JP2009085197A - エンジンクランク軸の潤滑装置 - Google Patents
エンジンクランク軸の潤滑装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2009085197A JP2009085197A JP2007259775A JP2007259775A JP2009085197A JP 2009085197 A JP2009085197 A JP 2009085197A JP 2007259775 A JP2007259775 A JP 2007259775A JP 2007259775 A JP2007259775 A JP 2007259775A JP 2009085197 A JP2009085197 A JP 2009085197A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil
- nozzle
- connecting rod
- engine crankshaft
- roller bearing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
【解決手段】シリンダブロック10及び軸受キャップ11とクランクジャーナル20との間、並びにコンロッド4とクランクピン22との間にローラ軸受3,5をそれぞれ設ける。シリンダブロック10の軸受孔12内周面に、クランクジャーナル20側のローラ軸受3に給油するための油孔10aを開口する。コンロッド4の大端部4aにおけるクランク軸方向の一方側の端面に、この大端部4aの軸受孔4c内周面に開口する凹欠部4eを周方向に延びるように形成する。シリンダブロック1内に、クランクピン22側のローラ軸受5に凹欠部4eを介して給油するためのクランクピン給油用ノズル6を設ける。
【選択図】図6
Description
図1は、本発明の実施形態に係るエンジンクランク軸(以下、クランク軸という)の潤滑装置を、4つの気筒が直列配置された直列4気筒4サイクルエンジンに適用した例を示す図である。図1の符号10は、アルミニウム製シリンダブロック1のバルクヘッドであり、符号11は、このバルクヘッド10の下端にボルトによって締結固定されたアルミニウム製軸受キャップである。図1、図2に示すように、バルクヘッド10の下端部、及び軸受キャップ11の上端部には半円状の軸受孔12,13がそれぞれ形成されており、これらの軸受孔12,13にはクランク軸2のクランクジャーナル20が鉄製ローラ軸受3を介して回転自在に支承されている。このローラ軸受3は、軸受孔12,13の内周面に回転止め用ピン30によって回転不能に固定された半割りの環状アウターレース31と、このアウターレース31とクランクジャーナル20との間に設けられた複数のニードルローラ32,32,…と、これらのニードルローラ32,32,…を互いに平行にかつ周方向に所定間隔だけ開けた状態で周方向に転動可能に保持する半割りの環状ホルダー33とからなる。このホルダー33は、ニードルローラ32の転動に応じて軸受孔12,13内で回転するようになっている。
以上により、本実施形態によれば、クランクジャーナル20側のローラ軸受3に油孔10aを介して給油する一方、クランクピン22側のローラ軸受5にノズル6から凹欠部4eを介して給油する。このように、クランクピン22側のローラ軸受5にクランクジャーナル20側のローラ軸受3とは別の給油系統を介して給油するので、クランクピン22側のローラ軸受5に確実に給油することができる。
本実施形態は、凹欠部4eの位置及び大きさ、並びにノズル6の位置及び油噴射方向が、圧縮行程後半から膨張行程前半までの間、クランクピン22側のローラ軸受5に給油されるように設定されている。具体的には、図9に示すように、ノズル6は、実施形態1と同様、オイルジェット装置7から下側かつクランク軸直交方向の内側に延びているが、実施形態1よりも上向きになっている。そして、ノズル6の油噴射方向線Lは、クランク軸方向視でクランクジャーナル20の軸心AJに対して上側にオフセットした位置を通っている。その他の点に関しては、実施形態1とほぼ同様の構成である。
以上により、本実施形態によれば、凹欠部4eの位置及び大きさ、並びにノズル6の位置及び油噴射方向を、圧縮行程後半から膨張行程前半までの間、クランクピン22側のローラ軸受5に給油されるように設定しているので、クランクピン22にかかる荷重が最も大きくなる膨張行程の直前からクランクピン22側のローラ軸受5に確実に給油することができる。
上記各実施形態では、コンロッド4の大端部4aにおけるクランク軸方向の一方側の端面に凹欠部4eを形成しているが、図10に示すように、他方側の端面にも凹欠部4fを形成してもよい。この場合、シリンダブロック1内に、クランクピン22側のローラ軸受5に凹欠部4fを介して給油するためのノズル6をもう1つ設ける。このとき、凹欠部4e,4fの位置及び大きさ、並びにノズル6,6の位置及び油噴射方向を、圧縮行程から排気行程前半までの間、又は圧縮行程後半から膨張行程前半までの間、クランクピン22側のローラ軸受5に給油されるように設定してもよい。この具体的な構成は、例えば上述の如くである。
1a オイルギャラリー(油路)
10 バルクヘッド
10a 油孔
11 軸受キャップ
12,13 軸受孔
14 シリンダ
15 ピストン
2 エンジンクランク軸
20 クランクジャーナル
22 クランクピン
3 ローラ軸受
4 コンロッド
4a 大端部
4c,4d 軸受孔
4e,4f 凹欠部
40 コンロッド本体
42 キャップ
5 ローラ軸受
