JP2009086478A - 現像ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】シャッタの開口周縁部に付着した現像剤が外部へ飛散することを防止することができる現像ユニットを提供すること。
【解決手段】シャッタ開口部69の下端部60に突出部76を設ける。突出部76では、カートリッジ収容部33に近い側である前側端縁(シート40の堰止部41)が、カートリッジ収容部33から遠い側である後側端縁(下側周縁部68A)よりも上側に突出している。そのため、シャッタ開口部69の下端部60にトナーが付着しても、このトナーが突出部76によって前側から堰き止められるので、このトナーがカートリッジ収容部33にこぼれて外部へ飛散することを防止することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、レーザプリンタなどの画像形成装置に装備される現像ユニットに関する。
たとえば、現像ユニットとして、特許文献1に記載の現像装置は、そのフレームに対して、トナーを収容するトナーカートリッジが着脱可能に装着される。この現像装置では、トナーカートリッジの一側部に形成された孔とフレームに形成された孔とよってトナー供給口が形成されるとともに、トナーカートリッジの他側部に形成された孔とフレームに形成された孔とよってトナー吸入口が形成されている。
トナーカートリッジ内のトナーは、トナー供給口を介してフレーム内に供給されるものの、一部がトナー吸入口からトナーカートリッジへ戻される。これにより、フレームとトナーカートリッジとの間でトナーが循環される。
特開平9−319202号公報
特許文献1に記載の現像装置では、フレームとトナーカートリッジとの間に、トナー供給口およびトナー吸入口を開閉するシャッタを設けることが考えられる。このシャッタには、トナー供給口およびトナー吸入口に対応する貫通穴がそれぞれ形成されている。ここで、フレームおよびトナーカートリッジにおいてトナー供給口を形成するそれぞれの孔の間に、シャッタにおいて対応する貫通穴が配置されると、トナー供給口が開放される。一方、これらの孔の間から貫通穴が離間するようにシャッタが移動すると、トナー供給口が閉鎖される。トナー吸入口も、トナー供給口と同様の手順で開閉される。シャッタがトナー供給口およびトナー吸入口を閉じることによって、トナーカートリッジをフレームに対して着脱するときにトナー供給口およびトナー吸入口でのトナー漏れが防止される。
このようなシャッタを設ける場合、開放されたトナー供給口およびトナー吸入口を通過するトナーの一部が、シャッタの各貫通穴における周縁部に付着する場合がある。この場合、シャッタを移動させてトナー供給口およびトナー吸入口を閉鎖し、トナーカートリッジをフレームから離脱させると、この周縁部に付着したトナーが外部に露出されて飛散するおそれがある。
本発明の目的は、シャッタの開口周縁部に付着した現像剤が外部へ飛散することを防止することができる現像ユニットを提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、現像ユニットであって、現像剤を収容し、内側と外側とを連通させるための第1開口が形成された現像剤カートリッジと、前記現像剤カートリッジを収容するためのカートリッジ収容部と、前記カートリッジ収容部に臨み、前記第1開口に対向可能な第2開口とが形成された筐体と、第3開口が形成されており、前記第3開口が前記第1開口と前記第2開口との間に配置される開位置と、前記第3開口が前記第1開口と前記第2開口との間から離間する閉位置との間を移動可能なシャッタと、前記シャッタにおいて、前記開位置から前記閉位置への移動方向における前記第3開口の上流側端部に設けられ、前記第1開口側の端縁が前記第2開口側の端縁よりも前記移動方向下流側に突出した突出部とを備えていることを特徴としている。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記シャッタが前記開位置にあるとき、前記突出部は、前記移動方向における前記第1開口および前記第2開口の上流側端縁よりも上流側に配置されていることを特徴としている。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記突出部は、前記第1開口側の端縁から前記第2開口側の端縁へ向かうに従って、前記移動方向における下流側から上流側へ傾斜する傾斜面を含んでいることを特徴としている。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の発明において、前記突出部は、前記シャッタにおける前記第3開口の下端部の前記第1開口側において前記第3開口内へ突設され、可撓性を有するシートを含むことを特徴としている。
また、請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、前記シートには、前記シャッタにおける前記第3開口より下側の部分に貼着される貼着面が設けられていることを特徴としている。
また、請求項6に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、前記シートには、前記シャッタにおける前記第1開口側のほぼ全面に貼着される貼着面が設けられていることを特徴としている。
また、請求項7に記載の発明は、請求項1ないし6のいずれかに記載の発明において、前記シャッタが前記開位置にあるとき、前記第1開口、前記第2開口および前記第3開口は、略水平方向に並んで配置され、前記移動方向は、上向きであることを特徴としている。
また、請求項8に記載の発明は、請求項1ないし6のいずれかに記載の発明において、前記シャッタが前記開位置にあるとき、前記第1開口、前記第2開口および前記第3開口は、略垂直方向に並んで配置され、前記移動方向は、略水平方向であることを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、現像剤カートリッジが筐体のカートリッジ収容部に収容された状態でシャッタが開位置にあると、現像剤カートリッジの第1開口と筐体の第2開口とが、これらの間に配置されるシャッタの第3開口を介して互いに対向して連通する。これにより、現像剤カートリッジに収容された現像剤は、第1開口、第2開口および第3開口を介して、現像剤カートリッジと筐体との間を移動することができる。一方、シャッタが閉位置にあると、第3開口が第1開口と第2開口との間から離間するので、第1開口と第2開口とが互いに連通せず、現像剤カートリッジと筐体との間での現像剤の移動を規制することができる。
ここで、シャッタを開位置から閉位置へ移動させると、現像剤カートリッジと筐体との間を移動する途中にあった現像剤が、シャッタの開位置から閉位置への移動方向(以下では単に「移動方向」という。)における第3開口の上流側端部に付着し、シャッタの移動に伴ってカートリッジ収容部にこぼれて外部へ飛散するおそれがある。
しかし、シャッタにおいて第3開口の上流側端部には突出部が設けられており、この突出部では、第1開口側(カートリッジ収容部に近い側)の端縁が第2開口側(第1開口側よりもカートリッジ収容部から遠い側)よりも移動方向下流側に突出している。そのため、第3開口の上流側端部に現像剤が付着しても、この現像剤が突出部によって第1開口側から堰き止められるので、この現像剤がカートリッジ収容部にこぼれて外部へ飛散することを防止することができる。
請求項2に記載の発明によれば、シャッタが開位置にあるとき、突出部は、移動方向における第1開口および第2開口の上流側端縁よりも上流側に配置されている。これにより、突出部を、第1開口と第2開口との間を移動する現像剤の流れから外すことができるので、突出部が現像剤の流れを妨害することはなく、現像剤カートリッジと筐体(たとえば、現像ローラを備える現像部)との間で現像剤を円滑に移動させることができる。そして、突出部とともに、第3開口の上流側端部も、第1開口と第2開口との間を移動する現像剤の流れから外れるので、第3開口の上流側端部に現像剤が付着することを防止することができる。
