JP2009087597A - 電極ユニットおよびイオナイザ - Google Patents

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Abstract

【課題】構成の簡素化・コスト低減によりコストパフォーマンスを向上させるとともに、噴射速度を増大させることで再結合を防止して除電能力も向上させる電極ユニット、および、このような電極ユニットを備えるイオナイザを提供する。
【解決手段】略円錐状の尖り先210を有する針状電極21と、針状電極21の周囲を覆う収容空間248、および、針状電極21の尖り先210が突出する噴射口251を有するユニット本体24と、を備え、この収容空間248は、針状電極21の尖り先210よりも高く、この尖り先210の頂角以上の頂角を有する円錐状の噴射空間249を含む電極ユニット20とした。また、このような電極ユニット20を複数個とりつけたイオナイザ1とした。
【選択図】図4

Description

本発明は、コロナ放電用の電極ユニット、および、このような電極ユニットを備えるイオナイザに関するものである。
従来技術のバー型のイオナイザとしては、針状の放電電極(放電針)に高電圧を印加して空気からプラスイオンとマイナスイオンと(以下、プラスイオンとマイナスイオンとを総称するときは単にイオンという)を発生させ、帯電している除電対象にイオンとともに洗浄エアを噴射して除電するコロナ放電式イオナイザがある。この除電対象の一例として、例えば板状のガラス基板などを挙げることができる。このガラス基板は、例えば、TFT(薄膜トランジスタ)液晶パネル、PDP(プラズマ・ディスプレイ・パネル)、または、LCD(液晶ディスプレイ)等で用いられる基板である。
さて、このようなコロナ放電式イオナイザは、さらに電極に印加する高圧電源に直流電源を使用する直流方式イオナイザと、交流電源を使用する交流方式イオナイザと、に大別される。各々のイオナイザに特徴があり、使用する目的によって選択する必要がある。
直流方式イオナイザは、プラス電極とマイナス電極とをそれぞれ同数交互に設けたものであり、プラス電極がプラスイオンを、マイナス電極がマイナスイオンをそれぞれ生成する。電極は噴射ノズル内に配置されており、発生したイオンを洗浄エアに載せて移動速度を速くすることで、除電効果を高めている。
交流方式イオナイザは主として商用周波数の交流電源を昇圧トランスで昇圧した電源電圧を使用しており、プラスイオンとマイナスイオンとが1本の電極から交互に発生する。電極は噴射ノズル内に配置されており、発生したイオンを洗浄エアに載せて移動速度を速くすることで、除電効果を高めている。
さて、このようなイオナイザでは、組立を容易にするため、電極やその周辺の構成を一体化構成した電極ユニットをイオナイザ本体に取り付けるようにしている。このような電極ユニットを用いるイオナイザの先行技術として、例えば、特許文献1(特開2006−40860号公報,発明の名称:イオン化装置)や特許文献2(特開2007−134141号公報,発明の名称:イオン化装置の電極針ユニットおよびイオン化装置)が開示されている。
特開2006−40860号公報(段落番号0032〜0039、図6) 特開2007−134141号公報(段落番号0034〜0039、図6)
この特許文献1の図6の電極組立体40や特許文献2の図6の電極針ユニット12は、構造が複雑であり、累積公差が増大し、機械的な精度が出しにくいおそれがあった。特に、特許文献1の図6の上側のシール部材44や、特許文献2の図6のゴム43のように特殊部材を採用する必要があり、構成を複雑化させていた。そこで構造をより簡単化したいという要請があった。さらに、構造の簡単化によるコスト低減も実現したいという要請があった。
