JP2009003374A - トナーカートリッジおよび現像装置 - Google Patents

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惣一郎 間瀬
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奈緒 板橋
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Abstract

【課題】トナーカートリッジに備えられたギヤと現像筐体に備えられたギヤとを損傷することなく円滑に噛合させ、現像筐体に対して円滑に装着することができるトナーカートリッジ、および、トナーカートリッジが着脱可能に装着される現像装置を提供すること。
【解決手段】トナーカートリッジ1の伝達ギヤ91を、アジテータギヤ80との噛合状態において、リンクレバー96によって、アジテータギヤ80に対して移動自在に支持する。そのため、トナーカートリッジ31をプロセスフレーム22に装着するときに伝達ギヤ91の歯先と駆動ギヤ62の歯先とが衝突しても、伝達ギヤ91を、駆動ギヤ62側に無理に押し付けることなく、これらのギヤの歯先同士が僅かに接触した状態で、待機させることができるので、伝達ギヤ91および駆動ギヤ62の双方のギヤ歯の破損を防止することができ、この伝達ギヤ91を、駆動ギヤ62に改めて噛合させることができる。
【選択図】図7

Description

本発明は、レーザプリンタなどの画像形成装置に装備される現像装置およびトナーカートリッジに関する。
たとえば、現像装置として、特許文献1に記載のプロセスカートリッジは、ケーシング内に現像ローラおよびトナーカートリッジを内蔵し、トナーカートリッジは、ケーシングに対して着脱可能である。
ケーシング側には、モータ等からの駆動力を受ける駆動軸材が設けられている。また、トナーカートリッジには、この駆動力を受けて回転することによって内部のトナーを攪拌する攪拌部が収容されており、攪拌部の回転軸の端部には、係合用凹部が設けられている。トナーカートリッジがケーシングに装着されると、駆動軸材が係合用凹部に嵌め込まれて連結され、駆動軸材から攪拌部に駆動力が伝達される。
特開平10−240008号公報
一般的に、駆動軸材および係合用凹部のそれぞれにはギヤ歯が形成されており、互いのギヤ歯が噛合することによって、駆動軸材が係合用凹部に連結される。
ここで、トナーカートリッジをケーシングに装着するときに、その装着途中で、駆動軸材のギヤ歯の歯先と係合用凹部のギヤ歯の歯先とが衝突するおそれがある。その場合、駆動軸材のギヤ歯と係合用凹部のギヤ歯とが噛合できなくなるので、トナーカートリッジをケーシングに対して円滑に装着することが困難となり、また、駆動軸材および係合用凹部のそれぞれのギヤ歯の歯先が損傷するおそれがある。
本発明の目的は、トナーカートリッジに備えられたギヤと現像筐体に備えられたギヤとを損傷することなく円滑に噛合させ、現像筐体に対して円滑に装着することができるトナーカートリッジ、および、このトナーカートリッジが着脱可能に装着される現像装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、現像剤を担持する現像剤担持体を支持する現像筐体と、前記現像剤担持体の長手方向と直交する直交方向における端面にギヤ歯が形成され、駆動力を出力する駆動ギヤとを備える現像装置の前記現像筐体に対して、前記直交方向に沿って着脱可能なトナーカートリッジであって、前記現像剤担持体に供給するための現像剤を収容するカートリッジ筐体と、前記カートリッジ筐体に収容され、前記駆動力が与えられて回転することにより、収容された現像剤を攪拌する攪拌部材と、前記攪拌部材の回転軸に設けられる攪拌ギヤと、前記直交方向における端面にギヤ歯が形成され、前記攪拌ギヤに噛合しており、前記トナーカートリッジが前記現像筐体に装着されたときに前記駆動ギヤに噛合可能な伝達ギヤと、前記伝達ギヤと前記攪拌ギヤとの噛合状態において前記伝達ギヤを前記攪拌ギヤに対して移動自在に支持する支持部材とを備えていることを特徴としている。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記カートリッジ筐体は、第1筐体と、前記第1筐体に対して移動可能な第2筐体とを含み、前記第2筐体には、前記第2筐体の移動に連動して、前記伝達ギヤを前記駆動ギヤから離間した離間位置に保持し、または、前記離間位置での前記伝達ギヤの保持を解除する保持部材が設けられていることを特徴としている。
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記保持部材は、前記伝達ギヤまたは前記支持部材に係合可能な突起であることを特徴としている。
また、請求項4に記載の発明は、請求項2または3に記載の発明において、前記第2筐体は、前記第1筐体に収容されていることを特徴としている。
また、請求項5に記載の発明は、請求項2または3に記載の発明において、前記第1筐体は、前記第2筐体に収容されていることを特徴としている。
また、請求項6に記載の発明は、請求項4または5に記載の発明において、前記伝達ギヤは、前記第1筐体と前記第2筐体との間に配置されていることを特徴としている。
また、請求項7に記載の発明は、請求項2ないし6のいずれかに記載の発明において、前記カートリッジ筐体には、前記現像剤担持体へ供給される現像剤が通過する開口が形成されており、前記開口は、前記第1筐体に対する前記第2筐体の移動によって開閉可能であり、前記開口の開閉に連動して、前記保持部材が、前記伝達ギヤを前記駆動ギヤから離間した離間位置に保持し、または、前記離間位置での前記伝達ギヤの保持を解除することを特徴としている。
また、請求項8に記載の発明は、現像装置であって、現像剤を担持する現像剤担持体を支持する現像筐体と、前記現像剤担持体の長手方向と直交する直交方向における端面にギヤ歯が形成され、駆動力を出力する駆動ギヤと、請求項2ないし7のいずれかに記載のトナーカートリッジとを備え、前記現像筐体には、前記第2筐体の移動に連動して、前記伝達ギヤを前記駆動ギヤから離間した離間位置に保持し、または、前記離間位置での前記伝達ギヤの保持を解除する保持部材が設けられていることを特徴としている。
また、請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の発明において、前記保持部材は、前記離間位置において前記駆動ギヤを被覆し、前記離間位置での前記伝達ギヤの保持を解除すると前記駆動ギヤを露出させるカバーであることを特徴としている。
また、請求項10に記載の発明は、請求項8または9に記載の発明において、前記カートリッジ筐体には、前記現像剤担持体へ供給される現像剤が通過する開口が形成されており、前記開口は、前記第1筐体に対する前記第2筐体の移動によって開閉可能であり、前記開口の開閉に連動して、前記保持部材が、前記伝達ギヤを前記駆動ギヤから離間した離間位置に保持し、または、前記離間位置での前記伝達ギヤの保持を解除することを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、トナーカートリッジを現像筐体に装着し、現像筐体の駆動ギヤとトナーカートリッジの伝達ギヤとが互いに噛合すると、駆動力が、駆動ギヤから、伝達ギヤおよび攪拌ギヤを介して攪拌部材に伝達されるので、攪拌部材を回転させて現像剤を攪拌することができる。
ここで、トナーカートリッジは、現像筐体に対して、現像剤担持体の長手方向と直交する直交方向に沿って着脱される。そして、伝達ギヤでは、直交方向における端面にギヤ歯が形成されており、駆動ギヤにおいても、直交方向における端面にギヤ歯が形成されている。この場合、トナーカートリッジを現像筐体に装着するときに、伝達ギヤの歯先と駆動ギヤの歯先とが衝突するおそれがある。
しかし、伝達ギヤは、攪拌ギヤとの噛合状態において、支持部材によって、攪拌ギヤに対して移動自在に支持されている。そのため、トナーカートリッジを現像筐体に装着するときに伝達ギヤの歯先と駆動ギヤの歯先とが衝突しても、伝達ギヤが駆動ギヤ側に無理に押し付けられることはない。すなわち、伝達ギヤの歯先と駆動ギヤの歯先とが僅かに接触した状態で伝達ギヤを待機させることができるので、伝達ギヤおよび駆動ギヤの双方のギヤ歯の破損を防止することができる。そして、この伝達ギヤを、駆動ギヤに改めて噛合させることができる。
その結果、トナーカートリッジの伝達ギヤと現像筐体の駆動ギヤとを損傷することなく円滑に噛合させ、トナーカートリッジを現像筐体に対して円滑に装着することができる。
請求項2に記載の発明によれば、カートリッジ筐体の第2筐体に設けられた保持部材は、第2筐体の移動に連動して、伝達ギヤを駆動ギヤから離間した離間位置に保持し、または、離間位置での伝達ギヤの保持を解除する。
そのため、トナーカートリッジを現像筐体に装着するときに、保持部材に、離間位置において伝達ギヤを保持させておくと、伝達ギヤの歯先と駆動ギヤの歯先との衝突を防止することができる。そして、トナーカートリッジの現像筐体への装着が完了してから、第2筐体を移動させて保持部材による離間位置での伝達ギヤの保持を解除すると、伝達ギヤを駆動ギヤに自動的に噛合させることができる。一方、第2筐体を移動させることによって、保持部材に、伝達ギヤを再び離間位置に保持させると、伝達ギヤと駆動ギヤとの噛合状態が自動的に解除されるので、トナーカートリッジを現像筐体から円滑に離脱させることができる。これにより、利便性の向上を図ることができる。
請求項3に記載の発明によれば、突起によって、保持部材を簡易に構成することができる。そして、突起が伝達ギヤに係合する場合には、突起は、離間位置での伝達ギヤの保持、または、離間位置での伝達ギヤの保持の解除を、確実に実施することができる。一方、突起が支持部材に係合する場合には、突起は、離間位置での伝達ギヤの保持、または、離間位置での伝達ギヤの保持の解除を、間接的に実施することができる。この場合、突起を伝達ギヤに直接接触させずに済むので、設計の自由度の向上を図ることができる。
