JP2009089271A - チャージポンプ回路、チャージポンプ装置、pll回路、dll回路、クロックデータリカバリシステム - Google Patents

チャージポンプ回路、チャージポンプ装置、pll回路、dll回路、クロックデータリカバリシステム Download PDF

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幸生 有馬
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Abstract

【課題】チャージポンプ回路による充放電動作の正確性を向上させる。
【解決手段】充放電回路101では、充電部111は、制御信号UPに応答して充電電流を発生させ、放電部112は、制御信号DNに応答して放電電流を発生させ、これらの合成電流が中間電流Iaとして出力される。レプリカ回路102は、充放電回路101と同一の構成を有し、制御信号SIGに応答して、充電電流と放電電流との電流量の差(誤差成分)に相当する中間電流Ibを出力する。電流調整回路103は、中間電流Ibの極性を反転させ、調整電流Icとして出力する。これにより、中間電流Iaから中間電流Ib(誤差成分)が除去される。
【選択図】図1

Description

この発明は、正または負の出力電流を出力するチャージポンプ回路およびそれを備えるPLL回路,DLL回路,クロックデータリカバリーシステムに関する。
従来、PLL回路やDLL回路には、チャージポンプ回路が用いられている。チャージポンプ回路は、位相検出器からの位相差信号(UP信号,DOWN信号)に応答して、ループフィルタの電圧を充放電する。ループフィルタの電圧を変動させることによって、電圧制御発振器または電圧制御遅延回路から出力される出力クロック信号の周波数や遅延量を調整することができる。このようなPLL回路やDLL回路は、様々な装置に搭載されている。例えば、シリアルデータを高速処理する通信装置には、シリアルデータをパラレルデータに変換する際に必要となるマルチフェーズクロック(互いに位相が所定量ずつずれた複数のクロック信号)を生成するために、PLL回路やDLL回路が用いられている。
近年、処理速度の高速化(例えば、データ通信の高速化等)が進んでおり、高速なクロック信号を正確に生成することが求められている。そのためには、チャージポンプ回路による充放電動作の正確性を向上させることが必要がある。しかし、従来のチャージポンプ回路では、充電電流を発生させるための充電回路と、放電電流を発生させるための放電回路とを対称的に構成することができない(例えば、充電回路は、pMOSトランジスタを用いて構成され、放電回路は、nMOSトランジスタを用いて構成される)ので、充電電流量と放電電流量とが一致しない。特に、チャージポンプ回路において充電電流と放電電流とが同時に発生する場合(例えば、ロック状態になって、UP信号,DOWN信号の両方が活性状態になる場合)、充電電流と放電電流とが互いに相殺されず、充電電流と放電電流との電流量の差(誤差成分)が出力電流として出力されてしまう。このように、充電電流と放電電流との電流量の差が生じていると、チャージポンプ回路は、UP信号,DOWN信号に応答して充放電動作を正確に実行することができない。
そこで、特開2006−211376号公報(特許文献1)には、チャージポンプ回路における充電電流量を補正することで上記の誤差成分を除去できるPLL回路が開示されている。このPLL回路では、本来設けられているチャージポンプ回路に加えて、本来のチャージポンプ回路と同一構成のレプリカチャージポンプ回路がさらに設けられており、ロック状態(基準クロック信号と出力クロック信号との位相差がない状態)であるときの周波数増加信号および周波数減少信号がレプリカチャージポンプ回路に供給される。そして、本来のチャージポンプ回路とレプリカチャージポンプ回路との出力電圧の差に基づいて、本来のチャージポンプ回路における充電電流量が調整される。
特開2006−211376号公報
しかしながら、特許文献1のPLL回路では、出力電圧の差に基づいてチャージポンプ回路の電流量を調整するための構成が必要であり、その分、回路面積が大きくなる。また、電源電圧の変動,温度変化,製造ばらつき等により、レプリカチャージポンプ回路の出力電圧が変動してしまうため、出力電圧の差を正確に求めることが困難であった。
そこで、この発明は、チャージポンプ回路の電流量を調整するための構成を設けることなく、チャージポンプ回路による充放電動作の正確性を向上させることを目的とする。
この発明の1つの局面に従うと、チャージポンプ回路は、第1および第2の制御信号に応答して正または負の出力電流を出力する回路であって、上記第1の制御信号に応答して正の充電電流を発生させる第1の充電部と、上記第2の制御信号に応答して負の放電電流と発生させる第1の放電部とを有し、上記出力電流を出力するための出力ノードにその充電電流とその放電電流との合成電流が第1の中間電流として出力される充放電回路と、第3の制御信号に応答して正の充電電流を発生させる第2の充電部と、その第3の制御信号に応答して負の放電電流を発生させる第2の放電部とを有し、その充電電流とその放電電流との合成電流が第2の中間電流として出力されるレプリカ回路と、上記レプリカ回路からの第2の中間電流を受け、その第2の中間電流に対して逆極性の調整電流を上記出力ノードに出力する電流調整回路とを備える。
上記チャージポンプ回路では、レプリカ回路は、誤差成分(充電電流と放電電流との電流量の差)に相当する第2の中間電流を出力する。出力ノードにおいて、この第2の中間電流に対応する調整電流と充放電回路からの第1の中間電流とが合成される。これにより、出力電流に含まれる誤差成分を小さくすることができ、チャージポンプ回路は、充放電動作を正確に実行することができる。
また、上記第3の制御信号が活性状態である期間の長さは、上記第1および第2の制御信号の両方が活性状態である期間の長さよりも短いかまたは等しいことが好ましい。このようにすれば、出力電流として出力される誤差成分を小さくすることができる。
