JP2009087828A - 光源装置及びこれを備えたプロジェクタ装置 - Google Patents

光源装置及びこれを備えたプロジェクタ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】
本願の目的は、ランプ点灯後の膨張した金属反射鏡が所望の位置に位置決めされる光源装置及びこれを備えたプロジェクタ装置を提供することにある。
【解決手段】
第1の発明に係る光源装置は、内部に一対の電極が対向配置された発光部と該発光部の両端から伸びる封止部とからなるランプと、該封止部が挿入されて固定された首部と該首部に続く反射部と該反射部の開口部に設けられたつば部とからなる金属反射鏡と、からなる光源装置において、該金属反射鏡の開口側から該つば部に当接する台座を設け、該台座に円状の開口を設け、該台座の円状の開口部との間に隙間を有して対向した円状の外周面を有する係合部を該つば部に設け、該台座の熱膨張係数が該金属反射鏡の熱膨張係数より小さいことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、金属反射鏡を備えた光源装置及びこれを備えたプロジェクタ装置に関するものである。
プロジェクタ装置には、液晶プロジェクタ装置やDLP(テキサス・インスツルメンツ社商標)プロジェクタ装置がある。これらのプロジェクタ装置に用いられる投射用光源として高圧水銀ランプが用いられる。高圧水銀ランプに反射鏡を組み合せたものが光源装置であり、この光源装置がプロジェクタ装置に組み込まれて使用される。
反射鏡は、ガラスや金属からなる材質で形成され、それに誘電体多層膜からなる反射面が形成される。
光源装置に耐衝撃性が求められるとき、金属材料からなる反射鏡が用いられる。
金属材料からなる反射鏡を備えた光源装置については、特許文献1に記載されるものがあった。
図16は、特許文献1に記載される光源装置2の説明図である。図16は高圧水銀ランプ22の対向される一対の電極2231,2232に沿った断面図である。
光源装置2は、凹面状の反射面2111を有する反射鏡21と、その反射面2111の焦点に電極2231,2232間の中心が一致するように配置された高圧水銀ランプ22とからなる。
金属反射鏡21は、凹面状の反射面2111を有する反射部211と筒状の首部212とからなり、その全体が例えばアルミニウムからなる金属材料により形成される。反射部211は、反射面2111からの反射光を出射する開口部214を有する。凹面状の反射面2111は、高圧水銀ランプ22の発光部2211を取り囲む反射部211の面に、誘電体多層膜を設けることにより形成される。
反射部211の開口部214側の周方向には、外方に伸びるつば部213が設けられる。つば部213には、後述するボルト(図16には図示していない)が螺合する螺合部2131が設けられる。また、つば部213には、後述する穴部(図16には図示しておらず、後述する図17に図示する)が設けられる。
高圧水銀ランプ22は、略球状の発光部2211とその発光部2211の両端から伸びる封止部2221,2222とからなる放電管221と、発光部2211に封入される電極2231,2232と、封止部2221,2222から突出する外部リード2251,2252と、電極2231,2232と外部リード2251,2252とを電気的に接続すると共に封止部2221,2222に埋設される箔2241,2242とからなる。
発光部2211の内部2212に封入される一対の電極2231,2232は、その先端が対向するように配置される。また、発光部2211の内部2212には、発光金属として水銀が封入される。
光源装置2は、高圧水銀ランプ22からの照射光が金属反射鏡21の開口部214から好適に照射させるため、高圧水銀ランプ22の一対の電極2231,2232間の中心が金属反射鏡21の凹面状の反射面2111の焦点と一致するように構成される。このとき、高圧水銀ランプ22の一方の封止部2221は、金属反射鏡21の首部212の挿入口2121に挿入され、一方の封止部2221と首部212との間に接着剤3が充填されて固定される。
特開2004−309787公報
図16に示す光源装置2は、図17〜19に示すように、プロジェクタ装置1の取付部11に固定される。図17は、高圧水銀ランプ22の一対の電極2231,2232に沿ったプロジェクタ装置1の断面図である。図18は、図17のプロジェクタ装置1を一対の電極2231,2232の中心軸に対して90°回転させた図であり、高圧水銀ランプ22の一対の電極2231,2232に沿った断面図である。図19は、高圧水銀ランプ22の一対の電極2231,2232の伸びる方向において、高圧水銀ランプ22の一方の封止部2221側から金属反射鏡21の背面(凹面状の反射面2111に対して反対側の面)を見た図(図17のZ軸方向から見た光源装置2の背面図)であり、ランプ22点灯時の金属反射鏡21の膨張についての説明図である。
図18に示すように、光源装置2の金属反射鏡21の開口部214が取付部11の開口部113に連接され、光源装置2の金属反射鏡21の穴部2132にプロジェクタ装置1の取付部11から伸びるピン112が挿入される。
光源装置2がプロジェクタ装置1に固定されるために、図17に示すように、光源装置2の金属反射鏡21の螺合部2131と取付部11の螺合部111とを貫くように、ボルト41の軸部412が螺合され、そのボルト41の軸部412の端部にナット42が螺合される。これにより、光源装置2とプロジェクタ装置1とは、当接されて固定される。すなわち、図17において、Z軸方向(一対の電極2231,2232が伸びる方向)はボルト41とナット42による光源装置2とプロジェクタ装置1との位置決め固定され、X軸方向及びY軸方向(一対の電極2231,2232が伸びる方向に対して周方向)はボルト41がそれぞれの螺合部111,2131に螺合されることで規制されて位置決め固定される。
プロジェクタ装置1には、光源装置2からの出射光を利用する光学系の例えばレンズなどが設けられている。
ランプ22点灯時、図示しない電源から一対の外部リード2251,2252に給電される。高圧水銀ランプ22の一対の電極2231,2232間では放電が発生し、発光部2211は高温となる。金属反射鏡21は、高温となった発光部2211により加熱され、さらに発光部2211から照射される光を受けても加熱される。加熱された反射鏡21は、金属材料により形成されているため膨張される。
金属反射鏡21をプロジェクタ装置1に固定しているのは、ボルト41とナット42による螺合接続であり、図19に示すように、紙面上下における第1の螺合接続部71と第2の螺合接続部72の固定強度を同一にすることは困難である。このため、膨張する金属反射鏡21は、固定強度の強い方の螺合接続部(例えば、図19においては第1の螺合接続部71とする)を支点として膨張することになる。金属反射鏡21の膨張方向は、固定強度の弱い方の螺合接続部(図19においては第2の螺合接続部72)に依存するものである。例えば第2の螺合接続部72の接続強度が大きいと第1及び第3の膨張方向81,83に膨張する量が第2の膨張方向82よりも大きくなり、例えば第2の螺合接続部72の接続強度が小さいと第2の膨張方向82に膨張する量が第1及び第3の膨張方向81,83よりも大きくなる。すなわち、光源装置2からの出射光の光軸が、図19におけるX−Y面上で移動してしまうことになる。
プロジェクタ装置1に設けられた図示しない光学系は、ランプ22点灯前の光源装置2から予想される光軸(高圧放電ランプ22の一対の電極2231,2232の伸びる方向)に基づいて設計されている。プロジェクタ装置1によって、これに固定される光源装置2の固定強度が異なるので、ランプ22点灯後の光源装置2からの出射光の光軸が、図19におけるX−Y面上で移動してしまう。従って、ランプ22点灯後は、プロジェクタ装置1の図示しない光学系の設計とは異なった光軸が形成されてしまう。これに伴い、プロジェクタ装置1によって、照度が異なる問題があった。
そこで、本願の目的は、ランプ点灯後の膨張した金属反射鏡が所望の位置に位置決めされる光源装置及びこれを備えたプロジェクタ装置を提供することにある。
第1の発明に係る光源装置は、内部に一対の電極が対向配置された発光部と該発光部の両端から伸びる封止部とからなるランプと、該封止部が挿入されて固定された首部と該首部に続く反射部と該反射部の開口部に設けられたつば部とからなる金属反射鏡と、からなる光源装置において、該金属反射鏡の開口側から該つば部に当接する台座を設け、該台座に円状の開口を設け、該台座の円状の開口部との間に隙間を有して対向した円状の外周面を有する係合部を該つば部に設け、該台座の熱膨張係数が該金属反射鏡の熱膨張係数より小さいことを特徴とする。
