JP2009086008A - カラーフィルタ製造方法およびカラーフィルタ製造システム - Google Patents

カラーフィルタ製造方法およびカラーフィルタ製造システム Download PDF

Info

Publication number
JP2009086008A
JP2009086008A JP2007252090A JP2007252090A JP2009086008A JP 2009086008 A JP2009086008 A JP 2009086008A JP 2007252090 A JP2007252090 A JP 2007252090A JP 2007252090 A JP2007252090 A JP 2007252090A JP 2009086008 A JP2009086008 A JP 2009086008A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
color filter
plasma
substrate
applying
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007252090A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Murakami
浩二 村上
Shuichi Kitamura
修一 北村
Daisuke Takahashi
大輔 高橋
Yasushi Nakamura
耕史 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2007252090A priority Critical patent/JP2009086008A/ja
Priority to TW97137837A priority patent/TW200933211A/zh
Priority to PCT/JP2008/067436 priority patent/WO2009041584A1/ja
Publication of JP2009086008A publication Critical patent/JP2009086008A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00Optical elements other than lenses
    • G02B5/20Filters
    • G02B5/201Filters in the form of arrays

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Optical Filters (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)

Abstract

【課題】画素部に薄膜層を形成する工程および異物により不良となった箇所を修正する工程を通して行なうカラーフィルタの製造方法において、色抜けのないインク塗布が可能となる、プラズマ処理方法を提供する。
【解決手段】基板上にバンクが形成された後、バンク内にインクジェットを用いてインクを充填する前に、親液性を上げるために行なうプラズマ処理の処理量が、インク塗布後に、発見された異物などによる不良箇所をレーザにて取り除いた後に、親液性を上げるために行なわれるプラズマ処理の処理量に比べて少なくなるようにプラズマ処理を行なうものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、液晶ディスプレイ等に使用されているカラーフィルタの製造工程におけるプラズマ処理技術に関する。特に、インクジェットを用いたパターンを形成する際にインクの広がりをよくするために、インクを塗布する表面にプラズマを照射し、インクを塗布する領域内の残渣を除去することにより、濡れ性を向上させる方法を利用したカラーフィルタの製造方法および製造システムに関する。
近年、薄型のディスプレイが発達するに伴い、液晶ディスプレイに使用されているカラーフィルタの需要も増加傾向にある。このカラーフィルタは、画素に応じた電極をON、OFFすることで液晶がシャッターの役割を行ない、光を透過することでカラー表示を行なうためのフィルターであり、通常赤(R)、緑(G)、青(B)の画素が配置されている。
この画素部分をインクジェット方式により形成する技術が開発されてきている。この形成技術に関しては、特許文献1にて開示されている。特許文献1には、無機材料の部分を有するバンク形成面およびその上に形成された有機材料を含むバンクに対して、有機材料が無機材料に比べて薄膜材料液に対する非親和性の程度がより高くなる条件下でプラズマ処理を施す表面処理工程と、表面処理がされたバンクで囲まれる領域に薄膜材料液を充填して薄膜層を形成する薄膜層形成工程と、を備える表示装置の製造方法が開示されている。
ところで、このように形成されたカラーフィルタの膜中に数〜数十ミクロンのゴミ等の異物が混入すると、液晶の表示品質の低下等の不具合が生じる可能性がある。さらにこの異物が導電性のものであったり、高い誘電率を有するものであったりした場合は、液晶駆動用の電極の短絡等の不具合が生じる可能性がある。
カラーフィルタの製造にあたっては、このような異物を製造時に混入させないようにすることが望ましいが、現実問題としてクリーンルーム等の異物の少ない環境で製造した場合でも、完全に異物の付着や内包のないカラーフィルタを製造することは不可能である。