請求項3に記載の発明によれば、突出部に含まれる傾斜面は、突出部における第1開口側の端縁から第2開口側の端縁へ向かうに従って、移動方向における下流側から上流側へ傾斜している。そのため、傾斜面には現像剤が付着しにくく、傾斜面に現像剤が付着しても、この現像剤は、傾斜面によって第1開口側から第2開口側へ導かれるので、この現像剤がカートリッジ収容部にこぼれて飛散することを防止することができる。
請求項4に記載の発明によれば、突出部に含まれるシートは、シャッタにおける第3開口の下端部の第1開口側において第3開口内へ突設されており、第3開口の下端部に付着した現像剤を第1開口側から堰き止めるので、この現像剤がカートリッジ収容部にこぼれて飛散することを防止することができる。
また、シートは、可撓性を有しているので、シャッタが曲面を有する形状であっても、シートをシャッタに密着するように取り付けることができる。これにより、シートは、第3開口の下端部に付着した現像剤を第1開口側から隙間なく堰き止めることができる。
請求項5に記載の発明によれば、シートに設けられた貼着面をシャッタにおける第3開口より下側の部分に貼着することによって、シートをシャッタに容易に取り付けることができる。
請求項6に記載の発明によれば、シートに設けられた貼着面は、シャッタにおける第1開口側のほぼ全面に貼着されるので、シャッタにおける第1開口側の面に、シートによって段付き部分が形成されることを防止することができる。これにより、段付き部分に現像剤が溜まってシャッタを汚すことを防止することができる。また、シートの貼着面が、シャッタにおける第1開口側のほぼ全面に貼着されるので、シートをシャッタに対して比較的強固に取り付けることができる。
請求項7に記載の発明によれば、シャッタが開位置にあるときに第1開口、第2開口および第3開口が略水平方向に並んで配置される場合に、移動方向が上向きなので、第3開口では、移動方向における上流側端部である下端部に現像剤が付着するおそれがある。
しかし、第3開口の下端部には突出部が設けられるので、第3開口の下端部に付着した現像剤が突出部によって第1開口側から堰き止められ、この現像剤がカートリッジ収容部にこぼれて飛散することを防止することができる。
請求項8に記載の発明によれば、シャッタが開位置にあるときに第1開口、第2開口および第3開口が略垂直方向に並んで配置される場合に、移動方向が略水平方向なので、第3開口では、略水平方向における端部に現像剤が付着するおそれがある。
しかし、第3開口の略水平方向における端部には突出部が設けられるので、この端部に付着した現像剤が突出部によって第1開口側から堰き止められ、この現像剤がカートリッジ収容部にこぼれて飛散することを防止することができる。
1.レーザプリンタの全体構成
図1は、本発明の一実施形態に係るレーザプリンタの左側断面図である。図2(a)は、図1に示すレーザプリンタのプロセスカートリッジ(トナーカートリッジが装着され、揺動アームが押圧位置にある状態)の左側断面図であり、図2(b)は、図2(a)の要部拡大図である。
このレーザプリンタ1は、図1に示すように、本体ケーシング2内に用紙3を給紙するための給紙部4と、給紙された用紙3に画像を形成するための画像形成部5と、画像が形成された用紙3を排紙する排紙部6と、を備えている。
(1)本体ケーシング
本体ケーシング2は、ボックス形状に形成されており、その一方側の側壁には、開放口が形成され、その開放口を開閉するフロントカバー7が設けられている。そのフロントカバー7を開くことにより、現像ユニットの一例としてのプロセスカートリッジ17(後述する)を、本体ケーシング2に対して、図示太線矢印方向に沿って着脱させることができる。
なお、以下の説明では、フロントカバー7が設けられる側を前側(正面側)とし、その反対側を後側(背面側)とする。また、図1における紙厚方向手前側を左側とし、図1における紙厚方向奥側を右側とする。左右方向と幅方向とは同義である。略水平方向には前後方向および左右方向が含まれ、略垂直方向には上下方向が含まれる。また、後述するプロセスカートリッジ17、および、現像剤カートリッジの一例としてのトナーカートリッジ31の説明においては、第2開口の一例としてのフレーム側通過口34(後述する。)と第1開口の一例としてのカートリッジ側通過口47(後述する。)とが略水平方向(前後方向)に沿って対向している状態を基準とする。
(2)給紙部
給紙部4は、給紙トレイ9と、給紙ローラ10と、給紙パッド11と、紙粉取ローラ12および13と、レジストローラ14と、用紙押圧板15とを備えている。用紙押圧板15の最上位にある用紙3は、給紙ローラ10と給紙パッド11とで1枚毎に送り出されて各種ローラ12〜14を通った後、画像形成部5の転写位置(後述する)に搬送される。
(3)画像形成部
画像形成部5は、スキャナユニット16、プロセスカートリッジ17、および、定着部18を備えている。
(3−1)スキャナユニット
スキャナユニット16は、本体ケーシング2内の上部に設けられ、レーザ発光部(図示せず)、回転駆動されるポリゴンミラー19、複数のレンズ20および複数の反射鏡21を備えている。画像データに基づいてレーザ発光部から発光されるレーザビームは、1点鎖線で示すように、ポリゴンミラー19で反射され、複数のレンズ20および複数の反射鏡21を通過または反射して、プロセスカートリッジ17の感光ドラム25(後述する)の表面へ走査される。
(3−2)プロセスカートリッジ
プロセスカートリッジ17は、本体ケーシング2内においてスキャナユニット16の下方の空間に収容され、本体ケーシング2に対して着脱可能に装着される。
プロセスカートリッジ17は、図2に示すように、用紙3の通過を許容する転写パス29が形成された中空のプロセスフレーム22と、プロセスフレーム22のカートリッジ収容部33(後述する)に着脱可能に装着されるトナーカートリッジ31とを備えている。プロセスフレーム22は、筐体の一例として機能する。
プロセスフレーム22において、その前後方向における略中央位置には、上下方向に延びる仕切壁23が設けられている。プロセスフレーム22の内側空間において、仕切壁23の後側部分は現像部32とされ、仕切壁23の前側部分は、上述したカートリッジ収容部33とされている。仕切壁23には、フレーム側通過口34が形成されている。フレーム側通過口34によって、現像部32とカートリッジ収容部33とが連通している。
現像部32には、感光ドラム25、スコロトロン型帯電器26、転写ローラ28、供給ローラ36、現像ローラ37、層厚規制ブレード38およびオーガ39が備えられている。ここで、感光ドラム25、転写ローラ28、供給ローラ36、現像ローラ37およびオーガ39は、プロセスフレーム22に回転自在に支持されている。
スコロトロン型帯電器26は、感光ドラム25の上方において、感光ドラム25と間隔を隔てて、プロセスフレーム22に支持されている。転写ローラ28は、感光ドラム25に対して下側から対向配置されている。現像ローラ37は、感光ドラム25に対して前側から対向配置されている。供給ローラ36は、現像ローラ37に対して前側から対向配置されている。層厚規制ブレード38は、上端がプロセスフレーム22に固定される薄板形状の板バネ部材45と、板バネ部材45の下端部に設けられ、板バネ部材45の弾性力によって現像ローラ37の表面を押圧する圧接ゴム46とを備えている。オーガ39は、幅方向に沿って延びる軸と、その軸の外表面に形成された螺旋状の翼とを備えており、供給ローラ36の上方かつ、フレーム側通過口34の後方に隣接配置されている。
トナーカートリッジ31は、プロセスフレーム22に対して着脱自在に装着され、装着時には、カートリッジ収容部33に収容されている。トナーカートリッジ31は、略円筒形状に形成されている。トナーカートリッジ31には、内側と外側とを連通させるためのカートリッジ側通過口47が形成されている。
トナーカートリッジ31内には、アジテータ93が回転自在に設けられている。また、トナーカートリッジ31内には、現像剤の一例としての、非磁性一成分の正帯電性トナーが収容されている。
トナーカートリッジ31内のトナーは、アジテータ93の回転により攪拌され、カートリッジ側通過口47からフレーム側通過口34に受け入れられて、現像部32内へ放出される。放出されたトナーは、回転するオーガ39の翼によって幅方向へ搬送され、その途中で落下し、供給ローラ36に供給される。
