JP2009083874A - ラベル発行装置付き包装装置。 - Google Patents

ラベル発行装置付き包装装置。 Download PDF

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Abstract

【課題】定額商品で非重量商品である商品についても、商品の重量に関わらずラベル発行ができるラベル発行装置付き包装装置を提供する。
【解決手段】記憶部38は商品を識別するための商品情報を記憶する。計量部40は商品の重量を計量する。制御部36は記憶部38から商品の商品情報を呼び出す。制御部36は、計量部40が計量した重量値と、記憶部38から呼び出した商品情報に設定されている重量値とを比較し、比較の結果に基づいてラベル発行の可否を制御する。
【選択図】図5

Description

本発明は、商品情報に基づいてラベルを発行し、包装するラベル発行装置付き包装装置に関する。
ラベル発行装置付き包装装置の場合、オペレータはラベルを発行する商品をコンソールにて選択し、商品を包装装置内へ運ぶインフィード部に配置された計量部に商品を載置し、計量が安定したら商品が装置内へ搬送され、装置内で商品が包装され排出される。そしてオペレータは、ラベル発行部から発行されたラベルを手に取り、包装された商品に貼付する。あるいは、ラベル発行装置付き包装装置に設けられたラベル貼付部がラベルを受け取り、商品に自動的にラベルを貼付する構成になっている。そして前記装置では、例えば、500gで500円などの一定重量で定額商品の場合、予め設定された当該商品の重量も価格等と併せてラベルに印字しており、また、一定重量商品の場合、確かにその商品の重量が予め設定された重量を満たしているかどうかを確認し、満たした場合にのみラベルに印字を行っている場合がある(例えば特許文献1参照)。
特開平5−256683号公報
しかしながら、定額商品には、前記の500gで500円のような重量単位以外に、価格と内容量である個数などが一定の商品、例えば3個で500円や、2尾で400円、5本で500円など、非重量単位で価格が一定の商品もある。この、個、本、尾などの非重量単位の商品については、そもそも商品の重量を比較する必要がないので重量値も設定されておらず、前記特許文献1の技術を利用し、定額商品で非重量単位の商品のラベルを発行し包装する場合、計量部から出力された重量値と、例えば予め設定された数量(前記3個の“3”や2尾の“2”)とを比較することになる。そのため、ラベルの発行条件に合わずラベルを発行することができないという問題があった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、定額商品で重量単位の商品、非重量商品が混在するような商品ファイルであっても、それぞれの商品についてラベル発行ができるラベル発行装置付き包装装置を提供することを目的とする。
本発明は、商品に貼付するラベルを発行し、前記商品の包装を行うラベル発行装置付き包装装置において、前記商品を識別するための商品情報を記憶する記憶部と、前記商品の重量を計量する計量部と、該記憶部より前記商品の商品情報を呼び出す呼び出し部と、前記計量部が計量した重量値と、前記呼び出し部により呼び出された商品情報に設定されている重量値とを比較し、該比較の結果に基づいて前記ラベル発行の可否を制御する制御部と、を有し、前記呼び出し部で呼び出された前記商品情報が、定額商品かつ単位が重量単位である商品の商品情報の場合に前記制御を実行し、前記呼び出し部で呼び出された前記商品情報が、定額商品かつ単位が非重量単位である商品の商品情報の場合に前記制御を実行しないよう制御することを特徴とするラベル発行装置付き包装装置である。
また、本発明は、前記定額商品かつ重量単位である商品には、前記設定されている重量値の誤差範囲を定める誤差データと、前記呼び出し部で呼び出された前記商品情報が、定額商品かつ単位が重量単位である場合、前記比較の結果、前記計量部で計量した前記商品の重量値が、前記商品情報に設定されている重量値とは一致せず、かつ前記誤差データ範囲であるか否か判断する誤差範囲判断部と、を備え、前記商品情報に含まれる重量値とは一致せず、かつ前記誤差データ範囲内であると前記誤差判断部が判断した場合、前記ラベル発行をし、計量された商品の重量値が誤差範囲内である旨を報知することを特徴とするラベル発行装置付き包装装置である。
