JP2009083589A - 自転車の走行駆動装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】左右のペダルを踏み込むだけで、従来の自転車の踏み込む力よりも2〜10倍くらいの駆動力を後輪へ伝達する。
【解決手段】自転車1のフレーム2に軸支され、ペダルアームにより回転される第1回転部材7と、巻掛け部材9を介して回転するようにフレーム2に軸支される第2回転部材8と、該第2回転部材8と一体回転するクランクアームに上端を軸支される第1リンク11、後端を該第1リンク11の下端に軸支され前端をフレーム2に軸支した第2リンク12、および前端を第1リンク11の下端に第2リンク12と共軸に軸支され後端を後輪4の後車軸4aに設けた一方向クラッチ14に軸支した第3リンク13を具備すると共に、第1リンク11、第2リンク12、および第3リンク13とで形成されるトグル機構をフレーム2の両側に一対設け、両側の共軸点P2を交互に上下動させることにより、ペダルアームの駆動力が後輪4へ伝達される。
【選択図】図1
【解決手段】自転車1のフレーム2に軸支され、ペダルアームにより回転される第1回転部材7と、巻掛け部材9を介して回転するようにフレーム2に軸支される第2回転部材8と、該第2回転部材8と一体回転するクランクアームに上端を軸支される第1リンク11、後端を該第1リンク11の下端に軸支され前端をフレーム2に軸支した第2リンク12、および前端を第1リンク11の下端に第2リンク12と共軸に軸支され後端を後輪4の後車軸4aに設けた一方向クラッチ14に軸支した第3リンク13を具備すると共に、第1リンク11、第2リンク12、および第3リンク13とで形成されるトグル機構をフレーム2の両側に一対設け、両側の共軸点P2を交互に上下動させることにより、ペダルアームの駆動力が後輪4へ伝達される。
【選択図】図1
Description
本発明は、自転車の走行駆動装置に関する。
従来、通常の自転車の駆動装置は、図11に示すように、ペダル100を踏み込んでクランク101に直結した大スプロケット102を駆動する。大スプロケット102と、後輪103に設けた小スプロケット104との間に巻掛けたチェーン105を介して小スプロケット104に動力を伝達し、後輪103を回転することで自転車を走行駆動するようになっているが、大スプロケット102から小スプロケット104に至る間にペダル100を踏み込む力を機械的に増大させる機構を有しないので、後輪103を駆動する力は小さい。かといって、電動機付きの自転車にあっては、バッテリーを搭載するので車重が大きく、高価格であり、電気系統の故障時には、誤作動を生じるおそれがあり、また、バッテリーの電源がなくなった場合には、車重が大きいので自転車の走行に多大の労力を必要とする。
ところで、自転車の登坂性能を向上する自転車として、特許文献1に記載のものがある。この特許文献1に記載の技術は、大スプロケット、小スプロケット、およびチェーンをラック・ピニオン機構に置換して自転車を前進走行するようにしたものである。換言すると、特許文献1に記載の技術は、ペダルアームに位相差をなして結合される対向配置した一対のクランクアームの自由端に、ラックの前端を回転可能に結合し、ラックの後端を後輪のワンウェイクラッチに設けたピニオンに噛合する構成のものである。ペダルを踏み込んでクランクアームを回転することで、各ラックをペダル軸の回りに揺動運動させる。この揺動運動で惹起されるラックの前後方向における移動成分によりピニオンを自転車が前進する方向にのみ回転させることで後輪が駆動し、自転車が前進走行できるようにしている。
特開2002−240770号公報
しかしながら、上記の特許文献1に記載の技術にあっては、ペダルアームが上死点付近において重たかったペダル操作を軽くするものではあるが、踏み込み力が小さくても、後輪の駆動力を増大させて登坂性能を高める構成を有しない。