供給ローラ36に供給されたトナーは、供給ローラ36の回転により、現像ローラ37に供給される。このとき、このトナーは、供給ローラ36と現像ローラ37との間で正極性に摩擦帯電される。続いて、現像ローラ37に供給されたトナーは、現像ローラ37の回転に伴って、圧接ゴム46と現像ローラ37との間に進入し、それらの間で層厚が規制されながら、現像ローラ37の表面に薄層として担持される。
そして、感光ドラム25の表面は、感光ドラム25の回転に伴って、まず、スコロトロン型帯電器26により一様に正帯電された後、スキャナユニット16からのレーザビームによって露光される。これにより、感光ドラム25の表面には、画像データに基づく静電潜像が形成される。次いで、現像ローラ37の回転により、現像ローラ37の表面に担持されているトナーが、感光ドラム25に対向して接触するときに、感光ドラム25の表面に形成されている静電潜像に供給される。これによって、静電潜像は現像(可視像化)されて、感光ドラム25の表面にトナー像が担持される。このトナー像は、転写パス29において感光ドラム25と転写ローラ28との間(転写位置)に搬送された用紙3上に転写される。
(3−3)定着部
定着部18は、図1に示すように、プロセスカートリッジ17の後側に設けられている。定着部18は、加熱ローラ48と、加熱ローラ48に対して下側から圧接される加圧ローラ49と、それらの後側に配置される1対の搬送ローラ50とを備えている。
定着部18では、転写位置において用紙3に転写されたトナーを、用紙3が加熱ローラ48と加圧ローラ49との間を通過する間に熱定着させる。その後、この用紙3は、1対の搬送ローラ50によって、排紙部6に搬送される。
(4)排紙部
排紙部6は、排紙パス51、排紙ローラ52および排紙トレイ53を備えている。定着部18から排紙部6に搬送された用紙3は、排紙パス51から排紙ローラ52に搬送され、排紙ローラ52によって排紙トレイ53上に排紙される。
2.プロセスカートリッジの詳細
図3(a)は、図1に示すレーザプリンタのプロセスカートリッジ(トナーカートリッジが離脱され、揺動アームが押圧解除位置にある状態)の左側断面図であり、図3(b)は、図3(a)の要部拡大図である。図4は、図2に示すプロセスカートリッジを斜め右前側から見た斜視図である。図5は、プロセスカートリッジを斜め右前側から見た分解斜視図である。図6は、図4において、プロセスカートリッジを省略した図である。
(1)プロセスフレーム
プロセスフレーム22には、図3に示すように、上記した現像部32およびカートリッジ収容部33が形成されている。
(1−1)現像部
現像部32は、図3および図4に示すように、上壁54、底壁55、両側壁56、および、上述した仕切壁23で区画された空間である。両側壁56は、前後方向に沿って延び、幅方向において互いに間隔を隔てて対向配置されている。
図2に示すように、仕切壁23の上下方向途中には、湾曲部分57が形成されている。湾曲部分57の前側面は、トナーカートリッジ31の外周面に沿うように後側へ滑らかに窪んでいる。湾曲部分57には、上記したフレーム側通過口34が形成されている。図6に示すように、フレーム側通過口34は、具体的には、幅方向に間隔を隔てて3つ形成されている。各フレーム側通過口34は、幅方向に細長い略矩形状に形成されており、カートリッジ収容部33に臨んでいる。
図3に示すように、湾曲部分57の前側面には、フレーム側通過口34からカートリッジ収容部33へのトナーの漏れを防止するためのフレームシール58が貼着されている。
フレームシール58は、第2弾性部材の一例として機能する。フレームシール58は、ウレタンスポンジなどの弾性材料から、幅方向に延びる帯状に形成されており、各フレーム側通過口34に対応して、3つの切欠部分59が幅方向に間隔を隔てて形成されている。切欠部分59は、第2貫通穴の一例として機能する。各切欠部分59は、対応するフレーム側通過口34とほぼ同じ大きさの貫通穴であり、対応するフレーム側通過口34に対して前側から対向し、連通している。この状態において、フレームシール58は、各切欠部分59が対応するフレーム側通過口34を取り囲んで配置されるように、カートリッジ収容部33に向かって突出している。
(1−2)カートリッジ収容部
カートリッジ収容部33は、図5に示すように、両側板63、底板64および仕切壁23で区画された空間である。両側板63は、現像部32において対応する両側壁56と連続し、底板64は、現像部32の底壁55と連続している。
両側板63の幅方向内側面には、シャッタ支持部65がそれぞれ設けられている。シャッタ支持部65は、幅方向から見て略円弧の断面形状を有する直方体形状であり、側板63の幅方向内側面から内側に膨出している。
シャッタ支持部65の幅方向内側面には、シャッタガイド部78が設けられている。シャッタガイド部78は、シャッタ支持部65の幅方向内側面から内側に膨出する凸条をなし、仕切壁23の湾曲部分57と前後方向にわずかな間隔を隔てて対向配置されている。シャッタガイド部78は、湾曲部分57とほぼ同じ曲率の湾曲形状に形成されている。
両側板63の幅方向内側面には、上側固定部66がそれぞれ設けられている。上側固定部66は、幅方向から見て斜め後側下方へ窪む略U字形状であり、側板63の幅方向内側面から内側に膨出している。底板64の前端縁の幅方向中央には、前側にわずかに突出する下側固定部67が形成されている(図3(a)参照)。
カートリッジ収容部33には、フレーム側通過口34を開閉するシャッタ68が設けられている。
シャッタ68は、幅方向に延びる略矩形板状をなし、仕切壁23の湾曲部分57とほぼ同じ曲率の湾曲形状に形成されている。シャッタ68は、幅方向において各シャッタガイド部78の間に延び、上下方向において各シャッタガイド部78より長く延びるように、形成されている。シャッタ68には、各フレーム側通過口34に対応して、それらに対向できる3つのシャッタ開口部69が幅方向に間隔を隔てて形成されている。シャッタ開口部69は、第3開口の一例として機能する。
シャッタ68は、図3に示すように、フレームシール58が貼着された湾曲部分57に対して前側から対向配置され、その幅方向両端部が、湾曲部分57と各シャッタガイド部78との間でスライド自在に挟持されている。
これによって、シャッタ68は、各シャッタガイド部78に沿って、フレーム側通過口34を開放する開位置(図2参照)と、フレーム側通過口34を閉鎖する閉位置(図3および図5参照)との間を上下方向に揺動自在に、支持される。開位置にあるシャッタ68を上方ヘ所定距離移動させたときのシャッタ68の位置が閉位置である。
シャッタ68が開位置にあるとき、図2に示すように、各フレーム側通過口34および切欠部分59は、対応するシャッタ開口部69と対向および連通し、外側(前側)に開放される。このとき、図2(b)に示すように、フレームシール58において切欠部分59を区画する内側周縁部61が、対応するシャッタ開口部69から前側に露出される。特に、内側周縁部61において、切欠部分59より下側の内側周縁部(下側周縁部61Aという。)は、その前側面がシャッタ68の前側面とほぼ面一となるように、前側へ突出している。一方、内側周縁部61において切欠部分59より上側の部分(上側周縁部61Bという。)は、僅かにシャッタ開口部69から露出されるものの、そのほとんどがシャッタ68(シャッタ68におけるシャッタ開口部69より上側の部分)に圧接される。また、フレームシール58において内側周縁部61以外の部分(内側周縁部61よりも切欠部分59から遠い部分)は、フレーム側通過口34とシャッタ開口部69との間を取り囲むように、仕切壁23の湾曲部分57とシャッタ68との間で圧縮されている。これにより、連通状態にあるフレーム側通過口34およびシャッタ開口部69から、湾曲部分57とシャッタ68との間へのトナー漏れが防止されている。
シャッタ68が閉位置にあるとき、図3に示すように、各フレーム側通過口34および切欠部分59は、シャッタ68においてシャッタ開口部69よりも下側の部分によって、前側から閉鎖される。
ここで、図5に示すように、シャッタ68の前側面には、シート40が設けられている。シート40は、可撓性を有する部材(たとえばPETフィルム、ゴム、または極薄の金属板)で形成された幅方向に細長い矩形状のシートである。シート40の幅方向寸法は、左端のシャッタ開口部69の左端縁と右端のシャッタ開口部69の右端縁との間の距離よりも長い。