請求項4に記載の発明によれば、第1筐体に対して移動する第2筐体が、第1筐体に収容されているので、第2筐体の移動が外力によって阻害されることを防止することができる。
請求項5に記載の発明によれば、第1筐体が第2筐体に収容されるので、第1筐体に対して移動する第2筐体を容易にメンテナンスすることができる。
請求項6に記載の発明によれば、伝達ギヤは、第1筐体と第2筐体との間に配置されるので、伝達ギヤを保護することができる。
請求項7に記載の発明によれば、現像剤担持体へ供給される現像剤が通過する開口の開閉に連動して、保持部材が、伝達ギヤを離間位置に保持し、または、離間位置での伝達ギヤの保持を解除する。
そのため、開口の閉動作に連動して、保持部材に、伝達ギヤを離間位置に保持させると、開口を閉じることによって伝達ギヤと駆動ギヤとの噛合状態を自動的に解除できる。これにより、開口から現像剤をこぼすことなく、トナーカートリッジを現像筐体から円滑に離脱させることができる。一方、開口の開動作に連動して、保持部材による離間位置での伝達ギヤの保持を解除すると、開口を開くことによって伝達ギヤと駆動ギヤとを自動的に噛合させて攪拌部材に駆動力を伝達し、現像剤を開口から現像剤担持体に供給することができる。その結果、利便性の向上を図ることができる。
請求項8に記載の発明によれば、現像筐体に設けられた保持部材は、第2筐体の移動に連動して、伝達ギヤを駆動ギヤから離間した離間位置に保持し、または、離間位置での伝達ギヤの保持を解除する。
そのため、トナーカートリッジを現像筐体に装着するときに、保持部材に、離間位置において伝達ギヤを保持させておくと、伝達ギヤの歯先と駆動ギヤの歯先との衝突を防止することができる。そして、トナーカートリッジの現像筐体への装着が完了してから、第2筐体を移動させて保持部材による離間位置での伝達ギヤの保持を解除すると、伝達ギヤを駆動ギヤに自動的に噛合させることができる。一方、第2筐体を移動させることによって、保持部材に、伝達ギヤを再び離間位置に保持させると、伝達ギヤと駆動ギヤとの噛合状態が自動的に解除されるので、トナーカートリッジを現像筐体から円滑に離脱させることができる。これにより、利便性の向上を図ることができる。
請求項9に記載の発明によれば、カバーによって、保持部材を簡易に構成することができる。そして、このカバーは、離間位置において駆動ギヤを被覆するので、伝達ギヤを駆動ギヤから確実に離間させることができる。一方、カバーは、離間位置での伝達ギヤの保持を解除すると、駆動ギヤを露出させるので、伝達ギヤと駆動ギヤとを確実に噛合させることができる。このように、カバーは、保持部材としての機能と、駆動ギヤを被覆または露出させる機能との両方を兼ねることができる。
請求項10に記載の発明によれば、現像剤担持体へ供給される現像剤が通過する開口の開閉に連動して、保持部材が、伝達ギヤを離間位置に保持し、または、離間位置での伝達ギヤの保持を解除する。
そのため、開口の閉動作に連動して、保持部材に、伝達ギヤを離間位置に保持させると、開口を閉じることによって伝達ギヤと駆動ギヤとの噛合状態を自動的に解除できる。これにより、開口から現像剤をこぼすことなく、トナーカートリッジを現像筐体から円滑に離脱させることができる。一方、開口の開動作に連動して、保持部材による離間位置での伝達ギヤの保持を解除すると、開口を開くことによって伝達ギヤと駆動ギヤとを自動的に噛合させて攪拌部材に駆動力を伝達し、現像剤を開口から現像剤担持体に供給することができる。その結果、利便性の向上を図ることができる。
1.レーザプリンタの全体構成
図1は、本発明の画像形成装置の一例としてのレーザプリンタの一実施形態を示す側断面図である。図2は、図1に示すレーザプリンタのプロセスカートリッジ(トナーカートリッジが装着され、揺動アームが押圧位置にある状態)の側断面図である。
このレーザプリンタ1は、図1に示すように、本体ケーシング2内に用紙3を給紙するための給紙部4と、給紙された用紙3に画像を形成するための画像形成部5と、画像が形成された用紙3を排紙する排紙部6と、を備えている。
(1)本体ケーシング
本体ケーシング2は、ボックス形状に形成されており、その一方側の側壁には、開放口が形成され、その開放口を開閉するフロントカバー7が設けられている。そのフロントカバー7を開くことにより、現像装置の一例としてのプロセスカートリッジ17(後述する)を、本体ケーシング2に対して、図示太線矢印方向に沿って着脱させることができる。
なお、以下の説明では、フロントカバー7が設けられる側を前側(正面側)とし、その反対側を後側(背面側)とする。また、図1における紙厚方向手前側を左側とし、図1における紙厚方向奥側を右側とする。また、左右方向と幅方向とは同義である。また、後述するプロセスカートリッジ17およびトナーカートリッジ31の説明においては、後述するフレーム側通過口34およびカートリッジ側通過口47が略水平方向に向いている状態を基準とする。
(2)給紙部
給紙部4は、給紙トレイ9と、給紙ローラ10と、給紙パッド11と、紙粉取ローラ12および13と、レジストローラ14と、用紙押圧板15とを備えている。用紙押圧板15の最上位にある用紙3は、給紙ローラ10と給紙パッド11とで1枚毎に送り出されて各種ローラ12〜14を通った後、画像形成部5の転写位置(後述する)に搬送される。
(3)画像形成部
画像形成部5は、スキャナユニット16、プロセスカートリッジ17、および、定着部18を備えている。
(3−1)スキャナユニット
スキャナユニット16は、本体ケーシング2内の上部に設けられ、レーザ発光部(図示せず)、回転駆動されるポリゴンミラー19、複数のレンズ20および複数の反射鏡21を備えている。画像データに基づいてレーザ発光部から発光されるレーザビームは、1点鎖線で示すように、ポリゴンミラー19で反射され、複数のレンズ20および複数の反射鏡21を通過または反射して、プロセスカートリッジ17の感光ドラム25(後述する)の表面へ走査される。
(3−2)プロセスカートリッジ
プロセスカートリッジ17は、本体ケーシング2内においてスキャナユニット16の下方に配置され、本体ケーシング2に対して着脱可能に装着される。
プロセスカートリッジ17は、図2に示すように、用紙3の通過を許容する転写パス29が形成された現像筐体の一例としてのプロセスフレーム22と、プロセスフレーム22のカートリッジ収容部33(後述する)に着脱可能に装着されるトナーカートリッジ31とを備えている。
プロセスフレーム22において、その前後方向における略中央位置には、上下方向に延びる仕切壁57が設けられている。プロセスフレーム22において、仕切壁57の後側部分は現像部32とされ、仕切壁57の前側部分は、上述したカートリッジ収容部33とされている。仕切壁57にはフレーム側通過口34が形成されている。
現像部32内には、感光ドラム25、スコロトロン型帯電器26、転写ローラ28、供給ローラ36、現像剤担持体の一例としての現像ローラ37、および、層厚規制ブレード38が備えられている。
感光ドラム25は、幅方向に長手であり、プロセスフレーム22に回転自在に支持されている。スコロトロン型帯電器26は、感光ドラム25の上方において、感光ドラム25と間隔を隔てて、プロセスフレーム22に支持されている。転写ローラ28は、幅方向に長手であり、感光ドラム25の下側から感光ドラム25と対向配置され、プロセスフレーム22に回転自在に支持されている。現像ローラ37は、幅方向に長手であり、感光ドラム25の前側に対向配置されている。供給ローラ36は、幅方向に長手であり、現像ローラ37の前側に対向配置されている。現像ローラ37および供給ローラ36は、プロセスフレーム22に回転自在に支持されている。層厚規制ブレード38は、薄板形状に形成される板バネ部材45と、その板バネ部材45の下端部に設けられる圧接ゴム46とを備えている。板バネ部材45の上端部は、プロセスフレーム22に固定され、圧接ゴム46は、板バネ部材45の弾性力により現像ローラ37の表面を押圧している。
トナーカートリッジ31は、プロセスフレーム22に対して、カートリッジ収容部33において、着脱自在に装着されている。トナーカートリッジ31は、略円筒形状に形成されている。トナーカートリッジ31には、内側と外側とを連通させるためのカートリッジ側通過口47が形成されている。
トナーカートリッジ31内には、攪拌部材の一例としてのアジテータ93が、回転自在に設けられている。また、トナーカートリッジ31内には、現像剤の一例としての、非磁性一成分の正帯電性トナーが収容されている。
トナーカートリッジ31内のトナーは、アジテータ93の回転により攪拌され、カートリッジ側通過口47からフレーム側通過口34に受け入れられて、現像部32内へ放出される。放出されたトナーは、供給ローラ36に供給される。
供給ローラ36に供給されたトナーは、供給ローラ36の回転により、現像ローラ37に供給される。このとき、このトナーは、供給ローラ36と現像ローラ37との間で正極性に摩擦帯電される。続いて、現像ローラ37に供給されたトナーは、現像ローラ37の回転に伴なって、圧接ゴム46と現像ローラ37との間に進入し、それらの間で層厚が規制されながら、現像ローラ37の表面に薄層として担持される。
そして、感光ドラム25の表面は、感光ドラム25の回転に伴なって、まず、スコロトロン型帯電器26により一様に正帯電された後、スキャナユニット16からのレーザビームにより露光され、画像データに基づく静電潜像が形成される。次いで、現像ローラ37の回転により、現像ローラ37の表面に担持されているトナーが、感光ドラム25に対向して接触するときに、感光ドラム25の表面に形成されている静電潜像に供給される。これによって、静電潜像は現像(可視像化)されて、感光ドラム25の表面にトナー像が担持される。このトナー像は、転写パス29において感光ドラム25と転写ローラ28との間(転写位置)に搬送された用紙3上に転写される。
(3−3)定着部
定着部18は、図1に示すように、プロセスカートリッジ17の後側に設けられている。定着部18は、加熱ローラ48と、加熱ローラ48に対して下側から圧接される加圧ローラ49と、それらの後側に配置される1対の搬送ローラ50とを備えている。
