JP2009089980A - 電子玩具及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】音響発生部BZ1と、物体に光を照射する発光素子D1と、物体で反射された光を受光する受光素子Q1と、目の位置に設けられた発光素子D2,D3と、制御部IC1とを備える。制御部は、発光素子で三色の光を順番に発光させ、受光素子の出力信号をデジタル値に変換して発光の順番に応じてRGB信号とし、RGB信号を色相(H)、彩度(S)及び明度(V)に変換し、変換された前記色相(H)に基づき予め定められた音階を発生するとともに、RGB信号で目を発光させる。周囲の環境によって色を変えるアマガエルのように、周囲の色にあわせて目の色を変化させ、鳴く。鳴き声は周囲の色によって音程が変わり、あらかじめ用意されたカラーバーコードの上を移動させて、曲を演奏させることもできる。
【選択図】 図5
Description
前記発光素子は、赤、緑及び青の三色の光を発生し、かつ、前記三色の光の点滅をそれぞれ独立に制御できるものであり、
前記制御部は、
前記発光素子で前記三色の光を順番に発光させる色測定第1ステップと、
前記受光素子の出力信号をデジタル値に変換するとともに、変換された前記デジタル値を前記発光素子の発光の順番に応じて前記三色の光に対応(前記三色の光に対応付けられた前記デジタル値を「RGB信号」と記す)させる色測定第2ステップと、
前記RGB信号を色相(H)、彩度(S)及び明度(V)に変換する色測定第3ステップと、
変換された前記色相(H)に基づき音階を決定する音響発生第1ステップと、
決定された前記音階に基づき前記音響発生部で音響を発生させる音響発生第2ステップとを実行する、ものである。
前記制御部は、
前記色測定第3ステップで変換された前記彩度(S)及び明度(V)を強調する色表現第1ステップと、
前記色相(H)、強調された前記彩度(S)及び明度(V)をRGB信号に戻す色表現第2ステップと、
戻された前記RGB信号に基づき前記色彩の表現部を発光させる色表現第3ステップとを実行する、ようにしてもよい。
前記発光素子及び前記受光素子は、前記動物の腹の位置に設けられて、前記基板の下に位置する物体に向けられており、
前記色彩の表現部は、前記動物の目の位置に設けられている、ようにしてもよい。
前記制御部は、前記色表現第2ステップで戻された前記RGB信号に基づき前記発光素子を発光させる、ようにしてもよい。
前記発光素子で前記三色の光を順番に発光させる色校正第1ステップと、
前記受光素子の出力信号をデジタル値に変換して補正用RGB信号を取得する色校正第2ステップと、
取得された前記補正用RGB信号に基づき補正係数を算出する色校正第3ステップと、を実行するとともに、
前記色測定第2ステップにおいて、得られた前記RGB信号を前記補正係数で補正し、
前記色測定第3ステップにおいて、補正された前記RGB信号を色相(H)、彩度(S)及び明度(V)へ変換する、ようにしてもよい。
前記制御部は、
前記発光素子で前記三色の光を順番に発光させる色記憶第1ステップと、
前記受光素子の出力信号をデジタル値に変換して色情報用RGB信号を取得する色記憶第2ステップと、
取得された前記色情報用RGB信号を色相(H)、彩度(S)及び明度(V)に変換する色記憶第3ステップと、
変換された前記色相(H)、彩度(S)及び明度(V)を、前記スイッチで指定された音階に対応づけて記憶する色記憶第4ステップと、を実行するとともに、
前記音響発生第1ステップに代えて、
前記色測定第3ステップで変換された前記色相(H)、彩度(S)及び明度(V)を、前記色記憶第4ステップで記憶された前記色相(H)、彩度(S)及び明度(V)と比較して最も近いものを選択し、選択されたものに対応づけられた音階を決定するステップを実行する、ようにしてもよい。
前記発光素子で前記三色の光を順番に発光させる色測定第1ステップと、
前記受光素子の出力信号をデジタル値に変換するとともに、変換された前記デジタル値を前記発光素子の発光の順番に応じて前記三色の光に対応(前記三色の光に対応付けられた前記デジタル値を「RGB信号」と記す)させる色測定第2ステップと、
前記RGB信号を色相(H)、彩度(S)及び明度(V)に変換する色測定第3ステップと、
変換された前記色相(H)に基づき音階を決定する音響発生第1ステップと、
決定された前記音階に基づき前記音響発生部で音響を発生させる音響発生第2ステップと、を前記マイコンに実行させるためのプログラムである。
媒体には、例えば、EPROMデバイス、フラッシュメモリデバイス、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ、光磁気ディスク、CD(CD−ROM、Video−CDを含む)、DVD(DVD−Video、DVD−ROM、DVD−RAMを含む)、ROMカートリッジ、バッテリバックアップ付きのRAMメモリカートリッジ、フラッシュメモリカートリッジ、不揮発性RAMカートリッジ等を含む。