また、イオナイザの性能としてイオンを噴射する勢いを高めたい、つまり噴射速度を増大させたいという要請があった。噴射速度を増大させるとプラスイオンとマイナスイオンとが再び結合する事象(以下、再結合という)が防止され、除電能力を高められる。特許文献2の図6の電極針ユニット12は、開口部415が大きい構成であり噴射能力は高くなかった。また、特許文献1の図6の電極組立体40は、吐出口48aを狭めて噴射速度を上げているが、洗浄ガスは、狭い通路から広い通路へと流れるため、広い通路では圧縮された洗浄ガスが膨張することとなって噴射速度を上げにくくなるという問題があった。噴射速度の確実な増大を図りたいという要請があった。
そこで、本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、構成の簡素化・コスト低減によりコストパフォーマンスを向上させるとともに、噴射速度を増大させることで再結合を防止して除電能力も向上させる電極ユニットを提供することにある。
また、このような電極ユニットを備えて、コストパフォーマンスおよび除電能力を高めたイオナイザを提供することにある。
本発明の請求項1に係る電極ユニットは、
イオナイザ本体に取り付けられる電極ユニットであって、
略円錐状の尖り先を有する針状電極と、
針状電極を固定する固定部、洗浄エアを導入する導入口、固定部から突出する針状電極の周囲を覆うとともに導入口と連通する収容空間、および、収容空間と連通するとともに針状電極の尖り先が突出する噴射口を有するユニット本体と、
を備え、
前記ユニット本体の収容空間は、針状電極の尖り先よりも高く、針状電極の尖り先の頂角以上の頂角を有する円錐状の噴射空間を含むことを特徴とする。
また、本発明の請求項2に係る電極ユニットは、
請求項1記載の電極ユニットにおいて、
前記ユニット本体は、上から小径部、中径部、および大径部による少なくとも三段の略回転体として構成され、中径部に前記導入口を形成するとともに、中径部よりも外径が小さいリング体であって小径部に嵌め込まれる本体側シール部と、大径部よりも外径が小さいリング体であって中径部に嵌め込まれる噴射側シール部と、をさらに有することを特徴とする。
また、本発明の請求項3に係る電極ユニットは、
請求項2記載の電極ユニットにおいて、
前記ユニット本体の大径部は、針状電極の尖り先が突出する噴射口と連通する放電空間を内部に含むことを特徴とする。
また、本発明の請求項4に係る電極ユニットは、
請求項3記載の電極ユニットにおいて、
前記ユニット本体の大径部は、イオン化する空気を放電空間内の針状電極の尖り先周囲へ流入させる開口部を備えることを特徴とする。
また、本発明の請求項5に係る電極ユニットは、
請求項1〜請求項4の何れか一項に記載の電極ユニットにおいて、
前記ユニット本体をイオナイザ本体と結合するバヨネット結合部を備えることを特徴とする。
本発明の請求項6に係るイオナイザは、
長尺体として形成されるイオナイザ本体と、
イオナイザ本体内部に設けられる電気系回路と、
イオナイザ本体内部に設けられる流体系回路と、
長手方向に所定の電極間隔で複数並べられてイオナイザ本体外部へ突出するように設けられ、流体系回路からイオン搬送用の洗浄エアが導入口を通じて供給されて噴射するとともに、電気系回路から供給される電圧が針状電極に印加されてコロナ放電によりイオンを生成する、請求項1〜請求項5の何れか一項に記載の複数個の電極ユニットと、
を備えることを特徴とする。
以上のような本発明によれば、構成の簡素化・コスト低減によりコストパフォーマンスを向上させるとともに、噴射速度を増大させることで再結合を防止して除電能力も向上させる電極ユニットを提供することができる。
また、このような電極ユニットを備えて、コストパフォーマンスおよび除電能力を高めたイオナイザを提供することができる。
続いて、本発明を実施するための最良の形態の電極ユニットおよびイオナイザについて図を参照しつつ説明する。本形態ではパルスAC方式のイオナイザを想定して説明する。
