JP2009087906A - スイッチ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】固定及び可動の両コンタクトを収容したケース内に異物が侵入することのないようにして、両コンタクトの接離を行わしめることができ、しかも、両コンタクトの接離がより速やかにできて、スイッチ性能を向上させ得ると共に、温度変化や経年劣化等に対する安定した性能が得られ、且つ、設計しやすくもあるスイッチ装置を提供する。
【解決手段】密閉ケース1内に位置した可動コンタクト6を、密閉ケース1外で移動する磁気短絡体16により動かす。その磁気短絡体16の移動による可動コンタクト6の動きは、一対のヨーク3,4を介して及ぶ磁石5の磁力の変化による。磁石5は片側のヨーク4に取付けており、それによって、一対のヨーク3,4に磁気短絡体16が接触又は接近したときに磁石5の磁力が可動コンタクト6に及び、少なくとも片側のヨーク3又は4から磁気短絡体16が離間したときに磁石5の磁力が可動コンタクト6に及ばない。
【選択図】図1
【解決手段】密閉ケース1内に位置した可動コンタクト6を、密閉ケース1外で移動する磁気短絡体16により動かす。その磁気短絡体16の移動による可動コンタクト6の動きは、一対のヨーク3,4を介して及ぶ磁石5の磁力の変化による。磁石5は片側のヨーク4に取付けており、それによって、一対のヨーク3,4に磁気短絡体16が接触又は接近したときに磁石5の磁力が可動コンタクト6に及び、少なくとも片側のヨーク3又は4から磁気短絡体16が離間したときに磁石5の磁力が可動コンタクト6に及ばない。
【選択図】図1
Description
本発明は、コンタクトの操作構造を改良したスイッチ装置に関する。
従来より、スイッチ装置としては、一般に、固定コンタクトと可動コンタクト、並びにその可動コンタクトを常時は固定コンタクトに接触又は離間させるスプリングを収容したケースに、ロッド状の移動子を挿通して設け、その移動子が移動操作されることにより、上記可動コンタクトをスプリングの付勢力に抗し固定コンタクトから離間又は固定コンタクトに接触させるようにしたものが供されている(例えば特許文献1参照)。
特開2005−235632号公報
上記構成のスイッチ装置は、例えば車両用のストップランプスイッチとして使用されるものであり、その車両用のストップランプスイッチの近辺には、様々な機構部に塗布された潤滑油や、製品に含まれた無機物、有機物が存在する。これに対して、上記従来のスイッチ装置においては、その潤滑油や無機物、有機物の異物が、ケースの、移動子を挿通した部分からケース内に侵入し、可動コンタクトと固定コンタクトとの間に付着して、特にはシリコーン成分によりコンタクト間の導通不良の問題を惹起するおそれを有していた。
本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、従ってその目的は、固定コンタクト及び可動コンタクトを収容したケース内に潤滑油など異物が侵入することのないようにして、それら両コンタクトの接離を行わしめることができ、しかも、その両コンタクトの接離がより速やかにできて、スイッチ性能を向上させ得ると共に、温度変化や経年劣化等に対する安定した性能が得られ、且つ、設計しやすくもあるスイッチ装置を提供するにある。
上記目的を達成するために、本発明のスイッチ装置は、固定コンタクトと、この固定コンタクトと対応する、磁性を有する可動コンタクトと、これら固定コンタクト及び可動コンタクトを収納した密閉ケースと、前記可動コンタクトと対応する、磁性を有する一対のヨークと、この一対のヨークのうちの片側のヨークに取付けられた磁石と、前記密閉ケースの外部に位置して移動操作される移動子と、この移動子により移動される磁気短絡体とを具備し、その移動した磁気短絡体が前記一対のヨークに接触又は接近することで前記磁石の磁力を前記一対のヨークと磁気短絡体とを介して前記可動コンタクトに及ぼさせ、又は移動した磁気短絡体が少なくとも片側のヨークから離間することで前記一対のヨークと磁気短絡体とを介して前記可動コンタクトに及ぼした前記磁石の磁力を消去させることにより、前記可動コンタクトを前記固定コンタクトに対して動かすようにしたことを特徴とする。
