以下に、多様な実施形態を説明する。本実施形態を十分把握できるよう説明するために、具体的な構成及び詳細を定める。しかし、当業者であれば、具体的な詳細説明がなくても実施形態を実施できることは明らかであろう。また、実施形態の説明が不明瞭にならないよう、周知の特長的機能を省略または簡略化することもある。
本明細書で説明し提案する技術は、動的に制御可能な点灯装置をキーボードの鍵に内蔵した電子ピアノトレーニング装置を使用しピアノの弾き方を双方向形式で習得する、システム及び装置に関する。そのような電子ピアノトレーニング装置を習得環境と組み合わせ、ユーザ(本明細書では、「生徒」ともいう)にピアノのレッスン内容を提供する。動的に制御可能な点灯装置を内蔵した鍵(例えば、ピアノ鍵)を有する電子ピアノトレーニング装置(本明細書では、簡単に「キーボード」ともいう)を、点灯装置を制御するよう構成されたプログラマブルコンピュータデバイスに接続してもよい。また、キーボードの鍵を押下することで生成されるイベントのイベント通知を受信し、当該イベントを処理するよう構成されたプログラマブルコンピュータデバイスに、キーボードを接続してもよい。例えば、鍵を押下すると、鍵押下イベント通知が生成され、プログラマブルコンピュータデバイスが当該通知を受信すると、レッスンの進捗を更新し、1または複数の応答イベントを生成し、適音及び/またはそういった処理動作を表現してもよい。
本明細書で説明し双方向ピアノトレーニング装置に連携する他の装置(例えば、コントローラ、コントロールボード、連携タブレット計算装置など)もプログラマブルコンピュータデバイスに接続されてもよく、当該プログラマブルコンピュータデバイスは、当該他の装置により生成されたイベントのイベント通知を受信し、それらのイベントを処理するよう構成されてもよい。例えば、次のレッスンに進むようコントロールボードのボタンを押下すると、イベント通知が生成され、当該イベント通知がプログラマブルコンピュータデバイスにより受信されると、現レッスンを閉じ、次のレッスンに関連する1または複数のリソースを検索し、次のレッスンを準備し、ユーザインタフェースを構成し、及び/または、1または複数の鍵点灯イベントなどの処理動作を生成してもよい。
ある実施形態において、鍵点灯を制御するよう構成されたプログラマブルコンピュータデバイス、及び、イベントのイベント通知(例えば、キーボード鍵の押下、及び/またはその他連携コントロールと対話して生成されるイベント通知)を受信し当該イベントを処理するよう構成されたプログラマブルコンピュータデバイスは、単一のプログラマブルコンピュータデバイスであってもよく、複数のプログラマブルコンピュータデバイスの組合せであってもよい。ある実施形態において、キーボード、その他連携コントロール、鍵点灯を制御するよう構成されたプログラマブルコンピュータデバイス、及び、イベントのイベント通知を受信し、当該イベントを処理するよう構成されたプログラマブルコンピュータデバイスは、単一装置であってもよい。
鍵点灯を制御するよう構成されたプログラマブルコンピュータデバイスは、レッスンに連携した課題のパラメータに応答して上記動作を実施してもよく、当該レッスンは、1または複数の習得目標を掲げて構成される。ある実施形態において、レッスンは、外部コンピュータシステムから取得してもよく、当該外部コンピュータシステムは、例えば、インターネットなどのネットワークを介してプログラマブルコンピュータデバイスに接続されたコンピュータシステムである。レッスンは、楽譜、レッスン目標、課題、小テスト、習得メトリクス、再生例、及び/またはメディアファイルなど、の集合体であってもよい。楽譜はレッスンに含まれ、例えば、MusicXMLなどの拡張マークアップ言語(「XML」)を使ったグラフ表示またはメタデータ表示を使用する。また、レッスン内容を指定するXML表示を使って、レッスンを指定してもよい。ある実施形態において、コンピュータシステムメモリから、または、プログラマブルコンピュータデバイスがアクセス可能なリソースから、レッスンを取得してもよい。プログラマブルコンピュータデバイスは、イベントのイベント通知を受信し、当該イベントを処理し、さらに、当該イベントを処理して音を出すよう構成されるが、レッスンに応じて当該イベントを処理してもよい。イベント連携データは、鍵押下イベントのタイミング、押下された特定鍵、押下した速さ、及び/または、その他イベント連携データを示してもよい。プログラマブルコンピュータデバイスは、そのようなイベントの評価を行い、鍵を正確に押せたかを判断してもよい。
電子ピアノトレーニング装置は、本明細書で説明するように、習得環境と組み合わされ1または複数のレッスンを有して構成された装置などであり、生徒は当該電子ピアノトレーニング装置を使用してピアノを習得できる。例えば、生徒に、1つの楽譜の全音符を一定速度のハ長調で弾くよう指導するレッスンを構成してもよく、レッスンは、当該レッスンに関連付けられた1または複数の課題を含んでもよい。1つの課題では、生徒が、ハ長調音に対応する鍵を所定順に所定タイミングで押すよう指定してもよい。鍵点灯を制御するよう構成されたプログラマブルコンピュータデバイスは、生徒への補助のために、ハ長調音に対応する鍵を一つ一つ順に一定速度で点灯させてもよい(例えば、毎秒1鍵を点灯させる)。プログラマブルコンピュータデバイスは、キーボードで鍵が押下されて生成されたイベントのイベント通知を受信するよう構成され、続いて当該イベントを処理するよう構成されているが、押下された鍵に対応するイベントの受信に応答して、該当音を表現してもよい。また、キーボードで鍵が押下されて生成されたイベントのイベント通知を受信し、当該イベントを処理するよう構成されたプログラマブルコンピュータデバイスは、当該鍵押下イベントのタイミングを記録し、そのタイミングを生徒にフィードバックしてもよい。例えば、ある生徒が、正しい鍵を正確な順で、正確なアタックタイムの閾値内で押し、当該鍵を正確な時間内で離せば、課題に対し、評価点100%と評価してもよい。しかし、生徒が間違った鍵を押すか、閾値外で鍵を押せば、課題に対し評価点は低くてもよい。本明細書で説明し提案する技術は、ピアノキーボード、ピアノ鍵、及びピアノレッスンなどに関して言及しているが、本明細書で説明し提案する技術は、他のキーボード楽器(例えば、オルガン、ハープシコード、電子キーボード、アコーディオン、クラビコードなど)、及び/または、本明細書で説明する多様な技術に従って点灯可能な鍵を有するその他楽器に、適用可能であると考えられる。
図1は例示的な環境100を示しており、当該環境では、少なくとも一つの実施形態において、ユーザは、外部システムに接続された双方向ピアノトレーニング装置を利用し、ピアノを習得してもよい。ユーザ102は、双方向ピアノトレーニング装置104を使用してもよく、当該装置は、コントローラ106と組み合わされてもよく、また、ディスプレイ108と組み合わされてもよい。ユーザ102は、生徒であってもよく、先生であってもよく、ミュージシャンであってもよく、双方向ピアノトレーニング装置のその他ユーザであってもよい。本明細書で説明する双方向ピアノトレーニング装置104は、複数の照明可能鍵(本明細書で説明するような)、本明細書で説明するプロセッサなどの1または複数のコンピュータプロセッサ、コンピュータシステムメモリ、及び/またはコンピュータシステム信号プロセッサなどを備えてもよい。また、双方向ピアノトレーニング装置104は、スイッチ、コネクタ、プラグ、ボタン、タッチスクリーン、及び/またはネットワークインタフェースなどの1または複数のインタフェースを備えてもよい。例えば、ある実施形態において、双方向ピアノトレーニング装置は、双方向ピアノトレーニング装置の動作を制御するコントロールパネル120を備えてもよく、当該コントロールパネルは、例えば、装置電源、ボリューム、出力タイプ、出力方法、及び/または双方向ピアノトレーニング装置との接続など、動作パラメータを制御してもよい。本明細書で説明するする双方向ピアノトレーニング装置104に備えられたインタフェースタイプは、単に典型的な例示として挙げたものであり、別タイプのインタフェースも本開示の範囲内であると考えられる。
コントローラ106は演算装置であってもよく、双方向ピアノトレーニング装置104を利用する別の機能を備えてもよく、当該機能として、ディスプレイ108への接続機能、及び、双方向ピアノトレーニング装置104と連携した情報を表示する機能を含むが、これらに限定されない。例えば、コントローラ106は、双方向ピアノトレーニング装置104を使って演奏される楽譜をディスプレイ108に表示させる機能を備えてもよい。楽譜を表示させる場合、コントローラ106は、レッスン計画に基づき、ユーザからの入力に基づき、インストラクタからの入力に基づき、または、これらの組合せ、及び/またはその他入力タイプに基づき、楽譜の表示を変更するよう指示を出してもよい。別の実施例において、コントローラ106は、1または複数のピアノトレーニング課題をディスプレイ108に表示させる機能を備えてもよく、当該課題は、楽譜、進捗メトリクス、映像、音声、グラフィックス、及び/またはユーザインタフェース要素など、指示要素を備えてもよい。各課題は、特定のレッスンステップの終了に繋がる複数の課題の1つであってもよい。各ステップは、特定のレッスンに連携した複数ステップの1つであってもよい。各レッスンは、特定のコースに連携した複数レッスンの1つであってもよい。
ある実施形態において、双方向ピアノトレーニング装置104は、コントローラ106から独立していてもよい。そのような実施形態において、双方向ピアノトレーニング装置104は、有線接続、近距離通信(例えば、Bluetooth(登録商標))、無線通信(例えば、WiFi((登録商標)))、あるいは有線接続(例えば、ユニバーサルシリアルバスまたは「USB」)などの接続形式で、コントローラ106と通信してもよい。ある実施形態において、双方向ピアノトレーニング装置104は、単一装置としてコントローラ106と一体成型されてもよい。同様に、ある実施形態において、コントローラ106は、ディスプレイ108から独立していてもよい。そのような実施形態において、コントローラ106は、有線接続または無線接続などの接続形式で、ディスプレイ108と通信してもよい。ある実施形態において、コントローラ106は、ディスプレイ108と単一装置として一体成型されてもよい。ある実施形態において、コントローラ及び/またはディスプレイは、汎用コンピュータデバイスであってもよく、コントローラ及び/またはディスプレイ内にソフトウェアをインストールすることで、当該コンピュータデバイスをコントローラ及び/またはディスプレイとして使用してもよい。例えば、コントローラ及び/またはディスプレイは、単一装置にコントローラ(例えば、タブレットコンピュータシステムプロセッサ)及びディスプレイ(例えば、タブレットコンピュータシステムディスプレイ)を備えたタブレットコンピュータシステムであってもよい。本実施例において、本明細書で説明するコントローラの機能を実行するよう構成されたソフトウェアを、タブレットコンピュータシステムにインストールしてもよい。
ある実施形態において、コントローラ106は、コネクション110を使用する機能を備え、ネットワーク112を介してコンピュータシステム114に接続してもよい。コンピュータシステム114は、ユーザ102及び双方向ピアノトレーニング装置104から離間して配置されてもよい。コネクション110は、本明細書で説明するようなコネクションであってもよい。ネットワーク112は、本明細書で説明するようなネットワークであってもよい。コンピュータシステム114は、本明細書で説明するコンピュータシステムなどの、1または複数のコンピュータシステムのうちの1または複数のコンピュータシステムであってもよい。コンピュータシステム114は、データストア118への接続機能116を備え、データ及び/またはメタデータなどの情報をデータストア118からコントローラ106及び/または双方向ピアノトレーニング装置104に提供する機能を備えてもよい。データストア118は例えば、レッスン及び/または課題を備えてもよく、当該レッスン及び/または課題をコンピュータシステム114が検索し、ネットワーク112を介してコントローラ106及び/または双方向ピアノトレーニング装置104に送信してもよい。ある実施形態において、1または複数のComputing−as−a−service(「CAAS」)サービスを使ってネットワーク112を介し、データがコントローラ106及び/または双方向ピアノトレーニング装置104に送信されてもよい。そのようなCAASサービス(本明細書では、「クラウド型サービス」ともいう)により、ユーザは、複数の装置間で、同期されたレッスン及び/または課題の進捗を入手することができてもよく、当該装置は、コントローラ106、双方向ピアノトレーニング装置104、タブレット、スマートフォン、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、スマートウォッチ、ウェアラブルコンピュータ、及び/または、ネットワークを介してそのようなクラウド型サービスを用いてそのようなデータを入手するよう構成された計算装置、を含むがこれらに限定されない。
データストア118は、フラットファイル及び/またはデータベースなどのデータ保存機構に保存された静的データを提供するよう構成されてもよい。また、データストア118は、本明細書に記載のように、サーバ側構成言語で動的に生成された動的データ(例えば、1または複数の外部入力に応じて動的に生成されたデータ)を提供するよう構成されてもよい。ある実施形態において、データストア118は、データ保存機構、及び/または、その他データ提供技術を組み合わせて使用するよう構成されてもよい。例えば、ユーザ102は、ピアノ演奏の特定点を習得するための課題を要求してもよく、当該課題は、本明細書で説明するように、レッスンに連携した課題集の一部であってもよい。データストア118は、ユーザ情報を入手して、ユーザの本人確認、及び/または当該ユーザの練習進捗の判断を行うこともある。その後、データストア118は、静的に保存されたレッスン計画から該当するレッスンコンテンツを選択してもよい。また、データストア118は、データストアに保存されたレッスンデータを、ユーザ用に動的に生成されたデータと合成し、当該個々のユーザに合わせたレッスンコンテンツを提供してもよい。その後情報をユーザに返し、ユーザが双方向ピアノトレーニング装置104、コントローラ106、及び/または、ディスプレイ108を介してレッスンを入手できるようにする。
図2は、少なくとも一つの実施形態において図1を参考にして説明した双方向ピアノトレーニング装置などの双方向ピアノトレーニング装置用の、例示的な照明可能鍵、及び、当該鍵に連携した光源を示す。図2に示す例示的な照明可能鍵の図は、鍵を上方右少し後方から見た等角投影図である。図2に示した照明可能鍵は、第一鍵タイプの第一例である。便宜上、本明細書では、本第一鍵タイプを「白」鍵ともいう。文脈上、本用語「白」を用いた場合、鍵タイプの色(またはその他光学特性)ではなく、鍵タイプを意味すると理解すべきである。例えば、「白」鍵は、白色であってもよく、黒色であってもよく、その他の色であってもよく、または、複数色の組合せであってもよい。本明細書において、「上方」、「右」、「後」、及び、その他そのような用語(「下方」、「左」、「前」など)が、鍵及び/または連携素子上の位置、及び鍵及び/または連携素子に対する近接位置を意味する場合、鍵が本明細書で説明するようなピアノキーボード内の標準的な位置にあり、双方向ピアノトレーニング装置のユーザの視点から見たユーザに対する位置であると捉える。
連携するライトガイド204及び連携する光源206と合わせ、鍵ボディ202を示す。鍵ボディ202は、硬く詰まっていてもよく、中空状態であってもよく、その両方を有してもよい。鍵ボディ202は、鍵のピアノトレーニング機能を高める1または複数の光学特性を有するよう構成されてもよい。例えば、鍵ボディ202は、透明または半透明に作成され、本明細書で説明するように、光源(本明細書では、「エレクトロルミネッセンス光源」ともいう)を点灯させると、光が鍵を透過してもよい。また、鍵ボディ202を、鍵の上面から放射された光を部分的に拡散させる部材で作成し、鍵ボディの上面から放射される光を分散させてより均一にしてもよい。ある実施形態において、鍵ボディ202は、1または複数の光拡散性、1または複数の作成特性、及び/または1または複数の耐久性を有するポリカーボネートでの作成も可能である。本特性は、材強度特性、成形特性及び/または耐衝撃性などの特性を含むが、これらに限定されない。