定着部18では、転写位置において用紙3に転写されたトナーを、用紙3が加熱ローラ48と加圧ローラ49との間を通過する間に熱定着させる。その後、この用紙3は、1対の搬送ローラ50によって、排紙部6に搬送される。
(4)排紙部
排紙部6は、排紙パス51、排紙ローラ52および排紙トレイ53を備えている。そして、定着部18から排紙パス51に搬送された用紙3は、排紙パス51から排紙ローラ52に搬送され、排紙ローラ52によって排紙トレイ53上に排紙される。
2.プロセスカートリッジの詳細
図3は、図1に示すレーザプリンタのプロセスカートリッジ(トナーカートリッジが離脱され、揺動アームが押圧解除位置にある状態)の側断面図である。図4は、プロセスカートリッジを斜め右前側から見た一部切欠斜視図である。図5は、プロセスカートリッジを斜め右前側から見た分解斜視図である。図6は、プロセスカートリッジ(トナーカートリッジ装着状態)を斜め左後側から見た斜視図である。図7は、プロセスカートリッジ(トナーカートリッジ装着状態)の要部左側面図であって、図7(a)は、伝達ギヤが離間位置にある状態を示し、図7(b)は、伝達ギヤのギヤ歯の歯先と駆動ギヤのギヤ歯の歯先とがお互いに接触した状態を示し、図7(c)は、伝達ギヤが噛合位置にある状態を示す。
(1)プロセスフレーム
プロセスフレーム22は、図3に示すように、上記した現像部32およびカートリッジ収容部33を一体的に備えている。
(1−1)現像部
現像部32は、図3および図4に示すように、上壁54、底壁55、両側壁56、および、上述した仕切壁57を一体的に備えている。両側壁56は、幅方向において互いに間隔を隔てて対向配置されている。各側壁56は、前後方向に沿って配置されている。
現像ローラ37は、両側壁56の前側部に回転自在に支持されることにより、プロセスフレーム22に支持されている(図3参照)。図6に示すように、現像ローラ37の左端部には、現像ギヤ58が、現像ローラ37に対して相対回転不能に取り付けられている。詳しくは、現像ギヤ58は、左側の側壁56の右側(幅方向内側)に配置されている。現像ギヤ58は、現像ローラ37の回転軸(幅方向に延びる軸)を円中心とする歯車であり、外周面(幅方向と直交する直交方向における端面)にギヤ歯が形成されている。
供給ローラ36は、現像ローラ37の前側において、両側壁56の前側部に回転自在に支持されることにより、プロセスフレーム22に支持されている(図3参照)。供給ローラ36の左端部には、供給ギヤ59が、供給ローラ36に対して相対回転不能に取り付けられている。詳しくは、供給ギヤ59は、左側の側壁56の右側(幅方向内側)に配置されている。供給ギヤ59は、供給ローラ36の回転軸(幅方向に延びる軸)を円中心とする歯車であり、外周面(幅方向と直交する直交方向における端面)にギヤ歯が形成されている。
供給ギヤ59の前側には、駆動ギヤ62が設けられている。駆動ギヤ62は、幅方向に延びる軸を円中心とする歯車であり、外周面(幅方向と直交する直交方向における端面)にギヤ歯が形成されている。駆動ギヤ62は、前側のギヤ歯がカートリッジ収容部33内に露出された状態で、左側の側壁56(後述する左側の側板63の一部も含まれる。)の右側面によって、円中心周りに回転自在に支持されている。駆動ギヤ62は、供給ギヤ59に対して、前側から噛合している。
図6に示すように、左側の側壁56において、現像ギヤ58の前側かつ供給ギヤ59の上側の位置には、この側壁56を貫通する支持穴60が形成されている。支持穴60は、側面視円形状である。支持穴60には、カップリングギヤ61が嵌め込まれている。
カップリングギヤ61は、幅方向に沿って延びる軸を円中心とする歯車であり、左側の側壁56によって、円中心回りに回転自在に支持されている。カップリングギヤ61において、外周面(幅方向と直交する直交方向における端面)の右端には、現像ギヤ58および供給ギヤ59のそれぞれに対して噛合するギヤ歯が形成されている。カップリングギヤ61の左端面には、右側へ向かって窪む側面視略8の字形状の凹部112が形成されている。この凹部112は、支持穴60を介して、左側に露出されている。
図7(a)に示すカップリングギヤ61の凹部112には、本体ケーシング2に備えられたモータの出力軸(図示せず)が嵌め込まれて連結される。そして、モータ(図示せず)が駆動されることによって出力軸(図示せず)が回転すると、出力軸(図示せず)に連結されたカップリングギヤ61は、左側面視において時計回りに(図示矢印A参照)回転する。このように、カップリングギヤ61には、モータ(図示せず)が発生する駆動力が入力される。そして、カップリングギヤ61に噛合する現像ギヤ58および供給ギヤ59が左側面視において反時計回りに(図示矢印B参照)回転し、供給ギヤ59に噛合する駆動ギヤ62が左側面視において時計回りに(図示矢印C参照)回転する。つまり、モータ(図示せず)の駆動力が、カップリングギヤ61を介して、現像ギヤ58および供給ギヤ59に伝達(入力)され、また、供給ギヤ59から駆動ギヤ62に伝達(入力)される。駆動力が現像ギヤ58および供給ギヤ59のそれぞれに伝達されることにより、現像ローラ37および供給ローラ36が回転する。そして、後述するように、駆動ギヤ62は、入力された駆動力を出力することができる。
図3に示すように、仕切壁57には、上下方向途中おいて、トナーカートリッジ31の外周面に沿う湾曲部分が形成されている。
仕切壁57の湾曲部分の幅方向略中央には、上記したフレーム側通過口34が形成されている。フレーム側通過口34は、幅方向に細長い略矩形状に形成されている。
(1−2)カートリッジ収容部
カートリッジ収容部33は、図5に示すように、両側板63および底板64を備えている。両側板63および底板64は、現像部32の両側壁56および底壁55と連続し、これらと一体的に形成されている。
両側板63の幅方向内側面には、シャッタガイド部78と上側固定部66とが、それぞれ設けられている。
シャッタガイド部78は、側板63の後端部において、側板63の幅方向内側面から内側に膨出する凸条をなし、仕切壁57の湾曲部分と前後方向にわずかな間隔を隔てて対向配置されている。シャッタガイド部78は、仕切壁57の湾曲部分とほぼ同じ曲率の湾曲形状に形成されている。左側のシャッタガイド部78の下方には、上述した駆動ギヤ62が配置されている。
上側固定部66は、側板63の後側上端部において、側板63の幅方向内側面から内側に膨出する凸条である。具体的には、上側固定部66は、側面視において、斜め後側下方へ窪む略U字形状に形成されている。
底板64には、前端縁の幅方向中央において、前側にわずかに突出する下側固定部67が形成されている(図3参照)。
また、カートリッジ収容部33には、フレーム側通過口34を開閉するシャッタ68が設けられている。
シャッタ68は、幅方向に延びる略矩形薄板状をなし、仕切壁57の湾曲部分とほぼ同じ曲率の湾曲形状に形成されている。シャッタ68は、幅方向において各シャッタガイド部78の間に延び、上下方向において各シャッタガイド部78よりやや長く延びるように、形成されている。シャッタ68には、フレーム側通過口34に対向できるシャッタ開口部69が形成されている。また、シャッタ68の左端部の下端部には、保持部材の一例としての保護カバー76が一体的に設けられている。保護カバー76は、前側へ延びてから左側へ屈曲する薄板状に形成されている。
シャッタ68は、図3に示すように、仕切壁57の湾曲部分に対向配置され、その幅方向両端部が、仕切壁57と各シャッタガイド部78との間でスライド自在に挟持されている。
これによって、シャッタ68は、各シャッタガイド部78に沿って、フレーム側通過口34を開放する開放位置(図2、図7(b)および図7(c)参照)と、フレーム側通過口34を閉鎖する閉鎖位置(図3、図5および図7(a)参照)との間を上下方向に揺動自在に、支持される。
シャッタ68が開放位置にあるとき、図2に示すように、フレーム側通過口34は、シャッタ開口部69と対向し、外側(前側)に開放される。また、図7(b)および図7(c)に示すように、保護カバー76が駆動ギヤ62のやや斜め前側下方に離間して配置されるので、駆動ギヤ62が、前側へ露出される。
シャッタ68が閉鎖位置にあるとき、図3に示すように、フレーム側通過口34は、シャッタ68においてシャッタ開口部69よりも下側の部分によって、前側から閉鎖される。また、図7(a)に示すように、保護カバー76が駆動ギヤ62の前側に近接配置されるので、駆動ギヤ62が、保護カバー76によって、前側から被覆される。
また、図5に示すように、カートリッジ収容部33には、揺動アーム70が設けられている。揺動アーム70は、平面視略U字状に形成されている。揺動アーム70は、幅方向に延びる把持杆71と、その把持杆71の幅方向両端部から後側に延びるアーム側板72とを一体的に備えている。
各アーム側板72の後端部には、幅方向外方に突出するボス73が設けられている。各ボス73は、対応する側板63に形成されている丸穴74に回動自在に支持されている。
また、各アーム側板72の後端部の上側縁には、下側へ窪むように切り欠かれる受入凹部75が形成されている。
揺動アーム70は、各アーム側板72のボス73を支点として、各アーム側板72の下端縁が底板64の前端縁と接触する押圧解除位置(図3および図5参照)と、トナーカートリッジ31がカートリッジ収容部33に収容されたときに、トナーカートリッジ31を前側から押圧する押圧位置(図2および図4参照)と、の間を揺動する。
(2)トナーカートリッジ
図8(a)は、トナーカートリッジを斜め左後側から見た斜視図である。図8(b)は、図8(a)に示すトナーカートリッジの内側筐体を斜め左後側から見た斜視図である。図8(c)は、図8(b)に示す内側筐体の第1の分解斜視図である。図8(d)は、図8(b)に示す内側筐体の第2の分解斜視図である。