第2の発明に係るプロジェクタ装置は、内部に一対の電極が対応配置された発光部と該発光部の両端から伸びる封止部とからなるランプと、該封止部が挿入されて固定された首部と該首部に続く反射部と該反射部の開口部に設けられたつば部とからなる金属反射鏡と、該反射部の開口部に連続する開口を有する取付部と、からなるプロジェクタ装置において、該金属反射鏡の開口側から該つば部に当接する台座を該つば部と該取付部との間に介在させ、該台座に連続する第1の円状の開口と第2の円状の開口とを設け、該台座の第1の円状の開口部との間に隙間を有して対向した円状の外周面を有する係合部を該つば部に設け、該台座の第2の円状の開口部との間に隙間を有して対向した円状の外周面を有する係合部を該取付部に設け、該台座の熱膨張係数が該金属反射鏡の熱膨張係数及び該取付部の熱膨張係数より小さいことを特徴とする。
第1の発明に係る光源装置は、上記特徴により、ランプ点灯後に一対の電極の伸びる方向において、つば部を有する金属反射鏡は、当接する台座によって位置決めすることができる。
さらに、ランプ点灯後に、一対の電極の伸びる方向に対して周方向において、円状の外周面を有する係合部は、膨張されて隙間を埋めることで台座の円状の開口部と係合される。台座は金属反射鏡に対して熱膨張係数の小さい材質からなると共に、台座の開口部が円状であることから、円状の外周面を有する係合部は、台座の係合する面に対して均一に膨張することができる。プロジェクタ装置は台座に係合された金属反射鏡の光軸に基づいて光学系を設計できるので、第1の発明に係る光源装置は、ランプ点灯後の膨張した金属反射鏡を所望の位置に位置決めすることができる。
第2の発明に係るプロジェクタ装置は、上記特徴により、ランプ点灯後に一対の電極の伸びる方向において、つば部を有する金属反射鏡は、当接する台座によって位置決めすることができる。また、取付部も同様に、当接する台座によって位置決めすることができる。
さらに、ランプ点灯後に、一対の電極の伸びる方向に対して周方向において、つば部に設けられた円状の外周面を有する係合部は、膨張されて隙間を埋めることで台座の第1の円状の開口部と係合される。また、取付部に設けられた円状の外周面を有する係合部は、膨張されて隙間を埋めることで台座の第2の円状の開口部と係合される。台座は金属反射鏡及び取付部より熱膨張係数の小さい材質からなると共に、台座の第1及び第2の開口部が円状であることから、つば部に設けられた円状の外周面を有する係合部と取付部に設けられた円状の外周面を有する係合部とは、台座の係合する面に対して均一に膨張させることができる。プロジェクタ装置は取付部と共に光学系を設計されるが、ランプ点灯時に膨張した取付部が係合する台座に対して位置決めされ、その台座に対して膨張した金属反射鏡も係合される。すなわち、ランプ点灯後は、台座を介在させることにより、プロジェクタ装置の光学系は金属反射鏡を備える光源装置の光軸と一致するので、第2の発明に係るプロジェクタ装置は、ランプ点灯後の膨張した金属反射鏡を所望の位置に位置決めすることができる。
本発明に係る光源装置2の第1の実施例を図1〜7を用いて説明する。
図1は、ランプ22点灯前における第1の実施例に係る光源装置2の説明図である。図2〜4は、図1に示す第1の実施例に係る光源装置2を備えたプロジェクタ装置1の説明図である。図5〜7は、図2〜4のプロジェクタ装置1のランプ22点灯後において、金属反射鏡21が膨張したときの第1の実施例に係る光源装置2を備えたプロジェクタ装置1の説明図である。図1は、一対の電極2231,2232の伸びる方向に沿った光源装置2の断面図である。図2及び図5は、一対の電極2231,2232の伸びる方向に沿ったプロジェクタ装置1の断面図である。図3及び図6は、図2又は図5のプロジェクタ装置1をZ軸の矢印方向から見た背面図である。図4及び図7は、図2又は図5のプロジェクタ装置1をZ軸の矢印方向に対して反対方向から見た正面図である。
図1〜7は、図17〜19に示したものと同じものには同一の符号が付されている。
第1の実施例に係る光源装置2は、図1に示すように、凹面状の反射面2111を有する金属反射鏡21と、その反射面2111の焦点に電極2231,2232間の中心が一致するように配置された高圧水銀ランプ22と、金属反射鏡21に設けられた台座5と、からなる。
プロジェクタ装置1は、図2〜4に示すように、光源装置2を備えるための取付部11を有している。この取付部11に、図1に示す光源装置2を固定することで、図2〜4に示すプロジェクタ装置1となる。
ランプ22点灯前における第1の実施例に係る光源装置2について、図1〜4を用いて説明する。
反射鏡21は、凹面状の反射面2111を有する反射部211と筒状の首部212とからなり、例えばアルミニウムからなる金属材料により形成される。反射面2111の凹面状とは、楕円を長径方向の軸(楕円の第1焦点と第2焦点とを結ぶ線)に対して回転して形成され、その回転楕円形状の短径部分で半分にした形状である。反射面2111の楕円の短径部分は開口され、図4に示すように、これが反射部211の円状の開口部214となる。
反射部211には、図4に示すように、開口部214の周方向(図4におけるX−Y方向)の外方に伸びる概略四角状のつば部213が設けられる。
反射部211のつば部213には、後述する固定部材4であるボルト41の棒状の軸部412が挿入されるように、概略四角状のつば部213の4つの角の位置に穴部2132が設けられる。つば部213に設けられる穴部2132は、図1〜3に示すように、ボルト41の棒状の軸部412の外径寸法に対して大径となるように設けられる。
反射部211のつば部213には、反射面2111の第1焦点と第2焦点とを結ぶ線方向(図3におけるZ軸方向)に伸びるように突部2135が一体又は別体で設けられる。図3に示すように、反射部211に設けられる突部2135は、反射部211の穴部2132と反射部211の開口部214との間に位置し、反射面2111の第1焦点と第2焦点とを結ぶ線方向に対して周方向(後述する高圧水銀ランプ22の一対の電極2231,2232の伸びる方向に対して周方向)に伸びる環状に設けられる。
この環状の突部2135は、円状の外周面を有し、後述するように、ランプ22点灯後に台座5に係合する係合部2134である
凹面状の反射面2111は、金属材料の金属光沢により形成され、又はシリカ(SiO)とチタニア(TiO)とを積層させてなる誘電体多層膜により形成される。
金属反射鏡21の首部212の挿入口2121には、高圧水銀ランプ22の一方の封止部2221が挿入され、首部212の内周と一方の封止部2221の外周との間に例えばセラミック接着剤3が充填される。
高圧水銀ランプ22は、略球状の発光部2211とその発光部2211の両端から伸びる封止部2221,2222とからなる放電管221と、発光部2211の内部2212で対向配置される電極2231,2232と、発光部2211の内部2212に封入される発光金属と、封止部2221,2222から突出する外部リード2251,2252と、電極2231,2232と外部リード2251,2252とを電気的に接続すると共に封止部2221,2222に埋設される箔2241,2242とからなる。
放電管221は、光を透過する例えば石英ガラスにより形成される。放電管221の発光部2211の内部2212には、発光金属として0.15mg/mm以上の水銀が封入されると共に、10−6μmol/mm〜10−2μmol/mmの範囲のハロゲンガスとして例えば臭素(Br)ガスと、希ガスとして例えば13KPaのアルゴン(Ar)ガスとが封入される。
また、発光部2211の内部2212には、例えばタングステン(W)からなる一対の電極2231,2232が、その両先端の間隔を2mm以下で対向させて配置される。
放電管221の封止部2221,2222は、発光部2211の両端から伸びる石英ガラスのパイプ体の内部を減圧状態で加熱溶融することにより円柱状に形成されたものであり、すなわちシュリンクシール法により形成されたものである。封止部2221,2222の内部には、電極2231,2232と、封止部2221,2222の端部から突出する外部リード2251,2252とが、電気的に接続されるように、例えばモリブデンからなる金属箔2241,2242が埋設される。