このような異物により不良となった箇所を修正する方法に関しては、特許文献2にて開示されている。特許文献2によれば、カラーフィルタに存在する欠陥を検出する欠陥検出工程と、上記欠陥検出工程により検出された欠陥が存在する領域にレーザ光を照射し、上記欠陥をカラーフィルタ膜と共に除去する欠陥除去工程と、上記欠陥除去工程によりカラーフィルタ膜が除去された欠陥除去箇所の濡れ性を向上させる濡れ性向上処理工程と、上記濡れ性向上処理工程により濡れ性が向上したカラーフィルタ膜の欠陥除去箇所に、カラーフィルタ膜用組成物を塗布し、硬化させることにより欠陥除去箇所を修正する修正工程とを有することを特徴とするカラーフィルタの製造方法が開示されている。
国際公開第99/48339号パンフレット 特開2004−77904号公報
しかしながら、これらの文献は単独の工程、すなわち、画素部に薄膜層を形成する工程あるいは異物により不良となった箇所を修正する工程での手法を示しているものであり、これらの工程を通して実施した場合のプラズマ処理方法についてはいずれの文献にも開示されていない。
これらの工程を通して実施した場合、修正処理後にインクの塗布を行なう際には、レーザ光を照射して不良箇所を除去した時の残渣や隣り合った画素を修正した場合の飛散物が再付着するなど、単独でインクの塗布を行なう場合に比べてインク塗布部の残渣が多くなることが課題となっている。
本発明は、画素部に薄膜層を形成する工程および異物により不良となった箇所を修正する工程を通して行なうカラーフィルタの製造方法において、色抜けのないインク塗布が可能となる、プラズマ処理方法を提供することを目的とするものである。
1つの局面に係る本願発明は、バンクが形成された基板にインクを塗布することでカラーフィルタを製造するカラーフィルタ製造方法であって、前記バンクで囲まれた画素部に第1のプラズマ処理を施すステップと、前記第1のプラズマ処理を施された前記画素部にインクを充填するステップと、前記インクが充填された画素部のうち不良箇所が存在する部分を検出するステップと、前記検出された不良箇所のインクを除去するステップと、前記インクが除去された不良箇所に第2のプラズマ処理を施すステップと、前記第2のプラズマ処理を施された前記画素部にインクを充填するステップとを備え、前記第2のプラズマ処理の処理量は前記第1のプラズマ処理の処理量より多い。
他の局面に係る本願発明は、バンクが形成された基板にインクを塗布することでカラーフィルタを製造するカラーフィルタ製造システムであって、前記バンクで囲まれた画素部に第1のプラズマ処理を施す手段と、前記第1のプラズマ処理を施された前記画素部にインクを充填する手段と、前記インクが充填された画素部のうち不良箇所が存在する部分を検出する手段と、前記検出された不良箇所のインクを除去する手段と、前記インクが除去された不良箇所に第2のプラズマ処理を施す手段と、前記第2のプラズマ処理を施された前記画素部にインクを充填する手段と、前記第1のプラズマ処理を施す手段と前記第2のプラズマ処理を施す手段とを制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記第2のプラズマ処理の処理量は前記第1のプラズマ処理の処理量より多くなるように前記第1のプラズマ処理を施す手段と前記第2のプラズマ処理を施す手段とを制御する。
本発明は、カラーフィルタの製造工程において、基板上に形成されたパターンのバンク内にIJを用いてインクを充填する工程(初期IJ工程)においてプラズマ処理を行なう処理量と、欠損部分のインクを取り除いた後にIJを用いてインクを充填し修復する工程(修正IJ工程)において、プラズマ処理を行なう処理量を、「初期IJ工程における処理量<修正IJ工程における処理量」の関係とすることで、インクの広がり不良による白抜けや、異物混入後の修正IJ工程での不良による歩留まりを改善することが出来る。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。尚、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
図1は本発明のプラズマ処理を含むカラーフィルタ(以下CF)製造方法の工程を示した図である。図1に示すように、本発明に係る製造方法は、初期IJ工程と、修正IJ工程と、ITO(酸化インジウムスズ、Indium Tin Oxide)電極膜を形成する工程とを含む。
図1と図2とを用いて、初期IJ工程について説明する。図2は、初期IJ工程を説明するための図である。
初期IJ工程は、図1に示すように、ブラックマトリックス(BM)パターンを形成する工程と、プラズマによりインク充填部の親液処理(BMパターンの残渣除去)を施す工程と、インクがバンクを乗り越えて混色等が発生しないようにBMパターン表面に撥液処理を施す工程と、IJにて画素部へパターンを形成する工程とを含む。
BMパターンを形成する工程では、図2(a)に示すように、ガラス基板などの基板1の上に有機材料で構成されたBMパターン2を形成する。ここで、基板1上でBMパターン2に囲まれた領域が、あとでインクが充填される画素部3である。このようなBMパターンの形成は、例えば、リソグラフィ法、印刷法等によって行なわれる。
プラズマによりインク充填部の親液処理(BMパターンの残渣除去)を施す工程では、図2(b)に示すように、プラズマ4によりBMパターン形成時に画素部3へ残った残渣を除去する。この処理により、後工程のIJで塗布するインクの親液性を向上させることができる。
IJにて画素部へパターンを形成する工程では、図2(c)に示すように、IJにて画素部3にインク5が塗布される。
また、修正IJについて、図1と図3を用いて説明する。図3は、修正IJ工程を説明するための図である。
