JP2009087548A - セラミックヒータ、加熱装置、画像形成装置 - Google Patents

セラミックヒータ、加熱装置、画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009087548A
JP2009087548A JP2007251680A JP2007251680A JP2009087548A JP 2009087548 A JP2009087548 A JP 2009087548A JP 2007251680 A JP2007251680 A JP 2007251680A JP 2007251680 A JP2007251680 A JP 2007251680A JP 2009087548 A JP2009087548 A JP 2009087548A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wiring patterns
ceramic heater
heating resistor
longitudinal direction
heater
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2007251680A
Other languages
English (en)
Inventor
Daisuke Hirata
大輔 平田
Kentaro Kimura
健太郎 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
Harison Toshiba Lighting Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Harison Toshiba Lighting Corp filed Critical Harison Toshiba Lighting Corp
Priority to JP2007251680A priority Critical patent/JP2009087548A/ja
Publication of JP2009087548A publication Critical patent/JP2009087548A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Surface Heating Bodies (AREA)
  • Control Of Resistance Heating (AREA)
  • Resistance Heating (AREA)

Abstract

【課題】ヒータ立ち上がり時と高温時、どの場合でもヒータ長手方向に均一な温度分布が得られ、温度制御を正確に行うことが可能なセラミックヒータを実現する。
【解決手段】長尺平板状のアルミナ等によるセラミック基板11上の長手方向に、配線パターン14,15を並行させて形成する。配線パターン14,15の異なる方向の一端にそれぞれ配線パターン14,15に電力を供給させる電極12,13を形成する。配線パターン14,15間にセラミック基板11の長手方向に幅広の銀・パラジウムをはじめとする銀系材料等などの発熱体ペーストをスクリーン印刷、高温で焼成し所定の抵抗値を有する帯状の発熱抵抗体16を形成する。配線パターン14,15は、発熱抵抗体16と接続された部分の中間部分に幅を漸次狭くした絞り部141,151をそれぞれ形成した。これにより配線パターン14,15の長手方向の異なる電流の流れに関係なく温度分布の均一化を図ることができる。
【選択図】図1

Description

この発明は、情報機器、家電製品や製造設備などの小型機器類に装着されて用いられる薄型のセラミックヒータおよびこのヒータが実装されたプリンタ、複写機、ファクシミリやリライタブルカードリーダライタなどの加熱装置、さらにこの加熱装置を用いた画像形成装置に関する。
従来のセラミックヒータは、給電用電極を長尺状のセラミック基板の長手方向片側に形成し、ヒータ長手方向に均一な温度分布を得るために、給電用電極から離れるに従って抵抗発熱体を絞り、それに合わせて配線パターンにも絞りを持たせている。(例えば、特許文献1)
特開2007−157456公報
