JP3205706U - 自走式ボード - Google Patents

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Abstract

【課題】製造コストが安く高い駆動力を得ることができる自走式ボードを提供する。【解決手段】キックスケーター1は、ハンドル部2と、前輪3と、駆動ベース4と、本体ベース5と、クランク機構7とを有している。本体ベース5は、後輪6を回転可能に支持している。駆動ベース4は、足踏ベース41と、軸受部と、回動伝達部43と、を有している。軸受部は、本体ベースによって左右方向に延びる軸を中心に回動可能に支持される。足踏ベース41は、前後方向の一端部に設けられた第1踏部41Aと他端部に設けられた第2踏部41Bとを備え第1踏部と第2踏部とを交互に踏むことにより軸を中心にシーソー状に回動する。回動伝達部43は、足踏ベースに接続され足踏ベースの回動に応じて回動する。クランク機構7は、回動伝達部の運動を回転運動に変換し後輪に伝達する。【選択図】図1

Description

本考案は、自走式ボードに関し、特に駆動機構を備える自走式ボードに関する。
従来の動力式キックボード(登録商標)は、円弧状ラック歯車と、円弧状ラック歯車と噛合する歯車と、を備える駆動装置を有している(例えば、特許文献1)。円弧状のラック歯車は、運転者がペダルを踏み込むことにより駆動し、この駆動力が歯車を介して後輪に伝達される。ペダルは、キックボードのフレーム部材の後端部に設けられていて、運転者は一方の足でペダルを踏み込む。
他のスケータ型車両の駆動装置では、ベースの前部に設けられたペダルと、ペダルを踏み込むことで回動するペダルレバーと、ペダルレバーによって回転するチェーンと、を備えている(例えば、特許文献2)。運転者がペダルを踏み込むと、チェーンと噛合する駆動輪によって車輪が回転する。
登録実用新案第3129429号公報 特開2002−58778号公報
しかし、上記のキックボードでは、複数の歯車やチェーンなど多くの部品が使用されており、製造コストが高かった。また、ギヤやチェーンへの定期的な注油など、メンテナンスが必要になっていた。さらに、ペダルを踏み込む力で車輪を駆動しているため、回転トルクが低く登坂などを走行することは難しかった。
そこで、本考案では、製造コストが安く高い駆動力を得ることができる自走式ボードを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本考案は、前輪と後輪とを繋ぎ、前記後輪を回転可能に支持する本体ベースと、前記本体ベースによって前記前輪の車軸方向に延びる回動軸を中心に回動可能に支持される軸受部と、長手方向の一端部に設けられた第1踏部と前記長手方向の他端部に設けられた第2踏部とを備え前記第1踏部と前記第2踏部とを交互に踏むことにより前記回動軸を中心にシーソー状に回動する足踏ベースと、前記足踏ベースに接続され前記足踏ベースの回動に応じて回動する回動伝達部と、を備える駆動ベースと、前記回動伝達部の運動を回転運動に変換し前記後輪に伝達するクランク機構と、を有することを特徴とする自走式ボードを提供している。
このような構成によると、駆動ベースの運動を回転運動に変換するクランク機構を備えているため、簡易な構造且つ少ない部品で自走式ボードに自走機構を備えることができる。これにより、製造コストを削減することができる。また、歯車やチェーンなどの機械部品を使用していないため、注油などの定期的なメンテナンスが不要であり維持管理が簡単になる。足踏ベースの長手方向の一端部に設けられた第1踏部と他端部に設けられた第2踏部とを交互に踏むことにより後輪を駆動させるため、クランク機構に高いトルクを伝達することができる。これにより、自走式ボードで登坂を上がることも可能となる。第1踏部と第2当踏部とが駆動ベースの長手方向に並んでいるため、第1踏部と第2踏部が並列に配置される自走式ボードと比較して自走式ボードの横幅を抑えることができる。これにより、自走式ボードの小型化を図ることができる。