高圧水銀ランプ22は、放電管221の発光部2211の内部2212に設けた一対の電極2231,2232間の中心と反射面2111の第1焦点とが一致するように配置される。すなわち、発光部2211は、凹面状の反射面2111に取り囲まれるように配置され、放電管221の他方の封止部2222は、金属反射鏡21の開口部214側に伸びるように配置される。
金属反射鏡21の開口部214側に設けられた突部2135の周方向(高圧水銀ランプ22の一対の電極2231,2232の伸びる方向に対して周方向)の外方には、台座5が設けられる。
台座5は、図2に示すように、外形が四角形の板状をしており、その内部に貫通した円状の開口を有する。台座5は、例えば酸化アルミニウム(Al)のように、金属反射鏡21よりも熱膨張係数の小さなセラミック材料により形成される。
台座5の円状の開口部51の内方には、金属反射鏡21の環状の突部2135が配置され、図1に示すように、高圧水銀ランプ22の一対の電極2231,2232の伸びる方向(Z軸方向)において、台座5と金属反射鏡21のつば部213が当接される。高圧水銀ランプ22の一対の電極2231,2232の伸びる方向に対して周方向(X−Y方向)において、図3に示すように、台座5における金属反射鏡21の突部2135と対向する面53(台座5の円状の開口側の内周面53)と金属反射鏡21の突部2135における台座5に対向する面2136(環状の突部2135の円状の外周面2136)との間に三日月状の隙間6が形成される。
台座5には、金属反射鏡21のつば部213に設けられた穴部2132に対応した位置に、ボルト41のネジ切りされた軸部412に螺合される螺合部52が、図1に示すように、高圧水銀ランプ22の一対の電極2231,2232が伸びる方向(Z軸方向)に向かって貫通するように設けられる。
台座5の螺合部52に螺合されるボルト41は、多角形の頭部411とネジ切りされた棒状の軸部412とからなる。ボルト41の棒状の軸部412は、金属反射鏡21の穴部2132から通って、台座5の螺合部52に螺合され、その端部(頭部411に対して反対側の端部)が台座5から突出する。突出した軸部412の端部にはナット42が螺合されることにより、ボルト41の頭部411が金属反射鏡21のつば部213に当接され、ナット42が台座5に当接される。ボルト41とナット42からなる固定部材4により、金属反射鏡21と台座5は、高圧水銀ランプ22の一対の電極2231,2232の伸びる方向において、ボルト41の頭部411とナット42に挟持されて固定される。
ボルト41とナット42からなる固定部材4は、図3及び図4に示すように、4箇所設けられる。
上述の第1の実施例に係る光源装置2は、台座5がプロジェクタ装置1の取付部11に取付けられ、高圧水銀ランプ22の一対の電極2231,2232の伸びる方向及びその周方向(X,Y,Z方向)において、プロジェクタ装置1に対して固定される。
取付部11は、例えばステアタイト(MgO・SiO)のようなセラミック材料により形成される。
光源装置2は、高圧水銀ランプ22の外部リード2251,2252に図示しない電源が電気的に接続され、電源から給電されることにより、ランプ22点灯される。
ランプ22点灯後における第1の実施例に係る光源装置2について、図5〜7を用いて説明する。
給電された高圧水銀ランプ22の一対の電極2231,2232間では放電が発生し、封入された発光金属から光が照射される。
放電により加熱された発光部2211は、一方の封止部2221に伝熱されて金属反射鏡21に伝熱する。さらに、発光部2211からの輻射熱により金属反射鏡21の反射部211は加熱される。
また、発光部2211から放射される光が照射されることにより、金属反射鏡21の反射部211は加熱される。
加熱された金属反射鏡21の反射部211は、金属材料により形成されているので膨張される。これに伴い、反射部211に設けられたつば部213と突部2135も膨張される。
反射部211のつば部213は、高圧水銀ランプ22の一対の電極2231,2232の伸びる方向(Z軸方向)において、台座5に固定部材4を介して固定されているので、移動することがない。
これに対して、高圧水銀ランプ22の一対の電極2231,2232の伸びる方向に対して周方向(X−Y方向)において、加熱された反射部211は大きく膨張するが、反射部211のつば部213はボルト41の軸部412に対して大径の穴部2132を有するので、ボルト41の軸部412に遮られることなく膨張する。膨張するつば部213に設けられた突部2135は、膨張前の図4に示すように台座5のY軸の矢印に対して反対方向(紙面下方)側の面に当接しているので、当接する台座5の面に押されて図4に示すY軸の矢印方向(紙面上方)に向かって膨張される。台座5における金属反射鏡21の突部2135に対向する面53(台座5の開口側の内周面53)は十分膨張した突部2135の円状の外周面2136に係合する円状に形成されているので、ランプ22点灯後に膨張した突部2135は、図6に示すように、台座5における突部2135に対向する面53(台座5の開口側の内周面53)に係合される。
金属反射鏡21に当接される台座5は、金属反射鏡21よりも熱膨張係数の小さなセラミック材料により形成されるため、金属反射鏡21に比べて殆んど膨張されない。
上述のように、金属反射鏡21が例えばアルミニウム(Al)により形成されたとき、その熱膨張係数は23×10−6/Kであり、これに対して台座5が例えば酸化アルミニウム(Al)により形成されたとき、その熱膨張係数は5×10−6/Kである。
ランプ22点灯後、第1の実施例に係る光源装置2は、金属反射鏡21に対して殆んど膨張しない台座5の開口部51に、膨張した反射部211の環状の突部2135からなる係合部2134を係合させることにより、台座5の開口部51に基づいた所望の位置に、金属反射鏡21の光軸を移動させることができる。
プロジェクタ装置1に設けられる図示しない例えばレンズなどの光学系は、台座5の開口部51に基づいた光軸設計がされる。従って、ランプ22点灯後の膨張された金属反射鏡21の光軸は、プロジェクタ装置1の図示しない光学系に対して所望の位置に移動される。このため、ランプ22点灯時、発光部2211からの照射光及び反射面からの反射光は、金属反射鏡21の開口部214から照射され、プロジェクタ装置1の図示しない光学系の所望の光路を通ることができる。すなわち、第1の実施例に係る光源装置2は、ランプ22点灯後においてプロジェクタ装置1に対して所望の位置に光軸を移動することができるので、プロジェクタ装置1によって照度が異なることを防止できる。
また、突部2135を環状に設けることにより、突部2135は、その外周面(突部2135における台座5の開口側の面53に対向する面)2136が円状になると共に、その内周面(突部2135における反射部211の開口側の面)も円状となる。この突部2135における円状の外周面2136の中心軸と円状の内周面の中心軸を一致させた環状にすることにより、環状の突部2135の周方向(一対の電極2231,2232の伸びる方向に対して周方向)における肉厚を均一にすることができる。これにより、膨張する突部2135は、その周方向(一対の電極2231,2232の伸びる方向に対して周方向)における膨張量を均一にすることができる。均一に膨張された突部2135は、台座5の円状の開口側の面53に係合されたときに、係合した台座5の面53からの反発力を突部2135の円状の外周面2136において均一にすることができ、突部2135に連接されるつば部213や反射部211に不所望な負荷が掛かることを防止することができる。
ランプ22点灯前における第1の実施例に係る光源装置2の数値例を挙げると、金属反射鏡21の突部2135の外径(金属反射鏡21の突部2135における台座5の開口側の面53に対向する面2136の直径)が34.75mmであり、台座5の開口側の面53(台座5における反射鏡21の突部2135に対向する面53)の直径(台座5の円状の開口径)が34.95mmである。また、金属反射鏡21の数値例は、肉厚が2.5mmであり、図2に示す四角状のつば部213の外形寸法(図2に示すように、X−Y方向に伸びるつば部の外形寸法)が46mm×46mm角であり、反射部211の開口部214の開口径が33mmであり、反射部211の開口部214側の端部から首部212の端部までの金属反射鏡21の長さが40mmである。