本発明は上記の技術的課題に鑑みてなされたものであり、左右のペダルを踏み込むだけで、従来の自転車の踏み込む力よりも2〜10倍くらいの駆動力を後輪へ効率良く伝達し、登坂走行性能を向上できる自転車の走行駆動装置を提供することを目的とする。
(1)上記の目的を達成するために、本発明は次のような構成を採用することとした。すなわち、本発明は自転車の走行駆動装置であって、自転車のフレームに軸支され、ペダルアームにより回転される第1回転部材と、該第1回転部材との間に巻掛け部材を介して回転するように前記フレームに軸支される第2回転部材と、該第2回転部材と一体回転するクランクアームに上端が軸支される第1リンクと、後端が該第1リンクの下端に軸支され、前端が前記フレームに軸支される第2リンクと、前端が前記第1リンクの下端に前記第2リンクと共軸に軸支され、後端が後輪の車軸に設けた一方向クラッチに軸支される第3リンクと、を具備すると共に、前記第1リンク、第2リンク、および第3リンクとで形成されるトグル機構を前記フレームの両側に一対設け、前記両側の第1リンク、第2リンクおよび第3リンクの共軸点を交互に上下動させることにより、前記ペダルアームの駆動力が後輪へ伝達されることを特徴とする。
係る構成によれば、フレームの両側に設けた一対のトグル機構を形成する第1リンク、第2リンク、および第3リンクにより、ペダルの踏込み力は一方向クラッチを介して後輪へ伝達される。すなわち、第1リンク、第2リンク、および第3リンクの共軸点が交互に上下動することで、ペダルアームの駆動力が後輪へ伝達され、自転車を前進走行させることができるようになる。
(2)本発明はまた、前記トグル機構は、前記ペダルアームの回転に応動する前記第1リンクを介して、前記第2リンクおよび前記第3リンクが前記共軸点を屈曲点とする、くの字状に屈曲する屈曲状態と、前記第2リンクおよび前記第3リンクが略一直線状に伸びる伸張状態との間に亘って屈伸運動を繰り返すと共に、前記屈曲状態から前記伸張状態へと変位するときに、前記第2リンクおよび第3リンクが、前記一方向クラッチを介して前記後輪へ駆動力が伝達されるように形成したことを特徴とする前記(1)記載の自転車の走行駆動装置である。
係る構成によれば、第2リンクおよび第3リンクは共軸点を中心にしてくの字状の屈曲した状態から、両リンクが略一直線状に伸張する状態へ変位するに応じて、後輪を駆動する力が増大するので、小さな力で効率良く自転車を走行させることができ、上り坂の走行を楽に行うことができるようになる。
(3)本発明はまた、前記第3リンクの後端に、屈曲部を形成する一方で、該第3リンクの後端を、前記一方向クラッチの路面側に面する側で軸支したことを特徴とする前記(1)または(2)記載の自転車の走行駆動装置である。
係る構成によれば、第3リンクに屈曲部を形成したことで、第3リンクが一方向クラッチに干渉するのを防止でき、円滑な動力伝達を行うことができる。
(4)本発明はまた、前記第1回転部材および前記第2回転部材が、プーリで形成され、前記巻掛け部材が、タイミングベルトで形成されることを特徴とする前記(1)〜(3)のいずれかに記載の自転車の走行駆動装置である。
係る構成によれば、プーリの溝にタイミングベルトを巻掛けているので、確実に駆動力を伝達することができると共に、静粛性に優れた走行駆動装置を得ることができるようになる。
(5)本発明はまた、前記第1回転部材および前記第2回転部材が、スプロケットで形成され、前記巻掛け部材が、チェーンで形成されることを特徴とする前記(1)〜(3)のいずれかに記載の自転車の走行駆動装置である。
係る構成によれば、スプロケットとチェーンとの組み合わせで駆動力の伝達をするので、駆動力伝達ロスを低減することができる。
本発明によれば、従来の自転車に比べて小さな力で効率よく自転車を走行させることができ、また、上り坂等においては回転駆動力を増大することで良好に走行性能を発揮でき、さらに、自転車の軽量化を図り、コスト安価な自転車の走行駆動装置を得ることができる。
