JP2009087550A - 固体酸化物形燃料電池 - Google Patents

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昌宏 柴田
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秀樹 上松
Yasushi Sumi
泰志 墨
Hiroya Ishikawa
浩也 石川
Keizo Furusaki
圭三 古崎
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Abstract

【課題】コンパクトで発電補助層の交換が容易な固体酸化物形燃料電池を提供する。
【解決手段】複数個の平板形の発電セル20を積層した発電スタック10と、発電スタック10の発電を補助する燃料ガス改質層42、酸化剤ガス予熱層44及び燃焼層46a,46bの補助層40を有し、それらの補助層40を発電スタック10とともに固定するためのボルト52とナット54,56で固定する。ボルト52とナット54,56は、燃料ガスを発電セル20に供給するための燃料ガス供給経路60、酸化剤ガスを発電セル20に供給するための酸化剤ガス供給経路70、あるいは、燃料ガス及び酸化剤ガスが発電セル20を通過した後の排気ガスを外部に排出するための排気ガス排出経路80となる、締結方向又はそれに直交する方向のうち少なくとも1つの貫通穴を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、発電スタックと発電補助層間のガス流路に自由度を持たせた固体酸化物形燃料電池に関する。
従来の固体酸化物形燃料電池において、製作を容易にするため発電セルを平板形状にして積層し、積層部分に燃料ガスや酸化ガスを供給又は排出するためのガス流路を備える構造としたものがある。
このような平板形状の発電セルを積層した固体酸化物形燃料電池では、発電セルを積層し、結束して発電スタックとして機能させた場合、発電セルの発電機能を補助するための、例えば、発電スタックで発電した電気を外部に取り出すための集電層、外部から供給される酸化剤ガスを加熱するための熱交換層、外部から供給される燃料ガス(主に都市ガス、天然ガスなど)を改質するための改質層、あるいは、発電スタックで発電に使用した燃料ガスと酸化剤ガスを燃焼させて無害化するための燃焼層などの発電を補助するための機能を有する発電補助層が必要になる(例えば特許文献1参照)。
特開平7−176315号公報
ところが、上記のように平板形状の発電セルを積層した固体酸化物形燃料電池では、発電スタックと発電補助層との間のガス流路の自由度に制限があった。つまり、ガス流路を自由に設定することができないため、必然的に固体酸化物形燃料電池の小形化ができず、また、補助層の交換が容易にできないという問題があった。
さらに、発電補助層では、熱交換や燃料ガスと酸化剤ガスの燃焼などを行うため、熱的な吸収や発熱が行われるが、従来の固体酸化物形燃料電池では、補助層の積層順を変更することができないため、固体酸化物形燃料電池内部の熱分布が偏ってしまい、熱が電池内部の一部に偏在して発電効率を低下させる一因ともなっていた。
本発明は、こうした問題に鑑みなされたもので、コンパクトで発電補助層の交換が容易な固体酸化物形燃料電池を提供することを目的とする。
かかる問題を解決するためになされた請求項1に記載の固体酸化物形燃料電池(1:この欄においては、発明に対する理解を容易にするため、必要に応じて「発明を実施するための最良の形態」欄において用いた符号を付すが、この符号によって請求の範囲を限定することを意味するものではない。)は、複数個の平板形の発電セル(20)を積層した発電スタック(10)と、発電スタック(10)の発電を補助する平板形の補助層(40)と、を有する発電モジュールからなる固体酸化物形燃料電池(1)であって、補助層(40)は、燃料ガス改質層(42)、酸化剤ガス予熱層(44)、又は、燃焼層(46)のうち少なくとも1つの層であり、補助層(40)を発電スタック(10)とともに固定するための連結手段(40)を備えていることを特徴とする。
このような固体酸化物形燃料電池(1)は、平板形の発電セル(20)が積層された発電スタック(10)と発電スタック(10)の発電機能を補助するための平板形の補助層(40)とが連結手段(40)によって固定されている。
つまり、平板形の発電スタック(10)と平板形の補助層(40)とが連結手段(40)で、例えば、積層された状態で連結されて一体化されるので、固体酸化物形燃料電池(1)の形状をコンパクトにすることができる。