給電される電力が200Wであるとき、ランプ22点灯後の第1の実施例の数値例を挙げると、金属反射鏡21の突部2135の外径(金属反射鏡21の突部2135における台座5の開口側の面53に対向する面2136の直径)及び台座5の開口側の面53(台座5における反射鏡21の突部2135に対向する面53)の直径、すなわち金属反射鏡21の突部2135と台座5との係合する面2136,53の直径は35mmとなる。
第1の実施例に係る光源装置2は、内部2212に一対の電極2231,2232が対向配置された発光部2211と該発光部2211の両端から伸びる封止部2221,2222とからなるランプ22と、該封止部2221が挿入されて固定された首部212と該首部212に続く反射部211と該反射部211の開口部214に設けられたつば部213とからなる金属反射鏡21と、からなる光源装置2において、該金属反射鏡21の開口側から該つば部213に当接する台座5を設け、該台座5に円状の開口を設け、該台座5の円状の開口部51との間に隙間6を有して対向した円状の外周面2136を有する係合部2134を該つば部213に設け、該台座5の熱膨張係数が該金属反射鏡21の熱膨張係数より小さいことを特徴とする。
第1の実施例に係る光源装置2は、上記特徴により、ランプ22点灯後に一対の電極2231,2232の伸びる方向において、つば部213を有する金属反射鏡21は、当接する台座5によって位置決めすることができる。
さらに、ランプ22点灯後に、一対の電極2231,2232の伸びる方向に対して周方向において、円状の外周面2136を有する係合部2134は、膨張されて隙間6を埋めることで台座5の円状の開口部51と係合される。台座5は金属反射鏡21に対して熱膨張係数の小さい材質からなると共に、台座5の開口部51が円状であることから、円状の外周面2136を有する係合部2134は、台座5の係合する面53に対して均一に膨張することができる。プロジェクタ1装置は台座5に係合された金属反射鏡21の光軸に基づいて光学系を設計できるので、第1の発明に係る光源装置2は、ランプ22点灯後の膨張した金属反射鏡21を所望の位置に位置決めすることができる。
本発明に係る光源装置2の第2の実施例を図8〜11を用いて説明する。
図8及び図9は、ランプ22点灯前における第2の実施例に係る光源装置2を備えたプロジェクタ装置1の説明図である。図10及び図11は、図8及び図9のプロジェクタ装置1のランプ22点灯後において、金属反射鏡21が膨張したときの第2の実施例に係る光源装置2を備えたプロジェクタ装置1の説明図である。図8及び図10は、一対の電極2231,2232の伸びる方向に沿ったプロジェクタ装置1の断面図である。図9及び図11は、図8又は図10のプロジェクタ装置1をZ軸の矢印方向から見た背面図である。
図8〜11は、図1〜7に示したものと同じものには同一の符号が付されている。
第2の実施例に係る光源装置2は、つば部213が環状に設けられてこれが係合部2134となる点と、固定部材に板ばねを用いた点とで、第1の実施例に係る光源装置2と相違する。
第2の実施例に係る光源装置2は、凹面状の反射面2111を有する金属反射鏡21と、その反射面2111の焦点に電極2231,2232間の中心が一致するように配置された高圧水銀ランプ22と、金属反射鏡21に設けられた台座5と、からなる。
プロジェクタ装置1は、図8〜11に示すように、光源装置2を備えるための取付部11を有している。この取付部11に、第2の実施例に係る光源装置2を固定することで、図8〜11に示すプロジェクタ装置1となる。
ランプ22点灯前における第2の実施例に係る光源装置2について、図8及び図9を用いて説明する。
反射鏡21は、凹面状の反射面2111を有する反射部211と筒状の首部212とからなり、例えばアルミニウムからなる金属材料により形成される。反射面2111の凹面状とは、楕円を長径方向の軸(楕円の第1焦点と第2焦点とを結ぶ線)に対して回転して形成され、その回転楕円形状の短径部分で半分にした形状である。反射面2111の楕円の短径部分は開口され、図8に示すように、これが反射部211の円状の開口部214となる。
反射部211には、開口部214の周方向(図9におけるX−Y方向)の外方に伸びる環状のつば部213が設けられる。この環状のつば部213は、円状の外周面を有し、後述するように、ランプ22点灯後に台座5に係合する係合部2134である。
凹面状の反射面2111は、金属材料の金属光沢により形成され、又はシリカ(SiO)とチタニア(TiO)とを積層させてなる誘電体多層膜により形成される。
金属反射鏡21の首部212の挿入口2121には、高圧水銀ランプ22の一方の封止部2221が挿入され、首部212の内周と一方の封止部2221の外周との間に例えばセラミック接着剤3が充填される。
高圧水銀ランプ22は、略球状の発光部2211とその発光部2211の両端から伸びる封止部2221,2222とからなる放電管221と、発光部2211の内部2212で対向配置される電極2231,2232と、発光部2211の内部2212に封入される発光金属と、封止部2221,2222から突出する外部リード2251,2252と、電極2231,2232と外部リード2251,2252とを電気的に接続すると共に封止部2221,2222に埋設される箔2241,2242とからなる。
放電管221は、光を透過する例えば石英ガラスにより形成される。放電管221の発光部2211の内部2212には、発光金属として0.15mg/mm以上の水銀が封入されると共に、10−6μmol/mm〜10−2μmol/mmの範囲のハロゲンガスとして例えば臭素(Br)ガスと、希ガスとして例えば13KPaのアルゴン(Ar)ガスとが封入される。
また、発光部2211の内部2212には、例えばタングステン(W)からなる一対の電極2231,2232が、その両先端の間隔を2mm以下で対向させて配置される。
放電管221の封止部2221,2222は、発光部2211の両端から伸びる石英ガラスのパイプ体の内部を減圧状態で加熱溶融することにより円柱状に形成されたものであり、すなわちシュリンクシール法により形成されたものである。封止部2221,2222の内部には、電極2231,2232と、封止部2221,2222の端部から突出する外部リード2251,2252とが、電気的に接続されるように、例えばモリブデンからなる金属箔2241,2242が埋設される。
高圧水銀ランプ22は、放電管221の発光部2211の内部2212に設けた一対の電極2231,2232間の中心と反射面2111の第1焦点とが一致するように配置される。すなわち、発光部2211は、凹面状の反射面2111に取り囲まれ、放電管221の他方の封止部2222は、金属反射鏡21の開口部214側に伸びるように配置される。
金属反射鏡21の開口部214側に設けられた環状のつば部213には、図8に示すように、その高圧水銀ランプ22の一対の電極2231,2232の伸びる方向における他方の封止部2222側の面に、台座5が当接するように設けられる。また、台座5には後述する突部55が設けられており、その突部55が環状のつば部213の周方向(高圧水銀ランプ22の一対の電極2231,2232の伸びる方向に対して周方向)の外方に設けられる。
台座5は、図9に示すように、外形が四角形の板状をしており、その内部に貫通した円状の開口部51を有する。台座5は、例えば酸化アルミニウム(Al)のように、金属反射鏡21よりも熱膨張係数の小さなセラミック材料により形成される。
台座5の円状の開口側の内周径(台座5に設けられた円状の開口径)は、金属反射鏡21の開口側の内周径(金属反射鏡21に設けられた円状の開口径)よりも大きく形成される。
ランプ22点灯時、光が金属反射鏡21の開口部214から出射されるので、高圧水銀ランプ22の一対の電極2231,2232の伸びる方向(Z軸方向)において、台座5の円状の開口が金属反射鏡21の開口からの光を遮光しない位置になるように、台座5は配置される。
高圧水銀ランプ22の一対の電極2231,2232の伸びる方向(Z軸方向)において、台座5における金属反射鏡21に当接する面に、突部55が設けられる。台座5の突部55は、金属反射鏡21の環状のつば部213における周方向の外方に位置し、高圧水銀ランプ22の一対の電極2231,2232の伸びる方向に対して周方向(X−Y方向)に伸びる環状に形成され、環状のつば部213の周方向における外方を覆うように設けられる。
高圧水銀ランプ22の一対の電極2231,2232の伸びる方向に対して周方向(X−Y方向)において、図9に示すように、台座5の突部55における金属反射鏡21のつば部213に対向する面53(台座5の環状の突部55の内周面53)と金属反射鏡21のつば部213における台座5の突部55に対向する面2136(環状のつば部213の外周面2136)との間には、三日月状の隙間6が形成される。
