JP2009085853A - 計測装置及び計測方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】リターダ22及び検光子24を含む変調部20と、変調光を分光する分光部14aと受光部14bから構成され、光強度情報取得部はリターダ及び検光子の主軸方位の少なくとも一方が異なる第1〜第Nの主軸方位条件に設定された変調部で分析対象光を変調させることによって得られる第1〜第Nの変調光の光強度情報を取得する。演算処理部は、前記分光部を光の吸収軸に対する透過軸の光強度比が所与の値をもつ部分偏光子とみなし、前記部分偏光子の入射偏光方位に関連付けた光強度比、前記第1〜第Nの変調光の光強度の理論式と、前記第1〜第Nの変調光の光強度情報とに基づいて、前記偏光特性要素を算出する。
【選択図】図1
Description
分析の対象である分析対象光の偏光状態を計測する計測装置であって、
回転可能に構成されたリターダ及び検光子を含む、前記分析対象光を変調させる変調部と、
前記変調部で前記分析対象光を変調させることによって得られる変調光を分光する分光部と、前記分光部で分光された前記変調光を受光する受光部とを含む分光受光手段と、 前記分光受光手段の受光部で受光された前記変調光の光強度情報を取得する光強度情報取得部と、
前記変調光の光強度情報に基づいて前記分析対象光の偏光特性要素を算出する演算処理を行う演算処理部と、
を含み、
前記変調部は、
前記分析対象光が、前記リターダを透過し、その後、前記検光子を透過するように構成されてなり、
前記光強度情報取得部は、
前記リターダの主軸方位と前記検光子の主軸方位とが所与の関係を満たし、かつ、前記リターダ及び前記検光子の主軸方位の少なくとも一方が異なる第1〜第N(Nは2以上の整数)の主軸方位条件に設定された前記変調部で前記分析対象光を変調させることによって得られる、第1〜第Nの変調光の光強度情報を取得し、
前記演算処理部は、
前記分光部を光の吸収軸に対する透過軸の光強度比が所与の値をもつ部分偏光子とみなし、前記部分偏光子の入射偏光方位に関連付けた光強度比、前記分析対象光の偏光特性要素及び前記変調部の主軸方位条件を反映した前記第1〜第Nの変調光の光強度の理論式と、前記第1〜第Nの変調光の光強度情報とに基づいて、前記偏光特性要素を算出する処理を行う。
分析の対象である分析対象光の偏光状態を計測する計測装置であって、
回転可能に構成されたリターダ及び検光子を含む変調部で前記分析対象光を変調させることによって得られる変調光を分光部で分光し受光部に入射することにより得られる変調光の光強度情報を取得する光強度情報取得部と、
前記変調光の光強度情報に基づいて前記分析対象光の偏光特性要素を算出する演算処理を行う演算処理部と、
を含み、
前記変調光は、
前記分析対象光が、前記リターダを透過し、その後、前記検光子を透過した光であり、
前記光強度情報取得部は、
前記リターダの主軸方位と前記検光子の主軸方位とが所与の関係を満たし、かつ、前記リターダ及び前記検光子の主軸方位の少なくとも一方が異なる第1〜第N(Nは2以上の整数)の主軸方位条件に設定された前記変調部で前記分析対象光を変調させることによって得られる、第1〜第Nの変調光の光強度情報を取得し、
前記演算処理部は、
前記分光部を光の吸収軸に対する透過軸の光強度比が所与の値をもつ部分偏光子とみなし、前記部分偏光子の入射偏光方位に関連付けた光強度比、前記分析対象光の偏光特性要素及び前記変調部の主軸方位条件を反映した前記第1〜第Nの変調光の光強度の理論式と、前記第1〜第Nの変調光の光強度情報とに基づいて、前記偏光特性要素を算出する処理を行う。
前記リターダ及び前記検光子の主軸方位を、それぞれ、θ1,θ2とおくと、
前記変調部の第Kの主軸方位条件(Kは1〜Nの各整数)は、
(θ1,θ2)K=(180×L×K/N、180×M×K/N)
(ただし、L,Mは1以上の整数で、L≠M,L≠2M,2L≠M)