また、連結手段(40)で、燃料ガス改質層(42)、酸化剤ガス予熱層(44)、又は、燃焼層(46)の補助層(40)を発電スタック(10)に固定しているので、それらを容易に交換したり積層順を変えたりすることができる。
ここで、補助層(40)のうち、燃料ガス改質層(42)は燃料ガスの熱を吸収し、酸化剤ガス予熱層(44)は酸化剤(空気)ガスの熱を吸収し、燃焼層(46)は加熱をする。したがって、燃料ガス改質層(42)、酸化剤ガス予熱層(44)及び燃焼層(46)の選択やそれらの積層順によって、固体酸化物形燃料電池(1)内部の熱吸収や加熱の量や熱分布をコントロールすることができるようになる。
そして、請求項1に記載の固体酸化物形燃料電池(1)では、補助層(40)の積層順を容易に変えることができるので、固体酸化物形燃料電池(1)内部の熱吸収や加熱の量や熱分布をコントロールすることができるようになる。つまり、固体酸化物燃料電池(1)内部の熱の偏在をなくし熱分布を均一にしたり、他の部分より多くの熱を必要とする部分の熱量を多くしたりすることができるので、発電効率のよい固体酸化物形燃料電池(1)とすることができる。
また、請求項2に記載のように、連結手段(40)は、燃料ガスを発電セル(20)に供給するための燃料ガス供給経路(60)と、酸化剤ガスを発電セル(20)に供給するための酸化剤ガス供給経路(70)と、燃料ガス及び酸化剤ガスが発電セル(20)を通過した後の排気ガスを外部に排出するための排気ガス排出経路(80)と、を有するようにするとよい。
このようにすると、燃料ガス供給経路(60)、酸化剤ガス供給経路(70)及び排気ガス排出経路(80)が発電スタック(10)と補助層(40)とを連結する連結手段(40)に設けられる。
また、燃料ガス供給経路(60)及び酸化剤ガス供給経路(70)は、各々燃料ガス及び酸化剤ガスを発電セル(20)に供給するためのものであり、排気ガス排出経路(80)は、それらのガスが発電セル(20)を通過した後の排気ガスを外部に排出するためのものである。
したがって、連結手段(40)によって、補助層(40)と発電スタック(10)とが連結されるだけでなく、燃料ガスや酸化剤ガスの供給と排出ができるので、固体酸化物形燃料電池(1)をよりコンパクトな形状とすることができる。
ところで、連結手段(40)において、燃料ガス及び酸化剤ガスの供給経路と排気ガスの排出経路の構成は種々のものが考えられるが、請求項3に記載のように、連結手段(40)は、少なくとも1つの一対のボルト(52)及びナット(54)からなり、燃料ガス供給経路(60)、酸化剤ガス供給経路(70)及び排気ガス排出経路(80)は、ボルト(52)及びナット(54)に設けられた貫通穴で構成されるようにするとよい。
このようにすると、ボルト(52)とナット(54)という簡単な構造の部材で連結手段(40)を構成することができる。また、燃料ガス供給経路(60)、酸化剤ガス供給経路(70)及び排気ガス排出経路(80)をナット(54)に貫通穴を設けるという簡単な構造だけで形成することができる。
また、ナット(54)に設けられる貫通穴を、請求項4に記載のように、ボルト(52)との締結方向又はそれに直交する方向のうち少なくとも1つの方向に設けるようにするとよい。
このようにすると、ボルト(52)との締結方向とそれに直交する穴とを組み合わせて設けることで、燃料ガス供給経路(60)、酸化剤ガス供給経路(70)及び排気ガス排出経路(80)を発電スタック(10)中に設ける際の自由度が高くなる。
なぜならば、ボルト(52)との締結方向の穴に対し、それと直交する穴の位置や数を、各ガスの供給量や各供給経路(60,70)や排気ガス排出経路(80)の経路といった条件を満たすように選定してやれば、各供給経路(60,70)や排気ガス排出経路(80)を形成することができるからである。
以下、本発明が適用された実施形態について図面を用いて説明する。なお、本発明の実施の形態は、下記の実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
(固体酸化物形燃料電池1の構成)
固体酸化物形燃料電池1の構成について、図1〜図5に基づき説明する。図1は、固体酸化物形燃料電池1の概略の構成を示すための断面図であり、図2は、発電セル20の概略の構成を示す断面図である。また、図3は、発電セル20を分解した状態を示す説明図であり、図4はナット54の概略形状を示す外観図であり、図5はナット56の概略形状を示す外観図である。