台座5には、ボルト41のネジ切りされた軸部412に螺合する螺合部52が、図8に示すように、高圧水銀ランプ22の一対の電極2231,2232が伸びる方向(Z軸方向)に向かって貫通するように設けられる。
台座5の螺合部52に螺合されるボルト41は、多角形の頭部411とネジ切りされた棒状の軸部412とからなる。
高圧水銀ランプ22の一対の電極2231,2232の伸びる方向(Z軸方向)において、台座5における金属反射鏡21のつば部213が当接する面に板ばね43が当接するように設けられる。板ばね43は穴部を有し、この板ばね43の穴部にボルト41の棒状の軸部412が挿通される。
ボルト41の棒状の軸部412は、板ばね43の穴部を通って、台座5の螺合部52に螺合され、その端部(頭部411に対して反対側の端部)が台座5から突出する。突出した軸部412の端部にはナット42が螺合されることにより、ボルト41の頭部411が板ばね43に当接され、ナット42が台座5に当接される。ボルト41の頭部411とナット42により、板ばね43と台座5は挟持されて固定される。
高圧水銀ランプ22の一対の電極2231,2232の伸びる方向(Z軸方向)において、台座5に固定された板ばね43は、金属反射鏡21のつば部213を台座5に向かって押圧して固定する。すなわち、高圧水銀ランプ22の一対の電極2231,2232の伸びる方向(Z軸方向)において、ボルト41,ナット42及び板ばね43からなる固定部材4は、台座5と金属反射鏡21とを挟持して固定する。
このボルト41,ナット42及び板ばね43からなる固定部材4は、図9に示すように、台座5の環状の突部55の周方向における外方の2箇所(図9の紙面上下)に設けられる。
上述の第2の実施例に係る光源装置2は、台座5がプロジェクタ装置1の取付部11に取付けられ、高圧水銀ランプ22の一対の電極2231,2232の伸びる方向及びその周方向(X,Y,Z方向)において、プロジェクタ装置1に対して固定される。
取付部11は、例えばステアタイト(MgO・SiO)のようなセラミック材料により形成される。
光源装置2は、高圧水銀ランプ22の外部リード2251,2252に図示しない電源が電気的に接続され、電源から給電されることにより、ランプ22点灯される。
ランプ22点灯後における第2の実施例に係る光源装置2について、図10及び図11を用いて説明する。
給電された高圧水銀ランプ22の一対の電極2231,2232間では放電が発生し、封入された発光金属から光が照射される。
放電により加熱された発光部2211は、一方の封止部2221に伝熱されて金属反射鏡21に伝熱する。さらに、発光部2211からの輻射熱により金属反射鏡21の反射部211は加熱される。
また、発光部2211から放射される光が照射されることにより、金属反射鏡21の反射部211は加熱される。
加熱された金属反射鏡21の反射部211は、金属材料により形成されているので膨張される。これに伴い、反射部211に設けられたつば部213も膨張される。
反射部211のつば部213は、高圧水銀ランプ22の一対の電極2231,2232の伸びる方向(Z軸方向)において、台座5に固定部材4を介して固定されているので、移動することがない。
これに対して、高圧水銀ランプ22の一対の電極2231,2232の伸びる方向に対して周方向(X−Y方向)において、加熱された反射部211は、板ばね43に遮られることなく膨張する。
膨張するつば部213は、膨張前の図9に示すように台座5のY軸の矢印に対して反対方向(紙面下方)側の面に当接しているので、当接する台座5の面に押されて図9に示すY軸の矢印方向(紙面上方)に向かって膨張される。台座5の突部55における金属反射鏡21のつば部213に対向する面53(台座5の環状の突部55の内周面53)は十分膨張した環状のつば部213の外周面2136に係合する環状に形成されているので、ランプ22点灯後に膨張した環状のつば部213の外周面2136は、図11に示すように、台座5の突部55における金属反射鏡のつば部213に対向する面53(台座5の環状の突部55の内周面53)に係合される。
金属反射鏡21の円状の開口部214の内径は、つば部213の膨張に伴って拡大される。ランプ22点灯時に、光は金属反射鏡21の開口部214から出射されるため、台座5の円状の開口部51の直径(台座5の開口部51側の内周径)は、膨張した金属反射鏡21の開口部214の直径に対して同一に又は大きくなるように形成され(本実施例では、図10に示すように、台座5の開口径の方が金属反射鏡21の開口径より大きい)、金属反射鏡21の開口からの出射光が台座5によって遮光されることを防止する。
金属反射鏡21に当接される台座5は、金属反射鏡21よりも熱膨張係数の小さなセラミック材料により形成されるため、金属反射鏡21に比べて殆んど膨張されない。
上述のように、金属反射鏡21が例えばアルミニウム(Al)により形成されたとき、その熱膨張係数は23×10−6/Kであり、これに対して台座5が例えば酸化アルミニウム(Al)により形成されたとき、その熱膨張係数は5×10−6/Kである。
ランプ22点灯後、第2の実施例に係る光源装置2は、金属反射鏡21に対して殆んど膨張しない台座5の突部55に、膨張した反射部211の環状のつば部213からなる係合部2134を係合させることにより、台座5の突部55に基づいた所望の位置に、金属反射鏡21の光軸を移動させることができる。
プロジェクタ装置1に設けられる図示しない例えばレンズなどの光学系は、台座5の突部55に基づいた光軸設計がされる。従って、ランプ22点灯後の膨張された金属反射鏡21の光軸は、プロジェクタ装置1の図示しない光学系に対して所望の位置に移動される。このため、ランプ22点灯時、発光部2211からの照射光及び反射面からの反射光は、金属反射鏡21の開口部214から照射され、プロジェクタ装置1の図示しない光学系の所望の光路を通ることができる。すなわち、第1の実施例に係る光源装置2は、ランプ22点灯後においてプロジェクタ装置1に対して所望の位置に光軸を移動することができるので、プロジェクタ装置1によって照度が異なることを防止できる。
また、つば部213を環状に設けることにより、つば部213は、その外周面(つば部213における台座5の開口側の面53に対向する面)2136が円状になると共に、その内周面(つば部213における反射部211の開口側の面)も円状となる。このつば部213における円状の外周面2136の中心軸と円状の内周面の中心軸を一致させた環状にすることにより、環状のつば部213の周方向(一対の電極2231,2232の伸びる方向に対して周方向)における肉厚を均一にすることができる。これにより、膨張するつば部213は、その周方向(一対の電極2231,2232の伸びる方向に対して周方向)における膨張量を均一にすることができる。均一に膨張されたつば部213は、台座5の円状の開口側の面53に係合されたときに、係合した台座5の面53からの反発力をつば部213の円状の外周面2136において均一にすることができ、つば部213に連接される反射部211に不所望な負荷が掛かることを防止することができる。
第2の実施例に係る光源装置2は、内部2212に一対の電極2231,2232が対向配置された発光部2211と該発光部2211の両端から伸びる封止部2221,2222とからなるランプ22と、該封止部2221が挿入されて固定された首部212と該首部212に続く反射部211と該反射部211の開口部214に設けられたつば部213とからなる金属反射鏡21と、からなる光源装置2において、該金属反射鏡21の開口側から該つば部213に当接する台座5を設け、該台座5に円状の開口を設け、該台座5の円状の開口部51との間に隙間6を有して対向した円状の外周面2136を有する係合部2134を該つば部213に設け、該台座5の熱膨張係数が該金属反射鏡21の熱膨張係数より小さいことを特徴とする。
第2の実施例に係る光源装置2は、上記特徴により、ランプ22点灯後に一対の電極2231,2232の伸びる方向において、つば部213を有する金属反射鏡21は、当接する台座5によって位置決めすることができる。