また、前記本体ベースは、第1ベースと、前記第1ベースと前記回動軸の軸方向に対向する第2ベースとから構成され、前記軸受部は、前記第1ベース及び前記第2ベースに前記回動軸を中心に回動可能に支持され、前記回動伝達部及び前記軸受部は、前記回動軸の軸方向において前記第1ベースと前記第2ベースとの間に位置していることが好ましい。
このような構成によると、回動伝達部が第1ベースと第2ベースとの間に位置しているため、回動伝達部が回動軸の軸方向にぶれることを抑制することができる。これにより、駆動ベースの回動を安定的に後輪に伝達することができる。
また、前記本体ベースは平板形状であって、前記本体ベースは、平板の平面が前記車軸方向に直交するように配置されていることが好ましい。
このような構成によると、平板の平面が軸方向に直交するように配置されているため、本体ベースの軸方向の長さを抑えることができる。これにより、自走式ボード走行時に駆動ベースと本体ベースとの間に足を挟まれるといった事態を抑制することができる。
また、前記クランク機構は、前記回動伝達部に相対回転可能に接続されるクランクロッドと、一端が前記クランクロッドに相対回転可能に接続され他端が前記後輪に接続されるクランクアームと、を有し、前記クランクロッド及び前記クランクアームは、前記長手方向から見て前記後輪及び前記本体ベースとは重複しない位置に配置されていることが好ましい。
このような構成によると、簡単な構造で自走式ボードに自走機構を備えることができる。これにより、製造コストを削減することができる。また、クランク機構が長手方向から見て後輪及び本体ベースに重複しない位置に配置されているため、容易にクランク機構にアクセスすることができる。
また、前記クランク機構は、前記回動軸の運動を往復動に変換する第1運動変換機構と、前記第1運動変換機構に変換された往復動を円運動に変換する第2運動変換機構と、から構成されることが好ましい。
このような構成によると、第1運動変換機構と第2運動変換機構とにより、駆動ベースの回動を安定的に後輪に伝達することができる。
本考案によると、製造コストが安く高い駆動力を得ることができる自走式ボードを提供することができる。
本考案の第1の実施の形態のキックスケーターの斜視図。 本考案の第1の実施の形態のキックスケーターの背面図。 本考案の第1の実施の形態のキックスケーターのクランク機構の動作を説明するための概略図。 本考案の第1の実施の形態の変形例のクランク機構の概略図。 本考案の第2の実施の形態のスケートボードの斜視図。 本考案の第2の実施の形態のスケートボードの底面図。 本考案の第2の実施の形態の変形例のスケートボードの底面図。
本考案の第1の実施の形態による自走式ボードの一例であるキックスケーター1を、図1乃至図3に基づいて説明する。以下の記載において、平行、直交とは、完全に平行、直交ではなく略平行、略直交を含む概念である。図1及び図2のように上下左右方向を定義し、キックスケーター1の進行方向を前方向、逆を後方向とする。
キックスケーター1は、ハンドル部2と、前輪3と、駆動ベース4と、本体ベース5と、後輪6と、クランク機構7と、から構成される。ハンドル部2、駆動ベース4、本体ベース5、及びクランク機構7は、軽量化のためにアルミニウム又はアルミニウム合金を用いる。ハンドル部2は、運転者が把持する把持部21と、ハンドル部2の長さを調整する調整部22と、前輪3を回転可能に支持する車輪支持部23と、本体ベース5に回動可能に接続する本体接続部24と、を備えている。
キックスケーター1の運転者は、把持部21を把持しハンドル部2を矢印Aの方向に回転させることでキックスケーター1の進行方向を変えることができる。調整部22は、把持部21の下方に設けられていて、ストッパ部22Aを備える。ストッパ部22Aを緩めてハンドル部2の長さを調整し、ストッパ部22Aを締めてハンドル部2の長さを固定する。車輪支持部23は調整部22の下方に位置し、前輪3の前車軸31を回転可能に支持している。
駆動ベース4は前後方向に延びる平板形状であって、足踏ベース41と、軸受部42(図2)と、回動伝達部43と、を有している。図2においては、駆動ベース4、本体ベース5、及びクランク機構7の構造を説明するため、後輪6を点線で仮想的に示し、前輪3及びハンドル部2の図示を省略する。