また、本発明は、前記商品情報に設定されている重量値とは一致せず、かつ前記誤差範囲内であると前記誤差判断部が判断した場合、前記記憶部はさらに、前記計量部で計量した重量値と前記商品情報に設定されている重量値との差を記憶することを特徴とするラベル発行装置付き包装装置である。
請求項1によれば、商品の種類に関わらず共通の操作を行うだけで読み出された商品の単位が判断されるので、重量の確認が必要な商品に対しては計量された重量値と設定された重量値との比較がされ、その比較結果によってラベルの発行の可否を制御し、重量の確認が必要のない商品に対しては重量の確認を行わずにラベルの発行を行うことが可能となるので、定額商品で重量単位の商品、非重量単位の商品が記憶部に混在したとしても、それぞれの商品についてラベル発行することができる。
また、請求項2によれば、重量の確認が必要な商品に対しては、計量した商品の重量が予め設定された誤差範囲内の場合のみラベルを発行させることもできるため、商品の重量が誤差範囲内に含まれない商品を顧客に提供するのを防ぐことができる。また、誤差範囲内ではあるが、予め決められた重量と計量した商品の重量とが異なることを作業者へ知らせることができる。
また、請求項3によれば、重量の確認が必要な商品に対しては、予め決められた重量と計量した商品の重量とが異なる場合の誤差を、後の作業やロス計算等に利用することができる。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態を説明する。図1は本発明の一実施形態による包装装置の内部構造を示す側面図である。図2は同実施形態における包装装置の内部構造を示す正面図である。図3は同実施形態における包装装置の内部構造を示す上面図である。図2に示すように、包装装置は、ストレッチフィルム包装機A(包装機構)と計量ラベルプリンタB(ラベル発行部)とを組み合わせて構成される。計量ラベルプリンタBは包装機Aにおける商品搬出路の側方上部に配置され、ブラケット106を介して機枠A1に取り付けられる。
図1に示すように、ストレッチフィルム包装機Aは、フィルムの幅方向を拡張する機構(プレストレッチ機構)を備えた包装機で、機枠A1の正面、すなわち、前部に商品(被包装物)を載置する商品載置部(計量皿)aが設けられ、計量皿aに載せられた商品はインフィードコンベア1(搬入機構)により機枠内部に設けられたエレベータ2の上まで搬送される。エレベータ2の上方には包装部bが設けられている。
図2の右側に示されている包装部bの上流側には、フィルムロール配置部4と、フィルムロール配置部4にセットされたフィルムロール5から繰り出されるフィルム5’の先端部を保持するフィルム保持手段A2とが設けられる。そして、包装部bを挟む前後両側部にはフィルム保持手段A2で保持されているフィルム先端を挟持して引き出し、包装部bまで搬送する上下の搬送ベルトからなるフィルム搬送機構A3がフィルム保持手段A2の先端に接近させて配置される。
また、フィルム保持手段A2と搬送機構A3との間には、搬送機構A3で挟持され引き出されたフィルムを予め定められた長さに切断するカッタA4が配置されている。搬送機構A3の上方には、図1に示すように、左右折り込み板A5と後折り込み板A6、および後折り込み板A5の上方に位置して排出プッシャA7が配置され、機枠A1の前側に配置したインフィードコンベア1の上方には、前折り込みローラ6’および排出プッシャA7によって押し出される商品の排出路(ヒーターコンベア)6が水平に設けられている。
よって、このストレッチフィルム包装機Aによれば、図2に示すように、エレベータ2に載せられた商品は、エレベータ2の上昇により包装部bに展張されたフィルム5’に対して突き上げられ、引き伸ばされた状態のフィルム5’の左右および後側端部が、図1に示すように、左右折り込み板A5と後折り込み板A6とにより商品の底面に折り込まれる。この後、排出プッシャA7により商品を機枠A1前側の排出路6へ向けて水平に移動させながら、前折り込みローラ6’によって上記フィルム5’の前側端部を折り込んでフィルム5’の折り込みを行う。
