JP2009085131A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料により潤滑される内燃機関において、内燃機関の停止時に潤滑用の燃料が大気へ排出されることを抑制できる内燃機関の制御装置を提供すること。
【解決手段】燃料により潤滑される内燃機関1を制御する内燃機関の制御装置であって、前記内燃機関と大気とを連通する経路8,9に設けられ、閉じることで前記経路を遮断する開閉手段10,11を備え、前記内燃機関が停止されている場合に、前記開閉手段を閉じる制御を行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は、内燃機関の制御装置に関し、特に、燃料により潤滑される内燃機関を制御する内燃機関の制御装置に関する。
内燃機関の潤滑油として、内燃機関の燃料(例えば、軽油)を用いる技術が知られている。燃料が内燃機関の各部の潤滑剤としても用いられるため、潤滑専用のオイルが不要となり、オイル交換に伴う手間が省略されることができる。
特開2005−180327号公報(特許文献1)には、点火系遮断や燃料噴射カットのシステムがさらにフェールしても未燃焼燃料の大気への放出を確実に防止できるスロットル制御装置を備えたエンジンが開示されている。
上記特許文献1には、スロットルボディに取り付けられたスロットルバルブを電気的に駆動制御する電子スロットル制御装置を備えたエンジンにおいて、前記電子スロットル制御装置の故障発生時には、エンジンの点火系遮断及び燃料噴射カットを行うと共に、バルブ休止機構により吸気バルブ及び排気バルブの内の少なくとも一方を閉状態で休止させる点が開示されている。
特開2005−180327号公報 特開2004−245116号公報
ところで、内燃機関が燃料により潤滑される場合、内燃機関の停止時に潤滑用の燃料が気化して大気へ排出されてしまう虞がある。潤滑用の燃料の大気への排出を許容すると、におい等が問題とされる。例えば、内燃機関の停止時には、気筒の排気バルブや吸気バルブが開いている場合がある。特に、内燃機関に複数の気筒が設けられている場合には、内燃機関の停止時にいずれかの気筒において吸気バルブや排気バルブが開いている状態となりやすい。吸気バルブや排気バルブが開いている場合、内燃機関の筒内で気化した潤滑用の燃料の吸気経路や排気経路を通しての大気への排出を許容してしまう。また、これに限らず、ブローバイガスを吸気経路に導くブローバイガス経路のように内燃機関の内部と吸気経路や排気経路とを連通させる経路が設けられている場合、内燃機関の停止時にその経路を通して気化した燃料の大気への排出を許容してしまう。
従来は、燃焼用に筒内に供給される燃料から発生する未燃燃料(未燃焼燃料)の排出が問題とされていた。従って、従来の技術は、内燃機関の運転中における未燃燃料が発生しやすい運転状況等の条件に基づいて筒内からの未燃燃料の排出を抑制するものであった。例えば、上記特許文献1では、点火系遮断や燃料噴射カットのシステムがフェールした場合の未燃燃料の排出の抑制を目的としている。これに対して、燃料により潤滑される内燃機関では、運転停止後における筒内等の気化した燃料の存在が問題とされる。例えば、高温となった筒内において運転停止後に潤滑用の燃料が継続的に気化し、大気へ排出されてしまう虞がある。
また、未燃燃料に関しては、その発生自体を抑制する技術が知られている。例えば、燃料の噴射タイミングや噴射量の調節により未燃燃料の発生が抑制されることができる。一方、燃料により潤滑される内燃機関では、筒内において潤滑用の燃料が気化すること自体を抑制することは困難である。よって、筒内で燃料が気化したとしても、その気化した燃料の大気への排出を抑制できることが強く望まれる。
本発明の目的は、燃料により潤滑される内燃機関において、内燃機関の停止時に潤滑用の燃料が大気へ排出されることを抑制できる内燃機関の制御装置を提供することである。
本発明の内燃機関の制御装置は、燃料により潤滑される内燃機関を制御する内燃機関の制御装置であって、前記内燃機関と大気とを連通する経路に設けられ、閉じることで前記経路を遮断する開閉手段を備え、前記内燃機関が停止されている場合に、前記開閉手段を閉じる制御を行うことを特徴とする。