足踏ベース41は、運転者が足8(図3の点線)を載置する場所であって、前後方向端部が上方に向けて反り上がっている。これにより、運転者の足8が足踏ベース41から外れることを抑制している。足踏ベース41の下面であって前後方向端部には、ゴム等の弾性材44が設けられている。弾性材44は、本体ベース5と当接することにより、駆動ベース4が過剰に傾倒することを抑えるストッパとしての役割を果たす。足踏ベース41は、前側に位置し運転者の一方の足が載置される第1踏部41Aと、後側に位置し他方の足が載置される第2踏部41Bと、を備えている。運転者によって第1踏部41Aと第2踏部41Bとが交互に踏まれることにより、足踏ベース41が前車軸31の軸方向と平行に延びる回動軸S1を中心にシーソー状に回動する。
軸受部42は略平板形状をなし、足踏ベース41の下面であって前後方向及び左右方向の中央部から下方に延び、本体ベース5に回動軸S1を中心に回転可能に支持されている。図2に示すように、軸受部42には、左右方向に貫通する第1貫通孔42aが形成されていて、第1留め具91により本体ベース5に回転可能に接続されている。これにより、駆動ベース4は本体ベース5に対して回動軸S1を中心にシーソー状に回動可能である。第1留め具91は、駆動ベース4が本体ベース5に対して回動可能であれば、ピン止めやカシメであってもよくボルトとナットの組み合わせであっても良い。
回動伝達部43は軸受部42と一体的に構成されていて、軸受部42の下方に位置している。回動伝達部43の下端部には、左右方向に貫通する第2貫通孔43aが形成されていて、第2留め具92が貫通している。第2留め具92は、左右方向に延びる第1スペーサ73を介して回動伝達部43とクランク機構7とを相対回転可能に接続している。これにより、回動伝達部43の運動がクランク機構7に伝達される。第1スペーサ73は略円筒形状であって、その内部空間に第2留め具92が挿入されている。第1スペーサ73により、クランク機構7を本体ベース5の左右方向外側に配置することができる。換言すると、後輪6及び本体ベース5よりも左側にクランク機構7を配置することができる。回動伝達部43は、軸受部42に対して足踏ベース41の反対側に位置していて、側面視において回動軸S1を中心に円弧状に回動する。
本体ベース5はハンドル部2を介して前輪3と後輪6とを繋ぐ部材であって、第1ベース51と、第1ベース51と左右方向に所定間隔を空けて対向している第2ベース52と、第1ベース51と第2ベース52とを繋ぐベース接続部53と、から構成される。ベース接続部53は、本体接続部24によってハンドル部2に回動可能に接続されている。第1ベース51と第2ベース52とは略同一形状であるため、以下第1ベース51についてのみ詳細に説明する。
第1ベース51は、基幹ベース54と、駆動支持部55と、後輪支持部56と、を有する。第1ベース51は略平板形状であって、その平面51A(左面)が回動軸S1と直交するように配置されている。平板を上下方向に立てるように配置することで、平面視において左右方向の幅の狭い本体ベース5となる。第1ベース51の前端部は、ベース接続部53に固定されている。基幹ベース54は略平板形状をなし、前後方向に延びている。第1ベース51の基幹ベース54は、第2ベース52の基幹ベースと左右方向に間隔を空けて対向している。
駆動支持部55は、基幹ベース54の前後方向中央部から上方に延びるように一体的に設けられている。図2に示すように、駆動支持部55には左右方向に貫通する第3貫通孔55aが形成されていて、第1留め具91が貫通している。第1留め具91は、第3貫通孔55aと、第1貫通孔42aと、第2ベース52に形成された貫通孔とを通ることにより、駆動ベース4と本体ベース5とを相対回転可能に接続している。これにより、軸受部42及び回動伝達部43が左右方向において第1ベース51と第2ベース52との間に配置される。後輪支持部56は、基幹ベース54の後端部から左右方向に外側に広がった後、斜め下方に傾斜するように延びていて、後輪6を回転可能に支持している。これにより、後輪6は、後輪支持部56と第2ベース52の後輪支持部とに挟まれるように支持されている。後輪支持部56には、左右方向に貫通する第4貫通孔56aが形成されている。