図1は本形態の電極ユニットが装着されたイオナイザの外観図である。図2は本形態の電極ユニットを有するイオナイザの内部ブロック図である。ここにイオナイザ1を説明するにあたって、図1,図2のイオナイザ1の左右方向をイオナイザ1の長手方向とし、上下方向をそのまま上下方向とし、図6(a)のイオナイザ1の左右方向をイオナイザ1の奥行き方向として説明する。このようなイオナイザ1は、図1に示すように、イオナイザ本体10、電極ユニット20を備えている。そして、使用時には電源供給線30、エア供給線40が接続されて電源供給・洗浄エア供給がなされる。
続いてイオナイザ本体10の各構成について説明する。
イオナイザ本体10は、図2に示すように、ケース体11、電源電圧入力端子12、電源線13、電源回路部14、高圧電源供給部15、接続部16、気体通流口17、気体供給路18を備えている。
そして電極ユニット20は、さらに針状電極21、本体側シール部22、噴射側シール部23を備える。この電極ユニット20は、図1,図2で示すように、イオナイザ本体10の底部に長手方向に並んで例えば4個配置される。なお、この個数は設計時に適宜選択が可能である。隣接する2個の針状電極21の間隔は所定の電極間隔となるように構成される。
ケース体11は、図1でも明らかなように正面から視て、電極配列方向である長手方向に長く、かつ上下方向に短くしてバー状に形成されている。ケース体11は、図6(a)でも明らかなように側面から視て、側面形状が上下方向に長く、かつ奥行き方向に短くなるように略長方形状に形成されるものである。バー型のイオナイザ1は、電気系回路とエア系回路とを上下領域に分けて配置するため、側面から見ると、一般的に上下方向に長い楕円もしくは長方形の構造である。この場合、例えば気体供給路18の一部をなす隔壁101(図6(b)参照)により、電気系回路とエア系回路とを上下に分けて配置している。
なお、ケース体11は側面形状が略長方形状に限定されるものではなく、側面が略楕円形状に形成されるなど各種の形態が可能である。バー型のイオナイザ1は、クリーンルームにおいてファンフィルタユニットからのダウンフローを妨げることなく効率よくイオンを除電対象のある下方に運ぶ必要があり、このような理由からもダウンフローを流しやすくする上下方向に長い楕円や長方形の形状となる。このようなケース体11では本体の中に内部構成を組み込んだ後に側面カバーがケース体11の両側の側端部に嵌め込まれて固定される。
電源電圧入力端子12は、例えば、電源用のコネクタであり、外部からの電源電圧を入力する。本形態では左右の側面部に電源電圧入力端子12が配置される構成を採用したが、何れか一方に配置されていれば良い。さらに、電源電圧入力端子12は側面ではなくケース体11の前後面に配置される構成を採用しても良い。電源ケーブルである電源供給線30のコネクタと連結されて、電源電圧が供給される。
電源線13は、電源電圧入力端子12に供給された電源電圧を電源回路部14へ伝達する。
電源回路部14は、外部からの電源電圧が供給されると、ACパルス高圧電源を生成し高圧電源供給部15に供給する。
高圧電源供給部15は、複数個(図2では4個)が電源回路部14に接続されるものであり、それぞれの高圧電源供給部15に接続部16が電気的に接続されている。
接続部16は、電極ユニット20の針状電極21と接触して電気的に接続される。電極ユニット20が取り付けられたときに、針状電極21の頭頂部が気体供給路18から突出するようになされており、接続部16は、この突出する針状電極21と当接して導通を確保する。
気体通流口17は、気体供給路18と連通しており、外部からの供給洗浄エアを入力したり、外部へ出力したりするためのコネクタである。チューブなどであるエア供給線40のコネクタと連結されて洗浄エアが流入する。
気体供給路18は、左右の側端部両側で気体通流口17と連通するとともに電極ユニット20とも流路が連通している。なお、電極ユニット20では、適宜設けた本体側シール部22・噴射側シール部23により気体供給路18外部へのリークがないような状態を確保する(後述)。気体通流口17へ供給された洗浄エアが気体供給路18へ供給され、さらに電極ユニット20へ供給される。