上記した特許文献1の技術は、通電直後の温度立ち上がり時にはヒータ長手方向に均一な温度分布が得られる。しかし、ヒータが高温になったとき、正の抵抗温度係数をもつ配線パターンの抵抗値が上昇する。その結果、ヒータ長手方向で、導電経路の短い給電用電極側に電流が流れやすくなるため、給電用電極側の温度が高くなりヒータ長手方向に温度勾配が発生する。高温時に温度勾配が発生した場合、温度制御が正確に働かずヒータ破損の原因となる可能性がある。
この発明の目的は、ヒータ立ち上がり時と高温時、どちらの場合でもヒータ長手方向に均一な温度分布が得られ、温度制御を正確に行うことができるセラミックヒータおよびこのヒータを用いた加熱装置、この加熱装置を用いた画像形成装置を提供することにある。
上記した課題を解決するために、この発明のセラミックヒータは、耐熱・絶縁性材料で形成される長尺平板状のセラミック基板と、前記基板面上の長手方向両側に沿ってそれぞれ形成される第1および第2の配線パターンと、前記第1および第2の配線パターンの互いに異なる方向の一端にそれぞれ形成し、前記第1および第2の配線パターンに電力を供給させる第1および第2の電極と、前記第1および第2の配線パターン間に電気的な接続を行い、前記セラミック基板上の長手方向に幅広く形成した発熱抵抗体とを具備し、前記第1および第2の配線パターンは、前記発熱抵抗体の幅方向の両端と接続された部分の断面積に対し、中央部で接続される部分の断面積を小さくして形成した絞り部とを具備したことを特徴とする。
この発明によれば、ヒータ立ち上がり時と高温時、どの場合でもヒータ長手方向に均一な温度分布が得られることで、温度制御を正確に行うことができ、定着性の向上にも寄与する。
以下、この発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1〜図3は、この発明のセラミックヒータに関する第1の実施形態の構成について説明するためもので、図1は構成図、図2は図1のa−a’線の断面図、図3は図1のb−b’線の断面図である。
図1において、11は、アルミナ(Al)、窒化アルミニウム(AlN)、炭化ケイ素(SiC)、窒化ケイ素(Si)等の耐熱、絶縁性の材料で長尺状に形成されたセラミック基板である。12,13は、セラミック基板11の表面側の長手方向に沿って平行に形成された銀(Ag)・パラジウム(Pd)の合金をはじめとする銀系材料や、ルテニウム系、炭素系等などの抵抗体ペーストを高温で焼成し、所定の抵抗値を有する厚膜からなる帯状の発熱抵抗体である。
12,13は、セラミック基板11上の長手方向の両側に形成された銀系の導体ペーストを焼成した良導電体膜の給電用の電極である。14,15は、電極12,13にそれぞれ一端を接続して非接触状態でセラミック基板11の長手方向の両側に並行して銀(Ag)系等で形成された配線パターンである。
16は、配線パターン14,15との間のセラミック基板11の長手方向に沿って平行に形成されたAg(銀)・Pd(パラジウム)をはじめとする銀系材料や、ルテニウム系、炭素系等などの発熱体ペーストをスクリーン印刷した後、高温で焼成して所定の抵抗値を有する膜厚が10μm程度の帯状の発熱抵抗体である。この発熱抵抗体16はセラミック基板11の長手方向を幅Wとし、配線パターン14,15間の長手方向を長さLとする。
電極12および配線パターン14と電極13および配線パターン15は、それぞれ導電ペーストをセラミック基板11上に塗り、これを焼成することにより一体形成してセラミック基板11に固着した状態で形成する。電極12と一体形成された反対側の配線パターン14と電極13と一体形成された配線パターン15反対側は、それぞれ解放状態となっている。すなわち、電極12,13は、配線パターン14,15のそれぞれ異なる方向の一端に一体的に形成されている。
発熱抵抗体16は、図2、図3に示してるが、両端のそれぞれの一部が配線パターン14と配線パターン15に重層形成されている。この場合の重層部分は、発熱抵抗体16を配線パターン14,15に対して上側に配置する関係にしてある。この関係は逆でも構わない。
図2、図3にも示すように、配線パターン14,15の幅は、発熱抵抗体16の幅W方向両端に位置する幅をそれぞれW11,W12とし、発熱抵抗体16の幅W方向の中間部分(W/2)の幅をそれぞれW21,W22としたとき、幅W11,W12と幅W21,W22を、W11>W12,W21>W22の関係に形成する。幅広のW11から幅狭W12までは幅を漸次を狭く、幅広のW21から幅狭W22までは幅を漸次を狭くなるようにそれぞれ形成してある。141,151は、配線パターン14,15の幅を狭くしてW12,W22とした形成された絞り部である。