図1に示すように、本体ベース5の後部には、後輪6の上部を覆うブレーキ57が設けられている。ブレーキ57には、斜め上方に延びる踏込部57Aが設けられている。運転者が踏込部57Aを踏むことによって、後輪6とブレーキ57とが接触しキックスケーター1が停止する。
後輪6は、後車軸61を中心に回転可能に後輪支持部56に支持されている。後輪6はクランク機構7と接続されており、駆動ベース4の運動がクランク機構7によって回転運動に変換されて後輪6が回転駆動する。
クランク機構7は、クランクロッド71と、クランクアーム72と、を備えている。クランクロッド71及びクランクアーム72は、図2に示すように、後方から見て後輪6及び本体ベース5と重複しない位置に配置される。クランクロッド71は、略平板形状であって、前端部及び後端部が拡径している。クランクロッド71の前端部には、左右方向に貫通し第2留め具92が挿通される第5貫通孔71aが形成されている。第2留め具92は、第1スペーサ73を介して第2貫通孔43aと第5貫通孔71aとに挿通されている。これにより、回動伝達部43とクランクロッド71とは、左右方向に第1スペーサ73の長さ分だけ間隔を空けて、相対回転可能に接続されている。クランクロッド71の後端部には、左右方向に貫通する第6貫通孔71bが形成されている。
クランクアーム72は、平板形状であって、両端部が拡径している。クランクアーム72の一端部には、左右方向に貫通し第3留め具93が挿通される第7貫通孔72aが形成されている。第3留め具93は、第2スペーサ93Aを介して第6貫通孔71bと第7貫通孔72aとに挿通されている。これにより、クランクロッド71とクランクアーム72とは、左右方向に第2スペーサ93Aの長さ分だけ間隔を空けて、相対回転可能に接続されている。クランクアーム72の他端部には、左右方向に貫通する第8貫通孔72bが形成されている。後車軸61は、第8貫通孔72bに固定され、第4貫通孔56aを貫通し、ワンウェイクラッチ74にクランクアーム72の回転を伝達している。これにより、後輪6が本体ベース5に対して回転可能に支持されるとともに、後輪6にクランク機構7からの回転が伝達される。換言すると、クランク機構7は、ギヤやチェーンを介することなく直接的に後車軸61に接続している。クランク機構7と後輪6との間にワンウェイクラッチ74が設けられているため、駆動ベース4の駆動時のみ後輪6に駆動力が伝達され、キックスケーター1がある程度スピードに乗ったら、駆動ベース4を動かすことなく慣性で進むことができる。
次に、図3を参照しながら、キックスケーター1の駆動について説明する。図3(a)に示すように、初期状態では、駆動ベース4は水平であって、クランクロッド71は後方に向かうにつれて下方に傾斜し、クランクアーム72は後車軸61から下方に延びている。
図3(b)に示すように、運転者が第1踏部41Aを踏み込み足踏ベース41を前方に傾斜させると、駆動ベース4が回動軸S1を中心に反時計回り方向に回動し、回動伝達部43が後方に移動する。これにより、クランクロッド71が水平となり、クランクアーム72が後車軸61から後方に延びる位置まで回転し、後輪6が90°回転する。
図3(c)に示すように、運転者が第2踏部41Bを踏み込み足踏ベース41を再び水平に戻すと、駆動ベース4がS2を中心に時計回り方向に回動し、回動伝達部43が前方に移動する。これにより、クランクロッド71が後方に向かうにつれて上方に傾斜し、クランクアーム72は後車軸61から上方に延びる位置まで回転し、後輪6がさらに90°回転する。