さらに、ランプ22点灯後に、一対の電極2231,2232の伸びる方向に対して周方向において、円状の外周面2136を有する係合部2134は、膨張されて隙間6を埋めることで台座5の円状の開口部51と係合される。台座5は金属反射鏡21に対して熱膨張係数の小さい材質からなると共に、台座5の開口部51が円状であることから、円状の外周面2136を有する係合部2134は、台座5の係合する面53に対して均一に膨張することができる。プロジェクタ1装置は台座5に係合された金属反射鏡21の光軸に基づいて光学系を設計できるので、第1の発明に係る光源装置2は、ランプ22点灯後の膨張した金属反射鏡21を所望の位置に位置決めすることができる。
本発明に係るプロジェクタ装置1の実施例を図12〜15を用いて説明する。
図12及び図13は、ランプ22点灯前における本実施例に係るプロジェクタ装置1の説明図である。図14及び図15は、図12及び図13のプロジェクタ装置1のランプ22点灯後において、金属反射鏡21及び取付部11が膨張したときのプロジェクタ装置1の説明図である。図12及び図14は、一対の電極2231,2232の伸びる方向に沿ったプロジェクタ装置1の断面図である。図13及び図15は、図12及び図14のプロジェクタ装置1をZ軸の矢印の反対方向から見た正面図である。
図12〜15は、図1〜7に示したものと同じものには同一の符号が付されている。
本実施例に係るプロジェクタ装置1は、取付部11の材質の熱膨張係数が金属反射鏡21の材質の熱膨張係数のように台座5の材質の熱膨張係数より大きく、ランプ22点灯後に取付部11が膨張されてる点で、前述の第1及び第2の実施例に係る光源装置2を備えたプロジェクタ装置1と相違する。
本実施例に係るプロジェクタ装置1は、凹面状の反射面2111を有する金属反射鏡21と、その反射面2111の焦点に電極2231,2232間の中心が一致するように配置された高圧水銀ランプ22と、金属反射鏡21に設けられた台座5と、台座5に設けられた取付部11と、からなる。
ランプ22点灯前における本実施例に係るプロジェクタ装置1について、図12及び図13を用いて説明する。
反射鏡21は、凹面状の反射面2111を有する反射部211と筒状の首部212とからなり、例えばアルミニウムからなる金属材料により形成される。反射面2111の凹面状とは、楕円を長径方向の軸(楕円の第1焦点と第2焦点とを結ぶ線)に対して回転して形成され、その回転楕円形状の短径部分で半分にした形状である。反射面2111の楕円の短径部分は開口され、図4に示すように、これが反射部211の円状の開口部214となる。
反射部211には、開口部214の周方向(図12におけるX−Y方向)の外方に伸びる概略四角状のつば部213が設けられる。
反射部211のつば部213には、後述する固定部材4であるボルト41の棒状の軸部412が挿入されるように、概略四角状のつば部213の4つの角の位置に穴部2132が設けられる。つば部213に設けられる穴部2132は、図12及び図13に示すように、ボルト41の棒状の軸部412の外径寸法に対して大径となるように設けられる。
反射部211のつば部213には、反射面2111の第1焦点と第2焦点とを結ぶ線方向(図12におけるZ軸方向)に伸びるように突部2135が一体又は別体で設けられる。図13に示すように、反射部211に設けられる突部2135は、反射部211の穴部2132と反射部211の開口部214との間に位置し、反射面2111の第1焦点と第2焦点とを結ぶ線方向に対して周方向(後述する高圧水銀ランプ22の一対の電極2231,2232の伸びる方向に対して周方向)に伸びる環状に設けられる。
この環状の突部2135は、円状の外周面を有し、後述するように、ランプ22点灯後に台座5に係合する係合部2134である。
凹面状の反射面2111は、金属材料の金属光沢により形成され、又はシリカ(SiO)とチタニア(TiO)とを積層させてなる誘電体多層膜により形成される。
金属反射鏡21の首部212の挿入口2121には、高圧水銀ランプ22の一方の封止部2221が挿入され、首部212の内周と一方の封止部2221の外周との間に例えばセラミック接着剤3が充填される。
高圧水銀ランプ22は、略球状の発光部2211とその発光部2211の両端から伸びる封止部2221,2222とからなる放電管221と、発光部2211の内部2212で対向配置される電極2231,2232と、発光部2211の内部2212に封入される発光金属と、封止部2221,2222から突出する外部リード2251,2252と、電極2231,2232と外部リード2251,2252とを電気的に接続すると共に封止部2221,2222に埋設される箔2241,2242とからなる。
放電管221は、光を透過する例えば石英ガラスにより形成される。放電管221の発光部2211の内部2212には、発光金属として0.15mg/mm以上の水銀が封入されると共に、10−6μmol/mm〜10−2μmol/mmの範囲のハロゲンガスとして例えば臭素(Br)ガスと、希ガスとして例えば13KPaのアルゴン(Ar)ガスとが封入される。
また、発光部2211の内部2212には、例えばタングステン(W)からなる一対の電極2231,2232が、その両先端の間隔を2mm以下で対向させて配置される。
放電管221の封止部2221,2222は、発光部2211の両端から伸びる石英ガラスのパイプ体の内部を減圧状態で加熱溶融することにより円柱状に形成されたものであり、すなわちシュリンクシール法により形成されたものである。封止部2221,2222の内部には、電極2231,2232と、封止部2221,2222の端部から突出する外部リード2251,2252とが、電気的に接続されるように、例えばモリブデンからなる金属箔2241,2242が埋設される。
高圧水銀ランプ22は、放電管221の発光部2211の内部2212に設けた一対の電極2231,2232間の中心と反射面2111の第1焦点とが一致するように配置される。すなわち、発光部2211は、凹面状の反射面2111に取り囲まれ、放電管221の他方の封止部2222は、金属反射鏡21の開口部214側に伸びるように配置される。
金属反射鏡21の開口部214側に設けられた突部2135の周方向(高圧水銀ランプ22の一対の電極2231,2232の伸びる方向に対して周方向)の外方には、台座5が設けられる。
台座5は、図13に示すように、外形が四角形の板状をしており、その内部に貫通した円状の開口を有する。この開口部511,512は、その内方の開口に金属反射鏡21の突部2135が配置される側の小径の開口側を第1の開口部511とし、その内方に取付部11が配置される側の大径の開口側を第2の開口部512とする。台座5は、例えば酸化アルミニウム(Al)のように、金属反射鏡21や後述する取付部11よりも熱膨張係数の小さなセラミック材料により形成される。
また、台座5には、金属反射鏡21のつば部213に設けられた穴部2132に対応した位置に、ボルト41のネジ切りされた軸部412に螺合される螺合部52が、図12に示すように、高圧水銀ランプ22の一対の電極2231,2232が伸びる方向(Z軸方向)に向かって貫通するように設けられる。
台座5の円状の第1の開口部511の内方の開口には、金属反射鏡21の環状の突部2135が配置され、図12に示すように、高圧水銀ランプ22の一対の電極2231,2232の伸びる方向(Z軸方向)において、台座5と金属反射鏡21のつば部213が当接される。高圧水銀ランプ22の一対の電極2231,2232の伸びる方向に対して周方向(X−Y方向)において、図12に示すように、台座5における金属反射鏡21の突部2135と対向する面53(台座5の円状の第1の開口側の内周面53)と金属反射鏡21の突部2135における台座5に対向する面2136(環状の突部2135の円状の外周面2136)との間に三日月状の第1の隙間61が形成される。
台座5の円状の第2の開口部512の内方の開口には、取付部11の突部1151が配置され、図12に示すように、高圧水銀ランプ22の一対の電極2231,2232の伸びる方向(Z軸方向)において、台座5と取付部11の突部1151が当接される。
図13に示すように、取付部11には、円状の開口部113が形成される。この取付部11の開口部113の周方向には、金属反射鏡21の突部213に向かって伸びるように、環状の突部1151が設けられる。この環状の突部1151が、ランプ22点灯後に係合する係合部115である。
取付部11は、例えばアルミニウム(Al)からなる導電性材料で形成される。
取付部11の円状の開口径(取付部11の突部1151の内周面53の直径)は、金属反射鏡21の開口部214の直径よりも大きく形成される。
ランプ22点灯時、光が金属反射鏡21の開口から出射されるので、高圧水銀ランプ22の一対の電極2231,2232の伸びる方向(Z軸方向)において、取付部11の円状の開口が金属反射鏡21の開口からの光を遮光しない位置になるように、取付部11は配置される。