または、上記第3の制御信号は、上記第1および第2の制御信号のいずれか一方であることが好ましい。このようにすれば、正の出力電流と負の出力電流との電流量の差を小さくすることができる。これにより、チャージポンプ回路おいて充電動作と放電動作とを対称的に実行することができ、チャージポンプ回路による充放電動作の正確性をさらに向上させることができる。
この発明の別の局面に従うと、チャージポンプ回路は、第1および第2の制御信号に応答して正または負の出力電流を出力する回路であって、自己に対応付けられた信号に応答して正の充電電流を発生させる充電部と、自己に対応付けられた信号に応答して負の放電電流を発生させる放電部とを有し、その充電電流とその放電電流との合成電流が中間電流として出力される充放電回路と、自己に与えられた電流に対して逆極性の調整電流を、上記出力電流を出力するための出力ノードに出力する電流調整回路と、充放電モードでは、上記充放電回路の充電部に上記第1の制御信号を対応付けるとともにその充放電回路の放電部に上記第2の制御信号を対応付け、上記補正モードでは、その充放電回路の充電部および放電部の各々に上記第1および第2の制御信号のいずれか一方を対応付ける第1のセレクタと、上記充放電モードでは、上記出力ノードに上記充放電回路からの中間電流を供給し、上記補正モードでは、上記電流調整回路に上記充放電回路からの中間電流を供給する第2のセレクタとを備える。
上記チャージポンプ回路では、充放電モードでは、誤差成分を含む充放電回路の中間電流が出力電流として出力される。一方、補正モードでは、誤差成分に対して逆極性の調整電流が出力電流として出力される。すなわち、誤差成分を含む充放電回路の中間電流と誤差成分に対して逆極性の調整電流とが合成されたことになる。これにより、出力電流に含まれる誤差成分を小さくすることができ、チャージポンプ回路は、充放電動作を正確に実行することができる。
好ましくは、上記電流調整回路は、第1の基準ノードと上記充放電回路からの中間電流を受ける第1の中間ノードとの間に接続される第1の電流源と、上記第1の基準ノードと上記調整電流を出力するための第2の中間ノードとの間に接続される第2の電流源と、第2の基準ノードと上記第1の中間ノードとの間に接続される第1の可変電流源と、上記第2の基準ノードと上記第2の中間ノードとの間に接続される第2の可変電流源と、上記第1および第2の中間ノードの各々における電圧が互いに等しくなるように、上記第1および第2の可変電流源の各々の電流量を制御する制御部とを含む。
上記チャージポンプ回路では、充放電回路の出力電圧とレプリカ回路の出力電圧とを互いに等しくすることができ、充放電回路とレプリカ回路との間における充放電特性のばらつきを低減することができる。
この発明の別の局面に従うと、チャージポンプ装置は、n組(nは2以上の整数)の第1および第2の制御信号に応答して正または負の出力電流を出力する装置であって、上記n組の第1および第2の制御信号に対応するn個のチャージポンプ回路と、電流調整回路とを備え、上記n個のチャージポンプ回路の各々は、そのチャージポンプ回路に対応する第1の制御信号に応答して正の充電電流を発生させる第1の充電部と、そのチャージポンプ回路に対応する第2の制御信号に応答して負の放電電流を発生させる第1の放電部とを有し、上記出力電流を出力するための出力ノードにその充電電流とその放電電流との合成電流が第1の中間電流として出力される充放電回路と、第3の制御信号に応答して正の充電電流を発生させる第2の充電部と、その第3の制御信号に応答して負の放電電流を発生させる第2の放電部とを有し、その充電電流とその放電電流との合成電流が第2の中間電流として出力されるレプリカ回路とを含み、上記電流調整回路は、上記n個のチャージポンプ回路の各々に含まれるレプリカ回路からの第2の中間電流を受け、そのn個の第2の中間電流の合成電流に対して逆極性の調整電流を上記出力ノードに出力する。
上記チャージポンプ装置では、出力ノードにおいて、n個の充放電回路からそれぞれ出力されたn個の第1の中間電流とn個の第2の中間電流の合成電流に対応する調整電流とが合成される。これにより、出力電流に含まれる誤差成分を小さくすることができ、チャージポンプ装置は、充放電動作を正確に実行することができる。また、電流調整回路を共有化することにより、装置面積を縮小することができる。
この発明の別の局面に従うと、チャージポンプ装置は、n組(nは2以上の整数)の第1および第2の制御信号に応答して正または負の出力電流を出力する装置であって、上記n組の第1および第2の制御信号に対応するn個のチャージポンプ回路と、電流調整回路とを備え、上記n個のチャージポンプ回路の各々は、自己に対応付けられた信号に応答して正の充電電流を発生させる充電部と、自己に与えられた信号に応答して負の放電電流を発生させる放電部とを有し、その充電電流とその放電電流との合成電流が中間電流として出力される充放電回路と、充放電モードでは、上記充放電回路の充電部にそのチャージポンプ回路に対応する第1の制御信号を対応付けるとともに上記充放電回路の放電部にそのチャージポンプ回路に対応する第2の制御信号を対応付け、補正モードでは、その充放電回路の充電部および放電部の各々にそのチャージポンプ回路に対応する第1および第2の制御信号のいずれか一方を対応付ける第1のセレクタと、上記充放電モードでは、上記出力電流を出力するための出力ノードに上記充放電回路からの中間電流を供給し、上記補正モードでは、上記電流調整回路にその充放電回路からの中間電流を供給する第2のセレクタとを含み、上記電流調整回路は、上記n個のチャージポンプ回路の各々に含まれる第2のセレクタ回路によって供給された中間電流を受け、そのn個の中間電流の合成電流に対して逆極性の調整電流を上記出力ノードに出力する。
上記チャージポンプ装置では、充放電モードでは、誤差成分を含むn個の中間電流が出力電流として出力される。一方、補正モードでは、n個の誤差成分に対して逆極性の調整電流が出力電流として出力される。すなわち、誤差成分を含むn個の中間電流と誤差成分に対してn個の誤差成分に対応する調整電流とが合成されたことになる。これにより、出力電流に含まれる誤差成分を小さくすることができ、チャージポンプ装置は、充放電動作を正確に実行することができる。
以上のように、出力電流に含まれる誤差成分を小さくすることができ、チャージポンプ回路による充放電動作の正確性を向上させることができる。