図3(d)に示すように、運転者がさらに第2踏部41Bを踏み込み足踏ベース41を後方に傾斜させると、駆動ベース4が回動軸S1を中心に時計回り方向に回動し、回動伝達部43が前方に移動する。これにより、クランクロッド71が水平となり、クランクアーム72が後車軸61から前方に延びる位置まで回転し、後輪6がさらに90°回転する。運転者が第1踏部41Aを踏み込むことにより、足踏ベース41が水平となり図3(a)に示す状態に戻る。このように、運転者が第1踏部41Aと第2踏部41Bとを交互に踏み込み足踏ベース41を連続的にシーソー状に回動させることにより、後輪6を連続的に回転駆動することができる。
このような構成によると、キックスケーター1が駆動ベース4の運動を回転運動に変換するクランク機構7を備えているため、簡易な構造且つ少ない部品でキックスケーター1に自走機構を備えることができる。これにより、製造コストを削減することができる。また、歯車やチェーンなどの機械部品を使用していないため、注油などの定期的なメンテナンスが不要であり維持管理が簡単になる。足踏ベース41の前後方向一端部に設けられた第1踏部41Aと他端部に設けられた第2踏部41Bとを交互に踏むことにより後輪6を駆動させるため、クランク機構7に高いトルクを伝達することができる。これにより、キックスケーター1で登坂を上がることも可能となる。第1踏部41Aと第2踏部41Bとが駆動ベース4の長手方向に並んでいるため、第1踏部と第2踏部が並列に配置されるキックスケーターと比較してキックスケーターの横幅を抑えることができる。これにより、キックスケーター1の小型化を図ることができる。
このような構成によると、回動伝達部43が左右方向において第1ベース51と第2ベース52との間に位置しているため、回動伝達部43が回動軸S1の軸方向にぶれることを抑制することができる。これにより、駆動ベース4の回動を安定的に後輪6に伝達することができる。
このような構成によると、本体ベース5の平板の平面51Aが回動軸S1方向に直交するように配置されているため、本体ベース5の横幅を狭くすることができる。これにより、キックスケーター1の走行時に駆動ベース4と本体ベース5との間に足を挟まれるといった事態を抑制することができる。
このような構成によると、簡単な構造でキックスケーター1に自走機構を備えることができる。これにより、製造コストを削減することができる。また、クランク機構7が長手方向から見て後輪6及び本体ベース5に重複しない位置に配置されているため、容易にクランク機構7にアクセスすることができる。
次に、第1の実施の形態の変形例について、図4に基づいて説明する。図1乃至図3と同一の構成については、同一の符号を付し説明を省略する。
駆動ベース4には、回動伝達部143が設けられていて、回動伝達部143の下部には、上下方向に延びる長孔143aが形成されている。クランクロッド171は、第1クランクロッド172と、第2クランクロッド173とから構成される。第1クランクロッド172は、本体ベースに保持される摺動支持部174に前後方向に摺動可能に支持されている。回動伝達部143が回動軸S1を中心に回動することにより、第2留め具92は長孔143aを上下方向に移動する。これにより、第1クランクロッド172には前後方向の往復運動のみ伝達される。この往復動が第2クランクロッド173及びクランクアーム72によって回転運動に変換され、後輪6が回転する。長孔143a及び第1クランクロッド172が第1運動変換機構に相当し、第2クランクロッド173及びクランクアーム72が第2運動変換機構に相当する。
このような構成によると、駆動ベース4の回動を安定的に後輪6に伝達することができる。また、駆動ベース4とクランク機構7とはリンク機構のみで構成されているため、故障等が少なく、キックスケーター1のトラブル頻度を軽減することができる。
次に、第2の実施の形態について、図5及び図6を参照して説明する。自走式ボードの一例であるスケートボード201は、一対の前輪203と、駆動ベース204と、本体ベース205と、後輪206と、クランク機構207と、から構成される。駆動ベース204、本体ベース205、及びクランク機構207は、軽量化のためアルミニウム又はアルミニウム合金を用いる。
前輪203は、本体ベース205の前部に前車軸231を中心に回転可能に支持されている。各前輪203は、前車軸231に対して固定されていてもよく、相対回転可能であってもよい。