この発明の実施の形態に係る玩具は、カエルを模したものである。当該玩具は、周囲の環境によって色を変えるアマガエルのように、周囲の色にあわせて、自分の目の色(LED)を変化させるものである。また、当該玩具は、スイッチを押すと鳴き始める。鳴き声は周囲の色によって音程が変わるため、あらかじめ用意されたカラーバーコードの上を移動させて、曲を演奏させることもできる。
D1〜D3は発光ダイオードである。この発光ダイオードは、1つのパッケージにいわゆるRGB三原色の3つの発光ダイオード素子を内蔵するもので、それらに流す電流を調節することにより、任意の色で発光させることができる。D1は、基板PWBの裏面のほぼ中央に設けられ、物体に対して光を照射するものである。当該玩具を、図1及び図3のように物体(例えば平面状の板や図10に示すような印刷物)の上に置いた状態で、発光ダイオードD1の先端は当該物体の直近に位置し、当該物体に直接光を照射するようになる。これに対して、D2及びD3は、基板PWBの表面の端(カエルの目の位置)に設けられている。
人間の目は、対象物の色を赤、緑、青の光の強さで判別している。つまり、赤く見える物は自然光の光の赤成分を多く反射し、青く見える物も同様に青成分を多く反射している。それ以外の色の場合は、人間の目は赤、緑、青の組み合わせで判断している。例えば、黄色の物は、赤と緑、紫色の物は、赤と青といった組み合わせで認識されている。
(2.1)処理全体の流れ
メインループで色の判定を行い、モードに応じて目の色を変えたり、音程を変えたりしている。A/D変換や、フルカラーLEDのPWM制御のタイマには割込みを使用している。
発光ダイオードD1を赤点灯してフォトトランジスタQ1の出力をA/D変換する。同じことを、緑、青についても行う。A/D変換された三色のデータに基づき、色を判定している。フォトトランジスタQ1の立ち上がり、立下り時間は、それぞれ2ms、3msなので、それぞれの色の測定時間は5ms必要である。また、測定開始時には10msのウェイトを入れているので、1回の色測定に必要な時間は、約30msほどかかることになる。取得した、R,G,Bの値をセンサの感度係数(青の方が敏感)で演算したR,G,Bの結果をuRed,uGreen,uBIueで保持する。
取得したRGB値を、人間の知覚に近い、HSV(H:色相、S:彩度、V:明度)に変換する。HSVに変換しておくことで、色相による音程変化や、LED表現色の変換を可能にする。
取得した色を元に、目の部分の発光ダイオードD2,D3の色を変化させる。目の部分のLEDと色判断用のLEDは同様の素子で同じ配線に接続されているので、測定中も目の点滅周期に一瞬だけ目が光る。センサから取得した色は、まわりの光の状況や対象物の反射率の関係で変化するので、HSVの彩度と明度を最大にして、色相をわかりやすく表現している(図8のS10)。マイコンに内蔵されている図示しないタイマを使用して目の発光ダイオードD2,D3のRGB成分をそれぞれパルス変調で表現している。また、人間の目でわかる程度に一定周期でゆっくり点滅させている。
鳴き声の音程表現は、圧電ブザーの発振周波数を変えることで行っている。ここで用いているマイコンは、ハードウェアPWMを内蔵しているので、それを用いてブザーBZ1を駆動している。測定した色相に応じて、ド〜シの音程でブザーを駆動している。
マイコンは、その入力を監視して、スイッチSWが押されたことを検出している。
色表現モード(目の色変化:図8のS10〜S12)と音程表現モード(鳴き声:図8のS21〜S22)を切替えるが、長押しされた場合はいわゆるスリープモードに入って、省電カモードに移行する(図8のS13でY)。この際、次回スイッチを押した場合に、起動できるようにIRQを有効にしてSLEEP3モードに入る。
図7のS8のRGB−>HSV変換、及び、図8のS11のHSV−>RGB変換では、公知の変換式を用いている。
色測定部20は、同図のS3〜S5,S7の処理を行う。
色補正部21は、同図のS6の処理を行う。
RGB−HSV変換部22は、同図のS8の処理を行う。
色強調処理部23は、図8のS10の処理を行う。
HSV−RGB変換部24は、同図のS11の処理を行う。
駆動部25は、同図のS12の処理を行う。
H成分−音階変換部30は、同図のS21の処理を行う。
駆動部31は、同図のS22の処理を行う。
図11及び図12に、発明の実施の形態2に係る処理フローチャートを示す。
図13は、発明の実施の形態2に係る玩具の機能ブロック図である。これは、図11及び図12のフローチャートをブロック図で表現したものである。
発明の実施の形態2では、色記憶ループ(図11のS12〜図12のS22、図13のRGB−HSV変換部40、色情報記憶部41)を備える。認識する色種別(色番号1〜n)すべての測定を繰り返し、測定された色情報を色種別に対応づけて記憶する。通常の動作モードにおいて、測定された色が記憶されている色情報のいずれに最も近いかを判定し、最も近いものを選択する(図12のS9)。
以上の例では、色測定用の発光ダイオードD1と、色表現用の発光ダイオードD2,D3を別々に設けていたが、これらをひとつにすることもできる。