トナーカートリッジ31は、図8に示すように、トナーを収容する内側筐体81と、内側筐体81を収容する外側筐体82とを備えている。内側筐体81は、第2筐体の一例として機能し、外側筐体82は、第1筐体の一例として機能する。また、内側筐体81および外側筐体82は、カートリッジ筐体の一例としても機能する。
(2−1)内側筐体
内側筐体81は、図8(b)に示すように、幅方向に延びる略円筒形状の内側周壁83と、内側周壁83の幅方向両端部を閉鎖する円板形状の1対の内側側壁84とを一体的に備えている。
各内側側壁84の上側には、スライド突起86が設けられている。スライド突起86は、内側側壁84の外周面に沿う側面視円弧形状(中心角約60°の円弧形状)に形成されており、内側側壁84から幅方向外側へ突出するように設けられている。
各内側側壁84には、その後側部分において、周端面から径方向に突出する1対の挟持突起87が設けられている。1対の挟持突起87は、内側側壁84の周端面において、互いに周方向に間隔(シャッタ68の周方向長さに相当する間隔)を隔てて、配置されている。
図8(c)に示すように、左側の内側側壁84には、その円中心において、この内側側壁84を貫通する側面視円形状の貫通穴77が形成されている。そして、この内側側壁84には、貫通穴77の周縁に沿って左側(幅方向外側)へ突出する環状の支持リブ79が一体的に設けられている。また、左側の内側側壁84において、支持リブ79に対する、スライド突起86の反対側(下側)には、左側へ突出する円柱状の突起(保持突起100という。)が一体的に設けられている。保持突起100は、保持部材の一例として機能する。
内側周壁83には、幅方向両側に配置される1対の挟持突起87(4つの挟持突起87)に囲まれる囲繞部分88において、カートリッジ側通過口47の一部をなす内側通過口89が形成されている。内側通過口89は、開口の一例として機能する。
内側通過口89は、囲繞部分88の略上側部分に形成されている。画像形成時には、図2に示すように、内側通過口89は、フレーム側通過口34と対向する。
内側筐体81内には、アジテータ93が設けられている。アジテータ93は、幅方向に延びるアジテータ軸94と、そのアジテータ軸94から径方向外側に延びる攪拌羽根95とを備えている。アジテータ軸94は、回転軸の一例として機能する。
アジテータ軸94は、貫通穴77より小径の丸棒であるが、図8(c)に示すように、その左端部の外周面が局部的に切欠かれており、左端部の断面は略半円形状である。アジテータ93が内側筐体81に収容された状態において、アジテータ軸94の左端部は、貫通穴77から、左側の内側側壁84の左側に露出されている。アジテータ軸94の左端部には、攪拌ギヤの一例としてのアジテータギヤ80が取り付けられている。
アジテータギヤ80は、アジテータ軸94を円中心とする歯車であり、外周面(幅方向と直交する直交方向における端面)にギヤ歯が形成されている。アジテータギヤ80の円中心には、アジテータ軸94の左端部の断面形状(略半円形状)とほぼ同一形状の貫通穴が形成されている。この貫通穴にアジテータ軸94の左端部が嵌め込まれることによって、アジテータギヤ80は、アジテータ軸94に対して相対回転不能である(図8(b)および図8(d)参照)。また、図示されていないが、アジテータギヤ80において、左側の内側側壁84に対向する面(図8(c)における右側面)には、貫通穴77より小径かつアジテータ軸94より大径であり、この内側側壁84に接近する方向(右側)へ突出する円管部が形成されている。この円管部の内部はアジテータギヤ80の貫通穴に連通している。そして、アジテータギヤ80をアジテータ軸94に取付けると、この円管部が貫通穴77に挿通される。詳しくは、この円管部は、支持リブ79とアジテータ軸94との間に配置されるように、貫通穴77に遊嵌されており、アジテータギヤ80およびアジテータ軸94の左端部は、支持リブ79によって、支持リブ79に対して相対回転可能に支持される。また、アジテータ軸94の右端部は、右側の内側側壁84に回転自在に支持されている。このように、アジテータ軸94は、両内側側壁84に回転自在に支持されている。
幅方向において、左側の内側側壁84とアジテータギヤ80との間には、支持部材の一例としてのリンクレバー96が介挿されている(図8(b)および図8(d)参照)。リンクレバー96は、嵌合部97と支持部98とを一体的に備える薄板状に形成されている。嵌合部97は、支持リブ79より僅かに大径の貫通穴が形成された側面視略環状に形成されている。支持部98は、嵌合部97の周上1箇所から嵌合部97の径外へ向かって延びる側面視略矩形状に形成されている。支持部98には、幅方向に沿って左側へ突出する円柱状の支持軸99が一体的に設けられている。リンクレバー96は、嵌合部97の貫通穴が支持リブ79に外嵌されることにより、支持リブ79回りに、回動自在に支持されている(図8(d)参照)。また、内側通過口89を後側に向けた状態では、支持部98は、保持突起100に対して上側から係合している。この状態において、リンクレバー96の姿勢は、保持突起100によって、支持部98が後側へ向かうように、保持されている(図8(d)参照)。
リンクレバー96の支持軸99には、伝達ギヤ91が回転自在に取り付けられている(図8(b)および図8(d)参照)。伝達ギヤ91は、支持軸99を円中心とする歯車であり、外周面(幅方向と直交する直交方向における端面)にギヤ歯が形成されている。伝達ギヤ91には、その円中心(回転中心)に、伝達ギヤ91を幅方向に貫通する丸穴(ギヤ貫通穴121という。)が形成されている。ギヤ貫通穴121は、支持軸99より僅かに大径である。伝達ギヤ91は、ギヤ貫通穴121に支持軸99が挿通されることによって、支持軸99に回転自在に支持されている。伝達ギヤ91は、支持軸99に支持された状態において、アジテータギヤ80に後側から噛合している(図8(b)参照)。また、伝達ギヤ91は、アジテータギヤ80に噛合した状態で、リンクレバー96とともに、支持リブ79回りに回動自在である。つまり、伝達ギヤ91は、アジテータギヤ80との噛合状態において、リンクレバー96によって、アジテータギヤ80に対して移動自在に支持されている。また、伝達ギヤ91は、支持リブ79回りに回動するときに、内側筐体81に対して相対移動する。
ここで、左側の内側側壁84の左側面には、その外周縁にほぼ沿うように、かつ、スライド突起86の径方向外側位置を通って左側に突出する略環状のリブ(環状リブ92という。)が一体的に設けられている。環状リブ92の後側部分であって、伝達ギヤ91の近傍部分は、切り欠かかれており(この部分を内側切欠き103という。)、この内側切欠き103から伝達ギヤ91のギヤ歯が後側へ向けて露出されている(図8(b)参照)。伝達ギヤ91およびリンクレバー96は、伝達ギヤ91が内側切欠き103から露出される範囲内において、支持リブ79回りに回動自在である。
(2−2)外側筐体
図8(a)に示すように、外側筐体82は、内側筐体81を回動自在に収容すべく、内側筐体81より幅方向および径方向においてやや大きく形成されている。外側筐体82は、幅方向に延びる略円筒形状の外側周壁101と、外側周壁101の幅方向両端部を閉鎖する略円板形状の1対の外側側壁102とを一体的に備えている。
なお、外側周壁101は、その上側および前側の上側部分の外周面が、平坦形状に形成されているが、外側周壁101の内周面は、断面円形状に形成されている(図2参照)。
外側側壁102には、上側周縁近傍において、スライド突起86が挿通されるスライド穴104が形成されている。スライド穴104は、幅方向においてスライド突起86と対向するように配置されている。スライド穴104は、スライド突起86よりも長い側面視円弧形状に形成されている。
外側側壁102の周端面において、スライド穴104の後端部の上方には、後側へ僅かに突出する上側被固定部105が形成されている。上側被固定部105の後端部には、幅方向外側に突出する位置決めボス106が設けられている。
外側周壁101には、幅方向両端部において、1対の挟持突起87(4つの挟持突起87)がそれぞれ挿通される4つの長孔108が形成されている。各長孔108は、径方向において各挟持突起87と対向するように配置されている。長孔108は、背面視おいて上下方向に延びる略矩形状をなし、シャッタ68の開放位置と閉鎖位置との間の揺動範囲に相当する長さで、形成されている。
外側周壁101には、4つの長孔108の間(上側の2つの長孔108と下側の2つの長孔108との間)において、カートリッジ側通過口47の一部をなす外側通過口109が形成されている。画像形成時には、外側通過口109は、内側通過口89およびフレーム側通過口34の両方に対向する(図2参照)。
外側周壁101と左側の外側側壁102との接続部分において、左下の長孔108の近傍部分は、この長孔108と連続するように、切り欠かかれている(この部分を外側切欠き107という。)。
外側周壁101の前側には、幅方向中央において、把持部113が設けられている。
図2に示すように、把持部113は、外側周壁101の上側から前側へ突出する略矩形状の上把持板114と、上把持板114の下方において下側に延びる側面視略J字形状の係止アーム115とを備えている。係止アーム115の上端部は、上把持板114の下方に設けられる支持軸116に揺動自在に支持されている。係止アーム115の下端部には、下側固定部67に係止する係止爪117が設けられている。係止アーム115の上端部近傍には、前側へ突出する略矩形状の下把持板118が一体的に設けられている。下把持板118は、上把持板114と間隔を隔てて略平行に延びるように、配置されている。
上把持板114と下把持板118との間には、それらを離間する方向に付勢する圧縮ばね(図示せず)が介在されている。
(2−3)内側筐体と外側筐体との相対配置、および、内側筐体の相対移動
内側筐体81は、外側筐体82内に回動自在に収容されている。
具体的には、内側周壁83の外周面は、外側周壁101の内周面に対して、周方向に摺動自在に内嵌されている。そのため、外側周壁101の内周面の円中心と、アジテータ軸94の軸中心とは、側面視において一致している。