以下、この発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中同一または相当部分には同一の符号を付しその説明は繰り返さない。
(実施形態1)
図1は、この発明の実施形態1によるチャージポンプ回路の構成を示す。このチャージポンプ回路1は、制御信号UP,DNに応答して、正または負の出力電流Ioutを出力するものであり、充放電回路101と、レプリカ回路102と、電流調整回路103とを備える。
充放電回路101は、充電部111と、放電部112とを含む。充電部111は、例えば、電流源CS1,pMOSトランジスタT111によって構成され、制御信号UPに応答して充電電流を流出する(すなわち、正の充電電流を発生させる)。なお、ここでは、充放電回路101の充電部111は、反転回路INV等によって反転された制御信号UPを受ける。放電部112は、例えば、電流源CS2,nMOSトランジスタT112によって構成され、制御信号DNに応答して放電電流を流入する(すなわち、負の放電電流を発生させる)。充放電回路101では、これらの充電電流および放電電流が合成され、中間電流Iaとして出力ノードNoutへ出力される。
レプリカ回路102は、充放電回路101と同一の構成を有しており、充電部111および放電部112を含む。すなわち、レプリカ回路102は、充放電回路101と同一の素子(pMOSトランジスタT111,nMOSトランジスタT112等)によって構成される。レプリカ回路102の充電部111,放電部112は、それぞれ、制御信号SIGに応答して、充電電流,放電電流を発生させる。なお、ここでは、レプリカ回路102の充電部111は、反転された制御信号SIGを受ける。レプリカ回路102では、これらの充電電流および放電電流が合成され、中間電流Ibとして出力される。
電流調整回路103は、レプリカ回路102からの中間電流Ibを受け、その中間電流Ibに対して逆の極性を有する調整電流Icを出力ノードNoutへ出力する。例えば、中間電流Ibがレプリカ回路102から電流調整回路103へ流れる電流(正の電流)であれば、調整電流Icは、出力ノードNoutから電流調整回路103へ流れる電流(負の電流)になる。
制御信号UP,DNは、例えば、図2のような位相検出器によって出力される。例えば、クロック信号DIVCLKの位相がクロック信号REFCLKの位相よりも遅れている場合、フリップフロップFF1が制御信号UPをハイレベルにした後、フリップフロップFF2が制御信号DNをハイレベルにする。その後、論理積回路AND1によってフリップフロップFF1,FF2の出力(制御信号UP,DN)がリセットされる。制御信号UP,DNの波形は、図5の期間P1のようになる。また、制御信号UP,DNの波形は、クロック信号DIVCLKの位相がクロックREFCLKの位相よりも進んでいる場合には、図5の期間P2のようになり、クロック信号DIVCLKの位相とクロックREFCLKの位相とが互いに等しい場合(例えば、ロック状態であるとき)には、図5の期間P3のようになる。
制御信号SIGが活性状態である期間の長さ(パルス幅)は、制御信号UP,DNの両方が活性状態である期間の長さよりも短いかまたは等しいことが好ましい。このようなパルス幅を有する制御信号SIGは、例えば、図3のような信号発生回路によって生成することができ、制御信号SIGの波形は、図5のようになる(すなわち、制御信号SIGのパルス幅は、期間P3における制御信号UP,DNのパルス幅に等しい)。なお、図5では、説明の簡略化のために、制御信号SIGが活性状態である期間は、制御信号UP,DNの両方が活性状態である期間と時間的に一致しているものとしている。すなわち、図5では、制御信号UP,DNの両方が活性状態である期間の全部において、制御信号SIGが活性状態になる。
図4は、図1に示した電流調整回路103の構成例を示す。電流調整回路103は、電流源131a,131bと、可変電流源132a,132bと、制御回路133と、制限回路134a,134bとを含む。電流源131a,131bは、例えば、バイアス電圧Biasnをゲートに受けるnMOSトランジスタであり、それぞれ、中間ノードNa,Nbに接続される。可変電流源132a,132bは、例えば、制御回路133の出力をゲートに受けるpMOSトランジスタであり、それぞれ、中間ノードNa,Nbに接続される。制御回路133は、例えば、差動増幅器であり、中間ノードNa,Nbの各々における電圧が互いに等しくなるように、可変電流源132a,132bの各々の電流量を制御する。これにより、充放電回路101の出力電圧とレプリカ回路102の出力電圧とを互いに等しくすることができ、充放電回路101とレプリカ回路102との間における充放電特性(例えば、充電電流と放電電流との電流量の差)のばらつきを低減することができる。制限回路134a,134bは、バイアス電圧Biaspをゲートに受けるpMOSトランジスタであり、それぞれ、可変電流源132a,132bの最大電流量を制限するために設けられる。この電流調整回路103では、レプリカ回路102からの中間電流Ibの電流量が大きい程、調整電流Icの電流量が大きくなる。また、電流源131a,131bの電流量の比や可変電流源132a,132bの電流量の比を変更することによって、中間電流Ibと調整電流Icとの電流量の比を調整することが可能である。
次に、図5を参照しつつ、図1に示したチャージポンプ回路11の動作について説明する。ここでは、説明の簡略化のために、充放電回路101において放電電流量よりも充電電流量の方が“△I”だけ多いものとする。また、レプリカ回路102における誤差成分(充電電流と放電電流との電流量の差)は、充放電回路101における誤差成分と同一であるものとし、調整電流Icの電流量は、レプリカ回路102の中間電流Ibの電流量と同一であるものとする。