上記手段によれば、密閉ケース内に位置した可動コンタクトを、密閉ケース外で移動する磁気短絡体のその移動によって、固定コンタクトに対し動かすことができる。よって、密閉ケース内には近辺に存在する潤滑油や無機物、有機物の異物が侵入することもなく、該密閉ケースに収納した可動コンタクト及び固定コンタクトの接離を行わしめることができるものであり、それによって、従来あった、侵入物によるコンタクト間の導通不良の問題を惹起するおそれをなくすことができる。
又、上記磁気短絡体の移動による可動コンタクトの動き(固定コンタクトに対する接離)は、一対のヨークを介して及ぶ磁石の磁力の変化によるものであり、その変化は急峻で、それにより、可動コンタクト及び固定コンタクトの接離がより速やかにでき、スイッチ性能を向上させることができる。
加えて、上記一対のヨークに対し、磁石は片側のヨークに取付けており、それによって、一対のヨークに磁気短絡体が接触又は接近したときのみに磁気ループが生成されて磁石の磁力が可動コンタクトに及び、少なくとも片側のヨークから磁気短絡体が離間したときには磁気ループが生成されずに磁石の磁力が可動コンタクトに及ばない。すなわち、磁気ループが生成されるか、生成されないかで、可動コンタクトを動かすものであり、温度変化や経年劣化等による磁力の減衰があっても、可動コンタクトを動かす磁力さえあれば良いから、安定した性能が得られる。又、それゆえ、設計しやすくもある。
以下、本発明を車両用のストップランプスイッチに適用して、その第1実施例(第1の実施形態)につき、図1ないし図3を参照して説明する。
まず、図1には、車両用ストップランプスイッチの全体構成を示しており、密閉ケース1を主体としている。この密閉ケース1は、ケース主体部1aと、ケース底板1bとから成っており、そのうちのケース主体部1aは、上面部が閉塞され、底部が開放した、全体として方形の箱から成っている。
まず、図1には、車両用ストップランプスイッチの全体構成を示しており、密閉ケース1を主体としている。この密閉ケース1は、ケース主体部1aと、ケース底板1bとから成っており、そのうちのケース主体部1aは、上面部が閉塞され、底部が開放した、全体として方形の箱から成っている。
ケース主体部1aの上面部の中央一帯には凹部2を形成しており、この凹部2の底部からケース主体部1aの内部へ、一対のヨーク3,4を貫通させた状態で設けている。このヨーク3,4は、ともに鉄等の磁性材から成るもので、要するに磁性を有しており、それらを例えばケース主体部1aの成形時にインサートして設けることにより、該ケース主体部1aと一体化している。その一体化した形態は、ヨーク3,4の各中間部がケース主体部1aの上壁部に密着されて保持され、それによって、ケース主体部1aの上壁部で隔てられた上下2つの空間に浸透性を有しないようになっているものであり、そこからヨーク3,4の各上部が、ケース主体部1aの上壁部より上方の空間であるケース主体部1a外(凹部2内)に突出し、各下部が、ケース主体部1aの上壁部より下方の空間であるケース主体部1a内に突出するものである。
ヨーク3,4は図2にも示すように図で左右に並んでおり、そのうちの片側(右側)のヨーク4の下部(ケース主体部1a内に位置した部分)には、磁石(永久磁石)5を取付けている。なお、この場合、磁石5は、N極を下側、S極を上側としている。
又、ヨーク3,4の直下位置には可動コンタクト6を配置しており、この可動コンタクト6は、この場合、非磁性材であるりん青銅等の導電性ばね材から成るコンタクト主板6aと、これの上面に固着した鉄等の磁性材から成る磁性板6bとから成っていて、その磁性板6bにより磁性を有している。
又、ヨーク3,4の直下位置には可動コンタクト6を配置しており、この可動コンタクト6は、この場合、非磁性材であるりん青銅等の導電性ばね材から成るコンタクト主板6aと、これの上面に固着した鉄等の磁性材から成る磁性板6bとから成っていて、その磁性板6bにより磁性を有している。