また、図8(a)に示すように、伝達ギヤ91およびアジテータギヤ80は、左側の内側側壁84と左側の外側側壁102との間、つまり、内側筐体81と外側筐体82との間に配置されている。
スライド穴104には、対応するスライド突起86が挿通され、スライド突起86は、スライド穴104から幅方向外側へ突出している。長孔108には、対応する挟持突起87が挿通され、挟持突起87は、長孔108から径方向外側へ突出している。
図2を参照して、内側筐体81は、外側筐体82に対して、内側通過口89が外側通過口109と対向しない閉鎖位置(図7(a)参照)と、内側通過口89が外側通過口109と対向する開放位置(図2、図7(b)、図7(c)および図8(a)参照)との間において、外側周壁101の内周面の円中心を支点とする相対回動が許容されている。後述するように、内側通過口89は、内側筐体81の閉鎖位置と開放位置との間での回動によって、開閉される。
図8(a)を参照して、内側筐体81が閉鎖位置にあるときには、各スライド突起86は各スライド穴104の前端部に配置され、各挟持突起87が各長孔108の上端部に配置され、内側通過口89が外側通過口109より上側に配置されている(図8(a)の点線部分参照)。そして、内側通過口89が、外側周壁101において外側通過口109より上側の部分によって閉鎖されている。換言すれば、内側通過口89は、外側筐体82によって閉じられている。また、図7(a)に示すように、リンクレバー96の支持部98が、保持突起100に対して上側から係合し、後側(詳しくは、斜め後側上方)へ向けて突出している。この姿勢の支持部98に支持されている伝達ギヤ91の位置を離間位置という。換言すれば、伝達ギヤ91は、リンクレバー96と係合する保持突起100によって、離間位置に保持されている。
そして、図8(a)に示すように、開放位置側、つまり、内側通過口89が外側通過口109に向かう方向(下側)へ向けて、外側筐体82に対して内側筐体81を相対回動させる。これにより、各スライド突起86は各スライド穴104を前端部から後端部に向かってスライドし、各挟持突起87は各長孔108を上端部から下端部に向かってスライドする。このとき、図7(b)および図7(c)に示すように、保持突起100が内側筐体81と一体的に下向きに回動するので、リンクレバー96は、支持部98が保持突起100に係合した状態で、リンクレバー96および伝達ギヤ91の自重によって、下向きに回動する。これにより、支持部98が下降し、離間位置にあった伝達ギヤ91も下降する。このように、保持突起100は、内側筐体81の開放位置への回動(換言すれば内側通過口89の開動作)に連動して、離間位置での伝達ギヤ91の保持を解除する。
そして、図8(a)に示すように、各スライド突起86が各スライド穴104の後端に到達し、各挟持突起87が各長孔108の下端に到達すると、内側筐体81が開放位置に配置される。
内側筐体81が開放位置に配置されると、各スライド突起86が各スライド穴104の後端部に配置され、各挟持突起87が各長孔108の下端部に配置され、内側通過口89が対応する外側通過口109と対向し、これらが連通して開放される。換言すれば、内側通過口89は、外側筐体82によって開かれる。また、リンクレバー96の支持部98は、後側(詳しくは、斜め後側下方)へ向けて突出する(図7(c)参照)。この姿勢の支持部98に支持されている伝達ギヤ91の位置を噛合位置という。伝達ギヤ91が噛合位置にあるとき、内側切欠き103と外側切欠き107とが径方向において一致し、伝達ギヤ91が、内側切欠き103および外側切欠き107を介して、斜め後側下方へ向けて露出される。このように、噛合位置(図7(c)参照)は、離間位置(図7(a)参照)から見て下方に離れた位置である。そして、伝達ギヤ91は、噛合位置と離間位置との間を移動自在である。なお、伝達ギヤ91が噛合位置にあるとき、支持部98は、保持突起100から僅か上方に離間している(図7(c)参照)。
一方、内側筐体81が開放位置にある状態で、閉鎖位置側、つまり、内側通過口89が外側通過口109から離間する方向(上側)へ向けて、外側筐体82に対して内側筐体81を相対回動させる。これにより、各スライド突起86は各スライド穴104を後端部から前端部に向かってスライドし、各挟持突起87は各長孔108を下端部から上端部に向かってスライドする。このとき、保持突起100が内側筐体81と一体的に上向きに回動するので、リンクレバー96は、支持部98が保持突起100によって上向きに押圧されることによって、上向きに回動する。これに伴って、支持部98が上昇し、伝達ギヤ91も上昇する(図7(a)参照)。
そして、各スライド突起86が各スライド穴104の前端に到達し、各挟持突起87が各長孔108の上端に到達すると、図7(a)に示すように、内側筐体81が閉鎖位置に配置される。このとき、保持突起100が引き続き支持部98に係合しており、伝達ギヤ91は、離間位置に配置されている。このように、保持突起100は、内側筐体81の閉鎖位置への回動(換言すれば内側通過口89の閉動作)に連動して、伝達ギヤ91を離間位置に保持する。
(3)プロセスフレームに対するトナーカートリッジの着脱
(3−1)プロセスフレームに対するトナーカートリッジの装着
トナーカートリッジ31をプロセスフレーム22へ装着するには、図5に示すように、上把持板114および下把持板118を、圧縮ばね(図示せず)の付勢力に抗して、それらが近接する方向に挟持する。そして、トナーカートリッジ31(内側筐体81が閉鎖位置に配置されているトナーカートリッジ31)を、カートリッジ収容部33(シャッタ68が閉鎖位置に配置されており、揺動アーム70が押圧解除位置に配置されているカートリッジ収容部33)に収容する。トナーカートリッジ31のプロセスフレーム22への装着方向、および、後述するトナーカートリッジ31のプロセスフレーム22からの離脱方向は、前後方向、つまり、幅方向と直交する方向である。このとき、伝達ギヤ91は、離間位置にある(図7(a)参照)。そして、プロセスフレーム22において、駆動ギヤ62は、保護カバー76によって被覆されている。
カートリッジ収容部33に収容されたトナーカートリッジ31は、底板64上に載置される。このとき、各位置決めボス106が各上側固定部66に嵌合され、図4に示すように、各スライド突起86が各受入凹部75に嵌合され、かつ、図2に示すように、幅方向両側の1対の挟持突起87が、シャッタ68の幅方向両端部の上端縁および下端縁をそれぞれ挟持する。
その後、上把持板114および下把持板118の挟持を解除すると、圧縮ばねの付勢力によって係止アーム115が揺動して、係止爪117が下側固定部67に係止され、トナーカートリッジ31のプロセスフレーム22への装着が完了する。
外側筐体82は、上側固定部66に位置決めボス106が嵌合され(図5参照)、かつ、下側固定部67に係止爪117が係止されていることから、カートリッジ収容部33に固定される。
このとき、図7(a)に示すように、離間位置にある伝達ギヤ91は、保護カバー76に対して上側から接触し、また、保護カバー76に被覆された駆動ギヤ62に対して、上方に間隔を隔てて配置されている。このように、伝達ギヤ91は、保持突起100だけでなく、保護カバー76によっても、離間位置に保持されている。
そして、揺動アーム70を、押圧解除位置(図3参照)から押圧位置(図2参照)へ揺動させる。これにより、各受入凹部75に嵌合されている各スライド突起86が、各アーム側板72の揺動に伴なって、各スライド穴104を後側へスライドして、各スライド穴104の後端部に配置される(図4参照)。それに伴って、幅方向両側の1対の挟持突起87が、シャッタ68を挟持したまま、各長孔108を下側へスライドして、各長孔108の下端部に配置される(図8(a)参照)。
これによって、内側筐体81が開放位置に配置され、図2に示すように、内側通過口89が、外側通過口109と、略水平方向に対向して、これらが連通される。また、シャッタ68が下降して開放位置に配置され、フレーム側通過口34が、シャッタ開口部69およびカートリッジ側通過口47(内側通過口89および外側通過口109)と、略水平方向に対向して、これらが連通される。ここで、離間位置において保護カバー76に対して上側から接触していた伝達ギヤ91(図7(a)参照)は、シャッタ68の開放位置への移動(下降)に伴って保護カバー76が下降することによって、保護カバー76との接触状態が解除される。これにより、伝達ギヤ91の噛合位置への移動(下降)が可能となる。つまり、保護カバー76は、内側筐体81の開放位置への回動(換言すれば内側通過口89の開動作)に連動して、離間位置での伝達ギヤ91の保持を解除する。そして、保護カバー76は、下降して離間位置での伝達ギヤ91の保持を解除するのに伴って、駆動ギヤ62を前側へ露出させる(図7(b)および図7(c)参照)。
次に、内側筐体81の閉鎖位置から開放位置への移動に応じて伝達ギヤ91と駆動ギヤ62とが互いに噛合する過程を説明する。
内側筐体81の閉鎖位置から開放位置への移動に伴い、伝達ギヤ91は、上述したように、離間位置から噛合位置へ下降し、図7(b)に示すように、シャッタ68の開放位置への移動によって露出された駆動ギヤ62に対して、上側から接触する。
このとき、伝達ギヤ91のギヤ歯の歯先が駆動ギヤ62のギヤ歯の歯先に衝突しなければ、伝達ギヤ91は、図7(c)に示すように、噛合位置において、駆動ギヤ62に円滑に噛合する。また、支持部98と保持突起100との係合状態が解消される。なお、伝達ギヤ91と保護カバー76との接触状態は引き続き解除されている。すなわち、伝達ギヤ91は、駆動ギヤ62によって噛合位置に保持されている。