取付部11の環状の突部1151が台座5の円状の第2の開口部512に配置されることにより、高圧水銀ランプ22の一対の電極2231,2232の伸びる方向に対して周方向(X−Y方向)において、図13に示すように、台座5における取付部11の突部1151と対向する面54(台座5の円状の第2の開口側の内周面54)と取付部11の突部1151における台座5に対向する面116(環状の突部1151の円状の外周面116)との間に三日月状の第2の隙間62が形成される。
取付部11には、台座5に設けられた螺合部52から突出したボルト41の棒状の軸部412が挿入されるように、穴部117が設けられる。取付部11に設けられる穴部117は、図12及び図13に示すように、ボルト41の棒状の軸部412の外径寸法に対して大径となるように設けられる。
取付部11の穴部117に挿入されるボルト41は、多角形の頭部411とネジ切りされた棒状の軸部412とからなる。ボルト41の棒状の軸部412は、金属反射鏡21の穴部2132から通って、台座5の螺合部52に螺合され、取付部11の穴部117に挿入される。取付部11の穴部117に挿入されたボルト41の軸部412の端部(頭部411に対して反対側の端部)が取付部11から突出し、この軸部412の端部にナット42が螺合させる。これにより、ボルト41の頭部111が金属反射鏡21のつば部213に当接され、ナット42が取付部11に当接される。
このように、ボルト41とナット42からなる固定部材4により、金属反射鏡21と取付部11とは、その間に台座5を介して、高圧水銀ランプ22の一対の電極2231,2232の伸びる方向において、ボルト41の頭部411とナット42に挟持されて固定される。
ボルト41とナット42からなる固定部材4は、図13に示すように、4箇所設けられる。
プロジェクタ装置1は、高圧水銀ランプ22の外部リード2251,2252に図示しない電源が電気的に接続され、電源から給電されることにより、ランプ22点灯される。
ランプ22点灯後における本実施例に係るプロジェクタ装置1について、図14及び図15を用いて説明する。
給電された高圧水銀ランプ22の一対の電極2231,2232間では放電が発生し、封入された発光金属から光が照射される。
放電により加熱された発光部2211は、一方の封止部2221に伝熱されて金属反射鏡21に伝熱する。さらに、発光部2211からの輻射熱により金属反射鏡21の反射部211は加熱される。
また、発光部2211から放射される光が照射されることにより、金属反射鏡21の反射部211は加熱される。
加熱された金属反射鏡21の反射部211は、金属材料により形成されているので膨張される。これに伴い、反射部211に設けられたつば部213と突部2135も膨張される。
反射部211のつば部213は、高圧水銀ランプ22の一対の電極2231,2232の伸びる方向(Z軸方向)において、台座5に固定部材4を介して固定されているので、移動することがない。
これに対して、高圧水銀ランプ22の一対の電極2231,2232の伸びる方向に対して周方向(X−Y方向)において、加熱された反射部211は大きく膨張するが、反射部211のつば部213はボルト41の軸部412に対して大径の穴部2132を有するので、ボルト41の軸部412に遮られることなく膨張する。膨張するつば部213に設けられた突部2135は、膨張前の図13に示すように台座5のY軸の矢印に対して反対方向(紙面下方)側の面に当接しているので、当接する台座5の面に押されて図13に示すY軸の矢印方向(紙面上方)に向かって膨張される。台座5における金属反射鏡21の突部2135に対向する面53(台座5の第1の開口側の内周面53)は十分膨張した突部2135の円状の外周面2136に係合する円状に形成されているので、ランプ22点灯後に膨張した突部2135は、図15に示すように、台座5における突部2135に対向する面53(台座5の第1の開口側の内周面53)に係合される。
一方、取付部11は加熱された金属反射鏡21に対して台座5を介して固定されている。台座5が例えば酸化アルミニウム(Al)のような電気絶縁性を有する材質により形成されているので、取付部11は電気伝導性を有する例えばアルミニウム(Al)のような導電性材料で形成することができる。
また、台座5を形成する例えば酸化アルミニウム(Al)は熱伝導性も低いので、取付部11は加熱された金属反射鏡21から直接伝熱されることがない。しかしながら、金属反射鏡21からの輻射熱により、取付部11は加熱される。
加熱された取付部11は、上述のような導電性材料で形成したとき、膨張される。これに伴い、取付部11に設けられた突部1151も膨張される。
取付部11の突部1151は、高圧水銀ランプ22の一対の電極2231,2232の伸びる方向(Z軸方向)において、台座5を固定部材4を介して固定されているので、台座5に対して移動することがない。
これに対して、高圧水銀ランプ22の一対の電極2231,2232の伸びる方向に対して周方向(X−Y方向)において、加熱された取付部11は膨張するが、取付部11はボルト41の軸部412に対して大径の穴部117を有するので、ボルト41の軸部412に遮られることなく膨張する。膨張する取付部11に設けられた突部1151は、膨張前の図13に示すように台座5のY軸の矢印方向(紙面上方)側の面に当接しているので、当接する台座5の面に押しながら図12に示すZ軸の周方向(X−Y方向)に向かって膨張される。台座5における取付部11の突部1151に対向する面54(台座5の第2の開口側の内周面54)は十分膨張した突部1151の円状の外周面116に係合する円状に形成されているので、ランプ22点灯後に膨張した突部1151は、図14に示すように、台座5における突部1151に対向する面54(台座5の第2の開口側の内周面54)に係合される。
金属反射鏡21に当接される台座5は、金属反射鏡21よりも熱膨張係数の小さなセラミック材料により形成されるため、金属反射鏡21に比べて殆んど膨張されない。
上述のように、金属反射鏡21及び取付部11が例えばアルミニウム(Al)により形成されたとき、その熱膨張係数は23×10−6/Kであり、これに対して台座5が例えば酸化アルミニウム(Al)により形成されたとき、その熱膨張係数は5×10−6/Kである。
ランプ22点灯後、本実施例に係るプロジェクタ装置1は、金属反射鏡21に対して殆んど膨張しない台座5の第1の開口部511に、膨張した反射部211の突部2135からなる係合部2134を係合させることにより、台座5の開口部51に基づいた所望の位置に、金属反射鏡21の光軸を移動させることができる。
さらに、本実施例に係るプロジェクタ装置1は、取付部11に対して殆んど膨張しない台座5の第2の開口部512に、膨張した取付部11の突部1151からなる係合部115を係合させることにより、結果的に、取付部11に基づいた所望の位置に、金属反射鏡21の光軸を移動させることができる。
プロジェクタ装置1に設けられる図示しない例えばレンズなどの光学系は、取付部11に基づいた光軸設計がなされる。従って、ランプ22点灯後の膨張された金属反射鏡21の光軸は、プロジェクタ装置1の図示しない光学系に対して所望の位置に移動される。このため、ランプ22点灯時、発光部2211からの照射光及び反射面からの反射光は、金属反射鏡21の開口部214から照射され、プロジェクタ装置1の図示しない光学系の所望の航路を通ることができる。すなわち、本実施例に係るプロジェクタ装置1は、所望の位置に光軸を移動することができるので、プロジェクタ装置1によって照度が異なることを防止することができる。
また、つば部213に設けた突部2135を環状に設けることにより、突部2135は、その外周面(突部2135における台座5の第1の開口側の面53に対向する面)2136が円状になると共に、その内周面(突部2135における反射部211の開口側の面)も円状となる。このつば部213に設けた突部2135における円状の外周面2136の中心軸と円状の内周面の中心軸を一致させた環状にすることにより、環状の突部2135の周方向(一対の電極2231,2232の伸びる方向に対して周方向)における肉厚を均一にすることができる。これにより、膨張する突部2135は、その周方向(一対の電極2231,2232の伸びる方向に対して周方向)における膨張量を均一にすることができる。均一に膨張された突部2135は、台座5の第1の円状の開口側の面53に係合されたときに、係合した台座5の面53からの反発力を突部2135の円状の外周面2136において均一にすることができ、突部2135に連接されるつば部213や反射部211に不所望な負荷が掛かることを防止することができる。