コンタクト主板6aは、図1に示すように、例えば接続端子7と一体に形成しており、接続端子7は接続端子8と共にケース底板1bに貫通させた状態で設けている。詳細には、接続端子7,8も、ケース底板1bの成形時にインサートして設けることにより、該ケース主体部1aと一体化しており、その一体化した形態は、接続端子7,8の各上部がケース底板1bに密着されて保持され、それによって、ケース底板1bで隔てられた上下2つの空間に浸透性を有しないようになっているものであり、そこから接続端子7,8の各下部がケース底板1b下に突出するものである。
なお、上記ケース底板1bに接続端子7,8を一体化するについては、ケース底板1bに孔をあけ、その孔に接続端子7,8を通して、それらと孔との間の隙間を封止剤により埋めて密閉する構造を採用しても良い。又、その構造は、前記ケース主体部1aにヨーク3,4を一体化する部分にも採用することが可能で、すなわち、ケース主体部1aに孔をあけ、その孔にヨーク3,4を通して、それらと孔との間の隙間を封止剤により埋めて密閉する構造を採用しても良い。
可動コンタクト6のコンタクト主板6aは、上記接続端子7の上部から図で左側の斜め上方へ延びて、更にそこから、常態では、図で左側の斜め下方へと延びている。そして、ケース底板1bは、ケース主体部1aの底部に結合されて、該底部の開放部を密に閉塞しており、その状態で、可動コンタクト6は、上記接続端子7の上部から上方へ延びたコンタクト主板6aの頂部において、磁性板6bの右側端部が右側のヨーク4の下端部に接触し、図で左側の斜め下方へと延びた部分は、左側のヨーク3の下方に離間して位置している。
しかして、コンタクト主板6aの先端部(左端部)には、接点9を下面側に設けている。これに対して、接点9の下方には、固定コンタクト10の接点11を配置しており、常態では、その固定コンタクト10の接点11に可動コンタクト6の接点9が接触している。固定コンタクト10は前記接続端子8と一体に形成している。
ケース底板1bは、既述のようにケース主体部1aの底部に結合しており、それによって、前記密閉ケース1を構成すると共に、その密閉ケース1の内部に、固定コンタクト10と、可動コンタクト6、磁石5、及びヨーク3,4の下部を収納する構造となしている。
なお、ケース底板1bから下方へ突出した接続端子7,8は、ケース底板1bと一体に形成した筒部1cに囲繞されていて、その筒部1c内に挿入される図示しないコネクタを介して図示しない導電線が接続されるようになっている。
なお、ケース底板1bから下方へ突出した接続端子7,8は、ケース底板1bと一体に形成した筒部1cに囲繞されていて、その筒部1c内に挿入される図示しないコネクタを介して図示しない導電線が接続されるようになっている。
そして、密閉ケース1(ケース主体部1a)の外部にはカバー12を装着しており、このカバー12は上部の中央部に筒状部12aを有していて、この筒状部12aにロッド状の移動子13を挿通している。移動子13は、筒状部12aより下方(カバー12と密閉ケース1との間)に位置する下部につば部13aを有しており、このつば部13aから下方に短円筒状のホルダ部13bを形成していて、更に、そのホルダ部13bより内方の中心部下端から上方へは穴14を形成している。
上記移動子13の穴14には、弾性体としてのコイルスプリング15を収納しており、又、ホルダ部13b内には磁気短絡体16を収納していて、この磁気短絡体16をコイルスプリング15で押し下げ、ホルダ部13bの下端内フランジ部13cで止めている。この結果、磁気短絡体16は移動子13にコイルスプリング15の伸縮方向(移動子13の移動方向)に移動可能に取付けられている。磁気短絡体16は、鉄等の磁性材から成るもので、この場合、移動子13のホルダ部13bと共に前記密閉ケース1の凹部2に進入することが可能な大きさの盤状を成している。
更に、移動子13のつば部13aの下面部には、ばね座凹環部17を形成しており、このばね座凹環部17と前記密閉ケース1(ケース主体部1a)の上面部との間には、コイルスプリング18を介在させている。このコイルスプリング18は、常時は移動子13を押し上げて、磁気短絡体16を前記密閉ケース1の凹部2のほゞ最上部(ヨーク3,4の上端部より上方に離間する位置)に位置させる付勢力を呈する付勢手段として機能するようになっている。
なお、移動子13の上部は、前記カバー12の筒状部12aより上方に突出して、図示しない車両のブレーキペダルに対応している。