本発明の内燃機関の制御装置において、前記開閉手段は、前記内燃機関に複数形成された気筒と、前記各気筒に大気を導入する吸気経路との間に設けられ、閉じることで前記各気筒と前記吸気経路との連通をそれぞれ遮断する吸気バルブと、前記各吸気バルブを開閉し、かつ前記各吸気バルブを同時に閉じることができる吸気バルブ駆動機構とにより構成され、前記吸気バルブ駆動機構は、前記内燃機関が停止されている場合に、前記各吸気バルブを同時に全て閉じる制御を行うことを特徴とする。
本発明の内燃機関の制御装置において、前記開閉手段は、前記内燃機関に複数形成された気筒と、前記各気筒から排気ガスを大気に排出する排気経路との間に設けられ、閉じることで前記各気筒と前記排気経路との連通をそれぞれ遮断する排気バルブと、前記各排気バルブを開閉し、かつ前記各排気バルブを同時に閉じることができる排気バルブ駆動機構とにより構成され、前記排気バルブ駆動機構は、前記内燃機関が停止されている場合に、前記各排気バルブを同時に全て閉じる制御を行うことを特徴とする。
本発明の内燃機関の制御装置において、前記開閉手段は、前記内燃機関内のブローバイガスを前記吸気経路に排出するブローバイガス経路に設けられ、閉じることで前記ブローバイガス経路を遮断する開閉弁であることを特徴とする。
本発明の内燃機関の制御装置において、前記開閉手段は、前記吸気経路に設けられ、閉じることで前記吸気経路を遮断するスロットルバルブであることを特徴とする。
本発明によれば、燃料により潤滑される内燃機関において、内燃機関の停止時に潤滑用の燃料が大気へ排出されることを抑制することができる。
以下、本発明の内燃機関の制御装置の一実施形態につき図面を参照しつつ詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1及び図2を参照して、第1実施形態について説明する。本実施形態は、燃料により潤滑される内燃機関を制御する内燃機関の制御装置に関する。
本実施形態のエンジン(内燃機関、図1の符号1参照)では、エンジンオイル等の潤滑油に代えて、燃料により各部が潤滑される。燃料によりエンジン1が潤滑される場合、上述したように、エンジン1の停止時には、気化した燃料が開いた状態の吸気バルブ(開閉手段、図1の符号11参照)や排気バルブ(開閉手段、図1の符号10参照)などを通って大気に排出されてしまう虞がある。
これに対して、本実施形態では、エンジン1の停止時に排気バルブ10及び吸気バルブ11が全て閉じられる。これにより、エンジン1の停止時にエンジン1の筒内等で燃料が気化したとしても、その燃料が筒内に閉じ込められることができる。よって、気化した燃料が大気に排出されてしまうことが抑制される。
図1は、本実施形態に係わる装置の概略構成図である。
図1において、符号1は、エンジン(内燃機関)を示す。エンジン1は、シリンダブロック2を有する。シリンダブロック2の上部には、シリンダヘッド3が設けられている。シリンダブロック2の内部には、シリンダブロック2の内部を上下方向に往復移動可能にピストン4が設けられている。シリンダブロック2の内部には、シリンダブロック2により回転自在に支持されたクランクシャフト5が設けられている。ピストン4とクランクシャフト5とはコンロッド6により接続されている。ピストン4の上方には燃焼室7が形成されている。
シリンダヘッド3の内部には、排気ポート(排気経路)8及び吸気ポート(吸気経路)9が形成されている。排気ポート8と燃焼室7との接続部には、排気バルブ10が設けられている。排気バルブ10は、閉じた状態で排気ポート8を遮断することができる。吸気ポート9と燃焼室7との接続部には、吸気バルブ11が設けられている。吸気バルブ11は、閉じた状態で吸気ポート9を遮断することができる。シリンダヘッド3には、排気カムシャフト24及び吸気カムシャフト25が回転自在に支持されている。排気カムシャフト24には、排気カム26が設けられている。排気カム26は、排気バルブ10の上端部に接触している。吸気カムシャフト25には、吸気カム27が設けられている。吸気カム27は、吸気バルブ11の上端部に接触している。