次に、計量ラベルプリンタBは、商品(被包装物)を、図3に示す、ストレッチフィルム包装機Aの計量皿aに載置することによって計量されたデータを基に、予め入力設定されている単価から商品の値段を算出し、その値段とそれ以外のPLU(Price Look Up)データ(商品データ)をラベル用紙に印字し発行するものである。図2に示すように、計量ラベルプリンタBには印字発行されたラベルEを、印字面を上にして略水平に保持するラベル発行口7が設けられる。また、図3に示すように、2つのインフィード原点センサ8が、インフィードコンベア1の外周部周辺に対向して取り付けられる。
図4はインフィード原点センサ8によって、インフィードコンベア1に取り付けられ、商品Fを押すプッシャ1aを検知する様子を示す図である。この図において、インフィード原点センサ8同士を対向させ、プッシャ1aがインフィード原点センサ8の間に存在する場合のみ、一方のインフィード原点センサ8が発光した光が他方のインフィード原点センサ8に受光されなくなる(遮られる)ように配置する。このように配置することにより、プッシャ1aを検出することができ、これによりインフィードコンベア1が1回転したことを認識することができる。尚、インフィードコンベア1が1回転する毎に1つの商品Fの包装を終了させるようにする。
図5は、上述した包装装置の制御部の電気的構成を示す図であり、制御部は計量ラベルプリンタ制御部81および包装機構制御部91から構成される。計量ラベルプリンタ制御部81は、主として計量ラベルプリンタ関係の制御をCPU(Central Processing Unit)36(第一の判断部、第二の判断部、制御部)によって行う。包装機構制御部91(包装部)は、主として包装機の機構部の制御をCPU52によって行う。
計量ラベルプリンタ制御部81は、CPU36と、ROM(Read Only Memory)37と、RAM(Random Access Memory)38(記憶部)と、表示操作部39(報知部)と、計量部40と、交信用のインターフェース回路(INF)41と、印字部42と、操作部43(呼び出し手段)とから構成される。これらは、バスライン36aを介して相互に接続される。
ROM37はCPU36が実行する各種制御プログラムを記憶している。RAM38は、CPU36がROM37に記憶された制御プログラムを実行する場合に用いるレジスタ、フラグ等のエリアと、予め各種データが記憶されたプリセットデータエリアとを備える。プリセットデータエリアには、各商品に対応するPLUデータ(商品データ、以下、PLUデータとする。)が設定されたPLUファイル(商品ファイル)、キーワードファイル等が記憶される。
表示操作部39は液晶表示部の上にタッチパネルが積層された構造を有していて、各商品の商品名、バーコード、広告文等のPLUデータを設定することができる。また、キーワードファイルに予めキーワードを設定することができる。操作部43は、品番キー、数字キー、ラベルフィードキー等を有しており、数字キーと品番キーとを押下することにより、各商品に割り振られている品番を選択し呼び出すことができる。
印字部42は計量ラベルプリンタとしてサーマルプリンタを備え、CPU36の指令に基づいてラベルEに商品名、重量、値段、単価、バーコード等を印字する。尚、ラベルE上に印字される位置、大きさ、色等は問わない。
INF41は包装機構制御部91と各種データや指令等の交信を行うための回路である。計量部40は計量皿aに商品が載置されると商品の重量を計量する。また、商品の計量が安定すると、計量が安定したことを報知する計量信号をCPU36へ送信する。CPU36は計量部40から入力された計量信号に基づき、INF41を介して、包装機構制御部91へ搬入モータ駆動信号を送信する。