一方、伝達ギヤ91のギヤ歯の歯先が駆動ギヤ62のギヤ歯の歯先に衝突しても、図7(b)に示すように、これらのギヤ歯の歯先同士が僅かに接触した状態で、伝達ギヤ91が静止(待機)する。つまり、伝達ギヤ91が内側筐体81の開放位置への移動に連動してさらに下降しないので、伝達ギヤ91の歯先が駆動ギヤ62の歯先に食い込むことはなく、これらのギヤの歯先が僅かに接触した状態が維持されている。そして、伝達ギヤ91が静止している一方で内側筐体81が開放位置へ移動するので、内側筐体81に連動して下降する保持突起100は、支持部98から下方へ離間し、支持部98と保持突起100との係合状態が解消される。その後、内側筐体81が開放位置に配置され、駆動ギヤ62が画像形成のために回転し始めると、伝達ギヤ91および駆動ギヤ62は、互いのギヤ歯の歯先同士が接触していた状態から、図7(c)に示すように互いのギヤ歯が完全に噛合する状態へ移行する。つまり、伝達ギヤ91が噛合位置に配置される。伝達ギヤ91および駆動ギヤ62の互いのギヤ歯が完全に噛合した状態において、伝達ギヤ91は駆動ギヤ62によって噛合位置に保持されており、支持部98と保持突起100との係合状態、および、伝達ギヤ91と保護カバー76との接触状態は、引き続き解除されている。
このように、駆動ギヤ62と伝達ギヤ91とが互いに噛合すると、上述した駆動力が、駆動ギヤ62から出力され、伝達ギヤ91、アジテータギヤ80およびアジテータ軸94へと順に伝達される。これにより、伝達ギヤ91は、左側面視において反時計回りに(図示矢印D参照)回転する。そして、アジテータギヤ80およびアジテータ軸94は、左側面視において時計回りに(図示矢印E参照)回転する。その結果、アジテータ93がアジテータギヤ80と同じ方向に回転し、内側筐体81内のトナーが攪拌される。つまり、アジテータ93に駆動力が伝達される。そして、アジテータ93(詳しくは攪拌羽根95)の攪拌により、開放位置にある内側筐体81内のトナーが、図2に示すように、内側通過口89、外側通過口109、シャッタ開口部69およびフレーム側通過口34を、略水平方向に沿って通過して、現像部32内へ供給される。現像部32内に供給されたトナーは、上述したように、供給ローラ36、現像ローラ37、感光ドラム25へ順に供給される。
(3−2)プロセスフレームに対するトナーカートリッジの離脱
プロセスフレーム22からトナーカートリッジ31を離脱させるには、まず、揺動アーム70を、押圧位置から押圧解除位置へ揺動させる。
揺動アーム70を押圧位置から押圧解除位置へ揺動させると、各受入凹部75に嵌合されている各スライド突起86(図4参照)が、各アーム側板72の揺動に伴なって、各スライド穴104(図8(a)参照)を前側へスライドして、各スライド穴104の前端部に配置される。すると、幅方向両側の1対の挟持突起87が、シャッタ68を挟持したまま、各長孔108を上側へスライドして、各長孔108の上端部に配置される。
これによって、内側筐体81が閉鎖位置に配置され、内側通過口89が、外側周壁101と対向して閉鎖される(図7(a)参照)。また、シャッタ68が閉鎖位置に配置され、フレーム側通過口34が、シャッタ68と対向して閉鎖される(図3参照)。
ここで、内側筐体81を開放位置から閉鎖位置へ移動させると、図7(c)に示す状態から、上向きに回動する保持突起100が支持部98を上向きに押圧する。さらに、シャッタ68の閉鎖位置への移動に伴って上昇する保護カバー76が、伝達ギヤ91を上向きに押圧する。これにより、噛合位置にあった伝達ギヤ91が上昇するので、図7(a)に示すように、伝達ギヤ91が駆動ギヤ62から上方ヘ離間して離間位置へ配置され、伝達ギヤ91と駆動ギヤ62との噛合状態が解消される。そして、上述したように、保持突起100が引き続き支持部98に係合し、さらに、保護カバー76が引き続き伝達ギヤ91に接触していることによって、伝達ギヤ91が離間位置に保持される。つまり、伝達ギヤ91は、内側筐体81の閉鎖位置への回動(換言すれば内側通過口89の閉動作)に連動して、保持突起100および保護カバー76によって、離間位置に保持される。また、伝達ギヤ91が離間位置にあるときには、シャッタ68が閉鎖位置にあり、駆動ギヤ62が、保護カバー76によって被覆される。
そして、図2に示す上把持板114および下把持板118を、それらが近接する方向に挟持すると、係止爪117の下側固定部67に対する係止が解除される。その後、図5に示すように、そのままトナーカートリッジ31をカートリッジ収容部33から前側へ引き出す。これにより、位置決めボス106の上側固定部66に対する嵌合、スライド突起86の受入凹部75に対する嵌合、および、挟持突起87によるシャッタ68の挟持(図2参照)が解消され、トナーカートリッジ31は、プロセスフレーム22から離脱される。
3.実施形態の作用効果
このプロセスカートリッジ17では、トナーカートリッジ31をプロセスフレーム22に装着し、図7(c)に示すように、プロセスフレーム22の駆動ギヤ62とトナーカートリッジ31の伝達ギヤ91とが互いに噛合すると、駆動力が、駆動ギヤ62から、伝達ギヤ91およびアジテータギヤ80を介してアジテータ93に伝達される。これにより、アジテータ93を回転させてトナーを攪拌することができる。
ここで、トナーカートリッジ31は、プロセスフレーム22に対して、前後方向(幅方向と直交する直交方向)に沿って着脱される。そして、伝達ギヤ91では、直交方向における端面にギヤ歯が形成されており、駆動ギヤ62においても、直交方向における端面にギヤ歯が形成されている。この場合、トナーカートリッジ31をプロセスフレーム22に装着するときに、伝達ギヤ91の歯先と駆動ギヤ62の歯先とが衝突するおそれがある。
しかし、伝達ギヤ91は、アジテータギヤ80との噛合状態において、リンクレバー96によって、アジテータギヤ80に対して移動自在に支持されている(図7(a)〜図7(c)参照)。そのため、トナーカートリッジ31をプロセスフレーム22に装着するときに伝達ギヤ91の歯先と駆動ギヤ62の歯先とが衝突しても、伝達ギヤ91が駆動ギヤ62側に無理に押し付けられることはない。すなわち、伝達ギヤ91の歯先と駆動ギヤ62の歯先とが僅かに接触した状態で伝達ギヤ91を待機させることができるので、伝達ギヤ91および駆動ギヤ62の双方のギヤ歯の破損を防止することができる。そして、この伝達ギヤ91を、駆動ギヤ62に改めて噛合させることができる。(図7(c)参照)。
その結果、トナーカートリッジ31の伝達ギヤ91とプロセスフレーム22の駆動ギヤ62とを損傷することなく円滑に噛合させ、トナーカートリッジ31をプロセスフレーム22に対して円滑に装着することができる。
また、内側筐体81に設けられた保持突起100は、内側筐体81の移動に連動して、伝達ギヤ91を駆動ギヤ62から離間した離間位置に保持し(図7(a)参照)、または、離間位置での伝達ギヤ91の保持を解除する(図7(b)および図7(c)参照)。
そのため、トナーカートリッジ31をプロセスフレーム22に装着するときに、図7(a)に示すように、保持突起100に、離間位置において伝達ギヤ91を保持させておくと、伝達ギヤ91の歯先と駆動ギヤ62の歯先との衝突を防止することができる。そして、トナーカートリッジ31のプロセスフレーム22への装着が完了してから、図7(b)および図7(c)に示すように、内側筐体81を開放位置へ移動させて保持突起100による離間位置での伝達ギヤ91の保持を解除する。これにより、伝達ギヤ91を駆動ギヤ62に自動的に噛合させることができる。一方、内側筐体81を閉鎖位置へ移動させることによって、図7(a)に示すように、保持突起100に、伝達ギヤ91を再び離間位置に保持させると、伝達ギヤ91と駆動ギヤ62との噛合状態が自動的に解除される。これにより、トナーカートリッジ31をプロセスフレーム22から円滑に離脱させることができる。その結果、利便性の向上を図ることができる。なお、噛合状態とは、伝達ギヤ91および駆動ギヤ62のギヤ歯同士が完全に噛み合った状態を指し、離間状態は、噛合状態にない全ての状態を含む。
また、保持突起100は、簡易に構成することができる。そして、上記実施形態のように、保持突起100がリンクレバー96(支持部98)に係合する場合には、保持突起100は、離間位置での伝達ギヤ91の保持、または、離間位置での伝達ギヤ91の保持の解除を、間接的に実施することができる。この場合、保持突起100を伝達ギヤ91に直接接触させずに済むので、設計の自由度の向上を図ることができる。なお、保持突起100は、伝達ギヤ91に直接係合していてもよい。その場合には、保持突起100は、離間位置での伝達ギヤ91の保持、または、離間位置での伝達ギヤ91の保持の解除を、確実に実施することができる。
また、外側筐体82に対して移動する内側筐体81が、外側筐体82に収容されているので、内側筐体81の移動が外力によって阻害されることを防止することができる。
また、伝達ギヤ91は、外側筐体82と内側筐体81との間に配置されるので(図8(a)参照)、伝達ギヤ91を保護することができる。
また、現像ローラ37へ供給されるトナーが通過する内側通過口89の開閉に連動して、保持突起100が、伝達ギヤ91を離間位置に保持し(図7(a)参照)、または、離間位置での伝達ギヤ91の保持を解除する(図7(b)および図7(c)参照)。
そのため、内側通過口89の閉動作に連動して、保持突起100に、伝達ギヤ91を離間位置に保持させると、内側通過口89を閉じることによって伝達ギヤ91と駆動ギヤ62との噛合状態を自動的に解除できる(図7(a)参照)。これにより、内側通過口89からトナーをこぼすことなく、トナーカートリッジ31をプロセスフレーム22から円滑に離脱させることができる。一方、内側通過口89の開動作に連動して、保持突起100による離間位置での伝達ギヤ91の保持を解除すると、内側通過口89を開くことによって伝達ギヤ91と駆動ギヤ62とを自動的に噛合させてアジテータ93に駆動力を伝達し、トナーを内側通過口89から現像ローラ37に供給することができる(図7(c)参照)。その結果、利便性の向上を図ることができる。
また、プロセスフレーム22に設けられた保護カバー76は、内側筐体81の移動に連動して、伝達ギヤ91を駆動ギヤ62から離間した離間位置に保持し(図7(a)参照)、または、離間位置での伝達ギヤ91の保持を解除する(図7(b)および図7(c)参照)。