期間P1において、制御信号UPが活性状態(ここでは、ハイレベル)になると、充放電回路101では、正の充電電流が発生する。この正の充電電流は、充放電回路101の中間電流Iaとして出力ノードNoutに供給され、正の出力電流Ioutになる。この出力電流Ioutによって後段の回路が充電される。次に、制御信号DNも活性状態(ここでは、ハイレベル)になると、充放電回路101では、正の充電電流だけでなく負の放電電流も発生するが、充電電流と放電電流とは互いに相殺されないので、誤差成分“△I”が残る。この誤差成分“△I“は、充放電回路101の中間電流Iaとして出力ノードNoutに供給される。一方、制御信号DNとともに制御信号SIGも活性状態(ここでは、ハイレベル)になり、レプリカ回路102における誤差成分“△I”は、レプリカ回路102の中間電流Ibとして供給される。電流調整回路103は、レプリカ回路102の中間電流Ibの極性を反転させ、調整電流Icとして出力ノードNoutに供給する。これにより、出力ノードNoutでは、充放電回路101の中間電流Ia(すなわち、誤差成分“△I”)と電流調整回路103の調整電流Ic(すなわち、逆極性の誤差成分“”−△I”)とが合成され、中間電流Iaと調整電流Icとが互いに相殺される。これにより、チャージポンプ回路11の出力電流Ioutの電流量は“0”になる。
期間P2において、制御信号DNが活性状態になると、充放電回路101では、負の放電電流が発生する。この負の放電電流は、充放電回路101の中間電流Iaとして出力ノードNoutに供給され、負の出力電流Ioutになる。この出力電流Ioutによって後段の回路が放電される。次に、制御信号UPも活性状態になると、充放電回路101において誤差成分が残る。このとき、制御信号SIGも活性状態になるので、レプリカ回路102にも、誤差成分“△I”が残る。次に、この誤差成分の極性を反転して得られる調整電流Icと充放電回路101の中間電流Iaとが互いに相殺され、チャージポンプ回路11の出力電流Ioutの電流量は“0”になる。
同様に、期間P3においても、充放電回路101における誤差成分とレプリカ回路102における誤差成分とが互いに相殺されるので、チャージポンプ回路11の出力電流Ioutの電流量は“0”になる。
以上のように、出力電流Ioutに含まれる誤差成分を小さくすることができ、チャージポンプ回路11は、充放電動作を正確に実行することができる。
なお、充放電回路101とレプリカ回路102との間で、充電電流と放電電流との電流量の差が互いに異なっていても、充放電特性(充電電流と放電電流との電流量の大小関係)が等しければ、充放電回路101における誤差成分に対して逆の極性を有する調整電流Icが出力されるので、出力電流Ioutに含まれる誤差成分を小さくすることが可能である。例えば、レプリカ回路102の消費電力や回路面積を低減するために、充放電回路101の構成素子(pMOSトランジスタT111や、nMOSトランジスタT112等)の各々を同一倍率で縮小することで、レプリカ回路102を構成しても良い。
また、電流調整回路103において中間電流Ibと調整電流Icとの電流量の比が“1:1”でなくても、調整電流Icが中間電流Ibに対して逆の極性を有するので、出力電流Ioutに含まれる誤差成分を小さくすることが可能である。
なお、制御信号UP,DNの両方が活性状態である期間の少なくとも一部において制御信号SIGが活性状態になれば、充放電回路101における誤差成分が出力電流Ioutとして出力されている期間中にレプリカ回路102から中間電流Ibが出力されるので、出力電流Ioutとして出力される誤差成分を小さくすることができ、不要な充放電動作を抑制することが可能である。
また、制御信号SIGが活性状態である期間は、制御信号UP,DNの両方が活性状態である期間と時間的に一致していなくても良い。例えば、制御信号UP,DNの両方が活性状態である期間が経過した後に、制御信号SIGの活性期間が始まっても、結果的に、誤差成分が除去されたことになる。すなわち、制御信号SIGが活性状態である期間の長さが制御信号UP,DNの両方が活性状態である長さよりも短いかまたは等しい場合、出力電流Ioutとして出力される誤差成分を小さくすることができる。
(実施形態1の変形例)
また、図6のように、レプリカ回路102の充電部111および放電部112は、制御信号SIGに代えて制御信号UP,DNのいずれか一方に応答して動作しても良い。なお、図6では、レプリカ回路102の充電部111は、反転された制御信号UP(または、制御信号DN)を受ける。
レプリカ回路102に制御信号UPが供給される場合、図7のように、レプリカ回路102は、制御信号UPが活性状態になると、誤差成分(充電電流と放電電流との電流量の差)に相当する中間電流Ibを出力する。これにより、充放電回路101からの正の中間電流Ia(期間P1において出力される中間電流Ia)から誤差成分“△I”が除去される。
また、レプリカ回路102に制御信号DNが供給される場合、図8のように、レプリカ回路102は、制御信号DNが活性状態になると、誤差成分に相当する中間電流Ibを出力する。これにより、充放電回路101からの負の中間電流Ia(期間P2において出力される中間電流Ia)に誤差成分“△I”が加えられる。
以上のように、正の出力電流Iout(期間P1において出力される出力電流Iout)と負の出力電流Iout(期間P2において出力される出力電流Iout)との電流量の差を小さくする(または、0にする)ことができる。これにより、チャージポンプ回路おいて充電動作と放電動作とを対称的に実行することができ、チャージポンプ回路による充放電動作の正確性をさらに向上させることができる。
(実施形態2)
図9は、この発明の実施形態2によるチャージポンプ回路21の構成を示す。このチャージポンプ回路21は、図1に示した充放電回路101および電流調整回路103と、セレクタ201,202とを備える。セレクタ201,202は、充放電モードと、補正モードとを有する。
充放電モードでは、セレクタ201は、制御信号DNを充放電回路101の放電部112に供給する。充放電回路101は、制御信号UP,DNに応答して、正または負の中間電流Iaを出力する。また、セレクタ202は、充放電回路101からの中間電流Iaを出力ノードNoutに供給する。これにより、充放電回路101からの中間電流Iaが、出力電流Ioutとして出力される。
一方、補正モードでは、セレクタ201は、制御信号UPを充放電回路101の放電部112に供給する。充放電回路101は、制御信号UPに応答して、誤差成分(充電電流と放電電流との電流量の差)に相当する中間電流Iaを出力する。また、セレクタ202は、充放電回路101からの中間電流Iaを電流調整回路103に供給する。これにより、中間電流Iaに対応する調整電流Icが、出力電流Ioutとして出力される。