ある実施形態において、Sabic(商標)Lexan(商標)FXD171Rなどの鍵ボディ材を使って、鍵ボディ202を作成してもよい。そのような実施形態において、鍵ボディ材は、引張降伏強度が630kgf/cm2、引張破断強度が650kgf/cm2、及び、引張弾性率が23、700kgf/cm2である(最小、各50mm)。そのような実施形態において、鍵ボディ材の測定全衝撃エネルギーは23℃で714cm−kgfであり、比重は1.19である。鍵ボディ202が射出成型される実施形態において、鍵ボディ材の、射出成型過程に関する1または複数の特性は、乾燥温度が120℃、積算乾燥時間が48時間、溶融温度が270℃から295℃(270℃及び295℃を含める)、金型温度が70℃から95℃(70℃及び95℃を含める)などである。また、鍵ボディ202は、アクリル、ポリエステル及びハロゲン化プラスチックなど、本明細書で記載する特性などの条件に合う光拡散性を有し条件に合う1または複数の別の作成特性及び/または耐久性を有する、別の材で作成されてもよい。
また、鍵ボディ202は、光が主に所定軸にのみ沿って鍵ボディを透過するよう、作成されてもよい。例えば、鍵ボディ202は、鍵下方からの光を鍵上部から透過させるが、鍵の側面からは殆どまたは全く光を透過させないよう、作成されてもよい。例えば、所定の作成部材、所定のコーティング材、及び/または所定の表面形状など、作成技術を用いて、光を一部の軸に沿って透過させるがその他の軸に沿った光透過を妨げてもよい。例えば、所定のプラスチックを使って、光透過を向上させるか、より均一にさせてもよく、鍵側面(すなわち、2本の鍵間にある側面)に不透明コーティングを塗布(例えば、塗装またはパッド印刷により塗布)して、隣り合った鍵への光伝達を防いでもよく、鍵の近接(例えば、2本の鍵間にある)位置に不透明部を配して隣接する鍵への光伝達を防いでもよい。
そこで、鍵ボディ202の何面かは半透明(例えば、光を透過させる)にし、鍵ボディ202の何面かは不透明(例えば、光を透過させない)にし、何面かは一部を半透明にし、一部を不透明(例えば、光を部分的に透過させ、光を部分的に透過させない)にしてもよい。特段の記載も文脈での明示もない限り、本明細書において、「半透明」と「不透明」は、相対的用語であると理解されてもよい。つまり、「半透明」は、「不透明」である鍵ボディの比較対象部より光を透過させる鍵ボディ202の一部を言及しているとしてもよい。ある実施形態(例えば、非常に明るい光を用いる実施形態)において、鍵ボディの半透明部及び不透明部はどちらもいくらか光を透過させるが、不透明部は不透明度が高い部分であり、光の透過量が少ない。鍵の多様なコンポーネントは、本明細書で説明する効果(例えば、鍵の上面の光量が均一である)を得られる不透明度に応じて構成され、使用する様々な不透明度を、鍵の照明に使用される光源の光度に応じて変えてもよい。例えば、強い光源で使用する材料は、弱い光源で使用する材料より、光の透過量が少なくてもよい。図2の鍵ボディ202は、上面が半透明(下方からの光を透過させる)で、左側面及び右側面が不透明である。ある実施形態において、鍵ボディ202は、前面が半透明であってもよい。別の実施形態において、鍵ボディ202は、前面が不透明であってもよい。鍵ボディ202の上面は、ピアノ鍵では一般的であるように、滑らかで、及び/または光沢があってもよい。
鍵ボディ202と同様、ライトガイド204は、硬く詰まっていてもよく、中空状態であってもよく、その両方を有してもよい。ライトガイド204は、ピアノトレーニング機能を高める1または複数の光学特性を有してもよい。例えば、ライトガイド204は、本明細書で説明するように、光源を点灯させると光が鍵を透過するよう、作成されてもよい。ある実施形態において、ライトガイド204は光学系アクリルなどのプラスチック材で作成可能であり、例えば、条件に合った光透過性(例えば、反射率、屈折率など)を有し、また、材強度特性、成形特性、及び/または耐衝撃性などを含むがこれらに限定されない、条件に合った作成特性及び/または耐久性も有する。また、ライトガイド204はその他材で作成されてもよく、例えば、ガラス、ポリカーボネート、ポリエステル、ハロゲン化プラスチック、及び、条件に合う光透過性を有し1または複数の作成特性及び/または耐久性を有するその他プラスチックなどがある。また、ライトガイド204は、光が、所定軸にのみ沿ってライトガイド204を透過するよう、作成されてもよい。また、ライトガイド204は、光が、所定軸に沿ってライトガイド204をより透過しやすく、より明るく、及び/またはより均一になるよう、作成されてもよい。例えば、ライトガイド204は、本明細書で説明するように、ライトガイドの後方からの光が、ライトガイド204の上面から均一に明るく透過するよう複数の特性を持たせて、作成されてもよい。
ライトガイド204は、楔形であってもよい。楔形のライトガイド204は、内部屈折原理及び内部反射原理で、ライトガイドの後から前への光が均一に拡散しやすくしてもよい。ライトガイドの後にある光源に近い強い光を、ライトガイド材を透過する前に上面からより離れた位置で反射させ、光源から離れた弱い光を、ライトガイド材を透過する前に上面により近い位置で反射させてもよい。その結果、強い光は、上面から放射する前に拡散が多くなり、弱い光は、上面から放射する前に拡散が少なくなり、均一な明るさを作り出すようにしてもよい。また、ライトガイドが鍵の動きに合わせて回転し、鍵の上部から放射された光の強度(本明細書で説明するような、1または複数の基準で測定する)が回転しても大きく変化しないよう、ライトガイド204を成形してもよい。光強度の変動を比較的少なくするため、例えば、ライトガイド外形の一部を楔形に成形し、ライトガイド外形の一部を平ら(図2で示したように)にすることで、後側で有効深さ(上面から底面の深さ)を確保しながら楔部の角度を大きくして、楔形の頭部を切断してもよい。また、光強度の変動を比較的少なくするため、ライトガイド204の後側の深さを確保し、鍵及び/またはライトガイドの動く全範囲で、背面から投光された光線中央を確実に包含させてもよい。
本ライトガイドの作成におけるその他態様では、双方向ピアノトレーニング装置の光透過を変えてもよい。例えば、ライトガイドの側面及び/または底面をコーティングして、当該面を通る光透過を遮り、内部反射を増やし、全体的な光の輝度を向上させてもよい。本明細書において、輝度とは、単位面積当たりの光度であり、測定値はcd/m2で表す。光度の測定値は、カンデラ(cd)で表す。また、ライトガイドの上面にコーティングなどして、当該面からの放射光を拡散させ、「ホットスポット」を減らし、上面からの発光を均一にさせてもよい。例えば、ライトガイドの上面に拡散材を接着させることも可能であるが、上面に拡散加工(例えば、クロスハッチング、ディンプルなどの拡散加工)を施してもよい。また、ライトガイドの上面が、拡散を促進する艶消し面(例えば、光沢のない表面)であってもよい。ある実施形態において、ライトガイドの表面に、フレネルレンズ効果を生む多様な径でのラジアルエッチングを施し、光の拡散を促進する。ある実施形態において、ライトガイドの表面に、ランダムエッチング(例えば、ラフな仕上がり)を施し、光の拡散を促進する。多様な実施形態において、コーティング塗装、材を層状にして(例えば、プラスチック層)接着、別材の接着(例えば、金属コーティング)、エッチングなど、多様な方法で、多様なコーティングを施してもよい。鍵ボディ202の光学特性と同様、所定の作成部材、所定のコーティング材、所定の形状、及び/または所定の配置などの作成技術により、ライトガイド204の光学特性を得てもよい。図2のライトガイド204は、上面が半透明で、左側面及び右側面が不透明であり、ライトガイドの後にある光源からの光をライトガイド全体に均一に拡散させ得る。
本明細書において、表面上の任意の2点での光の放射強度の差が閾値未満で変化する場合、光は均一に拡散され、及び/または表面から(例えば、ライトガイド204の表面から、または鍵ボディ202から)放射されているとしてもよい。例えば、鍵ボディの上面から放射された光は、最も明るい点と最も暗い点との強度差が既定の閾値(例えば、最も明るい点における強度の10%)未満であれば、均一に拡散されているとしてもよい。放射光の強度は、特定方向に放射された光の波長の少なくとも一部に基づき、光度(カンデラ)について測定してもよい。また、放射光の強度の測定値は、単位面積当たりの光度である輝度で表してもよい。均一に拡散する光の測定値を輝度で表す実施形態において、表面の2点とは、表面積がゼロでなく、互いに同じ表面にある2領域であると考えられる。例えば、表面への放射光を面積10平方ミリメートルで測定し、最大輝度が100,000カンデラ毎平方メートルである場合、同様に面積10平方ミリメートルで測定した、閾値の10%未満少ない放射光の最小輝度は、90,000カンデラ毎平方メートルとなるはずである。そのような実施例において、強度が最大となる領域の平均光度が1カンデラ(面積10平方ミリメートルを超える1平方ミリメートル当たり1/10カンデラ)である場合、強度が最小となる領域の平均光度は、閾値の10%を満たすには9/10カンデラを超える必要がある。
ある実施形態において、美観上及び/または実用性上、一部の表面を閾値要件から外してもよい(例えば、周囲、前面など)。さらに、光の均一拡散性及び/または放射性を、光源から得られたスペクトル部分で測定してもよい。また、光の均一拡散性及び/または放射性は、色相、彩度、及び/または、得られる各放射色の値の関数としてもよい。ある実施形態において、光の均一拡散性及び/または放射性を、光源、ライトガイド、及び鍵ボディの組合せから得られる、少なくとも一部の美観評価に基づいて評価してもよい。
図2では、光源206を、ライトガイド204の後、鍵ボディ202の下方に配置し、鍵ボディ202の上面に平行な中央部に光線を向け、投光させている。ある実施形態において、光源206を、ライトガイドに対し、及び/または、照明可能鍵に対し、後方ではなく下方、下方ではなく後方、左側へ、右側へ、または前になど、別の相対位置に配置してもよい。図2では、光源206をライトガイド204の内部に向けて配置している。ある実施形態において、光源を、光線中央が初めからライトガイドを透過しないよう向けて配置してもよい(例えば、光線中央がライトガイドから離れた方向を向くよう光源を向ける)。そのような実施形態において、本明細書で説明するように、光源の方向を、鏡及び/またはレンズを用いてライトガイドに向け変更してもよい。
光源206は、1または複数の位置で1または複数の方角に向けた1または複数の発光体を備えてもよい。光源206は、本明細書で説明するように、1または複数のコントローラから受信した信号に従って、1または複数の発光体を点灯させるよう構成されてもよい。例えば、コントローラは、光源に信号などを送信し、所定時間に点灯させ、所定色に変更させ、または消灯させてもよい。図2に示す実施例では、3つの発光体を鍵表面の後下方に配置し、光線中央が初めからライトガイドを透過するよう向けている。本明細書で説明するように、光源206を動的に制御し、光の明るさ及び/または色を変化させてもよい。例えば、光源206は、1または複数の広域スペクトル発光ダイオード(LED)を備えてもよく、当該LEDの明るさと色の両方を、少なくとも一つの実施形態において少なくとも図1を参考に本明細書で示した双方向ピアノトレーニング装置104及び/またはコントローラ106などの、コンピュータシステムにより制御してもよい。広域スペクトルLEDは電子部品であり、複数の色、及び/または、多様な明るさレベルでの光放射が可能である。例えば、広域スペクトルLEDは、多様な強度または明るさで赤色光を放射し、多様な強度または明るさで青色光を放射し、多様な強度または明るさで緑色光を放射し、または、1または複数の強度で赤色光、青色光及び/または緑色光を組み合わせて放射するよう構成されてもよい。1または複数の強度で赤色光、青色光及び/または緑色光を組み合わせて放射する実施形態において、可視光色の略完全なスペクトル(「広域スペクトル」ともいう)を広域スペクトルLEDにより作り出してもよい。
ある実施形態において、光源206は、1または複数の光処理素子も備えてもよく、1または複数の方法で光伝達を変更する鏡、シャッタ、レンズなどを含むがこれらに限定されない。例えば、光源は継続して点灯するよう構成され、発光体の前でシャッタの開閉を行い、光強度を制御してもよい。同様に、光源を、照明可能鍵の前方以外の方向に向け、1または複数の反射面(例えば、鏡)及び/または1または複数の屈折素子(例えば、レンズ)を用いて光の方向を変更してもよい。本明細書で説明する光処理素子及び光伝達の変更方法は、典型的な実施例であって、他の光処理素子も光伝達の変更方法も、本開示の範囲内であると考えられる。
図2で示した例示的な照明可能鍵は、照明可能鍵の第一タイプ(「白」鍵)の第一例であり、カットアウト部208を設け、双方向ピアノトレーニング装置内で、隣接鍵を配置し自由に可動できるよう作成される。カットアウト部208の詳細を以下で説明する。本明細書で説明する鍵ボディ202の形状、カットアウト部208の形状、及び、その他鍵タイプのその他例の形状は、単に典型的な実施例であり、本明細書で説明する双方向ピアノトレーニング装置の少なくとも一部の構成に基づいたものであると考えられる。その他のキーボード設定に基づく別の構成では、鍵ボディの形状及び/またはカットアウト部の形状は違ったものになってもよい。例えば、鍵数、鍵配置、鍵サイズ、及び/またはトリガ機構などが異なるキーボードが作成されてもよい。鍵ボディの形状及び/または鍵のカットアウト部形状が異なっていても、本開示の範囲内であると考えられる。
図3から図48は、各実施形態における、キーボードの様々な鍵を示している。様々な鍵及び鍵コンポーネント(例えば、ライトガイド)の形状は、図示したように、キーボード及び1オクターブ内での位置によって異なってもよい。図3から図48で示す各鍵及び鍵コンポーネントは、図2を参考に本明細書で何度も説明するような光学特性を有してもよい。図3は、少なくとも一つの実施形態において図2を参考にして説明した例示的な照明可能鍵の等角上面図である。図では、鍵ボディ302はライトガイド304に接続されている。ある実施形態において、鍵ボディ302は、ライトガイド304を有する単一ユニットとして作成されてもよい。演奏面306(本明細書では、「打鍵面」ともいう)である鍵の上面部において、押下されて鍵を動かすようになっている(例えば、本明細書で説明するように、ピボット点を中心に回転する)。
図4は、少なくとも一つの実施形態において図2を参考にして説明した例示的な照明可能鍵の等角上面図である。図では鍵ボディ402は、ライトガイド404と分けられている。
図5は、少なくとも一つの実施形態において図2を参考にして説明した例示的な照明可能鍵の等角底面図である。図では、鍵ボディ502はライトガイド504に接続されている。図5に示したライトガイド504は、2つのカットアウト部506を有しており、当該カットアウト部により、ある実施形態において、ライトガイドの光透過性を向上させてもよく、別の実施形態において、ライトガイドを作成する過程で有用にしてもよい。例えば、2つのカットアウト部506を設けることで、ライトガイドのいずれの軸方向(例えば、上下、左右、前後)にも全厚が薄くなり、射出成形などの技術を用いてライトガイドを作成し易くできるが、そのような溝が無い部材の体積では、経済的/高品質な射出成形は実現できないかもしれない。
図6は、少なくとも一つの実施形態において図2を参考にして説明した例示的な照明可能鍵の等角底面図である。図では、鍵ボディ602はライトガイド604とは分けられている。
図7は、少なくとも一つの実施形態において図2を参考にして説明した例示的な照明可能鍵の上面図である。図では、鍵ボディ702は、少なくとも一つの実施形態において図2を参考にして説明したカットアウト部208のような、カットアウト部704を設けている。カットアウト部704を設けることで、本明細書で説明するように、隣に配置された黒鍵が自由に動けるようになる。
図8は、少なくとも一つの実施形態において図2を参考にして説明した例示的な照明可能鍵の右側面図である。図では、鍵ボディ802はライトガイド804に接続されている。図では、光源806はライトガイド804に繋げて配置されている。