なお、移動子13の上部は、前記カバー12の筒状部12aより上方に突出して、図示しない車両のブレーキペダルに対応している。
次に、上記構成のものの作用を述べる。
車両のブレーキペダルを踏み込み操作する前、車両用ストップランプスイッチは図1に示した状態にあり、すなわち、前述のように、移動子13がコイルスプリング18により押し上げられて、磁気短絡体16をヨーク3,4の上端部より上方に離間する位置に保持している。又、可動コンタクト6は、図で左側の部分が同左側のヨーク3の下方に離間して位置し、接点9を固定コンタクト10の接点11に接触させている。従って、このとき、可動コンタクト6は、接続端子7,8間を、可動コンタクト6及び固定コンタクト10を介する電路で導通させている。
車両のブレーキペダルを踏み込み操作する前、車両用ストップランプスイッチは図1に示した状態にあり、すなわち、前述のように、移動子13がコイルスプリング18により押し上げられて、磁気短絡体16をヨーク3,4の上端部より上方に離間する位置に保持している。又、可動コンタクト6は、図で左側の部分が同左側のヨーク3の下方に離間して位置し、接点9を固定コンタクト10の接点11に接触させている。従って、このとき、可動コンタクト6は、接続端子7,8間を、可動コンタクト6及び固定コンタクト10を介する電路で導通させている。
この状態から、車両のブレーキペダルが踏み込み操作されると、それに応じて移動子13がコイルスプリング18を圧縮して磁気短絡体16を伴い図3に矢印Aで示すように移動する。よって、磁気短絡体16はヨーク3,4の上端部に接触する。なお、このヨーク3,4の上端部に対する磁気短絡体16の接触は、コイルスプリング15を圧縮しつつ行われることにより、弾性的に行われる。
そして、そのようにヨーク3,4の上端部に磁気短絡体16が接触すれば、磁石5の磁力がヨーク3,4と磁気短絡体16とを介して可動コンタクト6に及ぶ磁気ループMが生成され、可動コンタクト6がヨーク3,4に吸引される。この結果、可動コンタクト6の接点9が固定コンタクト10の接点11から離間し、前記接続端子7,8間の電路が遮断される。かくして、車両用ストップランプスイッチが車両のブレーキペダルが踏み込み操作に応動するものであり、もって、図示しない車両のストップランプを点灯させるに至る。
なお、車両のブレーキペダルの踏み込み操作が解除されれば、すべては原状態に復帰し、上記磁気ループMが生成されなくなるから、可動コンタクト6が磁石5の磁力から解放され接点9を固定コンタクト10の接点11に接触させることにより、車両のストップランプが消灯されるに至る。
このように本構成のものでは、密閉ケース1内に位置した可動コンタクト6を、密閉ケース1外で移動する磁気短絡体16のその移動によって、固定コンタクト10に対し動かすことができる。よって、密閉ケース1内には近辺に存在する潤滑油や無機物、有機物の異物が侵入することもなく、該密閉ケース1に収納した可動コンタクト6及び固定コンタクト10の接離を行わしめることができるものであり、それによって、従来あった、侵入物によるコンタクト間の導通不良の問題を惹起するおそれをなくすことができる。
又、上記磁気短絡体16の移動による可動コンタクト6の動き(固定コンタクト10に対する接離)は、一対のヨーク3,4を介して及ぶ磁石5の磁力の変化によるものであり、その変化は急峻で、それにより、可動コンタクト6及び固定コンタクト10の接離がより速やかにでき、スイッチ性能を向上させることができる。
加えて、上記一対のヨーク3,4に対し、磁石5は片側のヨーク4に取付けており、それによって、一対のヨーク3,4に磁気短絡体16が接触したときのみに磁気ループMが生成されて磁石5の磁力が可動コンタクト6に及び、ヨーク3,4から磁気短絡体が離間したときには磁気ループMが生成されずに磁石5の磁力が可動コンタクト6に及ばない。すなわち、磁気ループMが生成されるか、生成されないかで、可動コンタクト6を動かすものであり、温度変化や経年劣化等による磁力の減衰があっても、可動コンタクト6を動かす磁力さえあれば良いから、安定した性能が得られる。又、それゆえ、設計しやすくもある。
