は、これに限るものでなく、例えば、一定の周期で撮像された画像データの2時刻間の差分から乗員の動きを検出し、検出した乗員の動きを分析することにより着座された座席6及び種別を導出するようにしてもよい。この場合、分析した動き量と予め設定してある見本の動き量とを比較し、近似する動きの見本を選定する。
また、実施例1乃至5では、無線通信としてRFIDを用いた一例を説明した。しかし、本発明は、これに限るものでなく、Bluetooth、赤外線通信又はNFC(Near Field Communication)であってもよい。
また、上述した実施例1乃至5では、シートベルト装着の義務がある成人男性、成人女性、男児及び女児を検知したときに着座を検知する一例を説明した。しかし、本発明は、これに限るものでなく、例えば、幼児が各座席6に着座した旨を検知した場合にチャイルドシートの装着を促す警告を生成するようにしてもよい。
また、上述した実施例1乃至5では、後部座席の着座状態及びシートベルト装着状態を出力する一例を説明した。しかし、本発明は、これに限定されるものでなく、運転席及び助手席を含む全ての座席の情報を出力するようにしてもよい。
1 車載カメラ
2 装着検知装置
3 情報処理装置
4 情報出力装置
5 車両
52 天井
6 座席
7 シートベルト
8 着座センサ
2 装着検知装置
3 情報処理装置
4 情報出力装置
5 車両
52 天井
6 座席
7 シートベルト
8 着座センサ
Claims (8)
- 乗員のシートベルトの装着状態を検知する装着検知装置と、該装着検知装置と通信が可能な情報出力装置とを備え、前記装着検知装置は、各座席に設置され、自らが設置されている座席に着座する乗員のシートベルトの装着状態を検知して装着情報として送信し、前記情報出力装置は、前記装着情報を受信して出力するシートベルト装着情報出力システムにおいて、
前記装着検知装置と情報出力装置との通信を無線により行うようにしてあることを特徴とするシートベルト装着情報出力システム。 - 乗員の着座状態を検知する着座検知装置を更に備え、
該着座検知装置は、
検知した着座状態を着座情報として送信する手段
を備え、
前記情報出力装置は、
受信した着座情報を出力する手段
を備えることを特徴とする請求項1に記載のシートベルト装着情報出力システム。 - 前記着座検知装置は、
座席以外の場所に設置され、
室内を撮像する撮像手段と、
該撮像手段の撮像に基づいて乗員の着座状態を各座席に対応付けて検知する手段と
を更に備え、
前記着座検知装置と情報出力装置との通信を有線により行うようにしてあることを特徴とする請求項2に記載のシートベルト装着情報出力システム。 - 前記着座検知装置は、
各座席に設置され、
自らが設置されている座席への乗員の着座状態を検知する手段
を更に備え、
前記着座検知装置と情報出力装置との通信を無線により行うようにしてあることを特徴とする請求項2に記載のシートベルト装着情報出力システム。 - 各座席に設置されている装着検知装置及び着座検知装置は、前記情報出力装置との通信に用いるアンテナを共有するようにしてあることを特徴とする請求項4に記載のシートベルト装着情報出力システム。
- 前記装着検知装置は、外部からの電磁誘導、静電結合又は電磁気の作用によって非接触で受電する手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のシートベルト装着情報出力システム。
- 請求項1乃至6のいずれか一つに記載のシートベルト装着情報出力システムで用いる座席であることを特徴とする車両用シート。
- 請求項1乃至6のいずれか一つに記載のシートベルト装着情報出力システムを搭載することを特徴とする車両。
Priority Applications (1)
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JP2008050965A JP2009090962A (ja) | 2007-09-18 | 2008-02-29 | シートベルト装着情報出力システム、車両用シート及び車両 |
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JP2007241402 | 2007-09-18 | ||
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- 2008-02-29 JP JP2008050965A patent/JP2009090962A/ja active Pending
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