排気カムシャフト24及び吸気カムシャフト25とクランクシャフト5との間には、それぞれタイミングチェーンが掛け回されており、排気カムシャフト24及び吸気カムシャフト25はクランクシャフト5の回転に連動して回転されることができる。排気カムシャフト24及び吸気カムシャフト25がクランクシャフト5の回転に連動して回転することにより、排気バルブ10及び吸気バルブ11は、それぞれ排気カム26及び吸気カム27により所定のタイミングで上下に移動されて開閉する。
排気バルブ10は、従来公知の可変動弁系機構(排気バルブ駆動機構)を有している。可変動弁系機構により、排気バルブ10のバルブタイミングがクランク角から決まるタイミングに対して進角及び遅角されることができる。また、本実施形態の排気バルブ10の可変動弁系機構は、同時に全ての排気バルブ10を排気カム26の動作にかかわらず強制的に閉弁(全閉)させることが可能である。即ち、排気カム26が排気バルブ10を開弁方向に駆動する位置にあったとしても、可変動弁系機構により排気バルブ10が閉じられることができる。従って、後述する車両制御部30による閉弁指令に対応して、全ての排気バルブ10が同時に閉弁(全閉)することができる。
同様に、吸気バルブ11は、従来公知の可変動弁系機構(吸気バルブ駆動機構)を有している。可変動弁系機構により、吸気バルブ11のバルブタイミングがクランク角から決まるタイミングに対して進角及び遅角されることができる。吸気バルブ11の可変動弁系機構は、同時に全ての吸気バルブ11を吸気カム27の動作にかかわらず強制的に閉弁(全閉)させることができる。即ち、吸気カム27が吸気バルブ11を開弁方向に駆動する位置にあったとしても、可変動弁系機構により吸気バルブ11が閉じられることができる。従って、車両制御部30の閉弁指令に対応して、全ての吸気バルブ11が同時に閉弁(全閉)することができる。
シリンダブロック2の下部には、オイルパン16が取り付けられている。オイルパン16内には、潤滑油としての燃料Fが貯留されている。オイルパン16内に貯留された燃料Fは、図示しないポンプによりエンジン1の各部へ潤滑油として送られる。燃料Fは、例えば、シリンダブロック2の内壁面(シリンダライナ)17に供給される。シリンダライナ17に供給された燃料Fは、シリンダライナ17とピストン4との間に油膜を形成し、シリンダライナ17とピストン4との間を潤滑する。オイルパン16の上方には、クランク室15が形成されている。
シリンダブロック2には、クランク室15とシリンダヘッド3の内部空間3aとを連通させる内部通路22が設けられている。燃焼室7からクランク室15に吹き抜けたブローバイガスBは、内部通路22を通ってシリンダヘッド3の内部空間3aへ流れる。
吸気ポート9には、吸気管(吸気経路)12が接続されている。吸気管12には、サージタンク13が設けられている。吸気管12におけるサージタンク13よりも吸気の流れ方向の上流側には、エアクリーナ14が設けられている。吸気管12におけるサージタンク13とエアクリーナ14との間には、スロットルバルブ20が設けられている。スロットルバルブ20により、吸気管12を流れる吸気の流量が制御される。
吸気管12には、吸気管12とシリンダヘッド3の内部空間3aとを連通させる第一連通路(ブローバイガス経路)18及び第二連通路(ブローバイガス経路)19がそれぞれ接続されている。第一連通路18は、吸気管12におけるサージタンク13とスロットルバルブ20との間に接続されている。吸気管12の負圧により、シリンダヘッド3の内部空間3a内のブローバイガスBが第一連通路18を通って吸気管12におけるスロットルバルブ20よりも下流側に導かれる。吸気管12に導かれたブローバイガスBは、吸気管12から吸気ポート9を通って燃焼室7へ供給される。ブローバイガスBに含まれるHC(炭化水素)は、燃焼室7において混合気と共に燃焼される。