駆動ベース204は、前後方向に延びる平板形状であって、足踏ベース241と、図示せぬ軸受部と、回動伝達部243(図6)とを有している。足踏ベース241は、前側に位置し運転者の一方の足が載置される第1踏部241Aと、後側に位置し他方の足が載置される第2踏部241Bと、を備えている。図6に示すように、回動伝達部243は、スペーサ273を介してクランク機構207と接続している。足踏ベース241、軸受部、及び回動伝達部243の構成は、第1の実施の形態の足踏ベース41、軸受部42、及び回動伝達部43とそれぞれ略同一であるため、説明を省略する。図5に示すように、駆動ベース204は第1留め具291によって本体ベース205に回転可能に支持されていて、足踏ベース241は前車軸31の軸方向と平行に延びる回動軸S2を中心にシーソー状に回動する。
本体ベース205は、前輪203と後輪206とを繋ぐ部材であって、第1ベース251と、第1ベースに左右方向に所定間隔を空けて対向している第2ベース252と、から構成される。第1ベース251には、左右方向に貫通し、回動軸S2を中心とした円弧状の溝205aが形成されている。第1ベース251と第2ベース252とは、2つの接続ピン253によって互いに固定されている。第1ベース251及び第2ベース252は、略平板形状であって、当該平板を上下方向に立てるように配置されている。第1ベース251及び第2ベース252の構成は、第1の実施の形態の第1ベース51及び第2ベース52と略同一であるため、説明を省略する。第1ベース251及び第2ベース252は、後部で左右方向外側に広がっていて、後輪206の後車軸261を回動可能に支持している。
本体ベース205の後部には、後輪206の上部を覆うブレーキ257が設けられている。ブレーキ257には、斜め上方に延びる踏込部257Aが設けられている。運転者が踏込部257Aを踏むことによって、後輪206とブレーキ257とが接触しスケートボード201が停止する。
クランク機構207は、クランクロッド271と、クランクアーム272とを備えている。クランクロッド271は、第2留め具292によって回動伝達部243と回転可能に接続されている。クランクロッド271とクランクアーム272とは、第3留め具293によって互いに回転可能に接続されている。クランクアーム272の回転は後車軸61に伝達され、図示せぬワンウェイクラッチを介して後輪206が回転駆動する。クランクロッド271及びクランクアーム272の構成は、第1の実施の形態のクランクロッド71及びクランクアーム72と略同一であるため、説明を省略する。
運転者が足踏ベース241を回動軸S2中心にシーソー状に駆動すると、回動伝達部243が回動軸S2を中心に回動し、スペーサ273が溝205a内をスライドする。このとき、溝205aの端部とスペーサ273とが当接することにより、足踏ベース241の傾倒を防止している。つまり、溝205aが足踏ベース241のストッパとしての役割を果たす。クランクロッド271に伝達された駆動力は、クランクアーム272及び図示せぬワンウェイクラッチを介して後輪206に伝達され、後輪206が回転駆動する。
このような構成によると、駆動ベース204の回動を安定的に後輪206に伝達することができる。また、駆動ベース204とクランク機構207とはリンク機構のみで構成されているため、故障等が少なく、スケートボード201のトラブル頻度を軽減することができる。一般のスケートボードと異なり、後輪206が一輪であるためスケートボード201の方向転換を容易に行うことができる。
次に、第2の実施の形態の変形例について図7を参照して説明する。第2の実施の形態と同一の構成については、同一の符号を付し説明を省略する。スケートボード301は、単一の前輪303を備えていて、前輪303の前車軸331は本体ベース205に回転可能に支持されている。回動伝達部243は、第1ベース251と第2ベース252との間にスペーサ373を介して回転可能に挟持されている。