17は、配線パターン14,15および発熱抵抗体16を覆うように形成され、ガラス層厚が20μm〜100μm程度で熱伝導性の優れたアルミナ等を加えたガラス等のオーバーコート層である。オーバーコート層17は、配線パターン14,15および発熱抵抗体16を機械的、化学的、電気的に保護する。
ここで、給電用電極12,13に電源18から電力が供給されると、発熱抵抗体16内を流れる電流は長手方向に均一化され、発熱抵抗体における発熱量は長手方向全体に渡り均化を図ることができる。また、配線パターン14,15内においては、配線パターン14,15の長手方向の幅が同じである場合には電極12,13付近に電流が集中し、配線パターン14,15内の発熱が電極12,13付近で大きくなり、電極12,13側で温度が上がりやすくなる。しかし、配線パターン14,15の長手方向の幅をW11>W12,W21>W22の関係とした場合には、配線パターン14,15の発熱抵抗体16と接続される長手方向の中央における電気抵抗が給電用電極付近より大きくなっている。
これにより、配線パターン14,15両端よりも電流量の少ない中央においても、十分な発熱量を確保することができ、結果として、ヒータ長手方向の発熱分布はほぼ均一となり、長手方向に均一な温度分布が得られる。これにより、高温時においても上記電流の流れ方や発熱分布が変わることなく、均一な温度分布が得られ、正確な温度制御をすることができるようになる。
図4、図5を参照して配線パターン14,15幅が同じ場合と、配線パターン14,15の長手方向の幅をW11>W12,W21>W22の場合について、配線パターン14,15を流れる電流の違いについて説明する。図4、図5は発熱抵抗体16の幅方向の左右領域と中間領域における配線パターン14,15をそれぞれ通過する電流の概念について示している。
図4(a)は、配線パターン14,15幅が同じ場合とした従来の電流について、図4(b)は、セラミック基板11長手方向の図中左側領域A、中間領域B、右側領域Cにおける配線パターン14,15の抵抗値と発熱量の関係について説明するための説明図である。
Iaは、電極12から領域Aの配線パターン14を流れる電流を、Ibは、電流Iaが発熱抵抗体16を流れる電流を、Icは、電流Iaが領域Aの配線パターン15を流れる電流をそれぞれ示している。Ia’は、電流Iaが領域Bの配線パターン14を流れる電流を、Ib’は、電流Ia’が発熱抵抗体16を流れる電流を、Ic’は、電流Ib’が領域Bの配線パターン15を流れる電流をそれぞれ示している。またIa”は電流Ia’が領域Cの配線パターン14を流れる電流を、Ib”は、電流Ia”が発熱抵抗体16を流れる電流を、Ic”は、電流Ib”が領域Cの配線パターン15を流れる電流をそれぞれ示している。
また、領域Aの配線パターン14,15のそれぞれの抵抗値をRa、領域Bの配線パターン14,15のそれぞれの抵抗値をRb、領域Cの配線パターン14,15のそれぞれの抵抗値をRcとし、Ra=Rb=Rcとする。発熱抵抗体16の抵抗値は領域A〜C何れもRとする。
このとき、領域Aの配線パターン14の発熱量Qa(=Ia・Ra)と領域Cでの配線パターン14の発熱量Qa”(=Ia”・Rc)は、Ra=Rc,Ia>Ia”であることから、Qa>Qa”の関係にある。領域Aでの配線パターン15の発熱量Qc(=(Ic・Ra)と領域Cでの配線パターン15の発熱量Qc”(=Ic”・Rc)は、Ra=Rc,Ic<Ic”であることから、Qc<Qc”の関係にある。このため、領域A,Cでは同様の温度分布を呈する。
領域Bの配線パターン14の発熱量Qa’(=Ia’・Rb)と領域Bの配線パターン15の発熱量Qc’(=Ic’・Rb)は、Ra(Rc)=Rbの関係にあることから、発熱量Qa’とQc’は、発熱量Qa,Qa”とQc,Qc”に比べてそれぞれ2/3程度である。なお、この値は、長手方向に3分割した例を挙げたためで、実際にはより細分化された状態となり、2/3よりも小さい1/2程度の値となる。
従って、領域A〜Cにおける配線パターン14,15の長手方向の合成した発熱量の分布は、図6の破線で示すように中間領域Bの部分が下がった状態となる。このことは、ヒータの立ち上がり時と高温時、どちらの場合も関係なくセラミック基板の長手方向に均一な温度分布が得られ、それぞれの温度制御を正確に行うことができる。