6,8 クランクピン給油用ノズル
7 ピストン冷却用オイルジェット装置
Claims (8)
- シリンダブロック及び軸受キャップに支持されるクランクジャーナルと、コンロッド本体及びキャップを有するコンロッドの大端部を支持するクランクピンとを備えたエンジンクランク軸の潤滑装置であって、
上記シリンダブロック及び上記軸受キャップと上記クランクジャーナルとの間、並びに上記コンロッドと上記クランクピンとの間には、ローラ軸受がそれぞれ設けられており、
上記シリンダブロックの軸受孔内周面には、上記クランクジャーナル側のローラ軸受に給油するための油孔が開口しており、
上記コンロッドの大端部におけるクランク軸方向の少なくとも一方側の端面には、該大端部の軸受孔内周面に開口する凹欠部が周方向に延びるように形成されており、
上記シリンダブロック内には、上記クランクピン側のローラ軸受に上記凹欠部を介して給油するためのクランクピン給油用ノズルが設けられていることを特徴とするエンジンクランク軸の潤滑装置。 - 請求項1記載のエンジンクランク軸の潤滑装置において、
上記凹欠部の位置及び大きさ、並びに上記ノズルの位置及び油噴射方向が、少なくとも膨張行程において上記クランクピン側のローラ軸受に給油されるように設定されていることを特徴とするエンジンクランク軸の潤滑装置。 - 請求項2記載のエンジンクランク軸の潤滑装置において、
上記凹欠部の位置及び大きさ、並びに上記ノズルの位置及び油噴射方向は、圧縮行程から排気行程前半までの間、上記クランクピン側のローラ軸受に給油されるように設定されていることを特徴とするエンジンクランク軸の潤滑装置。 - 請求項2記載のエンジンクランク軸の潤滑装置において、
上記凹欠部の位置及び大きさ、並びに上記ノズルの位置及び油噴射方向は、圧縮行程後半から膨張行程前半までの間、上記クランクピン側のローラ軸受に給油されるように設定されていることを特徴とするエンジンクランク軸の潤滑装置。 - 請求項1記載のエンジンクランク軸の潤滑装置において、
上記シリンダブロック内部のシリンダ下端近傍には、上記コンロッドの大端部の、膨張行程の回転軌跡側の部分に油路がクランク軸方向に延びるように形成されており、
上記ノズルは、上記油路の下側近傍に設けられていて、該油路と連通していることを特徴とするエンジンクランク軸の潤滑装置。 - 請求項5記載のエンジンクランク軸の潤滑装置において、
上記シリンダブロック内には、上記油路の下側近傍に該油路と連通するピストン冷却用オイルジェット装置が設けられており、
上記ノズルは、上記オイルジェット装置に取り付けられていて、上記油路と該オイルジェット装置を介して連通していることを特徴とするエンジンクランク軸の潤滑装置。 - 請求項5又は6記載のエンジンクランク軸の潤滑装置において、
上記ノズルは、上記凹欠部とクランク軸方向に関して略同じ位置に配置されており、
上記ノズルの油噴射方向線が、クランク軸方向視で上記クランクジャーナルの軸心に対して下側にオフセットした位置を通っており、
上記凹欠部は、上記コンロッドの大端部における上記コンロッド本体側の部分であって上記ノズル側の部分に配置されていることを特徴とするエンジンクランク軸の潤滑装置。 - 請求項5又は6記載のエンジンクランク軸の潤滑装置において、
上記ノズルは、上記凹欠部とクランク軸方向に関して略同じ位置に配置されており、
上記ノズルの油噴射方向線が、クランク軸方向視で上記クランクジャーナルの軸心に対して上側にオフセットした位置を通っており、
上記凹欠部は、上記コンロッドの大端部における上記コンロッド本体側の部分であって上記ノズル側の部分に配置されていることを特徴とするエンジンクランク軸の潤滑装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007259775A JP4941215B2 (ja) | 2007-10-03 | 2007-10-03 | エンジンクランク軸の潤滑装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007259775A JP4941215B2 (ja) | 2007-10-03 | 2007-10-03 | エンジンクランク軸の潤滑装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009085197A true JP2009085197A (ja) | 2009-04-23 |
JP4941215B2 JP4941215B2 (ja) | 2012-05-30 |
Family
ID=40658904
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007259775A Expired - Fee Related JP4941215B2 (ja) | 2007-10-03 | 2007-10-03 | エンジンクランク軸の潤滑装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4941215B2 (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5797110A (en) * | 1980-12-08 | 1982-06-16 | Nissan Motor Co Ltd | Display device of sequence controller |
JPS61122309A (ja) * | 1984-11-19 | 1986-06-10 | 大成建設株式会社 | 遮水用スタンドパイプの止水方法 |