シート40は、シャッタ68において、全てのシャッタ開口部69の下端部に連続して設けられており、シート40の上端部の一部(堰止部41という。)が、各シャッタ開口部69内へ上向きに突設されている。詳しくは、シート40の各堰止部41は、対応するシャッタ開口部69と幅方向において等しい位置にあり、図2(b)に示すように、対応するシャッタ開口部69の下端部60を前側(カートリッジ収容部33側)から被覆している。ここで、下端部60は、シャッタ68の開位置から閉位置への移動方向におけるシャッタ開口部69の上流側端部である。なお、上下方向において、上側が、シャッタ68の開位置から閉位置への移動方向における下流側であり(つまり移動方向は上向きである。)、下側が、シャッタ68の開位置から閉位置への移動方向における上流側である。そして、シート40における堰止部41より下側の部分の後側面(貼着面42という。)が、シャッタ68におけるシャッタ開口部69より下側の部分の前側面に貼着されている。
このように、シート40は、堰止部41が対応するシャッタ開口部69内に下側からはみ出るように、貼着面42においてシャッタ68の前側面に貼着されている。ここで、シャッタ開口部69内への堰止部41の突出量(はみ出し量)は、たとえば0.5mm(最大でも1.0mm)に設定されている。そのため、堰止部41は、シャッタ68においてシャッタ開口部69の下端部60を区画する部分(下側周縁部68Aという。)より上側に突出している。つまり、堰止部41およびシャッタ68の下側周縁部68Aをまとめて突出部76というと、突出部76は、シャッタ68において、シャッタ開口部69の下端部60に設けられている。そして、突出部76では、前側の端縁(堰止部41)が後側の端縁(下側周縁部68A)よりも上側に突出している。なお、図3に示すようにシャッタ68が閉位置にあるときに堰止部41の突出方向と水平面とがなす角度は、たとえば、上向きに40°である。
また、図5に示すように、カートリッジ収容部33には、揺動アーム70が設けられている。揺動アーム70は、平面視略U字状に形成されている。揺動アーム70は、幅方向に延びる把持杆71と、その把持杆71の幅方向両端部から後側に延びるアーム側板72とを一体的に備えている。
各アーム側板72の後端部には、幅方向外方に突出するボス73が設けられている。各ボス73は、対応する側板63に形成されている丸穴74に回動自在に支持されている。
また、各アーム側板72の後端部の上側縁には、下側へ窪むように切り欠かれる受入凹部75が形成されている。
揺動アーム70は、各アーム側板72のボス73を支点として、各アーム側板72の下端縁が底板64の前端縁に接触する押圧解除位置(図3および図5参照)と、トナーカートリッジ31がカートリッジ収容部33に収容されたときに、トナーカートリッジ31を前側から押圧する押圧位置(図2、図4および図6参照)と、の間を揺動する。
(2)トナーカートリッジ
図7(a)は、トナーカートリッジの内側筐体(トナーシールが貼着される前の状態)を斜め左後側から見た斜視図である。図7(b)は、図7(a)に示す内側筐体の、内側通過口における要部側断面図である。図8(a)は、図7(a)において、トナーシールが貼着された状態を示す。図8(b)は、図7(b)において、トナーシールが貼着された状態を示す。図9(a)は、トナーカートリッジ(内側筐体が開位置にある状態)を斜め左後側から見た斜視図である。図9(b)は、図9(a)に示すトナーカートリッジの、カートリッジ側通過口における要部側断面図である。
トナーカートリッジ31は、図7ないし図9に示すように、トナーを収容する内側筐体81と、内側筐体81を収容する外側筐体82とを備えている。
(2−1)内側筐体
内側筐体81は、図7(a)に示すように、幅方向に延びる円筒形状の内側周壁83と、内側周壁83の幅方向両端部を閉鎖する円板形状の1対の内側側壁84とを一体的に備えている。以下では、特に言及しない限り、後述する内側通過口89が後方に向いている状態を基準として説明する。
内側側壁84の周縁部には、その周上1箇所(図7(a)における上端部)に、スライド突起86が設けられている。スライド突起86は、内側側壁84の外周面に沿う側面視円弧形状に形成されており、内側側壁84から幅方向外側へ突出するように設けられている。
内側側壁84には、その後側部分において、周端面から径方向に突出する1対の挟持突起87が設けられている。1対の挟持突起87は、内側側壁84の周端面において、互いに周方向に間隔(シャッタ68の周方向長さに相当する間隔)を隔てて、配置されている。
内側周壁83には、幅方向両側に配置される1対の挟持突起87(4つの挟持突起87)に囲まれる囲繞部分88において、カートリッジ側通過口47の一部をなす内側通過口89が形成されている。
内側通過口89は、幅方向に細長い背面視略矩形状であり、具体的には、3つのフレーム側通過口34(図6参照)に対応して、幅方向に間隔を隔てて3つ形成されている。画像形成時には、各内側通過口89は、幅方向において対応する位置にあるフレーム側通過口34(図6参照)およびシャッタ68の切欠部分59(図6参照)に対向する。
図8に示すように、囲繞部分88には、各内側通過口89に対応して、内側通過口89からのトナーの漏れを防止するためのトナーシール92が3つ貼着されている。トナーシール92は、第1弾性部材の一例として機能する。トナーシール92は、ウレタンスポンジなどの弾性材料から、背面視において幅方向に長手の矩形状かつ、前後方向にほぼ均一な長さ(厚さ)を有する帯状に形成されている。トナーシール92において、背面視における中央位置からやや上側に偏った位置には、各内側通過口89に対応して、トナーシール92を前後方向に貫通する切欠部分96が形成されている。切欠部分96は、第1貫通穴の一例として機能する。切欠部分96は、対応する内側通過口89とほぼ等しい大きさの背面視略矩形状に形成されており、対応する内側通過口89に対向している。このように、トナーシール92は、切欠部分96が対応する内側通過口89を取り囲んで配置されるように径方向外側へ突設されている。
図2(a)に示すように、内側筐体81内には、アジテータ93が設けられている。アジテータ93は、幅方向に延びるアジテータ軸94と、そのアジテータ軸94から径方向外側に延びる攪拌羽根95とを備えている。アジテータ軸94は、両内側側壁84に回転自在に支持されており、画像形成時において、モータ(図示せず)からの駆動力により回転する。
(2−2)外側筐体
外側筐体82は、内側筐体81を回動自在に収容すべく、内側筐体81より幅方向および径方向においてやや大きく形成されている。外側筐体82は、図9(a)に示すように、幅方向に延びる略円筒形状の外側周壁97と、外側周壁97の幅方向両端部を閉鎖する略円板形状の1対の外側側壁98とを一体的に備えている。以下では、特に言及しない限り、後述する外側通過口102が後方に向いている状態を基準として説明する。
なお、外側周壁97は、その上側および前側の上側部分の外周面の一部が、平坦形状に形成されているが、外側周壁97の内周面は、断面円形状に形成されている(図2参照)。
外側側壁98には、その上側部分において、スライド突起86が挿通されるスライド穴99が形成されている。スライド穴99は、幅方向においてスライド突起86と対向するように配置されている。スライド穴99は、スライド突起86よりも長い側面視円弧形状に形成されている。外側側壁98の上端部には、幅方向外側に突出するボス100が設けられている。外側周壁97には、幅方向両端部において、1対の挟持突起87(4つの挟持突起87)がそれぞれ挿通される4つの長孔101が形成されている。各長孔101は、径方向において各挟持突起87と対向するように配置されている。長孔101は、背面視おいて上下方向に延びる略矩形状をなし、シャッタ68の開位置と閉位置との間の揺動範囲に相当する長さで、形成されている。
外側周壁97には、4つの長孔101の間(上側の2つの長孔101と下側の2つの長孔101との間)において、カートリッジ側通過口47の一部をなす外側通過口102が形成されている。