修正IJ工程は、図1に示すように、異物等の不良箇所を検査する工程と、不良箇所のインクを除去する工程と、プラズマにより不良箇所のインク充填部に親液処理を施す(不良箇所の残渣を除去する)工程と、インクがバンクを乗り越えて混色等が発生しないようにBMパターン表面に撥液処理を施す工程と、IJにて不良箇所へのパターン形成を行なう工程とを含む。
異物等の不良箇所を検査する工程では、例えば、光を基板に照射し、その反射光もしくは透過光をCCDなどのセンサにて受光し、受光した結果を画像処理することにより、不良箇所を検出する。ただし、この工程で行なわれる処理は、上記のものに限定されるわけではない。
不良箇所を除去する工程では、図3(a)に示すように、不良箇所を検査する工程で検出された不良箇所6に充填されたインク5および異物をレーザで除去する。
プラズマにより不良箇所のインク充填部に親液処理を施す(不良箇所の残渣を除去する)工程では、図3(b)に示すように、プラズマ4によりレーザにてインク5を除去した部分の残渣を除去する。この処理により、後工程のIJで塗布するインクの親液性を向上させることができる。
IJにて不良箇所へのパターン形成を行なう工程では、図3(c)に示すように、IJにて不良箇所6にインク5を塗布する。
ここまで説明したカラーフィルタ製造方法によりカラーフィルタを製造するカラーフィルタ製造システムについて図4を用いて説明する。図4は、カラーフィルタ製造システムの一例を示す図である。
カラーフィルタ製造システムは、システムに含まれる装置の制御を行なう制御部410と、システムの動作に必要な情報を記憶する記憶装置420と、プラズマ処理装置430と、インクジェット装置440と、不良箇所を検出する検査装置450と、レーザー460とを備える。
制御装置410は、記憶装置420に記憶されている情報に基づき、プラズマ処理装置430と、インクジェット装置440と、検査装置450と、レーザー460の動作を制御する。
記憶装置420は、基板1を識別する情報と、基板1上に形成された基板BMパターン2についての情報、検査装置450による検査結果等とを関連付けて記憶する。また、現在どの工程であるかを示す工程番号も記憶してもよい。
プラズマ処理装置430は、制御装置410からの信号に従って、BMパターン2が形成された基板1(図2(a)の状態の基板)に、プラズマを照射し、基板1にプラズマ処理を施す。プラズマ処理装置430の具体例については、後述する。
インクジェット装置440は、制御装置410からの信号に従って、プラズマ処理が施された基板1の画素部3に、インク5を充填する。
検査装置450は、インク5が充填された基板1(図2(c)の状態の基板)の不良箇所6、すなわち、インク5に異物が混入している画素部3を検出する。検査装置450が、不良箇所6を検出する方法としては、すでに述べたものを用いることができる。
不良箇所が見つからなかった場合(検査結果OK)、カラーフィルム製造システムは、基板1を次工程の処理に受け渡す。
一方、不良箇所6が見つかった場合(検査結果NG)、検査装置450は、不良箇所が見つかったどうかを表す情報および不良の存在する位置を特定するための情報を、基板1を識別する情報と関連付けて記憶装置420に記憶する。すなわち、検査装置420は、不良箇所6の基板1内での位置を記憶装置420に記憶させる。そして、制御装置410は、記憶装置420に記憶された不良箇所6の位置に基づき、レーザー460を制御し、不良箇所6のインク5に、レーザーを照射することで、インク5を除去する。
レーザーによるインク5の除去後、再び、プラズマ処理装置430は、基板1にプラズマ処理を施す。この際、制御装置410は、記憶装置420に記憶されている検査結果がNGであるという情報に基づき、プラズマ処理量が、先に説明したプラズマ処理量よりも多くなるように、プラズマ処理装置430の動作を制御する。例えば、検査結果がNGであるという情報に基づいて工程番号を設定し、工程番号に応じてプラズマ処理装置430の動作を制御する。以下、カラーフィルタ製造システムは、同様の処理を繰り返す。
なお、本実施例では、各装置共通の制御装置を用いる構成を示したが、各装置が個別に制御装置を保持していてもよい。この場合、各制御装置は、記憶装置に記憶された共有の情報をやりとりし、各機器の動作を制御する。
初期IJ工程と修正IJ工程のIJ塗布前の親液性を向上させるためのプラズマ処理には、例えば、特に限定されるわけではないが、図5に示すような大気圧プラズマ処理装置を使用する。図5は、大気圧プラズマ処理装置の装置構成を表した図である。
このプラズマ処理装置は、1対の電極41、マスフロー部42、電源43、搬送部44を備える。
電極41間には、電源43にて電圧が印加されることで、プラズマが発生する。本実施例では、電極41は、1500mm幅の基板を処理することができる幅を有するものとする。なお、プラズマ処理装置は、他の構成でプラズマを生成するものであってもよい。
マスフロー部42は、電極部へガスを供給する。電源43は、電極41に電圧を印加する。搬送部44は、複数の搬送ローラーからなる。搬送ローラーが回転することで、搬送ローラー上の基板45が電極41間を通過するように設置されている。
上記の大気圧プラズマ処理装置を用いて、上述の方法による基板処理で親液性が向上することを確認する実験を行なった。