包装機構制御部91はCPU52と、INF53と、ROM54と、RAM55と、操作部56と、機構駆動部57と、エレベータモータ58と、搬入モータ59と、フィルム搬送モータ60と、折り込み板駆動モータ61と、商品排出モータ62と、エンコーダ63とから構成される。これらは、バスライン52aを介して相互に接続される。INF53はINF41と接続され、計量ラベルプリンタ制御部81との各種データや指令等の交信を行う。すなわち、包装機構制御部91はINF53を介して、計量ラベルプリンタ制御部81と各種データや指令等の交信を行う。
ROM54はCPU52が実行する各種制御プログラムを記憶している。RAM55は、CPU52がROM54に記憶された制御プログラムを実行する場合に用いるレジスタ、フラグ等のエリアと、予め各種データが記憶されたプリセットデータエリアとを備える。プリセットデータエリアには、商品を入れるトレイの使用を規定するトレイ番号毎に風袋重量およびトレイの横幅、縦幅、高さが設定されているトレイファイルと、インフィードコンベア1の搬送速度とが記憶されている。また、RAM55は商品ファイル、実績ファイル、搬送速度フラグエリアおよび搬送速度エリアを備えている。CPU52はトレイファイルのデータによって、フィルム5’をどの程度フィードさせるか、つまり、フィルム搬送モータ60をどのくらい回転させるかを決定する。操作部56は装置の起動、停止等のためのスイッチを有している。
機構駆動部57は、包装を実行する場合に包装装置の各機構部を駆動するための回路である。具体的に、機構駆動部57は、エレベータ2を動作させるエレベータモータ58と、商品を搬入するインフィードコンベア1を動作させる搬入モータ59と、フィルム搬送機構A3を動作させるフィルム搬送モータ60と、左右折り込み板A5および後折り込み板A6を動作させる折り込み板駆動モータ61と、商品を排出するのに用いられる商品排出モータ62とを駆動する。
尚、搬入モータ59にはステッピングモータが使用される。CPU52は、RAM55内の搬送速度フラグエリアに搬送速度フラグ(搬送速度情報)を書き込む。RAM55内の搬送速度エリアには搬送速度としてパルス速度が搬送速度フラグに関連付けて記憶されていて、CPU52は該搬送速度フラグに関連付けられている搬送速度を読み出し、該搬送速度にて機構駆動部57を介して搬入モータ59を駆動する。
また、機構駆動部57には、エンコーダ63が接続される。エンコーダ63は、回転軸をエレベータモータ58の回転軸と機械的に結合され、エレベータモータ58の回転に応じたパルスをCPU52に出力する。CPU52は該パルスをカウントし、機構駆動部57は該カウント値に基づいて、フィルム搬送モータ60と、折り込み板駆動モータ61と、商品排出モータ62とを以下のようにして駆動する。すなわち、機構駆動部57は包装する時のエレベータ2の動作と、インフィードコンベア1の動作、フィルム5’の搬送動作、左右折り込み板A5および後折り込み板A6の動作、商品排出モータ62の動作とのタイミングを合わせて、各部を駆動する。
尚、計量ラベルプリンタ制御部81と包装機構制御部91との間には、前述したように計量皿aに載置された商品の計量が安定したことを報知する計量信号が計量ラベルプリンタ制御部81から送信される他に、各制御部の状態信号(正常かエラー中か等)が授受される。
図6は、本実施形態の商品ファイルの一例である。商品ファイルは表形式で表され、属性としては品番、商品名、バーコード、単位重量、単価、価格、内容量、単位、上限値、下限値、ラベルサイズ、トレイデータがある。また、商品の属性として、計量商品と定額商品とがある。計量商品は予め重量あたりの単価が決まっており、重量の測定後に商品の価格を決定する商品である。例えば100グラム当たり100円の商品を計量したところ200グラムの場合は、この商品の価格は200円と決定される。定額商品は予め商品の価格が決まっている商品である。また、定額商品には1パック500円(内容量は300グラム)といった価格と重量が決まっている商品(定貫商品)と、1パック500円(内容量は3個)といった価格と数量が決まっている商品がある。