ここに、電源電圧入力端子12、電源線13、電源回路部14、高圧電源供給部15、接続部16は電気系回路に含められる。電気系回路は、イオナイザ本体10の内部に設けられ、電源系等の各種回路を含む回路を指している。なお、図示しないが電気回路系では信号処理系を含めるようにしても良い。信号処理系は、各種の信号処理を行う。例えば、無線式リモコン送信を利用した設定部(図示せず)から制御コマンドを入力し、針状電極21に印加する高圧電源を自在に加減できる機能を有している。この場合、外部からの通信信号を受け付ける外部入出力部や動作状態を表示する動作表示パネル(図示せず)を備えるようにしても良い。またこれら信号処理系に供給する低圧電源を電源回路部14が生成するようにしても良い。さらにACパルス高圧電源は、例えば、図示しないセンサに基づいて、生成する波形・波高・周波数を制御するような構成を採用しても良い。このように電気系回路は各種構成が考えられる。
また、気体通流口17、気体供給路18、本体側シール部22、噴射側シール部23は、流体系回路に含められる。先に説明したように、供給洗浄エアが気体通流口17から導入されると、気体供給路18を介して電極ユニット20から洗浄エアが出力される。この流体系回路も上記以外の各種構成が考えられる。
イオナイザ本体10はこれらのような構成を有する。
続いて、電極ユニット20について図を参照しつつ説明する。図3は本形態の電極ユニットの構造図であり、図3(a)は平面図、図3(b)は正面図、図3(c)は側面図、図3(d)はバヨネット結合部の説明図である。図4は本形態の電極ユニットの断面構造図であり、図4(a)はA−A線断面図、図4(b)はB−B線断面図である。図5は先端ノズル部の周囲の説明図である。図6はイオナイザ本体に電極ユニットを取り付けたときの断面構造図であり、図6(a)はC−C線断面図、図6(b)はD−D線断面図である。
ここに電極ユニット20を説明するにあたって、図3(b),図3(c),図4(a),図4(b),図5,図6の上下方向を電極ユニット20の軸方向、上側を本体側、下側を噴射側として説明する。また、図3(a)の電極ユニット20の左右方向を半径方向として説明する。
電極ユニット20は、図3,図4に示すように、針状電極21、本体側シール部22、噴射側シール部23、ユニット本体24を備える。なお、図3ではユニット本体24を明瞭にするため、本体側シール部22および噴射側シール部23の図示を省略している。
針状電極21は、図4(a),図4(b),図5に示すように、特に先端が略円錐状の尖り先210として形成されている。
本体側シール部22は、図4で示すように、中径部241(後述)よりも外径が小さいリング体であって、ユニット本体24の小径部240(後述)に嵌め込まれるとともに中径部241の上側で支持される、例えばOリングである。
噴射側シール部23は、図4で示すように、大径部242(後述)よりも外径が小さいリング体であって、ユニット本体24の中径部241に嵌め込まれるとともに大径部242の上側で支持される、例えばOリングである。
特に本体側シール部22および噴射側シール部23として安価なOリングを採用したため、コスト低減に寄与する。
ユニット本体24は、小径部240、中径部241、大径部242という三段の多段回転体である。
小径部240の中心軸には、図4(a),(b)で示すように、針状電極21を保持する孔である固定部243が形成されている。例えば針状電極21を固定部243内へ圧入して固定される。
中径部241には、図3,図4で示すように、導入口244が形成されている。この導入口244は、図6(b)で示すように、取り付け時では、イオナイザ本体10の気体供給路18と連通して洗浄エアを導入する。さらに中径部241には一対の突起部245が形成されている。図3(a)のように平面から見たとき、一の直径上にあって180°反対側に形成される。
大径部242には、図3,図4で示すように、開口部246が形成されており、外部環境からエアを大径部242内の放電空間247に導入する。