なお、ボルト52は、形状の異なるボルト52a,52b,52c,52d,52e,52f,52gの総称であり、説明上それらを区別する必要がないときはボルト52と呼ぶ。同様に、ナット54は、ナット54a,54b,54c,54dの総称であり、ナット56は、ナット56a,56bの総称である。
固体酸化物形燃料電池1は、図1に示すように、発電スタック10、補助層40、ボルト52及びナット54,56を備えている。
発電スタック10は、複数個の平板形の発電セル20を電気的に直列に積層したものである。
発電セル20は、固体電解質形燃料電池セルであり、図2に示すように、いわゆる燃料極支持膜形タイプの燃料電池セルである。燃料ガス供給経路60側には、燃料極(アノード)22が配置されるとともに、燃料極22の同図上側の表面には薄膜の固体電解質体24が形成される。その固体電解質体24の酸化剤ガス供給経路70側の表面には、空気極(カソード)26が形成されている。
固体電解質体24としては、YSZ、ScSZ、SDC、GDC、ペロブスカイト系酸化物等の材料が使用できる。また、燃料極22としてはNi及びNiとセラミックとのサーメットが使用でき、空気極26としてはペロブスカイト系酸化物、各種貴金属及び貴金属とセラミックとのサーメットが使用できる。
空気極26と上方の金属製のインターコネクタ(発電セル20間の導通を確保するとともにガス流路を遮断するプレート)28との間には、その導通を確保するために、例えば、空気極26と同様なLSCF(ランタンストロンチウムコバルト鉄)、LSM(ランタンストロンチウムマンガネート)等からなる集電体35が配置されている。
なお、以下では、この実際に発電を行う燃料極22と固体電解質体24と空気極26とをセル本体27と称する。
更に詳しくは、図3に分解して示すように、この発電セル20は、上下一対の金属製のインターコネクタ28,30と、酸化剤ガス供給経路70側の金属製の空気極フレーム32と、セラミックス製の絶縁フレーム34と、セル本体27を接合して配置するとともに酸化剤ガスと燃料ガスとの混合を防止するための金属製のセパレータ36と、燃料ガス供給経路60側の金属製の燃料極フレーム38とを備えている。
なお、積層された発電セル20の間のインターコネクタは共有されるので、上下両端の発電セル20以外は、発電セル20間には、1個のインターコネクタが配置されるだけである。
補助層40は、発電スタック10の発電を補助する平板形の層であり、燃料ガス改質層42、酸化剤ガス予熱層44、又は、燃焼層46のうち少なくとも1つである。本実施形態では1個の燃料ガス改質層42、1個の酸化剤ガス予熱層44及び2個の燃焼層46が用いられている。なお、2個の燃焼層46を区別する必要がある場合には各々燃焼層46a及び燃焼層46bと呼ぶ。
燃料ガス改質層42には改質触媒が充填されており、外部から供給される炭化水素ガス(主に都市ガス、天然ガス)を改質する機能を有する。改質方式としては水蒸気改質や部分改質などあるがいずれの方式でも良い。
酸化剤ガス予熱層44では、外部から供給される酸化剤ガス(主に空気)が熱交換によって加熱されて発電セル20へ送り込まれる。
燃焼層46には、接触燃焼触媒が充填されており、各発電セル20通過後のガスが送り込まれ、発電セル20通過ガスの中に含まれている未燃ガスが触媒により燃焼されて無害化される。
また、これらの補助層40は、発電スタック10の発電セル20の積層方向の上下に配置されている。
ボルト52及びナット54,56は、補助層40を発電スタック10とともに固定するための連結部材であり、具体的には、ボルト52及びナット54,56は、積層された発電スタック10、燃料ガス改質層42、酸化剤ガス予熱層44、燃焼層46を結束して固定している。
また、ナット54には、前述のように4つの種類のナット54a,54b,54c,54dがある。ナット54aは、図4に示すように軸方向(ボルト52aとの連結方向)に1つの貫通穴92が設けられ、貫通穴92に貫通する貫通穴94が、側面の径方向(ボルト52aとの連結方向と垂直方向)に複数箇所設けられている。
ナット54bは、ナット54aから貫通穴94を塞いだものである。また、ナット54cは、ナット54aの貫通穴92を上端面で塞いだものである。さらに、ナット54dは、ナット54aの貫通穴92,94を塞いだものである。
なお、ナット54は、外周面にネジ部55が設けられており、このネジ部55によりナット54とナット56とを締結することで燃料ガス改質層42と燃焼層46及び酸化剤ガス予熱層44と燃焼層46とが結束される。
ナット56には、前述のように2つの種類のナット56a,56bがある。ナット56aは、図5に示すように軸方向に貫通穴92が設けられ、貫通穴92に中空のパイプ90が取り付けられている。このパイプ90が酸化剤ガス、炭化水素ガスの供給口及び排気ガスの排出口となる。また、ナット56bは、ナット56aからパイプ90をなくし、貫通穴92を塞いだものである。