以下、本発明に係る自転車の走行駆動装置の一実施形態を、図を参照して詳述する。図1は本一実施の形態における自転車の側面図、図2は図1の要部拡大側面図、図3は図2のA−A線における矢視断面図、図4は図2のB−B線における矢視断面図、図5は図2のC−C線における矢視断面図、図6は図2のD−D線における矢視断面図である。
自転車1の概要構成は、図1、図2に示すように、前車軸3aおよび後車軸4aを介してフレーム2に軸支される前輪3および後輪4、左右一対のペダル5、同じく左右一対のペダルアーム6、ペダルアーム6に駆動される第1回転部材としての第1プーリ7,第1プーリ7の後方であって、前輪3と後輪4の間に配置される第2回転部材としての第2プーリ8、第1プーリ7と第2プーリ8との間に巻掛けられた巻掛け部材としてのタイミングベルト9,第2プーリ8と一体回転するようにクランク状に左右に対称配置した一対のクランクアーム10、左右の各クランクアーム10に軸支される左右一対の第1リンク11、各第1リンク11の下端に共軸関係で軸支される左右に対称配置した一対の第2リンク12と第3リンク13、および第3リンク13の後端を軸支する一方向クラッチ14から構成される。以下、上記構成要素をより具体的に説明していくこととする。
フレーム2の左右両側には、図11に示す自体公知の自転車と同様に、ペダル5を軸支する一対のペダルアーム6が、図4に示すように、フレーム2の左右両側にクランク状に対称配置され、そのペダルアーム軸6aに、第1プーリ7がキー6bを介して一体に回転するように設けられる。ペダルアーム軸6aがフレーム2に軸支されることで、第1プーリ7はフレーム2によって回転可能に軸支される。
第1プーリ7のすぐ後方には、図3に示すように、第2プーリ8が軸支される。また、フレーム2の左右両側にクランク状に一対のクランクアーム10が対称配置される。そして、一対のクランクアーム10を結合するクランクアーム軸10aがフレーム2に軸支され、このクランクアーム軸10aにキー10bを介して第2プーリ8が一体に回転するように設けられる。こうして、クランクアーム10がフレーム2に軸支されることで、第2プーリ8はフレーム2によって回転可能に軸支される。
第1プーリ7と第2プーリ8との間には、巻掛け部材としてのタイミングベルト9か巻掛けられる。したがって、ペダル5を図1において時計回りの方向に踏み込むことで、第1プーリ7、タイミングベルト9、第2プーリ8を介してクランクアーム10がクランクアーム軸10aを中心として時計方向回りに第2プーリ8と一体に回転するようになっている。
一対の第1リンク11は、各上端を各クランクアーム10にピンP1を介して軸支する一方で、各第1リンク11の各下端に、第2リンク12の後端と、第3リンク13の前端とを共軸状態にしてピンP2により軸支している。すなわち、ピンP2は第1リンク11、第2リンク12、および第3リンク13の共軸点として機能する。そして、第2リンク12の前端はフレーム2に設けたブラケット15にピンP3を介して回動可能に軸支され、第3リンク13の後端は、屈曲部13aを形成し、その端部を後車軸4aに設けた一方向クラッチ14にピンP4を介して軸支している。第3リンク13に屈曲部13aが形成されることにより、第3リンク13が一方向クラッチ14に緩衝しないようにしている。こうして、図2によく示されるように、フレーム2の左右両側にはクランクアーム10にピンP1で軸支された第1リンク11、第2リンク12、および第3リンク13により形成される後述のトグル機構が、フレーム2の左右両側にそれぞれ対称に配置される。なお、図2において、ハッチングを付した部材がフレーム2の向こう側(紙面の裏側)に配置されるトグル機構で、ハッチングを付していない部材リンクがフレーム2の手前側に存するトグル機構を示すものとする。
上記の一方向クラッチ14は、自体公知の機構で、第3リンク13から自転車1が前進走行する方向への駆動力が作用したときのみ、後輪4を時計回りの方向へ回転するようにトルクを伝達し、それ以外の場合には第3リンク13からの駆動力を後輪4へ伝達するのを遮断する構成のものである。