このユニット本体24の内部には針状電極21が配置される収容空間248、この収容空間248の一部をなし、針状電極21の尖り先210が位置する噴射空間249、この噴射空間249を有する先端ノズル部250、先端ノズル部250の最先端に形成されて針状電極21の尖り先210が突出する噴射口251を備える。噴射口251は尖り先210があるため環状の開口となる。
先端ノズル部250付近は、詳しくは図5で示すように、先端ノズル部250と、針状電極21の尖り先210と、により通路部252が形成される。先端ノズル部250の円錐状の噴射空間249において、針状電極21の尖り先210をなす円錐の高さaよりも噴射空間249の円錐の高さbは大きく、また、針状電極21の尖り先210の頂角αよりも円錐状の噴射空間249の頂角βは同じか大きい角度となっている(図5ではα≒β)。なお、αに比べてβを過剰に大きくすると、噴射方向が左右方向へ拡がっていくため好ましくない。したがって、α=βであって、ともに鋭角(例えば、5°〜30°)程度とすることが好ましい。これによりイオンの再結合の防止に寄与する。
続いて、電極ユニット20の機能について説明する。まず、図6(a),図6(b)で示すように、電極ユニット20をイオナイザ本体10の本体側嵌合部103および噴射側嵌合部104に固定する。イオナイザ本体10の噴射側嵌合部104の側面には図4(d)で示すようなバヨネット結合部の溝102が180度毎に2個形成されており、この溝102に中径部241の2個の突起部245を下側から嵌め込み、これらを誘導させつつ上昇させ、続いて回転させて嵌め込むことで取り付け固定する。このようなバヨネット結合部は当業者に良く知られた機械的構造であり、強固な固定を実現する。
このような電極ユニット20をイオナイザ本体10に取り付けると、図6(a),図6(b)で示すように、本体側シール部22は中径部241の上面および本体側嵌合部103の下面により上下方向に押圧されて楕円状になり、これにより小径部240の側面および本体側嵌合部103の側面で接触して4カ所で確実に密着して封止される。この場合、中径部241の上面高さおよび本体側嵌合部103の下面高さが多少ずれたとしても、本体側シール部22が位置ずれを吸収して確実に封止がなされる。これにより、機械的精度を過剰に高くする必要をなくし、かつ上側の空間(接続部16が配置される空間)と下側の気体供給路18とは、通路が確実に遮蔽され、気体供給路18の洗浄エアが上側の空間へ漏れ出るおそれはなくなる。
同様に噴射側シール部23も、大径部242の上面および噴射側嵌合部104の下面により上下方向に押圧されて楕円状になり、これにより中径部241の側面および噴射側嵌合部104の側面で接触して4カ所で確実に密着して封止される。この場合、大径部242の上面高さおよび噴射側嵌合部104の下面高さが多少ずれたとしても、噴射側シール部23が位置ずれを吸収して確実に封止がなされる。これにより、機械的精度を過剰に高くする必要をなくし、かつ下側の外界と上側の気体供給路18とは、通路が確実に遮蔽され、気体供給路18の洗浄エアが下側の外界へ漏れ出るおそれはなくなる。
このように本体側シール部22と噴射側シール部23とにより気体供給路18は気密が確保され、先端ノズル部250の噴射口251のみから噴射されるようになる。また、気体供給路18の内部を高圧に維持できるため、噴射速度を上昇させ、この点で噴射能力を高めるという利点がある。
また、電極ユニット20は、突起部245を上下方向の溝102内に沿わせつつ電極ユニット20を上昇させていき、続いて左右方向の溝102内に沿わせつつ電極ユニット20を90度回転させると、中径部241の導入口244が気体供給路18と連通するという取付構造を有しているが、上記のように本体側シール部22と噴射側シール部23との間にある中径部241の導入口244を気体供給路18と連通させるため、電極ユニット20の内部を確実に高圧に維持できる。