ボルト52には、前述のように形状や長さの異なる7種類のボルト52a,52b,52c,52d,52e,52f,52gがある。ボルト52a、52bには軸方向に貫通穴が設けられるとともに、その側面には各発電セル20に酸化剤ガスを供給するために各発電セル20の数に対応した径方向の貫通穴が設けられている。
また、ボルト52c,53d,53eには、軸方向に貫通穴が設けられるとともに、その側面には径方向に各発電セル20に炭化水素ガスを供給するために各発電セル20の数に対応した貫通穴が設けられている。
また、ボルト52f,52gには、軸方向に貫通穴が設けられ、各発電セル20を通過し、燃焼層46で燃焼されて無害化された排気ガスがその貫通穴を通過するようになっている。
このようにボルト52には、その締結方向とそれに直交する方向とに貫通穴が設けられている。このボルト52に設けられた貫通穴が、燃料ガスを発電セル20に供給するための燃料ガス供給経路60、酸化剤ガスを発電セル20に供給するための酸化剤ガス供給経路70及び燃料ガス及び酸化剤ガスが発電セル20を通過した後の排気ガスを外部に排出するための排気ガス排出経路80を構成する。
(ガス流通経路の説明)
以下、これらのガス流通経路について図1に基づき説明する。
まず、燃料ガス供給経路60について説明する。炭化水素ガスは図1中に一点鎖線の矢印で示すように、ナット56aに設けられたパイプ90を通り、締結方向と同じ方向に貫通穴92があいているナット54bに送られる。そして、ナット54bと締結されているボルト52cに沿うようにしてナット54cに送られる。
ナット54cには締結方向と直交方向に貫通穴94があいており、この貫通穴94を通って投入された燃料ガス改質層42に送られる。燃料ガス改質層42において改質された燃料ガスは燃料ガス改質層42内を流れ、ナット54cへと送られる。
ナット54cには締結方向に直交する方向に貫通穴94があいており、改質された燃料ガスはこの貫通穴94を通った後、ボルト52dに沿うようにして各発電セル20へと流れ込む。各発電セル20を通過した後の燃料ガスはボルト52eに沿って流れて燃焼層46aへと流れ込む。
このように、パイプ90から供給された炭化水素ガスが通過する経路が燃料ガス供給経路60となる。
次に、酸化剤ガス供給経路70について説明する。図1中に破線の矢印で示すように、酸化剤ガスはナット56aに設けられたパイプ90を通り、締結方向と同じ方向に貫通穴92があいているナット54aに送られる。ナット54aにはボルト52aとの締結方向と直交方向に貫通穴94があいており、酸化剤ガスは貫通穴94を通って酸化剤ガス予熱層44に送られ、酸化剤ガス予熱層44において加熱される。
加熱された酸化剤ガスは酸化剤ガス予熱層44内を流れ、ナット54cを通った後、ボルト52bに沿うようにして各発電セル20へと流れ込む。各発電セル20を通過した後の酸化剤ガスはボルト52aに沿うようにして燃焼層46へ流れ込む。
このように、パイプ90から供給された酸化剤ガスが通過する経路が酸化剤ガス供給経路70となる。
次に、排気ガス排出経路80について説明する。上記の燃料ガス供給経路60及び酸化剤ガス供給経路70を通って投入された炭化水素ガスと酸化剤ガスは図1中に二点鎖線の矢印で示すように、各発電セル20を通過した後、ボルト52fに沿って燃焼層46aから燃焼層46bの順に送り込まれる。各発電セル20を通過後の未燃ガスは燃焼層46a,46bにおいて燃焼されて無害化される。燃焼層46a内を流れた排気ガスはナット54dを通り、さらにナット54dに締結されているナット56aのパイプ90から外部へと排出される。
ナット56bは発電スタック10内を流通している酸化剤ガス、炭化水素ガス(燃料)及び排気ガスが外部へと漏れないように袋状になっており必要な箇所に適宜設置される。
なお図示しないが、ナットと補助層の間、補助層と発電スタックの間にはそれぞれ絶縁材が配置され、ガスリークを防止している。
(固体酸化物形燃料電池1の特徴)
以上のような固体酸化物形燃料電池1は、平板形の発電スタック10と平板形の補助層40とがボルト52及びナット54,56で積層された状態で連結されて一体化されているので、固体酸化物形燃料電池1の形状をコンパクトにすることができる。
また、ボルト52及びナット54,56で、燃料ガス改質層42、酸化剤ガス予熱層44及び燃焼層46を発電スタック10に固定しているので、ボルト52及びナット54,56を外すことによって、それらを容易に交換したり、それらの積層の順番を容易に組み替えたりすることができる。