バーコードデータは例えば8桁の文字列である。単位重量は例えば100グラム当たりや1キログラム当たり等任意に設定可能である。単価は単位重量当たりの価格であり、計量商品のみに設定する。価格は1パック当たりの価格であり、定額商品のみに設定する。内容量は1パックに含まれる量であり、定額商品のみに設定する。単位は内容量に対する単位であり、定額商品のみに設定する。例えば1は「g」、2は「個」、3は「本」、4は「尾」、5は「kg」であり任意に設定可能である。なお、上記の例に限らず、例えば「枚」、「点」、「束」、「匹」等であってもよい。また、「g」、「kg」など重さの単位を重量単位とし、その他の単位を非重量単位とする。上限値、下限値は誤差の範囲を示したものである。ラベルサイズは、ラベル上の印字位置や文字の大きさなどが規定されたラベルフォーマットが複数設定されているラベルフォーマットファイル(図示せず)の中からラベルフォーマットを指定するデータである。トレイデータは、トレイファイル(図示せず)の中からトレイのサイズを指定するデータである。
また、商品ファイルは1行が1つの商品の情報を示す。図示する例では7行あって、品番0001の商品名は牛ひき肉であり、バーコードはAAAAAAAAであり、単位重量は0であり、単価は0であり、価格は250であり、内容量は500であり、単位は1であり、上限値は505であり、下限値は495であり、ラベルサイズは1であり、トレイデータは1である。品番0002の商品名はりんごであり、バーコードはBBBBBBBBであり、単位重量は0であり、単価は0であり、価格は500であり、内容量は4であり、単位は2であり、上限値は0であり、下限値は0であり、ラベルサイズは1であり、トレイデータは1である。他の行も同様である。
また、品番の0001から0007までが設定されているが、品番0001から品番0005までは価格と内容量が共に設定されているので定額商品を意味する。また、定額商品の内容量の単位が設定されている。例えば品番0001は定額商品であり、単位は「1」すなわち「g」である。一方、品番0006と品番0007は単位重量と単価が共に設定されているので計量商品を意味する。また、計量商品の単位重量が設定されている。例えば品番0006は計量商品であり、単位重量は「/100g」である。なお、本実施形態では計量商品の単位重量は「/100g」であるが、これに限らず「/500g」「/1kg」等と任意に設定することも可能である。
次に、本実施形態での計量ラベル発行の手順について図7を参照し説明する。図7は本実施形態における計量ラベル発行の手順を示した図である。
(ステップS11)CPU36は、作業者が表示操作部39の数字キーと品番キーより入力した品番に従って、商品ファイルから該当する商品の商品データを呼び出す。本手順では品番0001を呼び出すとする。
(ステップS12)作業者により商品が計量部40に載置されると、計量部40は重量信号が安定した所で商品の重量を計量し、ステップS13に進む。同時に重量信号が安定した所で包装装置制御部91に対して包装命令を送信する。また、包装装置制御部91は、計量部41より包装命令を受信すると、商品の包装を開始する。
(ステップS13)
CPU36はステップS11で呼び出した商品データの商品が定額商品であるか否か判断する。判断方法としては例えば商品データの価格に0以外の値が設定されている商品については定額商品であると判断する。定額商品である場合はステップS14に進み、それ以外の場合はステップS19に進む。品番0001の商品データの価格には値が設定されているのでステップS14に進む。
(ステップS14)CPU36はステップS11で呼び出した商品の商品データに含まれる単位が重量単位であるか否か判断する。重量単位である場合はステップS15に進み、それ以外の場合はステップS19に進む。品番0001の商品データに含まれる単位は1すなわちg(グラム)であるのでステップS15に進む。
(ステップS15)CPU36はステップS12で計量した計量値と、ステップS11で呼び出した商品データの内容量とが一致しているか否か判断する。一致している場合はステップS19に進み、一致していない場合はステップS16に進む。