であってもよい。
前記部分偏光子の入射偏光方位に関連付けた光強度比は、予め測定光の波長と対応付けた偏光特性データとして用意され、
前記演算処理部は、
前記検光子の主軸方位θ2を前記部分偏光子の入射偏光方位とし、この入射偏光方位及び前記分析対象光の波長により前記偏光特性データから特定される光強度比を反映した光強度の理論式を用いる。
前記光強度の理論式は、
前記部分偏光子の入射偏光方位に関連付けた光強度比、前記分析対象光の偏光特性要素、前記変調部の主軸方位条件、前記リターダの複屈折位相差を反映した偏光マトリクスに基づく演算式である。
前記光強度情報取得部は、
前記リターダ及び前記検光子が、回転比が1対3になるように回転する前記変調部で前記分析対象光を変調させることによって得られる変調光の光強度情報を取得してもよい。
前記演算処理部は、
前記光強度情報取得部で取得された光強度情報を解析処理して得られる複数のピークスペクトルと、前記理論式とに基づいて、前記偏光特性要素を算出する処理を行ってもよい。
前記演算処理部は、
前記偏光特性要素を算出する処理に先立って、前記分析対象光に変えて所定の偏光状態を示すサンプル光を前記変調部で変調させることによって得られる変調光の光強度情報と前記変調光の理論式とに基づいて前記リターダの複屈折位相差を算出する、複屈折位相差算出処理を行い、
前記複屈折位相差算出処理によって算出された前記リターダの複屈折位相差に基づいて前記偏光特性要素を算出する処理を行ってもよい。
前記演算処理部は、前記分析対象光のストークスパラメータを算出してもよい。
前記演算処理部は、前記分析対象光の楕円率及び主軸方位の少なくとも一方を算出してもよい。
前記リターダ及び前記検光子を回転駆動させる第1及び第2のアクチュエータと、
前記リターダ及び前記検光子の主軸方位を検出する第1及び第2の検出部と、
前記第1及び第2のアクチュエータの動作を制御する制御信号を生成する制御信号生成部と、
をさらに含み、
前記制御信号生成部は、前記第1及び第2の検出部からの検出信号に基づいて、前記制御信号を生成してもよい。
分析の対象である分析対象光の偏光状態を計測する計測方法であって、
回転可能に構成されたリターダ及び検光子を含む変調部で前記分析対象光を変調させることによって得られる変調光を分光部で分光し受光部に入射することにより得られる変調光の光強度情報を取得する光強度情報取得手順と、
前記変調光の光強度情報に基づいて前記分析対象光の偏光特性要素を算出する演算処理を行う演算処理手順と、
を含み、
前記変調光は、
前記分析対象光が、前記リターダを透過し、その後、前記検光子を透過した光であり、
前記光強度情報取得手順では、
前記リターダの主軸方位と前記検光子の主軸方位とが所与の関係を満たし、かつ、前記リターダ及び前記検光子の主軸方位の少なくとも一方が異なる第1〜第N(Nは2以上の整数)の主軸方位条件に設定された前記変調部で前記分析対象光を変調させることによって得られる、第1〜第Nの変調光の光強度情報を取得し、
前記演算処理手順では、
前記分光部を光の吸収軸に対する透過軸の光強度比が所与の値をもつ部分偏光子とみなし、前記部分偏光子の入射偏光方位に関連付けた光強度比、前記分析対象光の偏光特性要素及び前記変調部の主軸方位条件を反映した前記第1〜第Nの変調光の光強度の理論式と、前記第1〜第Nの変調光の光強度情報とに基づいて、前記偏光特性要素を算出する処理を行う。
そのため、変調光の光強度の理論式と実測値とを対応させることによって、分析対象光の偏光特性要素を算出することが可能になる。
前記リターダ及び前記検光子の主軸方位を、それぞれ、θ1,θ2とおくと、
前記変調部の第Kの主軸方位条件(Kは1〜Nの各整数)は、
(θ1、θ2)K=(180×L×K/N、180×M×K/N)
(ただし、L,Mは1以上の整数で、L≠M,L≠2M,2L≠M)
であってもよい。