図9は、少なくとも一つの実施形態において図2を参考にして説明した例示的な照明可能鍵の左側面図である。図では、鍵ボディ902はライトガイド904に接続されている。図では、光源906はライトガイド904に繋げて配置されている。
図10は、少なくとも一つの実施形態において図2を参考にして説明した例示的な照明可能鍵の底面図である。図では、鍵ボディ1002はライトガイド1004に接続されている。また、図10は、例示的な照明可能鍵の拡大図1008を示し、光源1006の配置を示している。
図11は、少なくとも一つの実施形態において図2を参考にして説明した例示的な照明可能鍵における、3種の第一左右断面図を示す。図では、鍵ボディ1102はライトガイド1104に接続されている。第一図1108は、位置1106での断面図であり、鍵ボディ及びライトガイドが互いに接続された鍵ボディ1110の断面及びライトガイド1112の断面を示す。第二図1114は、位置1106での鍵ボディ1116のみの断面を示す。第三図1118は、位置1106でのライトガイド1120のみの断面を示す。
図12は、少なくとも一つの実施形態において図11を参考にして説明した例示的な照明可能鍵の第一等角左右断面図である。図では、鍵ボディ1202はライトガイド1204に接続されている。
図13は、少なくとも一つの実施形態において図2を参考にして説明した例示的な照明可能鍵における、3種の第二左右断面図を示す。図では、鍵ボディ1302はライトガイド1304に接続されている。第一図1308は、位置1306での断面図であり、鍵ボディ及びライトガイドが互いに接続された鍵ボディ1310の断面及びライトガイド1312の断面を示す。第二図1314は、位置1306での鍵ボディ1316のみの断面を示す。第三図1318は、位置1306でのライトガイド1320のみの断面を示す。
図14は、少なくとも一つの実施形態において図13を参考にして説明した例示的な照明可能鍵の第二等角左右断面図である。図では、鍵ボディ1402はライトガイド1404に接続されている。
図15は、少なくとも一つの実施形態において図2を参考にして説明した例示的な照明可能鍵における、3種の第三左右断面図である。図では、鍵ボディ1502はライトガイド1504に接続されている。第一図1508は、位置1506での断面図であり、鍵ボディ及びライトガイドが互いに接続された鍵ボディ1510の断面及びライトガイド1512の断面を示す。第二図1514は、位置1506での鍵ボディ1516のみの断面を示す。第三図1518は、位置1506でのライトガイド1520のみの断面を示す。
図16は、少なくとも一つの実施形態において図15を参考にして説明した例示的な照明可能鍵の第三等角左右断面図である。図では、鍵ボディ1602はライトガイド1604に接続されている。
図17は、少なくとも一つの実施形態において図2を参考にして説明した例示的な照明可能鍵における、3種の第四左右断面図である。図では、鍵ボディ1702はライトガイド1704に接続されている。第一図1708は、位置1706での断面図であり、鍵ボディ及びライトガイドが互いに接続された鍵ボディ1710の断面及びライトガイド1712の断面を示す。第二図1714は、位置1706での鍵ボディ1716のみの断面を示す。第三図1718は、位置1706でのライトガイド1720のみの断面を示す。
図18は、少なくとも一つの実施形態において図17を参考にして説明した例示的な照明可能鍵の第四等角左右断面図である。図では、鍵ボディ1802はライトガイド1804に接続されている。
図19は、少なくとも一つの実施形態において図2を参考にして説明した例示的な照明可能鍵の第五等角左右断面図である。図では、鍵ボディ1902はライトガイド1904に接続されている。等角図1908は、位置1906での断面を表す。
図20は、少なくとも一つの実施形態において図2を参考にして説明した例示的な照明可能鍵の第一前後断面図である。図では、鍵ボディ2002はライトガイド2004に接続されている。当該図は、位置2006での鍵ボディ2008の断面を表す。
図21は、少なくとも一つの実施形態において図2を参考にして説明した例示的な照明可能鍵の第二前後断面図である。図では、鍵ボディ2102はライトガイド2104に接続されている。当該図は、位置2106での鍵ボディ2108の断面、及び、位置2106でのライトガイド2110の断面を表す。
図22は、少なくとも一つの実施形態において図2を参考にして説明した例示的な照明可能鍵の第三前後断面図である。図では、鍵ボディ2202はライトガイド2204に接続されている。当該図は、位置2206での鍵ボディ2208の断面、及び、位置2206でのライトガイド2210の断面を表す。
図23は、少なくとも一つの実施形態において図1を参考にして説明した双方向ピアノトレーニング装置などの、双方向ピアノトレーニング装置用の例示的な照明可能鍵の等角上面図である。図23に示した例示的な照明可能鍵は、第二鍵タイプの実施例である。便宜上、本明細書では第二鍵タイプを「黒」鍵ともいう。文脈上、本用語「黒」を用いた場合、鍵タイプの色(またはその他光学特性)ではなく、鍵タイプを意味すると理解すべきである。例えば、「黒」鍵は、黒色であってもよく、白色であってもよく、その他の色であってもよく、または、複数色の組合せであってもよい。
図23は鍵ボディ2302を示す。図23に示した例示的な照明可能鍵は、少なくとも一つの実施形態において図2を参考にして説明したライトガイド204などの連携するライトガイド、及び、少なくとも一つの実施形態において図2を参考にして説明した光源206などの連携光源を備えるが、図23に示した等角上面図ではライトガイドも光源も見えない。本明細書で説明する白鍵である鍵ボディ202と同様、鍵ボディ2302は、硬く詰まっていてもよく、中空状態であってもよく、その両方を有してもよい。また、鍵ボディ2302は、鍵及び/または鍵の一部を通る光透過について、1または複数の光学特性を有するよう作成されてもよい。例えば、鍵ボディ2302は、鍵の上面から発せられた光を部分的に拡散させる部材で作成し、鍵ボディの上面から発せられる光を分散させてより均一にしてもよい。ある実施形態において、鍵ボディ2302は、1または複数の拡散性、1または複数の作成特性、及び/または、1または複数の耐久性を有するポリカーボネートでの作成も可能である。本特性は、材強度特性、成形特性、及び/または耐衝撃性などの特性を含むが、これらに限定されない。
ある実施形態において、Sabic(商標)Lexan(商標)FXD1414Tなどの鍵ボディ材を使って、鍵ボディ2302を作成してもよい。そのような実施形態において、鍵ボディ材は、引張降伏強度が600kgf/cm2、引張破断強度が520kgf/cm2、及び、引張弾性率が22、800kgf/cm2である(最小、各50mm)。そのような実施形態において、鍵ボディ材の測定全衝撃エネルギーが23℃で774cm−kgfであり、比重が1.18である。鍵ボディ2302が射出成型される実施形態において、射出成型過程に関する鍵ボディ材の1または複数の特性は、乾燥温度が120℃、積算乾燥時間が48時間、溶融温度が295℃から315℃(295℃及び315℃を含める)、金型温度が70℃から95℃(70℃及び95℃を含める)である。また、鍵ボディ2302は、アクリル、ポリエステル及びハロゲン化プラスチックなど、本明細書で記載する特性などの条件に合う光拡散性を有し条件に合う1または複数の別の作成特性及び/または耐久性を有する、別の材で作成されてもよい。
鍵ボディ2302は、光が主に所定軸にのみ沿って鍵ボディを透過するよう、作成されてもよい。例えば、鍵ボディ2302は、鍵下方からの光を鍵上部に透過させるが鍵の側面からは殆どまたは全く光を透過させないよう、作成されてもよい。例えば、所定の作成部材、所定のコーティング材、及び/または所定の表面形状など、作成技術を用いて、光を一部の軸に沿って透過させるがその他の軸に沿った光透過を妨げてもよい。例えば、所定のプラスチックを使って、光透過を向上させるか、より均一にさせてもよく、鍵側面(すなわち、2本の鍵間にある側面)に不透明コーティングを塗布(例えば、塗装またはパッド印刷により塗布)して、隣り合った鍵への光伝達を防いでもよく、鍵の近接(例えば、2本の鍵間にある)位置に不透明部を配して隣接する鍵への光伝達を防いでもよい。そこで、鍵ボディ2302の何面かは半透明(例えば、光を透過させる)にし、鍵ボディ2302の何面かは不透明(例えば、光を透過させない)にし、何面かは一部を半透明に、一部を不透明(例えば、光を部分的に透過させ、光を部分的に透過させない)にしてもよい。図23の鍵ボディ2302は、上面が半透明(下方からの光を透過させる)で、左側面及び右側面が不透明である。ある実施形態において、鍵ボディ2302は、前面部が半透明であってもよい。別の実施形態において、鍵ボディ2302は、前面部が不透明であってもよい。鍵ボディ2302の上面は、少なくとも一部が滑らかで及び/または光沢があってもよい。演奏面2304(本明細書では、「打鍵面」ともいう)である鍵の上面部において、押下されて鍵を動かすようになっている(例えば、本明細書で説明するように、ピボット点を中心に回転する)。
図24は、少なくとも一つの実施形態において図23を参考にして説明した例示的な照明可能鍵の等角上面図である。鍵ボディ2402は、ライトガイド2404とは分けられている。少なくとも一つの実施形態において図23を参考にして説明した鍵ボディ2302と同様に、ライトガイド2404は、硬く詰まっていてもよく、中空状態であってもよく、その両方を有してもよい。ライトガイド2404は、1または複数の光学特性を備えてもよい。例えば、ライトガイド2404は、本明細書で説明するように、光源を点灯させた場合、光が鍵を透過するよう作成されてもよい。ある実施形態において、ライトガイド2404は光学系アクリルなどのプラスチック材で作成可能であり、例えば、条件に合った光透過性(例えば、反射率、屈折率など)を有し、また、材強度特性、成形特性、及び/または耐衝撃性などを含むがこれらに限定されない、条件に合った作成特性及び/または耐久性も有する。また、ライトガイド2404はその他材で作成されてもよく、例えば、ガラス、ポリカーボネート、ポリエステル、ハロゲン化プラスチック、及び、条件に合う光透過性を有し1または複数の作成特性及び/または耐久性を有するその他プラスチックなどがある。また、ライトガイド2404は、光が所定軸にのみ沿ってライトガイド2404を透過するよう、作成されてもよい。また、ライトガイド2404は、光が所定軸に沿ってライトガイド2404をより透過しやすく、より明るく、及び/またはより均一になるよう、作成されてもよい。例えば、ライトガイド2404は、本明細書で説明するように、ライトガイド2404の後方からの光が、ライトガイド2404全体を均一に明るくするよう、作成されてもよい。
ライトガイド2404は、楔形であってもよい。ライトガイド2404(図26ではより明確に示す)を櫛形にすることで、図2を参考に説明したライトガイド204を参考に説明したように、内部屈折原理を使用しライトガイドの後から前へ光が均一に拡散しやすくしてもよい。ライトガイドの作成におけるその他態様では、双方向ピアノトレーニング装置の光透過を変えてもよい。例えば、ライトガイドの側面及び/または底面をコーティングして、当該面を通る光透過を遮り、内部反射を増やし、全体的な光の輝度を向上させてもよい。ライトガイドの上面を塗装などして、当該面からの放射光を拡散させ、図2を参考に説明したライトガイド204を参考に説明したように、「ホットスポット」を減らし、上面からの発光を均一にさせてもよい。さらに、ライトガイド中央に(前後軸に沿って)材を集中させ、ライトガイドの中央をより明るくし、及び/または、当該中央に光放射を集めるようしてもよい。多様な実施形態において、コーティング塗装、材を層状にして(例えば、プラスチック層)接着、別材の接着(例えば、金属コーティング)、エッチング、または当該方法の組合せなど、多様な方法で、多様なコーティングを施してもよい。少なくとも一つの実施形態において図23を参考にして説明した鍵ボディ2302の光学特性と同様に、所定の作成部材、所定のコーティング材、所定の表面形状、及び/または所定の配置などの作成技術によりライトガイド2404の光学特性を得てもよい。図24に示したライトガイド2404は、上面が半透明で、左側面及び右側面が不透明であり、ライトガイドの後にある光源からの光をライトガイド全体に均一に拡散させ得る。
図25は、少なくとも一つの実施形態において図23を参考にして説明した例示的な照明可能鍵の第一等角底面図である。図では、鍵ボディ2502はライトガイド2504に接続されている。図25に示したライトガイド2504は、2つのカットアウト部2506を有しており、図5を参考に説明した2つのカットアウト部506と同様に、ある実施形態において、ライトガイドの光透過性を向上させ、ライトガイドを作成する過程で有用であってもよい。例えば、2つのカットアウト部2506を設けることで、ライトガイドのいずれの軸(例えば、上下、左右、前後)にも全厚が薄くなり、射出成形などの技術を用いてライトガイドを作成し易くできる。
図26は、少なくとも一つの実施形態において図23を参考にして説明した例示的な照明可能鍵の第一等角底面図である。図では、鍵ボディ2602はライトガイド2604とは分けられている。
図27は、少なくとも一つの実施形態において図23を参考にして説明した例示的な照明可能鍵の第二等角底面図である。図では、鍵ボディ2702はライトガイド2704に接続されている。図では、光源2706はライトガイド2704に繋げて配置され、鍵ボディ2702の上面に平行な中央部に光線を向けて投光している。ある実施形態において、光源2706を、ライトガイドに対し、及び/または、照明可能鍵に対し、後方ではなく下方、下方ではなく後方、左側へ、右側へ、または前になど、別の相対位置に配置してもよい。図27では、光源2706を、ライトガイド2704の後、鍵ボディ2702の下方に配置している。光源2706は、ライトガイド2704の内部へ向けられている。ある実施形態において、光源を、光線中央が初めからライトガイドを透過しないよう向けて配置してもよい(例えば、光線中央がライトガイドから離れた方向を向くよう光源を向ける)。そのような実施形態において、本明細書で説明するように、鏡及び/またはレンズを用いて光源の方向をライトガイドに向け変更してもよい。
光源2706は1または複数の発光体を備えてもよい(図27の実施例では、発光体は1つである)。光源2706は、本明細書で説明するように、1または複数のコントローラから受信した信号に従って、1または複数の発光体を点灯させるよう構成されてもよい。例えば、コントローラは、光源に信号などを送信し、所定時間に点灯させ、所定色に変更させ、または消灯させてもよい。本明細書で説明するように、光源2706を動的に制御し、光の明るさ及び/または色を変化させてもよい。例えば、光源2706は、1または複数の広域スペクトル発光ダイオード(LED)を備えてもよく、当該LEDは、明るさと色の両方を、少なくとも一つの実施形態において少なくとも図1を参考にして本明細書に示した、双方向ピアノトレーニング装置104及び/またはコントローラ106などのコンピュータシステムにより制御されてもよい。広域スペクトルLEDは電子部品であり、複数の色、及び/または、多様な明るさレベルでの光放射が可能である。例えば、広域スペクトルLEDは、多様な強度または明るさで赤色光を放射し、多様な強度または明るさで青色光を放射し、多様な強度または明るさで緑色光を放射し、または、1または複数の強度で赤色光、青色光及び/または緑色光を組み合わせて放射するよう構成されてもよい。1または複数の強度で赤色光、青色光及び/または緑色光を組み合わせて放射する実施例において、可視光色の略完全なスペクトル(「略フルスペクトル」ともいう)を広域スペクトルLEDにより作り出してもよい。
ある実施形態において、光源2706は、1または複数の光処理素子も備えてもよく、1または複数の方法で光伝達を変更する鏡、シャッタ、レンズなどを含むがこれらに限定されない。また、光源2706での光伝達を、1または複数の方法で変更してもよい。例えば、光源は継続して点灯するよう構成され、発光体の前でシャッタの開閉を行い、光強度を制御してもよい。同様に、光源を照明可能鍵の前方以外の方向に向け、1または複数の反射面(例えば、鏡)及び/または1または複数の屈折素子(例えば、レンズ)を用いて光の方向を変更してもよい。本明細書で説明する光処理素子及び光伝達の変更方法は典型的な実施例であって、他の光処理素子も光伝達の変更方法も、本開示の範囲内であると考えられる。