(ステップS16)CPU36は、ステップS12で計量した計量値が誤差の範囲内、すなわち商品ファイルの上限値以下かつ下限値以上であるか否か判断する。上限値以下かつ下限値以上である場合はステップS17に進み、それ以外の場合はステップS18に進む。なお、誤差の範囲内の判断方法として、CPU36はステップS12で計量した計量値と、ステップS11で呼び出した商品データの内容量との差を求め、求めた差が予め設定している誤差の範囲内であることに基づいて判断しても良い。また、CPU36は、ステップS12で計量した計量値が、商品ファイルの内容量のプラスマイナス1%以内の範囲内であることに基づいて判断しても良い。なお範囲は予め任意の値に設定可能である。
(ステップS17)CPU36はステップS12で計量した計量値と、ステップS11で呼び出した商品データの内容量との差を求め、算出した差と計量値とを品番ごとに、RAM38が記憶する実績ファイルに記憶させる。その後、ステップS19に進む。図8は本実施形態における実績ファイルの一例を示した図である。実績ファイルは表形式で表され、属性としては品番、計量値、誤差がある。品番ごとに一処理での計量値と誤差の組が記憶される。図示する例では、品番0001の商品での計量値と誤差の組は、計量値500と誤差0、計量値501と誤差+1、計量値499と誤差−1、計量値503と誤差+3である。また、品番ごとに全ての計量値の合計および全ての誤差の合計を計算した結果を記憶する。
(ステップS18)計量値が誤差の範囲外であるので、CPU36は誤差の範囲外であることを表示操作部39に表示させ、処理を終了する。ラベル発行を行わないことで、適正な重量でない商品を顧客に提供するのを防ぐことができる。
(ステップS19)CPU39はステップS11で呼び出した商品データに基づいて印字部42にラベルを発行させ、処理を終了する。
上述したとおり本実施形態によれば、定額商品で単位が重量単位である定貫商品の場合は計量値と設定されている内容量に関するデータとを比較判断した上でラベルを発行し、非重量単位の定額商品の場合はその判断を行わないでラベル発行を行うため、非重量単位の定額商品についてもラベル発行および包装処理を行うことができる。特に定額商品に重量単位や非重量単位の商品が混在するような商品のうち、いずれの商品が選択された場合でも、定額商品の単位に関わらず商品を計量部に載置するという同じ操作でラベル発行および包装処理を行うことができる。また、計量値の誤差が許容範囲内であればラベルを発行するため、商品の個体差が勘案され不必要なエラーによりラベル発行が出来ないということも防ぐことができる。また、誤差を記憶することで、誤差が多い商品に関しては、作業者へ商品の盛り付け時の注意を促すことも可能となる。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
たとえば、ステップS16で計量値の誤差が許容範囲内であると判断した場合、計量部で計量した商品の重量が、予め商品情報に設定されている内容量とは異なることを知らせる報知部を備えてもよい。また、発行されたラベルを自動で商品に貼付する装置(アプリケータ)を備えるようにしても良い。また、包装装置およびラベル発行部の具体的な機構は問わず、例えばラベル発行部の位置は、装置中央正面や包装部の上方に位置するようにしても良い。また、本実施形態では実績ファイルに計量値と誤差を記憶させたが、例えば、誤差のみを記憶させても良い。また、定額商品で重量単位の商品について、ラベルを発行した商品の内、誤差内の計量値であった商品の数をカウントし記憶させても良い。また、プラスの誤差の商品数とマイナスの誤差の商品数を分けてカウントしても良い。また、定額商品で重量単位の商品について、誤差外の計量値であった商品の数をカウントし記憶させても良い。これらの数をカウントすることにより、たとえば誤差内もしくは誤差外の計量値であった商品の数に基づいて作業者や商品の納入業者に対して、ラベル発行対象の商品の内容量を、予め設定した内容量に近づけるよう指導することも可能である。