外側通過口102は、具体的には、3つの内側通過口89およびフレーム側通過口34(図6参照)に対応して、幅方向に間隔を隔てて3つ形成されている。各外側通過口102は、対応する内側通過口89よりも大きい背面視略矩形状に形成されている。画像形成時には、各外側通過口102は、幅方向において対応する位置にある内側通過口89、トナーシール92の切欠部分96、フレーム側通過口34(図6参照)、フレームシール58の切欠部分59(図6参照)およびシャッタ68のシャッタ開口部69(図6参照)に対向する。
外側周壁97の前側には、把持部103が設けられている。図2(a)に示すように、把持部103は、外側周壁97の上端部から前側へ突出する上把持板104と、上把持板104の下方において下側に延びる側面視略J字形状の係止アーム105とを備えている。係止アーム105の上端部は、上把持板104の下方に設けられる支持軸(図示せず)に揺動自在に支持されている。係止アーム105の下端部には、下側固定部67に係止する係止爪106が設けられている。係止アーム105の上端部近傍には、前側へ突出する下把持板107が一体的に設けられている。下把持板107は、上把持板104と間隔を隔てて略平行に延びるように配置されており、上把持板104と下把持板107との間には、それらを離間する方向に付勢する圧縮ばね(図示せず)が介在されている。
(2−3)内側筐体と外側筐体との相対配置
内側筐体81は、外側筐体82内に回動自在に収容されている。
具体的には、内側周壁83の外周面は、外側周壁97の内周面に対して、周方向に摺動自在に内嵌されている。詳しくは、内側周壁83の外周面に設けられたトナーシール92が外側周壁97の内周面に接触しており、このトナーシール92が、主として、外側周壁97の内周面に対して摺動する。また、図9(a)に示すように、スライド穴99には、対応するスライド突起86が挿通されている。長孔101には、対応する挟持突起87が挿通され、挟持突起87は、長孔101から径方向外側へ突出している。
内側筐体81は、内側通過口89およびトナーシール92の切欠部分96が外側通過口102と対向しない閉位置(図5参照)と、内側通過口89および切欠部分96が外側通過口102と対向する開位置(図2および図9参照)との間において、外側筐体82に対する相対回動が許容されている。
内側筐体81が閉位置にあるときには、図5に示すように、各スライド突起86は各スライド穴99の前端部に配置され、各挟持突起87が各長孔101の上端部に配置される。そして、図9(a)において点線で示すように内側通過口89が外側通過口102より上側に配置され、外側通過口102が、内側周壁83において内側通過口89(点線表示部分)より下側の部分によって径方向内側から閉鎖されている。
ここで、トナーシール92は、図示されていないが、図9(b)に示す内側周壁83と外側周壁97と間で圧縮されている。
内側通過口89が外側通過口102に向かう方向(下側)へ向けて、外側筐体82に対して内側筐体81を相対回動させ、内側通過口89および切欠部分96が外側通過口102と対向すると、内側筐体81は、開位置に配置される。
内側筐体81が開位置に配置されると、図9(a)に示すように、各スライド突起86は各スライド穴99の後端部に配置され、各挟持突起87が各長孔101の下端部に配置される。また、内側通過口89および切欠部分96が対応する外側通過口102と対向し、これらが連通して開放される。
また、内側筐体81が開位置に配置された状態では、各トナーシール92において切欠部分96を区画する内側周縁部110が、対応する外側通過口102から露出されている。詳しくは、図9(b)に示すように、内側周縁部110は、その径方向外側面が外側周壁97の外表面とほぼ面一となるように、径方向外側へ突出している。また、各トナーシール92において内側周縁部110以外の部分(内側周縁部110よりも切欠部分96から遠い部分であり、外側周縁部111という。)は、対応する内側通過口89を取り囲むように、外側周壁97と内側周壁83との間で圧縮されている。これにより、連通状態にある内側通過口89および外側通過口102から、外側周壁97と内側周壁83との間へのトナー漏れが防止されている。
(3)プロセスフレームに対するトナーカートリッジの着脱
(3−1)プロセスフレームに対するトナーカートリッジの装着
トナーカートリッジ31をプロセスフレーム22へ装着するには、図5に示すように、上把持板104および下把持板107を、圧縮ばね(図示せず)の付勢力に抗して、それらが近接する方向に挟持する。そして、トナーカートリッジ31(内側筐体81が閉位置に配置されているトナーカートリッジ31)を、カートリッジ収容部33(シャッタ68が閉位置に配置されており、揺動アーム70が押圧解除位置に配置されているカートリッジ収容部33)へ装着する。
これにより、トナーカートリッジ31が底板64上に載置される。このとき、各ボス100が各上側固定部66に受け入れられ、各スライド突起86が各受入凹部75に嵌合され、図2(a)に示すように、幅方向両側の1対の挟持突起87が、シャッタ68の幅方向両端部の上端縁および下端縁をそれぞれ挟持する。
その後、上把持板104および下把持板107の挟持を解除すると、圧縮ばねの付勢力によって係止アーム105が揺動して、係止爪106が下側固定部67に係止され、トナーカートリッジ31がカートリッジ収容部33に収容される。
外側筐体82は、上側固定部66にボス100が受け入れられ、かつ、下側固定部67に係止爪106が係止されていることから、カートリッジ収容部33で固定される。このとき、図示されていないが、フレーム側通過口34と、対応するカートリッジ側通過口47(詳しくは外側通過口102)とは、閉位置にあるシャッタ68を挟んで前後方向に対向している。つまり、シャッタ68において、前側がカートリッジ側通過口47(カートリッジ収容部33)に近い側であり、後側がフレーム側通過口34に近い側(前側に比べてカートリッジ収容部33から遠い側)である。また、閉位置にあるシャッタ68のシャッタ開口部69(図3参照)は、フレーム側通過口34とカートリッジ側通過口47(詳しくは外側通過口102)との間から上方に離間している。
そして、揺動アーム70を、押圧解除位置から押圧位置へ揺動させる。これにより、各受入凹部75(図5参照)に嵌合されている各スライド突起86が、各アーム側板72の揺動に伴って、各スライド穴99を後側へスライドして、各スライド穴99の後端部に配置される(図9(a)参照)。それに伴って、幅方向両側の1対の挟持突起87が、シャッタ68を挟持したまま、各長孔101を下側へスライドして、各長孔101の下端部に配置される(図9(a)参照)。
これによって、内側筐体81が開位置に配置され、図2(a)および図9に示すように、各内側通過口89およびトナーシール92の切欠部分96が、対応する各外側通過口102と、略水平方向に対向して、これらが連通される。また、シャッタ68が開位置に配置され、フレーム側通過口34およびフレームシール58の切欠部分59が、対応するシャッタ開口部69およびカートリッジ側通過口47(連通状態にある内側通過口89、切欠部分96および外側通過口102が含まれる。)と、略水平方向に対向して、これらが連通される。ここで、開位置にあるシャッタ68のシャッタ開口部69は、フレーム側通過口34とカートリッジ側通過口47との間に配置されている。
また、図2(b)に示すように、内側筐体81およびシャッタ68がともに開位置にあるときに、外側周壁97の径方向外側まで突出する各トナーシール92の内側周縁部110が、対応するシャッタ開口部69を取り囲むように、後側へ突出している。詳しくは、内側周縁部110において切欠部分96より下側の内側周縁部(下側周縁部110Aという。)は、フレームシール58において切欠部分59より下側の下側周縁部61Aに圧接されている。そして、トナーシール92の内側周縁部110において切欠部分96より上側の内側周縁部(上側周縁部110Bという。)は、シャッタ68(シャッタ68におけるシャッタ開口部69より上側の部分)に圧接される。ここで、シャッタ68におけるシャッタ開口部69より上側の部分は、フレームシール58において切欠部分59より上側の部分(上側周縁部61B)と、トナーシール92において切欠部分96より上側の部分(上側周縁部110B)との間に配置される。