第一連通路18におけるシリンダヘッド3の内部空間3aとの接続部には、PCVバルブ(開閉弁)21が設けられている。PCVバルブ21により、第一連通路18を流れるブローバイガスBの流れが制御される。PCVバルブ21は、任意に閉じられて第一連通路18を遮断することができる。
第二連通路19は、吸気管12におけるスロットルバルブ20よりも上流側に接続されている。エンジン1の低負荷運転時には、図1に示すように吸気管12におけるスロットルバルブ20よりも上流側を流れる吸気(新気)Aの一部が第二連通路19を通ってシリンダヘッド3の内部空間3aへ流れる。一方、エンジン1が高負荷で運転されている場合には、シリンダヘッド3の内部空間3a内のブローバイガスBが第二連通路19を通って吸気管12に導かれる。
エンジン1が搭載された車両(図示せず)には、車両の各部を制御するECU(Electronic Control Unit)を有する車両制御部(制御装置)30が設けられている。排気バルブ10、吸気バルブ11、スロットルバルブ20、及びPCVバルブ21は、車両制御部30に接続されており、それぞれ車両制御部30により制御される。また、イグニッションスイッチ23の状態を示す信号が車両制御部30に入力される。
図2を参照して、本実施形態の動作について説明する。
まず、ステップS10では、車両制御部30により、イグニッションスイッチ23がOFFとされているか否かが判定される。ステップS10では、エンジン1が停止されているか否かが判定される。その判定の結果、イグニッションスイッチ23がOFFとされていると判定された場合(ステップS10−Y)には、ステップS20に進み、そうでない場合(ステップS10−N)にはステップS30に進む。
ステップS20では、車両制御部30により、全気筒のバルブ10,11が閉じられる。車両制御部30は、全気筒の排気バルブ10及び吸気バルブ11に閉弁指令を出力する。閉弁指令に対応して、排気バルブ10の可変動弁系機構により全ての排気バルブ10が閉じられ、吸気バルブ11の可変動弁系機構により全ての吸気バルブ11が閉じられる。
排気バルブ10及び吸気バルブ11が共に閉じられた(例えば、全閉の)状態とされることにより、潤滑用の燃料Fが筒内等で気化したとしても、その燃料Fが排気ポート8や吸気ポート9に流出することが抑制される。
筒内における潤滑用の燃料Fの気化は、未燃燃料と異なり、エンジン1の停止後にも生じるものである。燃焼用に筒内に供給される燃料F(混合気)から発生する未燃燃料は、エンジン1が停止されて燃焼用の燃料Fの供給が止まれば生じなくなる。一方、燃料Fにより潤滑されるエンジン1では、エンジン1の運転中のみならず、エンジン1の停止後も燃料Fの気化が発生する。例えば、エンジン1の停止後も、高温となったシリンダライナ17に形成された油膜から燃料Fが継続的に気化することが考えられる。また、オイルパン16内に貯留された燃料Fが気化し、ピストン4のピストンリングが有する隙間(合い口)を通り、燃焼室7へ流入する可能性がある。
さらに、未燃燃料は、エンジン1の運転中の所定の条件が成立した場合に特に発生しやすくなることに対して、燃料Fにより潤滑されるエンジン1では、エンジン1の停止後に高い可能性で燃料Fの気化が生じると考えられる。従って、未燃燃料では、エンジン1の運転中でかつ所定の条件が成立した場合に排出対策が実行されればよかったことに対して、燃料Fにより潤滑されるエンジン1では、エンジン1の停止後に潤滑用の燃料Fの排出を抑制する対策が確実に行われる必要がある。本実施形態によれば、エンジン1の停止後に確実にバルブ10,11を閉じる制御が行われることができる。
また、未燃燃料の発生する期間は比較的推定しやすいことに対し、潤滑用の燃料Fの気化が発生する期間は、エンジン1の停止時に予測することが困難な場合がある。例えば、エンジン1の停止後の外気温等の環境条件の変化によって、燃料Fの気化の生じる期間が変化する可能性がある。本実施形態によれば、エンジン1の停止中にはバルブ10,11が閉じた状態に保たれる。よって、上記環境条件が変化した場合のように燃料Fの気化が生じる期間が変化した場合であっても、筒内から気化した燃料Fが排出されることが確実に抑制される。