次に、図10を参照しつつ、図9に示したチャージポンプ回路21による動作について説明する。ここでは、制御信号UP,DNの両方が活性状態になる毎に、セレクタ201,202の動作モードが切り換えられるものとする。
期間P1において、セレクタ201,202が充放電モードであるときに、充放電回路101は、制御信号UPが活性状態になると正の中間電流Iaを出力する。この中間電流は、誤差成分“△I”を含む。また、充放電回路101は、制御信号UP,DNの両方が活性状態になると、誤差成分に相当する中間電流Iaを出力する。つまり、充放電モードであるときには、誤差成分“△I”を含む出力電流Ioutが出力される。
次に、セレクタ201,202が補正モードになり、充放電回路101は、制御信号UPに応答して、誤差成分に相当する中間電流Iaを出力する。電流調整回路103は、セレクタ202によって供給された中間電流Iaの極性を反転させ、調整電流Icとして出力ノードNoutに供給する。つまり、補正モードであるときには、逆極性の誤差成分“−△I”に相当する出力電流Ioutが出力される。
このように、期間P1において、誤差成分“△I”を含む出力電流Ioutが出力された後、逆極性の誤差成分“−△I”に相当する出力電流Ioutが出力されるので、誤差成分“△I”が除去された出力電流Iout’が出力されたことになる。
以上のように、出力信号Ioutに含まれる誤差成分を小さくすることができるので、チャージポンプ回路は、充放電動作を正確に実行することができる。また、レプリカ回路102を設けなくても良いので、チャージポンプ回路11の回路規模を縮小することができる。
なお、セレクタ202が制御信号UP,DNを充放電回路101の充電部111に選択的に供給するように構成しても良い。すなわち、充放電モードにおいて、制御信号UP,DNが充電部111,放電部112にそれぞれ対応付けられ、補正モードでは、制御信号UP,DNのいずれか一方が充電部111,放電部112の両方に対応付けられれば良い。
〔PLL回路〕
図11のように、上述のチャージポンプ回路11,11a,21は、PLL回路に適用可能である。図11に示したPLL回路は、チャージポンプ回路(CP)11の他に、ループフィルタ(LF)100,電圧制御発振器(VCO)200,分周器(DIV)300,位相検出器(PD)400を備える。ループフィルタ100は、チャージポンプ回路11の出力電流Ioutを出力電圧Voutに変換する。電圧制御発振器200は、ループフィルタ100によって得られた出力電圧Voutに基づいて出力クロック信号CLKOUTを出力する。分周器300は、電圧制御発振器200の出力クロック信号CLKOUTを分周する。位相検出器400は、基準クロック信号REFCLKと分周器300によって得られた分周クロック信号DIVCLKとの位相差に基づいて、制御信号UP,DNをチャージポンプ回路11に出力する。
上記PLL回路では、チャージポンプ回路による充放電動作の正確性を向上させることができるので、PLL回路の性能(高速なクロック信号を正確に生成する能力)を向上させることができる。
〔DLL回路〕
また、図12のように、チャージポンプ回路11,11a,21は、DLL回路にも適用可能である。図12に示したDLL回路は、チャージポンプ回路(CP)11の他に、ループフィルタ(LF)100,電圧制御遅延回路(VCDL)500,位相検出器(PD)400を備える。電圧制御遅延回路500は、ループフィルタ100によって得られた出力電圧Voutに基づいて出力クロック信号CLKOUTを出力する。位相検出器400は、基準クロック信号REFCLKと電圧制御遅延回路500の出力クロック信号CLKOUTとの位相差に基づいて、制御信号UP,DNを出力する。
上記DLL回路では、チャージポンプ回路による充放電動作の正確性を向上させることができるので、DLL回路の性能(高速なクロック信号を正確に生成する能力)を向上させることができる。
(実施形態3)
図13は、この発明の第3の実施形態によるチャージポンプ装置31の構成を示す。チャージポンプ装置31は、n組(nは2以上の整数)の制御信号UP,DNに応答して、正または負の出力電流Ioutを出力するものであり、n個のチャージポンプ回路301,301,・・・と、図1に示した電流調整回路103とを備える。
チャージポンプ回路301,301,・・・の各々は、図1に示した充放電回路101およびレプリカ回路102を含む。チャージポンプ回路301,301,・・・の各々において、充放電回路101は、そのチャージポンプ回路301に対応する制御信号UP,DNに応答して、正または負の中間電流Iaを出力ノードNoutに出力し、レプリカ回路102は、そのチャージポンプ回路101に対応する制御信号SIGに応答して、誤差成分に相当する中間電流Ibを電流調整回路103に出力する。
電流調整回路103は、n個のレプリカ回路102からそれぞれ出力されたn個の中間電流Ib,Ib,・・・を受け、中間電流Ib,Ib,・・・を合成して得られる合成電流に対して逆極性の調整電流Icを出力ノードNoutへ出力する。
出力ノードNoutにおいて、n個の充放電回路101,101,・・・からそれぞれ出力されたn個の中間電流Ia,Ia,・・・と電流調整回路103からの調整電流Icとが合成される。これにより、n個の中間電流Ia,Ia,・・・の合成電流から誤差成分が除去される。また、この合成電流は、チャージポンプ装置31の出力電流Ioutとして出力される。
以上により、出力電流Ioutに含まれる誤差成分を小さくすることができ、チャージポンプ装置31による充放電動作の正確性を向上させることができる。また、n個のチャージポンプ回路301,301,・・・が電流調整回路103を共有するので、装置面積を縮小することができる。
〔クロックデータリカバリシステム〕
また、図13のように、チャージポンプ装置31は、クロックデータリカバリシステムに適用可能である。クロックデータリカバリシステムは、チャージポンプ装置31の他に、ループフィルタ(LF)32,電圧制御発振器(VCO)33,n個の位相比較回路34,34,・・・,n個の受信回路35,35,・・・を備える。