処理に使用するガスは、希ガスに添加ガスを混合したものである。希ガスとしてはHe,Ne,Ar,Kr,Xeを、添加ガスとしては、N2,O2,CF4,SF6,CO2,H2O,CHF3などを用いると良い。今回処理に使用した混合ガスは次の2種類である。1つは、He15L/min、N27.5L/min、Air0.6L/minを混合したもの、もう1つは、He40L/min、Air4.0L/minを混合したものである。ただし、これらは、ガスの構成比を限定するものではなく、ガス種の組み合わせ、混合比は処理対象物に合わせて決定すればよい。以下では、前者を用いて行なった処理を、ガス条件1の下での処理、後者を用いて行なった処理を、ガス条件2の下での処理と呼ぶことにする。
電源43は、繰り返し周波数が30kHzのAC電源にて電極に約14kVpの電圧を印加している。電源の繰り返し周波数については前期周波数に限定するものではないが、10kHz〜数百kHzの間が好ましい。ただし、この範囲外の周波数を用いても構わない。
また、基板の搬送速度は、724〜4,504mm/minの範囲で変化させた。なお、処理タクトを考え基本の搬送速度を4,504mm/minとし、確認を行なった。
まず、初期IJ工程におけるプラズマ処理による親液性の向上を確かめるための実験およびその実験結果について説明する。この実験では、BMパターンをその上に形成したガラス基板(図1の(a)の時点での基板)に対し、1回プラズマ処理を行なったあと、IJを用いてインクを画素部に塗布し、その広がりを観察した。IJによるインクの塗布量が、20滴、30滴の2つの場合に対して実験を行なった。また、実験は、4通りの基板の搬送速度、すなわち、4,504mm/min、2,413mm/min、1,206mm/min、724mm/minに対して行なった。なお、リファレンスとしてプラズマ未処理の基板に直接IJを用いてインクを塗布したものについても確認を行なった。
ガス条件1の下での実験結果については図6に、ガス条件2の下での実験結果については図8に示す。この結果から、ガス条件1、ガス条件2いずれにおいても、未処理ではインクの広がりは不十分であるが、ガス条件1では搬送速度4,504mm/minで1回処理を行なうことで、ガス条件2においては搬送速度1,206mm/minで1回処理を行なうことでインクの広がりが十分となることが分かる。
一方、修正IJ工程におけるプラズマ処理による親液性の向上の確認は、次のようにして行なった。すなわち、初期IJ工程にてインクを塗布したあと、不良箇所の画素部分全体をレーザを用いて除去した状態の基板(図1の(b)の状態の基板)に対して、同一の搬送速度にて、処理回数を変化させて処理を行ない、処理後にIJを用いてインクを塗布しその広がりを観察した。
これらの結果をガス条件1については図7に、ガス条件2については図9に示す。なお、図7では、それぞれの条件について、その条件下で得られた描画結果を2つずつ示す。この結果は、ガス条件1においては搬送速度4,504mm/minで処理回数が6回以下では不十分であるが、処理を8回行なうことで、インクの広がりが十分であることをあらわしている。これに対し、初期IJ工程でのプラズマ処理では、搬送速度4,504mm/minで処理を1回行なうことで、十分なインクの広がりが得られていた。つまり、修正IJ工程においてインクの十分な広がりを得るには、初期IJ工程よりもプラズマ処理量を多くする必要があることが分かる。
また、実験結果から、ガス条件2においては処理回数が15回以下では不十分であるが、処理を26回行なうことで、インクの広がりが十分となることが分かる。ガス条件2の下での初期IJ工程においては、搬送速度1,206mm/minで十分な処理が可能であった。これは、搬送速度4,504mm/minに換算すると基板のプラズマ中の滞在時間から約3回の処理と同等である。やはり、修正IJ工程においてインクの十分な広がりを得るには、初期IJ工程よりもプラズマ処理量を多くする必要があることが分かる。
これらの結果から、IJを用いたCF製造工程において、初期IJ工程と、修正IJ工程での残渣処理のためのプラズマ処理量を、「初期IJ工程における処理量<修正IJ工程における処理量」とすることでインクの広がりが十分で、白抜けの発生しない安定したCFを製造することが可能であることが分かった。
上記のプラズマによる処理により、初期IJ工程と、修正IJ工程とで処理量の差をつける方法としては、前記搬送速度を変化させる方法や、処理回数を変える方法、複数の電極を用意し、処理工程により使用する電極を限定する方法、処理ガスの混合比を変える方法、投入電力を変化させる方法などが考えられるが、いずれの方法によって行なっても良く、これらに限定するものでもない。
また、処理時に導入するガスの構成比はこれに限定するものではなく、ガスの混合比、流量を変更しても問題ない。この電源の周波数、印加電圧についてはこの値に限定するものではなく、任意に変更しても問題はない。
カラーフィルタ製造方法の工程を表した図である。 初期IJ工程を説明するための図である。 修正IJ工程を説明するための図である。 カラーフィルタ製造システムの一例を示す図である。 大気圧プラズマ処理装置の装置構成を表した図である。 ガス条件1における初期IJ工程での処理結果を表した図である。 ガス条件1における修正IJ工程での処理結果を表した図である。 ガス条件2における初期IJ工程での処理結果を表した図である。 ガス条件2における修正IJ工程での処理結果を表した図である。
符号の説明
1 基板、2 ブラックマトリックスパターン、3 画素部、4 プラズマ、5 インク、6 不良箇所、41 電極、42 マスフロー部、43 電源、44 搬送部、45 基板、410 制御装置、420 記憶装置、430 プラズマ処理装置、440 インクジェット装置、450 検査装置、460 レーザー。