潤滑用の燃料Fはエンジン1の停止後にも気化するため、未燃燃料の発生量に対して、潤滑用の燃料Fの気化量は、大きく上回る可能性がある。しかしながら、本実施形態によれば、燃料Fの気化量が大きな値となった場合であっても、筒内からの気化した燃料Fの排出を確実に抑制できる。ステップS20で全気筒のバルブ10,11が閉じられると本制御フローはリターンされる。
ステップS30では、車両制御部30により、イグニッションスイッチ23がONとされているか否かが判定される。ステップS30では、エンジン1が運転状態であるか否かが判定される。その判定の結果、イグニッションスイッチ23がONとされていると判定された場合(ステップS30−Y)には、ステップS40に進み、そうでない場合(ステップS30−N)には、本制御フローはリターンされる。
ステップS40では、車両制御部30により、バルブ10,11の作動が通常の作動状態に設定される。全気筒のバルブ10,11を閉じる制御は行われず、エンジン1の運転時における通常のバルブ10,11の開閉動作が行われる。即ち、排気バルブ10及び吸気バルブ11は、それぞれ排気カム26及び吸気カム27に駆動されて開閉される。ステップS40でバルブ10,11の作動が通常の作動状態に設定されると、本制御フローはリターンされる。
本実施形態によれば、イグニッションスイッチ23がOFFとされていると判定された場合(ステップS10−Y)に、全気筒のバルブ10,11が閉じられる(ステップS20)。これにより、潤滑用の燃料Fが筒内等で気化したとしても、その燃料Fが排気ポート8や吸気ポート9に流出することが抑制される。よって、潤滑用の燃料Fが大気に排出されることが抑制される。また、筒内に未燃燃料が存在する場合、その未燃燃料が大気に排出されることが抑制される。
なお、本実施形態では、エンジン1が停止されているか否かを判定するために、イグニッションスイッチ23の状態が検出されたが、これに代えて、従来公知のエンジン停止判定方法によりエンジン1が停止されているか否かが判定されてもよい。車両によっては、イグニッションスイッチ23がOFFとされた後も所定時間が経過するまでの間は車両制御部30やバルブ10,11の可変動弁系機構を含む制御系に通電を行う設定とされていることがある。この場合、イグニッションスイッチ23の状態に基づいてエンジン1の停止を判定し、速やかにバルブ10,11に閉弁指令を出力することにより、上記所定時間内に確実にバルブ10,11の閉弁制御を実行することが可能となる。
(第1実施形態の第1変形例)
第1実施形態の第1変形例について説明する。
上記第1実施形態(図2)では、イグニッションスイッチ23がOFFとされていると判定された場合(ステップS10−Y)に、排気バルブ10及び吸気バルブ11が共に閉じられたが、これに代えて、排気バルブ10及び吸気バルブ11のいずれか一方が閉じられることができる。
例えば、排気経路に触媒が設けられている場合である。燃料Fにより潤滑されるエンジン1において、排気ポート8に接続される排気管(図示せず)には、筒内から流出する未燃燃料を処理(浄化)するための触媒等が設けられることがある。このような場合、エンジン1の停止時に筒内から排気ポート8に気化した燃料Fが流出したとしても、燃料Fが触媒により処理されることができる。よって、エンジン1の停止時に、吸気バルブ11を閉じるだけで、排気バルブ10が閉じられなくとも燃料Fが大気に排出されることが抑制される。
エンジン1の停止時に吸気バルブ11のみを閉じ、排気バルブ10を閉じる制御を行わない場合の動作について説明する。この場合、ステップS10でイグニッションキー23がOFFとされていると判定された場合(ステップS10−Y)、ステップS20で全気筒の吸気バルブ11が閉じられる。その他の動作については、上記第1実施形態と同様であることができる。
(第1実施形態の第2変形例)
第1実施形態の第2変形例について説明する。
上記第1実施形態(図2)では、イグニッションスイッチ23がOFFとされていると判定された場合(ステップS10−Y)に、全気筒のバルブ10,11が一律に閉じられたが、これに代えて、バルブ10,11が開いていると判定された気筒のバルブ10,11のみが閉じられることができる。
(第2実施形態)
図3を参照して第2実施形態について説明する。第2実施形態については、上記第1実施形態と異なる点についてのみ説明する。
上記第1実施形態(図2)では、エンジン1の停止時における燃料Fの大気への排出を抑制する手段として、排気バルブ10及び吸気バルブ11が閉じられたが、これに代えて、本実施形態では、PCVバルブ21が閉じられる。これにより、気化した燃料Fが第一連通路18を通って吸気管12に流出することが抑制される。
図3を参照して本実施形態の動作について説明する。図3は、本実施形態の動作を示すフローチャートである。
ステップS110でイグニッションスイッチ23がOFFとされていると判定された(ステップS110−Y)場合、ステップS120でPCVバルブ21が閉じられる。例えば、PCVバルブ21が全閉の状態とされる。これにより、エンジン1の停止時に気化した燃料Fがクランク室15から内部通路22を通ってシリンダヘッド3の内部空間3aに到達したとしても、第一連通路18へ流れることがないため、燃料Fが吸気管12を通って大気に排出されることが抑制される。
ステップS110でイグニッションスイッチ23がOFFとされていると判定されず(ステップS110−N)、次にステップS130でイグニッションスイッチ23がONとされていると判定された場合(ステップS130−Y)には、ステップS140において、PCVバルブ21の作動が通常の作動状態に設定される。燃料Fの大気への排出を抑制するためのPCVバルブ21を閉じる制御は行われず、エンジン1の運転時における通常のPCVバルブ21の動作が行われる。その他の動作については、上記第1実施形態と同様であることができる。
なお、エンジン1の停止時に、PCVバルブ21により第一連通路18が閉じられることに加えて、第二連通路19が閉じられてもよい。この場合、例えば、第二連通路19に第二連通路19を開閉する開閉弁が設けられることができる。
第二連通路19を開閉する開閉弁が設けられる場合の動作について説明すると、イグニッションスイッチ23がOFFとされていると判定された(ステップS110−Y)場合、ステップS120においてPCVバルブ21及び第二連通路19を開閉する開閉弁が閉じられる。一方、イグニッションスイッチ23がONとされていると判定された(ステップS130−Y)場合、ステップS140において、PCVバルブ21の作動が通常の作動状態に設定され、かつ第二連通路19を開閉する開閉弁が開かれる。
(第3実施形態)
図4を参照して第3実施形態について説明する。第3実施形態については、上記各実施形態と異なる点についてのみ説明する。
エンジン1の停止時における燃料Fの大気への排出を抑制する手段として、上記第1実施形態(図2)では排気バルブ10及び吸気バルブ11が閉じられ、上記第2実施形態(図3)ではPCVバルブ21が閉じられたが、これらに代えて、本実施形態では、スロットルバルブ20が閉じられる。
図4を参照して本実施形態の動作について説明する。図4は、本実施形態の動作を示すフローチャートである。
ステップS210でイグニッションスイッチ23がOFFとされていると判定された(ステップS210−Y)場合、ステップS220でスロットルバルブ20が閉じられる。例えば、スロットルバルブ20の開度が最小開度に設定される。これにより、エンジン1の停止時に、気化した燃料Fが筒内から吸気管12に流出したり、クランク室15から内部通路22、シリンダヘッド3の内部空間3a、及び第一連通路18を通って吸気管12に流出したりしても、スロットルバルブ20によりその流れが遮断される。スロットルバルブ20よりも上流側の吸気管12へ気化した燃料Fが流れることが抑制されるため、燃料Fが大気に排出されることが抑制される。