以上に対して、図4及び図5は本発明の第2実施例(第2の実施形態)を示すもので、上記第1実施例と同一もしくは同様の部分には同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ述べる。
このものの場合、密閉ケース21を、第1実施例の密閉ケース1に代えて、ほゞドーム状のケース主体部21aと、ケース底板21bとにより構成している。
ケース主体部21aの上部には、一対のヨーク22,23を、第1実施例のケース主体部1aに対するヨーク3,4と同様に、但し、ヨーク3,4よりもケース主体部1aの上方へ大きく突出するように設けている。ヨーク22,23は、第1実施例のヨーク3,4に代わるもので、ともに鉄等の磁性材から成り、磁性を有していて、上端部にL字状のストッパ部22a,23aを折曲形成している。
ケース主体部21aの上部には、一対のヨーク22,23を、第1実施例のケース主体部1aに対するヨーク3,4と同様に、但し、ヨーク3,4よりもケース主体部1aの上方へ大きく突出するように設けている。ヨーク22,23は、第1実施例のヨーク3,4に代わるもので、ともに鉄等の磁性材から成り、磁性を有していて、上端部にL字状のストッパ部22a,23aを折曲形成している。
そして、ヨーク22,23のうち、片側(右側)のヨーク23の下部には、磁石(永久磁石)5を取付けている。又、ヨーク22,23の直下位置には可動コンタクト24を配置している。この可動コンタクト24は、第1実施例の可動コンタクト6に代わるもので、非磁性材であるりん青銅等の導電性ばね材から成るコンタクト主板24aと、これの上面に固着した鉄等の磁性材から成る磁性板24bとから成って、その磁性板24bにより磁性を有する点は、第1実施例の可動コンタクト6と同様であるが、コンタクト主板24aの先端部には、接点25を上面側に設けている。
コンタクト主板24aは前記接続端子7に接合している。更に、コンタクト主板24aは、第1実施例の可動コンタクト6と同様に、接続端子7との接合部分から図4で左側の斜め上方へ延びて、更にそこから、常態では、図5に示すように、左側の斜め下方へと延びている。
そして、ケース底板21bは、ケース主体部21aの底部に結合されて、該底部の開放部を密に閉塞しており、その状態で、可動コンタクト24は、第1実施例の可動コンタクト6と同様に、上記接続端子7との接合部分から斜め上方へ延びたコンタクト主板24aの頂部において、磁性板24bの右側端部が右側のヨーク23の下端部に接触している。又、常態では、可動コンタクト24の図5で左側の斜め下方へと延びた部分は、左側のヨーク22の下方に離間して位置している。
前記接点25の上方には、固定コンタクト26の接点27を接点25に対向させて接触するように配置しており、固定コンタクト26は前記接続端子8と一体に形成している。
前記接点25の上方には、固定コンタクト26の接点27を接点25に対向させて接触するように配置しており、固定コンタクト26は前記接続端子8と一体に形成している。
ケース底板21bは、上述のようにケース主体部21aの底部に結合しており、それによって、前記密閉ケース21を構成すると共に、その密閉ケース21の内部に、固定コンタクト26と、可動コンタクト24、磁石5、及びヨーク22,23の下部を収納する構造となしている。
ケース底板21bには、下方に、接続端子7,8を囲繞する筒部21cを形成すると共に、上方にケース主体部21aを囲繞する筒部21dを形成しており、この上方の筒部21dの外部にカバー12を装着している。
ケース底板21bには、下方に、接続端子7,8を囲繞する筒部21cを形成すると共に、上方にケース主体部21aを囲繞する筒部21dを形成しており、この上方の筒部21dの外部にカバー12を装着している。
カバー12の筒状部12aには、第1実施例の移動子13に代えて、つば部及びホルダ部のないロッド状の移動子28を挿通しており、これに対して、前記ヨーク22,23上端部のストッパ部22a,23aの間には、磁気短絡体29を配置している。この磁気短絡体29は、第1実施例の磁気短絡体16に代わるもので、鉄等の磁性材から成っており、両端部が上記ストッパ部22a,23aの下側に位置している。