図28は、少なくとも一つの実施形態において図23を参考にして説明した例示的な照明可能鍵の第二等角底面図である。図では、鍵ボディ2802はライトガイドとは分けられている。図では、電源2806はライトガイド2804に繋げて配置されている。
図29は、少なくとも一つの実施形態において図23を参考にして説明した例示的な照明可能鍵の上面図である。図では、鍵ボディ2902はライトガイド2904に接続されている。また、図29は、例示的な照明可能鍵の拡大図2908を示し、当該拡大図は、ライトガイド2904の位置、及び、ライトガイド2904に繋げられた光源2906の配置を示している。
図30は、少なくとも一つの実施形態において図23を参考にして説明した例示的な照明可能鍵の底面図である。図では、鍵ボディ3002はライトガイド3004に接続されている。図では、光源3006はライトガイド3004に繋げて配置されている。
図31は、少なくとも一つの実施形態において図23を参考にして説明した例示的な照明可能鍵の右側面図である。鍵ボディ3102のみ表示されている。
図32は、少なくとも一つの実施形態において図23を参考にして説明した例示的な照明可能鍵の右側面図である。図では、鍵ボディ3202はライトガイド3204とは分けられている。図では、光源3206はライトガイド3204に繋げて配置されている。
図33は、少なくとも一つの実施形態において図23を参考にして説明した例示的な照明可能鍵の第一等角左右断面図である。図では、鍵ボディ3302はライトガイド3304に接続されている。
図34は、少なくとも一つの実施形態において図23を参考にして説明した例示的な照明可能鍵の第二等角左右断面図である。図では、鍵ボディ3402はライトガイド3404に接続されている。
図35は、少なくとも一つの実施形態において図23を参考にして説明した例示的な照明可能鍵の第三等角左右断面図である。図35は鍵ボディ3502を示す。
図36は、少なくとも一つの実施形態において図23を参考にして説明した例示的な照明可能鍵の等角図であり、当該照明可能鍵は、少なくとも一つの実施形態において図2を参考にして説明した例示的な照明可能鍵に繋げて配置されている。図36では、白鍵3602が黒鍵3604の左(鍵上部から見て左)隣に配置されている。黒鍵は、白鍵のカットアウト部3606の内部に配置され、図2を参考に説明したように、両鍵とも自由に動くことができる。
図37は、少なくとも一つの実施形態において図2を参考にして説明した例示的な照明可能鍵の上面図であり、当該照明可能鍵は、少なくとも一つの実施形態において図23を参考にして説明した例示的な照明可能鍵に繋げて配置されている。図37では、白鍵3702が黒鍵3704の左(鍵上部から見て左)隣に配置されている。
図38は、少なくとも一つの実施形態において図1を参考にして説明した双方向ピアノトレーニング装置などの双方向ピアノトレーニング装置用の例示的な照明可能鍵の上面図である。図38に示した例示的な照明可能鍵は、図2を参考に説明した例示的な照明可能鍵と共通の特性を有してもよく、当該特性は、材、構成方法、不透明度、及び全体サイズなどを含むがこれらに限定されない。また、図38に示した例示的な照明可能鍵は、図2を参考に説明した例示的な照明可能鍵と同様に、その他コンポーネントと共通の関係性を有してもよく、当該関係性は、ライトガイドの有無、1または複数の光源の有無、及び、キーボード装置内での位置を含むがこれらに限定されない。図38に示した例示的な照明可能鍵の鍵形状は、図2を参考に説明した例示的な照明可能鍵とは異なってもよい。図2を参考に説明した例示的な照明可能鍵では、1つのカットアウト部を設け隣り合う黒鍵が自由に動けるようにしているが、図38に示した例示的な照明可能鍵では、2つのカットアウト部を設け隣り合う黒鍵が自由に動けるようにしている。図38で示した鍵ボディ3802は、左カットアウト部3804及び右カットアウト部3806を有する。
図39は、少なくとも一つの実施形態において図38を参考にして説明した例示的な照明可能鍵の上面図であり、当該照明可能鍵は、少なくとも一つの実施形態において図23を参考にして説明した、2本の例示的な照明可能鍵に繋げて配置されている。図39では、白鍵3902は、第一黒鍵3904の右(鍵上部から見て右)隣に配置され、第二黒鍵3906の左(鍵上部から見て左)隣に配置されている。
図40は、少なくとも一つの実施形態において図1を参考にして説明した双方向ピアノトレーニング装置など双方向ピアノトレーニング装置用の、例示的な照明可能鍵の上面図である。図40に示した例示的な照明可能鍵は、図2を参考に説明した例示的な照明可能鍵と共通の特性を有してもよく、当該特性は、材、構成方法、不透明度、及び全体サイズなどを含むがこれらに限定されない。また、図40に示した例示的な照明可能鍵は、図2を参考に説明した例示的な照明可能鍵と同様に、その他コンポーネントと共通の関係性を有してもよく、当該関係性は、ライトガイドの有無、1または複数の光源の有無、及び、キーボード装置内での位置を含むがこれらに限定されない。図40に示した例示的な照明可能鍵の鍵形状は、図2を参考に説明した例示的な照明可能鍵とは異なってもよい。図2を参考に説明した例示的な照明可能鍵では、鍵の右側(鍵上部から見て右側)に1つのカットアウト部を設け隣り合う黒鍵が自由に動けるようにしているが、図40に示した例示的な照明可能鍵では、鍵の左側(鍵上部から見て左側)に1つのカットアウト部を設け隣り合う黒鍵が自由に動けるようにしている。図40で示した鍵ボディ4002は、カットアウト部4004を有する。
図41は、少なくとも一つの実施形態において図1を参考にして説明した双方向ピアノトレーニング装置など、双方向ピアノトレーニング装置用の5本のピアノ鍵の上面図である。図41は、少なくとも一つの実施形態において図2を参考にして説明した例示的な照明可能鍵、少なくとも一つの実施形態において図38を参考にして説明した例示的な照明可能鍵、及び、少なくとも一つの実施形態において図40を参考にして説明した例示的な照明可能鍵を示している。3本の白鍵を、少なくとも一つの実施形態において図23を参考にして説明した例示的な2本の照明可能鍵に繋げて配置する。図41では、第一白鍵4102を第一黒鍵4104の左(鍵上部から見て左)隣に、第二白鍵4106を第一黒鍵4104の右(鍵上部から見て右)隣で第二黒鍵4108の左(鍵上部から見て左)隣に、第三白鍵4110を第二黒鍵4108の右(鍵上部から見て右)隣に配置している。
図42は、少なくとも一つの実施形態において図1を参考にして説明した双方向ピアノトレーニング装置など双方向ピアノトレーニング装置用の例示的な照明可能鍵の上面図である。図42に示した例示的な照明可能鍵は、図2を参考に説明した例示的な照明可能鍵と共通の特性を有してもよく、当該特性は、材、構成方法、不透明度、及び全体サイズなどを含むがこれらに限定されない。また、図42に示した例示的な照明可能鍵は、図2を参考に説明した例示的な照明可能鍵と同様に、その他コンポーネントと共通の関係性を有してもよく、当該関係性は、ライトガイドの有無、1または複数の光源の有無、及び、キーボード装置内での位置を含むがこれらに限定されない。図42に示した例示的な照明可能鍵の鍵形状は、図2を参考に説明した例示的な照明可能鍵とは異なってもよい。図2を参考に説明した例示的な照明可能鍵では、鍵の右側(鍵上部から見て右側)に1つのカットアウト部を設け隣り合う黒鍵が自由に動けるようにしている。図42に示した例示的な照明可能鍵では、鍵の右側(鍵上部から見て右側)に1つのカットアウト部を設け隣り合う黒鍵が自由に動けるようにしているが、鍵の右側(鍵上部から見て右側)にあるカットアウト部4204は、図2を参考に示した例示的な照明可能鍵のカットアウト部に比べ大きい(すなわち、鍵上部から見て鍵ボディの中心方向に広い)。図42で示した鍵ボディ4202は、カットアウト部4204を有する。
図43は、少なくとも一つの実施形態において図1を参考にして説明した双方向ピアノトレーニング装置など双方向ピアノトレーニング装置用の例示的な照明可能鍵の上面図である。図43に示した例示的な照明可能鍵は、図2を参考に説明した例示的な照明可能鍵と共通の特性を有してもよく、当該特性は、材、構成方法、不透明度、及び全体サイズなどを含むがこれらに限定されない。また、図43に示した例示的な照明可能鍵は、図2を参考に説明した例示的な照明可能鍵と同様に、その他コンポーネントと共通の関係性を有してもよく、当該関係性は、ライトガイドの有無、1または複数の光源の有無、及び、キーボード装置内での位置を含むがこれらに限定されない。図43に示した例示的な照明可能鍵の鍵形状は、図2を参考に説明した例示的な照明可能鍵とは異なってもよい。図2を参考に説明した例示的な照明可能鍵では1つのカットアウト部を設け隣り合う黒鍵が自由に動けるようにしているが、図43に示した例示的な照明可能鍵では、2つのカットアウト部を設け隣り合う黒鍵が自由に動けるようにしている。図43で示した例示的な照明可能鍵の2つのカットアウト部は、図38を参考に示した例示的な照明可能鍵の2つのカットアウト部とは異なる。図43で示した例示的な照明可能鍵の左カットアウト部4304は、図38を参考に説明した左カットアウト部3804に比べ小さい(すなわち、鍵上部から見て鍵ボディの中心方向から離れ、広がっていない)。さらに、図43で示した例示的な照明可能鍵の右カットアウト部4306は、図38を参考に説明した右カットアウト部3806に比べ大きい(すなわち、鍵上部から見て鍵ボディの中心方向に広い)。図43で示した鍵ボディ4302は、左カットアウト部4304及び右カットアウト部4306を有する。
図44は、少なくとも一つの実施形態において図1を参考にして説明した双方向ピアノトレーニング装置など双方向ピアノトレーニング装置用の例示的な照明可能鍵の上面図である。図44に示した例示的な照明可能鍵は、図2を参考に説明した例示的な照明可能鍵と共通の特性を有してもよく、当該特性は、材、構成方法、不透明度、及び全体サイズなどを含むがこれらに限定されない。また、図44に示した例示的な照明可能鍵は、図2を参考に説明した例示的な照明可能鍵と同様に、その他コンポーネントと共通の関係性を有してもよく、当該関係性は、ライトガイドの有無、1または複数の光源の有無、及び、キーボード装置内での位置を含むがこれらに限定されない。図44に示した例示的な照明可能鍵の鍵形状は、図2を参考に説明した例示的な照明可能鍵とは異なってもよい。図2を参考に説明した例示的な照明可能鍵では、1つのカットアウト部を設け隣り合う黒鍵が自由に動けるようにしているが、図44に示した例示的な照明可能鍵では、2つのカットアウト部を設け隣り合う黒鍵が自由に動けるようにしている。図44で示した例示的な照明可能鍵の2つのカットアウト部は、図43を参考に説明した例示的な照明可能鍵の2つのカットアウト部と異なっている。図44で示した例示的な照明可能鍵の左カットアウト部4404は、図43を参考に説明した左カットアウト部4304に比べ大きい(すなわち、鍵上部から見て鍵ボディの中心方向に広い)。さらに、図43で示した例示的な照明可能鍵の右カットアウト部4406は、図43を参考に示した例示的な照明可能鍵の右カットアウト部4306に比べ小さい(すなわち、鍵上部から見て鍵ボディの中心方向から離れ、広がっていない)。図44で示した鍵ボディ4402は、左カットアウト部4404及び右カットアウト部4406を有する。
図45は、少なくとも一つの実施形態において図1を参考にして説明した双方向ピアノトレーニング装置など双方向ピアノトレーニング装置用の例示的な照明可能鍵の上面図である。図45に示した例示的な照明可能鍵は、図2を参考に説明した例示的な照明可能鍵と共通の特性を有してもよく、当該特性は、材、構成方法、不透明度、及び全体サイズなどを含むがこれらに限定されない。また、図45に示した例示的な照明可能鍵は、図2を参考に説明した例示的な照明可能鍵と同様に、その他コンポーネントと共通の関係性を有してもよく、当該関係性は、ライトガイドの有無、1または複数の光源の有無、及び、キーボード装置内での位置を含むがこれらに限定されない。図45に示した例示的な照明可能鍵の鍵形状は、図2を参考に説明した例示的な照明可能鍵とは異なってもよい。図2を参考に説明した例示的な照明可能鍵では、鍵の右側(鍵上部から見て右側)に1つのカットアウト部を設け隣り合う黒鍵が自由に動けるようにしている。図45に示した例示的な照明可能鍵では、鍵の左側(鍵上部から見て左側)に1つのカットアウト部を設け隣り合う黒鍵が自由に動けるようにしている。図45で示した例示的な照明可能鍵の左カットアウト部は、図40を参考に説明した例示的な照明可能鍵の左カットアウト部と異なっている。図45で示した例示的な照明可能鍵の左カットアウト部4504は、図40を参考に説明した左カットアウト部4004に比べ大きい(すなわち、鍵上部から見て鍵ボディの中心方向に広い)。図45で示した鍵ボディ4502は、カットアウト部4504を有する。
図46は、少なくとも一つの実施形態において図1を参考にして説明した双方向ピアノトレーニング装置など双方向ピアノトレーニング装置用の7本のピアノ鍵の上面図である。図46は、少なくとも一つの実施形態において図42を参考にして説明した例示的な照明可能鍵、少なくとも一つの実施形態において図43を参考にして説明した例示的な照明可能鍵、図44を参考に説明した例示的な照明可能鍵、及び、少なくとも一つの実施形態において図45を参考にして説明した例示的な照明可能鍵を示している。4本の白鍵を、少なくとも一つの実施形態において図23を参考にして説明した例示的な3本の照明可能鍵に繋げて配置する。図46では、第一白鍵4602を第一黒鍵4604の左(鍵上部から見て左)隣に、第二白鍵4606を第一黒鍵4604の右(鍵上部から見て右)隣で第二黒鍵4608の左(鍵上部から見て左)隣に、第三白鍵4610を第二黒鍵4608の右(鍵上部から見て右)隣で第三黒鍵4612の左(鍵上部から見て左)隣に、第四白鍵4614を第三黒鍵4612の右(鍵上部から見て右)隣に配置している。
図47は、少なくとも一つの実施形態において図1を参考にして説明した双方向ピアノトレーニング装置など双方向ピアノトレーニング装置用の12本のピアノ鍵の上面図である。図47は、少なくとも一つの実施形態において図2を参考にして説明した例示的な照明可能鍵、少なくとも一つの実施形態において図38を参考にして説明した例示的な照明可能鍵、少なくとも一つの実施形態において図40を参考にして説明した例示的な照明可能鍵、少なくとも一つの実施形態において図42を参考にして説明した例示的な照明可能鍵、少なくとも一つの実施形態において図43を参考にして説明した例示的な照明可能鍵、図44を参考に説明した例示的な照明可能鍵、少なくとも一つの実施形態において図45を参考にして説明した例示的な照明可能鍵を示している。7本の白鍵を、少なくとも一つの実施形態において図23を参考にして説明した例示的な5本の照明可能鍵に繋げて配置する。
図47では、第一白鍵4702を第一黒鍵4704の左(鍵上部から見て左)隣に、第二白鍵4706を第一黒鍵4704の右(鍵上部から見て右)隣で第二黒鍵4708の左(鍵上部から見て左)隣に、第三白鍵4710を第二黒鍵4708の右(鍵上部から見て右)隣に、第四白鍵4712を第三白鍵4710の右(鍵上部から見て右)隣で第三黒鍵4714の左(鍵上部から見て左)隣に、第五白鍵4716を第三黒鍵4714の右(鍵上部から見て右)隣で第四黒鍵4718の左(鍵上部から見て左)隣に、第六白鍵4720を第四黒鍵4718の右(鍵上部から見て右)隣で第五黒鍵4722の左(鍵上部から見て左)隣に、第七白鍵4724を第五黒鍵4722の右(鍵上部から見て右)隣に配置している。
一般的なピアノキーボードで使用する場合、図47で示した12本の鍵がピアノキーボードの1オクターブに相当してもよい。例えば、鍵4702は、「C」を表し、鍵4704は「Cシャープ」(「C♯」)または「Dフラット」(「D♭」)、鍵4706は「D」というように、12本の鍵は1オクターブの12音に対応している。キーボード上の複数オクターブは、図47で示した12本の鍵の配置を連ねたものであってもよい。その他の音配置(及び鍵のその他配置)も、本開示の範囲内であると考えられる。例えば、マイクロトーンキーボードは、「自然」音と「自然」音の間に複数音を作り出し、1音間に複数の鍵を備えてもよい。一般的な微分音階は、例えば、1オクターブに19音、22音、36音、またはそれ以上を有してもよく、鍵配置もそれらに対応している。また、少なくとも一つの実施形態において図1を参考にして説明したコントローラ106などのコントローラを用いて、鍵を再プログラムすることで、別の音配置を実施してもよく、再プログラムによる別の音配置も、本開示の範囲内であると考えられる。例えば、「標準」3オクターブを再プログラムして1微分音オクターブを表現することで、36音オクターブを実施してもよい。