なお、本一実施形態における自転車を構成する各部材は、例えば、次のような寸法に設定されるのが好ましい。すなわち、前輪3および後輪4は半径寸法が330mm、前輪3と後輪4との車軸3a、4a間距離は1100mm、ペダルアーム6の腕の長さは130mm、ペダルアーム軸6aの路面Rからの高さ寸法は285mm、クランクアーム軸10aのそれは315mm、ペダルアーム軸6aとクランクアーム軸10aとの間の軸間距離の水平寸法は100mm、上下高さの距離寸法は30mm、第1プーリ6の外径は130φ、第2プーリ8のそれは60φ、クランクアーム10の長さ(回転半径)は66mm、第1リンク11の長さは132mm(ピンP1とピンP2との間の距離)、クランクアーム軸10aと後車軸4aとの水平距離の寸法は390mmにそれぞれ設定される。勿論、上記以外の適宜の寸法に設定してもよいことは言うまでもない。
次に、本発明の特徴的な構成要素であるトグル機構を説明する。フレーム2の左右両側のいずれか一側に設けられるトグル機構は、クランクアーム10でピンP1を介して駆動される第1リンク11、第2リンク12、および第3リンク13で形成される。このトグル機構において、図7の模式図に示すように、第1リンク11を介してピン2に作用する力をW、ピンP3とピンP4とを結んだ線Lの方向に作用する第3リンク13から作用する力(後輪4を駆動する力)をPとする。第3リンク13と線Lとの成す角をθとするとき、P=W/tanθの関係式が成立する。この関係式において、角度θが小さくなると、これに応じて関係式の分母tanθが小さくなるので、Wを一定とするとき、後輪4を駆動する力Pは大きくなっていく。換言すると、第2リンク12と第3リンク13との成す角度が鈍角から180°、すなわち、限りなく水平に近づいていくと、後輪4は大きな駆動力で回転されるようになる。
係るトグル機構を利用して構成したのが本一実施形態における走行駆動装置であるが、その作動を図8〜図10に基づいて説明すると、ペダルアーム6が鉛直線に対して30°の前傾位置に踏み込まれた場合には、クランクアーム10のピンP1は下死点にあり、第2リンク12および第3リンク13は下側へ、くの字状の鈍角に屈曲している。すなわち、ピンP2は最下位置にある。このとき、第3リンク13の後端におけるピンP4は、図8に示すように、一方向クラッチ14に対して最前方の位置に変位している。また、第2リンク12および第3リンク13の共軸であるピン2を基準として、鉛直上方向に大きな駆動力が発生し、この駆動力が第1リンク11を介してクランクアーム10および第2プーリ8に伝達されるため、鉛直方向の駆動力が作用しない場合に比べてクランクアーム10および第2プーリ8の回転力を10倍〜12倍位に高めることができる。
次に、ペダルアーム6が鉛直線に対して60°の前傾位置に踏み込まれた場合には、トグル機構を構成する各リンク11〜13は、図9に示すように、二点鎖線に示す位置から実線で示す状態に変位し、ピンP4は後方へ移動する。また、このときも、上述の鉛直方向の駆動力が作用するため、この駆動力によってクランクアーム10および第2プーリ8の回転力が高められる。
さらに、図10に示すように、ペダルアーム6が鉛直線に対して90°の位置まで踏み込まれると、トグル機構を構成する各リンク11〜13は二点鎖線に示す最下位置の状態に対して実線で示す状態へ上方変位し、ピンP4はさらに後方へ移動する。この状態から、クランクアーム10は軌跡円C1に沿って上死点に向かって回転していき、第2リンク12および第3リンク13はほぼ180°、すなわち、一直線を成す状態に伸張変位する。このとき、反対側に存するもう一方のトグル機構をなす各リンク11〜13は、上記とは反対に動作する、すなわち、もう一方のトグル機構のピンP2は下方へ変位していくようになっている。なお、このときは、上述の鉛直方向の駆動力は低下するが、第2リンク12および第3リンク13が略一直線の状態に伸張変位し、鉛直方向の駆動力に代わって水平方向の駆動力が増大するため、後輪4の駆動力が弱まることが無い。