このように、内側通過口89とフレーム側通過口34との間が、フレームシール58、トナーシール92およびシャッタ68によって、隙間なく取り囲まれるので、内側通過口89とフレーム側通過口34との間でのトナー漏れが防止される。
また、内側通過口89の下側周縁とフレーム側通過口34の下側周縁との間には、フレームシール58の下側周縁部61Aとトナーシール92の下側周縁部110Aとによって、略水平方向に沿う平坦面77が連続して形成される。ここで、上述した突出部76(シャッタ68の下側周縁部68Aおよびシート40の堰止部41)は、平坦面77(内側通過口89の下端縁およびフレーム側通過口34の下端縁)よりも下側に配置されている。つまり、シート40の上端縁40A(堰止部41の上端縁でもある。)と、シャッタ68の下側周縁部68Aの上端縁68B(シャッタ68のシャッタ開口部69における下側端縁)とは、フレームシール58の切欠部分59およびトナーシール92の切欠部分96のいずれにも露出されておらず、これらの切欠部分の下端縁よりも下側に配置されている。
そして、画像形成時には、アジテータ93の攪拌により、内側筐体81内のトナーが、図示太線矢印で示すように、内側通過口89、トナーシール92の切欠部分96、外側通過口102、シャッタ開口部69、フレームシール58の切欠部分59およびフレーム側通過口34を、略水平方向に沿って通過して、現像部32内へ供給される。このとき、トナーは、上述した平坦面77上を移動する。なお、トナーを、現像部32とトナーカートリッジ31との間で循環してもよい。その場合、幅方向中央のカートリッジ側通過口47(図9(a)参照)およびフレーム側通過口34(図6参照)を介して、トナーカートリッジ31のトナーが現像部32内に供給され、オーガ39によって幅方向両側に搬送されながら供給ローラ36に供給される。その一方で、一部のトナーは、幅方向両側のフレーム側通過口34およびカートリッジ側通過口47を介して、トナーカートリッジ31内へ戻される。
(3−2)プロセスフレームに対するトナーカートリッジの離脱
プロセスフレーム22からトナーカートリッジ31を離脱させるには、まず、揺動アーム70を、押圧位置から押圧解除位置(図3(a)参照)へ揺動させる。
揺動アーム70を押圧位置から押圧解除位置へ揺動させると、図5を参照して、各受入凹部75に嵌合されている各スライド突起86が、各アーム側板72の揺動に伴なって、各スライド穴99を前側へスライドして、各スライド穴99の前端部に配置される。すると、図2に示す幅方向両側の1対の挟持突起87が、シャッタ68を挟持したまま、各長孔101を上側へスライドして、各長孔101の上端部に配置される(図5参照)。
これによって、トナーカートリッジ31では、内側筐体81が閉位置に配置され、囲繞部分88の下側部分(図8(a)参照)が外側通過口102と対向して、外側通過口102が閉鎖される。また、シャッタ68が閉位置に配置され、フレーム側通過口34およびフレームシール58の切欠部分59が、シャッタ68と対向して閉鎖される(図3参照)。
そして、図2(a)に示す上把持板104および下把持板107を、それらが近接する方向に挟持すると、係止爪106の下側固定部67に対する係止が解除される。そのため、図5に示すように、そのままトナーカートリッジ31をカートリッジ収容部33から前側へ引き出せば、トナーカートリッジ31は、プロセスフレーム22から脱離される。
3.作用効果
このプロセスカートリッジ17では、図2に示すように、トナーカートリッジ31がカートリッジ収容部33に収容され、シャッタ68が開位置にあると、トナーカートリッジ31のカートリッジ側通過口47とプロセスフレーム22のフレーム側通過口34とが、これらの間に配置されるシャッタ開口部69を介して互いに対向して連通する。詳しくは、カートリッジ側通過口47、フレーム側通過口34およびシャッタ開口部69が略水平方向に並んで配置される。これにより、トナーカートリッジ31に収容されたトナーは、カートリッジ側通過口47、フレーム側通過口34およびシャッタ開口部69を介して、トナーカートリッジ31とプロセスフレーム22(詳しくは現像部32)との間を移動することができる。また、プロセスフレーム22側のフレームシール58がトナーカートリッジ31側のトナーシール92に接触しており、カートリッジ側通過口47とフレーム側通過口34との間が、トナーシール92の切欠部分96およびフレームシール58の切欠部分59によって隙間なく取り囲まれる。これにより、カートリッジ側通過口47とフレーム側通過口34との間でのトナーの漏れを防止することができる。
一方、シャッタ68が閉位置にあると、シャッタ開口部69がカートリッジ側通過口47とフレーム側通過口34との間から離間する。そのため、カートリッジ側通過口47とフレーム側通過口34とが互いに連通せず、トナーカートリッジ31とプロセスフレーム22との間でのトナーの移動を規制することができる(図2および図3参照)。
ここで、シャッタ68を開位置から閉位置へ上向きに移動させると、トナーカートリッジ31とプロセスフレーム22との間を移動する途中にあったトナーが、シャッタ開口部69の下端部60(詳しくはシャッタ68における上端縁68B)に付着する場合が考えられる。その場合、シャッタ68が閉位置にある状態でトナーカートリッジ31をプロセスフレーム22から離脱させたときに(図3参照)、上端縁68Bに付着したトナーがカートリッジ収容部33にこぼれて外部へ飛散するおそれがある。
しかし、下端部60には突出部76が設けられている。突出部76では、カートリッジ側通過口47側(カートリッジ収容部33に近い側)である前側端縁(堰止部41)がフレーム側通過口34側(カートリッジ側通過口47側よりもカートリッジ収容部33から遠い側)である後側端縁(下側周縁部68A)よりも上側に突出している。そのため、シャッタ開口部69の下端部60にトナーが付着しても、このトナーが突出部76によってカートリッジ側通過口47側から堰き止められるので、このトナーがカートリッジ収容部33にこぼれて外部へ飛散することを防止することができる。
シャッタ68が開位置にあるとき、突出部76は、カートリッジ側通過口47およびフレーム側通過口34の下端縁よりも下側に配置されている。これにより、突出部76を、カートリッジ側通過口47とフレーム側通過口34との間を移動するトナーの流れ(図2(b)の太線矢印参照)から外すことができる。そのため、突出部76がトナーの流れを妨害することはなく、トナーカートリッジ31とプロセスフレーム22(現像部32)との間でトナーを円滑に移動させることができる。そして、突出部76とともに、シャッタ開口部69の下端部60も、カートリッジ側通過口47とフレーム側通過口34との間を移動するトナーの流れから外れるので、下端部60にトナーが付着することを防止することができる。
ここで、シャッタ68が開位置にあるとき、シャッタ68においてシャッタ開口部69における下側周縁部68Aの上端縁68Bは、トナーシール92の切欠部分96およびフレームシール58の切欠部分59の下端縁よりも下側に配置されている。これにより、シャッタ68の上端縁68Bを、カートリッジ側通過口47とフレーム側通過口34との間を移動するトナーの流れから外すことができるので、この上端縁68Bがトナーの流れを妨害することはなく、トナーカートリッジ31とプロセスフレーム22(現像部32)との間でトナーを円滑に移動させることができる。
また、シャッタ開口部69の下端部60(詳しくはシャッタ68の下側周縁部68A)は、フレームシール58の下側周縁部61Aとトナーシール92の下側周縁部110Aとの接合部より下方に位置しているので、この下端部60がカートリッジ側通過口47とフレーム側通過口34との間を移動するトナーの流れに接しない。そのため、シャッタ68が開位置にあるときにトナーが下端部60に付着することを防止することができる。
また、図3に示すように、突出部76に含まれるシート40は、シャッタ68の前側においてシャッタ開口部69内へ突設されており、シャッタ開口部69の下端部60に付着したトナーを前側から堰き止めるので、このトナーがカートリッジ収容部33にこぼれて飛散することを防止することができる。