そして、図4,図5で示すように、収容空間249から通路部252に行くにつれて通路が狭くなっており、この通路部252で特に高圧になるため、噴射口251からの噴射速度を大きくしている。
なお、針状電極21の尖り先210の先端付近でコロナ放電によりイオンが生成されるが、大径部242の開口部246からエアが流入するため、十分な量のイオンが生成される。
また、図6(a),(b)で示すように、接続部16は例えば板ばね161のように弾性を有する部材も含むため針状電極21の頭頂部が接続部16の板ばね161と接触すると確実に密着して電気的に接続される。これにより、電極ユニット20を着脱可能に構成する。なお、本体側シール部22の存在により電気的接続箇所は気体供給路18内の雰囲気から隔離され、絶縁が確保される。
続いてイオナイザ1の機能・動作について説明する。使用開始により、流体系回路へ洗浄エアが供給されるものとする。そして圧縮された洗浄エアはエア供給線40、気体通流口17、気体供給路18、導入口244、収容空間248、噴射空間249、通路部252を通過して噴射口251から噴射される状態とする。
また、針状電極21にACパルス高圧電源を印加する。一般的なイオナイザと同様に針状電極21の先端部におよそ±E(Eは7000〜1000V)のACパルス高電圧をかけてコロナ放電させ、大径部242内の針状電極21の周囲にプラスイオンおよびマイナスイオンを交互に生成させる。すると、大径部242内のプラスイオンやマイナスイオンは洗浄エアに載って大径部242内の放電空間247から下側へ向けて噴射される。このように針状電極21の周囲から洗浄エアを噴出させることで先に説明したように針状電極21の先端近傍で生成したイオンが除電対象へ到達する。特に噴射速度を増加させているため再結合を防止して、除電対象における除電を確実にする。また、針状電極21へのゴミの付着を低減する機能も有する。
以上、イオナイザ1について説明した。そしてこのイオナイザ1は更に各種の変形形態が可能である。上記の形態では、電気系回路から供給される電圧をACパルス電圧として電極に印加するACパルス方式のイオナイザ1とした。
しかしながら、ACパルス方式に代えて、電気系回路から供給される電圧を通常の正弦波状のAC電圧として針状電極21に印加する交流方式のイオナイザ1としても良い。
また、交流方式に代えて直流方式としても良い。上記の電極ユニット20をプラス電極とマイナス電極として設定する。そして、これらプラス電極とマイナス電極を交互に配列したものとする。稼働時においてはプラス電極に正電圧が印加されてプラスイオンを生成し、また、マイナス電極に負電圧が印加されてマイナスイオンを生成する。このようなイオナイザ1はイオン再結合が少ない方式となり、生成されたプラスイオンとマイナスイオンとを混在させて洗浄エアで除電対象に吹き付けるようにして除電する。しかしながら直流方式であっても、特殊用途ではあるが、電気系回路から供給される電圧をプラスの直流電圧のみとしてプラスイオンのみ生成するようにしたり、または、電気系回路から供給される電圧をマイナスの直流電圧のみとしてマイナスイオンのみというようにしても良い。このような場合でも除電対象への到達速度が速くなるため再結合するおそれを低減しており、本発明の効果を奏しうるものとなる。
また、電極の個数も4個であるものとして説明した。しかしながら、電極の個数は設計時に適宜選択できるものであり、例えば、5個の電極ユニットを有するイオナイザ、6個の電極ユニットを有するイオナイザなど、電極ユニットを適宜増やしたイオナイザを採用できる。
以上説明した本発明によれば、構成の簡素化・コスト低減を図りつつ、尖り先の電極に近い傾斜を先端ノズル部の収容空間の内壁に持たせることで高圧化し、噴射速度を高めることで再結合を防止して除電能力を高めているというものであり、コストパフォーマンスの向上と除電能力の向上という相反する効果を共に奏しうる優れた電極ユニットを提供することができる。