ある実施形態において、図47で示したような鍵グループを、電子的に見た1つの鍵のまとまりとして捉えてもよい。例えば、図47で示した鍵のまとまりを1つの「バンク」に関連させてもよく、当該バンクは、キーボードでの複数バンクのうちの1つであってもよい。そのような実施形態において、鍵4710を点灯する点灯イベントを、例えば、鍵「29」ではなく、例えば、「バンクXの鍵5」に送信してもよい。そのように鍵をバンクにグループ化すると、効率的及び/または並列化した鍵処理が可能になり、点灯イベントマネジャからの複数イベントを同時に処理可能にしてもよい。また、そのような並列処理では、複数コマンドを並行して正しいバンクへルーティングしバンク内の複数コマンドを順に処理することで、キーボードの端付近にある鍵のアドレス指定に遅れが生じないようにしてもよい。ある実施形態において、鍵バンクサイズを1鍵にまで小さくしてもよく、そうすれば、各鍵を同時に平行してアドレス指定できる。
図48は、少なくとも一つの実施形態において図1を参考にして説明した双方向ピアノトレーニング装置など双方向ピアノトレーニング装置用の例示的な照明可能鍵の上面図である。図48に示した例示的な照明可能鍵は、図2を参考に説明した例示的な照明可能鍵と共通の特性を有してもよく、当該特性は、材、構成方法、不透明度、及び全体サイズなどを含むがこれらに限定されない。また、図48に示した例示的な照明可能鍵は、図2を参考に説明した例示的な照明可能鍵と同様に、その他コンポーネントと共通の関係性を有してもよく、当該関係性は、ライトガイドの有無、1または複数の光源の有無、及び、キーボード装置内での位置を含むがこれらに限定されない。図48に示した例示的な照明可能鍵の鍵形状は、図2を参考に説明した例示的な照明可能鍵とは異なってもよい。図2を参考に説明した例示的な照明可能鍵では、1つのカットアウト部を設け隣り合う黒鍵が自由に動けるようにしているが、図48に示した例示的な照明可能鍵では、カットアウト部を設けず別の白鍵の隣に配置できるようにする。
図48に示した照明可能鍵を、少なくとも一つの実施形態において図2を参考にして説明した例示的な照明可能鍵の左(鍵上部から見て左)隣に配置してもよく、少なくとも一つの実施形態において図40を参考にして説明した例示的な照明可能鍵の右(鍵上部から見て右)隣に配置してもよく、少なくとも一つの実施形態において図42を参考にして説明した例示的な照明可能鍵の左(鍵上部から見て左)隣に配置してもよく、または、少なくとも一つの実施形態において図45を参考にして説明した例示的な照明可能鍵の右(鍵上部から見て右)隣に配置してもよい。図48は、鍵ボディ4802を示す。
図49は、少なくとも一つの実施形態において図1を参考にして説明した双方向ピアノトレーニング装置など双方向ピアノトレーニング装置用の、例示的な照明可能鍵、当該鍵に連携した光源、及び、当該鍵に連携したトリガ機構を示す。図49に示した例示的な照明可能鍵は、少なくとも一つの実施形態において図2を参考にして説明したような鍵ボディ4902、ライトガイド4904、及び光源4906を備えており、押下4912により、ピボット点4908で回転し、スイッチ4910に係合4914してもよい。スイッチ4910は、メカニカルスイッチであってもよく、電子スイッチであってもよく、光学的スイッチであってもよく、または、接触スイッチなどであってもよい。例えば、スイッチ4910は1組の接触点で構成され、鍵の回転、つまり、鍵が押下されて、回路が繋がってもよい。図では、スイッチ4910は鍵ボディ4902の下方にあるが、鍵ボディに接着させ、及び/または鍵ボディ内部に組み込んでもよい。スイッチ4910は、ある実施形態において、鍵の押下速度、鍵の押下圧、鍵の押下継続時間、離鍵、またはそれらの組合せ、及び/またはその他鍵押下に関連する情報などの情報を提供するよう構成されてもよい。
図50は、少なくとも一つの実施形態において図1を参考にして説明した双方向ピアノトレーニング装置など双方向ピアノトレーニング装置用の例示的な照明可能鍵、当該鍵に連携した光源、及び、当該鍵に連携したトリガ機構を示す。図50に示した例示的な照明可能鍵は、少なくとも一つの実施形態において図2を参考にして説明したような鍵ボディ5002、ライトガイド5004、及び光源5006を備えており、押下5012により、ピボット点5008で回転し、スイッチ5010に係合5014してもよい。図49を参考に本明細書で説明したスイッチ4910と同様に、スイッチ5010は、メカニカルスイッチであってもよく、電子スイッチであってもよく、光学的スイッチであってもよく、または、接触スイッチであってもよい。図では、スイッチ5010は鍵ボディ5002の上方にあり、ある実施形態においては、鍵の押下速度、鍵の押下圧、鍵の押下継続時間、離鍵、またはそれらの組合せ、及び/またはその他鍵押下に関連する情報などの情報を提供するよう構成されてもよい。
図51は、少なくとも一つの実施形態において図1を参考にして説明した双方向ピアノトレーニング装置など双方向ピアノトレーニング装置用の複数のピアノ鍵5102の上面図である。図51で示した実施例は、61本の鍵(5オクターブプラス1音)を有する一般的なキーボード構成である。他に一般的な配置として、標準ピアノキーボード(88本の鍵で7オクターブ半を表現する)、及び拡張ピアノキーボード(90本以上の鍵を有する)があり、他にも2オクターブ、3オクターブ、4オクターブのキーボードがある。本明細書で説明するキーボードの鍵数及び鍵配置は典型的な実施例であり、その他の鍵数及び鍵配置も本開示の範囲内であると考えられる。
図52は、例示的な環境5200を示しており、当該環境では少なくとも一つの実施形態において、図1を参考に説明した双方向ピアノトレーニング装置などの双方向ピアノトレーニング装置と連携した接続がなされている。双方向ピアノトレーニング装置の鍵を押下及び/または離鍵して、鍵イベント5206を生成してもよい。鍵イベント通知を鍵イベントマネジャ5204に送信し、当該鍵イベントマネジャは鍵イベントをサウンドプレイヤ5202に送信し、レッスンマネジャ5208にも鍵イベントを送信してもよい。また、例えば、後に再生し分析する時のために、レッスンマネジャが鍵イベント通知を保存してもよい(本明細書では、「保存鍵イベント」とする)。サウンドプレイヤ5202は、鍵イベントを、例えば、電子楽器用デジタルインタフェース(「MIDI」)コマンドとして鍵イベントを受信するよう構成されてもよい。サウントプレーヤは、当該イベントを使用して、例えば、シンセサイザで音をトリガしてもよく、保存音及び/または合成音(例えば、SoundFont(商標)、ダウンロード音(「DLS」)、一般的なMIDI(「GM」)、インストラクタの提供による音など)でトリガ再生してもよい。レッスンマネジャ5208は、少なくとも一部のレッスン5218に基づき、点灯イベントマネジャ5214にイベントを送信し、当該イベントは、双方向ピアノトレーニング装置に点灯イベント5216として送付されてもよい。ある実施形態において、点灯イベントマネジャ5214は、少なくとも一部の選択カラーテーマに基づき点灯イベントに応答するよう構成されたカラーテーママネジャを備えてもよい。そのような実施形態において、ユーザがカラーテーマを選択してもよく、少なくとも一部のレッスン5218に基づきカラーテーマが選択されてもよく、または、その他要因に基づきカラーテーマが選択されてもよい。また、レッスンマネジャは、サウンドプレイヤ5202にサウンドイベントを送信し、例えば、レッスン音に適した音を表現し、1または複数の音特性を変更し、またはその他音機能を実施してもよい。また、レッスンマネジャ5208は、レッスン5218、及び/または鍵イベント5206に基づき、結果5210をコンパイルしてもよい。レッスンマネジャ5208は、結果5210をディスプレイ5212に表示させてもよい。レッスンマネジャ5208は、レッスンの一部(例えば、楽譜、レッスンの進捗、など)を含めこれに限定されない、別のオブジェクトを表示させてもよい。
図53は、例示的な環境5300を示しており、当該環境では、少なくとも一つの実施形態において図1を参考にして説明した双方向ピアノトレーニング装置などの双方向ピアノトレーニング装置と、鍵イベント通知及び点灯イベント通知を送受信してもよい。図1を参考に説明したコントローラ106などのコンピュータシステムによる制御のもと、点灯イベントマネジャ5302は、双方向ピアノトレーニング装置5314の複数鍵の1つである鍵5316と連携する第一点灯イベント5304を生成してもよい。第一点灯イベント5304は、鍵と連携した識別子またはアドレス、鍵点灯時間、鍵点灯継続時間、鍵点灯色、及び/または鍵点灯の明るさなどのイベントを含むが、これらに限定されない情報を備えてもよい。また、第一点灯イベント5304は、輪郭の「ランプアップ」及び「ランプダウン」点灯、色値変更、及び/または輝度値変更など、より複雑な情報を備えてもよい。第一点灯イベント5304に応答して、双方向ピアノトレーニング装置5314は、本明細書で説明するような1または複数の光源を、第一点灯イベント5304に応じた値で点灯させてもよい。点灯イベントマネジャは、コンピュータシステムの制御のもと、さらに、例えば、第二点灯鍵イベント5306などの別の点灯イベントを送信し、鍵5316に連携した1または複数の光源を消灯させるよう構成されてもよい。
鍵イベントマネジャ5308についても、コンピュータシステムの制御のもと、双方向ピアノトレーニング装置5314の鍵と連携した鍵イベントを受信するよう構成されてもよい。例えば、ユーザが鍵5318を押下すると、鍵ダウンイベント5310が生成され、鍵イベントマネジャ5308に送信されてもよく、当該鍵ダウンイベントは、鍵押下時間、鍵押下速度、鍵押下圧などの他、鍵と連携した識別子またはアドレスを含む。その後、鍵5318を離したことを受け、鍵アップイベント5312が生成され、鍵アップイベントを指示する鍵イベントマネジャ5308に送信されてもよい。ある実施形態において、双方向ピアノトレーニング装置5314は、複数イベント(例えば、点灯イベント及び/または鍵イベント)の同時処理が可能になるよう構成されてもよい。
図54は、少なくとも一つの実施形態において図1を参考にして説明した双方向ピアノトレーニング装置などの双方向ピアノトレーニング装置を用いて、受講レッスンに従い課題を実施する例示的なプロセス5400を示す。コントローラ106などのコントローラを使用し、図54に示したプロセスを実施してもよい。コントローラは、最初に、課題再生の開始及び/または継続(5402)を判断してもよい。本明細書において、「再生」は、受講レッスンに従い、課題を実施する生徒のプロセスを意味し、当該レッスンは、ある実施形態において、要素(音、和音、休符など)に関連する一連の課題を順に実施してもよく、演奏速度に合わせて実施してもよい。再生中、コントローラは、鍵を点灯して演奏対象音を表示するなど、1または複数の再生インジケータを実施してもよい。また、再生インジケータでは、ディスプレイ上で指示を進め、課題の楽譜上で現在位置を表示してもよい。例えば、スコア上の現在位置に対応する位置で垂直線をスコアに引き、及び/または、別の色で現音組を表現するなどしてスコア上で現音組を他音と区別してもよい。コントローラが、別の再生インジケータを実施してもよく、例えば、楽譜の音符のハイライト表示、インストラクタが楽譜曲を演奏する映像の再生、または正しい指の位置の表示などを含むが、これらに限定されない。
一つの実施例において、課題では、楽譜に従って曲の一連の音の譜読みを備えてもよい。再生インジケータにより、一連の音を正確に再生表示してもよい。第一音を再生する前に、再生インジケータは、第一音に連携する鍵を点灯させ、楽譜をハイライト表示して音符を表示し、音が弾かれるまで待ってもよい。音が弾かれると、再生インジケータは、1連音の次音に連携する次鍵を点灯させ、楽譜をハイライト表示して次音符を表示するなどしてもよい。ある再生モードにおいて、再生インジケータは、演奏速度とは無関係でもよく、演奏速度に応じてもよく、別の課題及び/またはレッスンパラメータに対応してもよい。本明細書において別の再生モード及びインジケータについて説明する。
再生の開始及び/または継続(5402)の判断は、受信する1または複数のイベント、1または複数のトリガ機構、レッスン内容、レッスンの進捗(例えば、ユーザ毎)、課題、または課題の進捗などを基に行ってもよい。例えば、レッスンが選択された後、本明細書で説明するコントロールパネル上でユーザが「プレイ」を押下した結果、再生が開始されてもよく、カウントダウンで時間切れ(例えば、本明細書で説明するテストモードなどのモードで)となった時に開始されてもよい。次に、コントローラは、鍵イベントキューから鍵イベント通知を集めてもよい(5404)。鍵イベントキューにある鍵イベント通知は、鍵イベントキューから鍵イベント通知を前回収集した後に押下及び/または離鍵された鍵に関連する鍵イベント通知を備えてもよい。次に、コントローラは、再生におけるタイムロケーションを判断してもよい(5406)。本明細書において、「タイムロケーション」は再生シーケンス内における位置を意味してもよい。例えば、再生開始時、タイムロケーションは、課題の開始位置にあってもよい。課題が進むにつれ、タイムロケーションは、課題に連携する楽譜の次音、和音、または休符に従って進んでもよく、演奏速度に合わせて進んでもよく、ユーザの制御に応答するなど別のイベントに従って進んでもよい。また、タイムロケーションは逆戻りして、例えば、課題の再開、フレーズの繰り返し、前音、和音または休符に戻る、あるいは、ユーザ制御に応じた再開または逆戻りなどしてもよい。
ある実施形態において、コントローラは、前進したまたは前に戻った音楽フレーズを再開するよう構成されてもよい。本明細書において、「音楽フレーズ」は、例えば、メロディの一部、所定の音楽モチーフ、または楽譜の一部などでの関係性による1つの音のまとまりを意味する。音楽フレーズを、インストラクタ(レッスン及び/または課題の作成者)が判断してもよく、楽譜の解釈を基に自動的に判断されてもよい。例えば、何度も繰り返されるメロディ部を、1つの音楽フレーズであると判断してもよい。ある実施形態において、長い休符後、または1小節の最初で、またはその他音楽的指示で、音楽フレーズを開始してもよい。また、音楽フレーズの開始は、再生中に1または複数回あったミスの位置に応じて判断されてもよい。例えば、生徒が、16小節のフレーズ中の第12小節目及び13小節目で度々ミスすれば、ミスが修正されるまで、繰り返し第12小節に戻って再生し、その後フレーズの始まりに戻り生徒に全16小節フレーズを弾かせてもよい。ある実施形態において、音楽フレーズの開始を特定音に関連する手に応じてもよい。一般的な音楽モチーフでは、左手で音楽フレーズを弾き、右手を使って同様のフレーズを高音域で繰り返す。右手で音をミスすれば、左手での音の始まりまで戻って再生し、セクションを通して正確に弾けるようにしてもよい。
鍵イベントキューからの処理対象鍵イベント通知がある(5408)場合、コントローラは鍵イベント通知を処理し、鍵イベント通知に基づきユーザがどの音を弾いたかを判断してもよい(5410)。イベントキューからの鍵イベント通知は、複数の鍵イベント通知を含んでもよい。ある実施形態において、各鍵イベント通知のプロセスが同時になされたと見なされるほど、図54に示したプロセスのサイクルが速くてもよい。ある実施形態において、鍵イベント通知は、本明細書で説明するようなタイミング情報を備え、コントローラが時間で鍵イベント通知をソートできるようしてもよい。例えば、再生において、ユーザが第一指で全音符、その同時間に第二指で4分音符を4回弾くよう表示してもよい。鍵イベント通知は、略同時の2つの鍵ダウンイベント(全音符及び一つ目の4分音符)、一つ目の4分音符に対する鍵アップイベント、二つ目の4分音符に対する鍵ダウンイベント及び鍵アップイベント、三つ目の4分音符に対する鍵ダウンイベント及び鍵アップイベント、四つ目の4分音符に対する鍵ダウンイベント、及び、2つの鍵アップイベント(四つ目の4分音符及び全音符に対する)を略当該順で含んでもよい。