このように、本一実施形態によれば、ペダルアーム6が矢印で示す時計回りの方向へ回転すると、第1プーリ7の回転によりタイミングベルト9を介して第2プーリ8が回転し、クランクアーム10が同期して回転する。これにより、ピンP1は軌跡円C1上を時計回りに回転し、これに応動して、第2リンク12および第3リンク13の共軸点であるピンP2は、軌跡曲線C2に沿って上下往復する。こうして、第1リンク11により、第2リンク12と第3リンク13とは、互いにピンP2で鈍角をなして屈曲する状態と、この状態から伸張する状態との間を往復運動することとなる。また、これと反対側にあるもう一方のトグル機構も上記とは逆位相の関係で作動していく。
この結果、共軸点としてのピンP2が上方へ変位していくときに、ピンP4に軸支される一方向クラッチ14により後輪4に駆動力が伝達される。このような駆動力が、フレーム2の左右両側に設けたトグル機構を介して交互に伝達されるとともに、第2リンク12および第3リンク13が略一直線の状態に伸張変位して近づくに応じて、一方向クラッチ14への駆動力が従来の自転車に比べて2倍〜10倍位の力を後輪に伝達できる。
したがって、従来の自転車に比べて、小さな力で効率良く自転車を走行させることができ、上がり坂等の走行を円滑に行うことができる。また、電動型自転車に比べても低廉な価格の自転車を提供でき、さらには、電動モータを備える必要がないので、軽量な自転車を得ることができる。
また、第3リンク13の後端に屈曲部13aを形成して一方向クラッチ14にピンP4結合したので、第3リンク13は一方向クラッチ14に干渉することがないので、円滑な作動を得ることができる。
また、上記一実施形態では、巻掛け部材としてタイミングベルト9を使用しているので、ペダル5の踏込み力をロスすることなく確実に後輪4の駆動に利用できるのでエネルギー効率が低下することがなく、しかも、静粛性を確保できる。
以上、本発明を一実施形態により詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も本発明の範囲に含まれるものである。
例えば、第1プーリ7と、第2プーリ8と、各プーリ間に介装されたタイミングベルト9とで駆動力を伝達する構成としたが、この代わりに、第1プーリおよび第2プーリをスプロケットで形成し、これらスプロケット間にチェーンを巻掛けした変形例としてもよい。係る変形例の構成とすることで、上記一実施形態の場合と同様に、ペダル5の踏込み力をロスすることなく確実に後輪4を駆動する力として伝達することができる。
また、上記では第1回転部材7および第2回転部材8を設けたが、第1回転部材7と第2回転部材8との間に、第3の回転部材を介装するような態様とすることも可能である。
また、上記一実施形態では、その図示はしなかったが、走行駆動装置に適宜のカバー部材で被覆し、外部から露呈しない構成とすることもできる。これによれば、走行駆動装置に足や着衣が触れることを防止でき、一層の安全走行を実現できる。
また、上記では第3リンク13の後端に屈曲部13aを形成したが、一方向クラッチ14に対して第3リンク13が揺動運動するときに、一方向クラッチ14と干渉しないようにピン結合するような場合には、第3リンク13を直線形状に形成してもよい。
本発明は、自転車の走行駆動装置に利用可能である。
1 自転車
2 フレーム
3 前輪
4 後輪
5 ペダル
6 ペダルアーム
7 第1プーリ
8 第2プーリ
9 タイミングベルト
10 クランクアーム
11 第1リンク
12 第2リンク
13 第3リンク
13a 屈曲部
14 一方向クラッチ
C1 軌跡円
C2 軌跡曲線
L ピンP3とピンP4とを結ぶ線
P1 ピン
P2 ピン(共軸点)
P3,P4 ピン
R 路面
2 フレーム
3 前輪
4 後輪
5 ペダル
6 ペダルアーム
7 第1プーリ
8 第2プーリ
9 タイミングベルト
10 クランクアーム
11 第1リンク
12 第2リンク