前記部分偏光子の入射偏光方位に関連付けた光強度比は、予め測定光の波長と対応付けた偏光特性データとして用意され、
前記演算処理手順では、
前記検光子の主軸方位θ2を前記部分偏光子の入射偏光方位とし、この入射偏光方位及び前記分析対象光の波長により前記偏光特性データから特定される光強度比を反映した光強度の理論式を用いる。
前記光強度の理論式は、
前記部分偏光子の入射偏光方位に関連付けた光強度比、前記分析対象光の偏光特性要素、前記変調部の主軸方位条件、前記リターダの複屈折位相差を反映した偏光マトリクスに基づく演算式としてもよい。
前記光強度情報取得手順では、
前記リターダ及び前記検光子の回転比が1対3になるように回転する前記変調部で前記分析対象光を変調させることによって得られる変調光の光強度情報を取得してもよい。
前記演算処理手順では、
前記光強度情報取得手順で取得された光強度情報を解析処理して得られる複数のピークスペクトルと、前記理論式とに基づいて、前記偏光特性要素を算出する処理を行ってもよい。
前記偏光特性要素を算出する処理に先立って、前記分析対象光に変えて所定の偏光状態を示すサンプル光を前記変調部で変調させることによって得られる変調光の光強度情報を取得し、前記光強度情報と前記変調光の理論式とに基づいて前記リターダの複屈折位相差を算出する、複屈折位相差算出処理手順をさらに含み、
前記演算処理手順では、
前記複屈折位相差算出処理手順で算出された前記リターダの複屈折位相差に基づいて前記偏光特性要素を算出する処理を行ってもよい。
図1及び図2は、計測装置1の装置構成を説明するための図である。なお、図1(A)は、本発明(計測装置1)に適用可能な光学系10を模式的に示す図であり、図2は、計測装置1の構成を説明するためのブロック図である。
光学系10は、光源12と分光受光部14とを含む。光学系10は、また、光源12と分光受光部14とを結ぶ光路L上に設けられた、リターダ22、検光子24を含む。リターダ22及び検光子24は、試料100から出射された光(分析対象光)を変調させる光学素子である。すなわち、リターダ22及び検光子24は、光路Lにおける、試料100の下流側に配置される。リターダ22と検光子24とをあわせて、変調部20と呼ぶことができる。以下、光学系10の各要素について説明する。
また、受光手段としての光検出アレイ14bは複数の受光素子を組み合わせて構成され、入射した光を例えば光電変換することによって、入射光の強度を測定する光学装置(光学素子)である。受光素子としては、例えば、CCDを利用してもよい。
光強度情報取得部30は、変調光の光強度情報を取得する。すなわち、光強度情報取得部30は、変調部20に入射する光(分析対象光)を変調部20で変調させることによって得られる光(変調光)の光強度情報を取得する。なお、光強度情報取得部30で行われる、変調光の光強度情報を取得する処理を、光強度情報取得処理と称してもよい。
演算処理部50は、分析対象光の偏光状態を計測する演算処理を行う。演算処理部50は、変調光の光強度の理論式と、変調光の光強度情報とに基づいて、分析対象光の偏光特性要素を算出する処理(偏光特性要素算出処理)を行い、分析対象光の偏光状態を計測する。後で詳述するが、変調光の光強度の理論式は、分析対象光の偏光状態を示すパラメータを含んでいる。そのため、変調光の光強度の理論式と、変調光の光強度情報とを利用すれば、分析対象光の偏光状態を示すパラメータ(偏光特性要素)を算出することが可能になる。そして、分析対象光の偏光特性要素を算出すれば、分析対象光の偏光状態を計測することができる。
計測装置1は、第1及び第2の駆動・検出部62,64をさらに含んでいてもよい。駆動・検出部のうち、駆動部は、光学系を構成する光学素子の主軸方位を可変設定するアクチュエータである。また、検出部は、光学素子の主軸方位を検出するセンサである。計測装置1では、第1の駆動・検出部62は、リターダ22を回転駆動させ、リターダ22の主軸方位を検出する。また、第2の駆動・検出部64は、検光子24を回転駆動し、検光子24の主軸方位を検出する。