BZ1 ブザー
D1〜D3 発光ダイオード
IC マイコン(制御部)
PWB 印刷配線基板
Q1 フォトトランジスタ
SS 脚部
SW スイッチ
Claims (7)
- 基板と、前記基板に設けられ、所定の音を発生する音響発生部と、前記基板に設けられ、床面や壁面などの物体に光を照射する発光素子と、前記基板に設けられ、前記発光素子から出て前記物体で反射された光を受光する受光素子と、前記基板に設けられ、前記発光素子を駆動し、前記受光素子からの信号に基づき前記音響発生部を駆動して所定の音を発生させる制御部とを備える玩具において、
前記発光素子は、赤、緑及び青の三色の光を発生し、かつ、前記三色の光の点滅をそれぞれ独立に制御できるものであり、
前記制御部は、
前記発光素子で前記三色の光を順番に発光させる色測定第1ステップと、
前記受光素子の出力信号をデジタル値に変換するとともに、変換された前記デジタル値を前記発光素子の発光の順番に応じて前記三色の光に対応(前記三色の光に対応付けられた前記デジタル値を「RGB信号」と記す)させる色測定第2ステップと、
前記RGB信号を色相(H)、彩度(S)及び明度(V)に変換する色測定第3ステップと、
変換された前記色相(H)に基づき音階を決定する音響発生第1ステップと、
決定された前記音階に基づき前記音響発生部で音響を発生させる音響発生第2ステップとを実行する、ことを特徴とする電子玩具。 - 前記三色の光を表現可能な色彩の表現部を備え、
前記制御部は、
前記色測定第3ステップで変換された前記彩度(S)及び明度(V)を強調する色表現第1ステップと、
前記色相(H)、強調された前記彩度(S)及び明度(V)をRGB信号に戻す色表現第2ステップと、
戻された前記RGB信号に基づき前記色彩の表現部を発光させる色表現第3ステップとを実行する、ことを特徴とする請求項1記載の電子玩具。 - 前記基板は、動物の外形を模した形状をもち、
前記発光素子及び前記受光素子は、前記動物の腹の位置に設けられて、前記基板の下に位置する物体に向けられており、
前記色彩の表現部は、前記動物の目の位置に設けられている、ことを特徴とする請求項2記載の電子玩具。 - 前記色彩の表現部に代えて、前記発光素子からの光を導き、外部へ光を放射する導光部材を備え、
前記制御部は、前記色表現第2ステップで戻された前記RGB信号に基づき前記発光素子を発光させる、ことを特徴とする請求項2記載の電子玩具。 - 前記制御部は、
前記発光素子で前記三色の光を順番に発光させる色校正第1ステップと、
前記受光素子の出力信号をデジタル値に変換して補正用RGB信号を取得する色校正第2ステップと、
取得された前記補正用RGB信号に基づき補正係数を算出する色校正第3ステップと、を実行するとともに、
前記色測定第2ステップにおいて、得られた前記RGB信号を前記補正係数で補正し、
前記色測定第3ステップにおいて、補正された前記RGB信号を色相(H)、彩度(S)及び明度(V)へ変換する、ことを特徴とする請求項1記載の電子玩具。 - 認識する色と音階を対応づけて登録するためのスイッチを備え、
前記制御部は、
前記発光素子で前記三色の光を順番に発光させる色記憶第1ステップと、
前記受光素子の出力信号をデジタル値に変換して色情報用RGB信号を取得する色記憶第2ステップと、
取得された前記色情報用RGB信号を色相(H)、彩度(S)及び明度(V)に変換する色記憶第3ステップと、
変換された前記色相(H)、彩度(S)及び明度(V)を、前記スイッチで指定された音階に対応づけて記憶する色記憶第4ステップと、を実行するとともに、
前記音響発生第1ステップに代えて、
前記色測定第3ステップで変換された前記色相(H)、彩度(S)及び明度(V)を、前記色記憶第4ステップで記憶された前記色相(H)、彩度(S)及び明度(V)と比較して最も近いものを選択し、選択されたものに対応づけられた音階を決定するステップを実行することを特徴とする請求項1記載の電子玩具。 - 所定の音を発生する音響発生部と、床面や壁面などの物体に光を照射する発光素子と、前記発光素子から出て前記物体で反射された光を受光する受光素子と、マイコンとを備え、前記発光素子は、赤、緑及び青の三色の光を発生し、前記マイコンは前記三色の光の点滅をそれぞれ独立に制御する玩具において、
前記発光素子で前記三色の光を順番に発光させる色測定第1ステップと、
前記受光素子の出力信号をデジタル値に変換するとともに、変換された前記デジタル値を前記発光素子の発光の順番に応じて前記三色の光に対応(前記三色の光に対応付けられた前記デジタル値を「RGB信号」と記す)させる色測定第2ステップと、
前記RGB信号を色相(H)、彩度(S)及び明度(V)に変換する色測定第3ステップと、
変換された前記色相(H)に基づき音階を決定する音響発生第1ステップと、
決定された前記音階に基づき前記音響発生部で音響を発生させる音響発生第2ステップと、を前記マイコンに実行させるためのプログラム。
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