図5(a)は、配線パターン14,15幅を発熱抵抗体16の幅方向の中間部に絞り部141,151をそれぞれ形成したこの発明の電流について、図5(b)は、セラミック基板11長手方向の図中左側領域A、中間領域B、右側領域Cにおける配線パターン14,15の抵抗値と発熱量の関係について説明するための説明図である。
Iaは、電極12から領域Aの配線パターン14を流れる電流を、Ibは、電流Iaが発熱抵抗体16を流れる電流を、Icは、電流Iaが領域Aの配線パターン15を流れる電流をそれぞれ示している。Ia’は、電流Iaが領域Bの配線パターン14を流れる電流を、Ib’は、電流Ia’が発熱抵抗体16を流れる電流を、Ic’は、電流Ib’が領域Bの配線パターン15を流れる電流をそれぞれ示している。またIa”は電流Ia’が領域Cの配線パターン14を流れる電流を、Ib”は、電流Ia”が発熱抵抗体16を流れる電流を、Ic”は、電流Ib”が領域Cの配線パターン15を流れる電流をそれぞれ示している。
また、領域Aの配線パターン14,15それぞれの抵抗値をRa、領域Bの配線パターン14,15それぞれの抵抗値をRb、領域Cの配線パターン14,15それぞれの抵抗値をRcとしたとき、Ra=Rcとし、Rb>Raする。発熱抵抗体16の抵抗値は領域A〜C何れもRとする。
このとき、領域Aでの配線パターン14の発熱量Qaと領域Bでの配線パターン14の発熱量Qa”は、Qa>Qa”の関係にある。領域Aでの配線パターン15の発熱量Qcと領域Cでの配線パターン15の発熱量Qc”は、Qc<Qc”の関係にある。このため、領域A,Cでは同様の温度分布を呈する。
領域Bの配線パターン14の発熱量Qa’(=Ia’・Rb)と領域Bの配線パターン15の発熱量Qc’(=Ic’・Rb)は、Ra(Rc)<Rbの関係にあることから、発熱量(Qa’+Qc’)は、発熱量(Qa+Qa”)と(Qc+Qc”)と同様の値となるように抵抗Rbの値を設定する。
これにより、領域A〜Cにおける配線パターン14,15の長手方向の合成した発熱量の分布は、図6に示す実線で示すようにセラミック基板11の長手方向の全域に渡って略均一な温度分布を得ることができる。
(実施例)
ここで、従来の図4とこの発明の図5の構成の具体例について説明する。図4の発熱抵抗体16の長さLを2.2mm、発熱抵抗体16の幅Wを220mm、発熱抵抗体16と接続される部分の配線パターン14,15の長さを発熱抵抗体16の幅Wと同じ220mmとし、配線パターン14,15の幅を1.7mm、発熱抵抗体16のシート抵抗を500Ω/□、配線パターン14,15のシート抵抗を0.003Ω/□としたとき、セラミック基板11の長手方向で発熱量Qの最大値と最小値の比E=Qmax/Qminの値は、1.07となり、図6破線で示すように最大値と最小値とで7%の差があった。
これに対し、配線パターン14,15の幅W11,W21では1.7mmであった導体幅を、中央の絞り部141,151での幅W12,W22を0.85mmとなるように絞った場合、E=Qmax/Qmin=1.01となり、図6実線で示すように最大値と最小値とで、僅か1%の差となった。
このように、絞り部141,151を形成した場合にはセラミック基板11の長手方向の全域に渡り温度分布がほぼ一定となることが判明した。
図7〜図11は、この発明のセラミックヒータに関する第2の実施形態について説明するための、図7は構成図、図8は図7のc−c’線の断面図、図9は図7のd−d’線の断面図、図10は図7のe−e’線の断面図、図11は図7のf−f’線の断面図である。なお、上記した実施形態と同一の構成部分には同一の符号を付し、ここでは異なる部分を中心に説明する。
この実施形態は、配線パターン14,15の幅を同じにし、上記実施形態の幅W11(W21)に相当する部分の厚みをH1、幅W12(W22)に相当する部分の厚みをH2としたものである。厚みH2の配線パターン14,15の部分を、それぞれ厚み方向の絞り部142,152とした。
すなわち、図7のc−c’線の断面を拡大して示した図8のように、配線パターン14,15の厚みH1を例えば発熱抵抗体16の厚みよりも厚くし、図8のd−d’線の断面を拡大して示した図9のように、配線パターン14,15の厚みH2を例えば発熱抵抗体16の厚みと同じようにし、H1>H2の関係に形成している。このH1>H2関係は、図7のe−e’線の断面を拡大して示した図10や図8のf−f’線の断面を拡大して示した図11でも示されている。