磁気短絡体29と前記密閉ケース21(ケース主体部21a)の上面部との間には、コイルスプリング30を介在させており、このコイルスプリング30は、常時は磁気短絡体29を押し上げて上記ストッパ部22a,23aに接触させ、ひいては磁気短絡体29をヨーク22,23に接触させる付勢力を呈する付勢手段として機能するようになっている。
磁気短絡体29の中央部には孔31を形成しており、前記密閉ケース21(ケース主体部21a)の上面部と、前記移動子28の下端から上方へ形成した穴32の奥端部との間には、コイルスプリング33を上記磁気短絡体29の孔31を通して介在させている。このコイルスプリング33は、常時は移動子28を押し上げて、磁気短絡体29から離間させる付勢力を呈する付勢手段として機能するようになっている。
なお、移動子28の上部は、第1実施例の移動子13と同様に、カバー12の筒状部12aより上方に突出して、図示しない車両のブレーキペダルに対応している。
なお、移動子28の上部は、第1実施例の移動子13と同様に、カバー12の筒状部12aより上方に突出して、図示しない車両のブレーキペダルに対応している。
次に、この第2実施例の作用を述べる。
車両のブレーキペダルを踏み込み操作する前、車両用ストップランプスイッチは図4に示した状態にあり、すなわち、前述のように、磁気短絡体29がコイルスプリング30により押し上げられてヨーク22,23に接触され、移動子28がコイルスプリング33により押し上げられて磁気短絡体29から離間している。
車両のブレーキペダルを踏み込み操作する前、車両用ストップランプスイッチは図4に示した状態にあり、すなわち、前述のように、磁気短絡体29がコイルスプリング30により押し上げられてヨーク22,23に接触され、移動子28がコイルスプリング33により押し上げられて磁気短絡体29から離間している。
この結果、磁石5の磁力がヨーク22,23と磁気短絡体29とを介して可動コンタクト24に及ぶ磁気ループMが生成され、可動コンタクト24がヨーク22,23に吸引されている。この吸引された可動コンタクト24は、接点25を固定コンタクト26の接点27に接触させており、従って、このとき、可動コンタクト24は、接続端子7,8間を、可動コンタクト24及び固定コンタクト26を介する電路で導通させている。
この状態から、車両のブレーキペダルが踏み込み操作されると、それに応じて移動子28がコイルスプリング33を圧縮して図5に矢印Aで示すように移動する。このように移動した移動子28は下端部で磁気短絡体29を押し、該磁気短絡体29をヨーク22,23から離間させる。なお、この移動子28による磁気短絡体29の押圧移動は、コイルスプリング30,33を圧縮しつつ行われることにより、弾性的に行われる。
そして、そのように磁気短絡体29がヨーク22,23から離間されれば、前記磁気ループMが生成されなくなるから、可動コンタクト24が磁石5の磁力から解放され、接点25を固定コンタクト26の接点27から離間させることにより、前記接続端子7,8間の電路が遮断される。かくして、車両用ストップランプスイッチが車両のブレーキペダルが踏み込み操作に応動するものであり、もって、図示しない車両のストップランプを点灯させるに至る。
なお、車両のブレーキペダルの踏み込み操作が解除されれば、すべては原状態に復帰し、前記磁気ループMが生成されるから、可動コンタクト24がヨーク22,23に吸引さされ、接点25を固定コンタクト26の接点27に接触させることにより、車両のストップランプが消灯されるに至る。
すなわち、この第2実施例は、車両のブレーキペダルの踏み込み操作前と踏み込み操作時における、ヨーク22,23に対する磁気短絡体29の接触、離間の動作を、第1実施例とは逆にしたもので、それ以外は第1実施例と基本的に同様であり、従って、第1実施例と同様の異物の侵入防止効果並びにスイッチ性能向上の効果、温度変化や経年劣化等に対する安定した性能、設計のしやすさが得られる。
そのほか、本発明は上記し且つ図面に示した実施例にのみ限定されるものではなく、特に、固定コンタクトと可動コンタクトについては、可動コンタクトが車両のブレーキペダルの踏み込み操作前は固定コンタクトから離間し、車両のブレーキペダルの踏み込み操作に応じて可動コンタクトが固定コンタクトに接触するように変えても良い。