ループフィルタ32は、チャージポンプ装置31の出力電流Ioutを出力電圧Voutに変換する。電圧制御発振器33は、ループフィルタ32によって得られた出力電圧Voutに基づいて、位相が所定量ずつずれたn個のクロック信号CK1,CK2,・・・,CKnを出力する。
位相比較回路34,34,・・・は、それぞれ、データ信号DATAと自己に対応するクロック信号CK1,CK2,・・・,CKnとの位相差に基づいて、制御信号UP,DNを活性状態にする。位相比較回路34,34,・・・の各々には、データ信号とクロック信号と位相差を検出するための比較期間(例えば、データ信号DATAの1ビット幅に相当する期間)が割り当てられており、位相比較回路34,34,・・・の各々は、自己に割り当てられた比較期間中に、位相差の検出を実行する。
また、電圧制御発振器33は、出力電圧Voutに基づいて、n個のクロック信号CK1,CK2,・・・,CKnに対応するn個のラッチクロック信号LL1,LL2,・・・,LLnを出力し、受信回路35,35,・・・は、それぞれ、自己に対応するラッチクロック信号に同期してデータ信号DATAをラッチする。
図14は、図13に示した位相比較回路34の構成例を示す。位相比較部332は、データ信号DATAの位相とクロック信号CK1の位相とを比較する。比較期間決定部331は、比較期間の始期を定めるクロック信号CKa(例えば、クロック信号CK1よりも位相が進んでいるクロック信号)と、比較期間の終期を定めるクロック信号CKb(例えば、クロック信号CK1よりも位相が遅れているクロック信号)とを受ける。これらのクロック信号CKa,CKbによって規定される比較期間中にデータ信号DATAの遷移が発生すると、比較期間決定部331は、位相比較部332に比較結果(すなわち、制御信号UP,DN)を出力させる。
上記クロックデータリカバリシステムでは、チャージポンプ装置による充放電動作の正確性を向上させることができるので、クロックデータリカバリシステムの追従機能を向上させることができる。
(実施形態3の変形例)
なお、図15のように、n個のチャージポンプ回路301,301,・・・の各々において、レプリカ回路102(詳しくは、レプリカ回路102に含まれる充電部111,放電部112)は、制御信号SIGに代えて、そのチャージポンプ回路301に対応する制御信号UP,DNのいずれか一方に応答して動作しても良い。このように構成することにより、正の出力電流Ioutと負の出力電流Ioutとの電流量の差を小さくすることができ、チャージポンプ装置31による充放電動作の正確性をさらに向上させることができる。
(実施形態4)
図16は、この発明の実施形態4によるチャージポンプ装置41の構成を示す。チャージポンプ装置41は、n個のチャージポンプ回路401,401,・・・と、図1に示した電流調整回路103とを備える。チャージポンプ回路401,401,・・・の各々は、図9に示した充放電回路101およびセレクタ201,202を含む。
チャージポンプ回路401,401,・・・の各々において、セレクタ201は、充放電モードでは、そのチャージポンプ回路401に対応する制御信号DNを充放電回路101の放電部112に供給し、補正モードでは、そのチャージポンプ回路401に対応する制御信号UPを充放電回路101の放電部112に供給する。セレクタ202は、充放電モードでは、充放電回路101からの中間電流Iaを出力ノードNoutに供給し、補正モードでは、充放電回路101からの中間電流Iaを電流調整回路103へ供給する。
電流調整回路103は、n個のセレクタ202,202,・・・からそれぞれ供給された中間電流Ia,Ia,・・・の合成電流に対して逆極性の調整電流Icを出力ノードNoutへ出力する。
出力ノードNoutには、n個の充放電回路101,101,・・・からそれぞれ出力されたn個の中間電流Ia,Ia,・・・と、電流調整回路103からの調整電流Icとが供給される。これにより、n個の中間電流Ia,Ia,・・・の合成電流から誤差成分が除去される。
以上により、出力電流Ioutに含まれる誤差成分を小さくすることができ、チャージポンプ装置41による充放電動作の正確性を向上させることができる。
〔抵抗接続〕
なお、図17のように、以上のチャージポンプ装置31,31a,41において、n個のチャージポンプ回路の各々に対して抵抗素子を1つずつ設け、バイアス電圧Vbiasをそのn個の抵抗素子を介してn個のチャージポンプ回路の各々に供給しても良い。図17では、バイアスノードNbiasとチャージポンプ回路301,301,・・・の各々との間に、抵抗素子RRRが接続されている。バイアスノードNbiasは、充電電流量および放電電流量を制御するためのバイアス電圧Vbiasを受ける。チャージポンプ回路301,301,・・・の各々において、充放電回路101およびレプリカ回路102の各々は、充電部111,放電部112の他に、バイアス電圧Vbiasを充電部111,放電部112に供給するためのバイアス電圧供給部113を含む。
n個のチャージポンプ回路301,301,・・・を並設した場合、バイアスノードNbiasからの距離が遠くなる程、そのチャージポンプ回路301とバイアスノードNbiasとを結ぶ配線が長くなり、ノイズによる影響を受けやすくなる。そのため、チャージポンプ回路301,301,・・・の間で、充放電回路101の充放電特性およびレプリカ回路102の充放電特性がばらついてしまう。しかし、図17のように、抵抗素子RRRを介してバイアス電圧Vbiasを供給することにより、配線に生じるノイズを低減することができ、チャージポンプ回路301,301,・・・の間における充放電特性のばらつきを小さくすることができる。
〔DLL回路〕
なお、図18のように、上述のチャージポンプ装置31,31a,41は、クロックデータリカバリシステムだけでなく、DLL回路にも適用可能である。図18に示したDLL回路は、チャージポンプ装置31の他に、ループフィルタ(LF)32,n個の電圧制御遅延回路36,36,・・・,n個の位相検出器37,37,・・・を備える。第k番目(1≦k≦n)の電圧制御遅延回路36は、位相が第1の所定量ずつずれたn個のクロック信号CK1,CK2,・・・,CKnのうち第k番目のクロック信号CKkを受け、ループフィルタLFによって得られた出力電圧Voutに基づいて、互いに位相が第2の所定量ずつずれたm個の遅延クロック信号CK(k.1),CK(k.2),・・・,CK(k,m)を出力する。第k番目の位相検出器37は、第k番目の電圧制御遅延回路36の第X番目(1≦X≦m)の遅延クロック信号CK(k,X)と、第i番目(iは(k+J)をnで割ったときの剰余)の電圧制御遅延回路36の第Y番目(1≦Y≦m)の遅延クロック信号CK(i,Y)との位相差に基づいて、制御信号UP,DNを活性状態にする。