本発明の一実施形態による包装装置の内部構造を示す側面図である。 本発明の一実施形態における包装装置の内部構造を示す正面図である。 本発明の一実施形態における包装装置の内部構造を示す上面図である。 本発明の一実施形態において、インフィード原点センサ8によって、プッシャ1aを検知する様子を示す図である。 本発明の一実施形態による包装装置の制御部の電気的構成を示す図である。 本発明の一実施形態における商品ファイルを示した図である。 本発明の一実施形態における計量ラベル発行の手順を示した図である。 本発明の一実施形態における実績ファイルを示した図である。
符号の説明
1・・・インフィードコンベア(搬入機構)、1a・・・プッシャ、2・・・エレベータ、4・・・フィルムロール配置部、5・・・フィルムロール、5’・・・フィルム、6・・・排出路(ヒータコンベア)、6’・・・前折り込みローラ、7・・・ラベル発行口、8・・・インフィード原点センサ、36・・・CPU(Central Processing Unit)(第一の判断部、第二の判断部、制御部)、52・・・CPU、36a、52a・・・バスライン、37、54・・・ROM(Read Only Memory)、38、55・・・RAM(Random Access Memory)(記憶部)、39・・・表示操作部(報知部)、40・・・計量部、41、53・・・インターフェース回路(INF)、42・・・印字部、43・・・操作部(呼び出し手段)、56・・・操作部、57・・・機構駆動部、58・・・エレベータモータ、59・・・搬入モータ、60・・・フィルム搬送モータ、61・・・折り込み板駆動モータ、62・・・商品搬出モータ、63・・・エンコーダ、71・・・PLU(Price Look Up)ファイル(商品ファイル)、72・・・キーワードファイル(キーワードデータ)(キーワード設定手段)、81・・・計量ラベルプリンタ制御部、91・・・包装機構制御部(包装部)、106・・・ブラケット、A・・・ストレッチフィルム包装機(包装機構)、A1・・・機枠、A2・・・フィルム保持手段、A3・・・フィルム搬送機構、A4・・・カッタ、A5・・・左右折り込み板、A6・・・後折り込み板、A7・・・排出プッシャ、a・・・商品載置部(計量皿)、B・・・計量ラベルプリンタ(ラベル発行部)、b・・・包装部、E・・・ラベル、F・・・商品

Claims (3)

  1. 商品に貼付するラベルを発行し、前記商品の包装を行うラベル発行装置付き包装装置において、
    前記商品を識別するための商品情報を記憶する記憶部と、
    前記商品の重量を計量する計量部と、
    該記憶部より前記商品の商品情報を呼び出す呼び出し部と、
    前記計量部が計量した重量値と、前記呼び出し部により呼び出された商品情報に設定されている重量値とを比較し、該比較の結果に基づいて前記ラベル発行の可否を制御する制御部と、
    を有し、
    前記呼び出し部で呼び出された前記商品情報が、定額商品かつ単位が重量単位である商品の商品情報の場合に前記制御を実行し、前記呼び出し部で呼び出された前記商品情報が、定額商品かつ単位が非重量単位である商品の商品情報の場合に前記制御を実行しないよう制御する
    ことを特徴とするラベル発行装置付き包装装置。
  2. 前記定額商品かつ重量単位である商品には、前記設定されている重量値の誤差範囲を定める誤差データと、
    前記呼び出し部で呼び出された前記商品情報が、定額商品かつ単位が重量単位である場合、前記比較の結果、前記計量部で計量した前記商品の重量値が、前記商品情報に設定されている重量値とは一致せず、かつ前記誤差データ範囲であるか否か判断する誤差範囲判断部と、
    を備え、
    前記商品情報に含まれる重量値とは一致せず、かつ前記誤差データ範囲内であると前記誤差判断部が判断した場合、前記ラベル発行をし、計量された商品の重量値が誤差範囲内である旨を報知することを特徴とする請求項1に記載のラベル発行装置付き包装装置。
  3. 前記商品情報に設定されている重量値とは一致せず、かつ前記誤差範囲内であると前記誤差判断部が判断した場合、前記記憶部はさらに、前記計量部で計量した重量値と前記商品情報に設定されている重量値との差を記憶することを特徴とする請求項2に記載のラベル発行装置付き包装装置。
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