Claims (2)

  1. バンクが形成された基板にインクを塗布することでカラーフィルタを製造するカラーフィルタ製造方法であって、
    前記バンクで囲まれた画素部に第1のプラズマ処理を施すステップと、
    前記第1のプラズマ処理を施された前記画素部にインクを充填するステップと、
    前記インクが充填された画素部のうち不良箇所が存在する部分を検出するステップと、
    前記検出された不良箇所のインクを除去するステップと、
    前記インクが除去された不良箇所に第2のプラズマ処理を施すステップと、
    前記第2のプラズマ処理を施された前記画素部にインクを充填するステップとを備え、
    前記第2のプラズマ処理の処理量は前記第1のプラズマ処理の処理量より多い、カラーフィルタ製造方法。
  2. バンクが形成された基板にインクを塗布することでカラーフィルタを製造するカラーフィルタ製造システムであって、
    前記バンクで囲まれた画素部に第1のプラズマ処理を施す手段と、
    前記第1のプラズマ処理を施された前記画素部にインクを充填する手段と、
    前記インクが充填された画素部のうち不良箇所が存在する部分を検出する手段と、
    前記検出された不良箇所のインクを除去する手段と、
    前記インクが除去された不良箇所に第2のプラズマ処理を施す手段と、
    前記第2のプラズマ処理を施された前記画素部にインクを充填する手段と、
    前記第1のプラズマ処理を施す手段と前記第2のプラズマ処理を施す手段とを制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記第2のプラズマ処理の処理量は前記第1のプラズマ処理の処理量より多くなるように前記第1のプラズマ処理を施す手段と前記第2のプラズマ処理を施す手段とを制御する、カラーフィルタ製造システム。
JP2007252090A 2007-09-27 2007-09-27 カラーフィルタ製造方法およびカラーフィルタ製造システム Pending JP2009086008A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007252090A JP2009086008A (ja) 2007-09-27 2007-09-27 カラーフィルタ製造方法およびカラーフィルタ製造システム
TW97137837A TW200933211A (en) 2007-09-27 2008-09-26 Color filter manufacturing method and color filter manufacturing system
PCT/JP2008/067436 WO2009041584A1 (ja) 2007-09-27 2008-09-26 カラーフィルタ製造方法およびカラーフィルタ製造システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007252090A JP2009086008A (ja) 2007-09-27 2007-09-27 カラーフィルタ製造方法およびカラーフィルタ製造システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009086008A true JP2009086008A (ja) 2009-04-23