発熱抵抗体16の幅W方向の両端部と配線パターン14,15が接続されている部分の配線パターン14,15厚みH1から発熱抵抗体16の幅W方向中間部の配線パターン14,15厚みH2である絞り部142,152までの厚みは、漸次低くなるように形成される。
この実施形態の場合も、配線パターン14,15を流れる電流は、図5(b)で説明したような値となる。従って、配線パターン14,15の長手方向の合成した発熱量の分布は、図6に示す実線で示すようにセラミック基板11の長手方向の全域に渡って略均一な温度分布を得ることができる。
この発明のセラミックヒータは、上記した各実施形態に限定されるものではなく、例えば、絞り部形成は、幅と厚み方向を組み合わせても構わない。要は、発熱抵抗体との接続部分の発熱抵抗体の幅方向の中間部までの配線パターンの断面積が漸次小さくなるような構成にすればよい。
次に、図12の断面で示した構成図を参照し、上記したセラミックヒータを加熱装置200に実装した場合の、この発明の加熱装置に関する一実施形態について説明する。図中100については、図1〜図3で説明したセラミックヒータであり、同一部分には同一の符号を付してその説明は省略する。
図12において、201は、支持体202の底部にセラミックヒータ100を固着させ、セラミックヒータ100に交流電圧を供給して加熱させたオーバーコート層19に圧接加熱させながら移動するポリイミド樹脂等の耐熱性のシートをロール状にして循環自在に巻装された円筒の定着フィルムである。203はその表面に耐熱性弾性材料であるたとえばシリコーンゴム層204が装着してある加圧ローラであり、加圧ローラ203の回転軸205と対向してセラミックヒータ100が、定着フィルム201と並置して図示しない基台内に取り付けられている。加圧ローラ203は、図示しない手段に基づいて定着フィルム201と相互に圧接させてニップ部Nを形成するとともに、作動時には矢印方向に回転させる。
このとき、オーバーコート層19上に配置された定着フィルム201面とシリコーンゴム層204との間で、トナー像To1がまず定着フィルム201を介してセラミックヒータ100により加熱溶融され、少なくともその表面部は融点を大きく上回り完全に軟化して溶融する。この後、加圧ローラ203の用紙排出側では複写用紙Pがセラミックヒータ100から離れ、トナー像To2は自然放熱して再び冷却固化し、定着フィルム201も複写用紙Pから離反される。
この実施形態では、ヒータ立ち上がり時と高温時、どちらの場合でもヒータ長手方向に均一な温度分布が得られ、温度制御を正確に行うことで、定着性の向上を図ることができる。
次に、図13を参照して、この発明の加熱装置200を搭載した複写機を例とした、この発明の画像形成装置に関する一実施形態について説明する。図中、加熱装置200の部分は、上記した説明と同じであり、同一部分には同一の符号を付し、その説明は省略する。
図13において、301は複写機300の筐体、302は筐体301の上面に設けられたガラス等の透明部材からなる原稿載置台で、矢印Z方向に往復動作させて原稿P1を走査する。
筐体301内の上方向には光照射用のランプと反射鏡とからなる照明装置302が設けられており、この照明装置302により照射された原稿P1からの反射光源が短焦点小径結像素子アレイ303によって感光ドラム304上スリット露光される。なお、この感光ドラム304は矢印方向に回転する。
また、305は帯電器で、例えば酸化亜鉛感光層あるいは有機半導体感光層が被覆された感光ドラム304上に一様に帯電を行う。この帯電器305により帯電された感光ドラム304には、結像素子アレイ303によって画像露光が行われた静電画像が形成される。この静電画像は、現像器306による加熱で軟化溶融する樹脂等からなるトナーを用いて顕像化される。
カセット307内に収納されている複写用紙Pは、給送ローラ308と感光ドラム304上の画像と同期するタイミングをとって上下方向で圧接して回転される対の搬送ローラ309によって、感光ドラム304上に送り込まれる。そして、転写放電器310によって感光ドラム304上に形成されているトナー像は複写用紙P上に転写される。