上記DLL回路では、チャージポンプ回路による充放電動作の正確性を向上させることができるので、DLL回路の性能(高速なクロック信号を正確に生成する能力)を向上させることができる。
以上のように、この発明によるチャージポンプ回路は、充放電動作を正確に実行することができるので、PLL回路やDLL回路等に有用である。
この発明の実施形態1によるチャージポンプ回路の構成を示す図。 図1に示した制御信号UP,DNを出力する位相検出器の構成例を示す図。 図1に示した制御信号SIGを出力する信号発生回路の構成例を示す図。 図1に示した電流調整回路の構成例を示す図。 図1に示したチャージポンプ回路の動作について説明するための図。 図1に示したチャージポンプ回路の変形例を示す図。 図6に示したチャージポンプ回路の動作について説明するための図。 図6に示したチャージポンプ回路の動作について説明するための図。 この発明の実施形態2によるチャージポンプ回路の構成を示す図。 図9に示したチャージポンプ回路の動作について説明するための図。 図1に示したチャージポンプ回路を備えるPLL回路の構成例を示す図。 図1に示したチャージポンプ回路を備えるDLL回路の構成例を示す図。 この発明の実施形態3によるチャージポンプ装置を備えるクロックデータリカバリシステムの構成例を示す図。 図13に示した位相比較回路の構成例を示す図。 図13に示したチャージポンプ装置の変形例を示す図。 この発明の実施形態4によるチャージポンプ装置の構成示す図。 図13に示したチャージポンプ回路の各々に対して抵抗素子を介してバイアス電圧を供給する例について説明するための図。 図13に示したチャージポンプ装置を備えるDLL回路の構成例を示す図。
符号の説明
11,11a,21 チャージポンプ回路
101 充放電回路
102 レプリカ回路
103 電流調整回路
111 充電部
112 放電部
201,202 セレクタ
12 ループフィルタ(LF)
13 電圧制御発振器(VCO)
14 分周器(DIV)
15 位相検出器(PD)
16 電圧制御遅延回路(VCDL)
31,31a,41 チャージポンプ装置
301,401 チャージポンプ回路
32 ループフィルタ(LF)
33 電圧制御発振器(VCO)
34 位相比較回路
35 受信回路
36 電圧制御遅延回路(VCDL)
37 位相検出器

Claims (12)

  1. 第1および第2の制御信号に応答して正または負の出力電流を出力する回路であって、
    前記第1の制御信号に応答して正の充電電流を発生させる第1の充電部と、前記第2の制御信号に応答して負の放電電流と発生させる第1の放電部とを有し、前記出力電流を出力するための出力ノードに当該充電電流と当該放電電流との合成電流が第1の中間電流として出力される充放電回路と、
    第3の制御信号に応答して正の充電電流を発生させる第2の充電部と、当該第3の制御信号に応答して負の放電電流を発生させる第2の放電部とを有し、当該充電電流と当該放電電流との合成電流が第2の中間電流として出力されるレプリカ回路と、
    前記レプリカ回路からの第2の中間電流を受け、当該第2の中間電流に対して逆極性の調整電流を前記出力ノードに出力する電流調整回路とを備える
    ことを特徴とするチャージポンプ回路。
  2. 請求項1において、
    前記第3の制御信号が活性状態である期間の長さは、前記第1および第2の制御信号の両方が活性状態である期間の長さよりも短いかまたは等しい
    ことを特徴とするチャージポンプ回路。
  3. 請求項1において、
    前記第3の制御信号は、前記第1および第2の制御信号のいずれか一方である
    ことを特徴とするチャージポンプ回路。
  4. 第1および第2の制御信号に応答して正または負の出力電流を出力する回路であって、
    自己に対応付けられた信号に応答して正の充電電流を発生させる充電部と、自己に対応付けられた信号に応答して負の放電電流を発生させる放電部とを有し、当該充電電流と当該放電電流との合成電流が中間電流として出力される充放電回路と、
    自己に与えられた電流に対して逆極性の調整電流を、前記出力電流を出力するための出力ノードに出力する電流調整回路と、
    充放電モードでは、前記充放電回路の充電部に前記第1の制御信号を対応付けるとともに当該充放電回路の放電部に前記第2の制御信号を対応付け、前記補正モードでは、当該充放電回路の充電部および放電部の各々に前記第1および第2の制御信号のいずれか一方を対応付ける第1のセレクタと、
    前記充放電モードでは、前記出力ノードに前記充放電回路からの中間電流を供給し、前記補正モードでは、前記電流調整回路に前記充放電回路からの中間電流を供給する第2のセレクタとを備える
    ことを特徴とするチャージポンプ回路。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項において、
    前記電流調整回路は、
    第1の基準ノードと前記充放電回路からの中間電流を受ける第1の中間ノードとの間に接続される第1の電流源と、
    前記第1の基準ノードと前記調整電流を出力するための第2の中間ノードとの間に接続される第2の電流源と、
    第2の基準ノードと前記第1の中間ノードとの間に接続される第1の可変電流源と、
    前記第2の基準ノードと前記第2の中間ノードとの間に接続される第2の可変電流源と、
    前記第1および第2の中間ノードの各々における電圧が互いに等しくなるように、前記第1および第2の可変電流源の各々の電流量を制御する制御部とを含む
    ことを特徴とするチャージポンプ回路。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のチャージポンプ回路と、