計測装置1は、制御装置70を含んでいてもよい。制御装置70は、計測装置1の動作を統括制御する機能を有していてもよい。すなわち、制御装置70は、第1及び第2の駆動・検出部62,64を制御して光学素子の主軸方位を設定し、光源12の発光動作を制御し、そして、光強度情報取得部30及び演算処理部50の動作を制御してもよい。
次に、本実施の形態に係る計測装置が採用する、偏光状態を計測する原理(偏光特性要素を算出する原理)を説明する。図10には、その原理図が示されている。
リターダ22のミュラー行列Rと、検光子24のミュラー行列Aと、部分偏光子として機能する回折格子14aのミュラー行列PPとは、
即ち、回折格子14aは、入射する光の入射偏光方位によって回折効率が変化する。そのため、入射偏光方位によって、光検出アレー14bで検出される光強度が減衰する。
45度偏光成分、s3(λ)は円偏光成分のベクトル量を表す。
式(6a)〜式(6f)の左辺が示す、a0、a2、a6、b2、b4、b6、は、光強度のバイアス成分、cos成分、及び、sin成分を示している。つまり、フーリエ係数である。そのため、これらの係数は、光強度情報(光強度の実測値)を利用して、数値としてその値を算出することができる。
先に説明したように、変調光の光強度の理論式は式(5)で表すことができるが、リターダ22の主軸方位θ1と、検光子24の主軸方位θ2の設定いかんによっては、すべてのストークスパラメータs0(λ),s1(λ),s2(λ),s3(λ)を算出できない事態が発生しうる。
次に、本実施の形態に係る計測装置による偏光状態の計測手順について説明する。
図4は、光強度情報取得手順のフローチャートである。
図5は、演算処理手順のフローチャートである。
上述したように、計測装置1によると、複屈折位相差が未知のリターダを利用した場合であっても、式(7)からリターダ22の複屈折位相差δ(λ)を算出することができるため、これを用いて分析対象光のストークスパラメータを算出することができる。
以下、本発明を適用した実施の形態の変形例に係る計測装置について説明する。なお、本実施の形態でも、既に説明した内容を可能な限り適用するものとする。
本発明の計測原理及びその精度を確認するために検証実験を行った。以下、その結果を示す。
14a…回折格子
14b…光検出アレー
20…変調部
22…リターダ
24…検光子
30…光強度情報取得部
40…記憶手段
50…演算処理部
100…試料
Claims (18)
- 分析の対象である分析対象光の偏光状態を計測する計測装置であって、
回転可能に構成されたリターダ及び検光子を含む、前記分析対象光を変調させる変調部と、
前記変調部で前記分析対象光を変調させることによって得られる変調光を分光する分光部と、前記分光部で分光された前記変調光を受光する受光部とを含む分光受光手段と、
前記分光受光手段の受光部で受光された前記変調光の光強度情報を取得する光強度情報取得部と、
前記変調光の光強度情報に基づいて前記分析対象光の偏光特性要素を算出する演算処理を行う演算処理部と、
を含み、
前記変調部は、
前記分析対象光が、前記リターダを透過し、その後、前記検光子を透過するように構成されてなり、
前記光強度情報取得部は、
前記リターダの主軸方位と前記検光子の主軸方位とが所与の関係を満たし、かつ、前記リターダ及び前記検光子の主軸方位の少なくとも一方が異なる第1〜第N(Nは2以上の整数)の主軸方位条件に設定された前記変調部で前記分析対象光を変調させることによって得られる、第1〜第Nの変調光の光強度情報を取得し、
前記演算処理部は、