又、可動コンタクトは、導電性ばね材(非磁性材)から成るコンタクト主板及び磁性材から成る磁性板の二部材から成るものでなく、磁性を有する導電性ばね材の一部材で形成されていても良く、特にそのようにした場合には、使用部品点数を少なく済ませ得る効果がある。
又、可動コンタクトは、導電性ばね材(非磁性材)から成るコンタクト主板及び磁性材から成る磁性板の二部材から成るものでなく、磁性を有する導電性ばね材の一部材で形成されていても良く、特にそのようにした場合には、使用部品点数を少なく済ませ得る効果がある。
加えて、移動子の移動に伴って移動した磁気短絡体は、ヨークに接触せず、充分に接近するだけでも良い。又、磁気短絡体はヨークから離間するとき、一対のヨークの両方から離間するのではなく、少なくとも片側の磁気短絡体から離間しさえすれば良い。
更に、本発明は、車両用のストップランプスイッチ以外の、それと同様の事情を有するスイッチ装置一般に適用できるものであり、そのほか、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得る。
更に、本発明は、車両用のストップランプスイッチ以外の、それと同様の事情を有するスイッチ装置一般に適用できるものであり、そのほか、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得る。
図面中、1は密閉ケース、3,4はヨーク、5は磁石、6は可動コンタクト、10は固定コンタクト、13は移動子、16は磁気短絡体、21は密閉ケース、22,23はヨーク、24は可動コンタクト、26は固定コンタクト、28は移動子、29は磁気短絡体を示す。
Claims (2)
- 固定コンタクトと、
この固定コンタクトと対応する、磁性を有する可動コンタクトと、
これら固定コンタクト及び可動コンタクトを収納した密閉ケースと、
前記可動コンタクトと対応する、磁性を有する一対のヨークと、
この一対のヨークのうちの片側のヨークに取付けられた磁石と、
前記密閉ケースの外部に位置して移動操作される移動子と、
この移動子により移動される磁気短絡体とを具備し、
その移動した磁気短絡体が前記一対のヨークに接触又は接近することで前記磁石の磁力を前記一対のヨークと磁気短絡体とを介して前記可動コンタクトに及ぼさせ、又は移動した磁気短絡体が少なくとも片側のヨークから離間することで前記一対のヨークと磁気短絡体とを介して前記可動コンタクトに及ぼした前記磁石の磁力を消去させることにより、前記可動コンタクトを前記固定コンタクトに対して動かすようにしたことを特徴とするスイッチ装置。 - 可動コンタクトが磁性を有する導電性ばね材の一部材で形成されていることを特徴とする請求項1記載のスイッチ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007259990A JP2009087906A (ja) | 2007-10-03 | 2007-10-03 | スイッチ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007259990A JP2009087906A (ja) | 2007-10-03 | 2007-10-03 | スイッチ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2009087906A true JP2009087906A (ja) | 2009-04-23 |
Family
ID=40661036
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2007259990A Pending JP2009087906A (ja) | 2007-10-03 | 2007-10-03 | スイッチ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2009087906A (ja) |
-
2007
- 2007-10-03 JP JP2007259990A patent/JP2009087906A/ja active Pending
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