    前記チャージポンプ回路の出力電流を出力電圧に変換するループフィルタと、
    前記ループフィルタによって得られた出力電圧に基づいて出力クロック信号を出力する電圧制御発振器と、
    前記電圧制御発振器の出力クロック信号を分周する分周器と、
    基準クロック信号と前記分周器によって得られた分周クロック信号との位相差に基づいて、前記第1および第2の制御信号の各々を活性状態にする位相検出器とを備える
    ことを特徴とするPLL回路。
  7. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のチャージポンプ回路と、
    前記チャージポンプ回路の出力電流を出力電圧に変換するループフィルタと、
    前記ループフィルタによって得られた出力電圧に基づいて出力クロック信号を出力する電圧制御遅延回路と、
    基準クロック信号と前記電圧制御遅延回路の出力クロック信号との位相差に基づいて、前記第1および第2の制御信号の各々を活性状態にする位相検出器とを備える
    ことを特徴とするDLL回路。
  8. n組(nは2以上の整数)の第1および第2の制御信号に応答して正または負の出力電流を出力する装置であって、
    前記n組の第1および第2の制御信号に対応するn個のチャージポンプ回路と、
    電流調整回路とを備え、
    前記n個のチャージポンプ回路の各々は、
    当該チャージポンプ回路に対応する第1の制御信号に応答して正の充電電流を発生させる第1の充電部と、当該チャージポンプ回路に対応する第2の制御信号に応答して負の放電電流を発生させる第1の放電部とを有し、前記出力電流を出力するための出力ノードに当該充電電流と当該放電電流との合成電流が第1の中間電流として出力される充放電回路と、
    第3の制御信号に応答して正の充電電流を発生させる第2の充電部と、当該第3の制御信号に応答して負の放電電流を発生させる第2の放電部とを有し、当該充電電流と当該放電電流との合成電流が第2の中間電流として出力されるレプリカ回路とを含み、
    前記電流調整回路は、前記n個のチャージポンプ回路の各々に含まれるレプリカ回路からの第2の中間電流を受け、当該n個の第2の中間電流の合成電流に対して逆極性の調整電流を前記出力ノードに出力する
    ことを特徴とするチャージポンプ装置。
  9. n組(nは2以上の整数)の第1および第2の制御信号に応答して正または負の出力電流を出力する装置であって、
    前記n組の第1および第2の制御信号に対応するn個のチャージポンプ回路と、
    電流調整回路とを備え、
    前記n個のチャージポンプ回路の各々は、
    自己に対応付けられた信号に応答して正の充電電流を発生させる充電部と、自己に与えられた信号に応答して負の放電電流を発生させる放電部とを有し、当該充電電流と当該放電電流との合成電流が中間電流として出力される充放電回路と、
    充放電モードでは、前記充放電回路の充電部に当該チャージポンプ回路に対応する第1の制御信号を対応付けるとともに前記充放電回路の放電部に当該チャージポンプ回路に対応する第2の制御信号を対応付け、補正モードでは、当該充放電回路の充電部および放電部の各々に当該チャージポンプ回路に対応する第1および第2の制御信号のいずれか一方を対応付ける第1のセレクタと、
    前記充放電モードでは、前記出力電流を出力するための出力ノードに前記充放電回路からの中間電流を供給し、前記補正モードでは、前記電流調整回路に当該充放電回路からの中間電流を供給する第2のセレクタとを含み、
    前記電流調整回路は、前記n個のチャージポンプ回路の各々に含まれる第2のセレクタ回路によって供給された中間電流を受け、当該n個の中間電流の合成電流に対して逆極性の調整電流を前記出力ノードに出力する
    ことを特徴とするチャージポンプ装置。
  10. 請求項8または請求項9において、
    前記n個のチャージポンプ回路に対応するn個の抵抗素子をさらに備え、
    前記n個の抵抗素子の各々は、充電電流量および放電電流量を制御するためのバイアス電圧を受けるバイアスノードと自己に対応する前記チャージポンプ回路との間に接続される
    ことを特徴とするチャージポンプ装置。
  11. 請求項8,9,10のいずれか1項に記載のチャージポンプ装置と、
    前記チャージポンプ装置の出力電流を出力電圧に変換するループフィルタと、
    前記ループフィルタによって得られた出力電圧に基づいて、位相が所定量ずつずれたn個のクロック信号を出力する電圧制御発振器と、
    前記n個のチャージポンプ回路に対応するn個の位相比較回路とを備え、
    前記n個の位相比較回路の各々は、データ信号と前記電圧制御発振器のn個のクロック信号のうち自己に対応するクロック信号との位相差に基づいて、自己に対応する前記チャージポンプ回路に対応する前記第1および第2の制御信号の各々を活性状態にする
    ことを特徴とするクロックデータリカバリシステム。
  12. 請求項8,9,10のいずれか1項に記載のチャージポンプ装置と、
    前記チャージポンプ装置の出力電流を出力電圧に変換するループフィルタと、
    前記n個のチャージポンプ回路に対応するn個の電圧制御遅延回路と、
    前記n個のチャージポンプ回路に対応するn個の位相検出器とを備え、
    第k番目(1≦k≦n)の前記電圧制御遅延回路は、位相が第1の所定量ずつずれたn個のクロック信号のうち第k番目のクロック信号を受け、前記ループフィルタによって得られた出力電圧に基づいて、位相が第2の所定量ずつずれたm個の遅延クロック信号を出力し、
    第k番目の前記位相検出器は、第k番目の前記電圧制御遅延回路の第X番目(1≦X≦m)の遅延クロック信号と第i番目(iは(k+J)をnで割ったときの剰余)の前記電圧制御遅延回路の第Y番目(1≦Y≦m)の遅延クロック信号との位相差に基づいて、第k番目の前記チャージポンプ回路に対応する前記第1および第2の制御信号の各々を活性状態にする
    ことを特徴とするDLL回路。
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