そのため、トナーカートリッジ31をプロセスフレーム22に装着するときに、図7(a)に示すように、保護カバー76に、離間位置において伝達ギヤ91を保持させておくと、伝達ギヤ91の歯先と駆動ギヤ62の歯先との衝突を防止することができる。そして、トナーカートリッジ31のプロセスフレーム22への装着が完了してから、図7(b)および図7(c)に示すように、内側筐体81を開放位置へ移動させて、保護カバー76による離間位置での伝達ギヤ91の保持を解除する。これにより、伝達ギヤ91を駆動ギヤ62に自動的に噛合させることができる。一方、内側筐体81を閉鎖位置へ移動させることによって、図7(a)に示すように、保護カバー76に、伝達ギヤ91を再び離間位置に保持させると、伝達ギヤ91と駆動ギヤ62との噛合状態が自動的に解除される。これにより、トナーカートリッジ31をプロセスフレーム22から円滑に離脱させることができる。これにより、利便性の向上を図ることができる。
また、保護カバー76は、簡易に構成することができる。そして、保護カバー76は、離間位置において駆動ギヤ62を被覆するので、伝達ギヤ91を駆動ギヤ62から確実に離間させることができる(図7(a)参照)。一方、保護カバー76は、離間位置での伝達ギヤ91の保持を解除すると、駆動ギヤ62を露出させるので、伝達ギヤ91と駆動ギヤ62とを確実に噛合させることができる(図7(b)および図7(c)参照)。このように、保護カバー76は、伝達ギヤ91を離間位置に保持し、またはその保持を解除する機能と、駆動ギヤ62を被覆または露出させる機能との両方を兼ねることができる。
また、現像ローラ37へ供給されるトナーが通過する内側通過口89の開閉に連動して、保護カバー76が、伝達ギヤ91を離間位置に保持し(図7(a)参照)、または、離間位置での伝達ギヤ91の保持を解除する(図7(b)および図7(c)参照。
そのため、内側通過口89の閉動作に連動して、保護カバー76に、伝達ギヤ91を離間位置に保持させると、内側通過口89を閉じることによって伝達ギヤ91と駆動ギヤ62との噛合状態を自動的に解除できる(図7(a)参照)。これにより、内側通過口89からトナーをこぼすことなく、トナーカートリッジ31をプロセスフレーム22から円滑に離脱させることができる。一方、内側通過口89の開動作に連動して、保護カバー76による離間位置での伝達ギヤ91の保持を解除すると、内側通過口89を開くことによって伝達ギヤ91と駆動ギヤ62とを自動的に噛合させてアジテータ93に駆動力を伝達し、トナーを内側通過口89から現像ローラ37に供給することができる(図7(c)参照)。その結果、利便性の向上を図ることができる。
なお、保持突起100および保護カバー76が、ともに、伝達ギヤ91を離間位置に保持し、またはその保持を解除する機能を有していれば、この機能を確実に実施することができるが、保持突起100および保護カバー76のいずれか一方のみが、この機能を有していてもよい。これにより、構造の簡易化を図ることができる。
4.変形例
(1)変形例1
上記した実施形態では、図1に示すように、プロセスカートリッジ17は感光ドラム25と現像ローラ37とを一体的に備えており、そのプロセスカートリッジ17を本体ケーシング2に着脱自在に装着させている。これに加えて、たとえば、プロセスカートリッジ17を、感光ドラム25を備えない現像カートリッジとする一方で、感光ドラム25を備える別のユニット(ドラムカートリッジ)を設け、このドラムカートリッジに対して現像カートリッジを着脱自在に装着してもよい。また、プロセスカートリッジ17を本体ケーシング2に装着したまま、トナーカートリッジ31のみを着脱自在に構成してもよい。
さらに、本体ケーシング2に、感光ドラム25、スコロトロン型帯電器26および転写ローラ28を設けて、その本体ケーシング2に、現像カートリッジを着脱自在に装着することもできる。
(2)変形例2
上記した実施形態では、モノクロのレーザプリンタ1を例示したが、たとえば、本発明の画像形成装置は、カラーレーザプリンタ(タンデムタイプ、中間転写タイプを含む。)として構成することもできる。
(3)変形例3
図9(a)は、変形例3に係るトナーカートリッジ(外側筐体が開放位置にある状態)を斜め左後側から見た斜視図である。図9(b)は、図9(a)において、外側筐体が閉鎖位置にある状態を示す。図9(c)は、図9(a)に示す内側筐体を斜め左後側から見た斜視図である。図9(d)は、図9(c)に示す内側筐体の分解斜視図である。
図10は、図9(a)に示す外側筐体を斜め左後側から見た斜視図である。なお、図9および図10において、上記に説明した部材と同様の部材には、同一の参照符号を付し、その説明を省略する。
上記の実施形態では、内側筐体81が外側筐体82に対して回動するが、変形例3に係るトナーカートリッジ1では、外側筐体82が、内側筐体81に対して、開放位置と閉鎖位置との間で回動する。つまり、変形例3では、内側筐体81は、第1筐体の一例として機能し、外側筐体82は、第2筐体の一例として機能する。
(3−1)内側筐体
図9(c)および図9(d)を参照して、内側筐体81は、上述した内側周壁83と内側側壁84とを一体的に備えている。
各内側側壁84には、スライド突起86が設けられておらず、その周端面には、挟持突起87が設けられていない。そして、左側の内側側壁84には、保持突起100が設けられていない。
上述した環状リブ92は、左側の内側側壁84の周縁に沿うように設けられている。
各内側側壁84の上端部には、上述した上側被固定部105および位置決めボス106が設けられている。
そして、内側周壁83において、内側周壁83の円中心に対する内側通過口89の反対側(前側)には、上述した把持部113が設けられている。
上述した実施形態と同様に、伝達ギヤ91およびアジテータギヤ80は、左側の内側側壁84の左側に配置され、伝達ギヤ91は、アジテータギヤ80との噛合状態において、リンクレバー96によって、アジテータギヤ80に対して移動自在に支持されている。
(3−2)外側筐体
変形例3に係る内側筐体81に対応して、外側筐体82も、上述した実施形態で示したものと異なる。
図10を参照して、変形例3に係る外側筐体82において、外側周壁101の幅方向両端部には、上述した1対の挟持突起87(4つの挟持突起87)が設けられており、外側通過口109は、外側周壁101において、これらの挟持突起87に囲まれる部分に形成されている。また、外側周壁101には、挟持突起87が設けられるのに対応して、長孔108が設けられていない。一方、外側周壁101において、外側周壁101の円中心に対する外側通過口109の反対側(前側)には、上述した把持部113を露出させる露出穴90が形成されている。
また、各外側側壁102の上側には、上述したスライド突起86が設けられている。
そして、外側周壁101と左側の外側側壁102との接続部分には、上述した外側切欠き107が形成されている。また、左側の外側側壁102には、上述した保持突起100が設けられている。保持突起100は、外側切欠き107の近傍において、左側の外側側壁102から幅方向に沿って右側へ延びており、外側切欠き107から外側に露出されている。
また、外側周壁101と各外側側壁102との接続部分において、スライド突起86の近傍には、この接続部分を貫通する露出溝122が形成されている。露出溝122は、外側側壁102の周縁に沿って延びている。
(3−3)内側筐体と外側筐体との相対配置、および、外側筐体の相対移動
内側筐体81は、上述した実施形態と同様に、外側筐体82内に収容されている。
具体的には、図9(a)および図9(b)に示すように、外側周壁101の露出穴90から、把持部113が露出されている。各露出溝122では、対応する上側被固定部105が露出されている。また、伝達ギヤ91およびアジテータギヤ80は、左側の内側側壁84と左側の外側側壁102との間、つまり、内側筐体81と外側筐体82との間に配置されている。これにより、伝達ギヤ91およびアジテータギヤ80を保護することができる。
外側筐体82は、内側筐体81に対して、閉鎖位置(図9(b)参照)と、開放位置(図9(a)参照)との間において、外側周壁101の内周面の円中心を支点とする相対回動が許容されている。このように、内側筐体81に対して移動する外側筐体82が外側に配置されるので、外側筐体82を容易にメンテナンスすることができる。そして、後述するように、内側通過口89は、外側筐体82の閉鎖位置と開放位置との間での回動によって、開閉される。
外側筐体82が閉鎖位置に配置されているときには、図9(b)に示すように、外側通過口109が内側通過口89より上側に配置され、内側通過口89が、外側周壁101における外側通過口109よりも下側の部分によって、閉鎖されている。また、リンクレバー96の支持部98が保持突起100に対して上側から係合しており、支持部98に支持される伝達ギヤ91は、内側切欠き103および外側切欠き107を介して、斜め後側上方へ向けて露出されている。このときの伝達ギヤ91の位置が、上述した離間位置である。
そして、外側筐体82を、内側筐体81に対して、外側通過口109が内側通過口89に向かう方向(下側)に相対回動させる。このとき、保持突起100が、外側筐体82の回動に伴って下向きに回動するので、リンクレバー96は、支持部98が保持突起100に係合した状態で、リンクレバー96および伝達ギヤ91の自重によって、下向きに回動する。これにより、支持部98が下降し、離間位置にあった伝達ギヤ91も、内側切欠き103および外側切欠き107から露出された状態で下降する。
その後、内側通過口89が外側通過口109と対向し、これらが連通して開放されると、図9(a)に示すように、外側筐体82が開放位置に配置される。このとき、各上側被固定部105が、対応する露出溝122の前端に配置され、また、図示されていないが、把持部113が、露出穴90の前端に配置されている。また、伝達ギヤ91は、上述した噛合位置にあり、内側切欠き103および外側切欠き107を介して、斜め後側下方へ向けて露出されている。なお、伝達ギヤ91が噛合位置にあるとき、支持部98は、保持突起100から僅か上方に離間している(図7(c)参照)。