また、このような電極ユニットを備えて、コストパフォーマンス・除電能力を高めたイオナイザを提供することができる。
本発明を実施するための最良の形態の電極ユニットが装着されたイオナイザの外観図である。 本発明を実施するための最良の形態の電極ユニットを有するイオナイザの内部ブロック図である。 本発明を実施するための最良の形態の電極ユニットの構造図であり、図3(a)は平面図、図3(b)は正面図、図3(c)は側面図、図3(d)はバヨネット結合部の説明図である。 本発明を実施するための最良の形態の電極ユニットの断面構造図であり、図4(a)はA−A線断面図、図4(b)はB−B線断面図である。 先端ノズル部の周囲の説明図である。 イオナイザ本体に電極ユニットを取り付けたときの断面構造図であり、図6(a)はC−C線断面図、図6(b)はD−D線断面図である。
符号の説明
1:イオナイザ
10:イオナイザ本体
11:ケース体
101:隔壁
102:溝
103:本体側嵌合部
104:噴射側嵌合部
12:電源電圧入力端子
13:電源線
14:電源回路部
15:高圧電源供給部
16:接続部
161:板ばね
17:気体通流口
18:気体供給路
20:電極ユニット
21:針状電極
210:尖り先
22:本体側シール部
23:噴射側シール部
24:ユニット本体
240:小径部
241:中径部
242:大径部
243:固定部
244:導入口
245:突起部
246:開口部
247:放電空間
248:収容空間
249:噴射空間
250:先端ノズル部
251:開口部
252:通路部
30:電源供給線
40:エア供給線

Claims (6)

  1. イオナイザ本体に取り付けられる電極ユニットであって、
    略円錐状の尖り先を有する針状電極と、
    針状電極を固定する固定部、洗浄エアを導入する導入口、固定部から突出する針状電極の周囲を覆うとともに導入口と連通する収容空間、および、収容空間と連通するとともに針状電極の尖り先が突出する噴射口を有するユニット本体と、
    を備え、
    前記ユニット本体の収容空間は、針状電極の尖り先よりも高く、針状電極の尖り先の頂角以上の頂角を有する円錐状の噴射空間を含むことを特徴とする電極ユニット。
  2. 請求項1記載の電極ユニットにおいて、
    前記ユニット本体は、上から小径部、中径部、および大径部による少なくとも三段の略回転体として構成され、中径部に前記導入口を形成するとともに、中径部よりも外径が小さいリング体であって小径部に嵌め込まれる本体側シール部と、大径部よりも外径が小さいリング体であって中径部に嵌め込まれる噴射側シール部と、をさらに有することを特徴とする電極ユニット。
  3. 請求項2記載の電極ユニットにおいて、
    前記ユニット本体の大径部は、針状電極の尖り先が突出する噴射口と連通する放電空間を内部に含むことを特徴とする電極ユニット。
  4. 請求項3記載の電極ユニットにおいて、
    前記ユニット本体の大径部は、イオン化する空気を放電空間内の針状電極の尖り先周囲へ流入させる開口部を備えることを特徴とする電極ユニット。
  5. 請求項1〜請求項4の何れか一項に記載の電極ユニットにおいて、
    前記ユニット本体をイオナイザ本体と結合するバヨネット結合部を備えることを特徴とする電極ユニット。
  6. 長尺体として形成されるイオナイザ本体と、
    イオナイザ本体内部に設けられる電気系回路と、
    イオナイザ本体内部に設けられる流体系回路と、
    長手方向に所定の電極間隔で複数並べられてイオナイザ本体外部へ突出するように設けられ、流体系回路からイオン搬送用の洗浄エアが導入口を通じて供給されて噴射するとともに、電気系回路から供給される電圧が針状電極に印加されてコロナ放電によりイオンを生成する、請求項1〜請求項5の何れか一項に記載の複数個の電極ユニットと、
    を備えることを特徴とするイオナイザ。
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