このような構成によると、前輪303が1輪であるため、スケートボード301の方向転換を容易に行うことができる。
本考案の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されず、実用新案登録請求の範囲に記載された考案の要旨の範囲内で種々の変更が可能である。例えば、キックスケーター1やスケートボード201に用いる前輪及び後輪は、可能な限り大径であることが好ましい。これにより、少ない駆動ベース4,204の駆動によって大きな推進力を得ることができる。
上記の実施の形態では、本体ベース5は第1ベース51及び第2ベース52の2つのベースから構成されたが、これに限定されない。例えば一方のベースのみで構成されていてもよい。これにより、キックスケーターの軽量化を図ることができる。第2の実施の形態についても同様である。
第1の実施の形態では、ストッパとして弾性材44を用いたが、これに限定されない。第2の実施の形態の溝205aのような円弧状の水を本体ベースに形成して、駆動ベースはこの溝に沿って回動軸を中心に回動するように構成してもよい。これにより、この溝がガイドとなり駆動ベースを安定的に駆動することができる。
1 キックスケーター
2 ハンドル部
3,203 前輪
31,231 前車軸
4,204 駆動ベース
41,241 足踏ベース
41A,241A 第1踏部
41B,241B 第2踏部
42,242 軸受部
43,243 回動伝達部
5,205 本体ベース
51,251 第1ベース
52,252 第2ベース
6,206 後輪
61,261 後車軸
7,207 クランク機構
71,271 クランクロッド
72,272 クランクアーム
201,301 スケートボード
S1,S2 回動軸

Claims (5)

  1. 前輪と後輪とを繋ぎ、前記後輪を回転可能に支持する本体ベースと、
    前記本体ベースによって前記前輪の車軸方向に延びる回動軸を中心に回動可能に支持される軸受部と、長手方向の一端部に設けられた第1踏部と前記長手方向の他端部に設けられた第2踏部とを備え前記第1踏部と前記第2踏部とを交互に踏むことにより前記回動軸を中心にシーソー状に回動する足踏ベースと、前記足踏ベースに接続され前記足踏ベースの回動に応じて回動する回動伝達部と、を備える駆動ベースと、
    前記回動伝達部の運動を回転運動に変換し前記後輪に伝達するクランク機構と、を有することを特徴とする自走式ボード。
  2. 前記本体ベースは、第1ベースと、前記第1ベースと前記回動軸の軸方向に対向する第2ベースとから構成され、
    前記軸受部は、前記第1ベース及び前記第2ベースに前記回動軸を中心に回動可能に支持され、
    前記回動伝達部及び前記軸受部は、前記回動軸の軸方向において前記第1ベースと前記第2ベースとの間に位置していることを特徴とする請求項1に記載の自走式ボード。
  3. 前記本体ベースは平板形状であって、
    前記本体ベースは、平板の平面が前記車軸方向に直交するように配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の自走式ボード。
  4. 前記クランク機構は、前記回動伝達部に相対回転可能に接続されるクランクロッドと、一端が前記クランクロッドに相対回転可能に接続され他端が前記後輪に接続されるクランクアームと、を有し、前記クランクロッド及び前記クランクアームは、前記長手方向から見て前記後輪及び前記本体ベースとは重複しない位置に配置されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の自走式ボード。
  5. 前記クランク機構は、前記回動軸の運動を往復動に変換する第1運動変換機構と、前記第1運動変換機構に変換された往復動を円運動に変換する第2運動変換機構と、から構成されることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の自走式ボード。
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