その後、感光ドラム304上から離れた用紙Pは、搬送ガイド311によって加熱装置200に導かれて加熱定着処理された後に、トレイ312内に排出される。なお、トナー像が転写された後、感光ドラム304上の残留トナーはクリーナ313を用いて除去される。
加熱装置200は、複写用紙Pの移動方向と直交する方向に、この複写機300が複写できる最大判用紙の幅(長さ)に合わせた有効長、すなわち最大判用紙の幅(長さ)より長い発熱抵抗体を備えたセラミックヒータ100が、加圧ローラ203の外周に取り付けられたシリコーンゴム層204に加圧された状態で設けられている。
そして、セラミックヒータ100と加圧ローラ203との間を送られる用紙P上の未定着トナー像T1は、発熱抵抗体12,13の熱を受け溶融して複写用紙P面上に文字、英数字、記号、図面等の複写像を現出させる。
この実施形態では、セラミック基板の長手方向での均一化された発熱分布の得られる加熱装置を用いたことから定着性に優れた画像形成装置を実現することができる。
セラミックヒータの用途としては、複写機等の画像形成装置の定着用に用いたが、これに限らず、家庭用の電気製品、業務用や実験用の精密機器や化学反応用の機器等に装着して加熱や保温の熱源としても使用できる。
この発明のセラミックヒータに関する第1の実施形態の構成について説明するため構成図。 図1のa−a’の断面図。 図1のb−b’の断面図。 (a)は、従来の配線パターンによる電流について説明するための説明図、(b)は、領域A〜領域Cにおける電流について説明するための説明図。 (a)は、この発明の配線パターンによる電流について説明するための説明図、(b)は、領域A〜領域Cにおける電流について説明するための説明図。 この発明と従来の効果の比較について説明するための説明図。 この発明のセラミックヒータに関する第2の実施形態について説明するための構成図。 図7のc−c’の断面図、 図7のd−d’の断面図 図7のe−e’の断面図 図7のf−f’の断面図。 この発明の加熱装置に関する一実施形態について説明するための構成図。 この発明の画像形成装置に関する一実施形態について説明するための構成図。
符号の説明
11 セラミック基板
12,13 電極
14,15 配線パターン
141,142,151,152 絞り部
16 発熱抵抗体
17 オーバーコート層
18 電源
201 定着フィルム
203 加圧ローラ
100 セラミックヒータ
200 加熱装置
300 複写機

Claims (5)

  1. 耐熱・絶縁性材料で形成される長尺平板状のセラミック基板と、
    前記基板面上の長手方向両側に沿ってそれぞれ形成される第1および第2の配線パターンと、
    前記第1および第2の配線パターンの互いに異なる方向の一端にそれぞれ形成し、前記第1および第2の配線パターンに電力を供給させる第1および第2の電極と、
    前記第1および第2の配線パターン間に電気的な接続を行い、前記セラミック基板上の長手方向に幅広く形成した発熱抵抗体とを具備し、
    前記第1および第2の配線パターンは、前記発熱抵抗体の幅方向の両端と接続された部分の断面積に対し、中央部で接続される部分の断面積を小さくして形成した絞り部とを具備したことを特徴とするセラミックヒータ。
  2. 前記絞り部は、前記第1および第2の配線パターンの幅を漸次狭くして形成したことを特徴とする請求項1記載のセラミックヒータ。
  3. 前記絞り部は、前記第1および第2の配線パターンの高さを漸次低くして形成したことを特徴とする請求項1記載のセラミックヒータ。
  4. 請求項1〜3の何れかに記載のセラミックヒータと、
    前記セラミックヒータに対向配置し、該セラミックヒータを圧接するように回転可能に支持された加圧ローラと、
    前記セラミックヒータと前記加圧ローラとの間を設けられ、前記加圧ローラの回転にともない前記セラミックヒータ上を摺動する定着フィルムと、を具備したことを特徴とする加熱装置。
  5. 媒体に形成された静電潜像にトナーを付着させてこのトナーを用紙に転写して所定の画像を形成する形成手段と、
    画像が形成された用紙を加圧ローラにより定着フィルムを介して前記ヒータに圧接しながら通過させることによって、トナーを定着するようにした請求項4記載の加熱装置と、を具備したことを特徴とする画像形成装置。