13 第3リンク
13a 屈曲部
14 一方向クラッチ
C1 軌跡円
C2 軌跡曲線
L ピンP3とピンP4とを結ぶ線
P1 ピン
P2 ピン(共軸点)
P3,P4 ピン
R 路面
Claims (5)
- 自転車のフレームに軸支され、ペダルアームにより回転される第1回転部材と、
該第1回転部材との間に巻掛け部材を介して回転するように前記フレームに軸支される第2回転部材と、
該第2回転部材と一体回転するクランクアームに上端が軸支される第1リンクと、
後端が該第1リンクの下端に軸支され、前端が前記フレームに軸支される第2リンクと、
前端が前記第1リンクの下端に前記第2リンクと共軸に軸支され、後端が後輪の車軸に設けた一方向クラッチに軸支される第3リンクと、を具備すると共に、
前記第1リンク、第2リンク、および第3リンクとで形成されるトグル機構を前記フレームの両側に一対設け、前記両側の第1リンク、第2リンクおよび第3リンクの共軸点を交互に上下動させることにより、前記ペダルアームの駆動力が後輪へ伝達されることを特徴とする、
自転車の走行駆動装置。 - 前記トグル機構は、
前記ペダルアームの回転に応動する前記第1リンクを介して、前記第2リンクおよび前記第3リンクが前記共軸点を屈曲点とする、くの字状に屈曲する屈曲状態と、前記第2リンクおよび前記第3リンクが略一直線状に伸びる伸張状態との間に亘って屈伸運動を繰り返すと共に、
前記屈曲状態から前記伸張状態へと変位するときに、前記第2リンクおよび第3リンクが、前記一方向クラッチを介して前記後輪へ駆動力が伝達されるように形成されたことを特徴とする、
請求項1記載の自転車の走行駆動装置。 - 前記第3リンクの後端に、屈曲部を形成する一方で、
該第3リンクの後端を、前記一方向クラッチの路面側に面する側で軸支したことを特徴とする、
請求項1または2記載の自転車の走行駆動装置。 - 前記第1回転部材および前記第2回転部材が、プーリで形成され、
前記巻掛け部材が、タイミングベルトで形成されることを特徴とする、
請求項1〜3のいずれか一項に記載の自転車の走行駆動装置。 - 前記第1回転部材および前記第2回転部材が、スプロケットで形成され、
前記巻掛け部材が、チェーンで形成されることを特徴とする、
請求項1〜3のいずれか一項に記載の自転車の走行駆動装置。
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---|---|---|---|
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JP2007253913A JP4080525B1 (ja) | 2007-09-28 | 2007-09-28 | 自転車の走行駆動装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP4080525B1 JP4080525B1 (ja) | 2008-04-23 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102343963A (zh) * | 2011-07-20 | 2012-02-08 | 宁波嘉隆工业有限公司 | 一种室外自行车的一体中轴组件 |
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2007
- 2007-09-28 JP JP2007253913A patent/JP4080525B1/ja not_active Expired - Fee Related
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CN102343963A (zh) * | 2011-07-20 | 2012-02-08 | 宁波嘉隆工业有限公司 | 一种室外自行车的一体中轴组件 |
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