JPS63134114A (ja) * | 1986-11-17 | 1988-06-06 | アクチエンゲゼルシヤフト フユール インヅストリエル エレクトロニク アギー ローソネ バイ ロカルノ | スパーク浸食材料加工用パルス発生器 |
JPH01145910A (ja) * | 1987-12-02 | 1989-06-07 | Babcock Hitachi Kk | 搬送装置 |
-
2007
- 2007-10-03 JP JP2007259775A patent/JP4941215B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5797110A (en) * | 1980-12-08 | 1982-06-16 | Nissan Motor Co Ltd | Display device of sequence controller |
JPS61122309A (ja) * | 1984-11-19 | 1986-06-10 | 大成建設株式会社 | 遮水用スタンドパイプの止水方法 |
JPS63134114A (ja) * | 1986-11-17 | 1988-06-06 | アクチエンゲゼルシヤフト フユール インヅストリエル エレクトロニク アギー ローソネ バイ ロカルノ | スパーク浸食材料加工用パルス発生器 |
JPH01145910A (ja) * | 1987-12-02 | 1989-06-07 | Babcock Hitachi Kk | 搬送装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4941215B2 (ja) | 2012-05-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6112019B2 (ja) | 多気筒エンジンのクランク軸受装置 | |
JP2017096474A (ja) | 内燃機関のクランク軸の軸受装置 | |
US8757028B2 (en) | Crankshaft for a two-stroke engine | |
JP5983877B2 (ja) | 内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構の軸受構造 | |
JPH04331841A (ja) | エンジンのバランサ装置 | |
US8151758B2 (en) | Bearing system for automotive engine | |
JP2009210051A (ja) | クランクシャフトの給油構造 | |
JP2007532845A (ja) | 大型2サイクルディーゼルエンジン用クロスヘッド軸受 | |
JP4941215B2 (ja) | エンジンクランク軸の潤滑装置 | |
KR101724998B1 (ko) | 엔진의 오일 리크 저감형 윤활 장치 | |
JP2009091940A (ja) | エンジンクランク軸の潤滑装置 | |
JP2005273715A (ja) | エンジンの軸受装置 | |
JP5036604B2 (ja) | クランクシャフトの軸受構造 | |
JP2010032055A (ja) | 大型2サイクルディーゼルエンジン用クロスヘッド軸受 | |
JP2015064009A (ja) | 内燃機関のクランクシャフトの軸受構造 | |
US10072706B2 (en) | Bearing device for crankshaft of internal combustion engine | |
JP4366590B2 (ja) | エンジンの油路構造 | |
JP4443214B2 (ja) | エンジンのコンロッド大端部周りの潤滑構造 | |
JP2000080910A (ja) | 内燃機関の潤滑装置 | |
JP2000161333A (ja) | V型内燃機関のコンロッド支持構造 | |
JP2008115936A (ja) | コネクティングロッド | |
JP2006104954A (ja) | 内燃機関の冷却装置 | |
JPH1047019A (ja) | 多気筒エンジンのカム軸受構造 | |
JP2012526939A (ja) | 内燃機関 | |
JP2010112208A (ja) | エンジンの回転軸部材の給油装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100317 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110523 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110531 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110801 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120131 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120213 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4941215 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150309 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |