JP2009085086A - 内燃機関用負荷制御機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】内燃機関の構成を簡素化しながら、ポンピングロスが発生することを回避する。
【解決手段】内燃機関12に形成された排気ポート38と燃焼室26との間には、支流として連通路44が設けられ、この連通路44には、排気ガス戻り量調整手段である一方弁60が配設されている。この一方弁60は、バネ定数が、排気ポート38に存在する排気ガスの圧力によって弁本体40が燃焼室26側に変位しない程度に設定されたバネ部材70を有する。該一方弁60の開度は、吸気工程が営まれる際に燃焼室26が負圧となった際、吸気マニホールド30から導入された空気の量に応じて自発的に調整される。これに伴って連通路44を介して燃焼室26に戻された排気ガスと、前記空気とによって燃焼室26内の圧力が略大気圧に保たれる。
【選択図】図3

Description

本発明は、排気通路に排気された排ガスの一部を燃焼室に戻す構成の内燃機関に付設される内燃機関用負荷制御機構に関する。
従来から、排気ガスの一部を燃焼室に戻す排気ガス再循環(EGR)装置を具備する内燃機関が知られている。この種の内燃機関には、EGR装置を具備しない内燃機関に比して、排気ガス中に含まれるNOxの量が少ないという利点がある。
内燃機関には、燃料消費率(以下、燃費ともいう)が高いことも希求される。そこで、特許文献1においては、排気バルブが開いている間に排気ガス(既燃焼ガス)を燃焼室に導入することが提案されている。
特開2006−233963号公報
内燃機関には、スロットルバルブの開度に対応して燃焼室に導入される空気量が調整される。例えば、空気量を少なくする場合、スロットルバルブの開度は小さくなる。
この場合、スロットルバルブの開度が小さいことに起因して空気が通過する流路も小さくなり、その結果、吸気抵抗が上昇していわゆるポンピングロスが発生する(図5参照)。
このポンピングロスが発生することを回避する手法として、直噴成層給気機関を採用することも想起される。この場合、図6に示すように、吸入工程の際に燃焼室内が略大気圧に保たれるので、ポンピングロスが増加することを回避することができる。
しかしながら、直噴成層給気機関では、特殊な混合気を形成する必要がある上、燃焼室に混合気を直接噴射するために複雑な構成が必要となり、また、燃焼室を専用の形状とする必要もある。さらに、混合気の噴霧に際して厳密な制御を行う必要がある。また、排気ガスが余剰酸素を比較的多く含むものであるため、NOxの後処理への考慮が必要である。
ポンピングロスを低減するその他の手法として、稀薄燃焼を行う、吸気弁閉じ時期可変機関を採用する等も想起される。しかしながら、稀薄燃焼ではポンピングロスの低減に限界があり、吸気弁閉じ時期可変機関は、応答性及び機械効率が良好な自在可変バルブ機構が必要となる。
本発明は上記した問題を解決するためになされたもので、簡素な構成でありながらポンピングロスが発生することを回避することが可能であり、このために低コストで燃費を向上させ得る内燃機関用負荷制御機構を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、吸気ポートを介して燃焼室に空気を導入する吸気通路と、前記吸気通路に設置されて開度に応じて前記空気の導入量を調整するスロットルバルブと、前記燃焼室と前記吸気ポートとを連通・遮断する吸気バルブと、前記燃焼室から排気ポートを介して排気された排気ガスを案内する排気通路と、前記燃焼室と前記排気ポートとを連通・遮断する排気バルブとを具備する内燃機関に付設される内燃機関用負荷制御機構であって、
前記内燃機関に、前記排気ガスを前記排気ポートから前記燃焼室に戻す通路が形成され、
前記通路に配設されるとともに、該通路を経由して前記燃焼室に戻る前記排気ガスの量を、前記燃焼室内の圧力が略大気圧となる量に調整する排気ガス戻り量調整手段を具備することを特徴とする。
すなわち、本発明においては、吸気工程が営まれる際、スロットルバルブを通過した空気(新気)の量に応じて、排気ポートから燃焼室に戻す排気(既燃)ガスの量を調整し、これにより燃焼室内の圧力を略大気圧に保つようにしている。具体的には、スロットルバルブの開度が大きく新気の量が多いときには排気ガスの戻り量を少なくし、一方、スロットルバルブの開度が小さく新気の量が少ないときには排気ガスの戻り量を多くして、燃焼室内に存在するガスの質量を略一定に保つようにする。このようにして燃焼率内の圧力が略一定に保たれる結果、ポンピングロスが発生することが回避され、これに伴って内燃機関の燃料消費率も向上する。
しかも、この場合、従来から周知のEGR装置に比して構成が大幅に簡素となり、必然的に、コストも低廉化する。
さらに、高温である既燃ガスを燃焼室に戻すので、圧縮工程を営む際の燃焼室の温度が高くなる。これにより混合気の燃焼が促進され、その結果、イグニッションディレイが低減されるとともに、等溶度が向上するという利点が得られる。また、低温燃焼による熱損失が低減するとともに、NOx排出量が低減する。
その上、既燃ガスに余剰酸素が存在しないので、成層給気機関や稀薄燃焼に比してNOxの後処理が容易となる。
なお、排気ガス戻り量調整手段は、例えば、排気ポートから排気された排気ガスの圧力と燃焼室内の圧力との差が所定値以上となったときに、前記通路を経由して排気ガスを燃焼室に戻すように動作する。すなわち、前記圧力差が所定値以上とならなければ、排気ガスは燃焼室に戻されない。従って、ポンピングロスが発生することを回避することが容易となる。
ここで、排気ガス戻り量調整手段は、例えば、一方弁によって構成することができる。この場合、内燃機関用負荷制御機構の構成が一層簡素となる。
一方弁は、バネ部材を具備するものとして構成することができる。この場合、該バネ部材のバネ定数は、排気ポートから排気された排気ガスの圧力と燃焼室内の圧力との差が所定値以上となったときに作動可能なように予め設定すればよい。これにより、排気工程中に一方弁が開いて排気ガスが燃焼室に戻ることを容易に回避することができる。
又は、排気ガス戻り量調整手段を、前記通路の開閉を行うバルブと、前記燃焼室の圧力を検出する燃焼室内圧力検出手段と、大気圧と前記燃焼室の圧力との差圧に基づいて前記バルブの開放又は閉止を判断する制御部とで構成するようにしてもよい。この場合、燃焼室への排気ガスの戻り量を精度よく制御することができるという利点がある。
なお、バルブとしては電磁的なもの、例えば、リニアソレノイドを例示することができる。
本発明によれば、内燃機関の排気ポートから燃焼室に排気ガスを戻すための通路を形成し、且つこの通路に排気ガス戻り量調整手段を設置することによって、吸気工程時における排気ガスの戻り量を、スロットルバルブを通過して燃焼室に導入される空気の量に応じて調整するようにしている。これにより燃焼室内が略大気圧に保たれ、その結果、ポンピングロスが発生することを回避することが容易となるとともに、内燃機関の燃料消費率を向上させることができる。
しかも、本発明によれば、内燃機関用負荷制御機構を極めて簡素に構成することが可能であるので、例えば、成層給気機関等を採用する場合に比して、コストを大幅に低廉化することもできる。
以下、本発明に係る内燃機関用負荷制御機構につき、それが付設された内燃機関との関係で好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に係る内燃機関用負荷制御機構(以下、負荷制御機構ともいう)10が付設された内燃機関12の要部概略縦断面図である。この内燃機関12は、例えば、自動車二輪車等の車両に搭載され、空気と燃料の混合気を燃焼させることによって該車両を走行させる。
先ず、内燃機関12につき説明する。この内燃機関12は、シリンダ14が設けられたブロック本体16と、該ブロック本体16の上方に連結されたシリンダヘッド18と、該シリンダヘッド18の上部を覆って保護するヘッドカバー20とを有する。
シリンダ14にはピストン22が挿入されており、このピストン22は、コンロッド24を介して図示しないクランクシャフトに連結されている。このピストン22の上端面と、シリンダヘッド18によって覆われる空間とによって、燃焼室26が形成される。なお、図1中の参照符号28は、ウォータージャケット部を示す。
シリンダヘッド18には、吸気マニホールド30と排気マニホールド32とが連結されている。これら吸気マニホールド30及び排気マニホールド32の各々は中空体であり、その内部には、吸入された空気と、燃焼室26で燃焼した後の排気ガスが流通する。すなわち、吸気マニホールド30及び排気マニホールド32は、それぞれ、吸気通路、排気通路として機能する。
吸気マニホールド30内には、図2に示すスロットルバルブ34が設置されている。該スロットルバルブ34は、運転者のアクセル操作に応じて回転動作し、アクセル操作量に対応して、図2中の実線で示す位置(アイドル位置)から二点鎖線で示す位置(全負荷位置)の間に位置する。
シリンダヘッド18(図1参照)の内部には、吸気マニホールド30に連通する吸気ポート36と、排気マニホールド32に連通する排気ポート38とが形成されている。排気ポート38の近傍には、負荷制御機構10を構成する弁本体40(後述)が着座・離間する小ポート42が設けられており、この小ポート42は、連通路44を介して排気ポート38に連通する。すなわち、内燃機関12の内部には、連通路44によって排気ポート38と燃焼室26との間に支流が形成された形態となっている。
吸気ポート36には吸気バルブ46が配設される一方、排気ポート38には排気バルブ48が配設される。これら吸気バルブ46と排気バルブ48は、ロッカーアーム50を介してカムシャフト52の作用下に変位する。すなわち、開閉動作する。
カムシャフト52の一端部はヘッドカバー20から露呈しており、さらに、プーリ54が連結されている。該プーリ54に巻回されたベルト56が駆動されることに伴ってカムシャフト52が回転動作することに追従し、図1及び図3に示すように、吸気バルブ46及び排気バルブ48が上下動する。図1及び図3から諒解されるように、この上下動によって、吸気ポート36と燃焼室26が遮断されるとともに燃焼室26と排気ポート38とが連通する(図1参照)か、又は、吸気ポート36と燃焼室26が連通するとともに燃焼室26と排気ポート38とが遮断される(図3参照)。
本実施の形態において、負荷制御機構10は、排気ガス戻り量調整手段としての一方弁60を具備する。この場合、一方弁60は、排気バルブ48の近傍に配設されている。
上記したように、弁本体40の幅広な先端部(傘部)は、小ポート42に着座又は離間する。これにより、該小ポート42が開閉される。
この一方弁60を構成する弁本体40の軸部の一端部は、シリンダヘッド18の外方に露呈しており、さらに、ストッパ部材62が係合されている。このストッパ部材62は、弁本体40とシリンダヘッド18との間に介装される筒部64と、断面略L字状の堰止部66とを有する。
弁本体40には、さらに、ディスク部材68が嵌合されている。そして、このディスク部材68と堰止部66の底部との間には、バネ部材70が介装されている。この場合、バネ部材70のバネ係数は、排気ポート38に存在する排気ガスの圧力によって弁本体40が燃焼室26側に変位することのない大きさに設定されている。
本実施の形態に係る負荷制御機構10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその作用効果について説明する。
排気工程が営まれる際、図1に示すように、排気バルブ48が燃焼室26側に変位して排気ポート38と燃焼室26とが連通する。これに伴い、排気ガスは、排気ポート38を介して排気マニホールド32側へ流れる。この際、排気ガスの一部は、連通路44に回り込む。
この際、小ポート42は、燃焼室26と連通することなく遮断されたままである。上記したように、一方弁60を構成するバネ部材70のバネ係数が、排気ポート38に排気された排気ガスの圧力によって弁本体40が燃焼室26側に変位することのない大きさに設定されているからである。
この状態から吸気工程に移行するに際しては、図3に示すように、シリンダ14内でピストン22が下方に変位する。これに伴い、シリンダ14内が負圧となる。その一方で、前記ベルト56及びプーリ54の作用下にカムシャフト52が回転動作することに追従して、排気バルブ48が上昇するとともに吸気バルブ46が燃焼室26側に変位する。その結果、排気ポート38が遮断される一方、吸気ポート36、ひいては吸気マニホールド30と燃焼室26とが連通して、該吸気マニホールド30の内部に配設されたスロットルバルブ34(図2参照)を通過した新たな空気(新気)が吸気マニホールド30から燃焼室26に導入される。
吸気マニホールド30から燃焼室26に導入される新気の量は、スロットルバルブ34の開度に応じて相違する。すなわち、図2中の実線で示した場合(アイドル位置)では最小量であり、二点鎖線(全負荷位置)では最大量である。従って、当然に、燃焼室26内の圧力も、スロットルバルブ34の開度に応じて相違する。例えば、スロットルバルブ34の開度が最大であると、燃焼室26内の負圧が解消され、燃焼室26内の圧力は略大気圧となる。このとき、一方弁60が開くことはなく、従って、小ポート42と燃焼室26が連通する。
一方、スロットルバルブ34が最大開度でない場合、燃焼室26内の圧力は負圧のままである。このため、図3に示すように、一方弁60の弁本体40が燃焼室26側に引っ張られ、その結果、小ポート42、ひいては排気ポート38と燃焼室26とが連通路44を介して連通する。これにより、連通路44に回り込んだ排気ガス(既燃ガス)が燃焼室26に導入される。
このようにして一方弁60が開く際には、バネ部材70が収縮する。最終的に、ディスク部材68がストッパ部材62の堰止部66の先端に当接するとバネ部材70のそれ以上の収縮が阻止され、その結果、一方弁60の燃焼室26側への変位が停止される。すなわち、一方弁60が最大開度となる。
一方弁60の開度は、燃焼室26内の圧力、換言すれば、負圧の程度に応じて相違する。すなわち、新気の量が多く負圧の程度が小さいときには、弁本体40を引っ張る力が比較的小さいので開度が小さくなる。一方、新気の量が少ないために負圧の程度が大きいときには、弁本体40を引っ張る力が大きくなり、開度も大きくなる。最終的に、燃焼室26内の負圧が解消されて所定の圧力、例えば、略大気圧となったときには、前記バネ部材70の弾性作用下に弁本体40が小ポート42側に後退し、一方弁60が閉じられる。勿論、バネ部材70は伸張して元の状態に復帰する。
すなわち、一方弁60の開度は、燃焼室26に導入された新気の量によって自発的に調整され、その結果、図4に示すように、燃焼室26内が略大気圧に維持される。このようにして燃焼室26内を略大気圧に保つことにより、ポンピングロスが発生することを回避することができる。その結果、内燃機関12の燃料消費率も向上する。
また、上記から諒解されるように、本実施の形態によれば、一方弁60(排気ガス戻り量調整手段)の開度を調整するための何らかの制御手段を特に必要としない。このため、簡便な構成のみで燃焼室26内を略大気圧に保つこと、換言すれば、ポンピングロスが発生することを回避して燃料消費率を向上させることが可能となる。その上、通常のEGR装置に比して構成が大幅に簡素となる。そして、構成が簡便となることに伴ってコストも低廉化する。
さらに、高温である既燃ガスを燃焼室26に戻すので、圧縮工程を営む際の燃焼室26の温度が高くなる。その結果、混合気の燃焼が促進され、いわゆるイグニッションディレイが低減されるとともに、等溶度が向上する。
さらにまた、既燃ガスを燃焼室26に戻すので、低温燃焼による熱損失が低減するとともに、NOx排出量が低減するという利点がある。しかも、既燃ガスに余剰酸素が存在しないので、成層供気機関や稀薄燃焼に比してNOxの後処理も容易である。
ピストン22が再度上昇するときには、新気(及び排気ガス)が圧縮され、その結果、燃焼室26内の圧力が上昇する。また、前記ベルト56及びプーリ54の作用下にカムシャフト52が回転動作することにより、吸気バルブ46が上昇するとともに排気バルブ48が燃焼室26側に変位して、図1に示す状態に戻る。勿論、この間に燃焼室26が負圧になることはないので、一方弁60が燃焼室26側に変位して小ポート42が開くことはない。すなわち、排気ガスが一方弁60を経由して燃焼室26側に戻ることはない。
以上のように、排気ポート38と燃焼室26との間に支流を設け、この支流に一方弁60等の負荷制御機構10を設けることにより、ポンピングロスが発生することを回避することができる。これにより、燃費も向上する。
なお、上記した実施の形態においては、一方弁60の開度を制御する開度制御手段を設けない場合を例示して説明したが、このような開度制御手段を設置して一方弁60(排気ガス戻り量調整手段)とともに負荷制御機構を構成するようにしてもよいことは勿論である。また、弁本体40が変位を開始する圧力を変更する開弁圧可変機構を設置して負荷制御機構を構成するようにしてもよい。
また、バネ部材70のバネ定数は、その共振周波数が内燃機関12の固有振動数の領域から外れるように設定するようにしてもよい。例えば、内燃機関12の一次振動周波数及び二次振動周波数でも振動しないような設定であってもよい。さらに、バネ定数が互いに相違するバネ部材を少なくとも2個以上並列接続し、これにより共振が発生することを回避するようにしてもよい。
さらにまた、排気ガス戻り量調整手段は、排気ポート38から排気された排気ガスと燃焼室26との圧力差に基づいて作動する弁体、例えば、リードバルブのような弾性体であってもよい。
又は、電磁的に開閉するリニアソレノイド等の電磁バルブと、燃焼室26の圧力を検出する燃焼室内圧力検出手段と、大気圧と燃焼室26の圧力との差圧に基づいて前記電磁バルブの開放又は閉止を判断する制御部とで排気ガス戻り量調整手段を構成するようにしてもよい。勿論、この場合、前記制御部が「排気ガスを燃焼室26に戻す」と判断したときにのみ前記電磁バルブを開放させ、連通路44と燃焼室26とを連通させる。
又は、一方弁60に代替して、可変バルブ機構を排気ガス戻り量調整手段とするようにしてもよい。
本実施の形態に係る負荷制御機構が付設された内燃機関の要部概略縦断面図である。 図1の内燃機関を構成するスロットルバルブの概略構成を説明する要部概略縦断面図である。 図1の内燃機関において、吸気バルブ及び一方弁が開いた状態を示す要部概略縦断面図である。 図1の内燃機関において、新気と排気(既燃)ガスの導入量の関係と、燃焼室内の圧力の関係を示すグラフである。 一般的な内燃機関において、新気と既燃ガスの導入量の関係と、燃焼室内の圧力の関係を示すグラフである。 直噴成層給気機関において、新気と既燃ガスの導入量の関係と、燃焼室内の圧力の関係を示すグラフである。
符号の説明
10…内燃機関用負荷制御機構 12…内燃機関
14…シリンダ 16…ブロック本体
18…シリンダヘッド 22…ピストン
26…燃焼室 30…吸気マニホールド
32…排気マニホールド 34…スロットルバルブ
36…吸気ポート 38…排気ポート
40…弁本体 42…小ポート
44…連通路 46…吸気バルブ
48…排気バルブ 60…一方弁
62…ストッパ部材 64…筒部
66…堰止部 68…ディスク部材
70…バネ部材

Claims (6)

  1. 吸気ポートを介して燃焼室に空気を導入する吸気通路と、前記吸気通路に設置されて開度に応じて前記空気の導入量を調整するスロットルバルブと、前記燃焼室と前記吸気ポートとを連通・遮断する吸気バルブと、前記燃焼室から排気ポートを介して排気された排気ガスを案内する排気通路と、前記燃焼室と前記排気ポートとを連通・遮断する排気バルブとを具備する内燃機関に付設される内燃機関用負荷制御機構であって、
    前記内燃機関に、前記排気ガスを前記排気ポートから前記燃焼室に戻す通路が形成され、
    前記通路に配設されるとともに、該通路を経由して前記燃焼室に戻る前記排気ガスの量を、前記燃焼室内の圧力が略大気圧となる量に調整する排気ガス戻り量調整手段を具備することを特徴とする内燃機関用負荷制御機構。
  2. 請求項1記載の負荷制御機構において、前記排気ガス戻り量調整手段は、前記排気ポートから排気された排気ガスの圧力と前記燃焼室内の圧力との差が所定値以上となったときに、前記通路を経由して前記排気ガスを前記燃焼室に戻すことを特徴とする内燃機関用負荷制御機構。
  3. 請求項2記載の負荷制御機構において、前記排気ガス戻り量調整手段が一方弁から構成されたことを特徴とする内燃機関用負荷制御機構。
  4. 請求項3記載の負荷制御機構において、前記一方弁がバネ部材を有し、前記バネ部材のバネ定数は、前記排気ポートから排気された排気ガスの圧力と前記燃焼室内の圧力との差が所定値以上となったときに作動可能なように予め設定されていることを特徴とする内燃機関用負荷制御機構。
  5. 請求項1記載の負荷制御機構において、前記排気ガス戻り量調整手段は、前記通路の開閉を行うバルブと、前記燃焼室の圧力を検出する燃焼室内圧力検出手段と、大気圧と前記燃焼室の圧力との差圧に基づいて前記バルブの開放又は閉止を判断する制御部とを有することを特徴とする内燃機関用負荷制御機構。
  6. 請求項5記載の負荷制御機構において、前記バルブは、リニアソレノイドで構成されたことを特徴とする内燃機関用負荷制御機構。
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