Family

ID=40511464

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007252090A Pending JP2009086008A (ja) 2007-09-27 2007-09-27 カラーフィルタ製造方法およびカラーフィルタ製造システム

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP2009086008A (ja)
TW (1) TW200933211A (ja)
WO (1) WO2009041584A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI386689B (zh) * 2009-12-02 2013-02-21 Au Optronics Corp 彩色濾光片基板及其製造方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004077904A (ja) * 2002-08-20 2004-03-11 Dainippon Printing Co Ltd カラーフィルタの製造方法
JP2005118752A (ja) * 2003-10-20 2005-05-12 Seiko Epson Corp 薄膜形成方法及び液滴吐出装置
JP4906259B2 (ja) * 2004-12-06 2012-03-28 シャープ株式会社 表示装置用基板の製造方法
JP5205733B2 (ja) * 2006-09-29 2013-06-05 大日本印刷株式会社 カラーフィルタの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO2009041584A1 (ja) 2009-04-02
TW200933211A (en) 2009-08-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5245144B2 (ja) 表示装置の揮点不良修理方法
JP4723915B2 (ja) 液晶パネルのリペア方法及びリペア装置
KR101117982B1 (ko) 액정표시소자 및 그 휘점 리페어 방법
JP2007171905A (ja) 平板ディスプレーパネルのリペア方法
JP5235896B2 (ja) レーザーを用いた液晶パネルの黒化装置および方法
JP2009086008A (ja) カラーフィルタ製造方法およびカラーフィルタ製造システム
JP2008107467A (ja) パターン修正方法およびパターン修正装置
JP4617236B2 (ja) カラーフィルターの修正方法
KR20080022845A (ko) 칼라필터 흑화장치 및 그 방법
JP2011039487A (ja) カラーフィルタ剥離用組成物、及びこれを利用したカラーフィルタ再生方法
KR101566429B1 (ko) 표시판, 박막 트랜지스터 표시판 및 기판의 수리 방법
JP2009229528A (ja) 薄膜製造方法および薄膜製造システム
JP2011039327A (ja) 洗浄力評価方法及び液晶表示装置の製造方法
JP2008242479A (ja) パターン修正装置
JP2008233566A (ja) 画像表示素子の欠陥補正方法、画像表示素子の製造方法及び画像表示素子
US7447559B2 (en) Apparatus and method of forming a photoresist pattern, and repair nozzle
JP2008288274A (ja) パターン修正装置
KR100524487B1 (ko) 컬러필터 기판 제조방법과 이에 적용되는 패턴 리페어 장치및 보조 노광장치
JP4245517B2 (ja) 薄膜の部分的形成方法
JP2006337946A (ja) 液晶カラーフィルタの欠陥除去方法および欠陥除去された液晶パネル
JP2005352387A (ja) 液晶絶縁層のリペア方法
JP2008296149A (ja) 塗布機構およびそれを用いた欠陥修正装置
JP2009268983A (ja) 液状材料硬化方法および液状材料硬化装置
JP2008216260A (ja) 蛍光体検査装置
JP2002250810A (ja) カラーフィルタの欠陥修正方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090106

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090306

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090707

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090901

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20091208