一方、開放位置にある外側筐体82を、内側筐体81に対して、外側通過口109が内側通過口89から上昇する方向に相対回動させる。このとき、外側筐体82の回動に伴って保持突起100が上向きに回動するので、リンクレバー96は、支持部98が保持突起100によって上向きに押圧されることによって、上向きに回動する。これに伴って、支持部98が上昇し、伝達ギヤ91も、内側切欠き103および外側切欠き107から露出された状態で上昇する。そして、図9(b)に示すように、伝達ギヤ91が離間位置まで移動し、上側被固定部105が、露出溝122の後端に配置され、把持部113が露出穴90の後端に配置されると、外側筐体82が閉鎖位置に配置される。
このように、変形例3においても、上記した実施形態と同様に、保持突起100は、内側通過口89の開閉に連動して、伝達ギヤ91を離間位置に保持し(図9(b)参照)、または、離間位置での伝達ギヤ91の保持を解除する(図9(a)参照)。
そして、変形例3に係るトナーカートリッジ31(外側筐体82が閉鎖位置)をプロセスフレーム22へ装着すると、上側固定部66(図5参照)に位置決めボス106が嵌合され、かつ、下側固定部67に対して係止爪117(図2参照)が係止されることによって、内側筐体81がカートリッジ収容部33に固定される。
そして、揺動アーム70を押圧解除位置(図3参照)から押圧位置(図2参照)へ揺動させると、各受入凹部75に嵌合されている各スライド突起86が、各アーム側板72の揺動に伴って後側へスライドし、さらに、幅方向両側の1対の挟持突起87が、シャッタ68を挟持したまま下側へスライドする。
これによって、外側筐体82が開放位置に配置され、図9(a)に示すように、外側通過口109が内側通過口89と対向して、これらが連通される。また、図2に示すように、シャッタ68が開放位置に配置され、フレーム側通過口34が、カートリッジ側通過口47(内側通過口89および外側通過口109)と水平方向に対向して、これらが連通される。また、伝達ギヤ91が噛合位置に移動し、駆動ギヤ62と噛合する(図7(c)参照)。
一方、揺動アーム70を押圧位置から押圧解除位置へ揺動させると、外側筐体82が閉鎖位置へ移動し、これに伴って伝達ギヤ91が離間位置へ移動する(図9(b)参照)。これにより、伝達ギヤ91と駆動ギヤ62との噛合状態が解消される(図7(a)参照)。そして、内側筐体81のカートリッジ収容部33への固定を解除してから、トナーカートリッジ31をカートリッジ収容部33から前側へ引き出せば、トナーカートリッジ31は、プロセスフレーム22から離脱される。
なお、トナーカートリッジ31がプロセスフレーム22に装着された状態では、上記した実施形態と同様に、保持突起100だけでなく、保護カバー76も、伝達ギヤ91を離間位置に保持し、また、その保持を解除する(図7参照)。
(4)変形例4
保持突起100や保護カバー76(図7参照)のような、伝達ギヤ91を離間位置に保持し、または、離間位置での伝達ギヤ91の保持を解除する部材を、揺動アーム70(図5参照)に設けてもよい。その場合、揺動アーム70に、例えば保持突起100を設け、トナーカートリッジ31をプロセスフレーム22に装着するときに、押圧解除位置にある揺動アーム70(図5参照)の保持突起100が、伝達ギヤ91やリンクレバー96に係合し、伝達ギヤ91を離間位置に保持する(図7(a)参照)。そして、トナーカートリッジ31がプロセスフレーム22に装着された状態において揺動アーム70を押圧位置へ移動させると(図2参照)、たとえば、保持突起100と伝達ギヤ91との係合が解除される。これにより、離間位置での伝達ギヤ91の保持が解除され、伝達ギヤ91を駆動ギヤ62に噛合させることができる(図7(c)参照)。一方、伝達ギヤ91と駆動ギヤ62とが噛合した状態において、揺動アーム70を押圧解除位置へ移動させると、伝達ギヤ91は、保持突起100に係合されて押圧されることにより、再び離間位置に保持される(図7(a)参照)。
(5)変形例5
上述したように、伝達ギヤ91およびアジテータギヤ80は、内側筐体81と外側筐体82との間に配置されているが(図8(a)参照)、外側筐体82の外側に露出して配置されていてもよい。その場合、伝達ギヤ91およびアジテータギヤ80を容易にメンテナンスすることができる。
本発明の画像形成装置の一例としてのレーザプリンタの一実施形態を示す側断面図である。 図1に示すレーザプリンタのプロセスカートリッジ(トナーカートリッジが装着され、揺動アームが押圧位置にある状態)の側断面図である。 図1に示すレーザプリンタのプロセスカートリッジ(トナーカートリッジが離脱され、揺動アームが押圧解除位置にある状態)の側断面図である。 プロセスカートリッジを斜め右前側から見た一部切欠斜視図である。 プロセスカートリッジを斜め右前側から見た分解斜視図である。 プロセスカートリッジ(トナーカートリッジ装着状態)を斜め左後側から見た斜視図である。 プロセスカートリッジ(トナーカートリッジ装着状態)の要部左側面図であって、図7(a)は、伝達ギヤが離間位置にある状態を示し、図7(b)は、伝達ギヤのギヤ歯の歯先と駆動ギヤのギヤ歯の歯先とがお互いに接触した状態を示し、図7(c)は、伝達ギヤが噛合位置にある状態を示す。 図8(a)は、トナーカートリッジを斜め左後側から見た斜視図である。図8(b)は、図8(a)に示すトナーカートリッジの内側筐体を斜め左後側から見た斜視図である。図8(c)は、図8(b)に示す内側筐体の第1の分解斜視図である。図8(d)は、図8(b)に示す内側筐体の第2の分解斜視図である。 図9(a)は、変形例3に係るトナーカートリッジ(外側筐体が開放位置にある状態)を斜め左後側から見た斜視図である。図9(b)は、図9(a)において、外側筐体が閉鎖位置にある状態を示す。図9(c)は、図9(a)に示す内側筐体を斜め左後側から見た斜視図である。図9(d)は、図9(c)に示す内側筐体の分解斜視図である。 図9(a)に示す外側筐体を斜め左後側から見た斜視図である。
符号の説明
17 プロセスカートリッジ
22 プロセスフレーム
31 トナーカートリッジ
37 現像ローラ
62 駆動ギヤ
76 保護カバー
80 アジテータギヤ
81 内側筐体
82 外側筐体
89 内側通過口
91 伝達ギヤ
93 アジテータ
94 アジテータ軸
96 リンクレバー
100 保持突起

Claims (10)

  1. 現像剤を担持する現像剤担持体を支持する現像筐体と、前記現像剤担持体の長手方向と直交する直交方向における端面にギヤ歯が形成され、駆動力を出力する駆動ギヤとを備える現像装置の前記現像筐体に対して、前記直交方向に沿って着脱可能なトナーカートリッジであって、
    前記現像剤担持体に供給するための現像剤を収容するカートリッジ筐体と、
    前記カートリッジ筐体に収容され、前記駆動力が与えられて回転することにより、収容された現像剤を攪拌する攪拌部材と、
    前記攪拌部材の回転軸に設けられる攪拌ギヤと、
    前記直交方向における端面にギヤ歯が形成され、前記攪拌ギヤに噛合しており、前記トナーカートリッジが前記現像筐体に装着されたときに前記駆動ギヤに噛合可能な伝達ギヤと、
    前記伝達ギヤと前記攪拌ギヤとの噛合状態において前記伝達ギヤを前記攪拌ギヤに対して移動自在に支持する支持部材と
    を備えていることを特徴とする、トナーカートリッジ。
  2. 前記カートリッジ筐体は、第1筐体と、前記第1筐体に対して移動可能な第2筐体とを含み、
    前記第2筐体には、前記第2筐体の移動に連動して、前記伝達ギヤを前記駆動ギヤから離間した離間位置に保持し、または、前記離間位置での前記伝達ギヤの保持を解除する保持部材が設けられていることを特徴とする、請求項1に記載のトナーカートリッジ。
  3. 前記保持部材は、前記伝達ギヤまたは前記支持部材に係合可能な突起であることを特徴とする、請求項2に記載のトナーカートリッジ。
  4. 前記第2筐体は、前記第1筐体に収容されていることを特徴とする、請求項2または3に記載のトナーカートリッジ。
  5. 前記第1筐体は、前記第2筐体に収容されていることを特徴とする、請求項2または3に記載のトナーカートリッジ。
  6. 前記伝達ギヤは、前記第1筐体と前記第2筐体との間に配置されていることを特徴とする、請求項4または5に記載のトナーカートリッジ。
  7. 前記カートリッジ筐体には、前記現像剤担持体へ供給される現像剤が通過する開口が形成されており、前記開口は、前記第1筐体に対する前記第2筐体の移動によって開閉可能であり、
    前記開口の開閉に連動して、前記保持部材が、前記伝達ギヤを前記駆動ギヤから離間した離間位置に保持し、または、前記離間位置での前記伝達ギヤの保持を解除することを特徴とする、請求項2ないし6のいずれかに記載のトナーカートリッジ。
  8. 現像剤を担持する現像剤担持体を支持する現像筐体と、
    前記現像剤担持体の長手方向と直交する直交方向における端面にギヤ歯が形成され、駆動力を出力する駆動ギヤと、
    請求項2ないし7のいずれかに記載のトナーカートリッジと
    を備え、
    前記現像筐体には、前記第2筐体の移動に連動して、前記伝達ギヤを前記駆動ギヤから離間した離間位置に保持し、または、前記離間位置での前記伝達ギヤの保持を解除する保持部材が設けられていることを特徴とする、現像装置。
  9. 前記保持部材は、前記離間位置において前記駆動ギヤを被覆し、前記離間位置での前記伝達ギヤの保持を解除すると前記駆動ギヤを露出させるカバーであることを特徴とする、請求項8に記載の現像装置。
  10. 前記カートリッジ筐体には、前記現像剤担持体へ供給される現像剤が通過する開口が形成されており、前記開口は、前記第1筐体に対する前記第2筐体の移動によって開閉可能であり、
    前記開口の開閉に連動して、前記保持部材が、前記伝達ギヤを前記駆動ギヤから離間した離間位置に保持し、または、前記離間位置での前記伝達ギヤの保持を解除することを特徴とする、請求項8または9に記載の現像装置。
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