JP2007251680A 2007-09-27 2007-09-27 セラミックヒータ、加熱装置、画像形成装置 Withdrawn JP2009087548A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007251680A JP2009087548A (ja) 2007-09-27 2007-09-27 セラミックヒータ、加熱装置、画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007251680A JP2009087548A (ja) 2007-09-27 2007-09-27 セラミックヒータ、加熱装置、画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009087548A true JP2009087548A (ja) 2009-04-23

Family

ID=40660739

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007251680A Withdrawn JP2009087548A (ja) 2007-09-27 2007-09-27 セラミックヒータ、加熱装置、画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009087548A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101777690B1 (ko) * 2016-02-19 2017-09-13 전자부품연구원 세라믹 히터용 발열 조성물, 그를 이용한 세라믹 히터 및 융착벨트

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101777690B1 (ko) * 2016-02-19 2017-09-13 전자부품연구원 세라믹 히터용 발열 조성물, 그를 이용한 세라믹 히터 및 융착벨트

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5124134B2 (ja) ヒータ、加熱装置、画像形成装置
JP7167780B2 (ja) ヒータ、および画像形成装置
JP5447933B2 (ja) セラミックヒータ、加熱装置、画像形成装置
JP2007232819A (ja) 定着ヒータ、加熱装置、画像形成装置
US20200285179A1 (en) Heater, fixing device, and image forming apparatus
JP2008166096A (ja) 平板ヒータ、定着装置、画像処理装置
JP5042525B2 (ja) ヒータ、加熱装置、画像形成装置
JP2006012444A (ja) セラミックヒータ、加熱装置、画像形成装置
JP2006092831A (ja) セラミックヒータ、定着装置、画像形成装置
JP2011091006A (ja) セラミックヒータ、加熱装置、画像形成装置
JP2005339840A (ja) ヒータ、加熱装置、画像形成装置
JP2009224209A (ja) 板状ヒータ、ヒータユニット、加熱装置、画像形成装置
JP5010365B2 (ja) 板状ヒータ、加熱装置、画像形成装置
JP2009087548A (ja) セラミックヒータ、加熱装置、画像形成装置
JP2009059539A (ja) 板状ヒータ、加熱装置、画像形成装置
JP2008040097A (ja) 加熱ヒータ、加熱装置、画像形成装置
JP2011096464A (ja) セラミックヒータ、加熱装置、画像形成装置
JP5381255B2 (ja) セラミックスヒータ、加熱装置、画像形成装置
JP5447932B2 (ja) セラミックヒータ、加熱装置、画像形成装置
JP2007157456A (ja) セラミックヒータ、加熱装置、画像形成装置
JP5320549B2 (ja) セラミックヒータ、加熱装置、画像形成装置
JP2020187319A (ja) ヒータ、および画像形成装置
JP4948898B2 (ja) ヒータ、加熱装置、画像形成装置
JP2009158246A (ja) セラミックヒータ、加熱装置、画像形成装置
JP2008181682A (ja) 板状ヒータ、加熱装置、画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20101207