さらに、ボルト52及びナット54、56という簡単な構造の部材で発電スタック10と補助層40とを結束し、一体化することができる。
燃料ガス供給経路60、酸化剤ガス供給経路70及び排気ガス排出経路80をボルト52及びナット54,56に設けた貫通穴92,94で形成している。つまり、ボルト52及びナット54,56によって、補助層40と発電スタック10とが連結されるだけでなく、炭化水素ガスや酸化剤ガスの供給と排出ができるので、固体酸化物形燃料電池1を
コンパクトな形状とすることができる。
また、燃料ガス供給経路60、酸化剤ガス供給経路70及び排気ガス排出経路80をナット54、56に貫通穴を設けるという簡単な構造だけで形成することができる。
さらに、ナット54,56に設けられる貫通穴を、ボルト52との締結方向又はそれに直交する方向のうち少なくとも1つの方向に設けている。このようにすることで、ボルト52との締結方向の穴に対し、それと直交する穴の位置や数を、各ガスの供給量や各供給経路60,70や排気ガス排出経路80の経路条件を満たすように選定することができるので、各供給経路60,70や排気ガス排出経路80を形成する際の自由度を高めることができる。
さらに、固体酸化物形燃料電池1では、補助層40の積層順を容易に変えることができるので、固体酸化物形燃料電池1内部の熱吸収や加熱の量や熱分布をコントロールすることができるようになる。
固体酸化物形燃料電池1内部の熱吸収や加熱の量や熱分布をコントロールすることができれば、固体酸化物燃料電池1内部の熱の偏在をなくし熱分布を均一にしたり、他の部分より多くの熱を必要とする部分の熱量を多くしたりすることができるので、発電効率のよい固体酸化物形燃料電池1とすることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、本実施形態に限定されるものではなく、種々の態様を採ることができる。
固体酸化物形燃料電池1の概略の構成を示すための断面図である。 発電セル20の概略の構成を示す断面図である。 発電セル20を分解した状態を示す説明図である。 ナット54の概略形状を示す外観図である。 ナット56の概略形状を示す外観図である。
符号の説明
1…固体酸化物形燃料電池、10…発電スタック、20…発電セル、22…燃料極、24…固体電解質体、26…空気極、27…セル本体、28,30…インターコネクタ、32…空気極フレーム、34…絶縁フレーム、35…集電体、36…セパレータ、38…燃料極フレーム、40…補助層、42…燃料ガス改質層、44…酸化剤ガス予熱層、46,46a,46b…燃焼層、52,52a,52b,52c,52d,52e,52f…ボルト、54,54a,54b,54c,54d…ナット、55…ネジ部、56,56a,56b…ナット、60…燃料ガス供給経路、70…酸化剤ガス供給経路、80…排気ガス排出経路、90…パイプ、92…貫通穴、94…貫通穴。

Claims (4)

  1. 複数個の平板形の発電セルを積層した発電スタックと、前記発電スタックの発電を補助する平板形の補助層と、を有する発電モジュールからなる固体酸化物形燃料電池であって、
    前記補助層は、燃料ガス改質層、酸化剤ガス予熱層、又は、燃焼層のうち少なくとも1つの層であり、
    前記補助層を前記発電スタックとともに固定するための連結手段を備えていることを特徴とする固体酸化物形燃料電池。
  2. 請求項1に記載の固体酸化物形燃料電池において、
    前記連結手段は、
    燃料ガスを前記発電セルに供給するための燃料ガス供給経路と、
    酸化剤ガスを前記発電セルに供給するための酸化剤ガス供給経路と、
    前記燃料ガス及び前記酸化剤ガスが前記発電セルを通過した後の排気ガスを外部に排出するための排気ガス排出経路と、
    を有することを特徴とする固体酸化物形燃料電池。
  3. 請求項2に記載の固体酸化物形燃料電池において、
    前記連結手段は、
    少なくとも1つの一対のボルト及びナットからなり、前記燃料ガス供給経路、前記酸化剤ガス供給経路及び前記排気ガス排出経路は、前記ボルト及びナットに設けられた貫通穴により構成されることを特徴とする固体酸化物形燃料電池。
  4. 請求項3に記載の固体酸化物形燃料電池において、
    前記ナットに設けられた貫通穴は、
    前記ボルトとの締結方向又はそれに直交する方向のうち少なくとも1つの方向に設けられていることを特徴とする固体酸化物形燃料電池。
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