ステップS210でイグニッションスイッチ23がOFFとされていると判定されず(ステップS210−N)、次にステップS230でイグニッションスイッチ23がONとされていると判定された場合(ステップS230−Y)には、ステップS240において、スロットルバルブ20の作動が通常の作動状態に設定される。燃料Fの大気への排出を抑制するためのスロットルバルブ20を閉じる制御は行われず、エンジン1の運転時における通常のスロットルバルブ20の動作が行われる。その他の動作については、上記第1実施形態や第2実施形態と同様であることができる。
上記第1実施形態、第2実施形態、及び第3実施形態は、任意に組み合わせて実行されることができる。
本発明の内燃機関の制御装置の第1実施形態に係わる装置の概略構成図である。 本発明の内燃機関の制御装置の第1実施形態の動作を示すフローチャートである。 本発明の内燃機関の制御装置の第2実施形態の動作を示すフローチャートである。 本発明の内燃機関の制御装置の第3実施形態の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 エンジン
2 シリンダブロック
3 シリンダヘッド
3a 内部空間
4 ピストン
5 クランクシャフト
6 コンロッド
7 燃焼室
8 排気ポート
9 吸気ポート
10 排気バルブ
11 吸気バルブ
12 吸気管
13 サージタンク
14 エアクリーナ
15 クランク室
16 オイルパン
17 内壁面(シリンダライナ)
18 第一連通路
19 第二連通路
20 スロットルバルブ
21 PCVバルブ
22 内部通路
23 イグニッションスイッチ
24 排気カムシャフト
25 吸気カムシャフト
26 排気カム
27 吸気カム
30 車両制御部
A 新気
B ブローバイガス
F 燃料

Claims (5)

  1. 燃料により潤滑される内燃機関を制御する内燃機関の制御装置であって、
    前記内燃機関と大気とを連通する経路に設けられ、閉じることで前記経路を遮断する開閉手段を備え、
    前記内燃機関が停止されている場合に、前記開閉手段を閉じる制御を行う
    ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 請求項1記載の内燃機関の制御装置において、
    前記開閉手段は、前記内燃機関に複数形成された気筒と、前記各気筒に大気を導入する吸気経路との間に設けられ、閉じることで前記各気筒と前記吸気経路との連通をそれぞれ遮断する吸気バルブと、前記各吸気バルブを開閉し、かつ前記各吸気バルブを同時に閉じることができる吸気バルブ駆動機構とにより構成され、
    前記吸気バルブ駆動機構は、前記内燃機関が停止されている場合に、前記各吸気バルブを同時に全て閉じる制御を行う
    ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  3. 請求項1または2に記載の内燃機関の制御装置において、
    前記開閉手段は、前記内燃機関に複数形成された気筒と、前記各気筒から排気ガスを大気に排出する排気経路との間に設けられ、閉じることで前記各気筒と前記排気経路との連通をそれぞれ遮断する排気バルブと、前記各排気バルブを開閉し、かつ前記各排気バルブを同時に閉じることができる排気バルブ駆動機構とにより構成され、
    前記排気バルブ駆動機構は、前記内燃機関が停止されている場合に、前記各排気バルブを同時に全て閉じる制御を行う
    ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の内燃機関の制御装置において、
    前記開閉手段は、前記内燃機関内のブローバイガスを前記吸気経路に排出するブローバイガス経路に設けられ、閉じることで前記ブローバイガス経路を遮断する開閉弁である
    ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の内燃機関の制御装置において、
    前記開閉手段は、前記吸気経路に設けられ、閉じることで前記吸気経路を遮断するスロットルバルブである
    ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
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