次に、コントローラは、タイムロケーションを基に再生でどの音を弾くはずであったかを判断し(5412)し、当該音を実際に弾いた音と比較してもよい(5414)。例えば、上記実施例において、コントローラは、期待値を実イベントと比較し、鍵イベント通知が適切な順、適切な鍵、及び/または適切なタイミングに対応しているか確認してもよい。和音(例えば、C音、E音及びG音の和音であるハ長調和音)を弾く場合、正しい鍵イベント通知は、当該3音に対応する鍵を各閾値時間内に弾いたことを表す。ミスとは、別の鍵を打鍵する、略同時に打鍵しないなどを含んでもよい。例えば、ユーザがC音、Eフラット、及び、G音(ハ短調和音)を弾いてしまった場合、ミスとしてもよい。弾くべき音と実際に弾いた音とが違えば(5416)、コントローラは、当該ミスを基に1または複数の点灯イベント通知を生成してもよい(5418)。ある実施形態において、コントローラは、弾いた鍵を、処理イベントは無いが弾くはずであった鍵と比較してもよい。例えば、再生のタイムロケーションを基に鍵を弾くはずであったのに鍵イベントが無ければ、ある再生モードにおいてミスとしてもよい。
次に、コントローラは、ユーザが次に弾くべき鍵があるかを判断し(5420)、次の鍵がある場合(5422)、コントローラは、当該次鍵を基に1または複数の点灯イベント通知を生成してもよい(5424)。例えば、再生の次鍵がハ長調和音であれば、コントローラは、当該和音に対応する鍵を点灯させてもよい。直前に弾いた鍵と次に弾く鍵とで時間が開く場合、コントローラは、時間を開けて次鍵を点灯してもよく、次に弾く鍵を点滅させてもよく、違う色で次鍵を点灯させてもよく、次鍵を強く点灯してもよく、別のプロセスを実施して次鍵にはまだ早いことを表示してもよい。ある実施形態において、コントローラは、例えば、別の色及び/または別の点灯スキームを用いて、次の鍵に対する別のフィンガリングを点灯するよう構成されてもよい。最後に、コントローラは、本明細書で説明するように、集めた点灯イベント通知を1または複数のカラーテーマで処理し(5426)、当該点灯イベント通知を双方向ピアノトレーニング装置に送信し(5428)、再生を終える(例えば、タイムロケーション、またはミスの累積などの、判断に基づき)(5430)場合には、コントローラは、再生を終了し(5432)てもよい。ある実施形態において、コントローラは、本明細書で説明するように、1または複数のミス及び/またはレッスン内容に基づき、再生時間を調整してもよい。
ある実施形態において、図54に示した例示的なプロセスは、1または複数の課題モードに基づき、別の順番、及び/または別のタイミングで進めてもよい。例えば、習得モードを提供する実施形態において、コントローラは、再生のタイムロケーションを無視し、点灯イベントを生成して鍵を点灯し、ユーザが当該鍵を押下するまで継続して鍵を点灯してもよい。本モードにおいて、再生を音楽イベントのまとまりとして捉え、タイムロケーションを演奏速度などの時間的考慮とは無関係に当該のまとまり内での位置として捉えてもよい。本モードにおいて、課題を、課題に連携する楽譜上の速度に関係なく、ユーザが点灯イベントの指示に従うことで進行させてもよい。そのようなモードにおいて、コントローラは、鍵点灯イベントを送信し、ユーザが弾くべき鍵を表示し、鍵イベントを監視して鍵が押下されたかどうかを判断してもよい。鍵を押下しない、及び/または違う鍵を押下すると、対象鍵の点灯を変更し、例えば、より明るく、または点滅させるなどし、その際、ミスを修正するまで再生を停止してもよい。例えば、4連4分音符と合わせて全音符を弾く上記の実施例において、本モードでのコントローラは、4連4分音符を点灯させながら、その間全音符を継続して点灯させてもよい。全音符を離すと、全音符を別の色で点灯させ、4連4分音符の再生を停止してもよい(例えば、点灯イベント)。
上級再生モードを提供する実施形態において、コントローラは、再生中に生徒の進捗度を評価し、当該進捗度に基づき再生を継続するかどうかの判断をしてもよい。例えば、ユーザが1曲に1つ間違った音(例えば、和音の一部として)を弾いた場合、コントローラは、停止して和音習得モードにしてもよく、または1小節前に戻ってもよく、または再生のその他時点(最初からの再生を含む)に戻ってもよい。再生を戻すかどうかの判断は、鍵押下イベントタイミング、離鍵タイミング、または鍵イベントの相対タイミング(例えば、アルペッジョで弾くべき時、和音を同時に弾く、またはその反対)などに基づいてもよい。ある実施形態において、上級再生モードでは、再生中鍵を点灯させず、正しい鍵及び/または鍵のタイミングについて再生後にフィードバックを提供するだけでもよい。そのような実施形態は「テスト」モードを備えてもよく、当該モードでは、時間を計り、再生進捗度、タイミング、及び/またはミスを評価した結果から点数をつける。別のテストモードでは、別の基準を基に評価してもよい。例えば、タイミングの正確度を問わずに音の正確度を求めるテストモードもあれば、音の正確度を問わずにタイミングの正確度を求めるテストモードもあれば、タイミングも音も両方の正確度を求めるテストモードなどもあってもよい。そのような実施形態において、ミスをディスプレイ上でもハイライト表示し、双方向ピアノトレーニング装置上でもレッスン及び/または課題評価中に鍵点灯イベントを用いて表示してもよい。
図55は、例示的な環境5500を示しており、当該環境では、点灯カラーテーマに連携した点灯イベントを、少なくとも一つの実施形態において図1を参考にして説明した双方向ピアノトレーニング装置などの双方向ピアノトレーニング装置が処理してもよい。まず、本明細書で説明するような点灯イベントマネジャにより受信された点灯イベント5502を、点灯イベントマネジャがカラーテーマ5504を用いて処理してもよい。カラーテーマは、特定鍵を点灯する色及び強さを付加制御してもよい。例えば、カラーテーマは点灯イベントマネジャ内で構成され、ユーザの左手で弾く鍵を赤で点灯させてもよい。そのような実施例において、点灯イベントは、利き手に関する点灯イベント情報を備えてもよい(すなわち、「左手色で時間Yに鍵Xを点灯させる」)。そのようなカラーテーマは、赤色で時間Yに鍵Xを点灯させる命令を生成する。別のカラーテーマでは、左手鍵を緑で表示してもよく、または利き手鍵とは無関係に、別のパラメータを用いて表示してもよい。音を左手または右手(「利き手」)で弾くべきかの判断、または、どの指で鍵を押下すべきか(「フィンガリング」)の判断は、楽曲の解釈、または特定音部(低音部、高音部など)の音符の配置を基に実施してもよく、またはインストラクタ(レッスンの作成者)が行ってもよい。利き手の音を楽譜と連携するメタデータ内でコード化してもよく、ある実施形態において、楽譜内でコード化してもよい。
また、カラーテーマは、別の要因で光の色及び/または強さを変更するよう構成されてもよい。例えば、弱く弾く音(例えば、ピアニッシモ)を、強く弾く音(例えば、フォルテッシモ)より明るさを抑えて点灯させてもよい。点灯イベントマネジャ内でカラーテーマを用いることで、基本のイベント通知を変更することなく別の動作を可能にしてもよい。本明細書で説明する別タイプのカラーテーマ動作は典型的な実施例であり、そういった別タイプのカラーテーマ動作も本開示の範囲内であると考えられる。鍵点灯パラメータの選択後、点灯イベントを点灯コントローラ5506に送信してもよく、当該点灯コントローラは下位コマンドを生成し、当該下位コマンドは、点灯ドライバ5508に送信され、その後、特定鍵と連携した個別ライトまたは複数ライト5510に送信されてもよい。ライト5510が広域スペクトルLEDである実施形態において、点灯コントローラ5506はLEDコントローラであり、点灯ドライバ5508はLEDドライバであってもよい。1または複数のライト5510を1または複数の点灯回路基板を用いて制御してもよく、当該点灯回路基板は、点灯ドライバ5508からの信号を受信するよう構成され、当該信号に応答してライトを制御するよう構成される。
図56は、例示的な環境5600を示しており、当該環境では、鍵イベントが、少なくとも一つの実施形形態において図1を参考に説明したような採点再生システムに伝達されてもよい。双方向ピアノトレーニング装置5602は、鍵イベント5604及び/または別のイベント(例えば、コントローライベント)を生成してもよい。鍵イベント5604を楽曲再生システム5612に伝達してもよく、当該楽曲再生システムでは、鍵イベント5604に連携する1または複数の音を表現してもよい。また、鍵イベント5604を、評価採点システム5606に伝達してもよく、当該評価採点システムは、少なくとも一部のレッスン5608に基づき、鍵イベントそれぞれのコース、レッスンまたはステップ(本明細書で説明するような)への関連度合いを判断してもよい。評価点に基づき、1または複数結果5610をユーザに表示してもよい。
採点評価は、ユーザ採点、コース採点、レッスン採点、ステップ採点、音採点、またはそれらの組合せなどの採点技法を含んでもよい。例えば、レッスン目標では、60パーセントを超える正確度での各レッスンステップの終了を要求してもよい。正確度70パーセントで終了するステップは、ステップ採点及び/またはレッスン採点の両方に含まれてもよい。同様に、コース採点では、各レッスンを順番通りに終了する必要があるとしてもよい。ステップ採点では、1曲の少なくとも75パーセントの音を正確に弾くことを要求してもよい。図57を参考に詳述するが、音採点では、正確なピッチで音を弾き、アタック閾値時間内で弾き始め、継続閾値時間内で弾き終わることを要求してもよい。
ある実施形態において、1または複数結果5610では、最低結果を星1つで、最高結果を星5つで表す星評定システムなどの評定システムを用いて表示する。1曲または1曲の中の1小節に対する総評価点は、音ごとの集計点を基にしてもよい。音を、例えば、正確な音からミスした音を引き、総音数で割って正確度を出すといった方法で集計してもよい。また音を、例えば、正確度の計算において、ミスした音に正確な音より軽い重み付けをする方法で集計してもよい。正確度に基づき、ユーザに1または複数結果5610を表示してもよく、当該結果では、例えば、正確な音が60パーセント未満であれば星1つ、正確な音が60から70パーセントまでであれば星2つ、正確な音が70から80パーセントまでであれば星3つ、正確な音が80から90パーセントまでであれば星4つ、正確な音が90パーセント超であれば星5つを備えてもよい。
図57は、例示的な環境5700を示しており、当該環境では、少なくとも一つの実施形態において図1を参考にして説明したような正確度について音を評価し採点してもよい。図57で示した実施例において、楽譜5702は3つの32分音符と1つの4分音符を示し、1分間に4分音符120個分の拍がある。楽譜5702は、各音を打つ正確なピッチ、各音の正確な打鍵開始時間、及び、各音の正確な演奏時間を示す。ある実施形態において、音が正確音として数えられるには、3要件(ピッチ、アタック、及び演奏時間)全てを満たさなければならない。別の実施形態において、時間は正確だが間違ったピッチで打鍵した場合、音は部分的に正確であるというように、3要件を別々に評価してもよい。
ダイアグラム5704は、時間的に詳細に、各音の正確なアタック時間及び閾値(例えば、正確な音の打鍵回数)を示す。1分間に4分音符120個分の拍がある場合、当該4分音符の長さは1/2秒、または、ダイアグラム5704で示したように、500マイクロ秒である。対して32分音符の長さは1/16秒であり、62.5マイクロ秒である。ダイアグラム5704において、音は、約100マイクロ秒(プラスマイナス50マイクロ秒)のアタック閾値を有し、アタックが正確であるためには、アタック閾値内で音を弾かなければならない。
ダイアグラム5706は、4分音符の正確な演奏時間及び閾値を示す。ダイアグラム5706において、4分音符は、アタック閾値内に打鍵されるが、正確な開始時間に若干遅れて打鍵される。4分音符の演奏時間(500マイクロ秒)をアタック時間との比較、及び200マイクロ秒(プラスマイナス100マイクロ秒)の閾値を示す。本明細書で記したように、4つの音符をそれぞれ、正確なピッチでアタック閾値内に正確な演奏時間弾いたかについて、採点してもよい。ある実施形態において、閾値は、レッスン目標に基づいて調整可能である。例えば、レッスンの初級ステップにおいて、閾値(及び、ステップ終了のメトリクス)をかなり広く(例えば、100マイクロ秒、200マイクロ秒)するが、同様レッスンの上級ステップにおいて、閾値をかなり狭くしてもよい。また、音及び/または連音を、本明細書で図56を参考に説明した採点システムに基づき採点してもよい。例えば、音を正確なアタックタイムの20マイクロ秒以内で弾いた場合、アタックに対し星5つを獲得するが、音を正確なアタックタイムの150マイクロ秒以内で弾いた場合、星1つを獲得するようにしてもよい。音ごとの集計点(または重み付加集計点)で星1つから星5つを獲得し、小節または曲もそのような集計点を獲得してもよい。
楽譜5708は、採点において、どのように一連の音に対応する正確な音を判断するかを示す。再生中は演奏点(図では文字「P」を付けた線で示す)を進め、音のアタック閾値(図では円で示す)を過ぎてもよい。音がアタック閾値の終了前に打鍵されなければ、当該音は、当該音の採点がペンディングされるとしてもよい。つまり、ユーザは、正確なピッチ及び演奏時間で当該音をまだ弾くことができる。楽譜5708において、演奏点は1つ目の32分音符のアタック閾値を過ぎたが、残りの閾値は過ぎていない。1つ目の32分音符は、ユーザが音を弾いた場合次に採点される音符である。楽譜5710において、演奏点は2つ目の32分音符のアタック閾値を過ぎたが、まだ音を全く弾いていない場合、1つ目及び2つ目の音符の採点はペンディングされている。ユーザが1つ目の音を弾いていれば、1つ目の32分音符が採点され、2つ目の音符の採点はまだペンディングのままである。楽譜5712において、演奏点がさらに進むと、時間経過が長すぎるか、ユーザが単に音を飛ばしただけとして後の採点と合わせた場合、音符を非アクティブにし不正確と記録してもよい。
図58は、例示的なユーザインタフェース5800を示しており、当該インタフェースでは、少なくとも一つの実施形態において図1を参考にして説明したような双方向ピアノトレーニング装置のユーザに、採点結果を表示してもよい。例示的なユーザインタフェース5800において、ユーザに、ユーザ名、図57を参考に説明した採点システムなどの採点システムの少なくとも一部に基づく総合得点、総合進捗度、及び/または、コース、レッスン、レッスン内のステップ、課題、またはそれらの組合せにおける進捗度情報などを表示してもよい。例示的なユーザインタフェース5800において、ユーザに、1または複数の目標及び/またはそれら目標に関連する達成度も表示してもよい。例えば、例示的なユーザインタフェース5800は、目標に「最後まで通して曲を練習する」を挙げ、当該目標が達成されたとしてチェックマークを付している。図では、その他の目標はまだペンディングである(例えば、「4回:上達した」)。ある実施形態において、目標を、目標の詳細説明、練習回数、目標が完了した日時など、目標に関連した追加情報をリンク(例えば、ハイパーリンク)で表示している。
図59は、例示的な環境5900を示しており、当該環境では、図1を参考に説明した双方向ピアノトレーニング装置などの双方向ピアノトレーニング装置が、レッスンリポジトリに接続され、少なくとも一つの実施形態におけるレッスンを発表してもよい。インストラクタ5902は、1または複数のピアノ習得点を習得するレッスンを作成してもよい。レッスンは1または複数の目標、1または複数の課題、1または複数の小テストを特定してもよい。レッスンを、双方向ピアノトレーニング装置を用いて作成してもよく、双方向ピアノトレーニング装置に繋げたコンピュータシステムを用いて作成してもよく、その他のシステムを用いて作成してもよい。レッスンは、楽譜、テキストファイル、オーディオファイル、ビデオファイル、ユニフォームリソースロケータ、レッスンメタデータなどを備えてもよい。ある実施形態において、レッスンを独自フォーマットでフォーマットし、及び/またはセキュリティキーで暗号化し、不正アクセスを防いでもよい。その後、インストラクタ5902は、コンピュータシステム5906を用いてレッスンを発表してもよい(5904)。発表したレッス5908を、本明細書で説明するネットワークなどのネットワーク5910を介して送信し、複数のレッスン5914を備えるレッスンリポジトリ5912に保存してもよい。レッスンリポジトリ5912は、ある実施形態において、例えば、レッスンのデータベース、レッスンにアクセス可能なフロントエンドサービス、レッスンカタログ、及び/またはレッスンを説明したウェブページなど、レッスン5914を構成するシステムを備えてもよい。
図60は、例示的な環境6000を示しており、当該環境では、少なくとも一つの実施形態において図1を参考にして説明した双方向ピアノトレーニング装置などの双方向ピアノトレーニング装置へのレッスンを、レッスンリポジトリから検索してもよい。生徒6008は、双方向ピアノトレーニング装置及び/または接続されたコントローラを用いて、ネットワーク6010経由でレッスンリポジトリ6002のレッスンを閲覧してもよい(6006)。レッスンリポジトリ6002は、複数のレッスン6004を備えてもよい。閲覧する際、生徒6008はレッスンを選択してもよい。選択したレッスン6014は、ネットワーク6010経由で送信され、生徒6008が双方向ピアノトレーニング装置を使ってレッスンを受講できるようインスタンス化(6012)してもよい。
図61は、例示的な環境6100を示しており、少なくとも一つの実施形態において図1を参考にして説明したような双方向ピアノトレーニング装置に連携するレッスンのレッスン要素の構成を表している。ある実施形態において、レッスンと連携する最上位要素は、コース6102である。コース6102は、コース名、インストラクタ、1または複数のコース目標、及び次のコースへのリンクなどの、1または複数のコース特性6106を有してもよい。また、コースは1または複数のレッスン6104を含んでもよい。各レッスンは、レッスン名、レッスンに連携するステップのリスト、レッスンに連携する1または複数の楽譜、またはコース内の次のレッスンへのリンクなど、1または複数のレッスン特性6110を有してもよい。各レッスンは、1または複数のステップを有してもよい。ステップ6108は、1または複数のステップ特性6116の少なくとも一部に基づき課題6112として、または小テスト6114として分類されてもよく、当該ステップ6108は、レッスン終了を目標にしている。ステップ特性6116は、楽譜に関連する特性、再生位置、許容速度、完了閾値、点灯パラメータ(例えば、利き手及びフィンガリング)、演奏点の視認性、及び/または再生モードなどを含むがこれらに限定されない。本明細書で説明するステップ、レッスン及びコースの特性は、典型的な実施例であって他の特性も本開示の範囲内であると考えられる。
図62は、少なくとも一つの実施形態において図1を参考にして説明した双方向ピアノトレーニング装置などの双方向ピアノトレーニング装置用の、図1を参考に説明したコントロールパネルなどのコントロールパネル6200を示している。コントロール6202は、双方向ピアノトレーニング装置と対話するよう構成された1または複数のコントロールを備えてもよい。本明細書で説明するようなコントロール6202は、ボタン、タッチスクリーン(例えば、静電式タッチスクリーン)、または、それらの組合せ、及び/またはその他入力モダリティで構成されてもよい。コントロール6202がタッチスクリーンで構成される実施形態において、タッチスクリーンではない領域は、別の制御機能を有してもよい。コントロール6202がボタンで構成される実施形態において、ボタンそれぞれが異なる制御機能を有してもよい。コントロール6202を点灯させてもよく、色付けしてもよく、別のインジケータを有してもよい。ある実施形態において、コントロール6202は、ユーザが指をコントロールパネルに接近させると、各コントロールを点灯させる近接センサを備えてもよい。ユーザが近接域から指を離した後の短時間、コントロールを点灯したままにしてもよい。さらに、コントロールパネルのコンポーネントの点灯強度を、例えば、指がコントロールパネルに近づくほど、指に最も近いボタンをより明るく点灯させるよう、検知した近接度に応じて変化させてもよい。ある実施形態において、コントロールパネルのコントロールは、例えば、コントロールを押下するメカニカルキー及び/または心理音響キーを用いて、触覚によるフィードバックを行ってもよい。例えば、タッチスクリーン上のコントロールは、コントロールが押されたことを表す触覚、聴覚、及び/または視覚フィードバック形式での触覚フィードバックを含んでもよい。
図62で示したコントロールパネルの構成要素では、多様なユーザインタフェースオプション(少なくとも一つの実施形態において図1を参考にして説明したディスプレイ108上に表示するオプションなど)についての選択コントロール6204を備えてもよい。再生モード(本明細書で説明するような)を制御するコントロールパネルの構成要素は習得モード6206、プレイモード6208、及び/または演奏モード6210のコントロールを備えてもよい。本明細書で説明するように、習得モードでは、鍵を点灯して正確な再生を表示し、速度に関係なくユーザが各鍵を押下し終わるまで処理を待ってもよい。プレイモードでは、鍵を点灯して正確な再生を表示するが、進捗度を評価する場合には正確な速度を要求してもよい。演奏モードでは、再生中、鍵の点灯表示を止めてもよい。これらのコントロールを組み合わせて、その他のモード(コンピュータプログラムに従い鍵を点灯するデモモードなど)を実施してもよい。本明細書で説明するような、再生の早送りコントロール6214や再生巻き戻しコントロール6212などのその他のコントロールを、コントロールパネルに備えてもよい。他にも、左手点灯イベント制御コントロール6216及び/または右手点灯イベント制御コントロール6218、ボリュームダウンコントロール6220またはボリュームアップコントロール6222、及び、再生開始コントロール6224などがある。本明細書で示すコントロールは、例示であって、その他のコントロールも本開示の範囲内であると考えられる。
図63は、例示的な計算装置の例示的な環境6300を示しており、当該計算装置を使用し、本開示による1または複数の実施形態を実施してもよい。基本構成6304において、計算装置6302は、1または複数のプロセッサ6310備え、システムメモリ6320などのメモリを備えてもよい。メモリバス6330を、計算装置6302のプロセッサ6310とシステムメモリ6320との間の通信に使用してもよい。計算装置6302は、ネットワークを通した要求、メッセージまたは情報の送受信に適した任意の装置を備え、ある実施形態において、計算装置のユーザに要求に応答して情報を返してもよい。そのような計算装置の実施例として、パーソナルコンピュータ、携帯電話、携帯型メッセージ装置、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、セットトップボックス、携帯情報端末、モバイル機器、ウェアラブルデバイス、組込みコンピュータシステム、電子ブックリーダ、特定用途向けクライアント装置などがある。ネットワークは、任意のネットワークであってもよく、イントラネット、インターネット、セルラーネットワーク、ローカルエリアネットワーク、または衛星ネットワークなど、及び/またはそれらの組合せがある。有線接続または無線接続、及びそれらの組合せにより、ネットワークを介した通信が可能になる。
計算装置6302のユーザに返す情報(本明細書では、「コンテンツ」ともいう)は、ユーザに使用可能に提供される、テキスト、グラフ、音声、及び/または映像などを含むが、これらに限定されない。計算装置のユーザに返す情報は、HyperText Markup Language(「HTML」)、Extensible Markup Language(「XML」)、JavaScript(登録商標)、またはCascading Style Sheets(「CSS」)などのクライアント側構成言語形式で伝達されてもよい。コンテンツを計算装置6302で処理して、計算装置6302のユーザに、ユーザが聴覚的、視覚的、及び/または、手による接触、味覚、及び/または嗅覚などのその他の感覚で知覚できる形式を含むが、これらに限定されない、当該1または複数の形式でコンテンツを提供してもよい。ネットワークを介して送信される要求及び応答は、PHP:Hypertext Preprocessor(「PHP」)、Python、Ruby、Perl、Java(登録商標)、HTML、またはXMLなどのサーバ側構成言語を用いてサーバにより処理されてもよい。本明細書で、単一装置で実施されるように説明した動作は、文脈で明確にされない限り、複数装置でまとめて実施されてもよい。
ある実施形態において、プロセッサ6310は、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、または、任意のそれらの組合せを含むが、これらに限定されない、それらの1つである。プロセッサ6310は、レベル1(L1)キャッシュ6311、レベル2(L2)キャッシュ6312など、1または複数のキャッシングレベルを備えてもよい。また、プロセッサは、プロセッサコア6313及びレジスタ6314を備えてもよい。プロセッサコア6313は、例えば、算術論理演算装置(ALU)、浮動小数点演算装置(FPU)、デジタル信号処理コア(DSP Core)、グラフィックス処理装置(GPU)、またはこれらの組合せなどを含んでもよい。プロセッサ6310とメモリコントローラ6315も合わせて使用し、システムメモリ6320などのメモリを制御してもよい。ある実施において、メモリコントローラ6315は、プロセッサ6310の内部の一部であってもよい。
ある実施形態において、システムメモリ6320は、揮発性メモリ(RAMなど)、不揮発性メモリ(ROM、フラッシュメモリなど)、またはそれらの組合せなどを含むが、これらに限定されない任意のタイプである。システムメモリ6320は、オペレーティングシステム6321、1または複数のアプリケーション6322、及び、そのようなアプリケーション6322に連携するプログラムデータ6324を包含してもよい。アプリケーション6322は、本開示による、ピアツーピア環境においてモバイル装置間でアプリケーションを共有するよう構成されたコンポーネント6323を備えてもよい。プログラムデータ6324は、本明細書で説明するような、申請者データまたは組織データ6325を備えてもよい。ある実施形態において、アプリケーション6322は、オペレーティングシステム6321上でプログラムデータ6324と連携するよう構成され、汎用コンピュータシステム上でシステムが円滑に動作するようにする。
計算装置6302は、別の特徴または機能、及び別のインタフェースを追加して、基本構成6304と、必要な任意の装置及びインタフェースとの間の通信を円滑にできる。例えば、バス/インタフェースコントローラ6340を使用して、ストレージインタフェースバス6341を介した、基本構成6304と1または複数のデータ記憶装置6350との間の通信を円滑にできる。データ記憶装置6350は、リムーバブル記憶装置6351、ノンリムーバブル記憶装置6352、またはそれらの組合せが可能である。リムーバブル記憶装置及びノンリムーバブル記憶装置の実施例は、フレキシブルディスクドライブ及びハードディスクドライブ(HOD)などの磁気ディスク装置、コンパクトディスク(CD)ドライブまたはデジタルバーサタイルディスク(DVD)ドライブなどの光学ディスクドライブ、ソリッドステートドライブ(SSD)、及びテープドライブなどがある。コンピュータ記憶媒体の実施例は、揮発性及び非揮発性のリムーバブル媒体及びノンリムーバブル媒体などであってもよく、コンピュータ読取可能命令、データ構造、プログラムモジュールなどのデータの、任意の情報記憶方法または技術で実施される。
システムメモリ6320、リムーバブル記憶装置6351及びノンリムーバブル記憶装置6352はどれもコンピュータ記憶媒体の実施例である。コンピュータ記憶媒体(または、コンピュータ読取可能媒体)は、RAM、ROM、EEPROMまたはフラッシュメモリなどの技術、CD−ROM、またはデジタルバーサタイルディスク(DVD)などの光記憶装置、磁気カセット、磁気テープ、または磁気ディスク記憶装置などの磁気記憶装置、あるいは、使用により必要情報の保存が可能で計算装置6302がアクセス可能なその他媒体などを含むが、これらに限定されない。そのようなコンピュータ記憶媒体は装置6302の一部であってよい。
また、計算装置6302は、多様なインタフェースデバイス(例えば、出力インタフェース、周辺インタフェース及び通信インタフェース)から基本構成6304への、バス/インタフェースコントローラ6340を通した通信を円滑にするインタフェースバス6342を備えてもよい。例示的な出力デバイス6360はグラフィックス処理装置6361及び音声処理装置6362を備え、ディスプレイまたはスピーカなどの多様な外部装置と1または複数の音声/映像ポート6363を介して通信するよう構成可能にする。例示的な周辺インタフェース6370はシリアルインタフェースコントローラ6371またはパラレルインタフェースコントローラ6372を備え、入力装置(例えば、キーボード、マウス、ペン、音声入力装置、タッチ入力装置など)またはその他周辺装置(例えば、プリンタ、スキャナなど)などの外部装置と、1または複数のI/Oポート6373を介して通信するよう構成可能にする。
例示的な通信装置6380はネットワークコントローラ6381を備えてもよく、1または複数の別の計算装置6390と1または複数の通信ポート6382を介してネットワーク通信で円滑に通信するよう構成可能にされる。通信ポート6382は、さらに、近接エリアネットワークで通信するよう構成されたコンポーネントを備えてもよい。そのような通信ポート6382の実施例は、多様なプロトコルを用いて少なくとも1つの通信サポート用ネットワークを利用してもよく、当該プロトコルは、例えば、Transmission Control Protocol/Internet Protocol(「TCP/IP」)、User Datagram Protocol(「UDP」)、Open System Interconnection(「OSI」)の複数層で動作するプロトコル、File Transfer Protocol(「FTP」)、Universal Plug and Play(「UpnP」)、Network File System(「NFS」)及びCommon Internet File System(「CIFS」)などである。ネットワークは、例えば、ローカルエリアネットワーク、広域ネットワーク、仮想私設網、インターネット、イントラネット、エクストラネット、公衆交換電話網、赤外線ネットワーク、無線ネットワーク、衛星ネットワーク、及びそれらの任意の組合せがある。
計算装置6302は、ラップトップコンピュータ、パーソナルコンピュータ、ワークステーション、またはサーバなどのコンピュータとして実施されてもよい。また、計算装置6302は、携帯電話、携帯情報端末(PDA)、パーソナルメディアプレイヤ、無線ウェブウォッチ、パーソナルヘッドセット、または特定用途向け装置など、携帯型(または移動可能な)コンピュータとして実施されてもよい。また、計算装置は、本明細書で説明する装置を含むがこれらに限定されない、コンピュータ及び/または携帯装置の組合せとして実施されてもよい。計算装置6302はオペレーティングシステムを備えてもよく、当該オペレーティングシステムは、当該装置の一般的な管理動作についての実行可能プログラム命令を提供してもよく、当該装置のプロセッサが命令を実行することで、当該装置が意図する機能を実施できるようにする命令を保存する、コンピュータ読取可能記憶媒体(例えば、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ、読取専用メモリなど)を備えてもよい。
例示的な環境6300での計算装置6302は、1または複数のコンピュータネットワークまたは直接接続で通信リンクを介して相互接続する、複数のコンピュータシステム及びコンポーネントを利用した分散コンピューティング環境の一部であってもよい。しかし、そのようなシステムが有するコンポーネントの数が図63で示すコンポーネントの数より少なくても多くても、十分同等に動作可能であることを、当業者であれば評価するであろう。このため、図63で示すシステムの記述は、本質的に例示であって、本開示の範囲を限定するものではない。また、様々な実施形態を多様な動作環境で実施してもよく、場合により、任意の数のアプリケーションを動作させる1または複数のコンピュータ及び/または計算装置を備えることも可能である。そのような装置は、任意の台数の汎用パーソナルコンピュータを備えてもよく、当該汎用パーソナルコンピュータは、標準オペレーティングシステムを実行するデスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータまたはタブレットコンピュータであり、また、モバイル用ソフトウェアを実行し、任意の数のネットワークメッセージングプロトコルをサポート可能なセルラー無線携帯装置などである。また、そのようなシステムは、多様な市販オペレーティングシステム、及び、開発及びデータベース管理用などのその他周知のアプリケーションのいずれでも実行可能な多数のワークステーションを備えることも可能である。また、これらの装置は、ダミー端子、シンクライアント、ゲームシステム、特定用途向装置、及び、ネットワークを介して通信可能なその他装置などの、その他電子装置を備え得る。また、これらの装置は、仮想機器、及び、ネットワークを介して通信可能なその他仮想装置を備え得る。
コードまたはコードの一部を包含する記憶媒体及びコンピュータ読取可能媒体は、例えば、揮発性及び非揮発性のリムーバブル及びノンリムーバブル媒体などを含むがこれらに限定されない記憶媒体及び通信媒体を含む、当業界で周知または使用される適切な媒体を備え得る。当該媒体は、コンピュータ読取可能命令、データ構造、プログラムモジュールなどのデータの情報保存及び/または情報伝達方法または技術で実施され、例えば、RAM、ROM、Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory(「EEPROM」)、またはフラッシュメモリなどのメモリ技術、Compact Disc Read−Only Memory(「CD−ROM」)、またはデジタル多用途ディスク(DVD)などの光記憶装置、磁気カセット、磁気テープ、または磁気ディスク記憶装置などの磁気記憶装置、あるいは、使用により必要情報の保存が可能でシステムデバイスがアクセス可能なその他媒体などがある。本明細書による開示及び教示に基づき、当業者であれば他に多様な実施形態の実施手法及び/または方法を提供できるであろう。
図64から図70は、本発明による教示を導入した電子ピアノトレーニング装置の特定の実施形態を詳細に示す。図64から図70に示す実施形態は、単に例示であり、本発明の数多い実施形態を網羅するものではない。よって本実施形態の目的は単に論じるために示しており、別の実施形態も想起される。
図64は、本発明の教示に従い構成された1台のピアノトレーニング装置6401を全体的に示したイメージ図である。図64のピアノトレーニング装置は、ある特定の実施形態の実施方法を示す。本実施形態において、キーボード6404は、制御コンポーネント6406に接続され、ピアノ指導機能を提供し得る。
キーボードには様々な形式があってもよい。例えば、キーボードは、本実施形態において特定用途向けに開発された専用装置であってもよい。また、キーボードは、本実施形態での使用のために適合されたMIDIキーボードであってもよい。また他に、キーボードは、本実施形態での使用のために適合されたシンセサイザであってもよい。
具体的に説明すると、本発明の実施形態は、本発明の教示に適合可能な任意のキーボードを用いて実施されてもよい。限定ではなく一例として挙げるが、統合処理ユニットや音合成装置などの携帯用キーボードは一般的に、プログラム機能が比較的少ない。MIDIコントローラは、PCまたはタブレットコンピュータなどの外部装置内に内蔵された独立処理ユニットを利用しており、一般的に実際の音作りを外部装置に依存している。シンセサイザは一般的にハイエンド装置であり、通常、十分重み付けした鍵、内部カスタムプロセッサ、及び多くの設定可能なオプションなどを備える。本発明の実施例は、これらキーボードタイプのうち任意の1または複数タイプを用いた実施も可能であるが、任意の既存別キーボードタイプで実施されてもよいことは、評価されるべきであろう。
当該特定の実施形態において、各鍵は、個々のマルチカラーLEDと合わせキーボードに内蔵されている。ある実施において、各鍵は、LEDが放った光を透過する半透明材で構成される。各LEDは、広域(全域でなくても)スペクトルカラーの放出が可能な赤/緑/青(RGB)LEDであってもよい。
例えば、少し図67の説明に飛ぶが、キーボードの鍵6700は、鍵の下方に層状のLED6720を備え、プラスチックなど比較的透明な材で作成されている。当該実施形態において、LEDは、特定の信号入力に基づき、略完全なスペクトル点灯が可能なRGB LEDである。装置のRGB LEDは、様々な色の任意の1または複数色で点灯可能である。RGB LEDでは、赤色、緑色及び/または青色入力トリガの各信号がLEDの出力色を可視色のスペクトルに沿って略連続的に変化させるという特徴を有する。つまり、各RGB LEDに対する相対信号を制御して、略全色を生成してもよい。
本明細書で説明する実施例はRGB LEDを備えるが、別の実施において別のタイプのLEDまたはエレクトロルミネッセンス材を使用してもよく、例えば、有機LED(OLED)、蛍光体ベースLED、または、量子ドットLEDなどがある。
図64に戻るが、制御コンポーネント6406はキーボードと接続されており、ユーザはピアノトレーニング装置の動作を制御できる。制御コンポーネントは、キーボードで弾く音符を少なくとも有する楽譜を表示するディスプレイ6408を備えてもよい。本実施形態において、制御コンポーネントは、プログラム及び/またはハードウェアを備え、楽譜に従ってキーボードの鍵を点灯制御する。つまり、楽譜の各音符をディスプレイに表示し、数ある特徴の中でも特に、プレイヤがどの鍵で音を出すかが視覚的に分かように、キーボード上で対応鍵を点灯させる。
ここで注意すべきことに、図64で示すピアノトレーニング装置は、キーボード、制御コンポーネント、ディスプレイの3つの特徴的なコンポーネントを備える。しかし、これらの2つ以上のコンポーネントが統合されて、特徴的なコンポーネントの数が3未満になっても本発明の趣旨から外れない。例えば、ディスプレイ及び制御コンポーネントを、ラップトップコンピュータまたは特定用途向け計算装置など、単一装置に統合し、キーボードを取り付けることも可能である。また、ディスプレイ、制御コンポーネント、及びキーボードを全て単一装置に統合してもよい。逆に、3つの主要コンポーネントの機能を、3コンポーネントを超えて多岐に分散させてもよい。例えば、制御コンポーネント機能を複数のコンピュータデバイスでも実施可能であり、本発明の趣旨から外れない。
図65では別の実施形態を示しており、ピアノトレーニング装置の主要機能コンポーネントを示す。本実施形態において、コントローラモジュール6502は、カラーテーマ定義モジュール6506に接続されている。本実施形態において、カラーテーマ定義モジュールは、キーボードの鍵に表示する特定色を定義する機能を備える。以下で詳細に説明するように、カラーテーマ定義モジュールは、演奏する曲の特定の態様に基づき、キーボードの各鍵に連携して表示される複数色のうち任意の1または複数色を定義する命令を備える。つまり、本実施形態のカラーテーマ定義モジュールは、ピアノトレーニング装置で使用する配色を定義する。カラーテーマ定義モジュールのある特定の実施例を図66で示し、以下で説明する。
コントローラモジュールは、キーボードLED6508を制御するようプログラムされた計算ユニットであり、各LEDが、カラーテーマ定義モジュールで定義されたカラーテーマに従って適切な色を表示する。例えば、カラーモジュールは汎用計算装置または特定用途計算装置であってもよく、専用ソフトウェアコードを用いて、1または複数のLEDが点灯する多様な色をトリガする。コントローラモジュールは、カラーテーマ定義モジュールと通信状態にあり、楽譜に音符があると、カラーテーマ定義モジュールが判断するカラーテーマ定義に即した色で、適切なLEDを駆動させる。
コントローラモジュールは、特定のカラーテーマの色を認識すると、LEDドライバ6512を用いて各LEDを適切な色で点灯させる。本実施において、LEDドライバは、各LEDに適切な信号を伝達し、特定のLEDを適切な色で点灯させる機能を有するコンポーネントである。LEDドライバ回路は、当業界では周知である。
次に図66において、サンプルのカラーテーマ定義モジュール6602を表示し、当該モジュールを多様な実施で使用してもよい。カラーテーマ定義モジュールは、カラーテーマを定義する様々なオプションの中から1または複数のオプションを実施してもよい。ある実施において、カラーテーマをユーザインタフェース6604で設定してもよく、当該ユーザインタフェースにより、ユーザは、オプション設定データベース6606にある1または複数オプションから選択できる。例えば、事前設定カラーテーマを、ユーザが選択可能なカラーテーマ定義モジュールに保存してもよい。また、事前構成カラーテーマ6608の設定を、カラーテーマ定義モジュールに保存し、ユーザが入力することなく、制御モジュールによりプログラムに沿って選択してもよい。
また別に、1または複数のカラーテーママニフェスト6610を、カラーテーマ定義モジュールに外部ソースから提供することがあってもよい。ある実施例において、外部の音楽ファイルを、特定曲用などのカラーテーマを備えるコントロールモジュールに提供してもよい。本実施において、音楽ファイルは、1または複数の関連曲の演奏に合わせた点灯色の設定を定義する。曲ごとにピアノトレーニング装置のユーザが定義してもよく、複数曲を外部取得音楽ファイルで定義してもよい。
次に図67から図70において別の実施例を示し、プログラムによる可変カラースキームを備えたピアノトレーニング装置での多様な動作モードの実施を説明する。具体的には、まず図68で示すように、複数のLEDをキーボードの鍵下方で点灯させ、ユーザが行うべき機能を示す。例えば、図68において、青ライト6811及び緑ライト6812を点灯させ、ユーザが一方の手で1つの鍵を打鍵し、もう片方の手で別の鍵を打鍵するよう表示する。本実施例において、青ライトはユーザの左手で打鍵する鍵を表し、緑ライトはユーザの右手で打鍵する鍵を表す。
図69において、本実施形態は、1つの鍵を赤色6913で点灯させ、間違った鍵が打鍵されたことを表す。つまり、正しい打鍵を点灯させるだけでなく、本実施形態では、別の色で間違って打鍵した鍵についても点灯させ、ユーザがミスを認識できるようにしている。さらに、また別の鍵6914を紫色(例として)など別の色で点灯させ、次に打鍵する鍵を示してもよい。
図70において、また別の実施例を表示しており、カラーテーママニフェストをピアノトレーニング装置に提供しておき、一連の特定の色に点灯したライトに従い、打鍵すべき一連の鍵を表示する。具体的には、点灯させる特定の実施において、カラーテーママニフェストをインストールし、キーボードの鍵に、ユーザが打鍵しなくてはならない所定順に一連のライトをフラッシュさせてもよい。つまり、多数の色(例えば、赤、緑、青及び黄)で、各回順を変えてキーボードを点灯させてもよい。コントロールモジュールが、1または複数の鍵をランダムに点灯させ、その後ユーザに当該順に即した鍵を押下再生させ、それを1回とする。演奏が上達するにつれ、押下する鍵数を増やしてもよい。また、押下する各鍵の位置を変えてもよい。本実施を用いて、ユーザにスピード及びカラー認識のトレーニングをさせてもよい。本実施は、Milton Bradleyが作成したサイモン(Simon)ゲーム方式である。
説明してきた実施形態では、ピアノトレーニング装置のキーボード上の鍵を様々な色で点灯可能な、様々なオプションを示している。本発明は、別の実施形態で無数の変形が可能になる。例えば実施形態において、ある色を使って右手で打鍵する鍵を表示し、別の色を使って左手で打鍵する鍵を表示し、また別の色で間違って打鍵した鍵を表示するような実施してもよい。
別の実施において、別の色を使って、現アクティブ鍵の次に打鍵すべき鍵を表示してもよい。例えば、青と緑を使って、右手及び左手で今現在打鍵して音を出すべき鍵を点灯させ、紫色及び黄色を使って、次に打鍵して音を出すべき鍵を点灯させてもよい。
また別の実施において、音楽ファイルマニフェストを使って、スコアの各音符に対し色を定義してもよい。例えば、マニフェストで、全スコアを通して音符ごとまたは音符群にそれぞれ色を設定してもよい。そのような実施形態を使用して、例えば、軽い音に対し優しい光で、強い音に対しより明るい光というように、光の効果で打鍵する強さを伝えられるようにすることもできる。
本明細書及び図面は、趣旨ではなく例示であると認識されるべきである。しかし、様々な変形及び変更が、請求項で定める本発明の広い趣旨及び範囲から外れることなく、実行可能であることは明らかであろう。
その他変形も本開示の趣旨及び範囲内にある。このため、本開示の技術は、様々な変更及び代替構造に影響されやすいが、所定の典型的な実施形態は図で示され、上で詳述された。しかし、本発明により開示された特定の形式に限定する意図はなく、反対に、あらゆる変更、代替構造、及び、本発明の趣旨及び範囲に入る同等物を、添付の請求項の定義に包含することを意図していると理解すべきである
本開示の実施形態の記述(特に、次に挙げる請求項での文脈において)において、単数での表示であっても複数での表示であっても、本明細書に特段の記載も文脈での明確な否定もない限り、単数も複数も本開示の範囲であると解釈されるものである。用語「含む」、「備える」、「有する」、及び「包含する」などは、特段に記載がない限り、オープンエンドタイプの用語(すなわち、「含むが、限定されない」)と解釈されるものである。物理的接続を意味する場合の用語「接続(され)」は、間に仲介物があっても、部分的または全体的な相互接触または相互接着として解釈されるものである。本明細書にて挙げた範囲値は、単に、それぞれが範囲に当てはまる値として参照する簡略法として挙げたものであり、本明細書に特段の記載がない限り、個々の値は、本明細書にそれぞれ挙げられた通り、本明細書に組み込まれる。特段の記載も文脈での否定もない限り、用語「セット(組)」(例えば、「対象物のセット」)または「サブセット」は、1または複数の構成を含む空ではない集合体として解釈されるものである。さらに、特段の記載、または文脈での否定がない限り、対応する組がある場合の用語「サブセット」は、対応する組のサブセットを必ずしも明確に表示する必要もないが、サブセットも対応する組も同じものであってもよい。
「A、B、及びCの少なくとも1つ」または「A、B及びCの少なくとも1つ」形式の言い回しなどの連結表現は、特段の記載、または文脈での明確な否定がない限り、一般的に、アイテム、期間などがAまたはBまたはCのいずれかであるか、A及びB及びCの組の空でないサブセットを表すよう使用される文脈であると理解される。例えば、上記の連結した言い回しでの3つの構成を有する組の典型例において、「A、B、及びCの少なくとも1つ」及び「A、B及びCの少なくとも1つ」は、次の組のいずれでもある:{A}、{B}、{C}、{A、B}、{A、C}、{B、C}、{A、B、C}。このため、連結表現は一般的に、少なくとも1つのA、少なくとも1つのB、及び少なくとも1つのCのそれぞれが存在するような任意の実施形態を意味するものではない。
本明細書で一部及び全ての実施例、または例示的な表現(例えば、「など」)を使うのは、単に本発明をより分かりやすくするためであり、請求しない限り、本発明の範囲を限定するものではない。本発明の実施に不可欠な要素であるのに、本明細書の表現を理由に、請求されていない要素であるなどと解釈すべきでない。
本開示による実施形態は、本明細書にて説明されているが、本発明を実行する発明者に周知の最適な様式も含む。本実施形態の変形は、上で論じた内容を当業者が読めば明らかであろう。発明者は、技能者が適宜変形することを期待し、発明者は、本開示の実施形態が、本明細書で明確に記載した実施形態とは異なって実行されることも意図する。よって、本開示の範囲は、適用法令に基づき、あらゆる変形、及び本明細書に添付の請求項に挙げた内容と同等なものを含む。さらに、本明細書にて特段の記載、または文脈での明確な否定がない限り、可能性のあるあらゆる変形における上記の構成要素のあらゆる組合せも、本開示の範囲に包含される。
本明細書で引用した、出版物、特許申請及び特許を含めたあらゆる引用文献は、各引用文献を、引用により本明細書の一部として個々に具体的に表示し、本明細書にて全て定めたと見なし援用するものである。