さらに、取付部11に設けた突部1151を環状に設けることにより、突部1151は、その外周面(突部1151における台座5の第2の開口側の面54に対向する面)116が円状になると共に、その内周面(突部1151における反射部211の開口側の面)も円状となる。この取付部11に設けた突部1151における円状の外周面116の中心軸と円状の内周面の中心軸を一致させた環状にすることにより、環状の突部1151の周方向(一対の電極2231,2232の伸びる方向に対して周方向)における肉厚を均一にすることができる。これにより、膨張する突部1151は、その周方向(一対の電極2231,2232の伸びる方向に対して周方向)における膨張量を均一にすることができる。均一に膨張された突部1151は、台座5の第2の円状の開口側の面54に係合されたときに、係合した台座5の面54からの反発力を突部1151の円状の外周面54において均一にすることができ、突部1151に連接される取付部11に不所望な負荷が掛かることを防止することができる。
本実施例に係るプロジェクタ装置1は、内部2212に一対の電極2231,2232が対応配置された発光部2211と該発光部2211の両端から伸びる封止部2221,2222とからなるランプと、該封止部2221,2222が挿入されて固定された首部212と該首部212に続く反射部211と該反射部211の開口部214に設けられたつば部213とからなる金属反射鏡21と、該反射部211の開口部214に連続する開口を有する取付部11と、からなるプロジェクタ装置1において、該金属反射鏡21の開口側から該つば部213に当接する台座5を該つば部213と該取付部11との間に介在させ、該台座5に連続する第1の円状の開口と第2の円状の開口とを設け、該台座5の第1の円状の開口部511との間に隙間61を有して対向した円状の外周面2136を有する係合部2134を該つば部213に設け、該台座5の第2の円状の開口部512との間に隙間62を有して対向した円状の外周面116を有する係合部115を該取付部11に設け、該台座5の熱膨張係数が該金属反射鏡21の熱膨張係数及び該取付部11の熱膨張係数より小さいことを特徴とする。
本実施例に係るプロジェクタ装置1は、上記特徴により、ランプ22点灯後に一対の電極2231,2232の伸びる方向において、つば部213を有する金属反射鏡21は、当接する台座5によって位置決めすることができる。また、取付部11も同様に、当接する台座5によって位置決めすることができる。
さらに、ランプ22点灯後に、一対の電極2231,2232の伸びる方向に対して周方向において、つば部213に設けられた円状の外周面2136を有する係合部2134は、膨張されて隙間61を埋めることで台座5の第1の円状の開口部511と係合される。また、取付部11に設けられた円状の外周面116を有する係合部115は、膨張されて隙間62を埋めることで台座5の第2の円状の開口部512と係合される。台座5は金属反射鏡21及び取付部11より熱膨張係数の小さい材質からなると共に、台座5の第1及び第2の開口部511,512が円状であることから、つば部213に設けられた円状の外周面2136を有する係合部2134と取付部11に設けられた円状の外周面116を有する係合部115とは、台座5の係合する面53,54に対して均一に膨張させることができる。プロジェクタ装置1は取付部11と共に光学系を設計されるが、ランプ22点灯時に膨張した取付部11が係合する台座5に対して位置決めされ、その台座5に対して膨張した金属反射鏡21も係合される。すなわち、ランプ22点灯後は、台座5を介在させることにより、プロジェクタ装置1の光学系は金属反射鏡21を備える光源装置2の光軸と一致するので、本実施例に係るプロジェクタ装置1は、ランプ22点灯後の膨張した金属反射鏡21を所望の位置に位置決めすることができる。
本発明に係る第1の実施例のランプ点灯前の光源装置の説明図である。 本発明に係る第1の実施例のランプ点灯前のプロジェクタ装置の説明図である。 本発明に係る第1の実施例のランプ点灯前のプロジェクタ装置の説明図である。 本発明に係る第1の実施例のランプ点灯前のプロジェクタ装置の説明図である。 本発明に係る第1の実施例のランプ点灯後のプロジェクタ装置の説明図である。 本発明に係る第1の実施例のランプ点灯後のプロジェクタ装置の説明図である。 本発明に係る第1の実施例のランプ点灯後のプロジェクタ装置の説明図である。 本発明に係る第2の実施例のランプ点灯前のプロジェクタ装置の説明図である。 本発明に係る第2の実施例のランプ点灯前のプロジェクタ装置の説明図である。 本発明に係る第2の実施例のランプ点灯後のプロジェクタ装置の説明図である。 本発明に係る第2の実施例のランプ点灯後のプロジェクタ装置の説明図である。 本発明に係る第3の実施例のランプ点灯前のプロジェクタ装置の説明図である。 本発明に係る第3の実施例のランプ点灯前のプロジェクタ装置の説明図である。 本発明に係る第3の実施例のランプ点灯後のプロジェクタ装置の説明図である。 本発明に係る第3の実施例のランプ点灯後のプロジェクタ装置の説明図である。 従来に係る光源装置の説明図である。 従来に係るプロジェクタ装置の説明図である。 従来に係るプロジェクタ装置の説明図である。 従来に係るプロジェクタ装置の説明図である。
符号の説明
1 プロジェクタ装置
11 取付部
111 螺合部
112 ピン
113 開口部
114 つば部に対向する面
115 係合部
1151 突部
116 台座に対向する面
117 穴部
2 光源装置
21 金属反射鏡
211 反射部
2111 反射面
212 首部
2121 挿入口
213 つば部
2131 螺合部
2132 穴部
2133 取付部に対向する面
2134 係合部
2135 突部
2136 台座に対向する面
214 開口部
22 高圧水銀ランプ
221 放電管
2211 発光部
2212 発光部の内部
2221 一方の封止部
2222 他方の封止部
2231 一方の電極
2232 他方の電極
2241 一方の箔
2242 他方の箔
2251 一方の外部リード
2252 他方の外部リード
3 接着剤
4 固定部材
41 ボルト
411 頭部
412 軸部
42 ナット
43 板ばね
5 台座
51 開口部
511 第1の開口部
512 第2の開口部
52 螺合部
53 金属反射鏡の突部に対向する面
54 取付部に対向する面
55 突部
6 隙間
61 第1の隙間
62 第2の隙間
71 第1の螺合接続部
72 第2の螺合接続部
81 第1の膨張する方向
82 第2の膨張する方向
83 第3の膨張する方向

Claims (2)

  1. 内部に一対の電極が対向配置された発光部と該発光部の両端から伸びる封止部とからなるランプと、
    該封止部が挿入されて固定された首部と該首部に続く反射部と該反射部の開口部に設けられたつば部とからなる金属反射鏡と、
    からなる光源装置において、

    該金属反射鏡の開口側から該つば部に当接する台座を設け、
    該台座に円状の開口を設け、
    該台座の円状の開口部との間に隙間を有して対向した円状の外周面を有する係合部を該つば部に設け、
    該台座の熱膨張係数が該金属反射鏡の熱膨張係数より小さいことを特徴とする光源装置。
  2. 内部に一対の電極が対応配置された発光部と該発光部の両端から伸びる封止部とからなるランプと、
    該封止部が挿入されて固定された首部と該首部に続く反射部と該反射部の開口部に設けられたつば部とからなる金属反射鏡と、
    該反射部の開口部に連続する開口を有する取付部と、
    からなるプロジェクタ装置において、

    該金属反射鏡の開口側から該つば部に当接する台座を該つば部と該取付部との間に介在させ、
    該台座に連続する第1の円状の開口と第2の円状の開口とを設け、
    該台座の第1の円状の開口部との間に隙間を有して対向した円状の外周面を有する係合部を該つば部に設け、
    該台座の第2の円状の開口部との間に隙間を有して対向した円状の外周面を有する係合部を該取付部に設け、
    該台座の熱膨張係数が該金属反射鏡の熱膨張係数及び該取付部の熱膨張係数より小さいことを特徴とするプロジェクタ装置。
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