前記分光部を光の吸収軸に対する透過軸の光強度比が所与の値をもつ部分偏光子とみなし、前記部分偏光子の入射偏光方位に関連付けた光強度比、前記分析対象光の偏光特性要素及び前記変調部の主軸方位条件を反映した前記第1〜第Nの変調光の光強度の理論式と、前記第1〜第Nの変調光の光強度情報とに基づいて、前記偏光特性要素を算出する処理を行う計測装置。 - 分析の対象である分析対象光の偏光状態を計測する計測装置であって、
回転可能に構成されたリターダ及び検光子を含む変調部で前記分析対象光を変調させることによって得られる変調光を分光部で分光し受光部に入射することにより得られる変調光の光強度情報を取得する光強度情報取得部と、
前記変調光の光強度情報に基づいて前記分析対象光の偏光特性要素を算出する演算処理を行う演算処理部と、
を含み、
前記変調光は、
前記分析対象光が、前記リターダを透過し、その後、前記検光子を透過した光であり、
前記光強度情報取得部は、
前記リターダの主軸方位と前記検光子の主軸方位とが所与の関係を満たし、かつ、前記リターダ及び前記検光子の主軸方位の少なくとも一方が異なる第1〜第N(Nは2以上の整数)の主軸方位条件に設定された前記変調部で前記分析対象光を変調させることによって得られる、第1〜第Nの変調光の光強度情報を取得し、
前記演算処理部は、
前記分光部を光の吸収軸に対する透過軸の光強度比が所与の値をもつ部分偏光子とみなし、前記部分偏光子の入射偏光方位に関連付けた光強度比、前記分析対象光の偏光特性要素及び前記変調部の主軸方位条件を反映した前記第1〜第Nの変調光の光強度の理論式と、前記第1〜第Nの変調光の光強度情報とに基づいて、前記偏光特性要素を算出する処理を行う計測装置。 - 請求項1又は2において、
前記リターダ及び前記検光子の主軸方位を、それぞれ、θ1,θ2とおくと、
前記変調部の第Kの主軸方位条件(Kは1〜Nの各整数)は、
(θ1、θ2)K=(180×L×K/N、180×M×K/N)
(ただし、L,Mは1以上の整数で、L≠M,L≠2M,2L≠M)
である計測装置。 - 請求項1〜3のいずれかにおいて、
前記部分偏光子の入射偏光方位に関連付けた光強度比は、予め測定光の波長と対応付けた偏光特性データとして用意され、
前記演算処理部は、
前記検光子の主軸方位θ2を前記部分偏光子の入射偏光方位とし、この入射偏光方位及び前記分析対象光の波長により前記偏光特性データから特定される光強度比を反映した光強度の理論式を用いる計測装置。 - 請求項4において、
前記光強度の理論式は、
前記部分偏光子の入射偏光方位に関連付けた光強度比、前記分析対象光の偏光特性要素、前記変調部の主軸方位条件、前記リターダの複屈折位相差を反映した偏光マトリクスに基づく演算式である計測装置。 - 請求項1〜5のいずれかにおいて、
前記光強度情報取得部は、
前記リターダ及び前記検光子が、回転比が1対3になるように回転する前記変調部で前記分析対象光を変調させることによって得られる変調光の光強度情報を取得する計測装置。 - 請求項1〜6のいずれかにおいて、
前記演算処理部は、
前記光強度情報取得部で取得された光強度情報を解析処理して得られる複数のピークスペクトルと、前記理論式とに基づいて、前記偏光特性要素を算出する処理を行う計測装置。 - 請求項1〜7のいずれかにおいて、
前記演算処理部は、
前記偏光特性要素を算出する処理に先立って、前記分析対象光に変えて所定の偏光状態を示すサンプル光を前記変調部で変調させることによって得られる変調光の光強度情報と前記変調光の理論式とに基づいて前記リターダの複屈折位相差を算出する、複屈折位相差算出処理を行い、
前記複屈折位相差算出処理によって算出された前記リターダの複屈折位相差に基づいて前記偏光特性要素を算出する処理を行う計測装置。 - 請求項1〜8のいずれかにおいて、
前記演算処理部は、前記分析対象光のストークスパラメータを算出する計測装置。 - 請求項1〜9のいずれかにおいて、
前記演算処理部は、前記分析対象光の楕円率及び主軸方位の少なくとも一方を算出する計測装置。 - 請求項1〜10のいずれかにおいて、
前記リターダ及び前記検光子を回転駆動させる第1及び第2のアクチュエータと、