また、シート40は、可撓性を有しているので、シャッタ68が曲面を有する形状であっても、シート40をシャッタ68に密着するように取り付けることができる。これにより、シート40は、シャッタ開口部69の下端部60に付着したトナーを前側から隙間なく堰き止めることができる。
そして、シート40に設けられた貼着面42をシャッタ68におけるシャッタ開口部69より下側の部分に貼着することによって、シート40をシャッタ68に容易に取り付けることができる。
ここで、シート40が、トナーと同色であると、シャッタ開口部69の下端部60に付着したトナーを目立たなくすることができる。一方、シート40をトナーと異なる色にすると、シャッタ開口部69の下端部60に付着したトナーを目立たせ、ユーザに下端部60周りのクリーニングを促したり、下端部60に付着したトナーに触って手を汚すことを防止することができる。
4.変形例
(1)変形例1
上記した実施形態では、図1に示すように、プロセスカートリッジ17は感光ドラム25と現像ローラ37とを一体的に備えており、そのプロセスカートリッジ17を本体ケーシング2に着脱自在に装着させている。これに加えて、たとえば、プロセスカートリッジ17を、感光ドラム25を備えない現像カートリッジとする一方で、感光ドラム25を備える別のユニット(ドラムカートリッジ)を設け、このドラムカートリッジに対して現像カートリッジを着脱自在に装着してもよい。また、プロセスカートリッジ17を本体ケーシング2に装着したまま、トナーカートリッジ31のみを着脱自在に構成してもよい。
さらに、本体ケーシング2に、感光ドラム25、スコロトロン型帯電器26および転写ローラ28を設けて、その本体ケーシング2に、現像カートリッジを着脱自在に装着することもできる。ここで、現像カートリッジに対してトナーカートリッジ31が着脱され、現像カートリッジにシャッタ68が設けられる。
(2)変形例2
上記した実施形態では、モノクロのレーザプリンタ1を例示したが、たとえば、本発明の画像形成装置は、カラーレーザプリンタ(タンデムタイプ、中間転写タイプを含む。)として構成することもできる。
(3)変形例3
上記した実施形態では、内側筐体81が外側筐体82に対して回動しているが、これに代えて、外側筐体82が内側筐体81に対して回動してもよい。詳しくは、外側筐体82が開位置と閉位置との間を回動し、外側筐体82が開位置にあるときには、内側通過口89が外側通過口102と対向して開放される一方で、外側筐体82が閉位置にあるときには、内側通過口89が、外側周壁97における外側通過口102以外の部分で閉鎖される。
(4)変形例4
図10(a)は、図3(a)に変形例4を適用した図であり、図10(b)は、図3(b)に変形例4を適用した図である。
上記した実施形態では、図3(b)に示すように、シャッタ68に対するシート40の貼着面42は、シャッタ68におけるシャッタ開口部69より下側の部分に貼着されている。つまり、シート40は、シャッタ68の前側面に対して部分的に貼着されているので、シート40の周縁によって、シャッタ68の前側面上に段付き部分115が形成される。これにより、この段付き部分115にトナーが溜まり込んでシャッタ68がトナーによって汚れるおそれがある。そこで、図10に示すように、シート40の形状を、シャッタ68の前側面形状(図5参照)とほぼ同じにするとよい。つまり、シート40において、貼着面42を、シャッタ68の前側面のほぼ全面に貼着されるように形成する。
これにより、シャッタ68の前側面に、シート40によって段付き部分115が形成されることを防止することができる。そのため、段付き部分115にトナーが溜まってシャッタ68を汚すことを防止することができる。また、シート40の貼着面42が、シャッタ68の前側面のほぼ全面に貼着されるので、シート40をシャッタ68に対して比較的強固に取り付けることができる。
そして、シート40には、図10(b)に示す傾斜面116が設けられているとよい。傾斜面116は、シート40の上端に形成されており、後側へ向かうに従って下側へ傾斜している。これにより、シート40の上端にトナーが付着しても、このトナーは、傾斜面116によって後側(現像部32側)へ導かれるので、このトナーが前側のカートリッジ収容部33へこぼれ落ちることを防止することができる。
(5)変形例5
図11は、変形例5に係る突出部を示し、図11(a)は、第1の態様を示し、図11(b)は、第2の態様を示している。
上記の実施形態では、突出部76を、シート40の堰止部41とシャッタ68の下側周縁部68Aとによって構成している(図3(b)参照)。これに代え、図11に示すように、シャッタ68の下側周縁部68Aのみを突出部76とし、突出部76において、前側(カートリッジ収容部33側)の端縁を後側端縁よりも上側へ突出させてもよい。
この場合、たとえば、図11(a)に示す突出部76では、下側周縁部68Aにおいて、前側端縁を後側端縁よりも上側へ一段突出させている。
また、図11(b)に示す突出部76では、上述した傾斜面116が設けられている。この場合において、突出部76では、前側端縁が後側端縁よりも上側へ突出しており、傾斜面116は、前側端縁から後側端縁へ向かうに従って下側へ傾斜している。
そのため、傾斜面116にはトナーが付着しにくく、傾斜面116にトナーが付着しても、このトナーは、傾斜面116によって前側から後側へ導かれるので、このトナーがカートリッジ収容部33にこぼれて飛散することを防止することができる。
(6)変形例6
図12は、変形例6に係るプロセスカートリッジの左側断面図である。
上記の実施形態におけるプロセスカートリッジ17では、図2(a)に示すように、シャッタ68が開位置にあるとき、カートリッジ側通過口47、フレーム側通過口34およびシャッタ開口部69は、略水平方向に並んで配置されている。これに代え、たとえば、図12に示すように、シャッタ68が開位置にあるときにカートリッジ側通過口47、フレーム側通過口34およびシャッタ開口部69が略垂直方向に並んで配置されるプロセスカートリッジ17においても、本発明は適応される。その場合、シャッタ68は、略水平方向(前後方向)に移動する(図12では、シャッタ68は後側に向って移動することでフレーム側通過口34を閉鎖する。)。
この場合、シャッタ開口部69は、後側に向ってシャッタ68が移動するときに、トナーの移動経路(カートリッジ側通過口47とフレーム側通過口34との間を上下に延びる経路)を横切るため、シャッタ開口部69の前側端部にトナーが付着するおそれがある。しかし、シャッタ開口部69の略水平方向における前側端部のカートリッジ側通過口47に対向する側に突出部76を設けることによって、この端部に付着したトナーが突出部76によってカートリッジ側通過口47側から堰き止められ、このトナーがカートリッジ収容部33に飛散することを防止することができる。
(7)変形例7
図13は、図3に変形例7の第1の態様を適用した図である。図14は、図3に変形例7の第2の態様を適用した図である。図15は、図3に変形例7の第3の態様を適用した図である。図16は、図3に変形例7の第4の態様を適用した図である。図13ないし図16では、説明の便宜上、図3で示されたシート40およびシャッタガイド部78を省略している。
変形例7では、図13(b)に示すように、フレームシール58において切欠部分59より上側の部分(上側部分62という。)に、接触面の一例としての傾斜面62Aが形成されている。傾斜面62Aは、上側部分62の下側の前側面をなし、斜め後側下方(つまりフレーム側通過口34)へ向って傾斜して延びている。ここでは、第1の態様として、フレームシール58の上側部分62の肉厚(前後方向寸法)を、下側へ向かうに従ってフレーム側通過口34へ向かって薄くなるように形成することによって、傾斜面62Aが形成されている。
ここで、傾斜面62Aは、シャッタ68が開位置にあるときには、シャッタ68のシャッタ開口部69における下側端縁である上端縁68Bに上側から臨んでいる。そのため、シャッタ68が開位置から閉位置へ向けて上向きに移動すると、傾斜面62Aは、上端縁68Bに接触する。このとき、上端縁68Bに付着したトナーが傾斜面62Aに受け渡される。これにより、シャッタ68が閉位置へ移動するまでに、シャッタ68の上端縁68Bからトナーを除去することができる。その結果、シャッタ68を閉位置へ移動させてからトナーカートリッジ31をカートリッジ収容部33から離脱させるときにおいて、シャッタ68の上端縁68Bからカートリッジ収容部33にトナーがこぼれて飛散することを防止することができる。