前記リターダ及び前記検光子の主軸方位を検出する第1及び第2の検出部と、
前記第1及び第2のアクチュエータの動作を制御する制御信号を生成する制御信号生成部と、
をさらに含み、
前記制御信号生成部は、前記第1及び第2の検出部からの検出信号に基づいて、前記制御信号を生成する計測装置。 - 分析の対象である分析対象光の偏光状態を計測する計測方法であって、
回転可能に構成されたリターダ及び検光子を含む変調部で前記分析対象光を変調させることによって得られる変調光を分光部で分光し受光部に入射することにより得られる変調光の光強度情報を取得する光強度情報取得手順と、
前記変調光の光強度情報に基づいて前記分析対象光の偏光特性要素を算出する演算処理を行う演算処理手順と、
を含み、
前記変調光は、
前記分析対象光が、前記リターダを透過し、その後、前記検光子を透過した光であり、
前記光強度情報取得手順では、
前記リターダの主軸方位と前記検光子の主軸方位とが所与の関係を満たし、かつ、前記リターダ及び前記検光子の主軸方位の少なくとも一方が異なる第1〜第N(Nは2以上の整数)の主軸方位条件に設定された前記変調部で前記分析対象光を変調させることによって得られる、第1〜第Nの変調光の光強度情報を取得し、
前記演算処理手順では、
前記分光部を光の吸収軸に対する透過軸の光強度比が所与の値をもつ部分偏光子とみなし、前記部分偏光子の入射偏光方位に関連付けた光強度比、前記分析対象光の偏光特性要素及び前記変調部の主軸方位条件を反映した前記第1〜第Nの変調光の光強度の理論式と、前記第1〜第Nの変調光の光強度情報とに基づいて、前記偏光特性要素を算出する処理を行う計測方法。 - 請求項12において、
前記リターダ及び前記検光子の主軸方位を、それぞれ、θ1,θ2とおくと、
前記変調部の第Kの主軸方位条件(Kは1〜Nの各整数)は、
(θ1、θ2)K=(180×L×K/N、180×M×K/N)
(ただし、L,Mは1以上の整数で、L≠M,L≠2M,2L≠M)
である計測方法。 - 請求項12、13のいずれかにおいて、
前記部分偏光子の入射偏光方位に関連付けた光強度比は、予め測定光の波長と対応付けた偏光特性データとして用意され、
前記演算処理手順では、
前記検光子の主軸方位θ2を前記部分偏光子の入射偏光方位とし、この入射偏光方位及び前記分析対象光の波長により前記偏光特性データから特定される光強度比を反映した光強度の理論式を用いる計測方法。 - 請求項14において、
前記光強度の理論式は、
前記部分偏光子の入射偏光方位に関連付けた光強度比、前記分析対象光の偏光特性要素、前記変調部の主軸方位条件、前記リターダの複屈折位相差を反映した偏光マトリクスに基づく演算式である計測方法。 - 請求項12〜15のいずれかにおいて、
前記光強度情報取得手順では、
前記リターダ及び前記検光子の回転比が1対3になるように回転する前記変調部で前記分析対象光を変調させることによって得られる変調光の光強度情報を取得する計測方法。 - 請求項12〜16のいずれかにおいて、
前記演算処理手順では、
前記光強度情報取得手順で取得された光強度情報を解析処理して得られる複数のピークスペクトルと、前記理論式とに基づいて、前記偏光特性要素を算出する処理を行う計測方法。 - 請求項12〜17のいずれかにおいて、
前記偏光特性要素を算出する処理に先立って、前記分析対象光に変えて所定の偏光状態を示すサンプル光を前記変調部で変調させることによって得られる変調光の光強度情報を取得し、前記光強度情報と前記変調光の理論式とに基づいて前記リターダの複屈折位相差を算出する、複屈折位相差算出処理手順をさらに含み、
前記演算処理手順では、
前記複屈折位相差算出処理手順で算出された前記リターダの複屈折位相差に基づいて前記偏光特性要素を算出する処理を行う計測方法。
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