また、上述したように、傾斜面62Aは、斜め後側下方へ向って傾斜して延びているので、換言すれば、斜め前側上方にも延びている。そのため、上端縁68Bに対する傾斜面62Aの接触圧は、シャッタ68が開位置から閉位置へ向けて上向きに移動するに従って緩やかに大きくなっていく。そのため、傾斜面62Aがシャッタ68の上端縁68Bにいきなり接触し、この上端縁68Bに付着したトナーが押し出されてカートリッジ収容部33にこぼれることを防止することができる。
このように、傾斜面62Aにおけるフレームシール58(上側部分62)の肉厚を、下側へ向かうに従ってフレーム側通過口34へ向かって薄くすることによって、上端縁68Bに対する傾斜面62Aの接触圧を、シャッタ68が開位置から閉位置へ移動するに従って大きくすることができる。
なお、第2の態様として、図14に示すように、仕切壁23の湾曲部分57において、フレームシール58において傾斜面62Aに相当する部分を支持する部分(支持部57Aとする。)の肉厚を、下側へ向かうに従ってフレーム側通過口34へ向かって薄くする。この場合、上述した第1の態様のようにフレームシール58の上側部分62の肉厚を薄くしなくても、肉厚を薄くした支持部57Aに沿って上側部分62がフレーム側通過口34側にずれて配置される。これよって傾斜面62Aを形成することができ、上端縁68Bに対する傾斜面62Aの接触圧を、シャッタ68が開位置から閉位置へ移動するに従って大きくすることができる。
ここで、図2(b)に示すように、シャッタ68が開位置にあるときに、トナーシール92の上側周縁部110Bとフレームシール58の上側周縁部61Bとの間に、シャッタ68においてシャッタ開口部69より上側の部分が配置される。そのため、フレームシール58の上側部分62の肉厚を薄くしたり(図13参照)、代わりにプロセスフレーム22の支持部57Aの肉厚を薄くしても(図14参照)、その薄くした量を、シャッタ68においてシャッタ開口部69より上側の部分の肉厚で補うことができる。これにより、不必要な隙間が生じることを防止できるので、トナーの漏れを防止することができる。
なお、支持部57Aの肉厚を、下側へ向かうに従ってフレーム側通過口34へ向かって薄くすること(図14参照)の他に、第4の態様として、図16に示すように、支持部57A自体を、肉厚を薄くすることなく、下側へ向かうに従ってフレーム側通過口34(現像部32)へ向かって(つまり斜め後側下方に沿って)傾斜させることも考えられる。これによっても傾斜面62Aを形成することができ、上端縁68Bに対する傾斜面62Aの接触圧を、シャッタ68が開位置から閉位置へ移動するに従って大きくすることができる。
また、第3の態様として、図15に示すように、傾斜面62Aがフレーム側通過口34の内側(上側周縁部)まで延びるように、フレームシール58の上側部分62をフレーム側通過口34まで延長して、フレーム側通過口34の上側周縁部に巻き付ける。これにより、フレーム側通過口34の上側周縁部をなす仕切壁23の湾曲部分57における前側角部周辺の上側部分62には、斜め後側下方へ向って曲線状に傾斜する傾斜面62Aが自然に形成される。
これにより、フレームシール58の上側部分62の肉厚を薄くしなくても、また、プロセスフレーム22の肉厚を薄くしなくても、シャッタ68のシャッタ開口部69における上端縁68Bに対する傾斜面62Aの接触圧を、シャッタ68が開位置から閉位置へ移動するに従って大きくすることができる。
本発明の一実施形態に係るレーザプリンタの左側断面図である。 図2(a)は、図1に示すレーザプリンタのプロセスカートリッジ(トナーカートリッジが装着され、揺動アームが押圧位置にある状態)の左側断面図であり、図2(b)は、図2(a)の要部拡大図である。 図3(a)は、図1に示すレーザプリンタのプロセスカートリッジ(トナーカートリッジが離脱され、揺動アームが押圧解除位置にある状態)の左側断面図であり、図3(b)は、図3(a)の要部拡大図である。 図2に示すプロセスカートリッジを斜め右前側から見た斜視図である。 プロセスカートリッジを斜め右前側から見た分解斜視図である。 図4において、プロセスカートリッジを省略した図である。 図7(a)は、トナーカートリッジの内側筐体(トナーシールが貼着される前の状態)を斜め左後側から見た斜視図である。図7(b)は、図7(a)に示す内側筐体の、内側通過口における要部側断面図である。 図8(a)は、図7(a)において、トナーシールが貼着された状態を示す。図8(b)は、図7(b)において、トナーシールが貼着された状態を示す。 図9(a)は、トナーカートリッジ(内側筐体が開位置にある状態)を斜め左後側から見た斜視図である。図9(b)は、図9(a)に示すトナーカートリッジの、カートリッジ側通過口における要部側断面図である。 図10(a)は、図3(a)に変形例4を適用した図であり、図10(b)は、図3(b)に変形例4を適用した図である。 変形例5に係る突出部を示し、図11(a)は、第1の態様を示し、図11(b)は、第2の態様を示している。 変形例6に係るプロセスカートリッジの左側断面図である。 図3に変形例7の第1の態様を適用した図である。 図3に変形例7の第2の態様を適用した図である。 図3に変形例7の第3の態様を適用した図である。 図3に変形例7の第4の態様を適用した図である。
符号の説明
17 プロセスカートリッジ
22 プロセスフレーム
31 トナーカートリッジ
33 カートリッジ収容部
34 フレーム側通過口
40 シート
42 貼着面
47 カートリッジ側通過口
60 下端部
68 シャッタ
69 シャッタ開口部
76 突出部
116 傾斜面

Claims (8)

  1. 現像剤を収容し、内側と外側とを連通させるための第1開口が形成された現像剤カートリッジと、
    前記現像剤カートリッジを収容するためのカートリッジ収容部と、前記カートリッジ収容部に臨み、前記第1開口に対向可能な第2開口とが形成された筐体と、
    第3開口が形成されており、前記第3開口が前記第1開口と前記第2開口との間に配置される開位置と、前記第3開口が前記第1開口と前記第2開口との間から離間する閉位置との間を移動可能なシャッタと、
    前記シャッタにおいて、前記開位置から前記閉位置への移動方向における前記第3開口の上流側端部に設けられ、前記第1開口側の端縁が前記第2開口側の端縁よりも前記移動方向下流側に突出した突出部とを備えていることを特徴とする、現像ユニット。
  2. 前記シャッタが前記開位置にあるとき、前記突出部は、前記移動方向における前記第1開口および前記第2開口の上流側端縁よりも上流側に配置されていることを特徴とする、請求項1に記載の現像ユニット。
  3. 前記突出部は、前記第1開口側の端縁から前記第2開口側の端縁へ向かうに従って、前記移動方向における下流側から上流側へ傾斜する傾斜面を含んでいることを特徴とする、請求項1または2に記載の現像ユニット。
  4. 前記突出部は、
    前記シャッタにおける前記第3開口の下端部の前記第1開口側において前記第3開口内へ突設され、可撓性を有するシートを含むことを特徴とする、請求項1ないし3のいずれかに記載の現像ユニット。
  5. 前記シートには、前記シャッタにおける前記第3開口より下側の部分に貼着される貼着面が設けられていることを特徴とする、請求項4に記載の現像ユニット。
  6. 前記シートには、前記シャッタにおける前記第1開口側のほぼ全面に貼着される貼着面が設けられていることを特徴とする、請求項4に記載の現像ユニット。
  7. 前記シャッタが前記開位置にあるとき、前記第1開口、前記第2開口および前記第3開口は、略水平方向に並んで配置され、
    前記移動方向は、上向きであることを特徴とする、請求項1ないし6のいずれかに記載の現像ユニット。
  8. 前記シャッタが前記開位置にあるとき、前記第1開口、前記第2開口および前記第3開口は、略垂直方向に並んで配置され、
    前記移動方向は、略水平方向であることを特徴とする、請求項1ないし6のいずれかに記載の現像ユニット。
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